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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

グロービング

277A · Prime · サービス業

Joint Initiative型コンサルで企業変革を伴走。AI・SaaSも活用し、成果共有も視野に。

概要

グロービングは2017年に神奈川県鎌倉市で設立されたコンサルティング企業である。主力は「Joint Initiative(JI)型」と呼ばれる、クライアント内部に出向・事業責任者として入り込み変革を共創するスタイルで、従来型の戦略立案・DX・AI活用支援も併せて提供する。2024年11月に東京証券取引所グロース市場に上場。子会社に株式会社アバランチ、上海巨球協英信息技術有限公司、X-AI.Labo株式会社を持ち、連結従業員数は273名。2025年5月期の売上高は約83億円、営業利益約28億円、当期純利益約18億円と急成長を遂げている。

コンサルティングを主軸にクラウドプロダクトを育成する二本柱

グロービングの事業はコンサルティング事業とクラウドプロダクト事業の二つで構成される。コンサルティング事業が売上のほぼ全てを占め、2025年5月期のセグメント売上高は82億5,109万円(連結売上高の99.9%超)に達する。その内訳は「Joint Initiative(JI)型」が出向・事業責任者派遣として43.6%、残りが従来型のCxO伴走・戦略立案・DX/AI活用支援である。一方、クラウドプロダクト事業は売上高4,800千円と極めて小規模だが、コンサルティングで蓄積したノウハウをSaaSとして製品化する戦略的な位置づけにある。現時点では開発投資が先行しセグメント損失130,802千円を計上しているが、将来的なスケールを見据えた布石である。

売上高2倍、営業利益6.6倍の急成長の原動力

2025年5月期の連結売上高は8,255,896千円(前期比97.7%増)、営業利益は2,800,520千円(同657.7%増)と急拡大した。成長の最大の原動力はコンサルタント人員の増加である。第9期末の119人(調整後)から第10期末には178人へと約1.5倍に増やし、特にパートナークラスの採用を強化した。同時にコンサルタントの平均年収引き上げにより顧客単価も向上し、さらにJI型案件の比率が上昇したことで利益率も改善した。販管費は人件費増などで23.0%増にとどまり、売上総利益率も61.4%から67.9%へ上昇。結果として営業利益率は33.9%に達し、前期の8.2%から大きく跳ね上がった。

子会社4社で構成されるグループ体制

グロービンググループは、親会社のグロービング株式会社と3つの連結子会社から成る。株式会社アバランチはクリエイティブ・マーケティング・サービスデザイン分野の機能補完を目的に2023年10月に子会社化。上海巨球協英信息技術有限公司は2024年1月に中国上海市に設立され、SI-X事業のオフショア開発拠点としてIT人材を現地採用する。X-AI.Labo株式会社は2024年5月に株式会社Laboro.AIとのジョイントベンチャーとして設立され、AIトランスフォーメーション(AI-X)の社会実装を目指す。これらの子会社は主にコンサルティング事業の外注・業務委託先として機能し、グループ全体でワンストップのサービス提供を可能にしている。

AI活用で労働集約型からの脱却を目指すビジネスモデル

グロービングは従来のコンサルティングファームが抱える「人の頭数=売上」という労働集約型モデルからの脱却を掲げる。そのため社内にGLB Intelligenceという専門チームを設置し、AIツールを活用した業務効率化を推進している。具体的には議事録作成やリサーチ業務などのジュニアスタッフの工数をAIで代替し、コンサルタント構造をリーンに変革する。さらにコンサルティングで得た汎用的なノウハウをSaaS型プロダクトとしてシステム化し、低コストでスケールさせる戦略をとる。この「Joint Initiative + AI + クラウドプロダクト」の組み合わせにより、高付加価値と高効率を両立し、労働集約性を脱したビジネスモデルの構築を目指している。

業界の中での役割は戦略立案・DX・AI活用支援とSaaSプロダクトを提供するコンサルティング+テクノロジー企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
115億円
営業利益
40億円
営業利益率
34.8%
純利益
29億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2026/5
事業売上構成比利益利益率
コンサル ティング事業111億円96.5%49億円44.1%
AI事業4億円3.5%2億円50.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01コンサルティング事業主力

Joint Initiative型(出向・事業責任者派遣)と従来型コンサルティング(CxO伴走・戦略立案/DX/AI活用支援)を提供。クライアント内部に入り込み、新規事業創造・ポートフォリオ転換等の変革をハンズオンで実行。成果報酬型(利益シェア)も目指す。子会社:アバランチ、上海巨球協英信息技術、X-AI.Labo。

主な製品・サービス2
Joint Initiative(JI)型コンサルティング
クライアントに出向・事業責任者として派遣され、事業変革や新規事業を共創。成果に応じた利益シェアも視野。
従来型コンサルティング
CxOクラスへの伴走、戦略立案、DX・デジタル戦略の構想策定・実行支援。

02クラウドプロダクト事業準主力

コンサルティングで蓄積したノウハウをSaaS型プロダクトとして提供。現在はセールススイート(顧客セグメンテーション・NRR向上)とスペンドインテリジェンススイート(支出最適化・AI不正検知)を開発中。

主な製品・サービス2
セールススイート
売上明細データをもとに顧客セグメンテーションを行い、重点フォロー顧客を動的に可視化、NRRと営業生産性向上を支援するSaaS。
スペンドインテリジェンススイート
支出の見える化、最適化手法の提供、AI不正検知、自動発注等による業務効率化を支援するSaaS。

製品と技術

クライアント内部に入り込むJoint Initiative型コンサルティング

グロービングの中心的なサービスが「Joint Initiative(JI)型コンサルティング」である。これはコンサルタントがクライアント企業に出向する形で事業責任者等として内部に入り、新規事業創造やポートフォリオ転換などの変革をハンズオンで共創する。従来のコンサルティングがアドバイス提供にとどまりがちだったのに対し、JI型では主体者としてリスクを負い、成果に応じた利益シェアも視野に入れる。具体的にはクライアントから人材・資金を、当社からノウハウ・人材を提供しチームアップする。2025年5月期にはコンサルティング売上の43.6%をJI型が占め、比率は年々上昇している。担当テーマは経営戦略、新規事業立ち上げ、M&A戦略、DX/デジタル戦略、カーボンニュートラルなど多岐にわたる。

従来型コンサルティングとAI活用による生産性向上

JI型と並んで提供されるのが従来型コンサルティングである。こちらはCxOクラスへの伴走、戦略立案・実行支援、DX・AI活用支援を主なサービスとするが、あくまで「外部的視点を持ったインサイダー」としてクライアント内部に寄り添う点が特徴である。グロービングは両タイプのコンサルティング業務において、社内のGLB Intelligenceチームが開発したAIツールを活用し、議事録作成やリサーチといったジュニアスタッフの工数を大幅に削減している。これによりコンサルタントの生産性を高め、人的な頭数に依存しないスケールを目指す。さらに、コンサルティングで蓄積したノウハウはSaaSプロダクトへと展開され、低コストでの提供を可能にしている。

セールススイートとスペンドインテリジェンススイートの二製品

クラウドプロダクト事業では現在2つのSaaSを開発・提供している。「セールススイート」は売上明細データを基に顧客セグメンテーションを自動実行し、重点的にフォローすべき顧客を動的に可視化する。NRR(ネット・レベニュー・リテンション)の向上と営業生産性の改善を目的とし、2023年12月から商用利用が開始された。「スペンドインテリジェンススイート」は外部支出の見える化、最適化手法の提示、AI不正検知、自動発注による業務効率化を支援する。両製品ともコンサルティングで培った知見をシステム化したもので、従来は高価格だったエンタープライズ向けノウハウをより幅広い企業に提供する狙いがある。ただし2025年5月期の売上高は合計4,800千円とまだ初期段階であり、研究開発投資が継続されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

人材派遣・教育で急成長、高収益体質

グロービングは人材派遣・教育サービスを提供する企業。同業のジンジブやイシンと競合するが、急成長しており売上高は42億円から115億円へ急拡大見込み。営業利益率も9.5%から35.7%へ大幅改善し、高収益体質を確立。成長市場である人材関連サービスで、差別化されたサービスにより競合を上回るパフォーマンスを示している。業界内では新興ながら存在感を増している。

強み

  • 売上高が前年比で約2倍増と急成長し、業界内で存在感が向上。
  • 営業利益率35%超と業界トップクラスの高収益を実現。
  • 人材派遣・教育市場は成長分野であり、今後の需要拡大が見込める。
  • 独自の人材育成プログラムなどで競合との差別化に成功。

課題

  • 高成長が持続可能か不透明であり、市場成熟後の戦略が課題。
  • ジンジブなど競合も同分野で成長しており、優位性維持が困難。
  • 人材派遣・教育事業は優秀な人材の確保が鍵であり、採用競争が激化。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がグロービング

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13612ワールド590億円9.3倍
29757船井総研ホールディングス585億円13.4倍
33371ソフトクリエイトホールディングス580億円12.9倍
43932アカツキ556億円9.8倍
57921TAKARA & COMPANY548億円15.9倍
6277Aグロービング528億円20.1倍
79474ゼンリン521億円17.7倍
84687TDCソフト514億円12.5倍
94051GMOフィナンシャルゲート508億円30.5倍
108151東陽テクニカ494億円16.2倍
113679じげん490億円10.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 14件

輪島総介と林直毅が鎌倉で創業した2017年

グロービング株式会社は2017年1月、現代表取締役代表パートナーの輪島総介と元代表取締役の林直毅の共同により、神奈川県鎌倉市で設立された。創業直後からコンサルティング事業を展開していたわけではなく、当初は小規模な組織だった。会社名は「Globe(地球・世界)」と「ing(推進力)」を組み合わせた造語で、「地球・世界に羽ばたく人・企業・社会を育てていく」というメッセージを込めている。設立から本格的な事業開始まで約4年の期間を要し、その間は基盤固めの時期に充てられた。

三菱マテリアルとのMMDX契機に事業本格化した2021年

2021年3月、三菱マテリアル株式会社との間で「MMDX(三菱マテリアルのDX戦略)」プロジェクトを開始したことを契機に、コンサルティング事業が本格的に動き出した。この大型案件を皮切りに、グロービングは外部視点を持ったインサイダーとしてクライアント内部に入り込み変革をドライブする独自スタイルを確立していく。同年の売上高は10億円(第7期)に達し、以後急成長の起点となった。翌2022年には株式会社SkyDrive(空飛ぶクルマ)やパーソルクロステクノロジーとの戦略契約を相次いで獲得し、事業領域を広げた。

パーソルグループとの資本業務提携と案件拡大の2022年

2022年11月、グロービングはパーソルプロフェッショナルアウトソーシング株式会社(現パーソルクロステクノロジー株式会社)と資本業務提携を締結した。これにより人材・IT領域での協業関係を強化し、コンサルティング案件の獲得基盤を拡大した。同年2月には株式会社SkyDriveとの戦略コンサルティング契約、3月にはパーソルクロステクノロジーとの経営ダッシュボード構想検討プロジェクトを開始するなど、複数の大型案件を同時に動かす体制が整った。この時期からコンサルタントの積極採用も始まり、組織の拡大フェーズに入る。

子会社化と吸収合併で組織再編した2023年

2023年はグループ体制の再編が相次いだ。まず2月、株式会社SoGuu(アプリ開発事業)を子会社化し、同年5月には吸収合併して同社の事業と人的資本を取り込んだ。同時に本店を東京都港区南青山に移転し、首都圏での事業拠点を強化した。さらに10月には株式会社アバランチを子会社化し、クリエイティブ・マーケティング・サービスデザインの機能をグループ内に取り込んだ。これにより戦略立案から実行までのワンストップサービス提供の基盤が整い、コンサルティング事業のラインアップを拡充した。

セールススイート商用開始と新たな収益の柱への挑戦

2023年12月、クラウドプロダクト事業の第一弾として「セールススイート」の商用利用が開始された。これは売上明細データをもとに顧客セグメンテーションを行い、重点フォロー顧客を動的に可視化するSaaSである。コンサルティングで培ったノウハウをシステム化し、従来はエンタープライズ向け高価格だったサービスを幅広い顧客に提供する狙いがある。ただし2025年5月期の同事業の売上高は4,800千円と微々たるものであり、投資が先行している段階である。もう一つのプロダクト「スペンドインテリジェンススイート」も開発中で、AI不正検知や自動発注機能を備える。

上海拠点とLaboro.AIとのJV設立でAI体制を強化した2024年

2024年1月、グロービングは中華人民共和国上海市に上海巨球協英信息技術有限公司を設立した。これはSI-X事業の実装部隊として、オフショアでIT人材を採用し開発体制を強化する目的である。同年5月にはAI先進企業である株式会社Laboro.AIとの間でジョイントベンチャー「X-AI.Labo株式会社」を設立し、AIトランスフォーメーション(AI-X)の社会実装を目指す基本合意を締結した。このJVを通じて、自動車・エネルギー産業など日本を代表するクライアントへAIソリューションを提供する体制を整えた。これによりコンサルティングとAI技術の融合を加速させている。

東証グロース市場に上場し資本基盤を強化した2024年11月

2024年11月、グロービングは東京証券取引所グロース市場に新規上場した。上場に伴う公募増資により資本金が1,105,288千円、資本準備金が1,105,288千円増加し、純資産は5,869,749千円に拡大した。上場から間もない2025年5月期には、売上高83億円、営業利益28億円、当期純利益18億円と過去最高を記録。公表されている2026年5月期の計画では売上高115億円、営業利益41億円、当期純利益31億円とさらなる成長を見込む。上場後の資金調達と認知度向上を背景に、採用と事業拡大を加速させるフェーズに入っている。

年表14件を開く

2010年代

  • 2017年1月創業輪島総介(現取締役兼上級執行役員)及び林直毅(元当社代表取締役)が共同で当社を神奈川県鎌倉市に設立

2020年代

  • 2021年3月三菱マテリアル株式会社とのMMDX(三菱マテリアルのDX戦略)プロジェクト開始を契機に本格的にコンサルティング事業開始
  • 2022年2月株式会社SkyDriveと空飛ぶクルマ事業における戦略コンサルティング契約を締結
  • 2022年3月パーソルクロステクノロジー株式会社との経営ダッシュボード構想検討プロジェクト開始
  • 2022年11月パーソルプロフェッショナルアウトソーシング株式会社(現 パーソルクロステクノロジー株式会社)と資本業務提携
  • 2023年2月M&A当社の現代表取締役である田中 耕平が個人事業としてアプリ開発事業を営んでいた株式会社SoGuuを同社の事業及び人的資本を取り込むことを目的に子会社化
  • 2023年5月M&A株式会社SoGuuを吸収合併 東京都港区に本店(本社)移転
  • 2023年10月M&A顧客企業の事業創出やブランディング戦略の立案遂行などに必要となるクリエイティブ/マーケティング/サービスデザイン分野での機能・サービス拡大のため、株式会社アバランチを子会社化
  • 2023年12月クラウドプロダクト事業におけるセールススイートの商用利用開始
  • 2024年1月創業SI-X事業(注)1の立ち上げを行う上で、実装部隊としてオフショアの上海に拠点を作り現地でIT人材の採用を行うために中華人民共和国上海市に上海巨球協英信息技術有限公司を設立
  • 2024年5月創業株式会社Laboro.AIとAIトランスフォーメーション(AI-X)(注)2の社会実装を目指したジョイントベンチャー設立に向けた検討に関する基本合意書締結 株式会社Laboro.AIとAI-Xの社会実装を目指したジョイントベンチャーX-AI.Labo株式会社を設立
  • 2024年11月上場東京証券取引所グロース市場へ新規上場
  • 2025年12月M&AX-AI.Labo株式会社を吸収合併
  • 2026年4月東京証券取引所プライム市場への市場区分変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/5期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    Joint Initiative型コンサルティングの推進

    クライアント内部に入り込み、経営層と一体となって課題解決を図るコンサルティング手法を強化する。具体的には、顧客の内部に常駐し、予算立案段階から関与するプロジェクトの比率を高めることで、顧客粘着性と顧客単価の向上を目指す。

  2. 02

    AIとDXによる生産性向上と新収益モデル

    自社開発のAIプロダクトを活用してコンサルティング業務の生産性を飛躍的に向上させるとともに、クライアントとの共同開発によりAIプロダクトの事業化・外販を進める。将来的には複数ユーザーへの横展開で新たな収益モデルを確立する。

  3. 03

    優秀人材の確保と育成

    中途採用を中心に即戦力人材の獲得を強化し、質の高い研修・育成プログラムを提供する。柔軟な働き方の選択肢や福利厚生の充実、社内コミュニケーション活性化により従業員エンゲージメントと定着率向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で298人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,599万円で、1期前と比べて+5.1%平均年齢は35.4歳、平均勤続年数は1.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2025年5月1,52134.71.3273952
2026年5月1,59935.41.82981,342

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年5月期・提出会社(単体)
女性管理職比率14.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率62.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)58.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 1 / 海外 1、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
39sオフィス — 東京都港区1,747百万円
本社・3rd MINAMI AOYAMA — 東京都港区217百万円
本社 — 中国上海市34百万円
本社 — 大阪府 大阪市西区23百万円
大連オフィス — 中国大連市10百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社アバランチ
    大阪府大阪市 西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    上海巨球協英信息技術有限公司
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は115億円営業利益40億円前期と比べると増収増益で、売上が+38.6%、利益が+53.8%。

売上高
+38.6%
115億円
営業利益
+53.8%
40億円
純利益
+81.3%
29億円
営業利益率
34.8%
前期比 +3.5%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高161億円115億円
営業利益48億円40億円
純利益34億円29億円
1株あたり配当¥35.6¥35.6

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

半期ごとの推移

4期分

直近は2026年下期で、売上は58億円、営業利益は20億円。前年の2025年下期と比べると、売上は+31.8%、営業利益は+42.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年上期391435.99
2025年下期441431.89
2026年上期572136.816
2026年下期582034.515

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2022年2月期からの6期で、売上は10億円から115億円へ11.5倍に増えた。直近期の営業利益率は34.8%。売上は4期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2022年2月1021
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2022年5月411
当社の現代表取締役である田中 耕平が個人事業としてアプリ開発事業を営んでいた株式会社SoGuuを同社の事業及び人的資本を取り込むことを目的に子会社化
2023年5月2675
SI-X事業(注)1の立ち上げを行う上で、実装部隊としてオフショアの上海に拠点を作り現地でIT人材の採用を行うために中華人民共和国上海市に上海巨球協英信息技術有限公司を設立
2024年5月42449.53
X-AI.Labo株式会社を吸収合併
2025年5月83262631.316
2026年5月115404034.829

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高115億円のうち、営業利益として残るのは40億円34.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は29億円、売上の25.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金33.0%38億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金32.2%37億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益34.8%40億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
67.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+27.2pt
34.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+20.2pt
25.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+31.4pt
43.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
24.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
44.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2026年5月期は営業CFが33億円、投資CFが−26億円で、差し引きのフリーCFは7億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は57億円で、売上の5.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2023年5月11−25916
2024年5月−1−20−314
2025年5月33−4242966
2026年5月33−26−17757

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2026年5月期の総資産は120億円。このうち返さなくてよい自己資本が76億円で、自己資本比率は63.5%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2022年2月41330.9
2022年5月42249.8
2023年5月22121055.6
2024年5月31151048.9
2025年5月92573461.8
2026年5月120764463.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳
現金及び預金
57億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
54億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
44億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
90
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率534社中12位あたり、逆に低いのは配当利回り534社中346位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
43.2%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
34.8%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
63.5%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
38.5%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.9%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,838で、1年前と比べて-39.2%過去52週の値幅のなかでは17%の位置にある。

¥1,838-3.6%1ヶ月+13.1%1年-39.2%時価総額528億円
過去52週の値幅
安値¥1,552高値¥3,220

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.1倍
PER (会社予想)15.5倍
PBR6.51倍
配当利回り1.94%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月20日に前日比+7.71%の1858円となり、1カ月で10.73%上昇しました。ただし200日線2312.42円を19.6%下回っており、52週高値3230円からは-42.5%の水準です。7月16日に147.7万株と急増した出来高は、8月20日も22万株と高水準で、売買が活発です。RSIは77.08と過熱気味で、25日線1695.28円を9.6%上回る一方、75日線2067.99円には届いていません。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 18.7倍(予想15.3倍)は同業平均22.5倍を下回り割安。PBR 7.04倍は平均2.37倍を大幅に上回るが、ROE 48.8%と非常に高く成長企業として評価できる。無配だが利益成長が顕著(売上高2倍増)でバリュエーションは妥当。今後配当開始の可能性があればさらに魅力が増す。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.1倍23.4倍
PER (予想)15.5倍
PBR6.51倍3.51倍
ROE43.2%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

グロービングは、ITエンジニア派遣市場で急成長を遂げている。強気派は、旺盛なIT人材需要を背景に高成長が続くとみて、2026年5月期の営業利益率35.7%という極めて高い収益性計画を評価。需給ギャップが大きく、単価上昇も期待できる。弱気派は、人材派遣業界は競争が激しく、離職率や人材確保の難しさがリスクと指摘。また、急拡大する売上計画に対して、営業利益率の急改善が非現実的と捉える。さらに、PER約18.7倍は成長率を織り込んでいるが、下振れの余地あり。

プラスに働く材料7
  • IT人材需要の追い風

    エンジニア不足で単価上昇継続

  • 高い収益性計画

    26/5期営業利益率35.7%目標

  • 過去実績の高成長

    売上高:26→42→83億円と倍増

  • 2026年5月期営業利益41億円達成2026年7月決算発表影響

    営業利益前期比+46%、利益率35.7%維持、EPS31億円

  • 高ROE評価でPBR改善継続影響

    ROE48.8%はサービス業平均を大幅に上回り、PBR7.0倍でも割安感

  • 事業拡大による売上高成長加速継続影響

    売上高115億円(前期比+39%)、高成長続く

  • 株価下落後のリバウンド期待短期影響

    年初来-30%下落、PER15.3倍予想で割安感、買い戻し

マイナスに働く材料7
  • 競争の激しい業界

    大手派遣会社との競合や価格圧力

  • 人材確保リスク

    離職率上昇や採用難で成長鈍化

  • 非現実的な利益計画

    急成長時の粗利維持は困難

  • 利益率のピークアウト懸念継続影響

    営業利益率33.7%→35.7%も、競争激化で低下リスク

  • PER18.7倍の割高修正継続影響

    同業平均PER15倍程度、成長鈍化で調整余地

  • 大口顧客への依存リスク不定影響

    サービス業は特定顧客への依存度高い場合、失注で業績急落

  • IPO後のロックアップ解除不定影響

    新規上場後、創業者株売却で需給悪化の可能性

次の決算で確かめる点
売上高成長率
成長ドライバーが稼働しているか確認
営業利益率
収益性計画の達成度合いを測る
エンジニア稼働率
人材の有効活用と離職防止の指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり35.6いまの株価に対する利回りは1.94%。

年間配当
¥35.6
1株あたり
配当利回り
1.94%
いまの株価に対して
配当性向
14.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥35.6

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ3,503人。区分でいちばん多いのは事業法人41.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.6%を占め、残る49.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年5月%2026年5月%
事業法人41.641.6
個人・その他45.037.8
金融機関6.39.0
外国法人5.56.3
証券会社1.55.3
自己株式0.7
外国人個人0.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01EMMA&KEITO株式会社30.46
02輪島 総介17.20
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.03
04パーソルクロステクノロジー株式会社6.53
05株式会社KFV4.35
06MSIP CLIENT SECURITIES4.09
07田中 耕平3.22
08モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社2.68
09増本 秀俊2.06
10小寺 拓也2.00

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-08-24
    田中 耕平
    新規の大量保有報告
    7.77%
  • 2026-06-04
    モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.84%
    -3.31pt
  • 2026-05-08
    モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社
    新規の大量保有報告
    5.15%
    +1.45pt
  • 2026-04-21
    モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社
    新規の大量保有報告
    3.70%
    -0.30pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で−100%、1株純資産は6期で−100%。直近期のROEは43.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2022年2月124,066135,104169.8
2022年5月7821344.6
2023年5月194765.9
2024年5月105919.2
2025年5月5819843.937.1
2026年5月10126843.224.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/5期の役員報酬は総額478百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
田中耕平代表取締役 社長 兼 CEO上級執行役員472,176,300
中川和彦代表取締役 副社長 兼 上級執行役員46316,250
福田浩基取締役 兼 CSO上級執行役員4350,000
輪島総介取締役 兼 上級執行役員5513,690,300
米山恭右取締役60
田村誠一取締役57
高橋広敏取締役57
本田雄輔常勤監査役51
細川琢夫監査役73
西本俊介監査役46
坂本真樹取締役56

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)54341845290
社外取締役626264

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,144字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社(グロービング株式会社)と連結子会社2社(株式会社アバランチ及び上海巨球協英信息技術有限公司)で構成されており、準委任契約によるコンサルティングサービスを提供するコンサルティング事業とAIエージェント及びAI関連プロダクトの開発・提供を行うAI事業の2つの事業を展開しております。 なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 6.事業セグメント」をご参照ください。 当社グループの競争優位の源泉は、「外部視点を持ったインサイダー(内部)(注)1としてクライアント企業の内部に入り込み変革をドライブすること」であり、CxO(注)2、プロジェクトリーダー等のクライアントとプロジェクトを推進いたします。また、他コンサルティングファーム、ベンチャー企業、CxOネットワーク等を活かしながら、クライアント企業に伴走し、戦略とデジタル及びAIを融合したワンストップサービスを提供しております。 (注)1.コンサルタントとしての客観性や論理性は高い目線で担保しつつ、顧客の内部事情やカルチャーも踏まえ経営幹部に伴走し、プロジェクトを推進し、同時に顧客企業の自律を促す役割を果たすことを意味します。 2.Chief x Officerの略であり、xの部分にはそれぞれ担当する業務が入り、最高○○責任者を指します。 <ビジネスモデルの概要> 当社グループにおいては、Joint InitiativeとAIで従来型のコンサルティングを再定義し、高いオペレーション効率と、労働集約性を脱却したビジネスモデルにより高水準の売上成長を目指しております。従来型コンサルティングは、ノウハウ/知恵を持った人材がクライアント企業にアドバイスすることで対価を得るビジネスモデルでありましたが、当社グループにおいては、コンサルタントの内部化、AI/デジタル活用及びAIエージェント等の開発・提供を通じて、企業変革の実行力及び生産性を高めることを目指します。これらの取組みにより、 ・ “内部”から企業変革をリードすることによる顧客粘着性の深化 ・ AI活用によるコンサルティング業務の生産性及び再現性の向上 ・ コンサルティング知見とAI・テクノロジーを組み合わせた高付加価値な共同開発案件の創出 が実現されると考えております。 また、コンサルティング業務において、従来若手コンサルタントを中心に時間/工数を費やしていた作業をAIで代替し、リーンなコンサルタント構造へ変革することに取り組んでおります。当社内の専門チームにおいて、AIツールの活用や開発を進め、コンサルタント、特にジュニアスタッフの工数の多くを占めるリサーチ業務、議事録作成、ドキュメント作成支援に加え、提案資料等のレビュー・品質確認業務の生産性向上を目的としたツールを開発し、業務削減効果が表れております。 (コンサルティング事業) 当社のコンサルティング事業本部、株式会社アバランチ及び上海巨球協英信息技術有限公司が、Joint Initiative(JI)型も含めたコンサルティングサービスを提供しております。株式会社アバランチ及び上海巨球協英信息技術有限公司は、当社からの外注又は業務委託により、コンサルティングサービスを提供しております。 「Joint Initiative(JI)型コンサルティング」 新規事業の創造、衰退産業のリカバリ/ポートフォリオ転換、成長産業の創出、持続可能社会の実現(カーボンニュートラル)等を日本産業の復興に向けた社会変革テーマとして掲げており、このようなテーマに取り組むクライアントと同心協力で新規事業/プロダクト・サービスを共創するサービスであります。 主な特徴として、当社コンサルタントが顧客の立場(出向等を含む)で事業責任者等として事業を推進することで、通常のコンサルティングサービスより一段踏み込んで、人材・ノウハウ等を提供し、顧客の事業運営や改革をハンズオンで実行し、売上増加・コスト削減等を通じた利益向上に貢献することを目指します。 一般的なコンサルティングサービスでは、外部専門家として助言・支援を行う形態が多い一方、当サービスでは、クライアントの変革ニーズに対して当社からはノウハウ・人材等を提供し、クライアントからは人材(社員)・資金等を提供していただき、チームアップを行います。共同で事業変革/新規事業/プロダクト・サービスを共創する役割を果たすことによって、主体者として行動・取組を実施します。 「従来型コンサルティング」 事業責任者等の派遣を伴わず“内なる外(外部視点を持ったインサイダー)”としてCxOクラスの伴走者となり、戦略立案・実行/DX・AI活用を支援する従来型コンサルティングサービスも提供しております。 コンサルティングのテーマとしては、JI型、従来型の両方で、経営戦略/新規事業立上/M&A戦略、DX/デジタル戦略、AI活用の構想策定・実行支援を提供しております。 また、一般的なコンサルティングファームは、ノウハウ/知恵を持った人材がクライアント企業にアドバイスすることで対価を得るビジネスモデルであり、人の“頭数”が重要となる傾向がありましたが、当社はAI/デジタルツールやAIエージェント等を活用し、コンサルティング業務の生産性・再現性を高めることにより、“人の頭数=売上”というビジネスモデルからの脱却を目指しております。ノウハウ/知恵を人から切り離し、AIを活用することで、頭数に比例しないビジネスの拡大を志向している点も当社の特徴となります。 第11期連結会計年度においては、コンサルティング事業の連結売上収益のうち、59.9%がJoint Initiative(JI)型の案件で残りは従来型コンサルティングとなります。(注)1 (注)1.JI売上高は、コンサルティング案件のうち、①クライアントの内部に入り込み(出向含む)、クライアントの担当者に替わりCxOクラスへの報告を当社が担っている、又は②クライアントのコンサルティング予算立案に当社が関与している等、従来型コンサルティングに比べて関与度が深いプロジェクトに関する売上高をJoint Initiative(JI)型の案件として集計しております。 (AI事業) AI事業では、コンサルティング事業で蓄積した汎用性の高いノウハウをAIエージェント及びAI関連プロダクトとして開発し、提供しております。 一般的なコンサルティング契約での支援では、コンサルタント側には膨大なノウハウが蓄積され、他クライアントでの再使用も可能である一方で、クライアント側には限定的なノウハウしか残らず、新規取組の際には再度コンサルティング会社を必要とするという課題・傾向がありました。 当社グループは、こうしたコンサルティングノウハウをAI技術を活用してプロダクト化し、特定の顧客課題に応じて個別にカスタマイズしたAIエージェント及びAI関連プロダクトを共同開発・提供しております。これにより、顧客の業務変革や意思決定を支援するとともに、AI事業としての研究開発及びサービス提供を推進しております。 また、コンサルタントとAIエンジニアを共同でアサインすることにより、コンサルティング事業で培った経営・業務に関する知見と、AI・テクノロジーに関する開発力を組み合わせ、顧客の実務に即した高付加価値なAI活用を支援しております。 当社グループの事業系統図は次の通りです。
経営方針・対処すべき課題5,549字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社の社名の由来は「Globe」:“地球、世界、グローバルな社会”を指す言葉と「ing」:“ある目的・方向に進んでいく”という推進力のニュアンスを持つ言葉を組み合わせることで「地球・世界に羽ばたく、人、企業、社会を育てていく」というメッセージを社名に込めております。また、Purpose・Vision・Valueとして以下を掲げ、“本質的な変革に挑戦し続ける”ことや“勝ち”にこだわるサービスを提供し、顧客企業を勝てる集団に変革することや日本社会が再び成長軌道に戻ることを目指します。 ・Our Purpose Be a“Growth”Infrastructure “成長の核となり、世界を進化で満たす存在であり続けます” ・Our Vision 我々は“戦略コンサルティングサービス”の在り方を、顧客基点で 「Joint Initiativeサービス」として再定義する、企業です ・Our Value Passion for Winning “勝たせるコンサル” 我々は徹底的に“勝ち”にこだわるサービスを提供し、顧客企業を勝てる集団に変革 日本の社会が再び成長軌道に戻ることを支援する企業です これらの方針を基に、当社は客観性の担保というコンサルティングサービスにおける重要なポジションを維持しつつも、クライアントのインサイダーとして主体的・継続的にサービスを提供してまいります。 また、今後はコンサルティング事業を軸としながらも、AI等のテクノロジーを活用したコンサルティングサービスの更なる高付加価値化やシナジーを生む新規事業を創出するといったチャレンジを続け、持続的な企業価値向上を目指していきたいと考えております。 (2)経営環境 日本経済は緩やかな回復基調を維持しているものの、消費者物価の高止まりや米国政府による関税強化措置などにより、民間消費の伸び悩みが見られ、先行きには不透明感が残っています。また、米国の関税強化に伴う世界経済の減速懸念や、ウクライナ・中東情勢の長期化による地政学的リスクも、企業活動に対する制約要因となっています。 一方で、企業の設備投資は人手不足対応、デジタル化、脱炭素、サプライチェーン強化などのニーズに支えられ、総じて拡大傾向にあります。実質賃金についても、物価上昇率の動向等を踏まえつつ、改善が期待されており、個人消費は底堅く推移することが期待されています。 当社グループが属するコンサルティング業界においては、依然としてDX(デジタルトランスフォーメーション)支援の需要が継続しており、特に国内企業では、デジタル化の遅れを背景に、変革支援ニーズが根強い状況です。また、先行してデジタルビジネスの運営段階に入った企業からも、運用最適化やデータ活用、AI活用・導入支援などのコンサルティング需要が拡大しています。 このような環境下では、市場競争の激化や構造変化により、企業経営者が直面する課題は一層多様化・複雑化しており、これらの課題を解決するための調査・分析能力、企画・実行力、テクノロジー活用力を備えたコンサルタントへの期待はますます高まっていくと考えられます。 (3)経営戦略 このような事業環境のもと、当社グループでは、中長期的にコンサルティング事業の業績向上を一層図ることを重要課題とし、業績向上及び経営理念を実現するため、「コンサルタント人員数」の増加、採用力の強化、顧客単価の向上を実現するため、「コンサルタント平均年収」の向上、顧客粘着性の向上、顧客単価の向上を実現するための「JI売上高比率」の向上及び社会のAI活用のニーズの高まりを受けた「AI関連売上高」の向上を重要な課題と認識し、解決に向けて取り組んでおります。 第10期連結会計年度及び第11期連結会計年度における「コンサルタント人員数」、「コンサルタント平均年収」、「JI売上高比率」及び「AI関連売上高」の実績は以下のとおりとなります。 「コンサルタント人員数」については、顧客からの案件獲得および遂行に向けては継続的なコンサルタント採用は不可欠であることから、事業の健全性指標として重視しております。創業以来、ハイペースな採用を継続しておりますが、今後もリファラル採用の強化、コンサルタントの定着率の向上を図り、当面は同ペースでの採用を継続します。 「コンサルタント平均年収」については、顧客単価の向上と当社の採用力の強化につながる指標として重視しており、今後も大手戦略コンサルティングファームの上位層を採用することで緩やかな上昇を目指します。 「JI売上高比率」については、当社の成長戦略の柱であるJoint Initiativeの事業化進捗を判断する指標として重視しており、年々上昇傾向にあり、今後も比率上昇を目指します。 「AI関連売上高」については、“AIによる顧客のビジネス変革”という当社ビジョンの進捗を判断する指標として重視しております。 (単位:人) 第10期連結会計年度 (自 2024年6月1日 至 2025年5月31日)   第11期連結会計年度 (自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) コンサルタント人員数(調整後)(注)1   178   203 (注)1.コンサルタント人員数(調整後)は、当社のコンサルティング業務に関与する役職員(取締役含む)の合計から、GLB Intelligenceにアサインされたコンサルタントを控除して計算しています。 (単位:千円) 第10期連結会計年度 (自 2024年6月1日 至 2025年5月31日)   第11期連結会計年度 (自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) コンサルタント平均年収(注)2   20,120   20,047 (注)2.コンサルタント平均年収は、当社のコンサルティング業務に関与する取締役の役員報酬を含み、GLB Intelligenceにアサインされているコンサルタントを除くコンサルタントの年収の平均です。 (単位:千円) 第10期連結会計年度 (自 2024年6月1日 至 2025年5月31日)   第11期連結会計年度 (自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) JI売上高(注)3   3,600,307   6,898,350 JI売上高比率   43.6%   59.9% (注)3.JI売上高は、コンサルティング案件のうち、①クライアントの内部に入り込み(出向含む)、CxOクラスへの報告を当社が担っている、又は②クライアントのコンサルティング予算立案に当社が関与しているプロジェクトに関する売上高です。 (単位:千円) 第10期連結会計年度 (自 2024年6月1日 至 2025年5月31日)   第11期連結会計年度 (自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) AI関連売上高(注)4   2,477,993   5,662,694 AI関連売上高比率   30.0%   49.2% (注)4.AI関連売上高は、①提案書の検討事項でAIに言及しているもの、又は②報告書などでAIの検討が含まれているプロジェクトに関する売上高です。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、上記「(3)経営戦略」に記載の経営戦略のもと、成長性及びキャッシュ・フロー創出を把握するために、売上収益、営業利益及び当期利益を重要な経営指標と位置付け、各経営課題に取り組んでおります。また、営業利益及び当期利益については、外部環境変化に対して経営をコントロールするための指標と位置付けるとともに、中長期的な拡大を目指しております。 (5)事業上及び財務上の対処すべき課題 中長期的な経営戦略として、売上・利益の拡大を実現するために、重要課題である以下の項目に取組んでまいります。 ①AI時代におけるコンサルティング提供価値の再定義と品質向上 当社グループの強みは、「外部視点を持ったインサイダー」として、コンサルタントが客観性や論理性を高いレベルで担保しながら、クライアント企業の組織文化や内部事情を深く理解した上で、CxOやプロジェクトリーダーと一体となって課題解決に取り組む点にあります。 近年、クライアント企業の経営課題はますます複雑化・高度化している一方、生成AI及びAIエージェントの急速な進化により、情報収集、分析、資料作成、業務設計等、従来コンサルタントが担ってきた業務の一部については、AIによる代替又は高度な支援が可能となりつつあります。このような環境下において、当社グループが持続的に競争優位性を確保していくためには、単なる人手による高品質なサービス提供にとどまらず、AIを前提とした新たなコンサルティング提供価値を確立することが重要な経営課題であると認識しております。 当社グループは、Joint Initiative型コンサルティングを一層推進し、クライアント内部から変革をリードできる人材の派遣・育成を強化するとともに、AIを活用した業務プロセスの高度化、コンサルティングノウハウの型化・標準化、及びサービス品質の均質化を進めてまいります。これにより、AIによる効率化と人材による高度な意思決定支援を組み合わせ、顧客の期待を超える成果創出を目指してまいります。 ②AIプロダクト及び暗黙知プラットフォームの開発加速・事業化の推進 当社グループは、「全世界のコンサルタントをAIエージェント化する」という中長期ビジョンのもと、コンサルティング事業で蓄積した知見を活用し、非連続的かつ持続的な成長を実現することを目指しております。 生成AI及びAIエージェントを取り巻く技術革新のスピードは極めて速く、国内外の競争環境も急速に変化しております。特に、AIエージェントが複雑な業務を自律的・継続的に実行する能力を高めていることにより、企業におけるAI活用は、業務効率化の補助ツールから、業務プロセスや事業モデルそのものを変革する段階に移行しつつあります。このような環境下において、当社グループが中長期的な成長機会を獲得するためには、開発スピードの加速、顧客課題に即したプロダクト設計、及び事業化に向けた実行力の強化が不可欠であると認識しております。 当社グループは、社内におけるAIプロダクトの活用を通じてコンサルティング業務の生産性向上を図るとともに、クライアントとの共同開発を通じて、実際の経営・業務課題に即したAIプロダクトの開発を推進しております。また、コンサルティング事業を通じて蓄積した業界知見、業務ノウハウ及び意思決定プロセス等の暗黙知をAI化し、暗黙知プラットフォームとして活用・発展させることで、顧客企業の経営・業務課題に対する提供価値の拡張を図ってまいります。今後は、個別の顧客課題に応じた共同開発案件を通じて得られた知見を蓄積・再利用し、より幅広い顧客への横展開及び収益モデルの多様化につなげてまいります。 また、AI技術の進化に伴い、情報セキュリティ、データ管理、知的財産、AIガバナンス等への対応の重要性も一層高まっております。当社グループは、開発体制及びプロジェクト推進体制を継続的に見直すとともに、必要に応じてM&A等も活用し、AI人材、技術基盤、プロダクト開発力及び顧客基盤の獲得・強化を図りながら、リスク管理体制の高度化を図り、変化の激しい市場環境下においても持続的な成長を実現してまいります。 ③AI活用を前提とした人材ポートフォリオの高度化 当社グループは、AI/DXを活用することで一人当たりの生産性を向上させ、人員数に過度に依存しない成長モデルの実現を目指しております。一方で、コンサルティングビジネスにおける最も重要な資産は人材であり、AI時代においても、経営課題を構造化し、意思決定を支援し、クライアント組織を動かすことのできる高度な人材の確保及び育成は、持続的な成長に不可欠であると認識しております。特に、クライアントの経営層と対峙し、経営課題の特定から変革の実行までをリードできるパートナーレベルのコア人材の確保は、当社グループの成長を支える重要な経営課題であると認識しております。 生成AI及びAIエージェントの進化により、若手人材が従来担ってきた調査、分析、資料作成等の一部業務は効率化・代替が進む可能性があります。そのため、当社グループにおいては、単に人員数を拡大するのではなく、こうしたコア人材を中心に、AIを活用して高い生産性を発揮できる人材、クライアントの経営課題に深く入り込み変革を推進できる人材、及びAIプロダクト開発とコンサルティングを接続できる人材の確保・育成が重要な課題であると認識しております。 当社グループでは、中途採用を中心に即戦力人材の獲得を強化するとともに、入社後は、当社グループの企業理念や経営方針の浸透に加え、AI活用、データ分析、プロダクト開発、及びプロジェクトマネジメントに関する教育・研修を推進してまいります。また、従業員エンゲージメントの向上、適切な評価・報酬制度の整備、社内コミュニケーションの活性化等を通じて、専門性と実行力を兼ね備えた人材が継続的に活躍できる組織基盤の構築に注力してまいります。
事業等のリスク6,685字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。 当社グループは、これらのリスク発生の可能性を十分に認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載事項を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)事業内容に関わるリスクについて ① 優秀な人材の獲得・育成について(発生可能性:中、時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループはAI/DXを活用することで一人当たりの生産性を向上させ、人員数に依存しない成長モデルの実現を目指しておりますが、コンサルティングビジネスにおける最も重要な資産は人材であり、持続的な成長には、優秀な人材の確保と育成が不可欠であると認識しております。しかしながら、人材獲得競争の激化により、優秀な人材の獲得が事業の拡大スピードに追い付かず事業運営が非効率なものとなった場合や在職する人材の離職が生じた場合、採用コストの増大が生じた場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合について(発生可能性:中、時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループが手掛けるコンサルティング事業の遂行にあたっては、本書提出日現在において許認可制度や資格制限がないことに加え、大規模な設備投資が不要であることから、参入障壁が低い事業であると認識しております。このため大手事業者から個人事業者まで多数の事業者が事業を展開しており、今後も新規に参入する事業者を含め同業者間での競争が激しくなることが推測されます。当社では顧客企業のCxOクラスとの関係強化やJIの取組みによって、顧客の内部に入り込んだコンサルティングサービスを提供したり、AIやクラウドサービスの活用によって、競争優位性を追求しておりますが、こうした競合他社との価格・サービス競争に適切に対応できない場合には、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 収益の認識基準とプロジェクトの採算管理に関するリスクについて(発生可能性:中、時期:特定時期なし、影響度:中) コンサルティング業務について、準委任契約(履行割合型)である一方で、収益認識については、見積もり履行義務を充足するにつれて、一定の期間にわたり収益を認識する方法を適用しており、見積総役務提供時間に対する、当連結会計年度末までに発生した実際発生時間の割合により算出した進捗度を用いて、収益を認識しております。総役務提供時間の見積りは、プロジェクトが長期にわたることがあり、当初予見できなかった事象の発生等による作業工程の遅れなどにより、変動が生じる場合があり、進捗度が変動することにより、各四半期あるいは翌連結会計年度の当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社では、プロジェクト開始時に総役務提供時間の見積もりを精緻に行うとともに、月次で役務提供時間の実績をモニタリングすることで上記リスクが顕在化しないよう管理を行っております。 ④ 特定の取引先への依存について(発生可能性:中、時期:特定時期なし、影響度:大) 当連結会計年度の取引額上位5社の合計販売比率(売上収益に占める割合)は売上収益全体の48.3%、上位10社では65.9%となっております。また、トヨタ自動車株式会社との取引金額が連結売上収益全体の20.1%、株式会社モルテンとの取引金額が連結売上全体の9.3%、本田技研工業株式会社との取引金額が連結売上収益全体の7.6%を占めており、特定の取引先への依存度が高い状態にあります。当社グループでは、特定の取引先への依存による業績に対する影響を緩和するため、営業力を強化し、積極的な営業活動による新規顧客の獲得や複数部署での複数プロジェクトを受注することによる案件単位での分散化を通じて、営業基盤の拡大に努めてまいります。しかしながら、当該特定の取引先における経営方針や業績の変化などによって、契約が想定外に短期間で終了した場合や、取引先の意向により規模縮小などの契約変更を余儀なくされた場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 品質について(発生可能性:中、時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループが展開するコンサルティング事業は、知識集約ビジネスであり、コンサルタントのサービスレベルが品質に直結するため、品質管理が重要であると考えております。教育・研修等により、品質維持・向上を図っておりますが、顧客が期待する品質のサービスが提供できない場合には、契約の継続性や新規顧客の獲得に支障を来し、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 新規事業について(発生可能性:中、時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループでは、収益基盤をさらに拡大するために、AI事業での研究開発等の取り組みを進めておりますが、新規事業が安定して収益を生み出すまでには一定の時間を要することが予想されます。将来の事業環境の変化等により、新規事業が当社グループの目論見通りに推移せず、新規事業への投資に対し十分な回収を行うことができなかった場合や想定していたタイミングでの投資回収ができなかった場合には、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。この影響への対応として、新規事業が目論見通りに推移しないと考えられた場合は、事業方針の転換や撤退を行うことも視野に入れ、取締役会を中心に判断を行うことで影響の低減を図ってまいります。 ⑦ 海外展開について(発生可能性:中、時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、2024年1月に中国に子会社を設立し、事業活動を展開しております。海外における投資や事業展開は、各国における諸規制のほか、経済的、社会的及び政治的リスク等により、当社グループの想定通りに進捗しない場合や当初想定したとおりの収益を生み出さない場合があります。このような場合、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、海外子会社の責任者との情報共有を密にし、現地の経済・社会情勢に関する情報を収集して事業展開への影響を把握しております。 ⑧ 情報セキュリティリスクについて(発生可能性:低、時期:特定時期なし、影響度:中) コンサルティングサービスの提供にあたり、クライアントの機密情報や個人情報を有することがあります。また、秘密保持契約等によってクライアントに対して守秘義務を負っております。そのため当社グループの役員及び従業員に対して、守秘義務の遵守、機密情報や個人情報の情報管理の徹底、PCログのモニタリング、厳格なアクセス制限等を行っております。しかしながら、不測の事態により、これらの情報が外部に漏洩した場合には、損害賠償や契約解除といった事態につながる可能性や当社グループの社会的信用に重大な影響を与える可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)経営環境に関わるリスクについて ① コンサルティング事業への依存について(発生可能性:中、時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループの営業収益は、主にコンサルティング事業による収益となっております。本書提出日現在では、AI事業においてクライアントとの共同研究開発に取り組む他、コンサルティング事業を更に発展させるべく今後も積極的なコンサルタントの採用、戦略的重要顧客の獲得、提供サービスの拡充、事業規模拡大を通じた認知度向上等により、当社グループ全体の収益規模の拡大を図っております。しかしながら、新たな法的規制の導入や改正、その他予期せぬ要因によって、当社の想定通りに事業が発展しない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 景気変動に関するリスク(発生可能性:中、時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループがコンサルティングサービスを提供する主要クライアントは、グローバルに事業を展開しております。クライアント企業との関係を深化、新規取引先の開拓及び提供できる案件の拡充により、リスク低減に努めておりますが、国内外の景気動向や外国為替相場の変動、税制及び法令等の改正により、主要クライアントが事業投資やIT投資を抑制した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 為替変動に関するリスクについて(発生可能性:中、時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループは、2024年1月に中国に子会社を設立し、グローバルに事業活動を展開しており、為替レートの変動の影響を一定程度受ける状況にあります。海外子会社の財務諸表は現地通貨にて作成されるため、連結財務諸表作成時に円換算されることになり、為替相場の変動による円換算時の為替レートの変動が、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)財務活動に関わるリスクについて 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(発生可能性:高、時期:特定時期なし、影響度:小) 当社では、インセンティブを目的としたストック・オプション制度を採用しており、当社の一部の役職員等に対してベスティングを付した新株予約権を付与しております。また、今後においても役職員向けの株式報酬制度等を活用する可能性があります。これらの新株予約権等が行使された場合、又は今後新たに新株予約権の発行が行われ、当該新株予約権の行使が行われた場合は、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。 なお、本書提出日の前月末現在、新株予約権による潜在株式数は3,333,250株であり、発行済株式総数28,728,000株の11.6%に相当しております。行使期間開始日は2026年9月21日でありますが、年間行使可能株式数はベスティング条項で制限がされております。 (4)その他のリスク ① 訴訟について(発生可能性:低、時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、法令及び契約等の遵守に努めており、本書提出日現在、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす訴訟等は提起されていませんが、将来、当社グループの法令違反の有無に関わらず何らかの原因で取引先、同業他社、株主、各種団体等による訴訟を提起される可能性があります。これらの訴訟等が提起される場合及び当該訴訟等において当社グループに不利な判断がなされた場合には、当社グループの社会的信用、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 風評リスクについて(発生可能性:低、時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループは、クライアントニーズを充足する高品質なコンサルティングサービスの提供に努めるとともにコーポレート本部にて定期的な役員及び従業員に対する研修等により、情報管理やコンプライアンスに対する意識を浸透させ、経営の健全性、効率性及び透明性の確保を図っております。しかしながら、提供するコンサルティングサービスや役員及び従業員に対して意図的に根拠のない噂や悪意を持った評判等を流布された場合には、当社グループの社会的信用、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 経営体制及び代表取締役の交代について(発生可能性:低、時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、経営人材の継続的な育成、パートナーシップ型経営の実現及び特定個人への経営依存の回避を目的として、代表取締役の輪番制を採用しております。当該制度においては、代表取締役の連続就任期間に一定の上限を設けるとともに、原則として代表取締役2名体制とし、両名が同時に交代しない運用としております。また、代表取締役候補者については、指名・報酬委員会における審議を経たうえで取締役会が選任する体制としております。 加えて、当社グループでは、取締役会を中心とした組織的な意思決定体制の整備、権限規程等の整備及び経営情報の共有を通じて、代表取締役の交代時においても円滑な事業運営を継続できる体制の構築に努めております。 しかしながら、代表取締役の交代に伴い、一時的な意思決定の停滞や、顧客、取引先、株主その他のステークホルダーとの関係構築に影響が生じた場合、または後任となる経営人材の育成が計画どおり進まなかった場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 大株主について(発生可能性:低、時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の取締役である輪島総介及び同氏の資産管理会社であるEMMA&KEITO株式会社の所有株式数は、有価証券報告書提出日現在で発行済株式総数の48.0%となっております。同氏は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使に当たっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。 同氏は、当社の創業者であるとともに取締役であるため、当社といたしましてもこれらは安定株主であると認識しておりますが、将来的に何らかの事情によりこれらの当社株式が売却された場合には、当社株式の市場価格及び流通状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 自然災害、事故等について(発生可能性:低、時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループでは、自然災害、事故等に備え、サーバーの定期的バックアップ、稼働状況の常時監視等によりトラブルの事前防止又は回避に努めておりますが、当社グループの所在地近辺において、大地震等の自然災害が発生し、当社グループが保有する設備の破損や電力供給やインターネットアクセスの制限等の事業継続に支障をきたす事象が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 内部管理体制の強化について(発生可能性:低、時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、コーポレート・ガバナンス、コンプライアンス及びリスク管理を経営の重要課題と位置づけ、内部統制システムの適切な運用に努め、同システムの充実・強化を継続的に図っております。しかしながら、適切な管理体制のもとで役職員の不正及び不法行為の防止に万全を期しているものの、万が一不正及び不法行為が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 知的財産権に関するリスクについて(発生可能性:低、時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、当社グループが運営する事業に関する知的財産権の取得に努め、当社グループが使用する商標、技術・コンテンツ等についての保護を図っておりますが、当社グループの知的財産権が第三者の侵害から保護されない場合、又は知的財産権の保護のために多額の費用が発生する場合には、当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 当社株式の流動性について(発生可能性:中、時期:短期、影響度:中) 当社における株式会社東京証券取引所の定める流通株式比率は、35.9%となっております。今後は、当社の事業計画に沿った成長資金の公募増資による調達、既存株主への一部売出しの要請、従業員持株会の活性化、ストック・オプションの行使による等により、流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,445字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社グループは、当連結会計年度よりIFRS会計基準を適用しており、前連結会計年度の数値もIFRS会計基準に組替えて比較分析を行っております。 (1)経営成績等の状況 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、12,017,431千円となり、前連結会計年度末に比べ2,830,621千円増加いたしました。これは主に、その他の金融資産(流動)が2,002,474千円、使用権資産が989,819千円、契約資産が427,885千円、有形固定資産が164,303千円増加したこと、現金及び現金同等物が918,548千円減少したことなどによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は4,384,403千円となり、前連結会計年度末に比べ995,065千円増加いたしました。これは主に、リース負債が945,369千円、営業債務及びその他の債務が320,143千円、引当金が87,077千円増加したこと、未払法人所得税等が411,407千円減少したことなどによるものであります。 (資本) 当連結会計年度末における資本合計は7,633,027千円となり、前連結会計年度末に比べ1,835,556千円増加いたしました。これは主に、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上により利益剰余金が2,875,598千円、自己株式が取得及び処分により512,344千円増加したこと、資本剰余金が439,003千円減少したことなどによるものであります。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、緩やかな回復基調を維持したものの、消費者物価の高止まりや為替変動要因などにより、民間消費の伸び悩みが見られ、先行きには不透明感が残る状況となりました。加えて、米国政府の関税強化に伴う世界経済の減速懸念や地政学的リスクの高まりも企業活動に影響を及ぼしました。 このような環境下において、当社グループの事業領域では、DX(デジタルトランスフォーメーション)支援に対する需要が引き続き堅調に推移しました。特に国内企業においては、デジタル化の遅れを背景に、業務変革支援のニーズが根強く、また、デジタルビジネスの運営段階に入った企業からは、運用最適化や生成AIを活用したAIの業務実装支援などのコンサルティング需要が拡大しています。 市場競争の激化や構造変化により、企業経営者が直面する課題は一層多様化・複雑化しており、当社グループは、調査・分析力、企画・実行力、テクノロジー活用力を備えたコンサルティングサービスの提供に加え、AIを活用した業務変革支援およびAIプロダクトの共同開発等を通じて、企業の持続的成長と価値創造に貢献してまいりました。 当連結会計年度における当社グループの事業は順調に拡大を続け、売上収益は11,512,844千円(前年同期比39.4%増)、営業利益は4,003,490千円(前年同期比53.6%増)、税引前利益は3,952,825千円(前年同期比54.4%増)となり、親会社の所有者に帰属する当期利益は2,875,598千円(前年同期比81.7%増)となりました。 (売上収益) 当連結会計年度においては、パートナークラスを中心にコンサルタントの中途採用に注力し、コンサルタント人員数を着実に伸ばしたことにより、売上収益は11,512,844千円(前年同期比39.4%増)となりました。主な増減理由については、セグメントごとの経営成績に記載しております。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は3,850,876千円(前年同期比42.6%増)となりました。これは、主に人員数の増加及びコンサルタントのベースアップ等によるものであります。その結果、売上総利益は7,661,968千円(前年同期比37.9%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は3,650,578千円(前年同期比28.2%増)となりました。これはパートナーを中心としたコンサルタント人材の採用及び育成の強化を図ったことにより、長期大型案件獲得に向けた営業方法論の確立や内部管理体制の強化を図ったことによる人件費等の増加等によるものであります。この結果、営業利益は4,003,490千円(前年同期比53.6%増)となりました。 (金融収益、金融費用、税引前利益) 金融収益は9,608千円(前年同期比447.0%増)となりました。これは主に、受取利息等によるものであります。金融費用は60,273千円(前年同期比23.3%増)となりました。これは主に、支払利息、為替差損等が生じたことによるものであります。この結果、税引前利益は3,952,825千円(前年同期比54.4%増)となりました。 (親会社の所有者に帰属する当期利益) 法人所得税費用1,077,333千円及び非支配持分に帰属する当期利益△106千円を計上した結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は2,875,598千円となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。 なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組替えた数値で比較しております。また、セグメント間の取引については相殺消去して記載しております。 (コンサルティング事業) 様々な業界に対して戦略策定・DX推進等をあらゆる側面から支援するため、コンサルタントの中途採用を進め、新規案件の獲得や既存案件の規模拡大を図るとともに、長期的関係構築を狙う戦略アカウントを中心としたJI(Joint Initiative)案件の拡大により売上収益及び営業利益ともに順調に推移しました。また、AIを活用した業務変革支援等、AI関連の売上収益も拡大しました。 以上の結果、当連結会計年度の外部顧客への売上収益は、11,107,797千円(前年同期比35.2%増)、セグメント利益は4,938,311千円(前年同期比33.5%増)となりました。 (AI事業) 大手クライアント企業とスペンドインテリジェンススイート、企画支援AIエージェント(グロービングくん)及びAI議事録/会議高度化エージェント(AI議事コン)の3つのプロダクトの共同開発を推進し、PoC/要件定義を進めました。以上の結果、当連結会計年度の外部顧客への売上収益は405,047千円(前年同期比856.8%増)、セグメント利益は233,355千円(前年同期はセグメント損失206,539千円)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より918,548千円減少し、5,693,642千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は、3,334,024千円(前年同期は3,255,173千円の増加)。主な要因としては、税引前利益3,952,825千円の計上、営業債務及びその他の債務の増加309,758千円、営業債権及びその他の債権の減少222,413千円、未払賞与の増加147,564千円等があった一方で、契約資産の増加427,885千円、未払消費税等の減少94,695千円、法人税等の支払額1,546,547千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は、2,552,297千円(前年同期は446,224千円の減少)。主な要因としては、定期預金の預入による支出2,000,000千円、有形固定資産の取得による支出223,481千円、オフィス増床による敷金の支出等240,930千円、無形資産の取得による支出103,404千円等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は、1,711,279千円(前年同期は2,414,969千円の増加)。主な要因としては、自己株式の取得による支出900,548千円、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出410,874千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の状況 a 生産実績 当社が提供するサービスの性格上、生産実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 b 受注実績 当社が提供するサービスの性格上、受注実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 c 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 事業の名称   販売高 (千円)   前期比 (%) コンサルティング事業   11,107,797   135.2 AI事業   405,047   956.8 合計   11,512,844   139.4 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次の通りであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年6月1日 至 2025年5月31日)   当連結会計年度 (自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) 販売高 (千円)   割合 (%)   販売高 (千円)   割合 (%) トヨタ自動車株式会社   571,944   6.93   2,313,700   20.10 本田技研工業株式会社   1,274,618   15.4   875,707   7.61 株式会社MTG   983,577   11.9   550,505   4.78 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a 財政状態 財政状態の状況につきましては「(1)経営成績等の状況 ① 財政状態の状況」に記載のとおりです。 b 経営成績 経営成績の状況につきましては「(1)経営成績等の状況 ② 経営成績の状況」に記載のとおりです。 c 経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等の分析 経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営戦略」に記載のとおり、「コンサルタント人員数」、「コンサルタント平均年収」、「JI売上高比率」及び「AI関連売上高」を経営指標として重視しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況 ③ キャッシュ・フローの状況」に含めて記載しております。 当社グループの資金需要のうち主なものは、コンサルタントの人件費や採用費等の営業費用であります。これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローにより大部分の運転資金の確保が可能です。そのため、資金需要につきましては、主に営業キャッシュ・フローを原資とし、金利動向や株式マーケットの状況を勘案して、必要に応じて金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達していく方針としております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条の規定によりIFRS会計基準に基づいて作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって用いた重要性がある会計方針並びに会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。これらの見積りについては過去の実績や現状等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる可能性があります。 (3)並行開示情報 連結財務諸表規則(第3編から第6編までを除く。以下「日本基準」という。)により作成した要約連結財務諸表は、以下のとおりであります。 なお、日本基準により作成した当連結会計年度の要約連結財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査を受けておりません。 ① 要約連結貸借対照表(日本基準) (単位:千円) 前連結会計年度 (2025年5月31日)   当連結会計年度 (2026年5月31日) 資産の部 流動資産   7,831,578   9,283,227 固定資産 有形固定資産   180,797   400,956 無形固定資産   381,991   443,634 投資その他の資産   373,149   821,708 固定資産合計   935,938   1,666,300 資産合計   8,767,516   10,949,527 負債の部 流動負債   2,780,315   2,682,139 固定負債   117,451   222,246 負債合計   2,897,766   2,904,385 純資産の部 株主資本   5,757,878   8,021,402 その他の包括利益累計額   △5,935   23,739 非支配株主持分   117,806   - 純資産合計   5,869,749   8,045,141 負債純資産合計   8,767,516   10,949,527 ② 要約連結損益計算書及び要約連結包括利益計算書(日本基準) 要約連結損益計算書 (単位:千円) 前連結会計年度 (自 2024年6月1日 至 2025年5月31日)   当連結会計年度 (自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) 売上高   8,255,896   11,512,844 売上原価   2,653,425   3,776,064 売上総利益   5,602,471   7,736,779 販売費及び一般管理費   2,801,950   3,594,553 営業利益   2,800,520   4,142,226 営業外収益   26,071   20,553 営業外費用   43,115   51,274 経常利益   2,783,476   4,111,505 特別利益   61,051   195 特別損失   105,512   113 税金等調整前当期純利益   2,739,015   4,111,586 法人税等合計   949,778   1,059,904 当期純利益   1,789,236   3,051,682 非支配株主に帰属する当期純利益又は 非支配株主に帰属する当期純損失(△)   21,029   △106 親会社株主に帰属する当期純利益   1,768,207   3,051,788 要約連結包括利益計算書 (単位:千円) 前連結会計年度 (自 2024年6月1日 至 2025年5月31日)   当連結会計年度 (自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) 当期純利益   1,789,236   3,051,682 その他の包括利益合計   △10,843   29,674 包括利益   1,778,393   3,081,357 (内訳) 親会社株主に係る包括利益   1,757,363   3,081,463 非支配株主に係る包括利益   21,029   △106 ③ 要約連結株主資本等変動計算書(日本基準) 前連結会計年度(自 2024年6月1日 至 2025年5月31日) (単位:千円) 株主資本   その他の包括利益 累計額   新株予約権   非支配株主持分   純資産合計 当期首残高   1,485,870   4,908   61,219   -   1,551,998 当期変動額   4,272,007   △10,843   △61,219   117,806   4,317,751 当期末残高   5,757,878   △5,935   -   117,806   5,869,749 当連結会計年度(自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) (単位:千円) 株主資本   その他の包括利益 累計額   新株予約権   非支配株主持分   純資産合計 当期首残高   5,757,878   △5,935   -   117,806   5,869,749 当期変動額   2,263,524   29,674   -   △117,806   2,175,392 当期末残高   8,021,402   23,739   -   -   8,045,141 ④ 要約連結キャッシュ・フロー計算書(日本基準) (単位:千円) 前連結会計年度 (自 2024年6月1日 至 2025年5月31日)   当連結会計年度 (自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) 営業活動によるキャッシュ・フロー   3,097,971   2,952,786 投資活動によるキャッシュ・フロー   △448,153   △2,553,662 財務活動によるキャッシュ・フロー   2,574,100   △1,328,676 現金及び現金同等物に係る換算差額   △576   11,004 現金及び現金同等物の増減額(△は減少)   5,223,342   △918,548 現金及び現金同等物の期首残高   1,388,848   6,612,190 現金及び現金同等物の期末残高   6,612,190   5,693,642 ⑤ 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項の変更(日本基準) 前連結会計年度(自 2024年6月1日 至 2025年5月31日) 該当事項はありません。 当連結会計年度(自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) (連結の範囲の変更) 減少1社(吸収合併) (4)経営成績等の状況の概要に係る主要な項目における差異に関する情報 IFRS会計基準により作成した連結財務諸表における主要な項目と日本基準により作成した場合の連結財務諸表におけるこれらに相当する項目との差異に関する事項は、以下のとおりであります。 前連結会計年度(自 2024年6月1日 至 2025年5月31日) 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 37.初度適用」に記載のとおりであります。 当連結会計年度(自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) (株式報酬) 日本基準ではストック・オプションを本源的価値に基づいて測定しておりましたが、IFRS会計基準では公正価値に基づいて測定しており、権利確定期間にわたって株式報酬費用を認識しております。この結果、IFRS会計基準では日本基準に比べて、「売上原価」が81,123千円、「販売費及び一般管理費」が79,540千円増加しております。 (未消化の有給休暇) 日本基準では負債を認識していない従業員の未消化の有給休暇について、IFRS会計基準では負債として認識しております。 この影響により、IFRS会計基準では未消化の有給休暇について「その他の流動負債」に含めて140,608千円計上しております。 (リース) 日本基準ではオペレーティング・リース取引については、通常の賃貸借取引に係る方法に準じて会計処理しておりましたが、IFRS会計基準では「使用権資産」及び「リース負債」を計上しております。 この結果、IFRS会計基準では日本基準に比べて、使用権資産及びリース負債がそれぞれ1,335,130千円及び1,290,698千円増加しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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