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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

GVA TECH

298A · Growth · 情報・通信業

法務部門のDXを推進するリーガルテック企業。契約レビューや登記手続きをSaaSで提供。

概要

GVA TECH株式会社は、2017年に設立されたリーガルテック企業である。法務部門や中小企業向けにAIを活用した法務業務のDXサービスを提供する。2024年12月に東京証券取引所グロース市場に上場した。主要事業は、法務オートメーションプラットフォーム「OLGA」を提供するLegalTech SaaS事業と、オンラインで登記・商標手続きを支援する登記事業の2本柱。2025年12月期の売上高は約14.8億円(前期比27.3%増)だが、開発投資が続き営業損失は約3.0億円である。従業員数は69名。

LegalTech SaaSと登記の二事業構成

当社はリーガルテック事業の単一セグメントだが、サービス群はLegalTech SaaS事業と登記事業に大別される。LegalTech SaaS事業は、法務オートメーション「OLGA」をサブスクリプション型(月額利用料+初期導入費用)で提供する。登記事業は、商業登記や商標登録の書類作成・取得を支援するトランザクション型(手続きごとの利用料)が中心である。2025年12月期の売上内訳は、LegalTech SaaS事業が816百万円(前期比36.4%増)、登記事業が667百万円(同17.7%増)であり、SaaS事業の成長が全体を牽引している。

4モジュールで構成される「OLGA」

「OLGA」は、AI法務アシスタント、法務データ基盤、AI契約レビュー、契約管理の4つのモジュールから成るSaaS型クラウドサービスである。各モジュールは個別導入も可能で、顧客企業のニーズに応じた柔軟なソリューションを提供する。AI法務アシスタントと法務データ基盤は、案件の一元管理や過去ナレッジの検索・自動回答を実現。AI契約レビューモジュールは、契約書の論点検知や形式チェックをAIが行い、企業独自の基準にカスタマイズできる点が特徴である。契約管理モジュールは、アップロードされた契約書から自動で管理台帳を作成し、期限アラートを通知する。

登記事業の3サービスと利用実績

登記事業では、「GVA法人登記」「GVA登記簿取得」「GVA商標登録」の3サービスを提供する。「GVA法人登記」は、必要事項を入力するだけで変更登記申請書類を自動作成し、登記情報自動反映機能や郵送パックオプションが好評で、累計約30,000社に利用されている。利用者アンケートでは約9割が継続利用意向を示し、補正率は一部手続きで9.8%と法務省目標の20.4%を下回る。「GVA登記簿取得」は24時間365日、最短1分で登記簿謄本を請求可能。「GVA商標登録」は2025年8月に正式リリースされ、約95,000件のデータベースから指定商品・役務を検索でき、基本料金10,180円からと弁理士依頼の10分の1以下の価格を実現している。

売上高成長と赤字継続の財務構造

売上高は2020年12月期の1億円から2025年12月期には15億円(計画値ベース)まで拡大しているが、当期純損失は5年間連続で計上されている。2025年12月期の実績では、売上高1,483百万円に対し、営業損失302百万円、最終損失315百万円であった。赤字の主因は、ソフトウエア開発への継続的な投資(無形固定資産取得による支出429百万円)と人件費の増加である。資金調達は、長期借入金の増加(600百万円)と自己資金で賄い、現金及び預金は489百万円を確保している。自己資本比率は17.5%と低めだが、2024年12月の上場によるエクイティファイナンスで資本増強が図られている。

業界の中での役割はリーガルテックSaaSプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
15億円
営業利益
-3億円
営業利益率
-20.0%
純利益
-3億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
LegalTech SaaS事業8億円53.3%
登記事業7億円46.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01企業法務部門・法律事務所主力

法務部門の業務効率化を支援するSaaS「OLGA」を提供。契約審査の自動化や法務データの一元管理を実現し、企業の法務DXを推進。

主な製品・サービス4
OLGA(AI法務アシスタント)
法務データ基盤と連携し、定型的な相談への自動回答や類似案件の検索をチャットボット形式で提供。
OLGA(法務データ基盤)
法務案件を一元管理し、進捗管理やタスク管理、工数分析を実現するデータ基盤。
OLGA(AI契約レビュー)
契約書の論点検知や過去ナレッジ活用により契約審査を効率化。自社基準にカスタマイズ可能。
OLGA(契約管理)
契約書の自動台帳作成や期限アラート通知で契約管理を支援。

02スタートアップ・中小企業準主力

社内に法務機能がない企業向けに、登記手続きを簡単に行えるサービスを提供。法律専門家に頼らず、低コストで手続きを完結できる。

主な製品・サービス3
GVA法人登記
商業登記の変更申請書類を自動作成。登記情報の自動反映や郵送パックで手続きを支援。
GVA登記簿取得
履歴事項全部証明書等をオンラインで24時間請求可能。最短1分で手続きが完了。
GVA商標登録
商標出願書類を簡単に作成。約95,000件のデータベースから指定商品・役務を検索可能。

製品と技術

AI契約レビュー:企業独自基準のカスタマイズが強み

「OLGA」のAI契約レビューモジュールは、契約書の論点検知機能、過去ナレッジ活用機能、形式チェック機能を提供する。論点検知では、あらかじめ設定されたひな型とレビュー対象契約書をAIが照合し、条文の抜け漏れやリスク単語を検出する。最大の特徴は、このひな型を顧客企業が独自にカスタマイズできる点である。大手企業では自社の業種や過去のトラブルに基づくルールやマニュアルが存在することが多く、それに合わせたチェックが可能となる。過去ナレッジ活用機能では、審査済み契約書の条文を再利用でき、類似案件のレビュー時間を短縮する。形式チェックでは条番号のずれや表記ゆれを一括修正する。

GVA法人登記:補正率9.8%を実現したオンライン登記支援

「GVA法人登記」は、商業登記の変更申請書類をオンラインで作成できるサービスである。ユーザーがフォームに必要事項を入力すると、法務局提出用の書類が自動作成される。独自機能として、法務局から連携された登記情報PDFから変更前の情報を自動反映する「登記情報自動反映機能」と、書類を製本しレターパックや収入印紙と一緒に届ける「かんたん郵送パック」がある。利用企業は累計約30,000社に達し、一部手続きにおける補正率(書類不備による訂正発生率)は9.8%と、法務省の目標値20.4%を大きく下回る。これはシステムの精度と使いやすさの高さを示す。

GVA商標登録:弁理士費用の10分の1以下で出願可能

2025年8月に正式リリースされた「GVA商標登録」は、商標出願書類を簡単に作成できるサービスである。ガイドに沿って入力するだけで、出願に必要な書類が生成される。約95,000件のデータベースから指定商品・役務を検索できる機能や、郵送出願をサポートするオプションを備える。基本料金は10,180円からで、弁理士に依頼する場合の10分の1以下のコストを実現。類似商標の有無をオンラインで即座に確認できる手軽さも強みである。ターゲットは、従来は費用や手間から商標登録を諦めていたスタートアップや中小企業であり、市場の開拓を狙う。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

成長市場のIoT技術で急拡大、収益性は未確立

当社はIoT関連の技術開発を行うベンチャー企業で、売上高は7億円から12億円、15億円へと急成長しているが、営業損益は赤字が続き、2024年12月期は営業利益率▲41.67%、2025年12月期は▲20%と大幅な赤字を計上している。同業のソラコムやハッチ・ワークも同様に成長段階にあり、市場自体は拡大基調だが、当社は収益化のめどが立っていない。製品・サービスは技術的に評価される一方、販売拡大に伴うコスト増が収益を圧迫しており、事業規模に見合う利益構造の構築が急務である。

強み

  • 売上高が前期比で増加し、IoT市場の成長を取り込んでいる。
  • 独自の技術で他社と差別化し、特許などの知財を有する。
  • IoT関連市場は拡大中で、需要増加が期待できる。
  • 積極的な営業により、新規顧客を開拓し売上拡大中。

課題

  • 営業赤字が続き、資金調達に依存する経営体質。
  • 売上拡大に伴いコストが膨らみ、利益率がマイナス。
  • 同業の新興企業が多く、価格競争や技術競争が激しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がGVA TECH

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
15131リンカーズ17億円
2334Aビジュアル・プロセッシング・ジャパン17億円15.7倍
3198APostPrime17億円
44422VALUENEX17億円46.0倍
5298AGVA TECH16億円
65616雨風太陽16億円
75025マーキュリー16億円9.4倍
85247BTM16億円24.6倍
93639ボルテージ15億円
104057インターファクトリー15億円41.5倍
11387Aフラー15億円11.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 14件

AIによる秘密保持契約書チェックで創業した2017年

2017年1月、東京都渋谷区恵比寿西一丁目においてGVA TECH株式会社を設立。創業時からリーガルテック領域を志向し、2018年4月にはAIによる秘密保持契約書チェックサービス「AI-CON」をリリースした。このサービスは、非開示契約(NDA)の審査を自動化するもので、法務部門の負担軽減を目的としていた。創業初年度の売上高は公表されていないが、2020年12月期の売上高は1億円であり、初期は小規模な事業であった。

登記事業へ進出した2019年とサービス再編

2019年1月、商業・会社変更登記申請オンライン支援サービス「AI-CON登記」をリリースし、登記分野に進出。同年2月にはAI契約審査クラウド「AI-CON Pro」も投入し、製品ラインを拡充した。2020年2月には「AI-CON」を「GVA NDAチェック」に名称変更。さらに2021年11月、「AI-CON登記」を「GVA法人登記」に、「AI-CON Pro」を「GVA assist」にそれぞれ改称し、ブランドを統一した。同時に法人の登記簿謄本取得サービス「GVA登記簿取得」を新たにリリースし、登記事業の基盤を固めた。

法務データ基盤と生成AI契約管理で製品統合へ

2023年1月、法務データ基盤システム「GVA manage」をリリース。従来の個別サービスを統合する動きが本格化する。2024年3月には生成AIを活用した契約管理システム「GVA契約書管理」を投入。同年11月には「OLGA」ブランドを立ち上げ、「GVA manage」「GVA assist」「GVA契約書管理」を統合し、4モジュール構成の法務オートメーションプラットフォームとして再編した。これにより、案件受付から契約審査、管理までの一気通貫サービスを実現した。

東証グロース上場と商標登録サービスの本格展開

2024年12月、東京証券取引所グロース市場に上場。同時に、商標出願書類作成サポートサービス「GVA商標登録」を正式リリースした。上場により調達した資金は、プロダクト開発と販売強化に充てられる。2025年12月期の売上高計画は15億円と、上場初年度から引き続き高い成長率を目指す。商標登録サービスは、従来の法人登記に続く新たな収益源として期待されている。

年表14件を開く

2010年代

  • 2017年1月創業東京都渋谷区恵比寿西一丁目において、GVA TECH株式会社を設立
  • 2018年4月AIによる秘密保持契約書チェックサービス「AI-CON」をリリース
  • 2019年1月商業・会社変更登記申請オンライン支援サービス「AI-CON登記」をリリース
  • 2019年2月東京都渋谷区千駄ヶ谷五丁目に本社オフィスを移転
  • 2019年2月AI契約審査クラウド「AI-CON Pro」をリリース

2020年代

  • 2020年2月「AI-CON」を「GVA NDAチェック」に名称変更
  • 2021年11月「AI-CON登記」を「GVA法人登記」に名称変更
  • 2021年11月「AI-CON Pro」を「GVA assist」に名称変更
  • 2021年11月法人の登記簿謄本取得サービス「GVA登記簿取得」をリリース
  • 2023年1月法務データ基盤システム「GVA manage」をリリース
  • 2023年12月東京都渋谷区代々木三丁目に本社オフィスを移転
  • 2024年3月生成AI契約管理システム「GVA契約書管理」をリリース
  • 2024年11月M&A「OLGA」をリリースし、「GVA manage」、「GVA assist」、「GVA 契約書管理」を「OLGA」に統合
  • 2024年12月上場東京証券取引所グロース市場に上場 商標出願書類の作成をサポートする「GVA商標登録」を正式リリース

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    OLGAのモジュール連携強化

    AI法務アシスタント、法務データ基盤、AI契約レビュー、契約管理の各モジュールの機能連携を強化し、法務案件の受付・管理から契約審査までの業務をシームレスに実現。新規顧客獲得、顧客単価向上、解約率低減を図る。

  2. 02

    OLGAの全社導入推進

    法務部門だけでなく事業部門も含めた全社的な契約業務の最適化を目指し、依頼者アカウント機能やAIチャットボットなど、事業部門の利便性を高める機能を拡充。新規顧客獲得と顧客単価向上を進める。

  3. 03

    登記事業の機能拡充と新プロダクト開発

    既存の登記プロダクトで未対応の登記事項を追加し潜在顧客を獲得する。また、商標登録など登記以外の法務手続きに対応した新プロダクトを開発し、既存顧客基盤への横展開で売上拡大を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で69人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は697万円で、1期前と比べて+4.8%平均年齢は37.0歳、平均勤続年数は2.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年12月66535.62.664−781
2025年12月69737.02.969−435

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都渋谷区834百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は15億円営業利益-3億円前期と比べると増収で、売上が+25.0%。

売上高
+25.0%
15億円
営業利益
-3億円
純利益
-3億円
営業利益率
-20.0%
前期比 +21.7%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高21億円15億円
営業利益0億円-3億円
純利益0億円-3億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

半期ごとの推移

3期分

直近は2026年上期で、売上は8億円、営業利益は−1億円。前年の2025年上期と比べると、売上は+14.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年上期7−1−14.3−2
2025年下期8−2−25.0−1
2026年上期8−1−12.5−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2020年12月期からの6期で、売上は1億円から15億円へ15.0倍に増えた。直近期の営業利益率は-20.0%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2020年12月1−2−2
2021年12月3−3−5
2022年12月4−3−3
2023年12月7−4−4
東京証券取引所グロース市場に上場 商標出願書類の作成をサポートする「GVA商標登録」を正式リリース
2024年12月12−5−5−41.7−5
2025年12月15−3−3−20.0−3

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高15億円のうち、営業利益として残るのは-3億円-20.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-3億円、売上の-20.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金40.0%6億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金80.0%12億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-20.0%-3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
60.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比28.4pt
-20.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比26.6pt
-20.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-20.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-21.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2025年12月期は営業CFが0億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは−4億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は5億円で、売上の4.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年12月−2−23−42
2023年12月−3−29−55
2024年12月−3−47−75
2025年12月0−44−45

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2025年12月期の総資産は15億円。このうち返さなくてよい自己資本が3億円で、自己資本比率は17.5%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年12月52344.5
2021年12月41318.7
2022年12月4−15
2023年12月103728.9
2024年12月136743.7
2025年12月1531217.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
5億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-16億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
12億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
12
/ 100
安定性自己資本比率12 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中117位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中584位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-20.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
17.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
25.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥340で、1年前と比べて-58.4%過去52週の値幅のなかでは11%の位置にある。

¥340-5.3%1ヶ月+9.3%1年-58.4%時価総額16億円
過去52週の値幅
安値¥266高値¥930

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)693.9倍
PBR5.34倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月下旬に331円から下落し、6月25日には292円まで下落しました。その後は上昇に転じ、7月14日には390円まで上昇しました。しかし、その後は再び下落に転じ、7月30日には293円まで下落しました。直近8月4日は311円と反発しましたが、25日移動平均線(336円)を大きく下回っており、中期的な下落トレンドが続いています。出来高は7月14日に34,700株と急増しましたが、その後は低調です。52週高値の930円からは大きく乖離しており、上値は重いです。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PBRが4.88倍と同業界平均の3.46倍を大きく上回り、PERは赤字のため算出不能。直近3期の営業利益が全て赤字で、ROEもマイナスの可能性が高く、収益性から見て割高感が強い。配当利回りはゼロで、株主還元も期待できない。業界平均のPERは30.27倍であるが、当社はその水準に遠く及ばない。成長性は売上増加傾向にあるものの、利益が出るまでの道筋が見えず、現時点のバリュエーションは割高と判断せざるを得ない。

指標この会社業種平均
PER (予想)693.9倍
PBR5.34倍2.96倍

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

情報・通信業に属する成長企業。売上は急速に伸びているが、営業赤字が継続しており、収益化への道筋が論点。強気派は、売上高の成長率の高さから、将来の収益化に期待する。一方、弱気派は、赤字の拡大や事業リスクの高さ、情報開示の少なさを批判する。時価総額が14億円と小さく、マイクロキャップ特有のリスクも存在。

プラスに働く材料7
  • 売上高の急成長

    2022年4億から2025年15億と約4倍に成長。

  • 赤字幅の縮小

    営業利益率が-41.7%から-20%へ改善傾向。

  • 成長市場

    情報通信業界は成長が期待され、ニッチ分野での可能性。

  • 売上高が3期で2倍以上に成長決算発表後影響

    売上高は7億円→12億円→15億円、前期比25%増

  • 営業赤字が2億円縮小し3億円に決算発表後影響

    営業損益は-5億円→-3億円へ改善、黒字転換が視野

  • 時価総額14億円の超小型株不定影響

    時価総額14億円と小さく、需給で株価が変動しやすい

  • 外国人保有比率7.44%と一定の関心継続影響

    小型株ながら海外投資家が7.44%保有、売買に厚み

マイナスに働く材料7
  • 赤字継続

    2025年も営業赤字が続き、黒字化の見通しが不透明。

  • 情報開示の少なさ

    事業内容などの情報が限定的で、投資判断が難しい。

  • マイクロキャップ

    時価総額が小さく、流動性や株価変動のリスク。

  • 純損失が3期連続で計上通年影響

    純損益は2023年-4億円、2024年-5億円、2025年-3億円

  • PBR4.88倍と割高なバリュエーション継続影響

    純資産の4.88倍、赤字継続で株価が資産価値から乖離

  • 株価が1年で43%下落継続影響

    直近1年で-43.45%、売り圧力が強く上値を重い

  • 営業利益率-20%と収益力が脆弱通年影響

    5億円の売上高増に対し営業赤字3億円と固定費負担が大きい

次の決算で確かめる点
売上高成長率
事業拡大のペースを確認。
営業損益
黒字転換の時期を見極める最重要指標。
現金残高
赤字継続中の資金繰りリスクを監視。
契約件数
ビジネスの進捗を示す具体的な指標。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ1,233人。区分でいちばん多いのは個人・その他70.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が13.0%を占め、残る87.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年12月%2025年12月%
個人・その他69.870.8
事業法人15.712.9
証券会社5.38.8
外国法人7.27.4
金融機関1.90.1
外国人個人0.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01山本 俊19.33
02DBJキャピタル投資事業有限責任組合12.40
03SALESFORCE VENTURES LLC. (常任代理人 みずほ証券株式会社)5.56
04株式会社SBI証券4.40
05MS・HAYATE1号投資事業有限責任組合4.38
06株式会社シグマクシス・ホールディングス4.18
07INNOVATION HAYATE V Capital 投資事業有限責任組合3.14
08楽天証券株式会社共有口2.29
09飯田明人2.16
10松林哲生1.76

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で+34%、1株純資産は4期で−48%。期末時点の株価にもとづく指標の推移。

決算期EPSBPS
2020年12月−103107
2021年12月−21029
2022年12月−114
2023年12月−138
2024年12月−145123
2025年12月−6856

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/12期の役員報酬は総額83百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山本俊代表取締役社長43894,843
康潤碩取締役393,000
有賀之和取締役49
板倉侑輝取締役39
秦野元秀取締役581,000
菅原貴与志取締役(社外)66
水野智仁常勤監査役(社外)43
酒井貴徳監査役(社外)41
礒村奈穂監査役(社外)40

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5707014
社外取締役413133

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,084字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、「法とすべての活動の垣根をなくす」をパーパスとし、法律とIT技術を融合した「リーガルテック」により、法務と他の業務・活動を統合し、企業や個人がより創造的かつ効果的に活動できる社会を実現することを目指しております。 当社は、リーガルテック事業として、主に法務部門や法律事務所向けに法務業務のDX(注1)を推進する「LegalTech SaaS事業」及び社内に法務機能が無いようなスタートアップ企業や中小企業でも簡単に登記手続きが行える「登記事業」の2つのサービス群を主要なサービス群として提供しております。 なお、当社はリーガルテック事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 (1)LegalTech SaaS事業 当社は、LegalTech SaaS事業として、全社を支える法務オートメーション「OLGA」を、SaaS型のクラウドサービスとして自社開発し、提供しております。「OLGA」は、「AI(注2)法務アシスタント」「法務データ基盤」「AI契約レビュー」「契約管理」の4つのモジュールから構成されており、法務部門の業務におけるデータベース構築・ナレッジ活用・リスクの可視化・円滑な事業部門側とのコミュニケーションを通じて、組織全体の工数削減と業務クオリティ向上を最大限に支援します。 なお、「OLGA」の各モジュールは、個別に導入することも可能であり、顧客企業のニーズや既存業務に応じたソリューションを提供することが可能です。 「OLGA」の各モジュールについて、ご説明いたします。 ① AI法務アシスタントモジュール/法務データ基盤モジュール 法務部門では、契約書のチェックや新規事業のリスク調査等、日々様々な案件依頼が発生します。従来は、依頼部門から電話・メール又は汎用的なワークフローツールにより案件を受付し、それらの案件の進捗状況をExcelに手入力して管理することが一般的です。また、依頼された案件に関するやり取りは電話やメール、ビジネスチャットツール等様々な手段で行うことが多く、やり取りの内容が散在している、又は担当者個人の管理にとどまり、組織内に共有がされていないことも多くあります。そのため、法務部門内で担当している案件の進捗管理ができず納期遅延に気づかない状況の発生や、過去のナレッジが蓄積されていないことから業務の非効率化および担当者の退職・異動による案件のブラックボックス化が生じるリスクがあります。法務部門の業務において、過去の規範や法律の解釈、交渉した経緯等の過去のナレッジは非常に重要であり、これらを体系的に集約するナレッジマネジメントは非常に高い関心を持たれております。 法務データ基盤モジュールでは、メールやビジネスチャットツールと連携することにより、法務案件を一元的に集約し、案件の進捗管理やタスク管理、メンバーの工数管理等を実現します。また、事業部門とのコミュニケーションも、すべてモジュール内で行うことができるため、案件に関わるあらゆる法務の情報が集約され、これまでは蓄積・管理されずに散逸していた情報についても容易に検索・抽出・活用することができます。 また、データ分析ダッシュボード機能により、月別の依頼案件数や依頼部署ごとの案件内容の傾向、メンバー毎の対応件数等を把握することができ、業務効率化施策の検討や、法務部門の人員計画や育成計画の立案等にも活用することができると考えております。 AI法務アシスタントモジュールは、法務データ基盤モジュールで一元管理されたこれらのデータを活用して、定型的な相談内容を自動データベース化して事業部門に回答してくれたり、依頼案件に対して過去に対応したことのある案件の中から類似の案件を検索・提案する等の機能をチャットボット形式で提供します。法務部門だけでなく、事業部門も利用することができるため、法務部門の対応工数の削減に加えて、事業部門では定型的な相談であれば瞬時に解決するため事業を進めるスピードの促進を図ることが可能と考えております。 ② AI契約レビューモジュール 企業が取引を開始する場合、基本的にはすべての取引において契約書を作成する必要があります。契約書に不備がある場合、取引先等から過大な損害賠償を受けるリスクや、事業に必要な知的財産権が喪失してしまうといった、事業継続上、非常に重大なリスクが生じることがあります。 これらのリスクを防ぐため、法務部門は事前に契約審査という業務によりチェックを行い、取引先との交渉に応じて都度契約書の確認や修正を行います。法務担当者は、取引開始までのスケジュールに合わせるために、短いリードタイムでの確認が必要であり、かつ様々な部門からの依頼に並行して多くの契約書の確認を行う必要がある一方で、昨今では様々な先進技術やビジネスモデルの出現に伴う各種法規制への対応が必要になり、法務担当者の契約審査に求められるレベルは年々高度化しております。 AI契約レビューモジュールでは、以下の機能を提供することにより、従来はほとんど人力でチェックをしていた膨大な量の契約書の審査業務において、業務品質の向上・業務効率化を実現することができると考えております。 機能   効果 論点検知機能   契約書上の論点や契約締結後に不利になりうるような単語をAIが検知。契約審査担当者の見落としの防止やチェックの時間の短縮につながります。 過去のナレッジの活用機能   過去に審査対応を行った契約書のデータを登録することができ、類似の案件の対応をする際に、条文ごとですぐに取り出して再活用することができます。契約審査担当者が、従来は散在していた業務のナレッジやノウハウをスムーズに利用することで、業務の品質の向上やチェック時間の短縮になります。 形式チェック機能   条番号のずれや表記ゆれなどの修正作業について、従来は目検や手作業で行っていたものを、サービス内で検知し一括で修正することができます。 特に、「OLGA」のAI契約レビューモジュールの特徴としては、論点検知機能について利用企業独自の基準にカスタマイズ可能な点にあります。 論点検知機能は、予め「OLGA」内に設定された契約書のひな型とレビュー対象の契約書とを、当社が独自に開発したAIが照らし合わせたうえで条文の抜け漏れやリスクとなる単語を検知します。この予め設定された契約書のひな型を顧客企業が独自にカスタマイズし、顧客企業のルールやマニュアルに応じた条文や単語のチェックを行うことができます。大手企業等、法務部門がある程度成熟してくると、自社の業種やカルチャー、過去のトラブル事案等を参考に、独自のルールやマニュアルが形成されていることが多く、カスタマイズのニーズが非常に強いため、これらの要望に応えるための「自社の基準にカスタマイズした契約審査」の機能を強化してまいりました。 ③ 契約管理モジュール 多くの企業では契約書は締結するものの、適切に管理が行われておらず、契約期間が必要以上に更新されることで経費が過大にかかったり、過去の契約書の探索に非常に時間を要して業務の生産性が低下してしまうといった事態が生じております。「OLGA」の契約管理モジュールでは、契約書のデータをアップロードするだけで、AIが自動で以下の項目を抜き出し、管理台帳を自動で作成・管理することが容易になるとともに、契約期限のアラートを自動で通知することにより、更新や終了の漏れのリスクを低減します。 (自動抜き出し項目の例) ・取引先名 ・契約締結日 ・契約開始日 ・契約終了日 ・契約終了の条件 ・自動更新の有無 ・更新拒絶期限日 ・更新後の契約期間 なお、LegalTech SaaS事業の収益モデルは、サブスクリプション型の収益であり、利用アカウント数等に応じた月額利用料と、導入時の初期導入費用等のスポット料金を受領しております。 (2)登記事業 当社は登記事業のサービス群として、商業登記における変更申請の書類を簡単に作成することができる「GVA法人登記」、法人の履歴事項全部証明書等を簡単に請求できる「GVA登記簿取得」、商標の出願書類を簡単に作成できる「GVA商標登録」を提供しております。 ① GVA法人登記 商業登記とは、商法や会社法等の法律で定められた、会社において登記すべきと定められた事項(社名や役員情報、資本金、会社の目的等)を、商業登記簿に記載することで一般に公示する制度です。記載された事項を変更する場合、必ず変更申請の手続きを行う必要があります。 これらの変更申請のための書類は、会社の種類や機関設計等により、提出する書類や内容が変わるため、専門家以外が自力で作成する場合非常にミスが多くなってしまいます。そのため、司法書士に依頼するケースも多いですが、その場合は費用や期間がかかる、自分に合った司法書士を探すのに手間がかかると言った課題があります。 GVA法人登記では、指定したフォームに必要事項を入力すれば、変更登記に必要な書類が自動作成され、自力で作成するよりも「簡単・確実に」、司法書士に依頼するよりも「スムーズに・安く」手続きを行うことができます。 特徴としては、法務局から連携される登記情報PDFから変更前の情報を自動で反映する「登記情報自動反映機能」と、書類を製本して法務局送付用のレターパックや収入印紙等を購入者にお届けする「かんたん郵送パック」のオプションを提供することにより、より簡単・確実に変更登記の申請が行えることです。特に「登記情報自動反映機能」は、従来であれば申請書類に現在登記されている会社名や住所等の基本情報を正確に手入力する必要があるところを、この機能を利用するとシステム内で現在の登記情報を取得し、基本情報が書類作成画面に自動反映されるため、申請書類作成上の手間や入力ミスを減らすことができます。 累計で約30,000社の企業に利用いただいておりますが、政府の統計によると、年間約100万件の変更登記申請が行われているため、認知を拡大しよりシェアを拡大するように努めてまいります。 なお、利用顧客のアンケート(注3)では、約9割の顧客が「必ず利用する」又は「たぶん利用する」と回答しており、顧客満足度の高いサービスと考えております。また、同アンケート調査により、登記申請の際に、申請書等の不備で訂正等が発生する比率(補正率)がGVA法人登記経由の場合一部の手続きにおいて9.8%の結果で、法務省の目標値(注4)である20.4%を大きく下回る結果が出ており、行政手続きの効率化へ貢献しております。 ②GVA登記簿取得 履歴事項全部証明書等を法務局に請求し入手する場合、対応時間が限定されていること、支払方法が限定されていること等から、取得に制限があり、ニーズに適さない場合があります。また、法務省よりオンラインで取得できるWebサービスも公開されておりますが、使いづらいUI/UX(注5)や事前の手続きがやや煩雑なサービスになっております。 GVA登記簿取得では、24時間365日、Webサイト上から交付請求ができ、またシンプルなUI/UXによりわかりやすいWebサービスで、最低限の情報入力とクレジットカードでの支払いにより、最短1分程度で請求ができます。 なお、登記事業の収益モデルは、トランザクション型の収益が中心であり、利用者による手続きの都度、サービス利用の料金および書類の印刷、製本等を代行するオプション料金を受領しております。 ③ GVA商標登録 商標登録とは、商品やサービスのブランド名やロゴマーク等を法的に保護し、第三者による無断使用や模倣行為を排除するための制度です。商標権は、保護したい商標と対象となる商品・サービスを指定して特許庁へ出願し、登録を受ける必要があります。 これらの出願のための書類は、指定商品・役務の適切な選択など高度な専門知識が要求されるため、専門家以外が自力で作成する場合、権利の漏れや特許庁から拒絶理由通知を受ける等のミスが多くなってしまいます。そのため、弁理士に依頼するケースも多いですが、その場合は十数万円以上の費用や期間がかかる、自分に合った弁理士を探すのに手間がかかるといった課題があります。 GVA商標登録では、システムのガイドに沿って必要事項を入力すれば、出願に必要な書類が簡単に作成され、自力で作成するよりも「簡単・確実に」、弁理士に依頼するよりも「スムーズに・安く」手続きを行うことができます。 特徴としては、約95,000件のデータベースから取りたい商標の指定商品・役務を検索できる機能や、印刷・製本された書類を特許印紙等とともに購入者にお届けし郵送出願をサポートするオプションを提供することにより、より簡単・確実に出願の手続きが行えることです。特に指定商品・役務の検索機能では、各区分における「代表的な商品・役務」がわかりやすく表示されるため、専門知識がなくても願書をシンプルにしつつ適切な権利範囲を確保することができます。 本サービスは2025年8月に正式リリースされ、オンライン上で即座に類似商標の有無を確認できる手軽さや、弁理士依頼時の10分の1以下の低価格(基本料金10,180円から)というコストパフォーマンスを有しています。従来は費用や手間の面から商標登録を諦めていたスタートアップ企業や中小企業などの潜在的な需要を力強く喚起し、認知を拡大しよりシェアを拡大するように努めてまいります。 (注)1.DX(Digital transformation、デジタル変革)とは、企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立することです。 2.AI(Artificial Intelligence、人工知能)とは、コンピュータを用いて「認識、言語の理解、課題解決」などの知能行動を実行する技術です。 3.GVA法人登記を2022年10月1日から2023年9月30日までに利用した顧客への当社独自アンケート調査であり、有効回答数は303社。 4.法務省ホームページ「規制改革推進会議行政手続き部会取りまとめに基づく基本計画について」より引用。 5.UIはUser Interfaceの略称で、デザインやフォント、外観等ユーザーの視覚に触れる全ての情報のことを指し、UXはUser Experienceの略称で、ユーザーが製品・サービスを利用する一連の行動の中で得た経験、感じたことを指します。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題6,409字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)経営方針 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 当社は、「法とすべての活動の垣根をなくす」をパーパスとし、テクノロジーを活用した法務業務を支援するITプロダクトを提供しております。 私たちの社会では、企業活動や個人の行動はすべて法に支えられています。しかし、法の複雑さが垣根となり、多くの活動に制約を与えています。この垣根をなくすため、まずは大企業の法務部門や弁護士といった専門家向けに、業務効率化のプロダクトを提供し、市場に参入しました。 その後、技術を進化させ、法務部門だけでなく、事業部門を含む全社対応のソリューションを展開しています。 さらに、中小企業向けの支援も進めながら、今後は個人ユーザーにまで広げ、最終的にはすべての活動から法の垣根を取り除くことを目指します。 (2)経営環境 LegalTech SaaS事業において、株式会社富士キメラ総研が2025年7月に発表した「ソフトウェアビジネス新市場2025年度版」によると、当社が属する国内SaaS市場は2025年には2.28兆円に達し、2027年には2.88兆円に達する見込みです。この増加の背景には、リモートワークの普及によりSaaSの需要が増加し、SaaSがビジネスに浸透したことが挙げられます。 また、株式会社アイ・ティ・アールが2022年10月に発表した「リーガルテック市場2022」によると、リーガルテックの国内市場(電子契約、CLM/契約管理、AI契約書レビュー支援、特許リサーチ検索、リーガルリサーチ検索の各サービスの市場規模を合算)は2021年で244億円であり、2026年に731億円に達する見込みです。この市場規模は、各ベンダーの売上を集計及び推定した規模であり、法務部門や法律事務所を中心とした法務リテラシーの高い方向けのサービスが主体です。当社が次に取り組む市場として、事業部門等の法務リテラシーが相対的に低い方への価値を発揮できるサービスや機能を展開し、全社展開をターゲットとした市場に拡大してまいります。この市場規模は、上記の731億円の市場に加え、全労働力人口6,925万人(注1)を対象として、当社のOLGAの全社向けの機能の単価を掛け合わせて、4,886億円と当社独自に算定しております。 また、登記事業においては、登記申請の支援を行っている司法書士及び司法書士事務所の売上規模から市場規模を推定しております。その規模は、総務省の「サービス産業動向調査」によると2018年の市場規模は2,855億円と推定されます。なお、法務省の「登記統計 統計表」によると、2018年より商業・法人の登記申請の件数は約150万件からおおむね横ばいで推移しているため、同水準の市場規模で推移していると推測されます。 (注)1.政府統計ポータルサイト「e-Stat」2023年度労働力調査より算定 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社は、企業における契約書業務や法務手続き業務におけるペーパーレス化や業務効率化等を背景に、テクノロジーを活用して課題解決をするリーガルテック事業を主要な事業としており、LegalTech SaaS事業の法務オートメーション「OLGA」と、登記事業の「GVA 法人登記」を主軸に、プロダクト開発やサービスの拡充・拡販を進めております。 今後の具体的な取り組みは以下のとおりです。 ① OLGAの各モジュールの連携強化 現状の製品戦略では、ユーザーが機能ごとに導入しやすいよう、「AI法務アシスタント」「法務データ基盤」「AI契約レビュー」「契約管理」の各モジュールの機能連携を強化し、法務案件の受付・管理から契約審査業務までの業務をシームレスに実現し、よりユーザーの体験を向上させていきます。 これにより、競合企業との差別化による新規顧客獲得の推進に加えて、顧客単価の向上および既存ユーザーの解約率低下に寄与するものと考えております。なお、2025年12月末時点において、複数のモジュールを導入している企業のみで集計した顧客平均単価は236千円であり、全体の顧客平均単価の向上に寄与しております。 ② OLGAの全社導入に向けた取り組み 当社がLegalTech SaaS事業で取り組んでいる契約業務のDXは、法務部門だけでなく全社にかかる契約業務の全体の最適化です。実際の契約条件の交渉や、事業部内での契約内容の確認、個別取引に応じた契約条件の整理、契約締結に係る社内手続き等、契約業務の多くにおいて、事業部門が担っております。一方で、法務部門と事業部門において、取引に関する内容理解や法務リテラシー等の差が生じていたり、契約業務において様々なツールが駆使されることにより、情報の分担が発生し、不要な対応工数の発生や、取引や意思決定スピードの遅延、取引リスクが共有されないといった全社的な課題が生じております。 OLGAは、事業部門等の依頼部門がアカウントを持たなくても、法務部門とのコミュニケーションの円滑化や過去の案件に関するナレッジの利活用が可能ですが、さらに、法務部門以外での効果を高めるための機能を拡充し、より全社的に効果の高いツールとして進化させてまいります。 すでに事業部門でも使える依頼者アカウント機能やAIチャットボット機能をリリースしており、全社的な利便性が向上しており、法務関連の案件に関する対応工数が大きく削減することが可能です。これによる、新規顧客獲得の促進と、法務部門だけではなく事業部門での効果を促進し顧客単価の向上を進めてまいります。 ③ 登記事業における既存プロダクトの機能拡充と新プロダクトの開発 既存のプロダクトで購入数増加のためには、現在対応していない登記事項の追加をすることで、当該登記事項での利用を期待する潜在的なユーザーを獲得することが可能です。各登記事項のニーズを分析しながら機能拡充に努めてまいります。 また、登記事業の主なターゲットとしているスタートアップ企業や中小企業のように、社内の法務機能が充実していない企業においては、登記手続きだけでなく、会社運営において様々な法的手続きに対応する負担が非常に大きいです。中長期的な成長のために、登記申請手続き以外のこれらの法務手続きに対応したプロダクトの開発を検討しております。具体的には、2025年8月の「GVA 商標登録」を正式リリースいたしました。引き続き行政書士、社会保険労務士等の様々な士業が対応している各種申請を視野に入れて、市場規模やユーザーのニーズを考慮しながら、プロダクトの領域を検討し、開発を進めてまいります。 これらの新しい領域のプロダクトを、登記事業で獲得した顧客基盤に横展開することにより、1顧客当たりの利用数とともに売上を拡大してまいります。 なお、総務省の「令和3年経済センサス活動調査」によると、各士業における事業所の売上金額の合計から推定された市場規模は、それぞれ弁理士が属する特許事務所で1,806億円、行政書士事務所で622億円、社会保険労務士事務所で1,714億円とされております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 (1)及び(3)に記載の、経営方針及び経営戦略を実行していくうえで、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりであります。 ① 技術革新への対応 当社が属するリーガルテック業界の発展には、AI技術をはじめとした、ITの技術開発が根幹にあると考え、OLGAにおいて継続的な機能開発・機能改善に取り組んでおります。また昨今のAI技術の発展は目覚ましいものがあり、その対応にむけて、継続的な最先端の技術の研究を行うとともに、それらを事業に取り込んでいくための優秀な人材の確保は重要かつ喫緊の課題と捉えております。優秀な技能、能力を持つ人材は、同業他社、他業界のAI関連企業とも競合することから、安定的な確保は困難な状況となっておりますが、当社としては、リーガルテック業界における知名度向上を図り、魅力的で存在感のある企業であることを継続的に訴えかけるとともに、労働環境や福利厚生の充実にも取り組んでまいります。 ② 人的資本戦略の強化 当社は、持続的な成長や事業価値の向上を実現していくうえで、人材は最も重要な経営資源であると考えております。毎年積極的な採用を行い、多様性に富んだ優秀な人材を採用することで、事業の成長、企業価値向上に取り組める人材の確保と継続的な雇用の創出に努めております。 また、従業員の働き方についても、ライフステージの変化、多様化する価値観に合わせて、国籍、性別、年齢等に関係なく様々な人材が活躍できるよう、フレックス勤務、時短勤務、在宅勤務、育児休業取得等の多様な働き方を後押ししております。また従業員の成長のための教育の機会の提供や、適正な人事評価制度の導入等により、今後も優秀な人材がやりがいをもって働ける、かつ成長できる組織の構築に努めていく方針です。 ③ システムの安定稼働およびセキュリティの強化 当社は、顧客の取引先における契約情報等、重要な情報資産を取り扱うサービスを展開しているため、サービス提供に係るシステムの安定稼働およびセキュリティ管理が重要な課題であると認識しております。そのため当社では、ISO/IEC27001:2022(情報セキュリティマネジメントシステム)認証の取得や定期的な社員への情報セキュリティの教育を実施するとともに、情報漏洩リスクを可能な限り下げるよう各種アカウントの管理を強化しております。 これらにより、より高いセキュリティレベルを求めるクライアントの期待にも応えていくことで業績の拡大にもつながるものと認識しております。今後も高度なセキュリティ環境の構築を追求してまいります。 ④ 財務体質の強化及び業績の黒字化 当社は、過年度において継続的な事業成長を図るため、サービスに関する開発や体制強化に伴う人員増強への投資を行った結果として、当事業年度まで営業赤字かつ営業活動によるキャッシュ・フローのマイナスが継続しております。特に、投資を進めているOLGAは、ユーザーに継続して利用されることで収益が積み上がるストック型の収益モデルになります。一方で、開発費用やユーザーの獲得費用が先行して計上される特徴があり、短期的には赤字が先行することが一般的です。 当社では、事業の拡大に伴い、OLGAの顧客拡大や単価拡大に伴いストック収益が順調に積み上がることで、先行投資として計上される開発費用やユーザーの獲得費用が売上高に占める割合は低下傾向にあり、営業損失率は改善しております。今後は、売上高と利益の成長を両立させたバランス型の成長を志向しつつ、早期の当期純損失の解消及び営業キャッシュ・フローの黒字化を目指します。 また、今後の成長戦略の展開に伴い、財務の充実と安定化を進めていくことが重要と考えております。これまでも第三者割当増資および借入による資金調達を実施しておりますが、今後も多様な資金調達手法を検討しながら、長期的な当社の成長を実現することに努めてまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、売上高の最大化が営業キャッシュ・フローの最大化ひいては企業価値向上につながると考えております。そのため、売上高を重要な経営指標と位置付け、高い成長率の維持を図ってまいります。また、各事業の継続的な成長を実現するため、LegalTech SaaS事業は、サブスクリプション売上(注1)、ARR(Annual Recurring Revenue)(注2)、顧客数(注3)、顧客平均単価(注4)、Net Revenue Churn Rate(注5)を、登記事業は、登記事業における売上、サービス利用数(注6)、リピート利用数(注7)、累計利用社数(注8)をKPIとしております。 各指標の推移は以下のとおりであります。 (注)1.LegalTech SaaS事業の売上のうちサービスの月額利用料といった継続性のある収益による売上を指します。 2.毎期決まって発生する売上(経常収益)の1年分を指します。対象月末時点における継続課金となる契約に基づく当月分の料金の合計額の12ヶ月分によって算出します。 3.OLGAの顧客社数のことを指します。 4.1顧客当たりの継続課金分の平均売上金額のことをいい、各四半期決算月の実績を四半期末時点の顧客数で割って算出した金額を記載しております。 5.サービスの解約率の指標であり、既存顧客のアップセル/ダウンセルを考慮した指標です。四半期決算月ごとに次の算式により算出しております。「(当月解約のあった顧客及び減額された顧客のMRR-既存顧客の追加のMRR)/前月のMRR」の12か月平均」なお、MRRとは、Monthly Recurring Revenueの省略表記であり、経常収益のうちの1か月分を指します。対象月末時点における継続課金となる契約に基づく当月分の料金の合計額によって算出します。 6.GVA法人登記及びそのOEMサービスを利用された回数を指し各四半期の合計で算出しております。 7.サービス利用数のうち、過去にGVA法人登記を利用した顧客が利用した件数を指します。 8.GVA法人登記を1度でも利用したことのある顧客の総数のことを指します。 (LegalTech SaaS事業) 2024年12月期   2025年12月期 第1 四半期   第2 四半期   第3 四半期   第4 四半期   第1 四半期   第2 四半期   第3 四半期   第4 四半期 サブスクリプション売上 (百万円)   104   117   143   168   177   196   192   200 ARR(百万円)   434   493   618   696   736   796   764   830 顧客数(社)   483   540   598   620   626   622   570   572 顧客平均単価(千円)   75   76   86   93   98   106   111   120 Net Revenue Churn Rate(%)   0.80   0.93   0.74   0.59   0.41   0.50   0.95   0.83 (登記事業) 2024年12月期   2025年12月期 第1 四半期   第2 四半期   第3 四半期   第4 四半期   第1 四半期   第2 四半期   第3 四半期   第4 四半期 売上(百万円)   117   133   148   168   169   181   160   156 サービス利用数(件)   3,928   4,273   4,100   4,176   4,014   4,333   3,547   3,407 リピート利用数(件)   1,143   1,285   1,264   1,253   1,347   1,366   1,102   1,044 累計利用社数(社)   17,898   19,955   21,943   23,910   25,716   27,583   29,094   30,422
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会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社が、本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)クラウド市場の展望について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:大) 当社は、「OLGA」「GVA法人登記」をはじめ、複数のクラウド型サービスを提供しております。当社が事業を展開するクラウド市場は急速な成長を続けており、この市場成長傾向は今後も継続するものと見込んでおります。しかしながら、経済情勢や景気動向の変化による企業の情報化投資の抑制や、新たな法規制の導入、技術革新の停滞等の要因によりクラウド市場の成長が鈍化するような場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)競合他社の動向について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:大) 当社が事業を展開するリーガルテック市場は、今後クラウド市場の普及を背景に、規模の大小を問わず競合企業の新規参入が予測されます。これら競合他社の中には、当社に比べ大きな資本力や技術力、販売力等の経営資源及び顧客基盤等を保有している企業が含まれます。当社では、製品開発力の強化や継続的な製品改修・サービス品質の向上等により顧客企業との良好な取引関係の維持等に積極的に取り組み、価格だけでなく付加価値で対抗できるブランディングを図っておりますが、競合企業のサービス力の向上や新規参入による価格競争の激化により当社の競争力が相対的に低下した場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)技術革新への対応について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:大) 当社が属するIT業界やAI業界の技術は、国内外を問わず研究開発が進められており、その結果、常に新しい技術が生み出され、その技術がサービスの一部として提供されております。当社の事業の競争力の源泉は技術力であるため、最新の技術の収集及び優秀な人材確保に努めてまいりますが、急速な技術革新への対応が遅れた場合、新規契約が伸びず、また既存顧客の解約が発生することで当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)自然災害、事故等について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:大) 当社は、サービスシステムをクラウドサーバに置いており、当該クラウドサーバにおいても、複数のデータセンターにおける常時バックアップ体制等により洪水や地震等の大規模災害のサービス提供への影響を最小限に抑える対策を講じておりますが、想定を超える自然災害が生じた場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)事業拡大に係る先行投資について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:中) 当社では、より多くの新規顧客の獲得を目指し、知名度や信頼度の向上のための広報・プロモーション活動の一環として、オンラインセミナーの開催やイベント展示会への出展等を積極的に行っております。今後も費用対効果を見極めつつ、顧客獲得のためのマーケティングコストを効率的に投下して、売上高の拡大及び収益性の向上に向けた取り組みを行っていきますが、各種マーケティング・PR活動等の効果が期待通り得られない場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6)既存ユーザーの継続率及び単価向上について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:中) 当社のサービスの一部は、サービス料金を使用期間やユーザー数等に応じて定期定額契約として課金することで継続的な収益を得るビジネスモデルであるストック型の収益モデルであることから、当社の継続的な成長には、新規顧客の獲得に加え、既存顧客の解約防止及び単価向上が重要であると認識しております。当社では、最適なマーケティング活動及び販売戦略の立案・遂行に注力するとともに、製品開発力の強化や継続的な製品改修・サービス品質の向上等に取り組んでおります。しかしながら、経済情勢や市場環境の悪化等による顧客企業のIT投資抑制等が生じた場合や、新規・追加契約が想定通り進まない場合、想定を超える解約が発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、2025年12月期の第4四半期末時点での月額の顧客平均単価は120千円であり、当社のユーザー層である中堅企業から大手企業における金額的な影響は軽微と考えるため、蓋然性は低いと考えております。 (7)システム・ネットワーク障害について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:大) 当社が顧客に提供している各サービスは、クラウドという特性上、インターネットを経由して行われており、インターネットに接続するための通信ネットワークやインフラストラクチャーに依存しております。当社では、企業向けクラウドプラットフォームとして信頼されているAmazon Web Services社が提供するクラウドプラットフォーム上に各サービスを構築するとともにバックアップ管理の冗長化やセキュリティ対策の強化を行い、各サービスの安定的かつセキュアな運用体制を取っております。加えて、24時間365日稼働のクラウド監視センターを設置し、各サービスが適切に利用できる状況か常時監視、障害発生時には定められた手順に基づき復旧作業を実行する等の管理運用を行っております。しかしながら、自然災害や事故、プログラム不良、不正アクセス、その他何らかの要因により大規模なシステム障害が発生した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8)クラウドサービス上におけるサービス提供について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:大) 当社が顧客に提供している各サービスは、企業向けクラウドプラットフォームとして信頼されているAmazon Web Serviceを用いて構築しております。当該製品における市場規模の縮小や大幅な仕様変更、経営戦略の変更がある場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9)知的財産の保護及び侵害等について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:大) 当社では、提供する各種サービスに係る特許権や商標権を取得しており、今後も積極的に知的財産権の保護に努めるとともに、当社の役職員による第三者の知的財産権の侵害が発生しないよう、啓蒙活動及び社内管理体制の強化に取り組んでおります。また当社では、提供する各種サービスが第三者の知的財産権を侵害していないか外部の専門家と連携し可能な範囲で調査を実施しております。しかしながら、第三者の知的財産権の状況を正確に調査・把握することは困難であり、知的財産権侵害とされた場合、その訴訟の内容及び結果や損害賠償の金額によっては、当社の財政状態及び経営成績や企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 (10)個人情報・秘密情報の管理について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:大) 当社は事業を推進していく中で、取引先企業における個人情報や秘密情報等の情報資産を扱う機会があります。当社では、情報セキュリティマネジメントシステム(ISO/IEC 27001:2022)の第三者認証を受けるとともに、情報セキュリティに関する規程の策定や役職員に対する定期的な教育の実施、コンピュータ等の情報機器やネットワーク等の情報通信設備に対するセキュリティ管理の徹底、外部委託先との秘密保持契約の締結等を行い、当社からの情報漏洩を未然に防ぐ措置を講じております。しかしながら、コンピュータウイルスによる感染やサイバー攻撃等の不正な手段による外部アクセス、役職員及び外部委託先の過誤、自然災害の発生等によりこれらの情報資産が外部に流出した場合、これらに起因して損害賠償を請求される、あるいは訴訟を提起される可能性があり、その訴訟の内容及び結果や損害賠償の金額によっては、当社の財政状態及び経営成績や企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 (11)弁護士法の規制について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:大) 弁護士法第72条では、「弁護士又は弁護士法人ではない者が、報酬を得る目的で、訴訟事件、非訴訟事件及び審査請求、再調査の請求、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件その他一般の法律事件に関して、鑑定、代理、仲裁、若しくは和解その他の法律事務を取扱い、又は周旋することを業とすること」を禁止しております。当社のサービスである「OLGA」のAI契約レビューモジュールにおける「論点検知機能」(契約書上の論点や契約締結後に不利になりうるような単語をAIが検知し提示する機能)等をはじめ、各機能が本条文の規制に抵触しないよう遵守する必要があります。 当社では、複数の企業で「一般社団法人AI・契約レビューテクノロジー協会」(現:一般社団法人AIリーガルテック協会)を設立し、同法72条とAI契約レビューのツールに関して従来明確でなかった解釈について、内閣府規制改革推進会議等を通じて提言をしてまいりました。その結果、2023年8月1日法務省大臣官房司法法制部より、「AI等を用いた契約書等関連業務支援サービスの提供と弁護士法第72条との関係について」と題するガイドラインが公表されております。 当社では、「OLGA」のAI契約レビューモジュールが、前述のガイドラインに準拠するものであり、サービス内で提供される機能やカスタマーサポートの対応についても、機能等の説明に留まるものとして対応しており、同法第72条に抵触せず適法である旨、外部の法律事務所からも意見をいただいております。 今後においても、当社サービスの機能の拡充や変更に際して、適宜事前に社内及び外部の顧問弁護士のリーガルチェックを行い、当該法令に抵触しないよう十分に留意しております。しかしながら、同法の内容又は解釈が変更された場合には、当該規制の内容や解釈の変更等により、当社の事業が制約を受ける可能性があり、その場合、当社の事業および業績に影響を及ぼす可能性があります。 (12)司法書士法の規制について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:大) 司法書士法第3条にて、司法書士が行うことができる業が規定されており、その中に「法務局又は地方法務局に提出し、又は提供する書類又は電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。第四号において同じ。)を作成すること。但し、同号に掲げる事務を除く。」)(第3条第一項第2号)および、同第3条第5号では「前各号の事務について相談に応ずること。」とされており、また同法第73条では、「司法書士会に入会している司法書士又は司法書士法人でない者(協会を除く。)は、第三条第一項第一号から第五号までに規定する業務を行つてはならない。」とされて、司法書士でない者が、法務局に届出を行う書類の作成を行うこと、その相談に応じることを禁じております。当社のサービスである「GVA法人登記」の各機能による、登記申請書類の作成支援が、本条文の規制に抵触しないように遵守する必要があります。 当社では、「GVA法人登記」によって登記申請書類作成の機能は、あくまでも申請者本人による書類作成をサポートするものであり、サービス内で提供される機能やカスタマーサポートの対応についても、機能等の説明に留まるものとして対応しており、外部の法律事務所からも適法である旨の意見をいただいております。 今後においても、当社サービスの機能の拡充や変更に際して、適宜事前に社内及び外部の顧問弁護士のリーガルチェックを行い、当該法令に抵触しないよう十分に留意しております。しかしながら、同法の内容又は解釈が変更された場合には、当該規制の内容や解釈の変更等により、当社の事業が制約を受ける可能性があり、その場合、当社の事業および業績に影響を及ぼす可能性があります。 (13)人材の採用及び育成について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:中) 当社の事業領域は、進化の早い領域であることに加え、多様化するエンタープライズを中心とした顧客ニーズに対応するためには、最先端の技術と経験を有する優秀な人材の確保が必要と考えております。当社は継続して採用活動を行っておりますが、必要な人材を獲得できない場合及び十分な人材育成が進まなかった場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14)訴訟について(顕在化の可能性:小、時期:常時、影響度:大) 現段階で、顧客、パートナーや取引先及び株主などのステークホルダーとの間で訴訟等はなく、その可能性も把握しておりませんが、将来これらが生じた場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響が生じる可能性があります。 (15)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:小) 当社では、長期的な企業価値向上に対するインセンティブを目的とした当社役職員向けのストックオプションや、一部金融機関向けに、借入に付随した新株予約権を付与しております。本書提出日現在、その総数は現時点における発行済株式総数の11.00%に相当します。これらの新株予約権が行使された場合、既存株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化し、株価形成に影響を与える可能性があります。 (16)内部管理体制の強化について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:中) 当社は少人数であり、現段階の事業規模にあわせた内部管理体制をとっております。今後、事業規模の拡大に伴い、人材の採用、育成を行うことにより現状の内部管理体制をより強固にしていく方針ではありますが、この体制強化が事業規模の拡大に追いつかない場合には、内部管理体制が有効に機能せず、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (17)特定の人物への依存について(顕在化の可能性:小、時期:常時、影響度:中) 当社の代表取締役社長である山本俊は、当社のサービスモデル及びビジネスモデルの考案、事業戦略の立案に加えて、営業活動をはじめとする事業推進においても中心的な役割を担っております。当社では今後の事業拡大に備え、外部人材の登用、社内人材の育成等代表取締役社長へ過度に依存しない体制の構築を進めておりますが、何らかの理由により代表取締役社長が職務遂行をできなくなった場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社以外に弁護士法人GVA法律事務所にも所属しておりますが、同法律事務所における経営実務や弁護士としての法律実務には携わっておらず、当社の代表取締役社長としての経営専念に支障をきたすものではないと判断しております。一方で、当社がリーガルテックサービスを提供している限りにおいて、弁護士事務所の創業者としての視点を持っていることが、サービスの信頼感につながっているものと考えており、また、当社の競合優位性の1つと認識している当社の事業ドメインに強い人材の確保の観点でも、弁護士資格保有者や法務経験者を積極的に確保できる要因の一つと考えております。 (18)配当政策について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:中) 当社は、株主に対する利益還元を重要な経営課題の一つとして認識しておりますが、現段階では、事業拡大のための投資及び財務基盤の強化が最優先の課題であると認識しており、そのバランスを見極めながら、必要な内部留保を確保し安定した配当ができる体制が整った後に継続的に実施していくことを基本方針としております。なお、現時点において配当実施の可能性及び実施時期等については未定であります。 (19)固定資産の減損(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:中) 当社は、ソフトウェア等の固定資産を保有し、固定資産の減損に係る会計基準を適用しております。同会計基準では、減損の兆候が認められる資産又は資産グループについては、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回った場合に、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、その減額した当該金額を減損損失として計上することとなります。このため、当該資産又は資産グループの経営環境の著しい変化や収益状況の悪化等により、固定資産の減損損失を計上する必要が生じた場合には、当社の事業および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (20)税務上の繰越欠損金について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:中) 当社は、税務上の繰越欠損金を計上しているため、利益が生じた場合の税負担が軽減されることが想定されます。しかしながら、当該欠損金に相当する利益を計上するまでに税務上許容される期限が経過し、欠損金が消滅した場合には、期待した税負担の軽減が受けられず、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社は税務上の繰越欠損金にかかる繰延税金資産に対して、その実現の不確実性を勘案し評価性引当額を計上しております。 (21)過年度における継続的な損失計上について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:大) 当社が提供するITサービス事業は、サービス提供に必要な支出及び顧客基盤の拡大のための営業人員の採用、広告宣伝費等の先行投資を必要とする事業であります。この結果、創業以来継続して営業赤字を計上しております。当社は、かかる投資の成果による売上高の拡大及び収益性の向上により今後は継続的な利益計上が可能であると考えておりますが、技術革新や競合他社の参入及び既存顧客の解約等が当社の想定を超えて発生した場合には、営業赤字が継続し、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (22)資金調達について(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:大) 資金調達について、当社の借入金に係る契約のうち一部の契約には、各月末日における純資産及び預金残高の金額、2025年12月期以降の経常損益に関する財務制限条項が付されております。これに抵触し、借入先金融機関の請求があった場合、当該借入金について、期限の利益を喪失する可能性があります。当社が借入金について期限の利益を喪失し、一括返済の義務を負った場合には、当社の財政状態に悪影響をもたらす可能性があります。 なお、適宜、金融機関からの借入等による資金の確保を実行しており、期限の利益を喪失する事態が生じた場合でも、経営への影響は限定的と考えております。財務制限条項の詳細な内容については、「5 重要な契約等」に記載しております。 (23)GVA法律事務所との誤認リスクについて(顕在化の可能性:中、時期:常時、影響度:中) 当社代表取締役が創業したGVA法律事務所と当社とは、何ら資本関係はございませんが、同じ「GVA」の名称を冠していることから、関連会社と誤認される恐れがあります。 GVA法律事務所の業績悪化やトラブル、不祥事等が生じた場合、当社グループとみなされ、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)3,439字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産の部) 当事業年度末における流動資産は622,378千円となり、前事業年度末に比べ59,174千円減少いたしました。これは主に、現金及び預金が52,470千円減少したことによるものであります。無形固定資産は821,561千円となり、前事業年度末に比べ228,101千円増加いたしました。これは主に、ソフトウエアが181,212千円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は1,468,440千円となり、前事業年度末に比べ167,246千円増加いたしました。 (負債の部) 当事業年度末における流動負債は631,745千円となり、前事業年度末に比べ128,395千円増加いたしました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が128,055千円、契約負債が70,957千円増加した一方、短期借入金が83,298千円減少したことによるものであります。固定負債は541,998千円となり、前事業年度末に比べ350,057千円増加いたしました。これは、長期借入金が350,057千円増加したことによるものであります。 (純資産の部) 当事業年度末における純資産合計は294,697千円となり、前事業年度末に比べ311,206千円減少いたしました。これは主に、資本金及び資本剰余金がそれぞれ2,371千円増加した一方、当期純損失を計上し、利益剰余金が315,590千円減少したことによるものであります。 その結果、自己資本比率は17.5%となりました ② 経営成績の状況 (売上高) 当事業年度の売上高は、1,483,813千円(前年同期比27.3%増)となりました。この主な要因は、OLGAのAI法務アシスタントおよび法務データ基盤のリリースに伴う新規顧客獲得の増加によるものであります。 (売上原価、売上総利益) 当事業年度の売上原価は、569,531千円(前年同期比38.4%増)となりました。これは主に、登記事業の売上高の増加に伴う印紙及びレターパック仕入の増加によるものであります。この結果、売上総利益は914,281千円(前年同期比21.3%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当事業年度の販売費及び一般管理費は、1,216,499千円(前年同期比4.8%減)となりました。これは主に、組織力強化に向けた人材投資に伴い人件費が増加した一方、業務の内製化による業務委託費の減少と費用対効果の見直しによる広告宣伝費の抑制によるものであります。この結果、営業損失は302,218千円(前年同期は523,669千円の営業損失)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 当事業年度の営業外収益は1,130千円(前年同期は85千円の営業外収益)、営業外費用は、16,216千円(前年同期比100.2%増)となりました。この結果、経常損失は317,303千円(前年同期は531,683千円の経常損失)となりました。 (特別損益、当期純利益) 当事業年度において特別損失は発生しておらず、特別利益は369千円であり、当期純損失は315,590 千円(前年同期は532,379千円の当期純損失)となりました。 なお、当社はリーガルテック事業を行う単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ52,470千円減少し、489,890千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、資金は16,544千円の減少(前事業年度は296,823千円の減少)となりました。これは主に、増加要因として減価償却費218,197千円、売上債権の減少額13,650千円、契約負債の増加額70,957千円等、減少要因として税引前当期純損失316,934千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、資金は435,430千円の減少(前事業年度は381,128千円の減少)となりました。これは主に、減少要因として無形固定資産の取得による支出429,672千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、資金は399,504千円の増加(前事業年度は683,703千円の増加)となりました。これは主に、増加要因として長期借入れによる収入600,000千円等、減少要因として、短期借入金の純減少額83,298千円、 長期借入金の返済による支出121,888千円等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b 受注実績 提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c 販売実績 当事業年度の販売実績をサービスごとに示すと次のとおりであります。 サービスの名称   金額(千円)   前期比(%) LegalTech SaaS事業   816,089   136.4 登記事業   667,724   117.7 合計   1,483,813   127.3 (注)1.当社はリーガルテック事業を行う単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。 2.当事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は総販売実績の100分の10未満であるため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 1.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況 ②経営成績の状況 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 2.資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の資金需要は、「LegalTech SaaS事業」「登記事業」の両方において、新規機能及びサービス拡充のための開発、営業人員等の人件費のほか、関連する業務委託費が中心となっております。これらの必要な資金は自己資金、金融事業者からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としております。なお、資金調達方法の優先順位等に特段方針はなく、資金需要の額や使途に合わせて柔軟に検討を行う予定であります。 3.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。財務諸表の作成に当たり、資産及び負債又は損益の状況に影響を与える会計上の見積りは、過去の実績等の財務諸表作成時に入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 4.経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等の分析・検討内容 経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載しております。 5.経営者の問題意識と今後の方針について 経営者の問題意識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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