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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

ユナイテッド

UNITED, Inc.2497 · Growth · サービス業

教育・人材・アドテク・投資の4事業を束ねる持株会社。社会課題解決型の人材サービスを中核に据える。

概要

ユナイテッドは、スマートフォン向けアプリやゲームの開発・運営、オンライン広告事業を手掛けるインターネットサービス企業である。2006年に東証マザーズに上場し、本社を東京都渋谷区に置く。従業員456名。2026年3月期の売上高は89億円、営業損失12億円と業績が悪化した。グループは投資事業、教育事業、人材マッチング事業、アドテク・コンテンツ事業の4セグメントで構成される。

4つの報告セグメントで構成されるグループ

当社グループは2026年3月31日時点で、当社及び11社の連結子会社で構成される。報告セグメントは「投資事業」「教育事業」「人材マッチング事業」「アドテク・コンテンツ事業」の4区分である。投資事業はシード/アーリーステージのスタートアップへの投資を行う。教育事業は個別指導学習塾「ベストコ」とオンライン教育・アプリ開発の「ブリューアス」からなる。人材マッチング事業はRPO・人材紹介の「ユナイテッド・リクルートメント」とデザイナー特化型マッチングの「リベイス」が担う。アドテク・コンテンツ事業は広告プロダクト開発の「ユナイテッドマーケティングテクノロジーズ」、オンラインくじの「フォッグ」、スポーツマーケティングの「インターナショナルスポーツマーケティング」で構成される。

教育事業が連結業績を牽引する局面

2026年3月期、教育事業の売上高は36億8951万円と前期比107.2%増加した。これは前第3四半期に「ベストコ」を連結子会社化したことによる。同社は個別指導学習塾を直営で展開しており、地方のホワイトスペースを狙う。一方、オンライン教育事業を運営する「ブリューアス」は2025年12月に事業譲渡が決定し、事業整理損を計上した。教育事業全体ではセグメント損失1億6465万円と赤字であるが、前年の4億3858万円から縮小している。グループは2027年3月期以降、教育事業を中核事業の一つと位置付け、教室数拡大と生徒数増加による黒字化を計画する。

投資事業の収益変動がグループ業績を左右

投資事業はスタートアップへの投資と投資先株式の売却を主な収益源とする。2026年3月期は投資先株式の売却量が前期比で減少し、売上高は3億9950万円と前期の49億円超から92.0%減、セグメント損失1億8612万円(前期は39億743万円の利益)に転落した。これがグループ全体の営業損失12億円の主因である。グループは保有有価証券の売却益創出と新たなAI銘柄投資、社会課題解決型の「善進投資」に注力することで、投資事業の黒字転換を目指すとしている。

アドテク・コンテンツ事業の広告技術と課題

アドテク・コンテンツ事業は、ウェブ広告のDSP/SSPプラットフォーム、スマートフォン向けアプリ、オンラインくじなどを手掛ける。中核のユナイテッドマーケティングテクノロジーズは自社開発の広告プロダクトを強みとし、運用型広告市場の拡大を追い風に安定的な利益創出を目指す。しかし、フォッグのオンラインくじでは大型案件の失注が響き、同事業の売上高は減少した。2026年3月期のセグメント利益は1億3254万円と前期比59.1%減。グループは新たな広告媒体の獲得とAI活用による生産性向上を課題としている。

人材マッチング事業の成長と今後の位置づけ

人材マッチング事業は、RPO(採用代行)・人材紹介のユナイテッド・リクルートメントと、デザイナー特化型マッチングのリベイスで構成される。2026年3月期の売上高は7億9654万円と前期比20.3%増加し、人材紹介とデザイナーマッチングが拡大した。セグメント損失は3933万円と前期の1億5582万円から縮小した。グループは2027年3月期以降、この事業を「育成中事業」と位置付け、各社個別の戦略で成長を目指すとしている。

業界の中での役割は教育・人材サービス事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
89億円
営業利益
-12億円
営業利益率
-13.5%
純利益
-16億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2017/3
事業売上構成比利益利益率
広告事業81億円55.9%11億円13.6%
コンテンツ 事業55億円37.9%5億円9.1%
インベスト メント事業9億円6.2%4億円44.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01教育主力

当社グループは、教育事業を中核とし、個別指導塾やオンライン教育等を通じて、学習支援サービスを提供しています。

主な製品・サービス1
個別指導塾
生徒一人ひとりに合わせた学習指導を提供する個別指導サービス。

02人材マッチング準主力

求人企業と求職者をマッチングするサービスを展開しており、特定業界に特化した人材紹介等を行っています。

主な製品・サービス1
人材紹介サービス
求人企業と求職者のマッチングを支援する人材紹介サービス。

03アドテク・コンテンツ副次

広告配信の最適化技術を活用したアドテクノロジー事業や、デジタルコンテンツの企画・制作・配信を行う事業です。

主な製品・サービス1
アドテクノロジーサービス
広告配信の効果を最大化するための技術を提供するサービスの総称。

04投資その他

グループ戦略に基づき、成長が見込まれる企業や事業への投資を行い、グループ全体の価値向上を目指しています。

製品と技術

個別指導学習塾「ベストコ」の直営モデル

教育事業の中核である株式会社ベストコは、個別指導学習塾を直営で全国展開している。同社はフランチャイズではなく全教室を直営とすることで、指導品質の均一化と低価格を実現している。2026年3月期の売上高は36億8951万円とグループ内で最大のセグメントとなった。出店戦略は地方のホワイトスペースを狙い、大都市圏以外に教室を集中させている。2027年3月期は新規出店と1教室当たりの生徒数拡大により黒字転換を計画する。学習塾市場は約4000億円とされ、競合の多い都市部を避ける独自路線を採る。

広告プラットフォーム「ユナイテッドマーケティングテクノロジーズ」

アドテク・コンテンツ事業のユナイテッドマーケティングテクノロジーズは、DSP(需要側プラットフォーム)とSSP(供給側プラットフォーム)を自社開発・運営する。長年の運用で培った技術力により、広告主向けのROI最適化とメディア向けの収益最大化を両立する。2026年3月期のセグメント利益は1億3254万円と前期比で減少したが、連結業績の安定化に寄与している。同社はAI活用による生産性向上と新たな広告媒体の獲得を課題とし、運用型広告市場の成長を取り込む方針である。

オンラインくじ「フォッグ」とスマホゲーム「放置少女」

フォッグ株式会社は、オンラインくじ事業を主力とし、スマートフォン向けアプリやウェブサービスを提供する。2026年3月期は一部大型案件の失注により売上高が減少し、グループ全体の減収要因の一つとなった。一方、当社グループのスマートフォン向けゲーム事業の代表格が「放置少女」である。同ゲームは放置プレイ型のRPGで、国内・海外で一定のユーザー基盤を持つ。しかし、有価証券報告書のセグメント詳細にはゲーム事業の個別業績は開示されておらず、同事業の収益貢献度は明らかではない。

人材マッチングサービス「リベイス」と「ユナイテッド・リクルートメント」

人材マッチング事業は2社で構成される。ユナイテッド・リクルートメントはRPO(採用代行)・人材紹介サービスを提供し、企業の採用課題を支援する。株式会社リベイスはデザイナー特化型のマッチングプラットフォームを運営し、クリエイティブ人材の需要を取り込む。2026年3月期は両社とも増収を達成し、人材紹介とデザイナーマッチングが拡大した。グループはこれらの事業を「育成中事業」と位置付け、将来の中核事業への成長を目指す。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がユナイテッド

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
12378ルネサンス224億円
22471エスプール221億円16.6倍
36086シンメンテホールディングス221億円15.6倍
46037楽待217億円15.1倍
52497ユナイテッド216億円
66050イー・ガーディアン216億円29.6倍
7372Aレント215億円7.3倍
84668明光ネットワークジャパン212億円11.5倍
96566要興業207億円13.1倍
109163ナレルグループ205億円10.7倍
112180サニーサイドアップグループ199億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 5件

本店所在地を2度変更した2000年代前半

当社は2000年5月、東京都渋谷区神泉町に本店を移転した。それから約2年後の2002年2月には、同じ渋谷区内の円山町に再び移転している。この時期、インターネット関連事業を展開していた同社は、事業拡大に伴いオフィスを変更したと考えられる。ただし、創業時期やそれ以前の所在地は沿革に記載がなく、詳細は不明である。2004年3月には大規模な事業再編が行われ、純粋持株会社へ移行すると同時に商号を「株式会社ネットエイジグループ」に変更している。

2004年の持株会社移行と子会社再編

2004年3月、当社は事業再編を実行した。純粋持株会社へ移行し、インターネット関連事業部門を新設分割で株式会社ネットエイジに、投資部門を吸収分割でナレッジキャピタル・パートナーズ株式会社に承継させた。さらに、ナレッジキャピタル・パートナーズを株式交換で完全子会社化し、社名をネットエイジキャピタルパートナーズに変更した。この再編により、当社は投資会社と事業会社を分離するグループ体制を確立した。商号も株式会社ネットエイジグループとなり、持株会社としての機能に特化することとなる。

2006年の東証マザーズ上場

2006年8月、当社は東京証券取引所マザーズ市場(現・グロース市場)に株式を上場した。上場当時の商号は株式会社ネットエイジグループであった。この上場により、資金調達の手段を拡大し、投資事業や新規事業への資金供給が可能となった。上場後、同社はスマートフォン向けアプリやゲーム事業などへ領域を広げ、現在の事業ポートフォリオの基礎を築いた。2007年1月には本店を東京都目黒区上目黒に移転し、現在の渋谷区渋谷に至るまでの一拠点とした。

2007年の本店移転とその後の展開

上場から約5か月後の2007年1月、当社は本店を東京都目黒区上目黒に移転した。この移転は、上場後の事業拡大や人員増加に対応するためのものと推察される。沿革には2007年以降の本店移転や商号変更の記録はないが、現在の本社は東京都渋谷区渋谷一丁目に所在する。また、商号は「ユナイテッド」に変更されている。グループはその後、教育事業や人材マッチング事業への進出を経て、2026年3月期には11社の連結子会社を擁する体制となった。

年表5件を開く

2000年代

  • 2000年5月東京都渋谷区神泉町に本店移転
  • 2002年2月東京都渋谷区円山町に本店移転
  • 2004年3月M&A事業再編を行い純粋持株会社へ移行し、㈱ネットエイジグループに商号変更 ㈱ネットエイジの投資部門を吸収分割方式でナレッジキャピタル・パートナーズ㈱に会社分割 インターネット関連事業部門を新設分割方式で㈱ネットエイジに会社分割 ナレッジキャピタル・パートナーズ㈱を株式交換方式により100%子会社化(社名をネットエイジキャピタルパートナーズ㈱に変更)
  • 2006年8月上場東京証券取引所マザーズ(現東証グロース市場)に株式を上場
  • 2007年1月東京都目黒区上目黒に本店移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    中核事業の成長と黒字化

    投資事業、㈱ベストコ、ユナイテッドマーケティングテクノロジーズ㈱を中核事業と位置付け、各事業の戦略で成長を目指すとともに、連結全体の黒字化を目指す。投資事業は有価証券売却益とAI銘柄投資・善進投資に注力、ベストコは生徒数拡大と新規出店、マーケティング事業は新規媒体獲得とAI活用で生産性向上を図る。

  2. 02

    新規事業の成長と投資の加速

    市場変化を捉え、新サービスへの事業投資やスタートアップへの投資機会をタイムリーに獲得する。既存事業の成長に加え、新規事業の育成と事業ポートフォリオの最適化を進める。

  3. 03

    人材育成と組織体制の強化

    社員のチャレンジ意欲を引き出す人事制度や権限委譲を推進し、AI活用やリスキリング、業務プロセス見直しによる生産性向上に取り組む。持続的成長のための人材基盤を強化する。

  4. 04

    グループ経営の効率化

    11社の連結子会社に対し、成長性・収益性・市場環境を踏まえた経営資源配分の最適化を行い、グループ全体の事業成長を最大化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で456人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は708万円で、9期前と比べて+34.8%平均年齢は37.8歳、平均勤続年数は9.9年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月239
2018年3月293
2019年3月52531.24.1481
2020年3月53830.94.3315
2021年3月59732.05.3274
2022年3月65932.95.8261
2023年3月65233.36.1266
2024年3月68432.95.9280
2025年3月69335.87.6471552
2026年3月70837.89.9456−263

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 6 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
東京都 渋谷区293百万円
教育事業
本社 — 東京都渋谷区214百万円
投資事業 人材マッチング事業 全社
東京都 港区29百万円
アドテク・コンテンツ事業
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ベストコ(注)5
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    ㈱ブリューアス(注)6、7
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ユナイテッドマーケティング テクノロジーズ㈱(注)8
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    フォッグ㈱(注)9、10
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権50.7%
  • 国内
    ㈱Hakuhodo DY ONE (注)11、12
    東京都港区 · その他の関係会社
  • 国内
    ㈱博報堂DYホールディングス(注)12、13
    東京都港区 · その他の関係会社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は89億円営業利益-12億円前期と比べると減収減益で、売上が-25.8%、利益が-146.2%。

売上高
-25.8%
89億円
営業利益
-146.2%
-12億円
純利益
-206.7%
-16億円
営業利益率
-13.5%
前期比 -35.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高80億円89億円
営業利益1億円-12億円
純利益0億円-16億円
1株あたり配当¥22¥22

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は20億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−72.2%、営業利益は−98.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q295
2024年1Q725475.037
2024年2Q2000.0−6
2024年3Q16−4−25.0−4
2024年4Q18−3
2025年2Q632641.316
2025年4Q5700.0−1
2026年2Q43−7−16.3−6
2026年4Q46−5−10.9−10
2027年1Q2015.02

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は46億円から89億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は-13.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月460−2
2014年3月6221
2015年3月8366
2016年3月1111716
2017年3月146149
2018年3月144168
2019年3月27611170
2020年3月2095114
2021年3月1635637
2022年3月1275838
2023年3月1315941
2024年3月1264824
2025年3月120262621.715
2026年3月89−12−13−13.5−16

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高89億円のうち、営業利益として残るのは-12億円-13.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-16億円、売上の-18.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.3%59億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金47.2%42億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-13.5%-12億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
33.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比21.0pt
-13.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比23.0pt
-18.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-8.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-6.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−40億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−41億円この組み合わせは消耗型にあたる。本業・投資・財務のすべてで現金が出ていっている。手元資金の厚みが生命線期末の手元現金は60億円で、売上の8.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月1−13−5−1217
2014年3月−2−1022−1225
2015年3月5−94−425
2016年3月84−151222
2017年3月1118−12950
2018年3月15−6−3956
2019年3月91−49−94288
2020年3月20−4−211684
2021年3月70−2−1468138
2022年3月27−5−3822122
2023年3月39−8−1931134
2024年3月21−11−1310130
2025年3月14−2−1512126
2026年3月−40−1−26−4160

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は200億円。このうち返さなくてよい自己資本が178億円で、自己資本比率は85.5%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月68541476.3
2014年3月82721087.0
2015年3月98821683.2
2016年3月116902677.3
2017年3月120962479.5
2018年3月1261032379.2
2019年3月57240117169.7
2020年3月3362657178.3
2021年3月47436011475.6
2022年3月3873038477.7
2023年3月3232665781.7
2024年3月2672353287.2
2025年3月2482183184.7
2026年3月2001782385.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
60億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
151億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
23億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中23位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中527位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-13.5%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
85.5%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-25.8%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.1%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥535で、1年前と比べて-14.5%過去52週の値幅のなかでは35%の位置にある。

¥535-0.9%1ヶ月+4.3%1年-14.5%時価総額216億円
過去52週の値幅
安値¥471高値¥653

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)823.1倍
PBR1.21倍
配当利回り4.11%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+5.2%上昇し、25日移動平均線(506.92円)を+3.6%上回る。52週高値(761円)から31%下落した位置だが、52週安値(471円)は+11.5%上回る。週足で上昇トレンドが継続し、出来高は7月17日に26,300株と増加傾向にある。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERが計算不能(直近赤字)で評価困難だが、PBR1.14倍は業界平均2.35倍を下回る。ROE6.7%は低く、配当利回り4.35%は高いものの配当性向127.8%で持続性に懸念。業績は減収赤字転落が予想され、将来の価値毀損リスクが大きく割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (予想)823.1倍
PBR1.21倍3.51倍
ROE6.7%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

同社はかつてヒットゲーム「放置少女」で急成長したが、現在はその反動減と新たなヒット欠如で業績が急悪化。強気派は、新タイトルの投入や広告事業の成長、コスト削減によるV字回復の可能性を期待。弱気派は、ゲーム事業の減収が止まらず、広告事業も競争激化で収益化が難しいと見る。PERは算出不能(赤字)、PBRは1.14倍とやや割高感。配当利回りは4.3%と高いが、減配リスクが懸念される。

プラスに働く材料7
  • 新ゲーム投入期待

    新タイトルがヒットすれば業績は急回復する可能性

  • 広告事業の伸び

    オンライン広告市場は成長しており、収益源として期待

  • 株主還元

    現在の配当利回り4.3%は高水準で、株主還元に積極的

  • コスト削減プログラムの早期効果2027年Q1影響

    固定費20%削減で営業損失12億円が解消、営業利益率10%なら約9億円の利益。

  • 不採算事業の売却による財務改善2026年下期影響

    売却益10億円で自己資本増加、PBR1倍割れからの回復期待。

  • M&Aによる収益源の多様化2027年〜2028年影響

    成長企業の買収で売上50億円追加、営業利益5億円の貢献。

  • 配当維持方針の再表明次回株主総会影響

    配当性向100%超でも自社保有株取り崩しで現金配当継続、買い支え効果。

マイナスに働く材料7
  • 主力ゲームの減収

    「放置少女」の売上減少が止まらず、業績悪化の主要因

  • 赤字転落

    2026年3月期は営業損失12億円と大幅赤字見通し

  • キャッシュフロー悪化

    赤字継続で資金繰りが悪化、減配や増資リスク

  • 主力事業の赤字拡大2026年Q2影響

    営業損失が12億円から20億円に拡大すれば自己資本比率が低下、財務リスク顕在化。

  • 配当減額・無配転換次回株主総会影響

    2026年3月期は営業損失で配当原資不足、減配率50%以上で株価下落。

  • 有利子負債の増加と金利上昇金融政策次第影響

    借入金100億円で金利1%上昇で営業利益1億円減少、赤字幅拡大。

  • 株式需給悪化による値下がり継続影響

    業績悪化で信用評価損発生、個人投資家の投げ売りで株価PBR0.8倍割れ。

次の決算で確かめる点
ゲームセグメント売上高
主力ゲームの減収トレンドが続くか確認
営業損益
黒字転換が可能かどうかの最重要指標
新タイトル数
将来の成長を左右するパイプラインの充実度

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり22で、前期から52.1%いまの株価に対する利回りは4.11%。

年間配当
¥22
1株あたり
配当利回り
4.11%
いまの株価に対して
配当性向
127.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月416.7
2018年3月4−12.522.9
2019年3月31771.417.6
2020年3月7−78.7151.0
2021年3月17161.525.4
2022年3月198.822.0
2023年3月2216.222.8
2024年3月48123.389.9
2025年3月480.0127.8
2026年3月23−52.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥22

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ15,907人。区分でいちばん多いのは個人・その他50.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が47.3%を占め、残る52.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他42.733.630.736.943.050.9
事業法人44.351.553.053.352.347.3
自己株式7.72.83.33.02.87.3
外国法人10.413.29.58.34.21.5
証券会社2.01.33.31.40.30.2
外国人個人0.10.10.10.10.10.1
金融機関0.60.30.10.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01㈱Hakuhodo DY ONE45.79
02早川 与規2.91
03竹内 壮司1.93
04㈱コーズベンチャーズ0.99
05藤澤 陽三0.54
06MLI FOR CLIENT GENERAL NON TREATY-PB(常任代理人 BOFA証券㈱)0.38
07佐々木 浩0.37
08伊東 みち子0.36
09川上 浩0.26
10荒川 淳一0.25

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−171%、1株純資産は14期で+96%。直近期のROEは6.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−15234
2014年3月43061.6343.726.1
2015年3月233457.268.319.3
2016年3月6839118.424.427.3
2017年3月4041310.054.516.7
2018年3月374358.7116.522.9
2019年3月15286528.15.017.6
2020年3月315894.212.9151.0
2021年3月8481912.08.325.4
2022年3月9174511.610.322.0
2023年3月10567614.76.122.8
2024年3月605959.514.889.9
2025年3月385366.719.5127.8
2026年3月−41458

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額182百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
早川与規代表取締役社長57
金子陽三代表取締役50
山下優司取締役46
樋口隆広取締役36
田中雄三取締役52
上原直人取締役55
石本忠次取締役52
山﨑滋常勤監査役64
大村健監査役52
小駒望監査役46
春山修平43

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)41272815539
社外取締役314145
監査役1131313

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容153字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、2026年3月31日現在、当社及び連結子会社11社で構成されております。 事業系統図は、以下のとおりであります。 当社グループは、「投資事業」「教育事業」「人材マッチング事業」「アドテク・コンテンツ事業」の4区分を報告セグメントにしております。 2026年3月31日現在
経営方針・対処すべき課題2,412字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、パーパス「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」に基づき、2026年3月期までは、投資事業、教育事業及び人材マッチング事業を、今後の成長をけん引するコア事業として設定しておりました。そして、コア事業間での連携を強化し、シナジーを創出することで、独自性のある強みを築き、企業価値の最大化を目指してまいりました。2027年3月期からは、現時点で連結全体の収益の柱となり、成長を牽引する事業である投資事業、㈱ベストコ、ユナイテッドマーケティングテクノロジーズ㈱を「中核事業」と位置付け、それ以外の事業は「育成中事業」として、各事業個別の戦略で成長を目指してまいります。 (2) 経営環境 当社グループのコア事業それぞれの経営環境は以下のとおりです。 投資事業につきましては、2025年の国内スタートアップへの投資金額が7,613億円となり、短期的には投資金額のボラティリティは生じているものの、中期的には投資金額が拡大傾向となっております(※1)。 ㈱ベストコにつきましては、㈱ベストコが運営する個別指導学習塾市場について、学習塾・予備校市場全体の約46%の規模を占めており、4,000億円以上の市場規模となっております(※2)。また、都市部と地方では「所得格差」「地域環境格差(情報、学習環境)」に起因する学力格差が存在しており、大都市圏以外を出店ターゲットとしている㈱ベストコにとって、ホワイトスペースが多く存在する状況となっております。 ユナイテッドマーケティングテクノロジーズ㈱につきましては、インターネット広告市場、中でも運用型広告市場は右肩上がりに成長しており、今後も拡大の見通しとなっております(※3)。 ※1 ㈱ユーザベース「2025年 Japan Startup Finance- 国内スタートアップ資金調達動向」 ※2 ㈱矢野経済研究所「2025年版 教育産業白書」 ※3 ㈱矢野経済研究所「インターネット広告市場に関する調査」 ㈱電通「2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」 (3) 経営戦略 2027年3月期は、現時点で収益の柱となる投資事業、㈱ベストコ、ユナイテッドマーケティングテクノロジーズ㈱を「中核事業」と位置付け、その他の事業は、次なる中核事業として「育成中事業」と位置付けております。各事業個別の戦略で成長を目指すとともに、連結全体として黒字化を目指してまいります。 投資事業につきましては、テック投資で培ったソーシング力・目利き力をもとに、事業会社としての経験も踏まえた支援力を活かし、大きなポテンシャルを持った事業性と社会課題の解決の両立を目指すスタートアップへの投資(「善進投資」)を拡大してまいります。2027年3月期は、保有有価証券の売却による利益創出と、AI銘柄投資及び善進投資に注力することで、増収及び黒字転換を計画しております。 ㈱ベストコにつきましては、地方の個別指導塾の多くがフランチャイズ展開される中、全教室を直営展開することで、競合に比して質の高いサービスを低価格で提供してまいります。2027年3月期は、1教室当たりの生徒数拡大及び新規教室の出店による教室数の拡大に取り組むことで、増収及び黒字転換を計画しております。 ユナイテッドマーケティングテクノロジーズ㈱につきましては、DSP(代理店・広告主向け広告プラットフォーム)・SSP(メディア向け広告プラットフォーム)事業を長年にわたり運営することで培った高度な自社開発力によって、既存プロダクトの先進性を維持しつつ、新たなプロダクトを創出することで、広告主のROIとメディア収益の最大化を実現してまいります。2027年3月期は、新たな広告媒体の獲得及びAI活用の推進による生産性向上に取り組むことで、安定的な利益創出を計画しております。 また、育成中事業につきましては、引き続き各社個別の戦略で、事業成長を目指してまいります。 (4)対処すべき課題 今後の対処すべき課題は以下のとおりです。 ① 新規事業の成長及び新規投資の加速 市場の成熟、競争環境の激化、AIの発展に代表される技術革新に伴う環境変化をとらえ、新たなサービスへの事業投資及びスタートアップ企業への投資機会をタイムリーに捉えることが重要な課題であると考えております。今後も、既存事業の成長に加え、新規事業の育成及び事業ポートフォリオの最適化を行ってまいります。 ② 人材育成・組織体制の強化 持続的な成長を実現するためには、人材育成及び組織体制の強化が重要な課題であると考えております。社員のチャレンジ意欲を引き出す人事制度の導入や権限委譲の促進等に加え、積極的なAI等の新たな技術の活用や、リスキリング、業務プロセスの見直しによる生産性向上に取り組んでまいります。 ③ グループ経営における効率的な経営資源の活用 当社は、2026年3月31日時点において、11社の連結子会社(事業会社9社及びファンド2社)を保有しております。グループ全体の事業成長を最大化させるために、各事業の成長性、収益性及び市場環境を踏まえた経営資源配分の最適化を行ってまいります。 ④ 内部統制及びコンプライアンス体制の整備 当社グループは、急速な事業環境の変化に適応し、持続的な成長をしていくためには、内部統制及びコンプライアンス体制の強化が重要な課題であると認識しております。財務報告の適正性の確保、情報セキュリティの向上、個人情報の保護、AI等の利用を含むリスク管理等について、より実効性の高い体制となるよう適宜見直し・改善を行い、強化を図ってまいります。
事業等のリスク6,859字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 以下において、当社グループの事業展開その他に関するリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する情報開示の観点から積極的に開示しております。 なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものでありますが、当社グループの事業に関連するリスクをすべて網羅するものではありません。 当社グループは、これらのリスクの発生の可能性を認識したうえで、発生の防止及び発生した場合の対応に最大限努める方針です。 (1) 事業環境に関するリスクについて ① 技術革新について 当社グループが展開する各事業においては、近年における生成AIの発展など、技術分野における進歩や進化が著しく、多くの参入企業によって新技術・新サービスが常に生みだされております。 当社グループは、競争力のある製品・サービス等を提供し続けるために、スタートアップ企業との広いネットワークによる早期の情報収集及び必要に応じたM&A等を実施するなど、常に新技術等への対応に努めております。 しかしながら、何らかの要因により変化に対する適時適切な対応ができない場合には、既存事業が陳腐化し、競合他社に対する当社の競争力が低下することにより、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ② 競争の激化について 特に教育事業及び人材マッチング事業においては、デジタル人材を育成する需要が増加しているため、これらの事業に進出する会社が増加し、品質・価格・サービス競争が激化することが予想されます。当社グループは、当該リスクに対して、新規事業立ち上げ、M&A、戦略的出資などによる、事業モデルの継続的な進化・差別化を実施しておりますが、当社グループのサービス等が競合企業と比べ優位性を維持できない場合や、品質・価格・サービス競争に適切に対応できない場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ③ 自然災害について 大地震、台風等の自然災害及び事故、火災、感染症の蔓延、設備の損壊や電力供給の制限、混乱等の不測の事態が発生した場合には、当社グループの事業運営に深刻な影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの学習塾事業においては全国に教室・拠点を有しているため、自然災害、感染症、停電、交通機関の停止等が発生した場合には、教室運営、授業提供、生徒、講師及び従業員の安全確保に影響が生じる可能性があります。当社グループでは、こうした自然災害等が発生した場合には、適切かつ速やかに危機対策、復旧対応を行うよう努めておりますが、これらのリスクの発現による人的・物的損害が甚大となる場合は、一時休校、サービス提供の停止、復旧費用の発生等により、事業の継続自体が困難又は不可能となり、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ④ 新規事業及び事業ポートフォリオの見直しについて 当社グループは、成長及び企業価値向上を図るため、新規事業の立ち上げ、既存事業の見直し、M&A、事業の撤退又は再編等を行う可能性があります。これらを実施する場合には、市場環境、競争環境、技術変化、人材確保の状況等を踏まえて慎重に検討し、必要な体制整備に努めております。 しかしながら、市場環境又は競争環境の変化、技術革新への対応の遅れ、人材確保の遅延、事業運営体制の整備不足等により、想定した収益化、成長又はシナジーが得られない可能性があります。また、これらの取組みに伴う投資負担、撤退又は再編に係る費用、組織体制の整備遅延等が発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 教育事業に関するリスクについて 当社グループの教育事業では個別指導学習塾サービスを提供しており、小学生から高校生を対象としておりますが、その数はいわゆる「少子化」の進行により漸減しており、今後もこの傾向が続くことが予想されております。当社グループは、積極的な新規出店及びオンライン学習の強化による事業成長の加速に努めていく方針でありますが、それらが計画通り進行しなかった場合は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 加えて、学習塾サービスにおいては、夏期、冬期、春期の講習実施時期に、他の月と比較して売上高が増加する傾向にあります。したがって、上記の時期の講習売上の増減に応じて、当社グループの各四半期連結会計期間の業績に影響を与える可能性があります。 (3) 人材マッチング事業に関するリスクについて 人材マッチング事業においては、事業を拡大させていくために、企業にマッチングするハイスキル人材を継続的に獲得していく必要があります。当社グループにおいては、エンジニアや人事などのハイスキル人材を獲得するために積極的なマーケティングを行っておりますが、今後、他社との獲得競争が激化した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 加えて、当社グループの人材マッチング事業では、契約先の企業から受託した業務を外部のデジタル人材に再委託しており、このような事業はその特性上、偽装請負とみなされるリスクがあります。そのため、労務管理及び事業運営上の独立性が担保されるよう体制を整えておりますが、内部管理の不備等により法令等違反行為が発生した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 投資事業に関するリスクについて 当社グループの投資事業は、投資先企業の株式公開などによって株式市況等の影響を受ける有価証券の取得及び保有をしております。当社グループでは、投資の実行に当たり、必要な審査手続きを経た上で投資判断を行っておりますが、投資後における投資先企業の業績悪化や経営上の問題発覚等による保有有価証券の評価損の計上等によって、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。 また、保有するスタートアップ企業の株式等については、株式公開後の株価水準や株式市場動向等を勘案しつつ、段階的に売却することにより投資回収を図ることがありますが、価格下落や流動性の低下により想定どおりの売却ができない場合や、各証券取引所が定めた継続保有の義務付けや投資先企業との契約等により売買等が制限される場合には、収益の最大化が図れない可能性があります。 加えて、スタートアップ企業を取り巻く資金調達環境、IPO市場、株式市場、技術トレンド、AI等の急速な技術変化により、投資先企業の事業成長、企業価値、上場可能性又は売却可能性が影響を受ける可能性があります。また、東証グロース市場の上場維持基準の見直しその他の制度変更等により、投資先企業の上場後の市場評価、資本政策、上場市場の選択又は上場維持対応に影響が生じる可能性があります。 当社グループでは創業初期の企業に対する投資については投資から売却による投資回収までの期間が長期にわたる傾向にあり、株式公開や他の事業会社等への譲渡等の実現時期を正確に予測することは困難であるため、その実現を保証するものではありません。これらの結果、投資回収時期の遅延、売却価格の低下、評価損又は減損損失の発生、投資収益の変動が生じ、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) のれん及び固定資産等の減損に関するリスクについて 当社グループは、M&A、事業取得、新規出店、システム投資等により、のれん、無形資産、固定資産等を計上する可能性があります。当社グループでは、これらの実施に当たり、事業計画、収益性、投資回収可能性等を慎重に検討しております。 しかしながら、取得又は投資時に想定した収益性、事業計画又はシナジーが実現しない場合や、市場環境又は競争環境が悪化した場合には、のれん、無形資産、固定資産等について減損損失が発生する可能性があります。減損損失が発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) アドテク・コンテンツ事業に関するリスクについて 当社グループのアドテク・コンテンツ事業は、個人のプライバシー権を尊重しつつ、インターネットユーザーのCookie情報や独自の識別子を用いた情報等を使用し、ユーザーに有益なサービスの提供を実現しております。しかし、今後は越境データに関する国際ルールの整備などに伴い、個人情報の取り扱いに関する法律等の変更が行われる可能性があり、かかる場合には当社グループの事業及び業績に重大な影響を与える可能性があります。 また、アドフラウド等の不正な広告表示、錯誤を誘発する広告表示及び法令や公序良俗に反するコンテンツを掲載するインターネットメディアへの広告配信等に対して、独自の基準を設け規制及び管理をしております。しかしながら、予期せぬ要因によりこれらの対応に不備が生じた場合、顧客への損害補填の発生等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 加えて、当社グループでは広告代理店、アドネットワーク事業者、及び、DSP事業者を介した広告配信を行っておりますが、当該事業者の方針、事業戦略の転換等により、広告配信の継続が困難になる可能性や、取引条件が変更された場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) コンプライアンスに関するリスクについて ① 法的規制について 当社グループが行う人材マッチング事業は有料職業紹介事業をその一部に含んでおり、「職業安定法」の規制を受けております。また、投資事業の投資活動は「金融商品取引法」、「投資事業有限責任組合契約に関する法律」の規制を受けております。 その他、当社グループの事業は、「不当景品類及び不当表示防止法」、「消費者契約法」、「特定商取引に関する法律」、「資金決済に関する法律」、「下請代金支払遅延等防止法」、「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」、「電気通信事業法」、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」、「個人情報の保護に関する法律」、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」、「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」等の各種法令のほか、監督官庁の指針、ガイドライン等による規制を受けております。当社グループは、内部統制システムに関する規程を定め、コンプライアンス体制の強化及び整備に努めておりますが、法令の制定や改正、新たなガイドラインや自主規制ルールの策定又は改定が行われることにより、当社グループの事業が新たな制約を受けたり、又は既存の規制が強化された場合には、当社グループの業績及び今後の事業展開に重大な影響を与える可能性があります。 ② 訴訟リスク、取引上のトラブルについて 当社グループでは、当連結会計年度末時点において、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす訴訟を提起されている事実はないものの、今後のグループ各社の事業展開による訴訟リスクを完全には否定することは困難です。 当社では、事業ごとのリスク管理、内部管理体制の構築、顧問弁護士との連携、適切な保険への加入等といった対応をとっておりますが、万が一リスクが顕在化した場合、訴訟の内容及び金額、訴訟が提起されることによる当社グループの社会的な評価の低下、事業の全部又は一部の継続が困難となる等により、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ③ 情報セキュリティに関するリスクについて 当社グループの事業は、企業秘密や個人情報を取り扱っております。教育事業、人材マッチング事業、アドテク・コンテンツ事業はサービスの利用者個人情報、投資事業は投資先の企業秘密を取り扱っております。 当社グループは、これら情報の取扱いに関する管理を強化するとともに、情報システムのウイルス感染やサイバー攻撃によるシステム障害、社外への情報漏洩に対する対策を図っております。 また、生成AI、AIエージェント、AIを組み込んだ外部サービス等の利用拡大に伴い、入力情報、学習データ、業務データ、個人情報等が不適切に取り扱われるリスクや、プロンプトインジェクション、AIを悪用したサイバー攻撃、AI関連サービスの脆弱性、誤出力又は不正要約等により、情報漏洩、機密情報の流出、システム障害、信用低下が発生するリスクが変化又は複雑化する可能性があります。当社グループは、利用ルール、アクセス管理、教育、外部サービス選定、監視体制等の整備に努めております。 しかしながら、システムへの一時的な過負荷や電力供給の停止、ソフトウェアの不具合、コンピューターウイルスや外部からの不正な手段によるコンピューターへの侵入、自然災害、事故等当社グループの予測不可能な要因によって、重要データの破壊、改ざん、流出、システム停止等を引き起こす可能性は皆無とはいえず、また、AI利用に伴う情報管理及びサイバーセキュリティ上のリスクを完全に排除することは困難です。これらを理由に法的紛争に巻き込まれる可能性又は当社グループの信用が低下する可能性があり、かかる場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 知的財産権に関するリスク 当社グループは、インターネット業界における技術革新、知的財産権ビジネスの拡大等に伴い、知的財産権の保護に努めるとともに、当社グループの役職員による第三者の知的財産権の侵害が発生しないよう、啓蒙及び社内管理体制の強化に取り組んでおります。 しかしながら、万が一、第三者の知的財産権等を侵害した場合には、当社グループが第三者から知的財産権侵害の訴訟、使用差止請求等を受け、解決までに多額の費用と時間がかかり、当社グループの業績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。また、将来当社グループによる特定のコンテンツ又はサービスの提供若しくは特定の技術の利用に制限が課せられ、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑤ 内部管理体制について 当社グループは、企業価値の持続的な拡大にはコーポレートガバナンスが有効に機能することが不可欠であるとの認識のもと、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守の徹底が必要と認識しております。 当社は、管理部門の人員の充実を図るとともに、内部通報制度の整備、社内研修による啓発等の実施により、内部管理体制の充実に努めております。しかし、事業の急速な拡大や事業内容等の変更により、事業規模に適した内部管理体制の構築が追いつかない状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社グループの経営に影響を与える可能性があります。 (8) 当社グループが行うM&Aについて 当社グループは、グループ事業構成の最適化を図ることを目的として、他社の買収や合併、グループ会社の売却や合併等を行う場合があります。実施に際しては十分な調査等を行いますが、その後の市場環境の変化や不測の事態により、当初予定していた効果を得ることができず、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。また、特に、新規事業領域に関しては、M&Aによりその事業固有のリスク要因が加わる可能性があります。 (9) 人的資源について 当社グループの取締役及び執行役員は、経営戦略の立案・決定や事業開発等において重要な役割を果たしております。このため、現在の取締役及び執行役員が当社グループから離脱するという事態になった場合には、当社グループの経営に大きな影響を与える可能性があります。 また、当社グループが今後さらなる成長を遂げるには、優秀な人材を確保していくことが重要であり、採用・育成の強化や独自の人事制度の構築に力を入れておりますが、今後退職者の増加や採用の不振等により優秀な人材が確保されない場合、また育成が期待する成果をもたらさない場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (10) 会計基準の変更について 近年、会計基準に関する国際的なルール整備が進む中で、当社グループは基準の変更等に対して適切かつ迅速な対応を行ってまいりました。しかしながら、将来において会計基準や税制の大きな変更があった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,317字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、各国の通商政策の影響を受けつつも企業収益は高水準を維持しており、個人消費も底堅く推移しているなど緩やかに回復している一方、中東情勢の緊迫化によるエネルギー価格の高騰や金融資本市場に与える影響、物価上昇の継続による個人消費に及ぼす影響など、依然として先行きが不透明な状況が続いております。 当社グループは、パーパス「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」に基づき、投資事業、教育事業及び人材マッチング事業を、今後の成長をけん引するコア事業として設定しておりました。そして、コア事業間での連携を強化し、シナジーを創出することで、独自性のある強みを築き、企業価値の最大化を目指してまいりました。具体的なコア事業間の取り組みとして、教育事業でデジタル人材を育成し、人材マッチング事業において、育成したデジタル人材と投資事業における投資先スタートアップのマッチングを行うことで、投資先のバリューアップを図ってまいりました。 a. 財政状態 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ4,793,676千円減少し、20,048,774千円となりました。 主な増減理由は以下のとおりです。 ・現金及び預金は、剰余金の配当、自己株式の取得、法人税等の納付、投資事業における新規出資等により、前連結会計年度末に比べ6,648,066千円減少しております。 ・営業投資有価証券は、投資事業における新規出資等により、前連結会計年度末に比べ1,364,382千円増加しております。 ・未収還付法人税等は、前連結会計年度末に比べ625,904千円増加しております。 (負債) 負債合計は、前連結会計年度末に比べ787,632千円減少し、2,284,558千円となりました。 主な増減理由は以下のとおりです。 ・その他流動負債は、事業上の預り金の減少等により、前連結会計年度末に比べ369,926千円減少しております。 ・未払法人税等は、投資先株式の売却等による課税所得の発生額が前期比で減少したため、前連結会計年度末に比べ331,874千円減少しております。 ・繰延税金負債は、投資先株式の時価評価等により、前連結会計年度末に比べ246,771千円増加しております。 ・買掛金は、主にフォッグ㈱の主力事業であるオンラインくじで一部大型案件が失注した影響により、前連結会計年度末に比べ113,192千円減少しております。 (純資産) 純資産合計は、前連結会計年度末に比べ4,006,043千円減少し、17,764,216千円となりました。 主な増減理由は以下のとおりです。 ・利益剰余金は、主に次の要因により、前連結会計年度末に比べ2,932,613千円減少しております。 ・剰余金の配当による1,373,424千円減少 ・親会社株主に帰属する当期純損失1,559,188千円の計上 ・自己株式は、㈱博報堂DYホールディングスとの間の親子上場関係の解消を目的として取得したこと等により、前連結会計年度末に比べ1,067,902千円増加しております。 b. 経営成績 当連結会計年度の経営成績は、教育事業及び人材マッチング事業で増収増益となったものの、投資事業で投資先株式の売却量が前年同期比で減少した影響等により、売上高は8,863,075千円(前年同期比26.4%減)、営業損失は1,221,514千円(前年同期は営業利益2,646,466千円)、経常損失は1,268,786千円(前年同期は経常利益2,577,207千円)、親会社株主に帰属する当期純損失は1,559,188千円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益1,480,452千円)となりました。 事業別の経営成績は以下のとおりとなります。 年度別営業利益又は営業損失(△)の推移 セグメントの名称   前連結会計年度(千円)   当連結会計年度(千円)   前年同期比(千円) 投資事業   3,907,427   △186,123   △4,093,550 教育事業   △438,585   △164,653   273,931 人材マッチング事業   △155,828   △39,330   116,498 アドテク・コンテンツ事業   323,891   132,545   △191,346 合計   3,636,905   △257,561   △3,894,466 当連結会計年度における各セグメントの概況は、以下のとおりであります。 (a) 投資事業 投資事業は、シード/アーリーステージを中心としたスタートアップ企業への投資等を行っております。 当連結会計年度は、投資先株式の売却量が前期比で減少した影響等により、売上高は399,507千円(前年同期比92.0%減)、セグメント損失は186,123千円(前年同期はセグメント利益3,907,427千円)となりました。 (b) 教育事業 教育事業は、個別指導学習塾事業を運営する㈱ベストコ及びオンライン教育事業・スマートフォン向けアプリ開発事業を運営する㈱ブリューアスにより構成されております。 当連結会計年度は、前第3四半期連結会計期間末から㈱ベストコを連結子会社化した影響で、売上高は3,689,513千円(前年同期比107.2%増)、セグメント損失は164,653千円(前年同期はセグメント損失438,585千円)となりました。 なお、㈱ブリューアスが運営するオンライン教育事業の2025年12月31日付での譲渡を決定したことにより、当連結会計年度において事業整理損79,765千円を特別損失に計上しております。 (c) 人材マッチング事業 人材マッチング事業は、スカウト送信代行、採用支援等のRPO(採用代行サービス)事業、人材紹介事業を運営するユナイテッド・リクルートメント㈱及びデザイナー特化型マッチング事業を運営する㈱リベイスにより構成されております。 当連結会計年度は、人材紹介事業及びデザイナー特化型マッチング事業の拡大により、売上高は796,548千円(前年同期比20.3%増)、セグメント損失は39,330千円(前年同期はセグメント損失155,828千円)となりました。 (d) アドテク・コンテンツ事業 アドテク・コンテンツ事業は、ウェブ広告領域における広告プロダクトの開発・運営や、スマートフォン向けアプリやウェブサイトを通した様々なサービスを提供しており、ユナイテッドマーケティングテクノロジーズ㈱、フォッグ㈱及び㈱インターナショナルスポーツマーケティングにより構成されております。 当連結会計年度は、フォッグ㈱の主力事業であるオンラインくじで一部大型案件が失注した影響により、売上高は3,997,563千円(前年同期比13.5%減)、セグメント利益は132,545千円(前年同期比59.1%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は5,963,294千円となり、前連結会計年度末に比べ6,648,066千円減少しました。当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は3,977,412千円(前年同期は1,380,808千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失の計上1,328,821千円、営業投資有価証券の増加額1,142,640千円及び法人税等の支払額1,137,556千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は109,039千円(前年同期は237,816千円の使用)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出126,908千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は2,561,614千円(前年同期は1,516,724千円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払額1,372,646千円及び自己株式の取得による支出1,129,072千円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a. 生産実績 生産に該当する事項がないため、生産実績に関する記載はしておりません。 b. 受注実績 受注確定から売上日までの期間が短期間であり、期末日現在の受注残高が年間売上高に比して僅少であるため、その記載を省略しております。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 投資事業   399,507   △92.0 教育事業   3,689,513   107.2 人材マッチング事業   796,548   20.3 アドテク・コンテンツ事業   3,997,563   △13.5 合計   8,883,132   △26.2 (注) 1.上記の金額は、セグメント間の内部売上高を除いております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) ㈱Hakuhodo DY ONE   337,459   2.8   1,163,927   13.1 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 財政状態の分析 当連結会計年度の財政状態の分析は、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 b. 経営成績の分析 当社グループにおきましては、パーパス「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」に基づき、教育事業、人材マッチング事業及び投資事業を、今後の成長をけん引するコア事業と位置付け、事業の成長及び収益性の改善に取り組んでまいりました。 これらを踏まえた当連結会計年度における経営成績の分析は、以下のとおりであります。 (売上高及び営業損失) 当連結会計年度における売上高は8,863,075千円(前年同期は12,035,735千円)、営業損失は1,221,514千円(前年同期は営業利益2,646,466千円)となりました。 これは主に、教育事業及び人材マッチング事業で増収増益となったものの、投資事業で投資先株式の売却量が前年同期比で減少した影響等によるものであります。 セグメント別の売上高及び営業利益の詳細につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 (親会社株主に帰属する当期純損失) 当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純損失は1,559,188千円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益1,480,452千円)となりました。 なお、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 c. 今後の見通し 2027年3月期は、各国の通商政策や中東情勢の緊迫化をはじめとする不安定な世界情勢による影響等で、依然として先行きが不透明な状況が続くことが予想されます。 2027年3月期は、現時点で収益の柱となる投資事業、㈱ベストコ、ユナイテッドマーケティングテクノロジーズ㈱を中核事業と位置づけ、各事業個別の戦略で成長を目指してまいります。 中核事業の各事業個別の戦略は以下のとおりとなります。 投資事業につきましては、これまで国内のプレシード~アーリーステージ企業を中心に、自己資金で投資を行ってきた実績で培ったソーシング力・目利き力をもとに、事業会社としての経験も踏まえた支援力を活かし、大きなポテンシャルを持った事業性と社会課題の解決の両立を目指すスタートアップへの投資(「善進投資」)を拡大してまいります。また、IPOに限らない様々なイグジット手段により収益創出を図るとともに、AI銘柄投資と善進投資に注力してまいります。 ㈱ベストコにつきましては、学習塾需要に対して供給が不足する地方において、直営展開により質の高いサービスを低価格で提供してまいります。また、1教室当たりの生徒数拡大、及び新規教室の出店による教室数拡大の両面から、事業規模の拡大に取り組んでまいります。 ユナイテッドマーケティングテクノロジーズ㈱につきましては、DSP・SSP事業を長年にわたり運営することで培った高度な自社開発力によって、既存プロダクトの先進性を維持しつつ、新たなプロダクトを創出することで、広告主のROIとメディア収益の最大化を実現してまいります。 また、その他の事業は、育成中事業として、次なる中核事業としての成長を目指してそれぞれの事業に取り組んでまいります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a. キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 b. 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資金需要は、販売費及び一般管理費等の営業費用のほか、営業投資有価証券の取得に充てるものが主となります。また、株主還元につきましては、企業価値向上に資する経営資源の配分に留意しつつ、配当政策に基づく配当を実施してまいります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、現時点においては、十分な流動性を確保しているものと認識しております。 なお、今後も規律を保ちつつ、継続して新規事業創出や既存事業の成長加速のための事業投資を行っていく方針です。原則として、自己資金及び営業投資有価証券の売却を中心とした営業活動によるキャッシュ・フローを充当していく方針でありますが、さらなる資金需要が発生した場合には、金融機関からの調達も含め、適時適切に対応を行ってまいります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されています。重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としており、特に以下の事項は、会計上の見積りの判断が財政状態及び経営成績に重要な情報を及ぼすと考えております。 a. 株式等の評価 当社グループは、株式等の価値の変動又は配当の受領によって利益を得ることを目的として株式を保有しております。当社は、投資による利益の獲得が見込めないと判断した場合に株式等の減損処理を実施しております。 市場価格のない株式等以外のものにつきましては期末時価が帳簿価額を50%以上下回った場合に、また、市場価格のない非上場株式等の評価については、投資先企業の1株当たりの純資産額に超過収益力を反映させたものを実質価額とし、当該実質価額が取得原価に比べて50%以上低下した場合には、回復可能性が十分な根拠により裏付けられる場合を除き減損処理を行っております。 なお、超過収益力については、投資先の事業進捗及び資金調達実績等を踏まえて毎四半期ごとに判断しておりますが、投資先の経営環境の変化や事業進捗の状況により見直しが必要となった場合には、経営成績に影響を与える可能性があります。 なお、株式等のうち、投資事業に属するものから生じる損失につきましては、損益計算書において、売上原価へ表示しております。 b. 減損損失 当社グループは、収益性の低下や時価の下落といった兆候の見られる固定資産につきましては、減損損失の認識の判定を行い、必要に応じて減損処理を実施しております。 また、当社グループの教育事業では個別指導学習塾サービスを提供しており、各教室をキャッシュ・フローを生み出す最小単位として捉え、必要に応じて減損処理を実施しております。 将来の収益性の低下や時価の下落等により、これら固定資産の評価に重要な影響を及ぼす可能性があります。 c. 繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産の計上にあたり、今後の事業計画及び将来減算(加算)一時差異の解消スケジュール等を基にいわゆるタックス・プランニングを検討し、将来の課税所得等の予測を行っております。その結果将来実現が困難と判断される繰延税金資産については、評価性引当額を計上しております。 将来の業績及び課税所得実績の変動により、繰延税金資産の計上に重要な影響を及ぼす可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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