概要
Hmcomm株式会社は、2012年に設立された音声AI技術を核とする情報・通信業の企業である。東京証券取引所グロース市場に2024年10月に上場。従業員57名(2025年12月期)。2025年12月期の売上高は約11億円。音声認識や異音検知、生成AIを組み合わせたプロダクトと、企業のDX推進を支援するソリューションの2事業を展開する。
「音」に特化したAI企業としての出自
Hmcommは、2012年7月に資本金1,000千円で設立された。2014年8月に産総研から「産総研技術移転ベンチャー」に認定されたことを機に、音声認識や異音検知など「音」に特化したAI研究に軸足を移す。社名は「Human Machine Communication」に由来し、人と機械のコミュニケーションを音声で実現することを目指している。
プロダクトとソリューションの二本柱
事業は「AI×音」サイエンス事業の単一セグメントで、AIプロダクト事業(売上高比率38.8%)とAIソリューション事業(同61.2%)から成る。プロダクト事業では、コンタクトセンター向け音声認識「Voice Contact」、AI音声自動応答「Terry」、対話型AIエージェント「Terry2」、議事録作成「ZMEETING」、異音検知「FAST-D」を提供。ソリューション事業では、AI開発やDX推進のコンサルティングを手掛ける。
研究開発型ビジネスプロセスの実践
同社は「R&D初期フェーズ」から「サービス提供保守運用フェーズ」までの一貫した研究開発型ビジネスプロセスを標榜する。NEDOや東京都の公的な研究開発プロジェクトに複数採択され、成果を個別企業の実証実験(R&Dプロジェクトフェーズ)を経て自社プロダクトに昇華する。このプロセスにより、顧客課題に即した実用的な機能を製品化し、競争優位性を構築している。
業界の中での役割はAIプロダクト開発・AIソリューション提供企業にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/12期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| AIソリューション | 7億円 | 63.6% | — | — |
| AIプロダクト | 4億円 | 36.4% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01コンタクトセンター・業務自動化主力
コンタクトセンター向けに音声認識プロダクト『Voice Contact』、AI自動応答プロダクト『Terry』、対話型AIエージェント『Terry2』を提供する。顧客対応の自動化・品質向上を実現し、ライセンス料で収益を得る。
- Voice Contact
- コンタクトセンター向けAI音声認識プロダクト。リアルタイム文字起こし、FAQ自動表示、自動要約、自動学習機能を備える。
- Terry
- 音声認識・音声合成・自然言語処理・生成AIを活用し、電話にAIが自動応答するサービス。通販の注文受付や夜間受付、代表電話代理応答などに利用される。
- Terry2
- 生成AI搭載の対話型AIエージェント。会話の文脈を理解し、FAQ対応や予約受付、決済、本人確認などの実務タスクを自律的に実行。有人連携機能を備える。
02会議・業務効率化準主力
AI議事録自動作成プロダクト『ZMEETING』を提供。会議の文字起こし、リアルタイム翻訳、生成AIによる自動要約で会議の生産性向上を支援する。
- ZMEETING
- AIを活用した議事録自動作成ツール。リアルタイム文字起こし、翻訳、自動要約機能を提供する。
03製造・インフラ・一次産業準主力
製造現場やインフラ設備の異常音を検知する『FAST-D』をサブスクリプション型で提供。熟練者の知見をAIモデルに反映し、故障の早期発見や予知保全を実現する。鉄道や畜産分野でも実証を進める。
- FAST-D
- 異音検知AIプロダクト。機械や設備の音を解析し、異常を自動検知する。AIモデルの作成・メンテナンスが専門知識なしで可能。
04AI開発・コンサルティング準主力
AIプロダクトで培った技術や知見を活かし、顧客のDX推進を支援するAI開発・コンサルティングサービスを提供。生成AIを活用した課題解決やシステム開発を受託する。
製品と技術
コンタクトセンター向けAI音声認識「Voice Contact」
「Voice Contact」は、法人向けAI音声認識・自然言語処理プロダクトである。2025年度末時点で1,116ライセンスが利用されている。顧客とオペレーターの会話をリアルタイムでテキスト化し、キーワードから最適なFAQを自動表示する。通話終了後には生成AIによる自動要約とFAQ自動作成を実行する。利用者自身が音声認識率をチューニングできる自動学習機能も備える。主にコンタクトセンターの応対品質向上と業務効率化に寄与する。
対話型AIエージェント「Terry2」
「Terry2」は、生成AIを搭載した対話型AIエージェントプロダクトである。従来の「Terry」(AI音声自動応答プロダクト、104ライセンス)の設計思想を発展させ、会話の文脈をリアルタイムに理解し、予約受付、決済、本人確認などの実務タスクを自律的に遂行する。AIで対応が困難な場面では即座にオペレーターへ引き継ぐ有人連携機能や、会話停滞検知アラートを備える。2025年度リリース後、複数の導入プロジェクトが進行中である。
異音検知プロダクト「FAST-D」
「FAST-D」は、製造現場やインフラ設備の異常音をAIで検知するプロダクトである。熟練職人の聴覚知見をAIモデルに反映し、工場パイプラインのつまり予知や設備の予防保守を実現する。2025年度末時点で13ライセンスが利用されている。LNG気化プラントの設備監視や、衛星データと連携した漏水検知システムの実証・実装が進められており、インフラ保全のDX化に貢献している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
個室型リモートワーク市場で急成長、収益課題
コワーキングスペースや個室ブース「Hmcomm」を運営し、リモートワーク需要を取り込む成長企業。同業のVRaiN SolutionやCocoliveも類似サービスを手掛けるが、Hmcommは低価格帯の個室提供で差別化。2024/12期売上9億円と小規模ながら、営業利益率11.11%と黒字化達成。2025/12期は増収見込みも営業利益率0%と急落が予測され、競争激化や拡大投資による収益変動が課題。
強み
- リモートワークの定着で個室需要が拡大し、先行者としてブランドを確立。
- 競合より低価格の個室提供により、個人ユーザーや学生の需要を獲得。
- 少人数組織のため、意思決定が速く市場変化に即応可能。
- 駅近や商業施設などアクセス良好な拠点を展開し、利便性を訴求。
課題
- 2025/12期は営業利益率0%と急減し、事業拡大と採算の両立が急務。
- VRAIN Solutionなど類似サービスが増加し、差別化とシェア維持が困難。
- リモートワークから出社回帰の流れが強まれば、需要減少の可能性。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がHmcomm
時価総額で並べると、掲載11社のなかで2番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3842ネクストジェン | 32億円 | 11.0倍 |
| 2 | 265AHmcomm | 31億円 | 76.8倍 |
| 3 | 5578ARアドバンストテクノロジ | 31億円 | 13.1倍 |
| 4 | 330ATalentX | 31億円 | 12.1倍 |
| 5 | 3858ユビキタスAI | 31億円 | — |
| 6 | 3804システム ディ | 31億円 | 15.3倍 |
| 7 | 3747インタートレード | 31億円 | 161.4倍 |
| 8 | 4736日本ラッド | 31億円 | 18.6倍 |
| 9 | 5252日本ナレッジ | 30億円 | 34.9倍 |
| 10 | 9685KYCOMホールディングス | 30億円 | 5.6倍 |
| 11 | 5028セカンドサイトアナリティカ | 30億円 | 27.6倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 31件
創業から産総研ベンチャー認定まで(2012〜2014年)
2012年7月、東京都港区で「IT技術のコンサルティング業務」を目的にH&Mコミュニケーション株式会社(資本金1,000千円)として設立。2014年6月にHmcomm株式会社へ社名変更。同年8月、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)から「産総研技術移転ベンチャー」に認定され、音声AI技術の研究開発を本格化する契機となった。
音声認識プロダクトの相次ぐリリース(2015〜2019年)
2015年1月、法人向け音声認識ライセンス「The Voice」の販売を開始。2016年3月には業務報告書自動作成「VCRM」、音声データ自動テキスト化「VBox」をリリース。同年9月、AI音声認識「Voice Contact」を投入。2017年3月には本社を虎ノ門に移転し、音声認識組み込み「VRobot」を発表。2019年4月、AI音声自動応答「Terry」をリリースし、コールセンター向け製品群を拡充した。
異音検知とAIソリューションへの展開(2018〜2022年)
2018年6月、異音・環境音検知「FAST-D β版」をリリース。同年9月に熊本AIラボを開設し九州での業容拡大を図る。2019年2月、東京都の次世代イノベーション創出プロジェクトに採択され、インフラメンテナンス向け異音検知を開発。2020年10月にはWeb会議可視化ツール「ZMEETING」を販売開始。2021年6月、AI技術を活用したDX支援事業「Hmcomm.XI事業」を開始し、ソリューション事業へ進出した。
上場と対話型AIエージェントへの進化(2023〜2025年)
2023年5月、有料職業紹介事業許可を取得。2024年10月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。2025年1月、通話録音要約システム「Voice Digest」をリリース。同年2月、株式会社IPパートナーズよりITコンサルティング事業を譲受。同年8月、対話型AIエージェント「Terry2」をリリースし、従来の定型応答を超えた自律的なタスク遂行を実現。さらに同年8月、ファンタラクティブ株式会社よりDXパートナー事業を譲受し、事業基盤を強化した。
年表31件を開く
2010年代
- 2012年7月創業「IT技術のコンサルティング業務」を目的として、H&Mコミュニケーション株式会社(現 Hmcomm株式会社)(資本金1,000千円)設立
- 2014年6月商号変更Hmcomm株式会社に社名変更
- 2014年8月国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下「産総研」という)により「産総研技術移転ベンチャー」認定(※1)
- 2015年1月The Voice(Business:法人向け)ライセンス販売開始
- 2016年3月業務報告書自動作成プロダクト「VCRM」をリリース
- 2016年3月音声データ自動テキスト化プロダクト「VBox」をリリース
- 2016年9月AI音声認識プロダクト「Voice Contact」をリリース
- 2017年3月業容拡大に伴い、本社を東京都港区虎ノ門に移転
- 2017年3月音声認識組み込みプロダクト「VRobot」をリリース
- 2017年8月総務省関東総合通信局より届出電気通信事業の届出番号を取得(届出番号:A-29-15948 届出年月日:平成29年8月30日)
- 2018年4月ImPACT重介護ゼロ社会を実現する革新的サイバニックシステムにおける、音声認識技術の応用研究へHmcomm株式会社が参画
- 2018年6月「FAST-D β版(異音・環境音検知)」をリリース
- 2018年7月業容拡大に伴い、本社を現在地に移転(東京都港区芝大門)
- 2018年9月九州地区での業容拡大を目的として、熊本AIラボを開設(熊本市中央区水道町)
- 2019年2月東京都、次世代イノベーション創出プロジェクト(研究開発のテーマ:インフラメンテナンスにおける異音検知の開発)に採択
- 2019年4月AI音声自動応答プロダクト「Terry」をリリース
- 2019年8月AIコールセンター「VContact Center Lab」本格稼働
- 2019年8月プライバシーマーク(※2)取得 登録番号22000318号
- 2019年10月異音検知プラットフォーム開発事業(FAST-D)がNEDOの「Connected Industries推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発促進事業」に採択
- 2019年11月業容拡大に伴い、熊本AIラボを移転(熊本市中央区桜町)
2020年代
- 2020年1月ISMS(※3)取得 認証番号IS 719254
- 2020年2月「FAST-D」を活用した音による製造業パイプラインのつまり予知・予兆診断システムの開発事業がNEDO(※4)の「Connected Industries推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発促進事業」に採択
- 2020年10月音声AIによるWeb会議の可視化ツール「ZMEETING」を販売開始
- 2021年6月AI技術等のXI技術を活用し企業のDX推進をサポートするHmcomm.XI事業開始
- 2022年8月異音検知プロダクト「FAST-Dモニタリングエディション」をリリース
- 2023年5月有料職業紹介事業許可取得 許可番号 13-ユ-315208
- 2024年10月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2025年1月通話録音要約システム「Voice Digest」をリリース
- 2025年2月株式会社IPパートナーズより、ITコンサルティング事業を事業譲受
- 2025年8月対話型AIエージェント「Terry2」をリリース
- 2025年8月ファンタラクティブ株式会社より、DXパートナー事業を事業譲受
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
対話型AIエージェントの展開
音声自動応答プロダクト「Terry」をベースに、生成AIによる高度な思考・対話能力を実装した対話型AIエージェント「Terry2」を開発し、予約受付や本人確認、外部システム連携などの実務タスクを自律的に完結させることを目指す。
- 02
コンタクトセンターの構造転換
「Voice Contact」にもAIエージェント機能を追加し、「Terry2」とともに拡販する。コンタクトセンターを「AIエージェントが主体となり、人間がAIを支援する」構造へ転換し、高付加価値業務への人材シフトを図る。
- 03
生成AIによるDX変革支援
AIソリューション事業で、生成AIコンサルティングの深化、製造業の技能伝承や人事採用など産業特化型ソリューションの提供、プロダクト事業とのシナジー創出を推進する。
- 04
音×インダストリーの深化
異音検知プロダクト「FAST-D」のユースケース拡大を進め、熟練者の経験に依存しない品質診断や予防保守を提供する。対話型AI領域の最新技術を異音検知分野に波及させる。
- 05
研究開発体制の強化
生成AI・AIエージェント関連の高度な技術に対応するため、専門人材の採用・育成を強化し、研究開発型ビジネスプロセスを維持・発展させる。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 2期分
グループ全体で57人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は718万円で、1期前と比べて+6.4%。平均年齢は37.9歳、平均勤続年数は2.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年12月 | 675 | 39.2 | 3.4 | 38 | 263 |
| 2025年12月 | 718 | 37.9 | 2.8 | 57 | 0 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
- 調達2,498万円次世代人工知能・ロボット中核技術開発次世代人工知能技術分野多様話者・多言語に対応可能なEnd―to―End音声認識AIの実用化国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-10-27
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は11億円、営業利益は0億円。前期と比べると増収減益で、売上が+22.2%、利益が-100.0%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 15億円 | 11億円 |
| 営業利益 | 1億円 | 0億円 |
| 純利益 | 0億円 | 0億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
半期ごとの推移
3期分
直近は2026年上期で、売上は6億円、営業利益は0億円。前年の2025年上期と比べると、売上は+50.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年上期 | 4 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2025年下期 | 7 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2026年上期 | 6 | 0 | 0.0 | 0 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。
業績の推移
有価証券報告書 6期分
2020年12月期からの6期で、売上は5億円から11億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は0.0%。売上は5期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年12月 | 5 | — | −2 | — | −2 |
| 2021年12月 | 6 | — | 1 | — | 1 |
| 2022年12月 | 7 | — | 1 | — | 2 |
| 2023年12月 | 8 | — | 1 | — | 1 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2024年12月 | 9 | 1 | 1 | 11.1 | 1 |
| 2025年12月 | 11 | 0 | 0 | 0.0 | 0 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高11億円のうち、営業利益として残るのは0億円で0.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は0億円、売上の0.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金54.5%6億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金36.4%4億円
- その他の費用持分法損益などの調整9.1%1億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.0%0億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 4期分
2025年12月期は営業CFが3億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは0億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は13億円で、売上の14.2ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年12月 | 1 | 0 | 0 | 1 | 12 |
| 2023年12月 | 1 | 0 | 0 | 1 | 13 |
| 2024年12月 | −1 | 0 | 2 | −1 | 14 |
| 2025年12月 | 3 | −3 | −1 | 0 | 13 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 6期分
2025年12月期の総資産は21億円。このうち返さなくてよい自己資本が17億円で、自己資本比率は80.7%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2020年12月 | 9 | 7 | 2 | 74.4 |
| 2021年12月 | 14 | 11 | 3 | 83.6 |
| 2022年12月 | 15 | 13 | 2 | 87.3 |
| 2023年12月 | 15 | 14 | 1 | 89.5 |
| 2024年12月 | 19 | 17 | 2 | 90.6 |
| 2025年12月 | 21 | 17 | 4 | 80.7 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で605社中81位あたり、逆に低いのはROEで605社中552位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥766で、1年前と比べて-41.3%。過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 76.8倍 |
| PER (会社予想) | 96.7倍 |
| PBR | 1.85倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月19日に前日比-5.31%の678円と下落しましたが、1ヶ月では-0.73%とほぼ横ばいです。7月中旬から8月上旬にかけては628円と直近安値を付けましたが、その後は反発し、8月14日には716円まで上昇しました。25日線(675.64円)と75日線(665.57円)の上に位置しており、短期的には下げ止まり感が出ています。ただし、200日線(844.64円)を大きく下回っており、中期的には弱気トレンドが継続中です。8月19日の下落で再び25日線を割り込むかが焦点です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)。
PER 149.10倍は業界平均29.89倍を大幅に上回り、極めて割高。PBRは1.61倍で業界平均3.43倍を下回るが、ROE 1.1%と低収益のため割安感は乏しい。無配当で株主還元はなく、2025/12期の営業利益見通しが0百万円と急減し、成長性にも疑問。収益力とバリュエーションが乖離。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 76.8倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 96.7倍 | — |
| PBR | 1.85倍 | 2.96倍 |
| ROE | 1.1% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
時価総額27億円、PER149倍と成長期待が株価に織り込まれている一方、直近の業績は減益(純利益1億円→0.1億円)。強気派は、既存タイトルの課金収入安定や新作投入による成長を期待するが、弱気派は小規模開発会社のヒット依存リスクと競合激化を懸念する。PERが高くバリュエーション調整リスクあり。業績ガイダンス未達が続けば株価下落リスク。
- 利益率改善トレンド
営業利益率が11%と前年から改善。スケールメリットが効き始めた可能性。
- 低時価総額で割安感
27億円と小型株で、成長余地を考慮すればPER149倍も許容範囲との見方。
- 新タイトル投入余地
開発中の新作ゲームがヒットすれば売上急拡大の可能性。今後の発表に期待。
- 2026/12期の黒字復帰と利益率改善2026/12期影響強
2025/12期営業益0だが売上高11億、固定費削減で黒字化なら株価大幅上昇
- 新規受注獲得によるトップライン拡大不定影響中
売上高8→9→11億と成長、受注増で13億超なら営業益率5%達成可能
- 低PBR・低時価総額でのM&Aターゲット化不定影響中
PBR1.61倍・時価27億、業種特性か買収提案リスクで株価急伸も
- 自己株買い等の資本政策次回株主総会影響弱
配当無し、余剰資金で自社株買い実施なら需給改善
- 業績減速リスク
純利益が2億円→1億円→0.1億円と減少傾向。減益基調が続く懸念。
- バリュエーションの高さ
PER149倍は業界平均比で割高。減益なら更なる調整リスク。
- ヒット依存のビジネスモデル
小規模なゲーム会社はタイトルのヒット有無に収益が左右され不安定。
- 収益悪化で赤字定着の懸念通年影響強
2025/12期営業損益ゼロ、利益率0%から更に悪化なら赤字転落でPER計算不能
- 業績予想未公表による不透明感継続影響中
予想PER未開示、先行き不透明で投資家離れ加速し株価下落
- 売上高成長鈍化と競争激化2026年〜2027年影響中
情報通信業界の競合増で受注単価低下、売上成長率鈍化なら利益圧迫
- 浮動株極小で値動き激化継続影響弱
時価27億・外国人0.84%と流動性低く、大口売買で急落リスク
- 既存タイトル月間課金収入
- 安定した収益基盤を示す主要指標。前年比の増減を確認。
- 新作リリース数・DL数
- 将来の成長を測る。新作の初動が業績に直結するため。
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ2,841人。区分でいちばん多いのは個人・その他で90.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が2.0%を占め、残る98.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|
| 個人・その他 | 80.8 | 90.4 |
| 証券会社 | 6.0 | 6.8 |
| 事業法人 | 6.8 | 1.9 |
| 自己株式 | — | 1.6 |
| 外国法人 | 5.8 | 0.8 |
| 金融機関 | 0.5 | 0.1 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 三本 幸司 | 29.76 |
| 02 | 伊藤 かおる | 14.14 |
| 03 | DBJキャピタル投資事業有限責任組合 | 5.52 |
| 04 | 三本 智美 | 3.90 |
| 05 | 橋本 弥央 | 2.44 |
| 06 | 山田 匡和 | 2.44 |
| 07 | 三菱UFJeスマート証券株式会社 | 1.31 |
| 08 | 野村證券株式会社 | 1.29 |
| 09 | 合同会社J&TC Frontier | 1.22 |
| 10 | 楽天証券株式会社共有口 | 0.98 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 6期分
1株利益は4期で+100%、1株純資産は2期で−1%。直近期のROEは1.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2020年12月 | −193,175 | — | — | — |
| 2021年12月 | — | — | 7.9 | — |
| 2022年12月 | 42 | — | 14.0 | — |
| 2023年12月 | — | — | 5.2 | — |
| 2024年12月 | 32 | 422 | 6.2 | 38.7 |
| 2025年12月 | 5 | 417 | 1.1 | 213.7 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額74百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 三本幸司 | 代表取締役社長CEO | 60 | 1,219,500 |
| 伊藤かおる | 取締役専務執行役員COO | 57 | 579,500 |
| 土屋学 | 取締役執行役員CFO | 44 | — |
| 浅田浩 | 取締役 | 59 | — |
| 恩田俊明 | 取締役 | 43 | — |
| 大和寿子 | 常勤監査役 | 58 | — |
| 大野寿和 | 監査役 | 41 | — |
| 飯田花織 | 監査役 | 37 | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 53 | 53 | 11 |
| 社外監査役 | 3 | 14 | 14 | 5 |
| 社外取締役 | 2 | 7 | 7 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容8,613字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題7,078字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク13,047字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,739字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
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