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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

カネ美食品

Kanemi Co.,Ltd.2669 · Standard · 小売業

スーパーやコンビニに食を届ける、総合惣菜メーカー。

概要

カネ美食品は、業務用冷凍食品の製造・販売を主力とする食品企業である。主な販売先はコンビニエンスストアやスーパーマーケットで、寿司・惣菜・弁当の中核となる具材を供給する。冷凍技術による品質保持と大量生産体制を強みとし、2025年2月期の売上高は905億円、営業利益は31億円。従業員数は1,121名。本社は名古屋市緑区に置く。

テナント事業と外販事業の二本柱

カネ美食品の事業は、テナント事業と外販事業の二つに区分される。テナント事業はスーパーマーケット等に総合惣菜店舗、寿司専門店舗、洋風惣菜店舗を出店し、寿司・惣菜等を製造販売する。回転寿司「回転割烹 寿司御殿」の運営も含む。外販事業はコンビニエンスストア加盟店向けに弁当・おにぎり・惣菜等を製造納品する。主要取引先は、テナント事業ではユニー、UDリテール、ドン・キホーテ、長崎屋(いずれもPPIHグループ)、外販事業ではファミリーマートである。2026年2月期の売上高は、テナント事業が474億20百万円(前年比3.3%増)、外販事業が392億33百万円(同12.0%減)で、全体の86億65百万円を占める。セグメント利益はテナント事業が28億71百万円、外販事業が1億13百万円の損失となり、外販事業は生産体制整備に伴う一時コストが響いた。

PPIHグループの中核としての位置づけ

2025年8月、カネ美食品は株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の子会社となった。PPIHはドン・キホーテやユニー、長崎屋などを傘下に持つ流通グループである。カネ美食品はグループ内で惣菜・弁当の製造機能を担い、PPIHグループ各社への納品を拡大している。グループの長期経営計画に基づき、惣菜戦略の連携を深めており、新業態「ロビン・フッド」への出店も視野に入れる。これにより、外販事業ではPPIHグループ店舗向け納品が増加した一方、主要コンビニエンスストア向けは拠点整理の影響で減収となった。グループ内での役割を強めつつ、独立した中食企業としての競争力も維持する方針である。

名古屋発、全国12拠点の生産体制

本社は名古屋市緑区。生産拠点は愛知県内に集中するが、岐阜、三重、静岡、京都、新潟、神奈川にも工場を持つ。主要工場として、天白工場(米飯加工専用)、十一屋工場、岡崎工場、多治見工場、津工場、袋井工場、京都工場、羽島工場、東海工場、横浜工場、新潟工場がある。1999年には港炊飯センターを設置し炊飯事業を開始、2000年に子会社化した。配送は1999年以降外部委託している。この全国的な生産ネットワークにより、コンビニエンスストアやスーパーマーケットのチェーン展開に対応する大量生産と安定供給を実現している。設備投資は近年維持・更新が中心だったが、成長に向けた新規投資へのシフトを進めている。

業界の中での役割は食品製造・販売業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
867億円
営業利益
28億円
営業利益率
3.2%
純利益
18億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/2
事業売上構成比利益利益率
テナント事業474億円54.7%
外販事業392億円45.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01スーパーマーケット・小売店主力

スーパーマーケット等に総合惣菜店舗、寿司専門店舗、洋風惣菜店舗を出店し、寿司・惣菜等を製造・販売。外食店舗として回転寿司「回転割烹 寿司御殿」も運営。ユニー、ドン・キホーテなど親会社グループ企業が主要顧客。

主要顧客ユニー株式会社、UDリテール株式会社、株式会社ドン・キホーテ、株式会社長崎屋

主な製品・サービス3
総合惣菜
スーパーなどに展開する惣菜店舗で販売する、調理済みの惣菜。
寿司
寿司専門店舗で販売する、一品ずつ握った寿司。
洋風惣菜
洋風惣菜店舗で販売する、コロッケやグラタンなどの惣菜。

02コンビニエンスストア準主力

コンビニエンスストアの加盟店向けに、弁当・おにぎり・惣菜等を製造し、納品する。主要顧客は株式会社ファミリーマート。

主要顧客株式会社ファミリーマート

主な製品・サービス1
コンビニ向け弁当・おにぎり・惣菜
コンビニの店頭で販売される、弁当、おにぎり、惣菜などの製造・納品。

製品と技術

冷凍技術を核とした具材の大量生産

カネ美食品の主力製品は、コンビニエンスストアやスーパーマーケット向けの寿司・惣菜・弁当の中核具材である。これらは冷凍技術を応用して製造され、品質保持と長期保存を両立する。例えば、冷凍設備を導入した工場では、原体野菜から加工する設備も整え、内製化を進めている。冷凍製品は製造ノウハウの蓄積により、新規取引先への納品も開始されている。また、アレルゲンや原材料、産地、栄養成分などの情報を電子データで管理するシステムを構築し、安全性とトレーサビリティを確保。冷凍技術は、大量生産と鮮度維持を両立させ、外販事業の競争力を支える基盤技術となっている。

テナント事業:店内調理と内製商品の組み合わせ

テナント事業では、スーパーマーケット内に出店する総合惣菜店舗や寿司専門店、洋風惣菜店舗「eashion(イーション)」を運営する。店内調理による「出来立て・作りたて」を強みとし、シズル感を訴求する販促物で顧客満足度を高めている。同時に、自社工場で製造した内製商品の導入を強化し、生産性向上と機会損失低減を図る。2026年2月期には、eashionで百貨店やエキナカ店舗におけるインバウンド需要が客数増加に寄与し、客単価も上昇した。また、回転寿司「回転割烹 寿司御殿」の運営も手掛ける。テナント事業は売上高474億円、セグメント利益28.7億円と、収益の安定した柱である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

食品製造小売で中規模、低利益率

同社は小売業に分類され、食品の製造・販売を行っているとみられます(名称から惣菜や弁当などを扱うと推測)。売上高は2024年2月期の871億円から2025年2月期には905億円へと増加しましたが、2026年2月期には867億円と減少が見込まれています。営業利益率は3%台と低水準で、小売業の特性上、薄利多売のビジネスモデルと考えられます。同業他社にはトライアルホールディングスなどがありますが、売上高規模ではトライアルがより大きく、同社は中規模の位置付けです。食品業界は競争が激しく、原材料費や人件費の高騰が収益を圧迫する要因となっています。

強み

  • 売上高が900億円前後と、小売業界で一定の規模を有している。
  • 食品を幅広く取り扱い、多様な顧客ニーズに応えている。
  • 店舗網や販売チャネルを保有し、安定した流通経路を持つ。
  • 地域密着型のサービスで固定客を獲得している可能性。

課題

  • 営業利益率が3%台と低く、コスト管理や付加価値創出が課題。
  • 2026年2月期に売上が減少しており、需要減退や競争激化の恐れ。
  • 原材料費や物流費の高騰が収益を圧迫し、価格転嫁が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売業の時価総額近傍。太字がカネ美食品

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13093トレジャー・ファクトリー463億円14.0倍
23091ブロンコビリー428億円35.1倍
37463アドヴァングループ427億円4.0倍
47522ワタミ405億円10.5倍
52792ハニーズホールディングス402億円14.1倍
62669カネ美食品392億円20.7倍
78219青山商事388億円16.1倍
83159丸善CHIホールディングス370億円11.1倍
93539JMホールディングス369億円12.0倍
102674ハードオフコーポレーション367億円14.5倍
113196ホットランドホールディングス350億円54.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

スーパー店舗から惣菜チェーンへ:創業期1971~1975年

1971年3月、名古屋市中川区にカネ美食品株式会社が資本金650万円で設立された。目的はスーパーマーケット内に惣菜店舗を出店しチェーン展開することであった。同年5月には「株式会社鮨の美也古」を設立し、1972年5月に吸収合併、総合惣菜店舗としてチェーン展開を開始する。設立から1年余りで本社を名古屋市南区に移転、さらに1975年10月には天白区に本社・工場・配送センターを新設した。この時期は、店舗運営を核とした事業基盤を固める段階であり、後の外販事業へつながる製造能力の基礎が築かれた。

ユニーとの取引開始で外販事業がスタート(1980年)

1980年3月、ユニー株式会社のサークルK・ジャパン事業部第1号店の開店に伴い、本社工場から弁当の納品を開始した。これが外販事業の始まりである。コンビニエンスストア向けの需要拡大に対応するため、1983年には十一屋工場を新設、1986年には配送センターを移転した。同年12月には、サークルケイ・ジャパンへの納品業務拡大を目的に、三河地方をエリアとする100%子会社「株式会社サンショク」を設立。1987年には岡崎工場を新設し、生産能力を強化した。この時期、外販事業がテナント事業と並ぶ柱へと成長する契機となった。

子会社統合と炊飯事業参入:1990年代の再編

1991年から1999年にかけて、カネ美食品は工場新設と子会社統合を進めた。1991年にサンショクとデリカパレット多治見を設立したが、1992年に両子会社を吸収合併。同時に本社工場を米飯加工専用の天白工場に改築し、多治見工場を新設した。1999年にはポルトサンショク工場を改築し港炊飯センターを設置、炊飯事業を開始した。この間、津工場(1994年)、袋井工場(1996年)、岡崎工場(1997年)、京都工場(1997年)、羽島工場(1999年)を相次いで新設し、生産拠点を全国に広げた。また1999年には配送センターを廃止し物流を外部委託するなど、効率化も図られた。

株式公開とレストラン事業の分離(2000~2005年)

2000年10月、カネ美食品は日本証券業協会に株式を店頭登録し、公的な市場にデビューした。同時期に新潟工場を新設し、2002年には東海工場、横浜工場を新設して関東へ進出した。2004年12月にはジャスダック証券取引所に上場し、資本市場での調達力を高めた。2005年には100%子会社「株式会社エスジーダイニング」を設立し、和食レストラン「寿司御殿赤池本店」や回転寿司「回転割烹 寿司御殿」の運営を移管。これにより、テナント事業のうち直営レストラン部門を分離し、製造・販売に集中する体制を整えた。

年表34件を開く

1970年代

  • 1971年3月創業スーパーマーケットに惣菜店舗を出店し、チェーン展開することを目的として、名古屋市中川区において、「カネ美食品株式会社」(資本金650万円)を設立する。
  • 1971年5月創業「株式会社鮨の美也古」を設立する。
  • 1972年5月M&A「株式会社鮨の美也古」を吸収合併し、総合惣菜店舗としてチェーン展開を開始する。
  • 1972年7月名古屋市南区に「本社」を新設・移転する。
  • 1975年10月名古屋市天白区中坪町218番地に「本社」を新設・移転するとともに、「本社工場」及び「配送センター」を新設する。

1980年代

  • 1980年3月「ユニー株式会社 サークルK・ジャパン事業部」の第1号店の開店に伴い、「本社工場」より弁当の納品を開始する。外販事業のスタートとなる。
  • 1983年4月名古屋市港区宝神一丁目178番地2に「十一屋工場」を新設する。
  • 1986年7月名古屋市天白区中坪町186番地に「配送センター」を新設・移転する。
  • 1986年12月「サークルケイ・ジャパン株式会社」への弁当等の納品業務の拡大を目的として、愛知県三河地方をエリアとする100%子会社の「株式会社サンショク」(資本金1,000万円)を設立する。
  • 1987年10月愛知県岡崎市法性寺町に「サンショク岡崎工場」を新設する。

1990年代

  • 1990年3月名古屋市港区宝神一丁目172番地に「十一屋工場」を新設・移転する。
  • 1991年4月「本社工場」の改築のため生産を「(旧)十一屋工場」に移動し、「ポルトサンショク工場」に名称変更する。
  • 1991年5月「サークルケイ・ジャパン株式会社」への弁当等の納品業務の拡大を目的として、岐阜・長野をエリアとする100%子会社の「株式会社デリカパレット多治見」(資本金1,000万円)を設立する。
  • 1992年3月M&A100%子会社の「株式会社サンショク」及び「株式会社デリカパレット多治見」を吸収合併する。
  • 1992年4月「本社工場」を米飯加工専用工場に改築し、「天白工場」に名称変更する。
  • 1992年10月岐阜県多治見市に「多治見工場」を新設する。
  • 1993年4月「ポルトサンショク工場」を休止する。
  • 1993年8月名古屋市天白区中坪町90番地に「本社」及び「配送センター」を新設・移転し、「調理センター」を新設する。
  • 1994年11月三重県津市に「津工場」を新設する。
  • 1996年11月静岡県袋井市に「袋井工場」を新設する。
  • 1997年1月愛知県岡崎市高橋町に「岡崎工場」を新設・移転する。
  • 1997年11月京都府八幡市に「京都工場」を新設する。
  • 1999年3月岐阜県羽島郡笠松町に「羽島工場」を新設する。
  • 1999年4月「配送センター」を廃止し、原材料等の供給を外部委託にする。
  • 1999年10月「ポルトサンショク工場」を改築し、「港炊飯センター」を設置する。炊飯事業のスタートとなる。

2000年代

  • 2000年4月名古屋市港区宝神一丁目178番地2に100%子会社の「株式会社 港炊飯センター」(資本金2,000万円)を設立し、炊飯事業の業務を移管する。
  • 2000年10月日本証券業協会に株式を店頭登録する。
  • 2000年10月新潟県新潟市に「新潟工場」を新設する。
  • 2002年5月愛知県東海市に「東海工場」を新設する。
  • 2002年7月神奈川県厚木市に「横浜工場」を新設する。
  • 2004年5月子会社「株式会社 港炊飯センター」の本店を新潟県新潟市に移転する。
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場する。
  • 2005年4月名古屋市天白区中坪町90番地に100%子会社の「株式会社 エスジーダイニング」(資本金5,000万円)を設立する。
  • 2005年10月和食レストランの「寿司御殿赤池本店」、回転寿司の「回転割烹 寿司御殿」及び寿司種等の調理・加工部門の「調理センター」の業務を、当社100%子会社「株式会社 エスジーダイニング」へ移管する。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年2月期まで92,000百万円
  • 経常利益2027年2月期まで3,300百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    トップライン拡大への積極投資

    テナント事業及び外販事業において、事業成長の源泉である設備投資を積極的に実施し、トップラインの拡大を図る。不採算部門の収益性向上による資本投下を伴わない成長も並行して進める。

  2. 02

    DXとデータ活用によるマーケ強化

    消費者ニーズや消費行動の変化に対応するため、DX投資や営業活動で得たデータ分析に基づくマーケティングを強化し、新たな価値を創造する。

  3. 03

    食の安全と情報提供の徹底

    アレルゲンや原材料などの情報を電子データで管理するシステムを構築し、迅速な情報提供を実現。店舗・工場での衛生管理と従業員の健康管理にも注力する。

  4. 04

    同業他社との差別化戦略

    品質・清潔・接客・納期厳守において高いハードルを設定し、期待を裏切らないサービスを提供。安心・安全・健康にも配慮し、「また買いたい」と思われる商品・店舗づくりを目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,121人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は522万円で、9期前と比べて+6.2%平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は18.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,286
2018年3月1,316
2019年2月1,286
2020年2月49138.014.01,218
2021年2月51839.015.01,196
2022年2月53740.016.01,180
2023年2月54440.016.01,157
2024年2月56440.016.01,141
2025年2月55941.016.01,153269
2026年2月52242.018.01,121250

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)61.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
外販事業合計9,912百万円
外販事業合計
袋井ファクトリー — 静岡県 袋井市1,482百万円
外販事業
その他1,288百万円
外販事業
横浜工場 — 神奈川県 厚木市1,143百万円
外販事業
松戸工場 — 千葉県 松戸市1,055百万円
外販事業
テナント事業合計856百万円
テナント事業合計
羽島工場 — 岐阜県羽島郡笠松町762百万円
外販事業
東海工場 — 愛知県 東海市740百万円
外販事業
上尾工場 — 埼玉県 上尾市667百万円
外販事業
多治見工場 — 岐阜県多治見市600百万円
外販事業
ほか31件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は867億円営業利益28億円前期と比べると減収減益で、売上が-4.2%、利益が-9.7%。

売上高
-4.2%
867億円
営業利益
-9.7%
28億円
純利益
-5.3%
18億円
営業利益率
3.2%
前期比 -0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高920億円867億円
営業利益33億円28億円
純利益18億円18億円
1株あたり配当¥38¥38

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は220億円、営業利益は8億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は−1.3%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q20983.86
2024年2Q220104.56
2024年3Q21662.84
2024年4Q2263
2025年1Q22383.65
2025年2Q231104.37
2025年4Q451132.97
2026年2Q429112.67
2026年4Q438173.911
2027年1Q22083.64

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は820億円から867億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は3.2%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月8202210
2014年3月8462712
2015年3月8562818
2016年3月8993218
2017年3月8836−5
2018年3月902−11−9
2019年2月8247−8
2020年2月8471813
2021年2月75552
2022年2月7762113
2023年2月8112717
2024年2月8713219
2025年2月90531313.419
2026年2月86728293.218

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高867億円のうち、営業利益として残るのは28億円3.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は18億円、売上の2.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金82.6%716億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.2%123億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.2%28億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
17.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.4pt
3.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.4pt
2.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.5pt
6.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
9.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年2月期は営業CFが16億円、投資CFが−37億円で、差し引きのフリーCFは−21億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は158億円で、売上の2.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月10−12−5−2120
2014年3月31−12−519133
2015年3月33−8−725152
2016年3月38−15−623169
2017年3月3−46−8−43118
2018年3月−30−2−6−3280
2019年2月46−4−642117
2020年2月221−1123128
2021年2月10−8−32127
2022年2月32−6−126151
2023年2月26−5−221170
2024年2月31−13−418184
2025年2月29−21−48189
2026年2月16−37−11−21158

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は384億円。このうち返さなくてよい自己資本が299億円で、自己資本比率は77.9%(業種中央値47.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3162467078.0
2014年3月3252517477.2
2015年3月3482678176.7
2016年3月3672808776.2
2017年3月3522698376.4
2018年3月3432489572.2
2019年2月3142328274.0
2020年2月3132338074.5
2021年2月3012326977.0
2022年2月3182447477.0
2023年2月3342597577.6
2024年2月3592758476.5
2025年2月3742918377.8
2026年2月3842998577.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳単体ベース
現金及び預金
168億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
270億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
85億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
76
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率322社中17位あたり、逆に低いのは売上成長率322社中289位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.1%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.2%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
77.9%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-4.2%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.0%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,915で、1年前と比べて+21.1%過去52週の値幅のなかでは80%の位置にある。

¥3,915+0.1%1ヶ月-1.0%1年+21.1%時価総額392億円
過去52週の値幅
安値¥3,245高値¥4,085

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.7倍
PER (会社予想)21.1倍
PBR1.56倍
配当利回り0.97%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は25日移動平均線(3995円)をやや下回り、75日線(3855円)は上回っています。1ヶ月では-0.6%と小幅下落しましたが、1年では+22.1%と堅調です。52週高値4085円に近く、52週安値3245円からは+23.0%上昇しています。RSIは40.6とやや弱含み、出来高は7/31に7,900株と増加しました。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

PERは21.10倍で業界平均の41.65倍を大きく下回り、PBRも1.59倍に対し平均は2.95倍と割安感があります。ROEは6.13%と低水準ですが、配当利回り0.95%は平均の13.61%より低く、株主還元は限定的です。業績は横ばい傾向で、売上高は増加も利益は伸び悩んでいます。割安評価はできるが、成長性や配当の魅力には欠けます。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.7倍39.6倍
PER (予想)21.1倍
PBR1.56倍2.44倍
ROE6.1%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

コンビニなどの販売動向に依存するため、外食・中食市場の変化が業績に直結。強気派は、冷凍食品の需要拡大や新商品開発で成長余地があるとみる。弱気派は、主要顧客の販売不振や同業他社との競争激化による減収・減益を懸念。

プラスに働く材料7
  • 中食需要の追い風

    時短・節約志向で中食市場は拡大、冷凍食品の需要は堅調

  • 技術力と供給網

    高い冷凍技術と安定供給が顧客の信頼を得ている

  • 新商品開発

    健康志向や高付加価値商品の開発で単価向上を図る

  • 売上高867億円と大型の収益基盤通年影響

    売上高867億円は時価総額399億円の約2.2倍。事業規模が利益を支える.

  • 純利益の減少は1億円にとどまる通年影響

    純利益は2025年2月期19億円→2026年2月期18億円と小幅減. 業績の底堅さを示す.

  • 株価が1年で22%上昇継続影響

    直近1年の上昇率は+22.1%と強く、上昇トレンドが継続.

  • 予想PER21.5倍と実績PER21.1倍の差が小さい不定影響

    予想PER21.5倍に対し実績PER21.1倍で、市場予想と実際の利益が接近.

マイナスに働く材料7
  • 顧客依存

    特定コンビニ・スーパーの販売不振が直撃するリスク

  • 競争激化

    同業他社との価格競争で利益率が低下

  • 原材料・エネルギー高

    コスト上昇が利益を圧迫し、2026年は減益予想

  • 2026年2月期は減収減益決算発表後影響

    売上高は前期比4.2%減の867億円、営業利益は同9.7%減の28億円.

  • 営業利益率3.23%と低い収益構造通年影響

    営業利益率は3.23%と低く、コスト上昇に対する耐性が弱い.

  • PER21.1倍と割高感不定影響

    減益局面にもかかわらずPERは21.1倍と高い. 成長鈍化を織り込むと割高.

  • 外国人所有比率3.58%と需給の偏り継続影響

    外国人所有が3.58%と低く、市場参加者が限られ流動性が低い.

次の決算で確かめる点
主要顧客の販売動向
コンビニ・スーパーの売上動向が受注に直結するため
営業利益率
原材料高や競争で利益が圧迫されやすいため
新規顧客・新製品比率
顧客集中リスクを軽減し、成長の源泉を確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり38で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.97%。

年間配当
¥38
1株あたり
配当利回り
0.97%
いまの株価に対して
配当性向
20.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月60
2018年3月600.0
2019年2月600.0
2020年2月658.349.1
2021年2月7−89.233.2
2022年2月17142.912.4
2023年2月36111.820.2
2024年2月385.619.8
2025年2月380.018.9
2026年2月380.020.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥38

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ16,013人。区分でいちばん多いのは事業法人59.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が60.6%を占め、残る39.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
事業法人58.157.561.461.561.559.4
個人・その他32.833.434.332.833.334.3
自己株式3.23.23.23.23.25.3
外国法人0.30.50.62.02.03.5
証券会社7.67.63.02.92.21.6
金融機関1.31.00.70.90.91.2
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス38.17
02株式会社日本アクセス7.30
03株式会社ファミリーマート4.11
04カネ美食品共栄会3.11
05MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)3.06
06株式会社昭和2.71
07株式会社トーカン2.08
08シティグループ証券株式会社1.38
09東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式会社1.00
10カネ美食品社員持株会0.90

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+82%、1株純資産は14期で+28%。直近期のROEは6.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1042,4744.328.049.1
2014年3月1212,5204.924.741.4
2015年3月1762,6966.819.731.2
2016年3月1832,8306.618.632.7
2017年3月−522,737
2018年3月−952,521
2019年2月−862,361
2020年2月1322,4095.521.749.1
2021年2月212,4010.9139.033.2
2022年2月1362,5285.520.212.4
2023年2月1782,6796.815.720.2
2024年2月1922,8436.917.319.8
2025年2月2013,0066.916.118.9
2026年2月1893,1576.118.220.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/2期の役員報酬は総額175百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢
今井善広代表取締役社長57
江森優代表取締役 専務執行役員業務統括51
伊藤佳司取締役執行役員 テナント事業統括(兼)営業戦略室長51
中島大介取締役執行役員 外販事業統括56
腰和則取締役執行役員 外販事業統括補佐56
小西貴文取締役執行役員 商品政策本部長51
濱村健太取締役49
高野哲朗取締役63
片桐三希成取締役50
白井恭幸取締役 常勤監査等委員61
池田桂子取締役 監査等委員70
佐藤雅弘取締役 監査等委員67
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
加藤克彦補欠取締役 監査等委員63

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)1312111413510
監査等委員4253287
監査等委員3111124

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容672字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、弁当・寿司・おにぎり・惣菜等の製造、販売を主たる業務としております。また、当社の親会社は、グループ会社株式保有によるグループ経営企画・管理、子会社の管理業務受託、不動産管理等を展開する株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスであります。 当社の事業内容及び事業に係る位置付けは次のとおりであります。 セグメントの名称   事業内容   主要な取引先の名称等 テナント事業   スーパーマーケット等に総合惣菜店舗、寿司専門店舗及び洋風惣菜店舗を出店し、寿司・惣菜等の製造、販売を行っております。 また、外食店舗として、回転寿司の「回転割烹 寿司御殿」を運営しております。     ユニー株式会社   (注) UDリテール株式会社 株式会社ドン・キホーテ 株式会社長崎屋 外販事業 コンビニエンスストアの加盟店向けに弁当・おにぎり・惣菜等の製造、納品を行っております。 株式会社ファミリーマート (注)1.2025年8月20日付で当社が自己株式を取得したことにより、当社のその他の関係会社でありました株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの所有する議決権比率が40%超となったため、同社は親会社となっております。テナント事業及び外販事業においては、報告セグメント区分と同一であります。 2.ユニー株式会社、UDリテール株式会社、株式会社ドン・キホーテ及び株式会社長崎屋は、当社の親会社である株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの子会社であります。
経営方針・対処すべき課題2,029字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社は、「”おいしさ”でこころを動かす」というパーパスのもと、株主・投資家及びお客様の満足度の向上に努めるとともに、「品質」「清潔」「接客」の追求を経営の基本方針とし、永続的な発展と企業価値を高めるための最善の努力をしてまいります。 (2)経営戦略等 ①  成長戦略 当社は国内の中食市場に属しており、中食市場全体は直近10年以上にわたり伸長を続けているものの、中長期的な少子高齢化による人口減少や異業種による食品取扱量の増加を背景として、当社自体の市場規模は中長期的に縮小していく可能性は否定できません。 競合各社は、スケールメリットによる低価格化や積極的な投資、そしてDXを活用した効率化等による競争力の強化と事業の拡大を図っております。 このような事業環境のもと、当社においては、過去数年間におけるトップラインの成長力が不足していることが大きな課題であると認識しており、このことは過去数年間の設備投資が、今後の成長を促す新規の投資ではなく、大部分が生産設備の維持・更新によるものであったことが一つの要因であると考えております。 当時の事業環境においては、優先すべき投資であったものの、今後においては、トップラインの拡大が必要不可欠な成長戦略であるため、テナント事業及び外販事業において、事業成長の源泉である投資を積極的に実施してまいります。それとともに不採算部門の収益性を高めることによる資本投下を伴わない成長戦略も並行して図ってまいります。 また、さらなる競合激化に対応していくためには、これまでの延長線上ではない新たな価値を創造していくことも戦略上で必要不可欠なものと捉えております。 消費者ニーズや消費行動の変化へ対応していくためのDX投資や各部門の営業活動を通して得たデータの分析に基づくマーケティングの強化に努めてまいります。 これらの施策を講じることで、さらなる企業価値の持続的向上を目指してまいります。 ②  食の安全 仕入れ食材の安全性の確保と、お客様に対してより多くの情報提供が迅速にできるように、アレルゲン、原材料、産地、添加物、栄養成分などの情報を電子データで入手するシステムを構築し運用いたしております。また、店舗や工場においても、従業員の健康管理、食材の衛生的な取扱いなどに十分配慮し、安全な商品の提供に努めてまいります。 ③  同業他社との差別化 当社の製品をお求めいただいたお客様に満足していただけるように、次もカネ美食品でと思っていただけるように努力し続けることが大切だと考えております。美味しいことは勿論のこと、安心・安全・健康への配慮も欠かせません。また、品質・清潔・接客・納期の厳守などの項目においても期待を裏切らないことに注力してまいります。これらについて、企業として高いハードルを設定できる事が差別化であると考えております。 (3)経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標 収益目標においては、定量的な指標として、売上高と経常利益を重視し、2027年2月期の業績目標は、売上高92,000百万円、経常利益3,300百万円としております。 また、設備投資に係る投資の回収については、モニタリングを通して検証する管理体制の構築に取り組んでおります。 なお、中長期的な成長戦略の具体的な指標等については、当社が将来にわたって成長し続けるためには各事業モデルを再設計することが必要であると捉え、検討中であります。 (4)経営環境及び対処すべき課題等 今後の見通しにつきましては、国内景気は緩やかな回復基調を維持すると予想される一方、円安の長期化や資源価格の高騰に伴う物価上昇が継続し、消費者の生活防衛意識は一段と高まっております。また、地政学的な緊張や不安定な国際情勢により、原材料調達コストやエネルギー価格の先行き不透明な状況は続くものと予想されます。 当業界におきましても、依然として原材料価格や物流費、人件費の高騰が収益を圧迫する厳しい経営環境にあります。一方で、消費者の価値観は多様化しており、経済性を重視する志向と、健康や環境、心の充足といった付加価値を求める志向の二極化が進展しております。 このような環境下、当社は新たに策定したパーパス「“おいしさ”で、こころを動かす。」を企業行動の原点とし、「安全・安心」を基盤としたうえで、単なる「食」の提供に留まらず、彩り・香り・食感といった五感に響く商品開発やお買い得感と満足度を両立させた提案を通じて、多様化するニーズに応える“おいしさ”体験を創出することで、価格競争に埋没しないブランド力と競争力を強化してまいります。
事業等のリスク2,125字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)取引先の出店政策及び経営戦略の影響について 当社の業績は、一般消費者による寿司及び弁当等の消費動向の影響を受けるほか、テナント店舗の出店を行っている総合スーパーの出店政策及び製品の納入先であるコンビニエンスストア加盟店舗の出店政策の影響も受けます。 テナント事業において、店舗の出店を行っている主な総合スーパーは、ユニー株式会社、UDリテール株式会社、株式会社ドン・キホーテ及び株式会社長崎屋であり、当社は、同社の出店政策に追随してテナント店舗の新設を行っております。したがって、当社は、同社の出店政策及び同社の属する流通業界の動向に影響を受ける可能性があります。なお、ユニー株式会社、UDリテール株式会社、株式会社ドン・キホーテ及び株式会社長崎屋は当社の親会社である株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの子会社であります。 また、外販事業において、製品の納品を行っている主なコンビニエンスストア加盟店舗のフランチャイザーは、株式会社ファミリーマートであり、当社は、同社の出店政策に追随して工場の新設をし、弁当・おにぎり等の納品業務を行っております。したがって、当社は、同社の出店政策及び同社の属するコンビニエンス業界の動向に影響を受ける可能性があります。 なお、当事業年度のユニー株式会社及び株式会社ファミリーマートへの販売実績及び当該販売実績に対する割合は、4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③生産、受注及び販売の実績  c.販売実績  (注)2」をご参照ください。 (2)特定の企業への仕入依存度について 仕入先の選定については、配送体制及び適正在庫を保有していることなどを勘案し決定しております。当社の主要原材料は、生鮮品であることから毎日仕入れを行っており、特にテナント事業においては、店舗単位の小口仕入であることからメーカーでは配送等の対応が困難な状況となっております。 したがって、店舗毎への配送が可能な食品卸売業者からの仕入割合が高くなっており、外販事業を含めた当社全体での仕入先上位3社の仕入先合計に対する仕入割合は、2025年2月期は80.6%、2026年2月期は76.0%となっております。 (3)食品衛生関連事項について 当社は、「食品衛生法」に基づいた工場施設の整備、器具の管理、添加物の取扱い、その他の製造工程及び販売等の管理運営を行っており、製造設備の衛生管理には万全の注意を払っておりますが、食の安心・安全は食品を取扱う企業にとって不可避の課題であり、今後についても製造・加工設備を中心とした食品衛生管理体制の強化を図っていく方針であります。 しかしながら、近年における食の安心・安全に関する問題は社会問題にまで発展しており、今後の社会環境の中でこれらの問題が発生した場合には、当社もその影響を受ける恐れがあり、状況によっては社会的信用度の低下や当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)自然災害について 当社は、テナント事業において中京エリアを中心に285店舗、外販事業において東海、関東、関西等に13工場を展開しております。 地震や台風など大規模な自然災害の発生により、これらの店舗設備、工場生産設備が甚大な被害を被った場合、設備の損壊や電力、水道、ガス等の供給停止等により、店舗の営業又は工場の稼働が困難となり、当社の経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (5) 設備投資について 各部門から起案された設備投資は、採算性やリスク評価を踏まえて取締役会等で審議し、決定しております。 また、投資後のモニタリングについては、計画から大きく乖離していないか経営会議等で検証し、乖離している場合は、関係部署において対応策を検討しております。しかしながら、投資判断時に想定していなかった水準で計画との乖離が生じ、期待される効果が生み出せないと判断される場合には、減損処理等を実施する事によって財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 人財の確保及び育成について 当社の持続的な成長を成し得るために、人財の確保と育成は経営上の重要な課題です。当社の基幹事業である惣菜事業は、労働集約的な事業のため、採用競争力が低下し、計画通りの採用ができない、また、離職により人員不足に陥ることは経営上の重大なリスクであると認識しております。 人財の確保は年々難しくなっており、このリスク対応の一環として、従業員の多様性や個性を認める柔軟な働き方を可能とするルールへの変更を実施するなど、採用率と定着率の向上に取組んでおりますが、人財の確保及び育成が事業の成長戦略に追いつかない場合は、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,929字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善を背景に新内閣の発足後は積極財政への期待から株高傾向もあり回復基調で推移しました。一方で、米国の関税政策による影響、日中関係の悪化が経済に与える影響、中東地域をはじめとした地政学リスクの長期化等による世界経済の減速懸念に加え、物価上昇に伴う消費マインドの下振れリスクが高まるなど、景気の先行きは依然として不透明な状況が続きました。 当業界においても、原材料価格の高騰や労働コストの増加、消費者の節約志向の高まり等を背景に引き続き厳しい経営環境となりました。 このような中、当社は当事業年度において企業経営の根幹となる「パーパス・ビジョン」及び行動指針を策定し、改めて当社が進むべき道を明確にするとともに、新たな取り組みに積極的に挑戦し、事業規模拡大及び企業価値向上を図ってまいりました。 a.資産、負債及び純資産の状況 総資産(百万円)   純資産(百万円)   自己資本比率   1株当たり純資産(円) 2026年2月期   38,355   29,885   77.9%   3,156.89 2025年2月期   37,408   29,083   77.7%   3,005.61 当事業年度における総資産は、前事業年度末に比べ9億46百万円増加し、383億55百万円となりました。 この主な要因は、売掛金が16億13百万円、有形固定資産が土地の取得等により12億85百万円それぞれ増加した一方で、現金及び預金が21億50百万円減少したことなどによります。 負債は、前年同期間末に比べ1億45百万円増加し、84億70百万円となりました。 この主な要因は、未払費用が1億64百万円増加したことなどによります。 純資産は、前年同期間末に比べ8億1百万円増加し、298億85百万円となりました。 この主な要因は、利益剰余金が14億43百万円増加した一方で、自己株式の取得により7億6百万円減少したことなどによります。 これらにより、当事業年度末の自己資本比率は、前年同期間末の77.7%から77.9%となりました。 b.経営成績の状況 (テナント事業) テナント事業においては、自社工場製造の内製商品の導入強化により生産性向上を図ることで機会損失を低減するとともに、店内調理の強みである「出来立て・作りたて」への注力や、シズル感を連想させる販促物の強化をはかることで顧客満足度を高め、既存店の収益向上に努めてまいりました。 また、洋風惣菜店舗「eashion(イーション)」においては、出店先ごとの商品の見直し及び価格戦略の結果、客単価が上昇したことに加え、主に百貨店やエキナカ店舗においてインバウンド需要等により客数が増加したことで売上が伸長いたしました。 加えて、PPIHが展開する新業態「ロビン・フッド」への出店を見据え、新たなMD展開や従来にない店舗づくりを進めて参りました。 これらの結果、テナント事業全体の売上高は前年同期間に比べ3.3%増収の474億20百万円となりました。利益面においては、引き続き外販事業との連携強化により機会損失を低減したことでセグメント利益は前年同期間に比べ34.6%増益の28億71百万円となりました。 (外販事業) 外販事業においては、PPIHの長期経営計画により惣菜戦略が示され、両社での協議や連携を深めたことによりPPIHグループ店舗への納品が増加しました。 また、インバウンド需要に牽引され鉄道系コンビニエンスストアの納品は順調に推移しました。一方で、主要コンビニエンスストア向けの納品については、前事業年度末に実施した生産体制整備のための拠点政策により売上高は減収となりました。 また、テナント事業における内製商品の導入強化を目的とし、冷凍設備の導入や原体野菜から加工する設備の導入など生産体制の強化を行いました。その中で冷凍製品については、製造ノウハウを積み上げ、新規取引先へ納品を開始するための基礎の構築をいたしました。 これらの結果、外販事業の売上高は前年同期に比べ12.0%減収の392億33百万円となりました。利益面では売上の減少に加えて、生産体制整備に注力をしたものの一時的なコスト増加の影響が大きく、1億13百万円のセグメント損失(前年同期は9億45百万円のセグメント利益)となりました。 以上の要因により、当事業年度の売上高は前年同期間に比べ4.2%減収の866億53百万円となりました。利益面については、経常利益は前年同期間と比べ7.3%減益の28億78百万円、当期純利益は前年同期間に比べ7.2%減益の18億7百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況 営業活動によるキャッシュ・フロー (百万円)   投資活動によるキャッシュ・フロー (百万円)   財務活動によるキャッシュ・フロー (百万円)   現金及び現金同等物 期末残高 (百万円) 2026年2月期   1,646   △3,721   △1,075   15,775 2025年2月期   2,921   △2,066   △372   18,925 当事業年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べ31億50百万円減少し157億75百万円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。 イ.営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動により得られた資金は、前年同期間と比べ12億74百万円減少し、16億46百万円となりました。 この主な要因は、売上債権の増減額が20億42百万円減少した一方で、その他流動資産の増減額が3億72百万円、その他の流動負債の増減額が2億87百万円増加したことなどによります。 ロ.投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動により支出した資金は、前年同期間と比べ16億54百万円増加し、37億21百万円となりました。 この主な要因は、定期預金の預入による支出が10億円、有形固定資産の取得による支出が8億3百万円それぞれ増加したことなどによります。 ハ.財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動により支出した資金は、前年同期間と比べ7億3百万円増加し、10億75百万円となりました。 この主な要因は、自己株式の取得による支出が7億6百万円増加したことなどによります。 (キャッシュ・フロー関連指標の推移) 2025年2月期   2026年2月期 自己資本比率(%)   77.7   77.9 時価ベースの自己資本比率(%)   83.6   84.9 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 (注)株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに算出しております。 なお、取締役に対する株式報酬制度として「株式給付信託(BBT)」を導入しており、株式時価総額の算定上使用する発行済株式数から控除する自己株式には、「株式給付信託(BBT)」に残存する自社の株式を含めております。 b.資本の財源及び資金の流動性について 資本の財源について、当社の運転資金及び設備投資資金は、主として自己資金により充当し、必要に応じて借入金による資金調達を実施することを基本方針としております。なお、前事業年度及び当事業年度において、金融機関からの資金調達は実施しておりません。 当社を取り巻く事業環境は、長期化する国際情勢の不安定化や世界的な資源価格の高騰、金融資本市場の変動等の影響により、先行きは不透明な状況にはありますが、事業活動上で必要となる資金は、現金及び預金の水準等、十分な流動性を確保しており、当面の資金繰りに影響は無いものと考えております。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当事業年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自  2025年3月1日 至  2026年2月28日)   前年同期比(%) テナント事業(千円)   47,420,310   103.3 外販事業(千円)   39,302,932   87.9 報告セグメント計(千円)   86,723,242   95.7 合計(千円)   86,723,242   95.7 (注)金額は販売価額によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 b.受注実績 当社は、外販事業において、受注生産を行っておりますが、翌日に製造し出荷しておりますので、受注実績についての記載は省略しております。 c.販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自  2025年3月1日 至  2026年2月28日)   前年同期比(%) 製品 テナント事業(千円)   47,420,310   103.3 外販事業(千円)   39,233,223   87.9 報告セグメント計(千円)   86,653,533   95.7 合計(千円)   86,653,533   95.7 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前年同期間 (自  2024年3月1日 至  2025年2月28日)   当事業年度 (自  2025年3月1日 至  2026年2月28日) 金額(千円)   総販売実績に対する割合(%)   金額(千円)   総販売実績に対する割合(%) ユニー株式会社   28,857,745   31.8   29,500,450   34.0 株式会社ファミリーマート   33,632,255   37.1   26,256,645   30.3 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。 ② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度の売上高は、前年同期間に比べ4.2%減収の866億53百万円となりました。また経常利益は、前年同期間に比べ7.3%減益の28億78百万円、当期純利益は、前年同期間に比べ7.2%減益の18億7百万円となりました。 当事業年度において、当社を取り巻く経営環境は、かつてないほど多角的な変化と課題に直面した期間あったと捉えております。 世界的な資源価格の高騰に伴う原材料費の上昇に加え、物流費やエネルギーコスト、さらには深刻な人手不足を背景とした労働コストの増加が継続しております。 一方で、消費者の生活防衛意識は一段と高まっており、節約志向が定着するなど、食品業界全体として厳しい舵取りを迫られる状況が続きました。 このような中、当社は2025年8月、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス株式会社の連結子会社となりました。 これは当社にとって、単なる資本構成の変化ではなく、第二の創業とも言える大きな転換点と捉えております。 PPIHが発表した長期経営計画におけるグループ戦略の柱として「惣菜カテゴリーの強化」が明確に打ちだされたことで、惣菜専門会社として長年培ってきた当社の知見と技術力は、極めて重要な役割を期待されており、その期待の大きさを感じており、当社の真価が問われるフェーズに入ったと強く認識しております。 また、前事業年度末に、4工場をPPIHグループ向け供給へと大胆に振り向ける生産体制の大きな再編を実施いたしました。この再編にあたっては、生産ラインの調整やオペレーションの再構築といった準備期間に想定以上の時間を要し、結果として一時的ではあるもののコスト増加を招き業績にマイナスの影響を与えたことは今後の事業展開においても考慮すべき点であると考えております。 しかしながら、この調整期間もようやく出口を迎えました。現在、生産体制は着実に正常化し、回復基調にあると評価しております。 今後、スケールメリットを活かした原価低減と、商品の提供を通じて、さらなる収益性の向上に大きく寄与するものと考えております。 テナント事業は前事業年度と比較し売上・利益ともに大きく伸長いたしました。 期初の新規出店計画を変更し、将来に向けての改装・転換・実証実験等のチャレンジに注力してまいりました。そのチャレンジの一つとして、多数の新規MDの実証実験を行ってまいりました。 これらは、当社に不足しているMDを充足する目的として推進してきたものであり、新規MDの追加にあたっては、アウトパックを適切に織り込むことで、店内調理の人時を確保しながらも機会損失を生じさせない安定的な店舗運営を実現できたと評価しております。 アウトパックは、自社工場においての生産による品質・供給の安定に加え、生産性の維持・向上に資する取り組みであると位置づけており、アウトパック比率は前事業年度と比較し6.1%増加、人時は5.7%減少の実績を得ることができました。その効果もあり、売上・利益共に好調に推移したものと評価しております。 また、PPIHが展開する新業態「ロビン・フッド」への出店を見据え、新規MDやアウトパック強化に加え、販促物の刷新・棚割りの見直しなどを行い、新たな店舗づくりにチャレンジしてまいりました。 外販事業については、PPIH向け納品は引き続き順調に推移しており、一方で、将来の成長を見据えた戦略的な生産アイテムの変更を進めた結果、売上・利益は一時的に減少いたしましたが、当該減少は想定の範囲内で収まっております。 PPIHグループとの取り組み強化を進めており、『売る側』と『作る側』が継続的かつ密度の高い協議を行い、製販一体の開発・供給体制を構築することが可能となった結果、PPIH向け納品額は前事業年度と比較し31.7%と大きく伸長しており、今後も増加を見込んでおります。 また、「品質向上」「原価低減」「作業効率向上」を目的とした設備投資を積極的に推進してまいりました。 袋井ファクトリーでは、増床を伴う設備投資を実施し、産地からジャガイモを原体で仕入れ、加工までを担うポテトサラダの生産にすでに着手しております。原体から加工することで、仕入れコストの低減に加え、集約的な生産体制による加工コストの低減を図ると共に、ジャガイモ本来の味わいを活かした、より鮮度感のある商品づくりが可能となったと評価しております。 さらに、唐揚げ用の前処理工程(マリネーション)の内製化にも取り組み、味付けのばらつきを抑制することで、品質の安定化と原価低減の両立が実現可能となったと捉えております。 これらの取り組みを今後さらに拡大することで、店舗作業の負担軽減だけに留まらず、商品のクオリティ向上による競争力の一層の強化にも繋がっていくものと考えております。 加えて、更なる品質向上を目的とし、JFS-Bプラス(注)の全工場取得を目指し取組んでおります。 また、ファミリーマート等の取引先様のニーズに対応すべく、新型機器の導入を進めてまいりました。これにより生産効率の向上も図れていると認識しております。これら一連の取り組みにより、外販事業全体として、品質・コスト・効率の三位一体での改善が着実に進んでいると評価しております。 今後、新工場建設をはじめとする大きな設備投資が必要となる局面においては、直ちに業績に貢献するものではなく、先行投資的な側面を有する場合もあるため、それを支える財務基盤も重要な経営課題であります。 現状において、テナント事業及び外販事業における設備投資を進める上での基盤となる財政状況については、財務指標等から、その健全性が保たれていると考えております。 事業成長を支える上で、また、想定していない状況下においても事業を安定的に進めることができる強固な財務基盤の堅持に努めてまいります。 当事業年度末の自己資本比率は、77.9%であり自己資本利益率は6.1%であります。 当社は資本コストについては、一般的に妥当とされている計算方法から算定しておりますが、資本コストは、算定方法が様々であるほか、算定の基礎となる数値の採用においても一義的に定まるものではないため、現時点においては開示をしていないものの、資本コストを意識した上で、収益性を高め、更なる自己資本利益率の向上と持続的な企業価値の向上に注力してまいります。 また、当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、「事業等のリスク」にも記載しておりますが、テナント事業においては店舗の出店を行っている主要な総合スーパーであるユニー株式会社及びUDリテール株式会社(当社の親会社であります株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの子会社)が属する流通業界の動向及び同社の出店政策、外販事業においては製品の納品を行っている主要なコンビニエンスストア加盟店舗のフランチャイザーである株式会社ファミリーマートが属するコンビニエンス業界の動向及び同社の出店政策等があります。そのため、今後も主要取引先以外での出店や納品については出店モニタリング等も行い、臨機応変に対応していく考えであります。 当社の運転資金需要の主なものは、テナント事業及び外販事業における材料費、労務費、店舗及び工場における設備等の維持管理費等であります。また、当社の事業活動における運転資金は主として自己資金により充当し、必要に応じて借入金による資金調達を実施することを基本方針としております。 運転資金使途の内、設備投資資金需要としてテナント事業においては、店舗の新設及び改装並びに経常的な設備の更新等が、外販事業においては、生産体制の均一化や省人化を図るための設備の取得や更新等がそれぞれあります。 (注)JFS規格とは、一般財団法人食品安全マネジメント協会が開発・運営する食品の安全管理の取組みを認証する規格であります。その中でJFS-B規格は日本発の国際レベルの食品安全管理規格となり、プラスはさらに高度な食品安全基準を含んだ規格となります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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