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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

BTM

BTM, Inc.5247 · Growth · 情報・通信業

全国のエンジニアネットワークを強みに、IT人材派遣と開発支援を提供するDX推進企業。

概要

株式会社BTMは、ITエンジニアリングサービスとDXソリューションサービスを柱とするDX推進企業である。2011年8月に東京都品川區で設立され、2022年12月に東京証券取引所グロース市場に上場した。2026年3月期の連結売上高は60億3535萬4000円、営業利益1億840萬7000円。従業員數は262人。外部協力企業のネットワークを約1萬1200アカウント保有し、2,500社以上の取引実績を持つ。

ITエンジニアリングサービスが売上の8割を占める2本柱

BTMの事業はDX推進事業の単一セグメントで、中核はITエンジニアリングサービスである。このサービスは顧客企業のシステム開発案件に人的リソースを提供するもので、売上全体の約8割を占める。契約形態は準委任契約が多く、自社エンジニアだけでなく外部協力企業やフリーランスも活用する。もう一つの柱がDXソリューションサービスであり、こちらはチーム単位で開発成果までを提供する受託開発に近い形態をとる。両サービスとも業種や企業規模を問わず幅広い案件に対応する。

地方拠点と外部ネットワークで人材調達力を強化

BTMは創業早期から大阪支社と福岡支社を開設し、地方の外部協力企業ネットワークの構築に注力してきた。さらに2019年以降は「ラボ」と称する小規模開発拠点を全國8か所に設置し、地元意識の強いエンジニアを採用している。2026年3月時點で外部協力企業の連絡先アカウントは約1萬1200件に達し、2,500社以上の取引実績を有する。このネットワークを通じて、自社だけではカバーできない多様な技術要件や地域の案件に迅速に対応できる體制を整えている。

収益は成長基調、M&Aでグループを拡大

BTMの連結売上高は2019年3月期の21億円から2026年3月期には60億円へと拡大し、年平均成長率は約16%である。営業利益は2025年3月期から計上され、2026年3月期は1億840萬7000円。純利益も同期間で1億円前後で推移する。成長戦略の一環としてM&Aを積極的に活用し、2024年11月に株式會社ヘッドウォータースと資本業務提攜、2025年1月に完全子會社BTMAIZを設立、同年10月には株式會社クエスト・システム・デザインを子會社化した。これにより技術領域と人員を補強している。

業界の中での役割はITエンジニアリングサービスとDXソリューションサービスを提供する人材サービス企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
60億円
営業利益
1億円
営業利益率
1.7%
純利益
1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01ITエンジニアリングサービス(顧客企業のシステム開発)主力

顧客企業のシステム開発案件に対して、最適なエンジニアを提供する。自社エンジニアに加え、全国の外部協力企業やフリーランスをネットワーク化し、幅広いニーズに対応。売上の約8割を占める主力事業。

主な製品・サービス1
ITエンジニアリングサービス
システム開発に必要なエンジニアを提供するサービス。準委任契約が中心で、顧客の要員不足を解消する。

02DXソリューションサービス(顧客企業のシステム開発)準主力

人的リソースの提供だけでなく、開発成果物までを提供する受託開発サービス。WebアプリケーションからITインフラまで、上流工程から下流工程まで一気通貫で対応。

主な製品・サービス1
DXソリューションサービス
システム開発をチームで請け負うサービス。要件定義から開発、運用までをワンストップで提供。

製品と技術

ITエンジニアリングサービス:外部協力企業ネットワークによる効率的マッチング

ITエンジニアリングサービスは、顧客企業のシステム開発案件に対し、人的リソースを提供する。自社社員に加え、外部協力企業(同規模以下の同業他社が中心)やフリーランスエンジニアをネットワーク化し、2026年3月時點で約1萬1200のアカウントを保有する。案件情報は外部協力企業からの売込と顧客からの直接依頼の両方で集まり、成約見込みの高い案件を厳選して一斉配信することで迅速なマッチングを実現する。この仕組みにより、各取引先の平均取引期間は17.2ヶ月に及んでいる。

DXソリューションサービス:インフラからアプリまで一気通貫の開発

DXソリューションサービスは、ITエンジニアリングサービスの人的リソース提供に加え、開発成果そのものを提供する。3〜5名のチームで対応し、準委任契約を主とする。特徴はWebアプリケーション領域とITインフラ領域の両方をカバーできる點で、2016年からインフラ専門部署を立ち上げ、AWSやAzureの構築実績を積んでいる。上流工程から下流工程までの一気通貫受託が可能であり、これにより顧客は開発の一部だけでなく全體を任せられるメリットを得る。ラボ所屬のエンジニアが主にこのサービスに従事する。

AI領域への取り組みと新サービスの開発

BTMはAI技術をDX推進の重要な要素と位置づけ、2024年11月に株式會社ヘッドウォータースとAIエージェントサービスでの協業を開始した。また、2025年1月に設立した完全子會社BTMAIZを通じてAI関連事業を拡大。自社では生成AIを用いてシステム障害調査を自動化するSaaS「Tracis」の提供を開始している。これらの取り組みは、成長が予測される國內AIシステム市場(2024年1兆763億円から2028年2兆8911億円)に対応するものである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

ITサービス堅調も利益率低く効率化急務

ITサービス・ソリューション事業を展開。売上高は51億円(前期)、60億円(今期予想)と拡大基調だが、営業利益率は2%未満と低水準。同業のVRAIN Solution(135A)はAI特化で高付加価値、Cocolive(137A)は運用代行に強みを持つ。規模拡大と収益性改善の両立が課題。

強み

  • 前期比21%増収。今期も18%増収見込み。
  • 2期連続増収。顧客基盤が拡大中。
  • 売上増は新規案件獲得による部分大。
  • 増収下で人材を確保できている。

課題

  • 営業利益率2%未満。売上拡大が利益に結びつかず。
  • 利益率向上のための業務効率化や単価改善必須。
  • VRAIN Solutionなどに技術面で劣り、価格競争に陥る可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がBTM

時価総額で並べると、掲載11社のなかで3番目にあたる。

#企業時価総額PER
1198APostPrime17億円
24422VALUENEX17億円46.0倍
35247BTM16億円24.6倍
45616雨風太陽16億円
5298AGVA TECH16億円
65025マーキュリー16億円9.4倍
73639ボルテージ15億円
84057インターファクトリー15億円41.5倍
9387Aフラー15億円11.9倍
103779ジェイ・エスコムホールディングス15億円
113910エムケイシステム15億円6.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 20件

IT関連事業目的で設立、早期にプライバシーマークと有料職業紹介許可を取得

2011年8月、東京都品川區戸越六丁目に株式會社ビジネストータルマネージメントとして設立された。同年中に本社を渋谷區に移転し、2014年8月にはプライバシーマーク認証を取得、同年10月に大阪支店(現大阪支社)を開設した。2015年4月には有料職業紹介事業許可を取得し、同年6月に福岡支店(現福岡支社)を開設。この時期から地方拠點を通じた営業活動を本格化させた。

社名変更と労働者派遣許可取得、ラボ展開の開始

2017年9月、社名を株式會社BTMに変更した。2019年1月に労働者派遣事業許可を取得し、同年7月から佐賀ラボ、京都ラボ、川越ラボを開設。同年9月に札幌ラボ、2020年7月に名古屋ラボ、2021年7月にイノベーションハブこもろラボを開設した。これにより地方のエンジニアを活用する體制を全國に広げた。2021年12月には本社を渋谷區渋谷二丁目に移転している。

東証グロース上場とM&Aによる事業拡大

2022年2月、長野県小諸市の政策アドバイザー(IT集積・DX推進企業)に就任し、同年6月に仙台ラボを開設。2022年12月に東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場後はM&Aを加速し、2024年11月に株式會社ヘッドウォータースと資本業務提攜、2025年1月に完全子會社BTMAIZを設立、同年2月に松山ラボを開設するとともに本社を現在の渋谷區神泉町に移転した。2025年10月には株式會社クエスト・システム・デザインを子會社化し、東北地方の事業基盤を強化した。

年表20件を開く

2010年代

  • 2011年8月創業東京都品川区戸越六丁目にIT関連事業等を事業目的として株式会社ビジネストータルマネージメント設立 本社を東京都渋谷区渋谷一丁目に移転 本社を東京都渋谷区道玄坂一丁目に移転
  • 2014年8月プライバシーマーク認証取得
  • 2014年10月大阪支店(現大阪支社)を開設
  • 2015年4月有料職業紹介事業許可取得
  • 2015年6月福岡支店(現福岡支社)を開設
  • 2017年9月商号変更社名を株式会社BTMに変更
  • 2019年1月労働者派遣事業許可取得
  • 2019年7月佐賀ラボ、京都ラボ、川越ラボを開設
  • 2019年9月札幌ラボを開設

2020年代

  • 2020年7月名古屋ラボを開設
  • 2021年7月イノベーションハブこもろラボを開設
  • 2021年12月本社を東京都渋谷区渋谷二丁目に移転
  • 2022年2月長野県小諸市政策アドバイザー(IT集積・DX推進企業)就任
  • 2022年6月仙台ラボ開設
  • 2022年12月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2024年11月株式会社ヘッドウォータースと資本業務提携を実施
  • 2025年1月M&A完全子会社として株式会社BTMAIZを設立
  • 2025年2月松山ラボを開設
  • 2025年2月本社を東京都渋谷区神泉町に移転
  • 2025年10月M&A株式会社クエスト・システム・デザインを子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • アカウント数(外部協力企業の営業担当等)11,203件
  • 営業人員数34人
  • 自社エンジニア数188人
  • 顧客企業との平均取引継続期間17.2ヶ月

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    営業体制の拡充と地方金融機関連携

    各拠点で営業担当を採用・育成し、案件獲得数や外部エンジニアリソースの調達数を増やす。地方金融機関との連携を強化し、地方企業へのDX案件獲得を推進する。

  2. 02

    自社エンジニアの増強と早期戦力化

    幅広い地域の拠点でエンジニア採用・教育を強化。独自のナレッジサイトや提案型プログラミング教育で若手・未経験者を早期に戦力化し、自律型フルスタックエンジニアを育成。キャリア形成支援や福利厚生充実で離職率を低減し収益性を高める。

  3. 03

    データベース活用による人材調達の拡大

    11,200件超のアカウント数を有するビジネスパートナーデータベースを活用し、迅速かつ最適な人材調達・供給体制を維持・拡大。データベースのアカウント数をさらに増やす。

  4. 04

    M&Aによる即戦力人材獲得

    M&Aを成長戦略の重要施策として積極的に実行し、即戦力人材を迅速に獲得。サービス供給能力と組織体制を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で262人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は495万円で、3期前と比べて+11.9%平均年齢は35.9歳、平均勤続年数は3.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年3月44334.62.9173
2024年3月43135.03.5172
2025年3月47035.73.619352
2026年3月49535.93.826238

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率12.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率77.8%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
東京本社 — 東京都渋谷区9百万円
DX推進事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は60億円営業利益1億円前期と比べると増収増益で、売上が+17.6%、利益が+0.0%。

売上高
+17.6%
60億円
営業利益
+0.0%
1億円
純利益
+0.0%
1億円
営業利益率
1.7%
前期比 -0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高70億円60億円
営業利益1億円1億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は16億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+60.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q90
2024年1Q1000.00
2024年2Q9111.10
2024年3Q1100.01
2024年4Q120
2025年2Q2514.00
2025年4Q2600.01
2026年2Q2813.60
2026年4Q3200.01
2027年1Q1600.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2019年3月期からの8期で、売上は21億円から60億円へ2.9倍に増えた。直近期の営業利益率は1.7%。売上は7期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
佐賀ラボ、京都ラボ、川越ラボを開設
2019年3月2100
名古屋ラボを開設
2020年3月2300
イノベーションハブこもろラボを開設
2021年3月25−1−1
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2022年3月3011
2023年3月3511
2024年3月4221
完全子会社として株式会社BTMAIZを設立
2025年3月51112.01
2026年3月60111.71

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高60億円のうち、営業利益として残るのは1億円1.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の1.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金85.0%51億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.3%8億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.7%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
15.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比6.7pt
1.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.0pt
1.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.6pt
9.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2026年3月期は営業CFが1億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は9億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年3月−10−1−12
2022年3月10114
2023年3月10217
2024年3月00007
2025年3月00108
2026年3月1−1209

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2026年3月期の総資産は21億円。このうち返さなくてよい自己資本が7億円で、自己資本比率は35.3%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年3月91811.5
2020年3月81715.7
2021年3月7077.0
2022年3月91815.9
2023年3月135838.0
2024年3月146843.8
2025年3月167941.7
2026年3月2171335.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
9億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
13億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
37
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率3 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中176位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中522位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.5%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.7%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
35.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
17.6%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥572で、1年前と比べて-41.6%過去52週の値幅のなかでは9%の位置にある。

¥572-0.9%1ヶ月+4.0%1年-41.6%時価総額16億円
過去52週の値幅
安値¥508高値¥1,199

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)24.6倍
PER (会社予想)24.2倍
PBR2.22倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は550円で、直近1か月では横ばい(0%上昇)ですが、25日移動平均線542円を約1.5%上回っています。52週高値1199円からは約54.1%下落した水準です。出来高は8月14日に9600株と増加し、出来高を伴った動きが出ています。RSIは54.35と中立圏で、方向感は定まっていません。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PER23.65倍、PBR2.14倍、ROE9.5%。同業界平均PER31.17倍、PBR3.64倍と比較すると低いが、売上高は成長しているものの営業利益率が約2%と低く、利益の伸びが限定的。無配当で株主還元も乏しい。収益力が弱いわりにPERはやや高めで、割高感が残る。

指標この会社業種平均
PER (実績)24.6倍47.9倍
PER (予想)24.2倍
PBR2.22倍2.96倍
ROE9.5%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上は順調に拡大しているが、営業利益率が低水準で推移しており、収益性の改善が焦点です。強気派は、月額課金モデルへの移行により将来の安定的収益とスケールメリットが期待できると見ます。一方、弱気派は、競争激化でレンタル価格やマージンが圧迫され、成長と利益の両立が難しいとみています。株価は急落しており、期待の修正が進んだ状態とも言えます。

プラスに働く材料7
  • 売上高の堅調な伸び

    決算で売上高が毎期10億円前後増加しており、拡大基調が継続しています。

  • ストック型への転換

    レンタル・保守サービスはリカーリング収益であり、将来の収益基盤を固めます。

  • AI市場の追い風

    AI監視やロボット導入の需要は構造的に増加しており、分野拡大余地が大きいです。

  • 売上高が3期連続で増加し60億円に到達2026年3月期影響

    売上高は42→51→60億円と3期連続増加。増収効果が業績の下支えとなる。

  • 予想PER23.2倍と実績比でバリュエーション改善通年影響

    予想PER23.2倍は実績23.65倍を下回り、小幅ながら市場の利益成長期待を織り込み始めている。

  • ROE9.5%と自己資本利益率が改善方向継続影響

    ROEは9.5%で、PBR2.14倍と合わせると資本コストを一定程度上回る可能性がある。

  • 時価総額16億円の超小型株に買収・再編妙味不定影響

    時価総額16億円と小規模で、事業売却やM&Aの対象となりやすく経営再編期待が株価を動かす。

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低さ

    営業利益率が2%未満で、売上の伸びに対し利益が伴っていません。

  • 競争環境の激化

    同業他社が多数参入し、価格競争や差別化困難な局面があります。

  • 株価急落の背景

    成長期待がやや過剰に織り込まれていた可能性があり、見直しが続いています。

  • 純利益1億円が3期連続で横ばい2026年3月期影響

    売上高が約5割増えた一方、純利益は1億円で据え置き。増収効果が利益に波及していない。

  • 無配当で株主還元がゼロ継続影響

    配当利回り0%で、キャッシュリターンがないため個人投資家の買いが入りにくい。

  • 株価は1年で34.6%下落継続影響

    下落率34.6%と小型株全体を下回るパフォーマンスで、トレンド反転のきっかけが見えない。

  • 外国人保有2.38%と低く海外資金の流入期待薄継続影響

    外国法人持ち株比率は2.38%と極めて低く、海外投資家の選好対象になりにくい。

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性の改善が課題のため、利益率の推移でビジネスの質を確認できます。
ストック売上比率
月額課金の割合が増えれば将来の収益安定性が高まります。
導入社数
顧客基盤の拡大が増収の原動力であり、成長性を測る指標です。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,441人。区分でいちばん多いのは事業法人50.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.9%を占め、残る49.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人48.847.250.350.8
個人・その他31.537.134.441.3
証券会社5.63.43.35.3
外国法人2.31.82.71.8
外国人個人0.10.60.60.6
自己株式0.30.4
金融機関11.810.08.70.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01yoshida investment株式会社38.91
02MTインベストメント株式会社7.96
03田口 雅教7.08
04吉田 悟3.25
05株式会社ヘッドウォータース3.16
06楽天証券株式会社(共有口)1.86
07青山 泰長1.13
08JPモルガン証券株式会社1.10
09小木曽 伸一1.04
10関口 貴士0.80

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で+168%、1株純資産は7期で+275%。直近期のROEは9.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2019年3月9699.6
2020年3月118810.5
2021年3月−36
2022年3月284771.5
2023年3月3217425.285.5
2024年3月3921420.424.1
2025年3月222349.563.2
2026年3月232579.528.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額70百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
吉田悟代表取締役会長441,191,800
田口雅教代表取締役社長兼CEO44425,200
懸川高幸取締役兼CFO4322,600
長井宏和取締役547,000
金子正一常勤監査役55
蝦名大輔監査役40
後藤大監査役50

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3565619
社外取締役414144

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,383字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは「日本の全世代を活性化する」というミッションを掲げ、ITを活用することで地方の活性化に繋げるという思いから、地方に拠点を展開してのDX推進事業を行っております。具体的には、DXに係る人的リソースの提供に主眼を置いた「ITエンジニアリングサービス」、DX推進に向けたコンサルティングや開発成果そのものの提供に主眼を置いた「DXソリューションサービス」等のサービスを提供しており、中でもITエンジニアリングサービスが主力(売上全体の約8割)となっています。 なお、当社グループはDX推進事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に代わりサービス別の特徴を記載いたします。 (1) ITエンジニアリングサービス ① 概要 顧客企業のシステム開発案件において人的リソース(エンジニア)が不足している場合に、最適な人材を見繕って提供しております。 顧客企業は特定の業界に偏らず、また事業規模もベンチャーから大企業まで様々となっております。関与する案件の内容も業務システムからコンシューマー向けアプリに至るまで幅広く、必要とされる技術や知識も多岐にわたっております。加えて、契約形態、期間、予算等の制約も顧客ごとに異なるため、エンジニア不足が慢性化する中で必要な条件を満たすエンジニアを顧客企業自身が見つけ出すことは容易ではありませんが、当社グループは自社エンジニアに加え、全国の外部協力企業やフリーランスのエンジニアをネットワーク化しており、幅広い顧客ニーズに対応可能な体制を整えております。 契約形態は、準委任契約が多くを占めていますが、当社グループ社員を提供する場合に顧客ニーズに合わせ派遣契約となる場合があります。 ② 特徴 当社グループITエンジニアリングサービスの特徴は、エンジニア情報及び案件情報の量にあります。需要と供給の双方の情報が日々大量に当社に集まってくるため、双方にとって満足度の高いマッチングが行いやすくなっております。以下にその仕組みや背景をご説明します。 (人材情報) 当社グループで提供可能な人的リソースは、自社社員、外部協力企業(同規模以下の同業他社が中心)、フリーランスの3つに大別され、その大半を外部協力企業が占めています。当社グループが外部協力企業に重点を置く理由は、母数が多いこと(国内のフリーランスエンジニア数約13万人に対し開発会社所属のエンジニア数約101万人、それぞれ「フリーランス白書2020」(フリーランス協会)より当社グループ推計、DX白書2021(独立行政法人情報処理推進機構)より引用)、対企業取引であることから一定のクオリティ(開発力はもちろんのこと、ビジネス上のコミュニケーション、継続性、トラブル時対応等を含む)が担保されることの2点です。フリーランスには利益率が高い、優秀なエンジニアが多い(優秀なほど独立しやすいため)等の利点がありますが、当社グループは対企業取引の有する利点をより重要と考え、そのネットワークの強化に注力してまいりました。 当社グループが築き上げてきた外部協力企業を中心としたネットワークは、2026年3月現在において約11,200件の連絡先アカウント(後述)、2,500社以上との取引実績を有するまでに拡大しておりますが、これは創業時より顧客企業訪問等を持続的に積み重ねた営業活動の成果であります。具体的には、①当社グループは創業時から営業(顧客開拓だけでなく、その武器となる外部協力企業の開拓も含む)を重視し営業に秀でた専業メンバーによるオーソドックスな営業活動を継続してきましたが、当時はそのような同業者は希少で当社グループの入り込む余地が大きかったこと、②早期から大阪及び福岡に拠点を構え、信頼関係の構築に労力を要する地方の外部協力企業の囲い込みに努めてきたこと、③エンジニアの情報が多いと案件情報も集まりやすく、それを受けてさらにエンジニアの情報が集まってくるという好循環を生んでいること等が挙げられます。このような状況のもと、当社グループにはエンジニアの売込情報が日々大量に配信されてきます。 (案件情報) 当社グループのようにエンジニアの提供を生業とする企業集団は(当社グループと異なり自社のエンジニアのみを提供する会社を多く含みます)、目の前に案件があっても、要件を充たすエンジニアがいなかったり他の案件で埋まっていたりすると受注できないため、他社にその案件を紹介する(対価として紹介料を得る)ことが日常的に行われています。当社グループは前述のとおり多くの外部協力企業を抱えており、当該協力企業がエンジニアの売込に加えて大量の案件情報を全国から配信してくるほか、創業時より開拓してきた顧客企業、当社グループのエンジニア情報の豊富さを聞きつけた潜在顧客企業等からも多くの案件情報が日々寄せられてきます。 (マッチング等) 当社グループではこれら情報のやり取りを日常的に行う先を「アカウント」と称し、その数は2026年3月末時点において約11,200件となっております。「アカウント」はエンジニア直接ではなくそのエンジニアを売り込む営業担当者に紐づいているため(ただしフリーランスエンジニアの場合はエンジニア個人)、反応が早い、エンジニアの情報が常に更新されているなどの利点があり、マッチングの効率化や最適化に寄与しています。 日々大量に送られてくるエンジニア情報と案件情報を当社グループがマッチングさせる方法は複数ありますが、最もマッチング件数が多いのは外部協力企業への一斉配信です。当社グループが入手した案件情報のうち、成約見込みの高い案件を厳選して外部協力企業の「アカウント」に向けて一斉配信し、先方から返ってくる提案の中から最適なエンジニアを選ぶというもので、顧客から要件を充たすエンジニアを迅速に手当てできるとの評価を得ております。なお、要件を充たす自社エンジニアが待機状態の場合には、当然に優先してマッチングします。 上記のとおり双方(人材と案件)の情報が多いと当然に双方にとって満足度の高いマッチングとなりやすく、各取引先の平均取引期間は17.2ヶ月に及んでおります。 (2) DXソリューションサービス ① 概要 顧客企業のシステム開発案件について、人的リソースの提供に留まらず「成果」までを期待される場合のサービスです。3~5名程度のチームでの対応が中心で所謂受託開発に近い形態ですが、顧客側で開発内容が確定していないケースや開発の途中で仕様変更の必要性が出るケース等にも柔軟に対応することを目的に、準委任契約の形態をとる場合が多くなっております。顧客の属性や案件の内容はITエンジニアリングサービス同様に幅広く、必要とされる技術や知識が多岐にわたる点も同様です。ただし自社エンジニアをメインとしたサービスなので、あらゆるニーズに応えるというよりはエンジニアの空き状況を勘案しながらより条件のよい案件を獲得していく形になります(必要に応じて外部協力企業を利用するケースもあります)。また、当社グループが全国各地に開設しているラボ所属のエンジニアは、本サービスで受注した案件の開発に従事しています。 ② 特徴 当社グループDXソリューションサービスの特徴は、ワンストップでの受注が可能であることで、その内容は以下のとおりです。 (Webアプリケーション部分からITインフラ部分まで) ITシステムは、一般的にシステムの基盤となるITインフラ領域及びその基盤で稼働するWebアプリケーション領域に大別されます(図1参照)。特にDX推進を謳うレベルの案件では両方の開発支援が必要な場合も多いですが、それぞれエンジニアに必要な知識や経験が異なるため、当社グループ規模で両方手掛けることは非効率であり、どちらかに注力することが一般的です。 当社グループも本サービスの開始時は、ゲームや業務システムを中心としたWebアプリケーション領域を中心に行っていましたが、どのようなシステムもインフラ基盤上に開発されますのでインフラ基盤のご依頼をいただくことも多く、長期的な成長にはITインフラ領域の強化が必須であると判断し、2016年に専門部署を立ち上げ現在に至っています。顧客企業にとっても両方の領域を1社に任せられるのはコストや効率の面で大きなメリットとなります。なお直近のインフラ専門部署においては、国内で主流となっているAWS(Amazon.comが提供するクラウドコンピューティングサービス)及びAzure(マイクロソフト社が提供するクラウドコンピューティングサービス)の構築に多くの実績を積んでおります。 (上流工程から下流工程まで) IT開発には上流から下流まで様々な工程があります(図1参照)。当社グループ規模では一部の工程に特化する会社も多くありますが、当社グループでは全ての工程を一気通貫で受託することが可能です。これは、当社グループがこれまで業種や企業規模を限定することなく様々な案件を受託し経験を積み重ねてきた結果であります。 図1 (3) 地方人材の活用 当社グループは、全国に支社やラボを開設しており、これらを介しての地方人材の活用はITエンジニアリングサービス、DXソリューションサービスに共通する特徴となっています。 (支社) 当社グループは、創業後比較的早い時期より大阪、福岡に支社(当時は支店)を開設しました。両支社においては、地元や周辺地域の出身者を中心に採用された両サービスのエンジニア、ITエンジニアリングサービスの営業担当が在籍しています。また、営業担当は周辺地域の顧客開拓を行うのと並行して同地域の外部協力企業の開拓にも注力しております。特に地方の外部協力企業のネットワークは、ITエンジニアリングサービスにおける当社グループの人材調達能力を支える重要な要素の一つとなっています。 (ラボ) 当社グループは、2019年より「ラボ」と称する小規模開発拠点を開設(現在8か所)してきました。より地元意識の強いエンジニアを中心に採用し、DXソリューションサービスの開発案件に従事しております。様々な地方での勤務が可能なこと、東京の案件が多く地方でも新しいトレンドに触れられること、複数ラボを横断してチーム編成するケースが多いこと(所謂ニアショアとは異なり東京も地方も同列)、短期の育成プログラムを有することで未・微経験者を積極的に採用できること等から、エンジニア獲得上の優位点となっております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,631字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは「日本の全世代を活性化する」をミッションに掲げ、地方を含む日本全国のDXを推進することで地方創生に貢献いたします。 現在、IT開発ニーズとエンジニアの需給ギャップは拡大傾向にあります。内閣総理大臣を本部長とする「新しい地方経済・生活環境創生本部」が公表した「地方創生2.0の「基本的な考え方」(令和6年12月24日)」においても、DX推進などを進め地域総生産を上昇させる意向が示されており、当社グループのDX推進事業は国の政策と方向性を同じくする社会的意義のある取り組みであると認識しております。 当社グループは全国的な営業及び開発体制を構築し、多様な技術領域と就業環境(リモート含む)の案件を地方エンジニアへ提供しています。これは、既存エンジニアへの多様な機会提供や未経験からのエンジニア輩出を促進することで、地方活性化をより一層進めることを目的としております。これらの活動の成果、当社グループは2020年8月に総務省主催「テレワーク先駆者百選」に選出され、2022年から3年間長野県小諸市より「小諸市政策アドバイザー(IT集積・DX推進企業)」を拝命しておりました。 (2)経営戦略等 DX推進事業における主要な経営戦略は以下のとおりです。 需給ギャップが拡大する環境下において、当社グループは全国に拠点を展開し、営業体制の拡充、エンジニアリソースの確保を行い、全国のDXニーズに対応してまいります。 ① 営業体制の拡充 各拠点における営業担当の採用・教育を通じて体制を拡充し、案件の獲得数やエンジニアリソース(外部協力企業及びフリーランス)の調達数を増やし、より広範なニーズに対応する体制を整えてまいります。また、地方金融機関との連携を強化することで、より多くの地方企業に対するDX案件を獲得し、地方企業のDXを強力に推進してまいります。 ② 自社エンジニアの増強と早期戦力化 エンジニア不足に対応するため、当社グループが有する幅広い地域の拠点におけるエンジニアの採用及び教育を強化します。独自のナレッジ共有サイト「Newhow」や提案型プログラミング教育等により若手や未経験者を早期に戦力化し自律型フルスタックエンジニアの育成を行います。加えて、各エンジニアの要望に応じたキャリア形成支援、研修制度及び福利厚生の充実を図ることでエンジニアの育成を促進するとともに離職率を低減し、収益性の高い自社エンジニアの増強を図ってまいります。 ③ データベースの活用による人材調達とその拡大 全国で11,200件超のアカウント数を有するビジネスパートナー(外部協力企業)のデータベースを活用し 、自社採用の限界を超えた迅速かつ最適な人材調達・供給体制を維持・拡大してまいります。合わせてデータベースのアカウント数の更なる拡大を図ってまいります。 (3)経営環境 当社グループのDX推進事業を取り巻く環境は、日本の労働人口の減少が企業の生産活動に大きく影響するという危機感から生産性向上を目的としたDXに取り組む企業が増加するなど多くの企業でその必要性が高まっていることで、国内のDX関連市場は2023年度4兆197億円から2030年度8兆350億円まで拡大するという予測(出所:株式会社富士キメラ総研)があり、ビジネスモデルの変革に向けたDX・ITニーズはさらに高まるものと判断しております。 また、国内のAIシステム市場においても2024年1兆763億円から2028年2兆8,911億円(出所:IDC Japan)と急激な成長が見込まれており、AIを活用したDX推進がさらに加速していくものと判断しております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、持続可能な成長及び企業価値の増加を図りながら地方創生に貢献するべく、以下の事項を重点項目として取り組んでいます。 ① エンジニアの確保 当社グループの成長には高スキルエンジニアの安定的かつ継続的な確保が不可欠であり、採用難易度が高まる市場環境下においても計画的な人員確保を実現すべく、多角的な人材獲得戦略を展開しております。 具体的には、自社採用に加え、M&Aを成長戦略の重要施策として積極的に実行し、即戦力人材の迅速な獲得と合流を実現することで、サービス供給能力と組織体制の一層の強化を図っております。また、営業体制の増強により、多様な外部協力企業やフリーランスエンジニアとの強固なパートナーシップ構築を強力に推進しております。 これら多角的な施策を通じて、外部リソースを含めた供給網の拡大と、盤石な事業基盤の構築に邁進してまいります。 ② マネジメント層の充実 前述のエンジニアを含め、事業の特性上会社の成長には各部門(特に開発部門、営業部門)の人員増が不可欠ですが、マネジメント層の充実が追い付かないと増加した人員が機能せず成長の阻害要因となります。既存社員の育成には既に取り組んでおりますが、併せて中途採用による補完も視野に入れていきます。 ③ 技術力の向上 DX市場の更なる拡大とそれに伴うエンジニア不足が見込まれる中ではありますが、魅力的な案件(技術トレンド、利益率、知名度等)をより多く獲得していくためには当社グループ全体での技術力の向上が不可欠となります。そのために拠点を跨いでのチーム編成や教育体制、社内外のリソースを活用した勉強会、書籍購入や外部講習参加への費用補助等を行っており、今後はさらに拡充していきます。また、会社全体の高い技術力は、エンジニアにとって自身の成長やモチベーションにプラスとなるため、新規採用の強化や離職率低下にも繋がります。 ④ 財務体質の強化 優秀な人材の採用、新規拠点の開設を行うために事業資金の安定的な確保が必要であると考えております。当社グループは、運転資金は自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位等に特段方針はなく、資金需要の額や使途に合わせて柔軟に検討を行う予定です。今後も有利子負債とのバランスを勘案しながら自己資本の拡充を図ってまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループが経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、中期経営計画で策定した売上高、売上総利益、営業利益、売上総利益率及び営業利益成長率であります。計画と実績を常にモニタリングしながら進捗状況の把握及び改善を適時に行うことで企業価値の最大化を図ってまいります。 また、売上成長の源泉となる外部協力企業の営業担当等のアカウント数、営業人員数、自社エンジニア数、ITエンジニアリングサービスの顧客企業との平均取引継続期間を経営指標としております。 なお、当社グループは同業他社(外部協力企業)から案件及びエンジニア情報の紹介を受けておりますが、営業担当の手数から一定数が未消化となっております。成約案件数の増加、良質な案件及びエンジニア情報の流入を増加させるため、外部協力企業の営業担当等のアカウント数を経営指標としております。また、取引数が増加する中でも、きめ細かなサービス提供を継続していくため、ITエンジニアリングサービスにおける顧客企業との平均取引継続期間(顧客企業と取引が継続する月数の平均)をモニタリングしております。 各指標の推移は以下のとおりであります。 2025年3月期 (前連結会計年度 実績)   2026年3月期 (当連結会計年度 実績)   前期比 売上高   5,099,797千円   6,035,354千円   118.3% 売上総利益   771,697千円   926,785千円   120.1% 売上総利益率   15.1%   15.4%   +0.3ポイント 営業利益   91,864千円   108,407千円   118.0% 営業利益成長率   -   18.0%   - アカウント数   9,248件   11,203件   121.1% 営業人員数   30人   34人   113.3% 自社エンジニア数   129人   188人   145.7% 顧客企業との平均取引継続期間   21.8ヶ月   17.2ヶ月   △4.6ヶ月 (注)2025年3月期より連結財務諸表を作成しているため、2025年3月期の営業利益成長率及び前期比について は記載しておりません。
事業等のリスク8,023字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、リスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下のとおり記載しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)事業環境に関するリスク ① 市場動向について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループのDX推進事業を取り巻く環境は、日本の労働人口の減少が企業の生産活動に大きく影響するという危機感からDXへの投資意欲が高まっております。国内のDX関連市場は2023年度4兆197億円から2030年度8兆350億円まで拡大するという予測(出所:株式会社富士キメラ総研)があり、ビジネスモデルの変革に向けたDX・ITニーズはさらに高まるものと判断しております。 また、国内のAIシステム市場においても2024年1兆763億円から2028年2兆8,911億円(出所:IDC Japan)と急激な成長が見込まれており、AIを活用したDX推進がさらに加速していくものと判断しております。 しかしながら、予期せぬ法的規制や企業のIT投資に対するニーズに変化が生じた場合等により、市場全体の成長が大きく鈍化した場合には、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、市場動向をモニタリングしつつ、企業のニーズやトレンドの情報の取得を行うとともに、状況に応じて当社グループのエンジニアに対して研修を行い、市場のニーズやトレンドに沿った技術や知識の取得に努めております。 ② 同業他社との競合について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループの主要事業であるITエンジニアリングサービス及びDXソリューションサービスでは、市場に多数の事業者が存在します。外部協力企業とは取引先である一方で競合にもなります。当社グループでは、市場における競争力及び専門性を高めるため、当社グループエンジニアの付加価値向上を目指して教育研修に努めております。しかしながら、景気後退、同業他社間における価格競争の結果として取引単価が低迷した場合、また多くの当社グループエンジニアの稼働率が低下した場合、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ③ 技術革新について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 昨今の生成AI(人工知能)をはじめとする急激な技術の進化は、システム開発プロセスの自動化や効率化をもたらし、エンジニアに求められるスキル要件を大きく変化させつつあります。これに対応するため、当社グループは、全エンジニアへ外部研修の受講を支援する制度や書籍購入補助制度を整備しているほか、未経験・微経験エンジニアに対しては当社グループ育成プログラムを用いた短期間で必要スキルを習得できる体制を構築しており、また、熟練エンジニアに対してはスキルの均一化を企図した社内の横の繋がりを強化するオンライン勉強会の開催等を積極的に行い案件に対する対応力を高めております。しかしながら、当社グループの事業領域においては日々急激な技術革新が進み新しい機能開発が推進されており、当社グループのこれまでの経験が活かせないような技術革新があり適時に対応ができない場合、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業・サービスに関するリスク ① エンジニアの確保について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループのDX推進事業において、事業の収益性を高めながら、継続及び拡大させていくためには、エンジニアを継続的に確保することが重要です。当社グループは、積極的にエンジニアの採用活動やM&Aを通じた人材の獲得、外部協力企業及びフリーランスエンジニアとの接触を行っておりますが、エンジニアの採用活動やM&Aによる獲得、外部協力企業及びフリーランスエンジニアの確保が当社グループの想定と異なり、計画通りに採用及び確保できない場合には、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、採用の市場環境及び当社の採用状況をモニタリングし、採用媒体の追加や停止を適時に行えるよう対応しております。また、外部協力企業やフリーランスエンジニアの確保のため、人員を増強し積極的なコンタクトをとるようにしております。さらに、自社での採用活動に留まらず、M&Aを積極的に実施することで、即戦力となるエンジニア人数の迅速な増加と組織体制の強化を図っております。 ② エンジニアの常時雇用について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループは、多数のエンジニアを正社員として常時雇用しております。そのため、景気動向、事業環境の変化等といった外的要因や、当社グループの社会的信用の低下等といった内的要因により当社グループエンジニアの稼働人数割合の低下、稼働日数の減少又は取引単価の下落等が発生した場合には原価率が上昇することが考えられ、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループではエンジニアの技術向上のため、研修体制を充実させることで事業環境変化への対応や信用低下の防止をするよう取り組んでおります。 ③ プロジェクト採算管理について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループでは、DXソリューションサービスにおいて顧客先の各種システムの受託開発業務を行っております。プロジェクトごとに要員管理・進捗管理・予算管理を行っておりますが、当初想定できなかった事象等の発生による追加コストの発生、当社グループの過失による納期遅延又はシステムの不具合による損害賠償が発生した場合等には、当初見込みからプロジェクトの採算が悪化するほか、当社グループの社会的信用が低下し、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、リスクへの対応策として、進捗管理、取引先との十分なコミュニケーション、役職者による確認を行うなどの対応を行い、プロジェクト採算管理に留意しております。 ④ 外部協力企業及びフリーランスエンジニアの確保及び管理について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループが受注する業務の一部では、人的資源の制約から外部協力企業やフリーランスエンジニアに対し、委託をすることがあります。外部協力企業やフリーランスエンジニアから十分なエンジニアを確保できない場合には、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。また当社グループでは委託先の選定に当たって、プロジェクト遂行能力等を勘案し選定しておりますが、委託先のプロジェクト管理が適切に行われない場合には、コストの増加や納期遅延あるいは品質の低下等を招く可能性があります。当社グループでは、役職者によるレビューにより早期の問題の顕在化及び対処を行っておりますが、不測の事態によりそのような問題の早期発見や対処を適切に行うことができない場合には、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 訴訟について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループは、法令違反となるような行為を防止するための内部管理体制を構築するとともに、取引先、従業員その他第三者との関係において、訴訟リスクを低減するよう努めております。しかしながら、当社グループが開発したシステムの不具合、瑕疵や納期遅延、第三者の権利侵害に関連して損害賠償請求等の訴訟を提起される可能性があります。これらの内容及び結果によっては、当社グループの社会的信用及び業績に影響を及ぼすおそれがあります。 当社グループでは開発体制において進捗管理、取引先との十分なコミュニケーション、役職者による確認を行うなどの対応を行い、訴訟にならないよう体制を構築しております。 (3)法的規制・業界規制に関するリスク ① 労働者派遣法・職業安定法 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 DX推進事業においては、労働者派遣法及び職業安定法に基づいた運営を行っております。当社グループは顧客企業と業務請負契約を締結後、業務の遂行に当たり、当社グループの従業員が顧客企業内にて業務を行う必要が生じた場合には、必ず管理責任者を設置し、従業員への指揮命令を当該管理責任者が行うこととする体制にしております。また管理責任者からは定期的な業務報告を受けることとしており、偽装請負問題に発展しないための対策を講じるなど、関係法令を遵守して運営しております。しかしながら、労働者派遣法に定める派遣事業主としての欠格事由に該当若しくは当局により偽装請負問題を指摘され、是正指導に従わない等、法令に違反する事項が発生した場合には、事業の停止や派遣事業者の許可の取り消しをされる可能性があり、その場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは有料職業紹介事業者として、厚生労働大臣の許可を受けております。当社グループの職業紹介の継続には有料職業紹介事業者の許可が必要であります。職業安定法が定める有料職業紹介事業者としての欠格事由に該当した場合、あるいは当該許可の取消事由に該当した場合には、事業の許可を取り消し、または、期間を定めて当該事業の全部若しくは一部の停止を命じられる可能性があります。現時点において当社グループが認識している限りでは、これら許可取消の事由に該当する事実はありませんが、将来そのような事態となった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 さらに、将来これらの法令並びにその他の関係法令が、労働市場を取り巻く社会情勢の変化などに伴って、改正若しくは解釈の変更などがあった場合、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、職業安定法が定める有料職業紹介事業者としての欠格事由又は取消事由に該当しないよう定期的に状況確認をするとともに、改善すべき事項が生じた場合には早急に対応できるよう体制を整備しております。 ② 中小受託取引適正化法 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループが委託先に対して業務の一部を外注する場合は、中小受託取引適正化法の適用を受け、委託事業者として一定の義務が課されるほか、特定の行為が禁止されます。同法に違反した場合、公正取引委員会による勧告・指導に加え、罰金刑が課される可能性があります。 当社グループでは、上記の各種法的規制に抵触しないように、株式会社BTMの管理事業推進本部にて、コンプライアンス規程を制定し、当社グループの役員及び従業員が遵守すべき法的規制の周知徹底を図り、内部通報制度の導入等によって速やかに法令違反行為等の情報を収集する体制を構築しております。 しかしながら、上記の対策を講じているにもかかわらず、各種法的規制についての違反が生じた場合、刑事罰を含めた罰則の適用、損害賠償請求等の金銭補償や企業イメージの悪化等により、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (4)組織体制に関するリスク ① 優秀な人材確保・定着及び育成について 発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社グループは、競争力の向上及び今後の事業展開のため、優秀な人材の確保・定着及び育成が重要であると考えており、適切な評価、報酬支給、福利厚生の充実等により確保・定着を、研修等により育成を行っております。しかしながら、優秀な人材の確保・定着及び育成が計画通りに進まない場合や優秀な人材の社外流出が生じた場合には、競争力の低下や事業規模拡大の制約要因になる可能性があり、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ② 情報管理について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当社グループは、サービス提供をするうえで、メールアドレスをはじめとし、利用者本人を識別することができる個人情報や顧客企業の製品開発やシステム開発業務への従事により、顧客企業の機密情報に接する場合があります。当社グループでは、「個人情報の保護に関する法律」に従い、個人情報の管理や、機密情報の取扱いに関する社内研修を行うなど啓発活動を行っております。また、当社ではプライバシーマーク(Pマーク)の認証を取得し、認証継続に注力しております。しかしながら、このような対策にもかかわらず、個人情報や顧客企業の機密情報の漏洩や不正使用等の事態が生じた場合、損害賠償請求等の金銭補償や企業イメージの悪化等により、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ③ 知的財産権について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当社グループは、当社グループが運営する事業に関する技術・商標等の知的財産権の保護を図っております。しかしながら、当社グループが使用する技術・商標等の知的財産権について、何らかの理由で第三者からの侵害を保護できない場合、または、保護に多額の費用が発生する場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループの提供するサービスが第三者の技術・商標等の知的財産権を侵害しないように留意しており、当社グループは現在まで第三者の知的財産権を侵害したとして損害賠償や使用差止めの請求を受けたことはありません。しかしながら、第三者の知的財産権の完全な把握は困難であり、当社グループが認識せずに他社の知的財産権を侵害してしまう可能性は否定できません。このような場合、当社グループに対する訴訟等が発生し、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、知的財産権の保護及び侵害の防止のため、適宜弁理士等の専門家への相談や事前調査を行うこととしております。 ④ 内部管理体制について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中 当社グループは、今後更なる業務の拡大を図るために、コーポレート・ガバナンスを有効に機能させることが必要不可欠であると認識をしております。業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、各社内規程及び法令の遵守を徹底してまいりますが、事業が急拡大することにより、内部管理体制の構築が追い付かない等、コーポレート・ガバナンスが有効に機能しなかった場合には、適切な業務運営を行うことができず、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、事業規模の拡大に合わせて内部管理体制を構築できるよう、人員採用の必要性を定期的に確認し、内部管理体制の充実を図っていく方針であります。 (5)その他のリスク ① 配当政策について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当社グループは、株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして認識しておりますが、当社グループは現在、成長過程にあると考えているため、内部留保資金の充実を図り、財務体質強化・優秀な人材の採用及び育成・内部管理体制強化等の原資として有効活用し、企業価値をさらに高めることで株主の期待に応えていきたいという考えがあります。 現時点において配当実施の可能性及びその実施時期については未定でありますが、今後の業績動向、財政状態及び成長戦略等を総合的に勘案しながら、中間配当及び期末配当による株主への利益還元に努めてまいります。 ② 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 発生可能性:高、発生可能性のある時期:数年以内、影響度:小 当社グループは、役員及び従業員に対して、ストック・オプションとして新株予約権を付与しております。また、今後においてもストック・オプション制度を活用していくことを検討しており、これらの新株予約権が権利行使された場合、当社グループの株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。なお、当連結会計年度末現在、新株予約権による潜在株式数は143,400株であり、発行済株式総数2,827,000株の5.07%に相当します。 ③ 当社株式の流通株式時価総額について 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大 当社グループは2022年12月27日に東京証券取引所へ上場し、当連結会計年度末現在、流通株式時価総額は同取引所が定める形式要件を満たしております。今後も資本政策を検討し、ストック・オプションの行使等により流通株式数の増加に努めてまいります。さらに、業績拡大等により持続的な企業価値向上を図り、時価総額の向上にも努めてまいります。しかしながら、これらの施策が奏功せず、又は株式市況等の要因により、流通株式時価総額が増加しない、あるいは低下する可能性があります。 ④ 自然災害等のリスクについて 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 大規模な地震や台風等の自然災害が発生した場合、当社グループ及び当社グループ取引先の事業活動が困難となり、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループ及び各拠点においては、最低限の食料等を蓄えるなど自然災害等へ備えております。また全国に各拠点を開設しており、業務遂行が困難になるリスクの分散を図っております。 ⑤ 新規拠点の立ち上げについて 発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小 当社グループは「日本の全世代を活性化する」をミッションに掲げ、日本全国のDX化を促進することで地方創生に貢献すべく、DX推進事業、具体的にはITエンジニアリングサービス及びDXソリューションサービスを主たる業務としております。そのため、当社グループは地方に開設する小規模開発拠点をラボと定義し、当該ラボを日本全国に開設し各地でエンジニアを採用しております。ラボの開設に際しては、社内基準に従い十分な検討を行い、意思決定を行っておりますが、市場環境の変化や不測の事態により、当初予定していた投資回収が実現できない可能性があり、人材の採用、備品等の購入等の初期費用が発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループが新規拠点の立ち上げの際には、初期費用を抑えた形での業務を開始し、人員の拡大等に伴って段階的に投資を行っていくという形を採用しており、当社グループ業績及び財政状態への影響が限定的になるよう対応を行っております。
経営成績の分析 (MD&A)4,895字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は2,053,163千円となり、前連結会計年度末に比べ473,043千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金の増加184,123千円、売掛金の増加144,883千円、契約資産の増加24,974千円及びのれんの増加111,982千円によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は1,328,160千円となり、前連結会計年度末に比べ407,561千円増加いたしました。これは主に、買掛金の増加87,166千円、短期借入金の増加150,000千円、長期借入金(1年内返済予定含む)の増加93,194千円及び未払費用の増加32,304千円によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は725,002千円となり、前連結会計年度末に比べ65,481千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことによる利益剰余金の増加65,481千円によるものであります。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、インバウンド需要の増加や人手不足を背景にした雇用・所得環境の改善により緩やかな回復基調で推移いたしました。一方でロシア・ウクライナ情勢等の長期化及び記録的な円安の影響による物価の高騰や金融政策の変更による金利の引き上げ、さらには地政学的リスクに起因するエネルギー供給への懸念など、依然として先行き不透明な状況が続いております。 当社グループのDX推進事業を取り巻く環境は、日本の労働人口の減少が企業の生産活動に大きく影響するという危機感から多くの企業においてDXへの投資意欲が高まっております。国内のDX関連市場は2023年度4兆197億円から2030年度8兆350億円まで拡大するという予測(出所:株式会社富士キメラ総研)があり、ビジネスモデルの変革に向けたDX・ITニーズはさらに高まるものと判断しております。 また、国内のAIシステム市場においても2024年1兆763億円から2028年2兆8,911億円(出所:IDC Japan)と急激な成長が見込まれており、AIを活用したDX推進がさらに加速していくものと判断しております。 このような環境のもとで、当社グループではミッションである「日本の全世代を活性化する」を推進すべく、前連結会計年度より継続して積極的に人材投資、技術・事業開発及びM&A投資を実施いたしました。人材投資ではエンジニアの採用強化に加え、離職防止を目的とした昇給の実施のほか、事業を牽引する幹部人材及び、営業の増員等を行いました。また、外部協力企業やフリーランスエンジニアの開拓を行い、ネットワークを強化することで柔軟な開発体制基盤を構築し、既存顧客との取引継続及び新規顧客の獲得に注力してまいりました。 技術・事業開発面では、AI技術の活用は企業のDXを推進していくために欠かせない要素であるとの認識のもと、当連結会計年度に事業を譲り受けたLaniakea株式会社のAI関連事業のPMI(円滑な事業統合)を推進したほか、子会社株式会社BTMAIZの事業を拡大させました。また、株式会社ヘッドウォータースとAIエージェントサービスでの協業や、独自に生成AIでシステム障害調査を自動化するSaaS「Tracis」の提供開始など、多方面でAI領域の技術力強化、ソリューション拡充に努めてまいりました。 M&A面では東京並びに山形県に拠点を構える株式会社クエスト・システム・デザインを子会社化し、東北地方の優秀な人材に一層の活躍機会を提供するとともに、東北企業のDX推進を加速させるべくPMIを推進してまいりました。 この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高6,035,354千円(前年同期比18.3%増)、売上総利益926,785千円(前年同期比20.1%増)、営業利益108,407千円(前年同期比18.0%増)、経常利益101,162千円(前年同期比16.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益65,481千円(前年同期比4.8%増)となりました。 なお、当社グループはDX推進事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ 184,123千円増加し、949,168千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において、営業活動の結果獲得した資金は75,278千円(前連結会計年度は18,898千円の獲得)となりました。これは主に、売上債権及び契約資産の増加145,166千円があった一方で、税金等調整前当期純利益101,162千円、仕入債務の増加83,017千円があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において、投資活動の結果支出した資金は118,726千円(前連結会計年度は39,461千円の支出)となりました。これは主に、事業譲受による支出50,000千円及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出79,384千円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において、財務活動の結果獲得した資金は227,572千円(前連結会計年度は92,078千円の獲得)となりました。これは主に、約定弁済等により長期借入金の返済による支出72,428千円があった一方で、当座貸越の実行に伴う短期借入金の純増150,000千円及び長期借入れによる収入150,000千円があったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績は次のとおりであります。 なお、当社グループはDX推進事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 セグメントの名称   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) DX推進事業   6,035,977   118.5   622   - c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。 なお、当社グループはDX推進事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 販売高(千円)   前期比(%) DX推進事業   6,035,354   118.3 (注)最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、 その割合が100分の10以上に該当する相手先がないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、外部協力企業及びフリーランスエンジニアに対する外注費及び販売費及び一般管理費等の営業費用であります。運転資金は自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位等に特段方針はなく、資金需要の額や使途に合わせて柔軟に検討を行う予定です。 なお、当連結会計年度末において、現金及び現金同等物は949,168千円であります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。連結財務諸表の作成に当たっては、経営者による会計方針の選択や適用、資産・負債や収益・費用の計上に際し、合理的な基準による見積りが含まれており、見積りは不確実性を伴うため、実際の結果はこれらの見積りによる数値と異なる場合があります。詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」をご参照ください。なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。 ④ 経営者の問題意識と今後の方針に関して 当社グループは、「日本の全世代を活性化する」をミッションに掲げ、事業を拡大してまいりました。 当社グループがこの理念のもと、長期的な競争力を維持し持続的な成長を図るためには、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対して、経営者は常に事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、最善の経営方針を立案していくことが必要であると認識しております。 ⑤ 経営戦略の現状と見通し 経営戦略の現状と見通しについては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 ⑥ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、主な経営指標として売上高、売上総利益、売上総利益率、営業利益、営業利益成長率、外部協力企業の営業担当等のアカウント数、ITエンジニアリングサービスの営業人員数、自社エンジニア数、ITエンジニアリングサービスの顧客企業との平均取引継続期間を重視しております。 各指標の推移は以下のとおりであります。 2025年3月期 (前連結会計年度 実績)   2026年3月期 (当連結会計年度 実績)   前期比 売上高   5,099,797千円   6,035,354千円   118.3% 売上総利益   771,697千円   926,785千円   120.1% 売上総利益率   15.1%   15.4%   +0.3ポイント 営業利益   91,864千円   108,407千円   118.0% 営業利益成長率   -   18.0%   - アカウント数   9,248件   11,203件   121.1% 営業人員数   30人   34人   113.3% 自社エンジニア数   129人   188人   145.7% 顧客企業との平均取引継続期間   21.8ヶ月   17.2ヶ月   △4.6ヶ月 (注)2025年3月期より連結財務諸表を作成しているため、2025年3月期の営業利益成長率及び前期比について は記載しておりません。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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