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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

日水コン

Nihon Suido Consultants Co., Ltd.261A · Standard · サービス業

上下水道分野に特化した建設コンサルティングの老舗。官公庁からの受注が9割超を占め、水道・下水道の調査・設計・工事監理からPPP/PFIまで手がける。

概要

日水コンは1959年設立の水インフラ専門の建設コンサルタントである。上下水道を中心に、河川・砂防などの防災分野も含めた調査・計画・設計・工事監理を主業務とし、官公庁からの受注が売上高の93.5%を占める。2024年10月に東京証券取引所スタンダード市場に上場。連結従業員数737名、2025年12月期の連結売上高は244億円。

水道・下水道・河川の3分野で構成する事業ポートフォリオ

当社グループは建設コンサルティング事業の単一セグメントであるが、業務を水道、下水道、河川その他の3分野に区分している。2025年12月期の分野別売上高は、水道が86億81百万円(前期比5.5%増)、下水道が121億94百万円(同5.2%増)、河川その他が35億37百万円(同4.6%減)であった。下水道分野が全体の約半分を占め、成長のけん引役となっている。河川その他の減少は治水・利水業務の受注減によるが、小水力発電などの新規事業も実施している。

官公庁との強固な関係に支えられた収益基盤

当社グループの売上高の93.5%は官公庁案件から生じており、国や地方公共団体との長期的な信頼関係が事業の安定性を支えている。国の政策策定支援業務にも携わり、制度を熟知していることが強みである。地方公共団体の職員数減少や技術継承の問題が深刻化する中、発注者側のニーズは高まっており、国土強靱化や老朽化対策関連の公共事業費は安定的に推移している。2025年には「第1次国土強靱化実施中期計画」が閣議決定され、事業環境は堅調である。

国内14拠点と海外6拠点に広がる事業網

国内では北海道支所、東北支所、名古屋支所、大阪支所、広島支所、九州支所など主要都市に14の拠点を構え、全国の地方公共団体に対応している。海外では1969年のパキスタン支所開設以来、台北、ジャカルタ、シンガポール、フィリピンなどに拠点を設置。JICAや円借款を通じた東南アジア、インド、アフリカ向けの案件も手がける。子会社にはインドネシアのPT.DACREA Design And Engineering Consultantsや中国の関連会社があり、国際的なプレゼンスを拡大している。

5社の子会社と2社の関連会社から成るグループ体制

当社グループは当社のほか、連結子会社4社(株式会社NSCテック、株式会社イオ、砂防エンジニアリング株式会社、株式会社Rifレックス)と持分法適用関連会社2社(瀾寧管道(上海)有限公司、株式会社ONE・AQITA)で構成される。子会社は業務委託や地理的成長可能性を担い、例えば株式会社イオは水質検査業務、砂防エンジニアリングは砂防分野、RifレックスはウォーターPPPの特別目的会社である。2022年には子会社の水工サービス株式会社を解散している。

業界の中での役割は水インフラ整備における技術コンサルティングの専門企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
244億円
営業利益
24億円
営業利益率
9.8%
純利益
17億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01官公庁(上下水道・河川等の社会インフラ)主力

国内の中央官庁や地方公共団体から、上下水道や河川・砂防などの社会インフラ整備に関する調査・計画・設計・工事監理等の技術コンサルティング業務を受注している。設立以来の水分野での実績と国の政策策定支援業務への関与により、官公庁との信頼関係を強みとし、売上高の約9割が官公庁案件である。

主要顧客中央官庁、地方公共団体

主な製品・サービス6
水道部門における調査・計画・設計・工事監理
上水道・工業用水道等の施設整備に関する技術コンサルティング業務。
下水道部門における調査・計画・設計・工事監理
下水道施設の整備・改築に関する技術コンサルティング業務。
流域水管理部門(河川・砂防・湖沼等)
治水・防災、水利用、水環境に関する調査・計画・設計等。
建築部門(上下水道施設)
上下水道事業に係る建物の設計・工事監理。
機電部門(上下水道施設)
上下水道施設の機械・電気設備の設計・工事監理。
DX部門
上下水道事業全般に関わるデジタル技術を活用した業務効率化・高度化支援。

02海外政府機関(東南アジア・インド・アフリカ等)準主力

JICAや円借款を通じて、東南アジア、インド、アフリカ等の各国政府機関から上下水道等のインフラ整備に関するコンサルティング業務を受注している。国内で培った水技術を海外の水インフラ整備に提供している。

主要顧客JICA、各国政府機関

主な製品・サービス1
海外水インフラの調査・設計・工事監理
海外の上下水道整備プロジェクトにおける技術コンサルティング。

03民間事業者(PPP/PFI事業)副次

近年の官から民への流れを受け、PPP/PFI等の官民連携事業に参画している。宮城県上工下水一体官民連携運営事業への参画や、ウォーターPPPに対応する特別目的会社の設立など、民間事業者として水インフラの運営・維持管理にも関与している。

主な製品・サービス2
水インフラのコンセッション事業
上下水道施設の管理・運営を長期にわたり民間が行う事業。
包括的民間委託・指定管理者制度
上下水道施設の運営を包括的に民間に委託する方式。

製品と技術

上下水道管路台帳のクラウド管理「Blitz GIS」

2011年9月に運用を開始した「Blitz GIS」は、クラウド型の上下水道管路台帳サービスである。地方公共団体が保有する膨大な管路情報をWeb上で一元管理し、現場調査や更新工事の効率化を支援する。GIS(地理情報システム)をベースに、管種・口径・布設年などの属性データを地図上で可視化。災害時の被害想定や応急復旧計画にも活用できる。官公庁向けの販売が中心で、維持管理業務のデジタル化ニーズの高まりを受けて導入実績を拡大している。

水質試験室から始まった検査・分析技術

1986年に東京都日野市のアクア21ビル内に開設した水質試験室が、水質検査業務の起点である。2000年には水道水質検査指定機関に指定され、水道法に基づく水質検査を実施。2013年に子会社株式会社イオへ指定を移管した後も、グループ全体で水質分析・評価の技術を継承している。現在は、水道水の水質基準51項目に加え、クリプトスポリジウムやジェミシスチスなどの病原生物検査、放射性物質検査などにも対応。浄水場の運転管理支援や水質事故時の原因究明にも役立っている。

統合マネジメントシステムによる品質・環境・情報・資産管理

2022年10月、当社グループはISO9001(品質)、ISO14001(環境)、ISO27001(情報セキュリティ)、ISO55001(アセットマネジメント)の4規格を統合したマネジメントシステムの全社認証を取得した。これにより、業務プロセスの標準化とリスク管理の強化を実現。特にISO55001は2015年に一部部門で先行取得しており、上下水道施設のアセットマネジメントに関する知見を組織全体に展開している。認証範囲は全社的なもので、官公庁案件の受注競争力を高める基盤となっている。

ウォーターPPP対応を担う特別目的会社の設立

2024年11月、全国初のウォーターPPP[レベル3.5](管理・更新一体マネジメント方式)に対応するため、当社を代表企業とする特別目的会社「株式会社Rifレックス」を設立した。同社は宮城県利府町の上下水道事業包括的民間委託を担い、施設の運営・維持管理と長期的な更新計画の策定・実施を一体的に行う。ウォーターPPPはコンセッション(レベル4)への段階的移行を目的としており、当社グループは設計・監理のノウハウを事業運営に直接活用するモデルを構築している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

社会インフラ分野で着実成長

上下水道・河川・道路などの社会インフラ分野に特化した建設コンサルタント。同業のジンジブやイシンと比較して、売上高は219億円(2024/12期)と業界内で一定の規模を有する。営業利益率は9.36%と高水準で、公共投資を背景に安定した収益を確保している。老朽化したインフラの更新需要や防災対策の強化を追い風に、受注環境は良好。一方、成長率は緩やかであり、新規分野への展開が課題。

強み

  • 官公庁案件が多く、景気変動の影響を受けにくいストック型ビジネス。
  • 直近実績で9.84%(2025/12期予想)と収益性が高く、安定した利益を計上。
  • 全国の水道管・橋梁など老朽化インフラの更新需要が中期的に堅調。
  • 長年の実績に基づく高度な技術力と専門人材を有する。

課題

  • 売上高の伸びが鈍化しており、新たな成長ドライバーが必要。
  • 公共依存が強く、民間分野の開拓が遅れている。
  • 建設コンサル業界全体でDXが進まず、業務効率化が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字が日水コン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16570共和コーポレーション245億円21.4倍
22158FRONTEO242億円44.4倍
39788ナック241億円13.3倍
44310ドリームインキュベータ240億円13.9倍
59216ビーウィズ239億円41.2倍
6261A日水コン238億円17.9倍
79251AB&Company237億円19.4倍
86184鎌倉新書236億円27.9倍
92198アイ・ケイ・ケイホールディングス235億円10.1倍
106072地盤ネットホールディングス234億円115.1倍
119332NISSOホールディングス232億円12.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 37件

水道専門コンサルタントとして創業した1959年

1959年5月、株式会社日本水道コンサルタントとして設立。同年7月に東京都港区芝田村町に本社事務所を開設し営業を開始した。当初から上下水道に特化した建設コンサルティングを事業の中核とし、1960年には大阪支所と九州出張所、1961年には北海道出張所を開設するなど、早期から全国展開を進めた。1963年には社団法人建設コンサルタンツ協会が発足し、コンサルタントに対する社会的認識が高まる中、本社を新宿区西大久保に移転している。

高度経済成長期に水質問題へ対応した1970年代

高度経済成長による水質汚濁問題が顕在化する中、1972年7月に中央研究所を発足させ、水環境保全のための調査研究体制を強化した。1976年には仙台出張所(現東北支所)を開設。海外活動も活発化し、1969年にパキスタン支所、台北駐在事務所、1971年にジャカルタ駐在事務所を開設した。1983年12月には通称であった「株式会社日水コン」に正式に社名変更し、業務分野の拡大を図った。1986年には日野市にアクア21ビルを竣工し、水質試験室を開設している。

新本社移転と水質検査指定機関取得の1990年代

1994年12月、人員拡大に伴い本社を東京都新宿区西新宿の新宿スクエアタワーに移転。2000年3月には水道水質検査指定機関に指定され、水質関連業務の信用を高めた(2013年に子会社イオへ指定を移管し解除)。この時期、1999年のPFI推進法制定や地方分権一括法制定など法整備が進み、PPP/PFI方式の活用が始まった。2003年には災害対策・復旧分野を強化するため建設コンサルタント登録に都市計画及び地方計画部門を追加している。

PPP/PFI時代への本格参入とグループ拡充の2000年代~2010年代

2005年に株式会社アクアサービスあいちに出資し、官民連携事業への関与を開始。2011年には子会社NSCテックを設立するとともに、クラウド型管路台帳サービス「Blitz GIS」の運用を開始した。2012年に子会社イオ、2013年にインドネシアのPT.DACREA Design And Engineering Consultantsと砂防エンジニアリング株式会社を子会社化。2015年にはアセットマネジメントシステムISO55001の認証を取得。2018年にはシンガポール支店とフィリピン支店を開設し、東南アジアでのプレゼンスを高めた。

大型コンセッション参画と上場を果たした2020年代

2021年、日本初の大型水インフラコンセッション事業である宮城県上工下水一体官民連携運営事業に参画。同年、中国に瀾寧管道(上海)有限公司を関連会社化。2022年には子会社水工サービスを解散する一方、統合マネジメントシステム(ISO9001・14001・27001・55001)の全社認証を取得。2023年には秋田県と県内市町村が共同出資するONE・AQITAを設立。2024年1月にサステナビリティ委員会を設置し、同年10月に東証スタンダード市場へ上場。11月には全国初のウォーターPPP[レベル3.5]に対応する特別目的会社Rifレックスを設立した。

年表37件を開く

1950年代

  • 1959年5月創業水道専門のコンサルタントとして株式会社日本水道コンサルタント設立
  • 1959年7月東京都港区芝田村町(第3森ビル)に本社事務所を開設、営業開始

1960年代

  • 1960年2月大阪市北区に大阪支所、福岡市に九州出張所(現九州支所)開設
  • 1961年4月札幌市に北海道出張所(現北海道支所)開設
  • 1963年3月創業人員の拡大に伴い、東京都新宿区西大久保に本社移転(同年には社団法人建設コンサルタンツ協会が発足し、コンサルタントに対する社会的認識が高まる)
  • 1965年8月100%子会社として水工サービス株式会社設立
  • 1966年7月名古屋市中村区に名古屋事務所(現名古屋支所)開設
  • 1969年8月海外活動も活発化しパキスタン支所開設
  • 1969年10月台北駐在事務所開設

1970年代

  • 1970年4月中国・四国地方の営業拠点として広島市に広島出張所(現広島支所)開設
  • 1971年7月ジャカルタ駐在事務所開設
  • 1972年7月創業高度経済成長における水質汚濁問題等への取組を目的として中央研究所を発足
  • 1976年2月仙台市に仙台出張所(現東北支所)開設

1980年代

  • 1983年12月商号変更業務分野を拡大すべく、通称であった株式会社日水コンに社名変更
  • 1986年12月東京都日野市にアクア21ビル竣工、水環境保全に関し顧客の新しい要求に対応すべく水質試験室開設

1990年代

  • 1994年12月更なる人員の拡大に伴い東京都新宿区西新宿(新宿スクエアタワー)に本社移転

2000年代

  • 2000年3月水道水質検査指定機関に指定(2013年子会社株式会社イオの指定に伴い解除)
  • 2003年12月災害対策・復旧分野を強化するため建設コンサルタント登録追加(都市計画及び地方計画部門)
  • 2005年12月株式会社アクアサービスあいちに出資(1999年以降、PFI推進法制定、地方分権一括法制定、水道法改正等法整備がなされ、PPP/PFI(官民連携)方式の活用へ)
  • 2006年4月東京支所開設

2010年代

  • 2011年9月100%子会社として株式会社NSCテック設立
  • 2011年9月クラウド型上下水道管路台帳サービス「Blitz GIS」運用開始
  • 2012年9月子会社として株式会社イオ(現連結子会社)設立
  • 2013年1月M&APT.DACREA Design And Engineering Consultants(在インドネシア国)を子会社化(現連結子会社)
  • 2013年7月M&A砂防エンジニアリング株式会社を子会社化(現連結子会社)
  • 2015年2月アセットマネジメントシステム[ISO55001]認証取得(一部の部門・部所を除く)
  • 2018年7月シンガポール支店開設
  • 2018年11月フィリピン支店開設

2020年代

  • 2021年1月瀾寧管道(上海)有限公司(在中国)を関連会社化(現持分法適用関連会社)
  • 2021年5月宮城県上工下水一体官民連携運営事業の運営権者である株式会社みずむすびみやぎマネジメントと維持管理業者である株式会社みずむすびサービスみやぎへそれぞれ出資
  • 2022年3月子会社水工サービス株式会社解散
  • 2022年10月M&A統合マネジメントシステム(ISO9001・14001・27001・55001)の全社認証取得
  • 2023年11月創業持分法適用関連会社として株式会社ONE・AQITA設立(秋田県及び県内市町村における生活排水処理事業等の事務を補完する官民出資会社)
  • 2024年1月サステナビリティ委員会を設置
  • 2024年10月上場東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
  • 2024年11月子会社として株式会社Rifレックス(現連結子会社)を設立(ウォーターPPP[レベル3.5]である利府町上下水道事業包括的民間委託を担う特別目的会社)
  • 2024年12月M&A当社グループ初となる「統合報告書2024」を発行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2030年まで300億円
  • 連結営業利益2030年まで30億円
  • 営業利益率2030年まで10%
  • ROE2030年まで10%
  • 従業員数(連結)2030年まで900名

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存事業の磨き込みと成長領域への拡大

    上下水道・流域水インフラ領域で着実な成長を追求しつつ、PPP/PFI及びアグリ領域に注力。海外事業は選択と集中により案件を整理。社内外のデジタル化推進、研究開発・新規事業開発の体制強化を加速。

  2. 02

    グループ体制強化と人材戦略

    2030年にかけて新たな地域会社・SPC設立や戦略的M&Aを推進。人材の量的確保には採用強化と流出抑止、質的確保には能力開発と組織的な能力発揮を図る。

  3. 03

    設計品質の底上げと技術伝承

    ビジョン達成に向けて設計品質を重視。人材の計画的な確保に加え、ベテランから中堅・若手への体系的な技術伝承と部門横断的な設計照査活動を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で737人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は877万円で、1期前と比べて+6.1%平均年齢は41.7歳、平均勤続年数は13.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年12月82741.713.6715308
2025年12月87741.713.5737326

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率95.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)64.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 5 / 海外 1、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社・東京支所 — 東京都新宿区571百万円
建設コンサルティング事業
アクア21 — 東京都日野市401百万円
建設コンサルティング事業
本社 — 埼玉県川越市168百万円
建設コンサルティング事業
大阪支所 — 大阪府吹田市109百万円
建設コンサルティング事業
本社 — 東京都日野市58百万円
建設コンサルティング事業
北海道支所 — 北海道札幌市中央区54百万円
建設コンサルティング事業
東北支所 — 宮城県仙台市青葉区45百万円
建設コンサルティング事業
九州支所 — 福岡県福岡市博多区26百万円
建設コンサルティング事業
広島支所 — 広島県広島市中区17百万円
建設コンサルティング事業
名古屋支所 — 愛知県名古屋市熱田区17百万円
建設コンサルティング事業
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    砂防エンジニアリング株式会社
    埼玉県川越市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社イオ
    東京都日野市 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 国内
    株式会社Rifレックス
    宮城県宮城郡利府町 · 連結子会社
    議決権55.0%
  • 海外
    PT.DACREA Design And Engineering Consultants
    インドネシア共和国 ジャカルタ首都特別州 · 連結子会社
    議決権55.0%
  • 国内
    瀾寧管道(上海)有限公司
    中華人民共和国 上海市 · 持分法適用会社
    議決権40.0%
  • 国内
    株式会社ONE・AQITA
    秋田県秋田市 · 持分法適用会社
    議決権34.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    【国土技術政策総合研究所】雨水浸透実験装置製造等
    国土交通省 · 2025-07-10
    9,197万円
  • 調達
    平成28年度インドネシアの水産加工業におけるコベネフィット型排水対策調査委託業務
    環境省 · 2016-09-08
    6,470万円
  • 調達
    平成30年度インドネシアの水産加工業等におけるコベネフィット型排水対策調査委託業務
    環境省 · 2018-04-16
    3,800万円
  • 調達
    平成31年度インドネシアの農水産分野におけるコベネフィット型排水対策委託業務
    環境省 · 2019-03-13
    2,250万円
  • 調達
    令和元年度生活環境項目環境基準専門委員会基礎資料作成及び調査等業務【再度公告】 [総合評価落札方式]
    環境省 · 2019-08-08
    2,200万円
  • 調達
    令和2年度インドネシアの農水産分野におけるコベネフィット型排水対策委託業務
    環境省 · 2020-03-18
    1,840万円
  • 調達
    令和3年度生活環境項目環境基準の見直し等に係る調査検討業務[総合評価落札方式]
    環境省 · 2021-03-11
    1,770万円
  • 調達
    水道における危機管理対策マニュアル策定指針等の改訂業務
    国土交通省 · 2025-08-21
    1,530万円
  • 調達
    令和5年度環境水中等でのPFASに関する汚染対策技術等調査業務[総合評価落札方式]
    環境省 · 2024-03-18
    1,530万円
  • 調達
    平成29年度暫定排水基準設定項目に係る排水規制検討調査業務[総合評価落札方式]
    環境省 · 2017-05-30
    1,530万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は244億円営業利益24億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.8%、利益が+9.1%。

売上高
+3.8%
244億円
営業利益
+9.1%
24億円
純利益
+13.3%
17億円
営業利益率
9.8%
前期比 +0.5%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高249億円244億円
営業利益24億円24億円
純利益17億円17億円
1株あたり配当¥74¥74

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

半期ごとの推移

3期分

直近は2026年上期で、売上は127億円、営業利益は15億円。前年の2025年上期と比べると、売上は−5.2%、営業利益は−21.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年上期1341914.213
2025年下期11054.54
2026年上期1271511.89

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2020年12月期からの6期で、売上は201億円から244億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は9.8%。売上は3期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2020年12月2012113
2021年12月211179
統合マネジメントシステム(ISO9001・14001・27001・55001)の全社認証取得
2022年12月2081911
持分法適用関連会社として株式会社ONE・AQITA設立(秋田県及び県内市町村における生活排水処理事業等の事務を補完する官民出資会社)
2023年12月2191611
東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
2024年12月23522229.415
2025年12月24424259.817

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高244億円のうち、営業利益として残るのは24億円9.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は17億円、売上の7.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.9%173億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.3%47億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.8%24億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
29.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.3pt
9.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.9pt
7.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.1pt
11.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
11.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2025年12月期は営業CFが26億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは14億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は94億円で、売上の4.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年12月1629−504590
2023年12月−963−390
2024年12月15−2−61398
2025年12月26−12−181494

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2025年12月期の総資産は248億円。このうち返さなくてよい自己資本が150億円で、自己資本比率は59.8%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年12月25913612352.6
2021年12月25114710458.6
2022年12月2121209256.6
2023年12月2151328361.3
2024年12月2291438662.0
2025年12月2481509859.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
104億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
144億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
98億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
80
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率20 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率534社中194位あたり、逆に低いのは売上成長率534社中351位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.9%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.8%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.8%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.8%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.7%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,006で、1年前と比べて-36.2%過去52週の値幅のなかでは5%の位置にある。

¥2,006-1.7%1ヶ月+0.2%1年-36.2%時価総額238億円
過去52週の値幅
安値¥1,918高値¥3,595

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.9倍
PER (会社予想)14.2倍
PBR1.56倍
配当利回り3.69%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月14日に-5.68%と下落し、1928円で終了。1ヶ月では-5.12%と軟調で、25日線(2011円)を4.1%下回り、RSIは38.2と弱気圏です。52週高値3595円からは-46.4%と大幅な下落で、52週安値1918円にほぼ到達しています。出来高は8月14日に149,300株と急増しており、売りが加速している可能性があります。週足では75日線と200日線を下回っており、下落トレンドが続いています。下値では1918円がサポートとして意識されます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERが13.7倍と業界平均の22.2倍を下回り割安感がある。PBRは1.54倍で同平均の2.35倍を下回っており、ROE11.92%を考慮すると株価は純資産対比でも割安。配当利回りは3.70%と業界平均の1.66%を大きく上回り、高い利回りが魅力だが、配当性向53.2%とやや高めで増配余地は限定的。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.9倍23.4倍
PER (予想)14.2倍
PBR1.56倍3.51倍
ROE11.9%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

公共インフラ需要の安定性と、老朽化更新需要の増加が追い風。強気派は堅調な受注と利益成長を評価する。弱気派は公共事業依存のリスクや、人口減少に伴う水需要減少を懸念。PER13.7倍と割安感がある一方、成長鈍化が株価の重し。

プラスに働く材料7
  • 安定した公共需要

    上下水道の老朽化更新需要は今後も継続し、安定収益基盤。

  • 利益率の向上

    営業利益率9.36%と高水準、今期予想も9.84%と堅調。

  • 株価の割安感

    PER13.7倍、PBR1.54倍と同業比で割安。配当利回り3.7%も魅力。

  • 安定した増収増益基調通年影響

    FY2025/12売上高244億円(前年比+3.8%)、営業利益24億円(+9.1%)

  • 配当利回り3.7%の魅力通年影響

    配当利回り3.7%と高水準、株主還元姿勢が下支え

  • PER13.7倍の割安感不定影響

    PER13.7倍は業種平均対比割安、収益成長でバリュエーション拡大余地

  • ROE上昇トレンド継続影響

    ROE11.9%と上昇傾向、収益性改善でPBR向上期待

マイナスに働く材料7
  • 公共事業依存リスク

    売上の大半が公共投資に依存し、政策変更の影響を受けやすい。

  • 人口減少による需要減

    長期的に水需要が減少し、自治体の投資規模縮小リスク。

  • 成長鈍化懸念

    売上高成長率は横ばい傾向で、大幅拡大が見込みにくい。

  • 売上成長率の鈍化懸念2025年下期影響

    売上高成長率3.8%と前期比鈍化、市場拡大ペース低下の可能性

  • 公共投資依存リスク継続影響

    業績が公共事業予算に影響を受けやすく、財政悪化時には受注減リスク

  • 外国人保有比率低く需給影響不定影響

    外国人保有5.95%と低く、大型売り発生時の需給脆弱性

  • 株価下落トレンド継続継続影響

    年初来23.7%下落、下方トレンドで投資家心理悪化

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上高を占う先行指標。公共工事の受注動向を確認。
営業利益率
公共案件の採算性変化を把握するために重要。
自治体予算動向
主要顧客の投資意欲を測る外部指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり74いまの株価に対する利回りは3.69%。

年間配当
¥74
1株あたり
配当利回り
3.69%
いまの株価に対して
配当性向
53.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥74

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ7,831人。区分でいちばん多いのは事業法人57.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が62.5%を占め、残る37.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年12月%2025年12月%
事業法人57.457.9
個人・その他34.629.5
外国法人4.85.9
金融機関2.14.6
証券会社1.12.0
外国人個人0.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社クボタ19.97
02公益財団法人水・地域イノベーション財団15.34
03伊藤忠商事株式会社8.43
04株式会社栗本鐵工所6.48
05石垣メンテナンス株式会社2.95
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.89
07NOMURA INTERNATIONAL PLC A/C JAPAN FLOW (常任代理人 野村證券株式会社 代表取締役社長 奥田 健太郎)2.86
08四戸 泉2.53
09THE HONGKONG AND SHANGHAI BANKING CORPORATION LIMITED HONG KONG PRIVATE BANKING DIVISION CLIENT A/C 8028-394841 (常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ 部長 角田 武士)1.85
10野村信託銀行株式会社(投信口)1.35

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で−100%、1株純資産は6期で−100%。直近期のROEは11.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2020年12月131,1511,364,41010.01.1
2021年12月85,6141,470,1486.01.8
2022年12月541,0127.81.4
2023年12月931,1118.853.3
2024年12月1261,19810.911.154.6
2025年12月1471,26711.916.753.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額164百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
野村喜一代表取締役会長772,000
中西新二代表取締役社長662,000
小石川信昭取締役 専務執行役員7421,625
種市尚仁取締役 常務執行役員6518,620
小川健一社外取締役73
春公一郎取締役(監査等委員)664,000
髙田裕久社外取締役(監査等委員)63
柗田由貴社外取締役(監査等委員)49

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)587341513627
取締役(社内)1151515
社外取締役313134

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,129字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、上下水道を中心とした水に関する事業に特化して1959年に設立した建設コンサルティング事業者であり、建設コンサルティング事業の単一セグメントであります。設立以来、上下水道を中心とした水のコンサルティング事業を展開してまいりました。 現在、新たに策定した2030年度を目標とする「日水コングループビジョン2030」を推進しており、「水のインパクトカンパニー」をパーパス(存在意義)とし、「水の統合インフラマネジメントの担い手」をミッションとしております。当社グループの「価値軸・企業制度・企業文化」を踏まえ、「実行能力」を生かして行動することにより、ミッションを達成し、「潤いのある持続可能な社会の実現」を目指します。 (1)事業概要 当社グループは、上下水道等のライフライン、河川・砂防等の防災関連等の「社会インフラ」の整備において、主に官公庁等の公的機関から発注を受け、調査・設計等に関わる技術的なコンサルティングを行っております。具体的には、水道部門や下水道部門における調査・計画や設計・工事監理等のほか、流域水管理部門(河川・砂防、湖沼等における治水・防災、水利用、水環境)、建築部門(上下水道事業に係る施設)、機電部門(上下水道事業に係る施設)等の部門を抱えております。また、これら全般に関わるDX部門について強化を進めております。海外案件においても、JICA(独立行政法人国際協力機構)もしくは円借款等を通じて東南アジア、インド、更にはアフリカ等の各国政府機関等からの受注実績も有しております。 当社グループに所属する技術者は、特に水にフォーカスした企画や調査計画、設計に関する技術コンサルティングサービスを行っており、発注者に報告書等を納品しております。 また近年では、官から民への流れが加速しており、PPP/PFI(注1)等の手段の活用にも取り組んでおります。国内においては、地方公共団体の事業運営の支援拡大(発注支援業務等含む)や民間の事業会社内での当社の役割も拡大しています。2021年には日本初の大型水インフラコンセッション事業である宮城県上工下水一体官民連携運営事業に参画するとともに、2023年には秋田県内全市町村と共同出資による広域補完組織を立ち上げました。更に2024年には、全国初となる上下水道分野におけるウォーターPPP[レベル3.5](注2)に対応するため、当社を代表企業として、特別目的会社である株式会社Rifレックス(連結子会社)を設立しました。 このように当社グループは、長年にわたり培ってきた高い技術力で、様々な社会課題へのソリューションを提供します。 ※当社グループが提供する業務対象のイメージ図とソリューションの具体例 (2)当社グループの強み(競争優位性) ① 中央官庁や地方公共団体との信頼関係と実績 当社グループは国の政策策定支援業務にも携わり、国の制度を熟知していると認識しています。そのため、国の方針に従って整備を行う地方公共団体の方々からも継続的にご発注をいただいております。なお当連結会計年度の売上高24,413,727千円のうち、22,833,268千円(93.5%)は官公庁案件となっております。 ② 幅広い案件へ対応できる総合力と豊富な人材 土木、建築、建築設備、機械、電気、水質、情報等の多様な工種別の専門家が案件ごとにチームを組成し、幅広い業務に対応いたします。 ③ 先進的な課題へ対応するための技術力 官公庁から発注される案件に応じた有資格者を配置することが求められており、当社グループは専門知識を持った経験豊富な人材を有しております。 ※2025年12月31日現在で複数部門の資格を保有する者をそれぞれカウントした延べ人数(単体) 当社グループには、当社の子会社5社(うち連結子会社4社)及び持分法適用関連会社2社が含まれます。それぞれ当社との業務受委託の関係にある他、業務的もしくは地理的な成長可能性を探る役割を担っております。 なお、当社グループにおける主要な関係会社は、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」に記載しております。 事業の系統図は次のとおりであります。 (注1)PPP(Public Private Partnership)/PFI(Private Finance Initiative)とは、公共施設等の建設、維持管理、運営等を行政と民間が連携して行うことにより、民間の創意工夫等を活用し、財政資金の効率的使用や行政の効率化等を図るものであり、指定管理者制度や包括的民間委託等、様々な方式があります。 (注2)ウォーターPPP[レベル3.5]とは、2023年6月に内閣府が公表した「PPP/PFI推進アクションプラン」期間の10年間(2022年~2031年)において、水道、工業用水道、下水道のコンセッション(ウォーターPPP[レベル4])に段階的に移行するための官民連携方式(管理・更新一体マネジメント方式)のことです。なお、ウォーターPPPは、2025年12月に「水の官民連携」へ呼称変更されております。
経営方針・対処すべき課題3,507字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは1959年の創立以来、上下水道を中心とした水のコンサルティング事業を展開してまいりました。 現在、新たに策定した2030年度を目標とする「日水コングループビジョン2030」を推進しており、「水のインパクトカンパニー」をパーパス(存在意義)とし、「水の統合インフラマネジメントの担い手」をミッションとしております。当社グループの「価値軸・企業制度・企業文化」を踏まえ、「実行能力」を生かして行動することにより、ミッションを達成し、「潤いのある持続可能な社会の実現」を目指します。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営においては企業価値向上を最優先に考えており、その実現に向けて重視している経営指標は、売上高営業利益率及び自己資本利益率であります。効率的な経営を目指す観点から、売上高営業利益率は10%、自己資本利益率は10%の水準を目安としております。 (3)経営環境 当連結会計年度におけるわが国経済は、米国の通商政策による影響がみられるものの、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、物価上昇の継続により個人消費に及ぼす影響が景気を下押しするリスクとなっています。 このような経営環境の中、当社グループが属する建設コンサルティング事業では、2024年1月の能登半島地震や2025年1月の埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を受け、インフラの災害対策や老朽化対策が一層求められており、国土強靱化の必要性から公共事業関係費が安定的に推移しております。2025年6月には、2026年度以降に継続的・安定的な国土強靱化の取り組みを進めるための「第1次国土強靱化実施中期計画」が閣議決定され、事業環境は堅調に推移しております。 出典:厚生労働省「令和4年度全国水道関係担当者会議(令和5年3月14日)」より作成 加えて、地方公共団体の職員数も減少しており、担い手不足であるとともに、ノウハウの伝承も困難となっているものと考えております。 出典:国土交通省「令和6年度全国水道主管課長会議(2024年4月22日)」より作成 (4)経営戦略等 わが国を取り巻く水インフラ事業は、人口減少やインフラの老朽化が進む中で、災害に強く、上下水道の機能を確保するため、上下水道一体の取組が必要とされる等、多くの課題を抱えております(注1)。 水道事業では高度経済成長期に布設された管路の老朽化等、施設の経年劣化が全国的に問題視されております。全国の水道の資産規模は40兆円を超え、これらの水道施設を更新していくには多大な費用と時間を要するとされています。更に人口減少に伴う給水量減少のような外部環境の変化により、現状の料金体系にあっては、必要な収入を確保することが困難な状況となってくるとされています(注2)。加えて地方公共団体職員の高齢化や担い手不足も深刻化しており、技術の承継にも支障が生じてきております(注3)。 このような課題は水道事業以外の水インフラ事業においても同様であると考えられ、下記に水インフラ事業についてのこれまでの状況と、今後にかけての想定に関する当社グループが認識している状況を図示いたします。 これまで当社グループは計画、設計等を主な業務領域としてまいりましたが、水インフラを取り巻く課題が山積している中で、今後は「官」、「民」そして「地域」のそれぞれに対して積極的にソリューションを提供するとともに事業そのものとの関わりを深め、総合的あるいは俯瞰的な視点で事業を支えていくことで、当社グループが目指している「水に関する社会問題の解決を通じて経済的成長を実現する」というサステナビリティ経営を実行してまいります。 (注1)出典:内閣官房水循環政策本部事務局 新たな水循環施策の方向性について(2024年4月2日) (注2)出典:厚生労働省健康局 新水道ビジョン(2013年3月) (注3)出典:国土交通省 令和6年度 全国水道主管課長会議(2024年4月22日) (注)1.コンストラクションマネジメント(CM)とは、発注者がコンストラクションマネージャー(CMR)を設置して、工事発注を補う手法のことです。 このうちピュア型CMとは、CMRが設計・発注・施工の各段階において、マネジメント業務を行う方式であり、最終的な判断は発注者が負います。一方でアットリスク型CMではCMRはマネジメント業務のみならず施工に関する事業者との契約を担い、施工に関するリスクを負います。事業に関する最終的な判断や決定についての責任は発注者が負います。 2.ウォーターPPPとは、上水道、工業用水道、下水道について、内閣府「PPP/PFI推進アクションプラン」期間の10年間において、コンセッションに段階的に移行するための官民連携方式(管理・更新一体マネジメント方式)のことです。なお、ウォーターPPPは、2025年12月に「水の官民連携」へ呼称変更されております。 3.コンセッションとは、利用料金の徴収を行う公共施設について、施設の所有権を公共主体が有したまま、施設の運営権を民間事業者に設定する方式です。公的主体が所有する公共施設等について、民間事業者による安定的で自由度の高い運営を可能とすることにより、利用者ニーズを反映した質の高いサービスを提供することができるとされています。 この実現に向けて当社グループは、「第1 企業の概況 3事業の内容 (2)当社グループの強み(競争優位性)」に記載した強み(競争優位性)を発揮し、「第1 企業の概況 3事業の内容 (1)事業概要」に記載のような様々な社会課題へのソリューションを提供します。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループを取り巻く事業環境として、景気は企業収益の回復により雇用・所得環境が改善し、景気は緩やかな回復が期待され、一方で、為替変動や物価上昇等の影響、自然災害や水インフラの老朽化に起因する事故等、状況は急激に変化しております。経営環境の変化に応じた機動的な業務遂行が求められています。 また、持続的な企業価値向上のためには、コーポレート・ガバナンスの強化や働き方改革への対応、サステナビリティ経営の実践等、様々な対処すべき課題への対応が求められています。 なお、当社グループは、金融機関からの借入に依存せず、自己資金及び営業活動によるキャッシュ・フローを源泉とした財務基盤を維持しておりますが、今後は成長投資と財務基盤の維持のバランスに配慮することが優先的に対処すべき財務上の課題と認識しております。具体的には経営戦略に基づいた投資機会を見計らうとともに、安定的な配当を行ってまいります。 このような状況の中、2026年から2030年を対象とする「日水コングループビジョン2030(以下「ビジョン」という。)」を策定し、2030年に目指す姿として連結売上高300億円、連結営業利益30億円(営業利益率10%)、ROE10%、従業員(連結)900名を掲げ、目標達成を目指してまいります。ビジョンの重点施策は、次のとおりであります。 ① 事業戦略 既存事業の磨き込みとして、上下水道・流域水インフラ領域における着実な継続成長を追求していきます。加えてPPP/PFI(官民連携)及びアグリ領域(農業水利分野)に注力することで成長領域への拡大を図ります。海外事業は、事業の収益基盤構築に向けて選択と集中による案件ポートフォリオの整理を進めていきます。 これらの事業戦略を加速させる機能として、社内外のデジタル化推進、研究開発・新規事業開発の体制強化に取り組みます。 ② コーポレート戦略 当社事業を支えるグループ体制強化に向けて、2030年にかけて新たな地域会社・SPC(特別目的会社)の設立や、戦略的なM&Aを推進します。また、人材の量的確保と質的確保の解決のために、採用強化と流出抑止(リテンション強化)による量的確保を基盤とし、従業員の能力開発とその保有能力の発揮による組織的な質的向上を図ります。 なお、上記ビジョン達成に向けて、設計品質の底上げを重要な柱として位置付け、人材の計画的な確保に加え、ベテランから中堅・若手への体系的な技術伝承及び部門横断的な設計照査活動の強化に取り組みます。
事業等のリスク5,899字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ① 成果品に対する瑕疵責任(影響度:大/発生時期:特定時期なし/発生頻度:小) 当社グループの成果品に瑕疵がある場合、人命を奪う事故に発展する可能性があるほか、広範囲での指名停止、完成工事の改修による多額の追加費用の発生、評判の著しい低下等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、ISO9001の品質マネジメントシステムに基づく全プロジェクトでの設計検証、設計審査、妥当性確認を実施する体制を整備しております。また、プロジェクトを担当する部所の部課長で構成し利益管理を行うPMO(Project Management Office)会議等の場におけるコミュニケーションを促進し、成果品の瑕疵発生を抑止する体制を構築しております。 ② 市場環境(影響度:中/発生時期:特定時期なし/発生頻度:中) 当社グループの属する建設コンサルティング事業は、激甚化する自然災害に対する国土強靱化や社会インフラの適切な維持・管理等の必要性が見込まれており、事業環境は堅調に推移しております。しかし、官公庁による補助金の減少やODA投資の縮小、環境問題への社会的要請や顧客のニーズの変化への対応が遅れた場合、受注高が減少することで当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、事業環境の定期的な情報収集等を通じて事業環境の変化を適時に把握するように努め、環境問題に対する取組強化や事業活動におけるCO2排出量の状況を把握することにより、社会的要請への対応を行っております。 ③ 競合他社(影響度:中/発生時期:特定時期なし/発生頻度:中) 当社グループの属する建設コンサルティング事業は堅調な事業環境で推移しておりますが、競合他社との激しい競争を行っております。競合企業との受注競争の激化による受注価格の著しい低下、競合他社の技術力やサービス力向上による相対的な競争優位性の喪失により大幅な受注減が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは競合他社の動向を適時にキャッチアップし、PPP/PFI関連業務の拡大や新制度の動向への対応、新技術等の研究開発、加えて戦略的な人材育成等により競争優位性の維持向上に努めております。 ④ 顧客から預かる情報の管理(影響度:中/発生時期:特定時期なし/発生頻度:中) 当社グループでは、事業の特性上、顧客の個人情報や、取引先企業の機密情報を取り扱う場合があります。 情報管理に係る各種施策にもかかわらず、コンピューターウイルスの侵入やサイバー攻撃、その他想定外の事態の発生により情報の流出が発生した場合は、当社グループの社会的な信用力の低下や、損害賠償請求による費用が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、個人情報保護法に基づく情報管理に関する規程類の整備により、情報の適正な取扱いと厳格な管理を行うための体制を整備しております。また、各種研修等の実施により全役職員及び外注先に対して個人情報保護等の取扱いについて周知徹底を図っております。 ⑤ 海外での事業活動(影響度:中/発生時期:特定時期なし/発生頻度:中) 当社グループが事業を展開する国や地域において予期しえない法制度の変更や政治・経済情勢の変動、テロ・紛争等不測の事態が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、危機管理マニュアル(海外編)を整備し、海外業務に従事する際の従業員の安全を確保する体制を整備しております。 また、海外の事業拠点において、社内や本社の緊急連絡先を毎月送付・確認することで、有事の際の事業継続のための体制を整備しております。 ⑥ 知的財産権(影響度:中/発生時期:特定時期なし/発生頻度:中) 現在、第三者より知的財産権に関する侵害訴訟等を提起されることや、そのような通知は受け取っておりませんが、当社グループが認識していない知的財産権の侵害により訴訟等を受けた場合は、当社グループの社会的な信用力の低下や損害賠償請求等の発生により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループが有する知的財産の侵害について顧問弁護士及び弁理士といった外部専門家に定期的な相談を行うことにより、知的財産権に関する管理を行う体制の整備を行っております。また新規サービス開始時には、外部専門家に調査を依頼する等、他社の知的財産権を侵害しないための体制の整備を行っております。 ⑦ 法的規制(影響度:中/発生時期:特定時期なし/発生頻度:中) 当社グループの主要な事業活動の前提として建設コンサルタント登録があります。これは、国土交通省建設コンサルタント登録規程に基づいて、土木建築に関する工事の設計若しくは監理若しくは土木建築に関する工事に関する調査、企画、立案若しくは助言を行うことの請負若しくは受託を業とする者(建設コンサルタント)を登録する制度であります。加えて、国内外において独占禁止法(私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律)、取適法(製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律)、建築基準法等の法的規制を受けており、また、様々な許認可を取得しております。これらの法的規制に抵触した場合や重要な許認可が取り消された場合、社会的信用の失墜等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 各種許認可の中でも建設コンサルタント登録は、当社グループの主要な事業活動の前提となる最も重要な許認可であり、当該登録の停止の具体的な基準は「建設コンサルタント登録業者の不正行為等に対する登録停止等の措置基準(第3の2)」のとおりであります。 当社グループは、法令遵守等に関する規程及び管理体制等を整備して建設コンサルタント登録の停止にならないようにするとともに、毎年の研修により法令遵守意識の徹底及び教育に努めております。また、内部監査・外部監査により法令遵守に係る査察を実施し、法令違反の未然防止、早期対応を行う体制を整備する等、法令遵守を重視した経営を行っております。 なお本書提出日現在において法的規制への抵触及び重要な許認可が取り消されるような事象は発生しておりません。 ⑧ 労務管理(影響度:中/発生時期:特定時期なし/発生頻度:中) 時間管理の不備により労働基準法の規制を超える過重労働が発生し、メンタル・フィジカル疾患による人材の損失を招くことで当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、ハラスメントにより会社が訴えられ、多額の損害賠償請求やイメージ悪化により人材確保が困難になる可能性があります。 当社グループは、長時間労働の防止のため、毎年の研修による労働基準法の周知及び働き方改革を実施するとともに、勤務時間の月次レポートを経営会議に報告することで勤怠状況のモニタリングを行っております。 また、毎年メンタルヘルスに関する研修や全社健康教育研修、特定保健指導を実施することに加え、産業医面談を随時実施することで、従業員のメンタル・フィジカル疾患の防止に努めております。 ハラスメントについては、「ハラスメント防止規程」及び「セクシャルハラスメント防止ガイドブック」の制定や毎年の研修によりハラスメントに関する周知を徹底しております。イントラネットに通報窓口や事例集を掲載し、内部通報制度に基づく調査、評価、処分、是正、レビューを実施する体制を整備しております。 ⑨ 人材確保・育成(影響度:中/発生時期:特定時期なし/発生頻度:中) 当社グループは、人材が最も重要な経営資源であり、会社戦略の実現、ひいては持続的な成長に必要不可欠なものと考えております。そのため、計画的な人材の確保・育成が行えなかった場合、また、想定を超える人材の流出が発生した場合、既存従業員の負担の増加や通常業務が滞ることで、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、インターンシップのほか、カムバック採用制度の整備等により従業員の採用を強化しております。従業員の退職時には退職理由のヒアリングを行い、人事・総務部から経営会議へ情報を報告し、経営会議では共有された情報を基に人材流出防止策を検討、実施しております。 人材育成については、年次研修・役職研修制度を充実させるとともに、現場におけるOJTを充実させ、さらにはベテランと中堅技術者がチームを作って技術対話を行う技術伝承活動等により個々人の能力向上を図っております。 ⑩ 協力会社の確保(影響度:中/発生時期:特定時期なし/発生頻度:小) 当社グループは、自社のサービス提供において、当社グループ会社の他、協力会社を利用しております。協力会社の利用には、協力会社の確保及び良好な関係構築が重要であり、今後、何らかの理由により、協力会社との関係が悪化し、連携を取ることが困難となった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、定期的にコミュニケーションを取ることにより、協力会社との良好な関係の維持のための対策を図っております。 ⑪ 自然災害・感染症等による影響(影響度:中/発生時期:特定時期なし/発生頻度:小) 大規模な地震や台風、気候の変動等の自然災害及び感染症の蔓延により、当社資産の損害や従業員の傷病等が生じ、通常業務に支障が出ることで、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「防災管理規程」、BCP(事業継続計画)及び支所防災計画を策定し、自然災害への対応を定めているほか、防災委員会を設置し、定期的にリスクの検討及び対応状況をモニタリングする体制を構築しております。 また、防災・BCP上の各種訓練を実施し、自然災害の発生による影響を低減するよう努めております。 ⑫ 訴訟・係争(影響度:中/発生時期:特定時期なし/発生頻度:小) 当社グループが事業活動を行う中で、取引先、従業員その他第三者との予期せぬトラブルが発生し、訴訟等が発生する可能性があります。訴訟の内容及び結果によっては、訴訟に係る対応費用の発生や、当社グループの社会的な信用力の低下により、当社グループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、取引先との契約内容の遵守及び顧問弁護士への相談を行うことに加え、社内教育やコンプライアンス活動の推進により、法令違反等を防止することで訴訟に発展するリスクを排除するよう努めております。また内部通報窓口を設置し従業員とのトラブルを未然に防ぐ取組を行っており、取引先との定期的な情報交換により安定的な関係の構築・維持を図っております。なお、各種賠償責任保険に加入することにより、万一の賠償費用負担回避を図っております。 ⑬ 株主構成(影響度:中/発生時期:特定時期なし/発生頻度:小) 当社の主要な株主は、株式会社クボタ、公益財団法人水・地域イノベーション財団等であり、東京証券取引所が定める算出方法による当社の流通株式比率は42.09%であります(東京証券取引所が定めるスタンダード市場の上場維持基準における流通株式比率は25%)。 当社株式を公開買付又は市場取引で大量に買い占め、当社の企業価値を毀損するような要求を行う投資者が現れる可能性があります。当社は、敵対的企業買収リスクを低減する観点からも、収益性の向上や財務体質の改善等の企業価値の向上を図るとともに、株主の皆さまに信頼されるよう適時の情報発信・開示を心掛けております。 ⑭ 情報セキュリティ(影響度:中/発生時期:特定時期なし/発生頻度:小) 情報システムの整備や電子情報の保有が拡大する中、サイバーテロによりシステムがダウンし、復旧までに時間を要する結果、業務遂行が滞ることで、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、情報機器の紛失等により情報漏洩が生じることで、調査・報告等多額のコストが発生するほか、取引の停止や損害賠償請求により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、ウイルス対策ソフトの導入やファイヤーウォールの構築によりサイバーテロを未然に防止する対策のほか、定期的なバックアップデータの保管や各種システムの復旧手順書の整備によりサイバーテロが発生した際に迅速に対応し、業務への影響を最小限に抑えるよう努めております。 情報漏洩のリスクについては、メール誤送信防止機能の整備や情報機器の暗号化を実施しているほか、情報セキュリティに関するルールやインシデントの対応方法を明確に定め、定期的な研修指導により周知・遵守を徹底しております。 ⑮ 業績の季節サイクル(影響度:小/発生時期:特定時期なし/発生頻度:小) 当社グループは、官公庁を主要な顧客としている特性から上半期(1月~6月)に売上高が集中する傾向があります。顧客都合等により、当社グループの受注又は売上計上時期のずれが生じた場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 また同様の理由から、売上の上がりにくい下半期は販管費等における固定費を賄いにくくなることから上半期に比べて営業利益が減少する傾向にあります。 当社グループは、一般事業会社等新たな顧客等の獲得により、上記の季節サイクルの緩和を図っていく方針であり、またプロジェクトの進捗管理を徹底し、売上計上時期の適切な管理を行っております。 表.売上高の季節変動 期   四半期別   2025年12月期 金額(千円)   比率(%) 第1四半期(1月~3月)   7,126,471   29.2 第2四半期(4月~6月)   6,276,672   25.7 第3四半期(7月~9月)   4,630,253   19.0 第4四半期(10月~12月)   6,380,331   26.1 計   24,413,727   100.0
経営成績の分析 (MD&A)5,235字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 当連結会計年度末における総資産は、24,792百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,844百万円増加いたしました。 (資産) 流動資産は19,444百万円となり、前連結会計年度末に比べ683百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金の増加630百万円、完成業務未収入金の増加206百万円、契約資産の増加57百万円、有価証券の減少199百万円等によるものであります。 固定資産は5,348百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,160百万円増加いたしました。これは主に、退職給付に係る資産の増加1,131百万円、機械装置及び運搬具の増加83百万円、投資有価証券の増加50百万円、繰延税金資産の減少84百万円等によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、9,828百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,209百万円増加いたしました。これは主に、業務補償損失引当金の増加459百万円、賞与引当金の増加377百万円、契約負債の増加297百万円、未払法人税等の増加197百万円、流動負債のその他の減少122百万円等によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は、14,963百万円となり、前連結会計年度末に比べ635百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益1,730百万円を計上したこと、退職給付に係る調整累計額の増加515百万円、配当金の支払による減少1,186百万円、株式交付信託による自己株式の取得による減少413百万円等によるものであります。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、米国の通商政策による影響がみられるものの、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、物価上昇の継続により個人消費に及ぼす影響が景気を下押しするリスクとなっています。このような経済環境の中、当社グループが属する建設コンサルティング事業では、2024年1月の能登半島地震や2025年1月の埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を受け、インフラの災害対策や老朽化対策が一層求められており、国土強靱化の必要性から公共事業関係費が安定的に推移しております。2025年6月には、2026年度以降に継続的・安定的な国土強靱化の取り組みを進めるための「第1次国土強靱化実施中期計画」が閣議決定され、事業環境は堅調に推移いたしました。 当社グループは、このような経営環境のもと、ウォーターPPP関連業務やインフラ施設の老朽化対策・耐震化対策業務等に注力することにより、当連結会計年度における連結受注高は26,518百万円(前期比10.9%増)、連結受注残高は24,759百万円(前期比9.1%増)、連結売上高は24,413百万円(前期比3.7%増)となり、損益面では、営業利益は2,379百万円(前期比9.3%増)、経常利益は2,506百万円(前期比15.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,730百万円(前期比16.0%増)となりました。 当社グループは建設コンサルティング事業の単一セグメントでありますが、当社グループの業績を分野別に示すと、次のとおりであります。 (水道) ウォーターPPP関連業務、老朽化・耐震化対策業務、広域化計画業務、国土強靱化に関連した災害対策業務等に取り組んでまいりました。この結果、売上高は8,681百万円(前期比5.5%増)となりました。 (下水道) ウォーターPPP関連業務、老朽化・耐震化対策業務、浸水対策業務、国土強靱化に関連した災害対策業務等に取り組んでまいりました。この結果、売上高は12,194百万円(前期比5.2%増)となりました。 (河川その他) 治水・利水・環境、国土強靱化に関連した災害対策業務等に取り組んでまいりました。加えて、小水力発電等、水を起点とした新規事業も実施いたしました。しかしながら、当社及び子会社における治水・利水業務等の受注減少の影響もあり、売上高は3,537百万円(前期比4.6%減)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ373百万円減少し、9,401百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果得られた資金は2,616百万円(前期は1,502百万円の獲得)となりました。 これは主に増加要因として税金等調整前当期純利益2,506百万円、減価償却費382百万円、賞与引当金の増加額380百万円、契約負債の増加額297百万円等があった一方で、減少要因として退職給付に係る資産の増加額1,131百万円、法人税等の支払額782百万円、売上債権及び契約資産の増加額263百万円等があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は1,207百万円(前期は202百万円の使用)となりました。 これは主に増加要因として有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入1,201百万円、定期預金の払戻による収入1,000百万円等があった一方で、減少要因として定期預金の預入による支出2,000百万円、有価証券及び投資有価証券の取得による支出1,001百万円、固定資産の取得による支出379百万円等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は1,771百万円(前期は561百万円の使用)となりました。 これは主に減少要因として配当金の支払額1,186百万円、株式交付信託による自己株式の取得による支出413百万円、短期借入金の減少額130百万円等があったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 当社グループは建設コンサルティング事業の単一セグメントでありますが、受注及び販売の実績については、水道、下水道、河川その他の3分野に区分して記載しております。 a.生産実績 当社グループは建設コンサルティング事業を行っており、提供するサービスの性格上、生産実績になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績を分野別に示すと、次のとおりであります。 分野   当連結会計年度 (自 2025年1月1日  至 2025年12月31日) 受注高 (千円)   前期比 (%)   受注残高 (千円)   前期比 (%) 水道   10,823,159   136.7   11,489,348   122.2 下水道   12,682,821   99.7   11,555,023   102.5 河川その他   3,012,739   91.7   1,715,362   85.0 合計   26,518,720   110.9   24,759,735   109.1 (注)グループ会社間取引については相殺消去しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績を分野別に示すと、次のとおりであります。 分野   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 販売高(千円)   前期比(%) 水道   8,681,118   105.5 下水道   12,194,678   105.2 河川その他   3,537,931   95.4 合計   24,413,727   103.7 (注)1.グループ会社間取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 地方共同法人日本下水道事業団   2,765,756   11.8   3,533,072   14.5 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たり、決算日における財政状態及び会計期間における経営成績に影響を与える見積りを必要とします。経営者はこれらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、この見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計上の見積りは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、人件費及び外注費等の営業費用であります。運転資金について、自己資金及び必要に応じた金融機関からの借入等で資金調達していくことを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位等に特段方針はなく、資金需要の額や使途に合わせて柔軟に検討を行う予定であります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針に関して 当社グループは、「水のインパクトカンパニー」をパーパス(存在意義)とし、「水の統合インフラマネジメントの担い手」をミッションとしております。 当社グループの「価値軸・企業制度・企業文化」を踏まえ、「実行能力」を生かして行動することによりミッションを達成し、「潤いのある持続可能な社会の実現」を目指すため、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対して、経営者は常に事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、最善の経営方針を立案していくことが必要であると認識しております。 ⑥ 経営戦略の現状と見通し 経営戦略の現状と見通しについては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 ⑦ 経営方針、経営戦略・経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、主な経営指標として売上高営業利益率、自己資本利益率を重視しております。当連結会計年度における各指標の計画比の達成率は以下のとおりであり、引き続き計画達成に向けて対処すべき経営課題の改善を図りながら、経営戦略を推進してまいります。 2025年12月期(計画)   2025年12月期(実績) 売上高営業利益率   9.3%   9.7% 自己資本利益率   10.4%   11.9%

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開示資料

出典

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