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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

JMDC

4483 · Prime · 情報・通信業

ヘルスビッグデータと遠隔医療の2軸で、製薬・保険・医療機関・自治体にデータとサービスを提供するヘルスケアプラットフォーマー。

概要

株式会社JMDC(証券コード4483)は、ヘルスケアビッグデータと遠隔医療を二本柱とする企業である。製薬企業や保険会社向けに匿名加工された疫学データを提供し、健康保険組合向けには健康情報プラットフォーム「Pep Up」を展開する。また、放射線診断専門医の不足に対応する遠隔読影マッチングサービスも手掛ける。2026年3月期の連結売上高は504億円、営業利益105億円と高収益を誇り、従業員数は2444名である。

ヘルスビッグデータと遠隔医療の二軸事業

JMDCグループは、報告セグメントとして「ヘルスビッグデータ」と「遠隔医療」の二つを掲げる。ヘルスビッグデータセグメントはさらにインダストリー向け、保険者・生活者向け、医療提供者向けの三つに分かれ、製薬企業、保険会社、健康保険組合、医療機関など多様な顧客にデータサービスを提供する。遠隔医療セグメントは、子会社ドクターネットを通じてCT/MRI画像の遠隔読影マッチングサービスを提供し、国内最大規模の放射線診断専門医ネットワークを形成する。2026年3月期のセグメント売上収益は、ヘルスビッグデータが440億円、遠隔医療が63億円である。

ヘルスビッグデータセグメントの内訳

インダストリー向け事業では、健康保険組合や医療機関由来の匿名加工疫学データを製薬企業や保険会社に提供する。疾病の有病率計算や治療追跡に強みを持ち、アドホック販売(個別抽出・分析)とデータベース販売(アクセス権付与)が主なサービスである。保険者・生活者向け事業では、健康保険組合のレセプト・健診データをデータベース化し、保健事業のPDCAを支援する。加入者向けには健康情報プラットフォーム「Pep Up」を提供し、ユーザーID数は800万を超える。医療提供者向け事業では、薬剤データベースの開発・販売や、大規模病院向け部門システムの開発・保守を行う。

遠隔医療セグメントの仕組み

遠隔医療セグメントは、放射線診断専門医の過重労働や地域偏在という社会課題を背景に成長してきた。日本の放射線診断専門医は約6000名であるのに対し、病院・診療所は約11万施設あり、専門医の不足が顕著である。JMDCは子会社ドクターネットを通じて、医療機関からの画像診断依頼を遠隔で受け付け、契約読影医による診断レポートを提供するマッチングサービスを運営する。サブスペシャリティごとに最適な読影医を割り当て、高品質なレポートを迅速に提供する。また、医療機関と読影医をクラウドでつなぐASPサービスも提供する。

グループ構成と子会社の役割

JMDCグループは、当社と47の子会社で構成される。ヘルスビッグデータセグメントには、メディカルデータベース株式会社、データインデックス株式会社、エヌエスパートナーズ株式会社、株式会社キャンサースキャンが含まれる。キャンサースキャンは自治体向け特定健診受診率向上事業などを手掛ける。遠隔医療セグメントは株式会社ドクターネットが中核である。親会社はオムロン株式会社であり、資本業務提携により予防ソリューションの共同開発や海外事業展開も進めている。グループ全体で、データとICTを活用した持続可能なヘルスケアシステムの実現を目指す。

業界の中での役割はヘルスケアデータ・サービスのプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
505億円
営業利益
105億円
営業利益率
20.8%
純利益
68億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01インダストリー(製薬・保険)主力

製薬企業や保険会社に対し、匿名加工化された疫学データ(健康保険組合・医療機関由来)を提供。疾病の有病率・罹患率計算や治療追跡に強み。アドホック販売、データベース販売、コンサルティング、アプリ開発を提供。

主な製品・サービス2
アドホック販売
個別の要望に応じてデータベースから必要なデータを抽出・分析するサービス。
データベース販売
データベースの一部または全部へのアクセス権を付与するサービス。

02遠隔医療主力

CT/MRI等の医用画像の遠隔読影マッチングサービスを提供。放射線診断専門医の不足に対応し、国内最大規模の放射線診断専門医プラットフォームを形成。サブスペシャリティごとに最適なマッチングを行い、高品質な読影レポートを迅速に提供。

遠隔読影のリーディングカンパニー、国内最大規模の放射線診断専門医プラットフォーム

主な製品・サービス2
遠隔読影マッチングサービス
医療機関からの画像診断依頼を遠隔で受け付け、契約読影医による診断レポートを提供するサービス。
ASPサービス
医療機関と放射線診断専門医をクラウドでつなぎ、遠隔での画像診断を可能とするサービス。

03保険者・生活者準主力

健康保険組合向けにレセプト・健診データのデータベース化と保健事業支援サービスを提供。組合員には健康情報プラットフォーム「Pep Up」を提供。自治体向けには特定健診受診率向上など予防医療サービスを提供。

主な製品・サービス1
Pep Up
当社開発の健康情報プラットフォーム。健診結果、医療費通知、調剤履歴の表示、健康年齢算出、ポイントプログラム、健康コンテンツを提供。ウェアラブル端末連携も可能。

04医療提供者準主力

薬剤DB事業では医薬品添付文書等に基づくデータベースを開発し、医療系システム会社に提供。大規模病院向け部門システムの開発・販売・保守も行う。その他、医療機関の経営・オペレーション改善コンサルティングや診療報酬債権のファクタリングも提供。

主な製品・サービス2
薬剤データベース
医薬品添付文書等に基づき、当社薬剤師の薬学的見解を加味したデータベース。医療系システム会社に提供。
病院向け部門システム
大規模病院向けに薬剤データベースを用いた部門システムの開発・販売・保守。

製品と技術

健康情報プラットフォーム「Pep Up」

Pep Upは、JMDCが開発した健康情報プラットフォームであり、健康保険組合の加入者向けに提供される。保険者データから連携された健診結果、医療費通知、調剤履歴を表示するほか、独自の健康年齢算出サービス、ポイントプログラム、健康コンテンツを備える。ウェアラブル端末との連携も可能で、日々の生活習慣の記録と健康管理を支援する。2026年3月期時点でユーザーID数は800万を超え、国民的な普及を目指している。重症化予防のための介入策の立案や効果測定にも活用される。

薬剤データベースと病院向け部門システム

JMDCの薬剤データベース事業は、医薬品添付文書等の情報に自社薬剤師の薬学的見解を加味したデータベースを開発し、医療系システム会社に提供するものである。さらに、このデータベースを活用した大規模病院向け部門システムの開発・販売・保守も手掛ける。これにより、病院内の薬剤情報管理の効率化を支援する。その他の医療提供者向け事業として、医療機関の経営・オペレーション改善コンサルティングや診療報酬債権のファクタリングも提供している。

遠隔読影マッチングサービス

JMDCグループは、子会社ドクターネットを通じて、CT/MRI等の医用画像の遠隔読影マッチングサービスを提供する。放射線診断専門医が不足する医療機関からの診断依頼をクラウド経由で受け付け、契約読影医による診断レポートを迅速に提供する仕組みである。国内最大規模の放射線診断専門医プラットフォームを有し、サブスペシャリティごとに最適な医師をマッチングすることで高品質な読影を実現する。また、ASPサービスとして、医療機関と読影医をクラウドでつなぐ基盤も提供する。

人工知能エンジン「AI-RAD」の開発

遠隔医療分野では、人工知能エンジンプラットフォーム「AI-RAD」の開発にも取り組んでいる。2021年12月には、日本で初めてとなる胸部X線肺炎検出AIエンジン(COVID-19対応)の薬事承認を取得し、提供を開始した。AI-RADは読影業務をアシストする機能を持ち、画像診断の効率化と精度向上に寄与する。現在も機能追加が進められており、アジア市場への展開も視野に入れた準備が進められている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 遠隔医療遠隔読影のリーディングカンパニー、国内最大規模の放射線診断専門医プラットフォーム

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

医療データ活用で国内トップクラス

情報・通信業に分類される医療情報システム企業。売上高300〜500億円と同業他社(VRAIN Solution、Cocolive、L is B、ソラコム、ハッチ・ワーク)を大きく上回り、業界内での規模は突出している。営業利益率20%超と高収益を維持し、医療情報分野でのシェアが高いと推測される。大手としてのブランド力やデータ活用技術で優位に立つが、新興企業の追い上げに警戒が必要。

強み

  • 同業他社を圧倒する売上高を誇り、業界のリーダー的立場。
  • 営業利益率20%超と非常に高く、安定した収益基盤。
  • 医療データ活用で長年の実績とノウハウを保有。
  • 売上高が増加傾向で、市場拡大の恩恵を受けている。

課題

  • 同業の新興企業が革新的サービスでシェアを奪う可能性。
  • 医療データの取り扱いに関する法規制強化の影響を受けやすい。
  • AIやクラウドなど新技術への投資が不可欠。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がJMDC

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16457グローリー2,734億円16.8倍
29744メイテックグループホールディングス2,630億円17.3倍
39759NSD2,486億円17.0倍
43697SHIFT2,373億円27.6倍
54722フューチャー2,333億円17.6倍
64483JMDC2,202億円32.8倍
72175エス・エム・エス2,188億円
89746TKC2,152億円15.3倍
92317システナ1,916億円14.2倍
104547キッセイ薬品工業1,892億円12.3倍
119682DTS1,867億円15.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 8件

2002年、日本医療データセンターとして創業

2002年1月、株式会社日本医療データセンターが東京都中野区に設立された。同年4月には本社を千代田区に移転し、医療データ関連事業を開始する。創業当初から、製薬企業向けのデータ提供や保険者向けサービスなど、現在の事業の原型となる取り組みを進めた。設立から4年後の2006年4月には、製薬会社向けインターネットアンケート調査事業を株式会社インテージ(現インテージホールディングス)に営業譲渡し、事業を医療データに特化する方向を明確にした。

2008年、オリンパスグループ傘下へ

2008年2月、オリンパス株式会社が旧日本医療データセンターの発行済株式の71.8%を取得し、同社はオリンパスの連結子会社となる。これにより、医療機器大手の経営資源を背景に事業拡大を図る布石が打たれた。その後2010年6月には、オリンパスが全株式を取得し完全子会社化。同年7月には、オリンパスビジネスクリエイツ株式会社が全株式を取得し、同社の親会社となった。オリンパスグループ時代には、医療データ事業の基盤がさらに強化されたと見られる。

2013年、ノーリツ鋼機グループへの移行

2013年5月、ノーリツ鋼機株式会社の子会社である株式会社ビジネスマネジメントが旧日本医療データセンターの全株式を取得し、同社はノーリツ鋼機グループの傘下となる。同時に本社を東京都港区芝大門に移転し、現在の所在地となる。この資本異動により、JMDCは新たな成長ステージに入る。ノーリツ鋼機は写真関連機器を中心とする企業であり、医療データ事業とのシナジーは限定的だったが、経営の独立性を保ちながら事業を拡大した。

2013年以降の事業拡大と連結子会社の展開

2013年のノーリツ鋼機傘下入り後、JMDCは医療ビッグデータと遠隔医療の両軸で急成長を遂げる。子会社の拡充も進め、メディカルデータベース、データインデックス、エヌエスパートナーズ、キャンサースキャン、ドクターネットなどを連結対象に加えた。特に遠隔医療ではドクターネットを通じて国内最大級の放射線診断専門医ネットワークを構築。2021年12月には胸部X線肺炎検出AIエンジンの薬事承認を取得し、AI技術の実用化にも踏み出した。

親会社オムロンとの連携と現在の規模

詳細な時期は不明だが、JMDCはオムロン株式会社を親会社とする企業集団に属している。オムロンとの資本業務提携により、予防ソリューションの共同開発や海外展開を推進。2026年3月期の連結売上高は504億円、営業利益105億円に達し、従業員数は2444名となった。健康経営アライアンスは525社・団体が参加する規模に成長し、Pep UpのユーザーID数は800万を超える。日本のヘルスケアデータ利活用のリーディングカンパニーとしての地位を確立している。

年表8件を開く

2000年代

  • 2002年1月創業株式会社日本医療データセンターを東京都中野区に設立
  • 2002年4月東京都千代田区に本社事業所を移転
  • 2006年4月製薬会社向けインターネットアンケート調査事業を、株式会社インテージ(現 株式会社インテージホールディングス)に営業譲渡
  • 2008年2月オリンパス株式会社が、旧日本医療データセンターの発行済株式の71.8%を取得し、同社の親会社となる

2010年代

  • 2010年6月オリンパス株式会社が、旧日本医療データセンターの発行済株式の全株式を取得
  • 2010年7月オリンパスビジネスクリエイツ株式会社が、旧日本医療データセンターの全株式を取得し、同社の親会社となる
  • 2013年5月ノーリツ鋼機株式会社の子会社である株式会社ビジネスマネジメントが、旧日本医療データセンターの株式を取得し、同社の親会社となる
  • 2013年5月東京都港区に本社事業所を移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • EBITDAEBITDAによる評価(数値目標なし)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    データ利活用サービスの取引額最大化

    製薬企業や保険企業向けに、アドホック販売やデータベース販売に加え、分析環境提供やコンサルティング、アプリ開発を強化し顧客単価を上げる。さらにデータの種類と量を拡大し、クロスセルを進める。

  2. 02

    医療における価値創出

    グループのデータ・ICT・医療現場サービスを活用し、AI画像診断エンジン開発や親会社との協業による予防ソリューション・海外事業展開を通じて医療の高度化・効率化を推進する。

  3. 03

    社会生活者向け医療費健全化ソリューション

    Pep Up等のPHRサービスを全国規模に拡大し、保険者と協働で高リスク者への介入をデータに基づき実施。投資対効果を明確化し、医療費抑制に貢献する事業モデルを構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 7期分

グループ全体で2,444人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は823万円で、6期前と比べて+26.5%平均年齢は39.4歳、平均勤続年数は4.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2020年3月65037.33.1503
2021年3月67737.73.4757
2022年3月69537.83.7966
2023年3月72738.23.91,346
2024年3月75538.23.71,773
2025年3月80838.84.12,187398
2026年3月82339.44.52,444430

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率15.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率78.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社30(国内 30 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区5,545百万円
ヘルスビッグ データ
主な関係会社
  • 国内
    オムロン㈱(注)2
    京都市下京区
    議決権54.2%
  • 国内
    メディカルデータベース㈱
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    データインデックス㈱
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    エヌエスパートナーズ㈱
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    ミーカンパニー㈱
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱医薬情報ネット
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱SEEDSUPPLY
    神奈川県藤沢市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アイシーエム
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    アンター㈱
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アイメプロ
    東京都中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱キャンサースキャン
    東京都品川区
    議決権100.0%
  • 国内
    リアルワールドデータ㈱
    東京都中央区
    議決権100.0%
残りのグループ会社18社を開く
  • ㈱HERO innovation福岡市中央区100%
  • ジーワン㈱東京都港区100%
  • ㈱CTD東京都中央区100%
  • ㈱ファルマ東京都世田谷区100%
  • 日本CHRコンサルティング㈱東京都港区100%
  • ㈱ダイナミクス東京都中央区100%
  • ㈱ライブワークス福岡市博多区100%
  • ㈱メディクト東京都渋谷区100%
  • ㈱東京アドメディカ東京都渋谷区80%
  • ㈱テクノラボ東京都杉並区80%
  • ㈱ハート・オーガナイゼーション大阪市淀川区100%
  • パースペクティブ㈱東京都千代田区100%
  • iRIS㈱東京都港区100%
  • ㈱ドリームキャッチャー大阪市中央区100%
  • ㈱真和東京都千代田区100%
  • ㈱ドクターネット(注)3東京都港区100%
  • ㈱JMDCキャピタル東京都港区100%
  • ㈱Resilience at Work東京都品川区25%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は505億円営業利益105億円前期と比べると増収増益で、売上が+21.1%、利益が+20.7%。

売上高
+21.1%
505億円
営業利益
+20.7%
105億円
純利益
-6.8%
68億円
営業利益率
20.8%
前期比 -0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高605億円505億円
営業利益115億円105億円
純利益71億円68億円
1株あたり配当¥18

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は126億円、営業利益は18億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+88.1%、営業利益は−28.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q8316
2024年1Q672537.320
2024年2Q701115.77
2024年3Q862124.413
2024年4Q836
2025年2Q1923317.222
2025年4Q2255424.051
2026年2Q2314017.324
2026年4Q2746523.744
2027年1Q1261814.311

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

2016年3月期からの11期で、売上は20億円から505億円へ25.3倍に増えた。直近期の営業利益率は20.8%。売上は10期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2016年3月2052
2017年3月2262
2018年3月3064
2019年3月1011410
2020年3月1222215
2021年3月1683625
2022年3月2184832
2023年3月2785943
2024年3月3065446
2025年3月417878520.973
2026年3月50510510020.868

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高505億円のうち、営業利益として残るのは105億円20.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は68億円、売上の13.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金45.1%228億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金35.0%177億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.8%105億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
54.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+12.4pt
20.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+6.8pt
13.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.7pt
8.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2026年3月期は営業CFが86億円、投資CFが−106億円で、差し引きのフリーCFは−20億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は290億円で、売上の6.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年3月10−3−2710
2019年3月18−3121536
2020年3月31−3949−877
2021年3月32−91181−59199
2022年3月38−81−24−43132
2023年3月41−228283−187228
2024年3月0−249166−249145
2025年3月147−3565112322
2026年3月86−106−13−20290

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2026年3月期の総資産は1,585億円。このうち返さなくてよい自己資本が837億円で、自己資本比率は52.8%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年3月34112331.4
2017年3月35122334.7
2018年3月53183533.3
2019年3月1906112932.3
2020年3月26913113848.7
2021年3月58328330048.8
2022年3月62131230950.2
2023年3月98664534165.5
2024年3月1,22570651957.6
2025年3月1,43078064554.6
2026年3月1,58583774452.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
290億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
303億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
744億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
85
/ 100
安定性自己資本比率35 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中96位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中574位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
20.8%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
52.8%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
21.1%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.5%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,365で、1年前と比べて-18.3%過去52週の値幅のなかでは39%の位置にある。

¥3,365-2.9%1ヶ月+11.8%1年-18.3%時価総額2,202億円
過去52週の値幅
安値¥2,369高値¥4,950

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)32.8倍
PER (会社予想)31.1倍
PBR2.65倍
配当利回り0.53%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月7日に-5.33%下落したが、8月6日には大幅高(前日比+16%)があり、荒い値動き。1ヶ月で+7.14%と上昇。25日線(3200円)は上回るが、200日線(3546.44円)は下回る。出来高580600株と高水準。RSIは57.48と中立。52週高値4950円からは約32%低い。ボラティリティが高く、注意が必要。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり18で、前期から+12.5%いまの株価に対する利回りは0.53%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥18
1株あたり
配当利回り
0.53%
いまの株価に対して
配当性向
33.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2022年3月1046.4
2023年3月1220.054.3
2024年3月1416.7
2025年3月1614.333.6
2026年3月1812.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥18

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,000人。区分でいちばん多いのは事業法人59.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が72.0%を占め、残る28.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人50.048.746.961.060.459.0
外国法人27.222.220.414.717.117.6
金融機関7.415.918.412.311.713.0
個人・その他14.312.613.611.49.39.0
証券会社1.10.60.60.51.41.4
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01オムロン株式会社54.19
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.30
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.54
04ノーリツ鋼機株式会社4.55
05INDUS SELECT MASTER FUND, LTD. (常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ)3.43
06BNP PARIBAS LUXEMBOURG/2S/JASDEC SECURITIES/UCITS ASSETS (常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ)1.05
07NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE UKUC UCITS CLIENTS NON LENDING 10PCT TREATY ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ)0.89
08松島 陽介0.86
09山元 雄太0.76
10モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社0.75

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で−100%、1株純資産は11期で−99%。直近期のROEは8.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2016年3月56,695243,02926.4
2017年3月18,459139,97414.1
2018年3月2210025.1
2019年3月2413225.7
2020年3月3125215.973.9
2021年3月4750512.0112.2
2022年3月5855110.9117.146.4
2023年3月711,0268.963.954.3
2024年3月721,0816.850.3
2025年3月1111,1939.824.833.6
2026年3月1031,2788.431.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

20名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は20名。2026/3期の役員報酬は総額126百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
松島陽介取締役会長54565,178
野口亮代表取締役社長 兼 CEO4672,596
山元雄太取締役43498,950
竹田誠治取締役59
李智賢取締役59
霜田恒夫取締役(監査等委員)72
林南平取締役(監査等委員)52
藤岡大祐取締役(監査等委員)45
渡邊多永子取締役(監査等委員)46
久保田弦執行役員 兼 CFO
足立昌聰執行役員 兼 CDPO
坂井康展執行役員
残りの役員8名を開く
氏名役職年齢
浜田貴之執行役員
加納真執行役員
泉屋一行執行役員
三原洋一執行役員
倉岡寛執行役員 兼 CPO
米倉章夫執行役員
小迫明弘執行役員
岩井浩一執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3949431
社外取締役532326

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,529字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、オムロン株式会社を親会社とする企業集団に属し、当社及び子会社47社により構成されております。 当社グループは、「ヘルスビッグデータ」、「遠隔医療」の2つを報告セグメントとしています。各報告セグメントを構成する主な事業及び主な会社は、以下のとおりであります。 (1)ヘルスビッグデータ 主な事業   主な会社 インダストリー向け事業   当社、メディカルデータベース株式会社、データインデックス株式会社、エヌエスパートナーズ株式会社、株式会社キャンサースキャン 保険者(※1)・生活者向け事業 医療提供者向け事業 (2)遠隔医療 主な事業   主な会社 遠隔医療事業   株式会社ドクターネット 各報告セグメントに含まれる主な事業の内容は、以下のとおりであります。 〈ヘルスビッグデータ〉 ① インダストリー向け事業 当事業は、主に製薬企業や保険会社に対し、当社グループが保有する健康保険組合や医療機関などに由来する匿名加工化された疫学データを提供しております。当社グループが保有するヘルスケアデータは疾病ごとの有病率や罹患率の計算や、治療行為の時系列での追跡等に強みを有しております。そのため、製薬企業においては創薬から市販後調査まで幅広く活用可能であり、保険会社においては新商品開発や支払査定業務の効率化などに活用されております。 個別の要望事項に対して当該データベースから必要なデータを抽出・分析するサービス「アドホック販売」や、当社のデータベース自体の一部又は全部へのアクセス権を付与する「データベース販売」を主たるサービスとして提供するほか、データベースを用いたコンサルティングやアプリケーション開発を提供することで、サービスの付加価値を向上させております。 ② 保険者・生活者向け事業 当事業は、健康保険組合等に対する保健事業の支援と、その加入者(組合員)に対するPHR(※2)サービスの提供、及び自治体に向けた各種サービスを提供しております。 保健事業の支援では、保険者に対して、紙・画像レセプトを含めたレセプト(※3)データ、健診データ、台帳(※4)データ等をデータベース化すること、及び、そのデータを起点にした保健事業におけるPDCAのための様々な支援サービスを提供しております。これらのサービスにおいて、組合員の個人情報を扱う部門は、当社の中でも物理的・技術的に厳格に隔離され、また、管理された環境で活動を実施しております。 PHRサービスでは、当社開発の健康情報プラットフォーム「Pep Up」(ペップアップ)を提供しております。「Pep Up」では、保険者データから連携された健診結果、医療費通知、調剤履歴を表示する他、当社開発の健康年齢(※5)算出サービス、独自のポイントプログラム、健康に関するコンテンツ等を提供しております。また、ウェアラブル端末と組み合わせて活用することにより利用者の日々の生活習慣の記録と健康管理を行うことが可能となっております。 自治体には、当社が健康保険組合等との取引にて培った知見を活かしたサービスを提供するほか、子会社である株式会社キャンサースキャンを通じ、特定健診受診率向上事業等の予防医療・保健事業分野における様々なサービスを提供しております。 ③ 医療提供者向け事業 当事業は、薬剤DB事業及びその他の医療提供者向け事業に分解されます。薬剤DB事業では、医薬品添付文書をはじめとした医薬品の情報をもとに、当社グループの薬剤師の薬学的見解を加味したデータベースを開発し、医療系システム会社へのデータベースの提供を行うとともに、当該データベースを用いた大規模病院向け部門システムの開発・販売・保守を行っております。その他の医療提供者向け事業では、データを用いた医療機関の経営やオペレーションの改善のためのコンサルティングや診療報酬債権のファクタリングなどを行っております。 〈遠隔医療〉 遠隔医療事業は、CT/MRIなど医用画像の診断依頼を医療機関から遠隔で受け付け、契約読影医による診断レポートを提供する遠隔読影(※6)マッチングサービスを提供しております。 日本の病院及び一般診療所は約11万施設(出所:厚生労働省「医療施設動態調査」2024年10月1日現在)存在するのに比して、放射線診断専門医は約6,000名(出所:公益社団法人日本医学放射線学会ホームページの専門医一覧、2020年12月時点)となっており、放射線診断専門医の過重労働や専門医の診断がつかず誤診につながる症例が問題となっております。そのような中、当社グループは遠隔読影のリーディングカンパニーとして国内最大規模の放射線診断専門医プラットフォームを形成しており、サブスペシャリティごとに最適なマッチングを行うことで、高品質な読影レポートをスピーディに提供しております。 その他に、医療機関と放射線診断専門医をクラウドでつなぎ、遠隔での画像診断を可能とするASPサービスも提供しております。 《用語説明》 ※1 保険者 公的医療保険制度の運営主体のことをいう。健康保険の保険者には、健康保険組合のほかに、全国健康保険協会(協会けんぽ)、市町村や都道府県が運営する国民健康保険及び後期高齢者医療制度などが存在する。 ※2 PHR Personal Health Recordの略。生涯型電子カルテとも言われ、複数の医療機関や薬局などに散らばる健康関連の情報を一元的に集約・管理する仕組みをいう。 ※3 レセプト 患者が受けた保険診療について、医療機関が保険者に請求する医療報酬の明細書をいう。 ※4 台帳 健康保険組合において組合加入者の情報を登録したものをいい、加入者台帳ともいわれる。 ※5 健康年齢 健診結果をもとに算出された医療費予測からみた健康状態を年齢に置き換えて示す指標。 ※6 遠隔読影 医用画像について、ICTを活用することで検査が行われた施設とは異なる場所から実施する診断をいう。 以上を事業系統図によって示すと以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,257字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 当社グループは、企業理念として、「健康で豊かな人生をすべての人に」を掲げております。医療分野において社会課題として取りざたされている「医療費の増大」「医療の地域格差」「生活習慣病の増大」「労働力不足」といった問題にデータとICT(※)の力で解決に取り組むことで、持続可能なヘルスケアシステムの実現を目指してまいります。こういった社会課題は、超高齢化が早く進む日本が課題先進国として直面している問題であり、その中で培った解決ノウハウを用いて、将来同じ課題を抱えるであろうアジア諸国などにおいて国境を超えた解決に取り組んでいくことを目指しております。具体的には、医師や患者を中心に、医療機関、保険者、製薬会社、生損保会社などのヘルスケア関連事業者に対して、データとICTを活用して健康増進や医療の効率化を目的にしたサービスを提供し、そのサービスを通して集積したデータを用いて、さらにサービスを改善していくというエコシステムで事業を拡大していきます。 《用語説明》 ※ ICT Information and Communication Technologyの略であり、情報・通信に関する技術の総称をいう。 (2)経営環境 上記のような社会問題がクローズアップされる中で、政府は、当社のサービス提供先である健康保険組合を中心とした保険者に対して国家的課題である医療費の適正化に向けて大きな役割を期待するとともに、予防を含めた医療全体に対してデータを活用したエビデンスに基づく活動を後押ししてきました。さらに、新型コロナウイルス感染症拡大を契機として、各領域でのデジタル活用が急速に進んでおり、ヘルスケア領域においても、規制緩和等を通してデジタル技術を活用していく機運が高まっております。 法制度の面では、医療費の適正化に向けて医療ビッグデータの利活用をより促進させる観点から、「個人情報保護法」の改正や「次世代医療基盤法」の施行等の動きが進んでおります。また、マイナンバーカードの健康保険証利用も開始し、マイナポータルを活用した特定健診情報や薬剤情報・医療費の閲覧が可能になる等、ヘルスケアデータの活用の機運はいっそう高まっていくものと考えております。 (3)中長期的な会社の経営戦略 上記の経営の基本方針及び経営環境を踏まえた中長期的な経営戦略は以下のとおりであります。 ① 「高付加価値化(アップセル)」と「データ種類の拡充(クロスセル)」を通じたデータ利活用サービスの取引額の最大化 製薬企業、生損保企業及びアカデミアを中心にヘルスケアの様々な領域のプレイヤーに対して、データ利活用サービスの幅を拡げ、提供できる付加価値を上げていくことを目指しております。従来は、個別の要望事項に対して当該データベースから必要なデータを抽出・分析するサービス「アドホック販売」、及び当社のデータベース自体の一部又は全部へのアクセス権の付与「データベース販売」がサービスの中心となっておりましたが、現在は、医療ビッグデータを顧客が効率的かつ情報管理しやすい形で活用しうる分析環境の提供やデータベースを前提としたコンサルティングやアプリケーション開発をより強化しており、サービスの付加価値を増やし、顧客あたりの取引額を高めていく方針であります。 また、今後さらにデータの量及び種類を拡大していくことも目指しております。例えば、当社開発の健康情報プラットフォーム「Pep Up」の中で、すでに保有しているレセプトデータや健診データに加えて、活動量やゲノム(遺伝情報)等の情報を管理することにより、これらのインプットが健診データやレセプトデータが示すアウトカムにどのように影響するのかといった因果関係の解析が可能となります。このようにデータは1つ1つ単体で存在するのに比べて、組み合わされることで相乗的な価値を出しうる特性を有しており、その特性を活用することで健康・医療に関する様々な因果をデータで解析し、学術、事業での更なる利活用の機会につなげていく方針であります。 ② データ利活用による医療における価値創出 当社グループは、グループとして有するデータ、ICT及び医療現場でのサービス提供の力を医療の高度化及び効率化のために積極的に発揮し、医療費抑制に貢献してまいりたいと考えております。例えば、遠隔医療セグメントにおいては、2021年12月に日本で初めて薬事承認を取得した、胸部X線肺炎検出AIエンジン(COVID-19)の提供を開始するなど、人工知能エンジンプラットフォーム「AI―RAD」の開発に取り組んでおります。また、親会社であるオムロン株式会社との資本業務提携契約により、共同での予防ソリューションの開発や海外事業展開にも取り組んでおります。 ③ 社会生活者に対する医療費の健全化につながるソリューションを提供 当社が保険者支援サービスを提供する取引先の健康保険組合等の加入者数は2,000万人を超え、PHRサービスの1つである「Pep Up」のユーザーID数も800万人を超えております。今後は、当社グループのPHRサービスを国民的なものへと普及させていくことで、医療の個別化やアウトカムベースでの医療を実現し医療業界全体の効率化を図り、医療費抑制に貢献することを目指します。具体的には、健康保険組合や企業と協力し、従業員個々人の健康状態に応じて高いリスクを持つ対象者を抽出し、その対象者に対してデータを用いた積極的な介入策を立案し、介入後のデータによる効果測定を行うことで、重症化予防活動において投資対効果という考え方を導入してまいります。また介入方法としては、重症化予防・保健指導・受診勧奨等の医療的介入から、生活習慣病の予防のための健康コンテンツの提供・行動変容を促すポイントプログラムによるインセンティブ付けのような予防的介入まで様々なアプローチを当社グループ外部の事業者とも連携しながら提供していく方針であります。この事業においては、各介入方法の投資対効果を明確化し、向上させ、国家、保険者、企業からの適切な投資を促す中で、現在48兆円(出所:厚生労働省ホームページ、2023年度)の国民医療費の抑制に貢献することによる収益化を目指してまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社では、経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、EBITDAによる評価を行っております。EBITDAは営業利益+減価償却費及び償却費±その他の収益・費用で算出しております。EBITDAは当社グループ全体の評価の他、各報告セグメント利益に分解しております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 中長期的な経営戦略の実現に向け、日本のヘルスケアの全ての領域におけるデータを結集し、それらを還元していくため、以下の課題を優先的に解決してまいります。 ① データベースを量・質ともに拡大 データベースの量だけでなく種類を拡大することにより、日本で民間利用可能な最大かつ最良のヘルスケアデータベースとしての圧倒的な地位を堅持する。 ② データの利活用のさらなる促進 従来の「アドホック販売」及び「データベース販売」に加え、データを活用した解析、コンサルティングサービス、ソリューション開発を含めたデータ利活用を提案するなど、付加価値の高いサービス提供を促進することで顧客の満足度を高める。 ③ PHRサービスの拡充 当社の有するデータ解析技術と「Pep Up」を活用し、的確なターゲティングと効果予測に基づく個人アプローチを展開することで、国民医療費の抑制に貢献する。
事業等のリスク4,990字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)事業環境について ① 当社グループの事業について 当社グループは、ヘルスビッグデータ、遠隔医療の各セグメントを新たな成長領域ととらえ、事業機会の捕捉・拡大及び収益力の強化に取り組んでおります。事業計画策定及び投資にあたっては慎重かつ精緻に調査を行っておりますが、予期せぬ事態により計画どおり進捗しなかった場合には、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは上記「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」の記載のとおり、中長期的な経営戦略を掲げております。しかしながら、当社グループがかかる目標を達成することができるか否かは、本「3 事業等のリスク」に記載された事項を含む多くのリスクや課題の影響を受けます。 中長期的な経営戦略を策定する中で、当社グループは、産業動向、新規取引先数、取引額、コスト変動等の様々な前提を置いております。このような前提は必ずしも正しいという保証はなく、当社グループは前提が誤っていたことによる影響に対応して経営戦略又は事業運営を適時に変更することができない可能性があります。 ② 他社との競合について 当社グループの競合他社は、その資本力、サービス・商品、技術開発力、価格競争力、顧客基盤、営業力、知名度などにおいて、当社グループより優れている場合があります。競合他社がその優位性を現状以上に活用してサービスや商品の販売に取り組んだ場合、当社グループが販売競争で劣勢に立たされ、当社グループの期待通りにサービス・商品を提供できない、又は顧客を維持・獲得できないことも考えられ、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが競合他社より先駆けて導入した、又は高い優位性を有するサービス、商品又は販売手法に関して、競合他社がこれらと同等又はより優れたものを導入した場合や、競合他社が当社グループよりも低い価格でこれらを提供した場合、当社グループの施策が期待した効果を上げることができない場合、当社グループの優位性が低下し、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 取引先の与信リスクについて 当社グループは、新たな成長分野における事業機会を模索する中、各事業領域における新たな取引先の開拓を積極的に行っております。取引先の個別与信の判断及び各事業領域の取引慣行等の事業ノウハウを習得しておりますが、景気後退等による不測の取引先の倒産等が発生することで、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 情報システムへの依存について 当社はレセプトデータの分析をシステムに依存しております。また、当社の連結子会社である株式会社ドクターネットが提供しております遠隔読影マッチングサービスは、コンピュータシステム及びそのネットワークに多くを依存しております。そのため、当社グループとしてセキュリティの強化をはじめ、データのバックアップ体制の強化、データ量やアクセス数増加に応じたハードウェアの増強等、システムトラブル対策を講じております。しかしながら、これらの対策にも関わらず、人為的過誤、自然災害、第三者によるセキュリティ侵害や不正アクセス等によりシステムトラブルが発生した場合には、当社グループに直接損害が生じ、提供するサービスの低下を招く等の影響を及ぼす他、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 当社グループが提供するサービス及び製品に関するクレームについて 当社グループが開発・販売を行うデータ情報、遠隔読影マッチングサービス、システム製品については、欠陥等の不具合を事前に回避するための十分な管理体制を確保しております。しかしながら、万が一不具合などの問題を回避できずユーザー等に損害を与えた場合は、損害賠償請求等が発生する可能性があり、当社グループの信用や業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 遠隔画像診断サービスにおける誤診リスクについて 当社の連結子会社である株式会社ドクターネットでは、医療機関と放射線診断専門医(契約読影医)をデジタル環境でつなぎ、医療機関に対して遠隔画像診断サービスを提供しており、サービスの提供を契約読影医に依存しております。契約読影医は当社グループの独自の基準に従い、それぞれの得意分野、専門分野ごとにカテゴライズされ、依頼に応じた最適なマッチングを行う他、当社グループによる独自の品質管理も実施しております。しかしながら、契約読影医による予期せぬ不法行為の発生やトラブルなどが生じ、それに当社グループに重大な過失が認められた場合には、損失補償および対外的な評価の悪化を通じて、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 売上収益の季節的変動の影響について 当社が製薬企業、研究機関及び生損保企業に対し、個別の要望事項に対してデータベースから必要なデータを抽出・分析するサービス「アドホック販売」は下期にかけて需要が高まる傾向にあります。一方、当社が行っているデータビジネスのコスト構造は固定費中心であるため、結果として下期に利益が偏重する季節的変動があります。 ヘルスビッグデータセグメントの業績変動の状況は以下のとおりであります。 2025年3月期   2026年3月期 上期   下期   通期   上期   下期   通期 売上収益 (百万円)   15,511   20,135   35,646   19,893   24,176   44,070 構成比 (%)   43.5   56.5   100.0   45.1   54.9   100.0 セグメント利益(百万円)   3,751   5,805   9,557   4,800   6,922   11,722 構成比 (%)   39.3   60.7   100.0   41.0   59.0   100.0 (2)法的規制について ⑧ 個人情報等の漏洩リスクについて 当社グループは、個人情報取扱事業者として個人情報にかかる義務等の遵守を法令上求められております。 当社グループは、情報セキュリティポリシーを制定し、安全性及び信頼性に万全の対策を講じるとともに、特に関連性の高い傘下のグループ会社では「プライバシーマーク」を取得する等個人情報保護に努めておりますが、人為的過誤、自然災害、第三者によるセキュリティ侵害や予測しない不正アクセス等により、個人情報その他の顧客情報や当社グループの機密情報が漏洩し、また、その漏洩した情報が悪用された場合、顧客の経済的・精神的損害に対する損害賠償等が発生する可能性があります。さらに顧客情報の漏洩等が当社グループの信用低下や企業イメージの悪化につながることで、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 特許及びその他の知的財産権について 当社グループが研究開発及び生産活動を行う中で様々な知的財産権にかかわる技術を使用しており、それらの知的財産権は当社グループが所有しているもの、あるいは適法に使用許諾を受けたもの等であると認識しておりますが、当社グループの認識の範囲外で第三者から知的財産権を侵害したと主張され、係争等が発生した場合には、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループが所有する知的財産権に関して第三者から侵害される可能性もあり、その場合においても当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 許認可等に関するリスクについて 当社グループは、医薬品の販売を営む子会社及び医療機器の販売を営む子会社を有しております。これらの子会社には、監督官庁の許認可等を受けて営業が可能となる事業が含まれているため、行政指導や許認可の取消し等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び事業計画に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 個人情報保護規制等の変化によるリスクについて 個人情報保護法の改訂により、匿名加工情報の利活用手続きが厳格化した場合に、当社が匿名加工されたレセプトデータや健診データを取得するためのコストが上昇するリスクがあります。レセプトの仕様変更があった場合には、レセプトの取込システムや分析システムの改修が必要となります。提供しているソフトウエアを改修しなければならない場合、ソフトウエアの変更作業に伴う業務量の増大が当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ その他の法的規制の変更に関するリスクについて 当社グループは医療保険制度、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法)による法規制を受けております。上記の法令について大幅な制度変更が実施され、提供しているソフトウエアを改修しなければならない場合、ソフトウエアの変更作業に伴う業務量の増大が当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは海外での事業活動を行っておりますが、予期しえない法規制・許認可制度の変更の発生等が、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)事業体制に関するリスク ⑬ 人材の確保・育成について 当社グループは、今後の事業拡大を進めていくにあたり、優秀な人材を確保するとともに人材育成が重要な課題であると認識しております。このため、採用活動の充実、人材流出の防止に努めておりますが、必要とする人材の確保ができなかった場合や中核となる優秀な人材の流出等が生じた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)その他、経営成績に影響を及ぼす可能性のある事項について ⑭ 企業買収にかかるリスクについて 当社グループは、成長戦略実現のため、積極的に企業買収を実施する予定であります。企業買収にあたり、対象となる企業の資産内容や事業状況についてデューディリジェンス(適正価値精査)を実施し、事前にリスクを把握しております。しかしながら、事業環境や競合状況の変化等に伴って当社グループが期待する利益成長やシナジー効果が目論見どおりに実現できない可能性があり、また今後予期しない債務又は追加投入資金等が発生する可能性があり、これらが顕在化した場合には、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑮ 投資に伴う減損リスクについて 当社グループの所有する固定資産は将来の収益を生み出すことを前提に資産として計上しております。しかしながら、事業環境や競争状況の変化等により期待する成果が得られない場合、減損損失が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは、企業買収に伴い発生した相当額ののれんを計上しております。当社グループは、当該のれんにつきまして、それぞれの事業価値及び事業統合による将来のシナジー効果が発揮された結果得られる将来の収益力を適切に反映したものと考えておりますが、事業環境や競合状況の変化等により期待する成果が得られない場合、減損損失が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑯ 新株予約権による株式の希薄化について 当社グループは、役員、従業員等を対象として、業績向上に対する意欲・士気向上、及び優秀な人材の確保のため、ストック・オプション制度を採用しております。 これらのストック・オプションの行使が行われた場合、発行済株式総数が増加することにより1株当たりの株式価値が希薄化し、株価形成に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,750字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当社は、「データとICTの力で、持続可能なヘルスケアシステムを実現する」ことを目指して、日本のヘルスケア業界の多様なデータを結集し、社会に還元することを通じて、生活者の健康増進や医療プロバイダーの価値向上・業務最適化を支援しております。 ヘルスビッグデータセグメントは、健康保険組合を中心とした保険者の保健事業を推進するため、保険者が保有するデータの分析サービスの他、当社開発のPHRサービスを提供しております。また、医療機関に対しても医療データ分析サービス、診療報酬ファクタリングサービスの他、薬剤DBの提供等を行っております。さらに、こうした業務の付帯として受領した匿名加工情報をデータベース化し、学術・産業利用を進めております。 遠隔医療セグメントは、放射線診断専門医が不足している医療機関と契約読影医を遠隔読影システムでつなぐマッチングサービスの他、医療機関と放射線診断専門医をクラウドでつなぎ、遠隔での画像診断を可能としたASPサービスを提供しております。 当社は2025年2月20日に公開いたしました「子会社等の異動(株式譲渡)及び報告セグメントの変更に関するお知らせ」にありますとおり、当社の連結子会社であったノアメディカルシステム株式会社(以下「ノアメディカル」)の全株式を株式会社カケハシに譲渡いたしました。これに伴い、前連結会計年度において、ノアメディカルの営む調剤薬局支援に関する事業を非継続事業に分類し、当該事業に関わる売上収益、営業利益、EBITDAを非継続事業に区分して表示しております。 当連結会計年度の業績は、以下のとおりであります。 (当期の業績) (単位:百万円) 区  分   第12期 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   第13期 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   比較増減 売上収益   41,722       50,462       +8,739   +20.9% 営業利益   8,717       10,521       +1,803   +20.7% EBITDA(マージン)   10,932   (26.2%)   13,178   (26.1%)   +2,246   +20.5% (セグメントの業績) (単位:百万円) 区  分   第12期 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   第13期 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   比較増減 ヘルスビッグデータ   セグメント売上収益   35,646       44,070       +8,423   +23.6% セグメント利益(率)   9,557   (26.8%)   11,722   (26.6%)   +2,165   +22.7% 遠隔医療   セグメント売上収益   6,117       6,392       +274   +4.5% セグメント利益(率)   2,236   (36.6%)   2,407   (37.7%)   +171   +7.7% 調整額   セグメント売上収益   △41       -       +41   - セグメント利益   △861       △952       △91   - 合計   売上収益   41,722       50,462       +8,739   +20.9% EBITDA(マージン)   10,932   (26.2%)   13,178   (26.1%)   +2,246   +20.5% (注)当社グループの経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、EBITDAがあります。当社グループは、EBITDAを用いて各セグメントの業績を測定しており、当社グループの業績評価をより効果的に行うために有用かつ必要な指標であると考えております。EBITDA及びEBITDAマージンの計算式は以下のとおりです。 ・EBITDA :営業利益+減価償却費及び償却費±その他の収益・費用 ・EBITDAマージン:EBITDA/売上収益×100 [ヘルスビッグデータ] 当社グループは健康保険組合等より寄せられたレセプト(入院、外来、調剤)、健診データ及び加入者台帳を匿名加工することで、民間利用可能な国内最大規模のヘルスビッグデータを有しております。当連結会計年度においても取引先健康保険組合等は前年同期比で増加、利活用先である製薬企業及び保険会社等の年間取引額も堅調に推移しており、事業は拡大を続けております。 また、当社開発の健康情報プラットフォーム「Pep Up」(ペップアップ)により、上記のヘルスビッグデータに基づいて、一人ひとりのユーザーに合わせた個別アドバイスや疾病リスク表示を行っております。Pep Upの発行ID数は当連結会計年度においても拡大を続けております。 上記の事業拡大に加え、2023年6月には、業界団体を超えた健康経営の実践に取り組む企業・団体が集結し、「健康経営アライアンス」が本格始動し、2026年3月末日時点で525社・団体に拡大しております。同アライアンスは、社員の健康をつうじた日本企業の活性化と健保の持続可能性の実現をミッションに活動しており、現在、勉強会・セミナー、アンケート・データ分析に基づく健康経営アセスメント、健康経営ソリューションの情報プラットフォーム構築の3つの取り組みを進めております。今後、活動の更なる拡大と健康経営の実践を通じた成果及び事業の創出を加速してまいります。 この結果、当連結会計年度のセグメント売上収益は、44,070百万円となり、セグメント利益(セグメントEBITDA)は11,722百万円となりました。 [遠隔医療] 当社グループは国内最大の放射線診断専門医プラットフォームを有しております。当連結会計年度においては、遠隔読影サービスを利用する医療機関数が拡大した結果、売上収益は前年同期比ベースで増収となりました。 なお、画像診断をアシストする人工知能エンジンプラットフォーム「AI―RAD」の機能追加やアジアでの事業展開を本格化するための準備等、事業拡大のための施策は引き続き進めております。 この結果、当連結会計年度のセグメント売上収益は、6,392百万円となり、セグメント利益(セグメントEBITDA)は2,407百万円となりました。 以上の結果、当連結会計年度の売上収益は50,462百万円、営業利益は10,521百万円、EBITDAは13,178百万円の増収増益となりました。なお、EBITDAから営業利益への調整は以下のとおりであります。 (EBITDAから営業利益への調整表) (単位:百万円) 第12期 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   第13期 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) EBITDA   10,932   13,178 減価償却費及び償却費   △2,711   △3,200 その他の収益   607   715 その他の費用   △110   △171 営業利益   8,717   10,521 ② 財産状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産は、前連結会計年度末と比べ15,517百万円増加し158,538百万円となりました。これは主に、有形固定資産が7,005百万円、のれんが4,155百万円、営業債権及びその他の債権が3,949百万円それぞれ増加したことによります。現金及び現金同等物の増減については、「③ キャッシュ・フローの状況」を参照ください。 (負債) 当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末と比べ9,810百万円増加し74,355百万円となりました。これは主に、営業債務及びその他の債務が3,798百万円、非流動負債の借入金が2,057百万円、非流動負債のリース負債が1,606百万円、流動負債の借入金が1,161百万円それぞれ増加したことによります。 (資本) 当連結会計年度末における資本は、前連結会計年度末と比べ5,707百万円増加し84,183百万円となりました。これは主に、親会社の所有者に帰属する当期利益6,765百万円の計上と、配当金の支払1,045百万円を計上したこと等により利益剰余金が5,672百万円増加したことによります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3,225百万円減少し、28,950百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、8,594百万円(前連結会計年度は14,685百万円の収入)となりました。これは主に、法人所得税の支払額4,177百万円、営業債権及びその他の債権の増加額3,064百万円をそれぞれ計上した一方で、税引前利益9,964百万円、営業債務及びその他の債務の増加額3,238百万円、減価償却費及び償却費3,200百万円をそれぞれ計上したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、10,556百万円(前連結会計年度は3,467百万円の支出)となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出8,883百万円、無形資産の取得による支出1,467百万円をそれぞれ計上したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、1,265百万円(前連結会計年度は6,484百万円の収入)となりました。これは主に、長期借入れによる収入5,744百万円を計上した一方で、長期借入金の返済による支出4,772百万円、リース負債の返済による支出1,253百万円、配当金の支払額1,045百万円をそれぞれ計上したことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 当社グループは、ヘルスビッグデータ、遠隔医療の2つのセグメントから構成されております。いずれも、受注生産形態をとらない事業であるため、セグメントごとに生産の規模及び受注の規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 当連結会計年度の販売の状況については下記のとおりであります。 セグメントの名称   第13期 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   前年同期比 ヘルスビッグデータ   44,070   +23.8% 遠隔医療   6,392   +4.5% 合計   50,462   +20.9% (注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。 2.総販売実績に対する割合が10%を超える相手先はありません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような会計上の見積り及び判断を必要としております。当社グループは、過去の実績や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、会計上の見積りを行っておりますが、見積りの不確実性により実際の結果がこれら見積りと異なる可能性があります。 なお、当社グループの連結財務諸表の作成にあたって採用している重要性がある会計方針、及び重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」の「3.重要性がある会計方針」、「4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しております。 ② 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (a) 経営成績の状況 当連結会計年度のセグメントごとの状況は以下となります。なお、各報告セグメントを構成する主な事業及び主な会社については「第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載しております。 [ヘルスビッグデータ] 当セグメントは、a. インダストリー向け事業、b. 保険者・生活者向け事業、c. 医療提供者向け事業の3つの事業から構成されます。当セグメントの事業別売上(管理会計ベース)は以下となります。 (単位:百万円) 事業   第12期 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   第13期 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   比較増減 インダストリー向け事業   13,290   16,355   +3,065   +23.1% 保険者・生活者向け事業   9,388   10,889   +1,501   +16.0% 医療提供者向け事業   13,284   17,203   +3,919   +29.5% 上記の合計   35,963   44,449   +8,486   +23.6% 報告セグメントへの調整額   △316   △379   △62   - 報告セグメントの売上収益   35,646   44,070   +8,423   +23.6% a. インダストリー向け事業 当事業では、製薬企業及び保険会社に対し、付加価値向上(アップセル)とデータ種類の拡充(クロスセル)による施策を講じることを通じて、取引先1企業あたりの取引額の増加に注力しております。当連結会計年度においては主要取引先である製薬企業との関係では、既存顧客との1社あたり取引額及び顧客数はそれぞれ堅調に推移しており、事業は拡大を続けております。以上の結果、当連結会計年度の事業売上は、前連結会計年度13,290百万円から23.1%増の16,355百万円となりました。 b. 保険者・生活者向け事業 当事業では、取引先健康保険組合等の拡大及び「Pep Up」IDの発行数の増加に注力しております。 2025年4月1日時点で全国の健康保険組合は1,372組合、加入者数が約2,807万人(出所:健康保険組合連合会ホームページ)、2023年3月31日時点で全国の共済組合は85組合、加入者数が約979万人(出所:厚生労働省『医療保険に関する基礎資料~令和5年度の医療費等の状況~』)とされている中、当連結会計年度においては、継続契約している取引先健康保険組合等の数が416組合から442組合へと増加し、その加入者数は1,996万人から2,076万人へと増加いたしました。 また、上記の取引先健康保険組合等の組合員に対して「Pep Up」及びウェアラブル端末の導入を進めております。2026年3月末時点において取引先健康保険組合等の加入者等の803万人に対してIDを付与しており、急速にユーザー数が拡大しております。加えて、当連結会計年度においてはウェアラブル端末の販売が前連結会計年度よりも増加しました。以上の結果、当連結会計年度の事業売上は、前連結会計年度9,388百万円から16.0%増の10,889百万円となりました。 (取引先健康保険組合等の数と加入者数の推移) 2022年4月末   2023年4月末   2024年4月末   2025年4月末   2026年4月末 取引先健康保険組合等の数 (組合)   299   326   395   416   442 取引先健康保険組合等の加入者数(万人)   1,044   1,257   1,893   1,996   2,076 (注)前事業年度の営業活動の結果として4月1日に開始する契約が多数存在すること、及び、当社として加入者数を集計できるのが月末であることから、4月末を集計基準月としております。取引先健康保険組合等の加入者数は、各基準月において当社と継続契約を締結している(単発取引を除く)取引先健康保険組合等の組合員数を推計して算出しております。 (「Pep Up」ID発行数の推移) (単位:万人) 2022年3月末   2023年3月末   2024年3月末   2025年3月末   2026年3月末 ID発行数実績   343   541   607   739   803 c. 医療提供者向け事業 当事業では、医療機関向けサービスの拡大・強化に注力しております。薬剤DB事業に加えデータを用いた医療機関の経営やオペレーションの改善のためのコンサルティング、診療報酬債権のファクタリングなど事業拡大を続けており、当連結会計年度における事業売上は前連結会計年度13,284百万円から29.5%増の17,203百万円となりました。 上記の結果、当連結会計年度におけるヘルスビッグデータセグメントのセグメント売上収益は、前連結会計年度の35,646百万円から23.6%増の44,070百万円となりました。 [遠隔医療] 当セグメントは、遠隔医療事業から構成されます。当セグメントの事業別売上は以下となります。 (単位:百万円) 事業   第12期 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   第13期 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   比較増減 遠隔医療事業   6,117   6,392   +274   +4.5% 報告セグメントの売上収益   6,117   6,392   +274   +4.5% a. 遠隔医療事業 当事業では、遠隔画像診断の提供先となる医療機関数と遠隔画像診断を委託する契約読影医数の双方を伸ばすことでシェアを拡大することに注力しております。当連結会計年度においては、契約読影医数及び契約医療機関数が順調に増加した結果、2026年3月末時点で、契約読影医が1,255名、契約医療機関が1,665施設の規模にまで成長しております。 今後も、遠隔読影のリーディングカンパニーとして、オペレーション改善によるコスト競争力強化、24時間365日対応、専門性の高い読影医のマッチング等のサービス品質向上といった規模を活かした差別化要因を強化してまいります。 上記の結果、当連結会計年度における遠隔医療事業売上及び報告セグメントのセグメント売上収益は、前連結会計年度の6,117百万円から4.5%増の6,392百万円となりました。 その他の経営成績の状況につきましては、「4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」をご参照ください。 (b) 財政状態の状況 財政状態の状況につきましては、「4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載したとおりであります。 (c) 資本の財源及び資金の流動性についての分析 a. キャッシュ・フローの状況 キャッシュ・フローの状況につきましては、「4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b. 財務政策 当社グループは、運転資金及び設備資金については、内部留保により調達することを基本としております。しかしながら、企業買収を目的とした投資有価証券の取得による資金需要が発生した場合には、必要に応じて外部からの資金調達を行うことがあります。当連結会計年度末において、流動負債の借入金は5,557百万円、非流動負債の借入金は35,941百万円であります。 なお、子会社につきましては、当社を通じての資金調達を原則としております。 (d) 経営方針・経営戦略・経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況について 当社グループの経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、EBITDAがあります。達成・進捗状況については、「(1)経営成績等の状況の概要」をご参照ください。 (e) 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」をご参照ください。 (f) 経営者の問題意識と今後の方針に関して 経営者の問題意識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。

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出典

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