概要
クラシル株式会社は、レシピ動画サービス「クラシル」を中核とするプラットフォーム事業を展開する企業である。2024年12月に東証グロース市場に上場し、2026年3月期の売上高は170億円、営業利益35億円を計画する。運営する「クラシル」のアプリ累計ダウンロード数は4,500万超、SNSフォロワーは1,200万に達する。収益は広告を軸とするメディア領域と、ユーザーへのリワード型マーケティングを行う購買領域、クリエイターマネジメントのその他領域の三つで構成される。
メディア・購買・その他で構成される三つの収益の柱
当社はプラットフォーム事業の単一セグメントであるが、収益を三つの領域に区分する。2026年3月期の売上高170億円の内訳は、メディア領域が80億3,010万円、購買領域が60億2,881万円、その他領域が29億4,239万円である。メディア領域では「クラシル」「TRILL」「レシチャレ」の広告収益(アドネットワーク広告、タイアップ広告、掲載収益)が柱となる。購買領域は「レシチャレ」のリワード型マーケティングとアフィリエイト収益、その他領域はクリエイターマネジメント「LIVEwith」のライブ配信収益で構成される。購買領域の売上比率は前事業年度比10.7ポイント増の35.5%に上昇し、広告依存からの脱却が進む。
リワード型マーケティングで拡大する購買領域
購買領域の中核は「レシチャレ」(旧クラシルリワード)である。ユーザーは歩行、チラシ閲覧、店舗訪問、買い物といった日常行動でアプリ内コインを獲得し、他社ポイントやデジタルギフトと交換できる。企業は成果報酬型で販促を実施でき、食品・飲料メーカーや小売企業が主な顧客である。2026年3月期のレシチャレMAUは316万で前期比26万増加、提携小売店舗は3万5千店に達する。2025年8月には購買保証型リテールメディアネットワーク「クラシルリテールネットワーク」を開始し、外部パートナーアプリへ横断配信することでユーザー基盤を拡大している。
国内トップクラスのユーザー基盤と顧客網
「クラシル」のアプリ累計ダウンロード数は4,500万超、SNS公式アカウントのフォロワー合計は1,200万である。Webとアプリを合わせたMAUは約3,500万に上る。20〜50歳男女を対象とした認知率調査では、全体で58.1%、女性では76.4%の高い数値を示す。クライアント面では、食品・飲料企業の売上高上位30社のうち93%に当たる28社と取引実績があり、スーパーやドラッグストアを中心に3万5千店舗をカバーする。この強固なユーザー基盤と取引網が、メディア領域から購買領域への低コストな事業展開を可能にしている。
M&Aで拡充したグループとVTuber参入
当社は2018年のヤフー(現LINEヤフー)による連結子会社化以降、M&Aで事業領域を広げてきた。2018年に料理動画サービスmogooを運営するスタートアウツ、2019年にライフスタイルメディア「TRILL」を運営するTRILL株式会社とデザインインキュベーション事業のBasecampを完全子会社化。2023年にはENLOOPを買収し、クリエイターマネジメント事業「LIVEwith」を開始した。2025年11月にVTuber事業譲受のためATF株式会社を設立し、2026年1月にNROプロダクションとelevenから事業を譲り受けた。グループはこれらの子会社を通じて多角的なサービスを展開する。
業界の中での役割は生活者向けメディア・マーケティングプラットフォームにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01食品・飲料メーカー・小売企業主力
レシピ動画やライフスタイルコンテンツを提供し、広告掲載やタイアップ、リワード型販促で企業のマーケティングを支援。購買データと連携した効果的な販促を実現。
- クラシル
- 短時間のレシピ動画を提供する国内最大級のレシピ動画サービス。広告やタイアップで収益化。
- TRILL
- 美容、ファッション、占いなど多ジャンルのコンテンツを約250のパートナーと連携し提供。
- レシチャレ
- ユーザーの購買行動に応じてコインを付与し、リワード型マーケティングを実現。
02クリエイターエコノミー副次
ライブ配信プラットフォームで活動するライバーのマネジメント事業を展開。ライバーの育成と収益化を支援。
- LIVEwith
- ライバーの発掘や配信戦略の立案・実行を支援。収益の一部をライバーと分配。
製品と技術
レシピ動画サービス「クラシル」のコンテンツと機能
「クラシル」は、調理工程を短時間の動画で紹介する国内最大級のレシピ動画サービスである。2026年5月時点で25万件以上のレシピ動画を提供し、Web、iOS/Androidアプリ、YouTube、Instagram、X、LINEなど多様なプラットフォームで配信する。コンテンツは社内管理栄養士監修の内製動画と、ユーザーが15〜60秒のショート動画を投稿する「クラシルショート」の二種類から成る。プレミアム会員(月額480円)向けには、お気に入り上限解除や栄養成分表示などの追加機能を提供する。
お買い物サポートアプリ「レシチャレ」の仕組み
「レシチャレ」(旧クラシルリワード)は、ユーザーの日常行動に応じてコインを付与し、他社ポイントや電子マネーと交換可能にするリワードアプリである。具体的には、歩数や電子チラシの閲覧、店舗訪問、買い物後のレシート送信、特定商品の購入などでコインが貯まる。食品飲料メーカーや小売企業が販促案件を出稿し、成果報酬型でユーザーに還元する。2026年3月期のMAUは316万で、10〜50代の女性ユーザーが中心である。購買データを活用した効果的な販促を強みとする。
クリエイターマネジメント「LIVEwith」とVTuber事業
「LIVEwith」(ライブウィズ)は、TikTok LIVE、Pococha、IRIAMなどのライブ配信プラットフォームで活動するライバー(クリエイター)をマネジメントするサービスである。過去1万名超のクリエイター支援のノウハウを活かし、配信戦略の立案やガイドライン研修を提供する。事業モデルは、パートナー事務所を通じたパートナーモデルと、自社でライバーを直接マネジメントする自社モデルの二つがある。2026年1月に完了したVTuber事業の譲受により、3Dアバターを用いたライブ配信やグッズ販売にも領域を広げている。
ライフスタイルメディア「TRILL」のコンテンツ戦略
「TRILL」(トリル)は、美容、ファッション、占い、グルメ、旅行、雑学など多ジャンルのコンテンツを提供するライフスタイルメディアである。2026年5月時点で約250のパートナーと提携し、月間約4万本の記事を配信する。20代後半から50代の幅広いユーザー層に支持され、消費財企業向けのタイアップ広告が主な収益源である。2019年にヤフーから取得後、2020年に吸収合併され、当社のメディア領域の一角を担う。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
クラウド型レシピサービスで急成長
同社はレシピ動画サービス「クラシル」を運営し、サービス業に分類。売上高は99億円から170億円へ急成長中で、2026年3月期には営業利益率20%超を見込む。同業のジンジブやイシンとは事業モデルが異なり、直接競合は少ない。強みは大規模なユーザー基盤と広告収入モデルだが、収益源の多様化と競合サービスの台頭が課題。
強み
- 売上高が2年で約70%増加し、高成長を実現。
- 2026年3月期に営業利益率20%超を見込む。
- 「クラシル」は月間利用者数が多く、広告収入の源。
- プラットフォーム型ビジネスで、スケールメリットが働く。
課題
- 広告収入に依存し、景気変動に影響されやすい。
- クックパッドなど類似サービスとの競争激化。
- 過去の営業利益率が非開示で、現状の収益性が不明。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
サービス業の時価総額近傍。太字がクラシル
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 2749JPホールディングス | 581億円 | 13.2倍 |
| 2 | 2395新日本科学 | 562億円 | 12.3倍 |
| 3 | 9639三協フロンテア | 558億円 | 9.5倍 |
| 4 | 4658日本空調サービス | 554億円 | 14.6倍 |
| 5 | 4343イオンファンタジー | 549億円 | 19.7倍 |
| 6 | 299Aクラシル | 548億円 | 23.4倍 |
| 7 | 6564ミダックホールディングス | 531億円 | 18.3倍 |
| 8 | 9726KNT-CTホールディングス | 528億円 | 6.0倍 |
| 9 | 277Aグロービング | 528億円 | 20.1倍 |
| 10 | 9661歌舞伎座 | 528億円 | 184.5倍 |
| 11 | 2429ワールドホールディングス | 514億円 | 8.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 19件
フードデリバリーからレシピ動画へ転換した創業期(2014-2016年)
2014年4月、東京都渋谷区でdely株式会社として設立され、当初はフードデリバリー事業を開始した。2015年3月にキュレーションメディア事業へ転換し、2016年2月には「クラシル」をレシピ動画サービスとしてリニューアルした。同年5月にiOS版、7月にAndroid版アプリを公開し、本社を品川区に移転した。この転換により、料理の調理工程を短時間の動画で提供する独自のスタイルを確立し、後の成長の基盤を築いた。
ヤフーとの資本提携とM&Aによる事業拡大(2018-2019年)
2018年7月、ヤフー株式会社(現LINEヤフー)がdelyを連結子会社化し、資本提携を開始した。同時期に料理動画サービスのスタートアウツを完全子会社化。2019年3月にはヤフーからライフスタイルメディア「TRILL」を取得し連結子会社化、同年7月にはデザインインキュベーション事業のBasecampを買収した。この一連のM&Aにより、メディアポートフォリオを拡充し、グループの事業基盤を強化した。
購買領域の本格展開と新サービス投入(2020-2023年)
2020年4月にTRILL株式会社を吸収合併し、同年11月に本社を港区へ移転。2022年7月にはお買い物サポートアプリ「Hops」(現レシチャレ)の提供を開始し、購買領域に本格参入した。2023年2月にはENLOOPを買収し、クリエイターマネジメント事業「LIVEwith」を立ち上げた。同年11月には人材プラットフォーム事業「クラシルジョブ」を開始し、事業の多角化を加速させた。
東証グロース市場上場と商号変更(2024-2025年)
2024年12月、東京証券取引所グロース市場に上場を果たした。上場後も事業の再編を進め、2025年10月に商号をdely株式会社からクラシル株式会社に変更した。同年8月には購買保証型リテールメディアネットワーク「クラシルリテールネットワーク」を提供開始し、購買領域の強化を図った。上場と商号変更は、レシピ動画サービス「クラシル」を中核とする企業ブランドの確立を象徴する。
VTuber事業への参入と新たな収益源の育成(2025-2026年)
2025年11月、VTuber事業譲受のためにATF株式会社を設立し、2026年1月に株式会社NROプロダクションおよび株式会社elevenからVTuber事業を譲り受けた。これにより、ライブ配信やグッズ販売、イベント運営の知見を獲得し、その他領域の安定収益化を目指す。この動きは、広告収益依存からの脱却と、クリエイターエコノミー分野への進出という経営戦略の一環である。
年表19件を開く
2010年代
- 2014年4月創業東京都渋谷区においてdely株式会社 設立 フードデリバリー事業を開始
- 2015年3月キュレーションメディア事業を開始
- 2016年2月キュレーションメディア「クラシル」をレシピ動画サービスkurashiru(クラシル)(注1)としてリニューアル
- 2016年5月「kurashiru(クラシル)」iOS版アプリ提供を開始
- 2016年7月本社を東京都品川区に移転「kurashiru(クラシル)」Android版アプリ提供を開始
- 2018年7月M&A料理動画サービスmogooを運営する株式会社スタートアウツ(注2)を完全子会社化
- 2018年7月M&Aヤフー株式会社(現LINEヤフー株式会社)による当社の連結子会社化及び同社との資本提携を開始
- 2019年3月M&Aヤフー株式会社(現LINEヤフー株式会社)よりライフスタイルメディア「TRILL」(トリル)を運営するTRILL株式会社を取得し、同社を連結子会社化
- 2019年7月M&Aデザインインキュベーション事業を営む株式会社Basecampを完全子会社化(注3)
2020年代
- 2020年4月M&ATRILL株式会社を吸収合併
- 2020年11月本社を東京都港区に移転
- 2022年7月お買い物サポートアプリ「Hops (現レシチャレ)」のアプリ提供を開始
- 2023年2月M&A株式会社ENLOOPを買収(注4)、クリエイターマネジメント事業「LIVEwith」(ライブウィズ)を開始
- 2023年11月人材プラットフォーム事業「クラシルジョブ」を開始
- 2024年12月上場東京証券取引所グロース市場に上場
- 2025年8月購買保証型リテールメディアネットワーク「クラシルリテールネットワーク」を提供開始
- 2025年10月商号変更商号をdely株式会社からクラシル株式会社に変更
- 2025年11月創業ATF株式会社を設立(VTuber事業譲受のため)
- 2026年1月ATF株式会社が株式会社NROプロダクション・株式会社elevenからVTuber事業譲受完了
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
強固なユーザー基盤の更なる拡大
クラシルとレシチャレのユーザー体験改善を通じて、メディアと購買両領域で利用者を拡大する。また、食品・飲料大手のカバー率約93%を維持しつつ、中堅企業への顧客裾野拡大と小売業種の拡大を進める。
- 02
購買領域における販促支援の拡大
リワード型マーケティングを提供し、リテールパートナーとレシチャレアプリの新規ユーザー獲得に積極投資する。クラシルリテールネットワークを通じた外部連携拡大により利用者数を増加させる。
- 03
バーティカルAI Agent事業の推進
保有する購買・レシピ・ユーザー移動データと業界知見を活かし、食品・飲料メーカーや卸・小売向けにAI Agentによる業務自動化サービス「AI Supply Chain OS」を提供する。2026年3月サービス開始、顧客基盤拡大を進める。
- 04
M&Aによる既存事業の強化
自社成長を基本としつつ、購買領域を中心にシナジーが見込める選択的買収を検討。これまで5件の買収実績があり、PMIのノウハウを活用して事業成長につなげる。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 2期分
グループ全体で221人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は642万円で、1期前と比べて+2.6%。平均年齢は31.8歳、平均勤続年数は2.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年3月 | 626 | 31.9 | 2.7 | 204 |
| 2026年3月 | 642 | 31.8 | 2.8 | 221 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社5社(国内 5 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内ソフトバンクグループ株式会社(注)1.2東京都港区 · その他の関係会社議決権54.5%
- 国内ソフトバンクグループジャパン株式会社(注)2東京都港区 · その他の関係会社議決権54.5%
- 国内ソフトバンク株式会社(注)1.2東京都港区 · その他の関係会社議決権54.5%
- 国内Aホールディングス株式会社(注)2東京都港区 · その他の関係会社議決権54.5%
- 国内LINEヤフー株式会社(注)1.2東京都千代田区 · その他の関係会社議決権54.5%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は170億円、営業利益は35億円。前期と比べると増収増益で、売上が+29.8%、利益が+34.6%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 214億円 | 170億円 |
| 営業利益 | 36億円 | 35億円 |
| 純利益 | 25億円 | 25億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
3期分
直近は2027年1Qで、売上は48億円、営業利益は9億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年2Q | 78 | 16 | 20.5 | 11 |
| 2026年4Q | 92 | 19 | 20.7 | 14 |
| 2027年1Q | 48 | 9 | 18.8 | 6 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 6期分
2021年3月期からの6期で、売上は53億円から170億円へ3.2倍に増えた。直近期の営業利益率は20.6%。売上は5期、純利益は3期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 53 | — | 14 | — | 19 |
| 2022年3月 | 63 | — | 17 | — | 18 |
| 株式会社ENLOOPを買収(注4)、クリエイターマネジメント事業「LIVEwith」(ライブウィズ)を開始 | |||||
| 2023年3月 | 70 | — | 21 | — | 13 |
| 東京証券取引所グロース市場に上場 | |||||
| 2024年3月 | 99 | — | 23 | — | 15 |
| ATF株式会社を設立(VTuber事業譲受のため) | |||||
| 2025年3月 | 131 | — | 26 | — | 17 |
| 2026年3月 | 170 | 35 | 35 | 20.6 | 25 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高170億円のうち、営業利益として残るのは35億円で20.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は25億円、売上の14.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金52.4%89億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金27.1%46億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.6%35億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 4期分
2026年3月期は営業CFが29億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは25億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は116億円で、売上の8.2ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年3月 | 20 | −8 | 0 | 12 | 56 |
| 2024年3月 | 14 | 1 | — | 15 | 71 |
| 2025年3月 | 21 | −3 | 0 | 18 | 89 |
| 2026年3月 | 29 | −4 | 2 | 25 | 116 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 6期分
2026年3月期の総資産は169億円。このうち返さなくてよい自己資本が132億円で、自己資本比率は78.3%(業種中央値53.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 50 | 43 | 7 | 85.5 |
| 2022年3月 | 66 | 61 | 5 | 91.8 |
| 2023年3月 | 90 | 74 | 16 | 82.6 |
| 2024年3月 | 105 | 89 | 16 | 84.5 |
| 2025年3月 | 132 | 106 | 26 | 80.5 |
| 2026年3月 | 169 | 132 | 37 | 78.3 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で534社中43位あたり、逆に低いのはROEで534社中142位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,285で、1年前と比べて-31.8%。過去52週の値幅のなかでは36%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 23.4倍 |
| PER (会社予想) | 22.2倍 |
| PBR | 3.97倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は1ヶ月で+19.3%、直近1日でも+8.38%と上昇し、52週安値(900円)からは+39.4%の水準。25日線(1111.44円)を上回り、75日線(1045.51円)も突破。ただし52週高値(2041円)からは-38.5%と依然として高値圏にはない。RSIは74.87と過熱気味で、出来高も直近284万株と増加。需給改善と材料期待が背景。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 53/100)。
PER 18.59倍は業界平均26.56倍を下回り割安感があるが、PBR 3.28倍は同2.27倍を上回る。無配当であり、成長性を評価する一方で割高要素もあり、総合的に妥当な水準。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 23.4倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 22.2倍 | — |
| PBR | 3.97倍 | 3.51倍 |
| ROE | 18.6% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
同社の投資論点は、高成長を続ける売上高が計画通りに達成され、利益率の改善が実現できるかどうか。強気派は、月間利用者数の多さと広告需要の拡大を背景に、2026年3月期の営業利益率20%超の計画は達成可能と見る。一方、弱気派は、競合サービスとの差別化が難しく、広告市況の変動やユーザー獲得コストの上昇が利益率を圧迫するリスクを指摘する。また、直近の株価下落(前年比-44%)は市場の期待低下を示唆しており、計画達成の確度が疑問視されている。
- ユーザーベースの強み
月間利用者数国内トップクラスで、広告主への訴求力が高い。
- 高成長の継続
売上高は70億→99億→131億円と急拡大中。
- 利益率改善計画
2026年3月期に営業利益率20%超の計画は野心的だが、実現すれば大幅な利益成長。
- 2026/3期営業利益35億円で黒字化2026年3月期影響強
営業利益35億円(営業利益率20.6%)と初の黒字転換見通し
- 売上高170億円で2期連続30%超成長2026年3月期影響中
売上高131→170億円、30%増収で高成長継続
- 純利益25億円で過去最高更新2026年3月期影響中
純利益17→25億円、47%増益で収益力向上
- 株価1年で44%下落、反発期待不定影響弱
株価は年初来高値から大きく下落、割安感から買い戻し
- 競合との差別化困難
レシピ動画サービスは類似サービスが多く、競争激化で広告単価が下落するリスク。
- 広告市況依存
収益の大部分が広告収入であり、景気後退で広告費が削られる可能性。
- 株価下落のシグナル
前年比-44%の下落は市場が計画達成に懐疑的であることを示す。
- 営業利益目標達成の不確実性2026年3月期影響強
過去の営業利益非開示から、35億円達成は不透明
- 競合サービス台頭で市場シェア低下継続影響中
レシピ動画市場でクックパッド等競合増加
- 無配継続でパッシブ需要限定的継続影響弱
配当無し、PBR高くバリュー投資家の関心薄
- 新規事業の投資負担不定影響弱
成長投資による費用増で利益率改善が遅れるリスク
- 月間アクティブユーザー数(MAU)
- ユーザー基盤の規模と成長性を示す核心指標。
- 広告売上高
- 主要な収益源であり、広告需要の動向を把握する。
- クラシルリビング会員数
- サブスク収益の成長性を測る。
- 営業利益率
- 収益性改善計画の進捗を確認する。
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ6,903人。区分でいちばん多いのは個人・その他で44.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.7%を占め、残る51.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|
| 個人・その他 | 42.7 | 44.3 |
| 事業法人 | 40.8 | 39.3 |
| 金融機関 | 9.0 | 9.4 |
| 外国法人 | 5.1 | 3.8 |
| 証券会社 | 2.4 | 3.2 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | LINEヤフー株式会社 | 39.10 |
| 02 | 堀江裕介 | 17.06 |
| 03 | YJ2号投資事業組合 | 15.45 |
| 04 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 5.70 |
| 05 | 鈴木 祐人 | 2.26 |
| 06 | 野村信託銀行株式会社(信託口) | 1.98 |
| 07 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 1.70 |
| 08 | 株式会社SBI証券 | 1.52 |
| 09 | Kepple Liquidity1号投資事業有限責任組合 | 1.45 |
| 10 | CACEIS BANK | 0.61 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 6期分
1株利益は6期で−88%、1株純資産は4期で+3086%。直近期のROEは18.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 472 | — | 58.9 | — |
| 2022年3月 | 440 | — | 35.0 | — |
| 2023年3月 | 32 | 10 | 19.5 | — |
| 2024年3月 | 36 | 46 | 18.2 | — |
| 2025年3月 | 41 | 256 | 17.4 | 23.8 |
| 2026年3月 | 59 | 311 | 18.6 | 16.0 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
7名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額64百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 柴田快 | Reward Solution BU ゼネラルマネージャー | — |
| 大竹雅登 | CTO兼AIプロダクト開発BU ゼネラルマネージャー | — |
| 坪田朋 | CPO兼プロダクトマネジメント 室 ゼネラルマネージャー | — |
| 日向諒 | AI事業推進BU ゼネラルマネージャー | — |
| 本田貴士 | 経営企画本部 ゼネラルマネージャー | — |
| 石原遥平 | 経営管理本部 ゼネラルマネージャー | — |
| 野村知己 | レシチャレ BU ゼネラルマネージャー | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 2 | 35 | 35 | 18 |
| 社外取締役 | 5 | 29 | 29 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容4,402字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,124字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク13,594字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)3,995字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
- 決算説明資料2027年3月期 第1四半期決算説明資料2026-07-30
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