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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

クオールホールディングス

Qol Holdings Co.,Ltd.3034 · Prime · 小売業

保険調剤薬局チェーン。処方せん調剤を軸に、医薬品の製造販売まで手掛けるヘルスケアグループ。

概要

クオールホールディングスは、調剤薬局「クオール薬局」を全国に展開する企業グループである。調剤併設型店舗を強みとし、処方箋応需率の向上と一般用医薬品販売を両立する。2026年3月期の連結売上高は2908億円、営業利益148億円、従業員数6247人。薬局事業を中核に、BPO事業(CSO・CRO・人材派遣)と製薬事業を展開する。

3つの事業セグメントで医療サービスを支える

グループは薬局事業、BPO事業、製薬事業の3セグメントで構成される。薬局事業はクオール株式会社など20社が運営し、保険薬局949店舗(2026年3月期末)を展開。BPO事業はアポプラスステーション株式会社など6社が、CSO(MR派遣)、CRO(治験受託)、紹介派遣、出版関連を手がける。製薬事業は第一三共エスファ株式会社など2社が後発医薬品の製造販売を行う。2025年4月に第一三共エスファの株式を追加取得し、80%の連結子会社とした。

M&Aによる急成長と店舗網の拡大

売上高は2013年3月期の768億円から2026年3月期には2908億円へと約3.8倍に拡大した。成長の原動力はM&Aである。2007年に株式会社エーベルを吸収合併し、アポプラスステーション、共栄堂、藤永製薬などを相次いで子会社化。特に2023年から2025年にかけて第一三共エスファの株式を段階的に取得し、製薬事業に本格参入した。新規出店と事業譲受も継続し、2026年3月期には10店舗の新規出店と8店舗の事業譲受を実施した。

地域密着型薬局とDX推進の両立

薬局事業では地域連携薬局や専門医療機関連携薬局の認定取得を推進し、在宅調剤・施設調剤に戦略的に取り組む。2026年4月には株式会社ローソンとの協業店舗が50店舗に到達した。クラウド型電子薬歴システムを活用し、患者への情報提供と業務効率化を進める。調剤報酬改定後は医療DX推進体制整備加算の取得を進め、技術料単価の上昇に寄与した。一方、処方期間の長期化と人件費増加が利益を圧迫する要因となっている。

製薬事業への進出で事業構造が変化

従来は薬局事業が売上の過半を占めていたが、第一三共エスファの連結子会社化により製薬事業の比率が急増した。2026年3月期のセグメント別売上高は薬局事業1775億円、BPO事業503億円、製薬事業629億円(内部消去前)。製薬事業では2024年12月に発売した3成分7品目が業績に貢献し、2026年3月期には2成分5品目を追加発売した。今後も後発医薬品以外の領域への拡大を計画している。

業界の中での役割は保険調剤薬局の運営会社であり、医療機関向けの医薬品供給も手掛けるにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,908億円
営業利益
148億円
営業利益率
5.1%
純利益
74億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
薬局事業1,775億円61.0%97億円5.5%
製薬事業990億円34.0%70億円7.1%
BPO事業143億円4.9%19億円13.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01保険薬局(患者)主力

クオール株式会社など連結子会社20社で保険薬局等を経営し、処方せんに基づく調剤サービスを提供している。患者の服用薬の管理や服薬指導を通じて地域医療に貢献する。

主な製品・サービス1
保険薬局サービス
処方せん受付から調剤、服薬指導、アフターフォローまでを行う保険薬局の運営。

02製薬企業・医療機関準主力

医薬品の製造販売を行うセグメント。第一三共エスファ株式会社など連結子会社2社が、医療用医薬品等の製造・販売を担う。

主な製品・サービス1
医療用医薬品
医療機関向けに処方される医薬品の製造・販売。

03企業(BPO)副次

CSO(医薬品等の営業支援)、CRO(医薬品開発支援)、紹介派遣、出版関連等のビジネスプロセスアウトソーシングサービスを提供する。

主な製品・サービス1
CSO・CROサービス
医薬品業界向けの営業支援、開発支援サービス。

製品と技術

調剤薬局クオール薬局の運営と機能分化対応

薬局事業の主力は「クオール薬局」ブランドの保険薬局である。調剤併設型の店舗が特徴で、処方箋に基づく調剤と一般用医薬品の販売を一店舗で行う。2026年3月期末の店舗数は949店舗。国が求める薬局の機能分化に対応し、地域連携薬局や専門医療機関連携薬局の認定取得を推進する。在宅調剤や施設調剤にも注力し、在宅基幹店を中心に施設と店舗間の調整を行う。2026年4月には株式会社ローソンとの協業店舗が50店舗に到達し、コンビニとの融合による新たな価値創造を目指す。

BPO事業:MR派遣や治験受託で医薬品開発を支援

BPO事業はアポプラスステーション株式会社を中核とする。主力のCSO事業では、製薬企業にMR(医療情報担当者)を派遣する。派遣する企業数は増加傾向にあり、2026年3月期は需要に対応して派遣数が増加した。CRO事業では医薬品や食品の開発業務を受託する。2025年11月にはEDC(電子データ収集)システムを提供するクリンクラウド株式会社をグループ化し、治験・臨床研究の効率化を支援する。紹介派遣事業では薬剤師スポット事業や産業医・産業保健師の派遣も手がけ、2026年3月期のBPO事業売上高は503億円に達した。

後発医薬品を中心とする製薬事業

製薬事業は第一三共エスファ株式会社が担う。主に後発医薬品(ジェネリック医薬品)の製造販売を行い、2026年3月期には2成分5品目を新たに発売した。2024年12月発売の3成分7品目も業績に寄与し、製薬事業の売上高は629億円に拡大した。グループシナジーとして、薬局事業の知見を活かした情報提供により市場シェア拡大を狙う。今後は後発医薬品以外の領域への展開も視野に入れ、研究開発を強化する。2026年3月期には2成分4品目の製造販売承認を取得しており、将来の収益に貢献する見込みである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

ドラッグストア中堅、急成長中

調剤薬局とドラッグストアをチェーン展開する中堅小売業。売上高は直近2期で1801億円から2640億円へ急拡大し、2026/3期には2908億円の見通し。営業利益率は5.1%前後で安定。同業のトライアルホールディングスなどと競合するが、調剤併設型の店舗戦略で差別化を図る。M&Aによる積極的な出店が成長を牽引する一方、企業統治やのれん償却などの課題も見える。

強み

  • 売上高が前期比46%増と急拡大、M&A効果が顕著
  • 処方箋薬の需要を取り込み、来店頻度の高い顧客を確保
  • 5%超の営業利益率を維持、スケールメリットが発揮
  • 中小薬局の買収により、出店スピードとエリア拡大を実現

課題

  • M&Aでのれんが積み上がり、減損リスクが存在
  • 調剤報酬改定や薬価改定で収益に影響の可能性
  • ドラッグストア大手との競争激化、値下げ圧力

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売業の時価総額近傍。太字がクオールホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
19997ベルーナ1,029億円8.8倍
22653イオン九州972億円16.0倍
32681ゲオホールディングス956億円11.0倍
43028アルペン913億円14.2倍
53034クオールホールディングス889億円11.6倍
62664カワチ薬品889億円25.3倍
72742ハローズ857億円9.5倍
82734サーラコーポレーション800億円10.5倍
97421カッパ・クリエイト795億円
103399丸千代山岡家791億円21.0倍
118244近鉄百貨店791億円20.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

調剤薬局の創業から上場までの道のり(1992年~2006年)

1992年10月、東京都中央区日本橋兜町にクオール株式会社を設立。医薬品の調剤及び販売を目的とした。当初は小規模な薬局運営から始まり、1995年から1999年にかけて本社を千代田区三番町、麹町、新宿区四谷へと移転しながら事業を拡大した。2003年5月にはフェーズオン株式会社を設立し、治験関連事業に進出。2006年4月、大阪証券取引所ヘラクレス(現JASDAQ)に株式を上場し、資金調達力を得た。

M&Aで規模を拡大した上場後(2006年~2012年)

上場後、積極的なM&Aを展開する。2007年1月、第一メディカル株式会社(現メディカルクオール)の全株式を取得し、医療・医薬情報資材制作事業を開始。同年10月には株式会社エーベルを吸収合併し直営化。この吸収合併に伴い、メディセオ・パルタックホールディングス(現メディパルホールディングス)と三菱商事がその他の関係会社となった。2011年12月には東京証券取引所市場第二部に上場し、2012年12月には市場第一部銘柄に指定された。2012年10月にはアポプラスステーション株式会社を子会社化し、CSO事業を本格化させる。

持株会社体制への移行と新たな事業領域(2012年~2019年)

2016年10月、株式会社共栄堂を子会社化し、薬局事業のさらなる拡大を図る。2018年10月、持株会社体制への移行に伴い商号をクオールホールディングス株式会社に変更。グループ経営管理機能を親会社に残し、事業部門は100%子会社のクオール株式会社(旧商号クオール分割準備株式会社)に承継した。2019年8月には藤永製薬株式会社の全株式を取得し、医薬品製造販売事業(製薬事業)に初めて進出した。同年の売上高は1448億円と、過去最高を更新していた。

製薬事業の強化とプライム市場移行(2019年~2026年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場に移行。2023年10月、第一三共エスファ株式会社の株式30%を取得し持分法適用関連会社化。2024年4月に21%を追加取得し連結子会社化、2025年4月にはさらに29%を取得し80%の連結子会社とした。これにより製薬事業の売上が急増し、2026年3月期の連結売上高は2908億円、営業利益148億円と過去最高を記録した。2025年11月には中経骨子を開示し、2031年3月期に売上高5000億円、営業利益350億円、ROE15%を目標とする長期計画を公表した。

年表23件を開く

1990年代

  • 1992年10月創業医薬品の調剤及び販売を目的として、クオール株式会社を東京都中央区日本橋兜町に設立。
  • 1995年1月本社を東京都千代田区三番町に移転。
  • 1999年7月本社を東京都千代田区麹町に移転。

2000年代

  • 2001年8月本社を東京都新宿区四谷に移転。
  • 2003年5月創業フェーズオン株式会社設立、治験関連事業開始。
  • 2006年4月上場大阪証券取引所ヘラクレス(現 東京証券取引所JASDAQ)に株式を上場。
  • 2007年1月M&A第一メディカル株式会社(現 メディカルクオール株式会社、連結子会社)の全株式を取得し子会社化、医療・医薬情報資材制作関連事業開始。
  • 2007年10月M&A株式会社エーベルを吸収合併し直営化。吸収合併に伴い、株式会社エーベルの親会社であった株式会社メディセオ・パルタックホールディングス(現 株式会社メディパルホールディングス)及び三菱商事株式会社が「その他の関係会社」となる。
  • 2008年12月創業クオールメディス株式会社設立、労働者紹介・派遣事業開始。
  • 2009年2月クオールアシスト株式会社(連結子会社)設立、社内業務代行事業開始。

2010年代

  • 2010年6月本社を東京都港区虎ノ門に移転。
  • 2011年12月当社の公募増資による新株式発行により、三菱商事株式会社の所有株式に対する議決権比率が低下し、「その他の関係会社」に該当しなくなる。
  • 2011年12月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 2012年2月上場大阪証券取引所JASDAQ(現 東京証券取引所JASDAQ)の上場廃止。
  • 2012年10月M&Aアポプラスステーション株式会社(連結子会社)の全株式を取得し子会社化。
  • 2012年12月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。
  • 2016年10月M&A株式会社共栄堂(連結子会社)の全株式を取得し、子会社化。
  • 2018年10月商号変更持株会社体制への移行に伴い、当社商号をクオールホールディングス株式会社に変更。当社のグループ経営管理を除く一切の事業部門に関する権利義務を100%連結子会社であるクオール株式会社(旧商号 クオール分割準備株式会社、連結子会社)に承継。
  • 2019年8月M&A藤永製薬株式会社(連結子会社)の全株式を取得し子会社化、医薬品製造販売事業開始。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2023年10月第一三共エスファ株式会社(連結子会社)の株式の30%を取得し、持分法適用関連会社化。
  • 2024年4月M&A第一三共エスファ株式会社(連結子会社)の株式の21%を追加取得し、連結子会社化。
  • 2025年4月第一三共エスファ株式会社(連結子会社)の株式の29%を追加取得し、80%連結子会社となる。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2031年3月期まで5,000億円
  • 営業利益2031年3月期まで350億円
  • ROE2031年3月期まで15%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    薬局事業の深化と利便性向上

    患者志向の薬局を追求し、地域連携薬局や専門医療機関連携薬局の認定取得を推進。在宅・施設調剤に戦略的に取り組み、DXによる情報提供や業務効率化で生産性を高める。

  2. 02

    BPO事業の拡大と生産性向上

    CSO事業でMR派遣増加、CRO事業で新規顧客・受託領域開拓、紹介派遣事業でAI活用による集客拡大と人材育成強化。出版関連事業ではコンベンション・コンプライアンス事業を拡大し利益率向上。

  3. 03

    製薬事業の成長と構造改革

    グループシナジーを活用した研究開発・販売活動を強化。後発医薬品以外の領域拡大と薬局事業の知見を活かした情報提供で市場シェア拡大。コスト削減等の構造改革で持続的成長基盤を構築。

  4. 04

    サステナビリティ推進と価値の見える化

    環境負荷低減とSDGsへの理解促進に取り組み、事業活動を通じた社会的・経済的価値の向上を目指す。具体的な価値や進捗の見える化を実施。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で6,247人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は724万円で、9期前と比べて2.9%平均年齢は45.8歳、平均勤続年数は4.2年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,505
2018年3月4,678
2019年3月43.60.45,070
2020年3月74644.51.05,366
2021年3月71944.21.75,517
2022年3月69844.02.55,620
2023年3月73445.02.85,746
2024年3月72946.23.45,856
2025年3月71945.83.76,254216
2026年3月72445.84.26,247237

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 5 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社他 調剤及び 物販店舗 — 東京都 港区他138億円
薬局事業
本社 — 東京都 中央区151百万円
BPO事業
本社 — 東京都港区16百万円
全社(共通)
主な関係会社
  • 国内
    クオール株式会社(注)4、5
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社共栄堂(注)4
    新潟県新潟市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アポプラスステーション株式会社
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    第一三共エスファ 株式会社(注)4、6
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 国内
    株式会社メディパル ホールディングス(注)3
    東京都中央区 · その他の関係会社
    議決権23.1%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2,908億円営業利益148億円前期と比べると増収増益で、売上が+10.2%、利益が+9.6%。

売上高
+10.2%
2,908億円
営業利益
+9.6%
148億円
純利益
+42.3%
74億円
営業利益率
5.1%
前期比 -0.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3,150億円2,908億円
営業利益165億円148億円
純利益78億円74億円
1株あたり配当¥54¥54

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は739億円、営業利益は62億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+70.3%、営業利益は+226.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q43915
2024年1Q434194.410
2024年2Q451173.89
2024年3Q460214.619
2024年4Q45611
2025年2Q1,248614.912
2025年4Q1,392745.340
2026年2Q1,422725.135
2026年4Q1,486765.139
2027年1Q739628.430

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は768億円から2,908億円へ3.8倍に増えた。直近期の営業利益率は5.1%。売上は5期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月7682813
2014年3月1,010228
2015年3月1,1444322
株式会社共栄堂(連結子会社)の全株式を取得し、子会社化。
2016年3月1,2506737
2017年3月1,3157144
持株会社体制への移行に伴い、当社商号をクオールホールディングス株式会社に変更。当社のグループ経営管理を除く一切の事業部門に関する権利義務を100%連結子会社であるクオール株式会社(旧商号 クオール分割準備株式会社、連結子会社)に承継。
2018年3月1,4559350
藤永製薬株式会社(連結子会社)の全株式を取得し子会社化、医薬品製造販売事業開始。
2019年3月1,4487239
2020年3月1,6548041
2021年3月1,6187434
2022年3月1,66210155
2023年3月1,70010157
第一三共エスファ株式会社(連結子会社)の株式の21%を追加取得し、連結子会社化。
2024年3月1,8019349
2025年3月2,6401351385.152
2026年3月2,9081481495.174

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2,908億円のうち、営業利益として残るのは148億円5.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は74億円、売上の2.5%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金85.9%2,499億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.0%261億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.1%148億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
14.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.4pt
5.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.1pt
2.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.3pt
12.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが187億円、投資CFが−91億円で、差し引きのフリーCFは96億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は210億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月53−6636−1353
2014年3月24−8457−6050
2015年3月78−5132780
2016年3月75−334142163
2017年3月58−15474−96141
2018年3月111−38−1773198
2019年3月58−8329−25202
2020年3月45−87−2−42158
2021年3月129−31−6198195
2022年3月101−31−10070165
2023年3月117−70−2647186
2024年3月135−132803269
2025年3月126−20472−78264
2026年3月187−91−15096210

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,581億円。このうち返さなくてよい自己資本が598億円で、自己資本比率は36.3%(業種中央値47.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月40813227632.0
2014年3月53917436531.6
2015年3月59519240332.2
2016年3月69821048829.7
2017年3月81321659726.2
2018年3月87335951441.2
2019年3月94239055241.1
2020年3月1,02941061939.4
2021年3月1,00641858840.9
2022年3月96043952145.7
2023年3月1,01948953047.9
2024年3月1,17852865044.8
2025年3月1,59762197535.8
2026年3月1,58159898336.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
214億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
479億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
46億円
在庫として抱えている分
負債合計
983億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
64
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE322社中84位あたり、逆に低いのは自己資本比率322社中228位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.9%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.1%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
36.3%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
10.2%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.4%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,285で、1年前と比べて+11.9%過去52週の値幅のなかでは62%の位置にある。

¥2,285-4.4%1ヶ月+13.7%1年+11.9%時価総額889億円
過去52週の値幅
安値¥1,681高値¥2,655

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.6倍
PER (会社予想)11.0倍
PBR1.44倍
配当利回り2.36%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月にかけて緩やかに上昇し、8月10日に急騰。8月14日には2638円と、1か月で27.3%上昇しました。25日移動平均線(2148.92円)を22.8%上回り、52週高値(2655円)にわずか0.6%まで接近しています。52週安値(1681円)からは57%上昇しました。出来高は8月10日に72万株と急増し、強い買いが入っています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER10.8倍は同業平均41.4倍を大幅に下回り割安。PBR1.39倍は同業平均2.96倍を下回る。ROE12.9%と高く資本効率良好。配当利回り2.35%は同業平均13.6%を下回るが、配当性向21.2%と余裕があり増配余地あり。収益成長も順調で、総合的に割安。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.6倍39.6倍
PER (予想)11.0倍
PBR1.44倍2.44倍
ROE12.9%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

調剤併設型ドラッグストアのトップクラス企業。M&Aで急拡大し、2025年3月期は前期比46%増収。強気派は処方箋調剤の安定需要と業態シナジーによる高成長を評価。一方、弱気派は大型M&Aの統合リスクや過剰債務、人件費上昇による収益圧迫を懸念。PER10倍台と割安視されるが、成長持続性に疑問符。

プラスに働く材料7
  • 調剤需要の安定性

    高齢化で処方箋数増加、調剤報酬は公定で安定。

  • M&Aによる成長加速

    大型買収で売上急拡大、スケールメリット発揮。

  • 店舗シナジー

    調剤来店客が物販も購買、顧客単価向上。

  • 営業利益148億円への成長2026/3期影響

    2025/3期135億円→2026/3期148億円、+9.6%。調剤薬局の需要増で収益拡大。

  • M&Aによる店舗網拡大継続影響

    過去大型買収でRevenue倍増。更なる買収でスケールメリット追求。

  • PER10.8倍のバリュエーション余地通年影響

    PER10.8倍は小売業平均並。成長率考慮すれば割安感あり。

  • 調剤報酬改定の追い風2026年4月影響

    薬局の機能強化で加算増。業界構造改善が業績にプラス。

マイナスに働く材料7
  • M&A統合リスク

    店舗・システム統合に時間とコスト、収益化不透明。

  • 財務負担の増大

    のれん償却や借入金増で利益率低下リスク。

  • 調剤報酬改定リスク

    薬価改定や調剤報酬引き下げが収益直撃。

  • 薬価改定による収益圧迫2年ごと影響

    薬価引き下げは調剤収入減少に直結。2026年改定で影響大。

  • 人材不足と労務費上昇継続影響

    薬剤師不足で採用コスト増。店舗運営効率低下リスク。

  • 新規参入による競争激化継続影響

    ドラッグストア等の参入で患者獲得競争。粗利低下の可能性。

  • のれん減損リスク不定期影響

    過去M&Aで多額ののれん計上。収益悪化時は減損発生。

次の決算で確かめる点
処方箋応需率
調剤部門の稼働率を示す重要指標。
既存店売上高前年比
M&A効果除いた実質成長力。
のれん償却前営業利益
M&A費用影響除いた収益力実態。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり54で、前期から+47.1%いまの株価に対する利回りは2.36%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥54
1株あたり
配当利回り
2.36%
いまの株価に対して
配当性向
21.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2425.4
2018年3月2816.737.9
2019年3月280.091.5
2020年3月280.034.7
2021年3月280.019.0
2022年3月280.019.1
2023年3月3214.318.0
2024年3月30−6.316.7
2025年3月3413.319.5
2026年3月5047.121.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥54

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ26,287人。区分でいちばん多いのは個人・その他30.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.8%を占め、残る63.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他26.628.632.735.734.030.3
事業法人30.129.930.129.429.329.5
外国法人27.327.723.617.324.327.6
金融機関14.612.612.613.011.17.3
証券会社1.31.21.04.61.25.3
自己株式3.13.13.13.13.13.4
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社メディパルホールディングス19.49
02MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)9.72
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.96
04クオールグループ従業員持株会4.56
05中村 敬4.22
06モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社4.04
07UBS AG SINGAPORE-CLIENT ACCOUNT JSAT(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)3.58
08第一三共株式会社3.35
09株式会社メディパル保険サービス2.84
10BNP PARIBAS LUXEMBOURG/2S/JASDEC/FIM/LUXEMBOURG FUNDS/UCITS ASSETS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.52

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近11
  • 2026-09-02
    中村 敬
    新規の大量保有報告
    6.25%
    -1.02pt
  • 2026-08-20
    モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社
    新規の大量保有報告
    4.99%
    -1.33pt
  • 2026-08-06
    モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社
    新規の大量保有報告
    6.32%
    -0.14pt
  • 2026-07-22
    モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.74%
    -2.09pt
  • 2026-07-17
    モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社
    新規の大量保有報告
    3.83%
    +0.02pt
  • 2026-07-15
    モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社
    新規の大量保有報告
    3.81%
    +0.01pt
  • 2026-07-14
    モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社
    新規の大量保有報告
    3.80%
    -0.89pt
  • 2026-05-21
    モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社
    新規の大量保有報告
    4.69%
    -0.46pt
  • 2026-04-24
    ウィル・フィールド・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(WILL FIELD CAPITAL PTE.LTD.)
    新規の大量保有報告
    17.73%
  • 2026-04-22
    ウィル・フィールド・キャピタル・ピーティーイー・エルティーディー(WILL FIELD CAPITAL PTE.LTD.)
    新規の大量保有報告
    17.73%
  • 2026-04-21
    モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社
    新規の大量保有報告
    5.15%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+274%、1株純資産は14期で+199%。直近期のROEは12.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月5351110.517.122.1
2014年3月255225.226.161.3
2015年3月6355711.916.040.6
2016年3月10860219.515.732.8
2017年3月12865220.712.825.4
2018年3月14193717.414.837.9
2019年3月1021,00710.514.891.5
2020年3月1071,07510.312.434.7
2021年3月901,1248.217.419.0
2022年3月1501,19012.97.819.1
2023年3月1531,31512.27.618.0
2024年3月1311,4149.613.516.7
2025年3月1381,5219.413.119.5
2026年3月1971,52912.99.421.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額270百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中村敬代表取締役社長561,641,600
石井孝芳代表取締役専務6419,327
福滿清伸代表取締役常務5866,500
柄澤忍常務取締役6411,084
富樫豊取締役5326,354
今井圭取締役487,434
鈴木裕司取締役506,937
窪木登志子取締役663,700
山本行治取締役584,800
森康利取締役(監査等委員)54800
宮﨑源征取締役(監査等委員)692,800
石井和夫取締役(監査等委員)62924
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢保有株数
大島美岐子7615,800
角替隆志717,100
川口潤取締役482,210

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)824324330
社外取締役418185
取締役(社内)1999

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容514字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 企業集団の状況 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、クオールホールディングス株式会社(当社)、連結子会社28社より構成され、薬局事業、BPO事業、製薬事業を営んでおります。 なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。 当社グループの事業内容と当社及び関係会社の当該事業に係る位置づけは、次のとおりであります。 なお、次の3事業は「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等  (1) 連結財務諸表  注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 [事業系統図] 事業の系統図は次のとおりであります。 (1) 薬局事業 クオール株式会社を含む連結子会社20社は、保険薬局等の経営を行っております。 (2) BPO事業 アポプラスステーション株式会社を含む連結子会社6社は、CSO事業、CRO事業、紹介派遣事業、出版関連事業等を行っております。 (3) 製薬事業 第一三共エスファ株式会社を含む連結子会社2社は、医薬品の製造販売を行っております。
経営方針・対処すべき課題2,289字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループでは「わたしたちは、すべての人の、クオリティ オブ ライフに向きあいます。いつでも、どこでも、あなたに。」を企業理念とし、「あなたの、いちばん近くにある安心」をスローガンとして掲げ、患者さまのQOL向上に役立つ医療サービスを提供することを基本方針としております。 また、当社グループの全役職員は、コンプライアンスの精神に則り、各種法令、規則等の遵守、自律的に何が倫理的に正しい行為かを考え、その価値判断に基づき行動いたします。 (2)目標とする経営指標 資本効率を重視する連結業績管理制度を採用し、自己資本利益率(ROE)や総資産利益率(ROA)を基準とした経営管理を行っております。 (3)経営環境及び対処すべき課題 当社グループは、2030年のありたい姿として、「すべての人に、医療の安心を届ける存在へ」を掲げるとともに、2031年3月期目標として、連結売上高5,000億円、営業利益350億円、ROE15%を掲げております。この目標の達成に向けて、「深化と進化」を基本方針とし、薬局事業・BPO事業・製薬事業の発展と成長を実現してまいります。 また、サステナビリティの実現に向けて、環境負荷の低減に努めるとともに、SDGsへの理解を全社的に促進し未来につながる取り組みを実施します。そして、事業活動を通してステークホルダーの皆さまにとっての社会的価値や経済的価値の向上のための議論を進めており、具体的な価値や進捗の見える化に取り組んでまいります。 事業戦略については次のとおりであります。 ① 薬局事業 薬局事業においては、患者さまの求める薬局のあり方を追求し続け、更なる利便性や安心の提供を目指すとともに、グループシナジーを活用して医療を発展させる情報を提供することで、唯一無二の薬局事業を目指してまいります。そして、医療の継続や質の平準化を進め、地域医療の安定化に寄与できる体制を引き続き構築するとともに、在宅基幹店を中心に施設と各店舗間の調整・サポートを行う等、在宅・施設調剤に戦略的に取り組むことで、患者さまに寄り添う医療の実現に注力いたします。 また、国から求められている薬局の機能分化に対応するために、地域連携薬局や専門医療機関連携薬局の認定取得を推進するとともに、多様化する医療ニーズに柔軟に対応するために教育体制を強化することで、より質の高い医療を届けてまいります。 薬局の利便性の向上においては、クラウド型電子薬歴システムの活用による患者さまへの幅広い情報提供等、DXへの取り組みや協業を通じて、薬局・薬剤師がより多くの患者さまにとって身近な存在になるように取り組んでまいります。 そして、より質の高い医療をより多くの患者さまへ持続的に提供するために、コストの見直しをゼロベースで行うとともに、DXの活用を強力に推進することで生産性の向上に取り組んでまいります。 ② BPO事業 BPO事業においては、顧客に対して一体的な営業活動を行うことにより、規模を拡大してまいります。 CSO事業につきましては、アポプラスステーション株式会社において、MR派遣需要の拡大に対応するために、各種方法によりMR人財の採用力を高めるとともに、MR派遣需要が旺盛な成長領域への営業を拡大することで、MRの派遣数を増加させ、更なる事業の拡大に注力してまいります。また、医薬品や食品等の開発業務の受託を行うCRO事業につきましては、新規顧客及び受託領域を開拓するとともに、クリンクラウド株式会社において、医薬品開発の治験・臨床研究に利用されるEDCの活用を進めてまいります。 紹介派遣事業につきましては、アポプラスキャリア株式会社において、AI等の各種ツールの活用により集客数を拡大するとともに、人財育成の仕組みを強化することで生産性を向上させ、更なる成約件数の拡大を目指します。また、薬剤師スポット事業や、産業医・産業保健師に関する新規事業を拡大することで、更なる事業拡大につなげてまいります。 出版関連事業につきましては、メディカルクオール株式会社において、コンベンション事業及びコンプライアンスサービス事業を更に拡大させるとともに、両事業を既存の資材制作事業の受注につなげることで、顧客内シェアの拡大及び利益率の向上を目指してまいります。 ③ 製薬事業 製薬事業においては、グループシナジーを活用した研究開発及び販売活動により、更なる成長を目指します。 製品ラインナップにつきましては、患者さまや医療関係者目線の開発を強化するとともに、後発医薬品以外の領域も拡大してまいります。また、薬局事業の知見を活かした情報提供を行い、市場シェアを拡大してまいります。 2026年3月期は、第一三共エスファ株式会社において、2成分5品目を発売するとともに、2成分4品目の製造販売承認を取得しており、業績への寄与が見込まれております。 そして、コスト削減等の構造改革を行うことで、持続的な成長基盤を構築してまいります。 ※CSO:Contract Sales Organizationの略 ※CRO:Contract Research Organizationの略 ※MR:Medical Representativeの略 ※EDC:Electronic Data Captureの略
事業等のリスク3,514字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)当社グループのリスクマネジメント体制 当社グループのリスクマネジメント体制の詳細は、「第4  提出会社の状況  4  コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載のとおりであります。 (2)当社グループにおける主要なリスク ①法的規制等について a.当社グループの行う事業について 当社グループの行う事業では、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(以下、「薬機法」といいます。)」、「健康保険法」及び「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」等の多岐にわたる法令による規制を受けております。例えば、薬局事業又は製薬事業において国及び各都道府県等の許可・登録・指定・免許を受けることができない場合、関連する法令に違反した場合、又は法令が改正された場合等には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 b.薬剤師の確保について 薬局業務においては、「薬剤師法」第19条に基づき薬剤師以外の調剤が禁じられております。また、薬局、店舗販売業及び配置販売業の業務を行う体制を定める省令に基づき、1日平均取扱処方箋40枚に対して1人の薬剤師を配置する必要がある旨定められております。 このため、新規採用者数の減少・退職者数の増加等により薬剤師の必要人数が確保できない場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 ②医療業界の事業環境について a.医薬分業の動向について 医薬分業は、医療機関と保険薬局がそれぞれ専門分野で業務を分担し、国民医療の質の向上を図ろうとするものであり、国の政策として推進されてきました。今後、動向が変化する場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 b.調剤報酬・薬価改定について 調剤売上は、薬剤料収入と技術料収入から成り立っており、調剤報酬及び薬価は厚生労働省により定められております。また、調剤報酬及び薬価は、国民医療費を抑制するため、段階的に改定されております。今後、調剤報酬改定が行われ、調剤報酬の点数及び金額等が変更になった場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。また、薬価改定が行われた場合には、医薬品の価格に影響が出るため、薬局事業及び製薬事業の業績等に影響を及ぼす可能性があります。 c.消費税等の影響について 薬局事業においては、社会保険診療に係わる調剤売上は消費税法上非課税となる一方、医薬品等の仕入には同法において課税されております。このため、当社グループ内の薬局事業会社は、消費税等の最終負担者となっており、仕入先に支払った消費税等は、売上原価に計上されております。 過去の消費税等の導入時及び消費税率改定時には、消費税率の上昇分が薬価の改定において考慮されておりましたが、今後、消費税率が改定され、その影響が薬価に反映されなかった場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 ③資金調達について 当社グループの事業資金の一部は、金融機関からの借入により調達しております。このため、景気の後退、金融市場の悪化、金利の上昇、当社グループの信用力の低下、業績の見通しの悪化等の要因により、当社グループが望む条件で適時に資金調達を行えない可能性があります。万一当社グループが今後資金調達を望ましい条件で実行できない場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 ④事業拡大に向けた投資について a.新規出店、M&A及び医薬品の販売権獲得等について 当社グループの事業拡大には、薬局事業の店舗数拡大及び製薬事業の製品ラインナップの拡充が大きく寄与しております。 ただし、当社グループの新規出店・M&A条件に合致する案件を確保できない場合や、医薬品の販売権を計画どおりに獲得できない場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 b.固定資産、のれん・営業権の減損について 事業拡大に向けた投資においては、将来にわたり安定的な収益力を確保できることを十分に検討しておりますが、将来、計画どおりに収益を確保できない場合には、新規出店により取得した固定資産、M&Aに伴うのれん・医薬品の販売権獲得に伴う営業権に係る減損損失が発生し、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤事業の継続について a.災害等について 予期せぬ火災、テロ、戦争、疫病、地震、異常気象等により、店舗、工場、事業所等の施設の損壊、施設への商品供給の停止及びその他事業継続に支障をきたす事態が発生した場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 b.感染症の拡大について 重大な感染症が拡大し、患者さまの医療機関への受診控えや医療機関の外来診療の抑制等による影響が生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥個人情報の利用・管理について 当社グループは、業務上多くの個人情報を保有しておりますが、その管理については、適切に行っております。当社では2005年4月の「個人情報保護法」の施行にあわせて、個人情報保護に関する当社の基本方針を明確化した「個人情報保護方針」及び個人情報取扱いに関する基本事項を定めた「個人情報保護基本規程」を制定して、個人情報の保護について十分注意し漏洩防止に努めております。また、サイバー攻撃等に対応するために、ゼロトラストモデルを構築してまいります。万一個人情報が漏洩した場合には、当社グループの社会的信用の低下、損害賠償責任の発生等、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦調剤過誤について 当社グループでは、調剤過誤を防止するために、社内教育の徹底、調剤過誤防止システムの導入、社内イントラネットを活用した実績の収集等、様々な対策を講じております。しかし、調剤過誤が発生することで、訴訟による多額の損害賠償の支払いや、社会的信用を損なうことがあった場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧医薬品の品質・副作用について 当社グループの事業活動において、予期せぬ副作用の発生や何らかの原因による品質不良等により、販売中止・製品回収等の事態が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨サプライチェーンについて 当社グループの事業活動において、何らかの理由により原材料・商品の仕入れや製造活動に遅延又は停止等の事態が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、製造販売を外部に委託している医薬品において、何らかの理由により製造委託先との契約の条件変更等が発生した場合には、製品が供給できなくなることにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩環境・安全について 医薬品の研究・製造等の過程で使用される化学物質の中には、人体や生態系に悪影響を与える物質も含まれております。当社グループでは、医薬品等の管理には万全を期しておりますが、万一、大気汚染、土壌汚染、水質汚濁等の環境問題が発生した場合には、損害賠償責任の発生等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪知的財産権の侵害等による訴訟リスクついて 当社グループでは、他者の持つ特許権、商標権等の知的財産権を侵害しないよう細心の注意を払っておりますが、万一、他者の知的財産権を侵害した場合や、他社との提携において知的財産権の侵害や機密情報の漏洩等が発生した場合には、多額の損害賠償責任を負う可能性があります。 一方、当社グループの持つ知的財産権を侵害されないよう細心の注意を払っておりますが、他者からの侵害を把握しきれない、もしくは適切な対応ができない場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループの事業活動に関連して、医薬品の副作用、製造物責任、労務問題、公正取引等に関連する訴訟を提起される可能性があり、その動向によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,463字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般的に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、見積りが必要になる事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 財政状態及び経営成績等の状況 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善により、緩やかな回復が見られました。しかしながら、物価上昇の継続による個人消費への影響、アメリカの通商政策及び中東情勢等、景気の先行きにつきましては、依然として不透明な状況が続いております。 2025年11月には、中期経営計画骨子を開示し、2030年の当社グループのありたい姿として、「すべての人に、医療の安心を届ける存在へ」を掲げました。「深化と進化」を基本方針とし、薬局事業・BPO事業・製薬事業の発展と成長を実現してまいります。 また、当連結会計年度における当社グループ連結業績については、売上高及び各段階利益において過去最高の業績となりました。 薬局事業につきましては、前期に実施された調剤報酬改定で新設された医療DX推進体制整備加算の取得等が進んだことや、後発医薬品の使用割合が増加したことにより、技術料単価が上昇した一方、処方期間の長期化が進みました。また、昨今の物価上昇の状況に対応するために給与を増額したことにより、人件費が増加いたしました。 BPO事業につきましては、CSO事業を運営する、アポプラスステーション株式会社の派遣MRを活用する企業数が増加しており、企業からの需要に適切に対応した結果、派遣数が増加いたしました。また、出版関連事業を運営する、メディカルクオール株式会社において、取引先数の拡大等により売上高が増加するとともに、内製化等の経営効率の改善を図ることで利益率が上昇いたしました。 製薬事業につきましては、2025年4月に、第一三共エスファ株式会社の株式の29%を追加取得し、株式保有割合は80%となりました。業績につきましては、第一三共エスファ株式会社において、2024年12月に発売いたしました3成分7品目が大きく寄与するとともに、2026年3月期に発売した2成分5品目が寄与いたしました。 当連結会計年度における当社グループ連結業績は、売上高290,772百万円(前年同期比10.2%増加)、営業利益14,811百万円(前年同期比10.0%増加)、経常利益14,879百万円(前年同期比7.6%増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は7,408百万円(前年同期比43.5%増加)となりました。また、EBITDAについては、24,624百万円(前年同期比12.8%増加)となりました。 セグメント別の財政状態及び経営成績は、次のとおりであります。 a. 薬局事業 薬局事業においては、薬局の機能分化等の専門性向上、患者さまの利便性向上やM&A・新規出店及び在宅・施設調剤の推進による規模の拡大、DXの活用等による生産性の向上に取り組みました。 当連結会計年度において、出店状況は、新規出店10店舗、事業譲受8店舗、子会社化による取得1店舗の計19店舗増加した一方、閉店15店舗、事業譲渡3店舗の計18店舗減少した結果、当事業全体で店舗数は949店舗となりました。今後も付加価値の高い薬局を展開していくために、戦略的なM&Aや新規出店により規模の拡大を図ってまいります。なお、2025年10月に、在宅調剤に積極的に取り組んでおります有限会社横浜薬業サービスの株式を取得し、2026年1月には、株式会社ひかりが神奈川県内の横浜駅前エリア等にて運営する調剤薬局8店舗を譲受けました。今後も、患者さまに寄り添う医療の実現に一層努めてまいります。 薬局運営においては、2026年4月に、株式会社ローソンと共同で展開する協業店舗が、節目となる50店舗に到達いたしました。「地域医療を支える薬局」と「生活インフラとしてのコンビニ」の融合という新たな価値の創造を続けるとともに、地域の生活を支える取り組みを推進してまいります。 また、2026年2月には、クオール株式会社がNPO法人日本ブラインドサッカー協会と競技力向上パートナー契約を締結いたしました。薬剤師及び管理栄養士が、専門性を活かし障がい者アスリートの健康を支援することで、薬局機能の向上を図るとともに、すべての人が安心して相談でき、医療サービスを受けられる共生社会の実現を目指してまいります。 業績につきましては、医療DX推進体制整備加算の取得等が進んだことや、後発医薬品の使用割合が増加したことにより、技術料単価が上昇した一方、処方期間の長期化が進みました。また、昨今の物価上昇の状況に対応するために給与を増額したことにより、人件費が増加いたしました。 その結果、売上高は177,461百万円(前年同期比3.4%増加)、営業利益は9,730百万円(前年同期比3.0%減少)となりました。 また、当連結会計年度末の資産合計は、93,940百万円となり、前連結会計年度末から896百万円減少しております。 当社グループの属する保険薬局業界においては、調剤報酬改定及び薬価改定が行われた場合、関連する法令が改正された場合、又は固定資産・のれんに係る減損損失が発生した場合等において、業績等に影響を及ぼす可能性があります。 詳細については、「第2  事業の状況  3  事業等のリスク」に記載のとおりであります。 b. BPO事業 BPO事業においては、引き続き主力事業であるCSO事業、CRO事業、紹介派遣事業、出版関連事業の規模を拡大しております。 CSO事業につきましては、アポプラスステーション株式会社において、派遣MRを活用する企業数が増加しており、企業からの需要に適切に対応した結果、派遣数が増加いたしました。また、派遣単価の見直しにより利益率を向上させることで、MR人財の採用や育成に投資できる体制の構築につなげてまいりました。今後は、人材紹介会社との連携強化等により採用力を高めるとともに、医療の発展に即した様々な領域の受注を拡大してまいります。また、医薬品や食品等の開発業務の受託を行うCRO事業につきましては、2025年11月に、医薬品開発の治験・臨床研究に利用されるEDCを提供する、クリンクラウド株式会社をグループ化いたしました。医薬品開発の治験・臨床研究の拡大に加え、食品試験にもEDCを導入した支援を行うなど、グループ化によるシナジーを活かして、更なる事業拡大につなげてまいります。 紹介派遣事業につきましては、アポプラスキャリア株式会社において、特に薬剤師の紹介派遣に関して、社員の採用を前期に強化したことにより成約件数が増加した一方、人件費や広告宣伝費等の固定費が増加いたしました。今後は、人手不足という外部環境の大きな変化に対応すべく、人材育成及び生産性の向上に注力してまいります。 出版関連事業につきましては、メディカルクオール株式会社において、成長事業であるコンベンション事業やコンプライアンスサービス事業の取引先数の拡大等により売上高が増加するとともに、基盤事業である資材制作事業等において、内製化等の経営効率の改善を図ることで利益率が上昇いたしました。また、2026年2月には、一般社団法人 日本循環器協会が主催する、Go Red for Women Japan 健康セミナー2026「赤をまとい女性の心臓病を考える」を運営いたしました。 その結果、売上高は14,300百万円(前年同期比5.1%増加)、営業利益は1,898百万円(前年同期比11.3%増加)となりました。 また、当連結会計年度末の資産合計は、8,302百万円となり、前連結会計年度末から265百万円減少しております。 当社グループが行うBPO事業の運営においては、法令による規制を受けており、各都道府県等の許可・登録・指定・免許を受けることができない場合、関連する法令に違反した場合、又は法令が改正された場合等において、業績等に影響を及ぼす可能性があります。 詳細については、「第2  事業の状況  3  事業等のリスク」に記載のとおりであります。 c. 製薬事業 製薬事業においては、グループシナジーを活用した研究開発及び販売活動により、更なる成長を目指します。 業績につきましては、第一三共エスファ株式会社において、2024年12月に発売いたしました3成分7品目が大きく寄与するとともに、2025年12月に発売した前立腺癌治療剤『アビラテロン酢酸エステル錠(先発品名ザイティガ®錠)』、2026年3月に発売した抗血小板剤『プラスグレル錠(先発品名エフィエント®錠)』及び『プラスグレルOD錠(先発品名エフィエント®OD錠)』が寄与いたしました。また、第一三共エスファ株式会社において、2026年2月に、アレルギー性疾患治療剤『ビラスチン錠(先発品名ビラノア®錠)』及び『ビラスチンOD錠(先発品名ビラノア®OD錠)』、選択的SGLT2阻害剤『ダパグリフロジン錠(先発品名フォシーガ®錠)』の製造販売承認を取得いたしました。 藤永製薬株式会社においては、引き続き第一三共エスファ株式会社との連携も視野に入れ、医薬品の品目数増加に向けた準備を進めております。 その結果、売上高は99,010百万円(前年同期比25.8%増加)、営業利益は6,960百万円(前年同期比32.0%増加)となりました。 また、当連結会計年度末の資産合計は、65,387百万円となり、前連結会計年度末から805百万円減少しております。 当社グループが行う製薬事業の運営においては、予期せぬ副作用の発生や何らかの原因による品質不良等により、販売中止・製品回収等の事態が発生した場合、営業権に係る減損損失が発生した場合、又は万一、他者の知的財産権を侵害した場合等において、業績等に影響を及ぼす可能性があります。 詳細については、「第2  事業の状況  3  事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ※EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却額 (2)販売、処方箋応需の実績 a. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   構成比(%)   前年同期比(%) 薬局事業   薬剤に係る収入   121,701   41.8   3.5 調剤技術に係る収入   42,499   14.6   1.5 一般薬等売上   13,260   4.6   8.6 小計   177,461   61.0   3.4 BPO事業   14,300   4.9   5.1 製薬事業   99,010   34.1   25.8 合計   290,772   100.0   10.2 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 第一三共株式会社   75,904   28.8   96,949   33.3 b. 処方箋応需実績 当連結会計年度における薬局事業の処方箋応需実績は、次のとおりであります。 処方箋応需枚数(千枚)   前年同期比(%) 16,699   △2.2 (3)キャッシュ・フロー 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが18,665百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが9,088百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが14,966百万円の支出となりました。この結果、当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ5,389百万円減少し20,988百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 税金等調整前当期純利益14,380百万円、減価償却費5,592百万円及び法人税等の支払額4,741百万円等により、18,665百万円の収入(前年同期12,593百万円の収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 無形固定資産の取得による支出6,375百万円、有形固定資産の取得による支出1,679百万円及び事業譲受による支出1,082百万円等により、9,088百万円の支出(前年同期20,360百万円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 長期借入金の返済による支出9,529百万円及び連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出7,250百万円等により、14,966百万円の支出(前年同期7,201百万円の収入)となりました。 (4)資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは商品の仕入のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資、新規出店、M&A及び医薬品の販売権獲得等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。また、多額な資金需要が発生した場合にはエクイティファイナンス等による調達手段を検討し対応することを基本としております。 (5)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 (のれんの減損の兆候に関する判断について) 薬局事業においてのれんを含む、より大きな単位について減損の兆候に該当する事象がある場合には、のれんを含む、より大きな単位で減損を認識するかどうかの判定を行いますが、当社グループにおいては営業活動から生ずる損益又はキャッシュ・フローが継続してマイナスとなっているかどうかだけでなく、経営環境の著しい悪化に該当するかどうかの検討も重要となります。 経営環境の著しい悪化に該当するかどうかの検討は、主として、のれんを含む、より大きな単位ごとに重要な指標である売上高及びその見積りにおける主要な仮定の処方箋枚数について、当連結会計年度における傾向分析及び当連結会計年度の実績と将来の見積りの整合性を検討することにより実施されます。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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