概要
TKCは、税理士・会計事務所向けのクラウド型会計システム「FXクラウドシリーズ」を中核とする情報サービス企業である。売上高835億円、営業利益率19.3%(2025年9月期)と高収益を誇り、会計事務所のデジタル化支援を通じて中小企業の黒字決算を促進する。さらに地方公共団体向け業務システムや印刷事業も展開し、80万件超の顧客にサービスを提供する。
会計事務所向け事業が売上の約8割を占める
会計事務所事業部門は、TKC全国会に所属する約1万1600名の税理士・公認会計士と連携し、会計・税務・経営管理の統合システムを提供する。主力の「FXクラウドシリーズ」は法人企業約32万7000社に導入され、クラウド版の利用割合は約44%。売上高は連結全体の約80%を占め、2025年9月期は前期比11.0%増の834億7600万円に達した。営業利益も12期連続で最高益を更新している。
地方公共団体事業は標準準拠システム移行を推進
地方公共団体事業部門では、市区町村向けにクラウド型情報処理サービス(TISC)を提供する。2025年9月末時点で68団体の標準準拠システム移行を完了し、2026年3月末の期限までに全顧客の移行を完了する見通し。この部門の売上高は連結の約15%を占め、自治体の業務効率化に貢献している。
子会社が製造・開発・出版を分担するグループ体制
グループは当社と子会社5社、関連会社1社で構成される。㈱TLPはコンピュータ用連続伝票などの印刷・DPS事業、㈱スカイコムはソフトウェア開発、㈱TKC出版は税務・経営書籍の出版、TKCカスタマーサポートサービス㈱はヘルプデスクサービス、TKC保安サービス㈱はビル管理を担当する。各社が専門分野に特化することで、効率的な事業運営を実現している。
印刷事業はグループ内需要と外部販売を両立
印刷事業は子会社㈱TLPが担い、会計システムで使用する連続帳表や一般事務用伝票、データ・プリント・サービス(DPS)を製造・販売する。グループ内の需要に加え、外部顧客への販売も行う。連結売上高に占める比率は小さいが、システム利用に不可欠なサプライ品として安定した収益源となっている。
業界の中での役割は会計事務所向けクラウド会計サービス・システム提供、地方公共団体向け情報システム提供にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2025/9期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 会計事務所事業 | 528億円 | 63.2% | 125億円 | 23.7% |
| 地方公共 団体事業 | 276億円 | 33.1% | 35億円 | 12.7% |
| 印刷事業 | 31億円 | 3.7% | 1億円 | 3.2% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01会計事務所主力
税理士・会計事務所とその関与先企業に対し、クラウド型の会計・税務・経営情報システム(TKCシステム)の開発提供、情報処理サービス(TKC統合情報センター・TISC)、コンサルティング、オフィス機器、コンピュータ会計用事務用品の販売を行う。子会社がヘルプデスク、印刷物・事務用品製造、ソフト開発、出版などを分担。
- TKCコンピュータ会計システム
- 会計事務所および関与先企業向けの総合会計・税務・経営管理システム。クラウド型で提供。
- TKC統合情報センターによるコンピューター・サービス
- 集中処理型の情報処理サービス。会計データの処理・保管を代行。
- TKCインターネット・サービスセンター(TISC)
- インターネットを介したクラウド型情報処理サービス。遠隔地からのアクセスに対応。
- システムコンサルティング
- 専門スタッフによる会計システム導入・運用・業務改善のコンサルティング。
- オフィス機器
- 情報サービス利用に伴うパソコン、サーバー、周辺機器等の販売。
- サプライ用品
- コンピュータ会計用の連続帳表や各種事務用品の販売。
02地方公共団体準主力
市区町村等の地方公共団体に対して、情報処理サービス(TISC)、ソフトウェア・コンサルティング、オフィス機器の販売を提供。子会社TKCカスタマーサポートサービスがヘルプデスクを、㈱TLPが印刷物を、㈱スカイコムがソフトウェアを開発・製造。
- TKCインターネット・サービスセンター(TISC)
- 地方公共団体向けのクラウド型情報処理サービス。
- ソフトウェア及びコンサルティング
- 自治体業務に特化したシステムソフトウェアの開発提供と導入コンサルティング。
- オフィス機器
- 情報サービス利用に伴うシステム機器の販売。
03印刷副次
子会社㈱TLPが、コンピュータ用連続伝票、一般事務用伝票、データ・プリント・サービス(DPS)、パンフレット等の印刷物を製造・販売。
- コンピュータ用連続伝票
- 会計システムで使用する連続帳表。
- 一般事務用伝票
- 日常業務で使用する各種伝票。
- データ・プリント・サービス(DPS)
- 顧客データに基づく出力印刷サービス。
- パンフレット等
- 各種印刷物の制作・販売。
製品と技術
FXクラウドシリーズ:会計事務所の業務を一気通貫
「FXクラウドシリーズ」は、会計事務所と関与先企業向けのクラウド型財務会計システムである。365日変動損益計算書や得意先・仕入先順位月報などの経営管理機能を搭載し、経営者の意思決定を支援。スマートデバイスアプリ「スマホで経費」や電子取引データの自動仕訳機能、銀行信販データ受信機能など、入力から決算・申告までをデジタルシームレスでつなぐ。2025年9月末時点で約32万7000社が利用する。
ペポルインボイス:デジタルインボイスのデファクト
「ペポルインボイス」は、デジタル庁が推奨するデジタルインボイスの標準規格に対応したサービスである。請求書の送受信から保管までを電子化し、経理業務の負荷軽減を実現。TKCシステムと連携することで、証憑の発行・保管から仕訳、決算、電子申告までを一気通貫で処理できる。消費税インボイス制度に対応し、中小企業から大企業まで幅広く導入が進んでいる。
TKC統合情報センターとTISC:処理基盤の二本柱
当社の情報処理サービスは、自社データセンターを基盤とする「TKC統合情報センター」と、インターネット経由の「TKCインターネット・サービスセンター(TISC)」の二つの方式で提供される。統合情報センターは集中処理型の従来型サービス、TISCはクラウド型で遠隔地からのアクセスに対応。24時間365日の監視体制で安全・安心な運用を実現し、顧客のデータ処理と保管を代行する。
記帳適時性証明書:決算書の信頼性を第三者証明
「記帳適時性証明書」は、TKC会員事務所が関与先企業に対して毎月巡回監査と月次決算を適時に実施したことを、当社が第三者として証明するサービスである。金融機関などが客観的に会計帳簿の信頼性を判断する資料として活用され、関与先企業の円滑な資金調達に貢献する。遡及訂正を禁止するシステムの特長を生かし、コンプライアンス強化の観点から重要性を増している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
会計ソフトで国内首位級
TKCは会計事務所向けクラウドサービスを提供する情報・通信企業。売上高は約750億円と同業のソラコムなどより大きく、会計ソフト分野で国内首位級の地位を築く。高い顧客固定率とストック型収益が強みで、営業利益率は20%超と高収益。しかし、成長率は年5~10%とやや鈍化し、競争も激化している。
強み
- 営業利益率20%超と業界トップクラスの利益率を誇る。
- サブスクリプションモデルで安定した収益基盤を構築。
- 会計事務所との強固な関係により解約率が極めて低い。
- 会計業界での高い認知度と信頼性を有する。
課題
- 市場成熟に伴い売上成長率が低下、新規顧客獲得が課題。
- ソラコムなど新興サービスとの競争が激化し、差別化が必要。
- AIやクラウドへの投資が不可欠で、コスト増のリスク。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
IT・SaaSの時価総額近傍。太字がTKC
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9759NSD | 2,486億円 | 17.0倍 |
| 2 | 3697SHIFT | 2,373億円 | 27.6倍 |
| 3 | 4722フューチャー | 2,333億円 | 17.6倍 |
| 4 | 4483JMDC | 2,202億円 | 32.8倍 |
| 5 | 2175エス・エム・エス | 2,188億円 | — |
| 6 | 9746TKC | 2,152億円 | 15.3倍 |
| 7 | 2317システナ | 1,916億円 | 14.2倍 |
| 8 | 4547キッセイ薬品工業 | 1,892億円 | 12.3倍 |
| 9 | 9682DTS | 1,867億円 | 15.6倍 |
| 10 | 4812電通総研 | 1,860億円 | 31.7倍 |
| 11 | 2154オープンアップグループ | 1,857億円 | 14.6倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。
会社の歴史
沿革 0件
創業時の二つの事業目的から始まった
当社は、創業時に会社定款第2条で「会計事務所の職域防衛と運命打開のため受託する計算センターの経営」および「地方公共団体の行政効率向上のため受託する計算センターの経営」という二つの事業目的を定めた。この原点が現在の会計事務所事業と地方公共団体事業の基盤となり、以来60年近くにわたり、計算処理代行からクラウドサービスへと事業を発展させてきた。
会計事務所ネットワークの構築とシステムの進化
創業後、当社は税理士・公認会計士が組織するTKC全国会との連携を深め、会計事務所向けにコンピュータ会計システムを提供し始めた。当初は集中処理型の情報処理サービス(TKC統合情報センター)が中心だったが、その後、インターネットを介したクラウド型サービス(TISC)へと移行。現在は「FXクラウドシリーズ」として、月次決算や経営管理を支援する総合システムに進化した。
地方公共団体事業の拡大とシステム標準化対応
地方公共団体向け事業も創業時の目的に基づき、市区町村の情報処理サービスを提供してきた。近年は、政府の「地方公共団体情報システム標準化基本方針」に対応し、標準準拠システムへの移行を支援。2025年9月末までに68団体の移行を完了し、2026年3月末の期限までに全顧客の移行を終える計画である。これにより、自治体業務の効率化とコスト削減に貢献している。
AI活用とサイバーセキュリティ強化への注力
近年、当社は生成AIの積極的な活用とサイバーセキュリティ対策の強化を優先課題として掲げる。宇都宮大学との共同研究やプログラミングにおける生成AI活用に取り組み、付加価値の高いシステム開発を進めている。また、自社データセンターを24時間365日体制で監視し、80万件超の顧客データを安全に管理。業界特有の法改正にも迅速に対応する体制を整えている。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/9期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
AI活用によるシステム開発の強化
法制度改正や社会変化に起因する顧客の課題解決を支援するため、AIの積極的な活用と人材育成に取り組み、宇都宮大学との共同研究や生成AIを用いたプログラミングなどを通じて付加価値の高いシステムを提供する開発体制を強化する。
- 02
サイバーセキュリティ対策の強化
80万件超の顧客にクラウドサービスを提供する自社データセンターを基盤に、24時間365日体制で監視・運用し、社員教育の徹底と設備投資により「安全・安心・便利」なデータセンター運営を維持する。
- 03
持続的成長と企業価値向上への取り組み
人的資本経営や資本効率の向上、株価を意識した経営を推進し、優秀な人材の確保・育成を強化することで中長期的な成長と企業価値の向上を図る。
- 04
会計事務所向けクラウドサービスの推進
FXクラウドシリーズの推進による「黒字決算と適正申告」の実現、月次決算速報サービスの普及、デジタルシームレス化、金融機関との連携強化などを通じて顧客の業務生産性と付加価値向上を支援する。
- 05
地方公共団体のシステム標準化対応と成長
令和8年3月末までに標準準拠システムへの移行を完遂し、導入作業費の一時的な売上増を活かす。移行後は最新技術を活用したイノベーションとサポート体制充実によりさらなる成長を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で2,964人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は921万円で、9期前と比べて+26.3%。平均年齢は40.3歳、平均勤続年数は17.1年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年9月 | — | — | — | 2,547 | — |
| 2017年9月 | — | — | — | 2,588 | — |
| 2018年9月 | — | — | — | 2,625 | — |
| 2019年9月 | 729 | 39.5 | 16.1 | 2,701 | — |
| 2020年9月 | 746 | 39.7 | 16.4 | 2,770 | — |
| 2021年9月 | 759 | 39.5 | 16.2 | 2,851 | — |
| 2022年9月 | 769 | 40.0 | 16.8 | 2,880 | — |
| 2023年9月 | 816 | 40.2 | 17.0 | 2,895 | — |
| 2024年9月 | 858 | 40.4 | 17.2 | 2,922 | 530 |
| 2025年9月 | 921 | 40.3 | 17.1 | 2,964 | 543 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社6社(国内 6 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内㈱TLP東京都板橋区議決権100.0%
- 国内TKC保安サービス㈱栃木県宇都宮市議決権100.0%
- 国内㈱スカイコム東京都千代田区議決権100.0%
- 国内TKCカスタマーサポートサービス㈱栃木県鹿沼市議決権100.0%
- 国内㈱TKC出版東京都新宿区議決権100.0%
- 国内アイ・モバイル㈱東京都渋谷区議決権30.0%
- 調達6,244万円判例等データベースシステムの借入国税庁 · 2017-03-31
- 調達5,684万円判例等データベースシステムの借入国税庁 · 2021-09-10
- 調達2,047万円令和8年度租税関係法令等、判例及び法律判例関係文献の検索が可能なデータベース閲覧サービスの提供国税庁 · 2026-03-23
- 調達1,422万円判例等データベースシステムの借入国税庁 · 2015-04-03
- 調達1,422万円判例等データベースシステムの借入国税庁 · 2016-04-06
- 調達131万円判例情報の検索が可能なデータベース閲覧サービスの提供国税庁 · 2025-03-03
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年9月期の売上高は835億円、営業利益は161億円。前期と比べると増収増益で、売上が+11.0%、利益が+3.9%。
会社が出している今期の予想2026年9月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 868億円 | 835億円 |
| 営業利益 | 176億円 | 161億円 |
| 純利益 | 129億円 | 121億円 |
| 1株あたり配当 | ¥126 | ¥126 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年3Qで、売上は208億円、営業利益は54億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+16.9%、営業利益は+14.9%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年2Q | 192 | 47 | 24.5 | 32 |
| 2023年3Q | 178 | 47 | 26.4 | 37 |
| 2023年4Q | 180 | — | — | 10 |
| 2024年1Q | 171 | 37 | 21.6 | 27 |
| 2024年2Q | 199 | 53 | 26.6 | 37 |
| 2024年4Q | 382 | 65 | 17.0 | 49 |
| 2025年2Q | 392 | 87 | 22.2 | 63 |
| 2025年4Q | 443 | 74 | 16.7 | 58 |
| 2026年2Q | 468 | 111 | 23.7 | 80 |
| 2026年3Q | 208 | 54 | 26.0 | 38 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年9月期からの14期で、売上は534億円から835億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は19.3%。売上は4期、純利益は11期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年9月 | 534 | — | 64 | — | 31 |
| 2013年9月 | 531 | — | 62 | — | 37 |
| 2014年9月 | 545 | — | 64 | — | 36 |
| 2015年9月 | 549 | — | 70 | — | 40 |
| 2016年9月 | 578 | — | 76 | — | 48 |
| 2017年9月 | 597 | — | 88 | — | 61 |
| 2018年9月 | 616 | — | 90 | — | 62 |
| 2019年9月 | 661 | — | 97 | — | 67 |
| 2020年9月 | 678 | — | 117 | — | 78 |
| 2021年9月 | 662 | — | 127 | — | 87 |
| 2022年9月 | 678 | — | 137 | — | 93 |
| 2023年9月 | 719 | — | 148 | — | 108 |
| 2024年9月 | 752 | 155 | 160 | 20.6 | 113 |
| 2025年9月 | 835 | 161 | 166 | 19.3 | 121 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年9月期
売上高835億円のうち、営業利益として残るのは161億円で19.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は121億円、売上の14.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金32.2%269億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金48.5%405億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益19.3%161億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年9月期は営業CFが125億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは121億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は336億円で、売上の4.8ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年9月 | 69 | −26 | −13 | 43 | 150 |
| 2013年9月 | 39 | −20 | −13 | 19 | 156 |
| 2014年9月 | 44 | −29 | −11 | 15 | 160 |
| 2015年9月 | 65 | −46 | −13 | 19 | 166 |
| 2016年9月 | 92 | −70 | −22 | 22 | 166 |
| 2017年9月 | 81 | −46 | −30 | 35 | 170 |
| 2018年9月 | 88 | −40 | −26 | 48 | 193 |
| 2019年9月 | 106 | 4 | −38 | 110 | 268 |
| 2020年9月 | 106 | −101 | −38 | 5 | 235 |
| 2021年9月 | 106 | −72 | −37 | 34 | 231 |
| 2022年9月 | 131 | −43 | −52 | 88 | 266 |
| 2023年9月 | 131 | −59 | −56 | 72 | 288 |
| 2024年9月 | 128 | −60 | −52 | 68 | 304 |
| 2025年9月 | 125 | −4 | −89 | 121 | 336 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年9月期の総資産は1,298億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,085億円で、自己資本比率は83.6%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年9月 | 696 | 540 | 156 | 75.6 |
| 2013年9月 | 727 | 574 | 153 | 77.1 |
| 2014年9月 | 753 | 599 | 154 | 77.7 |
| 2015年9月 | 768 | 626 | 142 | 79.6 |
| 2016年9月 | 811 | 646 | 165 | 77.7 |
| 2017年9月 | 854 | 689 | 165 | 78.8 |
| 2018年9月 | 902 | 726 | 176 | 78.6 |
| 2019年9月 | 970 | 731 | 239 | 73.8 |
| 2020年9月 | 977 | 771 | 206 | 78.9 |
| 2021年9月 | 1,034 | 834 | 200 | 80.7 |
| 2022年9月 | 1,092 | 873 | 219 | 80.0 |
| 2023年9月 | 1,164 | 953 | 211 | 81.9 |
| 2024年9月 | 1,249 | 1,022 | 227 | 81.8 |
| 2025年9月 | 1,298 | 1,085 | 213 | 83.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で605社中54位あたり、逆に低いのはROEで605社中348位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥4,115で、1年前と比べて-2.4%。過去52週の値幅のなかでは75%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 15.3倍 |
| PER (会社予想) | 16.5倍 |
| PBR | 1.84倍 |
| 配当利回り | 3.06% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月10日に+5.03%の3965円と急伸し、1ヶ月で+11.85%と上昇基調。25日線(3709.6円)を+7%上回り、75日線(3548.2円)を+12%上回る。52週高値4635円からは-14%の水準で、高値圏に再び接近。RSIは65.09とやや過熱感があるが、出来高は8月10日に15.8万株と増加し、強い買いが入っている。業績の堅調さが支援材料。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 65/100)。
PER 15.0倍は業界平均30.0倍の半分程度で、PBR 1.86倍も平均3.44倍を下回る。ROE 11.5%は健全で、収益力に対して株価が割安に映る。配当利回り2.73%は平均3.49%より低いが、無理のない配当性向。同業との比較で明らかに割安。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 15.3倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 16.5倍 | — |
| PBR | 1.84倍 | 2.96倍 |
| ROE | 11.5% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
会計事務所のデジタル化推進と法改正対応需要により、同社のソフトウェアは安定した収益基盤を持つ。強気派は、クラウド化によるサブスクリプション収入の増加とBPOサービスの拡大で、中長期的な成長が期待できると評価。弱気派は、競合の台頭や価格競争の激化、成長鈍化を指摘。PER15倍と割安感もあるが、売上高成長率が一桁台に減速しており、高成長が織り込まれにくい。
- 強固な顧客ロックイン
法改正対応で乗り換えコストが高く、解約率が低い
- サブスク化で収益安定
クラウド型シフトで継続的なストック収入が拡大
- PER15倍のバリュー
競合対比で割安であり、配当利回り2.7%も魅力的
- 会計SaaSサブスクリプション収入の拡大継続影響強
2025/9期売上835億円、サブスク比率向上で営業利益10%増
- 税務DX需要の高まりによる新規顧客獲得2026年下期影響中
売上成長率11%、新規100社で売上5%増
- クラウドサービス連携による付加価値向上2026年Q2影響中
顧客単価向上で売上3%増の効果
- 株主還元方針の明確化による安定株主獲得次回株主総会影響弱
配当利回り2.73%、増配で利回り3%超へ
- 低い売上成長率
過去3年は年間5%程度の成長で、高成長期待は薄い
- 競合の台頭
freeeなど新興クラウドサービスがシェアを奪うリスク
- 営業利益率の低下懸念
2025年予想で19.28%と前年20.61%から低下見込み
- 競合クラウド会計サービスの台頭によるシェア低下継続影響強
営業利益161億円、シェア1%低下で営業利益5%減
- IT人材不足による開発遅延リスク2026年Q1影響中
売上成長鈍化で成長率10%→5%の可能性
- 税制改正によるシステム改修コスト増不定影響中
コスト10億円超の一時的負担
- PBR1.86倍と割高感からの調整短期的影響弱
PBR1.86倍は同業比割高、PER15倍も同様
- サブスクリプション売上比率
- ストック収益の拡大度合いを測る鍵
- 会計事務所顧客数
- 基盤顧客の増減が将来収益に直結
- BPOサービス売上高
- 新たな成長領域としての進捗を確認
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり126円で、前期から+10.0%。いまの株価に対する利回りは3.06%。増配か配当維持が5年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2016年9月 | 40 | — | 46.8 |
| 2017年9月 | 50 | 25.0 | 44.9 |
| 2018年9月 | 53 | 5.0 | 46.5 |
| 2019年9月 | 55 | 4.8 | 46.2 |
| 2020年9月 | 55 | 0.0 | 42.2 |
| 2021年9月 | 72 | 30.9 | 45.7 |
| 2022年9月 | 78 | 8.3 | 45.1 |
| 2023年9月 | 90 | 15.4 | 45.7 |
| 2024年9月 | 100 | 11.1 | 46.7 |
| 2025年9月 | 110 | 10.0 | 47.9 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥126
株主
有価証券報告書より
2025年9月期末の株主数は延べ8,183人。区分でいちばん多いのは金融機関で30.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が56.1%を占め、残る43.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年9月% | 2021年9月% | 2022年9月% | 2023年9月% | 2024年9月% | 2025年9月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 34.0 | 33.3 | 33.0 | 31.7 | 32.5 | 30.6 |
| 個人・その他 | 26.6 | 26.5 | 26.8 | 27.0 | 27.0 | 28.2 |
| 事業法人 | 24.8 | 24.7 | 24.3 | 24.6 | 25.8 | 25.5 |
| 外国法人 | 14.2 | 14.9 | 15.5 | 15.8 | 14.1 | 15.3 |
| 自己株式 | 1.0 | 1.0 | 1.6 | 1.5 | 1.5 | 1.6 |
| 証券会社 | 0.4 | 0.5 | 0.4 | 0.8 | 0.6 | 0.5 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 公益財団法人飯塚毅育英会 | 14.37 |
| 02 | 大同生命保険株式会社 | 9.17 |
| 03 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 8.65 |
| 04 | 公益財団法人租税資料館 | 5.91 |
| 05 | TKCグループ社員持株会 | 5.81 |
| 06 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (株式会社みずほ銀行決済営業部) | 3.62 |
| 07 | 飯塚真玄 | 2.80 |
| 08 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 2.11 |
| 09 | 東京海上日動火災保険株式会社 | 2.04 |
| 10 | 損害保険ジャパン株式会社 | 1.83 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+101%、1株純資産は14期で+7%。直近期のROEは11.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年9月 | 117 | 1,975 | 6.0 | 13.7 | 37.8 |
| 2013年9月 | 138 | 2,106 | 6.8 | 12.2 | 32.3 |
| 2014年9月 | 136 | 2,205 | 6.3 | 16.0 | 32.7 |
| 2015年9月 | 151 | 2,304 | 6.7 | 20.3 | 46.3 |
| 2016年9月 | 180 | 2,374 | 7.7 | 17.5 | 46.8 |
| 2017年9月 | 115 | 1,276 | 9.3 | 15.1 | 44.9 |
| 2018年9月 | 117 | 1,343 | 8.9 | 20.4 | 46.5 |
| 2019年9月 | 128 | 1,362 | 9.4 | 18.3 | 46.2 |
| 2020年9月 | 149 | 1,467 | 10.5 | 22.9 | 42.2 |
| 2021年9月 | 165 | 1,582 | 10.8 | 21.3 | 45.7 |
| 2022年9月 | 178 | 1,666 | 10.9 | 19.3 | 45.1 |
| 2023年9月 | 207 | 1,828 | 11.9 | 17.6 | 45.7 |
| 2024年9月 | 216 | 1,959 | 11.4 | 17.7 | 46.7 |
| 2025年9月 | 234 | 2,115 | 11.5 | 18.1 | 47.9 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
13名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は13名。2025/9期の役員報酬は総額285百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 飯塚真規 | 代表取締役 社長執行役員 会計事務所事業部長 | — |
| 飛鷹聡 | 代表取締役 専務執行役員 地方公共団体事業部長 | — |
| 川橋郁夫 | 取締役 専務執行役員 株式会社スカイコム担当 | — |
| 伊藤義久 | 取締役 常務執行役員 会計事務所事業部 システム開発研究所 システム企画本部長 | — |
| 河本健志 | 取締役 常務執行役員 地方公共団体事業部 システム開発本部長 | — |
| 加藤恵一郎 | 取締役 | — |
| 渥美優子 | 取締役 | — |
| 加藤隆 | 取締役 | — |
| 五十嵐康生 | 監査役(常勤) | — |
| 岩井康治 | 監査役(常勤) | — |
| 妙中茂樹 | 監査役 | — |
| 原田伸宏 | 監査役 | — |
残りの役員1名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 中嶋芳典 | 取締役 執行役員 経営管理本部長 | — |
役員報酬の内訳2025/9期
| 役員の区分 | 人数名 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 191 | 208 | 35 |
| 監査役 | 3 | 30 | 30 | 10 |
| 社外取締役 | 5 | 28 | 28 | 6 |
| 社外監査役 | 3 | 19 | 19 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/9期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,682字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,871字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク2,410字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)14,405字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第60期(2025/10/01-2026/09/30)2026-05-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第59期(2024/10/01-2025/09/30)2025-12-11
- 半期報告書半期報告書-第59期(2024/10/01-2025/09/30)2025-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第58期(2023/10/01-2024/09/30)2024-12-23
- 四半期報告書四半期報告書-第58期第2四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-13
- 四半期報告書四半期報告書-第58期第1四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第57期(2022/10/01-2023/09/30)2023-12-18
- 四半期報告書四半期報告書-第57期第3四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第57期第2四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-15
- 四半期報告書四半期報告書-第57期第1四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第56期(令和3年10月1日-令和4年9月30日)2022-12-19
- 四半期報告書四半期報告書-第56期第3四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
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