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超!企業DB
日経平均64,214.48-111NYダウ53,686.11+624ドル円155.76-3NASDAQ26,584.06+366S&P 5007,747.71+81SOX 指数11,352.13+139/3終値

ビジュアル・プロセッシング・ジャパン

Visual Processing Japan Co., Ltd.334A · Growth · 情報・通信業

デジタルアセットを一元管理するDAMシステムの専門会社。自社製品「CIERTO」を軸に、マーケティング・出版業界にDXソリューションを提供する。

概要

ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは1994年1月に設立された情報通信業の企業で、本社を東京都渋谷区に置く。従業員数は66名。主力事業はデジタルアセットマネジメント(DAM)とプロダクトインフォメーションマネジメント(PIM)を中核とするDXソリューションの提供である。自社開発の「CIERTO」シリーズを中心に、企業のコンテンツ制作・管理・配信を支援し、2025年12月期の売上高は約14億円に達した。同年3月に東京証券取引所グロース市場へ上場した。

DAMとPIMに特化したDXソリューション事業

当社は「DXソリューション事業」の単一セグメントで事業を展開する。中核はDAM(デジタルアセットマネジメント)技術であり、画像、動画、テキスト、3Dデータなどのデジタル素材を一元管理するシステムを提供する。主力製品「CIERTO DAM」に加え、商品情報を管理する「CIERTO PIM」を拡張機能として連携させることで、企業の販促活動に必要なコンテンツ制作から配信までを一貫して支援する。また、海外他社との代理店契約に基づき、ワークマネジメント「APROOVE WM」やマルチチャネルパブリッシング「WoodWing Studio」も提供し、DAMとのAPI連携により付加価値を高めている。顧客は広告、出版、印刷、通信販売、ECサイト運営企業など多岐にわたる。

サブスクリプションとライセンスで構成される安定収益基盤

当社の収益モデルは、主に月額課金のサブスクリプション型(クラウド)と一括ライセンス型(オンプレミス)に分類される。クラウドサービスは初期技術収入と月額利用収入、オンプレミスはライセンス収入と保守収入から成る。導入後の獲得収入(月額利用料・保守サポート料)は売上高の約5割を占め、安定的な収益基盤となっている。2025年12月期の売上高は13億7,419万円で、クラウド収入が6億8,831万円(前年比19.3%増)と最も大きな割合を占め、オンプレミス収入は8,870万円(同46.4%増)と成長した。保守収入は2億3,768万円でほぼ横ばい、開発収入は2億1,757万円、その他収入が1億4,191万円である。新規契約数は46件と前年比48.3%増加し、ARR(年間経常収益)は9億8,094万円に達した。一方で解約率は2.44%と前年より上昇している。

沖縄・大阪・フィリピンに拠点を置く事業体制

本社は東京都渋谷区恵比寿のガーデンプレイスに置く。2005年に大阪市中央区に大阪オフィスを開設し、西日本での営業拠点とした。2006年には沖縄県浦添市にデータセンターを開設し、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)ビジネスを開始。その後2009年に沖縄オフィスを宜野座村に移転、2016年にはうるま市(沖縄IT津梁パーク)を経て、2019年に中頭郡北谷町へ移転し現在に至る。沖縄拠点はデータセンター運用と開発の役割を担う。海外では、2016年に自社開発DAMの開発拠点としてフィリピン・マニラに子会社Cierto Communication Corp.を設立し、オフショア開発体制を構築している。このように、国内2箇所と海外1箇所の拠点を組み合わせた事業展開を行っている。

成長市場における競争力と外部評価

DAMの世界市場は2028年に約87億米ドル(年平均成長率13.0%)に達すると予測され、日本市場も同13.7%で成長が見込まれる。当社は1994年の創業以来DAMに特化し、1997年には米国Archetype社の「MediaBank」を日本で販売開始するなど、黎明期から国内市場を開拓してきた。2025年には、米国調査会社G2.comの「Digital Asset Management Software」部門において、アジア圏での評価で「Asia Pacific Leader」(最高評価)を獲得した。国内では、CMS大手のDAMサポートが不十分な中、当社は自社開発のCIERTOシリーズで差別化を図り、DAMとPIMの一体型製品という独自のポジションを築いている。2021年に発表した「CIERTO PIM」は、世界的にも稀な統合製品として顧客の要望に迅速に対応可能な強みを持つ。

業界の中での役割はマーケティング・出版業界向けに、コンテンツ制作・管理・配信の基盤となるDXソリューションを提供する独立系ソフトウェア企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
14億円
営業利益
3億円
営業利益率
21.4%
純利益
2億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01製造・小売・サービス主力

様々な業種の企業や公共機関に対し、デジタルマーケティング活動を支えるDAM「CIERTO DAM」とPIM「CIERTO PIM」を提供。膨大なコンテンツの一元管理、ブランディング統一、業務効率化を実現する。

DAM市場におけるニッチトップ

主な製品・サービス3
CIERTO DAM
静的画像、動画、音声、テキスト、3D、アニメーションなどのデジタル素材を一元管理するシステム。ブラウザ上でプレビュー・変換・共有が可能。著作権や肖像権の管理、AIによる類似画像・自然言語検索、自動タグ付けなどの機能を備える。
CIERTO PIM
商品情報を一元管理するシステム。価格やサイズ、スペック、在庫情報などを管理し、CIERTO DAMと連携して商品画像・動画などのリッチコンテンツをECサイト、カタログ、Webサイトなどに配信する。
APROOVE WM
コンテンツ制作の進行管理・コミュニケーションを効率化するワークマネジメントツール。プロジェクト管理、オンライン校正、スケジュール管理機能を備え、CIERTO DAMとAPI連携する。

02出版・メディア準主力

新聞社、大手出版社などに向けて、出版コンテンツの制作・配信を支援する。DAM「CIERTO DAM」と連携するMCP(マルチチャネルパブリッシング)「WoodWing Studio」を提供し、紙面とデジタルの同時制作を効率化する。

主な製品・サービス1
WoodWing Studio
出版媒体コンテンツの制作・配信をワンソースで管理するシステム。プリントメディア、Web、SNSなどへのマルチチャネル配信を実現する。オンライン編集により関係者の共同作業を支援する。

製品と技術

CIERTO DAM:あらゆるファイル形式に対応するDAMプラットフォーム

CIERTO DAMは当社の主力製品であり、画像、動画、3DCG、Adobe系ファイル(InDesign、Illustrator、Photoshop)、PDF、Office文書、HTML、CADなど多岐にわたるファイル形式をブラウザ上でプレビューできる。ダウンロードや専用アプリケーションの起動が不要で、効率的なデータ確認を実現する。加えて、著作権・肖像権・使用期限などの権利情報をファイルに付加し、使用期限アラートにより不正利用を防止するコンプライアンス強化機能を備える。AI技術を活用し、類似画像検索、自然言語検索(「夏の青い空」のような曖昧な条件)、自動タグ付け、OCRによる画像内文字検出などの高度な検索・管理機能を提供する。CIERTO DAMはクラウド型(サブスクリプション)とオンプレミス型(ライセンス)の両方で利用可能である。

CIERTO PIM:DAMと連動した商品情報管理システム

CIERTO PIMはCIERTO DAMの拡張機能として提供されるPIM(プロダクトインフォメーションマネジメント)システムである。商品の価格、サイズ、スペック、在庫情報などの基本データを一元管理するだけでなく、CIERTO DAMと連携することで商品画像、紹介動画、マニュアル、カタログなどのリッチコンテンツも統合管理できる。ECサイト、Webサイト、SNS、カタログなど配信先ごとに異なるフォーマットや規格に自動変換し、各媒体に最適化したデータを配信する機能を持つ。また、CMS(HeartCore CMS、WordPress)、ECプラットフォーム(Shopify、ecbeing)などの外部システムとAPI連携可能で、顧客の既存システムとのインテグレーションを容易に実現する。主に通信販売企業やEC事業者に導入されている。

APROOVE WMとWoodWing Studio:パートナー製品による拡張機能

当社は自社開発品に加え、海外企業の製品を販売代理店として提供している。APROOVE WMはベルギーAproove SAが開発したワークマネジメント(WM)システムで、プロジェクト管理、オンライン校正、スケジュール管理を機能の中核とする。CIERTO DAMとAPI連携することで、コンテンツ制作工程における進行管理と承認プロセスを一元化し、メールや電話でのやり取りを削減する。欧州のハイブランド企業や米国の大手流通企業、政府機関などで採用実績がある。WoodWing StudioはオランダWoodWing社のマルチチャネルパブリッシング(MCP)システムで、出版業界向けに20年以上の実績を持つ。オンライン上での共同編集機能により、新聞社や大手出版社のリモートワークや生産性向上に貢献する。同製品もCIERTO DAMとの連携が可能で、単独提供も行っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 製造・小売・サービスDAM市場におけるニッチトップ

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

売上高12億円、高収益で専門分野に特化

情報・通信業に属し、売上高は12億円から14億円と小規模ながら、営業利益率は16.67%から21.43%へと急改善している。同業他社にはVRAIN SolutionやCocoliveがあり、いずれも成長分野で競争している。同社は特定の技術やサービスに特化することで高収益を実現しており、ニッチ市場での地位を確立していると考えられる。売上高の成長は緩やかだが、利益率の向上は顕著であり、差別化戦略が奏功している可能性が高い。業界内では小規模ながら収益力のある専門プレイヤーとして位置づけられる。

強み

  • 営業利益率が21%を超え、小規模ながら効率的な収益構造を持つ。
  • 特定分野に特化し、他社が追随しにくい技術やサービスを提供。
  • 過去2期で利益率が大きく向上し、事業の選択と集中が進んでいる。
  • 情報・通信業は成長が見込まれ、事業環境は追い風にある。

課題

  • 売上高が14億円と小さく、経済規模やブランド力に課題がある。
  • 専門分野への依存が高く、技術革新や需要変動に弱い可能性。
  • 成長分野では大手や同業他社が参入し、競争が激化する恐れ。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がビジュアル・プロセッシング・ジャパン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19425ReYuu Japan18億円
24020ビートレンド18億円
39444トーシンホールディングス18億円
44378CINC18億円
54288アズジェント18億円10.6倍
6334Aビジュアル・プロセッシング・ジャパン17億円15.8倍
74166かっこ17億円
8198APostPrime17億円
95131リンカーズ17億円
103672オルトプラス17億円
115025マーキュリー16億円9.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 19件

シリコングラフィックスとの代理店契約で創業した1994年

1994年1月、東京都渋谷区にてビジュアル・プロセッシング・ジャパンが設立された。同年2月には日本シリコングラフィックス株式会社と販売代理店契約を締結し、印刷・出版業界および放送・映像業界向けに画像処理とワークフローサーバーの販売を開始した。当時、UnixとMacintosh間の相互通信を可能にするシステムインテグレーションが主な業務であり、これが後にDAMビジネスへと発展する基盤となった。1995年3月には、印刷出版業界のDTP(デスクトップパブリッシング)システムにおいてMacintoshの負荷削減と情報共有を目的とした自社ブランド「DTPターボサーバー」を発売し、独自製品の開発に乗り出した。

AdobeやArchetypeとの提携でDAM事業を本格化

1996年6月、Adobe,Inc.と映像部門向けソフトウェアの販売代理店契約を締結し、映像業界への足がかりを得た。1997年8月には米国Archetype,Inc.が開発したDAMシステム「MediaBank」を日本市場向けにローカライズして販売開始。これが当社におけるDAM事業の起点となり、以後30年にわたりDAMの知見を蓄積していくことになる。2002年5月には「MediaBank」の後継としてXinet,LLCの「Xinet WebNative Venture」を国内販売開始し、DAMシステムのワークフロー生産性向上に注力した。2003年3月にはApple,Inc.と業務提携し、Video・CG業界向けVFX(視覚効果)分野でApple Solution Partnerに認定された。

自社開発と分社化を進めた2000年代後半

2005年7月に大阪オフィス、2006年8月に沖縄データセンターを開設し、Xinet WebNative VentureのASPサービスを開始した。2008年10月には一般企業向けDAMとして、ユーザーインターフェースを重視した自社開発ソリューション「thiiDa2」の販売を開始。2009年にはオランダWoodWing社と提携し、出版向けMCPソリューション「WoodWing Studio」の販売を始めた。2010年7月にはVideo/CG部門を分社化し、子会社ビジュアル・グラフィックス株式会社を設立したが、2012年11月にDAM事業へ経営資源を集中するため、同社の全株式を株式会社朋栄に譲渡した。この決断により、当社はDAMに特化した事業構造へと転換した。

自社CIERTOシリーズの開発とグローバル展開の開始

2011年9月、ベルギーのAproove SAと提携し、オンラインプルーフィングソリューション「APROOVE」の販売を開始。2016年3月には自社DAM開発拠点としてフィリピン・マニラに子会社Cierto Communication Corp.を設立し、同年10月に次世代自社DAM「CIERTO DAM」をリリースした。CIERTOは2016年の発売以来順調に販売数を伸ばし、2021年には商品情報管理システム「CIERTO PIM」を追加し、DAMとPIMの一体型製品としてラインアップを強化した。2025年3月、東京証券取引所グロース市場へ上場。上場に伴う新株発行により資本金と資本剰余金がそれぞれ1億7,227万円増加し、純資産は12億8,554万円となった。

上場後の業績拡大と継続的な成長指標

2025年12月期の売上高は13億7,419万円(前期比13.8%増)、営業利益2億6,040万円(同42.2%増)、当期純利益1億7,670万円(同44.5%増)と大幅な増益を達成した。主力のCIERTOシリーズは累計利用本数280本、ARR(年間経常収益)9億8,094万円(前期比19.2%増)に拡大した。新規契約数は46件と前年の31件から増加したが、解約率は2.44%(前期比40.2%増)と上昇している。クラウドサービスを中心に成長が続いており、2025年12月期末の現金及び預金は12億1,404万円に達する。財務面では、自己資本比率は75.3%と健全な水準を維持している。

年表19件を開く

1990年代

  • 1994年1月創業東京都渋谷区渋谷にて当社設立。
  • 1994年2月日本シリコングラフィックス株式会社と、印刷・出版業界及び放送・映像業界での画像処理及び制作用ワークフローサーバーにかかる販売代理店契約を締結し、OS間(UnixとMacintosh)での相互通信を可能とするシステムインテグレーションビジネスを開始。
  • 1995年3月印刷出版業界のDTP(注2)システムにおけるMacintoshの負荷削減と情報共有を実現する自社ブランド「DTPターボサーバー」の販売を開始。
  • 1996年6月Adobe,Inc.と同社の映像部門向けのソフトウェアにおける販売代理店契約を締結。
  • 1997年8月Archetype,Inc.がDTP向けのDAMシステム「MediaBank」を開発し、当社が日本国内向けにローカライズ対応のうえ販売開始。

2000年代

  • 2002年5月広告・出版・印刷業界向けのクリエイティブデータ管理並びにDTPシステムのワークフロー生産性向上を主眼とし、「MediaBank」の後継として、Xinet,LLCの「Xinet WebNative Venture」をDAMシステムとして国内販売開始。
  • 2003年3月Apple,Inc.と業務提携し、同社よりVideo・CG業界向けのVFX(注3)にかかるApple Solution Partner に認定される。
  • 2005年7月大阪市中央区に大阪オフィスを開設。
  • 2006年8月沖縄県浦添市にデータセンターを開設し、「Xinet WebNative Venture」のASP(注4)ビジネスを開始。
  • 2008年10月一般企業向けのDAMシステムとして、ユーザーインターフェースを重視した自社開発ソリューション「thiiDa2」の販売を開始。
  • 2009年5月新聞社等の出版業界へアプローチを強化する目的で、オランダWoodWing Sdn,Bhdと業務提携し、WoodWing Studioの販売を開始。
  • 2009年7月沖縄オフィスを沖縄県国頭郡宜野座村に開設。

2010年代

  • 2010年7月当社Video/CG部門を分社化し、子会社ビジュアル・グラフィックス株式会社を設立。
  • 2011年9月Aproove SAと業務提携。オンラインプルーフィング(注5)ソリューション「APROOVE」を販売開始。
  • 2012年11月DAMビジネスへ経営資源を集中するために、ビジュアル・グラフィックス株式会社の全株式を株式会社朋栄に譲渡。
  • 2016年3月自社開発DAMソリューションの開発拠点として、フィリピン・マニラにCierto Communication Corp. を子会社として設立。
  • 2016年10月「CIERTO DAM」を次世代の自社開発DAMソリューションとして販売開始。
  • 2016年12月沖縄オフィスを沖縄県うるま市(沖縄IT津梁パーク)へ移転。
  • 2019年3月沖縄オフィスを沖縄県中頭郡北谷町へ移転。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    販売パートナーの強化

    DAM市場拡大に伴い、各業界の専門知識を持つ販売代理店を拡充する。上場後、TOPPAN、富士フィルムビジネスイノベーションジャパンとの正規販売代理店契約を締結し、協業パートナーを5社に拡大。今後も勉強会や営業・技術支援を継続する。

  2. 02

    APAC地域での調査活動

    海外展開を見据え、特にAPAC地域を中心に市場調査を実施。同地域はDAM市場が黎明期であり、重要拠点と位置づける。G2.comで「Asia Pacific Leader」に認定されており、欧米ベンダーに先駆けてビジネスパートナーを発掘する。

  3. 03

    AI連携とDXソリューション連携の拡充

    CIERTOのAI機能実装や外部パートナーとの連携強化に取り組む。管理データとAIエージェントの連携、ワークフロー強化を進め、WordPress、Shopify、BOX、Google Driveなどの外部ソリューションとの連携を拡大し競争力を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で66人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は525万円で、1期前と比べて0.4%平均年齢は34.6歳、平均勤続年数は7.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年12月52735.38.059339
2025年12月52534.67.166455

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都渋谷区107百万円
沖縄オフィス — 沖縄県中頭郡北谷町10百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は14億円営業利益3億円前期と比べると増収増益で、売上が+16.7%、利益が+50.0%。

売上高
+16.7%
14億円
営業利益
+50.0%
3億円
純利益
+100.0%
2億円
営業利益率
21.4%
前期比 +4.8%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高15億円14億円
営業利益3億円3億円
純利益2億円2億円
1株あたり配当¥32

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

半期ごとの推移

3期分

直近は2026年上期で、売上は8億円、営業利益は1億円。前年の2025年上期と比べると、売上は+33.3%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年上期6116.71
2025年下期8225.01
2026年上期8112.51

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2020年12月期からの6期で、売上は8億円から14億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は21.4%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2020年12月810
2021年12月710
2022年12月911
2023年12月1111
2024年12月122216.71
2025年12月143221.42

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高14億円のうち、営業利益として残るのは3億円21.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の14.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金35.7%5億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金42.9%6億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益21.4%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
64.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+13.0pt
21.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+7.6pt
14.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.1pt
17.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
11.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
42.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2025年12月期は営業CFが3億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は12億円で、売上の10.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年12月1−1−105
2023年12月20026
2024年12月10017
2025年12月3−13212

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2025年12月期の総資産は17億円。このうち返さなくてよい自己資本が13億円で、自己資本比率は75.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年12月75263.2
2021年12月85361.9
2022年12月96362.8
2023年12月117461.7
2024年12月118370.7
2025年12月1713475.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
12億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
9億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
4億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中87位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中363位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
17.1%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
21.4%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
16.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.1%/中央値 2.6%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月3日の終値

直近の終値は¥1,041で、1年前と比べて+34.3%過去52週の値幅のなかでは61%の位置にある。

¥1,041+0.6%1ヶ月+12.1%1年+34.3%時価総額17億円
過去52週の値幅
安値¥687.5高値¥1,269.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.8倍
PER (会社予想)16.9倍
PBR3.91倍
配当利回り3.07%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で2.45%下落。25日線919.52円を下回り、75日線917.95円付近で推移。52週高値1269.5円からは約28%下落しているが、52週安値687.5円からは33%上昇。出来高は変動が大きく、8月10日に12800株と急増して以降は3000株前後に落ち着いており、様子見姿勢が続く。RSIは56.76で中立圏。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 60/100)

実績PER16.64倍は業界平均31.09倍より低く、予想PER14.9倍も割安感があるが、PBR3.44倍は平均3.64倍に近くほぼ同等。ROE17.1%と良好で、配当利回り3.49%は平均2.65%を上回る。業績は増収増益で成長が続く。総合的にPERや配当の面で優位だが、PBRがやや高めであり、割安と割高の中間でほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.8倍47.6倍
PER (予想)16.9倍
PBR3.91倍2.98倍
ROE17.1%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

小規模ながら高い成長性と収益性を両立している点が注目されます。強気派は、技術力によるニッチ市場での競争優位と、売上高・利益率の改善ペースに期待します。一方、弱気派は、市場規模の小ささや特定顧客への依存、競合他社との差別化の不明確さを懸念します。直近のPERは16倍台と成長株としては割安感があり、今後の事業拡大が焦点です。

プラスに働く材料7
  • 収益性改善

    営業利益率が4年で16.7%から21.4%へ上昇

  • 成長持続

    売上高が毎年増加し、直近は14億円規模

  • ROE高水準

    ROE17.1%と資本効率が良好

  • 2025/12期は売上高14億円・営業利益3億円と過去最高決算発表後影響

    売上高は前期比2億円増、営業利益率21.4%に向上し増収増益

  • 予想PER14.9倍と実績16.6倍から増益期待通年影響

    予想PER14.9倍は実績PER16.64倍を約10%下回り増益期待を反映

  • ROE17.1%を維持し資本効率の高さを評価継続影響

    自己資本利益率17.1%は高水準で、PBR3.44倍の株価評価を支える

  • 配当利回り3.49%と株主還元が厚い通年影響

    株価917円に対する配当利回り3.49%で、インカム需要を取り込める

マイナスに働く材料7
  • 市場規模が小

    売上高14億円で市場全体が限定的

  • 競合激化懸念

    大手や新興の画像処理会社と競合

  • 依存リスク

    特定顧客や用途への依存が想定

  • 時価総額15億円の超小型株で流動性が低い継続影響

    時価総額15億円と小さく、売買代金が少ないため価格変動が大きい

  • 最終利益が営業利益の3分の2にとどまる決算発表後影響

    2025/12期の純利益2億円は営業利益3億円の約67%で、最終利益が伸び悩む

  • 外国人持株比率2.13%と海外勢の関与が小さい継続影響

    外国人持ち株比率2.13%は低く、海外投資家の売買参加が乏しい

  • 1年間で株価が22.7%上昇し利益確定売りが出やすい不定影響

    前年比+22.72%の上昇後で、高値警戒感から売りが出やすい

次の決算で確かめる点
売上高成長率
事業拡大のペースを測るため
営業利益率
収益性の改善が持続するか確認
顧客数
依存度低下と新規開拓の進捗を見る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり32で、前期から+144.1%いまの株価に対する利回りは3.07%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥32
1株あたり
配当利回り
3.07%
いまの株価に対して
配当性向
30.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2020年12月5,00010.8
2021年12月5,0000.09.0
2022年12月5,0000.04.7
2023年12月5−99.97.8
2024年12月13162.215.0
2025年12月32144.130.1

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥32

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ858人。区分でいちばん多いのは個人・その他52.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が39.2%を占め、残る60.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年12月%2025年12月%
個人・その他54.352.2
事業法人45.738.8
証券会社6.5
外国法人2.0
金融機関0.4
外国人個人0.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社シエルト コミュニケーションズ38.51
02三村 博明16.85
03VPJ社員持株会11.93
04株式会社SBI証券2.07
05関郷1.87
06渡口 政重1.62
07松井証券株式会社1.38
08三村 俊介1.20
09野村證券株式会社1.19
10インタラクティブ・ブローカーズLLC(常任代理人インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)1.11

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で−100%、1株純資産は6期で−100%。直近期のROEは17.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%配当性向%
2020年12月46,100677,0487.010.8
2021年12月55,787727,8357.99.0
2022年12月5341513.74.7
2023年12月6447714.47.8
2024年12月8755916.915.0
2025年12月11077417.130.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/12期の役員報酬は総額66百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
三村博明代表取締役社長70920,000
吉川美幸取締役営業本部長4413,000
小菅暁史取締役技術本部長44
松本勝裕取締役管理本部長43
安藤秀樹取締役69
西堀敬取締役66
藤川幸廣取締役(監査等委員)69
西村洋二郎取締役(監査等委員)56
佐々木暁子取締役(監査等委員)67

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4555514
社外取締役3772
監査役1444

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,383字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 (1)事業の概要 当社は、あらゆる企業が事業活動を行う上で必要とする媒体(Webサイト、ECサイト、SNS、カタログ、映像、出版)そしてコンテンツの制作・管理・配信を支援するDXソリューション事業を営んでおります。 具体的には、当社設立初期からの中核技術であるDAM(注1)に係る知見とノウハウの蓄積から開発されたDXソリューション「CIERTO」を、様々な業種業態の企業・公共機関等の顧客へ提供しております。CIERTOにて提供するソリューション全体イメージ図は以下となります。 CIERTOは、組織内の膨大なデータ等の散逸・属人化を解消するのみならず、業務プロセスの変革による媒体・コンテンツの制作時間を削減することで生産性の向上を図るほか、多様化する各種媒体やデバイス向けに配信するコンテンツのブランディングの統一を実現し、ひいては顧客の業績向上に貢献していくことを目的としております。顧客企業の抱える課題とCIERTOによる課題解決のイメージは次のとおりであります。 なお、当社はDXソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載は省略しております。 (2)当社のビジネス領域 当社は、自社プロダクト「CIERTO DAM」を主力とし、DAM及びその周辺領域においてDXソリューションを顧客へ提供しております。同じく自社プロダクトである「CIERTO PIM」は、DAMと連動して商品情報を管理するPIM(注2)機能を「CIERTO DAM」の拡張機能として提供するものであります。なお、「CIERTO DAM」と「CIERTO PIM」の両者を合わせて「CIERTO」というブランドで総称しております。 その他、海外他社との販売代理店契約に基づく連携拡張サービスとして、WM(Work Management)(注3)機能を搭載した「APROOVE WM」、そしてMCP(Multi Channel Publishing)(注4)機能を搭載した「WoodWing Studio」を提供しております。 当社のビジネス領域に関する各種プロダクトの特徴は以下のとおりであります。 ①DAM(Digital Asset Management) 当社事業の主力である「CIERTO DAM」は、DAMの技術を採用しております。 DAMは、静止画、動画、音声、テキスト、3D、アニメーションなどのデジタル素材やコンテンツを一元管理するデジタル技術であります。 膨大な情報が飛び交う社会において企業内の情報も飛躍的に増大していることから、DAMは企業の販促活動を支える媒体・コンテンツの制作・管理・配信環境の生産性アップや商品・サービスのブランディングに欠かせないシステムであります。情報の一元化により、社内外の関係者によるスピーディな情報共有やフォーマットの異なる多種多様なメディアに対応するコンテンツ制作を同時並行的に進めることができます。同時に、ブランドロゴや商標のイメージ統一、著作権や肖像権等の各種権利及びブランドガイドラインの遵守によるブランドイメージの毀損防止に寄与すると考えております。 DAMの具体的な機能は、膨大なデータを集約するだけでなく、個々のデータに様々な情報(例:著作権、使用期限、使用権限等)を付加できることのほか、アプリケーションでファイルを開かなくても、ブラウザ上でプレビューを行いながら画像・動画の変換や共有が可能であるというものです。これは、一般的なクラウド型オンラインストレージサービスと異なる機能であり、コンテンツ制作者にとって、セキュリティを確保しつつ付加価値の高いサービスであります。 以上をふまえ、DAMの機能を総括すると次のようになります。 「CIERTO DAM」の基本機能と画面イメージは以下となります。 <多岐にわたるファイルプレビュー> CIERTO DAMは画像、動画、3DCG、Adobe(InDesign、Illustrator、Photoshop等)、PDF、Office(PowerPoint、Word、Excel等)、HTML、CAD等、あらゆるデータをプレビューできるため、ダウンロードやアプリケーション起動は不要となり、効率的なデータ確認が可能になると考えております。 <コンテンツの利用制限管理> CIERTO DAMは、画像等のコンテンツに付随する著作権情報や肖像権の管理が可能となり、コンテンツの不正利用等を防止し、コンプライアンス強化に資するものであります。使用許諾期間、権利者情報、利用範囲、肖像権などを付加情報として登録し、使用期限のアラート機能により、無断使用や契約違反を未然に防止できると考えております。 <AIの活用> AIを活用して、類似画像検索機能、自然言語検索機能(「夏の青い空」などの曖昧な条件で正確な画像を検索)により柔軟な検索が可能となります。また、画像を解析し自動的に当該画像の付加情報として登録する自動タグ付け機能や、画像や動画内のイメージ化された文字情報を自動検出するOCR機能が活用可能と考えております。 ②PIM(Product Information Management) PIMは、販促媒体・チャネルを通じたプロダクトのマーケティングと販売に必要な情報を管理するシステムであり、一般的には商品情報管理システムと称される技術であります。商品に関する規格や詳細な記述、そしてグローバルに展開するための各種情報等、販促活動に関わるあらゆる情報を管理することが可能となっております。 当社においては、「CIERTO PIM」に当技術を採用しており、商品情報の管理機能だけでなく、商品情報の収集・配信・活用に必要なあらゆる機能が搭載されております。また、「CIERTO DAM」と連携することにより、商品情報に加えて商品の写真や動画、3Dデータ等の販促活動の効果を上げるためのリッチコンテンツをカタログ・ECサイト・Webサイト等の各種販促媒体に対して、円滑に配信することが可能になると考えております。 インターネット通信販売企業における通販サイト構築のほか、大手通信販売企業のカタログ等の制作において、「CIERTO DAM」のオプションとして利用いただいております。 以上をふまえ、PIMの機能を総括すると次のようになります。 CIERTO PIMの基本機能と画面イメージは以下となります。 <商品情報管理機能> CIERTO PIMでは価格やサイズ、スペック、在庫情報などの商品情報を一元化することができます。さらに、CIERTO DAMと連携することで商品画像、紹介動画、マニュアル、カタログなどの販促活動における様々な業種業態の企業が必要とする関連コンテンツの統合管理が実現できると考えております。 <データ変換・配信機能> EC、Web、SNS、カタログ等の販促媒体にコンテンツを配信する場合、媒体やデバイスごとに仕様が異なるため、仕様に合わせたデータ変換が必要になります。CIERTO PIMはCIERTO DAMと連携することで、配信先ごとの仕様に合わせたフォーマットや規格にデータ変換し、商品情報を各媒体に配信します。 <外部システム連携> 顧客ニーズに応じて、CMS(注5)(HeartCore CMS、WordPress等)、EC関連ソフトウェア(Shopify、ecbeing等)などの外部システムとCIERTO DAM|PIMとのAPI(注6)連携(顧客が契約・利用している各システムのAPI利用制限範囲内)に対応し、効率的なインテグレーションを実現可能と考えております。 ③WM(Work Management) WMは、媒体・コンテンツの制作工程における進行及びコミュニケーションを管理し、生産性を向上させる技術であります。 当社が販売代理店契約に基づき提供するWMは、ベルギーのAproove SAが開発した「APROOVE WM」であります。欧州のグローバルなハイブランド企業から米国の大手流通企業、研究所等の政府機関等、多くの企業・団体で利用されております。「APROOVE WM」は、プロジェクト管理、オンライン校正、スケジュール管理が主な機能であり、「CIERTO DAM 」とのAPI連携により、仕掛中業務の生産性向上を実現できると考えております。 「APROOVE WM」は、プロジェクトに関連するすべての情報を集中管理し、校正・確認・連絡・報告・承認などのプロセスは全て「APROOVE WM」にアクセスすることで可能となり、プロジェクト管理の厳格さを保ちつつ、メールや電話そしてミーティング等のコミュニケーションの多くは削減されます。 また、「APROOVE WM」は単独でも提供することが可能となっております。ただし、当社は、基本的には「CIERTO DAM」とセットで導入することを推奨しており、これにより、媒体・コンテンツ制作工程におけるDAMソリューションとして、プロジェクト進行中データの一元管理・共有を円滑に行うことができると考えております。 ④MCP(Multi Channel Publishing) MCPは、出版媒体コンテンツの制作及び配信をワンソースでプリントメディア、Web、SNS等、複数媒体に制作・配信のコントロールを実現する技術です。 当社が販売代理店契約に基づき提供するMCPは、オランダに本社を構えるWoodWing Sdn.Bhd.が開発した「WoodWing Studio」であります。「WoodWing Studio」は出版業界向けのソリューションとして20年以上の実績を持ち、大規模なメディア企業を初めとして国内外の多くの企業に導入されております。 出版媒体・コンテンツの制作には一般的に多くの関係者が関わり進行します。「WoodWing Studio」は全ての社内外の関係者がネットワークを介してオンライン上のマスターデータを共同編集する仕組みを提供します。ファイルの受け渡し/版管理はDAMと連動して行い、オンライン編集によるリモートワーク・在宅作業の実現と、共同編集による待ち時間・余剰作業の削減により、生産性向上とコストの削減が可能になると考えております。 当社においては、「WoodWing Studio」を「CIERTO DAM」にAPI連携することで、新聞社や大手出版社等へオプションとして提供しております。また、「WoodWing Studio」単独でも提供することが可能となっております。ただし、当社は、基本的には「CIERTO DAM」とセットで導入することを推奨しており、これにより出版業界向けの専門的なDAMソリューションとして、出版媒体・コンテンツ等の情報の一元管理やアーカイブシステムを円滑に活用できると考えております。 (3)収益モデル 当社は、自社プロダクト「CIERTO DAM|PIM」及び海外他社との連携拡張サービスの顧客への提供を通して様々な収益を獲得しております。収益形態は、主に月額サービス費用を頂くサブスクリプション型(注7)と、主にライセンス費用を一括払いで頂くライセンス型(注8)等に分類されます。 収益形態   会計上の収益認識   導入時の獲得収入   導入後の獲得収入 サブスクリプション型   クラウド   初期技術収入   月額利用収入 ライセンス型   オンプレミス   ライセンス収入   月額ライセンス保守収入 初期技術費用   クラウド オンプレミス   初期技術収入   - 保守サポート   保守   -   保守サポート等収入 システム インテグレーション   その他の収益   周辺ハードウェア収入 周辺ソフトウェア収入   - CIERTOカスタマイズ・独自拡張機能開発   開発   システム開発等収入   - ※「APROOVE WM」はサブスクリプション型のみでの提供となります。 上記のうち、導入後の獲得収入については当社全体売上の約5割を占め、安定収入として重要な地位を占めております。 (4)事業系統図 以上を総括すると、当社の事業系統図は次のとおりであります。 (注1)   DAM(Digital Asset Management)とは、画像、動画、テキストなどの多種多様なデジタルコンテンツを一元管理する手法であります。当社が提供するDAMは、専用ソフトウェアへのプレビュー対応や、画像・動画の変換機能、他システム連携等の販促及び出版媒体におけるコンテンツの制作・管理・配信を可能にする機能を有しております。 (注2)   PIM(Product Information Management)とは商品情報管理を指し、社内に散在する多種多様な商品情報を一元管理する手法であります。当社が提供するPIMは、商品の情報を一元管理するとともにDAMと連動することで商品画像や商品動画を統合管理し、フォーマットの異なる複数の販促媒体に配信を行う機能を有しております。 (注3)   WM(Work Management)とは、媒体・コンテンツの制作工程における進行及びコミュニケーションを管理し、生産性を向上させる手法であります。 (注4)   MCP(Multi Channel Publishing)とは、出版媒体コンテンツの制作及び配信をワンソースでプリントメディア、Web、SNSなど複数の媒体に配信コントロールすることを実現する技術です。 (注5)   CMS(Content Management System)とは、Webサイトの構築に必要となる文字情報、画像、デザイン、構成等の各種コンテンツや設定情報を一元管理し、簡便にWebサイトの更新や新規ページ制作ができるツールであります。 (注6)   API(Application Programming Interface)とは、特定のソフトウェアの機能やデータなどを、外部の他のプログラムで利用するための手順やデータ形式などを定めた規約であります。そして、API連携とは、APIを利用して、外部のアプリケーション、ソフトウェア、システム等と連携のうえ、機能を拡張することを指します。 (注7)   クラウドタイプでのサービス提供に適用する収益形態であります。サーバー購入などインフラの調達や整備は不要で、月額のサービス利用料を支払うことでCIERTO DAM|PIM、APROOVE WM、WoodWing Studioを利用することが可能であります。オンプレミス型に比べて、ネットワークの構成の変更や運用の手間が不要となります。 (注8)   オンプレミス(サーバー、ネットワーク機器、ソフトウェア等を顧客の施設内に設置して運用する利用体系)でのサービス提供に適用する収益形態であります。CIERTO DAM|PIMのライセンスを購入し、顧客側のクラウドタイプのプラットフォームに搭載するか、自社内の専用サーバーに搭載することで導入可能となります。オンプレミスタイプの導入には、ネットワーク構成の変更や運用を企業ごとに行う必要があり、機器購入費用や、運用コストが高額になる傾向があります。一方、高速LAN経由で直接サーバーにアクセスでき、大規模なストレージ容量をクラウドサービスに比べて安価に利用できるメリットがあります。
経営方針・対処すべき課題7,718字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、経営理念に「ビジネスの自立と継続」を掲げております。「ビジネスの自立と継続」を実現するためには、顧客との長期的な信頼関係に基づく安定したビジネスが必要であり、「自社ブランドとして自立できるプロダクト」と「成長が見込まれる十分なサイズのマーケット」、そしてその結果として「継続的な収益」が必要であると考えております。 当社はあらゆる業種業態が必要とするDAMというマーケットに向けて、開発からサポートそしてメンテナンスまで全てを完結できるDXソリューション「CIERTO DAM」を開発・提供してまいりました。 DAMマーケットは、世界的に見ても約30年という歴史が浅い分野であり、日本国内においても認知され始めている段階であります。当社は、当マーケットにおける黎明期からDAMの販売、開発に取り組み、知見とノウハウを蓄積してまいりました。今後もこの分野の国内先駆者として「CIERTO DAM」の付加価値をさらに高め、顧客との継続的なビジネスを構築し、マーケットのニーズに応えていける業界リーダーを目指すとともに、顧客のビジネスに貢献し、サスティナブルな社会の実現に関わっていきたいと考えております。 (2)経営環境 DAMの歴史は浅く、1990年代に米国で始まり、2000年代に欧米で広がりを見せております。日本市場においても、当社が1997年に米国Archetype,Inc.の「MediaBank」を販売開始したことで今日に至っております。世界のDAMマーケットは、インターネットの高速化やスマートフォンやタブレット等の新デバイスの登場により、最近30年の間に大きな変化と成長を遂げております。また、現在世界のDAMマーケットでは、ECやWebそしてSNSなどのデジタル媒体との連携強化が急速に進んでおり、PIMとのインテグレーションのニーズも高まっております。そして注目すべき点として、ChatGPTで盛り上がりを見せているAI技術を模索する動きが多く確認されております。 調査会社Marketsandmarkets Research Private Ltd.の調査レポートによれば、世界市場におけるDAMの世界市場規模は、2028年に87億800万米ドルに達すると推定され、年平均成長率は13.0%で成長すると予測されております。また、アジア・パシフィック(APAC)市場については、2028年に21億4,100万米ドルに達すると推定され、年平均成長率は15.7%で成長すると予測されております。さらに、日本市場については、市場規模が2028年に2億6,100万米ドルに達すると推定され、年平均成長率は13.7%で成長すると予測されております。 以下は、調査会社Marketsandmarkets Research Private Ltd.による2024年4月の調査レポート「DIGITAL ASSET MANAGEMENT MARKERT-GLOBAL FORECAST TO 2028」より引用しております。 世界市場のDAM平均成長率 APAC市場のDAM平均成長率 日本市場におけるDAM平均成長率 なお、当社のCIERTOは米国調査会社G2.comの2025年度Digital Asset Management Software部門において、アジア圏におけるDAMソフトウェアTop18のランキングにて1位の評価を受けて「Asia Pacific Leader」の称号を得ております。以下はG2.comのWebサイトより引用しております。 G2.com「Asia Pacific Leader」 G2.com Webサイト Digital Asset Management Software in Asia / Highest Rated(2025年12月時点) (3)当社の強み ①DAMに係る知見とノウハウ DAMマーケットに参入しているプレイヤーは多岐にわたり、欧米では大手ベンダーから中小ベンダーまで数十社に及んでおります。一部の海外大手ベンダーは、自社プロダクトであるCMSを中心に据えたDAMシステムを提供しており、日本国内でも展開しておりますが、CMSのサポート領域は非常に広域であることから、DAMシステムに対するサポート体制が十分に追いついていない状況にあります。また、国内ベンダーでは、DAMサービスを提供している企業はあるものの、ほとんどがオンラインストレージサービス(注1)の拡張機能という位置づけであり、DAMが必要とするワークフロー機能等は整備されていない状況にあります。 このような状況のもと、当社では1994年の創業以来、顧客や社内メンバー間での対話を通し、現場の生の声を拾い続けることでDAMに係る知見とノウハウを蓄積してまいりました。特にDAMはコンテンツ制作を行うアプリケーションやシステムの環境で活用されることになるため、コンピュータグラフィックスや映像技術そして印刷技術などの特殊な経験とノウハウが必要になります。これらは当社が創業時から持ち合わせている重要な要素であり、当社の強みであると認識しております。 ②自社開発のDAMシステム「CIERTO DAM」 「CIERTO DAM」は2016年にリリースされて以来順調に販売ライセンス数を増加させております。2021年には国内開発としては初となるDAMと連携する商品情報管理システム「CIERTO PIM」を発表し、販売活動の範囲を拡げてまいりました。世界的に見てもDAMとPIMを一体化した自社製品は稀であり、顧客の要望に迅速かつ柔軟に応えることが可能となっております。 特に当社の顧客においては、「CIERTO DAM|PIM」を活用して社内の営業活動や販促活動におけるデジタル資産を、ECサイトやWebサイトの構築・サポートの支援システムとして導入する事例が増加しております。そのため、当社では企業のeコマースを実現する各種ECサイト構築ツールやWebサイトの構築・運用サービスを支援する各種CMSに注目し、連携を強化しております。世界的なECサイト構築ツールである「Shopify」や国内で高いシェアを誇るCMSである「HeartCore CMS」、世界的に利用されている「WordPress」との連携が可能となっております。 また2025年には、すでに連携した「BOX」に続き「Google Drive」とAPI連携し、コンテンツ制作・管理・配信業務で「CIERTO DAM|PIM」を活用し、長期保管データを「BOX」及び「Google Drive」に送稿して管理することが可能となっております。この事によりクラウドストレージとの棲み分けも可能になりました。 今後も顧客の要望に応じてさらに多くの外部ベンダーと連携を強化してまいります。 ③顧客ファーストのコンサルティング・サポート体制 当社は、30年にわたるDAMサービスの提供から得た知見とノウハウをもとに、「CIERTO」導入時の十分なコンサルティングと導入後の万全なサポート体制を構築しております。DAMシステムをDXソリューションと位置づけ、顧客の持つ個別のニーズに柔軟かつ迅速に対応していくことが、デジタル資産の有効な管理・運用の重要な要素であると認識しております。 当社では、DAMの専業メーカーとして開発者、コンサルティング担当者及びサポート技術者による役割分担をしております。今後も顧客のニーズに応えるべく、「CIERTO」のバージョンアップを進めていくと同時に、さらなる開発・コンサルティング・サポート体制の強化を行ってまいります。 ④顧客のニーズに添った柔軟なシステム構築 「CIERTO」の導入形態は、サブスクリプション型によるクラウドタイプ、ライセンス型によるオンプレミスタイプを主力とし、顧客ニーズによっては、両者の中間をなすハイブリッド型も用意しております。コンテンツプロダクションの環境を自社内に持つ導入企業は、直接社内LAN経由でアクセスできるファイルサーバーとしての活用も目的として「CIERTO」のサーバーを自社内に設置するオンプレミスタイプを選択するケースも多くあります。また、「CIERTO」のクラウドサービスを利用しつつローカルのファイルサーバーを活用したい顧客は、ハイブリッド型を選択することができます。ファイルサーバーとして活用する場合は、当社の特許技術である「FSモニター(注2)」によりファイルシステムとデータベースの整合性を保ちます。 (注1)  インターネット上にデータを保存できるディスクスペースのことで、データの保管や共有を簡単に行うことができます。オンラインストレージは利用する各ユーザーを主体に設計されており、個々のユーザー間のデータ共有に主軸が置かれております。一方で、DAMはデジタル資産を主体に設計されており、デジタル資産の効率的な管理・運用を目的とした技術です。 (注2)  ファイルシステムで操作された動き(フォルダ間の移動、削除、リネイム等)を監視することにより「CIERTO DAM」のデータベースと常に一貫性を維持することが可能になります。当社は「FSモニター」について、2022年5月に特許を取得しております。 (4)経営戦略 当社は、創業以来30年にわたり、海外DAMベンダーとの協業や自社開発システム「CIERTO」の提供等を通じ、日本市場における先駆けとして、DAMに係るサービスを提供してまいりました。今後も引き続き、DAMマーケットの拡大、日本国内におけるDAMの浸透、当社の市場競争力の維持・強化に向け、以下の事項に注力してまいります。 ①販売パートナーの強化 DAMマーケットの拡大に伴い、ターゲットとなる業界や業種が今後も増加していく傾向にあると想定しております。それに伴い、各業界について専門的な知見を有する販売代理店の拡充が重要であると認識しております。 2025年3月の上場後は、TOPPAN株式会社及び富士フィルムビジネスイノベーションジャパン株式会社との正規販売代理店契約を締結するとともに、認定協業パートナーを合計5社に拡大して一定の成果をあげております。今後も販売パートナーに対する勉強会及び営業及び技術支援を継続してパートナーの強化を実施してまいります。 ②APAC地域での調査活動 当社は海外展開の可能性も視野に入れており、特にAPAC地域を中心に市場調査を行っております。欧米とは異なり、APAC地域でのDAMマーケットは黎明期にあたり、当社の海外展開における重要販売拠点と位置づけております。また、当社の「CIERTO」は米国調査会社G2.comの2025年度において、アジア圏におけるDAMソフトウェアTop18のランキングにて1位の評価を受けて「Asia Pacific Leader」の称号を得ており、欧米のDAMベンダーに先駆けて展開すべく、当該地域におけるビジネスパートナーの発掘を継続してまいります。 ③AIインテグレーション及びDXソリューション連携の拡充 当社は、DAMの有用性向上にむけ、CIERTOのAI機能実装や海外ビジネスパートナーが提供する「APROOVE WM」、「WoodWing Studio」との連携強化、そして外部DXソリューションであるWebCMS「WordPress」や「HeartCore CMS」及びECサイト構築パッケージ「Shopify」や「ec-being」、オンラインストレージサービスの「BOX」や「Googoe Drive」など、様々なソリューションとの連携強化に取り組んでまいりました。 今後はCIERTOで管理された企業のデータをAIエージェントと連携する仕組み及びワークフローの強化に取り組むとともに、さらなる外部DXソリューションとの連携を強化し、競争力を高めてまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、経営理念である「ビジネスの自立と継続性」を実現するために、重要な要素である「継続的な収益」を柱に、重要な経営指標を以下のとおり定めております。 ①ARR 当社のサービスのうち、クラウドタイプ「CIERTO」の利用収入、オンプレミスタイプ「CIERTO」の保守サービス収入等は、契約期間にわたり月次で収益を計上する主なサブスクリプション型のサービスであり、「継続的な収益」をあげるための基盤となることから、MRR(Monthly Recurring Revenue)の年間分(12ヵ月分)に相当する年間計上収益であるARR(Annual Recurring revenue)を重要な経営指標として定めております。 ②新規CIERTOライセンス数 「CIERTO DAM|PIM」は、当社の主要サービスであり、新規CIERTOライセンス数(サブスクリプション型、ライセンス型の合計)の拡大が重要であると考えております。また、「継続的な収益」をあげるための重要な指標であるARRの向上にもつながることから、新規CIERTOライセンス数を重要な経営指標として定めております。 ③CIERTO解約率 クラウドタイプ「CIERTO」の利用収入、オンプレミスタイプ「CIERTO」の保守サービス収入等は、主なサブスクリプション型のサービスであり、これらの維持には、満足度の向上(解約率の低減)が重要であると考えております。また、「継続的な収益」をあげるための重要な指標であるARRの向上にもつながることから、「CIERTO DAM|PIM」のサブスクリプション解約額をCIERTO全体のサブスクリプション収入で除する解約率をCIERTO解約率と称して、重要な経営指標として定めております。 重要な経営指標を事業年度ごとに示すと、以下のとおりであります。 前事業年度 (自 2024年1月1日  至 2024年12月31日)   当事業年度 (自 2025年1月1日  至 2025年12月31日) ARR   822,901千円   980,943千円 新規CIERTOライセンス数   31本   46本 CIERTO解約率   1.74%   2.44% (6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①的確なマーケティング活動と販売力の強化 当社は2025年12月期より販売パートナーを拡充し、売上にも貢献を開始しているものの、新規顧客との契約においては営業及びコンサルティング等の支援が必要となっております。「CIERTO」の契約件数拡大に販売パートナーの営業力が重要となるため、引き続き販売パートナーの強化が不可欠であると考えております。 一方で、ほとんどは顧客への直接販売で構成されております。そのため、見込み顧客へのアプローチ数増加が販売力強化のための重要な課題と認識しております。 当社における見込み顧客開拓のための重要なマーケティング活動は、SEOの強化と展示会イベントでの広告宣伝、そして「CIERTO」導入企業を招いての導入事例セミナーであります。これらマーケティング活動は、案件獲得に多大な影響を与えており、今後も積極的に取り組んでまいります。 ②商品力の強化 「CIERTO」は、国産のDAMソリューションとして、当社が30年にわたって蓄積してきた知見とノウハウを基に開発しております。そのため、経験豊富な海外DAMベンダーの製品とも十分に競争優位性を発揮していると考えておりますが、急速に発展している情報社会に対応すべく、DAMに係る機能の追加・更新に日々取り組んでおります。今後はさらなる差別化のためにAIの機能強化をはじめ、EC、Web、CMSそして普及が進むオンラインストレージとの連携が不可欠であると考えております。 現在世界のDAMマーケットでは、AIとの連携を模索する動きが多く確認されております。当社は、2017年からMicrosoft Corp.のAzureのAIサービスと連携し、AI技術を取り入れてまいりました。また、2024年より「CIERTO」内部にAIの学習機能150以上の学習済みモデルを搭載した汎用AIを組み込むことにより、すでに自然言語検索、類似画像検索、自動タグ付け、OCR自動認識、音声認識テキスト生成等を提供しており、今後も、「CIERTO」が提供する企業のデータガバナンスを中核としたAIエージェント技術との連携及び自動化ニーズに対応してまいります。 ③組織力の強化 当社は、事業拡大に伴う人員及び組織力の強化を重要な課題としております。当社は、新卒採用及び中途採用に注力しており、今後も引き続き人材採用活動を推進してまいります。また、必要な人員を確保していくと同時に、さらなる労働環境の整備が必要であると考えております。具体的には、運用中の職務職階制度に基づいた人事評価制度の改善、組織構成の再検討、社内教育制度の拡充、社内外研修への参加等の施策を実施していく予定です。全従業員が一枚岩となって働くことができる環境を再整備することで、さらなる組織力強化に努めてまいります。 ④財務基盤の強化 当社は、さらなる事業拡大のために、営業・技術・サポート・マーケティング・商品開発等様々な観点から戦略を策定しておりますが、当該戦略を遅滞なく実行し、経営理念として掲げている「ビジネスの自立と継続」の実現を図るために、安定した財務基盤を確立・維持することが重要であると捉え、主力製品「CIERTO」のサブスクリプションビジネス拡大に努めてまいりました。今後は引き続き、CIERTOの受注数拡大のみならず、開発コスト、販売価格等の見直しを定期的に実施することで、健全な財務基盤の構築・強化に努めてまいります。 ⑤内部管理体制の強化 当社は、順調に業容が拡大している状況のもと、企業としての社会的責任は益々高まっているとの認識を強めております。これまでも経営管理体制の強化を図ってまいりましたが、コーポレート・ガバナンス強化のための積極的な取り組みは、事業経営に対するステークホルダーの理解を促進し、企業価値向上のために必須のものであると考えております。そのため、引き続きよりよい組織体制の整備及び社内規程・業務マニュアルの見直しを推進し、さらなる管理体制強化及び統制強化による事業リスク低減に努めてまいります。
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会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性がある主要なリスクは以下のとおりであります。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に最大限の努力をしてまいります。 また、当社として必ずしも重要な事業上のリスクに該当しないと考える事項につきましても、投資者の判断上、あるいは当社の事業活動を理解するうえで重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な開示の観点から記載しております。当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 1.事業環境、事業構造面 (1) 市場環境について(発生可能性:低、発生可能性時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、DXソリューション「CIERTO」を中心にサービスを提供しております。当社が属するDAMの世界市場規模は、年々成長を続けており、2028年度には87億800万米ドルにも及ぶとの調査結果があります(出所:Marketsandmarkets Research Private Ltd/DIGITAL ASSET MANAGEMENT MARKET-GLOBAL FORECAST TO 2028)。今後国内においてはデジタルアセットマネジメントの日本市場規模は、2028年に2億6,100万米ドルに達すると推定され、年平均成長率は13.7%で成長すると予測されております。 しかしながら、市場の成長ペースが鈍化した場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。また、市場の拡大が進んだ場合であっても、当社が同様のペースで順調に成長しない可能性があります。 このようなリスクに対して、当社では市場動向を日々注視しながら、適宜当社の経営戦略に織り込み柔軟に対応できる体制構築に努めてまいります。 (2) 競合他社の動向について(発生可能性:低、発生可能性時期:特定時期なし、影響度:大) 当社事業は、あらゆる企業が事業活動を行う上で必要とする販促媒体(Webサイト、ECサイト、SNS、カタログ、映像)におけるコンテンツの制作・管理・配信を支援するDXソリューションとして「CIERTO」を主として提供しております。現時点において、当社事業と同様のサービスを提供する海外ベンダーは存在するものの、日本市場においては、DAMシステムに対するサポート体制が十分に追いついていない状況にあります。また、国内ベンダーの提供するサービスは、オンラインストレージサービスの機能拡張という位置づけであり、DAMが必要とするワークフロー機能などは整備されていない状況であります。そのため、当社が優位性をもってサービス展開が可能であると認識しております。しかしながら、類似するサービスや当社と同様のシステムを提供する国内ベンダーの参入等により競争環境が激化し、当社の優位性が損なわれるような場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 技術革新について(発生可能性:中、発生可能性時期:特定時期なし、影響度:中) 当社が事業を展開しているDAM市場は技術革新が速く、当社の優位性を維持するためには、技術革新に即座に対応する必要があります。当社では、各種イベントやセミナーへの参加や社内の定期的な技術研修等を通じて、技術革新の動向を把握するとともに、それに対応した新サービスの提供ができるよう努めております。しかしながら、当社が技術革新に対応できないような場合、または、当社が対応できないような技術革新が生じた場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) システム障害について(発生可能性:中、発生可能性時期:特定時期なし、影響度:中) 当社が提供するDXソリューション「CIERTO」は、インターネット接続環境の安定した稼働が、事業運営の前提であると認識しております。そのため、アンチウイルスソフトの導入や信頼性のあるクラウドサーバー、クラウドサービスを使用するなどのセキュリティ対策を実施しております。しかしながら、予期せぬ自然災害や不正アクセス等による通信ネットワークの切断やネットワーク機器の障害などの理由により、安定的なサービス提供に支障をきたす可能性があります。その場合、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (5) 特定のサービスへの依存について(発生可能性:中、発生可能性時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の売上高全体のうち、主力サービスである「CIERTO」の売上高は約9割(2025年12月期)を占めております。当社では「CIERTO」を外部環境の変化に左右されず安定的な収益獲得が継続できるよう競争力の維持・強化に努めるとともに、「CIERTO」とAPIで連携するWM、MCPなどの売上拡大を図り、さらにはEC/CMSベンダーとの連携強化を通して「CIERTO」のビジネスを維持継続する予定です。しかしながら、様々な外部要因により「CIERTO」の売上高が著しく減少した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 情報セキュリティ及び個人情報等の漏えいについて(発生可能性:中、発生可能性時期:特定時期なし、影響 度:大) 主力サービスである「CIERTO」では、顧客情報や知的財産情報等を保有しております。当社では、クラウドサービス提供の過程において、クライアントの機密情報やユーザーの個人情報を取り扱う可能性がありますが、外部からの不正アクセス、システム運用における人的過失、従業員等の故意等による機密情報や個人情報の漏洩、消失、改竄又は不正利用等が発生し、当社がそのような事態に適切に対応できず信用失墜又は損害賠償による損失や不正利用による想定外の費用負担の発生等が生じた場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、システム上のセキュリティ対策やアクセス権限管理の徹底に加え、2007年2月に情報セキュリティマネジメントシステム「ISO /IEC 27001(JIS Q 27001)」の認証を取得し、外部からの不正アクセス、コンピュータウイルスの侵入防止等についてシステム的な対策を講じて情報セキュリティ事故の未然防止に努めております。さらに役員を含む全従業員に対しては、適切な研修や情報セキュリティを含むコンプライアンスチェックを継続的に行い、情報管理への意識を高め、内部からの情報漏洩を防いでおります。また、個人情報保護法への対応を推進し、個人情報保護に関する安全管理に努めております。 (7) 法的規制について(発生可能性:低、発生可能性時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、事業を展開する上で、電気通信事業法、著作権法、不正アクセス行為の禁止等に関する法律、迷惑メール防止法、不正競争防止法、下請代金支払遅延等防止法等の基本的な事業活動に関わる法的規制を受けております。これらの当社に適用される法的規制が改正・厳格化されることによりサービス提供に制約が生じた場合、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 知的財産権について(発生可能性:低、発生可能性時期:特定時期なし、影響度:大) 当社が開発するシステムにかかる知的財産権について、第三者の知的財産権に抵触しないよう細心の注意を払っており、これまで第三者から侵害訴訟を提起されたことはなく、知的財産権の侵害を行っていないと認識しております。しかしながら、第三者の知的財産権の状況を完全に調査することは極めて困難であり、知的財産権侵害とされた場合には、損害賠償の請求、当該知的財産権の使用に対する対価の支払いまたはサービスの停止等が発生した場合、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、第三者の知的財産権を侵害しないよう、必要に応じて専門家と連携しながらリスクの軽減を図っております。 2.組織、体制面 (1) 人材の確保と育成について(発生可能性:高、発生可能性時期:特定時期なし、影響度:大) 当社サービス提供の継続、発展、成長のためには、高い専門性を備えた人材(開発者、コンサルティング担当者、サポート技術者等)の採用、育成、維持が重要であると認識しております。当社が必要とする人材の確保が計画どおりに進まずに事業上の制約要因になる場合には、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、今後も事業規模の拡大に応じて、新卒採用に加え、専門技術や知識を有する優秀な人材の中途採用に努めるとともに、教育制度の充実、人事評価制度の見直し、インセンティブの付与、労働環境の整備等、従業員の働きがいを向上させる取り組みを強化していく方針であります。 (2) 特定人物への依存について(発生可能性:中、発生可能性時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の代表取締役社長である三村博明は、当社の創業者であり、創業以来の最高経営責任者であります。三村博明は、当社サービスの営業戦略及び開発に関する豊富な経験と知識を有しており、経営方針や事業戦略の決定、遂行に極めて重要な役割を果たしております。当社では、役員・幹部社員の拡充、育成及び権限委譲による分業体制の構築等により、経営組織の強化を図り、特定人物に過度に依存しない経営体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により三村博明の業務遂行が困難となった場合には、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 内部管理体制について(発生可能性:低、発生可能性時期:特定時期なし、影響度:低) 当社の継続的な成長には、倫理観を共有し、適切なコーポレート・ガバナンスを整備し、内部管理体制を整えることが重要であると認識しております。しかしながら、当社の事業成長に比べて内部管理体制の構築が間に合わない場合、適切な経営管理が行えず、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 3.その他 (1) 訴訟、係争の可能性について(発生可能性:低、発生可能性時期:特定時期なし、影響度:大) 当社では、本書提出日現在において訴訟や紛争は生じておりません。しかしながら、今後何らかの事情によって当社に関連する訴訟、紛争が行われる可能性は否定できず、かかる事態となった場合、その経過または結果によっては、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(発生可能性:大、発生可能性時期:特定時期なし、影響度:低) 当社は、役員及び従業員に対するインセンティブを目的として新株予約権をストック・オプションとして付与しており、今後においても優秀な人材を確保することを目的としてストック・オプションの発行を継続して実施していくことを検討しております。本書提出日現在における付与株式数は64,400株であり、発行済株式総数1,661,900株に対する潜在株式数の割合は、3.88%となります。これらの新株予約権が行使された場合、当社株式が発行され、既存株主が保有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 (3) 配当政策について(発生可能性:低、発生可能性時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、株主に対する利益還元については経営の重要課題の一つと位置づけており、安定的に配当を行ってまいりました。今後におきましては、引き続き経営成績、財政状態、事業計画の達成状況等を勘案しながら、株主への利益配当を検討していく方針であります。しかしながら、当社の事業が計画通り推移しないなどの場合、配当を実施できない可能性があります。 (4) 調達資金の使途について(発生可能性:低、発生可能性時期:特定時期なし、影響度:中) 公募増資による調達資金については、優秀な人材確保のための採用費及び増員分の人件費、オフィス拡張に伴い増加する地代家賃、及び広告宣伝費用(展示会出展費用、SEO対策費用及びその他広告宣伝費用)に充当する予定であります。しかしながら、当初の計画に沿って調達資金を使用した場合でも、想定した投資効果が得られない可能性があります。 また、市場環境の変化により、計画の変更を迫られ調達資金を上記以外の目的で使用する可能性が発生した場合には、速やかに資金使途の変更について開示を行う予定であります。 (5) 当社株式の流動性について(発生可能性:低、発生可能性時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、本書提出日現在において、東京証券取引所グロース市場における上場維持基準のうち、流通株式時価総額については形式要件に抵触しておりません。しかしながら、下記の各施策が奏功せず、又は株式相場等の要因により、流通株式時価総額が上場時から増加しない、あるいは低下する可能性のほか、流通株式比率が想定よりも増加しない可能性があります。 ・配当政策の充実 上場直後から配当を実施し、以後も経営成績、財政状態、事業計画達成状況等を見ながら、配当性向や配当金額を充実してまいります。 ・開示・IRの充実 当社の顧客へのサービス内容は、法人顧客向けの専門的なDXソリューションであり、直感的な理解は難しいため、当社株式への投資を促進するべく、分かりやすく充実した開示、IRに努めてまいります。 ・業績の伸長による株価向上 当社の属するDAMマーケットは成長が予想されており、かつ、国内での競合も少ない状況であります。この環境の下で、上場を活用し、知名度向上のほか、事業提携や優秀な従業員採用を進め、より一層、顧客の支持を得ることにより、売上・利益の伸長を図り、株価の向上に努めてまいります。 ・資本政策の検討 事業計画達成状況、業績見通し、当社株価、株式相場等を見ながら、公募増資、売出し等の実施を慎重に検討してまいります。
経営成績の分析 (MD&A)4,080字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における資産合計は1,708,287千円となり、前事業年度末に比べ600,623千円増加いたしました。これは主に、東京証券取引所グロース市場への上場に伴う新株発行により現金及び預金が518,089千円増加したことによるものであります。 (負債) 当事業年度末における負債合計は422,745千円となり、前事業年度末に比べ97,715千円増加いたしました。これは主に、未払費用が8,033千円減少した一方、買掛金が35,952千円、前受金が29,025千円増加したことによるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は1,285,542千円となり、前事業年度末に比べ502,908千円増加いたしました。これは主に、東京証券取引所グロース市場への上場に伴う新株発行により資本金が172,277千円、資本剰余金が172,277千円増加したことによるものであります。 ②経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、株価高騰とともに企業部門において堅調な企業収益を背景に、省力化投資やデジタル化対応などの設備投資が底堅く推移いたしました。一方で、米国の通商政策を巡る不透明感や地政学リスクの長期化、原材料価格や物流コストの高止まりなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。 当社が事業展開する情報・サービス産業業界におきましては、労働力不足の深刻化を背景に、企業の生産性向上を目的としたDX(デジタルトランスフォーメーション)投資が加速しており、当社の市場である「販促・マーケティング活動におけるDX市場」も注目を集めました。 このような環境の中、当社のビジネスは、DAM(デジタルアセットマネジメント)とPIM(プロダクトインフォメーションマネジメント)システムである主力製品の「CIERTO」を中心に順調に推移しており、当社が訴求する「企業活動における媒体・コンテンツの制作・管理・配信のためのDXソリューション」のビジネスは着実にマーケットに浸透してきました。 特にWEBサイトやECサイトを活用した企業の販促活動においてCIERTO DAM|PIMの導入が進み、クラウドサービスを中心に新規納入が46件と前年通期実績件数の48.3%増となり、SaaS主体の当社のARRは大きく成長しております。また、開発ビジネスにおいても、大規模な開発案件が計画通り完了したことで売上も予定通り達成しております。 その結果、当社の重要な指標であるCIERTOの新規契約数は46件(前年同通期比15件増)となり、累計の利用本数は280本、ARRは980,943千円(同19.2%増)、解約率は2.44%(同40.2%増)となっております。 その他、当事業年度において2025年3月25日の東京証券取引所グロース市場への上場に関わる諸経費による営業外費用を13,203千円計上しております。 以上の結果、当事業年度の経営成績は、売上高1,374,194千円(前年同期比13.8%増)、営業利益260,404千円(前年同期比42.2%増)、経常利益248,174千円(前年同期比34.4%増)、当期純利益176,706千円(前年同期比44.5%増)となりました。 また、当社は、DXソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ③キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べて518,089千円増加し、1,214,046千円となりました。 当事業年度におけるキャッシュ・フローの状況及び変動要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は277,672千円となりました。これは、主に税引前当期純利益248,174千円を計上したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果支出した資金は72,368千円となりました。これは、主に無形固定資産の取得による支出46,062千円、敷金及び保証金の差入による支出21,500千円が生じたことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果獲得した資金は312,997千円となりました。これは主に、東京証券取引所グロース市場への上場に伴う新株発行による収入337,946千円が生じたことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 当社は、DXソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は行っておりません。 a.生産実績 当社の事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社の事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当事業年度における販売実績をサービス区分別に示すと、以下のとおりであります。 サービス区分   当事業年度 (自 2025年1月1日  至 2025年12月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) クラウド   688,315   119.3 オンプレミス   88,705   146.4 保守   237,683   100.3 開発   217,579   101.0 その他   141,911   120.1 顧客との契約から生じる収益   1,374,194   113.8 その他の収益   -   - 外部顧客への売上高   1,374,194   113.8 (注)最近2事業年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上の相手先がいないため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) DAMシステム「CIERTO」を中核に商品情報を管理する「CIERTO PIM」や、WebCMSやECサイト構築パッケージ、クラウドストレージ等の外部システムとの連携強化に注力し、販売活動を実施したことにより、2025年12月期末時点のCIERTO DAM|PIMの新規契約数は46本(前期比15本増)となり、累計利用本数が280本、ARRが980,943千円(前期比19.2%増)となりました。また、CIERTOの解約率2.44%(前期比40.2%増)となりました。この結果、当事業年度の売上高は1,374,194千円(前期比13.8%増)となりました。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は522,533千円(前年同期比5.4%増)となりました。この結果、当事業年度の売上総利益は851,661千円(前年同期比19.6%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当社の販売費及び一般管理費は、主に広告宣伝費、人件費、支払手数料、採用教育費、その他経費で構成されております。展示会の出展やSEO費用としての広告宣伝費や、現従業員の人件費、会計基幹システムや社内サブスクリプション費用などの支払手数料、新卒・中途採用に関する採用教育費などの支出により当事業年度の販売費及び一般管理費は591,257千円(前年同期比11.8%増)となり、営業利益は260,404千円(前年同期比42.2%増)となりました。 (営業外収益・営業外費用、経常利益) 受取利息等の計上により、営業外収益は1,254千円(前年同期比14.6%減)、株式交付費や上場関連費用を計上したことにより、営業外費用は13,483千円(前年同期は29千円)となりました。この結果、当事業年度の経常利益は248,174千円(前年同期比34.4%増)となりました。 (特別損失、法人税等、当期純利益) 税金費用(法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額)を71,467千円計上した結果、当事業年度の当期純利益は176,706千円(前年同期比44.5%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の当事業年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載しております。 ③キャッシュ・フローの状況」に記載の通りであります。 当社の資本の財源及び資金の流動性については、内部留保の充実を図るとともに、経営基盤の長期安定に向けた財務体質の強化及び事業の継続的な拡大発展を実現させることと、株主様への利益還元を考慮し、実施していくこととしております。 当社の資金需要の主なものは、開発に係る製造原価のほか、販売費及び一般管理費の人件費等の事業に係る運転資金であります。 当社は必要となった資金については、主として内部留保資金及び営業活動によるキャッシュ・フローによるものを活用しております。 (3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表の作成にあたって採用している会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

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