概要
グロービングは2017年に神奈川県鎌倉市で設立されたコンサルティング企業である。主力は「Joint Initiative(JI)型」と呼ばれる、クライアント内部に出向・事業責任者として入り込み変革を共創するスタイルで、従来型の戦略立案・DX・AI活用支援も併せて提供する。2024年11月に東京証券取引所グロース市場に上場。子会社に株式会社アバランチ、上海巨球協英信息技術有限公司、X-AI.Labo株式会社を持ち、連結従業員数は273名。2025年5月期の売上高は約83億円、営業利益約28億円、当期純利益約18億円と急成長を遂げている。
コンサルティングを主軸にクラウドプロダクトを育成する二本柱
グロービングの事業はコンサルティング事業とクラウドプロダクト事業の二つで構成される。コンサルティング事業が売上のほぼ全てを占め、2025年5月期のセグメント売上高は82億5,109万円(連結売上高の99.9%超)に達する。その内訳は「Joint Initiative(JI)型」が出向・事業責任者派遣として43.6%、残りが従来型のCxO伴走・戦略立案・DX/AI活用支援である。一方、クラウドプロダクト事業は売上高4,800千円と極めて小規模だが、コンサルティングで蓄積したノウハウをSaaSとして製品化する戦略的な位置づけにある。現時点では開発投資が先行しセグメント損失130,802千円を計上しているが、将来的なスケールを見据えた布石である。
売上高2倍、営業利益6.6倍の急成長の原動力
2025年5月期の連結売上高は8,255,896千円(前期比97.7%増)、営業利益は2,800,520千円(同657.7%増)と急拡大した。成長の最大の原動力はコンサルタント人員の増加である。第9期末の119人(調整後)から第10期末には178人へと約1.5倍に増やし、特にパートナークラスの採用を強化した。同時にコンサルタントの平均年収引き上げにより顧客単価も向上し、さらにJI型案件の比率が上昇したことで利益率も改善した。販管費は人件費増などで23.0%増にとどまり、売上総利益率も61.4%から67.9%へ上昇。結果として営業利益率は33.9%に達し、前期の8.2%から大きく跳ね上がった。
子会社4社で構成されるグループ体制
グロービンググループは、親会社のグロービング株式会社と3つの連結子会社から成る。株式会社アバランチはクリエイティブ・マーケティング・サービスデザイン分野の機能補完を目的に2023年10月に子会社化。上海巨球協英信息技術有限公司は2024年1月に中国上海市に設立され、SI-X事業のオフショア開発拠点としてIT人材を現地採用する。X-AI.Labo株式会社は2024年5月に株式会社Laboro.AIとのジョイントベンチャーとして設立され、AIトランスフォーメーション(AI-X)の社会実装を目指す。これらの子会社は主にコンサルティング事業の外注・業務委託先として機能し、グループ全体でワンストップのサービス提供を可能にしている。
AI活用で労働集約型からの脱却を目指すビジネスモデル
グロービングは従来のコンサルティングファームが抱える「人の頭数=売上」という労働集約型モデルからの脱却を掲げる。そのため社内にGLB Intelligenceという専門チームを設置し、AIツールを活用した業務効率化を推進している。具体的には議事録作成やリサーチ業務などのジュニアスタッフの工数をAIで代替し、コンサルタント構造をリーンに変革する。さらにコンサルティングで得た汎用的なノウハウをSaaS型プロダクトとしてシステム化し、低コストでスケールさせる戦略をとる。この「Joint Initiative + AI + クラウドプロダクト」の組み合わせにより、高付加価値と高効率を両立し、労働集約性を脱したビジネスモデルの構築を目指している。
業界の中での役割は戦略立案・DX・AI活用支援とSaaSプロダクトを提供するコンサルティング+テクノロジー企業にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2026/5期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| コンサル ティング事業 | 111億円 | 96.5% | 49億円 | 44.1% |
| AI事業 | 4億円 | 3.5% | 2億円 | 50.0% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01コンサルティング事業主力
Joint Initiative型(出向・事業責任者派遣)と従来型コンサルティング(CxO伴走・戦略立案/DX/AI活用支援)を提供。クライアント内部に入り込み、新規事業創造・ポートフォリオ転換等の変革をハンズオンで実行。成果報酬型(利益シェア)も目指す。子会社:アバランチ、上海巨球協英信息技術、X-AI.Labo。
- Joint Initiative(JI)型コンサルティング
- クライアントに出向・事業責任者として派遣され、事業変革や新規事業を共創。成果に応じた利益シェアも視野。
- 従来型コンサルティング
- CxOクラスへの伴走、戦略立案、DX・デジタル戦略の構想策定・実行支援。
02クラウドプロダクト事業準主力
コンサルティングで蓄積したノウハウをSaaS型プロダクトとして提供。現在はセールススイート(顧客セグメンテーション・NRR向上)とスペンドインテリジェンススイート(支出最適化・AI不正検知)を開発中。
- セールススイート
- 売上明細データをもとに顧客セグメンテーションを行い、重点フォロー顧客を動的に可視化、NRRと営業生産性向上を支援するSaaS。
- スペンドインテリジェンススイート
- 支出の見える化、最適化手法の提供、AI不正検知、自動発注等による業務効率化を支援するSaaS。
製品と技術
クライアント内部に入り込むJoint Initiative型コンサルティング
グロービングの中心的なサービスが「Joint Initiative(JI)型コンサルティング」である。これはコンサルタントがクライアント企業に出向する形で事業責任者等として内部に入り、新規事業創造やポートフォリオ転換などの変革をハンズオンで共創する。従来のコンサルティングがアドバイス提供にとどまりがちだったのに対し、JI型では主体者としてリスクを負い、成果に応じた利益シェアも視野に入れる。具体的にはクライアントから人材・資金を、当社からノウハウ・人材を提供しチームアップする。2025年5月期にはコンサルティング売上の43.6%をJI型が占め、比率は年々上昇している。担当テーマは経営戦略、新規事業立ち上げ、M&A戦略、DX/デジタル戦略、カーボンニュートラルなど多岐にわたる。
従来型コンサルティングとAI活用による生産性向上
JI型と並んで提供されるのが従来型コンサルティングである。こちらはCxOクラスへの伴走、戦略立案・実行支援、DX・AI活用支援を主なサービスとするが、あくまで「外部的視点を持ったインサイダー」としてクライアント内部に寄り添う点が特徴である。グロービングは両タイプのコンサルティング業務において、社内のGLB Intelligenceチームが開発したAIツールを活用し、議事録作成やリサーチといったジュニアスタッフの工数を大幅に削減している。これによりコンサルタントの生産性を高め、人的な頭数に依存しないスケールを目指す。さらに、コンサルティングで蓄積したノウハウはSaaSプロダクトへと展開され、低コストでの提供を可能にしている。
セールススイートとスペンドインテリジェンススイートの二製品
クラウドプロダクト事業では現在2つのSaaSを開発・提供している。「セールススイート」は売上明細データを基に顧客セグメンテーションを自動実行し、重点的にフォローすべき顧客を動的に可視化する。NRR(ネット・レベニュー・リテンション)の向上と営業生産性の改善を目的とし、2023年12月から商用利用が開始された。「スペンドインテリジェンススイート」は外部支出の見える化、最適化手法の提示、AI不正検知、自動発注による業務効率化を支援する。両製品ともコンサルティングで培った知見をシステム化したもので、従来は高価格だったエンタープライズ向けノウハウをより幅広い企業に提供する狙いがある。ただし2025年5月期の売上高は合計4,800千円とまだ初期段階であり、研究開発投資が継続されている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
人材派遣・教育で急成長、高収益体質
グロービングは人材派遣・教育サービスを提供する企業。同業のジンジブやイシンと競合するが、急成長しており売上高は42億円から115億円へ急拡大見込み。営業利益率も9.5%から35.7%へ大幅改善し、高収益体質を確立。成長市場である人材関連サービスで、差別化されたサービスにより競合を上回るパフォーマンスを示している。業界内では新興ながら存在感を増している。
強み
- 売上高が前年比で約2倍増と急成長し、業界内で存在感が向上。
- 営業利益率35%超と業界トップクラスの高収益を実現。
- 人材派遣・教育市場は成長分野であり、今後の需要拡大が見込める。
- 独自の人材育成プログラムなどで競合との差別化に成功。
課題
- 高成長が持続可能か不透明であり、市場成熟後の戦略が課題。
- ジンジブなど競合も同分野で成長しており、優位性維持が困難。
- 人材派遣・教育事業は優秀な人材の確保が鍵であり、採用競争が激化。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
IT・SaaSの時価総額近傍。太字がグロービング
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3612ワールド | 590億円 | 9.3倍 |
| 2 | 9757船井総研ホールディングス | 585億円 | 13.4倍 |
| 3 | 3371ソフトクリエイトホールディングス | 580億円 | 12.9倍 |
| 4 | 3932アカツキ | 556億円 | 9.8倍 |
| 5 | 7921TAKARA & COMPANY | 548億円 | 15.9倍 |
| 6 | 277Aグロービング | 528億円 | 20.1倍 |
| 7 | 9474ゼンリン | 521億円 | 17.7倍 |
| 8 | 4687TDCソフト | 514億円 | 12.5倍 |
| 9 | 4051GMOフィナンシャルゲート | 508億円 | 30.5倍 |
| 10 | 8151東陽テクニカ | 494億円 | 16.2倍 |
| 11 | 3679じげん | 490億円 | 10.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。
会社の歴史
沿革 14件
輪島総介と林直毅が鎌倉で創業した2017年
グロービング株式会社は2017年1月、現代表取締役代表パートナーの輪島総介と元代表取締役の林直毅の共同により、神奈川県鎌倉市で設立された。創業直後からコンサルティング事業を展開していたわけではなく、当初は小規模な組織だった。会社名は「Globe(地球・世界)」と「ing(推進力)」を組み合わせた造語で、「地球・世界に羽ばたく人・企業・社会を育てていく」というメッセージを込めている。設立から本格的な事業開始まで約4年の期間を要し、その間は基盤固めの時期に充てられた。
三菱マテリアルとのMMDX契機に事業本格化した2021年
2021年3月、三菱マテリアル株式会社との間で「MMDX(三菱マテリアルのDX戦略)」プロジェクトを開始したことを契機に、コンサルティング事業が本格的に動き出した。この大型案件を皮切りに、グロービングは外部視点を持ったインサイダーとしてクライアント内部に入り込み変革をドライブする独自スタイルを確立していく。同年の売上高は10億円(第7期)に達し、以後急成長の起点となった。翌2022年には株式会社SkyDrive(空飛ぶクルマ)やパーソルクロステクノロジーとの戦略契約を相次いで獲得し、事業領域を広げた。
パーソルグループとの資本業務提携と案件拡大の2022年
2022年11月、グロービングはパーソルプロフェッショナルアウトソーシング株式会社(現パーソルクロステクノロジー株式会社)と資本業務提携を締結した。これにより人材・IT領域での協業関係を強化し、コンサルティング案件の獲得基盤を拡大した。同年2月には株式会社SkyDriveとの戦略コンサルティング契約、3月にはパーソルクロステクノロジーとの経営ダッシュボード構想検討プロジェクトを開始するなど、複数の大型案件を同時に動かす体制が整った。この時期からコンサルタントの積極採用も始まり、組織の拡大フェーズに入る。
子会社化と吸収合併で組織再編した2023年
2023年はグループ体制の再編が相次いだ。まず2月、株式会社SoGuu(アプリ開発事業)を子会社化し、同年5月には吸収合併して同社の事業と人的資本を取り込んだ。同時に本店を東京都港区南青山に移転し、首都圏での事業拠点を強化した。さらに10月には株式会社アバランチを子会社化し、クリエイティブ・マーケティング・サービスデザインの機能をグループ内に取り込んだ。これにより戦略立案から実行までのワンストップサービス提供の基盤が整い、コンサルティング事業のラインアップを拡充した。
セールススイート商用開始と新たな収益の柱への挑戦
2023年12月、クラウドプロダクト事業の第一弾として「セールススイート」の商用利用が開始された。これは売上明細データをもとに顧客セグメンテーションを行い、重点フォロー顧客を動的に可視化するSaaSである。コンサルティングで培ったノウハウをシステム化し、従来はエンタープライズ向け高価格だったサービスを幅広い顧客に提供する狙いがある。ただし2025年5月期の同事業の売上高は4,800千円と微々たるものであり、投資が先行している段階である。もう一つのプロダクト「スペンドインテリジェンススイート」も開発中で、AI不正検知や自動発注機能を備える。
上海拠点とLaboro.AIとのJV設立でAI体制を強化した2024年
2024年1月、グロービングは中華人民共和国上海市に上海巨球協英信息技術有限公司を設立した。これはSI-X事業の実装部隊として、オフショアでIT人材を採用し開発体制を強化する目的である。同年5月にはAI先進企業である株式会社Laboro.AIとの間でジョイントベンチャー「X-AI.Labo株式会社」を設立し、AIトランスフォーメーション(AI-X)の社会実装を目指す基本合意を締結した。このJVを通じて、自動車・エネルギー産業など日本を代表するクライアントへAIソリューションを提供する体制を整えた。これによりコンサルティングとAI技術の融合を加速させている。
東証グロース市場に上場し資本基盤を強化した2024年11月
2024年11月、グロービングは東京証券取引所グロース市場に新規上場した。上場に伴う公募増資により資本金が1,105,288千円、資本準備金が1,105,288千円増加し、純資産は5,869,749千円に拡大した。上場から間もない2025年5月期には、売上高83億円、営業利益28億円、当期純利益18億円と過去最高を記録。公表されている2026年5月期の計画では売上高115億円、営業利益41億円、当期純利益31億円とさらなる成長を見込む。上場後の資金調達と認知度向上を背景に、採用と事業拡大を加速させるフェーズに入っている。
年表14件を開く
2010年代
- 2017年1月創業輪島総介(現取締役兼上級執行役員)及び林直毅(元当社代表取締役)が共同で当社を神奈川県鎌倉市に設立
2020年代
- 2021年3月三菱マテリアル株式会社とのMMDX(三菱マテリアルのDX戦略)プロジェクト開始を契機に本格的にコンサルティング事業開始
- 2022年2月株式会社SkyDriveと空飛ぶクルマ事業における戦略コンサルティング契約を締結
- 2022年3月パーソルクロステクノロジー株式会社との経営ダッシュボード構想検討プロジェクト開始
- 2022年11月パーソルプロフェッショナルアウトソーシング株式会社(現 パーソルクロステクノロジー株式会社)と資本業務提携
- 2023年2月M&A当社の現代表取締役である田中 耕平が個人事業としてアプリ開発事業を営んでいた株式会社SoGuuを同社の事業及び人的資本を取り込むことを目的に子会社化
- 2023年5月M&A株式会社SoGuuを吸収合併 東京都港区に本店(本社)移転
- 2023年10月M&A顧客企業の事業創出やブランディング戦略の立案遂行などに必要となるクリエイティブ/マーケティング/サービスデザイン分野での機能・サービス拡大のため、株式会社アバランチを子会社化
- 2023年12月クラウドプロダクト事業におけるセールススイートの商用利用開始
- 2024年1月創業SI-X事業(注)1の立ち上げを行う上で、実装部隊としてオフショアの上海に拠点を作り現地でIT人材の採用を行うために中華人民共和国上海市に上海巨球協英信息技術有限公司を設立
- 2024年5月創業株式会社Laboro.AIとAIトランスフォーメーション(AI-X)(注)2の社会実装を目指したジョイントベンチャー設立に向けた検討に関する基本合意書締結 株式会社Laboro.AIとAI-Xの社会実装を目指したジョイントベンチャーX-AI.Labo株式会社を設立
- 2024年11月上場東京証券取引所グロース市場へ新規上場
- 2025年12月M&AX-AI.Labo株式会社を吸収合併
- 2026年4月東京証券取引所プライム市場への市場区分変更
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/5期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
Joint Initiative型コンサルティングの推進
クライアント内部に入り込み、経営層と一体となって課題解決を図るコンサルティング手法を強化する。具体的には、顧客の内部に常駐し、予算立案段階から関与するプロジェクトの比率を高めることで、顧客粘着性と顧客単価の向上を目指す。
- 02
AIとDXによる生産性向上と新収益モデル
自社開発のAIプロダクトを活用してコンサルティング業務の生産性を飛躍的に向上させるとともに、クライアントとの共同開発によりAIプロダクトの事業化・外販を進める。将来的には複数ユーザーへの横展開で新たな収益モデルを確立する。
- 03
優秀人材の確保と育成
中途採用を中心に即戦力人材の獲得を強化し、質の高い研修・育成プログラムを提供する。柔軟な働き方の選択肢や福利厚生の充実、社内コミュニケーション活性化により従業員エンゲージメントと定着率向上を図る。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 2期分
グループ全体で298人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,599万円で、1期前と比べて+5.1%。平均年齢は35.4歳、平均勤続年数は1.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年5月 | 1,521 | 34.7 | 1.3 | 273 | 952 |
| 2026年5月 | 1,599 | 35.4 | 1.8 | 298 | 1,342 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社2社(国内 1 / 海外 1、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社アバランチ大阪府大阪市 西区 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外上海巨球協英信息技術有限公司中国上海市 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年5月期の売上高は115億円、営業利益は40億円。前期と比べると増収増益で、売上が+38.6%、利益が+53.8%。
会社が出している今期の予想2027年5月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 161億円 | 115億円 |
| 営業利益 | 48億円 | 40億円 |
| 純利益 | 34億円 | 29億円 |
| 1株あたり配当 | ¥35.6 | ¥35.6 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
半期ごとの推移
4期分
直近は2026年下期で、売上は58億円、営業利益は20億円。前年の2025年下期と比べると、売上は+31.8%、営業利益は+42.9%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年上期 | 39 | 14 | 35.9 | 9 |
| 2025年下期 | 44 | 14 | 31.8 | 9 |
| 2026年上期 | 57 | 21 | 36.8 | 16 |
| 2026年下期 | 58 | 20 | 34.5 | 15 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。
業績の推移
有価証券報告書 6期分
2022年2月期からの6期で、売上は10億円から115億円へ11.5倍に増えた。直近期の営業利益率は34.8%。売上は4期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年2月 | 10 | — | 2 | — | 1 |
| この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません | |||||
| 2022年5月 | 4 | — | 1 | — | 1 |
| 当社の現代表取締役である田中 耕平が個人事業としてアプリ開発事業を営んでいた株式会社SoGuuを同社の事業及び人的資本を取り込むことを目的に子会社化 | |||||
| 2023年5月 | 26 | — | 7 | — | 5 |
| SI-X事業(注)1の立ち上げを行う上で、実装部隊としてオフショアの上海に拠点を作り現地でIT人材の採用を行うために中華人民共和国上海市に上海巨球協英信息技術有限公司を設立 | |||||
| 2024年5月 | 42 | 4 | 4 | 9.5 | 3 |
| X-AI.Labo株式会社を吸収合併 | |||||
| 2025年5月 | 83 | 26 | 26 | 31.3 | 16 |
| 2026年5月 | 115 | 40 | 40 | 34.8 | 29 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年5月期
売上高115億円のうち、営業利益として残るのは40億円で34.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は29億円、売上の25.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金33.0%38億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金32.2%37億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益34.8%40億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 4期分
2026年5月期は営業CFが33億円、投資CFが−26億円で、差し引きのフリーCFは7億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は57億円で、売上の5.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年5月 | 11 | −2 | 5 | 9 | 16 |
| 2024年5月 | −1 | −2 | 0 | −3 | 14 |
| 2025年5月 | 33 | −4 | 24 | 29 | 66 |
| 2026年5月 | 33 | −26 | −17 | 7 | 57 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 6期分
2026年5月期の総資産は120億円。このうち返さなくてよい自己資本が76億円で、自己資本比率は63.5%(業種中央値53.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2022年2月 | 4 | 1 | 3 | 30.9 |
| 2022年5月 | 4 | 2 | 2 | 49.8 |
| 2023年5月 | 22 | 12 | 10 | 55.6 |
| 2024年5月 | 31 | 15 | 10 | 48.9 |
| 2025年5月 | 92 | 57 | 34 | 61.8 |
| 2026年5月 | 120 | 76 | 44 | 63.5 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で534社中12位あたり、逆に低いのは配当利回りで534社中346位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,838で、1年前と比べて-39.2%。過去52週の値幅のなかでは17%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 20.1倍 |
| PER (会社予想) | 15.5倍 |
| PBR | 6.51倍 |
| 配当利回り | 1.94% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月20日に前日比+7.71%の1858円となり、1カ月で10.73%上昇しました。ただし200日線2312.42円を19.6%下回っており、52週高値3230円からは-42.5%の水準です。7月16日に147.7万株と急増した出来高は、8月20日も22万株と高水準で、売買が活発です。RSIは77.08と過熱気味で、25日線1695.28円を9.6%上回る一方、75日線2067.99円には届いていません。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PER 18.7倍(予想15.3倍)は同業平均22.5倍を下回り割安。PBR 7.04倍は平均2.37倍を大幅に上回るが、ROE 48.8%と非常に高く成長企業として評価できる。無配だが利益成長が顕著(売上高2倍増)でバリュエーションは妥当。今後配当開始の可能性があればさらに魅力が増す。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 20.1倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 15.5倍 | — |
| PBR | 6.51倍 | 3.51倍 |
| ROE | 43.2% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
グロービングは、ITエンジニア派遣市場で急成長を遂げている。強気派は、旺盛なIT人材需要を背景に高成長が続くとみて、2026年5月期の営業利益率35.7%という極めて高い収益性計画を評価。需給ギャップが大きく、単価上昇も期待できる。弱気派は、人材派遣業界は競争が激しく、離職率や人材確保の難しさがリスクと指摘。また、急拡大する売上計画に対して、営業利益率の急改善が非現実的と捉える。さらに、PER約18.7倍は成長率を織り込んでいるが、下振れの余地あり。
- IT人材需要の追い風
エンジニア不足で単価上昇継続
- 高い収益性計画
26/5期営業利益率35.7%目標
- 過去実績の高成長
売上高:26→42→83億円と倍増
- 2026年5月期営業利益41億円達成2026年7月決算発表影響強
営業利益前期比+46%、利益率35.7%維持、EPS31億円
- 高ROE評価でPBR改善継続影響中
ROE48.8%はサービス業平均を大幅に上回り、PBR7.0倍でも割安感
- 事業拡大による売上高成長加速継続影響中
売上高115億円(前期比+39%)、高成長続く
- 株価下落後のリバウンド期待短期影響弱
年初来-30%下落、PER15.3倍予想で割安感、買い戻し
- 競争の激しい業界
大手派遣会社との競合や価格圧力
- 人材確保リスク
離職率上昇や採用難で成長鈍化
- 非現実的な利益計画
急成長時の粗利維持は困難
- 利益率のピークアウト懸念継続影響強
営業利益率33.7%→35.7%も、競争激化で低下リスク
- PER18.7倍の割高修正継続影響中
同業平均PER15倍程度、成長鈍化で調整余地
- 大口顧客への依存リスク不定影響中
サービス業は特定顧客への依存度高い場合、失注で業績急落
- IPO後のロックアップ解除不定影響弱
新規上場後、創業者株売却で需給悪化の可能性
- 売上高成長率
- 成長ドライバーが稼働しているか確認
- 営業利益率
- 収益性計画の達成度合いを測る
- エンジニア稼働率
- 人材の有効活用と離職防止の指標
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり35.6円。いまの株価に対する利回りは1.94%。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥35.6
株主
有価証券報告書より
2026年5月期末の株主数は延べ3,503人。区分でいちばん多いのは事業法人で41.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.6%を占め、残る49.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2025年5月% | 2026年5月% |
|---|---|---|
| 事業法人 | 41.6 | 41.6 |
| 個人・その他 | 45.0 | 37.8 |
| 金融機関 | 6.3 | 9.0 |
| 外国法人 | 5.5 | 6.3 |
| 証券会社 | 1.5 | 5.3 |
| 自己株式 | — | 0.7 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | EMMA&KEITO株式会社 | 30.46 |
| 02 | 輪島 総介 | 17.20 |
| 03 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 7.03 |
| 04 | パーソルクロステクノロジー株式会社 | 6.53 |
| 05 | 株式会社KFV | 4.35 |
| 06 | MSIP CLIENT SECURITIES | 4.09 |
| 07 | 田中 耕平 | 3.22 |
| 08 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 2.68 |
| 09 | 増本 秀俊 | 2.06 |
| 10 | 小寺 拓也 | 2.00 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-24田中 耕平新規の大量保有報告7.77%
- 2026-06-04モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社新規の大量保有報告1.84%-3.31pt
- 2026-05-08モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社新規の大量保有報告5.15%+1.45pt
- 2026-04-21モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社新規の大量保有報告3.70%-0.30pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 6期分
1株利益は6期で−100%、1株純資産は6期で−100%。直近期のROEは43.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年2月 | 124,066 | 135,104 | 169.8 | — |
| 2022年5月 | 78 | 213 | 44.6 | — |
| 2023年5月 | 19 | 47 | 65.9 | — |
| 2024年5月 | 10 | 59 | 19.2 | — |
| 2025年5月 | 58 | 198 | 43.9 | 37.1 |
| 2026年5月 | 101 | 268 | 43.2 | 24.8 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/5期の役員報酬は総額478百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 田中耕平 | 代表取締役 社長 兼 CEO上級執行役員 | 47 | 2,176,300 |
| 中川和彦 | 代表取締役 副社長 兼 上級執行役員 | 46 | 316,250 |
| 福田浩基 | 取締役 兼 CSO上級執行役員 | 43 | 50,000 |
| 輪島総介 | 取締役 兼 上級執行役員 | 55 | 13,690,300 |
| 米山恭右 | 取締役 | 60 | — |
| 田村誠一 | 取締役 | 57 | — |
| 高橋広敏 | 取締役 | 57 | — |
| 本田雄輔 | 常勤監査役 | 51 | — |
| 細川琢夫 | 監査役 | 73 | — |
| 西本俊介 | 監査役 | 46 | — |
| 坂本真樹 | 取締役 | 56 | — |
役員報酬の内訳2026/5期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 退職慰労百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 434 | 18 | 452 | 90 |
| 社外取締役 | 6 | 26 | — | 26 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/5期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容3,144字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,549字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク6,685字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)8,445字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
- 決算説明資料2026年5月期 決算説明会資料2026-07-15
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