概要
Synspective(シンスペクティブ)は、小型合成開口レーダ(SAR)衛星の開発・製造・運用とデータ販売・解析を一貫して手掛ける宇宙ベンチャーである。2018年に東京で創業し、2024年12月に東京証券取引所グロース市場へ上場した。天候や昼夜に左右されないSAR技術を活かし、防衛・防災・インフラ監視などの官需を中心に事業を展開する。独自の小型SAR衛星「StriX」シリーズは100kg級ながら大型衛星と遜色ない撮像能力を持ち、日本最高分解能25cmの画像取得に成功している。従業員228名(2025年12月期)。
単一セグメントで展開する衛星データ事業
Synspectiveグループは当社及び連結子会社4社で構成され、衛星データ事業の単一セグメントで事業を展開する。自社で開発・製造した小型SAR衛星「StriX」を運用し、取得したデータを販売するとともに、データサイエンスを用いた解析ソリューションを提供する。衛星の打上げや衛星・地上間の通信設備利用は外部委託するが、データ取得からエンドユーザーへの価値提供までのオペレーションを一貫して行うことで、安定したデータ供給とマーケットニーズに即したサービス開発を可能にしている。グループ会社には、衛星運用を担うSynspective Japan、シンガポールのマーケティング拠点Synspective SG Pte. Ltd.、2025年3月に設立した米国子会社Synspective USA HD, Inc.及びSynspective USA, Inc.があり、量産工場として神奈川県大和市にヤマトテクノロジーセンターを保有する。
小型化と低コストを実現したStriXの技術基盤
Synspectiveの中核技術は、政府のImPACTプログラム(2015~2019年度)の成果を応用した小型SAR衛星「StriX」にある。StriXは重量100kg級と、従来の大型SAR衛星(例:JAXAのだいち4号は約3トン)と比較して重量比で約10分の1に小型化され、展開型スロットアレーアンテナにより大型衛星と同等の5mアンテナを実現。1kW級の高出力アンプと高度な熱制御を組み合わせ、撮像能力を維持したまま打上げと製造費用を合わせて約20分の1の低コスト化を達成した。この低コストにより、多数機でのコンステレーション形成が可能となり、高頻度観測という従来の課題を克服している。2024年7月にはStriXシリーズで日本最高分解能となる25cmのSAR画像取得に成功した。
売上と補助金に依存する現段階の収益構造
Synspectiveグループの経営管理上の重要指標は総収入(売上高+補助金収入)、衛星運用機数、受注額及び受注残高である。2025年12月期の総収入は61億4,088万円(前連結会計年度比144.8%増)で、内訳は売上高23億7,650万円(同2.6%増)、補助金収入37億6,437万円(同1,859.5%増)と補助金の割合が大きい。これは内閣府の実証事業や経済産業省のSBIR、JAXA宇宙戦略基金などの公的資金を積極的に活用しているためである。受注残高は249億6,064万円で、宇宙戦略基金の交付決定額164億円などが含まれる。一方、2025年12月期は営業損失41億円、親会社株主に帰属する当期純損失4億円と赤字が続いており、衛星コンステレーション構築に向けた投資段階にある。
国内外に広がる事業基盤と子会社ネットワーク
Synspectiveは日本のみならず、アジア・北米に事業基盤を拡大している。2018年9月にはシンガポールにマーケティング拠点としてSynspective SG Pte. Ltd.を設立。2022年1月には新設分割で連結子会社Synspective Japanを設立し、衛星運用業務を分離した。2024年9月には神奈川県大和市に量産工場「ヤマトテクノロジーセンター」が稼働し、StriXの量産体制を整えた。2025年3月には北米・ラテンアメリカ市場開拓のため、米国に持株会社Synspective USA HD, Inc.と事業会社Synspective USA, Inc.を設立。さらに2026年2月には、三菱電機・スカパーJSAT・三井物産が出資する株式会社トライサット・コンステレーション及び三菱電機と、小型SAR衛星画像データ取得等に関する業務委託契約を締結し、防衛省向け事業にも参画している。
業界の中での役割は地球観測データの供給・解析サービスを提供する衛星データプロバイダーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01政府・防衛関連主力
小型SAR衛星「StriX」で取得したデータを各国政府(特に防衛省庁)に販売。安全保障、防災・減災、インフラ監視などの需要に対応。24時間・全天候で安定したデータ取得が可能。
- SAR衛星データ販売
- 小型SAR衛星「StriX」によるコンステレーションから取得した画像データをオンラインプラットフォームで提供。高分解能で地形や構造物の変化を捉える。
02民間企業(損害保険・インフラ・資源エネルギー等)準主力
SARデータ解析に専門知識がない民間企業向けに、自動解析ソリューションを提供。災害リスク評価、大規模工事の安全管理、地形・環境調査などの需要に応える。
他衛星事業者に先駆けたソリューション開発
- 物体検知・分類分析ソリューション
- SARデータとアルゴリズムで船舶・航空機の位置や種類を検知。海洋監視や安全保障に活用。
- 地盤変動モニタリングソリューション
- InSAR解析により地盤変動をミリ単位で検出。地下工事の安全管理や資源採掘の影響調査に有用。
- 洪水被害分析ソリューション
- 悪天候でも浸水域や被害道路を即時把握。災害時の保険調査や救助活動を効率化。
製品と技術
小型SAR衛星「StriX」の撮像モードと分解能
Synspectiveが開発・運用する小型SAR衛星「StriX」シリーズは、3種類の撮像モードを備える。ストリップマップモードでは、撮像幅の長い画像をグランドレンジ分解能3.6m×グランドアジマス分解能2.6mで取得可能。スライディングスポットライトモードでは、より高分解能なグランドレンジ分解能0.46m×グランドアジマス分解能0.5mを実現。ステアリングスポットライトモードでは観測域を狭め、グランドレンジ分解能0.46m×グランドアジマス分解能0.25m(日本最高)の超高精細画像が得られる。衛星はX-band帯域を使用し、雲を透過する電波を自ら照射するため、昼夜や天候に依存せず安定したデータ取得が可能である。
Webプラットフォームで完結するデータ販売サービス
データ販売サービスでは、StriXコンステレーションで取得したSAR画像データを、オンラインプラットフォームを通じて顧客に提供する。顧客は購入枚数ベースの契約を結び、期間内にプラットフォーム上で観測地域を指定し、データ取得後に納品を受ける。主な顧客はSAR画像分析能力を持つ各国政府(特に防衛関連省庁)で、安全保障、防災・減災、インフラ開発などの用途に利用される。SAR画像データは、地表からの反射信号を処理して画像化したもので、地形や構造物の形状・変化を把握できる。2025年12月期のデータ販売による売上高は23億7,650万円であり、官需が売上の大部分を占める。
専門知識不要で使える解析ソリューション群
Synspectiveはデータ販売に加え、SARデータを自動解析して業務利用可能な情報として提供するソリューション事業を展開する。主なサービスは(a)物体検知・分類分析ソリューション(船舶や航空機の検知・分類、海洋・空港モニタリング)、(b)地盤変動モニタリングソリューション(InSAR解析によりmm単位の地盤変動を検出、地下工事のリスク管理など)、(c)洪水被害分析ソリューション(浸水域・浸水深を特定、被害道路・建物を自動判定)、(d)その他(森林状況可視化、洋上風力発電所向け風況解析、土砂災害分析など)。これらのソリューションは、SARデータの専門知識を持たない民間企業(損害保険、インフラ、資源エネルギー等)にも価値を提供し、料金は解析箇所・頻度に基づく。初回導入時にはコンサルティングを伴う場合がある。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 民間企業(損害保険・インフラ・資源エネルギー等)他衛星事業者に先駆けたソリューション開発
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
クラウドAI監視で急成長、赤字続く
クラウド型AI映像監視ソリューションを提供する新興企業。2024年12月期売上高23億円と前期比64%増と急成長だが、営業赤字が続く。同業のCocoliveやハッチ・ワークも類似領域だが、SynspectiveはAI解析に特化。資金調達と事業拡大の両立が課題で、競争激化の中での黒字化は不透明。
強み
- 独自のAIエンジンで高精度な監視・解析を実現し、セキュリティ需要に対応。
- 売上高が前期比64%増と拡大中で、市場シェア獲得が進む。
- 導入が容易なサブスクモデルで、中小企業にもリーチ可能。
- 特定業種向けカスタマイズに強み、差別化に成功。
課題
- 営業赤字が継続、2025年予想も赤字で改善のめど立たず。
- 成長投資でキャッシュフロー負担、追加調達リスク。
- Cocolive等が同分野で競合、顧客獲得競争激化。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がSynspective
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4478フリー | 2,348億円 | 220.3倍 |
| 2 | 4722フューチャー | 2,333億円 | 17.6倍 |
| 3 | 4483JMDC | 2,202億円 | 32.8倍 |
| 4 | 9746TKC | 2,152億円 | 15.3倍 |
| 5 | 2317システナ | 1,916億円 | 14.2倍 |
| 6 | 290ASynspective | 1,885億円 | — |
| 7 | 9682DTS | 1,867億円 | 15.6倍 |
| 8 | 4812電通総研 | 1,860億円 | 31.7倍 |
| 9 | 5032ANYCOLOR | 1,785億円 | 12.7倍 |
| 10 | 3765ガンホー・オンライン・エンターテイメント | 1,783億円 | 56.7倍 |
| 11 | 4776サイボウズ | 1,601億円 | 18.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 18件
2018年創業とシンガポール拠点の設立
Synspectiveは2018年2月、東京都千代田区に資本金5,000千円で設立された。設立後まもなく2018年4月に本社を中央区へ移転し、同年9月にはマーケティング拠点としてシンガポールに連結在外子会社Synspective SG Pte. Ltd.を設立、同時に取締役会を設置した。2019年10月には本社を現在の東京都江東区三好三丁目に移転した。創業から2年で海外拠点を設け、早期のグローバル展開を視野に入れた体制づくりを進めた。
初号機打ち上げと日本初の民間小型SAR画像成功
2020年12月、Synspectiveは小型SAR衛星の実証初号機の打ち上げに成功した。続く2021年2月、実証初号機による初画像データ取得に成功し、これは民間企業として日本初の小型SAR衛星画像取得となった。この成果は、当社の技術力とSAR衛星事業の実現可能性を内外に示す重要なマイルストーンとなった。なお、最初に打ち上げた実証機2機及び量産実証機1機は商用運用を終了し、2025年12月期末時点では軌道上で4機が運用中である。
官需の取り込みと実証事業の拡大(2022-2023)
2022年4月、Synspectiveは内閣府が推進する「小型SAR衛星コンステレーションの利用拡大に向けた実証」の採択事業者に決定された。これにより政府の実証プロジェクトでSAR衛星データの提供を行うこととなった。2023年10月には、令和4年度経済産業省「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR)」にも採択され、公的資金の獲得を拡大。これらの官需に支えられ、売上高は2022年12月期の5億円から2023年12月期には14億円へと増加し、受注残高も拡大した。
量産体制の確立と最高分解能25cm達成(2024)
2024年7月、Synspectiveは自社の小型SAR衛星StriXシリーズにより、日本最高分解能である25cmのSAR画像取得に成功した。これはステアリングスポットライトモードにおいて達成された。同年9月には、量産工場として神奈川県大和市にヤマトテクノロジーセンターが稼働開始し、衛星の量産体制が整った。同年11月にはJAXAの宇宙戦略基金「商業衛星コンステレーション構築加速化」に採択され、支援予定上限額237.9億円(うち164.4億円が交付決定)を得た。これらの基盤をもって、2028年以降の30機以上の衛星運用を目指す。
東証グロース上場と170億円超の資金調達
2024年12月、Synspectiveは東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場後の2025年1月にはオーバーアロットメントに関連した第三者割当増資を実施し、約14.2億円を調達。さらに2025年12月には、野村證券を割当先とする行使価額修正条項付新株予約権(第5回新株予約権)の行使及びヒューリック株式会社を割当先とする第三者割当増資により、総額170.3億円を調達した。その後、残存する第5回新株予約権を取得し消却。2025年2月にはみずほ銀行をアレンジャーとするシンジケートローン(8億円超)も組成し、大型資金を確保した。
米国進出と防衛省向けトライサット契約(2025-2026)
2025年3月、北米・ラテンアメリカにおける事業拡大を目的に、米国に持株会社Synspective USA HD, Inc.及び事業会社Synspective USA, Inc.を設立した。2026年2月には、三菱電機、スカパーJSAT、三井物産が出資する株式会社トライサット・コンステレーション及び三菱電機との間で、小型SAR衛星の画像データ取得等に関する業務委託契約を締結した。これは防衛省が落札した「衛星コンステレーションの整備・運営等事業」(予算2,832億円)の一部であり、Synspectiveは協力企業としてデータを供給する。これにより、日本国内の防衛分野でも安定的な収益基盤を築きつつある。
年表18件を開く
2010年代
- 2018年2月創業東京都千代田区に株式会社Synspective(資本金5,000千円)を設立
- 2018年4月東京都中央区に本社移転
- 2018年9月マーケティング拠点としてシンガポールに連結在外子会社Synspective SG Pte. Ltd.を設立
- 2018年9月取締役会を設置
- 2019年10月東京都江東区に本社移転
2020年代
- 2020年9月SAR衛星データを用いたクラウドベースサービス「地盤変動モニタリング(Land Displacement Monitoring)」をリリース
- 2020年12月小型SAR衛星の実証初号機の打上に成功
- 2021年2月実証初号機の初画像データ取得に成功、小型SAR衛星画像の取得成功は民間で日本初
- 2022年1月新設分割により連結子会社 株式会社Synspective Japanを設立、衛星運用を担う
- 2022年4月内閣府「小型SAR衛星コンステレーションの利用拡大に向けた実証」の採択事業者に決定
- 2023年10月令和4年度経済産業省「中小企業イノベーション創出推進事業」に採択
- 2024年7月自社小型SAR衛星のStriXシリーズにより、日本最高分解能である25cmのSAR画像取得に成功
- 2024年9月量産工場であるヤマトテクノロジーセンター(神奈川県大和市)が稼働開始(注5)
- 2024年11月宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙戦略基金「商業衛星コンステレーション構築加速化」に採択
- 2024年12月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2025年3月北米・ラテンアメリカにおける事業拡大のため、米国に持株会社Synspective USA HD, Inc.(当社100%子会社)および事業会社Synspective USA, Inc.(Synspective USA HD, Inc.の100%子会社)を設立
- 2025年12月野村證券株式会社を割当先とする行使価額修正条項付新株予約権(以下、「第5回新株予約権」)の行使およびヒューリック株式会社を割当先とする第三者割当による新株式の発行により、総額170.3億円を調達。なお、残存する第5回新株予約権の全部を取得し、その後直ちに消却
- 2026年2月株式会社トライサット・コンステレーション(出資会社:三菱電機株式会社、スカパーJSAT株式会社、三井物産株式会社)及び三菱電機株式会社との間で小型SAR衛星の画像データ取得等に関する業務委託契約を締結
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。
- 総収入売上高+補助金収入(具体的数値は明記なし)
- 衛星運用機数30機(コンステレーション)
- 受注額、受注残高(具体的数値は明記なし)
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
自社SAR衛星コンステレーションの機数拡大
地球を恒常的に俯瞰する自社SAR衛星「StriX」のコンステレーション機数を増やし、継続的なデータ販売で収益を積み上げる。
- 02
ソリューションラインナップ拡大による新市場開拓
SAR衛星が強みを持つ自然災害・安全保障・環境リスクを軸にソリューションを拡大し、新規衛星データ市場を開拓する。
- 03
三つのステージで成長(短期・中期・長期)
短期は日本政府向けデータ販売と補助金で安定収益基盤を構築し、中期は海外政府販売拡大と30機コンステレーションで1時間以内解析提供、長期はソリューション事業で高利益率を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 2期分
グループ全体で228人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は902万円で、1期前と比べて+3.3%。平均年齢は39.7歳、平均勤続年数は3.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年12月 | 874 | 39.9 | 2.8 | 192 | −1,615 |
| 2025年12月 | 902 | 39.7 | 3.2 | 228 | −1,798 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社4社(国内 2 / 海外 2、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。
- 国内Synspective SG Pte.Ltd.シンガ ポール · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社Synspective Japan東京都江東区 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Synspective USA HD, Inc.米国 デラウエア州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Synspective USA, Inc.米国 コロラド州 · 連結子会社議決権100.0%
- 調達12.8億円令和6年度 小型SAR衛星コンステレーションの利用拡大に向けた実証(その2)内閣府 · 2024-03-29
- 調達11.8億円令和5年度 小型SAR衛星コンステレーションの利用拡大に向けた実証(その2)内閣府 · 2023-03-20
- 調達6.5億円令和4年度 小型SAR衛星コンステレーションの利用拡大に向けた実証(その2)内閣府 · 2022-04-11
- 調達3.9億円令和7年度 小型SAR衛星コンステレーションの利用拡大に向けた実証(その2ー2)内閣府 · 2025-03-28
- 調達3.7億円令和8年度 小型SAR衛星コンステレーションの利用拡大に向けた実証(要件:広域)内閣府 · 2026-03-31
- 調達4,540万円令和7年度SAR衛星等を利用した被害棟数及び災害廃棄物発生量推計等支援委託業務〔総合評価落札方式〕環境省 · 2026-03-19
- 調達1,504万円衛星画像収集作業(StriX)(単価契約)海上保安庁 · 2026-07-31
- 調達1,455万円令和8年度地球観測衛星データを活用した山地災害箇所判読事業林野庁 · 2026-04-09
- 調達1,431万円衛星画像購入(単価契約)防衛省 · 2025-11-06
- 調達183万円StriX衛星SARデータの提供(単価契約)国土交通省 · 2026-03-02
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は24億円、営業利益は-41億円。前期と比べると増収で、売上が+4.3%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 64億円 | 24億円 |
| 営業利益 | -55億円 | -41億円 |
| 純利益 | 26億円 | -4億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
半期ごとの推移
3期分
直近は2026年上期で、売上は17億円、営業利益は−33億円。前年の2025年上期と比べると、売上は+30.8%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年上期 | 13 | −21 | −161.5 | −25 |
| 2025年下期 | 11 | −20 | −181.8 | 21 |
| 2026年上期 | 17 | −33 | −194.1 | −14 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。
業績の推移
有価証券報告書 6期分
2020年12月期からの6期で、売上は1億円から24億円へ24.0倍に増えた。直近期の営業利益率は-170.8%。売上は4期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年12月 | 1 | — | −27 | — | −27 |
| 2021年12月 | 1 | — | −25 | — | −25 |
| 新設分割により連結子会社 株式会社Synspective Japanを設立、衛星運用を担う | |||||
| 2022年12月 | 5 | — | −43 | — | −63 |
| 2023年12月 | 14 | — | −20 | — | −15 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2024年12月 | 23 | −31 | −36 | −134.8 | −36 |
| 北米・ラテンアメリカにおける事業拡大のため、米国に持株会社Synspective USA HD, Inc.(当社100%子会社)および事業会社Synspective USA, Inc.(Synspective USA HD, Inc.の100%子会社)を設立 | |||||
| 2025年12月 | 24 | −41 | −11 | −170.8 | −4 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高24億円のうち、営業利益として残るのは-41億円で-170.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-4億円、売上の-16.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。
- 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金100.0%24億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金170.8%41億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-170.8%-41億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 4期分
2025年12月期は営業CFが17億円、投資CFが−116億円で、差し引きのフリーCFは−99億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は245億円で、売上の122.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年12月 | −41 | −25 | 59 | −66 | 66 |
| 2023年12月 | −22 | −36 | 37 | −58 | 45 |
| 2024年12月 | −18 | −75 | 190 | −93 | 142 |
| 2025年12月 | 17 | −116 | 203 | −99 | 245 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 6期分
2025年12月期の総資産は494億円。このうち返さなくてよい自己資本が388億円で、自己資本比率は76.2%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2020年12月 | 67 | 66 | 1 | 97.7 |
| 2021年12月 | 91 | 89 | 2 | 97.8 |
| 2022年12月 | 99 | 81 | 18 | 81.8 |
| 2023年12月 | 113 | 79 | 34 | 69.5 |
| 2024年12月 | 282 | 199 | 83 | 68.9 |
| 2025年12月 | 494 | 388 | 106 | 76.2 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で605社中130位あたり、逆に低いのは営業利益率で605社中604位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,433で、1年前と比べて+67.0%。過去52週の値幅のなかでは47%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (会社予想) | 72.1倍 |
| PBR | 5.02倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月5日に前日比+8.21%の1345円まで上昇し、25日線(1190円)を明確に上抜けた。年初来高値2140円からは37%下落しているが、直近1ヶ月では+8.12%と持ち直し基調にある。7月29日に1019円まで売られた後、8月5日は198万株と出来高を伴って急反発した。75日線(1372円)が上値抵抗として意識される。RSIは55.25と中立やや強含みで、テクニカル的には改善傾向が見られる。52週安値807円対比では+67%の水準。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
売上高は2022/12期5億円から2025/12期24億円へ急拡大見込みだが、営業赤字が継続(2024/12期営業損失36億円)。強気派は、AI市場の成長性と同社の技術力、売上拡大による赤字縮小を期待。PBR3.96倍と高く、将来の利益創出を先取り。弱気派は、赤字規模が大きく、黒字化の時期が不透明。競合との差別化も困難で、キャッシュ消耗リスクを懸念。PERが算出不可な点も不信感材料。
- AI市場の成長性
AI需要拡大で売上高が急成長中
- 赤字縮小傾向
純損失が63→15→36→4億円へ改善基調
- 技術力への期待
独自の画像・音声認識技術に将来性
- 純損失4億円へ大幅改善2025/12影響中
純損失36億→4億円、収益化進む
- 売上高24億円で過去最高更新2025/12影響弱
FY24比+1億円、成長継続
- 衛星データ需要拡大の追い風不定影響中
国内衛星市場拡大、受注増期待
- 業績の赤字縮小トレンド継続影響弱
3期連続で純損失縮小傾向
- 赤字継続リスク
営業赤字が継続し、黒字化のめど立たず
- 競合激化
AI分野は大企業やスタートアップ競争激しい
- キャッシュ消耗
赤字により資金消耗リスク。PER算出不能
- 営業損失41億円と拡大2025/12影響強
営業損失31億→41億円、研究開発費増
- 売上高伸び率5%未満と低成長2025/12影響中
FY24比+4%, 事業拡大ペース低下
- 3期連続営業赤字、資金調達必要継続影響中
営業利益マイナス継続、キャッシュ消耗
- 株価1年で7.7%下落継続影響弱
成長期待剥落で軟調推移
- 売上高成長率
- 市場の受容度と事業拡大ペースを測る
- 営業赤字の縮小幅
- 黒字化への進捗を確認する最重要指標
- 現金及び現金同等物
- 資金繰りの健全性。赤字下のキャッシュ消耗を監視
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ19,503人。区分でいちばん多いのは個人・その他で40.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.4%を占め、残る51.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|
| 個人・その他 | 52.9 | 40.6 |
| 事業法人 | 36.5 | 35.3 |
| 金融機関 | 5.1 | 13.1 |
| 外国法人 | 4.5 | 6.3 |
| 証券会社 | 0.9 | 4.6 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | ヒューリック株式会社 | 12.17 |
| 02 | 三菱電機株式会社 | 9.50 |
| 03 | 新井 元行 | 6.85 |
| 04 | スペース・エースタート1号投資事業有限責任組合 | 6.54 |
| 05 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 6.28 |
| 06 | 清水建設株式会社 | 5.28 |
| 07 | SPエースタート1号投資事業有限責任組合 | 4.92 |
| 08 | 白坂 成功 | 3.42 |
| 09 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 2.85 |
| 10 | 日本グロースキャピタル投資法人 | 2.38 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-13ヒューリック株式会社新規の大量保有報告15.72%+1.19pt
- 2026-08-05ヒューリック株式会社新規の大量保有報告14.53%+1.18pt
- 2026-07-30ヒューリック株式会社変更報告13.35%+1.17pt
- 2026-07-29ヒューリック株式会社新規の大量保有報告13.35%+1.17pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 6期分
1株利益は6期で+100%、1株純資産は2期で+59%。期末時点の株価にもとづく指標の推移。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 |
|---|---|---|
| 2020年12月 | −7,782 | — |
| 2021年12月 | −6,739 | — |
| 2022年12月 | −88 | — |
| 2023年12月 | −21 | — |
| 2024年12月 | −43 | 180 |
| 2025年12月 | −3 | 286 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
経営陣
16名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は16名。2025/12期の役員報酬は総額108百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 新井元行 | 代表取締役 CEO | 47 |
| 小畑俊裕 | 取締役 | 53 |
| 志藤篤 | 取締役CFO | 46 |
| 海老澤観 | 取締役 | 66 |
| 渥美優子 | 取締役 | 55 |
| 榎本亮 | 取締役 | 63 |
| 服部実穂 | 常勤 監査役 | 42 |
| 吉村龍吾 | 監査役 | 61 |
| 戸田隆夫 | 監査役 | 66 |
| 秋山郁 | 取締役CSPO | 39 |
| 今泉友之 | 執行役員 データプロダクション部ゼネラルマネージャー | — |
| 小田原孝行 | 執行役員 Chief Revenue Officer | — |
残りの役員4名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 藤原敬三 | 執行役員 ソリューション開発部ゼネラルマネージャー | — |
| ケラリウ・ステファン・アンドレイ | 執行役員 衛星システム開発第一部ゼネラルマネージャー | — |
| 森岡肇 | 執行役員 衛星システム開発第二部ゼネラルマネージャー | — |
| 左納健大 | 執行役員 経営戦略部ゼネラルマネージャー | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 株式報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 45 | 36 | 36 | 81 | 27 |
| 社外取締役 | 6 | 24 | 3 | 3 | 27 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容9,604字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題9,356字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク16,165字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,885字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
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