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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

アンドエスティHD

and ST HD Co., Ltd.2685 · Prime · 小売業

「グローバルワーク」「ニコアンド」など多ブランドのカジュアルファッションを展開するアパレル企業。ライフスタイル提案型で海外にも進出。

概要

アンドエスティHD(旧アダストリア)は、茨城県水戸市に本社を置くアパレル・雑貨小売企業グループである。1953年に紳士服店として創業し、現在は「グローバルワーク」「ローリーズファーム」「ニコアンド」など多様なブランドを展開するSPAモデルを採用。2026年2月期の連結売上高は3,044億円、従業員数は6,936人。国内1,444店舗、海外157店舗のほか、飲食事業も73店舗運営する。2025年9月に持株会社体制へ移行し現商号となった。

アパレル・雑貨と飲食の二本柱

当社グループはアパレル・雑貨関連事業と飲食事業の二つのセグメントで構成される。アパレル・雑貨事業が売上の大部分を占め、国内では株式会社アダストリア、株式会社BUZZWIT、株式会社エレメントルール、株式会社アンドエスティが販売を担う。海外では中国、台湾、香港、タイ、フィリピンの現地法人が展開する。飲食事業は主に株式会社ゼットンが「アロハテーブル」などのブランドを国内外73店舗で運営する。両事業ともに企画から生産、物流まで一貫して行うSPA(製造小売)型のビジネスモデルを採用している。2026年2月期の連結売上高は3,044億円、営業利益165億円、親会社株主に帰属する当期純利益95億円。

マルチブランド・マルチカンパニー戦略

グループは約20の連結子会社を擁し、各社が独自のブランドを担当するマルチカンパニー体制をとる。主力の株式会社アダストリアは「グローバルワーク」「ローリーズファーム」「レプシィム」「ジーナシス」「レイジブルー」といったカジュアルファッションブランドと、「ニコアンド」「スタディオクリップ」「ベイフロー」「ラコレ」などのライフスタイル提案型ブランドを展開。株式会社BUZZWITはEC専業ブランド「アプレジュール」を、株式会社エレメントルールは「バビロン」「バンヤードストーム」を手がける。子会社による多ブランド展開により、異なる客層やシーンに対応している。

国内1,444店舗、海外157店舗のネットワーク

店舗網は国内と海外に広がる。国内では全国に1,444店舗を構え、うち140店舗はWEBストアとしてカウントされる。海外では中国大陸、香港、台湾、タイ、フィリピンに157店舗を展開。中国大陸では「ニコアンド」「グローバルワーク」「ローリーズファーム」などを軸に、標準型店舗でブランド認知を高め、ECで収益を上げるクロスチャネル戦略を推進。台湾や香港ではマルチブランド戦略による新規出店が好調で、2026年2月期には海外売上高が中国大陸で前年比18.6%増、台湾で25.2%増となった。一方、米国事業は2025年7月に子会社Velvet,LLCの持分を譲渡し撤退している。

持株会社体制とグループ経営の変遷

当社は2025年9月1日付で持株会社体制へ移行し、商号を株式会社アンドエスティHDに変更した。これ以前は2013年9月に一度持株会社化して株式会社アダストリアホールディングスに商号変更したが、2015年6月に再び事業会社に戻り株式会社アダストリアとなっていた。今回の移行により、グループ各社の自律性を高めつつ、自社EC「and ST」をプラットフォームとして育成する体制を整えた。子会社には株式会社アダストリア、株式会社ゼットン(飲食)、株式会社BUZZWITなどがあり、アジア各地に販売現地法人を置く。連結子会社は20社にのぼる。

業界の中での役割はアパレル・雑貨のSPA(製造小売り)及び飲食事業の運営企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3,044億円
営業利益
165億円
営業利益率
5.4%
純利益
95億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/2
事業売上構成比利益利益率
アパレル・雑貨 関連事業2,897億円95.2%173億円6.0%
その他(注)1147億円4.8%-5億円-3.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01アパレル・雑貨(消費者向け)主力

国内では「グローバルワーク」「ローリーズファーム」「レプシィム」「ニコアンド」「スタディオクリップ」など複数のカジュアルファッションブランドを店舗及びECで展開。海外(中国、台湾、タイ、フィリピン等)でも「ニコアンド」「グローバルワーク」等を展開。企画から生産・物流まで一貫して行うSPAモデル。

主な製品・サービス1
カジュアルファッション・雑貨(各ブランド)
グローバルワーク、ローリーズファーム、レプシィム、ニコアンド、スタディオクリップ等、多様なブランドで衣料品・雑貨を販売。

02飲食(消費者向け)準主力

「アロハテーブル」などのブランドで飲食事業を国内外に73店舗展開。街づくりの一環として店舗運営を行う。

主な製品・サービス1
飲食店舗運営(アロハテーブル等)
ハワイアン等のコンセプトを持つレストラン・カフェを運営。

製品と技術

カジュアルファッションからライフスタイルまで網羅するアパレルブランド

アパレル・雑貨関連事業では、多様なブランドを展開する。カジュアルファッション分野では「グローバルワーク」「ローリーズファーム」「レプシィム」「ジーナシス」「レイジブルー」が主力。ライフスタイル提案型として「ニコアンド」「スタディオクリップ」「ベイフロー」「ラコレ」を擁する。EC専業ブランド「アプレジュール」はBUZZWITが運営。大人向けには「バビロン」「バンヤードストーム」をエレメントルールが手がける。これらのブランドは企画・生産・物流まで一貫管理するSPAモデルで運営され、適時・適価・適量の商品供給を実現している。

自社EC「and ST」を中核とするプラットフォーム事業

当社グループは自社ECサイト「and ST」を中核に据え、プラットフォーム事業を推進している。会員数は2,170万人(2026年2月期)に達し、アクティブ会員は780万人。リアル店舗とECで共通のポイントプログラムを採用し、顧客体験のシームレス化を図る。他社ブランドを受け入れるオープン化(モール型)を進めており、取り扱いブランド数と流通総額を拡大中。また、スタッフがスタイリングを提案する「STAFF BOARD」の外販や、外部企業へのブランド提供(BtoB)、外部ポイントとの連携など、ファッション領域を超えた収益機会を創出している。

「アロハテーブル」に代表される飲食事業

飲食事業は子会社の株式会社ゼットンが担い、ハワイアンコンセプトのレストラン「アロハテーブル」を国内外に73店舗展開する。街づくりの一環として店舗運営を行い、食を通じた地域活性化を目指す。外食産業全体の厳しい環境(原材料価格上昇、人手不足)に対し、商品価格の見直しや原価低減に取り組んでいる。2026年2月期は既存店の堅調と新店貢献により増収となった。同事業はグループの主力であるアパレルとは異なる顧客接点を提供し、ライフスタイル提案の幅を広げている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

食品小売で中規模首位、地方密着型

小売業セクターにおいて、食品スーパー事業を中核に、地方都市で強い地盤を築いている。同業のトライアルホールディングスや光フードサービスと比較すると、売上高は約3000億円と中規模帯に位置する。2025年2月期は売上高2931億円、営業利益率5.3%と安定した収益を確保し、2026年2月期も売上高3044億円、利益率5.4%と微増が見込まれる。価格競争の激しい業界で、生鮮品の品質と地域密着のサービスで差別化を図っているが、全国展開やプライベートブランド強化が課題である。

強み

  • 地方都市に店舗網を集中し、顧客との接点を深化させる
  • 売上高は緩やか成長、営業利益率5%超を維持している
  • 生鮮品の鮮度管理に強みを持ち、リピーターを獲得
  • M&Aや出店で売上規模を拡大し、購買力を強化

課題

  • 全国チェーンとの価格競争で、収益圧迫の恐れがある
  • 売上成長率は3%程度で、伸び代が限定的
  • 店舗運営の人材確保が難しく、サービス品質維持が課題

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売・消費の時価総額近傍。太字がアンドエスティHD

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17552ハピネット1,806億円16.5倍
28278フジ1,774億円21.7倍
39722藤田観光1,771億円13.6倍
49956バローホールディングス1,760億円10.4倍
54928ノエビアホールディングス1,662億円20.5倍
62685アンドエスティHD1,608億円16.0倍
77516コーナン商事1,545億円10.3倍
88214AOKIホールディングス1,515億円15.5倍
93201日本毛織1,457億円13.2倍
109010富士急行1,434億円3.9倍
113191ジョイフル本田1,403億円14.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(小売・消費)に従っています。

会社の歴史

沿革 47件

紳士服店として創業しカジュアルに進出した1953〜1990年

1953年10月、茨城県水戸市に株式会社福田屋洋服店として設立。資本金1,000千円で紳士服小売業を開始した。1973年3月にメンズカジュアルウェア小売業に進出し、時代の変化に対応。1979年8月に茨城県水戸市泉町に本部を設置、1990年1月には東京営業所を開設し首都圏への足がかりを築いた。1990年11月に水戸市西原へ本部を移転し、店舗網の拡大を進めた。この時期は主に男性向け衣料を中心に事業を拡大した。

商号変更と店頭公開を経た1993〜2004年

1993年3月、商号を株式会社ポイントに変更。同年7月に東京営業所を墨田区へ移転し、1995年5月には本部を東京都墨田区に移して東京営業所と統合、営業と管理の効率化を図った。2000年12月に日本証券業協会に株式を店頭上場。2002年12月に東京証券取引所市場第二部に上場、さらに2004年2月には市場第一部に指定替えとなった。同時期の2002年12月には台湾台北市に現地法人を設立し、海外展開を開始。2004年11月には東京本部を中央区に移転した。

EC開始と持株会社化への布石2007〜2013年

2007年10月、自社サイトでのEコマース事業を開始。2008年1月には香港にPOINT HOLDING CO.,LTDを設立し子会社化、国際展開を加速。2009年7月には中国上海市に方針(上海)商貿有限公司を設立。2012年11月には「バビロン」などを展開する株式会社トリニティーを子会社化し、ブランドポートフォリオを拡充。同年11月に東京本部を千代田区へ移転。2013年4月には会社分割準備会社として新ポイント社を設立し、持株会社体制への移行準備を整えた。

持株会社移行とアダストリアHDの誕生2013年

2013年6月、株式会社NATURAL NINE HOLDINGS及びその子会社を子会社化。同年8月にNATURAL NINEを存続会社とする吸収合併を実施。9月には株式会社トリニティアーツを株式交換により完全子会社化。そして2013年9月、当社を分割会社、新ポイント社を承継会社とする吸収分割により、持株会社へ移行し株式会社アダストリアホールディングスに商号変更した。同年12月にはグループの支援会社として株式会社アダストリア・ゼネラルサポートを設立した。

再統合と商号変更の2014〜2015年

2014年2月、株式会社ポジックを存続会社とし株式会社NATURAL NINEを吸収合併、株式会社N9&PGに商号変更。同年4月にはトリニティアーツを存続会社としバビロンを吸収合併。2015年3月、当社を存続会社とし新ポイント社及びトリニティアーツを吸収合併し、事業会社に戻った。これに伴い2015年6月に商号を株式会社アダストリアに変更。同年9月にはN9&PGから衣料品企画製造事業を吸収分割で承継し、同社をアダストリア・ロジスティクスに商号変更した。

M&Aによる拡大と米国進出の2016〜2022年

2016年11月に株式会社アリシアの事業承継準備会社を設立。2017年2月には米国子会社Adastria USA,Inc.を設立し、同年4月に米国アパレル企業Velvet,LLCを子会社化した。2017年7月に東京本部を渋谷区へ移転。2018年8月にアリシアをBUZZWITに商号変更。2020年11月にADOORLINKを設立。2022年2月には株式会社ゼットン(飲食事業)を第三者割当増資と公開買付けで子会社化、同時に賽愛思国際物流(上海)有限公司を設立。同年3月にはオープンアンドナチュラルを子会社化した。

プライム市場移行と持株会社再移行の2022〜2025年

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。2023年1月にタイ現地法人、2024年4月にフィリピン現地法人を設立し、東南アジアへの展開を本格化。2024年6月に株式会社ゼットンを株式交換により完全子会社化。2025年7月には米国事業子会社Velvet,LLCの持分を譲渡し撤退。そして2025年9月1日、再び持株会社体制へ移行し商号を株式会社アンドエスティHDに変更した。これによりグループ経営の柔軟性を高め、プラットフォーム事業への集中を進めている。

年表47件を開く

1950年代

  • 1953年10月創業紳士服小売業を目的として、茨城県水戸市に株式会社福田屋洋服店(資本金1,000千円)を設立。

1970年代

  • 1973年3月メンズカジュアルウェア小売業に進出。
  • 1979年8月茨城県水戸市泉町に本部を設置。

1980年代

  • 1988年6月創業商品企画、海外調達の強化を目的として、有限会社ベアーズファクトリー(1991年4月 株式会社ベアーズファクトリーに組織変更、1998年2月 株式会社ポジックに商号変更)を設立。

1990年代

  • 1990年1月東京都台東区に東京営業所を設置。
  • 1990年11月茨城県水戸市西原に本部を移転。
  • 1993年3月商号変更商号を株式会社ポイントに変更。
  • 1993年7月東京都墨田区に東京営業所を移転。
  • 1995年5月M&A本部を東京都墨田区に移転し、東京営業所と統合。営業と管理の集約により業務を効率化。

2000年代

  • 2000年12月上場日本証券業協会に株式を店頭上場。
  • 2002年12月創業波茵特股份有限公司(2020年3月 愛德利亞台灣股份有限公司に商号変更)を台湾台北市に設立。
  • 2002年12月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 2004年2月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場。
  • 2004年11月東京本部を東京都中央区に移転。
  • 2007年10月自社サイトでのEコマース事業を開始。
  • 2008年1月M&APOINT HOLDING CO.,LTD(2013年9月 Adastria Asia Co.,LTD.に商号変更)に出資し子会社化。
  • 2009年7月創業POINT HOLDING CO.,LTDの100%出資により、方針(上海)商貿有限公司(2020年11月 你可安(上海)商貿有限公司に商号変更)を中国上海市に設立。

2010年代

  • 2012年11月M&A「バビロン」などのショップを展開する株式会社トリニティー(2013年4月 株式会社バビロンに商号変更)を子会社化。
  • 2012年11月東京本部を東京都千代田区に移転。
  • 2013年4月創業会社分割(吸収分割)を行うための準備会社として株式会社ポイント(新ポイント社)設立。
  • 2013年6月M&A株式会社NATURAL NINE HOLDINGS及びその子会社である株式会社NATURAL NINEを子会社化。
  • 2013年8月M&A株式会社NATURAL NINEを存続会社、株式会社NATURAL NINE HOLDINGSを消滅会社とする吸収合併を実施。
  • 2013年9月M&A株式会社トリニティアーツを株式交換により子会社化。
  • 2013年9月商号変更当社を分割会社、株式会社ポイント(新ポイント社)を承継会社とする会社分割(吸収分割)により、当社は持株会社へ移行し、株式会社アダストリアホールディングスに商号変更。
  • 2013年12月創業株式会社アダストリア・ゼネラルサポート(現 株式会社WeOur)を設立。
  • 2014年2月M&A株式会社ポジックを存続会社、株式会社NATURAL NINEを消滅会社とする吸収合併を実施し、株式会社N9&PGに商号変更。
  • 2014年4月M&A株式会社トリニティアーツを存続会社、株式会社バビロンを消滅会社とする吸収合併を実施。
  • 2015年3月M&A当社を存続会社、株式会社ポイント(新ポイント社)及び株式会社トリニティアーツを消滅会社とする吸収合併を実施。
  • 2015年6月商号変更商号を株式会社アダストリアに変更。
  • 2015年9月商号変更株式会社N9&PGが営む衣料品等企画製造に関する一切の事業を、当社へ承継させる吸収分割を実施し、株式会社N9&PGを株式会社アダストリア・ロジスティクスに商号変更。
  • 2016年11月「ページボーイ」などのショップを展開する株式会社アリシアの事業承継を行うための準備会社として、株式会社アリシア(子会社)を設立。
  • 2017年2月創業米国における事業基盤として、Adastria USA,Inc.を設立。
  • 2017年2月株式会社アリシアを分割会社、株式会社アリシア(子会社)を承継会社とする吸収分割を実施。
  • 2017年3月創業株式会社エレメントルールを設立。
  • 2017年4月M&A米国アパレル企業であるVelvet,LLCの持分の全部をAdastria USA,Inc.を通じて取得し子会社化。
  • 2017年7月東京本部を東京都渋谷区に移転。
  • 2018年8月商号変更株式会社アリシアを株式会社BUZZWITに商号変更。
  • 2019年8月創業愛徳利亜(上海)商貿有限公司を設立。

2020年代

  • 2020年11月創業株式会社ADOORLINKを設立。
  • 2022年2月上場株式会社ゼットンの株式を第三者割当増資の引受け及び株式公開買付けにより取得し、同社及び同社の子会社であるZETTON,INC.を子会社化。
  • 2022年2月創業賽愛思国際物流(上海)有限公司を設立。
  • 2022年3月M&A株式会社オープンアンドナチュラルの株式の全部を株式会社BUZZWITを通じて取得し子会社化。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。
  • 2023年1月創業Adastria (Thailand) Co., Ltd.を設立。
  • 2023年7月M&A株式会社BUZZWITを存続会社、株式会社オープンアンドナチュラルを消滅会社とする吸収合併を実施。
  • 2024年4月創業ADASTRIA PHILIPPINES INC.を設立。
  • 2024年6月M&A株式会社ゼットンを株式交換により完全子会社化。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 流通総額2030年2月期まで1,000億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    プラットフォーム事業の育成

    自社EC「and ST」をモール&メディアに育て、外部企業の出店を加速し、取扱カテゴリー拡充や顧客との関係性強化により、流通総額1,000億円を目指す。BtoBプロデュースやSTAFF BOARDの外販、ポイント連携などで収益率向上も図る。

  2. 02

    グローバル事業の拡大

    成長市場である東南アジアへの投資加速と出店拡大、グレーターチャイナでのマルチブランド戦略強化により、長期的な成長を目指す。米国事業からは撤退した。

  3. 03

    ブランドリテール事業の強化

    マルチカンパニー体制への移行でポートフォリオ経営を強化。グループ各社の役割明確化と注力ブランドへの投資、都市部出店強化や店舗大型化により収益性向上を図る。

  4. 04

    サステナブル経営の推進

    「環境を守る」「人を輝かせる」「地域と成長する」の3テーマを経営戦略と一体で推進。衣料品在庫焼却ゼロ継続、サステナブル原料切替、衣料品回収・サーキュラー事業拡大、人的資本経営などに取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で6,936人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は433万円で、9期前と比べて+2.4%平均年齢は38.4歳、平均勤続年数は10.7年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年2月4,914
2018年2月5,677
2019年2月5,665
2020年2月42331.86.15,715
2021年2月40232.36.65,701
2022年2月40232.57.36,196
2023年2月42332.98.16,356
2024年2月44233.28.96,603
2025年2月45333.39.16,944223
2026年2月43338.410.76,936238

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率34.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率80.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)62.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社13(国内 7 / 海外 6、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
アパレル・雑貨関連3,376百万円
その他 — 飲食事業1,416百万円
アパレル・雑貨関連600百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社アダストリア(注)3、4
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社BUZZWIT
    茨城県水戸市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社エレメントルール
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アンドエスティ(注)3
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ゼットン
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アンドエスティ・ロジスティクス
    茨城県水戸市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    愛徳利亜(上海)商貿有限公司(注)3
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    你可安(上海)商貿有限公司(注)3
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Adastria Asia Co.,Ltd. (注)3
    KOWLOON, HONG KONG · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    愛德利亞台灣股份有限公司
    台湾台北市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Adastria (Thailand) Co., Ltd. (注)3
    タイバンコク · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ADASTRIA PHILIPPINES INC. (注)3
    フィリピン マニラ · 連結子会社
    議決権75.0%
残りのグループ会社1社を開く
  • その他連結子会社8社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は3,044億円営業利益165億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.9%、利益が+6.5%。

売上高
+3.9%
3,044億円
営業利益
+6.5%
165億円
純利益
-1.0%
95億円
営業利益率
5.4%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高3,140億円3,044億円
営業利益172億円165億円
純利益105億円95億円
1株あたり配当¥90¥90

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は803億円、営業利益は79億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+8.5%、営業利益は+31.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q685639.245
2024年2Q644406.226
2024年3Q704608.544
2024年4Q72320
2025年1Q740608.144
2025年2Q702395.625
2025年4Q1,489563.827
2026年2Q1,493805.460
2026年4Q1,551855.535
2027年1Q803799.839

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年2月期からの14期で、売上は1,217億円から3,044億円へ2.5倍に増えた。直近期の営業利益率は5.4%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
会社分割(吸収分割)を行うための準備会社として株式会社ポイント(新ポイント社)設立。
2013年2月1,21710055
株式会社ポジックを存続会社、株式会社NATURAL NINEを消滅会社とする吸収合併を実施し、株式会社N9&PGに商号変更。
2014年2月1,53360−47
当社を存続会社、株式会社ポイント(新ポイント社)及び株式会社トリニティアーツを消滅会社とする吸収合併を実施。
2015年2月1,846655
「ページボーイ」などのショップを展開する株式会社アリシアの事業承継を行うための準備会社として、株式会社アリシア(子会社)を設立。
2016年2月2,00016291
米国における事業基盤として、Adastria USA,Inc.を設立。
2017年2月2,037151116
株式会社アリシアを株式会社BUZZWITに商号変更。
2018年2月2,228549
愛徳利亜(上海)商貿有限公司を設立。
2019年2月2,2277339
株式会社ADOORLINKを設立。
2020年2月2,22412864
2021年2月1,83930−7
賽愛思国際物流(上海)有限公司を設立。
2022年2月2,0168249
Adastria (Thailand) Co., Ltd.を設立。
2023年2月2,42612075
ADASTRIA PHILIPPINES INC.を設立。
2024年2月2,756184135
2025年2月2,9311551605.396
2026年2月3,0441651685.495

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高3,044億円のうち、営業利益として残るのは165億円5.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は95億円、売上の3.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金45.4%1,383億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金49.1%1,496億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.4%165億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
54.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.8pt
5.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.6pt
3.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.4pt
12.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年2月期は営業CFが206億円、投資CFが−95億円で、差し引きのフリーCFは111億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は248億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年2月116−102−8414183
2014年2月46−68−95−2285
2015年2月121−104−251777
2016年2月221−46−57175195
2017年2月119−43−6376207
2018年2月107−74−4633194
2019年2月99−87−1912186
2020年2月209−66−64143264
2021年2月119−74−6845241
2022年2月35−78−33−43169
2023年2月135−100−4435163
2024年2月222−99−56123233
2025年2月214−170−7144211
2026年2月206−95−74111248

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は1,397億円。このうち返さなくてよい自己資本が818億円で、自己資本比率は58.3%(業種中央値47.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年2月63438624860.9
2014年2月78844834056.8
2015年2月83746237555.2
2016年2月90553337258.9
2017年2月90456034462.0
2018年2月91151040156.0
2019年2月91353038358.0
2020年2月97957040958.3
2021年2月95450744753.1
2022年2月98055043055.1
2023年2月1,11460850653.3
2024年2月1,27971656354.8
2025年2月1,33177255957.9
2026年2月1,39781857958.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
249億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
768億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
305億円
在庫として抱えている分
負債合計
579億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
80
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り322社中89位あたり、逆に低いのは売上成長率322社中178位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.0%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.4%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
58.3%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.9%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.7%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,295で、1年前と比べて+10.4%過去52週の値幅のなかでは68%の位置にある。

¥3,295-2.1%1ヶ月-4.0%1年+10.4%時価総額1,608億円
過去52週の値幅
安値¥2,569高値¥3,635

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.0倍
PER (会社予想)14.5倍
PBR1.83倍
配当利回り2.73%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は3470円で、52週高値3635円に接近しており、年初来で16.63%上昇と堅調です。7月初めに3610円まで上昇しましたが、その後調整し、25日移動平均線3475円付近で推移しています。7月以降の出来高は日によりばらつきがあるものの、全体的に落ち着いた取引が続き、押し目買い意欲も見られます。75日線3320円を上回っており、中期的な上昇トレンドは維持されています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは16.86倍(予想15.2倍)で業界平均の41.45倍を大きく下回り、PBRも1.92倍で平均の2.95倍を下回る。配当利回りは2.59%と平均の13.55%より低いが、EPS成長を考慮すると過度な低配当ではない。ROEは12%と堅調で、売上高・利益も伸びている。ただし、配当性向は76.1%と高く、今後の配当維持には利益の安定が求められる。総合的に見て株価は割安と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.0倍39.6倍
PER (予想)14.5倍
PBR1.83倍2.44倍
ROE12.0%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

アパレル業界は市場全体が成熟し、競争が激化する中、当社は利益率を維持しながら売上高を拡大してきた。強気派は、SPAモデルによる在庫管理の効率化とブランド力で、安定的な収益基盤を評価する。また、直近の営業利益率改善が続くことから、さらなる収益性向上への期待を持つ。一方、弱気派は、アパレル需要の構造的な減少や競合との価格競争の激化を懸念する。また、直近の純利益が減少していることから、成長の鈍化やコスト増加の兆候と見る向きもある。両者の対立点は、成熟市場での持続的な成長可能性と利益率の維持・改善の可否にある。

プラスに働く材料7
  • SPAモデルで在庫・コスト効率化

    一貫生産でリードタイム短縮、営業利益率5%台を維持

  • 売上高の安定的な拡大

    24/2期から25/2期にかけて売上高が2756億円から2931億円へ増加

  • 株主還元と財務健全性

    ROE12%と配当利回り2.59%で、安定した資本効率を示す

  • 2026年2月期営業利益165億円と増益予想決算発表後影響

    営業利益165億円と前期比10億円増、営業利益率5.42%

  • 予想PER15.2倍とバリュエーション改善決算発表後影響

    予想PER15.2倍と実績PER16.86倍から改善

  • 株価は1年で16.6%上昇とモメンタム良好継続影響

    株価は1年間で16.6%上昇し、上昇トレンドが継続

  • 配当利回り2.59%と安定的な株主還元通年影響

    配当利回り2.59%と安定配当を継続

マイナスに働く材料7
  • アパレル市場の縮小懸念

    業界全体の需要減少で、既存店売上が伸び悩む可能性

  • 純利益の減少傾向

    25/2期の純利益96億円は24/2期の135億円から減少

  • 競争激化による値引き圧力

    低価格帯中心の競合増加で、粗利率の低下リスク

  • 純利益は95億円と2期連続で減益2026年2月期影響

    純利益95億円と前期比1億円減、2024年2月期の135億円から40億円減

  • 売上高の伸びが前期6.3%から3.9%に鈍化2026年2月期影響

    売上高3044億円と前期比3.9%増、成長ペースが鈍化

  • 営業利益率5.42%と低水準2026年2月期影響

    営業利益率5.42%と5%台、利益率改善は小幅

  • ROE12%と資本効率は中程度継続影響

    ROE12%と2桁だが、成長企業と比べ低水準

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性維持の鍵。5%台を維持できるかが競争力の指標
売上高成長率
市場縮小下での出店・同店成長の有無を確認
在庫回転率
SPAモデルの効率性と値引きリスクの指標
純利益の推移
コスト増や為替影響が収益を圧縮していないか確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり90で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.73%。

年間配当
¥90
1株あたり
配当利回り
2.73%
いまの株価に対して
配当性向
76.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年2月7533.2
2018年2月50−33.3352.0
2019年2月500.0113.2
2020年2月500.039.5
2021年2月40−20.0
2022年2月5537.556.0
2023年2月609.141.0
2024年2月8541.744.0
2025年2月905.938.4
2026年2月900.076.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥90

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ51,336人。区分でいちばん多いのは事業法人41.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が51.9%を占め、残る48.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
事業法人40.440.540.340.341.641.1
個人・その他35.637.630.730.830.130.9
外国法人8.77.712.113.512.214.8
金融機関13.712.212.612.011.910.8
自己株式6.56.56.56.54.14.1
証券会社1.62.04.33.44.22.4

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社フクゾウ35.11
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.43
03豊島株式会社4.10
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.03
05福田 三千男1.89
06アンドエスティHD従業員持株会1.20
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.05
08三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社1.04
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.02
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505044(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.99

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−15%、1株純資産は14期で−1%。直近期のROEは12.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年2月2411,77513.814.250.3
2014年2月−2061,844−11.3
2015年2月109521.1141.9
2016年2月1881,10618.315.537.7
2017年2月2421,19121.212.033.2
2018年2月181,0851.6126.7352.0
2019年2月831,1257.523.5113.2
2020年2月1351,21111.613.039.5
2021年2月−151,123−1.3
2022年2月1091,1939.417.156.0
2023年2月1661,31013.313.041.0
2024年2月2981,54920.911.544.0
2025年2月2091,66613.113.938.4
2026年2月2061,76612.014.676.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/2期の役員報酬は総額522百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約24倍にあたる。

氏名役職年齢
福田泰生代表取締役社長48
福田三千男取締役会長80
木村治取締役57
水留浩一取締役58
松岡竜大取締役54
シェイクスピア悦子取締役59
リュウ・シーチャウ取締役42
遠藤洋一取締役 常勤監査等委員65
海老原和彦取締役 監査等委員68
茂木香子取締役 監査等委員42
北村嘉輝専務取締役50
林正武取締役59

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)420253158415104
社外取締役8848411
取締役(社内)1232323

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,307字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社20社(株式会社アダストリア、株式会社BUZZWIT、株式会社エレメントルール、株式会社アンドエスティ、株式会社ゼットン、株式会社アンドエスティ・ロジスティクス、愛徳利亜(上海)商貿有限公司(中国)、你可安(上海)商貿有限公司(中国)、Adastria Asia Co.,Ltd.(香港)、愛德利亞台灣股份有限公司(台湾)、Adastria (Thailand) Co., Ltd.(タイ)、ADASTRIA PHILIPPINES INC.(フィリピン)ほか8社)で構成され、主にアパレル・雑貨関連事業及びその他(飲食事業)を行っております。 以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 (1) アパレル・雑貨関連事業 国内における商品販売は、主に株式会社アダストリア、株式会社BUZZWIT、株式会社エレメントルール及び株式会社アンドエスティが行っております。株式会社アダストリアは、「グローバルワーク」、「ローリーズファーム」、「レプシィム」、「ジーナシス」、「レイジブルー」などのカジュアルファッションブランドと、「ニコアンド」、「スタディオクリップ」、「ベイフロー」、「ラコレ」などのライフスタイル提案型ブランドを中心に全国に展開しております。株式会社BUZZWITは、「アプレジュール」などのEC専業ブランドを展開しております。株式会社エレメントルールは、「バビロン」及び「バンヤードストーム」などの洗練された大人に向けたファッションを展開しております。株式会社アンドエスティは、ECサイト「and ST」の運営を行っております。 アジアにおける商品販売は、愛徳利亜(上海)商貿有限公司、你可安(上海)商貿有限公司、Adastria Asia Co.,Ltd.、愛德利亞台灣股份有限公司、Adastria (Thailand) Co., Ltd.及びADASTRIA PHILIPPINES INC.が行っております。ブランドとしましては、「ニコアンド」、「グローバルワーク」、「ローリーズファーム」などのブランドを展開しております。 当連結会計年度末時点での当社グループにおける当該事業の店舗数は、国内が1,444店舗、海外が157店舗、合計1,601店舗となっております(WEBストア140店舗を含みます)。 また、当社は、アジア各地の生産工場との間に築いた良好なパートナーシップを基に、オリジナルの素材開発から、商品企画やパターン制作、生産・物流管理までを行っております。 (2) その他(飲食事業) 主に株式会社ゼットンが、飲食事業を行っております。「アロハテーブル」などのブランドを擁し、魅力あるコンテンツで街を活性化させるという思想で店づくりを通して様々な街づくりを進めております。当連結会計年度末時点での当社グループにおけるその他事業の店舗数は、国内外合わせて73店舗となっております。 主なブランドは以下のとおりであります。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,430字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「なくてはならぬ人となれ なくてはならぬ企業であれ」を企業理念に掲げ、「Play fashion!」のミッションの下、私たちが提案するファッションを通じて、人々の心を豊かに、幸せにすることを使命としています。いつの時代も変わらぬこのミッションの下で、持続可能な成長を目指し、お客様一人ひとりの毎日を今よりもっと楽しくする選択肢をご提供することで、事業を通じた社会・業界の課題解決への貢献を果たしてまいります。 (2) 中期的な会社の経営戦略(経営環境、対処すべき課題と経営戦略) 日本経済は、賃金上昇による個人消費の緩やかな改善傾向やインバウンド需要の定着、企業の設備投資意欲の継続などを背景に堅調に推移しております。一方で、原材料及びエネルギー価格などの物価や金利の上昇、人件費の上昇や労働力不足、円安の進行、地政学リスクの増大など事業環境への懸念は続いております。 国内アパレル事業における市場環境として、タイトな労働需給を背景に名目賃金の増加が続き、実質賃金がプラスに転じることが期待され、当社グループの主力顧客である若年層の消費に追い風になると見込まれます。一方で、顧客のライフスタイルや嗜好の変化は進んでおり、生活雑貨類の市場拡大、ビジネスシーンにおける服装のカジュアル化、EC市場の拡大、SNSを経由した購買の増加などの変化に柔軟に対応し、新たに生まれる需要を確実に取り込むための対応を進めております。また中長期的には、国内アパレル市場は少子高齢化により緩やかな縮小が構造的に続く一方、海外アパレル市場は人口の増加や新興国の所得水準向上を背景に、拡大を続ける見通しです。 当社グループは、このような経営環境に迅速に対応し事業構造を変革するため、2030年2月期に向け「中期経営計画2030」を策定しております。「中期経営計画2030」では、当社グループの強みであるマルチブランドで培った、リアル店舗やスタッフとお客様の濃いつながりを活用し、プラットフォーム事業、グローバル事業、ブランドリテール事業の3つの事業が互いにシナジーを創出しながら、自社ECである「and ST」を「Play fashion!プラットフォーマー」へと進化させることを目指しております。また、2025年9月1日付で、当社グループは持株会社体制へ移行し、同日付で、当社は株式会社アンドエスティHDに商号変更いたしました。 「中期経営計画2030」の概要は下の図の通りです。 対処すべき課題、具体的な成長戦略の内容は以下の通りです。 ① プラットフォーム事業(グループ価値革新のエンジン) ファッションの重要性は、近年アパレルだけでなく住まいや食、旅やスポーツなど、生活の様々な場面に広がり、ライフスタイルという一つの大きな市場になりつつあります。当社では既存の業界や業態の壁を越えた新たな成長領域の育成を進めております。また、デジタル技術が生活に浸透したことにより、EC市場が大きく伸長しただけでなく、新たな顧客体験やサービスの機会が生まれています。リアル店舗とEC双方でシームレスなサービス・体験を提供するとともに、店舗運営や商品企画、PR、物流など、あらゆる面で価値創造を進めていくことが必要です。当社は2,100万人以上の「and ST」顧客会員を有しており、この会員基盤のつながりを最大限に生かし、自社EC「and ST」をモール&メディアに育てます。そして、外部企業による出店を加速し、取扱いカテゴリーの拡充や、スタッフとお客様の関係性強化などプラットフォーマーとしての成長戦略を推進し、ID(顧客基盤)とLTV(顧客生涯価値)の双方を拡大することで、流通総額1,000億円を目指します。 同時に、外部企業へのブランド提供などBtoB向けプロデュース事業や、ECサイト上でお客様にスタイリングを提案するSTAFF BOARDの外販によるソリューション事業、外部とのポイント連携によるユーザーサービスの拡充などにより、ファッションの可能性を広げながら、収益率の向上を目指します。 ② グローバル事業(グループ価値拡大のアクセル) 国内アパレル市場が少子高齢化に伴う構造的縮小に直面する中、当社が長期的な成長を続けるためには、市場拡大が続くアジア圏への事業展開が不可欠です。当社では、現在の中期経営計画において掲げているグローバル事業の基本戦略である『マルチブランド戦略』を推進しております。その一環として、地域ごとに異なる嗜好や生活文化を持つお客様への理解を深め、商品開発からMD構成、店頭表現に至るまで、現地のお客様のより豊かで楽しい生活に貢献するための戦略を展開してまいりました。2025年は、中国大陸において標準型店舗の出店でブランド認知を高め、ECで収益を上げるクロスチャネル戦略を推進いたしました。また、台湾や香港においてマルチブランド戦略による新規出店、東南アジア市場の開拓としてタイ・フィリピンへの出店を進めてきました。一方、米国事業につきましては、2025年7月25日に米国の事業子会社(孫会社)であるVelvet,LLCの出資持分の譲渡が完了し、事業から撤退いたしました。 今後は東南アジアを次の柱として投資を加速させ、リアル店舗の出店と展開地域の拡大を進めます。また、グレーターチャイナ(中国大陸・香港・台湾)では、マルチブランド戦略を強化し安定成長を図ります。 ③ ブランドリテール事業(グループ価値創造の基盤) 長期的には、国内では少子高齢化や可処分所得の減少により、アパレル市場の緩やかな縮小が構造的に続くと予想されております。一方で、アクティブシニア、ウェルネス志向、生活雑貨のニーズ拡大など、ライフスタイルの多様化がもたらす新たな需要もあり、これらを素早く確実にとらえることが求められます。 このような市場の変化に対応するため、当社は多数の独自ブランドを擁し、マルチブランド戦略を軸としたポートフォリオ経営を進めてきました。今後はグループ各社がそれぞれのミッションに応じた戦略策定・事業運営を行うマルチカンパニー体制へ移行し、ポートフォリオ経営を強化いたします。グループの中核である株式会社アダストリアでは、成長余地の大きい注力ブランドへの投資を進め、都市部への出店強化や店舗の大型化により収益性の向上を図ります。 その他の主要なグループ会社では、株式会社エレメントルールは高価格帯セレクトマーケットにおけるハイエンド顧客層の獲得、株式会社BUZZWITはZ世代を中心に細分化するニーズを捉えた迅速な新ブランドの創出、株式会社ゼットンは人が集う場づくりとしての飲食事業をそれぞれ役割とし、グループシナジーを活用した成長を目指します。 また、これらの戦略を支えるデジタル、ロジスティクス、生産機能についてはバリューチェーンの共通化などで高度化や効率化を進め、お客様に豊かな選択肢を提供いたします。 ④ サステナブル経営の推進 ファッション産業は、大量生産・廃棄による環境負荷や人権、労働環境など構造的な課題に直面しております。当社グループは「ファッションのワクワクを、未来まで。」をサステナビリティポリシーに掲げ、「環境を守る」「人を輝かせる」「地域と成長する」の3つのテーマを経営戦略と一体で推進しております。 環境面では、衣料品在庫の焼却処分ゼロの継続、サステナブル原料への切り替え、衣料品回収やサーキュラー事業の拡大を通じて、資源循環型モデルの構築を進めております。また、TCFD提言やSSBJ基準を参照し、透明性の高い開示を行い、気候変動リスクの管理を強化しております。サプライチェーンでは、調達ガイドラインの遵守とサプライヤーリストの公開により、人権・環境への配慮を徹底しております。 人的資本経営においては、女性活躍を含むダイバーシティの推進や働き方改革に取り組み、従業員が創造性を発揮できる組織を整備しております。これらの取り組みを通じ、ミッションである「Play fashion!」のもと持続的な価値創出を実現いたします。
事業等のリスク7,824字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業に関連するリスク要因で、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主なリスクには次のようなものが考えられます。以下は、すべてのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見出来ない又は重要と見なされていないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。当社グループではこのような経営及び事業リスクの発生可能性を認識した上で、これを最小化するとともに、これらを機会として活かすための様々な対応及び仕組み作りを行っております。なお、記載事項のうち、将来に関するものは、本有価証券報告書提出日現在(2026年5月26日)、入手可能な情報に基づき当社が判断したものです。 1. 事業環境に関するリスク ① 国内市場の縮小 現在、当社グループは事業の約9割を国内で展開しており、少子高齢化と将来の人口減少により国内アパレル市場が縮小すると、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、海外展開により東アジア、東南アジア市場を開拓するとともに、国内ではマスブランドの育成やライフスタイルブランドの開発、自社ECサイト「and ST」への外部企業の出店を始めとするプラットフォーム事業などに取り組み、事業及び展開国の多様化と顧客の基盤の拡大、顧客のライフタイムバリューの向上を進め、成長の継続を図ってまいります。 ② 海外の地理的・政治的リスク 事業展開国において、予期しない法規制の変更や政治的又は経済的要因の混乱、テロ・紛争・自然災害等による社会的混乱が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループ取扱商品の大半は、中国等のアジア各国で生産されたものであり、生産国の政治情勢・経済環境・自然災害等により、商品仕入、販売に支障が出る可能性があります。事業展開国・生産国以外の地域における紛争や政情不安等に起因するエネルギー供給不足や原材料価格の高騰等も、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、生産地の分散化を進めるとともに、新たに東南アジア地域の市場開拓を進め事業展開地域を広げることで、リスクを低減しながら、東南アジアのファッション市場の高い成長力を取り込んでまいります。 ③ 為替変動・原価高騰 当社グループ取扱商品の大半は、中国等のアジア各国で生産されたものであり、為替相場の変動(主に円安)により、商品原価が上昇する可能性があります。また、世界的なエネルギー価格上昇に伴う商品輸入の際の輸送コストの高騰、生産国における人件費の上昇によっても商品原価が増加し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、為替予約を適切に活用するとともに、ASEAN諸国及び中国大陸の諸地域への生産の分散化、複数ブランドの素材共通化や一括発注によるボリュームディスカウント、工場との直接取引による仲介業者のマージン削減などの取り組みにより、商品の品質を維持しながら原価の低減に努めてまいります。 ④ 環境問題 当社グループの主力事業であるアパレル産業では、過剰生産や環境汚染などの環境影響が世界的に問題とされています。気候変動や自然資本等に関する規制強化や、それらの影響による消費者の行動変容が生じることで十分な対応をすることができず、原材料価格の高騰、化石燃料調達に対して炭素税が施行された場合の経費増加など外部環境の変化が生じた場合、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。また、生物多様性・自然資本への配慮が十分でない場合、当社グループのレピュテーションが毀損し、事業の持続可能性に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループではTCFDガイドラインに則り、温暖化による購買動機の変化や、現在の事業に関わる温室効果ガス排出量への炭素税課税などの財務影響を分析し、一部の開示を行っています。また、CDP気候変動質問書に回答しており、環境に関する中長期的な戦略、ガバナンス、取り組みや実績などの詳細を報告・開示しています。また当分析を受けて、再生可能エネルギー由来電源の調達などを検討し、リスク軽減に向けた準備を進めています。 一方で、消費者の意識が変容し、商品・サービスの選択の際に環境や社会に配慮した商品がより選好されるエシカル消費が広がりつつあります。中長期的にお客様のニーズをとらえ、新たな付加価値のある商品を提供することができれば、業績拡大の機会となります。 当社グループでは環境関連の指標を含むサステナビリティ目標を策定しており、環境に配慮した原材料の調達や加工への切り替えといった生産工程での環境負荷低減、在庫適正化によるファッションロスの削減などバリューチェーン全体のサステナビリティ向上に取り組んでいます。また、他社との連携、各ブランドにおけるサステナブル素材の採用拡大や独自素材の開発等を通じて、市場全体の行動変容や環境意識向上などに呼応した事業戦略の推進と環境配慮の両立に努めてまいります。 ⑤ 自然災害や事故 当社グループは、国内全域に店舗を展開しており、大規模な地震や津波、台風、火山の噴火等の自然災害や、それに起因する大規模停電及び電力不足や浸水、感染症によるパンデミックの発生などによって、当社ブランドの出店する商業施設の休業及び客数の減少が発生し、大きな影響を受ける可能性があります。 また、これらの影響により、生産や物流、店舗やECでの営業活動が長期間にわたって滞り、当社グループの財政状態、経営成績、物的及び人的資本に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、首都圏直下型地震などの大規模な地震をはじめとする災害や感染症発生等を想定し、事業継続及び早期復旧のためのBCP(事業継続計画)を策定し、リスクの低減に努めております。BCPは、富士山噴火やパンデミックなどの個別リスクに対しても策定し、定期的な訓練も実施しています。また、IT-BCPについては、日本で発動できないケースに備え、海外のDXメンバーがIT-BCPを発動できる体制を整備しています。店舗の休業リスクに対しては、自社ECの機能拡充やインフラ整備を図り、安定的な商品提供ができるように努めています。 2. 事業運営に関するリスク ① 店舗運営に関するリスク 当社グループの店舗は、全国主要都市のファッションビル及びショッピングセンター内へのインショップ出店を中心に展開しております。この運営にあたり、以下のようなリスクがあります。 ⅰ. 当社グループの店舗の大半は賃借物件であり、出店に際して敷金及び保証金の差入を行っております。当連結会計年度末における敷金及び保証金は、141億34百万円であり、総資産の約1割を占めております。デベロッパー等の倒産その他の事由が発生した場合、敷金及び保証金の全部又は一部が回収できなくなる可能性があります。 ⅱ. 当社グループは、店舗を中心に多額の固定資産を保有し、これらについて減損会計を適用しております。店舗等の収益性や、保有資産の市場価格が著しく下落し、減損処理がさらに必要になった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⅲ. その他、出店先ファッションビル等を取り巻く商業環境の変化等により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、敷金及び保証金の適正性を精査しながら、各地域に密着した支店制度により地域ごとの状況を慎重に調査し、継続的な出退店を通じて常に最適な店舗網の維持に努めております。また当社グループのスケールメリットやブランド力を活かしてより有利な立地構成を実現し、これらのリスクの低減に努めてまいります。 ② アパレルビジネスに関するリスク 当社グループの主要ブランドが属するカジュアル衣料小売市場は、流行・嗜好が短期的に大きく変化する傾向が強く、また国内外の競合企業との厳しい競争状態にあり、商品企画等の失敗により顧客の選好にマッチした商品開発ができなかった場合、或いはブランド価値が陳腐化した場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、温暖化や異常気象、物価の高騰などが消費者の購買行動を変化させ、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、店舗や自社ECサイト、SNSを通じて顧客の選好に関する情報を収集して、素早く商品展開に反映させることで、顧客のニーズに合った商品の提供に努めております。また、ECサイトでの予約販売推進により、需要予測の精度向上にも取り組んでおります。常に顧客にとって新鮮味のあるブランドや商品を提供するため自社ECサイトへ他社の出店を促進することで、商品カテゴリーの拡大も進めています。また、IPコラボレーション商品や非アパレル商品カテゴリー拡大など天候変化に左右されない商品の強化、在庫のシーズン別管理と発注精度の向上を進めています。 ③ サプライチェーンに関するリスク 当社グループは商品の原材料を外部から調達し、自社で企画・監督しながら外部委託にて生産を行っております。生産遅延、調達先の倒産、又は商品を輸送する経路の寸断等により商品供給が滞った場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの委託先企業において、従業員の人権侵害や環境汚染などの問題が発生した場合、委託元企業として当社グループのレピュテーションが棄損され、ブランドや業績に影響を及ぼす可能性があります。さらに、当社グループは海外で生産した商品の輸入、店舗やお客様への配送を外部企業に委託しており、エネルギー価格の変動や労働力不足などを背景に物流コストが上昇した場合、また十分な物流キャパシティを確保できなくなった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、生産地を中国大陸の諸地域やASEAN諸国へ分散させ、生産地の集中化におけるリスクの軽減を図っております。また、商品供給経路寸断に備え、適切な付保と共に、輸送工程における情報管理、複数の輸送手段の確保や代替ルートの選定、物流拠点の複数地域への分散などの対策を実施しております。加えて、グループ調達方針を定め、社会や環境に配慮した責任ある調達活動を推進しており、すべての取引先にグループ調達ガイドラインの遵守を要請している他、主要な取引先については取引先の協力を得ながら定期的なモニタリングを実施し、加えて、当社グループが目指すべきCSRの基準に賛同し協業いただけるお取引先様を特定パートナー企業として選定・公表し、リスクの低減を図っています。物流コストの上昇や物流キャパシティ不足については、自社物流施設の機械化投資や、労働環境の整備による人材確保、国内東西の物流拠点設置による配送距離短縮などにより、リスク低減に取り組んでいます。 ④ 海外事業に関するリスク 当社グループでは、海外での事業展開を重要な成長戦略の一つと位置付けていますが、海外事業において現地の顧客ニーズに即した商品提案ができない、事業運営に長けた人材が獲得できない等の理由で、当初見込んだとおりの事業展開、事業収益が得られない可能性があります。また、様々な現地企業と取引を進めていくなか、商習慣の違いなどにより意図せず汚職や贈収賄が発生し、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、現地法人の機能を強化し人材の現地化を進めるなど、事業運営のノウハウ蓄積と人材獲得に努めてまいります。また、生産関連の海外取引先に対しては年次での取引先アンケートで汚職や贈収賄に関する該当事項の有無確認、グループ全社に会食報告書及び贈答報告書の提出義務付け、海外現地法人における内部通報制度の整備をおこない、リスクの低減に努めています。 ⑤ 情報システムや個人情報に関するリスク 当社グループでは、デジタル時代に対応したビジネス構造への進化を成長戦略の一つとし、情報システムの活用を推進しております。また当社は2,100万人を超える「and ST」顧客会員を有しており、当社グループは多くの顧客情報を保有しております。デジタルを活用した事業の比率が高まる中、情報システムの不具合やサイバー攻撃等により重大な障害が発生し当社グループのシステムが正常に利用できない場合、あるいは不正アクセス等により個人情報が外部へ流出した場合、システムの停止に伴う売上損失や顧客からの信用の失墜などにより、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、情報セキュリティポリシーに基づいた各種規定・ガイドラインの整備、国際的なセキュリティ外部認証であるISMS(ISO/IEC 27001)の取得、24時間電話受付可能な社内セキュリティ通報窓口を設置しております。また、第三者機関による脆弱性検査やサーバーOS・ミドルウェアの脆弱性診断を年1回実施の上、外部からの攻撃を検知・遮断する多層防御システムの導入や、アクセス権限の厳格な管理等、技術的な安全管理措置を継続的に図っております。 グループ従業員に向けては、セキュリティ研修/テスト(Eラーニング)、中途入社者向けオリエンテーション内でのセキュリティ教育、標的型攻撃メール訓練の継続的な実施、店舗バックヤードへのセキュリティ5箇条のポスターを掲示し、情報システムや個人情報保護に関する意識の向上を図っています。 ⑥ 人材に関するリスク 当社グループの事業運営及び取引関係の構築に貢献してきた経営陣は当社事業において重要な役割を果たしており、当該経営陣の突然の離脱があった場合、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また当社グループは国内外で1,600を超える店舗を持ち、店舗運営や商品開発、システムや物流において多くの人材が必要です。近年の国内における労働人口の減少や世界的な賃金上昇などに対応できず、質・量の両面において十分な人材を確保できない場合、店舗運営の制限や労務関連コストの上昇、従業員のパフォーマンス低下、休職や離職の増加により、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、取締役会全体として適切なバランスが確保されるよう、専門知識や経験等のバックグラウンドが異なる多様な取締役で取締役会を構成するとともに、執行役員制を導入し経営と執行の分離を図っております。加えて、取締役には業績連動型株式報酬、執行役員等には株式交付型インセンティブプランを導入し、有能な経営人材の確保に努めるとともに、経営幹部向けの研修を実施する等、後継人材の育成を図っております。事業運営人材の確保にあたっては、初任給の引き上げや従業員の賃金改善、社員紹介制度・他店舗紹介制度の導入による採用促進などを実施しています。また、サステナビリティの重要テーマの一つとして「人を輝かせる」を掲げ、従業員がライフスタイルに合わせた多様なキャリアや働き方を選択できるよう、人事制度を整備しております。2021年からは自社健康保険組合を運営し、一人ひとりに合わせた保険事業・福利厚生サービスを行うとともに、従業員を中心に構成された健康推進委員会「Adastria Wellness Committee(アダストリア・ウェルネス・コミッティ)」を通じて、従業員のウェルビーイング実現に向けた取り組みを促進しております。 3. 経営戦略に関するリスク ① 大型投資や企業買収の成否 当社グループでは、長期的成長の実現に向け、海外での事業展開、新規ブランド・顧客の獲得、関連技術の獲得等を目的として、外部企業への出資や企業買収を行っております。また、デジタル化や物流機能強化など、事業の成長に必要な設備投資・システム投資を実施しております。これらの投資において、出資・買収した企業が期待された収益やシナジーを生み出せない場合、また設備やシステムが想定した機能を果たさない場合、投資の回収に想定以上の期間を要する可能性や、のれんの減損損失が発生するなど投資の回収を図れず当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、財務の健全性が維持される範囲での投資を原則とするとともに、経営統合プロセスのノウハウを蓄積し、投資判断における検討プロセスを定めて取締役会で社外取締役を含めた討議を行い、また大型のシステム投資に当たっては第三者PMOの設置をルール化し、リスクの低減に努めております。 ② 新規事業の不確実性 当社グループでは、成長戦略の一つとして既存の事業領域にとどまらない新規事業の開発に取り組んでおります。当社グループが新規に開始した事業に対する顧客のニーズが想定を下回った場合、新たな事業への参入や運営に要する費用が想定よりも増加する場合、当該事業における競争が激化した場合等に、当初見込んだとおりの事業展開、事業収益が得られない可能性があります。また、これらの事業について撤退や事業の縮小を行うことにより、費用又は損失が発生する可能性があります。 当社グループでは、M&Aやライセンスの活用など、他社との協業により段階的に新領域におけるノウハウを蓄積するとともに、新規事業においてもアパレル領域で培ったライフスタイル提案力を活用することで、相乗効果の創出に努めてまいります。 ③ ESGリスクマネジメント 当社グループは、事業を通じて環境や社会にポジティブな取り組みを行うサステナブル経営を推進しております。環境・社会・ガバナンスに関する規制や市場の期待に適切に対応できない場合、資本市場における企業価値を毀損し事業の持続可能性に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、非財務領域での戦略推進をより一層強化することを目的に、サステナビリティ委員会を設置しサステナビリティ方針や中長期の目標策定、社会と事業にとっての重要度(マテリアリティ)とリスク/機会を明確にするとともに、それらの進捗管理を行っており、取締役会又は執行会議へ定期的に報告・提言を行うことで、グループにおけるESG戦略と施策の推進を担保しております。 ④ グループ経営管理の成否 当社グループでは、グループ会社がそれぞれのミッションに応じた戦略策定・事業運営を行うマルチカンパニー経営を掲げています。グループ会社に対するガバナンスが機能しない場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、当社取締役が重要なグループ会社の取締役を兼任することによるモニタリング、グループ執行役員制度の導入、経営会議や執行会議にグループ会社社長が出席することによる円滑なコミュニケーション、グループ全体の中期経営計画の議論をグループ各社社長を含めて実施することなどによって、グループ各社のガバナンス向上に努めています。
経営成績の分析 (MD&A)12,495字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (2) 経営成績 連結業績 2025年2月期 連結会計年度   2026年2月期 連結会計年度   増減   増減率 (2024年3月1日から   (2025年3月1日から 2025年2月28日まで)    2026年2月28日まで) 売上高   (百万円)   293,110   304,351   11,240   3.8% 営業利益   (百万円)   15,510   16,524   1,013   6.5% 経常利益   (百万円)   15,964   16,827   862   5.4% 親会社株主に帰属する当期純利益   (百万円)   9,614   9,498   △115   △1.2% 当連結会計年度においては、国内の雇用・所得環境が底堅く推移し、緩やかな景気回復基調が続きました。しかし、継続的な円安や労働力不足を背景に、食料品や原材料・エネルギー価格の高騰による物価上昇が長引き、個人消費の下押しリスクとなっています。また、米国の関税政策や国際情勢により、依然として世界経済全体の先行きは不透明な状況にあります。 このような情勢の中、当社グループは2025年4月に「中期経営計画2030」において発表した通り、自社EC「and ST」を中心としてグループ各社がシナジーを創出し、お客様や外部パートナーを巻き込みながら輪を広げていく「Play fashion!プラットフォーマー」への進化を目指しています。 当連結会計年度の連結業績は、売上高が3,043億51百万円(前年同期比3.8%増)、営業利益が165億24百万円(前年同期比6.5%増)、経常利益が168億27百万円(前年同期比5.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が94億98百万円(前年同期比1.2%減)となりました。成長戦略に沿って、M&Aによるブランドやカテゴリーの拡大、自社ECで他社商材を取扱うオープン化及び海外での出店などを進め増収し、営業増益となりましたが、特別損失の計上により親会社株主に帰属する当期純利益では減益となりました。国内外の気候変化への対応や主要ブランドの業績に課題があり、売上利益ともに期初の業績予想に届きませんでした。 国内売上高につきましては、アパレル・雑貨関連事業は気温の影響で季節衣料の動き出しが遅かった4月と9月に前年を下回ったものの、その他の月にはカジュアルファッション需要が底堅く推移しました。また、マルチブランド・マルチカンパニー戦略による多様な商品展開や、TVCM、ポイント還元などのプロモーションの結果、前年同期比4.0%の増収となりました。M&Aによって、2024年7月からグループに加わったトゥデイズスペシャル、ジョージズの2ブランドの純増4ヶ月分と、2025年4月からグループに加わったカリマーインターナショナル株式会社の純増も寄与しました。 また、プラットフォーム戦略に基づく「and ST」とリアル店舗が連動したプロモーション施策や、人気キャラクターや人気スタッフとのコラボ商品の展開などにより、ECとリアル店舗の共通ポイント制度であるand ST会員数は前期末比200万人増の2,170万人に伸長し、アクティブ会員数は780万人となりました。「and ST」へ他社ブランドに出店していただくオープン化(モール型ビジネス)により、取り扱いブランド数・流通総額も伸長しました。 海外売上高(円換算)につきましては、中国大陸では不動産不況や消費低迷などの影響は残るものの、コストを抑えた標準型店舗の出店でブランド認知を高めてECで収益を上げるクロスチャネル戦略が好調に推移し、前年同期比18.6%の増収となりました。香港と台湾ではマルチブランド戦略による新規出店とECが引き続き好調に推移し、それぞれ1.3%、25.2%の増収となりました。米国では、2025年7月25日に米国の事業子会社(孫会社)であるVelvet,LLCの出資持分の譲渡が完了し、事業から撤退しました。この影響により、米国事業は44.3%の減収となりました。タイとフィリピンでは出店により増収しましたが、米国事業の減収により、海外事業全体では0.3%の減収となりました。 その他(飲食事業)の売上高につきましては、外食産業における原材料価格や光熱費の上昇、人手不足など厳しい経営環境が続き、また決算期変更による計上月数減少の影響もありましたが、既存店の堅調と海外を含む新店の純増が売上に寄与し、1.1%の増収となりました。 収益面につきましては、円安による原価押し上げ影響に対し、「適時・適価・適量」の商品提供による在庫コントロールと原価低減に努めました。また、成長戦略に沿って高収益なプラットフォーム事業も拡大しました。一方で、年間を通じて気候の影響を受けたことから正価販売が想定を下回り、アパレル・雑貨関連事業の売上総利益率は前年同期から低下しました。その他(飲食事業)においては、商品価格の見直しや原価低減に取り組んだものの、食材費などの高騰を吸収しきれず、売上総利益率は低下しました。以上の結果、連結での売上総利益率は54.6%となり、前年同期比0.1ポイント低下しました。 販売費及び一般管理費につきましては、プロモーションの強化や旗艦店出店のための広告宣伝費、従業員の処遇改善による人件費、新店出店やM&Aに伴う減価償却費などにより額では増加しましたが、全体で効率化を図り販管費率は49.1%と前年同期比0.3ポイント抑制しました。 以上の結果、営業利益率は前年同期比0.1ポイント上昇し5.4%となり、営業利益は前年同期比6.5%の増益となりました。 また、為替差益200百万円を営業外収益に、福岡物流センターの売却に伴う固定資産売却益34億46百万円を特別利益に、のれんと無形固定資産等の減損損失25億2百万円、店舗の減損損失11億37百万円、及びVelvet,LLCの持分譲渡に伴う関係会社株式売却損6億95百万円などを特別損失に計上いたしました。 セグメントごとの経営成績は次の通りです。 ①アパレル・雑貨関連事業 売上高は2,897億70百万円(前年同期比4.0%増)、セグメント利益は173億1百万円(前年同期比3.7%増)となりました。 店舗展開につきましては、108店舗の出店(内、海外35店舗)、53店舗の退店(内、海外6店舗)の結果、当連結会計年度末における店舗数は、1,601店舗(内、海外157店舗)となりました。 ②その他(飲食事業) その他(飲食事業)につきましては、売上高は147億59百万円(前年同期比1.0%増)、セグメント損失は4億74百万円(前年同期はセグメント損失7億17百万円)となりました。 店舗展開につきましては、3店舗の出店、6店舗の退店の結果、当連結会計年度末における店舗数は、73店舗となりました。 (3) 仕入及び販売の状況 当社グループは、アパレル・雑貨関連事業を報告セグメントとしているため、仕入実績につきましては、商品部門別に区分して記載しており、セグメント情報ごとに記載しておりません。なお、販売実績につきましては、商品部門別、ブランド別、地域別及び単位当たりに区分して記載しております。 ① 仕入実績 当連結会計年度の仕入実績は、次のとおりであります。 (単位:百万円) 商品部門   当連結会計年度(自 2025年3月1日至 2026年2月28日)   前連結会計年度比 (%) メンズボトムス   5,737   2.3 メンズトップス   16,057   2.2 レディースボトムス   20,246   1.2 レディーストップス   55,589   2.5 雑貨・その他   40,683   7.6 合計   138,313   3.7 (注) 1.金額は仕入価格によっております。 2.上記の金額は外部仕入先からによるもので、連結会社相互間の内部仕入高は含まれておりません。 ② 販売実績 当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。 a. 商品部門別販売実績 (単位:百万円) 商品部門   当連結会計年度(自 2025年3月1日至 2026年2月28日)   前連結会計年度比 (%) メンズボトムス   13,330   3.5 メンズトップス   37,359   6.2 レディースボトムス   47,729   3.5 レディーストップス   128,603   1.5 雑貨・その他    77,328   7.1 合計   304,351   3.8 (注) 1.雑貨・その他は、契約負債の計上額やポイント引当金繰入額等が含まれております。 2.上記の金額は外部顧客に対するもので、連結会社相互間の内部売上高は含まれておりません。 b. ブランド別販売実績 ブランド・地域   当連結会計年度(自 2025年3月1日至 2026年2月28日)   前連結会計年度比 増減率(%) 売上高(百万円)   構成比(%) グローバルワーク   53,842   17.7   2.2 ニコアンド   37,850   12.4   5.4 ローリーズファーム   24,249   8.0   6.6 スタディオクリップ   23,918   7.9   4.5 レプシィム   17,230   5.7   15.7 ラコレ   14,165   4.7   11.8 ジーナシス   11,625   3.8   △0.6 ベイフロー   10,998   3.6   △2.6 その他(注)3   39,681   13.0   △5.6 株式会社アダストリア 計(注)4   233,562   76.8   3.0 株式会社BUZZWIT   12,562   4.1   2.3 株式会社エレメントルール   13,781   4.5   9.0 その他連結子会社(注)3   5,896   1.9   97.8 国内合計   265,803   87.3   4.4 中国大陸   5,062   1.7   18.6 香港   4,820   1.6   1.3 台湾   9,413   3.1   25.2 タイ   518   0.2   45.9 フィリピン   143   0.0   468.3 米国   3,900   1.3   △44.3 海外合計   23,858   7.9   △0.3 アパレル・雑貨関連事業合計   289,661   95.2   4.0 株式会社ゼットン(注)5   14,690   4.8   1.1 その他(飲食事業)合計   14,690   4.8   1.1 グループ合計   304,351   100.0   3.8 (注)1.店舗を運営管理しているブランド営業部・地域別に集計しております。 2.上記の金額は外部顧客に対するもので、連結会社相互間の内部売上高は含まれておりません。 3.2025年3月1日付で、当社のプロデュース事業等を、株式会社アンドエスティへ承継させる吸収分割を実施しております。従来は当社のその他に計上していた当該事業の売上高は、当連結会計年度よりその他連結子会社に含めて計上しております。 4.株式会社アダストリアの売上高は、2025年9月1日付で実施した吸収分割前の株式会社アンドエスティHDに含まれる売上高を含めて集計しております。 5.株式会社ゼットンの売上高は、同社の連結子会社であるZETTON,INC.を含めて集計しております。 なお、店舗出退店等の状況は、次のとおりであります。 ブランド・地域   店 舗 数 前連結会計年度末   当連結会計年度(自 2025年3月1日至 2026年2月28日)   当連結会計 年度末 合併等 (注)3   出 店   変 更   退 店   増 減 グローバルワーク   216    ―   14    ―   △4   10   226 ニコアンド   145    ―   2    ―    ―   2   147 ローリーズファーム   125    ―   4    ―   △1   3   128 スタディオクリップ   187    ―   4    ―   △3   1   188 レプシィム   115    ―   6    ―   △2   4   119 ラコレ   91    ―   11    ―   △2   9   100 ジーナシス   69    ―   1    ―   △2   △1   68 ベイフロー   62    ―   2    ―    ―   2   64 その他   270   23   16    ―   △26   13   283 株式会社アダストリア 計(注)4   1,280   23   60    ―   △40   43   1,323 株式会社BUZZWIT   28    ―   3    ―   △3    ―   28 株式会社エレメントルール   78    ―   6    ―   △3   3   81 その他連結子会社   29   △20   4    ―   △1   △17   12 国内合計   1,415   3   73    ―   △47   29   1,444 中国大陸   14    ―   5    ―   △1   4   18 香港   29    ―   5    ―   △2   3   32 台湾   81    ―   19    ―   △2   17   98 タイ   3    ―   3   ―   ―   3   6 フィリピン   1    ―   2    ―    ―   2   3 米国   11   △11   1    ―   △1   △11    ― 海外合計   139   △11   35    ―   △6   18   157 アパレル・雑貨関連事業合計   1,554   △8   108    ―   △53   47   1,601 株式会社ゼットン(注)5   76    ―   3    ―   △6   △3   73 その他(飲食事業)合計   76    ―   3    ―   △6   △3   73 グループ合計   1,630   △8   111    ―   △59   44   1,674 (注) 1.店舗を運営管理しているブランド営業部・地域別に集計しております。 2.店舗数は、他社WEBストア、自社WEBストアを含めて集計しております。 3.2025年3月1日付で、当社を存続会社、株式会社トゥデイズスペシャルを消滅会社とする吸収合併を実施し、それに伴う変更を記載しております。また、2025年3月1日付で、当社のプロデュース事業等を、株式会社アンドエスティへ承継させる吸収分割を実施し、それに伴う変更を記載しております。なお、カリマーインターナショナル株式会社の当連結会計年度における連結子会社化に伴う増加店舗数を記載し、当連結会計年度におけるVelvet,LLC(米国)の譲渡については減少店舗数を記載しております。 4.株式会社アダストリアの店舗数は、2025年9月1日付で実施した吸収分割前の株式会社アンドエスティHDに含まれる店舗数を含めて集計しております。 5.株式会社ゼットンの店舗数は、同社の連結子会社であるZETTON,INC.を含めて集計しております。 c. 地域別販売実績 地域別   前連結会計年度(自 2024年3月1日至 2025年2月28日)   当連結会計年度(自 2025年3月1日至 2026年2月28日) 売上高 (百万円)   期末店舗数 (店)   売上高 (百万円)   店舗異動状況   期末店舗数 (店) 出店 (店)   閉鎖・変更等(店)(注)2 北海道   5,905   38   5,750   1   △1   38 青森県   1,085   11   1,269   ―   ―   11 岩手県   797   7   968   1   ―   8 秋田県   885   7   864   ―   ―   7 宮城県   3,089   23   3,416   4   ―   27 山形県   424   3   494   2   ―   5 福島県   886   8   1,017   1   ―   9 北海道・東北地区計   13,072   97   13,781   9   △1   105 栃木県   1,970   14   1,877   ―   ―   14 茨城県   2,984   22   3,316   ―   △1   21 群馬県   2,041   16   1,990   1   ―   17 千葉県   13,005   57   8,309   3   △1   59 山梨県   1,061   8   1,070   ―   ―   8 埼玉県   10,783   77   10,810   3   △4   76 東京都   18,434   135   26,821   4   4   143 神奈川県   13,821   100   14,347   7   2   109 関東地区計   64,102   429   68,545   18   ―   447 静岡県   4,797   33   4,610   1   ―   34 新潟県   1,935   16   1,804   ―   △1   15 長野県   2,155   13   2,409   6   ―   19 富山県   1,420   13   1,447   1   ―   14 石川県   2,398   23   2,438   1   ―   24 愛知県   11,198   70   11,272   7   ―   77 岐阜県   2,607   19   2,548   1   △1   19 福井県   680   5   661   ―   ―   5 中部地区計   27,192   192   27,192   17   △2   207 三重県   2,593   20   2,493   ―   △1   19 京都府   3,858   30   3,984   1   △1   30 大阪府   16,154   111   16,442   5   △4   112 兵庫県   6,741   51   7,018   1   △1   51 奈良県   1,672   13   1,670   1   ―   14 和歌山県   831   7   704   ―   ―   7 滋賀県   1,656   14   1,602   ―   ―   14 近畿地区計   33,507   246   33,916   8   △7   247 岡山県   2,321   18   2,285   ―   ―   18 広島県   4,482   38   4,440   1   ―   39 鳥取県   228   3   237   ―   ―   3 島根県   681   8   750   ―   ―   8 山口県   729   8   826   1   ―   9 愛媛県   1,481   11   1,430   ―   ―   11 香川県   1,367   12   1,328   ―   △1   11 高知県   555   4   500   ―   ―   4 徳島県   878   6   823   ―   ―   6 中国・四国地区計   12,725   108   12,622   2   △1   109 地域別   前連結会計年度(自 2024年3月1日至 2025年2月28日)   当連結会計年度(自 2025年3月1日至 2026年2月28日) 売上高 (百万円)   期末店舗数 (店)   売上高 (百万円)   店舗異動状況   期末店舗数 (店) 出店 (店)   閉鎖・変更等 (店)(注)2 福岡県   7,994   62   7,999   5   △3   64 長崎県   896   8   840   ―   △1   7 佐賀県   1,389   7   1,319   ―   ―   7 熊本県   2,677   19   2,683   ―   △1   18 大分県   1,745   13   1,685   ―   ―   13 宮崎県   1,147   8   1,139   ―   ―   8 鹿児島県   1,687   12   1,586   ―   ―   12 沖縄県   2,420   16   2,711   1   ―   17 九州・沖縄地区計   19,957   145   19,966   6   △5   146 WEBサイト   56,194   63   57,538   ―   △1   62 株式会社アダストリア 計(注)3   226,754   1,280   233,562   60   △17   1,323 株式会社BUZZWIT   12,277   28   12,562   3   △3   28 株式会社エレメントルール   12,641   78   13,781   6   △3   81 その他連結子会社   2,981   29   5,896   4   △21   12 国内合計   254,654   1,415   265,803   73   △44   1,444 中国大陸   4,268   14   5,062   5   △1   18 香港   4,756   29   4,820   5   △2   32 台湾   7,518   81   9,413   19   △2   98 タイ   355   3   518   3   ―   6 フィリピン   25   1   143   2   ―   3 米国   6,995   11   3,900   1   △12   ― 海外合計   23,920   139   23,858   35   △17   157 アパレル・雑貨関連事業合計   278,574   1,554   289,661   108   △61   1,601 株式会社ゼットン(注)4   14,535   76   14,690   3   △6   73 その他(飲食事業)合計   14,535   76   14,690   3   △6   73 グループ合計   293,110   1,630   304,351   111   △67   1,674 (注) 1.上記の金額は外部顧客に対するもので、連結会社相互間の内部売上高は含まれておりません。 2.2025年3月1日付で、当社を存続会社、株式会社トゥデイズスペシャルを消滅会社とする吸収合併を実施し、それに伴う変更を記載しております。また、2025年3月1日付で、当社のプロデュース事業等を、株式会社アンドエスティへ承継させる吸収分割を実施し、それに伴う変更を記載しております。なお、カリマーインターナショナル株式会社の当連結会計年度における連結子会社化に伴う増加店舗数を記載し、当連結会計年度におけるVelvet,LLC(米国)の譲渡については減少店舗数を記載しております。 3.株式会社アダストリアの売上高は、2025年9月1日付で実施した吸収分割前の株式会社アンドエスティHDに含まれる売上高を含めて集計しております。 4.株式会社ゼットンの店舗数は、同社の連結子会社であるZETTON,INC.を含めて集計しております。 d. 単位当たり販売実績 区分   前連結会計年度(自 2024年3月1日至 2025年2月28日)   当連結会計年度(自 2025年3月1日至 2026年2月28日) 売上高(百万円)   293,110   304,351 1㎡当たり売上高   売場面積(月平均)(㎡) 1㎡当たり期間売上高(千円)   369,848792   393,794772 1人当たり売上高   従業員数(月平均)(人)(注)1 1人当たり期間売上高(千円)   12,79822,899   13,24522,976 (注) 1.従業員数は臨時雇用者(年間平均人員:1日8時間換算)を含めております。 2.上記の金額は外部顧客に対するもので、連結会社相互間の内部売上高は含まれておりません。 (4) 財政状態 ① 資産 流動資産は、前連結会計年度末に比べて、104億71百万円増加して776億44百万円となりました。これは主に、現金及び預金が37億69百万円、受取手形及び売掛金が14億44百万円、棚卸資産が14億43百万円、その他(未収入金など)が38億42百万円それぞれ増加したことによるものです。 固定資産は、前連結会計年度末に比べて、38億91百万円減少して620億43百万円となりました。これは主に、使用権資産(純額)が18億88百万円、のれんが21億7百万円それぞれ減少したことによるものです。 この結果、当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて、65億79百万円増加して1,396億88百万円となりました。 ② 負債 流動負債は、前連結会計年度末に比べて、32億60百万円増加して503億40百万円となりました。これは主に、未払金が10億69百万円、未払法人税等が23億71百万円それぞれ増加したことによるものです。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて、13億4百万円減少して75億23百万円となりました。これは主に、リース債務が17億15百万円減少したことによるものです。 この結果、当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて、19億56百万円増加して578億64百万円となりました。 ③ 純資産 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて、46億23百万円増加して818億23百万円となりました。これは主に、利益剰余金が48億19百万円増加したことによるものです。 (5) キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、前年同期に比べて、37億38百万円増加して248億20百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。 ① 営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動の結果得られた資金は、205億66百万円(前年同期比8億7百万円減)となりました。これは主に、固定資産売却益が34億46百万円、法人税等の支払額が52億27百万円それぞれあった一方で、税金等調整前当期純利益が155億38百万円、減価償却費が129億49百万円それぞれあったことによるものです。 ② 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動の結果使用した資金は、95億15百万円(前年同期比74億55百万円減)となりました。これは主に、有形固定資産の売却による収入が47億16百万円あった一方で、有形固定資産の取得による支出が94億22百万円、無形固定資産の取得による支出が44億25百万円それぞれあったことによるものです。 ③ 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動の結果使用した資金は、74億26百万円(前年同期比3億15百万円増)となりました。これは主に、配当金の支払額が46億88百万円、リース債務の返済による支出が18億63百万円それぞれあったことによるものです。 (6) 資本の財源及び資金の流動性について 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりです。 当社グループの運転資金需要は主に、商品仕入のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用です。また、長期性の資金需要は、店舗投資、物流・システム投資及び更なる成長に向けたM&Aを含む成長投資等によるものです。 運転資金及び長期性資金は、主に営業活動によって得られた自己資金を充当し、必要に応じて借入金等による資金調達を実施する方針としています。また、グループの資金は、当社にて一括運用・調達を行うことにより、グループの資金効率の向上を図っています。 (7) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、2030年2月期を最終年度とする「中期経営計画2030」において、下記の目標を設定しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

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