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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

雨風太陽

Ame Kaze Taiyo, Inc.5616 · Growth · 情報・通信業

都市と地方をかきまぜる産直アプリ「ポケットマルシェ」を軸に、食品・旅行・自治体事業を展開するプラットフォーマー。

概要

雨風太陽は、2015年に岩手県花巻市で設立された情報・通信業に属する企業である。2023年12月に東京証券取引所グロース市場に上場し、従業員数は37名。生産者と消費者を直接つなぐ産直アプリ「ポケットマルシェ」を中核に、ふるさと納税サイト、子ども向け地方留学、宿泊予約サイトなど、都市と地方の交流を促進する複数のサービスを展開する。2025年12月期の売上高は約10億円(10億279万円)、全国約9,000人の生産者と約90万人のユーザーが登録するネットワークを持つ。

都市と地方をかきまぜる三つの事業領域

当社は食品、旅行、自治体支援の三つの事業を柱とする。食品事業では産直アプリ「ポケットマルシェ」が中心で、取引手数料とサブスクリプション売上が収益源である。旅行事業では子ども向け長期滞在プログラム「ポケマルおやこ地方留学」と宿泊予約サイト「STAY JAPAN」を運営する。自治体事業では国や地方自治体からの委託を受け、ふるさと納税プラットフォームなどを通じて地域の関係人口創出を支援する。これらのサービスは相互に連携し、生産者・消費者・自治体を結ぶエコシステムを形成する。

個人向けサービスが売上の約七割を占める

セグメントは個人向けと法人向けに分かれる。2025年12月期の売上高は個人向けが7億2,623万円(前年比3.7%減)、法人向けが3億169万円(同12.8%増)であった。個人向けの主力は「ポケットマルシェ」の手数料収入であり、運営効率化により営業利益は前年の7,359万円から1億7,087万円に拡大した。法人向けは自治体からの委託事業が中心で、ふるさと住民登録制度の創設を追い風に受託案件数が過去最高の67件に達し、営業利益も過去最高の4,833万円となった。

生産者ネットワークのカバー率は全国自治体の九割超

当社の競争力の源泉は、全国に広がる生産者のネットワークである。2025年12月末時点で約9,000人の生産者が「ポケットマルシェ」に登録し、その居住自治体は全国1,765自治体の90.9%に当たる1,605に分布する。消費者の登録者数は約90万人に達し、サービス開始以来、生産者と消費者の間で累計1,274万回以上のコミュニケーションが発生した。このプラットフォーム上のやり取りが継続的な購入と高いロイヤルティを生み、安定した収益基盤を支えている。

上場後初の経常黒字化を達成

当社は2019年12月期以降、売上高を拡大しながらも営業損失と最終損失を計上してきた。2025年12月期の売上高は10億279万円と前年並みだが、営業損失は1億5,581万円から722万円に縮小し、経常利益は2,051万円と上場後初の黒字となった。最終損益は414万円の損失だが、前年の1億6,386万円の損失から大幅に改善した。この背景には、食品事業における運営効率化と法人向けサービスの伸長がある。キャッシュ・フローは営業活動で444万円の支出となり、現金及び預金は4億5,816万円を保有する。

業界の中での役割は農水産物の生産者と都市部の消費者を直接結ぶ、D2C型の産直ECプラットフォームを提供する中間支援業者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
10億円
営業利益
0億円
営業利益率
0.0%
純利益
0億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
食品事業7億円63.6%
自治体事業3億円27.3%
その他1億円9.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01個人消費者主力

産直アプリ「ポケットマルシェ」を通じて、全国の生産者(約9,000人)と消費者(約90万人)を直接つなぎ、食材の売買を仲介している。販売手数料を収益源とし、メッセージ機能やコミュニティ機能で生産者と消費者の関係構築を促進している。さらに、サブスクリプションサービス(定期便)、食材付き情報誌「食べる通信」プラットフォーム運営、結婚相談所「ちほ婚!」なども提供している。

主な製品・サービス5
ポケットマルシェ
生産者が直接出品できる産直ECアプリ。消費者は生産者とメッセージやコミュニティで交流しながら、旬の食材を直接購入できる。
サブスクリプション定期便
旬の食材をテーマ別に毎月届ける定額制サービス。フルーツやトマトなど、生産者ネットワークを活かした多様な定期便を提供している。
食べる通信プラットフォーム
地域の生産者を特集する食材付き情報誌「食べる通信」を全国15地域で展開するためのプラットフォーム運営。発行主体からのコミッションフィーを得ている。
ポケマルふるさと納税
ポケットマルシェの出品商品がそのままふるさと納税の返礼品になるサービス。自治体や生産者から手数料を得る。特許取得済み。
ちほ婚!
地方在住者と都市在住者を対象にした結婚相談所。IBJの会員ネットワークを活用し、マッチング機会を提供する。

02地方自治体準主力

ポケットマルシェで培った生産者ネットワークと消費者基盤を活用し、自治体向けにふるさと納税プラットフォームの提供や地域プロモーション、関係人口創出、二地域居住推進などの支援サービスを展開している。委託費が収益源である。

主な製品・サービス2
自治体支援サービス
中央省庁や地方自治体の予算事業として、ポケットマルシェ上での特産品プロモーションや送料無料施策、ふるさと住民登録促進、二地域居住推進などを実施する。
ポケマルふるさと納税
自治体が契約し、域内生産者の商品を返礼品として出品。取引に伴い手数料収入を得る。

03旅行準主力

生産者ネットワークを活用した子ども向け自然体験プログラム「ポケマルおやこ地方留学」や、2025年に事業譲受した宿泊予約サイト「STAY JAPAN」を通じて、都市と地方の往来を生み出す旅行サービスを提供している。

主な製品・サービス2
ポケマルおやこ地方留学
親子で地方の生産地を訪れ、農業・漁業体験を行うワーケーション型の留学プログラム。2025年夏季は全国7地域で開催した。
STAY JAPAN
民泊・農泊・古民家泊など、地域固有の宿泊体験を提供する宿泊予約サイト。約1,000件の施設を掲載し、宿泊予約の手配で手数料収入を得る。

04法人副次

企業の顧客向けプロモーションや福利厚生、飲食店への食材提供など、法人向けに食材をまとめて販売するほか、社長による講演・執筆などインパクト共創サービスを提供している。

主な製品・サービス2
法人向け食材販売
企業のキャンペーン景品や社員の福利厚生、飲食店向けに、ポケットマルシェのネットワークを活かして食材を一括販売する。
インパクト共創サービス
代表取締役社長の講演・執筆や、一般社団法人の運営サポートなど、社会的インパクトを創出するための活動で手数料を得る。

製品と技術

産直アプリ「ポケットマルシェ」

「ポケットマルシェ」は、2016年9月にリリースされたスマートフォン専用の産直プラットフォームである。特徴は、生産者と消費者がアプリ内で直接メッセージを交換できる点にある。消費者は注文前に食材の状態を確認したり、調理法を質問したりでき、生産者は発送連絡を個別に行う。また、各生産者にはコミュニティウォールが用意され、利用者の約3人に1人が投稿を行うほど活発な交流が生まれている。2025年12月末時点で約9,000人の生産者、約90万人のユーザーが登録し、約14,000品の商品が出品されている。出品は一次産品専用に設計されており、規格外品も1個から販売できる自由度が生産者に支持されている。

ふるさと納税サイト「ポケマルふるさと納税」

「ポケマルふるさと納税」は、2021年9月にリリースされたふるさと納税のためのプラットフォームである。最大の特徴は、ポケットマルシェに出品されている全商品が自動的に返礼品となる点で、この仕組みは特許を取得している。利用者は、通常の買い物と同じ感覚でふるさと納税を行い、生産者から直接返礼品を受け取ることができる。収益は自治体からの手数料と生産者からの販売手数料で構成される。このサービスにより、当社は自治体との関係を深め、法人向けサービスの受託につなげている。

子ども向け企画旅行「ポケマルおやこ地方留学」

「ポケマルおやこ地方留学」は、2022年7月に開始された親子向けの長期滞在プログラムである。参加者は生産者のもとで農業や漁業などの自然体験を行い、保護者はワーケーションとして過ごす。プログラムは全国の生産者ネットワークを活用して開発され、夏季を中心に開催される。2025年は北海道(厚真・函館)、青森・岩手、岩手、和歌山、瀬戸内、長崎の7地域で実施され、186家族475名が参加した。サービス開始からの累計参加家族数は514家族に達し、都市と地方の往来日数は累計18,114日を記録している。

宿泊予約サイト「STAY JAPAN」

2025年4月に株式会社百戦錬磨より事業譲り受けした「STAY JAPAN」は、民泊、農泊、古民家泊など地域の暮らしに根差した宿泊施設を約1,000件掲載する予約サイトである。持続可能な観光をコンセプトに、大型ホテルやチェーンとは異なる個性的な宿泊体験を提供する。収益は宿泊施設からの手数料収入が中心。このサービスを加えることで、当社の旅行事業は子ども向け長期滞在に加え、幅広い世代の個人旅行需要にも対応できる体制となった。STAY JAPANの実績は、当社のインパクト指標である「都市と地方を往来して過ごした日数」にも反映されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

地域共創事業に特化、赤字脱却が急務

雨風太陽は地域活性化や地方創生に関連する情報・通信サービスを提供。売上高10億円と小規模で、営業赤字が続く(直近期は▲20%)。同業のソラコムがIoTプラットフォームで急成長する一方、CocoliveやL is Bなども含め競合が多数存在する中、明確な差別化が図れていない。地域資源を活用した独自モデルを標榜するが、収益化の道筋は不透明。資金調達力や営業力も課題で、事業構造の抜本的改善が必要。

強み

  • 地域共創・地方創生に特化し、他にないドメイン知識を持つ。
  • 売上高に比して固定費が低く、損益分岐点が低い。
  • 社会的意義の高い事業で、補助金・助成金の獲得余地がある。
  • 地方自治体や地元企業とのネットワークを構築している。

課題

  • 営業赤字が続き、事業モデルの収益化が最大の課題。
  • 地域共創市場は大きくない可能性があり、成長の上限が低い。
  • 同業他社と比較して明確な独自性を示せておらず、競争に晒される。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字が雨風太陽

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14166かっこ17億円
25131リンカーズ17億円
3334Aビジュアル・プロセッシング・ジャパン17億円15.7倍
4198APostPrime17億円
54422VALUENEX17億円46.0倍
65616雨風太陽16億円
7298AGVA TECH16億円
85025マーキュリー16億円9.4倍
95247BTM16億円24.6倍
103639ボルテージ15億円
114057インターファクトリー15億円41.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 19件

NPO法人の設立と「東北食べる通信」の創刊(2013-2014)

2013年5月、高橋博之氏が岩手県花巻市でNPO法人東北開墾を設立。同年7月、食材付き情報誌「東北食べる通信」を創刊し、生産者のストーリーと食材をセットで届ける新しい流通モデルを始めた。この取り組みは2014年にグッドデザイン金賞を受賞。同年4月には一般社団法人日本食べる通信リーグを設立し、同モデルを全国に展開する基盤を築いた。この時期に培った「顔の見える取引」のコンセプトが後の事業の原点となる。

株式会社設立と産直アプリへの転換(2015-2016)

2015年2月、岩手県花巻市で株式会社KAKAXI(現・雨風太陽)を設立し、資本金2,500万円で発足。翌2016年3月に株式会社ポケットマルシェに社名変更した。同年6月、東京都中央区に東京オフィスを開設し、首都圏での事業展開を開始。そして2016年9月、日本で初めてスマートフォンで完結する産直プラットフォーム「ポケットマルシェ」をリリースした。これにより、生産者はスマホ一つで商品を出品・販売できるようになり、消費者は生産者と直接コミュニケーションを取りながら食材を購入できる環境が整った。

事業譲受によるサービス拡充(2020年)

2020年4月、当社はNPO法人東北開墾から「東北食べる通信」事業を、一般社団法人日本食べる通信リーグから日本食べる通信リーグ事業をそれぞれ譲り受けた。これにより、創業期から手掛けてきたメディア型の産直モデルを自社に統合し、事業の幅を広げた。同時期、東京オフィスを渋谷区千駄ヶ谷に移転し、首都圏での拠点を強化した。なお、2025年6月には東北食べる通信事業を第三者に譲渡しており、事業ポートフォリオの見直しも行っている。

社名変更と本店移転、そして上場(2022-2023)

2022年4月、社名を株式会社雨風太陽に変更し、ミッション「都市と地方をかきまぜる」を明確に打ち出した。同時に本店を岩手県花巻市大通に移転し、地元密着の姿勢を強めた。同年7月には子ども向け企画旅行「ポケマルおやこ地方留学」をリリースし、旅行事業に参入。2023年12月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場時の時価総額は公表されていないが、これにより資金調達と知名度向上を図った。

新規サービス投入と関連会社化(2024-2025)

2024年9月、株式会社百戦錬磨を関連会社化(翌年9月に非関連会社化)。同年10月、都市と地方の会員を結ぶ結婚相談所「ちほ婚!」を開設し、新たなマッチング事業に着手した。2025年4月、同百戦錬磨から宿泊予約サイト「STAY JAPAN」を事業譲り受け、民泊・農泊などの個性的な宿約1,000件を扱う旅行プラットフォームを取得した。これらの動きは、食品EC以外の領域での収益源多様化を目的としている。

関係人口創出拠点「HANAMAKI BASE」開業(2026年)

2026年2月、岩手県花巻市仲町に関係人口創出拠点「HANAMAKI BASE」を開業し、本店を同所に移転した。この拠点は、都市部からの来訪者やワーケーション利用を想定した施設であり、当社のミッションである「都市と地方をかきまぜる」を体現する場として位置づけられる。これにより、花巻市における事業拠点をさらに強化し、地方創生のモデルケースを自ら実践する狙いがある。

年表19件を開く

2010年代

  • 2013年5月創業岩手県花巻市桜町において、NPO法人東北開墾を設立
  • 2013年7月食材付き情報誌「東北食べる通信」創刊
  • 2014年4月創業岩手県花巻市藤沢町において、一般社団法人日本食べる通信リーグを設立、「食べる通信」モデルの全国展開スタート
  • 2015年2月創業岩手県花巻市藤沢町において、株式会社KAKAXI(現 株式会社雨風太陽)を設立(資本金2,500万円)
  • 2016年3月商号変更株式会社ポケットマルシェに社名変更
  • 2016年6月東京都中央区に東京オフィスを開設
  • 2016年9月日本で最初(注)のスマホで完結する産直 プラットフォーム「ポケットマルシェ」をリリース
  • 2019年4月東京都渋谷区渋谷に東京オフィスを移転

2020年代

  • 2020年4月NPO法人東北開墾より東北食べる通信事業、一般社団法人日本食べる通信リーグより日本食べる通信リーグ事業を事業譲受(2025年6月に東北食べる通信事業を譲渡)
  • 2020年4月東京都渋谷区千駄ヶ谷に東京オフィスを移転
  • 2021年9月寄附者と生産者が繋がるふるさと納税サイト「ポケマルふるさと納税」をリリース
  • 2022年4月商号変更株式会社雨風太陽に社名変更
  • 2022年4月岩手県花巻市大通に本店を移転
  • 2022年7月生産者のもとで自然に触れる「ポケマルおやこ地方留学」をリリース
  • 2023年12月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2024年9月株式会社百戦錬磨を関連会社化(2025年9月に非関連会社化)
  • 2024年10月都市と地方の会員を繋げる結婚相談所「ちほ婚!」を開設
  • 2025年4月株式会社百戦錬磨より宿泊予約サイト「STAY JAPAN」を事業譲受け
  • 2026年2月岩手県花巻市仲町に関係人口創出拠点「HANAMAKI BASE」を開業し、本店を移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高未記載(成長指標として掲げるが数値目標なし)
  • 「顔の見える取引」にかかる流通総額未記載(成長指標として掲げるが数値目標なし)
  • 生産者と消費者のコミュニケーション数未記載(成長指標として掲げるが数値目標なし)
  • 都市と地方を往来して過ごした日数未記載(成長指標として掲げるが数値目標なし)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    食品事業の収益性向上

    産直アプリ「ポケットマルシェ」の継続利用促進(リピート率約8割、月平均購入回数約2.5回)、SEO強化による新規ユーザー獲得、クロスセルによるLTV向上(ふるさと納税、定期便等)に取り組む。

  2. 02

    関連サービスの成長

    自治体事業では「ふるさと住民登録制度」の制度化を追い風に取引拡大。旅行事業では「ポケマルおやこ地方留学」と宿泊予約サイト「STAY JAPAN」を連携し、農漁業体験や宿泊体験を提供。関係人口創出拠点「HANAMAKI BASE」を運営しノウハウを事業化する。

  3. 03

    新規ユーザーの獲得と認知度向上

    食品EC市場は3兆円超のため成長余地が大きく、広告とSEO施策により獲得コストを抑えつつ新規ユーザーを継続的に獲得する。

  4. 04

    人材の確保と育成

    ミッションに共感する優秀な人材の積極採用と、社内環境・仕組みの整備による定着を図る。

  5. 05

    内部管理体制の強化

    事業拡大に応じた内部統制・コーポレートガバナンスの充実を進め、金融商品取引法の適用にも対応する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で37人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は542万円で、2期前と比べて+3.5%平均年齢は38.8歳、平均勤続年数は3.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年12月52435.22.139
2024年12月51836.52.337−541
2025年12月54238.83.5370

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
東京 オフィス — 東京都 渋谷区39百万円
個人向けサービス 調整額(全社資産)
本店 — 岩手県 花巻市36百万円
調整額(全社資産)
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    地方創生支援事業費補助金(関係人口創出・拡大のための対流促進事業)
    内閣府 · 2021-08-03
    200万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は10億円営業利益0億円前期と比べると増収で、売上が+0.0%。

売上高
+0.0%
10億円
営業利益
0億円
純利益
0億円
営業利益率
0.0%
前期比 +20.0%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高11億円10億円
営業利益0億円0億円
純利益0億円0億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

7期分

直近は2026年2Qで、売上は2億円、営業利益は−1億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q2−1−50.0−1
2024年2Q2−1−50.0−1
2024年4Q600.00
2025年2Q4−1−25.00
2025年4Q6116.70
2026年1Q200.00
2026年2Q2−1−50.0−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

直近期の営業利益率は0.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2019年12月0−1−1
2020年12月3−4−5
2021年12月4−6−6
株式会社雨風太陽に社名変更
2022年12月6−3−3
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2023年12月10−2−2
都市と地方の会員を繋げる結婚相談所「ちほ婚!」を開設
2024年12月10−2−2−20.0−2
2025年12月10000.00

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高10億円のうち、営業利益として残るのは0億円0.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は0億円、売上の0.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金30.0%3億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金70.0%7億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.0%0億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
70.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比8.4pt
0.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比6.6pt
0.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
0.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2025年12月期は営業CFが0億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは現金積み上げ型にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも期末の手元現金は5億円で、売上の6.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年12月−600−63
2022年12月−304−34
2023年12月−207−29
2024年12月−3−10−45
2025年12月00005

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2025年12月期の総資産は10億円。このうち返さなくてよい自己資本が3億円で、自己資本比率は34.3%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年12月32171.9
2020年12月117465.7
2021年12月62426.9
2022年12月71619.3
2023年12月134934.9
2024年12月103733.2
2025年12月103734.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
5億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
0億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
7億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
23
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中493位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中530位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
34.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥660で、1年前と比べて-45.6%過去52週の値幅のなかでは11%の位置にある。

¥660+1.7%1ヶ月+5.1%1年-45.6%時価総額16億円
過去52週の値幅
安値¥586高値¥1,234

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)53.1倍
PBR4.89倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価623円、25日線(617.5円)を+0.9%上回るが、200日線(838.8円)を-25.7%下回る。52週安値586円からは+6.3%。RSI57.0で中立。出来高は低調。週足では底堅いが上値重い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 10/100)

予想PERが50.1倍と同業平均29.5倍を大きく上回り、PBRも4.61倍と平均3.44倍を上回る。無配で、直近は赤字続きであり、ROEも算出不能。売上高は横ばいで利益も低迷しており、割高感が強い。

指標この会社業種平均
PER (予想)53.1倍
PBR4.89倍2.96倍

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、地方創生・労働力需給のミスマッチ解消という社会的ニーズの高まりに着目。2025年12月期には損益分岐点に達する計画で、アフターコロナの人手不足が追い風とみる。一方弱気派は、売上高が2024年12月期10億円で横ばい、営業赤字が続いており、収益化のメドが立たない点を懸念。株価は前年比で半値近く下落し、時価総額15億円。競合ひしめく中での生き残りリスクを指摘。

プラスに働く材料7
  • 社会ニーズの増大

    地方の人手不足とマッチング需要は拡大傾向

  • 収益化の兆し

    2025/12期営業損益均衡、赤字脱却見通し

  • 株価大幅下落で割安

    時価総額15億円と低位、回復余地ある

  • 営業利益黒字化(0億円)への転換2025年12月期影響

    営業赤字から黒字化確認で投資家センチメント改善

  • 売上高10億円維持の安定性継続影響

    売上高は3期連続10億円、急落リスクは限定的

  • 時価総額15億円と小型株バリュー継続影響

    極小時価総額でM&Aや新規事業期待が株価変動要因に

  • 情報通信業としての成長期待不定影響

    農業関連ITサービスの市場拡大で将来収益向上の可能性

マイナスに働く材料7
  • 売上停滞

    2024/12期売上10億円で前期比横ばい

  • 赤字継続リスク

    営業赤字が3期連続、資金消耗懸念

  • 競合激化

    同種のマッチングサービス多数、差別化困難

  • 営業赤字継続のリスク継続影響

    直近2期営業損失2億円、2025年も利益なしかつ赤字再転落も

  • 売上高成長の欠如継続影響

    売上高10億円で横ばい、成長停滞ならバリュエーション低下

  • 無配当で株主還元なし継続影響

    配当0円は長期保有魅力乏しく、需給にマイナス

  • 高い予想PER50倍の割高感継続影響

    今期予想EPS(12.5円)ベースPER50倍、実績無いため割高

次の決算で確かめる点
売上高成長率
停滞からの回復が確認できるか
営業利益率
黒字化の過程を追う
手数料収入単価
収益性改善の指標

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ2,721人。区分でいちばん多いのは個人・その他69.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が24.3%を占め、残る75.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他54.766.769.1
事業法人32.527.024.3
外国人個人1.82.23.2
証券会社6.73.02.4
外国法人2.60.31.0
金融機関1.70.80.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01PNB-INSPiRE Ethical Fund 1 投資事業有限責任組合13.09
02小橋正次郎12.13
03高橋博之8.11
04大塚泰造5.53
05株式会社丸井グループ5.50
06永田暁彦2.11
07陳必興2.10
08株式会社リバネス1.97
09高木聡1.16
10株式会社オレンジページ1.16

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で+100%、1株純資産は7期で−100%。期末時点の株価にもとづく指標の推移。

決算期EPSBPS
2019年12月−36,51149,997
2020年12月−95,141117,301
2021年12月−363104
2022年12月−20579
2023年12月−103191
2024年12月−68143
2025年12月−2143

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額49百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
高橋博之代表取締役社長52196,250
権藤裕樹代表取締役副社長31
永田暁彦取締役4351,000
小橋正次郎取締役44293,550
小沼大地取締役44
野尻瑠璃常勤監査役41
大久保和樹監査役43
吉田正通監査役63

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)535357
社外取締役614142

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,833字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 (1) ミッション 現在の日本において、都市と地方、生産者と消費者は分断され、本来支え合っているはずのお互いの顔が見えなくなっていると考えています。私たちの使命は、都市と地方をかきまぜ、場所と場所、人と人とをつなげて、境目をなくすこと。分断を乗り越えていくためのサービスを提供するのが当社です。私たちは、全国の生産者を媒介に、都市と地方をつなぐことで地域を持続可能にし、将来にわたって活力ある日本社会を残したいと願う会社です。 当社のミッションは、「都市と地方をかきまぜる」ことであり、ミッション実現のために提供するサービスは、顔の見える生産者とコミュニケーションを取りながら食材を直接購入できる産直アプリ「ポケットマルシェ」、地方に長期滞在し生産者の下で自然体験をする子ども向け企画旅行「ポケマルおやこ地方留学」、ふるさと納税の仕組みを用い地方へ分散納税しながら生産者から返礼品が直接届く「ポケマルふるさと納税」などです。 なお、当社は、生産と消費を直接繋ぎ取引された「『顔の見える取引』にかかる流通総額」、「生産者と消費者のコミュニケーション数」、「都市と地方を往来して過ごした日数」をインパクト指標(金銭的なリターンと並行して、事業活動から生まれる社会的なインパクトを測定する指標。「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」にて詳述。)として設定し、ミッションの実現を目指しております。 (2) 当社概要 当社は、「個人向けサービス」及び「法人向けサービス」の2つのセグメントで、主に食品事業、旅行事業、自治体事業の3つの事業運営を行っております。 代表取締役社長の高橋は、2013年、NPO法人東北開墾を立ち上げ、食材付き情報誌「東北食べる通信」を創刊し、2014年にはグッドデザイン金賞を受賞するなど、生産現場の裏側を直接消費者に届ける仕組みに手応えを感じ、一般社団法人日本食べる通信リーグを創設し、「食べる通信」のモデルを日本全国へ展開しました。 なお、2020年にNPO法人東北開墾より東北食べる通信事業、一般社団法人日本食べる通信リーグより日本食べる通信リーグ事業の事業譲受を行っており、2025年6月に東北食べる通信事業を第三者に譲渡しております。 「食べる通信」での成功体験を踏まえ、当社を設立し、2016年からは、生産者から直接購入できる産直アプリ「ポケットマルシェ」の運営を行ってまいりました。「ポケットマルシェ」は、生産者と消費者が直接コミュニケーションできる顔の見える産直ECプラットフォームです。一次産品の出品専用に設計されているため生産者による出品が容易であり、野菜・果物・魚介類を中心としながら、多数の生産者が多様な食材を出品しています。都市圏在住者を中心とする消費者は、バラエティ豊かな四季折々の食材を産地から直接購入でき、直接生産者とコミュニケーションが取れる機能により、顔の見える生産者と継続的な取引が可能です。この生産者と消費者を繋げる仕組みによって、2025年12月末時点で生産者と消費者の間で累計1,274万回以上のやり取りが発生しており、安定した売上成長と収益の基盤となっています。また、そこで築いた生産者と消費者のネットワークを活用することで、自治体からの委託事業を中心とした自治体支援サービス、地方に長期滞在し生産者の下で自然体験をする「ポケマルおやこ地方留学」を展開しております。 当社の収益は、「ポケットマルシェ」における商品代金に応じた手数料収入に加え、当社が販売主体であるサブスクリプションサービスの売上、「日本食べる通信リーグ」に加盟する「食べる通信」の発行主体からのコミッションフィー、ふるさと納税における自治体・生産者からの手数料収入、自治体向け支援サービスの委託費、「ポケマルおやこ地方留学」の売上等から構成されています。 (3) サービス概要 当社では、顔の見える生産者から直接食材を購入することのできるサービスとして、産直アプリ「ポケットマルシェ」を筆頭に、定期的に旬の食材が届くサブスクリプションサービス、食材付き情報誌「食べる通信」プラットフォームの運営、ふるさと納税プラットフォーム「ポケマルふるさと納税」を提供しています。また、そうしたサービスで築いた基盤を活用して、自治体支援サービスや都市と地方の間の人流を生み出す子ども向け企画旅行「ポケマルおやこ地方留学」を展開しています。 これらのサービス群は、生産者と消費者が個人として直接繋がることができる点で中間業者を介在するこれまでの流通体系とは異なっており、双方のコミュニケーションが高い継続率でつながると同時に、当社の運用コストを抑えることに寄与しています。 当社は、「個人向けサービス」及び「法人向けサービス」の2つのセグメントで、主に食品事業、旅行事業、自治体事業の3つの事業運営を行っております。 なお、当事業年度より報告セグメントの区分方法を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりです。 ・個人向けサービスセグメント ①食品事業 (a) 産直アプリ「ポケットマルシェ」 全国の農家・漁師から、直接やりとりをしながら旬の食べ物を買うことができるプラットフォームとして、2016年9月よりサービスを提供しています。生産者からは「自由な値付けで、規格外も1個から販売ができる」「全作業がスマホで完結できる」ところに魅力を感じていただき、2025年12月末時点で全国各地の約9,000人の生産者が登録しています。 また、新鮮で安心安全な食材を生産者から直接購入できる点を評価いただき、2025年12月末時点で約90万人のユーザーが登録しています。当社は、取引に対する販売手数料によって収益を得ております。 (特徴1) 全国各地の多様な食材が揃う 2025年12月末時点で、全国各地の生産者約9,000人が登録しており、約14,000品の商品が並んでいます。四季折々の最旬の食材が並んでおり、その他のプラットフォームでは入手が難しい希少品種や、大手流通では販売することができない規格外商品も出品されています。 また、当社で出品審査を行っており、プラットフォームの安全安心も担保しています。 (特徴2) 直接コミュニケーションができる [メッセージ機能] 生産者と消費者がクローズドで1対1のコミュニケーションを取れる機能です。注文の前後に、個別の要望を伝えたり、食材の調理方法や保存方法を生産者に直接質問することも可能であり、相互のコミュニケーションを促進しています。また、生産者からの発送連絡や問い合わせについても、メッセージ機能を使用して行われます。 [コミュニティ機能] 生産者は、専用のコミュニティウォールを持っており、購入者は、ごちそうさまを伝える、 食べ方を聞く、などの会話ができます。こちらは、サービス開始から、購入者の約3人に1人(2020-2023年平均)がコミュニティへの投稿を行っております。 (b) サブスクリプションサービス 全国各地の生産者とのネットワークを利用して、さまざまなテーマを設定し、基本的には毎月食材が届くサブスクリプション型のサービスを展開しています。具体的には「お試し 王道フルーツ定期便」「桃の最旬リレー定期便」「トマト好きさんの定期便」といった定期便を提供しており、顧客の定期購入代金が売上となります。 (c) 食材付き情報誌「食べる通信」 生産者を綿密に取材し、食べ物を作っている人のストーリーと、その人が生産した食材が一緒に届く食材付き情報誌「食べる通信」の発行主体が加盟する「日本食べる通信リーグ」を運営しています。発行人を各地で募り地域ごとに独自性を持った食べる通信が全国15地域(2025年12月末時点)にて発刊されており、「日本食べる通信リーグ」に加盟する「食べる通信」の発行主体からのコミッションフィーを得ています。 (d) ふるさと納税プラットフォーム「ポケマルふるさと納税」 契約自治体の域内で生産されたポケマル出品物の「全生産者の全商品」が自動的に返礼品となり、ポケマルでのいつもの買い物がふるさと納税になるサービスです(特許取得済)。利用にかかる手数料として自治体からの手数料収入、取引に対する生産者からの販売手数料によって収益を得ています。 ②旅行事業 (e) 子ども向け企画旅行「ポケマルおやこ地方留学」 全国に広がる生産者ネットワークを活用し、農業体験や漁業体験を中心とした自然体験を提供し、日本のあらゆる地方を観光資源化するサービスです。ターゲットに合わせた体験プログラムの開発を行い、自社サービスとして子ども向けの「ポケマルおやこ地方留学」を企画運営しております。 「ポケマルおやこ地方留学」は、生産地のもとへ親子で訪問して、親はワーケーションをしながら、子どもは生産者のもとで自然に触れ、命の大切さを学ぶ地方留学プログラムであり、参加者から収益を得ております。2025年夏季は全国7地域(北海道(厚真)、北海道(函館・道南)、青森・岩手、岩手、和歌山、瀬戸内、長崎)で開催し、これまでに全国15箇所で514家族が地方で滞在しました。 (f) 宿泊予約サイト「STAY JAPAN」 2025年4月に宿泊予約サイト「STAY JAPAN」を事業譲受けしております。「STAY JAPAN」は、民泊、農泊や古民家泊など、地域の暮らしや文化に根差した「持続可能な観光」を発信する宿泊予約サイトで、その地域ならではの個性的な宿泊施設を約1,000件掲載し、ユニークな宿泊体験を提供しております。宿泊施設が宿泊客への宿泊等サービスを提供するよう手配することによって手数料収入を得ています。 ③その他の個人向けサービス (g) 結婚相談所「ちほ婚!」 2024年10月に結婚相談所「ちほ婚!」を開設しており、当社が持つ全国約9,000名の「ポケットマルシェ」登録生産者やその繋がりで獲得した地方在住の会員や、Webメディアを通じて「地方婚」の魅力を発信することで獲得した都市在住の会員に対して、結婚相談所連盟であるIBJが有する婚活会員約9万名とのマッチングの機会を提供しております。これにより、会員に結婚相談カウンセリング、お見合いセッティング、交際管理等の結婚相手紹介サービスを提供することで収益を得ております。 ・法人向けサービスセグメント ④自治体事業 (h) 自治体支援サービス 中央省庁や地方自治体が持つ予算を用いた委託事業において、食領域では「ポケットマルシェ」上で特定商品の送料無料施策や地域プロモーション等を実施しています。その他にも、関係人口領域における「ふるさと住民登録制度」の創設を受けたふるさと住民登録促進、二地域居住推進や、旅行領域における「おやこ地方留学」や「STAY JAPAN」を活かした海業や農泊に関連するサービス提供を実施しており、自治体からの委託費が売上となります。 (i) 法人向け食材販売 企業の顧客向けプレゼントキャンペーンや福利厚生サービス、飲食店に食材を提供するなど、他企業との連携にて一定量の食材をまとめて販売することで、食材費や企画費として収益を得ております。 ⑤その他の法人向けサービス (j) インパクト共創に関するサービス 社会的価値を創出するためのインパクト共創に関連する活動として、代表取締役社長の高橋による講演・執筆や、一般社団法人の運営サポートを行っており、これによる手数料収入等の収益を得ております。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,946字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社が判断したものであります。 (1) 会社の経営方針 当社は、「都市と地方をかきまぜる」をミッションに掲げています。 このミッションの下、ヒト・モノ・カネのあらゆる側面で都市と地方をつなぐサービスを提供することで、株主価値、企業価値及び社会的インパクトの最大化を図ってまいります。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、都市と地方をかきまぜる複数のサービスを展開しており、「ポケットマルシェ」を筆頭にした各種サービスを統合し、「売上高」に加えて、インパクト指標として「『顔の見える取引』にかかる流通総額」「生産者と消費者のコミュニケーション数」「都市と地方を往来して過ごした日数」の成長を通じて、企業価値の向上を図ってまいります。 ・「売上高」 当社が提供するサービスの売上高成長は、当社の企業価値の向上を直接的に示す指標であると考えています。 ・「『顔の見える取引』にかかる流通総額」 「都市と地方の分断」の解消にむけて、当社のサービスは、生産者と消費者や宿泊施設と宿泊客といった間で「顔の見える取引(誰から購入しているかが見える化されている取引を指し「顔の見える取引」にかかる流通総額は、当社「ポケットマルシェ」「食べる通信」「ポケマルふるさと納税(寄付額)」「ポケマルおやこ地方留学」「STAY JAPAN」のサービス利用金額の合算で算出)」ができるように設計されています。「顔の見える取引」が伸びることは、当社サービスの認知や当社サービスに対する継続的な満足度を示していると考えています。 ・「生産者と消費者のコミュニケーション数」 生産者と消費者のコミュニケーション数は、「ポケットマルシェ上での投稿およびメッセージの数」によって計測されます。前述のとおり、当社は「都市と地方をかきまぜる」というミッションのもと各種サービスを提供している中で、「生産者と消費者との分断の解消」は重要なテーマと捉えており、この指標は生産者と消費者との分断の解消度合いを象徴的に示していると考えています。 ・「都市と地方を往来して過ごした日数」 当社のサービスを通じて、都市と地方を往来して過ごした日数を計測しております。具体的には、2022年から開始した子ども向け企画旅行「ポケマルおやこ地方留学」や2025年に事業譲受けした宿泊予約サイト「STAY JAPAN」等により、都会と地方の往来による人流創出を加速しています。 (3) 経営環境 当社は、複数サービスを展開しているため、各サービスの関わる市場が異なります。 主に、①食品EC市場(食品事業)、②自治体支援サービス市場(自治体事業)、③旅行市場(旅行事業)の3つを特に重要な市場として想定しております。これらの市場において、生産者と消費者のユーザー基盤、継続的な購買を促進する仕組み等の強みを競争優位性の源泉とし、事業展開を継続していきたいと考えています。 ① 食品EC市場(食品事業) 食品EC市場は、2024年で3兆1,163億円となっており、前年度からは106.4%に成長しています。また、食品市場のEC化率は、過去からは伸長して2024年に4.5%となったものの、物販系分野全体の9.8%と比較した際にまだ伸びしろのある状況です(経済産業省「令和6年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」(2025年8月26日))。 さらに、従来の卸売市場を経由せず、直接、産地から小売事業者や消費者等に流通させる産直サービスは、消費者意識の高まり等を背景として、2027年には2022年比で111.2%に成長すると予測されております(矢野経済研究所「産直ビジネスの市場実態と将来展望」(2023年6月6日))。 ② 自治体支援サービス市場(自治体事業) 行政予算を対象とした事業であり、国及び地方自治体の予算には限りがあるため、市場全体が大きく成長することはない領域と考えております。 一方で、2025年12月末時点で、2025年度の委託事業における取引自治体数は67であり、全国の1,765自治体のうち一部に過ぎません。今後も自社サービスを活かした食領域、関係人口領域、旅行領域に関連する事業において価値を提供できると見込んでおります。特に、内閣官房「新しい地方経済・生活環境創生会議」の有識者構成員として就任した当社代表の高橋が提唱した、都市と地方を恒常的につなぐ制度インフラである「ふるさと住民登録制度」が、2025年6月に閣議決定された「地方創生2.0基本構想」の中で正式に創設されることとなり、国や自治体における「ふるさと住民登録制度」に関連する予算の増加が見込まれております。 また、当社に登録する生産者は、2025年12月末時点で全国1,605の自治体に分布しており、これは日本の全1,765自治体(「e-Stat 政府統計の総合窓口」2024年12月末時点)の90.9%に該当します。この全国に広がる生産者のネットワークを活用することで全体の市場に対して当社の参入余地はまだ大きく、成長を見込んでおります。 ③ 旅行市場(旅行事業) 新型コロナウイルスによる行動抑制の緩和により、インバウンドを中心に人流は大きく回復しております。また、テレワーク、ワーケーションといった新たな働き方は一定定着し、今後もそのような勤務形態は継続することになると考えられます。 そうした状況下で、当社が開催する子ども向け企画旅行「ポケマルおやこ地方留学」の提供する長期ワーケーションや子供の体験アクティビティのニーズは高まり、さらに、2025年4月に事業譲受けしました宿泊予約サイト「STAY JAPAN」を通じてインバウンド需要を取り込むことにより、今後も更なる成長を見込んでおります。 (4) 経営戦略 (3)で記述した通り、食品EC市場の拡大が続いてきました。その中でも産直EC市場は、2016年、産直アプリ「ポケットマルシェ」を当社がリリースしたことに端を発する比較的新しい市場です。 当社の「ポケットマルシェ」はプラットフォームとしての一面を持つため、流通規模が拡大するにつれて、取引に携わる生産者数や出品数、自治体数等が増加し、それに伴い、プラットフォームとしての価値も高まっていく構造にあります。また、売上高の成長に対して、運営に伴うコストの売上高比率は下がる傾向にあり、売上高広告宣伝費比率は低くなっています(2020年:92%、2021年:43%、2022年:29%、2023年:6%、2024年:6%、2025年:6%)。 また、生産者や消費者が増えることによって、それらを基盤とした自治体支援サービスや、「ポケマルおやこ地方留学」等のサービス展開も促進され、更なる企業価値の向上につながる好循環があります。さらには、プラットフォーム型のビジネスであるため、売上高成長に伴い、売上高に対する費用の割合は減少していく傾向にあるため、営業利益率が高まる傾向にあります。 こうした基本的な考え方に基づく、当社の具体的な経営戦略は以下の通りです。 ① 食品事業の収益性向上 (a) 「ポケットマルシェ」の継続利用 産直アプリ「ポケットマルシェ」の重要な特徴は、ユーザーが長く利用し続けることにあります。そのため、継続購入ユーザー数(2回目以上の購入者数)が積み上がっていく傾向にあり、購入者全体に占めるリピート率(購入者数全体に占める継続購入ユーザー数の割合)は約8割、1ヶ月の平均購入回数は約2.5回(2022年の継続購入ユーザーの平均値)であり、ロイヤリティの高い顧客が安定した売上を支える要因となっております。 消費者が買い続ける行動は、(1)同じ生産者から何度も買う行動、(2)初めて購入する生産者から買う行動、の2つに分解することができます。それらは、双方がやり取りできる機能があることによって(1)が発生するとともに、全国各地に生産者がいて旬の食材が移り変わることで(2)が生まれます。いずれも、当社プラットフォームの特徴によるものであり、競合優位性のポイントであると考えております。 (b) 新規ユーザーの獲得 「ポケットマルシェ」の新規ユーザーは、広告経由と広告以外経由に大きく分類でき、後者は認知拡大によるサービスでの指名検索やSEO対策(検索エンジン最適化)による検索流入で広告費をかけずに獲得できている状況です。 食品EC市場は2024年において3兆1,163億円と大きいため、市場からは今後も継続的な獲得が可能と捉えており、SEO対策を更に強化することで、1人あたり獲得コストを抑えたうえで新規ユーザーの獲得拡大を図ってまいります。 (c) クロスセル(顧客が利用しているサービスに加え、追加で別のサービスも利用してもらうこと)によるLTV(顧客生涯価値)向上 「ポケットマルシェ」のユーザーに対して、ポケマルふるさと納税、フルーツ、野菜、チーズ等の定期便のサブスクリプションサービスなどの複数サービスの利用を促進し、クロスセルによるLTVの向上を図ってまいります。 ② 関連サービスの成長 (a) 自治体事業 2020年度に、新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり需要を背景として、「ポケットマルシェ」は生産者数・消費者数・流通額が大きく伸長しました。それと時を同じくして、EC化を進展したい自治体からの引き合いも大きく伸びることとなり、取引自治体数は継続的に積み上がってまいりました。また、近年は食領域以外の関係人口領域や旅行領域に関連する事業の取引自治体数が増加しております。特に、内閣官房「新しい地方経済・生活環境創生会議」の有識者構成員として就任した当社代表の高橋が提唱した、都市と地方を恒常的につなぐ制度インフラである「ふるさと住民登録制度」が、2025年6月に閣議決定された「地方創生2.0基本構想」の中で正式に創設されることとなり、国や中長期で関係人口のモデルとなる自治体とのモデル事業の組成や事務局としての連携により、横展開が可能な事業を構築することで更なる取引数の増加を見込んでおります。また、当社は、2026年2月に関係人口創出拠点「HANAMAKI BASE」を岩手県花巻市の中心地にて開業し、同施設内へ本店移転しております。2013年のNPO創業以来、「関係人口」という概念を提唱し、都市と地方の分断を解消すべく全国の自治体と連携して数多くの関係人口創出事業に関わってきた知見から、地域に深く根を下ろすためには「6泊7日以上の滞在」「落ち着いて仕事ができる環境」「地元の方々との交流」という3つの要素が不可欠であることを導き出しました。「HANAMAKI BASE」は、これら3つの要素(宿泊・仕事・交流)を複合的に組み合わせた本社オフィス、コワーキングスペース、宿泊施設、交流ラウンジを備えた施設であり、創業の地である花巻市における関係人口創出のモデルケースを自ら体現・構築することで、関係人口領域のソリューション開発に活かしてまいります。 (b) 旅行事業 「ポケマルおやこ地方留学」の2025年度夏季プログラムは、全国7箇所で催行され、186家族が参加しました。また、事業開始後4年目を終え、ツアーグランプリ2024 国土交通大臣賞を受賞するなど、関係人口創出型の旅行プログラムとして社会的にも高く評価されており、リピート率は28.4%と高い水準になっております。当社が「ポケットマルシェ」を通じて獲得した約9,000人(2025年12月末時点)の生産者が提供する農漁業体験や2025年4月に株式会社百戦錬磨から譲り受けた宿泊予約サイト「STAY JAPAN」が有する約1,000件の宿泊施設での宿泊体験の提供により、今後も更なるサービス成長を見込んでおります。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① ポケットマルシェの拡大 産直アプリ「ポケットマルシェ」が売上の面において中心となるサービスであるとともに、登録している生産者と消費者が他のサービスの基盤となっていることから、当サービスが当社において重要な位置付けとなります。そのため、当サービスの認知度向上による新規消費者の獲得や既存消費者のリテンション率を向上することが必要であり、SEO、広告やクーポンといったマーケティング施策により継続して拡大を進めてまいります。また、生産者や消費者の利用するプロダクトのユーザビリティ向上にも引き続き努めてまいります。 ② サービス展開の加速 当社は、産直アプリ「ポケットマルシェ」を軸として事業展開を行ってまいりましたが、依然として全体の売上高に占める食品事業の割合が高い状態が継続しております(食品事業の売上高比率は2023年12月期66.7%、2024年12月期69.5%、2025年12月期64.0%)。中長期に亘って成長するために、「ポケットマルシェ」に続く柱を確立していくことが重要であると考えております。 ③ 優秀な人材の採用と育成 今後の事業拡大及び収益基盤の拡充にあたり、優秀な人材の確保及びその定着を図ることは引き続き重要であると考えております。 当社のミッションや事業内容に共感し、高い意欲を持った優秀な人材を採用していくために、積極的な採用活動を進めるとともに、社内の環境整備や仕組みの構築を進めてまいります。 ④ 経営管理と内部管理体制の強化 当社のさらなる成長のためには、事業拡大に応じた内部管理体制の強化が重要な課題であると認識しております。今後も金融商品取引法における内部統制報告制度の適用等も踏まえ、より一層のコーポレート・ガバナンスの充実に取り組んでまいります。 ⑤ 財務上の課題 当社は過年度において継続的な事業成長を図るため、サービスに関する開発や体制強化に伴う人員増強への投資を行った結果として、当事業年度まで営業赤字が継続しております。産直アプリ「ポケットマルシェ」は、プラットフォーム型のビジネスであることから、売上高に占める費用の割合の逓減とともに収益性は高まっており、当事業年度において上場来初の経常黒字化を達成しましたが、事業全体の成長を通じて営業利益や当期純利益の黒字化を図っていくことが重要な課題と認識しております。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社はこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。また、必ずしもリスク要因には該当しない事項につきましても、投資判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。 なお、文中の将来に対する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。 (1) インターネット関連市場について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は産直アプリ「ポケットマルシェ」の運営を主力サービスとし、同サイトからの販売手数料収入が主な収益源となっております。同サービスの持続的な成長のためには、インターネットにおける技術の改善、環境の整備、そして利用の拡充が今後とも継続することが重要な要因と考えております。しかしながら、革新的な新技術や新たな法的規制の導入などにより、インターネット関連市場の利便性が損なわれ、今後のインターネット関連市場の発展が阻害される場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) システムトラブルについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:大) 当社はオンラインプラットフォームの運営が主要なサービスであります。安定的な運用のため、継続的にシステム強化及びセキュリティ対策に注力しているものの、システムへの一時的な過負荷、ソフトウェアの不具合、外部からの不正アクセスによるシステムへの侵入、火事やその他自然災害、予期せぬ電力供給の停止、事故等によって、当社のシステムがダウンした場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 情報セキュリティについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、第三者からのサーバー等への侵入に対して、ネットワーク監視システム等で常時モニタリングを行い、データの送受信にあたっては暗号化を行う等のセキュリティ対策を講じております。 しかしながら、外部からの悪意あるアクセスにより顧客情報及び顧客の有する重要な情報を不正に入手される可能性や、データが改竄される可能性、または各サービスへの急激なアクセス増加に伴う負荷や自然災害等に起因するデータセンターへの電力供給の停止等、予測不可能な要因によってシステムが停止する可能性は否定できません。 このような事態が生じた場合には、当社に対する法的責任の追及、企業イメージの悪化等により、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 個人情報の管理について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、オンラインプラットフォームの運営が主力サービスであり、そこで扱っている会員等の個人情報につきまして、外部からの不正アクセスや、故意または過失による情報漏洩、商品発送を行う生産者による情報漏洩、またそれら以外の想定していない事態は完全には排除できないことから、個人情報の外部流出等が発生する可能性があります。 このような事態が生じた場合には、当社の財政状態及び経営成績並びに企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 このリスクに対応し、ISMS(※)を取得、データの暗号化、厳格なアクセスコントロール、並びに外部機関から定期的にシステム診断を受けること等に努めているほか、情報セキュリティ基本規程をはじめとする情報システムに関する各種規程・マニュアルを制定し、全社員を対象とした社内教育を徹底しております。また、発送情報を取り扱う生産者に対しても、発送情報へのアクセスを一定期間のみに制限するシステム制御を行うとともに注意喚起を徹底しております。 (※)ISMS(Information Security Management System 情報セキュリティマネジメントシステム):組織における情報資産のセキュリティを管理するための枠組み。 (5) 自然災害等について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:大) 大地震、台風、火山の噴火等の自然災害及び事故、火災等により、システム開発・運用業務の停止、設備の損壊や電力供給の制限、配送網の分断、混乱等の不測の事態が発生した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 国内の農水産業環境の変化について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:大) 自然環境の変化、過疎高齢化等による自然環境の悪化に伴い、国内の農水産業に関わる生産者の離職が増加した場合、プラットフォームへの出品量が減少する可能性があります。その場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 特定の第三者に対する依存度について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、ユーザーの決済手段として、クレジットカード決済、コンビニ決済等の外部の事業者が提供するサービスを導入しています。 また、当社は商品の配送について主としてヤマト運輸株式会社に依っております。 今後これらの事業者との取引条件の変更、事業方針等の見直し及び配送状況の変化等があった場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がありますが、通常より良好な関係を維持継続できるよう努めております。 (8) 新規事業について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、今後さらなる事業拡大及び非連続的な成長を目指し、新サービスや新規事業に取り組んでいく方針であります。新規投資においては、将来性を考慮し慎重な判断を行う考えではありますが、人材、システム開発、固定資産や広告宣伝費等の追加投資が発生する可能性があります。そのような場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、新サービスや新規事業の属する市場の拡大スピードや成長規模によっては、当初想定していた成果を挙げることができない可能性があり、事業の停止、撤退等を余儀なくされ、当該事業用資産の処分や減損により損失が生じる可能性があり、そのような場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 特定人物への依存について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の創業者である代表取締役社長 高橋博之は、経営方針や事業戦略の決定など、当社の事業活動全般において極めて重要な役割を果たしております。何らかの理由により同人による業務執行が困難となった場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がありますが、同人に過度に依存しないよう、経営幹部人材の拡充、採用・育成及び権限委譲による分業体制の構築などにより、経営組織の強化に取り組んでいます。 (10)税務上の繰越欠損金について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:長期、影響度:大) 当社は、事業開始後継続してサービスに関する開発や拡大に伴う人材の採用を行ってきたことから、創業以来当期純損失を計上しており、第11期事業年度末日には当社において税務上1,883,704千円の繰越欠損金が存在しております。繰越欠損金は、一般的に将来の課税所得から控除することが可能であるため、繰越欠損金を利用することにより将来の税額を減額することができます。しかしながら繰越欠損金の利用額と利用期間には、税務上、一定の制限も設けられております。よって計画どおりに課税所得が発生しない場合、繰越欠損金を計画どおり利用できないこととなるため、通常の税率に基づく法人税等が課税されることになり、当期純利益やキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 (11)法的規制について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:大) 当社では事業運営にあたり、不当景品類及び不当表示防止法、特定商取引に関する法律、著作権法、意匠法、商標法、個人情報の保護に関する法律、特定電子メールの送信の適正化等に関する法律、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律、電子消費者契約に関する民法の特例に関する法律(電子消費者契約法)、取引デジタルプラットフォームを利用する消費者の利益の保護に関する法律、電気通信事業法、旅行業法、地方税法、食品表示法、健康促進法、計量法といった法令の影響を受けます。 これらの法令の改正や新たな法令の制定、監督官庁の見解の変更、社会構造の変化等想定外の事態の発生等により当社の展開する事業が法令に抵触した場合やオンラインプラットフォーム出品者である生産者が各種法令を遵守せずプラットフォームの評価が下がった場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 かかるリスクに対しては、顧問弁護士等の外部専門家と協議し、法改正等の情報収集を行い、従業員教育等を徹底するとともに、法令遵守体制の構築と強化を図っております。また、オンラインプラットフォームの出品者である生産者が遵守すべき各種法令についても、プラットフォームの出品状況の監視を行うとともに、生産者への注意喚起を徹底しております。 (12)物価上昇について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 農水産物の収穫までにかかる燃料費をはじめとする各種の費用高騰により生産者がオンラインプラットフォームに出品する際の金額が上昇する場合、また、物流業者での燃料費・人件費等の上昇を受け配送費用が上昇する場合、消費者の購買意欲に影響を与え、ひいては当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (13)食の安全性について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、全国の農家・漁師から、直接やりとりをしながら旬の食べ物を買うことができるプラットフォームを運営しております。万一、食材への異物混入や食中毒等の衛生問題が発生した場合、原則としては販売主体である生産者の販売責任ではあるものの、消費者の「食の安全性」に対する不安心理が高まり、当社のブランドイメージの失墜やサービス利用者数が減少し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 そうしたトラブルを防止するため、出品の監視を行うとともに、梱包や配送にあたっての注意事項を生産者に教育することに取り組んでおります。 (14)サービスの健全性の維持について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社が運営する産直アプリ「ポケットマルシェ」では、サービス内における法令違反や公序良俗違反等の禁止事項を利用規約に明記するとともに、出品状況やメッセージ等の監視を行うことで、法令に反した出品をなくすと同時に生産者・消費者間のトラブルを未然に防止し、プラットフォームの健全性を確保しております。 しかしながら、詐欺その他の法令違反行為等が行われた場合や、禁止事項を発見または排除することができないことにより、プラットフォームとしての健全性を確保できない場合において、当社のサービスに対する信頼性が低下し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (15)業績の季節性について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の四半期における業績は、第4四半期(10月~12月)において、売上高及び営業利益が偏重する傾向にあります。これは、自治体事業における自治体支援サービスの実施が集中すること、ふるさと納税の需要が年末にピークになること等によるものです。一方、当社の第2四半期(4月~6月)は、自治体支援サービスが、自治体年度のスタートとともに、自治体の事業発注先の選定などの準備期間にあたる等の理由から、他の四半期と比較して売上が減少する傾向があります。 したがって、当社の上半期又は四半期別の業績のみを基に、当社の通期の業績を見通すことは困難であることに留意する必要があります。当社は、当該季節的要因を踏まえた予算を策定し、売上高及び利益の確保に努めておりますが、何らかの事情により計画通りに需要が伸びなかった場合等には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、直近2年間の四半期ごとの売上高、年間売上高に占める割合及び営業損失は以下の通りであります。 第10期事業年度(2024年12月期)   第11期事業年度(2025年12月期) 売上高(千円)   構成比(%)   営業利益又は営業損失(△)(千円)   売上高(千円)   構成比(%)   営業利益又は営業損失(△)(千円) 第1四半期   192,130   18.8   △72,533   235,372   22.9   △19,153 第2四半期   187,249   18.3   △85,899   170,384   16.6   △48,959 第3四半期   299,824   29.3   △12,300   271,909   26.5   △9,548 第4四半期   342,474   33.5   11,701   350,263   34.1   70,439 (16)感染症の影響について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 感染症・伝染病の流行等によって、拡散脅威や外出禁止令による経済活動の停滞が起きる可能性があります。感染症の再流行・長期化が起きることで、オンラインプラットフォームでの取引は拡大するものの、子ども向け企画旅行「ポケマルおやこ地方留学」の需要が減少することや、イベントの開催自粛などにより新規営業活動が想定通りに進まなくなるなどのリスクがあると考えております。このような事態が生じた場合、当社の財政状態及び経営成績並びに今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (17)知的財産権について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、運営するサービス名について複数の商標登録を行っており、今後もオンライン・オフラインを問わず新たなサービスを展開する際にも、関連する商標登録を行っていく方針としております。また当社が運営するインターネットサイトに掲載する画像については第三者の知的財産権を侵害しないように監視・管理を行っておりますが、今後も知的財産権の侵害を理由とする訴訟やクレームが提起されないという保証はなく、このような事態が発生した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。かかるリスクに対しては、顧問弁護士等とも連携し、最新の情報を収集するとともに、リスク・コンプライアンス委員会を設置し、社内の管理体制を構築することにより対応しております。 (18)人材の確保について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は今後の事業拡大及び収益基盤の拡充のためには、優秀な人材を確保及び育成することが不可欠と認識しております。しかしながら、当社の採用基準を満たす優秀な人材を十分に採用できない場合や、採用後の育成が十分に進まなかった場合には、当社の事業拡大の制約となり、財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性のある重要なリスクと認識しております。当社では、今後の事業の成長に応じて採用活動を行うとともに、成長ポテンシャルの高い人材の育成を同時に進め、内部管理体制及び業務執行体制の充実を図っていく方針であります。 (19)配当政策について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、株主に対する利益還元を重要な経営課題と考えております。しかしながら、現時点では、当社は成長過程にあると考えており、内部留保の充実を図り、もって将来に向けての事業拡大と効率化のための投資に充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながると考えております。このことから、今後においても当面の間は内部留保の充実を図る方針でおります。将来的には、各事業年度の経営成績と必要な内部留保を勘案しながら株主への利益還元を検討していく方針ですが、現時点においては配当の実施及びその実施時期等については未定であります。 (20)社歴の浅いことについて(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は2015年2月の設立から本書提出日まで約11年と社歴が浅いため、業績に影響を与えうる全ての事象を網羅的に経験していると断じることが出来ず、不測の事象により事業計画の達成を阻害する要因が生じうる可能性を残しております。創業以来蓄積してきた経営ノウハウや過去データに基づく将来予測を可能な限り精緻に実施していくことで、当該リスクが顕在化する可能性を最小化できるよう努めてまいります。 (21)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:中期、影響度:中) 当社は取締役・従業員・外部協力者に対し、長期的な企業価値向上に資するインセンティブとして新株予約権を付与しているほか、今後も優秀な人材確保のため新株予約権その他のエクイティ・インセンティブプランを発行する可能性があります。これらが権利行使された場合等には、当社株式が新たに発行又は交付されることにより、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があるとともに、これらの株式が一度に大量に市場に流入することとなった場合等には適切な株価形成に影響を及ぼす可能性があります。本書提出日の前月末現在(2026年2月28日)でこれらの新株予約権に係る潜在株式数は160,250株であり、発行済株式総数及び潜在株式数の合計2,580,800株の6.21%に相当します。 (22)競合他社の影響について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社と同様にEC事業、旅行事業を営んでいる有力な競合企業が存在しておりますが、当社は生産者と消費者のユーザー基盤、継続的な購買を促進する仕組み等の強みを活かしております。 しかしながら、有力な競合企業が、その資本力、営業力等を現状以上に活用してサービスや商品の販売に取り組み、当社の想定している以上に競争が激化した場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。また、当社及び競合他社においてシステムや手数料等の経済条件の変更がなされた際に、当社の提供するサービスと明確な差異が生じた場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。産直アプリ「ポケットマルシェ」の販売手数料については、経済状況を鑑み2022年1月に15%から20%へ、2024年4月に20%から23%へそれぞれ引き上げを行っており、今後も状況に応じて変更の可能性があります。 (23)過年度の継続的な損失計上について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:短期、影響度:中) 当社は、事業開始後継続してサービスに関する開発や拡大に伴う人材の採用を行ってきたことから、創業以来当期純損失を計上しております。これにより安定したプラットフォーム運営をはじめとする各種サービスの売上獲得に寄与しており、今後は利益を継続的に計上することが可能になると考えております。ただし、当社が想定した以上の業界の変化、競争の激化等が発生した場合には、当期純損失計上が続き、当社の業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (24)内部管理体制について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、企業価値を最大化すべく、コーポレート・ガバナンスの充実を経営の重要課題と位置づけ、多様な施策を実施しております。また、業務の適正及び財務報告の信頼性を確保するため、これらに係る内部統制が有効に機能する体制を整備、運用しております。しかしながら、事業の急速な拡大等により、十分な内部管理体制の整備、運用が追いつかないという状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (25)訴訟等について(顕在化の可能性:低、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:中) 本書提出日現在において当社を当事者とする訴訟等の法的手続はありません。しかしながら、将来訴訟等による請求を受け、またはその他の形で当社を当事者とする訴訟等の法的手続が行われる可能性はあります。 また、当社サービスの利用者による違法行為やトラブル、第三者の権利侵害があった場合には、当社の利用規約において当社は損害賠償責任を負わない旨を定めておりますが、当社サービスの利用者による違法行為等により、当社に対する訴訟を提起される可能性があります。このような事態が生じた場合、当社の事業及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (26)投資有価証券の評価損について(顕在化の可能性:中、顕在化の時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、事業の展開上必要な企業への出資を行っており、今後もその可能性があります。これらの投資有価証券の評価基準及び評価方法として、市場価格のない株式等以外のものは期末の時価にて評価するため、株式市況等の変動により評価損を計上する可能性があります。また、市場価格のない株式等は実質価額で評価するため、発行会社の財務状況や今後の見通しなどに鑑み、時価が著しく下落し、その回復が見込めない場合には評価損を計上する可能性があります。そのような場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,071字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社が判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における流動資産は864,617千円となり、前事業年度末に比べ76,700千円減少いたしました。これは主に売掛金が25,808千円増加しましたが、現金及び預金が85,231千円、未収入金が23,512千円減少したことによるものであります。固定資産は142,353千円となり、前事業年度末に比べ40,756千円増加いたしました。これは主に関係会社社債が30,000千円減少しましたが、ソフトウエアが25,149千円、建設仮勘定が23,760千円、土地が11,713千円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は1,006,971千円となり、前事業年度末に比べ35,944千円減少いたしました。 (負債) 当事業年度末における流動負債は456,289千円となり、前事業年度末に比べ35,797千円減少いたしました。これは主に預り金が7,032千円増加しましたが、短期借入金が40,000千円、未払法人税等が5,382千円減少したことによるものであります。固定負債は204,879千円となり、前事業年度末からの増減はありませんでした。 この結果、負債合計は、661,168千円となり、前事業年度に比べ35,797千円減少いたしました。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は345,802千円となり、前事業年度末に比べ146千円減少いたしました。これは主に繰越利益剰余金が701,567千円増加しましたが、資本準備金が423,853千円、資本金が277,861千円減少したことによるものであります。 ② 経営成績の状況 当事業年度における我が国経済は、雇用や所得環境の改善による個人消費の回復基調を維持しており、米などの食料品、原材料や資材価格の上昇幅は緩やかになりつつある一方、地政学的リスクの長期化や金融政策の正常化に伴う金利動向などの影響により先行き不透明な状況が続いております。 このような状況下において、当社は、各事業の成長及び食品事業や管理部門における運営の効率化等により、当事業年度において上場来初となる経常損益の黒字化を実現しました。 当事業年度における当社の業績は、売上高1,027,929千円(前年同期比0.6%増)、営業損失7,221千円(前年同期は営業損失155,811千円)、経常利益20,518千円(前年同期は経常損失160,490千円)、当期純損失4,146千円(前年同期は当期純損失163,866千円)となりました。 セグメント別の概況につきましては、以下の通りであります。 なお、当事業年度より報告セグメントの区分方法を変更しており、当事業年度の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。報告セグメントの変更については、「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に詳細を記載しております。 (個人向けサービス) 当事業年度における個人向けサービスの売上高は726,237千円(前年同期比3.7%減)、営業利益は170,876千円(前年同期は営業利益73,591千円)となりました。食品事業については、産直アプリ「ポケットマルシェ」を利用する生産者は約9,000名、利用するユーザー数は88万人を突破しました。物価高騰の中、本サービスにおいても出品単価・購入単価共に上昇の傾向となりましたが、運営の効率化を進めることで、販売管理費の削減を実現しており、サービスとしての収益力を前年比で大幅に向上しました。旅行事業については、宿泊予約サイト「STAY JAPAN」を2025年4月1日に譲り受け、運営を開始しております。また、子ども向け企画旅行「ポケマルおやこ地方留学」を全国7地域で夏休みに催行しており、参加家族数は前年の143家族と比較して約30%増加し、186家族475名が参加しました。 (法人向けサービス) 当事業年度における法人向けサービスの売上高は301,692千円(前年同期比12.8%増)、営業利益は48,330千円(前年同期は営業利益31,943千円)となりました。自治体事業については、「新しい地方経済・生活環境創生会議」において当社代表の高橋が有識者構成員として提言した「ふるさと住民登録制度」の創設を背景とした関係人口領域、個人向け旅行サービスのアセットを活かした海業や農泊等の旅行領域での新規案件の受託が増えました。結果として、令和7年度の国や地方公共団体からの受託事業の総数が目標として定めた60を超える67と単年度では過去最高の案件数となり、事業の営業利益は過去最高の水準となりました。 また、当社が主要な経営指標と置いているインパクト指標については、サービス開始より、「『顔の見える取引』にかかる流通総額」は累計で約130億2,315万円、「生産者と消費者のコミュニケーション数」は累計で1,274万5,813件、「都市と地方を往来して過ごした日数」は累計で18,114日となっております。 なお、当社は2025年4月に株式会社百戦錬磨より、旅行予約サイト「STAY JAPAN」を含む旅行サービス(OTA)事業を譲り受けております。これに伴い、当事業年度より「STAY JAPAN」の実績をインパクト指標に含めており、同時にインパクト指標の名称と集計範囲を一部変更しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ85,231千円減少し、当事業年度末には458,160千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は4,449千円となりました。これは主に補助金の受取額26,377千円、未収入金の減少額23,512千円により増加しましたが、売上債権の増加額25,808千円、未払金の減少額21,978千円により減少したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は44,781千円となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出32,904千円、有形固定資産の取得による支出12,009千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は36,000千円となりました。これは、新株予約権の行使による収入4,000千円により増加しましたが、短期借入金の純減少額40,000千円により減少したことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社が提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b 受注実績 当社が提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c 販売実績 第11期事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 個人向けサービス   726,237   96.3 法人向けサービス   301,692   112.8 (注) 最近2事業年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が10%未満であるため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 財政状態の分析につきまして、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」に記載のとおりであります。 b.経営成績の分析 (売上高) 当事業年度の売上高は1,027,929千円(前年同期比0.6%増)となりました。これは主に、自治体事業における自治体支援サービスの成長によるものです。 (売上原価、売上総利益) 当事業年度の売上原価は353,132千円(前年同期比0.5%減)となりました。これは主に、食品事業において産直アプリ「ポケットマルシェ」で販売する自社開発商品(サブスク・アソート)のうち、収益性の低い商品を整理したことによるものです。 この結果、当事業年度の売上総利益は674,797千円(前年同期比1.2%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業損失) 当事業年度の販売費及び一般管理費は682,019千円(前年同期比17.1%減)となりました。これは主に、食品事業において前事業年度は補助事業による支払送料が一時的に増加したこと、当事業年度より開発費の資産計上を開始したことにより人件費が減少したこと、組織運営の効率化により全社費用が減少したことによるものであります。 この結果、当事業年度の営業損失は7,221千円(前年同期は営業損失155,811千円)となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益又は経常損失) 当事業年度の営業外収益は33,085千円(前年同期比1,000%増)となりました。これは主に、補助金収入26,377千円を計上したことによるものであります。 当事業年度の営業外費用は5,344千円(前年同期比30.5%減)となりました。これは主に、チャージバック損失1,975千円の減少によるものであります。 この結果、当事業年度の経常利益は20,518千円(前年同期は経常損失160,490千円)となりました。 (特別損失、税引前当期純損失) 当事業年度は特別損失29,362千円を計上しました。これは、のれんの減損損失29,362千円を計上したことによるものであります。 この結果、当事業年度の税引前当期純損失は8,843千円(前年同期は税引前当期純損失160,490千円)となりました。 (法人税、住民税及び事業税、当期純損失) 当事業年度の税金費用(法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計)は△4,696千円となりました。これは主に、繰延税金資産の計上による法人税等調整額(益)5,559千円を計上したことによるものであります。 この結果、当事業年度の当期純損失は4,146千円(前年同期は当期純損失163,866千円)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の当事業年度のキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社の運転資金需要のうち主なものは、事業規模の拡大による人件費及び広告宣伝費であります。 当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 当社の資本の財源及び資金の流動性については、短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 当事業年度末における短期及び長期借入金残高は250,000千円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は458,160千円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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出典

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