概要
ANYCOLORは2017年5月にいちから株式会社として設立され、2022年6月に東京証券取引所グロース市場に上場、2023年6月にプライム市場へ移行した。本社は東京都港区。主力事業はVTuberグループ「にじさんじ」の運営であり、所属する約180名のVTuberがYouTubeなどでライブ配信を行い、ファンコミュニティを形成する。2026年4月期の売上高は557億円、営業利益202億円、従業員数677名。収益はライブストリーミング、コマース、イベント、プロモーションの四つの領域から構成される。
四つの事業領域と売上構成
当社の事業は、ライブストリーミング、コマース、イベント、プロモーションの四つの領域で構成される。2026年4月期の販売実績をみると、コマース領域が381億円(構成比68.4%)で最大、次いでプロモーション領域79億円、ライブストリーミング領域56億円、イベント領域41億円である。コマース領域の内訳は、グッズ・デジタル商品の販売と公式ファンクラブ会費が中心。主な取引先は株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ(売上高の56.4%)とGoogle LLC(同9.9%)で、前者はコマース領域の受託製造・販売、後者は配信プラットフォーム収益の源泉である。
ファンコミュニティの規模と収益分散
2026年4月期末時点で、VTuberグループ「にじさんじ」に所属するVTuberは179人(前期比9人増)、オンラインサービス利用に必要なANYCOLOR IDは203万件(前期比20.6%増)に達した。収益の特定VTuberへの依存度は低く、売上高の約30%をTOP10のVTuberが、約50%をTOP25が稼得している。当社はVTuberのIP(キャラクターデザイン・名称)を自社で保有し、ライバーに貸与するモデルを採用する。これによりライバーの活動継続率が高く、新規VTuberも既存ファンベースを活用して早期にファンを獲得できる構造となっている。
海外展開の経緯と現状
2019年4月に中国で「VirtuaReal Project」、7月にインドネシアで「NIJISANJI ID」、11月にインドで「NIJISANJI IN」、12月に韓国で「NIJISANJI KR」を開始。2021年5月には英語圏向け「NIJISANJI EN」が活動を始めた。しかしインドグループは2021年4月に活動休止。2022年4月にはインドネシアと韓国のグループを「にじさんじ」に統合し、運営効率化を図った。現在は国内と英語圏、中国が主な展開地域であり、各地域のネットワークを活かしてVTuberコンテンツを世界へ配信している。
急成長する財務基盤
売上高は2018年度の0から2026年度には557億円に急成長した。営業利益は同期間で202億円、営業利益率は36.2%と高水準を維持する。純利益は141億円。資産は365億円、自己資本は270億円で自己資本比率73.9%と健全。営業活動によるキャッシュ・フローは157億円と堅調で、自己株式の取得や配当にも余裕がある。上場により調達した資金を成長投資に振り向け、VTuber数の増加とサポート体制の拡充を両立させてきた。
業界の中での役割はVTuberエンターテイメント企業にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/4期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| コマース領域 | 381億円 | 68.4% | — | — |
| プロモーション領域 | 79億円 | 14.2% | — | — |
| ライブストリーミング領域 | 56億円 | 10.1% | — | — |
| イベント領域 | 41億円 | 7.4% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01ライブストリーミング領域主力
VTuberグループ「にじさんじ」を運営し、YouTubeでのライブ配信を中心にファンコミュニティを形成。Super Chat、YouTubeメンバーシップ、広告収益などで収益を得る。
- にじさんじ
- 約180名のVTuberが所属するグループ。ライブ配信や動画配信を通じてファンと交流し、エンターテイメントを提供する。
02コマース領域準主力
ファンコミュニティに向けて、オリジナルグッズやデジタル商品を販売。常設コンテンツや季節限定、受注生産など様々な形態で提供。公式オンラインストアやイベント会場で販売。
- にじさんじオフィシャルストア
- 「にじさんじ」公式のオンライン販売サイトで、グッズやデジタル商品を販売している。
03イベント領域準主力
VTuberの魅力を伝えるため、音楽イベントなどを主催。外部のイベント制作企業と協業し、企画・制作を行う。
04プロモーション領域準主力
企業からの依頼で、VTuberによるタイアップ広告、IPライセンス、メディア出演などを提供。VTuberのIP価値を高め、企業のマーケティング支援を行う。
製品と技術
VTuberグループ「にじさんじ」の運営体制
「にじさんじ」は約180名のVTuberで構成されるグループである。当社はVTuberのキャラクター設定(容姿・名称)をデザインし、ライバーとの業務委託契約のもとでアバターや配信アカウントを貸与する。自宅から2D・3D配信を可能にする専用ツールを自社開発し、配信スタジオも提供。定期的なコンプライアンス研修や動画のパトロールによりコンテンツの健全性を確保している。2026年4月期のライブストリーミング領域売上は56億円で、主な収益源はSuper Chat、YouTubeメンバーシップ、Google AdSenseの3つである。
グッズ・デジタル販売とファンクラブのプラットフォーム
2020年9月に「にじさんじオフィシャルストア」を開設。2020年10月には「にじさんじFAN CLUB」を開始した。販売する商品は常設グッズのほか、季節限定品、受注生産品、イベント限定品など多岐にわたる。デジタル商品としてVTuberの音声コンテンツや楽曲も提供。販売チャネルはオンラインストアが中心だが、イベント会場でも販売を行う。コマース領域は全売上の68.4%を占める最大セグメントであり、2026年4月期の売上は381億円。ファンクラブはチャット機能などを備えた有料サービスである。
リアルイベントと企業プロモーションへの展開
当社はVTuberが出演する音楽イベントを主催する。2025年5月から2026年4月にかけて「にじさんじ WORLD TOUR 2025 Singin’ in the Rainbow!」を海外を含む複数都市で開催。約1年にわたり公演を行った。イベント領域の売上は41億円。プロモーション領域では、企業向けにVTuberを活用したタイアップ広告、IPライセンス、メディア出演の3種のサービスを提供する。タイアップ広告は動画プロモーション、IPライセンスは商品へのキャラクター使用許諾、メディア出演はテレビ・ラジオなどへの出演。2026年4月期の売上は79億円。ステルスマーケティング防止のガイドラインを策定し、信頼性の高いプロモーションを目指している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
高収益なDX支援で急成長、特定領域に強み
同社はデジタルトランスフォーメーション関連のサービスを提供し、情報・通信業界で急速に存在感を高めている。同業のVRAIN Solutionやソラコムなどと比較して、専門性の高いサービスで差別化を図っている。売上高は320億円から557億円へと大幅に増加し、営業利益率も36%以上と高水準を維持している。DX需要の拡大を背景に成長を続けており、高い収益性と成長性を両立している。
強み
- 営業利益率が36%超と非常に高く、効率的なビジネスモデルを実現。
- 売上高が3期で1.7倍以上に拡大し、市場での成長が顕著。
- DX分野に特化し、競合他社との差別化を図っている。
- DX需要は今後も拡大見込みで、持続的な成長が期待できる。
課題
- DX市場は成長余地が大きく、新規参入が増え競争が激化する。
- 特定のサービスや顧客に依存するリスクがある。
- 専門人材の確保が課題で、成長に必要なリソースが限られる。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がANYCOLOR
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9746TKC | 2,152億円 | 15.3倍 |
| 2 | 2317システナ | 1,916億円 | 14.2倍 |
| 3 | 290ASynspective | 1,885億円 | — |
| 4 | 9682DTS | 1,867億円 | 15.6倍 |
| 5 | 4812電通総研 | 1,860億円 | 31.7倍 |
| 6 | 5032ANYCOLOR | 1,785億円 | 12.7倍 |
| 7 | 3765ガンホー・オンライン・エンターテイメント | 1,783億円 | 56.7倍 |
| 8 | 4776サイボウズ | 1,601億円 | 18.2倍 |
| 9 | 3778さくらインターネット | 1,495億円 | 672.3倍 |
| 10 | 9601松竹 | 1,472億円 | 27.7倍 |
| 11 | 4180Appier Group | 1,363億円 | 40.5倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 22件
資本金100万円でスタートした2017年の創業
2017年5月、東京都新宿区にいちから株式会社を資本金100万円で設立。同年11月に渋谷区へ本店を移転した。当時はVTuberという言葉が生まれて間もない黎明期であり、個人VTuberが増え始めた時期にあたる。創業者はバーチャルキャラクターを通じた新しいエンターテイメントの可能性に着目し、VTuberグループの運営を構想した。
2018年にじさんじ始動とグループ統合
2018年1月、VTuberグループ「にじさんじ」の始動を発表。2月に第1期のVTuber8名が活動を開始した。5月にはゲーム配信特化の「にじさんじゲーマーズ」、6月には候補生グループ「にじさんじSEEDs」を開始。しかし同年12月、これら3グループを「にじさんじ」に統合する決断を下した。統合によりブランドを一本化し、ファンの囲い込みと運営リソースの集中を図った。
2019年の海外展開ラッシュと地域戦略
2019年は海外進出が集中した年である。4月に中国「VirtuaReal Project」、7月にインドネシア「NIJISANJI ID」、11月にインド「NIJISANJI IN」、12月に韓国「NIJISANJI KR」と、4カ国で現地向けのVTuberグループを相次いで立ち上げた。いずれも現地ライバーのオーディション募集から開始し、言語や文化に合わせたグループ運営を試みた。ただしインドグループは2021年4月に活動を休止しており、海外展開の難しさも経験している。
2021年の商号変更と英語圏進出
2021年5月、商号をいちから株式会社からANYCOLOR株式会社に変更した。同時に本店を千代田区から港区へ移転。このタイミングで英語圏向けVTuberグループ「NIJISANJI EN」が活動を開始した。また、VTuberタレント育成プロジェクト「バーチャル・タレント・アカデミー」も同年6月に始動。社名変更はグローバル展開を見据えたブランド刷新の意味合いが強く、英語圏市場への本格参入を象徴する出来事となった。
2022年の上場とグループ再編
2022年4月、インドネシア「NIJISANJI ID」と韓国「NIJISANJI KR」を「にじさんじ」本体に統合した。これにより海外グループの運営を効率化し、リソースを英語圏と中国に集中させる方針に転換した。同年6月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。上場により資金調達の手段を得るとともに、企業としての認知度と信用力を高めた。
プライム市場昇格と持続的成長へ
2023年6月、東京証券取引所プライム市場へ市場区分を変更。上場からわずか1年でグロースからプライムへの格上げを果たした。その後も成長は加速し、2026年4月期の売上高は557億円に達した。所属VTuber数は179人、ANYCOLOR IDは203万。コマース領域とプロモーション領域が主力となり、ファンコミュニティの拡大とともに利益を伸ばし続けている。
年表22件を開く
2010年代
- 2017年5月創業東京都新宿区において、いちから株式会社を資本金100万円で設立
- 2017年11月東京都新宿区から東京都渋谷区に本店移転
- 2018年1月VTuber(注1)グループ「にじさんじ」の始動を発表し、ライバー(注2)募集を開始
- 2018年2月第1期の「にじさんじ」所属VTuber8名が活動を開始
- 2018年5月ゲーム配信者に特化したVTuberグループ「にじさんじゲーマーズ」を開始
- 2018年6月「にじさんじ」の候補生により構成される「にじさんじSEEDs」を開始
- 2018年12月M&A「にじさんじ」、「にじさんじゲーマーズ」、「にじさんじSEEDs」の3グループを「にじさんじ」に統合
- 2019年2月「にじさんじ」の配信スケジュールサイト「いつから.link」のウェブブラウザ版の提供を開始
- 2019年4月中国におけるVTuberグループ「VirtuaReal Project」の始動を発表し、ライバー募集を開始「いつから.link」のiOS・Androidアプリ版の提供を開始
- 2019年7月インドネシアにおけるVTuberグループ「NIJISANJI ID」の始動を発表し、ライバー募集を開始
- 2019年11月インドにおけるVTuberグループ「NIJISANJI IN」の始動を発表し、ライバー募集を開始
- 2019年12月韓国におけるVTuberグループ「NIJISANJI KR」の始動を発表し、ライバー募集を開始
2020年代
- 2020年3月東京都渋谷区から東京都千代田区に本店移転
- 2020年6月「にじさんじ」の英語圏に向けた公式YouTubeチャンネルを開設
- 2020年9月「にじさんじ」専用のオンラインショップである「にじさんじオフィシャルストア」を開設
- 2020年10月「にじさんじ」公式のファンクラブである「にじさんじ FAN CLUB」の提供を開始
- 2021年4月インドにおけるVTuberグループ「NIJISANJI IN」の活動を休止
- 2021年5月商号変更東京都千代田区から東京都港区に本店移転 商号をいちから株式会社からANYCOLOR株式会社に変更 英語圏におけるVTuberグループ「NIJISANJI EN」が活動を開始
- 2021年6月VTuberとして活躍するためのタレント育成プロジェクト「バーチャル・タレント・アカデミー」を開始
- 2022年4月M&AインドネシアにおけるVTuberグループ「NIJISANJI ID」と韓国におけるVTuberグループ「NIJISANJI KR」を、VTuberグループ「にじさんじ」に統合
- 2022年6月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2023年6月東京証券取引所プライム市場への市場区分変更
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/4期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
IP主導の事業展開とファンコミュニティ強化
VTuberグループ「にじさんじ」のIPを自社で保有し、ライブ配信を通じたファンとの双方向コミュニケーションを基盤に、コマース、イベント、プロモーションなど多角的に展開。特定タレントへの依存を分散させ、安定した収益基盤を構築する。
- 02
配信スタジオ等への設備投資と人的資源の強化
2D/3Dスタジオやレコーディングスタジオ、個人配信ブースなどを拡充し、多様なコンテンツ制作ニーズに対応。また、タレントマネージャーやプロデューサー等の人材を積極採用し、研修体制を強化して次世代リーダーを育成する。
- 03
既存施策強化によるファン層拡大
大型施策やユニットプロデュースを推進し、グループとしての成長とタレント当たりの収益機会を拡大。魅力的な配信コンテンツの拡充やヒット商材の創出、深いコンテンツ体験の場を提供することで、ファンのエンゲージメント向上を目指す。
- 04
IP認知拡大と未視聴層へのアプローチ
バーチャル・タレント・アカデミーでの人材育成や定期的なオーディションで新IPを創出。音楽やショート動画など多様なコンテンツ展開に加え、テレビなどメディア露出やオフライン販売でタッチポイントを増やし、若年層を含む未視聴層への認知を拡大する。
- 05
海外市場開拓とグローバル展開
「NIJISANJI EN」を中心に英語圏でのコンテンツ拡充や音楽レーベルとの連携でマネタイズを強化。さらに「にじさんじ」所属VTuberの海外イベント出演などを通じて、海外での認知度向上と市場開拓を推進する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 5期分
グループ全体で677人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は540万円で、4期前と比べて+4.6%。平均年齢は31.9歳、平均勤続年数は2.5年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年4月 | 517 | 30.1 | 1.6 | 230 | — |
| 2023年4月 | 510 | 30.4 | 1.9 | 323 | — |
| 2024年4月 | 512 | 31.2 | 2.1 | 430 | 2,884 |
| 2025年4月 | 497 | 31.8 | 2.3 | 532 | 3,064 |
| 2026年4月 | 540 | 31.9 | 2.5 | 677 | 2,984 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年4月期の売上高は557億円、営業利益は202億円。前期と比べると増収増益で、売上が+29.8%、利益が+23.9%。
四半期の推移
10期分
直近は2026年4Qで、売上は294億円、営業利益は91億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+14.8%、営業利益は−4.2%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 74 | 32 | 43.2 | 22 |
| 2023年4Q | 59 | — | — | 15 |
| 2024年1Q | 89 | 40 | 44.9 | 28 |
| 2024年2Q | 66 | 25 | 37.9 | 17 |
| 2024年3Q | 78 | 25 | 32.1 | 18 |
| 2024年4Q | 87 | 34 | 39.1 | 24 |
| 2025年2Q | 173 | 68 | 39.3 | 47 |
| 2025年4Q | 256 | 95 | 37.1 | 68 |
| 2026年2Q | 263 | 111 | 42.2 | 77 |
| 2026年4Q | 294 | 91 | 31.0 | 64 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 9期分
直近期の営業利益率は36.3%。売上は8期、純利益は6期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 「にじさんじ」、「にじさんじゲーマーズ」、「にじさんじSEEDs」の3グループを「にじさんじ」に統合 | |||||
| 2018年4月 | 0 | — | 0 | — | 0 |
| 2019年4月 | 9 | — | 0 | — | 0 |
| 「にじさんじ」の英語圏に向けた公式YouTubeチャンネルを開設 | |||||
| 2020年4月 | 35 | — | 0 | — | 0 |
| 東京都千代田区から東京都港区に本店移転 商号をいちから株式会社からANYCOLOR株式会社に変更 英語圏におけるVTuberグループ「NIJISANJI EN」が活動を開始 | |||||
| 2021年4月 | 76 | — | 15 | — | 9 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2022年4月 | 142 | — | 41 | — | 28 |
| 2023年4月 | 253 | — | 94 | — | 67 |
| 2024年4月 | 320 | 124 | 123 | 38.8 | 87 |
| 2025年4月 | 429 | 163 | 162 | 38.0 | 115 |
| 2026年4月 | 557 | 202 | 202 | 36.3 | 141 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年4月期
売上高557億円のうち、営業利益として残るのは202億円で36.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は141億円、売上の25.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金55.3%308億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金8.4%47億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益36.3%202億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 7期分
2026年4月期は営業CFが157億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは154億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は221億円で、売上の4.8ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年4月 | −2 | −3 | 29 | −5 | 25 |
| 2021年4月 | 14 | −8 | 5 | 6 | 36 |
| 2022年4月 | 27 | 0 | −5 | 27 | 59 |
| 2023年4月 | 67 | −1 | 0 | 66 | 125 |
| 2024年4月 | 69 | −7 | −24 | 62 | 163 |
| 2025年4月 | 112 | −23 | −94 | 89 | 158 |
| 2026年4月 | 157 | −3 | −92 | 154 | 221 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 9期分
2026年4月期の総資産は365億円。このうち返さなくてよい自己資本が270億円で、自己資本比率は73.9%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2018年4月 | 1 | 1 | 0 | 89.3 |
| 2019年4月 | 3 | 1 | 2 | 32.4 |
| 2020年4月 | 36 | 27 | 9 | 75.3 |
| 2021年4月 | 62 | 35 | 27 | 56.5 |
| 2022年4月 | 94 | 63 | 31 | 67.5 |
| 2023年4月 | 185 | 133 | 52 | 71.8 |
| 2024年4月 | 251 | 197 | 54 | 78.6 |
| 2025年4月 | 291 | 220 | 72 | 75.4 |
| 2026年4月 | 365 | 270 | 95 | 73.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで605社中9位あたり、逆に低いのは配当利回りで605社中380位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,920で、1年前と比べて-35.7%。過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 12.7倍 |
| PBR | 6.49倍 |
| 配当利回り | 2.57% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月末から上昇基調を強め、8月14日に2,830円まで上昇しました。8月19日は2,764円と前日比1.07%下落したものの、25日移動平均線(2,629.72円)を5.1%上回り、75日線(2,596.19円)からも約6.5%上に位置しています。ただし、52週高値6,790円からは約59%低く、高値圏からの戻り途上にあります。RSIは57.59と中立圏です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)。
PERは11.98倍で業界平均30.2倍の約4割水準と明確に割安。PBRは6.15倍と業界平均3.55倍を上回るが、ROEが57.6%と非常に高く、収益力に見合った評価といえる。配当利回りは2.71%で業界平均と同等、配当性向32.38%と健全な水準。売上高・利益とも堅調に増加しており、株価は低PERに割安感がある。配当の伸びにはやや鈍化の兆しがあるが、総合的に割安と評価。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 12.7倍 | 47.9倍 |
| PBR | 6.49倍 | 2.96倍 |
| ROE | 57.6% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
SaaS型CRMの成長企業であり、売上高は500億円超まで急成長し、営業利益率38%と高収益を維持している。強気派は、この成長性と収益性の両立が今後も続き、市場シェア拡大により更なる成長が見込めると主張する。一方、弱気派は、株価は過去1年で43%下落しており、成長鈍化懸念や競争激化、今後の投資拡大による利益率低下を指摘する。また、PERは12倍と割安に見えるが、成長減速を織り込んでいる可能性がある。投資論点は、急速な成長の持続性と、高収益を支える競争優位性が維持できるかどうか。
- 高成長と高収益
売上高が直近2年で約1.7倍に増加し、営業利益率は38%を維持。
- ノーコード市場拡大
プログラミング知識が不要なツール需要は拡大傾向にあり、中小企業のDX需要を捉える。
- 好財務指標
自己資本利益率57.6%と高く、株主還元も配当利回り2.71%と充実。
- 2026年4月期の営業利益202億円、2期連続最高通年影響中
営業利益は124→163→202億円と毎期増加し、売上高は557億円
- 売上高320→429→557億円と毎期3割増で拡大通年影響中
売上高は557億円と前期比約128億円増加し、成長が続く
- 営業利益率36.27%と高水準を維持通年影響中
売上高557億円、営業利益202億円で営業利益率は36.27%
- PER11.98倍と成長率に比べ割安不定影響中
PERは11.98倍で、ROE57.6%の高収益を考慮すれば割安水準
- 成長鈍化懸念
売上高成長率は鈍化傾向にあり、来期予想も成長率が低下する見込み。
- 競争激化
SaaS市場には多数の競合が参入し、差別化が難しくなる可能性。
- 利益率低下リスク
営業利益率は38%から36%へ低下予想。投資拡大で更に圧迫される恐れ。
- 株価が1年で43%下落、成長鈍化懸念継続影響中
株価は1年間で43.03%下落し、時価総額は1690億円へ調整
- 営業利益率38.75%→38.00%→36.27%と低下通年影響中
営業利益率は3期連続で低下し、収益性の悪化トレンドが鮮明
- 予想PERが未開示、来期の不透明感不定影響弱
予想PERは開示されず、市場の業績予想に不透明感がある
- PBR6.15倍と高く、ROE低下時に株価毀損不定影響中
PBRは6.15倍と高く、ROEが57.6%から下がると割高となる
- 売上高成長率
- SaaS企業の成長性の核心であり、減速はバリュエーションに影響するため。
- 営業利益率
- 高収益性の持続性を確認するため。低下が続けばビジネスモデルの強さに疑義。
- 顧客離脱率
- サブスク収益の安定性を左右し、将来の収益予測に直結するため。
- ARR(年間経常収益)
- SaaSの主要指標であり、成長の持続性を測る上で重要。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり75円で、前期から+15.4%。いまの株価に対する利回りは2.57%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2025年4月 | 65 | — | 34.5 |
| 2026年4月 | 75 | 15.4 | 32.4 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥75
株主
有価証券報告書より
2026年4月期末の株主数は延べ21,465人。区分でいちばん多いのは個人・その他で59.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が21.0%を占め、残る79.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2022年4月% | 2023年4月% | 2024年4月% | 2025年4月% | 2026年4月% |
|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 66.7 | 66.1 | 62.4 | 55.0 | 59.0 |
| 外国法人 | 22.7 | 15.5 | 14.3 | 18.5 | 16.6 |
| 金融機関 | — | 4.6 | 14.3 | 16.2 | 13.7 |
| 事業法人 | 10.7 | 7.9 | 7.5 | 7.7 | 7.4 |
| 証券会社 | — | 5.7 | 1.4 | 2.7 | 3.0 |
| 自己株式 | — | — | 1.2 | — | 1.9 |
| 外国人個人 | — | 0.2 | 0.1 | 0.0 | 0.3 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 田角 陸 | 42.69 |
| 02 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 7.70 |
| 03 | 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント | 5.48 |
| 04 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 4.39 |
| 05 | BROWN BROTHERS HARRIMAN (LUXEMBOURG) SCA CUSTODIAN FOR ARCUS FUND SICAV - ARCUS JAPAN FUND (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 1.88 |
| 06 | GOLDMAN, SACHS & CO. REG (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社) | 1.87 |
| 07 | BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE - AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 1.53 |
| 08 | JP MORGAN CHASE BANK 380055 (常任代理人 株式会社みずほ銀行) | 1.43 |
| 09 | 株式会社アイライツポート | 1.10 |
| 10 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505019 (常任代理人 株式会社みずほ銀行) | 0.94 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 9期分
1株利益は9期で+210655%、1株純資産は6期で+2918%。直近期のROEは57.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年4月 | −0 | — | — | — | — |
| 2019年4月 | 1 | — | 39.6 | — | — |
| 2020年4月 | 1 | — | 2.3 | — | — |
| 2021年4月 | 15 | 15 | 30.1 | — | — |
| 2022年4月 | 47 | 105 | 56.8 | — | — |
| 2023年4月 | 111 | 215 | 68.5 | 23.3 | — |
| 2024年4月 | 140 | 316 | 52.9 | 15.7 | — |
| 2025年4月 | 189 | 360 | 55.2 | 19.6 | 34.5 |
| 2026年4月 | 232 | 450 | 57.6 | 11.9 | 32.4 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
6名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/4期の役員報酬は総額86百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 田角陸 | 代表取締役CEO | 30 | 26,094,626 |
| 釣井慎也 | 取締役CFO | 39 | — |
| 有富丈之 | 社外取締役 | 42 | — |
| 前川俊策 | 社外取締役 常勤監査等委員 | 72 | — |
| 山岡佑 | 社外取締役 監査等委員 | 40 | — |
| 丸山祐子 | 社外取締役 監査等委員 | 48 | — |
役員報酬の内訳2026/4期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 39 | 21 | 1 | 62 | 21 |
| 社外取締役 | 5 | 24 | — | — | 24 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/4期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容5,074字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題7,627字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク8,124字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,776字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第9期(2025/05/01-2026/04/30)2026-07-27
- 半期報告書半期報告書-第9期(2025/05/01-2026/04/30)2025-12-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第8期(2024/05/01-2025/04/30)2025-07-30
- 半期報告書半期報告書-第8期(2024/05/01-2025/04/30)2024-12-11
- 有価証券報告書有価証券報告書-第7期(2023/05/01-2024/04/30)2024-07-31
- 四半期報告書四半期報告書-第7期第3四半期(2023/11/01-2024/01/31)2024-03-14
- 四半期報告書四半期報告書-第7期第2四半期(2023/08/01-2023/10/31)2023-12-14
- 四半期報告書四半期報告書-第7期第1四半期(2023/05/01-2023/07/31)2023-09-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第6期(2022/05/01-2023/04/30)2023-07-31
- 四半期報告書四半期報告書-第6期第3四半期(2022/11/01-2023/01/31)2023-03-15
- 四半期報告書四半期報告書-第6期第2四半期(令和4年8月1日-令和4年10月31日)2022-12-15
- 四半期報告書四半期報告書-第6期第1四半期(令和4年5月1日-令和4年7月31日)2022-09-14
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