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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

クラシル

299A · Growth · サービス業

レシピ動画サービス「クラシル」を中核に、広告と購買支援を展開する生活者向けプラットフォーム企業。

概要

クラシル株式会社は、レシピ動画サービス「クラシル」を中核とするプラットフォーム事業を展開する企業である。2024年12月に東証グロース市場に上場し、2026年3月期の売上高は170億円、営業利益35億円を計画する。運営する「クラシル」のアプリ累計ダウンロード数は4,500万超、SNSフォロワーは1,200万に達する。収益は広告を軸とするメディア領域と、ユーザーへのリワード型マーケティングを行う購買領域、クリエイターマネジメントのその他領域の三つで構成される。

メディア・購買・その他で構成される三つの収益の柱

当社はプラットフォーム事業の単一セグメントであるが、収益を三つの領域に区分する。2026年3月期の売上高170億円の内訳は、メディア領域が80億3,010万円、購買領域が60億2,881万円、その他領域が29億4,239万円である。メディア領域では「クラシル」「TRILL」「レシチャレ」の広告収益(アドネットワーク広告、タイアップ広告、掲載収益)が柱となる。購買領域は「レシチャレ」のリワード型マーケティングとアフィリエイト収益、その他領域はクリエイターマネジメント「LIVEwith」のライブ配信収益で構成される。購買領域の売上比率は前事業年度比10.7ポイント増の35.5%に上昇し、広告依存からの脱却が進む。

リワード型マーケティングで拡大する購買領域

購買領域の中核は「レシチャレ」(旧クラシルリワード)である。ユーザーは歩行、チラシ閲覧、店舗訪問、買い物といった日常行動でアプリ内コインを獲得し、他社ポイントやデジタルギフトと交換できる。企業は成果報酬型で販促を実施でき、食品・飲料メーカーや小売企業が主な顧客である。2026年3月期のレシチャレMAUは316万で前期比26万増加、提携小売店舗は3万5千店に達する。2025年8月には購買保証型リテールメディアネットワーク「クラシルリテールネットワーク」を開始し、外部パートナーアプリへ横断配信することでユーザー基盤を拡大している。

国内トップクラスのユーザー基盤と顧客網

「クラシル」のアプリ累計ダウンロード数は4,500万超、SNS公式アカウントのフォロワー合計は1,200万である。Webとアプリを合わせたMAUは約3,500万に上る。20〜50歳男女を対象とした認知率調査では、全体で58.1%、女性では76.4%の高い数値を示す。クライアント面では、食品・飲料企業の売上高上位30社のうち93%に当たる28社と取引実績があり、スーパーやドラッグストアを中心に3万5千店舗をカバーする。この強固なユーザー基盤と取引網が、メディア領域から購買領域への低コストな事業展開を可能にしている。

M&Aで拡充したグループとVTuber参入

当社は2018年のヤフー(現LINEヤフー)による連結子会社化以降、M&Aで事業領域を広げてきた。2018年に料理動画サービスmogooを運営するスタートアウツ、2019年にライフスタイルメディア「TRILL」を運営するTRILL株式会社とデザインインキュベーション事業のBasecampを完全子会社化。2023年にはENLOOPを買収し、クリエイターマネジメント事業「LIVEwith」を開始した。2025年11月にVTuber事業譲受のためATF株式会社を設立し、2026年1月にNROプロダクションとelevenから事業を譲り受けた。グループはこれらの子会社を通じて多角的なサービスを展開する。

業界の中での役割は生活者向けメディア・マーケティングプラットフォームにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
170億円
営業利益
35億円
営業利益率
20.6%
純利益
25億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01食品・飲料メーカー・小売企業主力

レシピ動画やライフスタイルコンテンツを提供し、広告掲載やタイアップ、リワード型販促で企業のマーケティングを支援。購買データと連携した効果的な販促を実現。

主な製品・サービス3
クラシル
短時間のレシピ動画を提供する国内最大級のレシピ動画サービス。広告やタイアップで収益化。
TRILL
美容、ファッション、占いなど多ジャンルのコンテンツを約250のパートナーと連携し提供。
レシチャレ
ユーザーの購買行動に応じてコインを付与し、リワード型マーケティングを実現。

02クリエイターエコノミー副次

ライブ配信プラットフォームで活動するライバーのマネジメント事業を展開。ライバーの育成と収益化を支援。

主な製品・サービス1
LIVEwith
ライバーの発掘や配信戦略の立案・実行を支援。収益の一部をライバーと分配。

製品と技術

レシピ動画サービス「クラシル」のコンテンツと機能

「クラシル」は、調理工程を短時間の動画で紹介する国内最大級のレシピ動画サービスである。2026年5月時点で25万件以上のレシピ動画を提供し、Web、iOS/Androidアプリ、YouTube、Instagram、X、LINEなど多様なプラットフォームで配信する。コンテンツは社内管理栄養士監修の内製動画と、ユーザーが15〜60秒のショート動画を投稿する「クラシルショート」の二種類から成る。プレミアム会員(月額480円)向けには、お気に入り上限解除や栄養成分表示などの追加機能を提供する。

お買い物サポートアプリ「レシチャレ」の仕組み

「レシチャレ」(旧クラシルリワード)は、ユーザーの日常行動に応じてコインを付与し、他社ポイントや電子マネーと交換可能にするリワードアプリである。具体的には、歩数や電子チラシの閲覧、店舗訪問、買い物後のレシート送信、特定商品の購入などでコインが貯まる。食品飲料メーカーや小売企業が販促案件を出稿し、成果報酬型でユーザーに還元する。2026年3月期のMAUは316万で、10〜50代の女性ユーザーが中心である。購買データを活用した効果的な販促を強みとする。

クリエイターマネジメント「LIVEwith」とVTuber事業

「LIVEwith」(ライブウィズ)は、TikTok LIVE、Pococha、IRIAMなどのライブ配信プラットフォームで活動するライバー(クリエイター)をマネジメントするサービスである。過去1万名超のクリエイター支援のノウハウを活かし、配信戦略の立案やガイドライン研修を提供する。事業モデルは、パートナー事務所を通じたパートナーモデルと、自社でライバーを直接マネジメントする自社モデルの二つがある。2026年1月に完了したVTuber事業の譲受により、3Dアバターを用いたライブ配信やグッズ販売にも領域を広げている。

ライフスタイルメディア「TRILL」のコンテンツ戦略

「TRILL」(トリル)は、美容、ファッション、占い、グルメ、旅行、雑学など多ジャンルのコンテンツを提供するライフスタイルメディアである。2026年5月時点で約250のパートナーと提携し、月間約4万本の記事を配信する。20代後半から50代の幅広いユーザー層に支持され、消費財企業向けのタイアップ広告が主な収益源である。2019年にヤフーから取得後、2020年に吸収合併され、当社のメディア領域の一角を担う。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

クラウド型レシピサービスで急成長

同社はレシピ動画サービス「クラシル」を運営し、サービス業に分類。売上高は99億円から170億円へ急成長中で、2026年3月期には営業利益率20%超を見込む。同業のジンジブやイシンとは事業モデルが異なり、直接競合は少ない。強みは大規模なユーザー基盤と広告収入モデルだが、収益源の多様化と競合サービスの台頭が課題。

強み

  • 売上高が2年で約70%増加し、高成長を実現。
  • 2026年3月期に営業利益率20%超を見込む。
  • 「クラシル」は月間利用者数が多く、広告収入の源。
  • プラットフォーム型ビジネスで、スケールメリットが働く。

課題

  • 広告収入に依存し、景気変動に影響されやすい。
  • クックパッドなど類似サービスとの競争激化。
  • 過去の営業利益率が非開示で、現状の収益性が不明。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がクラシル

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12749JPホールディングス581億円13.2倍
22395新日本科学562億円12.3倍
39639三協フロンテア558億円9.5倍
44658日本空調サービス554億円14.6倍
54343イオンファンタジー549億円19.7倍
6299Aクラシル548億円23.4倍
76564ミダックホールディングス531億円18.3倍
89726KNT-CTホールディングス528億円6.0倍
9277Aグロービング528億円20.1倍
109661歌舞伎座528億円184.5倍
112429ワールドホールディングス514億円8.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 19件

フードデリバリーからレシピ動画へ転換した創業期(2014-2016年)

2014年4月、東京都渋谷区でdely株式会社として設立され、当初はフードデリバリー事業を開始した。2015年3月にキュレーションメディア事業へ転換し、2016年2月には「クラシル」をレシピ動画サービスとしてリニューアルした。同年5月にiOS版、7月にAndroid版アプリを公開し、本社を品川区に移転した。この転換により、料理の調理工程を短時間の動画で提供する独自のスタイルを確立し、後の成長の基盤を築いた。

ヤフーとの資本提携とM&Aによる事業拡大(2018-2019年)

2018年7月、ヤフー株式会社(現LINEヤフー)がdelyを連結子会社化し、資本提携を開始した。同時期に料理動画サービスのスタートアウツを完全子会社化。2019年3月にはヤフーからライフスタイルメディア「TRILL」を取得し連結子会社化、同年7月にはデザインインキュベーション事業のBasecampを買収した。この一連のM&Aにより、メディアポートフォリオを拡充し、グループの事業基盤を強化した。

購買領域の本格展開と新サービス投入(2020-2023年)

2020年4月にTRILL株式会社を吸収合併し、同年11月に本社を港区へ移転。2022年7月にはお買い物サポートアプリ「Hops」(現レシチャレ)の提供を開始し、購買領域に本格参入した。2023年2月にはENLOOPを買収し、クリエイターマネジメント事業「LIVEwith」を立ち上げた。同年11月には人材プラットフォーム事業「クラシルジョブ」を開始し、事業の多角化を加速させた。

東証グロース市場上場と商号変更(2024-2025年)

2024年12月、東京証券取引所グロース市場に上場を果たした。上場後も事業の再編を進め、2025年10月に商号をdely株式会社からクラシル株式会社に変更した。同年8月には購買保証型リテールメディアネットワーク「クラシルリテールネットワーク」を提供開始し、購買領域の強化を図った。上場と商号変更は、レシピ動画サービス「クラシル」を中核とする企業ブランドの確立を象徴する。

VTuber事業への参入と新たな収益源の育成(2025-2026年)

2025年11月、VTuber事業譲受のためにATF株式会社を設立し、2026年1月に株式会社NROプロダクションおよび株式会社elevenからVTuber事業を譲り受けた。これにより、ライブ配信やグッズ販売、イベント運営の知見を獲得し、その他領域の安定収益化を目指す。この動きは、広告収益依存からの脱却と、クリエイターエコノミー分野への進出という経営戦略の一環である。

年表19件を開く

2010年代

  • 2014年4月創業東京都渋谷区においてdely株式会社 設立 フードデリバリー事業を開始
  • 2015年3月キュレーションメディア事業を開始
  • 2016年2月キュレーションメディア「クラシル」をレシピ動画サービスkurashiru(クラシル)(注1)としてリニューアル
  • 2016年5月「kurashiru(クラシル)」iOS版アプリ提供を開始
  • 2016年7月本社を東京都品川区に移転「kurashiru(クラシル)」Android版アプリ提供を開始
  • 2018年7月M&A料理動画サービスmogooを運営する株式会社スタートアウツ(注2)を完全子会社化
  • 2018年7月M&Aヤフー株式会社(現LINEヤフー株式会社)による当社の連結子会社化及び同社との資本提携を開始
  • 2019年3月M&Aヤフー株式会社(現LINEヤフー株式会社)よりライフスタイルメディア「TRILL」(トリル)を運営するTRILL株式会社を取得し、同社を連結子会社化
  • 2019年7月M&Aデザインインキュベーション事業を営む株式会社Basecampを完全子会社化(注3)

2020年代

  • 2020年4月M&ATRILL株式会社を吸収合併
  • 2020年11月本社を東京都港区に移転
  • 2022年7月お買い物サポートアプリ「Hops (現レシチャレ)」のアプリ提供を開始
  • 2023年2月M&A株式会社ENLOOPを買収(注4)、クリエイターマネジメント事業「LIVEwith」(ライブウィズ)を開始
  • 2023年11月人材プラットフォーム事業「クラシルジョブ」を開始
  • 2024年12月上場東京証券取引所グロース市場に上場
  • 2025年8月購買保証型リテールメディアネットワーク「クラシルリテールネットワーク」を提供開始
  • 2025年10月商号変更商号をdely株式会社からクラシル株式会社に変更
  • 2025年11月創業ATF株式会社を設立(VTuber事業譲受のため)
  • 2026年1月ATF株式会社が株式会社NROプロダクション・株式会社elevenからVTuber事業譲受完了

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    強固なユーザー基盤の更なる拡大

    クラシルとレシチャレのユーザー体験改善を通じて、メディアと購買両領域で利用者を拡大する。また、食品・飲料大手のカバー率約93%を維持しつつ、中堅企業への顧客裾野拡大と小売業種の拡大を進める。

  2. 02

    購買領域における販促支援の拡大

    リワード型マーケティングを提供し、リテールパートナーとレシチャレアプリの新規ユーザー獲得に積極投資する。クラシルリテールネットワークを通じた外部連携拡大により利用者数を増加させる。

  3. 03

    バーティカルAI Agent事業の推進

    保有する購買・レシピ・ユーザー移動データと業界知見を活かし、食品・飲料メーカーや卸・小売向けにAI Agentによる業務自動化サービス「AI Supply Chain OS」を提供する。2026年3月サービス開始、顧客基盤拡大を進める。

  4. 04

    M&Aによる既存事業の強化

    自社成長を基本としつつ、購買領域を中心にシナジーが見込める選択的買収を検討。これまで5件の買収実績があり、PMIのノウハウを活用して事業成長につなげる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で221人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は642万円で、1期前と比べて+2.6%平均年齢は31.8歳、平均勤続年数は2.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2025年3月62631.92.7204
2026年3月64231.82.8221

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率35.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率85.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)54.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 5 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都港区199百万円
スタジオ — 東京都品川区10百万円
主な関係会社
  • 国内
    ソフトバンクグループ株式会社(注)1.2
    東京都港区 · その他の関係会社
    議決権54.5%
  • 国内
    ソフトバンクグループジャパン株式会社(注)2
    東京都港区 · その他の関係会社
    議決権54.5%
  • 国内
    ソフトバンク株式会社(注)1.2
    東京都港区 · その他の関係会社
    議決権54.5%
  • 国内
    Aホールディングス株式会社(注)2
    東京都港区 · その他の関係会社
    議決権54.5%
  • 国内
    LINEヤフー株式会社(注)1.2
    東京都千代田区 · その他の関係会社
    議決権54.5%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は170億円営業利益35億円前期と比べると増収増益で、売上が+29.8%、利益が+34.6%。

売上高
+29.8%
170億円
営業利益
+34.6%
35億円
純利益
+47.1%
25億円
営業利益率
20.6%
前期比 +0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高214億円170億円
営業利益36億円35億円
純利益25億円25億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

3期分

直近は2027年1Qで、売上は48億円、営業利益は9億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2026年2Q781620.511
2026年4Q921920.714
2027年1Q48918.86

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2021年3月期からの6期で、売上は53億円から170億円へ3.2倍に増えた。直近期の営業利益率は20.6%。売上は5期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2021年3月531419
2022年3月631718
株式会社ENLOOPを買収(注4)、クリエイターマネジメント事業「LIVEwith」(ライブウィズ)を開始
2023年3月702113
東京証券取引所グロース市場に上場
2024年3月992315
ATF株式会社を設立(VTuber事業譲受のため)
2025年3月1312617
2026年3月170353520.625

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高170億円のうち、営業利益として残るのは35億円20.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は25億円、売上の14.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金52.4%89億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金27.1%46億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.6%35億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
47.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+13.0pt
20.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+9.7pt
14.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.8pt
18.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
14.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
31.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2026年3月期は営業CFが29億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは25億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は116億円で、売上の8.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2023年3月20−801256
2024年3月1411571
2025年3月21−301889
2026年3月29−4225116

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2026年3月期の総資産は169億円。このうち返さなくてよい自己資本が132億円で、自己資本比率は78.3%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年3月5043785.5
2022年3月6661591.8
2023年3月90741682.6
2024年3月105891684.5
2025年3月1321062680.5
2026年3月1691323778.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
91億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
92億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
37億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中43位あたり、逆に低いのはROE534社中142位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
18.6%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
20.6%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
78.3%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
29.8%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,285で、1年前と比べて-31.8%過去52週の値幅のなかでは36%の位置にある。

¥1,285-2.3%1ヶ月+11.5%1年-31.8%時価総額548億円
過去52週の値幅
安値¥900高値¥1,963

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)23.4倍
PER (会社予想)22.2倍
PBR3.97倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1ヶ月で+19.3%、直近1日でも+8.38%と上昇し、52週安値(900円)からは+39.4%の水準。25日線(1111.44円)を上回り、75日線(1045.51円)も突破。ただし52週高値(2041円)からは-38.5%と依然として高値圏にはない。RSIは74.87と過熱気味で、出来高も直近284万株と増加。需給改善と材料期待が背景。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 53/100)

PER 18.59倍は業界平均26.56倍を下回り割安感があるが、PBR 3.28倍は同2.27倍を上回る。無配当であり、成長性を評価する一方で割高要素もあり、総合的に妥当な水準。

指標この会社業種平均
PER (実績)23.4倍23.4倍
PER (予想)22.2倍
PBR3.97倍3.51倍
ROE18.6%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

同社の投資論点は、高成長を続ける売上高が計画通りに達成され、利益率の改善が実現できるかどうか。強気派は、月間利用者数の多さと広告需要の拡大を背景に、2026年3月期の営業利益率20%超の計画は達成可能と見る。一方、弱気派は、競合サービスとの差別化が難しく、広告市況の変動やユーザー獲得コストの上昇が利益率を圧迫するリスクを指摘する。また、直近の株価下落(前年比-44%)は市場の期待低下を示唆しており、計画達成の確度が疑問視されている。

プラスに働く材料7
  • ユーザーベースの強み

    月間利用者数国内トップクラスで、広告主への訴求力が高い。

  • 高成長の継続

    売上高は70億→99億→131億円と急拡大中。

  • 利益率改善計画

    2026年3月期に営業利益率20%超の計画は野心的だが、実現すれば大幅な利益成長。

  • 2026/3期営業利益35億円で黒字化2026年3月期影響

    営業利益35億円(営業利益率20.6%)と初の黒字転換見通し

  • 売上高170億円で2期連続30%超成長2026年3月期影響

    売上高131→170億円、30%増収で高成長継続

  • 純利益25億円で過去最高更新2026年3月期影響

    純利益17→25億円、47%増益で収益力向上

  • 株価1年で44%下落、反発期待不定影響

    株価は年初来高値から大きく下落、割安感から買い戻し

マイナスに働く材料7
  • 競合との差別化困難

    レシピ動画サービスは類似サービスが多く、競争激化で広告単価が下落するリスク。

  • 広告市況依存

    収益の大部分が広告収入であり、景気後退で広告費が削られる可能性。

  • 株価下落のシグナル

    前年比-44%の下落は市場が計画達成に懐疑的であることを示す。

  • 営業利益目標達成の不確実性2026年3月期影響

    過去の営業利益非開示から、35億円達成は不透明

  • 競合サービス台頭で市場シェア低下継続影響

    レシピ動画市場でクックパッド等競合増加

  • 無配継続でパッシブ需要限定的継続影響

    配当無し、PBR高くバリュー投資家の関心薄

  • 新規事業の投資負担不定影響

    成長投資による費用増で利益率改善が遅れるリスク

次の決算で確かめる点
月間アクティブユーザー数(MAU)
ユーザー基盤の規模と成長性を示す核心指標。
広告売上高
主要な収益源であり、広告需要の動向を把握する。
クラシルリビング会員数
サブスク収益の成長性を測る。
営業利益率
収益性改善計画の進捗を確認する。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,903人。区分でいちばん多いのは個人・その他44.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.7%を占め、残る51.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年3月%2026年3月%
個人・その他42.744.3
事業法人40.839.3
金融機関9.09.4
外国法人5.13.8
証券会社2.43.2
外国人個人0.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01LINEヤフー株式会社39.10
02堀江裕介17.06
03YJ2号投資事業組合15.45
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.70
05鈴木 祐人2.26
06野村信託銀行株式会社(信託口)1.98
07日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)1.70
08株式会社SBI証券1.52
09Kepple Liquidity1号投資事業有限責任組合1.45
10CACEIS BANK0.61

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で−88%、1株純資産は4期で+3086%。直近期のROEは18.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2021年3月47258.9
2022年3月44035.0
2023年3月321019.5
2024年3月364618.2
2025年3月4125617.423.8
2026年3月5931118.616.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額64百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
柴田快Reward Solution BU ゼネラルマネージャー
大竹雅登CTO兼AIプロダクト開発BU ゼネラルマネージャー
坪田朋CPO兼プロダクトマネジメント 室 ゼネラルマネージャー
日向諒AI事業推進BU ゼネラルマネージャー
本田貴士経営企画本部 ゼネラルマネージャー
石原遥平経営管理本部 ゼネラルマネージャー
野村知己レシチャレ BU ゼネラルマネージャー

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2353518
社外取締役529296

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,402字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、「BE THE SUN(世界に明るく大きなインパクトを与える存在になる)」を企業としてのビジョンに掲げ、広く人々の支えになるサービスを生み出す会社になることで、そのビジョンを実現していきたいと考えております。 当社グループはプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりませんが、複数のプロダクト・サービスを展開しており、具体的なサービスとしては、「クラシル」、「レシチャレ」(旧クラシルリワード)、「TRILL」(トリル)、「LIVEwith」(ライブウィズ)があります。 クラシル 「クラシル」ではユーザー向けサービスとして、料理のレシピや調理工程を写真や文章によってユーザーが投稿する従来のレシピサービスとは異なり、調理工程を短時間でわかりやすい動画にまとめて紹介する「かんたんにおいしく作れるレシピ」動画コンテンツを中心に25万件以上(2026年5月現在)提供する、国内最大級の「レシピ動画サービス」を提供しております。 「クラシル」の動画コンテンツはWebやiOS/Androidアプリに限らず、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)であるYouTubeやInstagram、X(旧Twitter)やLINEなど様々なプラットフォームに配信されています。2026年5月現在、アプリの累計ダウンロード数は4,500万超、SNSのフォロワー数の合計は1,200万となっております。 「クラシル」の動画コンテンツには、社内の管理栄養士が監修することで、ユーザーが安心して調理し、食べることができるレシピの提供をする内製動画と、ユーザー自身が料理のレシピやテクニック・コツを15-60秒のショート動画にまとめ、「クラシル」のアプリ上で配信するUGC(User Generated Contents)と呼ばれるユーザーが生成する「クラシルショート」と呼ばれる動画コンテンツが存在しており、現在UGCの投稿数が増加傾向にあります。 レシチャレ 「レシチャレ」では、ユーザーが「歩く」、「チラシを見る」、「店舗を訪れる(移動する)」、「買い物をする」等の普段の行動を通して、他社ポイントやデジタルギフト、電子マネーなどに交換可能なコインを貯めることができるサービスをWeb及びiOS/Androidアプリで提供しております。移動距離や特売情報(チラシ)の閲覧数、お買い物後のレシートの送信数、特定の商品購入やサービス申込に応じてアプリ内のコインを獲得し、貯めたコインは他社ポイントやデジタルギフト、電子マネーなどと交換することができます。 ユーザー層としては、活発に情報を収集し、楽しく賢くお買い物し、スマートフォンを利用する10代〜50代が中心となっております。特に、買い物頻度が高い主婦層を含む女性の比率がやや高く、最近はさらに若年層の増加が見られます。本当に必要なものやライフスタイルに合った商品をお得に購入することを重視するユーザーが多く、気に入った商品をリピート購入する傾向があります。 TRILL(トリル) 「TRILL」(トリル)では、ユーザー向けサービスとして2026年5月現在、およそ250のパートナーと提携し、月間約4万本と幅広く、多岐にわたるジャンルのコンテンツを提供することで、多くのユーザーニーズを満たしています。結果として、美容、ファッション、占い、グルメやトラベル、雑学などの複数ジャンルのコンテンツをタイムリーに提供することができており、20代後半〜50代までと幅広いユーザーからの支持を得ております。 LIVEwith(ライブウィズ) 「LIVEwith」(ライブウィズ)は、クリエイターマネジメントサービスを提供しており、TikTok LIVE、Pococha、IRIAM等のライブ配信プラットフォームにおいてライブ活動を行うライバーの発掘並びにライブ配信プラットフォームにおける活動に際して様々なサポートを提供しております。 マネジメントにおいては、過去10,000名を超えるクリエイターのマネジメントを通じて蓄積されたライバーの成長ノウハウの提供、配信プラットフォーム毎のガイドライン遵守のための研修の実施等を行っております。 事業モデルとしては、ライバーの所属する事務所をパートナーとして指導するパートナーモデル及び当社自身が事務所となる自社モデルがあります。 以上のとおり、当社は複数のプロダクト・サービスを展開しておりますが、業績評価、経営成績の検討、経営資源配分及びビジネスの成長に関する意思決定は一つの事業セグメントで行っているため、プラットフォーム事業という単一セグメントであります。 一方、料理などのライフスタイルコンテンツを提供する「メディア」、小売企業や食品飲料メーカー等に対して販売促進や集客に関する課題を解決する「購買」、それらに該当しない「その他」の3つの領域に大別し、事業展開をしております。 メディア領域では、当社サービス及び当社クライアントの商品やサービス等への関心と認知度を高めるようなライフスタイルコンテンツを提供し、企業の広告を掲載することで企業のマーケティングの支援を行っております。それらによって確立した強固なユーザー基盤を起点に、購買領域の事業で、ユーザーへのポイント等の還元を用いた、購買に直接繋がるリワード型マーケティングを行っています。当社の主要事業であるメディア領域で培った技術やノウハウ、顧客基盤を購買領域へ低コストで活用することにより、企業の販売促進をより強固に促し、業界の発展に貢献しております。 各領域における主な収益ラインについては以下のとおりです。 1)メディア領域 主に当社における広告サービスとして、「クラシル」、「レシチャレ」、「TRILL」(トリル)があり、それらのサービスにおける有料課金収益、アドネットワーク広告収益、タイアップ広告収益、掲載収益で構成されております。 <有料課金収益> 当社が運営する「クラシル」では、ユーザーは無料で会員登録することができます。 会員登録したユーザーは、レシピ動画に限らず以下の機能を使用することができます。 ・絞り込み(検索)機能 食材、メニューだけではなく、ユーザーのニーズに応じたキーワードから該当するレシピを検索できます。 ・お気に入り(レシピ保存)機能 気に入ったレシピを、「お気に入り」として保存しておくことができます。 ・献立機能 「主菜・副菜・汁物」をそれぞれ選ぶだけでかんたんに献立を作ることができます。 ・買い物リスト機能 作った献立に必要な食材を買い物リスト化できる機能です。 月額480円(税込)のプレミアムサービスに加入した有料(プレミアム)会員には、「お気に入り」数の上限解除や有料課金会員様向け限定レシピや人気レシピランキングの閲覧、レシピごとのカロリーや塩分などの表示なども機能として開放されます。 <アドネットワーク広告収益> 「クラシル」、「レシチャレ」及び「TRILL」(トリル)では、WebやiOS/Androidアプリ上で、広告枠の販売によるアドネットワーク広告収益を得ております。 当社は、アドネットワーク(注)を通じた広告配信枠の最適化運用により収益性の拡大を目指し、アドネットワーク広告の一部の広告枠ではリーチ規模及び購買意識の高いユーザー層を活かした純広告を販売することで最適な収益構成を実現しています。 (注)アドネットワークとは、複数の広告配信可能な媒体社(Webサイトやアプリ)と、複数の広告主を結びつけ、効果的な広告キャンペーンを実現するプラットフォームを意味します。 <タイアップ広告収益> 「クラシル」及び「TRILL」(トリル)のWebやiOS/Androidアプリ上において、広告主とタイアップしたオリジナル広告を掲載するものであります。 タイアップ広告では、顧客企業は独自のブランドや商品認知を進められるというメリットがあり、「クラシル」では主に食品・飲料ナショナルブランド企業を、「TRILL」(トリル)では消費財企業をターゲットとしております。 <掲載収益> 「クラシル」及び「レシチャレ」において、コンテンツ(チラシ)の出稿主からの申込内容を当社の仕様によりインターネットを経由して電子チラシを掲載するものであります。 2)購買領域 購買領域の売上収益は、主に「レシチャレ」(旧クラシルリワード)におけるレシチャレ収益及びアフィリエイト収益で構成されております。また、「クラシルリテールネットワーク」を通じた外部パートナーアプリへの横断配信による収益があります。 <アフィリエイト収益> デジタル商品やECのプロモーション促進案件を「レシチャレ」のWebやiOS/Androidアプリ上に掲載するものであります。 <レシチャレ収益> 主に食品・飲料ナショナルブランドや小売企業より販売促進の案件を受託し、「レシチャレ」のiOS/Androidアプリ上及び「クラシルリテールネットワーク」を通じた外部パートナーアプリ上に掲載するものであります。ユーザーは掲載された商品を購入したレシートをアプリ上でアップロードし、アンケートの回答等を行うことで、アプリ内でコインを獲得することができます。当社は、リテールパートナーである小売企業との提携により購買データを活用した効果的な販促を実現しております。 3)その他領域 その他領域の売上収益は、主にクリエイターマネジメントサービスを提供する「LIVEwith」(ライブウィズ)のライブ配信収益で構成されております。 <ライブ配信収益> 「LIVEwith」(ライブウィズ)において、ライバーが配信プラットフォームにて獲得した収益となります。 パートナーモデルでは、新規ライバーの発掘は当社及びパートナー自身の双方が行い、発掘したライバーに適した配信プラットフォームの紹介及び配信における戦略の立案・実行支援についてはパートナーが行い、配信プラットフォームから稼得した収益の一部をパートナー及びライバーに支払います。 自社モデルでは、新規ライバーを発掘、発掘したライバーに適した配信プラットフォームの紹介、配信における戦略の立案・実行支援の全てを当社にて行い、配信プラットフォームから稼得した収益の一部をライバーに支払います。 当社は、多数のライバーを輩出していることによるプラットフォームとの関係性と、これまでのマネジメント業務の知見の蓄積及び各工程における自動化による効率的な事業運営が可能であることに強みがあります。 事業系統図
経営方針・対処すべき課題5,124字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「BE THE SUN(世界に明るく大きなインパクトを与える存在になる)」を企業としてのビジョンに掲げ、広く人々の支えになるサービスを生み出す会社になることで、そのビジョンを実現していきたいと考えております。 (2)経営環境 我が国の総広告費は年々上昇傾向にあり、2025年の日本の総広告費は8兆623億円、インターネット広告費は4兆459億円(前年比110.8%)となっております(注1)。一方で、Google・Meta・TikTok等のグローバルプラットフォームによる動画広告・ターゲティング広告の台頭により、インターネット広告市場の構造は大きく変化しております。当社はこうした市場構造の変化を踏まえ、広告収益への依存度を段階的に低減しつつ、購買領域及びAI Agent領域へと事業の重心を移してまいります。 購買領域においては、国内販促市場の潜在的規模は15兆円(注2)という広大な市場が存在します。近年のインフレ環境を背景にユーザーの購買行動が変容しており、よりお得な購買を志向する傾向が強まっております。こうした購買行動の変化に伴い、メーカーや小売企業においてもデータを活用した販促施策の重要性が高まっており、当社はリワード型マーケティングを通じてその需要を取り込んでまいります。 加えて、生成AIをはじめとする基盤モデルの性能が指数関数的に向上する中、国内では少子高齢化に伴う労働力不足や人件費の上昇が深刻化しており、AI Agentによる業務自動化への需要が急速に高まっております。当社はこの環境変化を重要な事業機会と位置づけております。 (注)1.CARTA COMMUNICATIONS/電通/電通デジタル/セプテーニ発表の『2025年 日本の広告費』(2026年3月5日発表)より (注)2.株式会社レイヤーズ・コンサルティングの開示情報における2020年の推定値に基づく (3)経営戦略等 当社は事業拡大における中長期的な経営戦略の柱として、①強固なユーザー基盤の更なる拡大、②購買領域における販売促進支援の拡大、③バーティカルAI Agent事業の推進、④M&Aによる既存事業の強化を掲げております。 ① 強固なユーザー基盤の更なる拡大 当社サービスのユーザーにつきまして、アンケート結果によると、日本国内の20〜50歳759名(アンケート回答者数)における「クラシル」のサービス認知率は約58.1%となっており、特に女性認知率は76.4%と高いブランド認知度があると考えております(注1)。「クラシル」及び「レシチャレ」のユーザー数は、それぞれのアプリのMAUを合わせると約700万に上っており、WebのMAUも含めると約3,500万となっております(注2)。また、「クラシル」及び「レシチャレ」の公式SNSのフォロワー数は合計1,200万に上ります(注3)。今後もメディア領域及び購買領域でのユーザーの利用体験の改善を通じ、ユーザー利便性の向上による更なるサービス利用者の拡大を図ります。 クライアントにつきましては、食品・飲料企業の売上高規模が大きい大手ナショナルクライアントを約93%(注4)カバーしており、小売企業につきましてもスーパーやドラッグストアを中心に3.5万店舗(注5)をカバーしております。食品・飲料企業につきましては徐々に顧客規模の裾野を拡大する意向であり、小売企業につきましては大手企業などの顧客開拓を広げつつカバー業種を拡大させる予定です。 (注)1.調査委託先:マクロミル。「あなたが知っている料理レシピ動画サイト・アプリ」に対する回答(調査対象者:回答者数1,036名のうち20-50歳の男女759名(男性377名、女性382名)/調査実施期間:2024年3月29日-30日/調査方法:インターネットリサーチ) (注)2.マンスリーアクティブユーザー。「クラシル」及び「レシチャレ」関連サービス及びアプリにおけるWEB/APP MAUの2026年1月から2026年3月の期間平均数値。ユニークユーザーベースで、過去30日間にアプリ起動あるいはWeb閲覧をしたそれぞれのユーザー数の合計の期間平均を示します。なお、WebとAPPの重複ユーザーの排除はしておりません。 (注)3.2026年5月時点のFacebook / X / TikTok / Instagram / YouTube / LINE / LINE Newsにおける「クラシル」及び「レシチャレ」(旧クラシルリワード)のSNS公式アカウントのフォロワー数単純合計 (注)4.日本取引所グループ業種別分類「食料品」に含まれる国内企業の直近年度売上高上位30社のうちこれまで当社と取引(受注)実績が有る企業数(28社)の比率。 (注)5.2026年5月時点の数値 ② 購買領域における販促支援の拡大 「クラシル」及び「レシチャレ」にて獲得したユーザーに対し、食品・飲料企業及び小売企業に対してリワード型マーケティング(成果報酬型でユーザーにリワードを付与するマーケティング手法)を提供してまいります。 当連結会計年度においては、小売企業をリテールパートナーとして取り込むビジネスモデルを確立し、レシチャレ事業の基盤を整備いたしました。翌連結会計年度は、リテールパートナーの拡大とレシチャレアプリの新規ユーザー獲得に積極的に投資することで、購買事業のさらなる成長加速を目指します。また、クラシルリテールネットワークを通じた外部パートナーとの連携拡大により、利用者数の増加を図ります。 ③ バーティカルAI Agent事業の推進 生成AIを中心とした基盤モデルの性能向上が加速する中、企業が直面する労働力不足・採用難・人件費高騰といった構造的課題に対し、AI Agentによる業務代替の実用化が現実のものとなりつつあります。既存のソフトウエアやSaaSが代替してきた市場に加え、人件費・外部委託費といったより大きな予算領域がAI Agentのアクセス可能な市場として広がっており、当社はこのタイミングを事業拡大の好機と認識しております。 当社が保有する全国横断の購買データ・レシピデータ・ユーザー移動データ等の独自データと、小売・卸・メーカー・販促領域における業界コンテキストを活かし、食品・飲料メーカーや卸・小売企業向けにバーティカルAI Agent事業の展開を開始いたしました。具体的には、受発注・サプライチェーン・セールス&販促・経営管理の各領域においてAI Agentによる業務自動化を提供する「AI Supply Chain OS」の構築を推進しております。当事業は2026年3月よりサービスを開始しており、引き続き顧客基盤の拡大に取り組んでまいります。 ④ M&Aによる既存事業の強化 当社では自社によるオーガニックでの成長を基本としつつ、購買領域を中心に既存事業とのシナジーが見込める領域での選択的な買収を検討してまいります。設立来これまでに5件の買収を実行しており、M&A後の統合プロセスであるPMI(Post Merger Integration)についても蓄積されたノウハウを活用し、事業成長に繋げてまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、事業拡大及び企業価値向上を示す指標として、今後のリワードマーケティング提供の中心となる「レシチャレ」関連のMAU(注1)を掲げております。 財務指標に関しましては、オーガニック、インオーガニック双方での成長を志向していることから、売上高成長率、Non-GAAP営業利益(注2)及び Non-GAAP当期純利益(注3)を重要な経営指標と位置づけております。 [「レシチャレ」関連MAUの推移] 決算年月   2025年3月期第1四半期   2025年3月期第2四半期   2025年3月期第3四半期   2025年3月期第4四半期 MAU   (人)   1,650,040   1,886,770   1,997,101   2,232,305 決算年月   2026年3月期第1四半期   2026年3月期第2四半期   2026年3月期第3四半期   2026年3月期第4四半期 MAU   (人)   2,432,530   2,674,317   2,902,576   3,163,049 (注)1.マンスリーアクティブユーザー。「レシチャレ」関連MAUは、ユニークユーザーベースで、過去30日間にアプリあるいはWeb閲覧をしたそれぞれのユーザー数の合計の期間平均を示します。 [Non-GAAP営業利益] 回次   第13期 決算年月   2026年3月期 売上高   (千円)   17,001,320 営業利益   (千円)   3,463,148 調整額   (千円)   158,658 Non-GAAP営業利益   (千円)   3,621,806 (注)2.Non-GAAP営業利益は、財務会計上の数値(GAAP、日本基準)から非経常項目やその他特定の調整項目を一定のルールに基づいて調整したものであり、当社の恒常的な経営成績を理解するために有用な情報と判断しておりますが、財務会計上の数値ではなく、監査法人等による監査・レビューを受けた数値ではありません。具体的には、営業利益に企業買収に伴い生じた無形資産に関わる償却費を加算しております。 [Non-GAAP当期純利益] 回次   第13期 決算年月   2026年3月期 売上高   (千円)   17,001,320 親会社株主に帰属する当期純利益   (千円)   2,461,113 調整額   (千円)   149,280 Non-GAAP当期純利益   (千円)   2,610,393 (注)3.Non-GAAP当期純利益は、財務会計上の数値(GAAP、日本基準)から非経常項目やその他特定の調整項目を一定のルールに基づいて調整したものであり、当社の恒常的な経営成績を理解するために有用な情報と判断しておりますが、財務会計上の数値ではなく、監査法人等による監査・レビューを受けた数値ではありません。具体的には、親会社株主に帰属する当期純利益に企業買収に伴い生じた無形資産に関わる償却費を加算し、加算した償却費に対応する税金調整額を調整しております。 (5)事業上及び財務上の対処すべき課題 当社は、リテールデジタルプラットフォームを中心に事業展開しており、以下の主要課題に取り組んでまいります。 ① メディア事業の収益基盤の維持・強化 グローバルプラットフォームへの広告費集中という市場構造の変化を踏まえ、アドネットワーク広告への依存度を段階的に低減しつつ、タイアップ広告等のtoBクライアント直接取引の拡大を図ります。また、レシチャレアプリのMAU拡大に伴うADNW収益の取り込みにより、メディア事業全体のPV数の底上げを目指します。 ② 購買事業のさらなる拡大 リテールパートナーの獲得拡大とレシチャレアプリの新規ユーザー獲得を最優先課題と位置づけ、積極的な先行投資を継続してまいります。リテールパートナー経由のメーカー出稿案件の拡大により、中期的な収益の刈り取りを目指します。また、クラシルリテールネットワークを通じた外部パートナーとの連携拡大により、利用者数のさらなる増加を図ります。 ③ バーティカルAI Agent事業の立ち上げ AI Supply Chain OSの顧客基盤拡大に向け、大手食品メーカー・卸を中心とした商談推進と契約獲得を進めてまいります。タスク処理毎の従量課金モデルにより顧客のROIを可視化しながら、受発注・サプライチェーン・セールス&販促・経営管理の各領域へと取り扱い領域を順次拡大してまいります。 ④ 社内AI活用による生産性向上 開発・セールス・マーケティング・コーポレートの全部門においてAIツールの活用を推進し、人員規模を大きく拡大することなく事業成長を実現できる組織体制の構築を目指します。 ⑤ 組織体制の整備 今後の継続的な成長のためには優秀な人材の確保と育成が重要な課題であると認識しております。引き続き積極的な採用活動と社内の教育体制の強化に取り組んでまいります。
事業等のリスク13,594字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生可能性があるすべてのリスクを網羅するものではなく、記載された事項以外の予見できないリスクも存在します。また、発生可能性又は影響度が「小」と記載されたリスクについても、現に当該リスクが発生し又は当社の事業、業績及び財政状態等に重大な影響を及ぼす可能性を否定するものではありません。さらに、リスクの発生時期及び発生した場合に当社の経営成績等の状況に与える定量的な影響の程度につきましては、合理的に予見することが困難であるため具体的には記載しておりません。 当社グループは、これらのリスク発生可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 (1)事業環境に由来するリスクについて ① 広告市場動向の変化について (発生可能性:中、影響度:大) インターネットメディア事業が対象とするインターネット広告市場は拡大基調にあり、今後も当該市場は拡大を続けていくものと想定されております。 しかしながら、企業の広告宣伝活動は景気動向の影響を受けやすく、景気変動等の要因によって企業の広告出稿予算が増減することにより広告出稿予算の変化等の影響を受けることが予想されること、またインターネット広告は今後も他の広告媒体との競合が継続していくと考えられること等から、今後においてこれらの状況に変化が生じた場合、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 このような環境において当社グループは、広告収益以外にも新規事業の立ち上げなどによる収益源の多角化を行うこと等により当該リスクの低減に努めております。 ② インターネット関連市場について (発生可能性:低、影響度:大) 当社グループは、インターネットメディア事業を主たる事業対象としているため、インターネットの活用シーンの多様化、利用可能な端末の増加等のインターネットのさらなる普及が成長のための基本的な条件と考えております。 もっとも、インターネットの利用は日常生活の中でごく当たり前のことにはなってきましたが、今後どのように進展していくかについては不透明な部分もあり、プラットフォーム運営事業者による検索アルゴリズムやシステム等の仕様変更、Cookie規制、インターネットに関する何らかの弊害の発生や利用等に関する新たな規制の導入及びその他予想しなかった要因によって、今後の普及に大きな変化が生じた場合、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 競合について (発生可能性:中、影響度:中) 当社主要サービスである「クラシル」、「TRILL」(トリル)、「レシチャレ」及び「LIVEwith」(ライブウィズ)はそれぞれの分野におけるサービスを運営しております。いずれのサービスにおいても、多数の競合事業者が存在しており、激しい競争関係にあると考えております。さらに、今後、資本力、マーケティング力、幅広い顧客基盤、高い知名度や専門性を有する企業等の参入及びその拡大が生じ、競争の激化による顧客の流出やコストの増加等により、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 このような環境において、当社が今後においても優位性を発揮し、企業価値の維持向上が図れるか否かについては不確実な面があり、競合他社や競合サービスの影響により当社の競争優位性が低下した場合、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ Apple Inc.及びGoogle LLCの動向について (発生可能性:低、影響度:中) 当社グループ事業において提供するスマートフォン向けアプリは、Apple Inc.及びGoogle LLCのプラットフォーム運営事業者にアプリを提供することが現段階における事業展開の重要な前提条件であります。これらプラットフォーム運営事業者の事業戦略の転換並びに動向によっては、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 外部のライブ配信プラットフォームへの依存について (発生可能性:中、影響度:中) 「LIVEwith」(ライブウィズ)事業及び子会社事業において、当社グループに所属するクリエイターがTikTok LIVE、Pococha、IRIAM、17LIVE、BIGO等の外部のライブ配信プラットフォームにおいてライブ活動を行うことによりライブ配信プラットフォームから収益を稼得しております。当社グループ所属のクリエイターの不適切なライブ配信などの当社起因の事象や、ライブ配信プラットフォームの業績動向などの外部起因の事象などにより、当社グループとライブ配信プラットフォーム間の契約が解消される又は契約条件に大幅な変更が加えられた場合は、当社グループのレピュテーションが低下し、また、収益の減少を通じて当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 このような環境において、当社グループはクリエイターごとに適切なライブ配信プラットフォームを推薦する点は前提ではあるものの、特定のライブ配信プラットフォームだけではなく複数のライブ配信プラットフォームとの取引を継続することにより、当該リスクの低減に努めております。加えて、ライブ配信ガイドラインの策定やクリエイターへのコンプライアンス研修の実施をしており、検知活動としては、定期的なライブ配信のモニタリングやプラットフォームと連携した迅速な違反配信への注意・指導を行っております。 ⑥ AI・生成AI技術の進展について (発生可能性:中、影響度:中) 近年、生成AI(Generative AI)をはじめとするAI技術は急速に進展しており、当社グループの事業領域であるインターネットメディア及びリテールデジタルプラットフォームにおいても、大きな変革をもたらす可能性があります。当社グループにおいても、コンテンツ制作の効率化、ユーザー体験の向上、業務プロセスの改善等の目的でAI技術の活用を推進しております。 しかしながら、AI技術の進展に伴い、以下のリスクが当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 第一に、AI技術の急速な進展により、当社グループサービスの競争環境が大きく変化する可能性があります。AI技術を活用した新たな競合サービスの出現や、既存の競合他社によるAI活用の加速により、当社グループサービスの競争優位性が低下する可能性があります。また、AI技術への対応が遅れた場合、ユーザーの利便性向上やクライアントへのサービス提供において他社に後れを取る可能性があります。 第二に、AI技術を活用したコンテンツ生成においては、生成されるコンテンツの正確性、品質及び安全性の確保が重要な課題となります。当社グループが提供する「クラシル」のレシピ動画コンテンツ等においてAI技術を活用する場合、食品の安全性やアレルギー情報等に関する誤った情報が生成されるリスクがあり、ユーザーの健康被害や当社ブランドの毀損につながる可能性があります。 第三に、AI技術の利用に伴い、知的財産権に関する新たなリスクが生じる可能性があります。AI技術を用いて生成されたコンテンツが第三者の著作権その他の知的財産権を侵害するリスクや、当社グループの保有するコンテンツがAIの学習データとして無断で使用されるリスクが存在します。これらの知的財産権に関する問題が生じた場合、訴訟や損害賠償の対象となり、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 第四に、AI技術に関する法規制の動向が当社事業に影響を与える可能性があります。国内においては、2024年4月に経済産業省及び総務省より「AI事業者ガイドライン」が公表され、AI開発者・AI提供者・AI利用者が遵守すべき事項が示されております。今後、AI技術の利用に関するより厳格な法的規制が導入された場合、当社グループの業務慣行の変更や追加の遵守コストが発生する可能性があります。また、海外においても欧州AI規制法(EU AI Act)をはじめとする各国のAI規制法の整備が進んでおり、当社グループ事業が海外展開する場合にはこれらの規制への対応が必要となる可能性があります。 当社グループは、これらのリスクに対し、AI技術の適切な利活用に関する社内ガイドラインの整備、AI生成コンテンツの品質管理体制の強化、知的財産権に関する社内教育の実施、法規制動向の継続的なモニタリング等の対策を講じることにより、当該リスクの低減に努めてまいります。 (2)事業内容に由来するリスクについて ① 全領域の事業に関連するリスク(システムトラブル)について (発生可能性:低、影響度:大) 当社グループは、主にインターネットを通じて情報を提供しており、当社グループのシステムやインターネット接続環境の安定は事業を行っていく上で不可欠であります。システムトラブルの発生可能性を低減するため、安定的運用のためのシステム強化、セキュリティ強化を徹底しており、トラブルが発生した場合においても短時間で復旧できる体制を整えております。 しかしながら、想定を大幅に上回るアクセスの増加等による負荷の拡大や自然災害や事故、ソフトウエアの不具合、コンピューターウィルスへの感染、サイバーアタック、不正アクセスなどによる予期せぬトラブルが発生し、大規模なシステム障害等が起こった場合には、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② メディア領域の事業について a. サービスの安全性及び健全性の維持について (発生可能性:低、影響度:中) 当社は、「クラシル」サービス内でユーザーが考案したレシピ動画やレシピカードを投稿できる機能や、レシピを参考に料理し飲食した感想を投稿する「たべれぽ」と称する機能を備えております。投稿内容については、ユーザーに裁量があり、「たべれぽ」については好意的な内容だけでなく、批判的あるいは不適切な投稿が行われることもあります。 投稿内容を含むサービスの安全性及び健全性の維持に向けた取り組みとして、当社では以下の対応を行っております。 a)投稿監視システムを導入し、不適切な投稿を他のユーザーからの通報により抽出する仕組みに加えてAIを用いた監視体制を整備しています。さらに、人力による目視確認を併用し、投稿内容の安全性や健全性を維持するための二重チェック体制を構築しております。 b)特定のリスクに関するチェック体制については、ユーザー投稿から1時間後に、公序良俗および衛生面に関するAIによる全件チェックを実施しています。また、AIの精度検証を目的として、毎月月初に前月の公開記事をランダムにサンプリングし、担当者による事後確認を行っています。 これらの取り組みにより、当社は投稿動画の安全性及び健全性を常に監視し、維持するための十分な体制を確保しています。 しかしながら、監視体制を強化しているものの、サービス内で不適切な投稿がなされ、それが発見できなかった場合や対応が遅れた場合又は調理方法・食材の取り扱いに関して第三者から指摘を受けた場合には、当社の信用が損なわれ、また、サービスとしての魅力が低減し、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 b. 広告掲載内容のリスクについて (発生可能性:低、影響度:小) 当社が運営するメディア「クラシル」、「TRILL」(トリル)に掲載される広告は、広告代理店等が内容を精査するとともに、当社としても当社独自の広告掲載基準による確認を実施し、法令違反や公序良俗に反する広告の排除に努めております。 しかしながら、人為的な要因等により当社が掲載した広告に瑕疵があった場合、当社の社会的信頼性の毀損により、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ③ 購買領域の事業について (発生可能性:低、影響度:中) 当社のアフィリエイトサービスにおいては、代理店の施策の変更や当社のアフィリエイトサービスが陳腐化し同業他社に対する当社の競争力が低下すること等により取引が大きく減少するような場合、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 また、レシートを送付するとポイントを付与するレシチャレ等を提供する「レシチャレ」においては、消費者にとって適切かつ有益で、関連性のある対象商品を確実に提示するために優先順位付け等を行っておりますが、当社のクライアントであるメーカーや小売業者等が当社が提供するリワードマーケティングに十分な時間、資金その他のリソースを割けないなどの事情により当社のサービスを有効に活用できない、当社がビジネスの急成長に対応できない等により、引き合いが急速に枯渇して対象商品数が減少し、消費者に対する価値が低下する可能性があること等から、当社が利用者への還元ポイント数や対象商品数等を増加させることができない可能性があります。 さらに、「レシチャレ」においては電子マネーや他社ポイントに交換可能なコインを発行していることから、当該コインを不正に取得することを目的とした悪意の第三者によるシステムへの不正アクセス等を受ける可能性があります。 以上のことから、メディア領域で確立した強固なユーザー基盤を起点としたレシチャレ等のデジタルプロモーションが当社の想定どおり販促市場において浸透が進まなかった場合や、不正アクセス等の行為を受けた場合には、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 ④ その他領域の事業(「LIVEwith」(ライブウィズ)事業・子会社事業)について (発生可能性:低、影響度:中) 当社グループでは所属するクリエイターに対して公序良俗の違反や知的財産権の侵害につながるようなライブ配信や活動をしないよう指導に努めております。また、そのような事象もしくは兆候を検知するように努めるとともに、実際に発生した場合は、速やかに対処するように努めております。具体的には、未然の防止策としては、ライブ配信ガイドラインの策定やコンプライアンス研修の実施をしており、検知活動としては、定期的なライブ配信のモニタリングやプラットフォームと連携した迅速な違反配信への注意・指導を行っております。 しかしながら、日々のライブ配信の中で不適切な内容が含まれるライブ配信が行われる等の予期せぬ事象が発生した場合には、当社や所属クリエイターのレピュテーションの低下や紛争(リスナーとの間のものも含みます)につながる等、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 新規事業の立ち上げリスクについて (発生可能性:中、影響度:小) 当社グループは、業容拡大に向けて新たなサービスの創出を目指しております。現在、リテールパートナーである小売企業との提携により購買データを活用した効果的な販促を推進し「レシチャレ」の新たなサービス価値の向上に努めるとともに、「Kurashiru AI Supply Chain OS」というバーティカルAI Agentサービスなどの新規事業を開始しております。 なお、これらのサービス以外の新規事業及び新規サービスへの投資を行う可能性もあり、新規事業及び新規サービスにつきましては、予め回収可能性を十分に調査・検討し実行してまいりますが、安定収益を創出するにはある程度の期間を要する場合があり、その期間において人件費等の先行投資により一時的に利益率が低下する可能性があります。また、想定していた成果を上げることができる保証はなく、撤退を余儀なくされた場合には撤退のためのコストが発生することがあり、結果として当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ M&Aについて (発生可能性:中、影響度:中) 当社グループがM&Aを実施した場合、被買収企業との融合又は提携先との関係構築・強化が予定通り進捗しない場合、統合又は提携により当初想定した事業のシナジー効果等が得られない場合等、投資に要した資金、時間その他の負担に見合った利益を回収できない可能性があり、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループでは、会計基準に基づき当該事象に伴い発生した相当額ののれんを貸借対照表に計上することがありますが、事業の展開等が計画通りに進まない場合、のれんの減損処理を行う必要が生じ、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (3)組織体制に由来するリスクについて ① トップマネジメントについて (発生可能性:低、影響度:大) 当社の代表者である堀江裕介は、当社の創業者であり、設立以来、最高経営責任者として、事業戦略の立案や実行等、会社運営において重要な役割を果たしております。 当社グループは、同氏に過度な依存をしない経営体制の構築を目指し、人材の育成及び強化を図っておりますが、何らかの理由により、同氏に不測の事態が起こった場合には、現状では当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 優秀な人材の確保及び育成について (発生可能性:低、影響度:中) 当社グループは、今後想定される業容拡大に伴い、継続した人材の確保が必要であると考えております。特に利用者向けサービスの構築及び運用面においては高度な技術スキルを要する人材が求められることから、サービス構築のために必要な人材を適切に確保するとともに、育成を行っていく必要があります。 当社グループは、今後の業容拡大に応じて必要な人材の確保と育成に努めていく方針でありますが、必要な人材の確保が計画通りに進まなかった場合には、競争力の低下や業容拡大の制約要因が生じる可能性があり、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)法的規制等に関連するリスクについて ① インターネット関連事業における法的規制について (発生可能性:低、影響度:大) 当社グループがインターネット上で運営しているプラットフォームにおいては各種法的規制を受けており、具体的には、「電気通信事業法」、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(プロバイダ責任制限法)」、「不当景品類及び不当表示防止法」等といった法的規制の対象となっております。また、当社グループは、システム開発やコンテンツ制作等を外注している場合があり、それらの取引の一部は「製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律」(「取適法」)の適用対象となります。当社では、上記を含む各種法的規制に関して、法令遵守体制の整備・強化、社員教育を行っております。 しかしながら、今後インターネット関連事業者を対象とした法的規制の制定又は改正がなされることで、当社の業務の一部が制約を受ける場合又は新たな対応を余儀なくされる場合、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 個人情報の流出について (発生可能性:中、影響度:小) 当社グループは、利用者の登録情報等の個人情報を取得し、利用しているため、個人情報の保護に関する法律が定める個人情報取扱事業者としての義務を課されております。 当社グループは、個人情報の外部漏洩の防止はもちろん、不適切な利用、改ざん等の防止のため、個人情報の管理を事業運営上の重要事項と捉え、保護管理体制の確立に努めており、個人情報管理規程を制定し、個人情報の取り扱いに関する業務フローを定めて厳格に管理するとともに、全従業員を対象として社内教育を徹底する等、同法及び関連法令並びに当社に適用される関連ガイドラインの遵守に努めるとともに、個人情報の保護に積極的に取り組んでおります。 しかしながら、当社グループが保有する個人情報等につき漏洩、改ざん、不正使用等が生じる可能性が完全に排除されているとはいえません。従って、これらの事態が起こった場合、適切な対応を行うための相当なコストの負担、当社グループへの損害賠償請求、当社の信用の低下等によって、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 知的財産権について (発生可能性:低、影響度:小) 当社グループは、本書提出日現在、日本にて「クラシル」、「TRILL」(トリル)等の商標登録を有しております。今後展開を検討している国やサービスを含め、それらの商標、ロゴ等については、原則として、商標権を取得する方針であります。当社が保有する知的財産を侵害されるおそれのある場合には、顧問弁護士や弁理士等と連携し、必要な処置を講じてまいります。また、当社が商標など知的財産権を取得する場合は、十分な検証を行い、他社の知的財産権を侵害しないよう慎重に対応してまいります。 しかしながら、当社グループのサービスを表す商標を他社が取得した場合又は当社による他社の知的財産権侵害が問題となる場合、訴訟へと発展することも考えられ、その結果、当社による商標の利用が制約されたり、当社グループが損害賠償等の責任を負う場合には、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 第三者との係争について (発生可能性:低、影響度:小) 当社グループは、コンプライアンス活動の推進により、法令違反、情報漏洩等を防止し、法改正等への適切な対応、契約行為が及ぼす法的効果の十分な検討を行うことで、訴訟に発展するリスクを排除するよう努めております。 しかしながら、当社グループの役員及び従業員の法令違反等の有無にかかわらず、取引先、従業員その他第三者との予期せぬトラブルや訴訟等が発生する可能性があります。訴訟手続は、一般的に時間や費用がかかるものであり、勝敗如何によらず、経営上の混乱やレピュテーションの低下を招く可能性があります。さらに、訴訟の結果として当社にとって不利な判決が出された場合、当社は多額の損害賠償義務を負う可能性があります。また、相手方と和解に至った場合でも、和解の条件次第では、同様に当社にとって不利な条件を受忍せざるを得ない場合も考えられます。したがって、第三者との係争が発生した場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)親会社グループとの関係について (発生可能性:中、影響度:小) ① 親会社が株主総会の決議事項に関する支配権又は重大な影響力を有することについて 当社は、LINEヤフー株式会社が当社発行済普通株式の過半数(本書提出日現在で同社のCVCであるYJ2号投資事業組合の保有株式も合わせて当社の議決権の54.54%)を所有しており、同社の子会社であります。 同社は、連結関係を維持するために必要となる当社株式数を継続的に所有する方針です。そのため、LINEヤフー株式会社は、当社の株主総会の特別決議を要する事項(例えば、吸収合併、事業譲渡、定款変更等を含みますが、これらに限りません。)を単独で可決することはできないものの拒否権を有するとともに、株主総会の普通決議を必要とする事項(例えば、取締役の選解任、剰余金の処分や配当等を含みますが、これらに限りません。)を単独で可決することが可能であることになり、当社に重要な影響を及ぼしうることになります。また、当社の経営及びその他事項について、同社の利害は、当社の他の株主の利害とは異なる可能性があります。これに対しては、当社は社外取締役を4名選任しており、他の株主の利益保護の視点から監督の実効性を確保しております。 同社との良好な関係は、当社の事業及び同社とのグループシナジーにとって重要です。何らかの理由により両社の関係が悪化した場合若しくは悪化したと受け取られた場合又はグループシナジーの前提である連結関係が継続されない場合、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社は、後述の「(5)親会社グループとの関係について ④ 取引関係について」に記載のとおり、LINEヤフー株式会社と取引を行っています。当該取引については、契約条件に従って契約が終了する場合又は両者の合意により契約内容が変更される場合があります。さらに、当社はLINEヤフー株式会社のコンテンツプロバイダーの一社でありますが、LINEヤフー株式会社が同社にコンテンツを提供するコンテンツプロバイダーに関して、求めるコンテンツの種類・内容・量等の方針を変更する場合や同社がユーザー・エクスペリエンス観点でメディア面の改変等を行う場合(例えば、コンテンツの掲載場所、掲載順位、コンテンツに関するタブの表示位置等の改変等)があります。このような変更や改変等により、当社のコンテンツにも変更や改変等が必要になる場合、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 親会社グループ内における当社の位置づけについて 当社の最終的な親会社であるソフトバンクグループ株式会社は、持株会社として傘下に多数の関係会社を擁し、持株会社投資事業、ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業、ソフトバンク事業、AIコンピューティング事業、その他の5つを報告セグメントとして区分しており、様々な分野・地域で事業活動を行っています。当社の直接的な親会社グループであるLINEヤフー株式会社は、ソフトバンクグループ株式会社の「ソフトバンク事業」に属しています。また、当社の直接的な親会社グループであるLINEヤフー株式会社は、メディア事業、コマース事業、戦略事業の3つを報告セグメントとして区分しており、当社は「メディア事業」に属しております。 当社は、「メディア事業」領域の中で「クラシル」、「TRILL」(トリル)及び「レシチャレ」など複数のサービスを展開し、広告収入やアフィリエイト収入などを得ております。様々な事業領域において多岐にわたる事業を展開している親会社グループ内において、サービスのコンセプトやターゲットなどの観点で違いはあるものの、広義には類似性を有する事業を営む会社が複数存在しております。しかし、これまで直接的な親会社であるLINEヤフー株式会社から一方的な事業調整や制約等を受けた事実はなく、当社は親会社グループから独立性を確保して経営及び事業を行っております。直接的な親会社を含む親会社グループは新たな事業や投資の検討を日々行っていることから、当社と類似性を有する事業を営む親会社グループ内の会社が増減する可能性がありますが、ソフトバンクグループ株式会社及びLINEヤフー株式会社ともに上場子会社の経営の自立性や独立性を尊重した事業運営を行っていることから、当社は、親会社グループが今後も当社の経営や事業に積極的に関与する等の意向はないものと認識しております。 親会社グループ内の他社同様、当社も事業成長、事業拡大及び投資機会の追求を進めていくため、今後の事業展開等によっては、当社の主要事業が親会社グループ内の会社の事業と競合する可能性があります。当社としては、それらの会社との連携を検討するなどの対応を行っていく方針ですが、競合の状況によっては、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、本書提出日現在、当社は直接的な親会社であるLINEヤフー株式会社から取締役として米谷昭良氏を受け入れており、同氏は当社取締役と親会社グループの株式会社マイベストの取締役を兼務しておりますが、同氏と当社との間では、同氏が当社に関する機密情報を外部に共有しないこと等を定めた秘密保持契約を締結しております。さらに、今後においても当社と親会社グループ内の会社との間で役職員を兼務する当社役員が発生する場合には、当該役員と秘密保持契約を締結する方針であり、将来的に親会社グループ内の会社において競合関係が発生した場合においても、当社の情報が流出する可能性は高くないものと当社では考えておりますが、万が一そのような事態が生じた場合には、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 派遣取締役について 経営陣を強化することを目的として、当社の取締役のうち、1名がLINEヤフー株式会社からの派遣取締役となります。当社では、経営の独立性を一層高める観点から、社外取締役が4名就任しております。取締役会全体の構成から判断しても派遣取締役の存在により当社の独立性が阻害されるといった状況にはなく、当社の独立性は十分に確保されているものと考えております。 ④  取引関係について 当社は、LINEヤフー株式会社をはじめ親会社グループ各社と取引を行っています。当連結会計年度末時点における主な取引は次のとおりです。なお、親会社からの債務保証は受けておりません。 取引の内容   取引先   取引金額(千円)   取引条件等の決定方法 アドネットワーク広告枠の提供等   LINEヤフー株式会社   913,250   取引約款での契約であるため、独立第三者と取引条件が同一であり、通常の営業取引であるものと判断しております。 当社の独立性の観点を踏まえ、関連当事者との取引については、当該取引の事業上の必要性と取引条件の妥当性など取引内容について審議し、社内規程に定められた承認を得ることとし、取引の健全性及び適正性を確保する体制を築いています。 (6)その他のリスクについて ① 潜在株式の行使による当社株式価値の希薄化について (発生可能性:高、影響度:小) 当社は、当社役員、従業員等に対し、当社の業績向上への意欲や士気を高めることを目的として、新株予約権付与によるストック・オプション制度を採用しております。当連結会計年度末時点における新株予約権にかかる潜在株式数は2,463,740株であり、発行済株式総数42,618,560株の5.7%に相当しております。また、今後も当社役員及び従業員の士気向上と優秀な人材確保を目的として新たなストック・オプションによる新株予約権の発行を検討しております。 これらの新株予約権が権利行使された場合、当社株式が新たに発行され、当社の1株当たりの株式価値は希薄化し、株価形成に影響を与える可能性があります。 ② 当社株式の流動性について (発生可能性:中、影響度:中) 本書提出日、当社の親会社であるLINEヤフー株式会社は、同社のCVCであるYJ2号投資事業組合の保有株式も合わせると当社の議決権の54.54%を所有しており、今後も連結関係を維持するために必要となる当社株式数を継続的に所有する方針です。 今後は、当社の事業計画に沿った成長資金の公募増資による調達、役職員への一部売出しの要請、ストック・オプションの行使による流通株式数の増加等を勘案し、これらの組み合わせにより、流動性の向上を図っていく方針でありますが、何らかの事情により流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。 また、親会社が当社株式を市場内外で売却する場合又はその懸念が市場において認識される場合、当社株式の需給の悪化又はそのおそれにより、当社株式の市場価格に悪影響を及ぼす可能性があります。 ③ 配当政策について (発生可能性:低、影響度:小) 当社グループは、株主に対する利益還元を重要な経営課題と認識しており、経営成績及び財政状態を勘案して、利益還元政策を決定していく所存であります。 しかしながら、当社グループは現在、成長過程にあると考えており、内部留保の充実を図り、事業の効率化と事業拡大のための投資等に充当し、なお一層の業容拡大を目指すことが、株主価値の拡大に繋がると考えております。 現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定でありますが、将来においては、各期の経営成績及び財政状態を勘案しながら、株主への利益還元を検討していく方針ではあります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社グループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との比較・分析の記載はしておりません。 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①  経営成績の状況 当社グループは、「BE THE SUN(世界に明るく大きなインパクトを与える存在になる)」を企業としてのビジョンに掲げ、広く人々の支えになるサービスを生み出す会社になることで、そのビジョンを実現していきたいと考えております。 そのような考えのもと、料理などのライフスタイルコンテンツを提供する「メディア」、小売企業や食品飲料メーカー等に対して販売促進や集客に関する課題を解決する「購買」、主にクリエイターのマネジメントサービスを提供する「LIVEwith」(ライブウィズ)からなる「その他」といった事業を展開しております。 当連結会計年度においては、レシチャレ関連のユーザー数(MAU)が前四半期対比26万増加の316万となったことに加え、提携する小売企業(リテールパートナー)の拡大や既存取引先との案件拡大によって、購買事業の売上高を大きく成長させることができました。結果として、購買事業の通期売上比率は前事業年度より10.7%増加の35.5%となりました。加えて、メディア事業においても、内製コンテンツの制作や内部回遊施策などの調整により、PVが好調に推移し、想定より良好な結果となりました。 また、2025年11月に、VTuber事業を2社よりそれぞれ譲受するために子会社を設立し、2026年1月に事業譲受を完了いたしました。その他事業における事業安定性の確保及びイベント運営やグッズ販売の領域における知見と運用体制の獲得を目的としています。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は17,001,320千円、売上総利益は8,055,437千円、Non-GAAP営業利益は3,621,806千円、経常利益は3,507,471千円、親会社株主に帰属する当期純利益は2,461,113千円となりました。 ②  財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は14,371,077千円となりました。主な内訳は現金及び預金が9,105,754千円、売掛金及び契約資産が2,544,263千円、有価証券が2,493,863千円となります。 固定資産は2,548,621千円となりました。主な内訳は繰延税金資産が1,219,579千円、のれんが620,840千円、投資有価証券が286,717千円、建物が186,533千円となります。 (負債) 当連結会計年度末における負債は3,673,647千円となりました。主な内訳はユーザー還元引当金が1,259,881千円、未払金が1,103,921千円、未払法人税等が899,999千円となります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は13,246,050千円となりました。主な内訳は資本金190,840千円、資本剰余金3,797,988千円、利益剰余金9,244,920千円となります。 ③  キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、11,599,617千円となりました。当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、2,869,146千円の収入となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が3,505,791千円、ユーザー還元引当金が489,600千円増加した一方、売上債権が514,118千円増加、法人税等の支払が1,036,334千円あったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、355,800千円の支出となりました。これは主に、事業譲受による支出202,936千円、投資有価証券の取得による支出115,127千円、有形固定資産の取得による支出31,552千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、177,198千円の収入となりました。これは主に、ストックオプションの行使による収入179,621千円によるものであります。 ④  生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。 b.受注実績 提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度のサービス区分別の販売実績は、以下のとおりであります。 なお、当社グループはプラットフォーム事業の単一セグメントのため、セグメントごとの記載は行っておりません。 サービス区分   金額(千円)   前期比(%) メディア   8,030,106   ― 購買   6,028,816   ― その他   2,942,397   ― 合計   17,001,320   ― (注)1.「メディア」の主な内訳は、「クラシル」及び「TRILL」(トリル)のすべての収益と、「レシチャレ」におけるアドネットワーク広告及び掲載(電子チラシ)、「購買」の主な内訳は、「レシチャレ」におけるレシチャレ収益やアフィリエイト収益、「その他」の主な内訳は、「LIVEwith」(ライブウィズ)事業におけるライブ配信等であります。 (注)2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下のとおりであります。 (注)3.当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前期比については記載しておりません。 相手先   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%) Google Asia Pacific Pte.Ltd.   2,404,278   14.1 TIKTOK PTE.LTD.   1,929,737   11.4 (注)主な取引先別の販売実績のうち、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満の相手先につきましては記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①  重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 及び (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②  経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の分析 (売上高、営業利益) 当連結会計年度における売上高は17,001,320千円、営業利益は3,463,148千円となりました。 売上高は、主に「レシチャレ」のアドネットワーク広告収益・アフィリエイト収益・レシチャレ収益の伸長及びライブ配信売上が好調に推移したこと等によるものであります。 また売上原価は、「レシチャレ」のコイン発行費用の増加、販売費及び一般管理費は、「レシチャレ」のユーザー獲得のため広告宣伝費が増加しております。 (経常利益) 当連結会計年度における経常利益は3,507,471千円となりました。 これは、受取利息28,853千円、為替差益24,152千円を営業外収益に計上したこと等であります。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は2,461,113千円となりました。 これは、法人税、住民税及び事業税1,344,078千円計上したこと等によるものであります。 b.キャッシュ・フローの状況の分析 「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ③  資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループのプラットフォーム事業は成長を続けております。このような状況下、既存事業の成長を継続させるため、主に自己資金を広告宣伝費及び人件費に充当しております。 なお、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、11,599,617千円となっております。 ④  経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑤  経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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