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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

メルカリ

Mercari, Inc.4385 · Prime · 情報・通信業

フリマアプリ「メルカリ」を中核に、個人間取引市場で圧倒的な流通総額を誇る。

概要

メルカリは、2013年に創業したCtoCフリマアプリ「メルカリ」の運営会社である。国内で月間アクティブユーザー(MAU)2,300万人超、流通取引総額(GMV)1兆円超を誇る。スマホ決済「メルペイ」やクレジットカード「メルカード」などのフィンテック事業、米国向けサービスも展開する。2025年6月期の連結売上収益は1,926億円、営業利益278億円、親会社に帰属する当期利益261億円である。

CtoCマーケットプレイス「メルカリ」が中核

メルカリグループの中核事業は、個人間取引(CtoC)マーケットプレイス「メルカリ」の運営である。2013年7月のサービス開始以来、簡単な出品フローや匿名配送、コンビニとの提携による配送オプションによりユーザーを拡大してきた。2025年6月期の国内GMVは1兆1,209億円、MAUは約2,300万人に達する。収益は取引手数料(商品代金の10%)が主であり、同額が売上高として計上される。2019年10月には越境取引を開始し、日本から海外への販売も可能となった。2021年10月からは法人向けBtoCマーケットプレイス「メルカリShops」を運営、2024年3月には不要品回収サービス「メルカリ ハロ」を開始し、開始1年3ヶ月で登録ユーザー数1,200万人を超えた。高いユーザーエンゲージメントとネットワーク効果により、リピート率が高く、継続的な成長を実現している。

フィンテック事業による収益の多角化

2019年2月に子会社メルペイが提供開始したスマホ決済「メルペイ」は、メルカリのユーザー基盤と取引データを活用したCreditサービスを中心に成長している。2022年11月発行のクレジットカード「メルカード」は、メルカリ上の利用履歴に基づくAI与信モデルを採用し、発行枚数500万枚を突破した。2025年3月には上位版「メルカード ゴールド」もリリース。2025年6月期末の債権残高(定額払い等)は2,481億円、債権回収率は99.3%と高い水準を維持する。Fintechセグメントの売上収益は前年同期比15%増(調整後18%増)の高成長を継続し、コア営業利益45億円を計上した。グループ内のメルカリとの連携により、売上金チャージ、後払い、定額払いなど決済手段を提供し、ユーザー体験向上と収益源の多角化に寄与している。

米国事業の収益化と再成長への取り組み

米国では2014年9月にCtoCマーケットプレイス「Mercari」の提供を開始し、ブランドリニューアルを経て事業を継続してきた。しかし、想定以上のインフレ長期化などの外部環境影響により、GMVは減少傾向が続いている。2025年6月期のUS向け売上収益は364億円(前期比16.6%減)、GMVは728百万米ドル(約1,091億円)であった。一方で、マーケティング費用の効率化や固定費見直しによりセグメント利益は7.37億円と黒字化(前期は52.93億円の損失)し、ブレイクイーブンを達成した。下期からはプロダクトのコア体験強化に注力し、手数料モデル変更も実施。第4四半期にはGMV成長率に改善の兆しが見られる。米国でも循環型社会の実現に貢献する存在を目指し、収益性改善と成長軌道への復帰を両立させる戦略をとっている。

グループ構成と事業系統

メルカリグループは、持株会社である株式会社メルカリと連結子会社5社(Mercari, Inc.、株式会社メルペイ、株式会社メルコイン、株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー、インド開発拠点)で構成される。国内事業はJapan Regionと総称され、MarketplaceとFintechの2つのドメインに区分される。Marketplaceドメインはフリマアプリ「メルカリ」、法人向け「メルカリShops」、越境取引、不要品回収「メルカリ ハロ」を管轄。Fintechドメインは「メルペイ」「メルカード」などを運営する株式会社メルペイが中心である。米国事業はMercari, Inc.が独立して運営する。グループ内では、メルカリのユーザー基盤とデータをメルペイの与信に活用するなどシナジーを創出。2025年6月期のJapan Region売上収益は1,498億円(前年比8.5%増)、セグメント利益349億円(同13.7%増)であり、グループ全体の収益の大半を占める。

業界の中での役割は個人間取引マーケットプレイス運営、スマホ決済・クレジットカード等のFintechサービス提供にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,293億円
営業利益
439億円
営業利益率
19.1%
純利益
354億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2022/6
事業売上構成比利益利益率
マーケットプレイス売上1,269億円86.3%
その他201億円13.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01Marketplace(CtoC / BtoC)主力

フリマアプリ「メルカリ」、BtoCマーケットプレイス「メルカリShops」、越境取引、不要品回収サービス「メルカリ ハロ」などを運営。個人が簡単に不要品を売買できるプラットフォームを提供し、流通取引総額は1兆円超。

主な製品・サービス3
メルカリ(フリマアプリ)
スマートフォンやWebから誰でも簡単に出品・購入できる個人間取引マーケットプレイス。簡単な出品フロー、配送連携、本人確認による安心設計が特徴。
メルカリShops
事業者が簡単に出店できるBtoCマーケットプレイス。個人出品に加え、法人による販売も可能。
メルカリ ハロ
不要品回収サービス。自宅から不要品をまとめて回収し、メルカリで販売または適切に処分する。

02Fintech(決済・金融)準主力

「メルカリ」のユーザー基盤とAI与信を活用したスマホ決済「メルペイ」、クレジットカード「メルカード」「メルカード ゴールド」を提供。グループシナジーを活かした新たな信用創造と決済収入の拡大を図る。

主な製品・サービス3
メルペイ
スマホ決済サービス。「メルカリ」の売上金をチャージして利用可能。後払い・あと払い等のCreditサービスを提供。
メルカード
「メルカリ」の利用履歴に基づくAI与信モデルを活用したクレジットカード。発行枚数500万枚突破。
メルカード ゴールド
「メルカード」の上位版。より高額な決済や特典を提供。

03米国 マーケットプレイス副次

米国向けにフリマアプリ「Mercari」を運営。インフレ等の影響でGMVは減少傾向にあるが、マーケティング効率化により2025年6月期にブレイクイーブンを達成した。

主な製品・サービス1
Mercari(米国版フリマアプリ)
米国向けの個人間取引マーケットプレイス。誰でも簡単に不要品を売買できる。

製品と技術

フリマアプリ「メルカリ」の仕組みと特徴

「メルカリ」はスマートフォンアプリとWebブラウザの両方で利用できるCtoCマーケットプレイスである。出品者は商品写真を撮影し、カテゴリ・価格を設定するだけで数ステップで出品完了。購入者は「いいね!」やコメントで出品者とコミュニケーションを取り、購入ボタンで決済できる。匿名配送サービス(らくらくメルカリ便・ゆうゆうメルカリ便)により出品者・購入者双方の住所非公開が可能で、トラブル抑制に寄与している。新規会員登録時に本人情報(住所・氏名・生年月日)の登録を必須化し、AIによる利用規約違反取引の自動検知も実施。配送はヤマト運輸や日本郵便と提携し、全国のコンビニエンスストアでも受け取り・発送が可能である。取引手数料は商品代金の10%(税別)で、売上金の出金やメルペイへのチャージにも対応する。

スマホ決済「メルペイ」とクレジットカード「メルカード」

「メルペイ」はメルカリの売上金をチャージして利用できるスマホ決済サービスで、2025年時点で後払い(スマート払い)、定額払い、分割払いのCreditサービスを提供する。メルカリの取引履歴やユーザー評価をAIが分析し、独自の与信モデルを構築。これにより、従来のクレジットカードでは与信が受けにくい層にもCreditを提供可能とした。2022年発行の「メルカード」は、メルカリ上の利用実績を基にしたAI与信で発行されるクレジットカードであり、メルカリでの買い物でポイント還元率が高くなる特典がある。2025年3月には上位版「メルカード ゴールド」をリリースし、より高額な決済やプレミアム特典を提供。債権残高は2,481億円、回収率99.3%と健全性を維持している。

米国版「Mercari」のサービスと現状

米国向けの「Mercari」は、国内版と同様に個人間取引を可能にするフリマアプリである。出品・購入のプロセスはシンプルで、匿名配送機能も備える。米国ではブランドリニューアルや決済手段の拡充(後払いサービス)など利便性向上に取り組んできたが、2023年以降のインフレ長期化により消費者の購買意欲が低下し、GMVは減少傾向にある。2025年6月期のGMVは728百万米ドル(約1,091億円)で、前年から減少した。しかし、マーケティング費用の効率化や固定費削減により、同年度でブレイクイーブンを達成し、セグメント利益は7.37億円の黒字に転換した。米国市場では循環型社会の実現を目指し、コア体験の強化と手数料モデルの最適化を進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

国内フリマアプリで首位、成長持続し収益改善

メルカリは、フリマアプリ市場で国内シェア首位の地位を確立している。直近の売上高は2,293億円(FY2026/6予想)で、営業利益率は19.15%まで改善し、収益性が大きく向上。同業他社のVRAIN Solutionやハッチ・ワークは規模が小さく、メルカリの圧倒的な存在感が際立つ。国内市場の成熟に伴い、新規領域としてメルペイやメルカリShopsなどの事業を拡大。利用者基盤を活かしたエコシステムの構築により、持続的な成長が期待される。

強み

  • フリマアプリで国内最大の利用者数を誇り、ブランド力とネットワーク効果を持つ。
  • 営業利益率が9.34%から19.15%へ大幅改善し、効率的な運営を実現。
  • メルペイやメルカリShopsなど、決済・販売支援サービスを展開し収益源を多様化。
  • 膨大な取引データを活用し、レコメンドや価格最適化で顧客体験を向上。

課題

  • 国内フリマ市場の成長鈍化が予想され、新規利用者の獲得が難しくなる可能性。
  • 米国など海外事業が苦戦しており、国際展開の軌道修正が必要。
  • 古物商規制や偽造品対策など、安全・コンプライアンス対応にコストがかかる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売・消費の時価総額近傍。太字がメルカリ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19023東京地下鉄8,625億円14.6倍
22212山崎製パン8,402億円17.9倍
33038神戸物産7,690億円18.3倍
43086J.フロント リテイリング7,553億円24.7倍
54527ロート製薬7,177億円20.9倍
64385メルカリ6,993億円20.3倍
79009京成電鉄6,918億円13.4倍
88233高島屋6,893億円
99831ヤマダホールディングス6,809億円32.3倍
109007小田急電鉄6,615億円16.6倍
112670エービーシー・マート6,597億円14.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(小売・消費)に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

コウゾウ設立からメルカリリリース、社名変更まで(2013年)

2013年2月、東京都港区六本木において資本金20百万円で株式会社コウゾウを設立。同年7月、CtoCマーケットプレイス「メルカリ」の提供を開始した。わずか5ヶ月でサービスを立ち上げ、個人間の不要品売買をスマートフォンで簡単に行える新しい体験を提供した。同年11月には社名を株式会社メルカリに変更し、ブランドと会社名を統一した。創業期から「あらゆる価値を循環させる」というミッションを掲げ、テクノロジーで個人間取引の課題を解決する方針を打ち出した。

グローバル展開と多角化の試行錯誤(2014年〜2017年)

2014年1月に米国子会社Mercari, Inc.を設立し、同年9月には米国でも「Mercari」の提供を開始、いち早く海外市場に進出した。同年10月、国内メルカリで手数料徴収を開始し、収益モデルを確立した。2015年には英国子会社Mercari Europe Ltd.を設立(2017年3月に英国でもサービス開始)、国内ではクラシファイド「メルカリ アッテ」や本・CD専門「メルカリ カウル」、ブランド品専門「メルカリ メゾンズ」など複数の専門サービスを投入したが、いずれも短期間で終了または機能統合された。2016年には匿名配送サービスを開始し、取引の安心感を向上。海外展開では英国市場からは2019年に撤退、米国市場に集中する方針へと転換した。

株式上場とフィンテック事業への本格参入(2018年〜2019年)

2018年6月、東京証券取引所マザーズに株式を上場し、資金調達と知名度向上を実現。同年7月、メルペイの子会社としてメルペイコネクトを設立(翌年メルペイに吸収合併)。2019年2月、スマホ決済サービス「メルペイ」を開始し、メルカリの売上金を活用した決済サービスを提供。同年8月には株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シーの株式を取得し子会社化し、スポーツ事業にも参入した。また、2019年10月にはメルカリの越境販売を開始し、日本産商品の海外販売チャネルを開拓。フィンテックとグローバル化の両軸で事業領域を拡大した。

メルカード発行とサブスクリプション型金融の拡充(2020年〜2022年)

2020年7月、メルペイで定額払い(スマート払い)を開始し、分割・後払いサービスを強化。2021年4月には暗号資産関連の子会社メルコインを設立、デジタルアセット分野にも着手。同年9月、米国Mercariで後払い決済サービスを開始した。2022年11月、メルカリの利用履歴を基にしたAI与信モデルを活用したクレジットカード「メルカード」を発行開始。発行枚数は順調に拡大し、500万枚を突破した。これらの取り組みにより、Fintech事業はメルカリグループの第2の収益の柱として成長し、債権残高は2,000億円を超えた。

新サービス投入と米国事業の再構築(2023年〜2025年)

2024年3月、不要品回収サービス「メルカリ ハロ」を開始(後に手数料チャージに移行)。2025年3月には「メルカード ゴールド」を発行し、高額決済ニーズに対応した。米国では、インフレ長期化によるGMV減少に対応し、マーケティング費用の効率化と固定費削減を進めた結果、2025年6月期にブレイクイーブンを達成し、セグメント利益が黒字化した。国内では、AI/LLMを活用したUI刷新や不正利用対策を強化し、GMVは1兆1,209億円と安定成長。2025年6月期の連結売上収益は1,926億円、営業利益278億円、当期利益261億円と過去最高益を更新した。

年表35件を開く

2010年代

  • 2013年2月創業東京都港区六本木において、資本金20百万円で株式会社コウゾウを設立
  • 2013年7月CtoCマーケットプレイス「メルカリ」の提供を開始
  • 2013年11月商号変更社名を株式会社メルカリに変更
  • 2014年1月米国子会社Mercari, Inc.を設立
  • 2014年9月米国でCtoCマーケットプレイス「Mercari」の提供を開始
  • 2014年10月CtoCマーケットプレイス「メルカリ」において商品代金に応じた手数料の徴収を開始
  • 2015年9月国内子会社株式会社ソウゾウ(旧)を設立(2019年7月、解散決議により清算手続きを開始。同年11月に清算結了)
  • 2015年11月英国子会社Mercari Europe Ltd.を設立(2018年12月、解散決議により清算手続きを開始。2022年4月に清算結了)
  • 2016年1月「メルカリ」において匿名配送サービスを開始
  • 2016年3月クラシファイドアプリ「メルカリ アッテ」の提供を開始(2018年5月提供終了)
  • 2016年4月英国子会社Merpay Ltd.を設立(2019年6月、解散決議により清算手続きを開始。2019年7月に全株式を譲渡し、2022年4月清算結了)
  • 2016年10月CtoCマーケットプレイス「Mercari」(US)において商品代金に応じた手数料の徴収を開始
  • 2017年2月M&Aザワット株式会社を100%子会社化(2017年5月、当社を存続会社とする吸収合併により消滅)
  • 2017年3月英国子会社Mercari Europe Ltd.がCtoCマーケットプレイス「Mercari」の提供を開始(2019年3月提供終了)
  • 2017年5月本・CD・DVD等に特化したCtoCマーケットプレイス「メルカリ カウル」の提供を開始(2018年12月「メルカリ」に機能移行し、提供終了)
  • 2017年7月ライブ動画配信機能「メルカリチャンネル」の提供を開始(2019年7月提供終了)
  • 2017年8月ブランド品に特化したCtoCマーケットプレイス「メルカリ メゾンズ」の提供を開始(2018年8月に「メルカリ」に機能移行し、提供終了)
  • 2017年11月国内子会社株式会社メルペイを設立
  • 2018年2月福岡県福岡市にてシェアサイクルサービス「メルチャリ」の提供を開始(2019年6月neuet株式会社に事業承継)
  • 2018年4月スキルシェアサービス「teacha」の提供を開始(2018年8月提供終了)
  • 2018年6月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2018年7月M&A国内子会社株式会社メルペイコネクトを設立(2019年6月株式会社メルペイに吸収合併)
  • 2018年11月M&Aマイケル株式会社を100%子会社化(2020年6月全株式を譲渡)
  • 2019年2月国内子会社株式会社メルペイがスマホ決済サービス「メルペイ」の提供を開始
  • 2019年8月M&A株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シーの株式を取得し子会社化
  • 2019年9月「メルカリ」の使い方が学べる「メルカリ教室」の提供を開始
  • 2019年10月「メルカリ」越境販売を開始

2020年代

  • 2020年2月国内子会社株式会社メルペイが株式会社Origamiの株式を取得し孫会社化(2021年3月、解散決議により清算手続きを開始。同年6月に清算結了)
  • 2020年7月スマホ決済サービス「メルペイ」でスマート払い(定額払い)の提供を開始
  • 2020年10月「Mercari」(US)において決済手数料の徴収を開始
  • 2021年1月M&A国内子会社株式会社ソウゾウ(新)を設立(2024年4月、当社を存続会社とする吸収合併により消滅)
  • 2021年3月スマホ決済サービス「メルペイ」がオンライン加盟店で利用できる「バーチャルカード」の提供を開始
  • 2021年4月国内子会社株式会社メルコインを設立
  • 2021年7月M&A国内子会社株式会社メルコインが株式会社Bassetの株式を取得し孫会社化(2023年6月、国内子会社株式会社メルコインを存続会社とする吸収合併により消滅)
  • 2021年9月「Mercari」(US)が「後払い決済サービス」の提供を開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上収益2026年6月期まで2,000-2,100億円
  • 連結コア営業利益2026年6月期まで280-320億円
  • Marketplace GMV成長率2026年6月期までYoY +3-5%
  • Marketplace コア営業利益2026年6月期まで320-360億円
  • Fintech コア営業利益2026年6月期まで50-75億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コア体験強化と越境取引拡大

    Marketplaceにおいて、安心・安全なマーケットプレイスの構築と出品・購入体験の継続的向上を図る。特にエンタメホビーカテゴリーを中心に越境取引を強化し、GMV成長率YoY+3~5%を目指す。

  2. 02

    Fintechの基盤確立と収益拡大

    「メルカード」会員増加を軸にメインカード化やゴールドカードへの転換を促進し、決済・与信利用を拡大。外部パートナーとの提携による機能拡張も行い、コア営業利益50~75億円を目指す。

  3. 03

    米国事業の再成長と収益性維持

    AI活用によるUI/UX向上や不正対策強化で使いやすさ・安全性を追求。ファッションカテゴリーを中心に競争力のある配送プラン提供などで差別化し、ブレイクイーブンを維持しつつGMVのYoYプラス成長を目指す。

  4. 04

    グループシナジーによる非連続的成長

    「メルカリ」の事業基盤を活用し、越境取引やBtoC、Fintech、US事業へ規律ある投資を行う。2027年6月期に向け、売上収益CAGR2桁成長、コア営業利益CAGR+25%以上の達成を目指す。

  5. 05

    AI-Native Companyへの組織基盤構築

    AI技術を積極活用し、プロダクトのコア体験強化とグループシナジーによる事業拡大を推進。中長期的な企業価値向上を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で2,159人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,176万円で、7期前と比べて+65.2%平均年齢は36.3歳、平均勤続年数は3.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年6月1,140
2019年6月71231.91.51,826
2020年6月82132.42.21,792
2021年6月92033.52.91,752
2022年6月96834.62.92,209
2023年6月1,03635.63.42,101
2024年6月1,16736.03.52,080841
2025年6月1,17636.33.82,1591,288

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
女性管理職比率26.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率84.8%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)32.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 3 / 海外 2、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社 — 東京都港区7,658百万円
Japan Region/全社(共通)
本社 — 茨城県 鹿嶋市2,742百万円
その他
本社(印国カルナータカ州ベンガルール市97百万円
その他
本社 — 米国カリフォルニア州パロアルト市66百万円
US
福岡 オフィス — 福岡県 福岡市博多区29百万円
Japan Region
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    Mercari, Inc. (注)1、4
    米国カリフォルニア州パロアルト市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社メルペイ(注)1、4
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー
    茨城県鹿嶋市 · 連結子会社
    議決権71.2%
  • 国内
    株式会社メルコイン
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Mercari Software Technologies India Private Limited (注)3
    インド共和国ベンガルール市 · 連結子会社
    議決権100.0%
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • JP株式会社メルコイン

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は2,293億円営業利益439億円前期と比べると増収増益で、売上が+19.1%、利益が+57.9%。

売上高
+19.1%
2,293億円
営業利益
+57.9%
439億円
純利益
+35.6%
354億円
営業利益率
19.1%
前期比 +4.7%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高2,750億円2,293億円
営業利益439億円
純利益354億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は1,230億円、営業利益は241億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+25.0%、営業利益は+47.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q443276.18
2023年3Q4365713.139
2024年1Q4434510.228
2024年2Q481336.918
2024年3Q4855010.342
2024年4Q4654710.147
2025年2Q94211412.174
2025年4Q98416416.7187
2026年2Q1,06319818.6106
2026年4Q1,23024119.6248

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 13期分

直近期の営業利益率は19.1%。売上は11期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
米国子会社Mercari, Inc.を設立
2014年6月−14−14
国内子会社株式会社ソウゾウ(旧)を設立(2019年7月、解散決議により清算手続きを開始。同年11月に清算結了)
2015年6月42−11−11
英国子会社Merpay Ltd.を設立(2019年6月、解散決議により清算手続きを開始。2019年7月に全株式を譲渡し、2022年4月清算結了)
2016年6月123−1−3
ザワット株式会社を100%子会社化(2017年5月、当社を存続会社とする吸収合併により消滅)
2017年6月221−28−42
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2018年6月358−47−70
株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シーの株式を取得し子会社化
2019年6月517−122−138
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2020年6月763−194−228
国内子会社株式会社ソウゾウ(新)を設立(2024年4月、当社を存続会社とする吸収合併により消滅)
2021年6月1,0615057
2022年6月1,470−39−76
2023年6月1,720164131
2024年6月1,8741751799.3135
2025年6月1,92627829114.4261
2026年6月2,29343944219.1354

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高2,293億円のうち、営業利益として残るのは439億円19.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は354億円、売上の15.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金80.9%1,854億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益19.1%439億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+10.8pt
19.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+8.8pt
15.4%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2025年6月期は営業CFが−119億円、投資CFが−314億円で、差し引きのフリーCFは−433億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は1,470億円で、売上の9.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年6月90−58185238
2017年6月64−921355509
2018年6月−34−19636−531,092
2019年6月−73−28322−1011,308
2020年6月125−275981,410
2021年6月34691981031,715
2022年6月−262−7621−2692,118
2023年6月−358−6252−3642,018
2024年6月−433−9321−4421,920
2025年6月−119−3145−4331,470

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2025年6月期の総資産は5,438億円。このうち返さなくてよい自己資本が993億円で、自己資本比率は18.3%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年6月2341915.4
2015年6月104168815.5
2016年6月2558417133.0
2017年6月545445018.1
2018年6月1,17854463446.2
2019年6月1,6375091,12831.1
2020年6月1,9803541,62617.6
2021年6月2,6254002,22514.9
2022年6月3,4523783,07411.0
2023年6月4,1835533,63013.2
2024年6月5,0187184,29614.3
2025年6月5,4389934,44118.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
1,470億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-30億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
4,441億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中113位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中165位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
19.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
19.1%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,250で、1年前と比べて+76.1%過去52週の値幅のなかでは72%の位置にある。

¥4,250-8.0%1ヶ月-1.5%1年+76.1%時価総額6,993億円
過去52週の値幅
安値¥2,069高値¥5,111

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.3倍
PBR5.12倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で6.77%上昇し、8月6日に4921円まで急伸。RSI61.74と強含み。25日線を3.5%上回り、52週高値5111円に接近。8月6日の出来高566万株と急増し、その後も高水準。52週安値2069円からは約129%上昇し、年初来の上昇が続く。押し目買いが入りやすく、上昇トレンドは維持されている。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER 22.68倍は業界平均の48.57倍を下回り、PBR 5.72倍は平均2.92倍を上回ります。ROE 30.5%は非常に高く、成長性を反映した評価です。無配ですが、収益拡大が継続しており、売上高・営業利益とも増加傾向です。割高感はないものの、PBRが高いため、今後の業績成長が織り込まれていると見られます。成長率を考慮するとほぼ妥当な水準と評価します。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.3倍47.9倍
PBR5.12倍2.96倍
ROE30.5%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

メルカリは国内フリマ市場で独占的地位に近い存在で、収益性が急改善している。強気派は、売上高の伸びと営業利益率の大幅改善(20%近く)を評価し、物流・決済などの新領域が成長ドライバーになるとみる。一方、弱気派は、国内市場の成熟化や競争(ヤフオク、楽天、海外勢)による手数料低下リスクを警戒。また、株価が1年で2倍以上に上昇したバリュエーションの高さ(PER約29倍)を指摘し、成長持続性に疑問を投げかける。

プラスに働く材料7
  • 収益性の急改善

    営業利益率が2024年6月期の9%から2026年6月期予想で19%へ大幅上昇

  • 新領域の成長

    メルペイなどの金融サービスや物流サービスが収益源として拡大

  • 国内市場の優位

    ブランド力と利用者数で競合を圧倒し、取引規模の拡大が続く

  • 売上高が前期比19%増の2,293億円通年影響

    売上高は1,926→2,293億円と367億円増加し、2桁増収を維持

  • 営業利益が58%増の439億円に拡大通年影響

    営業利益は278→439億円へ161億円増加、利益率は14.43%→19.15%に改善

  • 純利益354億円と3期連続増益通年影響

    純利益は135→261→354億円と右肩上がりで増益基調が続く

  • ROE30.5%の高収益体質継続影響

    ROE30.5%は高く、PBR6.91倍の成長期待を裏付ける

マイナスに働く材料7
  • 国内市場の成熟

    フリマ市場の成長鈍化が予想され、利用者数が頭打ちになる可能性

  • 競争激化

    大手企業や新興サービスの参入でシェアが低下し、手数料を下げざるを得なくなる恐れ

  • バリュエーション割高

    PERが30倍近くと高く、業績が予想を下回れば株価調整が大きい

  • 無配当で株主への直接還元なし継続影響

    配当利回り0%と株主還元がなく、インカム志向の資金は入りにくい

  • 株価が1年で128.12%上昇し高値警戒継続影響

    株価は1年間で2.28倍化し、短期的な過熱感から利益確定売りが出やすい

  • 実績PER28.98倍の高バリュエーション継続影響

    PER28.98倍・PBR6.91倍と高水準で、業績が計画を下回ると乖離是正のリスク

  • 外国人保有比率27.81%の外部依存継続影響

    外国人株主比率27.81%と高く、海外リスクオフ時に売り圧力が強まる

次の決算で確かめる点
GMV(流通取引総額)
プラットフォームの成長と手数料収入の基盤を示す
営業利益率
収益性改善の持続性を確認するため
アクティブユーザー数
利用者の定着と市場シェアの動向を測る
金融・物流サービス売上
新領域の成長と収益多様化の進捗を見る

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ47,127人。区分でいちばん多いのは個人・その他38.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が31.6%を占め、残る68.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他43.737.246.841.951.138.8
外国法人40.348.836.235.626.727.5
金融機関4.34.26.615.214.425.1
事業法人9.77.96.64.85.26.5
証券会社0.61.63.52.22.21.8
外国人個人1.40.30.30.30.40.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01山田 進太郎22.08
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)17.88
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.16
04株式会社suadd5.68
05OASIS JAPAN STRATEGIC FUND LTD.(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)3.95
06富島 寛3.72
07MLI FOR CLIENT GENERAL OMNI NON COLLATERAL NON TREATY-PB (常任代理人 BOFA証券株式会社)1.68
08MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.64
09MSCO CUSTOMER SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.49
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.25

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-07-22
    ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC)
    新規の大量保有報告
    0.79%
    +0.18pt
  • 2026-04-21
    三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    1.44%
    -0.04pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 13期分

1株利益は13期で+222%、1株純資産は8期で+50%。直近期のROEは30.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2014年6月−175
2015年6月−110
2016年6月−3
2017年6月−37
2018年6月−61402
2019年6月−95338
2020年6月−148223
2021年6月3624815.5161.9
2022年6月−47235
2023年6月8134128.141.3
2024年6月8243821.224.2
2025年6月15960330.516.8
2026年6月215

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2025/6期の役員報酬は総額999百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山田進太郎取締役会議長 指名委員 報酬委員4845,685,869
小泉文明取締役 President(会長)45999,550
江田清香取締役4444,100
栃木真由美取締役 監査委員582,013
篠田真貴子取締役 報酬委員長(注)158598
北川拓也取締役 指名委員(注)141598
角田大憲取締役 監査委員長(注)159598
冨山和彦取締役 指名委員長 報酬委員(注)166598
梅澤真由美取締役 監査委員(注)147
金野志保取締役 監査委員(注)163
花沢菊香取締役 指名委員(注)155
藤沢久美取締役 報酬委員(注)159500
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢保有株数
琴坂将広取締役 監査委員(注)144100
山本真人執行役 SVP of Japan Business4614,377
河野秀治執行役 SVP of Management Strategy 兼 Work CEO4421,305

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円ストックオプション百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
執行役5216215153754151
社外取締役101042012412
取締役(社内)2239512161

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,386字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 ミッション 当社は、「インターネットの力で個人と個人をつなぐことで、限りある資源を大切にすることができ、世界中の人々が豊かに暮らせる社会をつくりたい」という想いから創業し、テクノロジーを活用した先進的なプロダクト開発や規律を持った大胆な投資によって成長を続けて参りました。当社の提供するサービスを通じて「人の可能性を広げること」への想いを込めたグループミッション「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」の達成に向け、グループ一丸となり邁進しています。足元で高速な技術革新を遂げるAI/LLMを主軸とした先進技術を積極的に活用することで、モノの取引だけでなくスキルやデジタルアセットの取引など新たなお客さま体験を提供していくことを目指し、有形・無形に限らずあらゆる価値が循環するエコシステムを創ることを通じて、「人」の可能性を広げる存在でありたいと考えています。 サービス概要 当社が運営する「メルカリ」は個人間取引(CtoC)のためのマーケットプレイスであり、誰でも簡単・手軽に不要品を売買できるという今までになかったユニークなお客さま体験を提供しています。 従来型の店舗における中古品売買は、来店に時間を要する、取り扱い商品が限定的である、買取業者が仲介するため売り手と買い手の双方にとって価格が不透明であるなどの課題があり、また、インターネットオークションを利用した中古品売買も、出品が煩雑で難しい、入札プロセスに時間がかかるといった課題がありました。 「メルカリ」では、スマートフォンやWebから誰でも簡単に商品を出品・購入することができます。また、配送業者やコンビニエンスストアとの提携により、簡便かつ手頃な価格の配送オプションを提供しています。更に、出品者・購入者ともに個人が中心であるため、誰でも手軽に不要品を販売してお金に換える楽しみや、ユニークな商品を探す「宝探し」感覚での買物を体験することができます。新規会員登録時に出品者の本人情報(住所/氏名/生年月日)の登録を必須化することで不正を抑止し、AIを活用した利用規約違反取引の自動検知に力を入れるなど、安心してご利用いただける環境づくりにも努めております。 当社グループが運営するサービス 当社グループは当社と連結子会社であるMercari, Inc.、株式会社メルペイ、株式会社メルコイン、株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー、インド開発拠点等で構成されております(2025年6月30日時点)。鹿島アントラーズを除く国内事業をJapan Regionとし、また、Japan Regionにおいては、Marketplace、Fintechの2つのドメインに基づき事業の説明を行っております。 Marketplaceでは、創業来取り組んでいる個人間取引(CtoC)のためのマーケットプレイスであるフリマアプリ「メルカリ」を運営しております。2019年10月には日本で出品された商品を海外から購入可能な越境取引を開始し、2021年10月より開始したBtoCマーケットプレイスである「メルカリShops」も運営しております。誰もが簡単・手軽にモノを売買できるというユニークなユーザ体験を提供し、2025年6月期のGMV(流通取引総額)は1兆1,209億円、MAUは2,300万人を超えるまでに拡大しております。2024年3月に提供を開始した「メルカリ ハロ」は、開始1年3ヶ月で登録ユーザ数が1,200万人を突破するなど、順調に伸長しております。 Fintechでは、スマホ決済サービス「メルペイ」を運営しております。当社グループの保有する高い技術力と「メルカリ」独自のお客さま・情報基盤を活用し、Creditサービスを中心に新たな信用の創造に伴う事業の拡大に努めております。2022年11月に提供を開始した「メルカリ」の利用履歴に基づくAI与信を活かしたクレジットカード「メルカード」は、500万枚を突破するなど順調に拡大し、グループシナジーの創出が順調に進捗しております。また、2025年3月には決済収入の増加や与信の利用拡大に向けて「メルカード ゴールド」をリリースするなど、プロダクト施策も推進いたしました。 メルカリUSでは、誰もがより簡単で安全にさまざまなモノが売れるマーケットプレイス「Mercari」を運営しております。想定以上のインフレの長期化をはじめとする外部環境の影響等により、GMVのマイナス成長が継続しておりますが、プロダクト施策等の効果により、成長率には改善の兆しが見られ始めております。また、マーケティング費用の効率化や固定費の見直しを実施したことで、2025年6月期においてブレイクイーブンを達成いたしました。 Marketplaceのこれまでの成長 「メルカリ」は、2013年のサービス開始以来、日本を中心に継続的に成長しております。MAUは2,300万を超え、GMVは年間1兆円を突破しております。 メルカリUSのこれまでの成長 2018年のブランドリニューアル以降、サービスの利便性向上に注力しながら認知度と評価を確立し、米国においても循環型社会の実現に欠かせない存在となることを目指しております。 (注)1.流通取引総額はキャンセル等を考慮後の取引高の合計(「メルカリNFT」を含む)。「メルカリ ハロ」は含まず。 2.「Monthly Active Users」の略。1ヶ月に1回以上アプリ又はWEBサイトをブラウジングしたユーザの四半期平均の人数。 3.流通取引総額はキャンセル等を考慮後の取引高の合計。 [事業系統図] (注)取引手数料は商品代金の10%であり、取引手数料が当社グループの売上高として計上されます。
経営方針・対処すべき課題5,779字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 メルカリはCtoCマーケットプレイス「メルカリ」から始まり、「あんしんで頼れる」「誰でもカンタン」「使うほどワクワク」「ちょっといいことしてる気分の良さ」をお客さま体験として追求してきました。そこから生まれたお客さま同士の強固なネットワークを基盤として、物理的なモノだけでなく、信用やデジタルアセット、時間やスキルなど価値循環の対象を拡大し、お客さま体験を進化させ続けております。 よりサステナブルな社会への移行が求められる中、メルカリの事業が社会にもたらすポジティブインパクトは定量的にも示されております。メルカリが事業成長することがそのまま、サーキュラーエコノミーの体現であるともいえます。 私たちはこれからも、世界中のモノやコト、そして人の「まだ見出されていない価値」を引き出し、その価値を必要としている人へつなげていきます。有形・無形に限らずあらゆる価値が循環する「エコシステム」を通じて、世界中の人々の可能性を広げる(=Unleashする)存在でありたいと考えております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、日本及び米国で事業展開をしており、各地域によって成長ステージが異なりますが、GMV(流通取引総額)及び売上収益の成長、また、コア営業利益(注)などの指標を通じて、企業価値の向上を図って参ります。 (注)営業利益からその他の収益/その他の費用等を控除した利益 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、以下の強みを背景に中長期的な経営戦略を立案しております。 当社グループの強み ① 中古品市場の拡大をけん引するCtoCマーケットプレイスのパイオニア 当社グループは、使いやすく楽しく、かつ安心・安全なCtoCマーケットプレイスの提供を通じて、フリマアプリ市場をつくり上げ、オフライン店舗やインターネットオークションに限定されない日本の中古品市場全体の拡大をけん引して参りました。2023年に実施した当社調査によると、フリマアプリ及びオークションサイトの利用経験者のうち当社サービスの利用者数が最も多く、他社のサービスを上回る支持を獲得しております。当社グループは、CtoCマーケットプレイスのパイオニアとしての圧倒的なポジショニングを活用することで、上記の中古品市場の高い市場成長を享受できる立場にあると自負しております。 更に、米国をはじめとする海外においても、個人による中古品売買のニーズは高く、「メルカリ」を通じて中古品市場の成長に貢献して参ります。 ② エンゲージメントの高いユーザ基盤及びこれを通じて得られる高付加価値のデータ活用 出品者・購入者双方にとって簡単で使いやすく、楽しく夢中になれるユーザ体験を提供することで、「メルカリ」は高いユーザエンゲージメントを実現しております。「メルカリ」のMAUは2025年6月期第4四半期において約2,300万人であり、ユーザの取引情報やユーザ間における取引評価情報等、利用価値の高いデータを大量に収集することができます。これらのデータと当社が注力して取り組むAIをはじめとするテクノロジーの活用により、購入者の嗜好にあわせた商品提案等による購入転換率の向上や、売れやすい出品価格提案等による出品転換率の向上、カスタマーサポートの効率化等に取り組んでいます。 また、スマホ決済サービス「メルペイ」で提供するCreditサービスにおいて、「メルカリ」の利用実績に基づいた与信を提供するなど、既存のサービスにおけるユーザ体験の向上に加え、グループとしての成長に資する新規サービスの開発にもつなげております。 ③ CtoC特有のネットワーク効果による高いロイヤルティの獲得 CtoCマーケットプレイスである「メルカリ」は、ネットワーク効果が強く働くサービスです。出品者・出品数の増加に伴い、購入したい商品が増えることで購入者・購入数が増加し、これにより商品の流動性が高まり、更に出品者・出品数が増加していきます。更に多くの出品者・購入者が高い頻度で「メルカリ」を利用しており、ネットワーク効果による自走的成長が促進されております。このようなネットワーク効果による出品者や購入者からの高いロイヤルティ獲得につながり、リピートユーザによる継続的な取引への参加が流通取引総額の成長に大きく貢献しております。また、ユーザの過去の取引評価の蓄積により、他のユーザが安心して取引を行うことができるとともに、ユーザ獲得競争において他の競合サービスへの流出を抑制する効果を有しております。更に、クレジットカード機能を有する「メルカード」の利用に伴うロイヤルティプログラムを開始するなど、ユーザ体験の向上に伴う高いロイヤルティの獲得に注力しております。 ④ 高い収益性を実現するビジネスモデル 当社グループは、Marketplaceにおいて既に高い収益性を実現しております。この背景は、一定の事業規模に達するとその後の更なる事業規模拡大に際してコストを適切に管理できるというビジネスモデルにあります。具体的には、当社のコスト構造の相当の割合は広告宣伝費により構成されていますが、一般的にモバイルアプリの初期成長段階では売上高に占める広告宣伝費の割合は高くなるものの、ユーザ基盤が拡大し安定するにつれて広告宣伝費の比率を抑えることが可能になります。その結果高い収益性を実現することが可能となります。 更に、FintechにおいてCreditサービスの成長に伴い収益基盤が強化されるなど、メルカリグループにおける第2の収益の柱としての確立に向けた取り組みも進捗しております。 ⑤ 価値創造を支える組織・企業文化 当社グループが掲げるミッション「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」の達成に向けて、世界中の多様なタレントが活躍できるボーダーレスな組織づくりを重要視しております。さまざまなバックグラウンドを持つ多様な人材が価値創造の源泉であると考え、「世界中の多様なタレントの可能性を解き放つ組織を体現」を大方針に据え、I&Dを推進しております。 また、ミッションを達成するための行動指針として「Go Bold」、「All for One」、「Be a Pro」「Move Fast」の4つを策定しており、経営判断から日々の業務まで、メルカリに関わるすべての意思決定を、本バリューに基づき行っております。 当社の具体的な経営戦略 2025年6月期は、「増益を伴うトップライン成長」「グループシナジーを中心とした事業拡大」を基本方針に掲げ、事業運営に取り組んで参りました。その結果、USにおいて通年で初の黒字化を達成するなど、主要三事業全てにおける収益性が高まり、中期方針であるコア営業利益の成長目標に対して、計画を大幅に上回る好調な初年度となりました。また、越境取引によるGMVが900億円を超え、「メルカード」の発行枚数が500万枚を突破するなど、「メルカリ」のお客さま基盤の活用によるグループシナジーが拡大しました。あわせて、「メルカリモバイル」や「メルカリNFT」等の新しいサービスの提供を開始するなど、更なるシナジーの創出に向けた種まきも行いました。 2026年6月期は、AI-Native Companyとしての組織基盤を構築し、プロダクトのコア体験強化とグループシナジーを中心とした事業拡大を通じて、グループとしての力強い成長を実現するとともに、中長期的な企業価値の向上を目指します。各事業の成長に伴い、連結売上収益2,000-2,100億円、連結コア営業利益280-320億円の達成を目指します。 ① Marketplace:プロダクトのコア体験強化を最優先に進めつつ、越境取引を重点的に強化することで、GMV成長率 YoY +3-5%、コア営業利益は320-360億円を目指す ・主な施策 MarketplaceのGMVは1兆1,000億円を超える規模に到達しておりますが、潜在的な市場規模は大きく、更なる事業拡大が可能と考えております。2026年6月期は、目標の達成に向けて、安心・安全なマーケットプレイスの構築と出品者・購入者双方のプロダクトのコア体験の継続的な向上を目指します。また、エンタメホビーカテゴリーを中心に、越境取引の拡大にも取り組んで参ります。 ② Fintech:日常のあらゆる決済・与信のシーンで選ばれるプロダクトへの基盤確立し、コア営業利益50-75億円を目指す ・主な施策 「メルカード」会員の増加を軸としたメルペイ利用者の継続的な獲得を推進しつつ、メインカード化の促進、「メルカードゴールド」への転換などにより、決済・与信利用の増加を目指します。 また、自社開発だけでなく、外部パートナーとの提携によるお客さまの利便性向上に資する機能拡張を実施します。 ③ US:ブレイクイーブンを維持しつつ、プロダクトのコア体験強化やカテゴリー戦略による差別化により通期でのGMV YoYプラス成長を目指す ・主な施策 AIを活用したUI/UXのアップデートや不正対策強化により、圧倒的な使いやすさと安全性の実現を目指します。また、主要カテゴリーであるファッションを中心に、競争力のある配送プラン提供や信頼性を高める施策などを実施することで、ブレイクイーブンを維持しつつ、GMV YoYプラス成長を目指して参ります。 また、中期においても、原則として、増益を伴うトップラインの成長に取り組んで参ります。MarketplaceにおけるCtoCの安定成長と高い収益性の継続に加え、高成長が期待できる越境取引やBtoC、Fintech、USにおいて規律のある投資を行うことで、2027年6月期に向けた連結目標として、売上収益CAGR2桁成長、コア営業利益CAGR+25%以上の達成を目指します。事業成長を通じたミッションの達成に向けて、「メルカリ」の事業基盤を活用したグループシナジーの創出を強化することで、非連続的な成長を実現して参ります。 (4)会社の課題 ① サービスの安全性及び健全性の確保 Eコマースサービスやソーシャルメディア等の普及と、それに伴う不正利用の巧妙化の流れを受け、インターネット上のサービスの安全性維持に対する社会的要請は一層高まりを見せております。当社グループは、安心・安全な取引の場を提供するため、サービスの安全性・健全性確保を最重要課題として、個人情報保護や知的財産権侵害品対策等に継続的に取り組んで参ります。 ② 人材の育成 企業として持続的成長を続けるために、多様な視点とスキルを持つ人材がともに働きやすい環境を整え、イノベーションを生み出す基盤を強化し続ける必要があると考えております。「I&D Statement」として当社グループの考えを社外に公開、管理職に占める女性・外国籍比率を向上するなど、I&Dの推進に取り組んでおります。今後も、積極的な人材の抜擢・登用を通じて、当社グループの成長をけん引する新しいリーダーの輩出に取り組んで参ります。 ③ 技術力の強化 当社グループはインターネット上でサービスを提供しており、サービス提供に係るシステムを安定的に稼働させることが事業運営上重要であると認識しております。アクセス数の増加を考慮したサーバー設備の強化、並列処理システムの導入等による負荷分散等、継続的にシステムの安定性確保に取り組んでいます。今後も、先進技術への投資に注力し、特にAIの積極活用により、サービスの利便性向上や、安全性及び健全性の維持・強化を推進して参ります。 ④ 海外展開への対応 当社グループは、2014年に米国へ進出し、2019年には日本における「メルカリ」に出品された商品を海外から購入できる越境販売を開始するなど、海外展開にも着手して参りました。米国事業においては、コスト構造と事業戦略の見直しを実施し、収益性を確保しつつ、事業の再成長を目指しております。越境販売に関しては、順調に拡大を続けており、世界120ヶ国以上の国・地域のお客さまに越境販売を展開しています。今後も市場の機会を見極めながら、グローバルでの事業拡大を目指して参ります。 ⑤ コーポレートガバナンスの強化 当社グループは、経営の監督機能及び内部統制機能の充実、コンプライアンス経営の徹底を通じて、企業価値の向上に努めることをコーポレートガバナンスの基本方針として定めています。2023年9月には指名委員会等設置会社に移行し、取締役会の監督機能を強化しながら、執行機能の迅速かつ果断な意思決定と事業推進を実現する体制を構築しています。引き続き、ステークホルダーのみなさまの信頼に応えるべく、経営の効率性、透明性を高め、企業価値の最大化と持続的な成長、発展に努めて参ります。 ⑥ 内部管理体制の拡充並びにコンプライアンスの徹底 当社グループは今後もより一層の事業拡大を目指しており、社会的責任を果たし、持続的な成長と企業価値向上を図るために、当社グループの成長に見合った人材の確保、育成及びコンプライアンスの徹底を重要な課題と考えております。内部監査、法務、財務、経理、情報セキュリティ等、それぞれの分野で高い専門性や豊富な経験を有している人材を採用することに加え、社員に対する継続的な啓蒙活動及び研修活動を行うことで、更なる内部管理体制の強化を図るとともに、コンプライアンスの徹底に努めて参ります。 ⑦ 財務規律の強化 当社グループが継続的に成長・拡大していくにあたっては、更なる収益基盤の強化・拡大と、それをレバレッジさせた資金調達力が必要になります。Marketplace・Fintech・USの主力3事業を、優先順位を意識した規律ある投資等の成長と収益のバランスをとった経営を行うことで、その基盤を整えて参ります。
事業等のリスク12,357字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。また、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの財政状態、経営成績等に与える影響の内容につきましては、合理的に予見することが困難であるものについては具体的には記載しておりません。 当社グループは、これらのリスク発生の可能性を十分に認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)事業環境に関するリスク ① 業界の成長性について 当社グループは、個人間で簡単かつ安全に不要品を売買できるCtoCマーケットプレイス「メルカリ」を展開しております。近年の中古品市場の世界的な広がり、また、スマートフォンの高機能化及び普及拡大、Eコマース市場の拡大等を背景として、「メルカリ」の流通取引総額、ユーザ数等は拡大を続けており、今後もこの傾向は継続するものと認識しております。また、2024年3月には、ユーザがスキマ時間を活用して働ける求人プラットフォーム「メルカリ ハロ」の提供を開始し、スポットワーク雇用仲介事業に参入しました。構造的な人手不足への対応策として、多様な働き方の推進が急務となっている中、スポットワーク業界全体も拡大傾向にあり、「メルカリ ハロ」の登録者数は順調に増加しています。 株式会社メルペイでは「メルカリ」アプリを通じてスマホ決済サービス「メルペイ」及びクレジットカードサービス「メルカード」を提供しております。キャッシュレス決済市場の拡大を追い風に利便性の強化に取り組んでおり、決済分野における「メルペイ」の決済総額、利用者数は順調に拡大し、注力している与信分野においても「メルペイスマート払い(翌月払い・定額払い・分割払い)」の利用者数や利用残高、そして「メルカード」の発行枚数について順調に拡大しています。 更に、株式会社メルコインでは「メルカリ」アプリを通じて暗号資産取引サービスを提供しております。「メルカリ」で使わなくなったものを売って得た売上金・ポイントを使って、かんたんに暗号資産取引を始められることから、「メルコイン」の暗号資産取引口座開設数は順調に拡大しております。 しかしながら、中古品市場やEコマース、スポットワーク市場を制限するような法規制、景気動向、個人の嗜好等の変化等により、当該市場の成長が鈍化し、それに伴い当社グループの売上の大部分を占めるCtoCマーケットプレイス「メルカリ」全体の流通取引総額や注力する商品カテゴリーの流通総額が順調に拡大しない場合や、これらの要因によりユーザ離れが生じ、当社グループのビジネスモデルを長期的に維持できない場合、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合について 現在、多くの企業がスマートフォンを利用したCtoCサービスに参入しており、商品カテゴリーやサービス形態も多岐にわたっております。また、インターネットオークションやリサイクルショップも存在しており、中古品市場の競争環境は厳しさを増しております。更に、決済・金融関連事業についても、電子決済サービス、及びクレジットカードサービス、そしてそれらに関連するサービスを提供する複数の競合他社が存在しております。2024年3月に新規参入したスポットワーク市場は、近年急成長を続けており、市場の拡大に伴い競争環境も激化しています。 当社グループは、今後とも顧客ニーズへの対応を図り、サービスの充実に結び付けていく方針ではありますが、これらの取り組みが予測どおりの成果を挙げられない場合や、より魅力的・画期的なサービスやより競争力のある条件でサービスを提供する競合他社の出現等によって、当社グループが提供するサービスからのユーザ離れ、出品の減少、手数料水準の低下等につながる場合には、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 法的規制について 当社グループが展開するCtoCマーケットプレイス「メルカリ」においては、出品者が商品を販売した場合、その販売で得られた売上金でポイントを購入し当該ポイントで商品を購入すること及びその販売で得られた売上金でポイントを購入せずに当該売上金の残高で商品を購入することを可能としています。そのため、株式会社メルペイは、資金決済に関する法律(以下、「資金決済法」という。)の第三者型前払式支払手段の発行者及び資金移動業者として登録を受けており、関連法、関連政令、内閣府令等の関連法令を遵守して業務を行っております。なお、現状において取消事由となるような事象は発生しておりません。 また、クレジットカードサービス「メルカード」の提供に加え、スマホ決済サービス「メルペイ」においては購入者にマンスリークリア取引及び分割払取引である「メルペイスマート払い(翌月払い・定額払い・分割払い)」や、少額融資サービス「メルペイスマートマネー」を提供しています。そのため、株式会社メルペイでは割賦販売法(以下、「割販法」という。)のクレジットカード番号等取扱契約締結事業者及び包括信用購入あっせん業者(認定包括信用購入あっせん業者としての認定を含む)並びに貸金業者としての登録を行っており、関連法、関連政令・省令等の関連法令等を遵守して業務を行っております。株式会社メルコインにおいては、暗号資産取引サービスの提供に当たり資金決済法に基づく暗号資産交換業者の登録を行っており、関連法、関連政令・省令等の関連法令の適用を受けています。なお、現状においていずれも取消事由となるような事象は発生しておりません。 求人プラットフォーム「メルカリ ハロ」においては、職業安定法の有料職業紹介事業者としての許可を得ており、同法のほか、労働基準法、最低賃金法、短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律、雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律、労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律を遵守して業務を行っております。また、求人企業(パートナー)による法令遵守の支援にも努めております。なお、現状において取消事由となるような事象は発生しておりません。 米国においては、決済関連の規制対応のため、必要とされる州においてMoney Transmitter Licenseの申請を行っており、申請を行ったすべての州において既に取得が完了しております。 当社グループは、税務当局を含む規制当局の動向及び既存の法規制の改正動向等を踏まえ、適切に対応しておりますが、かかる動向を全て事前に正確に予測することは不可能又は著しく困難な場合もあり、これに適時かつ適切に対応できない場合には、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループが、これらの法規制等に抵触しているとして何らかの行政処分を受けた場合、及び新たな法規制の適用又は規制当局の対応の重要な変更等により、「メルカリ」の運営又はその他の既存若しくは新規の事業展開に何らかの制約が生じた場合には、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 自然災害等について 大地震、台風等の自然災害及び事故、火災等により、開発・運用業務の停止、設備の損壊や電力供給の制限、配送網の分断や混乱等の不測の事態が発生した場合には、当社グループによるサービス提供に支障が生じる可能性があり、ひいては当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。その他、気候変動に係るリスクについては、「サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。 (2)事業に関するリスク ① サービスの健全性の維持について 当社グループが展開するサービスは、取引の場であるプラットフォームを提供することをその基本的性質としております。プラットフォームの健全性確保のため、当社グループでは、サービス内における禁止事項を明記するとともに、監視・通報制度の整備やブランド等の権利者との連携等により、偽造品その他の出品禁止物の排除に努めております。また、当社グループは、ユーザ間の取引において売買契約、役務提供契約又は雇用契約の当事者とはならず、また、サービスの利用規約においても、ユーザ間で生じたトラブルについて、当社グループは責任を負わず、当事者間で解決すべきことを定めております。 加えて、当社グループでは、万一ユーザ間の取引においてトラブルが発生した場合に備え、一定の条件を満たす取引については購入者・出品者の双方を対象に金銭的な損失を補償する「全額補償サポートプログラム」を2025年7月1日より導入しております。本プログラムにより、利用者が安心して取引できる環境を提供し、プラットフォームの安全性・健全性の向上とユーザ保護を図っております。もっとも、本プログラムの運用において想定を超える補償支出が生じた場合や、補償の範囲をめぐってユーザとの紛争が発生した場合には、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 しかしながら、当社グループのサービスにおいて、第三者の知的財産権、名誉、プライバシーその他の権利を侵害する行為、詐欺その他の法令違反行為等が行われた場合や、サービス内の不適切な行為を取り締まることができないことにより、プラットフォームの安全性及び健全性が確保できない場合には、当社グループ又は当社グループが提供するサービスに対する信頼性が低下し、ユーザ離れにつながる可能性があります。更に、問題となる行為を行った当事者だけでなく、当社グループもプラットフォームを提供する者としての責任を問われた場合、当社グループの企業イメージや信頼性が毀損され、ひいては当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 不正利用に関するリスクについて 当社グループが展開するマーケットプレイスでは、プラットフォーム上の取引においてクレジットカード決済による決済手段を提供しております。フィッシング詐欺といった不正なアカウント乗っ取りを防止するため、プラットフォームへのログイン時には多要素認証等により第三者による不正ログイン対策を強化しております。また、購入者による第三者のクレジットカード不正利用を防止するために本人認証サービス(EMV-3Dセキュア)の導入や、取引状況の人的監視及びシステム監視を行うことで総合的にリスクを判定し不正利用を防止しております。 しかしながら、プラットフォーム上における不正取引を防止できなかった場合、不正取引に関するユーザへの補填、当社グループの信用の下落等による損害が発生し、万が一損害が拡大した場合、業績及び今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 海外展開に関するリスク 当社グループは、収益機会の拡大に向けて米国でも簡単で安全にさまざまなモノが売れるマーケットプレイス「Mercari」を展開しています。また、「メルカリ」の越境取引の展開国数も拡大しており、今後ともグループとして海外展開の強化を図っていく予定であります。 なお、海外展開にあたっては、広告宣伝費や人件費等の投資を今後も相当規模で行う可能性があります。また、言語、地理的要因、法制・税制を含む各種規制、経済的・政治的不安、文化・ユーザの嗜好・商慣習の違い、為替変動等のさまざまな潜在的リスク、事業展開に必要な人材の確保の困難性、及び展開国において競争力を有する競合他社との競争リスクが存在します。当社グループがこのようなリスクに対処できない場合、当社グループの海外展開に影響を及ぼす可能性があります。 ④ システムについて 当社グループが展開するCtoCマーケットプレイス「メルカリ」及びその他のサービスの利用に際しては、ユーザのインターネット及びモバイルネットワークへのアクセス環境が不可欠であるとともに、当社グループのITシステムも重要となります。 当社グループは、システムトラブルの発生可能性を低減するために、安定的運用のためのシステム強化、セキュリティ強化を徹底しており、万が一トラブルが発生した場合においても短時間で復旧できる体制を整えております。また、当社の財務諸表におけるさまざまな財務数値は当社のITシステムから取得されており、これらは自社開発の複数の業務処理システムから構成されております。これらのシステム処理の適切性を担保するために適切な業務処理統制を整備・運用しております。 しかしながら、システムへの一時的な過負荷や電力供給の停止、ソフトウエアの不具合、マルウェアや外部からの不正な手段によるコンピューターへの侵入、自然災害、事故等、当社グループの予測不可能な要因によってシステムがダウンした場合や、当社グループのシステム外でユーザのアクセス環境に悪影響を及ぼす事象が発生した場合には、当社グループの事業、業績及び財政状態、適正な財務報告体制等に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは、サービスの安定稼働及び事業成長のために、継続的にシステムインフラ等への設備投資が必要となります。当社グループの想定を上回る急激なユーザ又はトラフィックの拡大や、セキュリティ強化その他の要因によるシステム対応強化が必要となった場合、追加投資等を行う可能性があり、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ AI技術について 当社グループは、CtoCマーケットプレイス「メルカリ」及びその他の事業において、AI技術を積極的に活用していますが、競合他社においてもAI技術の導入や活用が進みつつあります。こうした状況において、当社グループのAI技術の導入や活用が競合他社に比べて遅れた場合、サービスの利便性や品質で後れを取り、サービス競争力が低下することで、結果としてユーザ離れや流通取引総額の減少が発生する可能性があります。 また、AI技術を効果的に導入・運用するためには、専門人材の確保・育成や高品質なデータの整備が不可欠です。これらのリソースが不足したり、データが適切に管理されない場合には、AI技術の導入や改善の遅れにつながり、当社グループの事業、業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 更に、AI技術の導入・運用には、セキュリティ上の脆弱性、プライバシー侵害、誤情報や偏見を含む出力、知的財産権の侵害といった、技術的及び倫理的なリスクも伴います。これらのリスクに対処するため、当社グループではAI技術に関するガバナンス体制の強化を進めていますが、万一これらのリスクが顕在化した場合には、当社グループの信用やブランド価値が損なわれ、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 訴訟等の可能性について ユーザによる違法行為やトラブル、第三者の権利侵害があった場合等には、当社グループに対してユーザその他の第三者から訴訟その他の請求を提起される可能性があります。 一方、当社グループが第三者に何らかの権利を侵害され、又は損害を被った場合には、訴訟等による当社グループの権利保護のために多大な費用を要する可能性もあります。 このような場合には、その訴訟等の内容又は請求額によっては、当社グループの事業、業績、財政状態並びに企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 知的財産権に関するリスク 当社グループは、当社グループが運営する事業に関する知的財産権の取得に努め、当社グループが使用する商標・技術・コンテンツ等についての知的財産権による保護を図っておりますが、当社グループの知的財産権が第三者の侵害から保護されない場合、又は知的財産権の保護のために多額の費用が発生する場合には、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループが使用する技術・コンテンツについて、第三者から知的財産権の侵害を主張された場合、当該主張に対する防御又は紛争の解決のための費用又は損失が発生し、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 事業基盤の拡充について 当社グループは、事業規模の拡大と収益源の多様化を実現するため、メルカリIDにより統合された当社グループのエコシステムの構築を含め、事業基盤の拡充や新規事業に取り組んでいく方針であります。今後も新規サービスの開始や第三者のサービスの導入等を行う可能性がありますが、エコシステムの構想は未だ初期段階であり、競合するサービスとの競争、収益性、規制上のリスク、オペレーションへの負荷、レピュテーションへの影響等、不確定要素が多く存在するため、当社グループの想定どおりにエコシステム構築が進捗しない可能性や、当社グループがエコシステムを構築した場合にも十分な利益を得ることができない可能性があります。 事業基盤の拡充や新規事業展開については、既存サービスとのシナジーやリスク等について企画及び開発段階において十分な検討を行うことによりリスク低減を図る方針であります。また、これら事業基盤の拡充及び新規事業展開に際しては、M&A、ジョイント・ベンチャー、資本業務提携及び投資活動も有効な手段であるものと認識しており、今後も検討を実施していく方針であります。 一方、事業基盤の拡充や新規事業展開においては、不確定要素が多く存在することから、当社グループがこれらを実施する場合には、当社グループの想定どおりに進捗しない、期待するシナジーが得られない又は提供するサービスの内容・性質に応じて新たなリスク要因が発生するなどの可能性があります。また、想定外の費用・のれんの減損等の負担や損失計上が発生し又はこれらの取り組みに付随した追加投資が必要となる可能性があります。更に、M&A等については、デュー・ディリジェンスの限界等から想定外の事象が発生するリスクを有しており、これらに起因して当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 第三者への依存について 当社グループは、ユーザにスマートフォン向けアプリを提供していることから、Apple Inc.及びGoogle LLCが運営するプラットフォームを通じてアプリを提供することが現段階の当社グループの事業にとって重要な前提条件となっております。また、当社グループは、ユーザの決済手段として、クレジットカード決済、コンビニ決済、ATM決済等の外部の事業者が提供するサービスを導入しています。したがって、これらの事業者の動向、事業戦略及び当社グループとの関係等により、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。更に、ユーザ情報(個人情報等含む)については、第三者が管理するデータセンターのサーバーで保管しています。このため、データセンターで有事が発生した場合、ユーザ情報が一部又は全体的に失われるリスクがあります。その結果、当社グループは法的責任やブランドイメージの低下を招く可能性があります。 配送については、ヤマト運輸株式会社や日本郵便株式会社等の配送業者に依存していることから、今後これらの配送業者について取引条件の変更、事業方針等の見直し及び配送状況の変化等があった場合、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは社内メール及び資料の管理にGoogle LLCが提供するGoogle Cloudを利用していることから、Google Cloudのサービスが何らかの理由で停止又は障害が発生した場合、当社グループの業務に支障をきたす可能性があります。更に、Google LLCのサービス利用に関する利用規約や方針の変更、セキュリティ上の脅威、データの漏えいや不正アクセスなどのリスクも考慮する必要があります。これらの要因が、当社グループの業務運営や情報管理に影響を与える可能性があります。 ⑩ 決済・金融関連事業について 決済・金融関連事業について、今後、規制要件等の遵守のために多額の費用を要する、又は規制要件の追加等により当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、サービス、決済、金融関連事業が発展する過程で国内外において、送金、決済、電子商取引、割賦販売、貸金、暗号資産交換に係る業法に加え、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策や本人確認に係る法令など、さまざまな法規制の対象となる可能性があります。社内体制整備がサービスの成長速度に追いつかない等の理由により、万一、そうした法律又は規制上の義務に違反していることが判明した場合、罰金やその他の処分、業務停止命令等の制裁を受けたり、サービス変更を余儀なくされたりするおそれがあります。これらの事態は、当社グループの事業、業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、遵守すべき法規制の内容が将来大きく変更される可能性もあり、当該変更に対処するための社内体制を迅速に整備できない場合、当社グループの事業及び業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 更に、スマホ決済サービスやその他の決済・金融関連事業に関して、以下のさまざまな追加リスクが生じる可能性があります。 a.不正取引や取引の失敗への対応・顧客対応・委託先管理等に係る運用費・管理コストの増加 b.外部サード・パーティーへの支払い費用増加 c.インフラ構築に伴う資本コストの増加 d.ユーザ、プラットフォーム提携先、従業員又は第三者による潜在的な不正や違法行為 e.開示・報告義務の追加 ⑪ 暗号資産交換業について 当社グループが顧客から預託を受けている暗号資産は、株式会社メルコインが管理するウォレット内に保管されており、外部の第三者による不正アクセスにより当該暗号資産が流出するリスク等に備えるため、秘密鍵管理体制やウォレット構造の構築においてさまざまな対策を講じておりますが、仮に不正アクセスにより暗号資産が流出した場合、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ スポットワーク雇用仲介事業について スポットワーク雇用仲介事業では、履歴書の提出や面接の実施等一般的な選考過程を経ずに就労することから、クルー(求職者)の適切な本人確認及びパートナー(求人企業)の実態、求人に関する情報の適切な確認を徹底することが求められます。クルー及びパートナーの適切な情報の確認体制を構築しておりますが、パートナー及び求人審査の不備、クルー・パートナー間の連携に多大なトラブルが生じた場合、当社グループの事業及び業績、並びに企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 (3)会社組織に関するリスク ① 人材に関するリスク 当社グループは、当社グループ全体の事業戦略の立案及び実行について、当社グループの経営陣に相当程度依存しており、かかる経営陣が欠けた場合には当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが今後とも企業規模を拡大し社会に求められるサービスを提供していくためには、スマートフォンのアプリ開発、設計等に関する技術的な専門性を有する人材をはじめ、セキュリティ部門、コーポレート部門やカスタマーサポート部門においても、当社グループの理念に共感し高い意欲を持った優秀な人材を確保することが必要不可欠であります。また、海外展開においては、現地の市場動向・ビジネスに精通した人材を確保していく必要があります。 当社グループは、規模拡大やサービス向上に必要な優秀な人材の確保のため、今後も必要に応じて採用活動を行っていく予定ではありますが、人材獲得競争の激化や市場ニーズの変化等により、想定どおりの採用が進まない等優秀な人材の獲得が困難となる場合や、現在在職する人材の社外への流出が生じた場合には、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 事業体制及び内部管理体制について 当社グループは、今後の事業運営及び事業拡大に対応するため、当社グループの事業体制及び内部管理体制について一層の充実を図る必要があると認識しております。事業規模に適した事業体制及び内部管理体制の構築に遅れが生じた場合、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、内部統制システムに本質的に内在する固有の限界があるため、今後、当社グループの財務報告に係る内部統制システムが有効に機能しなかった場合や財務報告に係る内部統制システムに重大な不備が発生した場合には、当社グループの財務報告の信頼性に影響が及ぶ可能性があります。 ③ 個人情報の管理について 当社グループは、CtoCマーケットプレイス「メルカリ」をはじめとするさまざまなサービス展開にあたって、住所、氏名、電話番号等の利用者個人を特定できる情報を取得しております。これらの個人情報については、プライバシーポリシーに基づき適切に管理するとともに、社内規程として個人情報保護規程を定め、社内教育の徹底と管理体制の構築及び改善を行っております。 当社グループは、利用者のプライバシー及び個人情報の保護に最大限の注意を払い、適切な情報管理を行っておりますが、何らかの理由で利用者のプライバシー又は個人情報が漏えいする可能性や不正アクセス等による情報の外部への漏えい又はこれらに伴う悪用等の可能性は皆無とはいえず、そのような事態が発生した場合には、当社グループの事業、業績及び財政状態並びに企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが事業を運営する各法域における利用者のプライバシー及び個人情報の保護に係る法規制に改正等があった場合にも、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)経営成績及び財政状態等について ① 経営成績について 当社は2013年2月に設立され、未だ歴史も浅く発展途上にあります。過年度の連結業績については、CtoCマーケットプレイス「メルカリ」の立ち上げ段階であったことや米国における「Mercari」や国内におけるスマホ決済サービス「メルペイ」等により、長らく親会社株主に帰属する当期純損失を計上しておりました。2022年6月期下期より、利益に対する考え方を経営方針に取り込み、成長と収益のバランスを意識した経営方針へと移行し、メルカリグループの収益力の強化に取り組んできました。2025年6月期からは、更に一歩進み、原則として、増益を伴うトップライン成長を目指すことに経営方針を変更したことに伴い、2023年6月期以降は、親会社の所有者に帰属する当期利益を計上しております。当社グループは、事業規模の拡大と収益源の多様化を図り、グループの将来利益の最大化につながる投資を行っており、今後も継続的に利益拡大していくことを企図しますが、経済の状況・当社グループをとりまく事業環境の状況等により、当社グループの業績計画及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは急速な成長過程にあるため、過年度の経営成績は期間業績比較を行うための十分な材料とはならない可能性があります。 流通取引総額、MAU(注)その他の指標については、当社グループ内において合理的と考える方法により算定したものであり、他社との比較可能性が必ずしもあるとは限らないことに加えて、上記のような事情から過去の数値が今後の動向を判断する十分な材料とはならない可能性があります。 (注)MAUは「Monthly Active Users」の略。1ヶ月に1回以上アプリ又はWEBサイトをブラウジングした登録ユーザの四半期平均の人数。 ② 継続的な投資について 当社グループは、継続的な成長のため、認知度、信頼度を向上させることにより、より多くのユーザを獲得するとともに、既存のユーザを維持していくことが必要であると考え、会社設立以降積極的にプロダクトの改善や新規サービス開発のための人材確保や育成、マーケティング施策等に投資を行って参りました。今後も、規律を保ちながら、成長につながる投資を継続する方針であります。 しかしながら、事業環境の変化や広告宣伝効果が十分に得られない場合、コスト上昇等が生じた場合、投資が想定よりも長期に及ぶことにより計画どおりの収益が得られない場合等には、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)その他 株式の追加発行等による株式価値の希薄化について 当社グループは、役員及び従業員に対して、中長期的な企業価値向上に対するインセンティブとして新株予約権及び譲渡制限株式ユニット(RSU)の付与を行っており、今後も優秀な人材を採用し続けるために新株予約権及び譲渡制限株式ユニット(RSU)を利用する可能性があります。また、当社は、取得条項付転換社債型新株予約権付社債の発行をしております。上記の新株予約権の権利行使及び譲渡制限株式ユニット(RSU)の権利確定があった場合並びに当該取得条項付転換社債型新株予約権付社債が株式に転換された場合には、当社の株式が追加的に発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績等の状況 当社グループのミッションは、「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」です。このミッションの実現に向けて、当連結会計年度では、原則として、増益を伴うトップラインの成長を目指すという方針とグループシナジーの創出を意識した事業拡大により、通期連結売上収益200,000~210,000百万円、コア営業利益22,000~25,000百万円の達成に向けて取り組んで参りました。その結果、売上収益については主にMarketplaceやUSの売上収益の成長率が鈍化したことで、連結では192,633百万円となりましたが、コア営業利益は連結業績予想の上限である25,000百万円を大きく上振れ、27,574百万円となりました。 Marketplaceでは、AI/LLMを活用したUI/UXの刷新等のプロダクト施策を通じたCtoCにおける安定成長に加え、高成長領域である越境取引やBtoC、「メルカリ ハロ」の高い成長を目指し取り組んで参りました。越境取引やBtoCがトップラインの成長に寄与した他、期中でお客さま心理に影響を与えた不正利用についてもスピーディな対応によりGMV影響を最小限に抑えることで、Marketplaceの通期GMV(注1)は前年同期比4%増の11,209億円となりました。調整後コア営業利益率(注2)は、「メルカリ ハロ」への投資を含め38%と高い収益性を継続しております。「メルカリ ハロ」では、効率的な投資を行い、1年間でクルー登録者数、パートナー拠点数ともに大きく伸長しました。3月末で手数料無料キャンペーンを終了し、4月から手数料チャージを開始しております。 Fintechでは、債権残高の着実な積み上がりに伴い、当連結会計年度より、継続的な「増益」フェーズへの移行に向けて取り組んで参りました。「定額払い」債権の成長が牽引し、通期売上収益は前年同期比15%増(ポイント費用の一部が、売上収益からの控除となる会計処理を除くと前年同期比18%増)と高成長を継続するとともに、収益化を意識した経営を推進したことで、コア営業利益は45億円となりました。また、債権残高(注3)は2,481億円に達し、順調に成長する中、独自のAI与信を活かした厳格な与信コントロール等により債権回収率(注4)は99.3%と高い水準を維持し、成長とリスクマネジメントを両立した健全な成長を実現しています。更に、「メルカリ」内のみならず「メルカリ」外でもCreditサービスの拡大を目指し、「メルカード ゴールド」の提供も開始しました。 以上の結果、Japan Regionの当連結会計年度の業績は、売上収益149,807百万円(前年同期比8.5%増)、セグメント利益34,860百万円(前年同期比13.7%増)となりました。 USでは、「ブレイクイーブンにコミットしつつ、成長軌道への復帰」を目指しました。下期よりプロダクトのコア体験強化へフォーカスするとともに、手数料モデルの変更を実施した結果、第4四半期ではGMV成長率に改善の兆しが出ており、USの通期GMVは728百万米ドル(1,091億円。月次平均為替レート換算での積み上げ)、売上収益は36,418百万円(前年同期比16.6%減)となりました。セグメント利益は、プロダクトのコア体験強化によるユニットエコノミクスの改善に加え、マーケティング費用の効率化や更なる固定費の見直しにより、737百万円(前年同期はセグメント損失5,293百万円)となり当連結会計年度で黒字化を達成しました。 以上の結果、当連結会計年度のグループ業績は、売上収益192,633百万円(前年同期比2.8%増)、営業利益27,840百万円(前年同期比59.2%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益26,114百万円(前年同期比94.0%増)となりました。 (注)1.「Gross Merchandise Value」の略。流通取引総額のことを指す。「メルカリ ハロ」は含まず。 2.Marketplace・Fintech間の内部取引(決済業務委託に関わる手数料)を控除した数値を指す。 3.当期末時点における「メルペイスマート払い(翌月払い・定額払い・分割払い)」と「メルペイスマートマネー」の債権残高(破産更生債権等を除く)。 4.11ヶ月前に請求を行った「メルペイスマート払い(翌月払い・定額払い)」と「メルペイスマートマネー」の金額に対して11ヶ月以内に回収を完了した四半期累計の加重平均割合(破産更生債権等を除く)。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産につきましては、前連結会計年度末に比べ41,990百万円増加し、543,763百万円となりました。 主な増減理由は以下のとおりです。 ・現金及び現金同等物の主な増減理由は「キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ・営業債権及びその他の債権は、主に「メルペイスマート払い(翌月払い・定額払い・分割払い)」の利用増加に伴い、前連結会計年度末に比べ59,291百万円増加しております。 ・使用権資産は、主に新規リース契約に伴い、前連結会計年度末に比べ5,086百万円増加しております。 ・差入保証金は、主に「メルペイ」の供託金の返還に伴い、前連結会計年度末に比べ14,284百万円減少しております。 ・その他の金融資産(非流動資産)は、主にグループ全体の財務効率向上を目的として、資金移動業における金銭供託の一部を国債供託に切り替えるため、国債(投資有価証券)を取得したことから、前連結会計年度末に比べ32,339百万円増加しております。 (負債) 当連結会計年度末における負債につきましては、前連結会計年度末に比べ14,495百万円増加し、444,122百万円となりました。 主な増減理由は以下のとおりです。 ・営業債務及びその他の債務は、未払金の支払に伴い、前連結会計年度末に比べ6,511百万円減少しております。 ・借入金(流動負債)は、主に翌月払い及び定額払い債権の流動化の変動により、前連結会計年度末に比べ8,528百万円増加しております。 ・預り金は、主に「メルカリ」及び「メルペイ」の利用金額の増加に伴い、前連結会計年度末に比べ16,147百万円増加しております。 ・社債及び借入金(非流動負債)は、主に社債の償還により、前連結会計年度末に比べ7,509百万円減少しております。 ・リース負債は、主に新規リース契約に伴い、前連結会計年度末に比べ5,048百万円増加しております。 (資本) 当連結会計年度末における資本につきましては、前連結会計年度末に比べ27,495百万円増加し、99,640百万円となりました。 主な増減理由は以下のとおりです。 ・資本金は、新株発行に伴い、前連結会計年度末と比べ827百万円増加しております。 ・資本剰余金は、新株発行及び株式報酬取引等に伴い、前連結会計年度末と比べ806百万円増加しております。 ・利益剰余金は、主に親会社の所有者に帰属する当期利益の計上に伴い、前連結会計年度末に比べ26,111百万円増加しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ44,969百万円減少し、当連結会計年度末には147,028百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により使用した資金は、11,949百万円(前連結会計年度は43,337百万円の使用)となりました。これは主に、税引前利益29,120百万円、社債償還益1,113百万円、営業債権及びその他の債権の増加額59,505百万円、営業債務及びその他の債務の減少額6,396百万円、預り金の増加額17,733百万円、差入保証金の減少額(供託金の返還による収入)14,280百万円、法人所得税の支払額4,096百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は、31,364百万円(前連結会計年度は877百万円の使用)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出30,454百万円、有形固定資産の取得による支出300百万円、敷金及び保証金の差入による支出606百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により獲得した資金は、504百万円(前連結会計年度は32,091百万円の獲得)となりました。これは主に短期借入金の純増加額2,065百万円、長期借入れによる収入46,200百万円、社債の償還及び長期借入金の返済による支出46,463百万円、リース負債の返済による支出1,312百万円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b. 受注実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性質上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月 1日 至 2025年6月30日) 販売高(百万円)   前年同期比(%) Japan Region   149,807   108.5 US   36,418   83.4 報告セグメント計   186,225   102.5 その他   6,407   113.5 合計   192,633   102.8 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っておりますが、実際の結果は特有の不確実性があるため、見積りと異なる場合があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の判断、見積り及び仮定」に記載のとおりです。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績等の状況及び② 財政状態の状況」に記載したとおりであります。 ③ キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載したとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。 当社グループは、継続的な成長のため、認知度、信頼度を向上させることにより、より多くのお客さまを獲得し、また既存のお客さまを活性化させていくことが必要であると考え、会社設立以降広告宣伝等にコストを投下しており、今後も継続して国内外における広告宣伝等を進めていく方針であります。当社グループの運転資金需要のうち主なものは、当社グループのサービスを効果的に拡大していくための広告宣伝費及び開発に係る人件費であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。当社グループは、必要な資金を主に自己資金及び金融機関からの借入、社債の発行、債権流動化で賄っております。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループは、前記「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境、サービスの性質、国際事業展開、コンプライアンス等、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当社グループは常に市場動向に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保し、市場のニーズに合ったサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行って参ります。

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開示資料

出典

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  • 決算説明資料FY2026.6 4Q決算説明資料2026-08-05

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