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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ひらまつ

Hiramatsu Inc.2764 · Standard · 小売業

レストラン20店舗とホテル6店舗を運営する外食企業。パリに子会社を持ち、グループ向けに飲食材を輸出する。

概要

ひらまつは、フランス料理を中心とする高級レストラン20店舗とホテル6施設を運営する外食チェーン企業である。1982年の創業以来、首都圏の一等地に旗艦店を構え、婚礼・宴会事業にも強みを持つ。2026年3月期の連結売上高は99億円、従業員数は716名。コロナ禍で一時赤字に陥ったが、2025年3月期に黒字転換し、富裕層顧客基盤を活かして回復基調にある。

レストラン・ブライダル・ホテルの三事業で構成

当社グループは、レストラン事業、ブライダル事業、ホテル事業を三本柱とする。レストラン事業では、「レストランひらまつ」をはじめ、フランス料理の「オーベルジュ・ド・リル」、イタリア料理の「リストランテASO」、ポール・ボキューズブランドなど多様な業態を展開し、国内に20店舗を有する。ブライダル事業は、代官山の「メゾン ポール・ボキューズ」を中心に、高単価の婚礼を提供。ホテル事業は2024年7月に資産を譲渡しマネジメント契約へ移行したが、6施設の運営受託を継続する。海外子会社のHIRAMATSU EUROPE EXPORT SARLはパリからグループ向け飲食材の輸出を担う。2026年3月期の売上高はレストラン事業が過半を占め、ホテル事業は受託報酬として計上される。

富裕層をターゲットとする高単価戦略

同社の店舗は東京・代官山、銀座、丸の内などの高級商業地に立地し、客単価は業界平均を大きく上回る。フランス料理のコースは1万円超が標準で、婚礼の組単価も高水準である。コロナ禍前の2019年3月期の売上高は109億円、純利益はほぼゼロだったが、その後価格改定とコストコントロールにより収益性が改善。2026年3月期の客単価は前年同期を上回り、富裕層およびインバウンド需要の取り込みが奏功した。同社は「中期経営計画2030」のもと、ブランド価値の再構築と生産性向上を進め、高収益モデルへの投資を継続している。

パリ子会社による国際調達とブランド力

2000年、同社はフランス現地法人3社を設立し、パリ直営レストランの運営と飲食材の輸入を開始した。2002年には「レストランひらまつ サンルイ アンリル」がミシュラン一つ星を獲得。2007年にはパリ店の運営会社を完全子会社化し、現在は連結子会社HIRAMATSU EUROPE EXPORT SARLがグループ向けの輸出業務を統括する。フランスでの経験は、本店のメニュー開発やサービス品質の向上に貢献し、ブランド認知向上にも寄与した。また、同社はポール・ボキューズやオーベルジュ・ド・リルなど世界の名シェフと協業し、そのノウハウを自社ブランドに応用している。

業界の中での役割は高級レストラン・ホテル運営会社。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
99億円
営業利益
2億円
営業利益率
2.0%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2020/3
事業売上構成比利益利益率
レストラン82億円82.8%
その他17億円17.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01レストラン・ホテル運営主力

国内でレストラン20店舗、ホテル6店舗を運営しています。海外子会社のHIRAMATSU EUROPE EXPORT SARLはパリで主にグループ向けに飲食材の輸出業務を行っています。レストラン事業の単一セグメントで、リストランテASOはカフェ・ミケランジェロを併設するなど複合的な店舗展開が特徴です。

主な製品・サービス2
レストラン(リストランテ、ブラッスリーなど)
イタリアンやフレンチなど、高級レストランを展開。カフェやサロン・ド・テを併設する店舗もあります。
ホテル
宿泊施設を6店舗運営。レストランと併設されることで、宿泊客に食事も提供する。

製品と技術

フランス料理を基軸とするメニュー開発

同社の料理は、フランス料理の伝統的技法を基本としながら、イタリア料理や日本料理のエッセンスも取り入れる。食材は国内外から厳選し、パリ子会社を通じてフランス産の高級食材を直接輸入する。各店舗のシェフが季節ごとにコースを開発し、ワインリストも充実。2026年開業の「HRMT STAGE」では、バックヤード業務を徹底的に合理化し、料理人がお客様との対話に集中できる新たな運営モデルを導入した。この取り組みは、同社が掲げる「美しい味を、未来へ。」というパーパスを具現化するものである。

ポール・ボキューズなど海外有名シェフとの協業モデル

2007年、フランス料理の巨匠ポール・ボキューズと提携し、代官山に「メゾン ポール・ボキューズ」を開店。以降、国立新美術館、銀座、名古屋、博多など全国にブラッスリーを展開。また、パリ三つ星「オーベルジュ・ド・リル」とも提携し、2007年に名古屋、2008年に西麻布に直営店を開業。これらの協業により、同社は世界最高峰の料理技術とサービスノウハウを蓄積し、自社ブランドである「レストランひらまつ」の品質向上に応用している。

結婚式の新しいスタイル「Slowly Stay Wedding」

同社のブライダル事業は、従来の披露宴に加えて宿泊を伴う新しい結婚式スタイル「Slowly Stay Wedding」を開発。リクルートの結婚情報サービス『ゼクシィ』と協業し、2025年11月に代官山に「HIRAMATSU SALON」を開業した。少人数で滞在しながら挙式・披露宴を行うこのサービスは、組単価の向上に寄与する。既存の「メゾン ポール・ボキューズ」での婚礼も好調で、2026年3月期の婚礼実施組数と組単価はともに前年同期を上回った。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

高級レストラン運営、収益改善途上

ひらまつは、高級レストラン・結婚式場運営を主力とする小売業(飲食)企業。2025年3月期の営業利益率は1.87%と低く、2026年3月期も2.02%と小幅改善。同業の光フードサービスやトライアルホールディングスは業態が異なり、直接の競合は限られる。外食需要の回復により売上は持ち直しつつあるが、人件費や食材費の上昇が収益を圧迫している。

強み

  • フレンチを中心に高級レストランブランドを確立し、富裕層からの支持を得る。
  • 結婚式場運営で培った集客・サービス力を強みとする。
  • リピーター率が高く、安定した収益源となる。
  • 高水準の料理とサービスで差別化を図る。

課題

  • 営業利益率2%未満と低く、コスト管理や価格転嫁が課題。
  • 人手不足と最低賃金上昇で人件費負担が増加。
  • 景気後退や感染症拡大で高級飲食需要が急減するリスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売業の時価総額近傍。太字がひらまつ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17686ひとまいる128億円10.8倍
29993ヤマザワ127億円9.0倍
33053ペッパーフードサービス123億円72.2倍
43175エー・ピーホールディングス123億円10.7倍
58207テンアライド122億円
62764ひらまつ120億円51.4倍
73020アプライド118億円5.2倍
83556リネットジャパングループ115億円15.9倍
93418バルニバービ115億円25.1倍
107636ハンズマン115億円10.3倍
119846天満屋ストア114億円8.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 44件

西麻布の一軒家レストランから始まった1982年

1982年4月、東京都港区西麻布に「ひらまつ亭」を開店。1983年6月に有限会社ひらまつ亭(出資金1,000万円)を設立。1988年5月に広尾へ移転し「レストランひらまつ」と改名。この時期は一店舗での高級フレンチ経営に専念していたが、1993年10月には「カフェ・デ・プレ 広尾」を開店し、多業態への第一歩を踏み出した。

婚礼事業参入と株式会社化による拡大基盤(1994年)

1994年10月、婚礼事業に本格進出。同年12月には有限会社から株式会社ひらまつ(資本金6,000万円)に組織変更。1997年6月、代官山に「リストランテASO」「カフェ・ミケランジェロ」を開店し、エリア展開を加速。1999年3月には博多リバレインに「レストランひらまつ 博多」を開店し、首都圏以外へ初進出。婚礼需要の取り組みが収益の柱となり、後の多店舗展開の資金源となった。

パリ進出とミシュラン星獲得(2000〜2002年)

2000年6月、フランス現地法人3社(HIRAMATSU RESTAURANT SARL、HIRAMATSU IMMOBILIER EUROPE SARL、HIRAMATSU EUROPE SARL)を設立。2001年10月、パリ・サンルイ島に「レストランひらまつ サンルイ アンリル」を開店。わずか4ヶ月後の2002年2月、ミシュラン一つ星を獲得した。同店は2004年10月に「レストランひらまつ パリ」と改名。海外でのブランド認知向上に大きく寄与した。

株式上場と東証第一部指定(2003〜2010年)

2003年3月、JASDAQ市場に株式を上場。翌2004年4月には東京証券取引所市場第二部に指定替え。2007年から2008年にかけて「ブラッスリー ポール・ボキューズ」や「オーベルジュ・ド・リル」など著名シェフブランドとの協業店を次々開業。国立新美術館や東京ミッドタウンなど大型商業施設への出店を積極化。2010年9月には東証第一部に指定され、企業規模を拡大した。

ポール・ボキューズブランドの拡大と多角化(2007〜2011年)

2007年6月、代官山に「メゾン ポール・ボキューズ」を開店(「シンポジオン」からリニューアル)。同年9月には国立新美術館に「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」、銀座・東京駅などにも展開。フランスの巨匠ポール・ボキューズとの提携により、高級カジュアル市場を開拓。2010年4月には石川県政記念館に「ジャルダン ポール・ボキューズ」を出店。2011年3月、JR博多シティに「ブラッスリー ポール・ボキューズ 博多」を開店し、全国展開の足がかりを固めた。

コロナ禍の赤字とホテル資産譲渡による再建(2020〜2025年)

2020年3月期、新型コロナウイルス感染症の影響で売上高99億円、純損失21億円を計上。以降、2021年3月期は純損失41億円、2022年3月期は純損失25億円と3期連続の赤字となった。2024年7月、ホテル資産を譲渡しマネジメント契約へ移行。これにより財務基盤を正常化し、2025年3月期には売上高107億円、純利益15億円と黒字転換を果たした。

中期経営計画2030と新業態HRMT STAGE(2025年以降)

2025年度を初年度とする「中期経営計画2030」を策定。人材投資とブランド再構築を二本柱とし、2026年2月には東京・恵比寿に新業態「HRMT STAGE」を開業。同店は若手人財が第一線のシェフから学ぶ育成拠点としても機能し、2028年予定の表参道フラッグシップ店への布石と位置づける。また、リクルート『ゼクシィ』との協業で新サービス「One Table, One Story」を開発し、2025年11月に代官山に「HIRAMATSU SALON」を開業するなど、新たな市場開拓を進めている。

年表44件を開く

1980年代

  • 1982年4月西麻布に「ひらまつ亭」開店
  • 1983年6月創業有限会社ひらまつ亭(出資金10,000千円)設立
  • 1988年5月広尾に「ひらまつ亭」を移転し、「レストランひらまつ」と改名

1990年代

  • 1993年10月広尾に「カフェ・デ・プレ 広尾」開店
  • 1994年10月婚礼事業分野に本格進出
  • 1994年12月有限会社ひらまつ亭から株式会社ひらまつ(資本金60,000千円)に組織変更
  • 1997年6月代官山に「リストランテASO」「カフェ・ミケランジェロ」開店
  • 1998年4月代官山に「シンポジオン」開店
  • 1999年3月博多リバレインに「レストランひらまつ 博多」開店

2000年代

  • 2000年6月創業フランスでのレストラン出店及び原材料輸入事業への進出を目的として、フランス現地法人3社を設立「HIRAMATSU RESTAURANT SARL」(資本金16,000ユーロ)「HIRAMATSU IMMOBILIER EUROPE SARL」(資本金8,000ユーロ)「HIRAMATSU EUROPE SARL」(資本金8,000ユーロ)
  • 2001年9月本社を「東京都港区西麻布」から「東京都渋谷区恵比寿」へ移転
  • 2001年10月フランス・パリにて「レストランひらまつ サンルイ アンリル」開店
  • 2002年2月「レストランひらまつ サンルイ アンリル」ミシュランの1つ星獲得
  • 2002年6月西麻布に「ラ・レゼルヴ」開店
  • 2002年9月丸の内ビルディングに「サンス・エ・サヴール」開店
  • 2003年3月上場JASDAQ市場に株式を上場
  • 2003年9月玉川髙島屋S・Cに「代官山ASO チェレステ 二子玉川店」開店
  • 2004年4月札幌に「ル・バエレンタル」開店
  • 2004年4月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 2004年10月日本橋三越本店に「代官山ASO チェレステ 日本橋店」開店
  • 2004年10月「レストランひらまつ サンルイ アンリル」の増床移転に伴い、運営母体を現地資本会社に移管するとともに「レストランひらまつ パリ」に改名
  • 2005年3月ZOE銀座に「アルジェントASO」開店
  • 2005年9月M&A「HIRAMATSU RESTAURANT SARL」は「HIRAMATSU EUROPE SARL」を吸収合併し、「HIRAMATSU EUROPE EXPORT SARL」に社名変更
  • 2007年1月国立新美術館に「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」「サロン・ド・テ ロンド」「カフェ コキーユ」「カフェテリア カレ」開店
  • 2007年3月ミッドランド スクエアに「オーベルジュ・ド・リル ナゴヤ」開店
  • 2007年3月東京ミッドタウンに「ボタニカ」「ヌードルワークショップ」開店
  • 2007年4月広尾に「カフェ&ビストロ・デ・フレール・プルセル」開店(「カフェ・デ・プレ 広尾店」のリニューアルオープン)
  • 2007年4月「ラ・レゼルヴ」の店舗名を「レストランひらまつ レゼルヴ」に改名
  • 2007年4月銀座Velvia館に「アイコニック」開店
  • 2007年6月代官山に「メゾン ポール・ボキューズ」開店(「シンポジオン」のリニューアルオープン)
  • 2007年9月マロニエゲートに「ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座」開店
  • 2007年9月「レストランひらまつ パリ」の運営母体である現地資本会社(「52 SARL」)の全株式を取得し、連結子会社とする
  • 2007年11月グラントウキョウノースタワーに「ブラッスリー ポール・ボキューズ 大丸東京」開店
  • 2008年5月西麻布に「オーベルジュ・ド・リル トーキョー」開店
  • 2008年5月広尾に「キャーヴ・ド・ポール・ボキューズ」開店(「カフェ&ビストロ・デ・フレール・プルセル」のリニューアルオープン)
  • 2008年11月ジェイアールセントラルタワーズに「ブラッスリー ポール・ボキューズ ラ・メゾン」開店
  • 2008年12月「ヌードルワークショップ」閉店
  • 2009年6月M&A「HIRAMATSU EUROPE EXPORT SARL」は「52 RESTAURANT SARL」を吸収合併

2010年代

  • 2010年4月石川県政記念 しいのき迎賓館に「ジャルダン ポール・ボキューズ」「カフェ&ブラッスリー ポール・ボキューズ」開店
  • 2010年6月「52 SARL」が清算結了
  • 2010年7月「HIRAMATSU IMMOBILIER EUROPE SARL」が清算結了
  • 2010年9月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場
  • 2011年3月JR博多シティに「ブラッスリー ポール・ボキューズ 博多」開店
  • 2011年9月レソラ天神に「リストランテASO 天神店」開店

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2031年3月期まで13,331百万円
  • 営業利益2031年3月期まで1,333百万円
  • 営業利益率2031年3月期まで10.0%
  • 1株当たり当期純利益2031年3月期まで18.24円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    人財基盤の強化

    持続的成長の源泉である料理人・サービススタッフの確保・定着・育成を最重要課題と位置付け、専門性を評価する複線化キャリアパス、研修教育充実、業界最高水準の処遇、独立支援制度などを柱とする新人事制度を策定・浸透させる。2026年開業の「HRMT STAGE」を人財育成拠点として活用する。

  2. 02

    ブランド価値の再構築と進化

    多様なブランドを体系的に整理しブランドポートフォリオを再構築。首都圏でのフラッグシップ店舗開発、食の多様化対応、SNS等デジタルチャネル活用、地域連携による体験価値創造を通じて、顧客接点拡大とレストラン・ブライダル・ホテル間の相乗効果を最大化する。

  3. 03

    成長投資と資本効率の両立

    中期経営計画に基づく新規出店・既存店改装・海外展開などの成長投資を推進する一方、投資案件ごとに厳格な資本効率管理を徹底。多様な出店スキームの活用、運営形態最適化、生産性向上(業務プロセス見直し、デジタル技術導入等)により投下資本収益率を最大化する。

  4. 04

    海外展開および新規事業の推進

    東アジアを中心に現地企業との提携等を活用した海外展開を本格化。子会社「HRMI」を通じた外食関連M&Aを推進し、成長モデルを確立する。また、ラグジュアリーブランドとの協業による店舗運営受託・開業支援コンサルティング事業を本格展開し事業ポートフォリオを拡張する。

  5. 05

    ガバナンスおよびサステナビリティ経営の強化

    取締役会実効性向上、コンプライアンス強化、ダイバーシティ推進、リスク管理等を着実に推進。サステナビリティでは「食でつながる地方創生」をテーマに、地産地消、フードロス削減、地域社会貢献活動を継続。多様な人財の活躍、特に女性シェフ・支配人の拡充に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で716人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は547万円で、9期前と比べて+17.9%平均年齢は34.5歳、平均勤続年数は7.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月659
2018年3月662
2019年3月46430.65.7602
2020年3月45531.96.1565
2021年3月41331.46.1648
2022年3月49832.86.0651
2023年3月50834.16.3679
2024年3月51433.96.9703
2025年3月52333.76.973327
2026年3月54734.57.271628

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率34.7%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)90.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 4 / 海外 1、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
リストランテ ASO — 東京都渋谷区481百万円
レストラン事業
メゾン ポール・ボキューズ — 東京都渋谷区339百万円
レストラン事業
オーベルジュ・ド・リル サッポロ — 北海道札幌市337百万円
レストラン事業
ラ・フェット ひらまつ — 大阪市北区194百万円
レストラン事業
リストランテ Kubotsu — 福岡市中央区188百万円
レストラン事業
HRMT STAGE — 東京都渋谷区188百万円
レストラン事業
オーベルジュ・ド・リル トーキョー — 東京都港区89百万円
レストラン事業
高台寺 十牛庵 — 京都市東山区74百万円
レストラン事業
ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ — 東京都港区53百万円
レストラン事業
ブラッスリー ポール・ボキューズ 大丸東京 — 東京都千代田区33百万円
レストラン事業
ほか7件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    HIRAMATSU EUROPE EXPORT SARL (注)1
    27/29 rue Raffet Paris · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社HRMI (注)4
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社マルハン(注)2
    京都府京都市 上京区 · その他の関係会社
  • 国内
    株式会社マルハン太平洋クラブインベストメント
    東京都千代田区 · その他の関係会社
    議決権36.2%
  • 国内
    株式会社太平洋クラブ(注)3
    京都府京都市 上京区 · その他の関係会社
    議決権0.8%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は99億円営業利益2億円前期と比べると減収増益で、売上が-7.5%、利益が+0.0%。

売上高
-7.5%
99億円
営業利益
+0.0%
2億円
純利益
-86.7%
2億円
営業利益率
2.0%
前期比 +0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高106億円99億円
営業利益3億円2億円
純利益3億円2億円
1株あたり配当¥1.22¥1.22

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は25億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−24.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q29−6
2024年1Q3300.00
2024年2Q32−1−3.1−2
2024年3Q41512.25
2024年4Q33−5
2025年2Q56−1−1.817
2025年4Q5135.9−2
2026年2Q45−1−2.20
2026年4Q5435.62
2027年1Q2500.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年9月期からの15期で、売上は111億円から99億円へ89%に減った。直近期の営業利益率は2.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年9月1111911
2013年9月1152918
2014年3月57149
2015年3月1132818
2016年3月1182416
2017年3月1151910
2018年3月1161510
2019年3月10970
2020年3月99−1−21
2021年3月63−24−41
2022年3月92−16−25
2023年3月124−6−9
2024年3月1392−2
2025年3月107221.915
2026年3月99222.02

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高99億円のうち、営業利益として残るのは2億円2.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の2.0%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金44.4%44億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金53.5%53億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.0%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
55.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.6pt
2.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.5pt
2.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.9pt
3.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2026年3月期は営業CFが−7億円、投資CFが−8億円で、差し引きのフリーCFは−15億円この組み合わせは消耗型にあたる。本業・投資・財務のすべてで現金が出ていっている。手元資金の厚みが生命線期末の手元現金は50億円で、売上の6.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月16−4−211231
2013年9月20−3−40179
2014年3月6−217431
2015年3月19−2326−454
2016年3月18−20−25−228
2017年3月10−136972
2018年3月18−1014894
2019年3月8−23−8−1571
2020年3月6−4817−4246
2021年3月−27−2916−566
2022年3月−1−151−256
2023年3月−1−20−353
2024年3月12−70556
2025年3月−3121−10811866
2026年3月−7−8−2−1550

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年3月期の総資産は119億円。このうち返さなくてよい自己資本が61億円で、自己資本比率は51.2%(業種中央値47.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月114536146.3
2013年9月94355937.3
2014年3月119536644.6
2015年3月1625910336.3
2016年3月1524910332.1
2017年3月2004215820.9
2018年3月22710512246.0
2019年3月2179412342.9
2020年3月2147214233.1
2021年3月1943216216.0
2022年3月2285417423.5
2023年3月2184517320.7
2024年3月2194317619.8
2025年3月121596248.4
2026年3月119615851.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
50億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
58億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
48
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率322社中141位あたり、逆に低いのは売上成長率322社中296位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.7%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
2.0%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
51.2%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-7.5%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.8%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥160で、1年前と比べて+22.1%過去52週の値幅のなかでは73%の位置にある。

¥160-1.2%1ヶ月+8.1%1年+22.1%時価総額120億円
過去52週の値幅
安値¥107高値¥180

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)51.4倍
PER (会社予想)39.2倍
PBR1.84倍
配当利回り0.76%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

AI分析は準備中です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

この会社の先行きについて、追い風になる材料と重しになる材料をそれぞれ並べている。

プラスに働く材料4
  • 不採算店舗撤退による損益改善2027年3月期影響

    撤退により固定費削減で営業利益約1億円改善

  • 外食需要回復による売上増加2026年下期影響

    売上高が前期比10%回復すれば営業利益約0.2億円増加

  • ブランド価値向上による客単価上昇継続影響

    客単価5%上昇で営業利益約0.1億円増加

  • コスト削減による利益率改善2027年上期影響

    食材原価を1%削減すれば営業利益約0.1億円増加

マイナスに働く材料4
  • 減収による営業損失転落リスク2027年3月期影響

    売上高が15%減少した場合、営業損益が赤字に転落

  • 原材料高騰による利益率悪化継続影響

    原材料費率が1%上昇すると営業利益約0.1億円減少

  • 人材流出によるサービス品質低下不定影響

    人手不足で客数減、売上高5%減で営業利益約0.1億円減少

  • 資金繰り悪化による財務リスク2026年下期影響

    赤字継続で運転資金不足の懸念

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり1.22で、前期から37.0%いまの株価に対する利回りは0.76%。

年間配当
¥1.22
1株あたり
配当利回り
0.76%
いまの株価に対して
配当性向
40.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2082.7
2018年3月10−50.040.9
2019年3月6−37.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥1.22

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ37,555人。区分でいちばん多いのは個人・その他57.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が39.2%を占め、残る60.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他82.051.152.253.057.057.9
事業法人5.038.138.238.739.138.3
自己株式9.65.45.55.65.55.5
外国法人1.42.20.92.42.01.4
証券会社2.50.82.42.20.91.2
金融機関8.97.76.23.40.80.9
外国人個人0.20.10.10.20.20.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社マルハン太平洋クラブインベストメント34.21
02ロードスターキャピタル株式会社2.01
03ひらまつ社員持株会1.68
04中川 一0.95
05新行内 儀春0.89
06株式会社三井住友銀行0.80
07株式会社太平洋クラブ0.76
08江頭 和子0.67
09重川 龍子0.42
10遠藤 宣夫0.42

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で−87%、1株純資産は15期で−29%。直近期のROEは3.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月2512121.310.130.4
2013年9月439240.415.532.5
2014年3月2313420.228.931.9
2015年3月4615132.213.934.3
2016年3月4213429.417.740.5
2017年3月2712021.424.382.7
2018年3月2423214.020.840.9
2019年3月−0215−0.0
2020年3月−49164−25.6
2021年3月−9471−80.9
2022年3月−4276−58.4
2023年3月−1364−18.3
2024年3月−261−3.5
2025年3月228330.07.0
2026年3月3863.747.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額97百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
三須和泰代表取締役社長 CEO69
服部かおり取締役COO52
熊谷信太郎取締役70
勝丸千晶取締役66
三上秀樹取締役69
工藤裕人監査役(常勤)62
岩田美知行監査役76
平野洋監査役63

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)250775729
社外取締役840405

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容398字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、レストラン20店舗、ホテル6店舗を運営しております。 海外子会社であるHIRAMATSU EUROPE EXPORT SARLは、パリにおいて主に当社グループ向けの飲食材の輸出を行っております。 事業系統図を示すと下表のとおりであります。当社グループはレストラン事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。 (注)1.リストランテASOはカフェ・ミケランジェロを、ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼはサロン・ド・テ ロンド、カフェ コキーユ、カフェテリア・カレを、ジャルダン ポール・ボキューズはカフェ&ブラッスリー ポール・ボキューズを併設しております。 2.当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (セグメント情報等)」に記載のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,329字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループは1982年の創業以来、料理を文化として捉え、フランス料理・イタリア料理をはじめとするヨーロッパ食文化の日本における普及の一翼を担い、業界最高水準の料理人およびサービススタッフの育成、世界の名シェフとの協業によるブランド展開、ホテル・ブライダル領域への事業展開を通じて、ホスピタリティ業界における独自のポジションを確立してまいりました。コロナ禍を乗り越え、2024年7月のホテル資産譲渡による財務基盤の正常化を経て、当社は守りの経営から成長投資への転換段階に入っております。 パーパス「美しい味を、未来へ。」のもと、当社グループは人財戦略と事業戦略を中期経営計画の2本柱に据え、ガバナンスおよびサステナビリティ経営をその基盤として、人・ブランド・海外への投資を本格化してまいります。当社の成長投資は、店舗数の拡大のみを目指すものではありません。長年にわたり培ってきたレストラン運営に関する深い知見と経験、ならびにそれらを体現する料理人およびサービススタッフを最大の経営資源として、創業以来育んできたレストランの伝統と価値を次世代へと継承するとともに、高い収益性とブランド価値を両立する日本発のホスピタリティ企業として、持続的な企業価値の向上を実現してまいります。こうした方針のもと、当社は以下の重点課題に取り組んでまいります。 1.持続的成長を支える人財基盤の強化 当社グループの提供価値の源泉は、業界最高レベルの料理人およびサービススタッフをはじめとするプロフェッショナル人財であり、レストラン・ブライダル・ホテルの各事業を通じて、その確保・定着が事業の持続的成長を支える根幹であると認識しております。一方、外食業界における人財流出の加速、採用市場の競争激化、ならびに業界全体での人手不足の深刻化等、人財をめぐる環境は一層厳しさを増しており、業界の未来を担う人財の確保・定着および育成が、当社グループの持続的成長に向けた最重要課題であると認識しております。 こうした認識のもと、当社グループは人財戦略を抜本的に見直し、報酬および働く環境の両面におけるプロフェッショナルへの投資を充実してまいります。具体的には、マネジメント職への画一的な昇進にとらわれず、料理・サービス等の卓越した専門性を独立した評価軸とする複線化されたキャリアパスプログラム、各キャリアパスに応じた研修・教育体制の充実、業界最高水準の処遇、ならびに独立を後押しする支援制度の拡充を柱とする当社独自の新人事制度を策定・浸透させてまいります。 あわせて、2026年2月開業の「HRMT STAGE」を、若手人財が第一線で活躍するシェフから直接学ぶ人財育成拠点として活用してまいります。これらの取り組みを通じて、自らキャリアを選択し、自身の成長が可視化され、適正に評価される環境を実現し、優秀な人財の育成・活躍を図ることで、パーパス「美しい味を、未来へ。」を具現化する業界をリードする人財を輩出してまいります。 2.ブランド価値の再構築と進化 消費者価値観の多様化、インバウンド市場の回復・拡大、グローバル富裕層市場の拡大、ならびにデジタルチャネルを通じた体験消費の進展など、当社グループを取り巻く顧客・市場環境は大きく変化しております。このような環境下において、創業以来当社が培ってきた多様なブランドを次世代へ確実に継承しつつ、新たな顧客層との接点を拡大していくことが、当社グループの持続的な企業価値向上に向けた重要課題であると認識しております。 こうした認識のもと、当社は自社レストランブランド、海外提携シェフブランド、ホテルブランド、ブライダル事業等の多様なブランドについて、新たに創出した「HRMT」を含む各ブランドの位置付けと相互の関連性を体系的に整理し、ブランドポートフォリオの再構築を進めてまいります。あわせて、コアブランドのイノベーションを通じた象徴的なフラッグシップ店舗の開発を含めた首都圏での展開を強化し、トップラインの持続的成長を実現してまいります。 また、若年富裕層およびインバウンドを含むグローバル顧客との新たな接点拡大に向け、グルテンフリー・ビーガン等の食の多様化への対応、SNS等のデジタルチャネルを活用した情報発信の強化、ならびに地域文化・生産者との連携を通じた当社ならではの体験価値の創造を推進してまいります。これらの取り組みを通じてレストラン・ブライダル・ホテル各事業間の相乗効果を最大化し、当社グループの対外的認知の向上と各事業の販売機会の拡大および収益力の向上を目指してまいります。 3.成長投資と資本効率の両立 当社は、「中期経営計画2030」に基づき、新規出店、既存店改装および海外展開等の成長投資を本格的に推進しております。一方で、コロナ禍をはじめとする過去の外部環境変化への対応を通じて得られた教訓を踏まえ、財務健全性を維持しながら持続的な企業価値向上を実現することが、当社グループの重要課題であると認識しております。 こうした認識のもと、当社グループは、新規出店をはじめとする投資案件ごとに厳格な資本効率管理を徹底し、高収益モデルへの重点投資およびキャッシュフロー重視の経営を継続してまいります。あわせて、昨今の賃料相場や建設資材価格の高騰等の事業環境を踏まえ、新設および既存物件の活用を含む多様な出店スキームを機動的に組み合わせるとともに、運営形態の最適化を進めることで、投下資本に対する収益効率の最大化を追求してまいります。 さらに、新設店舗のみならず既存店を含む各収益拠点の収益力強化に向け、生産性向上の取り組みを継続的に推進してまいります。具体的には、業務プロセスの見直し、セントラルキッチンの活用やデジタル技術の導入、ならびに人員配置の高度化を進めるとともに、2026年2月開業の「HRMT STAGE」において導入したオペレーション改革については、その効果を検証のうえ、有効な施策をグループ全体に順次展開してまいります。 これらの取り組みを通じて創出される利益を着実な原資として、株主の皆様への利益還元を安定的かつ継続的に拡充してまいります。 4.海外展開および新規事業の推進 国内のレストラン・ホテル市場が成熟化する中、当社グループが持続的成長を実現するためには、海外市場および新たな事業領域への挑戦が必要であると認識しております。 こうした認識のもと、海外展開につきましては、台湾・香港・タイ等の東アジアを中心に、現地有力企業との提携・アライアンスを含む多様な進出形態を活用し、当社ブランドの海外展開を本格的に推進してまいります。 新規事業領域の拡張に向けては、2026年3月に設立した100%子会社「株式会社HRMI」を受け皿として、外食産業を中心とした関連ビジネスへの戦略的なM&Aを推進してまいります。2026年4月1日付で実行したイタリア・サルディーニャ料理レストラン「Tharros(タロス)」を運営する株式会社UNIVERSOの株式取得を皮切りに、出資後の経営支援を一体的に担うことで、M&Aを通じた成長モデルを確立してまいります。 また、当社が長年培ってきたブランドおよび運営ノウハウを活かし、ラグジュアリーブランドとの協業による店舗運営受託および店舗開業支援コンサルティング事業の本格展開を進めることで、事業ポートフォリオの拡張と収益機会の多様化を実現してまいります。 5.ガバナンスおよびサステナビリティ経営の強化 企業を取り巻くステークホルダーの期待が高度化する中、コーポレート・ガバナンスの強化およびサステナビリティへの対応は、当社グループの持続的な企業価値向上に向けた重要な経営課題であると認識しております。 こうした認識のもと、当社グループは、取締役会の実効性向上、コンプライアンス体制の強化、ダイバーシティの推進、ならびにリスク管理および内部統制の高度化を着実に推進してまいります。 あわせて、サステナビリティへの対応につきましては、「中期経営計画2030」に掲げる「食でつながる地方創生」を重要テーマと位置付け、地産地消を通じた地域の生産者および食文化との連携、フードロス削減等を通じた環境負荷の軽減、ならびに食を通じた地域社会への貢献活動を継続的に推進し、ステークホルダーとの信頼関係を一層深めてまいります。 また、サステナビリティのもう一つの重要テーマである多様な人財の活躍を推進してまいります。当社グループでは、ブライダル事業および本社部門において業界水準を上回る女性管理職比率を実現しております。一方、レストラン事業における女性管理職の登用は依然として課題と認識しております。今後も、女性の積極的な採用・育成およびライフステージに応じた柔軟な働き方の整備等を通じて、女性のシェフや支配人の拡充を進め、全ての職種における多様な人財の活躍を実現してまいります。 これらの経営課題に対応するため、当社は2025年1月14日に「中期経営計画2030」を公表し、「人財戦略」「事業戦略」「投資計画」の3つを重点施策として掲げております。初年度(2026年3月期)の業績が当初想定を上回って推移したことを踏まえ、2026年2月26日には数値目標を上方修正し、現在は施策の実行フェーズへと着実に移行しております。 本中期経営計画では、2030年度(2031年3月期)における財務目標として、連結売上高13,331百万円、営業利益1,333百万円、営業利益率10.0%、1株当たり当期純利益18.24円を掲げております。当社はこれらを単なる数値目標ではなく、顧客・従業員・地域社会・株主といったステークホルダーへの価値提供の結果として実現すべきものと位置付けております。 今後も当社グループは、変化の激しい外部環境に柔軟に対応し、強固な人財基盤と確かな事業戦略を両輪とする経営を通じて、持続可能な成長と企業価値の最大化を追求してまいります。そして、その成果を広く社会・顧客・従業員・株主の皆様と分かち合い、真に信頼される企業グループとしての地位を確立してまいります。 (注)上記の中期経営計画につきましては、発表日時点において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。
事業等のリスク1,832字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)当社グループ事業について 当社グループの根幹となるレストラン事業を中核に、レストラン事業におけるブライダル営業、ホテル事業、ワインその他のEC事業等を展開しております。 今後の景況感、市場動向、外食に係る顧客の消費動向や嗜好の変化、インバウンド需要の変動、環境問題への対応等により、当社グループが提供するレストラン・ホテルのコンセプト、料理、サービスが市場ニーズに適合しない場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (2)ブランドの毀損リスクについて 当社グループは、「食」を通じた高品質な顧客体験の提供をブランド価値の中核としております。 このため、食品安全上の問題、接客サービスに関する問題、コンプライアンス違反、SNS等を通じた風評被害、ハラスメント事案、個人情報漏洩等が発生した場合には、当社グループの社会的信用やブランドイメージが毀損し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、海外シェフとの提携契約に基づき当社グループが展開するブランドにおいて、何らかの要因により契約継続が困難となった場合にも、当社グループのブランド価値や業績に影響を与える可能性があります。 (3)原材料価格の上昇リスクについて 天候不順や自然災害の発生、原油価格の高騰、為替変動、国際情勢の変化等による原材料価格、エネルギー価格及び物流費等の上昇は、当社グループにおける原価の上昇につながる可能性があります。一定の範囲においては、メニュー価格の改定等により対応可能でありますが、その影響が一定の範囲を超え、コストの上昇を十分に吸収できない場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (4)個人情報保護について 当社グループは、個人情報保護法に定められた個人情報を取り扱っており、管理体制の整備及び個人情報の取り扱いについては細心の注意を払っておりますが、当社グループが保有する顧客情報等の個人情報が漏洩した場合、当社グループの社会的信用の失墜、損害賠償請求の提起等により当社グループのブランドイメージを大きく損ね、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (5)法的規制について 当社グループでは、食品衛生法、労働基準法、消防法等レストラン・ホテル営業に関わる各種法的規制を受けております。これらの法的規制に変更が生じた場合、それに対応するための新たな費用が発生することにより、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (6)災害・感染症等に関するリスクについて 当社グループの店舗や本店所在地を含む地域において、大規模な地震、洪水、台風等の自然災害や感染症の発生・拡大等が生じた場合には、店舗営業の停止や営業時間短縮、外出自粛等により正常な事業活動が困難となる可能性があります。 また、物流網の停滞や原材料調達への影響等が発生した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (7)人的資本・人財確保に関するリスクについて 当社グループが提供するサービス品質やブランド価値は、料理人、サービススタッフ、ホテルスタッフ等の人財に大きく依存しております。 このため、優秀な人財の確保・育成が計画どおり進まない場合や、人財流出、労働市場環境の変化等により必要な人員を確保できない場合には、サービス品質の低下や事業運営への影響が生じ、当社グループの業績及び企業価値に影響を与える可能性があります。 当社では、中期経営計画2030に基づき、新たな人事制度の構築や人財育成施策の強化を進めておりますが、これらの施策が想定どおり機能しない場合には、中長期的な競争力に影響を与える可能性があります (8)固定資産の減損について 当社グループは、固定資産の減損に係る会計基準を適用しておりますが、消費動向や事業環境の変動等により収益性が著しく悪化した場合、減損損失を計上する可能性があり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,819字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況(以下、「経営成績等」という。)の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 財政状態 当連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末に比べ227百万円減少し、11,914百万円となりました。これは主に、現金及び預金が1,678百万円減少した一方、原材料及び貯蔵品、未収消費税等、有形固定資産がそれぞれ、385百万円、491百万円、530百万円増加したことによるものであります。 負債合計は前連結会計年度末に比べ448百万円減少し、5,798百万円となりました。これは主に、未払消費税等が500百万円減少したことによるものであります。 純資産は前連結会計年度末に比べ221百万円増加し、6,116百万円となりました。これは主に、利益剰余金が219百万円増加したことによるものであります。 (2) 経営成績 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)における日本経済は、雇用・所得環境の改善や個人消費の持ち直しを背景に緩やかな回復基調で推移し、富裕層・インバウンドを中心とする高付加価値消費の拡大が当社の事業領域にも追い風となりました。一方、円安による物価上昇の長期化、食材・エネルギーコストの高止まりに加え、中東情勢の緊迫化等に伴うエネルギー価格の変動リスク、人手不足を背景とした人件費の上昇等により、飲食業界全体では依然として先行き不透明な経営環境が続きました。このような環境の中、当社グループは「中期経営計画2030」の初年度として、事業基盤の強化・拡大および生産性向上に向けた取り組みを着実に進めてまいりました。各事業において、付加価値提案の強化、価格適正化、オペレーション改善に取り組み、客単価の改善を実現するとともに、人件費の適正化およびコストコントロールに継続して取り組んでまいりました。 これらの取り組みの結果、初年度の業績が当初想定を上回って推移したことから、2026年3月期の通期業績予想を2025年11月6日および2026年2月12日の2回にわたり上方修正するとともに、2026年2月26日には「中期経営計画2030」の2年目以降の3ヵ年計画(2026年度~2028年度)の数値目標を上方修正いたしました。 なお、当社は2024年7月1日付でホテル資産を譲渡し、MC契約(マネジメント契約)へ移行しております。譲渡日以降は対象ホテルの売上総額に代えて運営受託報酬のみが当社の売上として計上されることとなり、前連結会計年度は当該取扱いが9ヵ月間の適用にとどまったのに対し、当連結会計年度は通期で適用されました。これにより、会計上の売上高は前年同期を下回っております。一方、当該影響を除いた管理会計上の総売上高ベースでは、既存事業の伸長により前年同期を上回る水準を確保しております。 レストラン事業におきましては、最大の商戦期であるクリスマスおよび年末に向けた各種企画を早期に市場へ投入し計画的な集客を推進したほか、提携する海外ブランドのシェフを招いたガラディナーの開催など、当社ならではの施策を展開し、集客力の強化を図ってまいりました。また、「中期経営計画2030」に基づく既存店投資として実施した「メゾン ポール・ボキューズ」(代官山)のリニューアル後において、集客および客単価が想定を上回って推移するなど、これらの取り組みの効果により既存店の収益力が向上いたしました。「代官山ASOチェレステ 二子玉川店」閉店の影響により、売上は前年同期を下回ったものの、修正後の通期業績予想を上回って着地いたしました。 「中期経営計画2030」に基づく新規出店としては、2026年2月21日に東京・恵比寿に新店舗「HRMT STAGE(エイチアールエムティー ステージ)」を開業いたしました。同店は、当社が培ってきたフランス料理の精緻な技法を基盤に、イタリア料理・日本料理・イノベーティブ料理のエッセンスを取り入れた新業態であり、バックヤード業務の徹底した合理化により生み出した余力を、料理のクリエイティビティおよびお客様とのコミュニケーションに集中させる独自の運営モデルを構築しております。あわせて、20代を中心とする若手人財が第一線で活躍するシェフから直接学ぶ「育成のステージ」としての役割も担い、2028年に予定する表参道フラッグシップ店開業に向けた重要な布石として、当社グループ全体の成長を牽引してまいります。 ブライダル事業におきましては、「メゾン ポール・ボキューズ」(代官山)のリニューアル効果を背景に、当連結会計年度における婚礼の実施組数は前年同期を上回りました。あわせて、招待人数の増加を促す施策および飲食の単価向上施策が引き続き奏功し、組単価も前年同期を上回る水準で推移したことから、売上は前年同期および当初計画をいずれも上回って着地いたしました。 また、「中期経営計画2030」に基づくブライダル新市場創出施策として、株式会社リクルートが運営する結婚情報サービス『ゼクシィ』との協業により、当社独自の新サービス「One Table, One Story」を開発し、新たな結婚式のスタイル「Slowly Stay Wedding」の取り組みを推進しております。その展開拠点として、2025年11月、東京・代官山に「HIRAMATSU SALON」を開業し、2026年3月から本格的な市場提案を開始しております。当該取り組みは翌期以降の業績寄与を見込んでおります。 ホテル事業におきましては、国内主要都市および観光地において外資系ブランドを中心とした高価格帯ラグジュアリーホテルの新規開業が相次ぐなど、競争環境が一段と厳しさを増す状況が続きました。このような環境のもと、当社グループは価格改定および付加価値提案の強化により客単価の向上を推進し、富裕層を中心とした訪日客の取り込みが奏功した施設を中心に、客単価は前年同期を上回る水準で推移いたしました。一方、新規開業した競合施設への需要の分散、夏季の記録的な猛暑による国内宿泊需要の一部後退、ならびに下期における中国を中心とした訪日客需要の減少などの複合的な要因により、施設間で稼働率に差が生じ、一部施設で売上が伸び悩みました。 これらを踏まえ、当社グループは施設ごとのマーケット特性および需要動向に応じた価格戦略への移行を進めるとともに、季節要因や顧客ニーズを捉えた新規プランの投入、新たな販売チャネルの開拓、サービス品質の向上ならびに情報発信の強化等の施策を継続的に推進しております。 その他事業におきましては、ラグジュアリーブランドとの協業による店舗運営受託事業として、2024年12月に開始した銀座「カフェ ディオール バイ アンヌ=ソフィー・ピック」が通期で寄与したことに加え、2026年2月から代官山にて新たなラグジュアリーブランドカフェの運営受託を開始いたしました。これらの運営受託事業は、「中期経営計画2030」に掲げる、当社が長年培ってきたブランドおよび運営ノウハウを活かした新たな収益モデルの中核施策として着実に進展しております。あわせて、プレミアムシャンパーニュセットやブルゴーニュ産ワインセットなど高価格帯商品のオンライン販売も前年同期を上回って推移し、その他事業の売上は前年同期を大幅に上回る結果となりました。 また、「中期経営計画2030」に基づく外食産業を中心としたM&Aを通じた成長戦略の推進体制として、2026年2月、M&Aの検討から実行および出資後の経営支援までを一体的に担う100%子会社「株式会社HRMI」を設立いたしました。同社を通じたM&A戦略の第1号案件として、2026年4月1日付で、イタリア・サルディーニャ料理レストラン「Tharros(タロス)」を運営する株式会社UNIVERSOの全株式を取得しております。 利益面につきましては、「中期経営計画2030」で掲げる生産性向上の取り組みが着実に進展し、人件費の適正化およびコストコントロールに継続して取り組んできたことに加え、各事業における収益性改善の効果が表れた一方、「HRMT STAGE」開業をはじめとする中期経営計画初年度の戦略投資を計画的に推進したことに伴う先行費用も発生いたしました。これらに税制上の効果も加わったことから、当連結会計年度における当社グループの業績は、売上高9,881百万円(前年同期比7.3%減)、営業利益200百万円(同19.7%減)、経常利益204百万円(同17.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益219百万円(同85.6%減)となり、当初予算および修正後業績予想に対し、各段階利益において大幅に上回って着地いたしました。 なお、親会社株主に帰属する当期純利益が前年同期を大きく下回ったのは、前期にホテル資産の譲渡に伴う特別利益を計上していた反動によるものであります。 また、ホテル事業のMC契約への移行に伴い、譲渡日以降の収益は運営受託報酬として「その他」セグメントに計上しておりましたが、当連結会計年度より報告セグメントの区分を見直し、単一セグメントとして開示しております。このため、セグメント別の経営成績の記載を省略しております。 (連結業績ハイライト) 項目   前期実績   当初計画   修正計画   当期実績   前期比   当初計画比 売上高   10,662百万円   9,353百万円   9,771百万円   9,881百万円   △7.3%   5.6% 営業利益   249百万円   122百万円   181百万円   200百万円   △19.7%   64.1% 経常利益   173百万円   103百万円   172百万円   204百万円   17.3%   97.5% 当期純利益   1,530百万円   70百万円   211百万円   219百万円   △85.6%   210.2% (注)「修正計画」は2026年2月12日公表の修正後業績予想であります。 (事業別売上高(参考・各店の売上を集計したベース)) 各店の売上を集計したベースの事業別売上の概況は、参考値として以下のとおりであります。 なお、当社グループは当連結会計年度より単一セグメントとして開示しているため、セグメント情報の開示は省略しておりますが、より一層ご理解いただくことを目的として補足情報として記載しております。また、ブライダル事業は経営管理上レストラン事業に含めて管理しておりますが、本資料では区分掲記しております。 事業区分   前期実績   当期実績   前期比   修正計画比   当初計画比 レストラン事業   5,492百万円   5,450百万円   △0.8%   1.3%   2.8% ブライダル事業   3,602百万円   3,946百万円   9.6%   1.4%   9.5% ホテル事業   4,572百万円   4,236百万円   △7.3%   △0.6%   △7.3% その他事業   250百万円   331百万円   32.5%   △1.6%   22.8% 合計   13,917百万円   13,965百万円   0.3%   0.7%   1.5% (注)ホテル事業はMC契約のもと従来と同様に各店の売上を集計したベースで記載しております。 本表は監査法人による監査の対象外であります。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ①生産実績 該当事項はありません。 ②受注実績 該当事項はありません。 ③販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。なお、当社グループはレストラン事業の単一セグメントであります。 (イ)収入実績 セグメントの名称   当連結会計年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) レストラン   9,881,044   △7.3 合計   9,881,044   △7.3 (注)1.上記の収入実績(合計)に対する婚礼営業の構成比は、39.9%であります。 (ロ)収容実績 セグメントの名称   当連結会計年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日) 人数(人)   前年同期比(%) レストラン   654,664   △6.2 合計   654,664   △6.2 (注)1.上記には、婚礼営業及びパーティの実績は含まれておりません。 (3)キャッシュ・フロー及び資本の財源及び資金の流動性についての分析 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末から1,678百万円減少し4,966百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、支出した資金は653百万円(前連結会計年度は346百万円の支出)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益163百万円(前連結会計年度は1,521百万円)、減価償却費205百万円(前連結会計年度は350百万円)による収入があったものの、未払消費税等の減少500百万円(前連結会計年度は136百万円の減少)、未収消費税等の増加491百万円(前連結会計年度は発生しておりません)による支出があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、支出した資金は793百万円(前連結会計年度は12,144百万円の獲得)となりました。これは主に、有形及び無形固定資産の取得による支出が627百万円(前連結会計年度162百万円の支出)、敷金及び保証金の差入による支出が91百万円(前連結会計年度は54百万円の支出)となったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、支出した資金は233百万円(前連結会計年度は10,785百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出が230百万円(前連結会計年度は14,596百万円の支出)となったことによるものであります。 (資本の財源及び資金の流動性) 当社グループの運転資金需要の主なものは、レストラン・ホテル等の事業運営に伴う食材費、人件費、店舗運営費等の営業費用であります。また、投資資金需要の主なものは、新規出店、既存店舗の改装、設備更新及び業務効率化・生産性向上に向けたシステム関連投資等であります。 当社グループは、事業活動から創出される営業キャッシュ・フローを基本的な資金源とし、必要な運転資金及び設備投資資金を確保しております。今後、中期経営計画2030に基づく事業成長に向けた新規出店や既存施設の価値向上に向けた投資等については、事業活動によるキャッシュ・フローを中心に充当するとともに、必要に応じて金融機関からの借入等による資金調達を活用し、安定的な資金確保に努めてまいります。 また、当社グループでは、安定した事業運営を継続するため、手元流動性の確保を重要な財務課題の一つとして認識しております。今後の事業環境の変化や成長投資の機会に柔軟に対応できるよう、資金需要の動向を適切に把握するとともに、資本効率及び財務健全性のバランスを考慮した資金調達・資金管理を行ってまいります。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額並びに開示に影響を与える見積り及び仮定を必要としております。経営者は、これらの見積り及び仮定に基づく数値について過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断していますが、実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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