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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

アスア

ASUA Inc.246A · Growth · サービス業

物流現場の安全活動支援を起点に、コンサルティングとデータ活用で物流業界の改善を支援する専門企業。

概要

アスアは、1993年に愛知県春日井市でガス漏れ警報器の取付け業として創業した。現在は物流事業者向けの安全活動コンサルティング、自動車メーカー向けのメッセージングサービス、法人向けICT機器販売・工事の三事業を展開する。2024年9月に東京証券取引所グロース市場と名古屋証券取引所ネクスト市場に上場。従業員91名、2025年6月期の売上高は約14億円。本社は愛知県名古屋市中村区黄金通一丁目11番地。

三つの事業の柱と収益構成

アスアはコンサルティング事業、CRMイノベーション事業、通信ネットワークソリューション事業の3セグメントで構成される。2025年6月期の売上高は1,392,627千円。うちコンサルティング事業が773,691千円(構成比55.6%)、通信ネットワークソリューション事業が405,231千円(同29.1%)、CRMイノベーション事業が213,703千円(同15.3%)である。セグメント利益はコンサルティング事業が305,635千円、CRMイノベーション事業が64,574千円、通信ネットワークソリューション事業が78,839千円。コンサルティング事業が収益の柱であり、利益率も40%近くと高い。通信事業も成長が続く。一方CRM事業は売上減少傾向にある。

物流業界の課題に対応したサービス設計

当社の主力顧客は物流事業者であり、2024年問題や新物流2法(物流効率化法・改正貨物自動車運送事業法)の施行により、安全活動のアウトソーシング需要が高まっている。物流事業者の99%は車両100台以下の小規模事業者であり、管理者業務の増加でドライバー教育が行き届かない課題がある。アスアは25年以上にわたり現場ドライバーとの対話で蓄積した「物流現場の知見」と燃費・事故データの分析力を強みとする。2006年には自動車技術会でエコドライブと事故低減の関係を発表、2014年には国連本部でカンファレンスを主催した。東海地区の約3,000社の取引先をベースに、関東エリアへの拡大を進めている。

経営上の目標指標と財政状態の特徴

アスアは経営目標として売上高営業利益率、TRYESサポート年間実施件数、TRYESレポート契約社数・登録人数を掲げる。2025年6月期の営業利益は198,396千円、売上高営業利益率は14.2%。当期純利益は105,891千円。資産合計は1,450,591千円、負債は394,369千円、純資産は1,056,221千円。上場に伴う新株発行により資本金・資本剰余金が各188,722千円増加した。キャッシュ・フローでは営業活動で96,460千円の収入、投資活動で52,455千円の支出、財務活動で212,328千円の収入(株式発行収入369,952千円)となり、現金同等物残高は812,542千円に増加した。無借金経営ではないが、短期・長期借入金を返済しつつ資金調達を実施している。

業界の中での役割は物流安全分野の専門サービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
15億円
営業利益
1億円
営業利益率
6.7%
純利益
1億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01物流事業者(安全コンサルティング)主力

物流事業者が内製化しにくい安全活動をアウトソーシングで支援する「TRYESプログラム」を展開。対面型の「TRYESサポート」とクラウド型の「TRYESレポート」を提供し、運行管理者の業務負担軽減とドライバーの安全意識向上を図る。25年以上の現場経験に基づくノウハウが強み。

主な製品・サービス2
TRYESサポート
物流事業者に特化した安全活動の対面型アウトソーシングサービス。専門スタッフが訪問し、燃費や事故データを分析して短時間で効果的な安全教育を実施する。
TRYESレポート
物流事業者向けの定額クラウドサービス。法定12項目の教育資料やドライバー向け教材を提供し、管理者の負担を減らしながら継続的な安全活動を支援する。

02自動車メーカー(コネクティッドカー)準主力

自動車メーカーが展開するコネクティッドカーから得られる走行データを分析し、安全運転やエコドライブを促すOne to Oneメッセージを生成・配信するシステムを開発・運用。コンサルティング事業で培った安全活動のデータベースを応用している。

主な製品・サービス1
メッセージングサービス
走行データから運転特性を分析し、安全運転やエコドライブの習慣定着を促すパーソナライズされたメッセージを自動生成するシステム。

03一般企業(ICTソリューション)副次

創業当初からの事業で、東海地区を中心に約3,000社の取引先を持つ。ビジネスフォンや複合機、サーバー、ネットワーク機器などのICT機器の販売・工事・保守をトータルに提供し、オフィス環境の最適化を支援する。

主な製品・サービス2
ビジネスフォン
企業向けの電話システム。導入から工事、保守まで対応し、オフィスのコミュニケーション基盤を構築する。
ネットワーク機器
ルーターやスイッチなどのネットワーク機器の販売・設定・保守。オフィスや店舗のネットワーク環境を整備する。

製品と技術

コンサルティング事業:TRYESプログラムの二本柱

TRYESプログラムは対面型サービス「TRYESサポート」とクラウド型サービス「TRYESレポート」で構成される。TRYESサポートは物流事業者の安全活動をアウトソースするサービスで、専門スタッフが訪問し、燃費と事故のデータを可視化して短時間の安全教育を実施する。TRYESレポートは2020年7月にリリースされた定額クラウドサービスで、法定12項目の教育資料提供や管理者負担を軽減する機能を持つ。両サービスとも物流現場の知見を反映した独自のコンテンツが強み。2025年6月期のコンサルティング事業売上は773,691千円、セグメント利益は305,635千円。年間実施件数や契約社数が経営指標として重視される。

CRMイノベーション事業:メッセージングサービス

CRMイノベーション事業は、コンサルティング事業で蓄積した安全活動のデータベースを応用し、自動車メーカー向けにOne to Oneメッセージを生成・配信するサービスを中核とする。コネクティッドカーから得られる走行データから運転特性を分析し、エコドライブや安全運転の習慣定着を促すメッセージを自動生成する。トヨタ自動車株式会社からのメッセージ開発業務や、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社からの安全メッセージ開発業務の受託実績がある。2025年6月期の売上は213,703千円だが、システム開発の納品遅延やノンコア事業撤退により前年比32.7%減。同事業には公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団からの受託業務も含まれる。

通信ネットワークソリューション事業:法人ICT機器のトータル支援

創業当初から続く事業で、法人向けビジネスフォン、複合機、サーバー、ネットワーク機器などのICT機器の販売・工事・保守を手掛ける。東海地区を中心に約3,000社の取引事業者を持ち、事務所拡張や移転、出店時のスポット対応から総合的な保守運用まで提供する。独自のインターネットプロバイダー「ASUA NET」も運営。2025年6月期の売上高は405,231千円(前年比18.5%増)、セグメント利益は78,839千円(同28.5%増)と好調である。同セグメントは安定的な収益源として、コンサルティング事業と並ぶ役割を果たしている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

小規模だが高収益、成長持続

同業他社が軒並み売上拡大を図る中、売上高は14億円と小規模で、営業利益率は約14%と高水準を維持する。これは専門性の高いサービス提供による差別化が奏功しているとみられる。一方で、売上高成長は鈍く、次の成長戦略が課題となる。ライバルのイシンやダイブグループと比較して、収益性では優位だが、規模では劣後する。内需依存度が高く、国内市場の成熟化にどう対応するかが鍵となる。

強み

  • 営業利益率14%超と同業比で高く、効率的な事業運営が強み
  • 特定分野に特化したサービスで、顧客からの信頼を獲得
  • 売上規模は小さいが、利益率の高さから財務体質は堅固
  • 小規模ゆえに顧客との距離が近く、ニーズに迅速に対応可能

課題

  • 売上14億円と小さく、規模拡大によるコスト削減効果が出にくい
  • 売上高成長が横ばいで、新規顧客獲得やサービス拡充が急務
  • 国内市場に依存しており、海外展開など新市場開拓の余地が課題

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がアスア

時価総額で並べると、掲載11社のなかで3番目にあたる。

#企業時価総額PER
17035and factory26億円
27064ハウテレビジョン26億円27.6倍
3246Aアスア25億円28.8倍
46063日本エマージェンシーアシスタンス25億円18.2倍
56563みらいワークス25億円20.8倍
64735京進25億円25.9倍
72687シー・ヴイ・エス・ベイエリア25億円
8288Aラクサス・テクノロジーズ25億円25.1倍
94766ピーエイ24億円22.9倍
107043アルー24億円8.1倍
11189AD&Mカンパニー24億円10.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 26件

1993年の個人事業創業から1994年の有限会社設立

1993年12月、愛知県春日井市においてガス漏れ警報器の取付け業務を個人事業として起業した。翌1994年7月、資本金300万円で有限会社アスアサービスを設立。当初は家庭用警報器の設置が主な業務であり、現在の三事業とは異なる分野からスタートした。この事業は後に通信ネットワークソリューション事業へと発展する基盤となる。

1995年の通信機器事業開始と株式会社化

1995年4月、日本電信電話株式会社(現NTT)の通信機器拡販を目的とした販売・工事・保守事業を開始。これが現在の通信ネットワークソリューション事業の原点である。同年10月、本社を愛知県名古屋市西区に移転し、株式会社に組織変更。さらに1997年10月には株式会社ナカヨの販売店およびNTTとのパートナー契約を締結し、法人向けICT機器販売の体制を強化した。

1998年の燃費改善事業参入と特許取得

1998年11月、燃費改善製品販売事業を開始。これは現在のコンサルティング事業の前身にあたる。1999年11月、同事業を主体とする株式会社エコ・クリーチャーズを共同出資で設立。2002年6月には物流コンサルティングにおける燃費評価手法のビジネスモデル特許(特許第3314870号)を取得(2020年6月存続期間満了)。同年7月には燃費管理システム「エコドライブマスター」(後のTRYESサポート用システム)をリリースし、データに基づくエコドライブ支援の基礎を築いた。

2004年の社名変更とコンサルティング事業の集約

2004年12月、商号を株式会社アスアに変更した。2005年4月、株式会社エコ・クリーチャーズの物流コンサルティングに関する全事業を営業譲渡により取得。これにより燃費改善関連の知見と事業を一社に集約し、現在のコンサルティング事業の原型が完成した。2006年5月には公益社団法人自動車技術会春季学術講演会で「エコドライブによる燃費向上と交通事故の低減」を発表し、学術的な裏付けを得た。

2009年のReCoo運営移管と国連カンファレンス開催

2009年8月、一般財団法人省エネルギーセンターが運営していたWEB燃費管理サイト「ReCoo」の運営を移管された。これにより多くの物流事業者の燃費データを扱うプラットフォームを獲得。2011年には公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団のエコドライブ活動コンクールを受託した。2014年10月にはニューヨーク国連本部で「国連エコドライブカンファレンス」を主催(共催・事務局はアスア)。2015年には名古屋、パリ(COP21サイドイベント)、2016年には第2回を国連本部で開催し、国際的な認知度を高めた。

2020年のTRYESレポートリリースと2024年の上場

2020年7月、安全活動支援の定額クラウドサービス「TRYESレポート」をリリース。対面型のTRYESサポートと合わせて、物流事業者の継続的な安全活動を支援する体制を強化した。2024年9月、東京証券取引所グロース市場および名古屋証券取引所ネクスト市場に株式を上場。上場による資金調達(新株発行)で約3.7億円を調達し、関東エリアへの営業強化や新規事業創出への投資を計画している。

年表26件を開く

1990年代

  • 1993年12月愛知県春日井市においてガス漏れ警報器の取付け業務を個人事業として起業
  • 1994年7月創業資本金300万円 愛知県春日井市にて有限会社アスアサービス設立
  • 1995年4月日本電信電話株式会社(現NTT株式会社)の通信機器拡販を目的とした販売・工事・保守事業開始(現:通信ネットワークソリューション事業)
  • 1995年10月商号変更本社を愛知県名古屋市西区に移転、株式会社に変更
  • 1997年10月株式会社ナカヨの販売店及び日本電信電話株式会社とパートナー契約を締結
  • 1998年11月燃費改善製品販売事業を開始(現:コンサルティング事業)
  • 1999年11月創業燃費改善事業を主体とした株式会社エコ・クリーチャーズを共同出資により設立

2000年代

  • 2002年6月株式会社エコ・クリーチャーズにて物流コンサルティングにおける燃費評価手法のビジネスモデル特許取得(特許第3314870号:2020年6月存続期間満了)
  • 2002年7月株式会社エコ・クリーチャーズにて燃費管理システム「エコドライブマスター」(現:「TRYESサポート」用システム)をリリース
  • 2004年12月商号変更株式会社アスアに社名変更
  • 2005年4月株式会社エコ・クリーチャーズの事業の内、物流コンサルティングに関わる全ての事業を営業譲渡契約により当社が取得
  • 2006年5月公益社団法人自動車技術会春季学術論文「エコドライブによる燃費向上と交通事故の低減」を発表
  • 2006年6月一般社団法人東京都トラック協会が主催する「グリーン・エコプロジェクト」事務局受託
  • 2008年6月公益社団法人自動車技術会春季学術論文「企業のエコドライブ活動によるCO₂削減」を発表
  • 2009年8月一般財団法人省エネエネルギーセンターが運営していたWEB燃費管理サイト(ReCoo)を運営移管

2010年代

  • 2011年4月公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団 エコドライブ活動コンクール受託
  • 2011年12月本社を愛知県名古屋市中村区に移転
  • 2013年8月東京営業所を開設(現:東京都新宿区)
  • 2014年2月創業エコドライブ事業を発足(現:CRMイノベーション事業)トヨタ自動車株式会社 よりユーザーのエコドライブ支援を目的としたメッセージ開発業務を受託
  • 2014年10月ニューヨーク国連本部にて、「国連エコドライブカンファレンス」を開催(主催 : 国連WAFUNIF 共催・事務局 : 株式会社アスア)
  • 2015年5月あいおいニッセイ同和損害保険株式会社よりユーザーの交通事故リスク低減を目的とした安全メッセージ開発業務を受託
  • 2015年10月名古屋市にて、「国連エコドライブ名古屋カンファレンス」を開催(主催 : 国連WAFUNIF 共催・事務局 : 株式会社アスア)
  • 2015年12月フランスにて、COP21サイドイベントとして「国連エコドライブパリカンファレンス」を開催(主催 : 国連WAFUNIF 共催・事務局 : 株式会社アスア)
  • 2016年11月ニューヨーク国連本部にて、「第2回 国連エコドライブカンファレンス」を開催(主催 : 国連WAFUNIF 共催・事務局 : 株式会社アスア)

2020年代

  • 2020年7月安全活動支援の定額クラウドサービス「TRYESレポート」をリリース
  • 2024年9月上場東京証券取引所グロース市場及び名古屋証券取引所ネクスト市場に株式を上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 配当性向30%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存事業の強化

    主力サービス「TRYESサポート」の関東エリアでの営業体制を強化し、「TRYESレポート」では現場の知見を活かした特化型教育資料やツールを開発して競争優位性を高める。

  2. 02

    新たな事業の創出

    人×車、車×荷物、人×荷物の3つのカテゴリーで新事業を展開。ドライバー確保、積載効率向上、倉庫内安全対策等に取り組み、ICT連携やM&Aも検討する。

  3. 03

    経営基盤の強化

    M&Aや人材・システム投資に積極的に資金を投入し、営業CFの拡大と健全な資本バランスを追求。株主還元は配当性向30%を目標に安定的な配当と柔軟な自社株買いを検討する。

  4. 04

    新サービスの開発と品質向上

    物流事業者向けクラウドサービスの開発・販売を推進し、定期的なソフトウェア更新とバックアップ体制強化により品質向上を図る。

  5. 05

    人材の確保と育成

    リファラル採用や給与水準向上、福利厚生充実、評価制度整備、スキルアップ支援等により優秀な人材の採用と定着を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で91人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は487万円で、1期前と比べて+5.6%平均年齢は36.7歳、平均勤続年数は7.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年6月46135.56.886233
2025年6月48736.77.191220

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率0.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)42.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 名古屋市中村区216百万円
コンサルティング事業 CRMイノベーション事業 通信ネットワークソリューション事業 全社共通
東京支店 — 東京都新宿区1百万円
コンサルティング事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は15億円営業利益1億円前期と比べると増収減益で、売上が+7.1%、利益が-50.0%。

売上高
+7.1%
15億円
営業利益
-50.0%
1億円
純利益
+0.0%
1億円
営業利益率
6.7%
前期比 -7.6%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高15億円15億円
営業利益2億円1億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥7¥7

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

半期ごとの推移

4期分

直近は2026年下期で、売上は8億円、営業利益は0億円。前年の2025年下期と比べると、売上は+14.3%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年上期7114.30
2025年下期7114.31
2026年上期7114.30
2026年下期800.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2020年6月期からの7期で、売上は11億円から15億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は6.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2020年6月1100
2021年6月1110
2022年6月1211
2023年6月1211
東京証券取引所グロース市場及び名古屋証券取引所ネクスト市場に株式を上場
2024年6月142214.31
2025年6月142214.31
2026年6月15116.71

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高15億円のうち、営業利益として残るのは1億円6.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の6.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金93.3%14億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.7%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比0.9pt
6.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.6pt
6.7%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2025年6月期は営業CFが1億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は8億円で、売上の6.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年6月0−1−1−15
2023年6月10−115
2024年6月10−116
2025年6月1−1208

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2025年6月期の総資産は15億円。このうち返さなくてよい自己資本が11億円で、自己資本比率は72.8%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年6月115642.8
2021年6月125742.7
2022年6月124833.5
2023年6月115640.9
2024年6月126649.0
2025年6月1511472.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳単体ベース
現金及び預金
8億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
6億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
4億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中273位あたり、逆に低いのは配当利回り534社中430位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.7%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
7.1%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.8%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥938で、1年前と比べて+45.2%過去52週の値幅のなかでは56%の位置にある。

¥938+0.2%1ヶ月-13.1%1年+45.2%時価総額25億円
過去52週の値幅
安値¥572高値¥1,220

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)28.8倍
PER (会社予想)23.6倍
PBR2.37倍
配当利回り0.75%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で12.09%下落し960円。25日線1069.8円を約10%下回り、75日線1043.38円も割り込んだ。52週高値1220円からは約21%下げ、週足では上昇から一転。出来高は10日に2.92万株、12日に17.81万株と急増しており、売り圧力の強さがうかがえる。RSIは12.8と極端な売られすぎで、反発の可能性にも注意。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 52/100)

PER24.73倍は業界平均22.67倍をやや上回り、PBR2.75倍は業界平均3.23倍を下回る。ROE13%と高水準で収益性は良いが、配当利回り0.64%は業界平均2.64%を大きく下回る。配当性向25.7%と低く、今後の増配余地はあるが、現状の株価はほぼ妥当水準。業績は横ばいで成長性に欠ける。

指標この会社業種平均
PER (実績)28.8倍23.4倍
PER (予想)23.6倍
PBR2.37倍3.51倍
ROE13.0%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

人材不足の中、需要は堅調。強気派は、IT人材需要の高まりで継続的な成長が見込めると主張。一方、弱気派は、売上高の伸び悩みと営業利益率の低下を指摘。2026/6期予想の営業利益率は6.7%と大幅低下見込みで、将来の収益性に懸念。市場成長と競争激化のバランスが焦点。

プラスに働く材料7
  • 需要堅調

    IT人材不足で派遣・紹介の需要は高水準

  • 高収益

    2025/6期実績で営業利益率14.3%と高水準

  • 株価上昇

    過去1年で64.5%上昇、市場の期待反映

  • 売上高15億円で増収に転じる2026年6月期影響

    売上高が前期14億円から15億円に7.1%増。増収が利益回復の起点となる

  • 営業利益率14%台への回復余地2027年6月期影響

    予想営業利益1億円が前期実績2億円へ戻ればEPSは倍増、PERも下がる

  • 小型株の需給改善で株価上昇継続不定影響

    時価総額29億円と小型。直近1年で株価64.5%上昇し需給感応度が高い

  • ROE13%の高水準維持継続影響

    ROE13%は資本効率が良く、自己資本の積み上げが期待される

マイナスに働く材料7
  • 利益率低下

    2026/6期予想は営業利益率6.7%と半減

  • 競争激化

    人材サービスは大手・新興が参入、価格競争に

  • PER高め

    PER24.7倍に対し成長鈍化の可能性

  • 2026年6月期に営業利益が半減2026年6月期影響

    営業利益が2億円から1億円へ50%減。営業利益率は14.29%→6.67%に悪化

  • 純利益1億円で3期横ばい継続影響

    売上高が14→15億円に増えても純利益は1億円のまま。増収効果が最終利益に及ばない

  • 予想PER27.5倍と割高感通年影響

    現在PER24.73倍から予想PER27.5倍へ悪化。成長期待が薄れれば調整要因

  • 配当利回り0.64%と低位継続影響

    配当利回り0.64%と極めて低く、株主還元の魅力に欠ける

次の決算で確かめる点
稼働率
人材派遣の収益性を左右する
営業利益率
競争下での収益力維持の確認
売上成長率
市場シェア拡大の有無

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり7で、前期から+89.5%いまの株価に対する利回りは0.75%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥7
1株あたり
配当利回り
0.75%
いまの株価に対して
配当性向
25.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年6月540.6
2022年6月50.014.6
2023年6月50.015.0
2024年6月614.010.0
2025年6月1189.525.7

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥7

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ1,442人。区分でいちばん多いのは個人・その他55.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.0%を占め、残る63.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年6月%2025年6月%
個人・その他50.155.5
事業法人49.436.3
証券会社6.3
外国法人1.1
金融機関0.50.8
外国人個人0.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社間地33.50
02間地寛21.59
03アスア社員持株会3.60
04楽天証券株式会社1.69
05小野 隆1.49
06株式会社SBI証券1.36
07江本 晋1.12
08株式会社 MTG0.74
09上田八木短資株式会社0.66
10三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社0.61

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で+558%、1株純資産は6期で+78%。直近期のROEは13.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%配当性向%
2020年6月−7221
2021年6月122435.340.6
2022年6月3419415.714.6
2023年6月3322416.015.0
2024年6月5727522.810.0
2025年6月4239313.025.7
2026年6月33

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/6期の役員報酬は総額81百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
間地寛代表取締役社長591,480,000
浅井慎司常務取締役 事業本部長53500
植村恒明取締役 管理本部長兼経営企画室責任者55500
上田雅彦社外取締役643,000
鈴村文雄社外取締役(常勤監査等委員)69500
山田明紀社外取締役(監査等委員)743,500
関口智弘社外取締役(監査等委員)55500

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)36416522
監査等委員4122144
その他役員12022

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,954字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、25年以上にわたり物流現場でドライバーや管理者との継続的なコミュニケーションにて蓄積した「物流現場の知見」と「データ収集・分析力」により、物流業界の改善と発展に貢献しております。 事業内容は、物流事業者の安全活動を継続的にサポートするコンサルティング事業、コンサルティング事業で蓄積された安全活動のデータベースを応用し、個別に最適化されたメッセージで円滑なコミュニケーションを支援するCRM(注)イノベーション事業、一般企業のビジネスフォンやネットワーク機器などのICT機器の販売・工事・保守を行い、最適なICTソリューションの提供を行う通信ネットワークソリューション事業に取り組んでおります。 (注)CRM(Customer Relationship Managementカスタマー リレーションシップ マネジメント) 事業の概要と特徴 [コンサルティング事業] 物流事業者が内製化しにくい安全活動を短時間で実現するノウハウを築き上げ、安全活動を継続的に最適化するサービス「TRYESプログラム(注)」を展開しております。当社に安全活動をアウトソースすることで、管理者が行わなければならない業務を削減することができます。 TRYESプログラムは、TRYESサポート(対面型)とTRYESレポート(クラウド型)の2つのサービスで構成されております。 (注)「TRYESプログラム」:従業員全員が意欲的にTRY(トライ)できる仕組みづくりとYES(イエス)と共感できる組織づくりを目的とした安全活動を支援するプログラム。 また、このコンサルティング事業での様々な取組について、2006年5月に社団法人自動車技術会が主催する春季学術講演会において燃費と交通事故の関係を示す研究結果として「エコドライブ活動による燃費改善と交通事故低減」を発表し、「自動車技術会論文集Vol.38 NO.3 May 2007」に掲載されました。また、エコドライブを世界に広げるため、2014年10月に国連本部で開催された国連エコドライブカンファレンスにて同研究結果の発表を行いました。 a.TRYESサポート(対面型サービス) 物流事業者に特化した安全活動のアウトソーシングサービスです。物流事業者の燃費と事故のデータを正確かつリアルタイムに伝わりやすい情報として構築します。そのデータを元に、現場で実践活用するためのノウハウを持った専門スタッフがご訪問し、短時間で効果的な安全教育を行うサービスです。 b.TRYESレポート(クラウド型サービス) 物流事業者に特化した安全活動支援の定額クラウドサービスです。充実した教育コンテンツと管理者の負担を減らす機能で、継続した安全活動やドライバー教育を実現します。 法令に沿った「法定12項目」の教育資料提供をはじめ、ドライバーが継続して実践できる教材を提供します。 [CRMイノベーション事業] コンサルティング事業の現場で蓄積された安全活動のデータベースを応用し、エコドライブにつながるメッセージで支援しています。車両の走行データや運転行動データを収集・解析し、あたかも人が対応したかのようなOne to Oneメッセージで円滑なコミュニケーション支援をします。 a.メッセージングサービス  自動車メーカーが展開する「コネクティッドカー」から得られた膨大な走行データから運転特性を分析し、独自のメッセージング技術で安全運転やエコドライブ習慣の定着に役立つメッセージを生成するシステムを開発し、運用しております。 b.その他 公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団からのエコドライブ活動コンクールなどの受託業務を行っております。 [通信ネットワークソリューション事業] 創業当初からの事業として一般企業を対象としたビジネスフォン・複合機・サーバー・ネットワーク機器などの企業向けICT機器の導入から施工、保守運用、コスト最適化まで、トータルで支援しています。事務所拡張、レイアウト変更、移転、出店などのスポット的な対応から、総合的な保守サービスまで、法人を対象にした最適なICTソリューションの提供を行っております。 a.ICT機器販売・工事 当事業は創業当時から行っており、東海地区を中心に約3,000社の取引事業者を保有し、ビジネスフォン・複合機・サーバー・ネットワーク機器などの企業向けICT機器の導入から施工、保守運用、コスト最適化まで、トータルで支援しています。 b.その他 ASUA NET(インターネットプロバイダー)及び保守業務を行っております。 以上に述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,985字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、事業年度末において当社が判断したものであります。 (1)経営理念と方針 当社は、経営理念である「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」を実現するため、これまで積み上げてきたノウハウをベースに「コンサルティング事業」「CRMイノベーション事業」「通信ネットワークソリューション事業」を展開することで、顧客のニーズに応え業績向上に貢献し、すべてのステークホルダーに信頼される企業を目指しております。また、公益資本主義に基づいた経営を行うため、以下を経営方針としております。 ①持続的成長を支えるための投資を継続的に行う。経営陣は、短期の利益を求めつつも、中長期的な課題にバランス良く取り組む。 ②事業で得た利益は、従業員、顧客、取引先、地域社会、株主に対して、公正に還元する。 ③企業家精神による改良改善リスクをとって果敢に新しい事業に挑戦し、常に改善に努める経営を行う。 さらに、会社名の由来となる、「ひとりひとりの輝きが明日の未来を開ける」を社是としております。目標に 向かって誰にも負けない努力を積み重ねることにより光り輝く人材になることを目指してASUA QUALITY(全139ページの理念手帳)を作成し、全従業員に対して理念浸透と人間力向上を従業員教育方針としております。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社は、売上・利益の成長、顧客満足度の向上に向けて取り組みながら企業価値の最大化を目指すため、経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標として、売上高営業利益率、TRYESサポート年間実施件数、TRYESレポート契約社数(期末時点)及びTRYESレポート登録人数(期末時点)をあげております。売上を継続的に増加させていく重要な要素となるストックビジネス(※)の利用社数を増加させ、また顧客満足度を向上させることで解約率の低減を図り、結果として売上高営業利益率の高い上昇を目指しております。 (※)ストックビジネス:利用者から解約の申し出がない限り継続的に毎月売上が計上されるサービスをストック型、年間で月額売上が固定されているものの、利用者の都合で一時的に変更可能なサービスを準ストック型と定義しております。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社は、「物流現場の知見とデータを融合し、持続可能な魅力ある物流を実現します。」をパーパスとして掲げ、物流業界に特化した事業展開を一層推進しております。また、25年以上にわたり、ドライバーとの対話を通じて蓄積してきた「物流現場の知見」と、燃費などの「データ収集・分析力」という2つの強みを持っています。これらの強みを活かし、物流業界が直面する「安全活動」「人手不足」「業務効率化」「脱炭素」といった課題に取り組むことで、働く人がやりがいを感じられる物流現場の実現を目指しています。その実現のため、以下の項目を成長戦略の重要課題として、取り組みを強化してまいります。 ①既存事業の強化 ②新たな事業の創出 ③経営基盤の強化 当社の主力事業であるコンサルティング事業が展開する物流業界は、安定的に推移しているものの、「2024年問題」(※1)や「新物流2法」(※2)が施行されるなど、物流にかけられる時間が制限されることで、受託可能な業務量が減少するという構造的な課題に直面しています。これにより、管理者選任や定期講習の義務化など、安全対策へのニーズが高まっております。また、物流事業者の99%は、車両保有台数100台以下の事業者であるため、法規制の変更などにより、管理者の業務が増加し、法定12項目(※3)に基づくドライバー教育などが行き届いていないという問題が潜んでおります。 (※1)物流業界の「2024年問題」:働き方改革法案によりドライバーの労働時間に上限が課されることで 生じる問題の総称のこと (※2)新物流2法:自動車運送事業の事業行為を規定する法律である「物資の流通の効率化に関する法律」と 「貨物自動車運送事業法」の2つを合わせて呼ぶ場合の通称のこと。 (※3)法定12項目:事故防止を目的とした国土交通省が定める指導項目のこと ①既存事業の強化 当社の主力サービスである安全活動のアウトソーシングサービス「TRYESサポート」は、東海地区の物流事業者を中心にサービスを提供してまいりましたが、国内最大の経済圏である「関東エリア」における営業体制の強化を進めてまいります。また、安全活動支援の定額クラウドサービス「TRYESレポート」は、当社ならではの「現場の知見」を活かした特化型の教育資料やツールの開発を通じて、他社にはない価値を提供し、当社の競争優位性を図ってまいります。 ②新たな事業の創出 当社では、物流現場の構造を「人」「車」「荷物」の3つのカテゴリーに分類して捉えています。それぞれの組み合わせに対して、以下のような取り組みを進めています。 a.人×車 これまで、ドライバーの安全活動を中心に取り組んできました。具体的には、安全活動のアウトソーシングサービスやエコドライブの推進などを通じて、ドライバーの行動改善と安全意識の向上を図ってきました。今後は、物流現場における最大の課題のひとつである「ドライバーの確保」にも注力してまいります。 b.車×荷物 これまでトヨタモビリティパーツ株式会社との協業により、積載率の改善に取り組んできました。今後は、積載効率の向上、共同輸送の推進、最適な輸送ルートの構築など、より効率的な輸送体制の実現を目指します。 c.人×荷物 これまではドライバーの安全活動を中心に取り組んできましたが、今後は荷物事故への対策を強化し、倉庫内の安全対策にも力を入れていきます。また、物流業界全体の課題である「荷待ち・荷役時間の削減」や「倉庫作業員の確保」にも積極的に取り組んでまいります。 また、「データ活用をICTで加速」というテーマのもと、ICT関連企業との連携やM&Aの検討も進めてまいります。 ③経営基盤の強化 これまでは、事業活動によって得られたキャッシュ・フローを原資として、安定的な株主還元と持続的な企業価値向上のための内部留保に努めてまいりました。今後は、より積極的に資金を調達し、企業価値の向上につながるM&A案件を厳選して投資してまいります。また、持続的な成長を目指し、人材育成やシステムへの投資など、将来に向けた成長投資にも力を入れていきます。株主の皆さまへの還元については、配当性向30%を目標に、安定的かつ段階的な配当の実施に加え、柔軟な自社株買いも検討してまいります。これらの取り組みを通じて営業キャッシュ・フローの拡大を図り、持続可能な成長に向けた健全な資本バランスを追求してまいります。 (4)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社の主力事業であるコンサルティング事業の対象顧客である物流業界を取り巻く市場環境は急速に変化しております。そのような市場環境で継続的な成長を図るために、以下を優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題と認識し、それらの改善に努めながら、今後の事業運営を図っていく方針であります。 ①新サービスの開発と品質の向上 当社では、物流事業者向けの「TRYESサポート」や「TRYESレポート」及び走行データに基づく「自分ごと」と感じるOne to Oneメッセージ配信などのクラウドを活用したサービスの開発・販売を行っております。当社は、時代のニーズに合わせ新サービスや新システムを開発し展開することで、更なる成長を果たしていけるものと認識しております。また、各サービスのシステムは現在も定期的に改良開発を行っております。今後も積極的に新サービスの開発に取り組んでまいります。 また、定期的なソフトウエアの更新に加え、バックアップ体制の強化を行い、サービスの品質向上に努めております。 ②人材の確保と育成 当社では、人と人との対話を通した安全活動のアウトソーシングサービスや各種クラウドサービスを提供するための優秀な人材を、いかに採用し育成するかが、持続的に事業を拡大する上での重要な課題と考えております。採用費の増加、リファラル採用(※)の強化により今後も積極的な採用を進めるとともに、人材の定着率を高めるため、給与水準の向上や福利厚生の充実、評価制度の整備、労働時間の管理、社内勉強会の開催等によるスキルアップ支援等、働きがいのある・働きやすい企業づくりに取り組んでおります。 (※)リファラル採用:自社の社員から友人や知人などを紹介してもらう手法 ③内部管理体制の構築 当社は、今後も事業の拡大を図るにあたり、事業をより効果的かつ安定的に運営していくためには、内部管理体制の強化を通じた業務の標準化と効率化が重要であると認識しております。この課題に対処するため、適宜、業務プロセスや内部統制の実効性を高めるための環境を整備し、コーポレート・ガバナンスを充実していくことにより、内部管理体制及び業務運営の最適化に取り組んでまいります。 ④財務体質の強化 当社は、金融機関からの借入金を有するものの十分な手許流動性は確保されており、本書提出日現在において対処すべき財務上の重要課題はありません。ただし、今後の事業拡大に備えて、更なる内部留保資金の確保と営業キャッシュ・フローの改善等により、引き続き財務体質の強化を図ってまいります。
事業等のリスク7,774字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。当社は、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、発生の回避及び万が一発生した場合には適切な対応に努め、事業活動に支障をきたさないよう努力してまいります。 なお、以下の記載事項は、当事業年度末現在においての事項であり、将来に関する事項は本書提出日現在において当社が判断したものであります。また、以下のリスクは、全ての事業活動上又は投資判断上のリスクを網羅しているものではありません。 (1)事業環境に関するリスク ①市場の動向について (発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:高) 当社の主力事業であるコンサルティング事業が展開する物流業界は市場規模約24兆円(財務総合政策研究所「年次別法人企業統計調査(令和2年度)」)、就労者数約226万人(総務省「2020年労働力調査」)といった一大産業となっており、昨今のEC市場拡大や、スマートフォンを用いたネットショッピングの増加も含め、継続的な需要が見込まれております。しかしながら、物流業界は99%がトラック保有台数100台以下の事業者のため(国土交通省「貨物自動車運送事業者数(規模別)2023年3月31日」より)、物流業界における2024年問題の影響や景気低迷による経営へのダメージは深刻な問題に発展する可能性があります。その場合は、新規営業の低迷や既存顧客のサービスの解約等により、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 ②競合について (発生可能性:中 発生時期:特定なし 影響度:高) 当社の事業においては、いずれのソリューションにおいても、競合企業が複数存在しており、一定の競争環境があるものと認識しております。当社においては、他社にない商品機能や品質、またスピーディーな機能追加やクラウド化対応、導入しやすい価格設定などにより競合他社との差別化を図り優位性を有していると考えております。しかしながら、特出した機能的優位性をもった新商品の販売や極端に安価な価格設定により競争が激化した場合、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 ③技術革新による影響について (発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社が提供するサービスについては、技術革新に伴いChatGPTなど生成AIの新技術が次々と生み出されております。当社においては、当該技術革新の動向をいち早くとらえ、研修や優秀な人材の確保等を常に講じておりますが、当社の想定を超える技術革新による著しい環境変化等が生じた場合、当該変化に当社が対応することができず、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 (2)法規制に関するリスク ①事業の許認可について (発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高) 当社の通信ネットワークソリューション事業において、許認可の法規制を受けております。当社が取得している許認可は以下のとおりであり、現状において当該許認可が取り消しとなる事由は発生しておりません。また、これまで法的規制によって事業展開に制約を受けたことはなく、現時点において何らかの法的規制への抵触は認識しておらず、コンプライアンス体制も整備しております。しかしながら、今後新たな法的規制等の導入や既存の法的規制の改廃や解釈の変更等が生じた場合、または重大な法令違反が起こった場合には、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 取得年月   2022年9月   2024年12月   2018年10月 許認可等の名称   建設業の許可   建設業の許可   古物商の許可 所管官庁等   愛知県知事   愛知県知事   愛知県公安委員会 許認可等の内容   愛知県知事許可(般-4)第104530号   愛知県知事許可(般-6)第104530号   第541051802900号 有効期限   2027年9月18日(5年ごとの更新)   2029年12月10日(5年ごとの更新)   なし 法令違反の要件 及び主な許認可取消事由   建設業法の諸規定及びその業務に関する他の法令に違反したときは、建設業法に基づき、指導、助言、勧告又は指示、営業の停止、許可の取消の処分が行われる場合があります。   建設業法の諸規定及びその業務に関する他の法令に違反したときは、建設業法に基づき、指導、助言、勧告又は指示、営業の停止、許可の取消の処分が行われる場合があります。   古物商、古物市場主の許可基準(法第4 条)に掲げる者に該当した場合、許可取消の可能性があります。 ②訴訟等について (発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高) 当社の事業に関連して、第三者との間で重要な訴訟やクレームといった問題が発生したという事実はありません。 当社は、法令及び契約等の遵守のため、コンプライアンス管理規程を定めて社内教育やコンプライアンス体制の充実に努めております。しかしながら、当社が事業活動を行うなかで、顧客、取引先又はその他第三者から当社が提供するサービス及び品質等の不備等に関するクレームのほか、顧客等との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展する可能性があります。かかるクレーム及び訴訟の内容及び結果によっては、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。また、多大な訴訟対応費用の発生や当社の社会的信用の毀損によって、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 ③知的財産権について (発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、当社が運営する事業に関する知的財産権を確保するとともに、定期的に知的財産権に関する周辺調査を実施することで、第三者の知的財産権を侵害しない体制の構築に努めております。しかしながら、当社の認識していない知的財産権が既に成立していることにより当社の事業運営が制約を受ける場合や、第三者の知的財産権侵害が発覚した場合等においては、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 (3)事業に関するリスク ①システムトラブルについて (発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:高) 当社事業の多くは、インターネットを介して行われており、その基盤はインターネットに接続するための通信ネットワークに依存しております。その適切な整備及び運用については万全を期しておりますが、万一、第三者による意図的な攻撃や自然災害、ネットワークの障害等不測の事態が発生し、これらITシステムが正常に機能しないことにより、業務活動に著しい影響が生じた場合、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 ②情報セキュリティについて (発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:高) 当社は、厳重な情報セキュリティ管理体制において自社内の機密情報を管理するとともに、事業の一環として得意先から預託された機密情報などの収集・保管・運用を行っております。プライバシーマークを取得し、社内で運用するほか、従業員研修を繰り返し実施する等、これらの情報管理には万全な方策を講じておりますが、万一当社の従業員や業務の委託会社等が情報を漏洩又は誤用した場合には、当社が企業としての社会的信用を喪失し、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 ③オペレーショナルリスクについて (発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:高) 当社のコンサルティング事業においては、一定基準を満たした専門スタッフが、現場で安全活動のアウトソーシングサービスを行いますが、その運用状況によっては一定の品質が担保されない可能性があります。また、日々膨大な事務処理が発生しており、各プロセスに沿った運用を行っているものの、事務管理上または事務処理上のミスが生じた場合には、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 ④コンサルティング事業部門への依存について (発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:高) 当社の売上高に占めるコンサルティング事業の売上高の割合は約55.6%(2025.6月期)となっております。そのため、事業間のクロスセル戦略などにより通信ネットワークソリューション事業の育成に注力しております。引き続きコンサルティング事業へ依存する割合は高く、その売上動向が、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 ⑤特定顧客への依存について (発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:高) 一般社団法人東京都トラック協会に対する売上高は、全売上高の約12.7%(2025.6月期)となっており売上の依存度が高い状況にあるため、同協会の助成金制度の変更や、東京都の財源の状況・方針等によっては影響を受ける可能性があります。そのため、新たな自社商品の販売拡大や他事業の育成などに注力してまいりますが、引き続き依存する割合は高く、同協会向けの売上高が減少した場合、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 ⑥特定取引先からの仕入・外注について (発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高) 当社は、通信ネットワークソリューション事業における商品の一部について、特定の取引先に依存する場合があります。当社はこうした特定取引先との関係を密接に保ちながら、安定的な調達に努めております。需要の急増による商品や人材不足、天災地変、品質問題、特定取引先の政策変更や倒産・経営破綻・合併等により調達に重大な支障をきたした場合には、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 ⑦業績の季節変動について (発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、一般社団法人東京都トラック協会などが年度末となる3月末に納品する契約が多くあります。また、顧客の投資予算の対象となるほか、顧客企業の予算執行のタイミングの兼ね合いから、第3四半期に利益が偏重する傾向があります。タスク管理を可視化することで納期管理を徹底しておりますが、契約締結時期の遅れによる作業開始時期の遅延や、顧客都合による検収時期の遅延により、計画通りに売上計上ができない可能性があります。特に期末月の6月に予定されていた検収が翌期以降に遅れる場合には、当該期間の業績に影響を与える可能性があります。 (4)組織体制に関するリスク ①代表者依存度について (発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:高) 創業以来、代表取締役社長を務めている間地寛は、当社の経営方針や事業戦略構築等において重要な役割を果たしております。当社は、事業拡大に伴い代表者に依存しない経営体制の構築を進めておりますが、現状においては何らかの理由により代表者が退任するような事態が生じた場合には、当社の業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。なお、過去の事業等の関係から代表取締役社長の資産管理会社に対する債務保証を行っておりました。現在、債務保証は解消しておりますが、今後については、この様な取引については行わない方針です。 ②役員、幹部社員等への依存について (発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高) 当社の役員、幹部社員等の専門的な知識、技術、経験を有している役職員が、当社の経営、業務執行について重要な役割を果たしており、当該役職員の継続勤務による経験値は、当社における重要なノウハウと考えられます。しかし、当該役職員が何らかの理由によって業務執行できなくなった場合、退任、退職し、後任者の採用が困難となった場合、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 ③人材の確保、育成及び人件費の高騰について (発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社において、今後の事業拡大や企業運営を円滑に遂行していく上で、優秀な人材を確保すること及び人材育成が極めて重要であります。そのため、当社は採用活動に注力し、人材の確保に努めるとともに理念浸透教育・実務研修・評価制度等の充実を図ることで、実務スキルに加えて、当社社員として遵守すべき行動規範を理解した責任ある社員の育成に力を注いでおります。しかしながら、必要な人材を適切な時期に確保できない若しくは社内の有能な人材が流出した場合、また、人件費の高騰が長期化した場合には、経常的な業務運営や事業展開に支障が生じ、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 ④内部管理体制について (発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の継続的な成長のためには、コーポレート・ガバナンスが適切に機能することが必要不可欠であると認識しております。業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、各社内規程及び法令の遵守を徹底してまいりますが、事業が急速に拡大することにより、コーポレート・ガバナンスが有効に機能しなかった場合には、適切な業務運営を行うことができず、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 (5)その他 ①大株主について (発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:低) 当社の主要株主であり当社の代表取締役社長である間地寛は、同氏の資産管理会社である株式会社間地と合わせて、当事業年度末において、当社発行済株式総数の55.1%を所有する大株主であります。同氏は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。また、当社と致しましても同氏は安定株主と認識しておりますが、将来的に何らかの事情により、大株主である同氏の保有する株式の多くが減少した場合には、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ②新株予約権の行使による株式価値の希薄化について (発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、当社の取締役及び従業員に対して、業績向上に対する意欲を高めることを目的としたストック・オプションとして新株予約権を発行しております。ストック・オプションが権利行使された場合には、当社株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。なお、当事業年度末において、新株予約権による潜在株式数は146,100株であり、発行済株式総数2,686,400株の5.4%(株式総数2,832,500株(潜在株式を含む)の5.2%)に相当しております。 ③株式の流動性について (発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:低) 当社は、株式会社東京証券取引所グロース市場及び株式会社名古屋証券取引所ネクスト市場に上場しており、流通株式比率は当事業年度末において41.3%となっております。今後は、当社の中長期戦略に沿った成長資金の調達、ストック・オプションの行使による流通株式数の増加分を勘案し、これらの組み合わせにより、流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により上場時よりも流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。 ④有利子負債への依存について (発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:低) 当社は、当事業年度末時点における有利子負債残高は94百万円、有利子負債依存度は6.5%となっております。当社の資金需要の主な内容は運転資金であり、有利子負債の比率は低い水準にあります。引き続き財務体質の改善に努めてまいりますが、現行の金利水準が大幅に上昇した場合には金利負担が増加し、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 ⑤調達資金の使途について (発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:低) 当社は、2024年9月26日に東京証券取引所グロース市場及び名古屋証券取引所ネクスト市場に上場し、総額362,668千円の資金調達を行いました。今回の公募増資による調達資金は、新規人材の採用費及び人件費、クラウドサービスのシステム開発投資、TRYESレポートの認知を広げ販売機会を拡大するための広告宣伝活動等に充当する予定であります。しかしながら、当初の計画に沿って調達資金を使用した場合でも、想定した投資効果が得られない可能性があります。また、当社の属する業界の環境変化や、これに伴う今後の事業計画の見直し等により、調達資金の使途が変更になった場合には、速やかに開示する方針でありますが、このような場合、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 ⑥取引先に対する信用リスクについて (発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、取引先の信用リスクについては細心の注意を払い、与信設定等を通じてリスク管理を行っておりますが、取引先の業績悪化等により取引額の大きい得意先や仕入先の信用状況が低下した場合、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 ⑦自然災害や大規模災害等について (発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高) 当社は、地震、台風、洪水等の自然災害、火災等の事故により、当社の本社・支店及び取引先の建物・設備等が深刻な被害を受けた場合、当社が提供するサービスの継続に支障をきたす場合があります。そのためBCPプランの作成、外部サーバーへのバックアップ等の対策を図っておりますが、事象の規模によっては、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 ⑧疫病や感染症による影響について (発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高) 当社は、新型コロナウイルス感染症など新たな感染症が世界的に蔓延した場合、当社の販売活動に大きな制約がかかる可能性があります。そのため、WEBを活用した安全活動のアウトソーシングサービスの確立や在宅勤務に対応したプロセスの構築などの対策を図っておりますが、事象の規模によっては、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 ⑨インターネット等による風評被害について (発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、ソーシャルメディアの急激な普及に伴い、インターネット上の書き込みや、それに起因するマスコミ報道等による風評被害が発生・拡散した場合、当社の業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,210字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の経営成績、財政状態及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態の状況 (資産) 当事業年度末の資産につきましては1,450,591千円となり、前事業年度末に比べ283,847千円増加いたしました。この主たる要因は、新規上場に伴う新株発行等により現金及び預金が256,333千円、売掛金及び契約資産が14,657千円、それぞれ増加したこと等によるものです。 (負債) 当事業年度末の負債につきましては394,369千円となり、前事業年度末に比べ200,948千円減少いたしました。この主たる要因は、短期借入金が85,000千円、契約負債が66,971千円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が47,250千円、それぞれ減少したこと等によるものです。 (純資産) 当事業年度末の純資産につきましては1,056,221千円となり、前事業年度末に比べ484,795千円増加いたしました。この主たる要因は、上場に伴う新株発行等により、資本金及び資本剰余金がそれぞれ188,722千円増加したこと等によるものです。 ②経営成績の状況 当事業年度における経済の状況は、国内では円安及び物価上昇の継続が個人消費に影響を及ぼしており、海外では米国の政策動向、中東地域の地政学的リスク、ならびに金融資本市場の変動など、不確実性の高い要因が複数存在しております。 このような状況のなか、当社の主力事業が対象とする物流業界では、2024年問題への対応を契機に、物流効率化法及び改正貨物自動車運送事業法「新物流2法」の施行を通じて、業界構造の転換が進行しております。これにより、管理者選任や定期講習の義務化など、安全対策へのニーズが高まっており、当社サービスの販売促進などを中心に事業規模の拡大に努めてまいりました。 当事業年度における売上高は、コンサルティング事業及び通信ネットワークソリューション事業のサービスが拡大したことなどにより、前事業年度に比べ増収となり、過去最高の売上高となりました。営業利益、経常利益につきましては、人材への積極的な投資を行ったことや営業外費用に上場関連費用を計上したものの、前事業年度に比べ増益となりました。なお、当期純利益につきましては、ノンコアビジネスからの撤退に伴う減損損失を特別損失に計上したことなどにより、前事業年度に比べ減益となりました。 その結果、当事業年度における売上高は1,392,627千円(前事業年度比2.1%増)、営業利益は198,396千円(同20.8%増)、経常利益は175,803千円(同4.9%増)、当期純利益は105,891千円(同10.5%減)となりました。 セグメント別の業績は、次のとおりであります。 (イ)コンサルティング事業 対象顧客である物流業界は、2024年問題や2025年4月1日に施行された物流効率化法及び改正貨物自動車運送事業法「新物流2法」の施行を通じて、業界構造の転換が進行しております。そのような背景もあり、コンサルティングサービス「TRYESサポート」が順調に推移したこと、安全活動支援の定額クラウドサービス「TRYESレポート」の販売が拡大したことなどから、売上高は増加いたしました。 以上の結果、コンサルティング事業の売上高は773,691千円(前事業年度比9.9%増)、セグメント利益は305,635千円(同7.6%増)となりました。 (ロ)CRMイノベーション事業 モビリティ領域におけるメッセージングサービスは順調に推移しているものの、システム開発案件にて納品遅延、またノンコアビジネスからの撤退により売上高は減少いたしました。 以上の結果、CRMイノベーション事業の売上高は213,703千円(前事業年度比32.7%減)、セグメント利益は64,574千円(同24.2%減)となりました。 (ハ)通信ネットワークソリューション事業 顧客事業所内で使用されるビジネスフォン、複合機及びネットワーク関連機器の販売が好調に推移したことから、売上高は増加いたしました。 以上の結果、通信ネットワークソリューション事業の売上高は405,231千円(前事業年度比18.5%増)、セグメント利益は78,839千円(同28.5%増)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は前事業年度に比べ256,333千円増加し、812,542千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは96,460千円の収入(前事業年度は126,186千円の収入)となりました。これは主に法人税等の支払額38,684千円及び契約負債の減少66,971千円があったものの、税引前当期純利益165,105千円、減価償却費21,572千円があったことによります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは52,455千円の支出(前事業年度は21,807千円の支出)となりました。これは主に無形固定資産の取得による支出38,436千円によります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは212,328千円の収入(前事業年度は64,225千円の支出)となりました。これは主に短期借入金の減少85,000千円、長期借入金の返済による支出47,250千円、上場関連費用の支出13,546千円があったものの、株式の発行による収入369,952千円があったことによるものです。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社が営む事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社が営む事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 金額(千円)   前年同期比(%) コンサルティング事業   773,691   109.9 CRMイノベーション事業   213,703   67.3 通信ネットワークソリューション事業   405,231   118.5 合計   1,392,627   102.1 (注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)   当事業年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 一般社団法人東京都トラック協会   176,708   13.0   176,347   12.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。財務諸表の作成に当たり、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りとは異なる場合があります。 当社の財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。 なお、財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりです。 (固定資産の減損) 当社は、固定資産のうち減損の兆候がある資産グループについて、当該資産から得られる将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定は慎重に検討しておりますが、将来の事業計画や市場環境の変化により、その見積りの前提とした条件や仮定の変更により、回収可能価額が減少した場合、減損損失の計上が必要となる可能性があります。 (繰延税金資産の回収可能性) 当社は、繰延税金資産について、将来の事業計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異等について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定の変更により、将来の課税所得が減少した場合、繰延税金資産が減額され、税金費用が計上される可能性があります。 ②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度における売上高は、主力のコンサルティング事業における「TRYESレポート」の販売が拡大したことにより1,392,627千円(前事業年度比2.1%増)となりました。利益につきましては、売上原価が増加しておりますが、売上高の増加、販売費及び一般管理費の減少により営業利益は198,396千円(同20.8%増)、経常利益は175,803千円(同4.9%増)、当期純利益は105,891千円(同10.5%減)となりました。 セグメントごとの経営成績等に関する分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②経営成績の状況」に記載しております。 ③キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ④資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社における資金需要の主なものは、商品の仕入及び外注費、従業員に支払う給与といった事業成長に伴う運転資金、並びに新規のシステム投資であります。事業拡大のための資金については、これまで自己資金及び金融機関からの借入金により対応しております。 ⑤経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑥経営者の問題意識と今後の方針について 経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 ⑦経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標」に記載の通り、当社は、売上・利益の成長、顧客満足度の向上に向けて取り組みながら企業価値の最大化を目指すため、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、売上高営業利益率、TRYESサポート年間実施件数、TRYESレポート契約社数(期末時点)及びTRYESレポート登録人数(期末時点)を重要な経営指標として位置付けております。 前事業年度 (自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)   当事業年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 売上高営業利益率   12.0%   14.2% TRYESサポート年間実施件数   2,648回   2,732回 TRYESレポート契約社数(期末時点)   444社   635社 TRYESレポート登録人数(期末時点)   13,605人   22,400人

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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