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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

イオン九州

AEON KYUSHU CO., LTD.2653 · Standard · 小売業

九州を地盤にイオングループの中核小売企業。スーパーマーケットからホームセンター、ドラッグストアまで多業態を展開。

概要

イオン九州は、イオングループの中核企業として九州地域で総合小売業を展開する企業である。1972年に福岡ジャスコとして設立され、現在は「イオン」「イオンスタイル」「マックスバリュ」など約350店舗を運営する。2026年2月期の売上高は5206億円、営業利益107億円、従業員数5431人。食品・衣料・住関連を幅広く扱い、地域密着型の店舗運営とグループのスケールメリットを活かす。

スーパーマーケットからホームセンターまで多様な業態

当社の事業は「スーパーマーケット・ディスカウントストア・総合スーパー(SM・DS・GMS)」「ホームセンター(HC)」「ドラッグ&フード」の三つに大別される。SM・DS・GMSが売上の大部分を占め、イオン・イオンスタイル・マックスバリュなどのブランドで食品・衣料・住居余暇商品を販売する。HCは建材や園芸用品などを扱い、2003年に合併した㈱ホームワイドの事業を引き継ぐ。ドラッグ&フードは子会社イオンウエルシア九州が運営し、医薬品・食品・調剤を組み合わせる。2026年2月期の連結営業収益は5471億円、営業利益107億円で、いずれも過去最高を更新した。

九州全域に広がる348店舗のネットワーク

2026年2月末時点の店舗数は348店舗(非連結子会社を除く)。当期は福岡県内を中心にマックスバリュエクスプレス7店舗、ウエルシアプラス5店舗、新業態b!olala1店舗を含む16店舗を新設する一方、業態転換やスクラップ&ビルドで8店舗を閉鎖した。重点出店エリアの福岡県では都市型小型SMの出店を加速。また2025年7月に長崎県の㈱ジョイフルサンアルファを子会社化(2026年3月吸収合併)、2026年3月に大分県の㈱トキハインダストリーを子会社化し、地元スーパーとの連携でシェア拡大を図る。

イオングループ内での役割と連携

当社はイオン㈱を親会社とするイオングループの九州地区中核企業である。グループ各社との間で商品仕入・店舗賃借・テナント入店などの取引を行い、スケールメリットを享受する。2022年にはウエルシアホールディングスと共同でイオンウエルシア九州を設立し、ドラッグ&フード業態を強化。2020年にはマックスバリュ九州とイオンストア九州を吸収合併し、グループ内の九州小売事業を統合した。経営指標として営業利益・営業キャッシュフロー・ROEを重視し、2026年度にROE10%を目標とする。

業界の中での役割は九州地域における総合小売事業者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
5,206億円
営業利益
107億円
営業利益率
2.1%
純利益
60億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2023/2
事業売上構成比利益利益率
食品3,528億円76.8%
住居余暇商品444億円9.7%
衣料品413億円9.0%
ホーム センター商品184億円4.0%
その他25億円0.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01小売(SM・DS・GMS)主力

衣料品、食品、日用雑貨、住居余暇商品を販売するスーパーマーケット、ディスカウントストア、総合スーパーを展開。九州におけるイオンの基幹事業。

主な製品・サービス2
スーパーマーケット・ディスカウントストア
食品や日用品を販売する小売店舗。
総合スーパー(GMS)
衣料・食品・住居余暇商品を幅広く扱う大型店舗。

02小売(HC)準主力

ホームセンター事業。建材、木材、補修材、家庭用品、ペット用品、園芸用品、食品等を販売。

主な製品・サービス1
ホームセンター
DIY、園芸、ペット用品等を扱う専門店。

03小売(ドラッグ&フード)準主力

子会社イオンウエルシア九州が運営。医薬品、食品、化粧品、家庭用雑貨品等のドラッグストアを展開。調剤薬局も併設。

主な製品・サービス2
ドラッグ&フード店舗
医薬品、食品などを販売するドラッグストア。
調剤薬局
処方箋に基づく調剤サービスの提供。

製品と技術

総合スーパー「イオン」と「イオンスタイル」

主力業態である総合スーパー(GMS)は「イオン」「イオンスタイル」のブランドで展開する。取り扱う商品は衣料品、食品、日用雑貨、住居余暇商品と多岐にわたる。プライベートブランドとして「トップバリュ」シリーズを強化し、物価高騰に対応した「トップバリュベストプライス」や独自企画「しあわせプラス(応援価格)」商品を投入。2026年2月期の既存店売上高は前期比103.1%と堅調に推移した。GMSはショッピングセンターの核店舗としてテナント管理も行い、集客の要となっている。

食品スーパー「マックスバリュ」と新業態「b!olala」

食品スーパー(SM)は「マックスバリュ」ブランドで展開。1998年に新業態の第1号としてマックスバリュ田主丸店を開店して以来、九州各地に広がる。近年は都市部を中心に小型店「マックスバリュエクスプレス」の出店を加速し、2026年2月期には7店舗を新設した。2025年には「オーガニック」「ナチュラル」「ヘルス&ウェルネス」「サステナビリティ」をコンセプトとする新ショップ「b!olala(ビオララ)」を福岡県内に1店舗オープンし、健康志向の客層を取り込む。

ドラッグ&フード「ウエルシアプラス」

2022年9月にウエルシアホールディングスと共同でイオンウエルシア九州㈱を設立し、ドラッグストアとスーパーマーケットを融合した「ドラッグ&フード」業態を展開する。店舗ブランドは「ウエルシアプラス」で、医薬品・食品・化粧品・家庭用雑貨を販売し、調剤薬局も併設する。2026年2月期には5店舗を新規出店し、健康と日常の買い物を一か所で済ませる需要に応える。調剤機能を持つことで、地域の医療機関と連携したヘルスケア拠点としての役割も担う。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

九州地盤のスーパー、堅調な売上

イオン九州は九州地方を地盤とする総合スーパー事業者。売上高は4850億円超で、同業他社と比べて規模は中程度。直近の営業利益率は2%程度と低く、競争の激しい小売業界で収益性改善が課題。ライバルのトライアルホールディングスはディスカウント型で異なるポジション。光フードサービスは食品特化型で差別化している。

強み

  • 九州に集中した店舗展開で地域密着型の強みがあり、地元顧客の支持を得ている。
  • イオングループのブランド力と仕入れ力を活用し、品揃えと価格競争力を確保。
  • 近年売上高は増加傾向にあり、地域経済の回復に伴い安定的な収益基盤を構築。
  • 総合スーパーとして衣料品・日用品も取り扱い、ワンストップ買い物需要に対応。

課題

  • 営業利益率2%程度と低く、人件費上昇などコスト増が収益を圧迫するリスク。
  • ディスカウントストアや専門店との競争激化で、独自性の打ち出しが急務。
  • 九州圏内でも人口減少が進み、中長期的な市場縮小が懸念される。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売業の時価総額近傍。太字がイオン九州

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18237松屋1,097億円49.1倍
27513コジマ1,094億円21.6倍
38198マックスバリュ東海1,071億円10.4倍
49887松屋フーズホールディングス1,061億円26.2倍
59997ベルーナ1,029億円8.8倍
62653イオン九州972億円16.0倍
72681ゲオホールディングス956億円11.0倍
83028アルペン913億円14.2倍
92664カワチ薬品889億円25.3倍
103034クオールホールディングス889億円11.6倍
112742ハローズ857億円9.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

福岡ジャスコとして創業し18店舗を譲り受けた1972〜73年

1972年3月、福岡大丸が小売業基盤拡大のためジャスコ(現イオン)と業務提携。同年6月、ジャスコなどの出資により福岡ジャスコ㈱が資本金5000万円で設立された。1973年2月には福岡大丸の18店舗の営業を譲り受け、小売業としてのスタートを切った。福岡大丸は同年同月にジャスコと合併している。この一連の流れにより、当社はジャスコグループの九州拠点としての地位を得た。

九州ジャスコへの改名と店舗網拡大の1980〜90年代

1974年6月、長崎県佐世保市に1号店となる佐世保店を開店。1989年9月には商号を九州ジャスコ㈱に変更し、九州全域への展開を明確にした。1994年2月、大分ジャスコから2店舗を譲り受けるとともに大分ウエルマートを子会社化。1999年8月には旭ジャスコと合併し、宮崎県延岡市の店舗を継承した。1998年11月には新業態の第1号としてマックスバリュ田主丸店を開店し、食品とドラッグを中心とする小型店の実験を始めた。

ホームワイドとの合併でイオン九州が誕生した2003年

2003年9月、㈱ホームワイドと合併し、商号をイオン九州㈱へ変更した。ホームワイドはホームセンター事業を展開しており、この合併により当社はGMSに加えてHCの事業基盤を得た。同時期、2002年5月には民事再生法適用中の㈱壽屋から5店舗を譲り受け、地域での存在感を高めた。2004年にはマックスバリュ4店舗をマックスバリュ九州に譲渡し、グループ内での業態整理も進めた。2006年8月には㈱マイカル九州と合併し、サティの店舗網を取り込んだ。

ブランド統一とグループ再編の2011〜2020年

2011年3月、GMSの店名ブランドをジャスコおよびサティからイオンに統一。これにより九州でもイオンの看板が浸透した。2015年9月にはイオンストア九州(ダイエーの九州GMS事業を承継した子会社)の業務受託を開始。そして2020年9月、マックスバリュ九州及びイオンストア九州と合併し、九州におけるイオングループの小売事業を一社に集約した。この合併により売上高は従来の約2000億円台から3301億円(2021年2月期)へと拡大した。

地元スーパーを積極買収して成長加速する2025〜26年

2025年7月、長崎県でスーパーマーケットを展開する㈱ジョイフルサンアルファを完全子会社化し、㈱ジョイフルサンに改称。2026年3月に吸収合併した。さらに2026年3月、大分県の㈱トキハインダストリーを完全子会社化。これにより大分県内の店舗網が拡充した。これらの買収は、九州を基盤とする企業とのアライアンスによる市場シェア拡大戦略の一環であり、中期経営計画の成長領域シフトを具現化するものである。

年表25件を開く

1970年代

  • 1972年3月福岡市に本店を置く㈱福岡大丸は小売業の基盤と拡大を図るためジャスコ㈱(現、イオン㈱)と業務提携契約を締結しました。
  • 1972年6月ジャスコ㈱等の出資により福岡ジャスコ㈱(現当社)を資本金5千万円にて福岡市博多区に設立しました。
  • 1973年2月M&A福岡ジャスコ㈱は、㈱福岡大丸の営業(18店舗)を譲り受けました(㈱福岡大丸は同年同月ジャスコ㈱と合併しました)。
  • 1974年6月佐世保店を長崎県佐世保市に開店しました。(1号店)

1980年代

  • 1982年3月子会社として㈱オートラマライフ九州を設立しました。
  • 1989年9月商号を九州ジャスコ㈱へ変更しました。

1990年代

  • 1994年2月大分ジャスコ㈱から2店舗の営業を譲り受けました。又、同社より大分ウエルマート㈱の発行済全株式を譲り受け子会社としました。
  • 1994年11月商号変更子会社の㈱オートラマライフ九州は、商号を㈱フォードライフ九州に変更しました。
  • 1998年11月福岡県浮羽郡に新業態(食品とドラッグを中心にした店舗)の1号店となるマックスバリュ田主丸店を開店しました。
  • 1999年8月M&A旭ジャスコ㈱(宮崎県延岡市)と合併し、延岡ニューシティ店、マックスバリュ岡富店の営業を引継ぎました。

2000年代

  • 2000年8月日本証券業協会に株式を店頭登録しました。
  • 2001年8月子会社の大分ウエルマート㈱の営業を停止するとともに、マックスバリュ豊後高田店の営業を譲り受けました。
  • 2002年5月民事再生法適用中の㈱壽屋から5店舗を譲り受け、順次営業を開始しました。
  • 2003年9月M&A㈱ホームワイドと合併し、商号をイオン九州㈱へ変更しました。
  • 2004年4月マックスバリュ基山店の営業をマックスバリュ九州㈱へ譲渡しました。その後引き続き同社に対し、5月にマックスバリュ岡富店、6月にマックスバリュ田主丸店、8月にマックスバリュ豊後高田店を営業譲渡しました。
  • 2004年8月子会社の大分ウエルマート㈱は、清算結了しました。
  • 2006年8月M&A子会社の㈱フォードライフ九州は、清算結了しました。㈱マイカル九州と合併しました。

2010年代

  • 2011年3月商号変更GMSの店名ブランドをジャスコ及びサティからイオンに変更しました。
  • 2015年9月イオンストア九州㈱(㈱ダイエーの九州地域におけるGMS事業を承継したイオン㈱子会社)の業務受託を開始しました。

2020年代

  • 2020年9月M&Aマックスバリュ九州㈱及びイオンストア九州㈱と合併しました。
  • 2022年9月ウエルシアホールディングス株式会社と子会社であるイオンウエルシア九州株式会社を設立しました。
  • 2025年4月本社を福岡市東区香椎浜に移転しました。
  • 2025年7月商号変更㈱ジョイフルサンアルファの発行済全株式を譲り受け、商号を㈱ジョイフルサンに変更のうえ子会社としました。
  • 2026年3月M&A㈱ジョイフルサンと合併しました。
  • 2026年3月㈱トキハインダストリーの発行済全株式を譲り受け、子会社としました。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE(自己資本当期純利益率)2026年度まで10%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    アライアンスによるマーケット拡大

    九州を基盤とする企業との連携を進め、ジョイフルサンやトキハインダストリーを子会社化し、吸収合併・完全子会社化により地域密着型スーパーマーケットとのシナジーを発揮し市場シェア拡大を図る。

  2. 02

    成長領域へのシフト

    成長が期待される分野へ事業リソースを積極的に配分し、新たな需要を取り込むことで収益基盤を強化する。

  3. 03

    商品改革の推進

    お客さまニーズに対応した商品構成の見直しやプライベートブランドの強化など、商品力を高める取り組みを継続する。

  4. 04

    既存資産の魅力度向上

    既存店舗の改装や売場レイアウト改善、サービス向上により顧客満足度を高め、既存店の収益力を向上させる。

  5. 05

    生産性・経営効率の向上

    業務プロセスの見直しやデジタル技術の活用などにより、コスト削減と生産性向上を両立し、ローコスト経営体質を確立する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で5,431人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は481万円で、9期前と比べて+12.2%平均年齢は47.0歳、平均勤続年数は11.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年2月2,697
2018年2月2,761
2019年2月2,812
2020年2月42946.013.03,046
2021年2月45446.09.05,235
2022年2月45746.010.05,269
2023年2月45247.010.05,286
2024年2月46747.011.05,295
2025年2月48447.011.05,317197
2026年2月48147.011.05,431197

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率29.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率67.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)65.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
総合計1,302億円
営業店舗 — 332店舗1,271億円
本社部門(注)13,113百万円
総合計2,232百万円
営業店舗 — 16店舗2,188百万円
本社部門(注)144百万円
主な関係会社
  • 国内
    イオン株式会社
    千葉市美浜区

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は5,206億円営業利益107億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.0%、利益が+1.9%。

売上高
+3.0%
5,206億円
営業利益
+1.9%
107億円
純利益
+0.0%
60億円
営業利益率
2.1%
前期比 -0.0%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高6,000億円5,206億円
営業利益108億円107億円
純利益65億円60億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1,359億円、営業利益は7億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+13.3%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q1,170191.618
2024年2Q1,226352.921
2024年3Q1,182131.14
2024年4Q1,26927
2025年1Q1,20070.65
2025年2Q1,292211.615
2025年4Q2,563773.040
2026年2Q2,586401.536
2026年4Q2,620672.624
2027年1Q1,35970.55

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年2月期からの14期で、売上は2,368億円から5,206億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は2.1%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年2月2,368287
2014年2月2,30473
2015年2月2,264−11−36
2016年2月2,2330−20
2017年2月2,18694
2018年2月2,147141
2019年2月2,07432
マックスバリュ九州㈱及びイオンストア九州㈱と合併しました。
2020年2月2,05583
2021年2月3,3013420
ウエルシアホールディングス株式会社と子会社であるイオンウエルシア九州株式会社を設立しました。
2022年2月4,6096028
2023年2月4,5948847
2024年2月4,84710570
㈱ジョイフルサンアルファの発行済全株式を譲り受け、商号を㈱ジョイフルサンに変更のうえ子会社としました。
2025年2月5,0551051102.160
㈱ジョイフルサンと合併しました。
2026年2月5,2061071152.160

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高5,206億円のうち、営業利益として残るのは107億円2.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は60億円、売上の1.2%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.4%3,873億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金28.6%1,491億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.1%107億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
25.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.6pt
2.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.3pt
1.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.7pt
10.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2026年2月期は営業CFが237億円、投資CFが−288億円で、差し引きのフリーCFは−51億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は126億円で、売上の0.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年2月58−71−5−1324
2014年2月74−21−355342
2015年2月68−65−11334
2016年2月6−6863−6236
2017年2月52−21−403128
2018年2月45−39−7627
2019年2月67−12757−6024
2024年2月146−116−383055
2025年2月144−17451−3076
2026年2月237−288100−51126

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は2,064億円。このうち返さなくてよい自己資本が606億円で、自己資本比率は29.2%(業種中央値47.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年2月1,09821388519.3
2014年2月1,13021491618.9
2015年2月1,05116488715.5
2016年2月1,03514089513.5
2017年2月98714384414.5
2018年2月96414182314.6
2019年2月1,02914088913.6
2020年2月98914184814.3
2021年2月1,6823981,28423.6
2022年2月1,5794201,15926.6
2023年2月1,5824631,11929.2
2024年2月1,7155031,21229.2
2025年2月1,8035521,25030.6
2026年2月2,0646061,45929.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
126億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
445億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1,459億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
53
/ 100
安定性自己資本比率19 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE322社中127位あたり、逆に低いのは自己資本比率322社中269位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.3%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
2.1%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
29.2%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.0%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.8%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,791で、1年前と比べて-1.5%過去52週の値幅のなかでは17%の位置にある。

¥2,791-0.1%1ヶ月-0.3%1年-1.5%時価総額972億円
過去52週の値幅
安値¥2,745高値¥3,020

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.0倍
PER (会社予想)14.7倍
PBR1.59倍
配当利回り1.79%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月初旬から2800円前後でほぼ横ばいが続き、8月に入っても2823円で推移しています。25日移動平均線2833円をわずかに下回り、75日線2819円、200日線2836円とほぼ同じ水準で、方向感の乏しい展開です。52週高値3085円からは約8.5%下、安値2745円からは約2.8%上に位置します。RSIは42.53と中立圏で、出来高も1万〜5万株と低調で、力強い売買材料が見当たりません。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは16.16倍と業界平均40.2倍を大きく下回り、PBRも1.61倍と業界平均3.06倍を下回るが、ROEは10.3%と低く、収益性は業界平均並み。配当利回りは1.77%と業界平均12.58%を大幅に下回り、利回り面では魅力度が低い。売上高は増加傾向だが、営業利益率は2%程度と薄利。業界平均と比較してPER・PBRは割安だが、利回りとROEを考慮すると妥当圏内。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.0倍39.6倍
PER (予想)14.7倍
PBR1.59倍2.44倍
ROE10.3%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

人口減少や競合他社との価格競争が続く九州の小売市場で、いかに顧客を維持し収益性を高めるかが焦点。強気派は、グループの総合力とプライベートブランドの競争力、食品需要の安定性を評価。一方、弱気派は、既存店売上高の伸び悩みや出店コスト増、競争激化による値下げ圧力を警戒。また、天候や食料品価格の変動が業績に与える影響も意見の分かれ目となっている。

プラスに働く材料7
  • グループの総合力

    イオンの仕入力を活かした価格競争力と豊富な品揃え。

  • 地域密着の店舗

    九州各地に店舗網を持ち、高い認知度と集客力。

  • プライベートブランド

    トップバリュなど独自商品が収益に貢献。

  • 2026年2月期は営業利益107億円と増益決算発表後影響

    売上高5206億円、営業利益107億円で前期の105億円から増益

  • 売上高が3期連続で増加し過去最高更新通年影響

    売上高は4847億円→5055億円→5206億円と拡大

  • 予想PER14.8倍と収益株として割安継続影響

    予想PER14.8倍、ROE10.3%と収益性を考慮すれば割安水準

  • 配当利回り1.77%に加え増配期待次回株主総会影響

    配当利回り1.77%、純利益60億円を維持できれば増配余力がある

マイナスに働く材料7
  • 市場の縮小

    九州でも人口減少により市場が縮小傾向。

  • 競争激化

    他スーパーやディスカウントストアとの競争で利益率圧迫。

  • 店舗関連費用

    出店・改装投資で減価償却費など負担増。

  • 純利益が2期連続60億円で横ばい2026年2月期影響

    売上高・営業利益は増加したが純利益は60億円と前期から変わらず

  • 営業利益率2.06%と小売業では低水準継続影響

    営業利益率は2.08%→2.06%とほぼ横ばい、改善が進まない

  • 外国人持ち株比率0.5%で需給が薄い継続影響

    外国人持ち株比率0.5%と低く、海外マネーの流入が期待しにくい

  • 株価が1年で5.72%下落しモメンタム悪化不定影響

    前年比5.72%下落と軟調で、戻り売りに押されやすい

次の決算で確かめる点
既存店売上高前年比
既存店の競争力を測る重要な指標。
食品部門の売上構成比
食品比率が高く、収益の安定性を示す。
プライベートブランド比率
収益貢献度を測るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+11.1%いまの株価に対する利回りは1.79%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
1.79%
いまの株価に対して
配当性向
26.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年2月1046.0
2018年2月100.0185.2
2019年2月100.0113.7
2020年2月100.063.4
2021年2月1550.020.1
2022年2月2033.325.0
2023年2月2840.020.8
2024年2月5078.623.3
2025年2月45−10.023.5
2026年2月5011.126.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ36,670人。区分でいちばん多いのは事業法人73.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が75.4%を占め、残る24.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
事業法人84.284.183.883.479.873.8
個人・その他11.912.012.312.817.923.6
金融機関3.63.63.63.31.91.6
外国法人0.10.20.10.30.10.5
証券会社0.00.00.00.00.00.2
自己株式0.40.30.20.20.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01イオン株式会社69.78
02イオン九州社員持株会2.58
03イオン九州共栄会2.22
04野村信託銀行株式会社 イオン九州社員持株会専用信託口1.64
05公益財団法人横萬育英財団0.48
06株式会社横萬金物店0.22
07横尾 由佳0.21
08UBS AG LONDON ASIA EQUITIES (常任代理人 シティバンク エヌ・エイ東京支店)0.17
09株式会社エーブル0.17
10横萬ビル株式会社0.15

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+376%、1株純資産は14期で+56%。直近期のROEは10.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年2月371,1303.344.335.3
2014年2月141,1371.3115.791.5
2015年2月−192870−19.2
2016年2月−109743−13.5
2017年2月227592.982.846.0
2018年2月57470.7361.5185.2
2019年2月97451.2235.9113.7
2020年2月167512.1112.463.4
2021年2月751,1487.425.520.1
2022年2月801,2126.826.625.0
2023年2月1351,33110.616.820.8
2024年2月2051,47614.015.523.3
2025年2月1771,61711.513.923.5
2026年2月1751,76410.316.526.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/2期の役員報酬は総額159百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中川伊正代表取締役社長59
奥田晴彦取締役専務執行役員 ディベロッパー事業担当(兼)ディベロッパー事業本部長64
赤木正彦取締役常務執行役員 管理担当(兼)経営管理本部長(兼)企業倫理担当607,000
椎名孝夫取締役常務執行役員 営業担当59
古澤康之取締役53
黒須綾希子取締役42
柚木和代取締役66
青柳俊彦取締役73
神戸一明常勤監査役63
新井直弘監査役63
古賀和孝監査役70
松本一哉監査役52
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
西嶋洋一郎取締役常務執行役員 商品担当(兼)食品商品本部長56

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円ストックオプション百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)571272212124
社外監査役524245
社外取締役314145

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容686字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、親会社であるイオン株式会社を中心とする企業集団イオングループに属し、九州地区におけるグループの中核企業として、衣料品、食品、住居余暇商品、ホームセンター商品等を販売する小売業を展開しており、販売する商品及び販売形態により「スーパーマーケット・ディスカウントストア、総合スーパー(以下SM・DS、GMS)」「ホームセンター(以下HC)」「ドラッグ&フード」の事業を主に展開しております。なお、「SM・DS、GMS」以外の事業はセグメント開示情報としての重要性が乏しいと考えられるため、セグメント情報の記載を省略しております。 当社 ・SM・DS、GMS 衣料品(衣料品、靴、鞄、服飾雑貨等)、食品、日用雑貨品、住居余暇商品(情報通信機器、化粧品、医薬品、日用雑貨、寝具、バス用品等のホームファッション、消耗品等)を販売しております。 ・HC 建材、木材、補修材、家庭用品、ペット用品、園芸用品、食品等を販売しております。 ・その他 食品、自転車関連商品等の販売、飲食サービスの提供をしております。併せて、上記の店舗においてテナントの管理・運営や保育所および託児所等の経営を行っております。また、イオングループ各社とは、商品の仕入、店舗の賃借、当社店舗内へのテナント入店等の取引を行っております。 子会社 イオンウエルシア九州株式会社 ・ドラッグ&フード 医薬品、食品、化粧品、家庭用雑貨品等を販売しております。 ・その他 併せて、上記の店舗において調剤薬局の運営を行っております。 これらの関連を概要図で示すと以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,116字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、「すべてはお客さまのために」を原点に、お客さま満足と従業員の自己実現のため、絶えず「変革」と「挑戦」を続け、九州の成長とくらしの豊かさに貢献することを基本方針としております。 (2)目標とする経営指標 当社は、キャッシュ・フローの創出による自己資本の増強が財務上の課題と認識しており、本業の実力を表す営業利益及び営業キャッシュ・フロー、ROE(自己資本当期純利益率)を重要経営指標として位置付けております。現行中期経営計画においては、今後の成長に向けた積極投資を行いつつ、最終年度となる2026年度のROEについては10%を目標数値として掲げており、継続的な売上総利益高の増大とローコスト経営体質の確立による営業利益の拡大を図り、健全な成長による企業価値の向上に努めてまいります。 (3)経営環境及び対処すべき課題等 当社が経営基盤とする九州経済は、雇用・所得環境の改善、半導体関連産業を中心とした設備投資の活発化による地域経済への波及効果や海外からの観光需要の増加等が期待される一方で、米国の通商政策の動向による自動車・半導体等の輸出産業への影響、中国政府の渡航自粛要請の長期化による観光産業への影響が懸念されます。また、人口動態等のマクロ環境変化や業種業態の垣根を越えた競争の激化に加え、資源・エネルギー価格の高騰、為替相場、緊迫化している中東情勢等地政学リスクによる物価上昇等により、当社を取り巻く経営環境は依然として先行き不透明な状況が続くものと想定されます。 このような状況の中、当社は、同じ九州を基盤とする企業とのアライアンスによるマーケットシェアの拡大を進めており、2025年7月1日付で長崎市内を中心にスーパーマーケットを展開する株式会社ジョイフルサンを完全子会社とし、新たな成長に向けた準備を進めるため、2026年3月1日付で吸収合併しました。また、2026年3月10日付で大分県下においてスーパーマーケット等を展開する株式会社トキハインダストリーを完全子会社化しました。これらをふまえ、現行中期経営計画の最終年度となる2027年2月期の業績計画値を修正いたしました。地域密着型スーパーマーケットとのシナジーを発揮しながら、中期経営計画において掲げた「成長領域へのシフト」「商品改革」「既存資産の魅力度向上」「生産性・経営効率の向上」「サステナブル経営の推進」の5つの重点取り組みを通じて、経営環境の変化に対応し、成長を加速させてまいります。
事業等のリスク3,871字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社の事業に関してリスク要因となると考えられる事項には、以下のようなものがあります。 (当社は、2022年9月1日付で当社51%、ウエルシアホールディングス株式会社49%の出資により設立したイオンウエルシア九州株式会社を連結子会社としております。当該連結子会社の事業に関してリスク要因となると考えられる事項については、当社と同様のものと考えます。) 当社は代表取締役社長をリスク管理の最高責任者とし、各本部長を責任者とするリスクマネジメント委員会を設置しリスクにかかわる課題、対応策の審議を行うとともに、事業の継続と人命の安全を確保するための体制と環境を整え、危機の未然防止及び危機発生時の被害最小化を目的とした「リスクマネジメント規定」を策定し、リスクの減少及び被害の低減に努めております。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在における当社による判断、目標、一定の前提又は仮定に基づく予測等であり、実際の結果と異なる可能性があります。 (1)競争激化及び消費動向等の影響に関するリスク 当社は、一般消費者を対象とする小売事業を展開し、収益は当社がおもに店舗展開している九州地域の小売市場に大きく依存しております。そのため、九州地域における人口減少による市場の縮小、経済の悪化及び個人消費の落ち込み、また、業種・業態を超えた競争の激化等により、当社の業績及び財政状態等が影響を受ける可能性があります。 (2)人材の確保・育成に関するリスク 当社は、積極的な人的資本の確保を進めており、並行して新入社員からマネジメント層まで様々な教育プログラムを実行しております。しかしながら、店舗数の拡大ペースに対応した人材の確保・育成に支障をきたす状況が発生した場合には、出店ペースの減速、顧客サービスの低下等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社が医薬品販売業務・調剤業務を行うにあたり、薬剤師または医薬品登録販売者の有資格者を従事させることが義務付けられております。そのため、ドラッグストアの店舗展開を進めていくうえで、これら有資格者の確保は重要な課題であり、確保の状況によっては、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)商品・原材料等の価格変動に関するリスク 当社は、お客さまのニーズの変化に合わせた商品の提供と商品開発を進めていますが、為替、原油等の市況変動により、商品・原材料・店舗資材等の調達価格や店舗の光熱費等が大きく影響を受ける可能性があります。これにより商品仕入や店舗運営に要する費用が増加し、当社の業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (4)食品の安全性及び品質の水準低下に伴うリスク 当社は、商品の品質、安全性を経営の最重要課題と考え、お客さまの食の「安全」と「安心」を守るための取り組みを進めております。しかしながら、不測の事態により当社が提供する食品の安全性や品質に対する消費者の信頼が低下した場合、また、当社の取引先における商品の製造過程や店舗等での販売時点において異物混入等が発生し、当社の複数の店舗で当該商品の販売自粛等の措置をとる場合等において、店舗の売上が低下し、当社の業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (5)店舗の出店に関するリスク 当社は、九州地域においてスーパーマーケット、ディスカウントストア、総合スーパー、ドラッグ&フード、ホームセンター等の店舗を展開しています。今後の店舗開発において、競合の激化や消費マインドの動向に加え、法的規制等により、当初計画に沿った新店の開発、既存店舗の増改築及び業態変更等を実行できず、成長戦略に支障が生じる可能性があります。また、不動産価格の上昇、建設業界の慢性的な人材不足、建築資材価格の上昇などの要因が当社の業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (6)法的規制に関するリスク 当社は、大規模小売店舗立地法や独占禁止法の他、食品の安全管理、環境・リサイクルなどに関する法令等の遵守につとめております。これらに違反する事由が発生した場合には、企業活動が制限される可能性があります。また、法令上の規制に対応するため、経営コストが増加する可能性があり、これらの法令等の規制は、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7)情報セキュリティに関するリスク 当社は、事業の顧客から得た個人情報、取引先の情報、従業員の個人情報、経営に関する機密情報等を保管・管理しております。情報セキュリティの重要性が高まる中、取り扱う情報を事業活動の展開並びに付加価値を創出するための重要な資産と位置づけ、かかる情報の漏洩が生じないよう、情報セキュリティに関する体制や規程を整備し、情報の取り扱いや情報システムの運用に具体的な基準を設け、定期的なチェックを行う等、最大限の対策を講じております。また、近年急増するサイバー攻撃にも対応するため、サイバー攻撃によるシステム停止等の事業継続リスクに対応しております。 しかしながら、機密情報が何らかの事情により漏洩、改ざん、不正使用等が生じた場合、また、サイバー攻撃によるインシデントが発生した場合、被害者に対する損害賠償義務やサービスの大規模な停止による損害及び対応費用の発生のほか、当社グループの社会的信用の低下により、当社グループの事業、財務状況及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (8)資金調達に関するリスク 当社は、成長戦略のために資金を調達する必要があります。当社は、多様な資金調達手段を検討しており、金融環境の変化に迅速に対応できるような体制を整備しております。しかしながら、景気の後退、金融収縮など全般的な市況の悪化や、信用格付けの格下げ等による信用力の低下、事業見通しの悪化等の要因により、当社が望む条件で適時に資金調達が出来ない可能性があります。また、金利が上昇した場合、有利子負債に係る支払利息が増加する可能性があります。これにより、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9)減損に関するリスク 当社は、店舗に係る有形固定資産等の固定資産を保有しています。当社は、店舗の収益性の低下により各店舗の簿価が回収できない場合、もしくは会計基準の変更がある場合、当該店舗について減損処理を行うことがあります。当連結会計年度における店舗に係る減損損失額は17億71百万円を計上しており、今後も減損損失を計上する可能性があります。 (10)気候変動に関するリスク 当社は、地球環境に大きな負の影響をもたらす地球温暖化問題に早くから取り組んでいます。お客さまへの安全・安心な店舗・商品・サービスの提供を通じて、豊かな暮らしと地球環境保全の両立に取り組んでおります。また、取り組みの推進にあたっては、環境マネジメントシステムを運用し、定期的な見直しを行うとともに、環境パフォーマンスを向上させるよう継続的に改善を進めております。 しかしながら、環境に関する法的規制の強化や社会的要請の高まりにより想定以上のエネルギー費用や対策コストが発生した場合、また、取り組みや開示内容が不十分とみなされ、当社の社会的信用が低下した場合に事業、財務状況及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)災害等に関するリスク 当社の店舗・施設の周辺地域において大地震や台風等の災害、予期せぬ事故等が発生し、店舗・施設に物理的に損害が生じ、当社の販売活動や流通・仕入活動が阻害された場合、もしくは人的被害があった場合等において、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社は店舗・施設における防火対策に重点的に取り組んでおります。しかしながら、不測の事態により店内・施設から火災が発生し、当社の販売活動や流通・仕入活動が阻害された場合、もしくは人的被害があった場合等において、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 その他、事故、暴動、テロ活動等、当社の供給業者もしくは仕入・流通ネットワークに影響する不測の事態が発生し、当社の販売活動や流通・仕入活動が阻害された場合、もしくは人的被害があった場合等において、当社の業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (12)感染症発生に関するリスク 当社は、感染症の発生及び拡大に際して、お客さま・従業員の安全を最優先に、地域のライフラインとして営業継続するための対策を講じております。しかしながら、感染症の影響が当社の想定を上回る規模に拡大した場合、また、取引先において感染症の影響に伴い、人的・私的・財務的な弊害が生じ、商品供給や仕入価格に変動が発生した場合において、当社の業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (13)他企業の買収(M&A)等に関するリスク 当社は当社グループの企業価値をさらに向上させるために他企業の買収等を実施しております。買収を行う際には、対象企業の財務内容や契約関係等について詳細な事前調査を行い、極力リスクを回避するように努めておりますが、買収を実施した後において、偶発債務や未認識債務の発生、さらに、買収によって新たにのれんが発生し、その償却費用が増加する可能性があります。これらの要因により、期待する成果を達成できない場合、当社の業績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)11,205字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績の状況 当連結会計年度(2025年3月1日~2026年2月28日)における国内経済は、物価高騰の長期化で実質賃金がマイナス基調で推移する中、消費マインドがより生活防衛にシフトする傾向がみられるものの、経済全体としては雇用・所得環境の改善の動きが続く中で、各種政策の効果もあり、景気は緩やかに回復しております。一方で、物価や原材料価格の高騰、米国の通商政策の影響、地政学リスクの長期化など不安定な国際情勢により、依然として先行き不透明な状況が続いております。当社が経営基盤としている九州におきましては、訪日外国人観光客の増加に加え、半導体関連産業を中心とした設備投資の活発化による地域経済への波及効果がみられるものの、米国の関税政策や国際情勢の不透明感、11月に中国政府が中国国民に対して日本への渡航自粛を要請したことによるインバウンド需要への影響等が経済全体の下押しリスクとなっております。また、生活必需品の物価上昇による消費者の節約志向の強まりに加え、原材料価格や人件費、配送費、光熱費といったコストの上昇、業界の垣根を越えた競争の激化等、当社を含む九州のスーパーマーケット(SM)業界を取り巻く経営環境は厳しさを増しております。 このような状況のもと、当社は「私たちの『たからもの』九州をもっと―。」というパーパス、そして「お客さま満足と従業員の自己実現のため、絶えず『変革』と『挑戦』を続け、九州の成長とくらしの豊かさに貢献する。」という経営理念のもと、九州でNo.1の信頼される企業の実現に向けて中期経営計画に掲げた「成長領域へのシフト」「商品改革」「既存資産の魅力度向上」「生産性・経営効率の向上」「サステナブル経営の推進」という5つの重点施策の取組を通じて、企業価値向上に取り組んでおります。 当期におきましては、今後の成長に向けた新規出店、既存店活性化を推進するとともに、食料品を中心とした生活必需品の物価高騰の長期化で高まる節約志向への対応を進めつつ、省エネ機器・省力化什器の導入や店舗DX関連投資による生産性向上・オペレーション効率改善を図り、人件費や電気代等のコスト増加影響の低減に努めました。 店舗面では、当期において、重点出店エリアと位置付けている福岡県内において都市型小型スーパーマーケット(SM)「マックスバリュエクスプレス(エクスプレス)」7店舗、調剤併設型ドラッグストアとSMを融合したドラッグ&フード業態「ウエルシアプラス」5店舗、「オーガニック」「ナチュラル」「ヘルス&ウェルネス」「サステナビリティ」をコンセプトにした新たなショップ「b!olala(ビオララ)」1店舗を含めて、新たに16店舗を出店しました。一方で、今後の成長に向けた業態転換やスクラップ&ビルドに伴う一時的な閉鎖を含めて8店舗を閉鎖したことにより、期末時点における店舗数は348店舗となりました。(※非連結子会社である株式会社ジョイフルサン7店舗を除く。) 売上高の動向におきましては、実質賃金がマイナス基調で推移する中、食料品の物価高騰に伴う消費行動の変化から衣料品・住居余暇商品の売上は伸び悩みましたが、トップバリュベストプライスや当社独自企画「しあわせプラス(応援価格)」商品等、値ごろな商品の品揃えを拡充するとともに、ブラックフライデーセールスや年間最大の商戦となる年末年始期間におけるハレ型商品企画、アプリクーポン企画等の販促施策強化により需要を喚起してきたことで、売上構成の高い食料品の売上が堅調に推移し、既存店の売上高は前期比103.1%となりました。その結果、当連結会計年度における売上高は前期比103.0%となりました。 営業総利益におきましては、お客さまの節約志向に対応するために生活応援施策を戦略的に強化したことに加えて、食料品の売上構成が高まったことによる相乗積影響等により売上総利益率は前期に比べ0.2ポイント低下しましたが、売上高が伸長したことで売上総利益は前期比102.3%となりました。また、夏場の猛暑対策としての「クールスポット」の展開拡大、ブラックフライデーや年末年始期間等の大型販促におけるお楽しみイベント等、ショッピングセンター(SC)全体の集客に努めたこと、店頭催事企画等の積極展開による収入拡大に努めたことで営業総利益は前期比102.2%となりました。 販売費及び一般管理費におきましては、16店舗の新規出店、10店舗のリニューアル等今後の成長に向けた先行投資に加え、3年連続となる大幅な賃上げ実施を含めた人的資本投資、iAEONアプリの新規会員獲得及び利用拡大を図るための販促施策強化等を実施しました。一方で、レジ構成の新基準に基づくセルフレジ入替等による食品レジの効率化や空きセルフレジ案内表示によるアテンダント業務の効率化を進めたほか、あわせて店舗のオペレーション負担軽減に向けて省力化什器の積極導入や新たなDX投資の効果検証を進めました。これらの取組により、サービスレベルを上げながら同時に店舗の総人時が低減できたことで人時生産性は前期比104.7%と大きく改善し、当連結会計年度における販売費及び一般管理費は前期比102.2%におさめることができました。 以上の結果、当連結会計年度における経営成績は、売上高にその他の営業収入を加えた営業収益5,471億45百万円(前期比102.9%)、営業利益107億48百万円(前期比102.0%)、経常利益115億6百万円(前期比104.4%)となり、いずれも過去最高を更新しました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は期初の予想値を上回り59億71百万円(前期比98.9%)となりました。なお、単体における当事業年度の業績は、営業収益5,397億13百万円(前期比102.2%)、営業利益117億42百万円(前期比102.7%)となり、いずれも過去最高を更新しました。 当社は、2025年5月23日付「株式会社ジョイフルサンアルファの株式の取得(完全子会社化)に関するお知らせ」のとおり、2025年7月1日付で株式会社ジョイフルサンアルファの全株式を取得し、社名を「株式会社ジョイフルサン」に変更のうえ子会社化しておりますが、当連結会計年度においては重要性が乏しいため非連結子会社としております。なお、2025年10月21日付「完全子会社の吸収合併(簡易合併)及び債権放棄に関するお知らせ」のとおり、当社は2026年3月1日付で株式会社ジョイフルサンを吸収合併しております。 また、2025年10月21日付「株式会社トキハインダストリーの株式取得(子会社化)に向けた基本合意書締結に関するお知らせ」及び2025年12月23日付「(開示事項の経過及び変更)株式会社トキハインダストリーの株式譲渡実行予定日変更に関するお知らせ」のとおり、当社は2025年12月23日付で株式譲渡契約を締結、2026年3月10日付で株式会社トキハインダストリーを完全子会社化しております。 〈成長領域へのシフト〉 都市部におけるマーケットシェア拡大を目指し、「近くて便利な、コンパクトスーパーマーケット」をコンセプトとして福岡市内への出店をすすめているエクスプレス店舗については、当期において7店舗を新たにオープンしました。これにより期末時点の店舗数は計23店舗となりました。今後の都市部における高速出店を可能とするため、これまでに出店してきた売場面積100~150坪より小型の店舗モデル構築を進めており、小型店でも都市部におけるお客さまのニーズに対応した品揃えの実現、近隣店舗とのチーム運営によるオペレーション効率の改善にも繋げております。これらの取組により、当連結会計年度におけるエクスプレス店舗の売上高は前期比129.2%、既存店の売上高は前期比109.0%と好調に推移しました。 イオンウエルシア九州株式会社では、ドラッグ&フード業態「ウエルシアプラス」を2023年4月に出店を開始し、当期に新たに5店舗出店したことで期末時点における店舗数は計16店舗となりました。今後の出店に向けた店舗オペレーションの確立や資格取得者の確保、ビューティーアドバイザーをはじめとする専門スタッフの育成等の効果が表れ、開店から2年目以降、強みである食品に加えて処方箋枚数が増加、非食品部門の売上構成比が拡大しており、当連結会計年度における売上高は前期比212.5%、既存店の売上高は前期比113.9%と伸長しました。 新たな顧客接点創出の取組として、当社のECサイト「イオン九州オンライン」では、ブラックフライデーや初売り等の大型セールスにあわせた予約会の実施に加え、EC需要が高まっているおせちや季節ギフトの取組強化、注文した自転車の受取店舗として新たにホームセンター(HC)19店舗を追加し受取拠点数が計55店舗となったこと等もあり、イオン九州オンラインにおける売上は前期比107.0%となりました。九州7県のほぼ全域を配送可能エリアとして取り組んでいるネットスーパーでは、当期において「イオン九州ネットスーパー」へのシステム統合を実施しており、操作性の向上、当社独自での多彩なクーポン企画、電子領収書による紙削減、iAEONとの連携等、お客さまの利便性向上に加えて、デジタルピッキングによるオペレーション効率改善にも繋げてまいります。期中においてシステム切り替えを実施したことで一時的な配送休止期間はあったものの、駅や大学等の施設内への「受け取り専用ロッカー」設置など受取拠点の拡大や受注枠の拡大等、利便性向上に努めたことで、ネットスーパーによる売上は前期比101.4%と伸長しました。当社のオフィス向けキャッシュレス無人店舗「スマートNICO」については、企業の事業所や大学、医療介護施設等へ出店しており、当期末時点で計45か所になりました。また、「Uber Eats」等を利用した商品配達サービス導入によるお客さまの利便性向上に努めており、当該サービス導入店舗数は当期末時点で計180店舗となりました。 「決済」「ポイント」「クーポン」「お得な情報」が一つのアプリで完結できるイオングループの公式トータルアプリ「iAEON」の新規会員獲得とアプリクーポンを活用した販促施策の強化に取り組んでおり、当社店舗をお気に入り店舗に登録いただいた当期末時点の会員数は前期末に比べ43万人増加し127万人を超える規模となりました。これらの取組により、アプリ内「ガッチャクーポン」利用件数は前期比132.3%、クーポン利用による売上は前期比131.2%、「iAEON」で使用できるスマホ決済「AEON Pay」による決済額は前期比148.9%と拡大しました。 インバウンド需要への取組では、特に第4四半期において中国政府による日本への渡航自粛要請の影響はあったものの、台湾の大手旅行会社とのタイアップ施策や韓国のパワーブロガーとの取組等、個人旅行客をターゲットとした販促施策を強化したことで免税売上高は前期比106.7%と伸長しました。 〈商品改革〉 エシカル消費への対応として環境配慮型商品の展開を拡大しており、「オーガニック」「ナチュラル」「ヘルス&ウェルネス」「サステナビリティ」商品の展開を拡大する等新たな価値創造の取組みを推進しています。オーガニック商品をはじめ、環境とからだに優しい商品を集めた当社独自の新たなショップ「b!olala(ビオララ)」については、4月に他社商業施設内へ出店した「ワン・フクオカ・ビルディング店(福岡市中央区)」のほか、既存のGMS4店舗でコーナー展開しております。また、環境配慮型商品や環境をテーマとした商品、サービスの価値についてサプライチェーン全体でお伝えする取組として、お取引先さまと連携し、より多くのお客さまに環境に配慮したお買物を意識していただきたいという思いを形にした「えらぼう。未来につながる今を」フェアを5月と10月に開催、期間中の対象商品の販売点数は昨年に比べ大きく増加しました。 食料品では、戦略的に生活応援施策の展開を継続・強化し、NB商品を期間限定で価格訴求する「しあわせプラス(応援価格)」対象商品の既存店売上高は前期比120.1%、イオンのPB「トップバリュ」については「ベストプライス」が前期比120.2%と大きく伸長し全体でも前期比111.2%となりました。会員さま特典としてのWAONボーナスポイント・アプリクーポン対象商品についても前期比113.9%と大きく伸長しました。お客さまのニーズが拡大しているデリカ(総菜)部門では、お取引先さまと共働でオリジナル商品開発を推進、「推し活」商品として品揃えを拡大しました。また、当期において新たに「毎月20日はフローズンの日」、「毎月15日はスイーツの日」をスタートする等、お客さまにご好評をいただいている名物催事企画の取組を拡大しました。これらの取組により、売上構成比の高い食料品の売上は期間を通して堅調に推移しました。 衣料品・住居余暇商品では、夏物の早期展開を計画したものの、4月、5月の気温が低く推移したことに加え、物価高騰が家計を圧迫するなかで価格対応が遅れたことで、特に第1四半期の売上が苦戦しました。第2四半期以降も、記録的な早さとなった梅雨明けからの長い夏、暖冬と天候不順による影響に加え、食料品を中心とした物価高騰の長期化に伴う消費行動の変化等の影響はありましたが、ブラックフライデーや初売り等の大型販促施策等による需要喚起に努めたことで、第2四半期以降の既存店の売上はほぼ前年並みとなりました。 当社独自の取組として、九州でおなじみの企業・メーカーとコラボレーションした九州ご当地企業コラボ商品を「着る推し活」として強化し、当期においてはTシャツ、ボクサーブリーフ&ソックス、パーカー等を店舗及び「イオン九州オンライン」で販売、お客さまにご好評をいただきました。また、仕事の日も休日も、日々の生活にフィットするシンプルで着心地の良い服を提供する当社オリジナルブランド「Urban Smart」の展開を拡大しました。 ホームセンター(HC)事業では、売上構成の高いホームケア部門において2024年に発生した日向灘地震や台風等に伴う防災関連需要の反動影響があり、全体としての売上は伸び悩みました。一方で、グリーン(園芸)部門においては、食料品の物価高騰への対応として野菜苗や家庭菜園キットの展開を拡大、ハイドロカルチャー、苔テラリウム等の屋内園芸を強化したことで売上は前期を上回りました。また、HCとしての専門性を高めるべく資格取得に向けた従業員教育に注力しており、当期における第2種電気工事士やDIYアドバイザー、愛玩動物飼養管理士等の公的資格及びガーデニングマスター等の社内資格取得者は計40名となりました。 〈既存資産の魅力度向上〉 既存施設の資産価値を高める取組として、当期においては「イオン高城SC(大分県大分市)」「イオン延岡SC(宮崎県延岡市)」「イオン大津SC(熊本県菊池郡大津町)」「イオンモール佐賀大和(佐賀県佐賀市)」の大規模リニューアルをはじめとして計10店舗の活性化を実施しました。このうち、3月にリニューアルしたイオン高城SCでは、施設・設備の刷新、館全体のフロア構成の見直し、地域のニーズに合わせた新たな商品・サービス・専門店の導入を進めたことで、SC全体の売上高が前期比120.4%、営業総利益は前期比113.5%となる等、当初計画を上回り好調に推移しました。 7月に子会社化した株式会社ジョイフルサンの店舗のうち「本原店(長崎県長崎市)」「新大工町ファンスクエア店(長崎県長崎市)」の2店舗を当社に移管し、売場をリニューアルしたうえで「マックスバリュ」店舗として再オープンしました。「トップバリュ」や「しあわせプラス」の展開拡大に加え、インストアベーカリーの導入、お客さまのニーズが高まっている冷凍食品、お惣菜売場の品揃え拡充等、ジョイフルサンがもつ地域密着の強みと当社がもつ商品力や効率性、サプライチェーンの強みの融合に努めました。 〈生産性・経営効率の向上〉 生産性向上につながるセルフレジや電子棚札等のDX関連投資を継続して実施しており、当期末時点におけるセルフレジ導入店舗数は計271店舗、電子棚札の導入店舗数は計242店舗となりました。また、レジ構成の新基準に基づくセルフレジ入替等による食品レジの効率化や空きセルフレジ案内表示によるアテンダント業務の効率化に取り組んだほか、店舗のオペレーション負担軽減に向けて新たなDX投資の効果検証を進めました。AI活用では、最適な値引率を提示して食品ロスを低減する「AIネビキ」や食品レジの最適人員配置を提示して勤務シフト作成人時を低減する「AIシフト」等による店舗オペレーションの効率改善に努めたほか、電気使用量の低減のための省エネ機器導入・入替、販促施策のデジタルシフト等に継続して取り組みました。これらの投資に対する効果創出に努めたことで、サービスレベルを上げながら同時に店舗の総人時の低減が進み、人時生産性が前期比104.7%となり、売上高に対する販売費及び一般管理費の比率は前期に比べ0.2ポイント改善しました。 b.財政状態の状況 <資産> 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ261億77百万円増加し、2,064億32百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べ86億11百万円増加し、618億24百万円となりました。これは主に現金及び預金が49億20百万円、未収入金が9億57百万円増加したことによるものです。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ175億65百万円増加し、1,446億7百万円となりました。これは主に有形固定資産が174億31百万円増加したことによるものです。 <負債> 当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ208億56百万円増加し、1,458億63百万円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べ73億17百万円増加し、948億6百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金64億93百万円、預り金24億11百万円増加したことによるものです。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ135億39百万円増加し、510億57百万円となりました。これは主に長期借入金が147億8百万円増加したことによるものです。 <純資産> 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ53億20百万円増加し、605億68百万円となりました。これは主に利益剰余金が44億7百万円増加したことによるものです。 c.環境保全・社会貢献活動等の取り組み 大分市佐賀関の被災地域の一日も早い復旧・復興を願い、大分県内の「イオン」「マックスバリュ」「ザ・ビッグ」「ホームワイド」「イオンバイク」38店舗において緊急支援募金を実施し、お客さまからお預かりした募金に加え、イオン九州社会貢献基金からの拠出金をあわせた1,622,466円を大分市に贈呈したほか、大分市社会福祉協議会と連携し、避難場所となっている「佐賀関市民センター」をはじめ数か所で移動販売車による食品や日用雑貨等の販売を実施しました。また、復興支援として12月15日に当社のGMS及びSM業態134店舗において佐賀関の産品である「関ぶり」を販売しました。 食品ロス削減を目的とした「産官学連携プロジェクト」に参画しており、エリア政策推進担当者を中心に、地域の生産者さま、学校・行政・団体の皆さまと連携し、規格外産品の商品化によるフードロス削減に取り組んでおります。直近では、7月に大分市において地元の高校生に考案いただいたレシピをもとに規格外大葉の商品化・販売に取り組んだほか、10月には福岡県朝倉市において地元の高校生が考案した規格外ネギの商品化・販売に取り組みました。 九州を中心にさまざまな地域が抱える環境・社会課題の解決へ向けて、従業員によるボランティア活動を積極的に行っています。被災地の復興支援や労働力不足といった課題に対応した援農活動、海岸清掃や地域の清掃活動など、労使が協力して多種多様な地域貢献に取り組んでいます。2023年度より継続している日向夏収穫支援活動では、当社従業員が、JA宮崎経済連、JA綾、地元生産者の皆さまとともに、宮崎県綾町「イオンの森」に隣接する圃場で日向夏の袋掛け作業や収穫作業を行いました。 ふるさと納税の理念「地域を元気に」に賛同し、地域貢献に向けた新たな取組として、イオンフィナンシャルサービスのポータルサイト「まいふる」にて、「イオンらしさ」をコンセプトに地元の産品をオリジナルセットにした商品の提供を12月より開始しました。 お買い物を通してできる社会貢献として当社独自企画として実施している「環境特別WAONボーナスポイント」の取組では、対象の環境配慮型商品の販売実績に基づき、「宮崎県綾町」「公益財団法人福岡県水源の森基金」「南島原市みんなの森協議会」「公益財団法人かごしまみどりの基金」「公益財団法人森林ネットおおいた」に寄附金を贈呈いたしました。 お客さまの利便性向上とともに、ペーパーレスによりイオンの目指す「イオンでの買物体験を通じて、日々のくらしそのものが自然とサステナブルにつながる社会をつくる」一環として、「電子レシート(レシートレス機能)」の利用促進を図っています。3月より「イオン幸せの黄色いレシートキャンペーン」に電子レシートを活用した投函方法を導入する等、2024年6月のサービス開始から当期末までの電子レシート発行件数は2,056万件を超え、このレシート紙削減効果をCO₂排出量に換算すると約51トンの削減につながっております。直近2月度の電子レシート決済比率は7.0%となりました。 食品廃棄物削減に関する理解と協力推進を目的として2019年に3店舗で取組を開始した「フードドライブ(食品の寄附活動)」は、当期末時点で281店舗、寄附による回収重量は累計211トンを超える規模となっております。また、当期より宮崎県内の「ホームワイド」8店舗において「ペットフードのフードドライブ」を開始しております。 当社は、イオン株式会社、イオン九州ユニオン、イオン関連会社とともに、障がいの有無に関わらず誰もが一緒に楽しめるパラスポーツイベント「イオン de パラスポ」を12月に開催、今回はイオンモール宮崎にて東京パラリンピックでも注目を集めた競技「ボッチャ」の体験会を実施しました。会場では、お客さま、障がいのある方、そして従業員が一緒にプレーしながら、互いに支え合う“心のバリアフリー”を体感していただきました。これからも共生社会の実現に向け、ボランティア活動やパラスポーツの普及活動に取り組んでまいります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ49億20百万円増加し、125億58百万円となりました。 <営業活動によるキャッシュ・フロー> 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は237億円となりました(前年同期は144億26百万円の増加)。これは主に、税金等調整前当期純利益86億99百万円と非資金的費用である減価償却費74億70百万円及び減損損失17億71百万円による増加があったこと等によるものです。 <投資活動によるキャッシュ・フロー> 当連結会計年度における投資活動による資金の減少は287億63百万円となりました(前年同期は173億54百万円の減少)。これは主に、新規出店及び既存店の活性化等に係る有形固定資産の取得による支出が274億50百万円あったこと等によるものです。 <財務活動によるキャッシュ・フロー> 当連結会計年度における財務活動による資金の増加は99億83百万円となりました(前年同期は50億64百万円の増加)。これは主に、長期借入金の返済による支出156億91百万円があったものの、長期借入れによる収入272億円があったことによるものです。 ③ 販売の実績 部門別の売上高の実績は以下のとおりであります。 部門の名称   売上高(百万円)   構成比(%)   前期比(%) 衣料品   41,280   7.9   99.1 食品   411,391   79.0   103.8 住居余暇商品   48,117   9.2   99.0 ホームセンター商品   16,670   3.2   97.0 医薬品、化粧品等   2,418   0.5   211.7 その他   710   0.1   94.1 合計   520,588   100.0   103.0 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、資産、負債、収益及び費用の報告額に不確実性がある場合、作成時に入手可能な情報に基づいて、その合理的な金額を算出するために見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 当社グループの連結財務諸表作成のための会計方針については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計方針)」に記載しております。 ② 財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フロー分析につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性 当連結会計年度の資金需要は、運転資金(その主なものは商品の仕入、広告宣伝費、人件費及び設備関連費用等)及び資本的支出であり、その資金源泉は営業活動によって得られた資金及び金融機関からの借入による資金調達により賄いました。詳細につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 また翌連結会計年度の資金需要については、店舗固定資産の購入及び店舗の新設による設備投資を予定しており、これらに必要な資金は自己資金および借入金で賄う予定です。

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開示資料

出典

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