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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

片倉工業

Katakura Industries Co.,Ltd.3001 · Standard · 繊維製品

ショッピングセンター運営から消防車製造まで。繊維の老舗が不動産・医薬・機械事業でポートフォリオを組む。

概要

片倉工業は1873年創業の製糸企業を源流とする老舗繊維メーカーである。1920年に片倉製糸紡績株式会社として設立され、現在は不動産、医薬品、機械、繊維の4事業を柱に展開する。2025年12月期の連結売上高は407億円、営業利益59億円、純利益58億円。従業員数は900人。コクーンシティなどの不動産事業が収益の基盤であり、子会社トーアエイヨーや日本機械工業などを通じた多角化を進めている。

不動産事業を収益基盤とする多角化企業

片倉工業は1920年の製糸会社から出発し、繊維事業の衰退に伴い事業を多角化した。現在は不動産事業が連結売上高の約29%を占め、営業利益の大半を稼ぐ収益基盤である。医薬品事業は子会社トーアエイヨーが循環器系の後発医薬品を製造し、機械関連事業では日本機械工業が消防自動車を手がける。繊維事業は耐熱性繊維と水溶性繊維に特化し、その他にビル管理、ITサービス、訪花昆虫などがある。連結子会社8社を擁し、グループ全体で安定的な収益構造を築いている。

さいたま新都心のコクーンシティを核とする不動産事業

不動産事業の中心はさいたま新都心の社有地に立つ複合商業施設「コクーンシティ」である。2004年にコクーン1(旧カタクラ新都心モール)を開業し、2015年にコクーン2・3を加えて三大棟体制が完成した。2025年12月期の不動産売上高は117億円(前期比5.0%増)、営業利益44億円。地方にも松本ショッピングセンター(1981年開設)や福島ショッピングセンター(2021年開設)など複数の物件を保有し、物件のライフサイクルに応じた再投資で収益性を維持している。

医療用医薬品で収益を支えるトーアエイヨー

医薬品事業は1943年設立の東亜栄養化学工業(現トーアエイヨー)が担う。虚血性心疾患、高血圧、不整脈などの循環器領域を中心に医療用医薬品を製造販売する。2025年12月期の売上高は117億円(前期比5.8%減)だが、希望退職の実施による固定費削減で営業利益は9.6億円と前期比359%増の大幅増益となった。後発医薬品の上市や剤形追加・適応拡大を進め、循環器領域にとどまらない幅広い開発にも取り組んでいる。

機械関連事業と繊維事業の現状

機械関連事業では子会社日本機械工業が消防自動車と防災機器を製造する。2025年12月期は半導体供給の回復で過年度の受注繰越分の販売が進み、売上高78億円(前期比27%増)、営業利益7.7億円。同年5月にはドイツ・マギルス社と日本国内代理店契約を締結し、はしご車などの高所作業車両の販売・メンテナンスを開始した。繊維事業では子会社ニチビが耐熱性繊維・水溶性繊維を生産し、売上高68億円、営業利益7.3億円。2026年後半に第4号焼成炉の稼働を計画し生産能力増強を図る。

業界の中での役割は複合事業体(不動産、医薬品、機械、繊維、その他)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
407億円
営業利益
59億円
営業利益率
14.5%
純利益
58億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
不動産117億円28.8%44億円37.6%
医薬品117億円28.8%10億円8.5%
機械関連78億円19.2%8億円10.3%
繊維68億円16.7%7億円10.3%
その他(注)126億円6.4%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01不動産(商業施設・賃貸)主力

ショッピングセンターの運営、不動産開発・賃貸を中核事業として展開。当社と子会社の三全が不動産の利用・売買・開発・賃貸を手掛ける。

主な製品・サービス1
ショッピングセンター運営
自社開発・運営するショッピングセンターのテナント管理、集客施策などを実施。

02医療用医薬品(循環器領域)準主力

子会社トーアエイヨーが虚血性心疾患や高血圧、不整脈などの循環器系の医療用医薬品を製造・販売。

03消防車両・防災機器準主力

子会社日本機械工業が消防自動車や防災機器を製造・販売。また、スイスのマギルス社製はしご車などの高所作業車両の輸入販売代理店として、日本市場での販売とメンテナンスサービスを提供。

主な製品・サービス2
消防自動車
消火活動や救助活動に用いる消防車両を製造・販売。
マギルス社製はしご車
輸入販売代理店として取り扱う高所作業車両。消防活動で使用される。

04繊維(機能性繊維・衣料品)準主力

子会社ニチビは水溶性繊維や耐熱性繊維などの機能性繊維を製造・販売。オグランジャパンは肌着・靴下などの衣料品やエプロンの企画・販売、ブランドライセンス業を展開。

主な製品・サービス2
水溶性繊維・耐熱性繊維
特殊な機能を持つ産業用繊維。水に溶ける、熱に強いなどの特性を活かし、各種用途に供給。
肌着・靴下・ブランドライセンス
アパレルブランドの企画・販売とライセンス事業。

05その他(ビル管理・IT・印刷・ミツバチ販売)その他

ビル管理サービス、ITサービス、印刷紙器製造、交配用ミツバチの販売など、多岐にわたる事業を展開。

製品と技術

耐熱性繊維と水溶性繊維——機能性繊維の二本柱

子会社ニチビが手がける機能性繊維の主力は耐熱性繊維と水溶性繊維である。耐熱性繊維は高温環境でも特性を維持し、産業用フィルターや防護服などに使用される。水溶性繊維は水中で溶解する特性を持ち、アパレル用途の仮縫いや医療用不織布に活用される。2025年12月期の繊維事業売上高は68億円で、営業利益は7.3億円。2026年後半には第4号焼成炉の稼働を予定し、生産能力を増強する。海外市場開拓も進め、耐熱性繊維を中心に需要動向を踏まえた販売を強化している。

消防自動車とマギルス社製はしご車——機械関連事業の製品群

機械関連事業では子会社日本機械工業が消防自動車と防災機器を製造する。主に自治体向けの消防ポンプ車、化学車などを手がけ、2025年12月期の売上高は78億円。2025年5月にはドイツの消防車メーカーMAGIRUS GmbHと日本国内代理店契約を締結し、マギルス社製のはしご車を中心とする高所作業車両の販売・メンテナンスを開始した。これにより製品ラインナップが拡充し、収益力の向上が期待される。販売代理店との連携強化や海外メーカーとの協業を通じた事業の安定化を図っている。

トーアエイヨーが手がける循環器系医療用医薬品

トーアエイヨーは虚血性心疾患、高血圧、不整脈などの循環器領域を中心に医療用医薬品を製造販売する。後発医薬品(ジェネリック)が主力で、毎年の薬価改定に対応しながら新規後発薬の上市や既存薬の剤形追加・適応拡大を進めている。2025年12月期の医薬品事業売上高は117億円。希望退職による組織改革の効果で営業利益は9.6億円と大幅改善。循環器領域にとどまらず、幅広い医薬品の開発にも取り組み、収益性の改善と事業の安定化を図っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

繊維製品のなかでの位置

紡績大手、安定収益で中位

片倉工業は収益規模400億円前後の紡績大手で、グンゼ(3002)や富士紡ホールディングス(3104)などと競合する。2024年12月期の営業利益率10.4%と改善傾向にあり、2025年12月期は14.5%とさらに向上見込み。同業他社と比較して業績安定性は高いが、売上高はグンゼの約半分。内需依存度が高く、海外展開が限定的なため成長鈍化リスクがある。

強み

  • 営業利益率が10.4%から14.5%へ急改善、コスト管理や高付加価値品へのシフト奏功。
  • 売上高は400億円前後で推移、大幅な変動が少なく安定的な事業基盤を持つ。
  • 長年の歴史と信頼で、国内繊維市場で一定のブランド認知と顧客基盤を確立。
  • 有利子負債が少なく、自己資本比率も高く、財務の安定性が高い。

課題

  • 海外売上高比率が低く、国内市場縮小の影響を直接受けやすい構造。
  • グンゼと比べ売上高で劣り、規模の経済で競争力に差が出る。
  • 売上高が横ばい傾向で、新たな成長ドライバーが見えにくい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

繊維製品の時価総額近傍。太字が片倉工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13569セーレン2,201億円12.9倍
23591ワコールホールディングス2,166億円15.8倍
33106倉敷紡績1,879億円14.1倍
43201日本毛織1,457億円13.2倍
53002グンゼ1,303億円257.8倍
63001片倉工業1,065億円12.6倍
78016オンワードホールディングス1,050億円10.0倍
83302帝国繊維840億円16.5倍
93103ユニチカ830億円4.6倍
103608TSIホールディングス793億円20.7倍
113612ワールド590億円9.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

製糸産業の拡大と片倉製糸紡績の設立(1920年)

片倉工業の起源は1873年に創業した製糸業である。製糸・蚕種・紡績事業の拡大に伴い、1920年3月に片倉組を改組し片倉製糸紡績株式会社を資本金5,000万円で設立、本社を東京の京橋に置いた。当時、日本最大のシルクメーカーとして「カタクラシルク」ブランドを世界に広めた。1939年9月には1872年創設の官営富岡製糸場(株式会社富岡製糸所)を合併し、生産規模を拡大した。この合併は1987年まで続いた。

戦時下の社名変更と多角化の萌芽(1943年)

1943年11月、社名を片倉工業株式会社に変更。同年10月には東亜栄養化学工業(現トーアエイヨー)を設立し、医薬品事業に参入した。これが後の多角化の第一歩となる。戦後1946年11月には大宮製作所を新設し、機械事業の基盤を築いた。1949年5月に東京証券取引所に株式上場。1950年代には片倉ハドソン靴下で婦人靴下事業、1960年にはメリヤス肌着事業を開始するなど、繊維の川下展開を進めた。

繊維不況と不動産事業への本格参入(1967年)

1960年代後半、国内製糸業の衰退に直面し、片倉工業は遊休資産の活用に乗り出した。1967年6月、旧製糸工場跡地に大宮ゴルフセンターを開設し、不動産開発事業を開始。1983年4月には大宮カタクラパーク(現コクーンシティの一部)を新設し、本格的な商業施設運営に乗り出した。1988年には蚕糸事業を熊谷工場と沼津蚕種製造所に集約し、効率化を図ったが、1994年には両施設を休止し、蚕糸製造業務から完全撤退した。

製糸事業からの撤退と機能性繊維へのシフト(1988-1994年)

1988年、蚕糸事業を1製糸工場(熊谷工場)と1蚕種製造所(沼津)に集約したが、1992年に熊谷工場の生糸製造を中止。1994年には両施設を休止し、創業以来の蚕糸製造から完全撤退した。一方、繊維事業は機能性繊維へと転換し、1994年から2000年にかけて松江、いわき、宮之城、熊谷にフィラチャー(長繊維不織布)工場を相次いで新設した。また、この時期に地方商業施設の開発も加速し、1996年には熊本ショッピングセンターを開設した。

さいたま新都心の再開発とコクーンシティの拡充(2004-2015年)

2004年9月、さいたま新都心の社有地にカタクラ新都心モール(コクーン1)を開業。2006年には沼津カタクラパークを開設。2013年3月には東京スクエアガーデンを竣工し、首都圏での不動産ポートフォリオを強化した。2015年4月、大宮カタクラパークとカタクラ新都心モールを統合し「コクーンシティ」としてリニューアル。同年7月にはコクーン3を新設し、三大棟体制が完成した。2021年10月には福島ショッピングセンターを開設し、地方物件も拡充した。

M&Aによる新規事業獲得と創業150周年(2023-2025年)

2023年、創業150周年を迎え企業理念を刷新。同年4月にはFPGテクノロジーを買収しカタクラ・クロステクノロジーとしてITサービス分野に進出。2024年7月には三全を連結子会社化し不動産事業を強化した。2025年5月にはドイツ・マギルス社と日本国内代理店契約を締結し、高所作業車両の販売・メンテナンスを開始。繊維事業では2026年後半に第4号焼成炉の稼働を計画するなど、既存事業の強化と新規事業の育成を両立させている。2022年4月には東証スタンダード市場へ移行した。

年表36件を開く

1920年代

  • 1920年3月創業製糸、蚕種、紡績等事業の発展に伴い、片倉組を改組し、片倉製糸紡績株式会社を資本金5,000万円で設立、本社を東京の京橋におく
  • 1928年7月株式会社ジョイント商会を設立(現社名日本機械工業株式会社、連結子会社)

1930年代

  • 1939年9月M&A1872年創設の旧官営富岡製糸場(株式会社富岡製糸所)を合併(1987年休止)

1940年代

  • 1943年10月東亜栄養化学工業株式会社を設立(現社名トーアエイヨー株式会社、連結子会社)
  • 1943年11月商号変更社名を片倉工業株式会社(現社名)に変更
  • 1946年11月大宮製作所を新設、1992年加須市に移転し加須工場と改称(2021年事業撤退)
  • 1949年5月上場東京証券取引所に株式を上場

1950年代

  • 1954年5月創業片倉ハドソン靴下株式会社を設立、婦人靴下事業開始(1968年吸収合併)
  • 1955年10月片倉機器工業株式会社を設立(連結子会社)(2019年事業撤退)

1960年代

  • 1960年7月メリヤス肌着事業開始(2023年連結子会社オグランジャパン株式会社に事業譲渡)
  • 1961年12月日本ビニロン株式会社を設立(現社名株式会社ニチビ、連結子会社)
  • 1965年6月片倉富士紡ローソン株式会社を設立(カフラス株式会社、連結子会社)(2018年事業撤退)
  • 1967年6月大宮ゴルフセンターを新設(2012年休止)、旧製糸工場跡地等の開発事業を開始

1980年代

  • 1981年3月松本カタクラモールを新設(2017年9月松本ショッピングセンターとして新設)
  • 1983年4月大宮カタクラパーク(現コクーンシティ)を新設
  • 1987年10月株式会社片倉キャロンを設立(現社名株式会社片倉キャロンサービス、連結子会社)
  • 1988年3月蚕糸事業の集約効率化により1製糸工場(熊谷工場)1蚕種製造所(沼津蚕種製造所)とする(1992年熊谷工場の生糸製造中止、1994年熊谷工場、沼津蚕種製造所を休止し蚕糸関係製造業務から撤退)

1990年代

  • 1994年5月松江片倉フィラチャーを新設
  • 1995年9月いわき片倉フィラチャーを新設
  • 1996年11月熊本ショッピングセンターを新設
  • 1999年10月宮之城片倉フィラチャーを新設

2000年代

  • 2000年11月熊谷片倉フィラチャーを新設
  • 2004年9月カタクラ新都心モール(現コクーンシティ コクーン1)を新設
  • 2004年10月白石片倉ショッピングセンターを新設
  • 2005年9月富岡工場(旧官営富岡製糸場)の建物等を群馬県富岡市へ寄付(2006年同工場の土地を同市へ売却)
  • 2006年9月沼津カタクラパークを新設
  • 2008年8月オグランジャパン株式会社を設立(同年11月オグラン株式会社の繊維事業を譲受、連結子会社)

2010年代

  • 2013年3月東京スクエアガーデンを竣工
  • 2015年4月M&Aコクーン2の新設に合わせ、大宮カタクラパークとカタクラ新都心モールを統合しコクーンシティを新設
  • 2015年7月コクーン3を新設

2020年代

  • 2021年10月福島ショッピングセンターを新設
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からスタンダード市場へ移行
  • 2023年1月M&A東近紙工株式会社を連結子会社化
  • 2023年4月株式会社FPGテクノロジーの全株式を取得(現社名株式会社カタクラ・クロステクノロジー、連結子会社)
  • 2024年7月M&A株式会社三全を連結子会社化
  • 2025年5月日機マギルス事業部を設置し、高所作業車両等の販売活動・メンテナンス等のサービス活動を開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    構造改革と収益性向上

    事業の安定化と収益性向上のため構造改革を推進。不動産事業を基盤に、成長が期待される機能性繊維分野等へ積極的に投資する一方、既存事業は事業環境や収益構造を踏まえた見直しを継続する。

  2. 02

    M&A等による新事業創出

    M&A等を活用した新たな収益機会の創出を推進し、既存事業の強化と新規事業の育成を両立させることで、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指す。

  3. 03

    サステナビリティとガバナンス強化

    サステナビリティ委員会を通じて人権尊重、環境配慮、地域共生を推進。リスク統括委員会によるリスク管理体制のもとガバナンスを維持・向上し、IT投資やDX推進、サイバーセキュリティ対応を継続する。

  4. 04

    人的資本戦略の推進

    人材を競争力の源泉と捉え、能力・専門性・人格を重視した採用と育成を進める。2025年導入の新人事制度のもと、行動指針を目標設定や人事評価に反映し、従業員の主体的成長と働きがい向上を促す。

  5. 05

    各事業の課題対応

    不動産はコクーンシティの競争力維持・向上と賃貸マンション開発等を推進。医薬品は組織改革の定着と販売提携・後発薬上市等で収益改善。機械関連は生産性向上と製品ラインナップ拡充。繊維は機能性繊維の海外市場開拓と生産体制強化。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で900人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は689万円で、9期前と比べて+29.4%平均年齢は40.6歳、平均勤続年数は11.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月1,381
2017年12月1,350
2018年12月1,292
2019年12月53242.315.31,169
2020年12月58137.313.31,069
2021年12月61437.313.51,059
2022年12月64539.014.01,020
2023年12月66739.113.91,040
2024年12月67239.313.5941436
2025年12月68940.611.8900656

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率17.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 8 / 海外 0、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
賃貸等不動産 対象物件 合計270億円
賃貸等不動産 対象物件 合計
賃貸等不動産対象物件 小計253億円
賃貸等不動産対象物件 小計
賃貸等不動産以外 対象物件 合計145億円
賃貸等不動産以外 対象物件 合計
コクーンシティ — 埼玉県さいたま市大宮区106億円
不動産事業
東京スクエアガーデン — 東京都中央区9,480百万円
不動産事業
トーアエイヨー㈱ — 福島県福島市他9,288百万円
医薬品事業
㈱ニチビ — 静岡県藤枝市他3,499百万円
繊維事業
松江片倉フィラチャー — 島根県松江市1,645百万円
不動産事業
熊谷片倉フィラチャー — 埼玉県熊谷市1,602百万円
不動産事業
日本機械工業㈱ — 東京都八王子市1,184百万円
機械関連事業
ほか16件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ニチビ(注)3
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    トーアエイヨー㈱(注)3,5
    〃 · 連結子会社
    議決権96.9%
  • 国内
    オグランジャパン㈱
    〃 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本機械工業㈱(注)5
    東京都 八王子市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱片倉キャロンサービス
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱カタクラ・クロステクノロジー
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱三全
    埼玉県 さいたま市 大宮区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東近紙工㈱
    福島県 伊達市 · 連結子会社
    議決権72.9%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は407億円営業利益59億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.3%、利益が+43.9%。

売上高
+3.3%
407億円
営業利益
+43.9%
59億円
純利益
+65.7%
58億円
営業利益率
14.5%
前期比 +4.1%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高411億円407億円
営業利益58億円59億円
純利益75億円58億円
1株あたり配当¥60¥60

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は208億円、営業利益は37億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+0.0%、営業利益は+15.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q1071110.310
2023年2Q991010.110
2023年3Q981111.27
2023年4Q963
2024年1Q106109.410
2024年2Q911112.18
2024年4Q1972010.217
2025年2Q2083215.435
2025年4Q1992713.623
2026年2Q2083717.854

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は472億円から407億円へ86%に減った。直近期の営業利益率は14.5%。純利益は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月472237
2013年12月4792010
2014年12月44493
コクーン2の新設に合わせ、大宮カタクラパークとカタクラ新都心モールを統合しコクーンシティを新設
2015年12月48652
2016年12月4692217
2017年12月4622712
2018年12月4432513
2019年12月4403417
2020年12月3964529
2021年12月3763950
2022年12月3432628
東近紙工株式会社を連結子会社化
2023年12月4005130
株式会社三全を連結子会社化
2024年12月394415510.435
2025年12月407597214.558

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高407億円のうち、営業利益として残るのは59億円14.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は58億円、売上の14.3%にあたる。営業利益率は業種中央値3.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金64.1%261億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.6%88億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益14.5%59億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
35.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+10.6pt
14.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+10.1pt
14.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.8pt
6.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが82億円、投資CFが6億円で、差し引きのフリーCFは88億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は124億円で、売上の3.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月30−513−2162
2013年12月43−28−21576
2014年12月21−7131−5058
2015年12月30−6873−3893
2016年12月6223−4485132
2017年12月47−121−10−7448
2018年12月57−18−153971
2019年12月49−36−501335
2020年12月6522−428780
2021年12月4623−4169108
2022年12月−736−3329105
2023年12月366−4142108
2024年12月56−12−634492
2025年12月826−5788124

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は1,530億円。このうち返さなくてよい自己資本が998億円で、自己資本比率は63.8%(業種中央値57.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月1,16366549839.4
2013年12月1,32676855841.2
2014年12月1,38878560339.9
2015年12月1,50979371637.0
2016年12月1,44778965838.4
2017年12月1,44680963740.0
2018年12月1,38377760639.5
2019年12月1,41084656442.5
2020年12月1,34481852642.8
2021年12月1,40087652444.7
2022年12月1,38184553650.6
2023年12月1,39689450253.5
2024年12月1,40889751161.1
2025年12月1,53099853363.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
315億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
593億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
54億円
在庫として抱えている分
負債合計
533億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
99
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率29 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

繊維製品 48社との比較

同じ繊維製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率48社中3位あたり、逆に低いのは配当利回り48社中43位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.3%/中央値 5.5%
P25 2.7%P75 10.3%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
14.5%/中央値 3.9%
P25 1.4%P75 9.8%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
63.8%/中央値 57.9%
P25 39.9%P75 72.6%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.3%/中央値 0.5%
P25 -4.6%P75 5.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.0%/中央値 3.0%
P25 2.6%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,025で、1年前と比べて+12.7%過去52週の値幅のなかでは77%の位置にある。

¥3,025-0.5%1ヶ月+4.6%1年+12.7%時価総額1,065億円
過去52週の値幅
安値¥2,325高値¥3,240

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.6倍
PER (会社予想)12.9倍
PBR0.96倍
配当利回り1.98%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価2988円は、25日線(2727.08円)を約9.6%上回り、75日線、200日線も上回る強い上昇トレンドにあります。直近1か月では15.63%上昇し、52週高値3240円に接近しています。7月30日には出来高が26万株と急増し、その後も高水準で推移しています。RSIは77.7と買われすぎの水準にあり、短期的な過熱感が出ていますが、上昇モメンタムは強いと言えます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 68/100)

PER 16.54倍は業界平均24.53倍を約33%下回り、PBR 0.941倍は平均1.01倍を下回り1倍を割る。ROE 6.3%は平均より低いが、利益成長が堅調で経常利益も増加。配当利回り2.01%は平均2.75%を下回るが、配当性向64.8%で安定。業績は増収増益傾向にあり、バリュエーションは割安圏。ただし、ROEの低さと配当利回りの低さが評価を抑制しており、やや割安感はあるものの、成長性に留意。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.6倍26.6倍
PER (予想)12.9倍
PBR0.96倍1.01倍
ROE6.3%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

繊維需要の縮小が続く一方で、不動産賃貸の安定性とバイオ事業の成長可能性をどう評価するかが争点。強気派は、保有不動産の含み益と低PBRによる株主還元余地、およびバイオ事業の高成長に着目する。弱気派は、繊維事業の構造的な衰退と不動産市況の変動リスク、バイオ事業の収益貢献がまだ小さい点を挙げ、2025年の営業利益率改善を持続可能と見ない。前期に純利益が大きく伸びた背景が一時的要因かどうかも論点。

プラスに働く材料7
  • 不動産含み益と低PBR

    PBR0.94倍は解散価値割れで、含み益を開示すれば株主還元余力があるとみる

  • 2025年営業利益率急改善

    営業利益率が2024年10.4%から2025年14.5%へ大幅上昇し、中核利益が拡大

  • バイオ事業の成長期待

    遺伝子関連バイオは高成長市場で、今後の収益寄与が高まる可能性

  • 営業利益率14.5%まで改善、増益続く2026年12月期影響

    2025/12期営業利益59億円、営業利益率14.5%(前期10.41%)。収益改善が継続

  • 純利益58億円と前期比65%増通年影響

    2025/12期純利益58億円は前期35億円から23億円増加

  • PBR0.94倍と1倍割れ継続影響

    PBR0.94倍と解散価値水準。ROE6.3%向上で株価評価の切り上げ余地

  • 外国人株主比率27.39%と高水準継続影響

    外国人保有比率27.39%。ガバナンス改善やバイサイド需要の支え

マイナスに働く材料7
  • 繊維事業の構造衰退

    繊維セグメントは需要減と海外競争で利益率が低く、成長が見込みにくい

  • 不動産市況の不透明感

    金利上昇やテナント需要減で賃貸収入が変動するリスクがある

  • バイオ事業の実績不足

    売上高に占めるバイオ比率は小さく、収益化まで時間がかかる

  • 売上高407億円と増収率3%どまり通年影響

    2025/12期売上高407億円は前期比3.3%増。大幅増益はコスト改善頼み

  • 営業利益率14.5%の高水準持続は不透明不定影響

    営業利益率は2年で10.41%→14.5%に上昇。反落時は利益が大きく減少

  • 配当利回り2.01%と株主還元が手薄継続影響

    配当利回り2.01%。自己株買いなど還元がなければ株価支援材料に欠ける

  • ROE6.3%は資本コストを下回る懸念継続影響

    ROE6.3%はPBR1倍回復に十分とは言えず、0.94倍のまま

次の決算で確かめる点
不動産賃貸売上高
収益の安定柱であり、市況変動を確認するため
繊維セグメント営業利益率
構造改革が進むかのバロメーターになる
バイオ事業売上高
新規成長の進捗を測る重要な指標
自己資本比率
財務の安全性と、含み益を含めた資産評価の健全性を確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり60で、前期から+20.0%いまの株価に対する利回りは1.98%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥60
1株あたり
配当利回り
1.98%
いまの株価に対して
配当性向
64.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月1025.2
2017年12月1220.052.4
2018年12月120.043.2
2019年12月1416.727.6
2020年12月140.023.6
2021年12月2042.915.5
2022年12月16−20.018.9
2023年12月2025.024.3
2024年12月50150.0117.8
2025年12月6020.064.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥60

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ13,127人。区分でいちばん多いのは金融機関33.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が52.7%を占め、残る47.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
金融機関43.237.540.240.436.833.9
外国法人18.116.428.326.126.827.4
事業法人18.433.416.716.618.018.9
個人・その他17.311.914.215.718.018.6
自己株式2.95.45.45.87.89.7
証券会社2.90.70.61.20.31.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
政府・自治体0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01THE HONGKONG AND SHANGHAI BANKING CORPORATION LTD - SINGAPORE BRANCH PRIVATE BANKING DIVISION A/C CLIENTS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)10.11
02三井物産株式会社6.25
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.55
04損害保険ジャパン株式会社4.87
05株式会社みずほ銀行4.50
06安田不動産株式会社3.69
07農林中央金庫3.36
08CEPLUX- THE INDEPENDENT UCITS PLATFORM 2(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)3.33
09大成建設株式会社3.12
10明治安田生命保険相互会社2.84

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-22
    ゼナーアセットマネジメントエルエルピー(Zennor Asset Management LLP)
    新規の大量保有報告
    5.04%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+806%、1株純資産は14期で+137%。直近期のROEは6.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月201,3031.638.4221.0
2013年12月291,5522.042.071.3
2014年12月81,5750.5166.375.9
2015年12月61,5900.4202.692.3
2016年12月481,5813.028.425.2
2017年12月351,6452.244.252.4
2018年12月371,5602.330.443.2
2019年12月491,7103.027.627.6
2020年12月831,6874.916.123.6
2021年12月1481,8848.216.715.5
2022年12月852,1084.320.418.9
2023年12月922,2644.217.824.3
2024年12月1082,6664.418.5117.8
2025年12月1813,0856.316.064.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/12期の役員報酬は総額639百万円。

氏名役職年齢
上甲亮祐取締役社長(代表取締役)65
柿本勝博取締役 常務執行役員65
水澤健一取締役 執行役員 経理部長56
大室康一取締役(社外)81
桑原道夫取締役(社外)77
金丸哲也取締役(社外)62
真下陽子取締役(社外)56
吉田伸広監査役(常勤)65
五位渕洋監査役(常勤)65
酒井明夫監査役(社外)67
手島俊裕監査役(社外)65

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
その他役員19160252
取締役(社内)14260202
社外取締役6868
社外取締役5050
監査役4949
社外監査役1818

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容825字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは当社及び連結子会社8社を中心に構成され、ショッピングセンターの運営、各種の不動産開発及び賃貸事業を行っている「不動産事業」、医療用医薬品の製造・販売を行っている「医薬品事業」、消防自動車の製造・販売を行っている「機械関連事業」、機能性繊維及び衣料品の製造・販売を行っている「繊維事業」、ビル管理サービス、ITサービス、印刷紙器の製造・販売及び訪花昆虫の販売等の事業を行っている「その他」の事業活動を展開しております。 当社グループの事業に係る位置づけは、次のとおりであります。 なお、これらの事業区分とセグメント情報における事業区分は、同一であります。 不動産事業…………………   当社はショッピングセンターの運営及び各種の不動産賃貸事業を行っております。子会社㈱三全は不動産の利用、売買、開発及び賃貸を行っております。 医薬品事業…………………   子会社トーアエイヨー㈱は虚血性心疾患や高血圧、不整脈等の医療用医薬品の製造・販売を行っております。 機械関連事業………………   当社はマギルス社製のはしご車を中心とする高所作業車両等の一部製品の販売代理店として日本市場における販売活動及びメンテナンス等のサービス活動を行っております。子会社日本機械工業㈱は消防自動車、防災機器の製造・販売を行っております。 繊維事業……………………   子会社㈱ニチビは水溶性繊維、耐熱性繊維等の機能性繊維の製造・販売、オグランジャパン㈱は肌着、靴下等の衣料品やエプロン等の企画・販売、ブランドライセンス業を行っております。 その他………………………   当社は訪花昆虫(交配用ミツバチ)の販売等を行っております。子会社㈱片倉キャロンサービスはビル管理サービスの事業、子会社㈱カタクラ・クロステクノロジーはITサービスの事業、子会社東近紙工㈱は、印刷紙器の製造・販売を行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,556字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)  会社の経営の基本方針 当社は、1873年の創業以来、国内最大手のシルクメーカーとして「カタクラシルク」のブランドを世界に広めると同時に、わが国近代産業の発展に寄与してまいりました。また、長い歴史の中で培われてきた信頼と有形無形の財産の有効活用により事業の多角化を推進し、カタクラグループとして広く社会に貢献してまいりました。 こうした歴史を踏まえ、2023年の創業150周年を契機に、変化の激しい時代の中で今後の10年、20年先の未来に向けて大切にすべきことを明確化し、ステークホルダーの皆様と共有化を図るべく、企業理念を刷新しております。当社グループが目指すべき方向性を「ミッション」、そのミッションを実現するために、役員・全従業員が大切にすべき考え方を「わたしたちの価値観」として掲げ、役員・全従業員の羅針盤としております。さらに、これらを正しく運用できるよう「行動指針」も制定し、企業価値向上に努めております。企業理念の全体像は、当社ホームページで開示しております。 URL:https://www.katakura.co.jp/company/philosophy/index.html (2)  対処すべき課題 今後のわが国経済は、雇用・所得環境の改善がみられる一方、物価や賃金の上昇が継続する中で、個人消費や設備投資は内需を中心に緩やかな回復基調が続くものと考えられます。他方、アメリカの政策動向や欧米の高金利環境の継続、中国経済の停滞、中東やロシア・ウクライナ情勢等の地政学リスクに加え、国内金利の上昇などもあり、先行きについては引き続き不透明な状況が続くものと認識しております。また、物価や人件費の上昇、為替変動によるコスト増加等により、事業環境は一層厳しさを増しています。 このような環境認識のもと、当社グループは引き続き構造改革を推進し、事業の安定化と収益性の向上に取り組んでまいります。不動産事業を基盤としつつ、成長が期待される機能性繊維分野等においては、積極的な投資を行うとともに、既存事業については、事業環境や収益構造を踏まえた構造改革や事業運営の見直しを継続し、将来にわたり安定的な収益基盤の確立に努めてまいります。 あわせて、新規事業の分野においては、M&A等を活用した新たな収益機会の創出を推進することで、既存事業の強化と新規事業の育成を両立させ、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。さらに、安定的な収益の確保を通じて、株主の皆様への利益還元にも引き続き取り組んでまいります。 また、当社グループでは、サステナビリティ委員会の活動を通じて、人権の尊重、環境への配慮、地域社会との共生を推進し、安全・安心な商品・サービスの提供に努めてまいります。あわせて、リスク統括委員会を中心としたリスク管理体制のもと、ガバナンスの維持・向上を図るとともに、IT企画会議を通じて、IT投資やAIを含むDXの推進、サイバーセキュリティへの対応を継続し、事業活動の基盤強化に取り組んでまいります。 さらに、当社では、人材を競争力の源泉と捉え、人的資本戦略の推進を通じて成長を支える基盤の強化に取り組んでまいります。年齢・性別・経歴を問わず、能力・専門性・人格を重視した採用と育成を進めるとともに、2025年から導入した新しい人事制度のもと、当社のミッションである「昨日よりもっと、なくてはならない存在へ。」に基づく行動指針を、個々人の目標設定や人事評価に反映してまいります。これにより、従業員一人ひとりの主体的な成長と働きがいの向上を促し、組織全体の力を高めることで、中長期的な企業価値の向上につなげてまいります。 主要な事業の対処すべき課題は次のとおりです。 (不動産事業) 不動産事業は、さいたま新都心社有地におけるコクーンシティの競争力維持・向上を図るため、引き続き戦略的なテナントリニューアルや施設環境の整備を進め、エリア価値の向上に取り組んでまいります。さいたま新都心社有地再開発計画については、建築費や人件費の上昇、マーケット環境の変化を踏まえ、投資回収や事業リスクを考慮しながら、事業規模や開発時期を慎重に検討してまいります。 また、コクーンシティ周辺で進めている賃貸マンションの開発計画を確実に推進するとともに、地方不動産については、物件ごとのライフサイクルや収益性を踏まえ、適切な再投資や資産の有効活用を通じて、安定的な収益の確保に努めてまいります。 (医薬品事業) 医薬品事業は、毎年の薬価改定等により厳しい事業環境が継続する中、効率的な事業運営を一層推進してまいります。過年度から実施を進めている組織改革の効果を定着させるとともに、他社との新たな販売提携の推進や、自社販売体制における流通経路に応じた営業活動の最適化に取り組んでまいります。あわせて、後発薬の上市や既存薬の剤形追加・適応拡大を進め、循環器領域にとどまらず幅広い医薬品の開発を進めることで、収益性の改善と事業の安定化を図ってまいります。 (機械関連事業) 機械関連事業では、消防自動車事業を中心に、安定的な受注環境のもと、生産体制の効率化や原材料価格等を反映した適正な価格設定を継続してまいります。加えて、仕様の集約による生産性向上や販売代理店との連携強化を進めるとともに、海外メーカーとの協業を通じた製品ラインナップの拡充により、事業の安定性と収益力の向上を図ってまいります。 (繊維事業) 機能性繊維事業では、耐熱性繊維を中心に需要動向を踏まえた海外市場の開拓を進めるとともに、2026年後半に第4号焼成炉の稼働開始を見込み、生産体制の強化等に取り組んでまいります。また、水溶性繊維については、既存用途における販売の維持を図りつつ、将来の展開を見据えた取り組みを継続してまいります。 実用衣料事業では、事業構造の見直しと組織体制の再構築を継続し、収益性の改善を図るとともに、機能性インナー分野の強化を図ってまいります。
事業等のリスク3,564字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のようなものがあります。また、必ずしもリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 また、以下の記載事項は、当社株式への投資に関するリスクの全てを網羅したものではありません。 (1)  自然災害、人的災害 当社グループは、国内に生産工場やショッピングセンターなどの事業所を配置し、海外にも協力工場を持っております。これらの施設は、地震、台風、洪水、火災、停電、感染症の世界的流行(パンデミック)などの自然災害や、テロ、放火、犯罪などの人為的災害により被害を受ける可能性があります。大規模災害等の発生に備えて、安否確認システムを用いた訓練や防災対策の実施に加え、事業継続計画(BCP)を整備し、その内容の見直しや周知を適宜行っておりますが、これらの災害によって従業員が被災し、または当社グループが保有、管理、運営する不動産の価値が低下し、生産活動や営業活動に支障が出た場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 市場動向・競争激化等外部環境の変化 当社グループは、グループ各社における市場動向の把握及び競合他社の状況の理解に努めております。しかし、同業他社の新規参入や既存事業との価格競争の激化、政治・社会情勢の変化による市場シェアの急速な減少、政府の規制変更による製品開発や販売、サービス提供への影響などが生じる場合、これらの事象は当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 金融市況の影響 当社グループは、市場性の高い株式を保有しております。しかし、株式市場が下落し、保有している株式の価値が大幅に減少した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、為替予約を通じて為替レートの変動リスクを管理しておりますが、為替変動が予想を超えた場合、同様に当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、将来の大規模な不動産開発や新規事業への投資資金を調達する際に、金利が大幅に上昇すれば、支払うべき金利が大きく増加し、これも当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループの退職給付制度は、主に確定給付型制度を採用しており、長期金利の変動や株式市場の下落は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)  人材の確保・育成、労務 当社グループは、企業価値のさらなる向上を目指し、優秀な人材の確保と育成を重要な課題と考えております。個々の能力、専門性、及び人格を重視した採用を行い、階層別研修や管理職研修を通じて、将来の会社を担う人材の育成に力を入れております。しかし、想定を超える退職者が出た場合や、事業展開に必要な人材の確保と育成が順調に進まない場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、適正な労務管理を法令に基づいて実施し、労務関連リスクの低減に努めておりますが、労務関連のコンプライアンス違反(雇用問題、ハラスメント、人権侵害など)が発生した場合、訴訟の発生や会社イメージの低下を招き、これも同様に当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 投資・新規事業展開、事業再編 当社グループは、さらなる成長を目指し、不動産開発や新たな工場・設備への投資を進めております。しかし、景気動向の悪化、需要の減少、建築費の上昇などにより投資の収益性が低下し、予定した収益を得られない場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、既存事業とのシナジー効果や事業計画を慎重に分析した上で、将来の業績向上に寄与すると判断した際にはM&Aを実施しております。しかし、市場や競争環境の急激な変化により期待したシナジー効果が得られず、予期せぬ偶発債務が発生したり、計画通りに事業が展開できない場合、減損損失が生じるなど、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、経営の効率化や競争力の強化のために不採算事業の構造改革や事業再構築を進めた場合、その過程で費用が増加することや、一時的な損失が発生することもあり、これらも当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 不動産事業および固定資産 当社グループの不動産事業では、景気動向などにより大型テナントが退店し、その後の建物利用が困難となる場合、多額の解体費用が生じ、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。特に、ショッピングセンター事業では、特定の取引先が複数のショッピングセンターで核テナントとして出店しているため、その取引先が退店する事態に至った場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、当社グループが所有する固定資産に環境問題や土壌汚染が判明した場合、追加の費用が発生すること、開発スケジュールの変更が必要となること、減損が生じることなどがあり、これらも当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 医薬品事業 医薬品の開発には多額な研究開発費用と長い期間が必要とされますが、開発過程で期待された効果が証明されない場合や、重篤な副作用が発生したなどの理由で開発を中止する必要が生じることがあり、その結果、製品の上市や事業の成功には不確実性が伴います。また、医薬品事業は医療政策の影響を受けるほか、薬事規制の下で運営されております。医療費の抑制策や医薬品の開発、製造、販売に関する規制が強化される場合や製造能力・供給体制上の制約、原材料の調達状況等により安定供給に支障をきたす場合があり、これらの結果、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 製品の品質・開発 機械関連事業などにおける製品は、独自の厳しい規格に基づき製造を行っておりますが、製造物責任賠償につながる製品の欠陥が発生した場合、また、予期せぬ事態により製造スケジュールが遅延した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9) サプライチェーン 当社グループが製造する製品の原材料および製品は、基本的に多数の供給元から調達しておりますが、一部の特殊な材料については、供給源が限られており、特定の供給元に依存しております。これらの供給元が操業停止やサプライチェーンの中断など、予期せぬ事態に見舞われた場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、為替レートの変動、原材料の価格高騰、エネルギーコストの上昇などによるコスト増加が、安定した経営コストを維持できない場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 内部統制・コンプライアンス 当社グループでは、コンプライアンスの強化、及び財務報告に係る内部統制を含めた整備を進めております。しかし、従業員による不正行為があった場合や、当社グループが適時に信頼できる財務報告を作成できない場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 情報セキュリティ 当社グループは、個人情報を含む情報資産の漏洩防止策を講じるとともに、情報システムの管理を徹底し、第三者機関によるセキュリティ評価を実施するなど、情報セキュリティの維持・向上に努めております。しかし、業務上の人為的ミスや災害、日々高度化するサイバー攻撃などにより、システムの障害やデータの改ざん、情報漏洩などの被害が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 知的財産 当社グループは、知的財産権の第三者からの侵害について継続的に注意を払っております。しかし、第三者が当社グループの技術を利用して当社グループ製品の市場ないしは関連する市場において知的財産権が侵害を受けた場合、また、当社グループの事業活動が他社製品の知的財産に抵触した場合、その結果次第では、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,508字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当連結会計年度(以下「当期」という。)におけるわが国経済は、米国の通商政策による影響が自動車産業を中心に一部みられるものの、雇用・所得環境の改善が続く中で個人消費に持ち直しの動きがみられるなど、緩やかな回復基調で推移いたしました。また、企業収益の底堅さを背景に設備投資にも改善の動きがみられました。 しかしながら、今後の国内景気については物価や人件費の上昇による個人消費への影響に加え、海外経済の動向を含む通商政策の影響、金融資本市場の変動、中国経済の減速懸念や地政学リスク等の国際情勢の不確実性もあり、依然として先行きは不透明な状況にあります。 このような環境の中、当社グループの業況は、次のとおりとなりました。 当期の売上高は、前期に比べ12億28百万円増収の406億52百万円(前期比3.1%増)、営業利益は前期に比べ17億30百万円増益の58億55百万円(同42.0%増)となり、経常利益は72億17百万円(同31.6%増)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、57億63百万円(同63.5%増)となりました。 セグメント毎の経営成績は、次のとおりであります。 <売上高の内訳> 2024年12月期(百万円)   2025年12月期(百万円)   増減 (百万円)   (%) 不動産事業   11,139   11,699   559   5.0 医薬品事業   12,403   11,681   △721   △5.8 機械関連事業   6,147   7,819   1,671   27.2 繊維事業   6,981   6,818   △163   △2.3 その他   2,751   2,633   △118   △4.3 合計   39,424   40,652   1,228   3.1 イ. 不動産事業 不動産事業では、開業10周年を迎えたさいたま新都心社有地「コクーンシティ」において、戦略的なテナントリニューアルや環境整備を通じ、エリア価値のさらなる向上に取り組んでまいりました。また、その他の地方物件においては、老朽化など物件のライフサイクルを踏まえ、適切な再投資を行うことで、収益性の維持に努めてまいりました。 この結果、不動産事業の売上高は116億99百万円(前期比5.0%増)、営業利益は43億95百万円(同2.9%増)となりました。 ロ. 医薬品事業 医薬品事業では、毎年の薬価改定をはじめとする医療費抑制政策により、厳しい事業環境が継続しております。これらに適応するため、効率的な事業運営を推進し、後発薬の上市や既存薬の剤形追加・適応拡大に注力するとともに、循環器領域にとどまらず、幅広い医薬品の開発に取り組んでまいります。 この結果、医薬品事業の売上高は116億81百万円(同5.8%減)、営業利益は前期に実施した希望退職者の募集による固定費の減少等により9億57百万円(同359.4%増)となりました。 ハ. 機械関連事業 機械関連事業では、車載用半導体不足等の影響により遅延していたシャシの納入が回復傾向にあり、過年度の受注繰越分の販売が順調に進みました。また、原材料高騰を踏まえた販売価格の見直しにより、収益性の改善を図るとともに、販売代理店との連携強化にも取り組んでまいりました。さらに、当社は2025年5月にドイツの消防車メーカーであるMAGIRUS GmbH(以下、「マギルス社」)と、日本国内における販売代理店契約の締結について公表し、6月より、マギルス社製のはしご車を中心とする高所作業車両等の一部製品について、日本市場における販売活動及びメンテナンス等のサービス活動を開始いたしました。 この結果、機械関連事業の売上高は78億19百万円(同27.2%増)、営業利益は7億71百万円(前期は88百万円の利益)となりました。 ニ. 繊維事業 繊維事業の機能性繊維事業では、水溶性繊維はアパレル用途での販売が苦戦したものの、耐熱性繊維は堅調に推移しました。引き続き、生産能力の増強に向けた投資計画を進めてまいります。 また、実用衣料事業では、事業構造の見直しと組織体制の再構築を進めることで収益性の改善を図るとともに、機能性インナーの開発・販売拡大に注力してまいりました。 この結果、繊維事業の売上高は68億18百万円(前期比2.3%減)、営業利益は固定費の減少等により7億31百万円(同12.1%増)となりました。 ホ. その他 その他の区分は、ビル管理サービス、ITサービス、印刷紙器の製造・販売及び訪花昆虫の販売等により構成しております。 印刷紙器及び訪花昆虫の販売減等により、その他の売上高は26億33百万円(同4.3%減)、営業利益は49百万円(同58.3%減)となりました。 ②  財政状態の状況 当期末の総資産額は、前期末に比べ122億63百万円増加の1,530億49百万円(前期末比8.7%増)となりました。 当期末における負債総額は、前期末に比べ22億32百万円増加の532億87百万円(同4.4%増)となりました。 当期末における純資産額は、前期末に比べ100億30百万円増加の997億61百万円(同11.2%増)となりました。 ③  キャッシュ・フローの状況 当期末における連結ベースの「現金及び現金同等物」(以下「資金」という。)は、123億87百万円となり、前期末に比べ31億72百万円の増加(前期末比34.4%増)となりました。 イ. 営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動の結果得られた資金は、82億44百万円(前期は56億43百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益(86億8百万円)や非資金項目である減価償却費(29億1百万円)があった一方、法人税等の支払額(38億21百万円)の支出が影響したためです。 ロ. 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動の結果得られた資金は、6億9百万円(前期は11億94百万円の支出)となりました。これは主に、定期預金の純減少額(21億円)や無形固定資産の売却による収入(7億33百万円)があった一方、有形固定資産の取得による支出(24億67百万円)があったためです。 ハ. 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動の結果使用した資金は、56億81百万円(前期は62億66百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出(19億56百万円)、自己株式の取得による支出(14億44百万円)、配当金の支払額(16億18百万円)があったためです。 ④  生産、受注及び販売の状況 イ. 生産実績 当期における生産実績をセグメント毎に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 医薬品事業   12,076   100.2 機械関連事業   7,515   141.4 繊維事業   3,001   95.6 その他   1,200   85.4 合計   23,794   108.6 (注) 金額は、販売価格ベースで表示しております。 ロ. 受注実績 当社グループは、「機械関連事業」及び「その他」の一部を除き、原則として受注生産ではなく見込生産であります。 なお、受注生産を行っている「機械関連事業」及び「その他」の当期の受注高及び当期末の受注残高は、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 機械関連事業   6,994   89.5   7,192   89.7 その他   1,014   88.4   1   - 合計   8,008   89.3   7,193   89.7 ハ. 販売実績 当期における販売実績をセグメント毎に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 不動産事業   11,699   105.0 医薬品事業   11,681   94.2 機械関連事業   7,819   127.2 繊維事業   6,818   97.7 その他   2,633   95.7 合計   40,652   103.1 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当期末現在において判断したものであります。 ①  財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績の状況 当期における経営成績の概要については、「第2事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッ シュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」をご参照ください。連結損 益計算書の主要項目毎の前期との主な増減要因は次のとおりであります。 イ. 売上高 当期の売上高は、前期に比べ12億28百万円増収の406億52百万円(前期比3.1%増)となりました。 (不動産事業) 不動産事業は、当社運営のショッピングセンター「コクーンシティ」におけるテナントからの賃料収入の増加等により増収となりました。 (医薬品事業) 医薬品事業は、2024年2月に発売した「ベプリジル塩酸塩錠」の売上が寄与したものの、薬価改定の影響により減収となりました。 (機械関連事業) 機械関連事業は、車載用半導体不足等の影響で遅延していたシャシの納入が回復傾向にあり、過年度の受注繰越分の販売が進んだことにより増収となりました。 (繊維事業) 繊維事業は、耐熱性繊維等の販売が堅調に推移したものの、機能性インナーの販売減等により減収となりました。 (その他) 印刷紙器及び訪花昆虫の販売減等により、減収となりました。 ロ. 売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益 売上原価は、前期に比べ13億66百万円増加の260億44百万円(同5.5%増)となりました。売上原価率は前期に比べ1.5ポイント上昇して64.1%となりました。 売上総利益は、売上原価率上昇のため、前期に比べ1億38百万円減益の146億7百万円(同0.9%減)となりました。 販売費及び一般管理費は、前期に比べ18億68百万円減少の87億52百万円(同17.6%減)となりました。 なお、売上高販管費率は、前期に比べ5.4ポイント低下し、21.5%となりました。 以上の結果、営業利益は、前期に比べ17億30百万円増益の58億55百万円(同42.0%増)となりました。 営業利益の増益は、機械関連事業での過年度受注繰越分の販売が進んだこと、さらに医薬品事業における固定費の減少等が寄与したものであります。 ハ. 営業外収益(費用)、経常利益 営業外収益(費用)は、前期・当期とも純額で収益となり、当期は受取配当金の増加があったこと等により、前期に比べ3百万円増益の13億62百万円(同0.3%増)となりました。 以上の結果、経常利益は、営業利益が増益となったことにより前期に比べ17億34百万円増益の72億17百万円(同31.6%増)となりました。 ニ. 特別利益(損失)、税金等調整前当期純利益 特別利益(損失)は、前期・当期とも純額で収益となり、当期は13億90百万円(同27.4%減)となりました。当期は、特別損失の発生は無かったものの、前期に多額の投資有価証券売却益を計上していた反動で特別利益が減少したことにより、前期に比べ純額で5億23百万円減益となりました。 以上の結果、税金等調整前当期純利益は、前期に比べ12億10百万円増益の86億8百万円(同16.4%増)となりました。 ホ. 法人税等、非支配株主に帰属する当期純利益、親会社株主に帰属する当期純利益 法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額を合計した税金費用は、前期に比べ8億60百万円減少の27億93百万円(同23.6%減)となりました。 非支配株主に帰属する当期純利益は、前期に比べ1億67百万円悪化の52百万円の利益(同76.3%減)となりました。 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に比べ22億38百万円増益の57億63百万円(同63.5%増)となりました。 b. 財政状態の状況 イ. 資産の部 流動資産は、前期末に比べ88百万円増加の585億26百万円(前期末比0.2%増)となりました。増減の主要な項目は、現金及び預金、受取手形及び売掛金、仕掛品であり、現金及び預金は10億72百万円増加し、受取手形及び売掛金、仕掛品はそれぞれ4億69百万円、5億20百万円減少しました。 固定資産は、前期末に比べ121億74百万円増加の945億23百万円(同14.8%増)となりました。増減の主要な項目は、投資有価証券、退職給付に係る資産であり、それぞれ104億33百万円、16億95百万円増加しました。 上記により総資産額は、前期末に比べ122億63百万円増加の1,530億49百万円(同8.7%増)となりました。 ロ. 負債の部 流動負債は、前期末に比べ8億26百万円減少の192億68百万円(同4.1%減)となりました。増減の主要な項目は、未払法人税等、預り金であり、未払法人税等は16億52百万円減少し、預り金は9億14百万円増加しました。 固定負債は、前期末に比べ30億59百万円増加の340億19百万円(同9.9%増)となりました。増減の主要な項目は、長期借入金、繰延税金負債であり、繰延税金負債は43億78百万円増加し、長期借入金は19億56百万円減少しました。 上記により負債総額は、前期末に比べ22億32百万円増加の532億87百万円(同4.4%増)となりました。 ハ. 純資産の部 純資産は、前期末に比べ100億30百万円増加の997億61百万円(同11.2%増)となりました。増減の主要な項目は、利益剰余金、その他有価証券評価差額金であり、それぞれ41億40百万円、66億85百万円増加しました。 また、自己資本比率は前期末に比べ2.7ポイント上昇し、63.8%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a. キャッシュ・フローの状況 当期のキャッシュ・フローの分析については、「第2事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b. 経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2事業の状況 3事業等のリスク」に記載のとおりであります。 c. 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資金需要の主なものは、不動産事業における商業施設等の運営費用や、医薬品事業、機械関連事業、繊維事業における製品製造のための原材料の購入、製造費、販売費等の運転資金に加えて、設備投資や研究開発活動費、社有地における開発、またM&A等による事業拡大のための戦略的投資資金であります。 これらの資金需要については、営業活動によるキャッシュ・フローのほか、金融機関からの借入で資金調達を行っております。 運転資金は自己資金と金融機関からの短期借入金を基本とし、効率的な調達を行うために、金融機関と当座貸越契約及び貸出コミットメントライン契約を締結しております。 また、当社及び連結子会社ではグループファイナンス制度を導入しており、資金効率の向上と金融収支の改善に努めております。 開発資金の調達については、金融機関からの長期借入金を基本としております。 また、キャッシュ・フロー関連指標の推移は以下のとおりです。 (キャッシュ・フロー関連指標の推移) 2023年12月期   2024年12月期   2025年12月期 自 己 資 本 比 率(%)   53.5   61.1   63.8 時価ベースの自己資本比率(%)   38.7   45.6   59.7 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   3.5   1.9   1.1 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   34.8   57.2   65.7 (注)  1.各指標の算出方法は次のとおりであります。 (1) 自己資本比率:自己資本/総資産 (2) 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 (3) キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー (4) インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い 2.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 3.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。 4.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。 5.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象 としております。 6.利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 ③  重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者は、会計方針の選択・適用、期末日における資産・負債及び会計期間における収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計上の見積りは、「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

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