概要
ナレルグループは、建設業とIT業界を主な対象とする技術者派遣企業である。2008年に建設技術者派遣会社として創業し、2023年7月に東京証券取引所グロース市場に上場。2025年10月期の連結売上収益は242億円、従業員数は4,283人。建設ソリューション事業が売上の89.5%を占め、施工管理技術者やCADオペレーターの派遣・請負を全国7拠点で展開する。ITソリューション事業ではシステムエンジニアの派遣やSES契約を手がける。持株会社体制のもと、4つの子会社が各事業を担う。
建設ソリューションが売上の9割近くを占める事業構成
ナレルグループは、建設ソリューション事業とITソリューション事業の2セグメントで構成される。2025年10月期の連結売上収益24,158,934千円のうち、建設ソリューション事業が21,642,990千円(89.5%)、ITソリューション事業が2,515,943千円(10.5%)を占める。建設ソリューション事業の中核は子会社の株式会社ワールドコーポレーションであり、同事業の売上の98.3%を同社が稼ぎ出す。ITソリューション事業は株式会社ATJCが担い、情報通信事業者や金融機関をエンドユーザーとする。両事業とも技術者の派遣・請負が主たる収益源であり、セグメント間のシナジーは限定的である。
全国7拠点で建設現場に直接営業をかける体制
建設ソリューション事業は、東京に本社を置き、北海道、東北、中部、関西、九州の5支店を加えた全国6拠点体制でサービスを提供する(2025年10月期時点)。営業活動は現場への直接営業に特化し、建設現場の所長に対して直接受注と価格交渉を行う。施工計画時から竣工時まで各タイミングで提案を重ねることで、大口案件の獲得を狙う。ITソリューション事業の拠点は明記されていないが、本社所在地と同じ東京都千代田区に所在するとみられる。地域密着型の営業網が、建設業界の人手不足の中で需要を捉える強みとなっている。
持株会社が4社を統括するグループ構造
ナレルグループは純粋持株会社である株式会社ナレルグループが全体を統括する。連結子会社は4社。建設ソリューション事業では、技術者派遣・施工図請負を行う株式会社ワールドコーポレーション、職人の転職求人サイトを運営する株式会社コントラフト、建設業務有料職業紹介事業を担う一般社団法人全国建設人材協会が連携する。ITソリューション事業は株式会社ATJCの単独運営。グループ全体の経営管理・指導は持株会社が行い、各子会社は事業の特性に応じた専門性を発揮する。2021年5月に持株会社へ移行し、以降M&Aや新会社設立を通じて事業ポートフォリオを拡大してきた。
技術者の在籍人数・稼働率・契約単価の推移
収益の源泉は技術者の派遣単価と稼働率である。建設ソリューション事業の中核であるワールドコーポレーションの技術者在籍人数は、2021年10月期1,847人から2025年10月期3,687人へとほぼ倍増した。同期間の月次平均契約単価は510千円から519千円へ上昇。一方、平均稼働率(研修生除く)は94.2%から92.6%へ低下した。ITソリューション事業のATJCでも在籍人数は195人から430人に増え、契約単価は515千円から524千円に上昇したが、稼働率は93.9%から92.2%に低下した。稼働率の低下は、採用拡大に伴う研修中の未経験者増加が主因である。
業界の中での役割は建設・プラント業界向け技術者派遣の大手、IT業界向けも展開にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01建設・プラント業界主力
建築・土木・空調衛生・電気設備の各分野で、施工管理技術者やCADオペレーターを派遣。現場所長への直接営業で受注を獲得し、未経験者研修や資格取得支援で人材を育成。職人(技能労働者)向けの有料職業紹介も手掛ける。
職人(技能労働者)の有料職業紹介ができる認定団体は全国に3団体のみ
- 技術者派遣(施工管理技術者・CADオペレーター)
- 建設現場の工程・安全管理などを行う施工管理技術者や、図面作成を行うCADオペレーターを派遣するサービス。
- 施工図作成請負
- 建設現場で使用する施工図の作成業務を請け負う。
- ジョブケンワーク
- 職人(技能労働者)向けの転職求人情報サイト。
02IT業界準主力
システム開発やインフラ管理の案件に対して、IT技術者の派遣やSES契約での受託を提供。エンドユーザーは情報通信事業者や金融機関。未経験者採用を中心に人材を育成。
- IT技術者派遣
- ソフトウェア開発やインフラ運用のスキルを持つ技術者を顧客企業に派遣するサービス。
- SES(システムエンジニアリングサービス)
- 契約に基づき、システム開発などのエンジニアリングサービスを提供。
製品と技術
建設現場に技術者を送り込む派遣と施工図請負
建設ソリューション事業の主力サービスは、施工管理技術者とCADオペレーターの派遣である。施工管理技術者は工程・安全・品質・原価管理を担当し、CADオペレーターはCADソフトを用いた図面作成・修正を行う。派遣先の現場は、オフィスビル、マンション、商業施設、工場、道路、橋梁、トンネルなど多岐にわたる。加えて、施工図作成の請負業務も行い、設計図から詳細な施工図を作成する。ワールドコーポレーションの2025年10月期の技術者在籍人数は3,687人、月次平均契約単価は519千円であり、全国の建設現場の人手不足を補う役割を担う。
職人の転職を仲介する「ジョブケンワーク」と職業紹介
グループは、職人(技能労働者)に特化した人材マッチングサービスを提供する。株式会社コントラフトが運営する転職求人情報サイト「ジョブケンワーク」を通じて求人情報を掲載し、一般社団法人全国建設人材協会が有料職業紹介事業を実施する。建設業務有料職業紹介事業の許可を持つ認定団体は全国に3団体のみであり、同協会はその一つである。職人は専門工事会社等に雇用される技能労働者が対象で、建設業界の人手不足を背景に、この事業は成長可能性を秘めると認識されているが、2025年10月期時点での売上寄与は限定的である。
ITエンジニア派遣とシステムエンジニアリングサービス
ITソリューション事業は、株式会社ATJCがSIerやエンドユーザー向けにIT技術者を派遣する。契約形態は人材派遣とSES(システムエンジニアリングサービス)の受託が中心で、主にシステム開発やインフラ管理の案件を請け負う。2025年10月期の在籍技術者数は430人、月次平均契約単価は524千円。エンドユーザーは情報通信事業者や金融機関が多く、上流工程の案件獲得を強化している。採用は未経験者を中心とし、育成後に現場に投入するモデルをとる。稼働率は92.2%と高い水準にあるが、採用費増加が収益性を圧迫している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 建設・プラント業界職人(技能労働者)の有料職業紹介ができる認定団体は全国に3団体のみ
有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
人材派遣・紹介で急成長、利益率は高いが競合ひしめく
ナレルグループは人材派遣・紹介業を手掛け、売上高が急成長中。2024/10期の営業利益率14.35%と高収益だが、2025/10期は11.57%に低下見込み。同業にはジンジブ(若年層特化)やイシン(人材紹介)があるが、ナレルは幅広い職種と地域ネットワークが強み。人材不足を背景に需要は堅調だが、競合も多く、価格競争や採用コスト増が収益を圧迫している。海外展開は限定的。
強み
- 売上高が前期比20%増、営業利益率14%と高い成長性と収益性を両立。
- 製造、物流、IT、オフィスワークなど多様な職種で人材派遣・紹介を展開。
- 都市部から地方まで拠点を持ち、全国規模のサービスが可能。
- 人手不足の深刻化で人材サービス需要が拡大しており、追い風。
課題
- 人材業界は多数の競合が存在し、差別化と価格競争が課題。
- 2025/10期は利益率が約3%低下見込みで、コスト管理が重要。
- 海外売上高比率が低く、成長の多角化が急務。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
サービス業の時価総額近傍。太字がナレルグループ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6050イー・ガーディアン | 216億円 | 29.6倍 |
| 2 | 2497ユナイテッド | 216億円 | — |
| 3 | 372Aレント | 215億円 | 7.3倍 |
| 4 | 4668明光ネットワークジャパン | 212億円 | 11.5倍 |
| 5 | 6566要興業 | 207億円 | 13.1倍 |
| 6 | 9163ナレルグループ | 205億円 | 10.7倍 |
| 7 | 2180サニーサイドアップグループ | 199億円 | — |
| 8 | 2498オリエンタルコンサルタンツホールディングス | 197億円 | 8.7倍 |
| 9 | 9765オオバ | 195億円 | 13.4倍 |
| 10 | 9686東洋テック | 194億円 | 9.0倍 |
| 11 | 6194アトラエ | 192億円 | 17.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 17件
建設技術者派遣会社として創業し全国に支店を展開(2008~2019年)
ナレルグループの起源は、2008年11月に東京都千代田区で設立された株式会社ワールドコーポレーションである。建設業向けの技術者派遣を目的にスタートし、2014年11月に東北支店、2016年3月に関西支店、同年12月に中部支店、2018年11月に九州支店、2019年1月に北海道支店と相次いで開設し、全国展開の基盤を整えた。この間、売上高は2020年4月期で約0億円(創業期)から2021年10月期には121億円に成長し、建設業界の人手不足を追い風に事業を拡大した。
投資ファンドの傘下でグループ化された2019年
2019年5月、株式会社アドバンテッジパートナーズが株式会社AP64を設立。同年11月、AP64が株式会社ワールドコーポレーションを子会社化した。これにより、ワールドコーポレーションはAP64の連結子会社となり、グループ経営の枠組みが形成された。AP64は後にナレルグループへ商号変更し、持株会社として機能する。このM&Aにより、資金調達力や経営ノウハウを獲得し、その後の事業拡大の原動力となった。
CAD領域の強化とIT業界への進出(2020年)
2020年12月、ワールドコーポレーションは有限会社オフィス・アークスを吸収合併し、CAD領域の施工図作成請負業務を強化した。同時期、AP64は株式会社ATJCを子会社化し、IT業界への人材派遣に進出した。ATJCはシステムエンジニア派遣やSES契約を主力とし、情報通信・金融向けにサービスを提供する。これにより、グループは建設とITの二本柱を形成し、事業の多角化が加速した。
職人紹介事業への参入と持株会社体制への移行(2021年)
2021年4月、ワールドコーポレーションは株式会社メディオテックから職人(技能労働者)の職業紹介関連事業を譲り受け、同時に建設業務有料職業紹介事業の許可を持つ一般社団法人全国建設請負業協会を子会社化した。同年10月には、ワールドコーポレーションの子会社として株式会社コントラフトを設立し、職人の人材プラットフォーム運営を開始。同年5月にはAP64が株式会社ナレルグループに商号変更し、持株会社としてグループ全体を統括する体制へ移行した。
東証グロース市場へ上場した2023年
2023年7月、ナレルグループは東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場により資金調達力が高まり、その後の成長投資を加速させる契機となった。上場時点の時価総額は開示されていないが、財務数値はその後も拡大を続け、連結売上収益は2023年10月期の180億円から2025年10月期の242億円へと年率約16%で成長した。上場後も採用投資を積極化し、技術者在籍人数は増加の一途をたどる。
採用拡大が利益を圧迫する上場後の課題(2024~2025年)
上場後、ナレルグループは未経験者採用を中心に人員拡大を進めたが、これに伴い採用費や人件費が増加し、営業利益は2024年10月期の31億円から2025年10月期には28億円へ減少した。売上収益は同期間に11.8%増加したものの、営業利益率は15.5%から11.7%に低下。特に建設ソリューション事業のセグメント利益は13.8%減となった。2024年9月には子会社の一般社団法人全国建設請負業協会を全国建設人材協会に名称変更し、職人紹介事業の基盤整備を進めるが、同事業の拡大には時間を要する。
年表17件を開く
2000年代
- 2008年11月創業建設業向け技術者派遣事業を目的として、東京都千代田区に株式会社ワールドコーポレーションを設立
2010年代
- 2014年11月東北支店開設
- 2016年3月関西支店開設
- 2016年12月中部支店開設
- 2018年11月九州支店開設
- 2019年1月北海道支店開設
- 2019年5月創業株式会社アドバンテッジパートナーズが、株式会社AP64を設立
- 2019年11月M&A株式会社AP64が、株式会社ワールドコーポレーションを子会社化(現連結子会社)
2020年代
- 2020年12月M&A株式会社ワールドコーポレーションが、建設業向け技術者派遣におけるCAD(注)領域、施工図作成請負業務の強化を目的に、有限会社オフィス・アークスを吸収合併
- 2020年12月M&A株式会社AP64が、IT業界への人材派遣進出を目的に、株式会社ATJCを子会社化(現連結子会社)
- 2021年4月株式会社ワールドコーポレーションが、株式会社メディオテックから職人(技能労働者)の職業紹介関連事業を譲受
- 2021年4月M&A職人の職業紹介事業進出を目的に、建設業務有料職業紹介事業許可を有する一般社団法人全国建設請負業協会を子会社化(現連結子会社)
- 2021年5月商号変更株式会社AP64が、株式会社ナレルグループに商号変更
- 2021年10月株式会社ワールドコーポレーションの子会社として、職人の人材プラットフォーム運営のため、株式会社コントラフトを設立(現連結子会社)
- 2021年11月株式会社コントラフトが、株式会社ワールドコーポレーションより職人の職業紹介関連事業を譲受
- 2023年7月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2024年9月子会社の一般社団法人全国建設請負業協会が、一般社団法人全国建設人材協会に名称変更
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/10期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
未経験者中心の採用と育成
未経験者を積極採用し、基礎研修から専門技術研修まで段階的な育成メソッドを実施。若年層を中心とした技術者派遣により、契約単価の向上と高齢化する建設業界への人材供給を実現する。
- 02
建設DX支援サービスの展開
ドローン測量や3Dスキャン等のICT技術を活用した建設DXコンサルティング・支援サービスを提供。人手不足と生産性向上ニーズに対応し、省人化を支援する。
- 03
職人紹介ビジネスの拡大
建設技能職(職人)向けの有料職業紹介事業を展開。全国で3団体のみが持つ建設業務有料職業紹介許可を活用し、転職求人サイト「ジョブケンワーク」を通じて求職者と企業をマッチングする。
- 04
退職率低減による安定供給体制の構築
未経験者採用のメリットを生かしつつ、退職率の低減を重要課題と認識。採用プロセスの効率化や定着施策を通じて、技術者の長期在籍と安定的な供給を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で4,283人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は840万円で、2期前と比べて−19.9%。平均年齢は39.3歳、平均勤続年数は3.1年。
単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年10月 | 1,048 | 42.3 | 4.4 | 3,219 | — |
| 2024年10月 | 991 | 40.2 | 3.2 | 3,812 | 81 |
| 2025年10月 | 840 | 39.3 | 3.1 | 4,283 | 65 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社3社(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。
- 国内㈱ワールドコーポレーション(注)2東京都 千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱ATJC(注)2東京都 千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱コントラフト(注)2東京都 千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年10月期の売上高は242億円、営業利益は28億円。前期と比べると増収減益で、売上が+12.0%、利益が-9.7%。
会社が出している今期の予想2026年10月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 293億円 | 242億円 |
| 営業利益 | 30億円 | 28億円 |
| 純利益 | 21億円 | 21億円 |
| 1株あたり配当 | ¥115 | ¥115 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
8期分
直近は2026年2Qで、売上は127億円、営業利益は14億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+7.6%、営業利益は−6.7%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 131 | 18 | 13.7 | 12 |
| 2023年4Q | 49 | — | — | 5 |
| 2024年1Q | 50 | 7 | 14.0 | 5 |
| 2024年2Q | 52 | 6 | 11.5 | 4 |
| 2024年4Q | 114 | 18 | 15.8 | 13 |
| 2025年2Q | 118 | 15 | 12.7 | 11 |
| 2025年4Q | 124 | 13 | 10.5 | 10 |
| 2026年2Q | 127 | 14 | 11.0 | 9 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 7期分
直近期の営業利益率は11.6%。売上は5期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 株式会社ワールドコーポレーションが、建設業向け技術者派遣におけるCAD(注)領域、施工図作成請負業務の強化を目的に、有限会社オフィス・アークスを吸収合併 | |||||
| 2020年4月 | 0 | — | −3 | — | −3 |
| 2020年10月 | — | — | −1 | — | −1 |
| 職人の職業紹介事業進出を目的に、建設業務有料職業紹介事業許可を有する一般社団法人全国建設請負業協会を子会社化(現連結子会社) | |||||
| 2021年10月 | 121 | — | 16 | — | 10 |
| 2022年10月 | 145 | — | 19 | — | 12 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2023年10月 | 180 | — | 25 | — | 17 |
| 2024年10月 | 216 | 31 | 31 | 14.4 | 22 |
| 2025年10月 | 242 | 28 | 28 | 11.6 | 21 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年10月期
売上高242億円のうち、営業利益として残るのは28億円で11.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は21億円、売上の8.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.4%180億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.0%34億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.6%28億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2025年10月期は営業CFが23億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは21億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は48億円で、売上の2.4ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年10月 | 11 | −10 | 2 | 1 | 22 |
| 2022年10月 | 16 | −2 | −12 | 14 | 23 |
| 2023年10月 | 23 | 0 | −5 | 23 | 41 |
| 2024年10月 | 23 | 0 | −19 | 23 | 45 |
| 2025年10月 | 23 | −2 | −19 | 21 | 48 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 7期分
2025年10月期の総資産は246億円。このうち返さなくてよい自己資本が145億円で、自己資本比率は58.9%(業種中央値53.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2020年4月 | 162 | 76 | 86 | 47.0 |
| 2020年10月 | 163 | 75 | 88 | 46.2 |
| 2021年10月 | 192 | 86 | 106 | 44.9 |
| 2022年10月 | 202 | 99 | 103 | 49.3 |
| 2023年10月 | 225 | 122 | 103 | 54.1 |
| 2024年10月 | 236 | 134 | 102 | 56.9 |
| 2025年10月 | 246 | 145 | 101 | 58.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで534社中73位あたり、逆に低いのは自己資本比率で534社中220位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,344で、1年前と比べて+3.6%。過去52週の値幅のなかでは60%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 10.7倍 |
| PER (会社予想) | 9.8倍 |
| PBR | 1.38倍 |
| 配当利回り | 4.91% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
1ヶ月で+5.28%上昇し、25日線(2268円)を上回る2334円。週足はもみ合いから上放れ、75日線(2235円)も上抜け。52週高値2529円からは-7.7%と高値圏。出来高は平均並みで、方向性は強気。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PER 10.6倍は同業平均22.5倍を大きく下回り割安。PBR 1.37倍も平均3.16倍を下回る。ROE 14.9%は高く収益性良好。配当利回り4.93%は平均2.73%を上回り魅力的。業績は増収基調だが利益は横ばい傾向。割安ながら今期減益予想に注意。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 10.7倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 9.8倍 | — |
| PBR | 1.38倍 | 3.51倍 |
| ROE | 14.9% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
人材サービス業界は人手不足が追い風だが、派遣法規制や最低賃金上昇がコスト増要因。強気派は売上成長と高い営業利益率を評価し、PBR1.37倍・PER10.6倍の割安感を指摘。弱気派は2025年10月期の営業利益率低下予想(14.35%→11.57%)を懸念し、競争激化による利益率低下リスクを指摘。
- 人手不足追い風
売上高が3期連続2桁増、需要堅調。
- 利益率の高さ
2024年10月期営業利益率14.35%は業界高水準。
- 割安バリュエーション
PER10.6倍、配当利回り4.93%は魅力的。
- 2025年10月期売上高12%増の成長2025年10月期影響中
売上高180→216億円、11%増収で順調拡大
- 2026年10月期も増収見込み2026年10月期影響中
売上高216→242億円、12%増収見通し
- PER10.6倍と割高感薄い不定影響弱
予想PER9.8倍、成長率考慮すればバリュエーション魅力的
- 配当利回り4.93%の高水準通年影響中
配当利回り4.93%、安定配当継続ならインカム魅力
- 利益率低下懸念
2025年10月期予想営業利益率は11.57%へ低下。
- 競争激化
人材業界は中小企業が多く、価格競争に陥りやすい。
- 規制リスク
派遣法改正や社会保険料負担増が利益を圧迫。
- 営業利益減益予想に転換2026年10月期影響強
営業利益31→28億円と9.7%減益見通し
- 営業利益率14.4%→11.6%に低下2026年10月期影響中
利益率が3ポイント低下、コスト増の懸念
- 成長鈍化によるバリュエーション調整2026年10月期影響中
減益予想でPERが13倍超に上昇、割高感
- 業界競争激化で受注単価低下リスク継続影響弱
サービス業界の競争激化で収益圧迫の可能性
- 売上高成長率
- 需要動向の直接的な指標。
- 営業利益率
- 収益性の変化を見極める最重要KPI。
- 派遣登録者数
- 将来の売上を左右する先行指標。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり115円で、前期から+4.5%。いまの株価に対する利回りは4.91%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2024年10月 | 110 | — | 48.2 |
| 2025年10月 | 115 | 4.5 | 67.3 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥115
株主
有価証券報告書より
2025年10月期末の株主数は延べ7,189人。区分でいちばん多いのは個人・その他で47.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.2%を占め、残る62.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2023年10月% | 2024年10月% | 2025年10月% |
|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 35.2 | 40.7 | 47.6 |
| 事業法人 | 39.1 | 36.7 | 36.2 |
| 外国法人 | 14.7 | 14.0 | 10.4 |
| 証券会社 | 3.4 | 3.8 | 4.6 |
| 金融機関 | 7.6 | 4.7 | 1.1 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社村松屋商店 | 33.75 |
| 02 | 投資事業有限責任組合アドバンテッジパートナーズV号 | 12.00 |
| 03 | AP CAYMAN PARTNERS Ⅲ,L.P.(常任代理人 大和証券株式会社) | 4.10 |
| 04 | INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社) | 1.80 |
| 05 | JPモルガン証券株式会社 | 1.69 |
| 06 | 柴田 直樹 | 1.39 |
| 07 | JAPAN FUND V,L.P(常任代理人 大和証券株式会社) | 1.06 |
| 08 | BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 1.03 |
| 09 | 岩崎 泰次 | 0.87 |
| 10 | 田中 幸夫 | 0.85 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-06-22ウィル・フィールド・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(WILL FIELD CAPITAL PTE.LTD.)変更報告4.33%+1.03pt
- 2026-06-19ウィル・フィールド・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(WILL FIELD CAPITAL PTE.LTD.)新規の大量保有報告4.33%+1.03pt
- 2026-06-08株式会社AP V GP新規の大量保有報告12.00%-0.49pt
- 2026-06-05ウィル・フィールド・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(WILL FIELD CAPITAL PTE.LTD.)新規の大量保有報告3.30%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 7期分
1株利益は7期で+399%、1株純資産は7期で+73%。直近期のROEは14.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年4月 | −80 | 956 | — | — | — |
| 2020年10月 | −10 | 946 | — | — | — |
| 2021年10月 | 127 | 1,046 | 13.1 | — | — |
| 2022年10月 | 151 | 1,204 | 13.4 | — | — |
| 2023年10月 | 210 | 1,445 | 15.8 | 10.6 | 15.6 |
| 2024年10月 | 255 | 1,541 | 17.1 | 9.2 | 48.2 |
| 2025年10月 | 239 | 1,655 | 14.9 | 9.5 | 67.3 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/10期の役員報酬は総額135百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 小林良 | 代表取締役 | 53 | 2,956,126 |
| 柴田直樹 | 専務取締役 | 47 | 121,902 |
| 後藤洋平 | 取締役 | 45 | — |
| 羽鳥良彰 | 取締役(監査等委員) | 65 | — |
| 島田圭子 | 取締役(監査等委員) | 55 | — |
| 西村隆志 | 取締役(監査等委員) | 47 | — |
| 爲近幸恵 | 取締役(監査等委員) | 46 | — |
| 瀬合康介 | 取締役 | 46 | 10,000 |
| 三井規彰 | 取締役 | 55 | — |
役員報酬の内訳2025/10期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 109 | 9 | 119 | 40 |
| 社外取締役 | 3 | 16 | — | 16 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/10期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容3,028字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題9,558字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,952字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,844字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 半期報告書半期報告書-第8期(2025/11/01-2026/10/31)2026-06-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第7期(2024/11/01-2025/10/31)2026-01-28
- 半期報告書半期報告書-第7期(2024/11/01-2025/10/31)2025-06-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第6期(2023/11/01-2024/10/31)2025-01-30
- 四半期報告書四半期報告書-第6期第2四半期(2024/02/01-2024/04/30)2024-06-12
- 四半期報告書四半期報告書-第6期第1四半期(2023/11/01-2024/01/31)2024-03-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第5期(2022/11/01-2023/10/31)2024-01-30
- 四半期報告書四半期報告書-第5期第3四半期(2023/05/01-2023/07/31)2023-09-13
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
関連する企業
関連企業