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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

地盤ネットホールディングス

Jibannet Holdings Co., Ltd.6072 · Standard · サービス業

住宅地盤調査データを解析し、適正な基礎仕様を判定。地盤品質証明書を発行し、不同沈下などの事故に賠償責任を負う独自のビジネスモデル。BIM Solution事業で建設業界にも進出。

概要

地盤ネットホールディングスは、住宅の地盤調査・解析・補償を中核事業とする企業である。2008年に埼玉県さいたま市で創業し、2012年に東京証券取引所マザーズ(現グロース)に上場した。2026年3月期の連結売上高は32億円、従業員数は185人。本社は東京都新宿区。地盤解析判定書の発行や地盤品質証明による損害賠償保証、さらにBIM(建築情報モデリング)関連のソリューション事業を展開する。

地盤事業とBIM Solution事業の二本柱

当社グループの事業は「地盤事業」と「BIM Solution事業」の二つに区分される。地盤事業では、工務店などからの依頼に基づき住宅の地盤調査データを解析し、適正な基礎仕様を判定した「地盤解析判定書」を提供する。さらに、判定結果に「地盤品質証明書」を付与し、万が一地盤事故が発生した場合には最長20年間の損害賠償責任を負う。この賠償は国内大手保険会社との保険契約で裏付けられている。BIM Solution事業では、建設事業者向けにBIMモデリング、CGパース、VRコンテンツ、さらに海外拠点でのBPO(業務委託)サービスを手掛ける。2026年3月期のセグメント売上高は地盤事業が29億円、BIM Solution事業が2.7億円であり、地盤事業が全体の9割以上を占める。

38拠点に広がる国内ネットワークと海外子会社

国内では、本社(東京)のほか、関西支社(大阪)、北海道支社(札幌)、九州支社(福岡)、中部支社(名古屋)を設置し、全国的な営業・サービス網を構築している。また、2010年に設立された一般社団法人地盤安心住宅整備支援機構の社員地位を2012年に取得し、非連結子会社として保有する。海外では、2013年にベトナム・ホーチミン市に子会社JIBANNET ASIA CO., LTD.を設立し、2016年にはダナン市に支店を開設。BPOセンターとして住宅関連企業のアウトソーシングを支援する。さらに、2015年には米国ハワイ州に再保険子会社Jibannet Reinsurance Inc.を設立し、リスク分散を図っている。グループ全体で連結子会社4社を擁する。

新設住宅着工減少下での収益構造

当社グループの主要市場である国内住宅市場は、少子高齢化の影響で新設住宅着工戸数が減少傾向にある。2025年3月期の持家・分譲一戸建て合計の着工戸数は約31万戸(前期比10.2%減)と低迷する。こうした環境下、売上高は2020年3月期の24億円から2024年3月期には19億円まで落ち込んだが、2025年3月期に株式会社ハウスワランティの子会社化による統合効果で売上高は32億円に急伸した。ただし、営業利益は2025年3月期に35百万円(前期比67.6%減)と低迷、2026年3月期の計画では営業利益0百万円と抑制的である。一方、純利益は2025年3月期に損害補償引当金の取り崩しによる特別利益2.5億円を計上し、1.9億円の当期純利益を達成した。資本効率を示すROEは重視する指標とされている。

業界の中での役割は住宅建設プロセスの地盤調査・解析・保証を担うサービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
32億円
営業利益
0億円
営業利益率
0.0%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2024/3
事業売上構成比利益利益率
地盤事業16億円80.0%2億円12.5%
BIM Solution 事業3億円15.0%-1億円-33.3%
JIBANGOO 事業1億円5.0%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01戸建住宅建設主力

工務店等が住宅を建築する際に義務付けられる地盤調査・解析・基礎仕様の判定を実施。地盤品質証明書を発行し、万一の地盤事故に対して10年または20年間の賠償責任を負うことで、工務店のリスクを軽減。

主な製品・サービス5
地盤安心住宅®システム
自社で地盤調査を行い、解析・判定・品質証明を一貫提供する住宅地盤保証システム。
地盤セカンドオピニオン®
他社で地盤改良が必要と判定された物件を再解析し、不要な改良工事を回避するサービス。
地盤解析サービス
地盤調査データを解析し、適正な住宅基礎仕様を判定した地盤解析判定書と地盤品質証明書を提供。
地盤調査サービス
外注先による地盤調査を実施し、地盤調査報告書を工務店に提供。
部分転圧工事サービス
局所的な軟弱箇所を締め固める部分転圧工事を外注施工し、再調査結果を報告。

02建設業準主力

建設事業者の土地仕入れから建築着工までの作図業務を支援。高度な専門性と労力を要する図面作成を代行し、業務効率化とコスト削減に貢献。

主な製品・サービス3
建築ビジュアライゼーションサービス
BIMやCADを用いてCGパースやウォークスルー動画、VRコンテンツを提供し完成イメージを具体化。
BIMモデリングサービス
BIMによる3Dモデリング作成支援。設計品質向上と施工段階の情報一元管理を実現。
BCPOサービス
バックオフィス業務や作図業務を海外拠点で受託・処理し、業務効率化とリスク分散を支援。

製品と技術

地盤解析の中核「地盤セカンドオピニオン」と「地盤安心住宅システム」

当社の地盤事業における代表的なサービスは「地盤セカンドオピニオン®」と「地盤安心住宅®システム」である。「地盤セカンドオピニオン」は、他社で地盤調査済みの物件に対し、当社が独自に地盤解析を行い、適正な基礎仕様を再判定するサービス。これにより、不要な地盤改良工事を防ぎ、施主の負担軽減に貢献する。一方、「地盤安心住宅システム」は、当社グループが指定する外注先による地盤調査を実施し、そのデータを基に解析・判定・品質証明を一貫提供する。地盤品質証明書を発行した住宅で不同沈下等の事故が発生した場合、10年または20年の賠償責任を負う。補償は大手保険会社との保険契約で担保されている。さらに、局所的な軟弱箇所には「部分転圧工事」を提案し、環境負荷とコストを抑えた対応も可能としている。

自然災害リスクを可視化する「地震eye」と「地盤安心マップPRO」

2017年10月から提供を開始した「地震eye®」は、微動探査技術を用いて地盤の揺れやすさを調査するサービス。住宅の地盤調査に加え、地震時のリスク評価を可能にした。2021年8月には「地盤安心マップ®PRO」に「土砂災害レッドゾーン最新情報リスト」の閲覧機能を追加し、土砂災害警戒区域などのハザード情報を提供。これらのサービスは、国立研究開発法人防災科学技術研究所との共同研究に基づく知見を活用しており、自然災害への備えを強化するツールとして位置づけられている。

デジタル技術を活用したBIM Solution事業のサービス群

BIM Solution事業では、建築物の設計・施工・維持管理を支援するデジタルサービスを展開する。主要サービスは、BIMモデリング(3Dモデル作成)、建築ビジュアライゼーション(CGパース・VR動画)、省エネルギー計算サービス、BCPO(海外拠点でのCAD・BIM業務代行)などである。2020年には「VRウォークホーム」をリリースし、住宅の完成イメージを仮想空間で体感できるようにした。2022年7月からはBIMモデリング業務の請負を本格化し、受注を伸ばしている。また、3D点群データを活用したモデリングサービスも提供しており、京都市の公民連携プロジェクトで採用されるなど実績を積んでいる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

地盤調査関連の小規模サービス会社

地盤ネットホールディングスは地盤調査・住宅関連サービスを提供する小規模企業で、売上高19億円(2025年3月期)から32億円(2026年3月期)への急拡大を見込む。同業にはジンジブ(142A)やイシン(143A)などがいるが、市場は細分化されており競争は限定的。しかし2026年3月期の営業利益率は0%と収益性が極めて低く、急拡大に伴うコスト増が懸念される。成長の持続性と収益化が最大の課題。

強み

  • 2026年3月期に売上高32億円と前期比68%増の見込みで成長性高い
  • 地盤調査・住宅関連サービスに特化し、専門性で差別化
  • 組織が小さく、市場変化への迅速な対応が可能
  • 住宅着工数が底堅く、地盤調査需要も安定

課題

  • 2026年3月期営業利益率0%と利益を生み出せず、事業効率に課題
  • 急拡大後の需要鈍化リスクや、競合参入による競争激化
  • 収益が不安定で、成長投資のための資金調達が必要

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字が地盤ネットホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19216ビーウィズ239億円41.2倍
2261A日水コン238億円17.9倍
39251AB&Company237億円19.4倍
46184鎌倉新書236億円27.9倍
52198アイ・ケイ・ケイホールディングス235億円10.1倍
66072地盤ネットホールディングス234億円115.1倍
79332NISSOホールディングス232億円12.1倍
8300AMIC232億円18.9倍
96040日本スキー場開発226億円16.0倍
102334イオレ226億円
119158シーユーシー225億円7.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

地盤解析の専門会社として2008年に設立

2008年6月、埼玉県さいたま市中央区に地盤解析を主事業とする会社として設立された。同時に、他社の地盤調査結果を再解析する「地盤セカンドオピニオン®」サービスの提供を開始。これがのちの地盤事業の核となる。創業当初から、地盤改良工事の受注を目的としない中立な立場の地盤解析を標榜していた。2009年10月には本社を東京都江東区に移転し、首都圏での事業基盤を固めた。

全国展開と上場で成長軌道に乗る2011~2012年

2011年1月に関西支社(大阪)を開設し、同年7月には北海道支社、12月には九州支社を開設。全国主要エリアに拠点を配置し、地盤解析サービスの供給体制を拡充した。同年2月には地盤品質証明に地耐力計算書を標準セット化し、サービスの質を高めた。2012年12月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。上場により資金調達と知名度向上を図り、その後の事業拡大の基盤を築いた。

持株会社体制へ移行し海外拠点を設立した2014~2015年

2014年10月、新設分割により地盤ネット株式会社(連結子会社)を設立し、当社の商号を地盤ネットホールディングス株式会社に変更。持株会社体制に移行し、グループ経営を強化した。2015年2月には米国ハワイ州に再保険子会社Jibannet Reinsurance Inc.を設立し、地盤補償リスクの分散を図った。また、2013年にはベトナムに現地法人を設立するなど、海外事業にも進出。同年7月には基幹システム「スマート地盤システム®」の運用を開始し、業務のデジタル化を推進した。

住宅建築事業への進出と新サービス投入の2018~2021年

2018年7月、ジャパンホーム株式会社より住宅設計・販売・施工事業を譲り受け、特定建設業の許可を取得。住宅建築事業に参入し、地盤適合耐震住宅™の第1号を着工した。同年10月にはリフォーム事業も譲り受けた。2020年には、既存住宅の耐震性能を数値化する「デジタル耐震チェック」、仮想住宅内を歩き回れる「VRウォークホーム」、地盤調査結果を予測する「SWSエキスパート」などの新サービスを矢継ぎ早に投入。さらに、2021年には国立研究開発法人防災科学技術研究所との共同研究を開始し、技術力を高めた。

市場区分変更と地盤工事適正化への取り組み2022~2023年

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、マザーズからグロース市場へ移行。同年12月には株式会社GLD-LAB.とBIM及びXR分野での包括的業務提携を締結し、デジタル技術の深耕を図った。2023年5月、住宅地盤における改良工事の品質確保を目的に「地盤工事適正化ネットワーク」を設立。また、同年11月には京都市の公民連携プロジェクトで3DスキャンとBIMモデリングによるデジタルツイン技術を採用されるなど、公共分野への展開も見られる。

年表39件を開く

2000年代

  • 2008年6月創業地盤解析を主たる事業目的とし、埼玉県さいたま市中央区に当社を設立。
  • 2008年6月「地盤セカンドオピニオン®」サービスの提供開始。
  • 2009年10月本社を東京都江東区に移転。

2010年代

  • 2011年1月関西支社を大阪府大阪市東淀川区に開設。
  • 2011年2月地盤品質証明に地耐力計算書を標準セット化。
  • 2011年7月北海道支社を北海道札幌市北区に開設。
  • 2011年11月本社を東京都中央区に移転。(2015年2月に拡張)
  • 2011年12月九州支社を福岡県福岡市博多区に開設。
  • 2012年1月一般社団法人地盤安心住宅整備支援機構(2010年12月設立、非連結子会社・持分法非適用会社)の社員の地位(100%)を取得。
  • 2012年4月関西支社を大阪府大阪市淀川区に移転。
  • 2012年12月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。
  • 2013年7月ベトナム ホーチミン市にJIBANNET ASIA CO., LTD.(連結子会社)を設立。
  • 2014年10月商号変更新設分割をおこない、地盤ネット株式会社(東京都中央区、連結子会社)を設立。当社商号を地盤ネットホールディングス株式会社に変更。
  • 2015年2月アメリカ合衆国 ハワイ州にJibannet Reinsurance Inc.(連結子会社)を設立。
  • 2015年7月新業務基幹システム「スマート地盤システム®」運用開始。
  • 2016年7月創業地盤ネット総合研究所株式会社(東京都千代田区)を設立。(2018年10月に地盤ネット株式会社に吸収合併)
  • 2016年9月本社を東京都千代田区丸の内に移転。
  • 2016年11月ベトナム ダナン市にJIBANNET ASIA CO., LTD.の支店開設。
  • 2017年10月地盤の揺れやすさが調査できる微動探査「地震eye®」の提供開始。
  • 2018年7月ジャパンホーム株式会社より住宅設計・販売・施工事業を譲受け。特定建設業の許可を取得。地盤適合耐震住宅™の第1号を着工。
  • 2018年10月株式会社エンラージよりリフォーム事業を譲受け。厚木事務所を神奈川県厚木市泉町に開設。(2020年9月に閉鎖)
  • 宅地建物取引業の免許を取得。
  • 2019年9月ベトナムダナンBCPOセンターにて住宅関連企業のアウトソーシング支援を開始。

2020年代

  • 2020年3月本社所在地を東京都新宿区新宿に移転。
  • 2020年5月既存住宅の耐震性能が数値でわかる「デジタル耐震チェック」の提供開始。
  • 2020年6月仮想住宅内を自在に移動・建物内外360度見渡せる「VRウォークホーム」の提供開始。「土質サンプラー」の発明に関する日本国特許取得。
  • 2020年11月住宅地盤調査前に調査結果を予測する新サービス「SWSエキスパート」システムの提供開始。これからの移住総合相談所「ジバングーカウンター」を東京・関西に開設。
  • 2021年2月BIM(注1)を活用した「省エネルギー計算サービス」の提供開始。
  • 2021年3月埼玉県飯能市と「移住定住の促進 安心・安全なまちづくりの連携協定」を締結。
  • 2021年7月国立研究開発法人防災科学技術研究所と共同研究スタート。
  • 2021年8月地盤安心マップ®PRO「土砂災害レッドゾーン最新情報リスト」閲覧機能を追加。
  • 2021年9月中部支社を愛知県名古屋市中区に開設。
  • 2021年10月住宅建築事業ブランド名を「JIBANGOO HOME(ジバングーホーム)」へ刷新。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりマザーズからグロース市場へ移行。
  • 2022年7月BIMによるモデリング業務の請負を開始。
  • 2022年8月国立研究開発法人防災科学技術研究所と共同研究を地盤工学研究発表会にて発表。
  • 2022年12月株式会社GLD-LAB.とのBIM及びXR (VR・AR・メタバース関連)分野における包括的業務提携を締結。
  • 2023年5月創業住宅地盤における改良工事の品質確保を目的として「地盤工事適正化ネットワーク」を設立。
  • 2023年11月京都市が実施する公民連携によるオープンイノベーション KYOTO CITY OPEN LABO にて、3DスキャンとBIMモデリングによる「デジタルツイン技術」を採用。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    事業領域の拡大

    住宅市場に加え、非住宅市場(インフラ、エネルギー関連施設等)へ展開。地盤分野での知見を活かし、BIM分野では建築物モデリングを起点に構造・設備等の関連分野へサービス領域を拡張する。

  2. 02

    新規サービスの収益化

    3次元点群データを活用したデジタルソリューションを事業化。サービスの標準化と品質均一化を進め、安定的な収益基盤として確立する。

  3. 03

    DXおよびデータ活用の高度化

    基幹システム刷新と業務プロセスのデジタル化を推進。地盤調査・解析で蓄積したデータを活用した付加価値創出、顧客接点でのデジタル活用強化により競争優位性を確立する。

  4. 04

    収益モデルの高度化

    住宅市場縮小を見据え、件数依存型から脱却。地盤解析・補償サービスの高度化により付加価値の高いサービス提供で収益性を向上する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で185人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は716万円で、9期前と比べて+34.7%平均年齢は40.5歳、平均勤続年数は5.3年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月104
2018年3月82
2019年3月53137.82.096
2020年3月51735.62.2131
2021年3月49336.63.2144
2022年3月54539.83.4170
2023年3月63844.84.6167
2024年3月53942.13.3145
2025年3月53137.85.114668
2026年3月71640.55.31850

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 4 / 海外 1、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都新宿区45百万円
ほか6件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    地盤ネット株式会社(注)3、4
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ハウスワランティ(注)3、5
    東京都墨田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社グランリフト
    大阪府淀川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    JIBANNET ASIA CO., LTD.
    ベトナム ダナン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社Kaihou (注)2
    東京都港区 · その他の関係会社
    議決権31.2%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は32億円営業利益0億円前期と比べると増収減益で、売上が+68.4%、利益が-100.0%。

売上高
+68.4%
32億円
営業利益
-100.0%
0億円
純利益
+100.0%
2億円
営業利益率
0.0%
前期比 -5.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高36億円32億円
営業利益-1億円0億円
純利益-1億円2億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は8億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+60.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q51
2024年1Q500.00
2024年2Q500.0−1
2024年3Q400.00
2024年4Q50
2025年2Q900.00
2025年4Q10110.01
2026年2Q1500.00
2026年4Q1700.02
2027年1Q800.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は14億円から32億円へ2.3倍に増えた。直近期の営業利益率は0.0%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
ベトナム ホーチミン市にJIBANNET ASIA CO., LTD.(連結子会社)を設立。
2013年3月1442
新設分割をおこない、地盤ネット株式会社(東京都中央区、連結子会社)を設立。当社商号を地盤ネットホールディングス株式会社に変更。
2014年3月2374
アメリカ合衆国 ハワイ州にJibannet Reinsurance Inc.(連結子会社)を設立。
2015年3月2543
地盤ネット総合研究所株式会社(東京都千代田区)を設立。(2018年10月に地盤ネット株式会社に吸収合併)
2016年3月2421
2017年3月2722
株式会社エンラージよりリフォーム事業を譲受け。厚木事務所を神奈川県厚木市泉町に開設。(2020年9月に閉鎖)
2018年3月2711
2019年3月2500
住宅地盤調査前に調査結果を予測する新サービス「SWSエキスパート」システムの提供開始。これからの移住総合相談所「ジバングーカウンター」を東京・関西に開設。
2020年3月240−1
中部支社を愛知県名古屋市中区に開設。
2021年3月2010
2022年3月2200
住宅地盤における改良工事の品質確保を目的として「地盤工事適正化ネットワーク」を設立。
2023年3月2311
2024年3月19−1−1
2025年3月19115.31
2026年3月32000.02

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高32億円のうち、営業利益として残るのは0億円0.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の6.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金56.3%18億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金40.6%13億円
  • その他の費用持分法損益などの調整3.1%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.0%0億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
43.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比7.5pt
0.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.2pt
6.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.2pt
15.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが0億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは−4億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は6億円で、売上の2.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月10215
2014年3月4−1039
2015年3月−2−1−1−35
2016年3月30−136
2017年3月4−1−138
2018年3月10−217
2019年3月2−1017
2020年3月1−30−25
2021年3月−102−16
2022年3月13049
2023年3月100111
2024年3月00−1010
2025年3月10−218
2026年3月0−41−46

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は21億円。このうち返さなくてよい自己資本が14億円で、自己資本比率は69.9%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月108277.7
2014年3月1812666.9
2015年3月1814478.0
2016年3月1715284.7
2017年3月1815380.4
2018年3月1714384.2
2019年3月1815381.6
2020年3月1713478.0
2021年3月1713474.4
2022年3月1812670.5
2023年3月1813572.3
2024年3月1613378.5
2025年3月1512380.4
2026年3月2114669.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
6億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
10億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
6億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
50
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中12位あたり、逆に低いのは営業利益率534社中483位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.0%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.0%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
69.9%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
68.4%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,009で、1年前と比べて+526.7%過去52週の値幅のなかでは48%の位置にある。

¥1,009-5.7%1ヶ月+2.1%1年+526.7%時価総額234億円
過去52週の値幅
安値¥149高値¥1,958

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)115.1倍
PBR16.25倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月10日から急伸し、直近8月20日には1106円と前日比+5.53%で推移。25日線982.88円を約12.5%上回り、75日線も超えて強い上昇基調。8月12日には254万株超の出来高を伴い1175円まで上昇し、週足でも明確な上向き。52週高値1958円には到達していないが、52週安値149円の約7.4倍に位置し、年初来の大幅高が続く中で勢いが持続している。RSIは67.63と過熱感はややあるが、需給の強さが株価を押し上げている。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PER 101.93倍と業界平均22.36倍を大きく上回り、PBR 14.03倍も平均3.11倍を大きく上回る。配当利回り0%と無配で、業績も営業利益率5.26%と低水準。ROE 15%は高いが、無配であることや利益水準の低さを考えると株価は割高。

指標この会社業種平均
PER (実績)115.1倍23.4倍
PBR16.25倍3.51倍
ROE15.0%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、高成長期待と現実の業績とのギャップ。強気派は、住宅着工回復、地盤情報のDX需要、M&Aによる事業拡大、2026年3月期の大幅増収見通し(19億→32億)を材料視する。弱気派は、売上規模の小ささ、過去の赤字実績、異常な高バリュエーション、持続的成長の不透明さを指摘する。

プラスに働く材料7
  • 成長期待と増収計画

    2026年3月期は売上32億円と前年比68%増の見込み。

  • 地盤DXのニーズ拡大

    地盤情報のデジタル化や保証サービスの需要増加が追い風。

  • M&Aによる拡大余地

    小規模ながらM&Aを活用した事業拡大戦略を推進中。

  • 2027/3期売上50億円達成2027/3影響

    営業利益5億円想定、EPS大幅向上へ

  • シェア拡大による収益性改善通年影響

    地盤調査シェア10%達成で売上10億円増加

  • M&Aによる事業拡大2026年〜2027年影響

    中小企業買収で売上5億円追加

  • 新サービス開始によるセンチメント改善2026年Q2影響

    新規サービス発表で株価上昇期待

マイナスに働く材料7
  • 異常な高バリュエーション

    PER約102倍、PBR約14倍。成長が既に織り込まれ過ぎ。

  • 業績の不安定さ

    2024年3月期は営業赤字。過去も利益率が低く変動大。

  • 競争優位の欠如

    地盤調査・保証市場は競合多く、持続的優位性は不明瞭。

  • 2026/3期営業赤字転落2026/3影響

    売上は伸びるが投資負担で赤字、株価急落リスク

  • 競合参入による価格競争通年影響

    競争激化で受注単価10%下落、営業利益2億円減少

  • 業績未達による失望売り2026/3決算後影響

    売上見通し32億円未達でPER100倍超のバリュエーション修正

  • 内部者売りによる需給悪化不定影響

    大口株主売却観測で需給悪化

次の決算で確かめる点
売上高成長率
高成長期待の達成度。計画比の進捗が重要。
営業利益率
規模拡大に伴う収益性改善の有無を確認。
地盤調査件数
住宅着工に連動するコア指標。市場動向把握に必須。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から+50.0%いまの株価に対する利回りは0.00%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
87.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月487.0
2019年3月650.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ9,441人。区分でいちばん多いのは個人・その他44.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が16.6%を占め、残る83.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他72.274.072.469.656.344.0
外国法人21.821.621.421.725.622.7
証券会社4.93.43.66.710.616.6
事業法人0.60.72.40.77.114.8
自己株式1.41.41.40.64.13.1
金融機関0.50.30.11.20.31.8
外国人個人0.10.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位8

順位株主持ち株比率 %
02株式会社Kaihou9.47
03楽天証券株式会社共有口7.39
04株式会社SBI証券5.56
05山本 強2.96
06株式会社アートフォースジャパン2.03
08株式会社玉里自動車学校1.58
09三菱UFJeスマート証券株式会社1.49
10永井 崇久1.36

有価証券報告書の大株主の状況から、上位8者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−17%、1株純資産は14期で+72%。直近期のROEは15.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月113740.6114.718.7
2014年3月195442.441.920.7
2015年3月126121.344.640.4
2016年3月6639.260.7180.2
2017年3月86512.053.487.0
2018年3月3634.6105.3
2019年3月1641.2238.6
2020年3月−557
2021年3月−156
2022年3月−254
2023年3月3585.541.1
2024年3月−455
2025年3月3546.254.0
2026年3月96415.0108.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額90百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
荒川高広代表取締役 社長4466,686
渡辺可奈子取締役 人事部長5649,918
中村與希取締役41
保田志穂取締役(注)160
中尾麗イザベル取締役(注)144
井村俊哉取締役(注)141
玉城均監査役5657,470
松木大輔監査役(注)248119,470
伊藤耕一郎監査役(注)2534,115
樋口俊輔5114,013

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)460137318
社外取締役517173

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,045字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社4社で構成されており、地盤事業、BIM Solution事業を展開しております。 当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 以下に示す区分は、セグメントと同一区分であります。 (地盤事業) 工務店等が住宅を建築する際には、地盤調査を実施し、国土交通省令を始めとする関係法令に基づいて住宅基礎仕様を決める義務があります。また、工務店等には、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」及び「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」(住宅瑕疵担保履行法)に基づいて、住宅の主要構造部に関して住宅の引渡し日から10年間の瑕疵担保責任が求められております。このため、工務店等は、住宅を建築する際には事前に地盤調査が必要となると共に、住宅が傾く不同沈下等の地盤事故による損害賠償への備えが必要となります。 当社グループは、工務店等からの依頼に基づき、住宅の地盤調査データから地盤の強度や沈下の可能性を解析し、適正な住宅基礎仕様を判定の上、判定結果を記載した地盤解析判定書を提供しております。また、判定結果を証明する地盤品質証明書を提供しております。当社グループが地盤品質証明書を発行した住宅において、万が一、住宅が傾く不同沈下等の地盤事故が発生した場合には、当該住宅の引渡日から10年間もしくは20年間、地盤修復工事費用及び住宅の損害等を当社グループが工務店等に対し賠償します。 当社グループの損害賠償の体制につきましては、国内大手保険会社と保険契約を締結することで、損害賠償金の支払いに備えております。 地盤事業における主なサービスは以下のとおりです。 (1) 地盤解析サービス 当社グループは、工務店等からの依頼に基づき、住宅の地盤調査データを解析し、適正な住宅基礎仕様を判定の上、判定結果を記載した地盤解析判定書を提供しております。また、判定結果を証明する地盤品質証明書を提供しております。 「地盤安心住宅®システム」は、当社グループで実施した地盤調査結果を基に、地盤解析のサービスを提供しております。「地盤セカンドオピニオン®」では、工務店等が他社で地盤調査を行った結果、地盤改良工事が必要と判定された物件に対し地盤解析のサービスを提供しております。 (2) 地盤調査サービス 「地盤安心住宅®システム」の場合、当社グループでは、工務店等からの依頼に基づき、「地盤改良工事の受注を目的としない地盤調査」を信頼して任せることのできる外注先による住宅の地盤調査を行い、工務店等へ地盤調査報告書を提供しております。 (3) 部分転圧工事サービス 当社グループは、局所的な軟弱箇所が確認された地盤について、地盤の軟弱箇所のみを締め固める部分転圧工事を提案する場合があります。この部分転圧工事は、地盤改良工事に比べ環境にやさしく安価で実施できるため、施主や工務店等は費用負担の高い地盤改良工事を省くことができます。 当社グループでは、工務店等からの依頼に基づき、外注先による部分転圧工事を施工し、部分転圧工事後に地盤の再調査を実施した上で、工務店等へ施工完了と再調査結果の報告を行う部分転圧工事サービスを提供しております。 [地盤安心住宅®システム] (BIM Solution事業) 当社グループは、建設事業者が土地仕入れから建築着工に至る各段階において必要となる多様な建築図面の作成業務を支援しております。これらの作図業務は、設計段階ごとに高度な専門性と多大な労力を要するため、当社がその一部を代行することにより、建設事業者の業務効率化およびコスト削減に貢献しております。 BIM Solution事業における主なサービスは以下のとおりです。 (1) 建築ビジュアライゼーションサービス BIM、CAD、その他の専用ソフトウェアを活用し、建築物の完成予想図(CGパース)やウォークスルー動画、VRコンテンツ等を提供しております。これにより、事業者や顧客が完成後のイメージをより具体的に把握することが可能となります。 (2)BIMモデリングサービス 主にデザイン・意匠設計を対象とし、BIMによる3Dモデリングの作成支援を行っております。これにより、設計の品質向上および施工段階における情報の一元管理を実現しております。 (3)BCPOサービス BCPおよびBPOの観点から、建設事業者が抱えるバックオフィス業務や作図業務(CAD・BIM等)を、当社グループの海外拠点であるJIBANNET ASIAにて受託・処理することで、業務の効率化とリスク分散を支援しております。 事業の系統図は、次のとおりであります。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題2,395字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「“生活者の不利益解消”という正義を貫き、安心で豊かな暮らしの創造をめざします。」という経営理念のもと、住宅・建設領域における意思決定の高度化を支援し、その判断に対して責任を負うことで、安心で豊かな暮らしの実現に貢献することを基本方針としております。 専門的な知識を持たない生活者と、専門的な知識・経験を持つ供給者との間に存在する情報格差に起因する不利益を解消するため、当社グループは、蓄積されたデータおよび高度な知見を活用し、公正な立場から判断基準を提供するとともに、その判断に対して責任を負う仕組みを通じて、付加価値の高い商品・サービスの開発・提供を行ってまいります。 従来より、住宅事業者向けの事業を中心として事業を展開しておりますが、今後はこれに加え、データとテクノロジーに基づくサービスの高度化を図るとともに、顧客接点の多様化および価値提供機会の拡張可能性も視野に入れ、事業基盤の強化を進めてまいります。 さらに、持続的な成長と企業価値向上の実現に向け、事業ポートフォリオの最適化および成長機会への適切な資源配分を行い、資本効率を意識した経営を推進してまいります。 これらを実現するためには、株主をはじめとするステークホルダーとの信頼関係の構築が不可欠であり、企業倫理とコンプライアンスの遵守を徹底するとともに、コーポレート・ガバナンスの強化を図り、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、企業価値を高めるために、成長性・収益性の指標として、売上高成長率と売上高営業利益率を重視しております。また、経営指標としてROE(自己資本利益率)を採用し、株主資本コストを意識した経営により企業価値の向上に努めてまいります。さらに、事業ポートフォリオの最適化を進める中で、投資案件の評価指標としてROIC(投下資本利益率)も活用し、資本効率を意識した経営を推進してまいります。 (3)会社の対処すべき課題 当社グループは、「“生活者の不利益解消”という正義を貫き、安心で豊かな暮らしの創造をめざします」という経営理念のもと、地盤調査、地盤解析および地盤補償サービスを中核とし、住宅・建設領域における事業を展開しております。一方で、国内住宅市場は、少子高齢化等の影響により新設住宅着工戸数が減少傾向にあり、今後も構造的な縮小が見込まれております。 当社グループの継続的な事業発展のためには、高付加価値サービスの提供および事業領域の拡張、並びにこれらを支える経営体制・組織体制の強化が重要な課題であると認識しております。このような認識のもと、当社グループは以下の課題に取り組んでまいります。 ① 事業領域の拡大 住宅市場に加え、非住宅市場(インフラ、エネルギー関連施設等)における地盤関連ニーズは拡大しております。当社グループは、地盤調査・解析で培った知見を活用し、地盤分野において非住宅市場への展開を進めるとともに、BIM分野においては建築物のモデリングを起点として、構造・設備等の関連分野を含むサービス領域の拡張を図っていくことが課題であると認識しております。 ② 新規サービスの収益化 3次元点群データを活用したデジタルソリューションについては、研究開発段階から事業化フェーズへ移行しております。今後は、サービスの標準化および品質の均一化を進め、安定的な収益基盤として確立することが課題であると認識しております。 ③ DXおよびデータ活用の高度化 当社グループでは、基幹システムの刷新および業務プロセスのデジタル化を進めております。今後は、地盤 調査・解析業務を通じて蓄積されたデータを活用した付加価値創出を推進するとともに、顧客接点におけるデジタル活用を強化し、競争優位性の確立を図ることが課題であると認識しております。 ④ 収益モデルの高度化 住宅市場の縮小が見込まれる中、従来の件数依存型の収益構造から脱却し、付加価値の高いサービス提供による収益性の向上が課題であると認識しております。当社グループは、地盤解析および補償サービスの高度化を通じて、収益モデルの転換を進めてまいります。 ⑤ グループシナジーの創出 当社グループは、複数の事業会社により構成されており、各社の強みを活かしたシナジーの創出が重要な課題であると認識しております。今後は、営業連携、サービス連携およびデータ連携を推進し、グループ全体での付加価値向上および収益力の強化を図ってまいります。 ⑥ 自然災害への対応 自然災害の頻発に伴い、従来の地盤調査・解析では予測が困難な要因による不同沈下事故が発生しております。当社グループにおいては、これらの事故の要因分析を踏まえ、リスクを一定程度織り込んだ評価手法の高度化を進めております。一方で、当社の地盤解析の対象範囲を超える外部要因については、これらを踏まえたリスクの切り分けおよび評価手法の高度化が課題であると認識しております。 ⑦ ガバナンスおよび人的資源の強化 事業領域の拡大に伴い、迅速かつ適切な意思決定を実現するためのガバナンス体制の強化が重要となっております。また、事業の持続的成長を支えるため、人的資源の強化および組織力の向上を図ることが課題であると認識しております。 ⑧ 企業価値向上 当社は、2026年1月に東京証券取引所スタンダード市場へ市場区分を変更いたしました。今後は、事業成長と資本効率の向上を両立させるとともに、IR・広報活動の強化を通じて、持続的な企業価値向上に取り組んでまいります。
事業等のリスク3,831字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 (1) 当社グループの事業に関するリスク ① 特定事業への依存によるリスク 当社グループは地盤事業を核として事業を展開しております。今後は新たな柱となる事業を育成し、収益力の分散を図ることも検討しておりますが、事業環境の激変、競争の激化、新規参入企業による類似するサービスの出現等により、地盤事業が縮小し、その変化への対応が適切でない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合によるリスク 少子高齢化による国内の住宅市場における新設住宅着工戸数の減少により、地盤関連の市場規模の縮小が予想されます。その中で当社グループは、新たなサービスを提供し競合他社との差別化を行い、シェア拡大を図っておりますが、類似するサービスの出現等により、当社グループの提供するサービスの優位性が保てなくなった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 個人情報管理によるリスク 当社グループはサービス提供にあたり、顧客、施主等の個人に関連する情報を取得しております。これらの情報の取り扱いには、外部からの不正アクセスや内部からの情報漏洩を防ぐため、セキュリティ環境の強化、従業員に対する個人情報の取り扱いに対する教育等、十分な対策を行うと同時に、個人情報として管理すべき情報の範囲についても厳密な判断が必要であると考えております。しかし、今後何らかの理由により個人情報が漏洩した場合には、損害賠償や信用力の失墜により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 地盤解析サービスの瑕疵によるリスク 当社グループは、地盤調査データから、国土交通省令をはじめとする関係法令並びに日本建築学会等の各種団体が示す指針及び住宅瑕疵担保責任保険法人による設計施工基準に基づき、地盤解析を実施し、適正な住宅基礎仕様を判定しております。しかしながら、確認した地盤調査データについて、現在の調査技術においても予見できない原因や過失による地盤解析ミス等により不同沈下等が多数発生した場合には、当社グループの信用失墜や保険料率高騰等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 損害保険会社との契約について 当社グループが地盤品質証明書を発行した住宅において、万が一、住宅が傾く不同沈下等の地盤事故が発生した場合には、当該住宅の引渡日から10年間もしくは20年間、地盤修復工事費用及び住宅の損害等を当社グループが工務店等に対し賠償します。当社グループは損害賠償金の支払いに備え大手保険会社との間で損害保険契約を締結しております。しかし、将来においても同等の条件での保険加入が継続できるか、あるいは賠償請求を受けた場合に十分に地盤補修費用が補填されるかについては保証できません。 当社グループ及び損害保険会社を取り巻く環境の変化等により当該保険契約の継続が困難となった場合、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 債権の未回収リスク 当社グループの売上債権の総資産に占める割合は当連結会計年度末で26.3%となっております。取引先の資金繰り状況等により売掛債権の滞留が発生し貸倒引当金の積み増しを行うこととなった場合、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 不動産市況等の影響について 当社グループの事業は、個人の所有する不動産に関連する事業であることから、不動産市況、住宅関連税制、住宅ローン金利水準等による購買者の需要動向並びに建築資材等の原材料の価格動向等に影響を受けております。 (2) 事業環境等に関するリスク ① 事業環境に関するリスク 当社グループが提供するサービスは、地盤業界(広くは住宅業界)に属しておりますが、我が国の人口・世帯数は減少局面に入っており、今後も新設住宅着工戸数は緩やかに減少していくものと考えられます。そのため、国内の新設住宅着工戸数の減少による競争激化や地盤関連市場の縮小は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 地盤解析業務に係わる法的規制 地盤解析業務というサービスは法的に規定されたものではなく、将来、何かしらの理由により、地盤解析業務というサービス自体に法的な規制が設けられた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 戸建住宅等の地盤解析基準(地耐力に応じた基礎仕様)が明確なものとなった場合のリスク 当社グループの地盤解析基準は、国土交通省令を始めとする関係法令並びに日本建築学会等の各種団体が示す指針及び住宅瑕疵担保責任保険法人による設計施工基準に基づいておりますが、将来、何かしらの理由により、戸建住宅等の地盤解析基準が明確なものとなった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 「住宅の品質確保の促進等に関する法律」及び「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」(住宅瑕疵担保履行法)に関するリスク 当社グループは「住宅の品質確保の促進等に関する法律」及び「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」に基づいて、地盤解析サービスを行っておりますが、将来、何かしらの理由により、法律の条文や解釈の変更があり、当社グループの地盤品質証明の意義が薄れた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ その他事業(住宅・その他事業用地の造成・地盤改良工事の設計、施工、不動産等の販売、住宅の構造計算等)に係わる法的規制 グループの事業会社である地盤ネット株式会社は、建設業法第3条第1項に基づく東京都知事許可(第149067号)により、特定建設業者として建築一式工事、大工工事、屋根工事、タイル・れんが・ブロック工事、鋼構築物工事、内装仕上工事を行い、一般建設業者として土木一式工事、とび・土工・コンクリート工事、石工事、舗装工事、しゅんせつ工事、水道施設工事、解体工事を行います。地盤ネット株式会社一級建築士事務所として、建築士法第23条第1項に基づく東京都知事の登録(第62658号)を受けて一級建築士事務所を運営しております。また、宅地建物取引業法に基づく東京都知事免許((02)第102861号)を受けております。 グループの沈下修復工事を担う株式会社グランリフトは、建設業法第3条第1項に基づく大阪府知事許可(第164081号)により、一般建設業者として、土木一式工事、建築一式工事、大工工事、とび・土工・コンクリート工事、石工事、屋根工事、タイル・れんが・ブロック工事、鋼構造物工事、舗装工事、しゅんせつ工事、内装仕上工事、水道施設工事を行います。 ⑥ 許認可等の期限について 地盤ネット株式会社 a.建設業許可の有効期限は、2024年4月25日から2029年4月24日までとなっております。 b.一級建築士事務所登録の有効期限は、2023年9月1日から2028年8月31日までとなっております。 c.宅地建物取引業免許の有効期限は、2023年12月22日から2028年12月21日までとなっております。 株式会社グランリフト a.建設業許可の有効期限は、2025年10月31日から2030年10月30日までとなっております。 ⑦ 許認可等の取消事由について a.特定建設業許可の取消事由は、建設業法第29条に定められております。 b.一級建築士事務所登録の取消事由は、建築士法第26条に定められております。 c.宅地建物取引業免許の取消事由は、宅地建物取引業法第66条に定められております。 ⑧ 許認可等に係る事業活動への影響について その他事業(住宅の新築または増改築の設計、施工、不動産等の販売)継続には前述のとおり、建設業許可・一級建築士事務所登録・宅地建物取引業免許が必要でありますが、現時点において、当社グループはこれらの許認可等の取消又は更新欠落の事由に該当する事実はないものと認識しております。しかしながら、将来、何かしらの理由により許認可等の取消等があった場合には、その他事業(住宅の新築または増改築の設計、施工、不動産等の販売)の活動に支障をきたすとともに業績に重大な影響を与える可能性があります。 ⑨ 為替リスク 当社グループは、在外連結子会社の財務諸表を円換算して連結財務諸表を作成しております。このため、当該現地通貨の為替変動があった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (3) 組織体制に関するリスク 少人数での組織運営上のリスク 当社グループは、少人数の組織体制を志向しております。事業の拡大と合わせ、今後、積極的に優秀な人材、特に経験豊富な営業人材及び地盤解析能力の高い人材を確保していき、組織体制をより安定させることに努めてまいりますが、計画通りに人材の確保が出来ない場合や、事業の中核をなす従業員に不測の事態が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,957字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や企業の設備投資の持ち直し等を背景に、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、物価上昇の継続、エネルギー価格や為替相場の変動、金融資本市場の変動、米国の通商政策をめぐる動向、中東・東欧を中心とした国際情勢の不安定化などにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。 当社グループの主要事業領域である国内の住宅市場においては、当連結会計年度の新設住宅着工戸数(※)は310,311戸(前年同期比10.2%減)と減少傾向が続いております。内訳として、持家は195,111戸(前年同期比12.6%減)、分譲住宅(一戸建て)は115,200戸(前年同期比5.8%減)となり、依然として慎重な需要動向がみられます。 こうした環境下においても当社グループは、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画の2年目として、事業の競争力強化と技術基盤の高度化を推進しております。当連結会計年度においては、「地盤事業」と「BIM Solution事業」を成長の両輪と位置づけ、経営資源の重点的な投下を行いました。 地盤事業においては、株式会社ハウスワランティの子会社化完了後、グループ全体での営業・技術リソースの統合運用(PMI)を加速させました。両社のノウハウ融合やシステムの標準化、業務プロセスの再設計を続けており、組織の一体化によるシナジーの具現化と、効率的な運営体制の構築が着実に進展しております。また、拡大するエネルギーインフラ分野においては、系統用蓄電所建設における地盤コンサルティングおよびサービスの提供を本格化させ、安定的な収益基盤の形成に努めております。 BIM Solution事業では、3D点群データの利活用やBIMモデリングの高度化を推進し、建築DX需要の拡大に対応することで、住宅・不動産業界における設計・営業支援領域で受注拡大と収益性向上を目指しております。 また、株式会社ハウスワランティより承継した地盤補償に係る保険契約について、2025年12月31日付で新たな保険契約を締結したことに伴い、将来の損失発生リスクが解消されたため、従来計上していた損害補償引当金を取り崩し、特別利益として251,177千円を計上いたしました。なお、旧保険契約の解約に伴い、66,058千円を特別損失として計上しております。 (※)国土交通省「建築着工統計調査報告」より、当社グループの事業領域である持家、分譲住宅(一戸建て)の戸数を合算して、新設住宅着工戸数としております。 これらの結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 (資産の部) 当連結会計年度末の資産合計は2,052,385千円となり、前連結会計年度末に比べ567,969千円増加いたしました。流動資産は1,346,745千円となり、前連結会計年度末に比べ41,391千円減少いたしました。これは主に、現金及び預金が253,488千円減少、売掛金が226,016千円増加、未収入金が12,241千円減少したことによるものであります。固定資産は705,639千円となり、前連結会計年度末に比べ609,361千円増加いたしました。これは主に、のれんが497,252千円増加、敷金及び差入保証金が81,182千円増加したことによるものであります。 (負債の部) 当連結会計年度末の負債合計は617,467千円となり、前連結会計年度末に比べ326,088千円増加いたしました。流動負債は530,819千円となり、前連結会計年度末に比べ241,440千円増加いたしました。これは主に、支払手形及び買掛金が71,825千円増加、短期借入金が70,166千円増加、未払消費税が55,608千円増加、流動負債のその他に含まれる前受金が21,361千円増加したことによるものであります。固定負債は86,648千円となり、前連結会計年度末に比べ84,648千円増加いたしました。これは主に、長期借入金が61,324千円増加、損害補償引当金が19,930千円増加したことによるものであります。 (純資産の部) 当連結会計年度末の純資産合計は1,434,917千円となり、前連結会計年度末に比べ241,880千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益197,013千円の計上、自己株式が41,666千円減少したことによるものであります。 b.経営成績 これらの結果、当連結会計年度の売上高は3,193,573千円(前年同期比70.1%増)、営業利益は35,480千円(前年同期比67.6%減)、経常利益は45,914千円(前年同期比58.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は197,013千円(前年同期比165.4%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。 <地盤事業> 当連結会計年度の売上高は2,924,127千円(前年同期比85.1%増)、セグメント利益359,827千円(前年同期比5.9%増)となりました。 株式会社ハウスワランティとの統合効果により、取引顧客数が大幅に増加したことが寄与し、売上高は大きく伸長しました。引き続き、システム統合の進展および住宅地盤解析基準の統一化を通じて、地盤事故の再発防止と業務効率の向上を徹底し、持続的な成長と利益率のさらなる改善を推進してまいります。また、新たな成長領域として注力している系統用蓄電所の建設に関連する地盤サービスについては、当初想定を上回る受注を獲得しており、地盤分野における新たな成長領域として位置づけております。 <BIM Solution事業> 当連結会計年度の売上高は269,446千円(前年同期比9.1%減)、セグメント損失は4,047千円(前年同期はセグメント損失34,958千円)となりました。 BIMモデリング業務(※2)の堅調な受注成長に加え、3D点群データ(※3)を活用したモデリングサービスなど、高付加価値案件の受注が増加しておりますが、戸建住宅着工戸数の減少に伴い、CGビジュアライゼーション関連の受注が減少した影響で売上高は減少いたしました。 BIM分野については、建築DXの進展を背景に中長期的な成長が期待され、将来的には当社グループの成長を牽引する事業への育成を目指しております。今後は、戸建住宅向けCGビジュアライゼーション業務の縮小を含むコスト構造の見直しを進めるとともに、BIMモデリング業務および3D点群データ活用サービスへの重点化を図り、収益性の改善に取り組んでまいります。 (※1)国土交通省「建築着工統計調査報告」より、当社グループの事業領域である持家、分譲住宅(一戸建て)の戸数を合算して、新設住宅着工戸数としております。 (※2)BIM:Building Information Modeling コンピュータ上に作成した主に3次元の形状情報に加え、室等の名称・面積、材料・部材の仕様・性能、仕上げ等、建物の属性情報を併せ持つ建物情報モデルを構築するシステム。 (※3)物体や地形をX,Y,Zの3次元座標を持つ点の集合として表現したデータで、主にスキャナーやLiDAR、ドローンなどを利用して取得される。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ253,488千円減少し、568,192千円となりました。各キャッシュ・フローの状況と要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、獲得した資金は48,938千円(前年同期67,339千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益207,832千円、のれん償却費71,036千円、減価償却費31,545千円、未収入金の減少21,736千円、仕入債務の増加71,979千円があった一方で、売上債権の増加239,499千円、未払金の減少7,097千円、損害補償引当金の減少277,070千円、法人税等の支払額17,445千円などによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は411,755千円(前年同期25,415千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出10,552千円、無形固定資産の取得による支出25,942千円、敷金及び保証金の差入による支出83,504千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出250,000千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、獲得した資金は114,497千円(前年同期187,436千円の使用)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額100,000千円、長期借入による収入80,000千円、長期借入金の返済による支出48,510千円、自己株式の取得による支出13,651千円によるものであります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の分析 当社グループは売上高伸び率と売上高営業利益率、ROE(自己資本利益率)を重要な経営指標として採用しております。 (重要な経営指標 推移) 回次   第14期   第15期   第16期   第17期   第18期 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 売上高伸び率(%)   11.4   4.1   △18.7   0.0   70.1 売上高営業利益率(%)   △1.3   4.7   △2.6   5.8   1.1 ROE(%)   △3.7   5.7   △7.4   6.2   15.0 ※ROEは以下の計算式により算出しております。 ROE = 親会社株主に帰属する当期純利益 / 自己資本 売上高伸び率に関しては、住宅着工件数の減少の影響を受けたものの、株式会社ハウスワランティの子会社化にともない、売上高伸び率は70.1%となりました。 売上高営業利益率に関しては、株式会社ハウスワランティの子会社化に伴い、大幅な増収となったものの、将来の事業拡大を見据えた体制強化のための先行投資等が発生したことにより、売上高営業利益率は1.1%となりました。 ROEに関しては、特別利益(損害補償引当金戻入益)の発生等に伴い、親会社株主に帰属する当期純利益が197,013千円(前期比165.4%増)と大きく増加したことにより、ROEは15.0%となりました。 b.財政状態の分析 当連結会計年度の財政状態については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの運転資金需要は営業活動に伴う費用であり、この資金需要につきましては、営業活動から得られる自己資金を源泉としております。当社グループの持続的な成長と企業価値向上を目的とした投資資金需要が生じた場合は、内部資金に加え、金融機関からの借入を中心に機動性と長期安定性を重視した資金調達を実施することとしております。なお、金融機関には十分な借入枠を有しております。 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたり、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (繰延税金資産の回収可能性) 繰延税金資産は、将来減算一時差異の解消により、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると認められる範囲を回収可能性があると判断し計上しております。具体的には、将来の一時差異解消スケジュール、タックス・プランニング及び収益力に基づく課税所得の見積り等に基づいて判断しております。これらは主に事業計画を基礎として見積っておりますが、当事業計画の主要な仮定は、売上予測であります。売上予測は、新設住宅着工戸数やその他不動産市況、受注見込に基づき予測しており、不確実性を伴っております。そのため、実際の経済環境が一定の仮定と大きく乖離した場合には、翌連結会計年度の繰延税金資産の回収可能性に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (損害補償引当金) 当社グループは、地盤解析サービスにおいて、地盤品質証明書を提供しており、地盤品質証明書を発行した住宅において、万が一、住宅が傾く不同沈下等の地盤事故が発生した場合には、地盤修復工事費用及び住宅の損害等を補償します。また、当該補償に備え、保険会社と保険契約を締結しております。 損害補償引当金は、地震リスク分析に基づく期待損失や過去の実績等の客観的データ及び保険契約の内容に基づき合理的な見積額を計上しておりますが、地震リスクの変動や保険内容の見直し等により見積額が変動するため、不確実性を伴っており、翌連結会計年度の連結財務諸表に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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