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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ラクサス・テクノロジーズ

Laxus Technologies Inc.288A · Growth · サービス業

ブランドバッグのサブスクリプション型シェアリングサービス「ラクサス」を展開。定額で借りて、気に入れば買える「価値循環モデル」で、モノの所有から利用へのシフトを先導する。

概要

ラクサス・テクノロジーズは、ブランドバッグのサブスクリプション型シェアリングサービス「ラクサス」を主力とする企業である。2006年に広島で創業、2015年にバッグレンタル事業を開始し、2017年に現社名へ変更。2024年12月に東京証券取引所グロース市場に上場。2026年3月期の売上高は23億円、経常利益1.9億円。従業員44名。単一セグメントで事業を展開する。

単一事業で構成する収益の柱

当社の事業はブランドバッグのサブスクリプション型シェアリングサービス「ラクサス」のみである。収益の大半は月額会費収入で、シングルプラン月額9,800円(税別)とダブルプラン月額13,600円(税別)を提供する。2026年3月末の契約数は19,254件、月平均顧客単価は8,854円。会費収入に加え、レンタル中のバッグを購入できる「買えちゃうラクサス」やリユース市場での販売も行い、バッグの生涯収益を最大化するビジネスモデルをとる。

保有資産と在庫管理の仕組み

当社は国外ラグジュアリーバッグを固定資産として保有し、減価償却しながらレンタルに供する。在庫管理には蓄積した貸出・販売データを活用し、適切な仕入れと入れ替えを実施する。自社の専門スタッフによるメンテナンス・リペアで資産価値を維持。2026年3月末のレンタル資産は約25.6億円。仕入れたバッグの直接廃棄はゼロで、配送用BOXのリユースなど環境配慮も行う。

会員構成と継続性の特徴

会員の利用期間が12か月を超える割合は62%、過去の利用者累計は18.7万人。一度退会しても再開する会員の復活率は22%である。退会率は登録から約3か月を境に低下し、顧客獲得コスト(CAC)は約2.5か月で回収される。主要ユーザーは20~50代の女性で、働く女性が約73%を占める。2023年12月の料金改定後も契約数は増加し、2026年3月末時点で19,254件となった。

親会社ワールドとの資本関係

2019年10月、株式会社ワールドが当社発行済株式の過半数を取得し、親会社となった。これにより資本・業務提携関係が生まれている。ワールドはアパレル企業であり、当社の事業とのシナジーが期待される。ただし、当社の事業は単一セグメントであり、グループ内での位置づけは独立した運営が続いている。上場後もワールドが支配株主である。

業界の中での役割はブランドバッグのシェアリングサービス事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
23億円
営業利益
2億円
営業利益率
8.7%
純利益
1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01一般消費者(個人)主力

一般消費者向けに、ブランドバッグを月額定額でレンタルできるサブスクリプションサービスを提供。交換自由・使い放題で、気に入ったバッグは購入も可能。リユース市場から調達したバッグを専門スタッフがメンテナンスし、長く循環させる。

主な製品・サービス3
ラクサス(レンタルサービス)
月額9,800円(税別)でブランドバッグを1つレンタルでき、交換自由・使い放題のサブスクリプションサービス。
買えちゃうラクサス
レンタル中のバッグをそのまま購入できるサービス。試用販売の機能を持つ。
Lax-mochi
月額払いで手元に置き、返却も可能なスマートキープ型サービス。ファイナンスニーズに応える。

製品と技術

月額定額のブランドバッグレンタル「ラクサス」

「ラクサス」は、会員が好みのブランドバッグを一つ選び、好きな時に交換できるサブスクリプションサービスである。基本プランはシングルプラン月額9,800円(税別)で、同時に2つ利用できるダブルプラン(月額13,600円/税別)も用意。2026年3月末時点の契約数は19,254件。サービス開始以来、仕入れたバッグの直接廃棄はゼロであり、環境負荷低減にも配慮している。

レンタル中のバッグを購入できる「買えちゃうラクサス」

「買えちゃうラクサス」は、ユーザーがレンタル中のバッグをそのまま購入できるサービスである。レンタル期間中に愛着が湧いたバッグを所有したいという需要に応える。これにより、単なるレンタル収入に加えて販売収入も得ることができ、バッグ1点からの生涯収益を最大化する。また、購入されなかったバッグはリユース市場やECサイトで販売される。

スマートキープ型新サービス「Lax-mochi(ラクモチ)」

2025年12月にβ版をリリースした「Lax-mochi」は、「試して、月額払い。所有感覚なのに、あとで返せる。」というコンセプトのサービス。ユーザーは商品を一定期間試用し、月額払いで支払いを分散できる。気に入らなければ返品可能であり、所有とレンタルの中間的な選択肢を提供する。これにより、ブランドバッグ購入の心理的ハードルを下げることを狙う。

内製のフルフィルメントシステムと在庫管理

当社は、在庫管理、メンテナンス、入会審査、マーケティングなどのフルフィルメント機能を内製で構築している。ITを活用したフリーロケーション方式の倉庫管理システムにより、効率的な保管と出荷を実現。独自の入会審査と不正検知の仕組みでサービスの安全性を保つ。これらのシステムはバッグ以外のシェアリングにも応用可能であり、プラットフォームとしての拡張性を持つ。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

小規模ながら高利益率、技術特化型のニッチ企業

同社はサービス業に属し、売上高は2024年3月期の23億円から2025年3月期には26億円と増加しましたが、2026年3月期には23億円と減少しています。営業利益率は2025年3月期の23.08%から2026年3月期には8.7%と大きく低下し、収益性の変動が激しいです。同業他社のジンジブやイシンは人材系サービスが中心ですが、同社は特定の技術分野に特化したサービスを提供しており、ニッチな市場で競争しています。規模は小さいものの、高い技術力で差別化を図っています。課題は、売上高の減少と利益率の低下を改善し、安定した成長軌道に乗せることです。

強み

  • 特定技術分野で専門性が高く、競争優位性を持っている。
  • 2025年3月期には営業利益率23%と高い収益性を達成。
  • 大手が参入しない分野でシェアを確保している。
  • 小規模で意思決定が速く、変化に迅速に対応可能。

課題

  • 2026年3月期に売上が減少し、成長の停滞が懸念。
  • 営業利益率が8.7%に低下し、コスト管理が課題。
  • ニッチ市場のため成長余地が限られ、新規分野開拓が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がラクサス・テクノロジーズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで1番目にあたる。

#企業時価総額PER
1288Aラクサス・テクノロジーズ25億円25.1倍
26063日本エマージェンシーアシスタンス25億円18.2倍
36563みらいワークス25億円20.8倍
44735京進25億円25.9倍
5246Aアスア25億円28.8倍
62687シー・ヴイ・エス・ベイエリア25億円
74766ピーエイ24億円22.9倍
87043アルー24億円8.1倍
9189AD&Mカンパニー24億円10.8倍
109760進学会ホールディングス24億円
119242メディア総研24億円11.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 12件

英会話教材と健康食品からスタートした2006年

2006年8月、広島県広島市中区に資本金950万円でエス株式会社を設立。教育関連事業「エブリデイ出版」として英会話教材の販売を、美容・健康関連事業「自然生活」として健康食品の販売を開始した。創業時の事業は多角化しており、後のブランドバッグ事業とは直接の関連はなかった。

ブランドバッグサブスクリプション「ラクサス」の開始(2015年)

2015年2月、「ラクサス」の名称でブランドバッグのサブスクリプション型シェアリングサービスを開始。定額課金でバッグをレンタルできるサービスは、当時としては新しいコンセプトであった。2017年1月、商号をラクサス・テクノロジーズ株式会社に変更し、ブランドバッグ事業への集中を明確化。2018年4月にはセカンドサービス「BagList」を開始した。

事業撤退とワールドの子会社化(2019年)

2019年7月、創業以来続けてきた教育関連事業と美容・健康事業から撤退。同年10月、株式会社ワールドが当社発行済株式の過半数を取得し、親会社となった。これにより資本・業務提携関係が成立。事業の選択と集中が進み、ブランドバッグサブスクリプション事業に経営資源を集中させる基盤が整った。

米国子会社設立から解散、物流拠点開設(2020年)

2020年8月、米国に子会社「LAXUS TECHNOLOGIES INC.」を設立し、海外展開を試みた。しかし同年12月には同子会社を解散(2025年6月に清算結了)。同時期に広島県広島市南区に物流拠点「Laxus Base」を開設し、内製の在庫管理システムを構築。ITを活用したフリーロケーション方式で効率的な保管を実現した。

東証グロース市場上場と新サービス展開(2024~2025年)

2024年12月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。上場記念として2025年6月には東京都渋谷区にラクサス表参道店を出店し、対面販売を開始。2025年12月にはスマートキープ型新サービス「Lax-mochi(ラクモチ)」のβ版をリリース。試用と月額払いを組み合わせた購買体験を提供し、事業領域の拡大を図った。

2026年3月期の業績と収益構造の変化

2026年3月期の売上高は23億円(前期比11.1%減)、営業利益1.8億円(同68.7%減)と減収減益。契約数は19,254件と増加したが、広告投資効率の低下や新サービス「ShaaS」の進捗遅れが影響した。顧客単価は8,854円と前期並み。バッグ販売では店舗販売とECを強化し、販路多様化を進めた。

年表12件を開く

2000年代

  • 2006年8月創業広島県広島市中区に資本金950万円でエス株式会社を設立 教育関連事業「エブリデイ出版」として英会話教材販売事業を開始 美容・健康関連事業「自然生活」として健康食品販売事業を開始

2010年代

  • 2014年5月東京都港区に東京オフィスを開設
  • 2015年2月「ラクサス」の名称でブランドバッグのサブスクリプション型シェアリングサービス事業を開始
  • 2017年1月商号変更商号をラクサス・テクノロジーズ株式会社に変更
  • 2018年4月ブランドバッグのサブスクリプション型シェアリングサービス事業のセカンドサービスとなる「BagList(バッグリスト)」を開始
  • 2019年7月教育関連事業及び美容・健康事業より撤退
  • 2019年10月株式会社ワールドが当社発行済株式の過半数を取得し、当社の親会社となる(資本・業務提携)

2020年代

  • 2020年8月米国に子会社「LAXUS TECHNOLOGIES INC.」を設立
  • 2020年12月広島県広島市南区に物流拠点「Laxus Base」を開設 子会社「LAXUS TECHNOLOGIES INC.」を解散(2025年6月に清算結了)
  • 2024年10月東京都渋谷区に東京オフィスを移転
  • 2024年12月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2025年6月東京都渋谷区にラクサス表参道店を出店

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    価値あるモノの価値循環モデルの構築

    ブランドバッグを中心に、シェアリングや試用販売を通じてモノの生涯価値を最大化する。サブスクリプション「ラクサス」や試用販売「買えちゃうラクサス」を基盤とし、中長期的にエリア・領域を拡大する。

  2. 02

    コアモデルのレバレッジと新サービス展開

    既存のブランドバッグ資産や審査ノウハウを活用し、スマートキープ型新サービス「Lax-mochi」の本格展開や、BtoB/C向けバッグ販売チャネルの多様化を進める。在庫回転率を高め、非稼働在庫の収益化を図る。

  3. 03

    会員基盤拡大と継続率向上

    CPA(顧客獲得単価)を重視した成長を目指し、獲得チャネルを最適化。前払い式「ラクサスキャッシュ」の活用や長期プラン推進、バッグの品質改善により継続率を向上させる。

  4. 04

    非連続な成長への挑戦

    自社生成AIによるEC出品自動化や他社ECとの同時出品で在庫回転率を極大化。バッグ以外の商材へのシェアリング横展開や、ユーザー個人資産管理サービスなど新規事業の検証を進める。

  5. 05

    システム・人材・内部管理体制の強化

    内製システムの継続的改善と在庫連携システム導入、不正審査強化。調達・エンジニア・事業開発人材の確保と育成、コンプライアンス研修の充実により持続的成長の基盤を固める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で44人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は488万円で、1期前と比べて+0.9%平均年齢は39.6歳、平均勤続年数は5.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2025年3月48439.15.1431,395
2026年3月48839.65.344455

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率35.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)49.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
LaxusBase — 広島市南区2,650百万円
東京オフィス — 東京都渋谷区12百万円
本社 — 広島市中区3百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は23億円営業利益2億円前期と比べると減収減益で、売上が-11.5%、利益が-66.7%。

売上高
-11.5%
23億円
営業利益
-66.7%
2億円
純利益
-75.0%
1億円
営業利益率
8.7%
前期比 -14.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高25億円23億円
営業利益3億円2億円
純利益2億円1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

3期分

直近は2027年1Qで、売上は5億円、営業利益は1億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2026年2Q1119.10
2026年4Q1218.31
2027年1Q5120.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2021年3月期からの6期で、売上は13億円から23億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は8.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2021年3月13−4−4
2022年3月16−2−2
2023年3月2033
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2024年3月2354
2025年3月266623.14
2026年3月23228.71

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高23億円のうち、営業利益として残るのは2億円8.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の4.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金30.4%7億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金60.9%14億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.7%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
69.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.1pt
8.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.7pt
4.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比8.6pt
3.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2026年3月期は営業CFが−1億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは資産取り崩し型にあたる。本業の赤字を資産売却で埋めながら負債も返している。守りの局面期末の手元現金は12億円で、売上の6.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2023年3月−201−24
2024年3月00105
2025年3月605615
2026年3月−10−3−112

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2026年3月期の総資産は44億円。このうち返さなくてよい自己資本が31億円で、自己資本比率は70.7%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年3月2351820.9
2022年3月273249.4
2023年3月3142713.6
2024年3月3782923.0
2025年3月47301763.6
2026年3月44311370.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
12億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-3億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
13億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
67
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中126位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中503位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.2%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.7%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
70.7%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-11.5%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥95で、1年前と比べて-52.3%過去52週の値幅のなかでは7%の位置にある。

¥95-1.0%1ヶ月-3.1%1年-52.3%時価総額25億円
過去52週の値幅
安値¥87高値¥202

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)25.1倍
PER (会社予想)16.2倍
PBR0.79倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月中旬に90円まで下落した後、もみ合いながらも持ち直し、8月19日は95円で25日移動平均線(95円)とほぼ同水準。直近1か月で3.26%上昇したが、52週高値202円からは半分以下に低迷。8月14日には出来高17万3000株と活況となったが、その後は縮小し、上昇の勢いは限定的。RSIは47.06と中立圏で、方向感の乏しい展開。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは25.13倍と業界平均22.68倍を上回る一方、予想PER16.2倍を考慮すると将来の収益改善が見込まれる。PBRは0.7954倍で1倍を下回り純資産に対して割安感があるが、ROEは3.2%と低く資本効率の悪さが目立つ。無配当で配当利回りは0%であり、インカムゲインの観点では魅力に乏しい。売上高は横ばいだが、営業利益率は23.08%から8.7%へ低下しており収益性の悪化が懸念される。同業界平均のPBR3.3倍と比較すると割安だが、ROEの低さや利益低下を考慮すると、総合的にはほぼ妥当と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)25.1倍23.4倍
PER (予想)16.2倍
PBR0.79倍3.51倍
ROE3.2%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

IT人材需要を背景に売上は拡大してきたが、直近は減少に転じ、営業利益率も大きく低下した。強気派は、市場のIT投資継続により人材需要が底堅いこと、人員体制の立て直しによる業績回復を期待する。弱気派は、売上減少と利益率悪化から競争環境の厳しさを指摘し、今後の成長鈍化や採算悪化のリスクを懸念する。時価総額は小さく、外部環境に左右されやすい。今後の企業の事業戦略が焦点。

プラスに働く材料7
  • IT需要の底堅さ

    社会全体のデジタル化で人材需要は中期的に堅調とみる

  • 利益率の改善余地

    過去は営業利益率23%と高く、改善の可能性を指摘

  • 小型株の下げ過ぎ

    株価が1年で45%下落し、割安感があるとみる

  • 予想PER16.2倍と業績回復期待決算発表後影響

    現PER25.13倍→予想16.2倍、利益回復が見込まれれば大幅に見直し

  • PBR0.80倍の割安修正不定影響

    PBR0.80倍、1倍回復で約25%上昇余地

  • 営業利益率の底入れ通年影響

    営業利益率8.7%と前期23.1%から急低下、この水準で底打ち期待

  • 自己株式取得の発表次回株主総会影響

    無配当だが、低PBRを活かした自己株式取得の可能性

マイナスに働く材料7
  • 売上の減少

    直近の売上高は前期比で減少に転じた

  • 採算の悪化

    営業利益率が23%から8.7%へ急低下

  • 競争激化

    IT人材派遣業界は競争が厳しく、単価低下の懸念

  • 売上高の減少が収益を圧迫通年影響

    FY2026/3売上高23億円と前期比11.5%減、縮小傾向が続く

  • 営業利益の大幅減通年影響

    営業利益2億円と前期比66.7%減、利益率も急低下

  • PER25倍の割高水準決算発表後影響

    現PER25.13倍は業績悪化を織り込んでも割高感

  • 無配当で株主還元なし継続影響

    配当利回り0%、長期保有への魅力が乏しい

次の決算で確かめる点
稼働率
技術者の有効活用が収益に直結するため
単価
競争環境と収益性を反映する
技術者数
供給能力の規模を確認する
新規受注
将来の売上を占う

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,512人。区分でいちばん多いのは個人・その他50.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.0%を占め、残る55.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年3月%2026年3月%
個人・その他47.850.0
事業法人42.741.7
証券会社3.84.5
金融機関5.23.3
外国法人0.20.3
外国人個人0.30.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ワールド41.27
02児玉 昇司24.76
03野村信託銀行株式会社(投信口)2.88
04岡三証券株式会社1.15
05野村證券株式会社1.04
06吉川 直樹0.85
07志賀 和夫0.84
08斎藤 真吾0.71
09株式会社SBI証券0.60
10内藤 征吾0.56

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で+120%、1株純資産は6期で+374%。直近期のROEは3.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2021年3月−1925
2022年3月−1213
2023年3月142293.2
2024年3月234468.1
2025年3月2111622.99.7
2026年3月41193.230.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額70百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
高橋啓介代表取締役 社長執行役員47
中尾聡志取締役 執行役員5941,000
岩瀬ひとみ社外取締役55
荒井江里香社外取締役48
谷村まどか社外取締役55
楠博文常勤監査役74
安村和幸社外監査役76
朝長慎弥社外監査役51
中井克洋社外監査役64

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5515110
社外取締役612122
監査役1777

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,183字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、日本国内の一般消費者に対して、ブランドバッグのサブスクリプション型シェアリングサービスである「ラクサス」を提供することを主な事業としております。 同サービスは、良質なブランドバッグを気軽に利用できる機会を一般消費者に提供すること及びサステナブルな社会の実現へ貢献することを目的として、2015年2月にスタートしました。定額課金制のサブスクリプションサービスを通じて気軽に良質なブランドバッグを利用できる機会を一般消費者に提供するとともにブランドバッグという資産を大切にメンテナンスしながら最大限に活用し、モノの価値を社会に循環させていく事業となります。 また、サービスの用に供するブランドバッグは、主にリユース市場を通じて調達し、自社の専門スタッフが大切にメンテナンスすることで長く良好な状態を維持しており、サービス開始以来、仕入れたバッグの直接廃棄はゼロとなっております。配送に使用するBOXもリユースするなど細部にわたって環境に配慮することでサステナブルな社会の実現に貢献しております。 更には、当社は、ユーザーがレンタル中のバッグで気に入ったものについては購入することも可能なサービス「買えちゃうラクサス」に加え、バッグの市場価値に応じて国内リユースセレクトショップやオークション、又は、海外ECサイト等より適切な販売先を選択するBtoB/C販売も行っております。 従来、一般消費者は、ブランドバッグを購入して所有することに価値を見出しておりました。当社は、ブランドバッグをシェアリングという「使用価値」、一定期間使用しても残価が残るという「時間的な価値」等を有しているアイテムだと考えております。そのため、当社は、現在のラクサス事業を起点として「使用(シェアリング)」と「販売」を組み合わせた仕組みを世の中に提供することで1つのバッグの価値を最大限引き出し、バッグの生涯収益を最大化する「モノの価値循環モデル」の構築を目指しております。 当社のビジネスモデルは、ブランドバッグという資産の付加価値を高め、多数のユーザーが持続的に価値をシェアすることで資産価値の最大化を図り、収益を生み出すとともにサステナブルな社会の実現に貢献することを目指すビジネスであると考えております。 また、このモノの価値循環モデルを深化させるため、当社が持つシェアリングサービスの外部企業への展開や、他社ECサイトとの在庫連携を通じた販売チャネルの拡大にも取り組んでおります。 なお、当社は、ラクサス事業(ブランドバッグのサブスクリプション型シェアリングサービス)単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 (1)サービスの概要 当社の主な収益は、「ラクサス」サービスの提供により会員から得られる月額の会費収入です。当社は、ユーザーに対し、好みのブランドバッグを一つ選択し、交換自由・使い放題で楽しむことができるシングルプランを月額9,800円(税別)のサブスクリプション型料金で提供しております。 なお、当社は、サービスの質の向上を企図し、2023年12月よりシングルプランの月額料金を従来の月額6,800円(税別)より月額9,800円(税別)へ変更しております。 また、同時に2つのバッグを利用したいユーザー向けにダブルプラン(月額13,600円/税別)を併せて提供し、更なる収益機会の獲得に努めております。 「ラクサス」ユーザーの年齢層は、20代から50代と幅広く、特に30代、40代が中心となっております。中でも働く女性が全体の約73%を占めており、サービス利用の用途は「日常と通勤」=「オンとオフ」でブランドバッグを使い分けるユーザーが多数見られます。また、子供を持つ女性が約4割を占め、学校行事やプライベートでの外出、旅行などの用途でブランドバッグを使い分けるユーザーも多数存在します。 当社が定期的に実施しているユーザーインタビューの結果によると、ブランドバッグをスタイリングアイテムに入れてファッションを楽しみたいが価格が高く購入を躊躇する層が一定数存在します。これらのユーザーは、気軽に様々なブランドバッグを試し、気に入ったら購入できる選択肢として「ラクサス」を活用しております。 その他、当社は、ユーザーがレンタル中のバッグを購入できる「買えちゃうラクサス」サービスを提供しており、バッグのシェアから更に一歩踏み込んだ、試用販売施策の展開に加え、バッグの生涯価値最大化を目指しバッグの市場価値を見極めながら、リユースマーケットでの販売も行っており、バッグ資産をベースとしたモノの価値循環モデルの基盤構築に取り組んでおります。 更に、新たな顧客体験を提供する試みとして、2025年12月より『試して、月額払い。所有感覚なのに、あとで返せる。』というコンセプトのスマートキープ型サービス「Lax-mochi(ラクモチ)」の提供を開始いたしました。これにより、気軽に借りて試したい、支払いを抑えたいというユーザーのファイナンス的なニーズの拡張に応え、モノの生涯収益をさらに高める潤滑油となるサービスへと進化させております。 [当社サービスの概要図] (2)事業の強み 当社は、「シェアリング+販売」という「モノの価値循環モデル」の先駆けとして事業を行ってきた結果、ユニークな事業の強みを保持していると考えております。 ① 保有資産の価値 現在当社は、国外ラグジュアリーブランドバッグを固定資産として保有し、減価償却を進めながらシェアリングサービスの用に供しております。一般にブランドバッグは、残余価値のある資産であり、在庫数の多さをレバレッジすることにより、更なる成長が可能だと考えております。 ② 資産価値の維持と組み換え 当社は、サブスクリプション型シェアリングサービスにおける顧客満足度と収益の最大化の両立を図るため、使用状況/相場データベースを組みわせた最適な在庫入れ替えと、資産価値を維持し・向上させるメンテナンス・リペアオペレーションを実現しております。その具体的な取り組みは、以下のとおりとなります。 イ.最適な仕入れを可能にする蓄積されたデータ ・蓄積された豊富な貸出データ及び販売データにより、失敗しない仕入を実現 ・豊富な取引実績を背景に、競争力ある価格での仕入れ交渉が可能 ロ.豊富な在庫を実現する目利き調達ルート ・これまで60ブランド4万点以上のバッグ仕入れで磨き上げた目利き力 ・世界的にも優良市場である日本の二次流通市場において安定した調達ルートを確立 ハ.在庫をアップデートするメンテナンス ・壊れたバッグでも独自技術や培ったノウハウによって貸出可能な状態に修復 ・一般社団法人 日本流通自主管理協会(略称 AACD)に加盟するとともに、偽物排除の取り組みを推進し、本物のみを提供 ニ.在庫を最適に配分する自社倉庫 ・ITを活用したフリーロケーションによる効率的な保管を実現した在庫管理 ・内製で構築したジャストインタイムの在庫管理システム ホ.不正排除のための独自審査 ・豊富な経験により培った当社独自の入会審査の仕組みを確立 ・使用状況に応じた不正ユーザー検知の仕組みを確立 ③ 成長を担保するコミュニティ 当社の会員構成は、利用期間が12か月を超える会員が全会員数の62%を占めており会費収入拡大の基盤となっております。また、当社は、継続して新規加入者を獲得しており、これまでに当社のサービスを利用したことがある会員の累計は18.7万人となっております。会員の中には、一度サービスを休止しても利用再開するユーザーも存在し、その割合を示す復活率は22%と安定的な会員数の確保に繋がっております。 サービスを利用するたびに体験価値が重ねられるため、月額会員の退会率は登録当初から約3か月を境に緩やかになり、顧客獲得コスト(CAC:Customer Acquisition Cost)を約2.5か月で回収し、その後も長期的に収益を生み出す構造を確立しております。 また、当社は、更なるサービスの質の向上を企図し、2023年12月よりシングルプランの月額料金を従来の月額6,800円(税別)より月額9,800円(税別)へ変更しておりますが、2026年3月末現在、契約数(ダブルプラン含む)は、19,254件となっております。 なお、有料月額会員の月平均顧客単価(注)1.は、8,854円となっております。 (2026年3月末現在当社実績) (注)1.月平均顧客単価(ARPU)は、値引や日割計算の結果を反映した金額となっております。 ④ 試用販売による価値の最大化(アップセル) 当社は、月額の会費収入に加えて、レンタル中の商品を現状有姿で販売するサービスを実施しております。ブランドバッグは、一般的に高額品ですが、レンタル期間は「長い使用体験」とも言えます。愛着の湧いたバッグを長く所有したいという保有効果により、レンタル中のバッグを購入する会員も存在します。 ⑤ システム・オペレーションのプラットフォーム化のポテンシャル 当社は、モノのシェアリングサービスの先駆けとして、在庫管理、メンテナンス、独自の入会・不正排除審査、マーケティングなどのフルフィルメント機能やシステムを内製で構築してまいりました。この強固な有形・無形のアセットは、自社サービスにとどまらず、シェアリングの裏方支援を可能にするプラットフォームとしての高い拡張性を有しています。 また、これらの機能はバッグ以外の価値あるモノのシェアリングへの横展開も容易にするため、当社の非連続な成長に向けた源泉となっております。 当社の事業の系統図は、次のとおりであります。 [事業系統図] (注)1.無料登録とは、会員登録後、バッグのレンタルを行っていない状態を指します。なお、当社のサービス利用料金は、バッグのレンタル開始日(初回発送日)を基準日として発生します。 2.当社は、消費者から預託されたバッグを貸し出すサービス(ラクサスX)を実施しておりましたが、2022年6月より新規受付を休止しております。
経営方針・対処すべき課題5,389字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 本報告書に記載されている収益見通し、事業計画、中期経営戦略等の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであり、将来の業績等を保証するものではありません。 これらの将来情報は、過去の会員獲得実績や解約率、顧客獲得単価(CPA)の推移/傾向といった社内データを前提として原案を作成しております。 作成された原案は、代表取締役社長を議長とし、各部門責任者が参加する経営会議において、事業の実現性や潜在的リスクについての多角的な検証と討議を経た後、取締役会にて最終的な承認を受けております。 しかしながら、これら将来の予測には内在する不確実性があり、今後の急激な景気変動や一般消費者の嗜好の変化、デジタルマーケティングコストの上昇、ブランドバッグ仕入価格や物流コストの高騰、想定以上の競合環境の激化及び地政学的リスクによる生活行動変化などの様々な要因により、実際の業績等は、これら将来に関する記述とは大きく異なる可能性があることにご留意ください。 当社は、今後、更なる事業基盤の強化及び収益の拡大に向け、以下の主要課題に取り組んでまいります。 (1)経営方針 当社は、2006年の創業以降、「本当に良いものを愛し、作り手の想いをつなげたい。」「あこがれをみんなでシェアしたい。」という想いから、「世界中に笑顔を」を経営理念に据え、事業を拡大してきました。 従来、ブランドバッグをはじめとした「高額品=価値あるモノ」は所有を中心とした世界でしたが、当社は、そうした世界に加えて、ユーザーの利活用機会拡大により、モノの潜在的な価値を引き出し(モノが持つ価値のポテンシャルをより開放し)、「モノの価値が循環し、その生涯価値が最大化される世界」の実現を目指しております。 その起点として、当社は、シェアリングエコノミーサービスが世の中に普及し始めた早い段階である2015年にブランドバッグに特化したサブスクリプションサービス「ラクサス」事業を開始し、シェアリングエコノミーの浸透を牽引してきました。2020年には、ブランドバッグの試用販売「買えちゃうラクサス」サービスをローンチしております。 当社が目指す「モノの価値循環モデル」は、当社が先行モデルであると認識しております。当社は、成長戦略の基本方針として、現在のモデルや資産をベースにレバレッジし、成長していくことを目指します。 また、当社は、これまで培ってきた有形・無形のアセットを活用し、非連続な成長にも挑戦していく方針です。 将来的には、価値あるモノが循環する社会を目指し、エリア・領域拡大を目指したいと考えています。 [当社が目指す姿] (2)経営環境 当社は、価値あるモノの価値循環モデルの確立を目指しており、関連する重要市場として、当社資産に関わるラグジュアリー市場、価値の循環に関わるシェアリングエコノミー市場及び二次流通(リユース)市場、並びに憧れに手が届く機会を拡大するファイナンスサービス等に関連するBNPL市場の4市場を想定しており、いずれの市場も拡大が予想される市場であると考えております。 ① ラグジュアリー市場 国内外ラグジュアリーバッグの市場規模は、新型コロナウイルス感染症の終息後、再び回復軌道に乗り、2024年より2029年にかけて国内CAGR(国内年平均成長率)4.6%と成長すると予想されております。(出典:Euromonitor International社 Luxury Goods 2025(2025年5月28日時点)) ② シェアリングエコノミー市場 モノのシェアリング市場CAGRは、2022年より2032年にかけてベースシナリオで5.7%成長、課題解決シナリオで9.9%成長と市場規模の拡大が予想されております。(出典:情報通信総合研究所「シェアリングエコノミー関連調査 2022年度調査結果」) ③ 二次流通(リユース)市場 国内リユース市場のCAGRは、2022年から2030年にかけて4.1%成長と市場規模の拡大が予想されております。(出典:株式会社リフォーム産業新聞社 リサイクル通信「リユース市場データブック2024」) ④ BNPL市場(注) 国内のEC決済サービスCAGRは、2023年から2028年にかけて14.4%成長、また、後払い決済サービスのCAGRは13.0%成長と市場規模は拡大しております。(出典:株式会社矢野経済研究所「EC決済サービス市場に関する調査(2025年)」) (注)「BNPL」とは、「Buy Now, Pay Later」の略であり、商品を購入する際に代金の支払が不要な後払い決済を指します。 (3)中期経営戦略 当社は、バッグのシェアリングを起点に、価値あるモノのユーザー利活用機会の裾野を拡げ、その生涯価値を最大化させることを目指してきました。 まず、当社は流通価値(シェアリング)や買いやすさの提供など、これまで培ってきたコアモデルや保有資産をレバレッジし、ブランドバッグの生涯収益を最大化していきたいと考えております。その上で、価値あるモノのサーキュラープラットフォーム構築を目指していきます。 また、当社は、主要ユーザーである20代から50代女性の人口は約2,996万人と当社の全契約数(ダブルプラン含む)19,254件(2026年3月末実績)に対して大きな市場であると考えております。また、バッグの販売先となるリユース市場規模も事業の成長の追い風になると考えております。 当社は、持続的な成長の実現には、一定の投資が必要であると考えておりますが、投資に対する回収については、LTV/CAC(注)1.(注)2.は、安定して4.0以上で推移、CACの回収期間も2.5か月であり、ブランドバッグの投資回収期間も約21か月となっております。 当社は、サブスクリプションサービスにおいて、会員の継続率が重要であると考えており、サービス利用料金をあらかじめ払い込むラクサスキャッシュ(前払い式支払い手段)を導入しました。これにより払い込んだ金額に応じた期間の会員離脱を回避することで継続率は改善傾向にあり、今後も継続していくものと見込んでおります。 加えて、新たな顧客体験を提供するスマートキープ型の新サービス「Lax-mochi(ラクモチ)」の育成と進化により、成長を加速させてまいります。 資産の生涯収益を高めるべく開始したBtoB/Cのバッグ販売は、2024年3月期より取り組みを開始し、2025年6月から東京都渋谷区の店舗において対面販売を開始しておりますが、併せて在庫システム連携による同時出品モデルを展開し、他社ECとの連携強化による販売チャネルの多様化に取り組んでおります。当社は持続的成長とともに、無限の可能性に向けた次なる飛躍として、国内最大級のブランドバッグ資産、審査ノウハウ、フルフィルメント機能等の有形・無形のアセットを活用し、非連続な成長に挑戦しております。具体的には、下図に示す領域に取り組んでまいります。 (注)1.LTVとは、会員1人が商品を利用してから解約するまでにもたらしてくれる利益を指します。 2.CACとは、新規顧客1人を獲得するために必要としたコストを指します。 [中期経営戦略の方向性] (4)事業上及び財務上の対処すべき課題 当社が、現在認識している事業上及び財務上の対処すべき課題は、次のとおりとなります。 ① 事業基盤の拡充 当社の成長は、一般消費者に対して魅力的なサービスを提供し、持続的に契約数を増加させることにより実現されます。そのため、契約数増加に対する取り組みは、経営上の最重要課題であり、継続した認知向上と販売チャネルの拡大を図っていく必要があると認識しております。 契約数増加の取り組みとしましては、前期の実績を踏まえ、獲得チャネルの最適化によりCPA(顧客獲得単価)を重視した成長を目指してまいります。一方、継続率(チャーン率)につきましては、直近第3四半期以降に確認された改善傾向を維持し、長期プランの推進やポイント訴求を行うとともに、調達ルートの開拓によるバッグの質の改善も継続して取り組むことで継続率の向上を図ってまいります。 また、レンタル待ちの状態にある在庫資産を有効活用し、「非稼働時間を売上に変える」新たな収益モデルを本格展開として、残価設定型リースの仕組みを取り入れたスマートキープ型の新サービス「Lax-mochi(ラクモチ)」を本格展開いたします。 加えて、自社開発の生成AIシステムを活用し、商品管理データからEC出品用データを自動生成する仕組みを構築することにより、自社プラットフォームに加え、楽天等の外部ECモールへの同時出品を可能にし、在庫の回転率を極大化させてまいります。 更に、当社は、今後の成長を見据え、バッグにとどまらない新たな商材へのシェアリングサービスの横展開や、ユーザーの個人資産を保管・ケア・買取するマイバッグクローゼット領域などの新規サービスの立ち上げに向けた事業検証と基盤構築を並行して推進していくことが課題であると認識しております。 ② システム及びオペレーション機能の強化 当社は、モノのサブスクリプションサービスの先駆けであることから、アプリケーションを含むシステム及びオペレーションは基本的に内製にて構築してまいりました。既存事業において、会員獲得の強化や長期的な利用促進の観点から、サービス品質の維持・向上が強く求められており、これらを担保するシステム及びオペレーションは、継続的な強化が重要であると認識しています。 また、今後の成長戦略として、会員基盤の更なる拡大と新たな価値提供を目指し、ShaaSによる他社との提携に積極的に取り組んでおります。当該提携を通じて、顧客接点を創出し、より多様な顧客サービスを提供するためには、きめ細やかなアプリケーション開発及びオペレーションの構築が必要不可欠であります。 更に、当社が目指すモノの価値循環モデルや所有資産の最適な組み替えの実現のためには、在庫連携システムの導入、最適在庫・販売のための機械学習強化等への取り組みも必要であると考えております。 最後に、ユーザーによる不正の排除も安定的な事業拡大には重要となります。これまで、当社は独自の審査の仕組みを構築してまいりましたが、更に強化するため継続的な改善が必要であると認識しております。 これらのシステム上、オペレーション上の課題に対応するため、当社は、必要なリソースを十分に確保し、継続的に適宜適切なシステム開発と事業オペレーションの最適化を図っていく方針としております。 ③ 優秀な人材の確保と組織力の強化 今後の事業拡大及び収益基盤の拡充にあたり、優秀な人材の確保及びその定着を図ることは引き続き重要な課題であると認識しております。 特に、事業拡大に伴う『バッグの質・量』の確保に不可欠な調達部門の人材確保・体制拡充や、システム間連携を推進するエンジニア人材に加え、新たな購買体験を提供するファイナンス的要素を伴う事業領域の開発、さらにはM&Aなどの手法も視野に入れた非連続的な成長を牽引できる事業開発・経営企画人材の確保が急務となっております。 また、社員の職位、職務に応じた適切な教育、研修を実施し、活躍の場を提供することで、中期的に人材の底上げ及びコア人材の育成を図っていく方針としております。 ④ 財務上の課題について 当社は、将来の成長に向けたレンタル用バッグ購入を中心とした先行投資をした結果、借入金残高が大きくなっています。一方で、収益力の強化に注力した結果、キャッシュ・フローは改善傾向にあるとともに、取引金融機関との連携により安定した資金繰りを実現しております。 今後も売上高の継続的な成長を通じて、より一層の収益力の強化と強固な金融機関との協調体制の確立により、財務の健全性向上及びキャッシュ・フローの安定化を進めてまいります。 ⑤ コンプライアンス体制の維持・強化 当社は、ブランドバッグのシェアリングサービスを行っており、「景品表示法」、「古物営業法」等の様々な法的規制を受けております。これらの関連諸法令を遵守するための管理体制の整備が重要と認識しております。品質管理や表示・広告表現等につきましては、社内研修等により従業員教育を実施しております。今後も、一層の内部管理体制の強化を図り、コンプライアンス体制の充実に取り組んでまいります。 ⑥ 内部管理体制の強化 当社がユーザーから、そして社会全体から信頼を得て持続的に成長するためには、サービスの品質や安全性の確保のみならず、内部管理体制の充実は不可欠であると認識しております。そのために、サービスの品質や安全性の確保のみならず、内部管理体制の強化も必要であると認識しております。 当社業務遂行上必要な法律等の知識について、研修等を通じて社内で共有するとともに、その遵守状況を内部監査等でチェックし、体制強化に取り組んでまいります。
事業等のリスク12,181字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識し、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主要なリスクや不確実性は、次のとおりとなります。 当社は、当社を取り巻くリスクや不確実性に関して、リスク管理委員会において定期的に議論し、これらのリスクや不確実性を機会として活かす、あるいは、回避・低減するための対応を検討しています。その検討結果は、随時、取締役会へ報告されており、以下に記載するリスクや不確実性の内容は、取締役会における議論も反映しています。 なお、これらのリスクや不確実性は、有価証券報告書提出日現在において入手し得る情報に基づいて判断したものであり、当社に係る全てのリスクや不確実性を網羅したものではありません。そのため、現時点において予見できない、あるいは、重要とみなされていない他の要因の影響を将来的に受ける可能性があり、また、文中の将来に関する事項はその発生あるいは達成を保証するものではありません。 (1)事業環境に関するリスク ① 景気動向の影響について(顕在化の可能性:大、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、日本国内において良質なブランドバッグのシェアリング事業を展開しており、一般消費者に対し、上質なブランドバッグを楽しむ機会を提供することで生活をより豊かにすることを目指しております。 ファッションは、日本国内におけるライフスタイルの中で重要なポジションを占めていますが、一般消費者を対象とした嗜好性の高い領域であり、いわゆる生活必需品という位置づけではありません。 そのため、予測し得ない景気変動が生じ、雇用環境の悪化や個人消費の低迷が生じた場合等には、支出抑制の対象となる可能性があります。 当社は、前払手段の提供やマーケティング施策の展開又は会員に有益な各種情報の提供などを通じて、長期的かつ安定的に当社サービスを利用する会員の増強に努めておりますが、支出抑制のリスクは完全に排除できません。 このようなリスクに対処できない場合は、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 一般消費者の意識・嗜好の変化について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:長期、影響度:大) 当社が提供するサービスは、憧れのブランドバッグを楽しむという一般消費者の潜在的な欲求を喚起するサブスクリプションサービスであり、時代のニーズやファッション・トレンドは、当社の成長を左右する極めて重要な要因となります。 当社は、常にマーケットの最新状況をリサーチし、消費者のニーズ、嗜好をリードしていくようなサービス開発に努めておりますが、世代の移り変わり等を背景として、消費者の意識・嗜好が著しく変化する可能性は完全に排除できません。 このようなリスクに対処できない場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 競合優位性について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社の商材であるブランドバッグは、その商品特性上、高額な仕入単価となります。相当数の消費者のニーズを満たしたサービス展開を実現するためには、多額の初期投資を必要とし、参入障壁は高いものと考えております。 また、当社はレンタル・販売を通じて良質なブランドバッグを「使いたいときいつでも使える」機会を提供しており、これまでのサービス提供を通じてブランドバッグのシェアリングに関する消費者(消費行動)情報を蓄積・活用しております。シェアリングに関する顧客ニーズ・嗜好は、購入行動に係るものとは異なっており、当社は、当該情報を積極的に活用することで消費者の潜在的な需要を喚起していく提案、商品開発又は効率的な仕入れを実現しております。そのため、仮に大資本を背景とした商品購買力を備える企業等の新規参入があった場合においても、当社は、十分に競合優位性を保てるものと考えております。 上記の理由により、当社は、これまでブランドバッグのシェアリング事業という領域において業界をリードすることができたと自負しております。 しかしながら、消費者の価値観の著しい変化による当社情報の陳腐化の可能性又は各ブランド自身がレンタル機会を創出することにより当社の価値が相対的に低下する可能性は完全に排除できません。 このようなリスクに対処できない場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 知的財産権について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社は、特許権及び商標権を取得しており、また、第三者の知的財産権に対する侵害予防に努めておりますが、これら知的財産権に対する当社の認識又は見解相違は、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、事業の優位性を確保するためにブランド、コンテンツ、ノウハウ、技術等を保護することが継続的に事業運営する上で重要事項であると考えております。そのため、特許権、商標権、ドメインネーム等を取得し、また、今後も新たな事業展開に合わせて関連する知的財産権を取得していく方針としております。 しかしながら、想定どおりに知的財産権を取得できないことで当社が使用するブランド、コンテンツ、技術等を保護できずに事業の優位性を確保できない、又は、第三者より知的財産権の侵害を理由とする訴訟やクレームが提起されることで、紛争解決のための費用やライセンス取得等のための費用が発生する可能性は排除できません。 このようなリスクに対処できない場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 自然災害、事故等について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、国内に物流拠点を構え、通信ネットワークシステムを利用して受注し、国内物流システムを利用することでサービスを提供しており、物流拠点の損壊、物流の停止、又はネットワーク障害は、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社の事業は、会員数の増加に合わせてブランドバッグの在庫数を確保し、サービスを提供するアプリを通じて会員に対して豊富な選択肢を提供するとともに、効率的な物流オペレーションを確立することで、会員が「借りたいときに借りられる」サービスを提供することであります。 そのため、当社は、様々な仕入チャネルの開拓・確保に加え、利便性の高いアプリの開発に努めるとともに、商品の十分な保管・作業スペースを備えた物流拠点を設置し、在庫管理、発送、メンテナンス等の作業を集約・効率化を図ることで、タイムリーにユーザーが望む商品を発送する体制を構築しております。 しかしながら、地震、水害等の自然災害や火災等の事故により、通信ネットワーク障害が発生する、又は、物流拠点が被害を受けるなど、在庫の毀損、滅失又は商品発送の停止等が発生する可能性を排除することはできません。 当社は、かかるリスクに備えて損害保険の付保、ネットワークの信頼性向上、複数の物流パートナーの確保等に取り組んでおりますが、大規模な自然災害発生や火災等の予測不能な事象が発生した場合、物流拠点で保管する資産の消失や通信、交通インフラの停止等に伴う営業停止等が生じる可能性は完全に排除できません。 このようなリスクに対処できない場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 感染症の大規模流行について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、外出時に使用するブランドバッグのシェアリングサービスを提供しており、感染症の拡大は、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社が提供するブランドバッグのシェアリングサービスは、ユーザーが外出時に利用するものであり、感染症の大規模流行等により、興行・イベントの中止や政府の外出自粛要請等が生じた場合は、当社サービスの利用機会の減少、ひいては会員数の減少につながることが予想されます。 当社は、サービス利用料金をあらかじめ払い込むラクサスキャッシュ(前払い式支払い手段)の提供などを通じて、長期的かつ安定的に当社サービスを利用する会員の確保に努めておりますが、外出自粛の可能性は排除できるものではありません。 このようなリスクに対処できない場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 事業に関する法的規制について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:小) 当社が仕入れるレンタル用バッグは、古物営業法に定める「古物」に該当するため、当社は広島県公安委員会より同法による許可を受けております。有価証券報告書提出日現在の当社の主要な事業活動の前提となる許可・届出状況については、以下のとおりであります。 許認可等の名称   所轄官庁等   許認可の内容   取消事由 古物商許可   広島県公安委員会   許可番号 第731021400021号 許可年月日 平成26年7月25日   古物営業法第6条及び第24条に定める事由 当社は、コンプライアンスを企業の重要な責務と位置づけ、古物営業法の定めを遵守した業務フローを構築することで法令違反等の未然防止に努めており、有価証券報告書提出日まで許可の取消事由が発生したことはありません。 しかしながら、同法に定める許可取消し又は営業停止事由については、当社のみならず、当社役員、従業員個人又は取引先等に起因して発生する不測の事態の可能性は完全に排除することはできません。 このようなリスクに対処できない場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社が提供するブランドバッグのシェアリング事業「ラクサス」は、「古物営業法」に加え、「特定商取引に関する法律(特定商取引法)」、「消費者契約法」、「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」、「個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)」「資金決済に関する法律(資金決済法)」、「下請法」等の法的規制の適用を受けております。 これらの関係法令の改正や新たなガイドラインの制定又は改定等は、事業活動を制限し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、法令等の改正、政策決定等の動向を注視し、必要な情報を早期収集するともに、必要に応じて顧問弁護士等をはじめとする外部専門家と協議することで、しかるべき対応策を検討することに努めておりますが、リスクが現実化する時期を予測、又は、リスクを完全に回避することは困難であり不測の費用が生じる可能性があります。 これらのリスクに対処できない場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 地政学的リスク(中東情勢の緊迫化等)について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社は、日本国内において事業を展開し、商品(ブランドバッグ)の仕入についても100%国内調達を行っておりますが、中東地域等の地政学的リスクの緊迫化、長期化又は悪化は、間接的に当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 具体的には、地政学的リスクの高まりに伴う原油価格の高騰や世界的なインフレ、為替市場の変動等が生じた場合、国内の中古ブランドバッグ市場における取引価格のさらなる上昇を招き、当社の仕入コストが増加する可能性があります。 また、物流コストにつきましては、主要な物流業者との間で年間契約を締結する等の対策を講じておりますが、エネルギー価格の高騰が中長期的に継続・深刻化した場合、次年度以降の契約更新時等において配送価格の上昇圧力が強まり、当社のオペレーション費用を増加させるリスクがあります。 さらに、情勢悪化に伴う消費マインドの冷え込みや、一般消費者の外出・旅行等の行動自粛が広範にわたって発生した場合には、上記「⑥ 感染症の大規模流行について」と同様に、当社サービスの利用機会の減少、ひいては会員数の減少につながる可能性があります。 (2)事業運営に関するリスク ① 会員数について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の成長は、一般消費者に対して魅力的なサービスを提供し、持続的に会員数を増加させることにより実現されますが、本項に掲げるリスク又は現時点において予見できないリスクが顕在化した場合又はその他不測の事態が発生した場合は、著しい会員の減少を招く可能性があります。 当社は、かかるリスクに備えて、常に社内外の情報を収集し、リスクを回避又は最小化するよう努めておりますが、全ての可能性を完全に排除することはできません。 これらのリスクに対処できない場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② ブランドバッグの仕入れについて イ.安定確保について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社は、一般消費者のニーズ・嗜好を満たした良質なブランドバッグの中古品を調達し、会員へ提供するサブスクリプションサービスを行っており、当社が持続的に成長するためには、トレンドを捉えたバッグを質量ともに安定的に調達することが不可欠であります。 一方で、中古品は、新品と異なり市場での流通量が一定せず、また、近年、中古ブランドバッグの市場価格は、円安や物価高を背景として継続的に上昇し、必要とするブランドバッグの確保が難しくなっております。 当社は、中古品取扱事業者の新規開拓・オークションへの参加など仕入チャネルの多様化により、お客様のニーズに応えるブランドバッグの確保体制の拡充に努めておりますが、将来の景気動向の変化、競合の増加、著しい価格変動等により安定した中古品の確保が困難となり、お客様の求める品揃えが実現できない可能性を完全に排除することはできません。 このようなリスクに対処できない場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ロ.仕入担当者(バイヤー)について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、一般消費者のニーズ・嗜好を満たした良質なブランドバッグを仕入れておりますが、中古品の仕入価格については、ブランドの人気の移り変わり等にも左右され、あらかじめ流通価格が決まっているものではありません。そのため、商品の真贋チェック、商品の程度の確認、適正な買取価格を提示できる仕入れ担当者(バイヤー)の存在が欠かせません。 当社は、継続して仕入れ担当者(バイヤー)の育成を強化しておりますが、経験豊富な仕入れ担当者(バイヤー)の退職・引き抜きなどが短期間に発生し、買取ノウハウの失われることで、お客様の求める品揃えが実現できない可能性を完全に排除することはできません。 このようなリスクに対処できない場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ハ.コピー商品の買取リスクについて(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:小) 当社のサービスは、良質なブランドバッグを毎月定額で使用できるという一般消費者の信頼の下に成立しており、正規品を仕入れるため優秀な仕入れ担当者(バイヤー)を配置し、真贋鑑定を徹底するなど「コピー商品」の排除に努めております。 一方で、当社が取り扱うブランドバッグの市場では、「コピー商品」の流通が広範囲にわたっており、社会的な問題となっております。当社は、販売前に入念な真贋チェックを実施しておりますが、ブランド直営店以外のチャネルを通じて中古品を仕入れるという特性上「コピー商品」を完全に排除するということは困難であり、「コピー商品」の買取、貸出に伴う信頼低下という一定のリスクを抱えております。 このようなリスクに対処できない場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 人材確保について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社は、人材が競争力の源泉と考え、優秀な人材を継続して採用、育成し、強固な組織を構築していくことに注力しております。 一方で、少子高齢化による労働人口の減少を背景に、人材の採用・獲得競争は激化しており、当社の成長を支える人材の確保と質の向上は重要な課題となっております。 また、当社は、人材を「資本」と捉え、その価値を最大化するべく多様な人材が活躍できる制度及び職場環境の整備や活躍の場を創出することで、継続的に人材育成に注力しております。 しかしながら、競合他社との人材獲得競争の激化により採用が計画どおりに進まなかった場合並びに人材の育成又は就業環境の整備が順調に進まなかった場合には、在職する人材の流失が生じることで、生産性が低下する可能性を完全に排除することはできません。 このようなリスクに対処できない場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ システムについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社のサービスは、スマートフォンアプリやインターネットサイトを一般消費者との主たる接点としており、事業の安定的な運営のためシステムの利便性の向上やセキュリティ強化に継続的に取り組むことは、重要な経営課題であると認識しております。 しかしながら、自然災害や火災等の事故など予期せぬ事象により、当社設備又は通信ネットワーク等に障害が発生した場合やプログラムの不具合又は外部からのサイバー攻撃が発生した場合は、顧客や会計等に係る重要なデータの消失やサービス提供が停止するなどの可能性があります。 当社は、外部のクラウドサーバーの利用等による設備の分散や適切な開発手順の構築又は監視ツールの導入等で対策を講じておりますが、全てのリスクを排除できるものではありません。 このようなリスクに対処できない場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 特定の業務委託、外注に対する依存について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、大手宅配業者に委託して一般消費者宅に商品を届けておりますが、天災、国内の騒乱、不慮の事故等何らかの理由により宅配業者が操業停止になった場合、代替する事業者を選定するまでの間、商品の配送が困難になる可能性があります。また、物流コストの上昇傾向が続く状況下で、オペレーションの合理化や利用価格への転嫁等でコスト上昇を吸収できない可能性があります。 かかるリスクに備えて、当社は、2社の物流業者と取引を行うなど、操業停止や価格上昇に備えた対策を実施しておりますが、予測できない大規模な天災・事故等を理由とする操業停止や、需給バランスやエネルギー価格の上昇等を背景とする価格上昇等の可能性は、完全に排除することが困難であります。 このようなリスクに対処できない場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)コーポレート・ガバナンスに関するリスク ① 個人情報保護について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:大) 当社サービスは、一般消費者を対象としており、住所、氏名等の会員個人を特定できる個人情報を取得しております。これらの個人情報につきましては、個人情報保護方針に基づき適切に管理するとともに、個人情報保護規程等の社内規程を定め、適切な管理体制の構築と社内教育の徹底を図っております。 しかしながら、現時点において予見できない理由による個人情報の流失や外部からの不正アクセス等による情報漏洩の可能性は、完全に排除できるものではありません。 このようなリスクに対処できない場合は、当社の社会的信用が失墜し、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② コンプライアンスについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、法令遵守を企業の重要な責務と位置づけ、コンプライアンスに関する規程・マニュアル類の整備、定期的な教育の実施等を通じて、すべての役職員のコンプライアンス意識の醸成、向上を図ることで法令違反等の未然防止の対策を講じております。また、当社は、内部監査等によりその遵守状況のモニタリングを実施し、その実効性の確保に努めております。 しかしながら、コンプライアンスに関するリスクは、当社のみならず取引先に起因して発生する可能性もあり、完全に排除できるものではありません。 このようなリスクに対処できない場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 内部管理体制について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、企業価値を継続的かつ安定的に高めていくには、コーポレート・ガバナンスが有効に機能する内部管理体制の整備が必要不可欠であると認識しており、業務の適正性及び財務報告の信頼性を確保するための内部統制システムを構築・運用しております。具体的には、意思決定プロセスにおける潜脱行為等が生じることがないよう関連する規程を定める又は一定数の独立社外役員を選任し経営の意思決定及び業務執行の監督を強化する等を通じて不正や誤謬の予防に努めるほか、代表取締役直属の内部監査担当を選任し、監査役と協働して適法かつ適正な業務執行が実施されるようモニタリングを徹底しております。 しかしながら、このようなガバナンス機能が想定どおりに機能しない場合又は事業の急速な拡大等により十分な内部管理体制の整備が追い付かない状況が生じる可能性があります。 このようなリスクに対処できない場合は、ステークホルダーの信頼を失い、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ サステナビリティへの対応について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:中期、影響度:中) 地球温暖化や海洋汚染、サプライチェーン上の人権問題等、当社を取り巻く環境の不確実性が高まる中、サステナビリティ対応への要請は重要度が増しております。株主をはじめとするステークホルダーは、当社が持続可能な社会の実現に貢献する企業として活動することに期待しており、これに応える取り組みなしには当社の持続的な成長は望めないと考えております。 当社は、サービス開始より「サステナブルな循環型社会」の実現を目指し、オペレーションの細部までこだわって新たな価値提案を行ってきましたが、今後より一層の社会的責任を果たす行動が求められます。 当社が、このような期待に応えられない場合は、ステークホルダーの離反を招き、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)その他のリスク ① 保有資産価値の変動について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:大) 当社の固定資産は、そのほとんどがレンタル資産(ブランドバッグ)であります。当社は、四半期ごとに保有する固定資産(レンタル資産)の陳腐化に伴う収益性の低下又は状態(毀損等)を考慮し、固定資産の減損損失に係る会計基準に従い、減損損失の認識・計上を行っております。 将来、市場トレンドの著しい変化に伴う収益状況の悪化又は災害等による大規模な資産の毀損等により、固定資産の減損損失の計上が必要になる可能性があります。 ② レピュテーションリスクについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:大) 当社は、当社のブランドイメージや社会的信用を維持・向上させることが、顧客(会員)の獲得において重要であると考えています。しかしながら、マスコミ報道やソーシャルメディアの書き込み等において、当社又は当社役職員に対する否定的な風評が発生し流布した場合等には、当社のブランドイメージや社会的信用が低下する可能性があります。 また、当社は、法令遵守を企業の重要な責務と位置づけ、事業活動を行っておりますが、職務内外を問わず役職員による不祥事が発生した場合、レピュテーションが著しく低下する可能性があります。 このようなリスクに対処できない場合は、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、当該リスクの対応策として、レピュテーションに影響を及ぼす問題が発生した場合の適切なメディア対応や不適切な投稿に対する対応に備え、日常より弁護士等の外部専門家と連携するとともに、対応プロセスや職責をあらかじめ明確化しております。 ③ 株式の希薄化について(顕在化の可能性:大、顕在化の時期:中期、影響度:小) 当社は、当社の役員及び従業員等に対するインセンティブを目的として普通株式のストック・オプションを付与しております。 2026年3月31日現在におけるストック・オプションによる潜在株式は、738,700株であり、発行済株式総数25,836,783株に対する潜在株式数の割合は、2.9%に相当しております。当社の株価が行使価額を上回りかつ権利行使についての条件が満たされ、これらの新株予約権が行使された場合には、既存の株主が有する1株当たりの株式価値及び議決権割合が希薄化することになります。 ④ 税務上の繰越欠損金について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社は、事業拡大のための積極的な投資等を行ってきたことから、前事業年度末日現在において税務上の繰越欠損金が存在しております。当社の事業が順調に推移する場合、繰越欠損金は、将来の課税所得と相殺され法人税等を減額する効果がありますが、今後の税制改正の内容によっては、納税負担額を軽減できない可能性もあります。 また、繰越欠損金の利用期限を迎えた場合又は繰越欠損金が解消された場合は、通常の税率に基づく法人税等が課税されるため、当期純利益及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 ⑤ 株主構成について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:小) 2026年3月31日現在において、当社発行済株式総数25,836,783株のうち、10,662,934株は株式会社ワールド、6,398,249株は児玉昇司氏が所有しております。両株主が所有する当社株式の全部又は一部を市場にて売却する場合には、当社株式の需給バランスが短期的に損なわれ、市場価格に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 配当政策について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:短期、影響度:小) 当社は、株主に対する利益還元を経営上の重要課題の一つであると認識し、将来の事業展開と経営基盤の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した剰余金の配当を実施していくことを基本方針としております。 一方で、当社は、未だ成長局面にあるため、内部留保の充実を優先し、事業規模の拡大、収益の向上を図り、企業価値の最大化をさせることが、より適切な株主還元になり得るものと考えており、創業以来配当を実施しておりません。 将来的には、各事業年度の経営成績、財政状態及び事業・投資計画を総合的に勘案し、内部留保とのバランスをとりながら検討していく方針としておりますが、その実施時期は未定であります。 また、当社の事業が計画どおりに進展しない場合、当社の業績が悪化した場合には、配当の実施を行うことができない可能性があります。 ⑦ 有利子負債について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:中期、影響度:小) 当社は、金融機関より事業資金を調達しており、2026年3月31日現在における総資産に対する借入金の割合は、23.4%となっております。 当社は、当面は事業拡大に合わせて借入を実施する可能性がありますが、金融情勢の変化等により計画どおり資金調達ができない場合には、事業展開等に影響を受ける可能性があります。 また、当社の借入は、変動金利により行われているため、金融機関の融資情勢や市場金利の上昇による調達金利の変動は、当社の調達コストに影響を及ぼす可能性があります。 当社は、今後事業を推進していく中で中長期的に借入金等への依存を低減していくように努めてまいりますが、借入金削減が進行しない場合、借入金及び金融費用・支払利息の計上により、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 当社株式の流動性について(顕在化の可能性:小、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 2026年3月31日現在、株式会社ワールドは、当社の議決権の41.3%、児玉昇司氏は24.8%を所有しております。当社は、新規上場時の公募増資によって株式の流動性向上を図りましたが、東京証券取引所の定める流通株式比率は2026年3月31日現在において33%程度となっております。当社は、今後も流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により、新規上場時よりも流動性が低下する場合には、売買が停滞する可能性があり、当社株式の需給関係に悪影響を及ぼす可能性があります。当社は、今後、株式会社ワールド及び児玉昇司氏への一部売出しの要請やストック・オプションや株式を活用したインセンティブプラン、事業規模、売上収益及び利益額の成長を通じた株主層の拡大等の組み合わせにより、必要に応じて流動性の向上を図っていく方針です。 また、今後、株式会社ワールド及び児玉昇司氏が当社株式を市場内外で売却する場合又はその懸念が市場において認識される場合、当社株式の需給の悪化又はそのおそれにより、当社株式の市場価格に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,861字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末の流動資産は1,606,901千円となり、前事業年度末に比べ289,591千円減少いたしました。これは主に、前事業年度決算にかかる諸税金の納税等により現金及び預金が341,547千円減少したこと、資金の効率化を図るため稼働率の低いレンタル資産を販売用商品へ振り替えたことにより商品が57,925千円増加したことなどによるものであります。 固定資産は2,757,241千円となり、前事業年度末に比べ14,952千円減少いたしました。これは主に、第21期以降の利益計画を見直したことにより税務上の繰越欠損金に係る評価性引当額が減少し、繰延税金資産が30,224千円減少したこと、収益性の低下したバッグの更新及び新たなラインナップの充実を目的としたレンタル用バッグの仕入を行ったことからレンタル資産が25,359千円増加したことなどによるものであります。 この結果、総資産は4,364,143千円となり、前事業年度末に比べ304,543千円減少いたしました。 (負債) 当事業年度末の流動負債は612,338千円となり、前事業年度末に比べ160,157千円減少いたしました。これは主に、前事業年度決算にかかる法人税等を納税し、未払法人税等が75,625千円減少したことなどによるものであります。 固定負債は665,830千円となり、前事業年度末に比べ260,823千円減少いたしました。これは主に、長期借入金が262,244千円減少したことなどによるものであります。 この結果、負債合計は1,278,169千円となり、前事業年度末に比べ420,981千円減少いたしました。 (純資産) 当事業年度末の純資産は3,085,974千円となり、前事業年度末に比べ116,437千円増加いたしました。これは主に、利益剰余金が98,379千円増加したことなどによるものであります。 この結果、自己資本比率は70.7%(前事業年度末は63.6%)となりました。 ② 経営成績の状況 当事業年度において、当社は、モノの価値循環の起点となる使用価値の進化、すなわちコアビジネスであるブランドバッグのサブスクリプション型シェアリングサービス「ラクサス」の強化に引き続き取り組んでまいりました。 広告展開につきましては、従来からの主要な広告チャネルであるSNSを中心に、都内のタワーマンションや美容院でのサイネージ広告や保育園でのお知らせ同梱等の新しい広告活動にも取り組み、認知拡大を図りました。しかしながら、広告投資効率の低下が見られたことから、下期より広告効率を重視した新規販路の拡大に方針を変更しております。 ユーザー満足度の向上策につきましては、積極的に進めている調達販路の拡大に伴う商品ラインナップのより一層の充実を継続するとともに、アプリ上のバッグ表示のパーソナライズ化を推進し利便性を強化しております。 また、以上の取り組みによる新規契約獲得及び利用促進に加え、サービス利用停止(チャーン)の抑止や過去にサービスの利用を停止したユーザーの再利用を促進する取り組みとして、ユーザーアンケートやフィードバックに基づいたアプリの改善を実施し、トレンドやシーズン性を加味したバッグを積極的にアピールすることに注力しております。 新たな取り組みとしましては、当社のノウハウと強みを最大限に活かし、「試して、月額払い。所有感覚なのに、あとで返せる。」という革新的な購買体験を提供するスマートキープ型の新サービス「Lax-mochi(ラクモチ)」のβ版を2025年12月にリリースし、サービス拡大を図っているところです。 他方、当事業年度から開始した優良顧客を抱える企業との連携「ShaaS(Sharing as a Service)」につきましては、当事業年度に8社とサービス及び協業を開始したものの、更なる提携企業の獲得やシステム連携に当初想定よりも時間を要している状況となっております。 以上の取り組みの結果、当社のKPIである契約数(ダブルプラン含む)は、19,254件と第3四半期末(2025年12月末)と比較し1,188件の増加(2025年12月末契約数18,066件)、顧客別単価は、8,854円(2025年3月期8,859円)となっております。 バッグ販売に関しまして、販売チャネルの多様化に向けて2025年6月から開始した東京都渋谷区の店舗における対面販売は、認知度も向上し、特にインバウンドの獲得により着実に売り上げが増加してきております。また、2025年8月から開始したECサイトでのバッグ販売につきましても、更なる販路拡大を進めております。 以上の結果、当事業年度の売上高は2,280,939千円(前年同期比11.1%減)、営業利益は184,951千円(同68.7%減)、経常利益は190,238千円(同66.6%減)、当期純利益は98,379千円(同77.4%減)となりました。 また、当社は、ラクサス事業(ブランドバッグのサブスクリプション型シェアリングサービス)単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ341,547千円減少し、1,180,518千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、使用した資金は104,589千円(前事業年度は557,624千円の獲得)となりました。これは主に、税引前当期純利益147,115千円の計上やレンタル資産償却費353,170千円、レンタル資産除却損30,022千円等の非資金損益項目の計上並びに棚卸資産の減少額208,730千円による資金の増加があったものの、レンタル資産の取得による支出810,490千円及び法人税等の支払106,987千円などの資金減少要因が上回ったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、獲得した資金は18,305千円(前事業年度は16,297千円の獲得)となりました。これは主に、貸付金の回収による収入10,780千円や敷金及び保証金の回収による収入10,090千円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、使用した資金は255,266千円(前事業年度は507,846千円の獲得)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出273,324千円があったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 当社は、ブランドバッグのレンタル事業を営んでいるため、生産、受注の実績はありません。このため、生産、受注及び販売の実績については販売実績についてのみ記載しております。なお、販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) ラクサス事業   2,280,939   △11.1 合計   2,280,939   △11.1 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前事業年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   当事業年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社オークネット   -   -   318,292   14.0 前事業年度の株式会社オークネットに対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満であるため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度の財政状態及び経営成績につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」及び「(1)経営成績等の状況の概要 ②経営成績の状況」にも記載しておりますが、特に重要な指標の内容は、以下のとおりであります。 (売上高) 当事業年度の売上高は、2,280,939千円(前年同期11.1%減)となりました。これは、上期に投下した広告費に対し、メアド登録数は対前年比で増加したものの新規獲得・契約数に繋がらず苦戦したことなどの要因によるものです。 (売上総利益及び営業利益) 当事業年度の売上原価は、677,727千円(前年同期10.2%増)となりました。これは相対的に原価率の高いバッグ販売の売上が増加したことに加え、ユーザー満足度向上のためレンタル用バッグのラインナップ拡充に伴い減価償却費が増加したことなどの要因によるものです。また、売上原価率は29.7%となっており、この結果、当事業年度の売上総利益は1,603,212千円(同17.8%減)となっております。 当事業年度の販売費及び一般管理費は、1,413,234千円(同4.2%増)となりました。これは上場に伴う関連費用が増加したことに加え、上期に広告投資を強化したことなどの要因によるものです。 この結果、当事業年度の営業利益は184,951千円(同68.7%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 当社の当事業年度のキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に準拠して作成されております。この財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、一定の会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。 財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは、「第5 経理の状況 1  財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ④ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の資金需要の主なものは、販売費及び一般管理費等の営業費用、並びにラクサス事業を運営する上で欠かすことができないレンタル用バッグの取得のための資金であります。 これらの資金需要に対して必要充分な水準の手元流動性を確保するための財源は、自己資金により調達することを基本方針としておりますが、必要に応じて金融機関からの借入れも行っております。今後につきましても、成長戦略の遂行に向けて適時適切な手段で調達を行ってまいります。 (3)経営方針、経営戦略等、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 企業価値を継続的に拡大することが重要であると考え、売上高、売上総利益及び営業利益を重要な経営指標としております。前述の「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等  (4)事業上及び財務上の対処すべき課題」を解決することにより、これらの指標の向上を図ってまいります。

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出典

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