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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

MIC

300A · Standard · サービス業

リテール販促の業務プロセスを一貫支援する「リテール販促360°フルサービス」を提供。ドラッグストア向け共同配送や販促DXクラウドを戦略サービスとする。

概要

MIC株式会社(旧社名:水上印刷)は、活版印刷業として1946年に創業した。その後、リテール販促領域に特化し、企画・デザイン・製造・物流までを一貫して手がける「リテール販促360°フルサービス」を提供する企業へと変貌を遂げた。2024年12月に東京証券取引所スタンダード市場に上場。本社は東京都新宿区、従業員数は361名(2026年3月時点)。2026年3月期の売上高は151億円、営業利益17億円を計上する。

印刷業から進化した一貫サービスのビジネスモデル

同社は1946年の活版印刷創業を起点に、印刷製造を核としながら周辺サービスを拡大してきた。現在の主力事業は「リテール販促360°フルサービス」であり、販促物の企画提案、デザイン制作、印刷製造、在庫管理、流通加工、配送、さらに店頭での陳列支援(フィールドサポート)までを自社一貫で提供する。顧客はIT・サービス、リテール、メーカーの3属性に大別され、2026年3月期の売上高はIT・サービス向け54億円、リテール向け54億円、メーカー向け43億円と分散している。同社は個別サービスごとの受注ではなく、販促業務全体のアウトソーシングを提案することで、顧客の販促担当者の負荷軽減とコスト削減を実現している。

ドラッグストア向け共同配送が成長のけん引役

2022年に開始した販促物共同配送サービス「Co.HUB」は、ドラッグストア業界で急速にシェアを拡大している。メーカー各社が個別に店舗へ送っていた販促物を、同社の物流センター「はちフィル」に集約し、店舗ごとに必要な種類・数量に仕分けた上で複数社分をまとめて配送する。これにより店舗側の受取・開梱作業が削減され、段ボール廃棄量約70%、CO2排出量約50%の削減効果が試算されている。2026年3月末時点で34チェーンが導入、全国のドラッグストア店舗カバー率は65%(13,208店舗)に達し、利用メーカー数は433社に上る。2025年にはグッドデザイン・ベスト100に選定され、同事業のビジネスモデル特許も取得済みである。

販促DXクラウドによるデジタルとフィジカルの融合

同社は自社開発のクラウドサービス「PromOS(プロモス)」を提供している。PromOSは販促活動の基幹システムであり、在庫管理システム「Click So-ko」、デザイン編集・発注システム「Edition Now」、発注数量自動集計「Tool Counter」、店舗からの追加発注システム「Promo Store」などの機能を持つ。これにより顧客は複数のサプライヤーに分散していた販促業務を一元的に管理でき、データに基づいた在庫最適化や配送効率化が可能となる。2026年3月期にはPromOSの導入アカウント数が34(前年比+9)に増加し、既存顧客へのクロスセルが進展している。デジタルとフィジカルの両面で販促業務を最適化することが、同社の競争優位性の源泉である。

堅調な財務成長と設備投資の拡大

2026年3月期の売上高は151億円(前期比23.0%増)、営業利益17億円(同68.8%増)、当期純利益12億円(同89.3%増)と大幅な増収増益を達成した。成長の背景にはCo.HUBの新規チェーン獲得や既存顧客との取引拡大、PromOSの普及による業務効率化がある。設備投資は積極的に行われ、2026年3月期には有形固定資産に11億円を投資し、物流センターの増設や新倉庫の契約を進めた。資産合計は124億円、自己資本比率は74.9%と財務基盤は安定している。一方で、売上債権の増加により営業キャッシュフローは3.6億円と前期(7.7億円)から減少したが、投資活動による支出(11億円)を短期借入金で補っている。

業界の中での役割はリテール販促支援サービス事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
151億円
営業利益
17億円
営業利益率
11.3%
純利益
12億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01IT・サービス(通信・金融)主力

通信キャリアや決済サービス企業などに対し、店頭販促物の作成やデジタル販促支援を提供。顧客先へデザイナーや営業を常駐させるBPOも行う。

02リテール(コンビニ・外食・ドラッグストア)主力

小売チェーン向けに販促物の企画・製造・配送を一貫提供。特にドラッグストア市場には共同配送サービス(Co.HUB)を展開し、全国65%の店舗をカバーする。

ドラッグストア業界で事実上の配送プラットフォームとして機能、店舗カバー率は65%。

主な製品・サービス2
Co.HUB (販促物共同配送サービス)
メーカーの販促物を物流センターに集約し、店舗ごとに梱包・共同配送するサービス。配送コストや廃棄物を削減する。
販促DXクラウドサービス (PromOS)
販促物の在庫管理・発注・出荷指示を一元管理するクラウドシステム。複数のツールから構成される。

03メーカー(食品・消費財・製薬・化粧品)準主力

小売店で販売する製品を持つメーカー企業に対し、販促物の企画・製造・フルフィルメント、ラウンダー派遣などを提供。販促活動全体を支援する。

主な製品・サービス1
PromOS
メーカー向けにも提供される販促DXクラウド。作成発注や在庫管理を効率化する。

製品と技術

Co.HUB:ドラッグストア向け販促物共同配送プラットフォーム

Co.HUBは、複数のメーカーが各店舗に個別配送していた販促物を、MICの物流センターに集約し、店舗ごとに仕分けた上で共同配送するサービスである。2022年7月に提供を開始し、2026年3月時点で34チェーン、13,208店舗に導入され、ドラッグストア業界での店舗カバー率は65%に達する。利用メーカー数は433社。特許取得済み(特許第7546325号)のビジネスモデルであり、段ボール廃棄量約70%、CO2排出量約50%の削減効果が試算されている。店舗スタッフの受取・開梱負担を軽減するだけでなく、メーカー側の配送コスト削減にも寄与する。同社はこのサービスを足がかりに、新規顧客を獲得し、他の360°サービスへつなげる戦略をとっている。2025年にはグッドデザイン・ベスト100に選ばれた。

PromOS:販促業務をデジタルで最適化するクラウドスイート

PromOSは、販促活動の計画から実行、評価までを一元管理するクラウドサービス群である。主な機能として、オンライン在庫管理システム「Click So-ko」、デザインテンプレートを使った編集・発注システム「Edition Now」、複数拠点の発注数量を自動集計する「Tool Counter」、店舗からメーカーへ直接追加発注を行える「Promo Store」を備える。これにより、顧客は複数のサプライヤーに分散していた販促業務を統合し、無駄な在庫や配送を削減できる。2026年3月期の導入アカウント数は34と前年から9増加し、既存顧客の囲い込みとクロスセルに貢献している。PromOSは単なるシステム販売にとどまらず、MICの一貫サービスの中核として、顧客の販促インフラを担う役割を果たす。

360°フルサービス:販促の全工程を自社一貫で提供

同社の基本サービスである「リテール販促360°フルサービス」は、業務改善コンサルティング、システム開発、BPO(顧客常駐・キャンペーン事務局代行)、クリエイティブデザイン、印刷製造、フルフィルメント(在庫保管・流通加工・配送)、フィールドサポート(店舗巡回・陳列支援)の7領域をカバーする。顧客は複数の業者を個別に管理する必要がなく、MICが窓口となり全体最適を図る。例えば、コンビニエンスストア向けには店頭POPの企画から印刷、配送、さらに店舗スタッフへの設置指導までを一括で請け負う。これにより顧客の販促担当者は本質的な業務に集中できるとされる。同社の競争優位性は、この一貫性と、現地現物に基づく改善提案にある。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • リテール(コンビニ・外食・ドラッグストア)ドラッグストア業界で事実上の配送プラットフォームとして機能、店舗カバー率は65%。

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

売上高成長中、利益率は業界平均並み

当社はサービス業に属し、売上高は2024年3月期の101億円から2026年3月期の151億円へと約50%増加し、高い成長を見せる。営業利益率も8.13%から11.26%へと改善しており、収益性も向上している。同業他社と比較すると、売上高はジンジブやイシンなどより大きいが、学究社の利益率22%には及ばない。一方で、ダイブグループやマテリアルグループと比べると規模で勝っており、成長性と収益性のバランスは良好である。当社は順調な成長軌道にあり、業界内で有力なプレーヤーとなっている。

強み

  • 売上高が3期連続で増加し、成長率は約22%と高い。
  • 営業利益率が8%から11%へ向上し、収益性が強化。
  • 売上高が151億円と中堅規模に達し、業界内で存在感が増す。
  • 成長しながら利益も改善しており、事業モデルの堅実さを示す。

課題

  • 学究社の22%と比べると利益率が低く、さらなる改善が必要。
  • 同業他社も成長しており、シェア争いが激化。
  • 特定事業への依存が強く、市場変動リスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がMIC

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
19251AB&Company237億円19.4倍
26184鎌倉新書236億円27.9倍
32198アイ・ケイ・ケイホールディングス235億円10.1倍
46072地盤ネットホールディングス234億円115.1倍
5300AMIC232億円18.9倍
69332NISSOホールディングス232億円12.1倍
76040日本スキー場開発226億円16.0倍
82334イオレ226億円
99158シーユーシー225億円7.7倍
102378ルネサンス224億円
112471エスプール221億円16.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

活版印刷の町工場として創業した1946年

1946年7月、東京都新宿区淀橋(現西新宿)にて水上印刷を創業。戦後間もない時期に活版印刷業としてスタートした。当初は小規模な印刷所であったが、1953年6月に資本金35万円で有限会社水上印刷所を設立し、法人組織として本格的な事業展開を開始した。同年には現在の本社所在地である新宿区西新宿五丁目に拠点を置いている。創業から約20年にわたり、印刷技術を基盤に地域密着型の事業を営んでいた。

印刷工場の拡充と組織変更による事業基盤の強化

1964年10月、東京都日野市に日野工場を開設し、印刷生産能力を拡大。1971年12月には株式会社へ組織変更し、社名を「水上印刷株式会社」とした。1974年8月には資本金1,000万円に増資し、経営基盤を固めた。1992年9月には東京都西多摩郡日の出町に多摩工場(現多摩ファクトリー)を開設。同工場は後のフルフィルメントセンターへの発展の礎となる。この時期まで、同社は印刷・加工を専業とする製造業として成長を遂げた。

品質・情報管理の国際認証取得とサービス拡大の幕開け

2000年4月に全社でISO9001(品質マネジメント)を、2006年8月にはISO27001(情報セキュリティ)を取得。これにより、印刷製造の品質と顧客情報の取り扱いにおける信頼性を高めた。2006年9月には印刷製造の周辺サービスを一手に引き受ける「ワンストップサービス」を開始。2011年8月にはコンビニエンス企業向けに「360°フルサービス」の提供を始め、従来の印刷領域を超えた総合サービスへの転換点となる。2012年3月には包装加工・物流センター「サンゲート」を開設し、物流機能を強化した。

外部評価と事業拡大の加速(2013〜2019年)

2013年3月に経済産業省「おもてなし経営企業50選」、2014年3月に同省「グローバルニッチトップ企業100選」に選出され、同社のユニークなビジネスモデルが高く評価された。2017年3月には360°フルサービス部門の基幹センターとして「るのパレット(あきる野フルフィルメントセンター)」を開設。同年11月には東京都産業労働局より「東京都経営革新最優秀賞」を受賞。2019年2月には「Great Place To Work 2019 ベストカンパニー」に選ばれるなど、働きやすさの面でも評価を集めた。2020年7月には本社新社屋が竣工し、企業体質の強化を図った。

社名変更と新たな柱の確立(2021〜2022年)

2021年6月、温室効果ガス削減目標の国際基準「SBT」の中小企業向け認定を取得し、環境への取り組みを明確化した。同年12月、事業領域が印刷から大幅に拡大したことを受け、社名を「MIC株式会社」に変更。2022年7月にはドラッグストア向け販促物共同配送サービス「Co.HUB」の主拠点として八王子フルフィルメントセンター「はちフィル」を開設し、同日にCo.HUBの提供を開始した。このサービスはその後、同社の成長を牽引する戦略事業へと育っていく。2023年11月には大阪OFFICEを開設し、関西エリアへの展開を進めた。

上場とさらなる事業拡大(2024〜2026年)

2024年12月、東京証券取引所スタンダード市場に上場。上場準備と並行してCo.HUBの導入店舗が拡大し、2024年10月時点で全国のドラッグストア10,000店超(カバー率50%)に達した。2025年10月にはCo.HUBが2025年度「グッドデザイン・ベスト100」を受賞。2026年3月には「健康経営優良法人2026 大規模法人部門」に選出された。上場後の2026年3月期には売上高151億円、営業利益17億円を達成し、設備投資も積極化。今後はドラッグストア以外の小売業界や家電業界へのCo.HUB展開を目指している。

年表27件を開く

1940年代

  • 1946年7月創業活版印刷を事業として、東京都新宿区淀橋(現 西新宿)489番地に水上印刷を創業

1950年代

  • 1953年6月創業印刷事業の更なる展開を目的として、資本金35万円で東京都新宿区西新宿五丁目14番3号に有限会社水上印刷所を設立

1960年代

  • 1964年10月印刷工場として、東京都日野市日野台一丁目15番21号に日野工場開設

1970年代

  • 1971年12月商号変更水上印刷株式会社に組織変更及び社名変更
  • 1974年8月資本金1,000万円に増資

1990年代

  • 1992年9月印刷・加工を担う工場として、東京都西多摩郡日の出町平井20番2号に多摩工場(現 多摩ファクトリー)開設

2000年代

  • 2000年4月全社にてISO9001認証取得
  • 2006年8月全社にてISO27001認証取得
  • 2006年9月印刷製造の周りのサービスを一手に引き受けるワンストップサービス を開始

2010年代

  • 2011年8月コンビニエンス企業向けに『360°フルサービス』を提供開始
  • 2012年3月包装加工及び物流センターとして、東京都西多摩郡日の出町平井22番12号に「サンゲート」を開設
  • 2013年3月経済産業省「おもてなし経営企業50選」に選出
  • 2014年3月経済産業省「グローバルニッチトップ企業100選」に選出
  • 2017年3月『360°フルサービス』部門の基幹センターとして東京都あきる野市牛沼1100番地に「るのパレット(あきる野フルフィルメントセンター)」開設
  • 2017年11月東京都産業労働局より「東京都経営革新最優秀賞」受賞
  • 2019年2月「Great Place To Work 2019 ベストカンパニー」に選出

2020年代

  • 2020年7月本社新社屋竣工
  • 2021年5月創業クリエイティブ分野における顧客課題を解決するため、クリエイティブに特化したチーム「WONDER BLUE(ワンダーブルー)」を発足
  • 2021年6月温室効果ガス排出削減目標のグローバル基準である「SBT(Science Based Targets)」の中小企業向け認定(Small and Medium-Sized Enterprises(SMEs))を取得
  • 2021年12月商号変更『360°フルサービス』の進展に伴い、従来の印刷事業から事業領域が大幅に拡大したことを受け、MIC株式会社へ社名変更
  • 2022年7月ドラッグストア向け販促物共同配送サービス(Co.HUB)の主拠点として、東京都八王子市石川町2970番3号に「はちフィル(八王子フルフィルメントセンター)」を開設
  • 2022年7月ドラッグストア向け販促物の共同配送サービス事業(Co.HUB)を提供開始
  • 2023年11月大阪府大阪市中央区南船場三丁目11番10号に「大阪OFFICE」を開設
  • 2024年10月Co.HUBを導入するドラッグストアの全国店舗数カバー率が50%を突破(10,000店超)
  • 2024年12月上場東京証券取引所スタンダード市場へ上場
  • 2025年10月Co.HUBが2025年度「グッドデザイン・ベスト100」を受賞
  • 2026年3月「健康経営優良法人2026 大規模法人部門」に選出

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    既存顧客へのクロスセル深耕

    既存顧客に対し、販促DXサービス「PromOS」の導入を軸に、企画・製造・在庫管理等の『360°フルサービス』を拡充し、1社あたりの取引額を最大化する。

  2. 02

    共同配送サービスを通じた新規獲得

    販促物共同配送サービス「Co.HUB」で新規メーカー顧客を開拓し、取引開始後に『360°フルサービス』へ拡大することで売上拡大を図る。

  3. 03

    自社フルフィルメントセンター増設による収益率向上

    労働集約型作業の自動化設備を導入するとともに、賃貸物件から増設予定の自社フルフィルメントセンター(るのパレット等)へ移転し、収益率を改善する。

  4. 04

    プラットフォーム戦略の業界横展開

    ドラッグストア向けの共同配送サービスを他リテール業界やリアル店舗を保有する他業界へ水平展開し、新規顧客獲得と配送店舗拡大による収益増を目指す。

  5. 05

    優秀な人材の確保と育成

    新卒・キャリア採用を積極的に推進し、課長職へのOJT教育を実施。給与水準を業界平均以上に維持することで、将来の経営人材を確保する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で361人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は588万円で、1期前と比べて+7.6%平均年齢は33.2歳、平均勤続年数は6.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2025年3月54633.06.7354282
2026年3月58833.26.8361471

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率34.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)71.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
るのパレット — 東京都あきる野市2,438百万円
多摩ファクトリー・サンゲート — 東京都西多摩郡日の出町1,274百万円
本社 — 東京都新宿区1,141百万円
その他 — 東京都日野市他137百万円
はちフィル — 東京都八王子市103百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は151億円営業利益17億円前期と比べると増収増益で、売上が+22.8%、利益が+70.0%。

売上高
+22.8%
151億円
営業利益
+70.0%
17億円
純利益
+71.4%
12億円
営業利益率
11.3%
前期比 +3.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高154億円151億円
営業利益20億円17億円
純利益14億円12億円
1株あたり配当¥77¥77

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

3期分

直近は2027年1Qで、売上は34億円、営業利益は3億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2026年2Q70811.46
2026年4Q81911.16
2027年1Q3438.83

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2021年3月期からの6期で、売上は67億円から151億円へ2.3倍に増えた。直近期の営業利益率は11.3%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
クリエイティブ分野における顧客課題を解決するため、クリエイティブに特化したチーム「WONDER BLUE(ワンダーブルー)」を発足
2021年3月67128
ドラッグストア向け販促物共同配送サービス(Co.HUB)の主拠点として、東京都八王子市石川町2970番3号に「はちフィル(八王子フルフィルメントセンター)」を開設
2022年3月8497
大阪府大阪市中央区南船場三丁目11番10号に「大阪OFFICE」を開設
2023年3月10364
東京証券取引所スタンダード市場へ上場
2024年3月10164
2025年3月12310108.17
2026年3月151171711.312

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高151億円のうち、営業利益として残るのは17億円11.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は12億円、売上の7.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.2%106億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.5%28億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.3%17億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
29.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.7pt
11.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.9pt
7.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.2pt
14.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
12.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2026年3月期は営業CFが4億円、投資CFが−11億円で、差し引きのフリーCFは−7億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は31億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2023年3月6−5−5119
2024年3月7−2−2522
2025年3月8−18737
2026年3月4−112−731

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2026年3月期の総資産は124億円。このうち返さなくてよい自己資本が93億円で、自己資本比率は74.8%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年3月79552469.3
2022年3月83622174.8
2023年3月84651977.3
2024年3月87672077.2
2025年3月107832477.4
2026年3月124933174.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
31億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
83億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
31億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
93
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率23 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中75位あたり、逆に低いのは配当利回り534社中342位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.0%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.3%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
74.8%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
22.8%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.4%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,270で、1年前と比べて+20.2%過去52週の値幅のなかでは81%の位置にある。

¥3,270-2.4%1ヶ月+9.0%1年+20.2%時価総額232億円
過去52週の値幅
安値¥2,320高値¥3,490

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.9倍
PER (会社予想)17.2倍
PBR2.55倍
配当利回り2.35%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は3415円で、52週高値に到達。25日線(3000.56円)を+13.8%上回り、短期の上昇が顕著。直近1ヶ月で18.58%上昇と急伸。出来高も8月7日に148,300株まで膨らみ、買いが継続。RSIは93.22と過熱感が強く、短期的な調整リスクがある。200日線(2859.32円)を大きく上回り、長期トレンドも強い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER 19.69倍は業界平均22.98倍を下回り、やや割安。PBR 2.66倍は平均3.31倍を下回るものの、ROE 14%と平均的な収益性。配当利回り2.25%は平均2.31%とほぼ同水準。売上高と利益が増加傾向にあり、成長性は評価できるが、現在のバリュエーションには織り込み済み。業績の伸びを考慮すると、現状の株価はほぼ妥当な水準と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.9倍23.4倍
PER (予想)17.2倍
PBR2.55倍3.51倍
ROE14.0%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

ITサービス需要の拡大を背景に増収増益が続く一方、市場競争の激化や人材確保が課題。強気派は、DX投資の追い風と売上成長、利益率改善を評価する。弱気派は、競合が多く価格競争に陥るリスクや、エンジニア不足による原価高騰を懸念する。今後の業績は、新規顧客獲得のペースと利益率の維持・向上が焦点。

プラスに働く材料7
  • 増収基調が継続

    2023/3期から2026/3期の予想で売上高が103億円から151億円へ拡大。

  • 利益率改善

    営業利益率が2025/3期の8.13%から2026/3期は11.26%と上昇見込み。

  • 株価好調

    過去1年で株価が約30%上昇し、時価総額243億円に成長。

  • 売上高151億円、営業利益17億円で過去最高決算発表後影響

    売上高は前期比22.8%増、営業利益は70%増の17億円。増収増益率が高い

  • 営業利益率11.26%と3.13pt改善通年影響

    売上高151億円×3.13ptで約4.7億円の増益効果

  • 純利益12億円と3期連続増益通年影響

    純利益は前期比71%増の12億円、EPS約173円

  • 予想PER18倍と成長率23%で割安不定影響

    PER18倍に対して売上高成長率22.8%、PEGは1倍を下回る

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    ITサービス市場は新規参入が多く、価格競争に陥る可能性。

  • 人材依存

    エンジニア確保が難しく、人件費上昇で利益圧迫の懸念。

  • PER割高感

    PER19.69倍は業界平均より高く、成長鈍化なら評価修正。

  • 来期の増益率鈍化でPER逆ざや2027年〜2028年影響

    今期営業利益は70%増の17億円。成長が止まるとPER18倍は割高感が強まる

  • 実績PER19.69倍は割高通年影響

    PER19.69倍、ROE14%でPBR2.66倍。成長鈍化時は調整リスク

  • 外国人保有6.09%と低水準継続影響

    外国人保有率6.09%、海外マネーの流入は限定的

  • 時価総額243億円の小型株リスク継続影響

    時価総額243億円、売買が細く下落時の値幅が大きい

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の売上高の先行指標となるため。
営業利益率
競争環境下での収益力維持を確認するため。
従業員数
人員増が売上成長につながるため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり77いまの株価に対する利回りは2.35%。

年間配当
¥77
1株あたり
配当利回り
2.35%
いまの株価に対して
配当性向
40.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥77

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,466人。区分でいちばん多いのは事業法人48.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が60.6%を占め、残る39.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年3月%2026年3月%
事業法人47.348.4
個人・その他31.531.6
金融機関8.212.2
外国法人8.76.1
証券会社4.21.7
外国人個人0.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社エムツー46.44
02水上 光啓16.98
03株式会社日本カストディ銀行5.58
04河合 克也5.09
05日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)3.51
06野村信託銀行株式会社(投信口)2.97
07MSIP CLIENT SECURITIES1.46
08辻 怜子0.84
09眞鍋 悠子0.84
10JP JPMSE LUX RE UBSAG LONDON BRANCH EQCO0.81

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で−100%、1株純資産は6期で−100%。直近期のROEは14.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2021年3月40,854274,71816.1
2022年3月33,355310,68311.418.0
2023年3月681,0846.429.4
2024年3月611,1255.532.8
2025年3月1031,1648.717.926.6
2026年3月1731,31114.015.940.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額242百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
水上光啓代表取締役会長754,505,000
河合克也代表取締役社長 社長執行役員47361,648
谷口大輔取締役 常務執行役員 事業本部長4730,412
腰塚國博社外取締役70
中沢道久社外取締役49
荻野正彦常勤監査役683,000
山本信也常勤監査役55
河合順子社外監査役51
小林聡社外監査役66
石黒陽平上席執行役員
松崎良樹執行役員
松尾力執行役員
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢保有株数
堤翔太郎執行役員
久保健太執行役員
垣内永次社外取締役721,000
田上剣太郎社外監査役51

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4173161320251
社外取締役424246
監査役216168

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容5,828字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 (1)当社のミッション及びビジョン ・ミッション:未来イノベーションCOMPANY より良い未来に向けて、仲間と共にイノベーションを起こす。 ・ビジョン:デジタル×フィジカルで“企業の未来にイノベーションを起こす” 企業の非効率を解消し、挑戦に向き合う時間を創造する。 (2)事業概要 当社は、多様化・複雑化するリテール販促業務において顧客企業が抱える非効率を解消するため、全体最適化を実現する『リテール販促360°フルサービス』(=以降、『360°フルサービス』と表記)を提供し、顧客企業が本質的な業務に集中できる時間を創造しております。顧客企業の課題やニーズに応じて最適なサービスを組み合わせ、マーケティングに関するあらゆる業務を「自社一貫体制」でシームレスに提供することで、リテール販促活動を全体最適化するビジネスモデルとなります。 <リテール販促業務のイメージ> <『360°フルサービス』の提供内容> ・業務改善コンサルティング(現地現物での調査、効果測定、改善提案など)・システム開発(業務システム開発やデータベース構築など)・BPO(デザイナーや営業の顧客常駐、キャンペーン事務局代行など)・クリエイティブデザイン(デジタル、フィジカル領域を問わない企画提案やデザイン制作など)・ものづくり(販促物の印刷製造・加工など)・フルフィルメント(在庫保管・流通加工や共同配送・個別配送など)・フィールドサポート(小売店舗を回り最適な陳列などをおこなうラウンダー派遣や  売場立ち上げ、店舗調査等) 出典:当社社内資料 (3)市場概況 当社がターゲットとするリテール業界とは「物品販売や飲食などのサービス提供のための実店舗を保有する業界」と捉えております。リテール業界の売上規模は80兆円を超える巨大市場(※)であり、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う行動制限の緩和以降、経済活動の正常化とともに更なる拡大基調にあると認識しております。 <リテール業界の売り上げ推移> ※各業界の売上高は各調査結果から当社にて合算したものです。各業界の内訳において重複の可能性があります。 出典:経済産業省「商業動態調査結果」(2026年5月):コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンター 出典:日本チェーンストア協会「2026年度チェーンストア販売概況について」(2026年4月) 出典:総務省「情報通信業基本調査」(2026年3月):通信キャリア 出典:日本フードサービス協会「外食産業市場規模推計」(2025年9月):外食チェーン また、上記リテール業界の中でも特にドラッグストア市場は売上高(商品販売額)及び店舗数ともに拡大を続ける成長市場であり、当社としては同業界向けに展開している販促物共同配送サービス(後述)を成長戦略の柱として位置付けております。 <拡大するドラッグストア市場> 出典:経済産業省「商業動態統計調査」(2026年5月) ※1 内閣府・2024年度国民経済計算 経済活動別国内総生産(名目)の卸売・小売業の構成比より引用 ※2 公益財団法人日本生産性本部「主要産業の労働生産性水準」2024年/就業一人当たりの産業名目労働生産性より引用 ※3 国土交通省「我が国の人口の動向及び将来推計」より引用 (4)当社の提供するサービスとその特色 当社がターゲットとしているリテール業界では、販促サービスに関連するサプライヤーが分散化・多様化しており、また店舗ごとに販促物の作り分け、送り分けといった「変種・変量対応」が必要となることを踏まえ、販促担当者にとってはより業務負担が大きくなるという課題が存在しております。 上記のような業界課題を踏まえ、当社では『360°フルサービス』という形でリテール業界における販促活動に必要なあらゆるサービスを提供しており、それによってリテール企業及びメーカー企業の販促担当者の業務負担を大きく改善するとともに、それらの販促サービスを自社一貫体制で提供することで、スピーディかつフレキシブルに対応し、販促機会を逃すことなく販促効果を最大化することを可能にしております。特に2つの戦略サービスがリテールとメーカー間をシームレスに繋げるハブ機能を担っております。各サービスについては、詳細を以下に記載いたします。 ① 戦略サービスその1:ドラッグストア向け販促物共同配送サービス(Co.HUB) ドラッグストア店舗においては、各メーカー企業から1カ月あたり100~130箱にも及ぶ多量の店頭販促物が日常的に届き、またそれらの販促物は約半数が容積率平均約40%の状態(大きな段ボールの中に小さな販促物が梱包されている)で届くため、店舗スタッフの受取作業や開梱作業の負担になっていることが多く、結果として販促物が使われずに廃棄されてしまうケースがあります(販促物の梱包状態及び店頭利用状況は、当社の店舗実態調査によるものです)。 そうした実態を踏まえ、当社では2022年からドラッグストア向けの販促物共同配送サービス(Co.HUB)を開始致しました。具体的には、メーカー企業の販促物を当社の物流センターである「はちフィル」に一度集約した上で、店舗ごとに必要な販促物の種類や数に応じて梱包(=変種・変量対応)・メーカー複数社分をまとめて共同配送することで、店舗側の受取り負担を減らしております。さらに、メーカー企業が負担する配送費用の削減、廃棄段ボール量の削減・物流の集約化により、環境負担の軽減につながっており、大手ドラッグストアで販促物共同配送サービス(Co.HUB)を導入した際の試算結果では、段ボール廃棄量は約70%削減(当社試算※1)及び物流によるCO2排出量は約50%削減される結果となっております(当社試算※2)。 ドラッグストア向けの販促物共同配送サービス(Co.HUB)は、2026年3月31日時点においてすでに34チェーンが導入しており、全国のドラッグストア店舗20,373店舗(※3)における店舗カバー数は13,208店舗(※4)となり、店舗カバー率は65%であります。また、433社(※5)のメーカー企業が本サービスを利用しており、当社の販促物共同配送サービス(Co.HUB)はドラッグストア業界において、事実上の配送プラットフォームとして機能していると考えております。また新たに家電業界への導入が開始され、更なる継続的な売上拡大を図ってまいります。 <販促物共同配送サービス(Co.HUB)導入後の物流イメージ> 当社の成長戦略において、販促物共同配送サービス(Co.HUB)は「新規顧客獲得のための戦略事業」として位置付けられており、同サービスの立ち上げから約4年で既に433社の新規顧客を獲得(※5)しております。同事業の運営拠点として自社フルフィルメントセンターの増設、新倉庫の契約により、今後の更なる事業成長基盤形成を進めております。 国内における物価上昇の継続や政策動向に対する不確実性、中東情勢の緊迫化をはじめとする不安定な国際情勢の継続、およびこれらに伴うエネルギー・原材料価格の高止まり等の影響により、物流コストは引き続き上昇していくことが予想される中、まさに当社の販促物共同配送サービス(Co.HUB)はこうした物流課題に対して応えていく稀有なビジネスモデル(※6)であると考えており、今後は家電業界における更なる事業展開と他小売業界等においても同事業を展開していきたいと考えております。 ※1 店舗数及びメーカー数は共同配送で送ったメーカーが全て直送だった場合、且つ共同配送導入前の段ボールは全て100サイズ、共同配送時の段ボールは10メーカー以上の場合940*540*290mm、9メーカー以下の場合660*470*140mmを使用すると仮定して試算 ※2 共同配送導入前の段ボールは全て100サイズ、共同配送時の段ボールは10メーカー以上の場合940*540*290mm、9メーカー以下の場合660*470*140mmを使用すると仮定して試算。共同配送の利用が多い上位30社の発送元地域とその地域に該当する県庁所在地を店舗所在地とし、航空便、船便などの陸送以外の配送手段の使用は未考慮とする。算出式は輸送距離/燃費(3㎞/l)/1000*単位発熱量*排出係数*44/12(経産省ガイドライン引用)。 ※3 経済産業省「商業動態統計調査」(2026年5月)より引用 ※4 2026年3月31日時点で当社で配送実施が決定しているドラッグストア店舗 ※5 Co.HUB導入をきっかけに新規取引を開始した顧客数を2026年3月31日時点で集計。 ※6 ビジネスモデル特許を取得済(特許第7546325号) ② 戦略サービスその2:販促DXクラウドサービス(PromOS) リテール企業及びメーカー企業が行う販促活動そのものの効率化を進めるため、当社では販促DXクラウドサービス(PromOS)を自社開発・提供しております。PromOS(プロモス)の語源は「Promotion(販促活動)+OS(オペレーティングシステム)」であり、販促活動の基幹システムとして『360°フルサービス』に含まれる販促業務の指示や進捗確認などができるクラウドサービスです。すでにリテール企業やメーカー企業などの幅広い顧客に導入されており、顧客が別々のサプライヤーに依頼していた販促物の作成発注、在庫管理、出荷指示などは、PromOSを通じて窓口の一元管理化が可能になります。 販促業務の情報とモノの流れを最適化し、メーカー企業から必要なものだけを送るだけでなく、リテール企業からも必要品を追加発注するなど、無駄な配送コストと業務負荷の削減、販促活動の最大化を可能にしております。具体的な機能としては以下の通りとなります。 a. Click So-ko: オンラインで販促物の在庫数確認・出荷依頼・利用実績の確認などが行える在庫管理システム b. Edition Now: 登録されたデザインテンプレートを使用して、オンライン上で販促物デザインの編集や印刷発注までを行えるデザイン編集・発注システム c. Tool Counter: 複数の営業所や店舗に送る販促物の発注数量をオンライン上で自動集計するシステム d. Promo Store: オンライン上でリテール店舗が販促物の追加発注依頼をメーカーに対して直接行えるシステム <PromOS各システムのUIイメージ> (5)売上推移と各サービスの開始時期 直近約15年間で様々なサービス拡充とともに売上を順調に拡大しております。当社の顧客属性はIT・サービス領域、リテール領域、メーカー領域の3つの顧客群に区分され、当社の『360°フルサービス』は、大手コンビニエンスストア様や決済サービス企業様、食品メーカー様をはじめ複数業界の大手企業様にも導入いただいております。 <3つの顧客属性> (A) IT・サービス領域(主に通信、IT、金融) 店頭での決済サービスやポイントサービスなどを実施する顧客群や通信キャリアとして携帯ショップを運営している顧客が該当します。特に店頭での決済サービスやポイント施策の販促活動にあたっては、店頭でのフィジカルな販促物に加えて、アプリやSNS上などでのデジタル販促も行われることが通常であるため、当社のデザイナーや営業担当者が顧客常駐することで、フィジカル、デジタルいずれの販促であってもシームレスに一貫対応できることが他社との差別化につながっております。 (B) リテール領域(主にコンビニエンスストア、外食チェーン、ドラッグストア) 小売店舗を保有し、消費者に対して物品販売等を行っているコンビニエンスストアチェーン、ドラッグストアチェーン、外食チェーンなどの顧客群が該当します。リテール顧客群に対しては、販促物の企画・製造・配送を一貫して行うだけではなく、小売店舗に応じたキッティング梱包、各種販促物の共同配送を行うことで配送費の削減に寄与しています。特にドラッグストア業界においては前述のとおり、販促物共同配送サービス(Co.HUB)を全国65%のドラッグストア店舗に提供しております。これはドラッグストア業界における共同配送プラットフォームとして、他社の参入障壁になっていると考えております。 (C) メーカー領域(主に食品、消費財、製薬、化粧品) 小売店舗にて販売される製品・商品の企画、製造を行うメーカー企業が該当します。メーカー企業は販促活動を行う主体であることから、『360°フルサービス』として、販促物の企画・製造やフルフィルメント(在庫保管・流通加工など)、小売店舗を回り最適な陳列などをおこなうラウンダー派遣など幅広いサービスを「自社一貫体制」で提供することで、販促活動全体の最適化に貢献しております。また、販促DXクラウドサービス(PromOS)が導入されることで、顧客はさらなる改善・最適化が可能になると考えております。 第73期事業年度及び第74期事業年度における販売実績は次のとおりであります。 顧客属性   第73期事業年度(自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   第74期事業年度(自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 販売高(千円)   販売高(千円)   前期比(%) IT・サービス(通信、IT、金融)   3,994,422   5,402,502   135.3 リテール(コンビニエンスストア、外食チェーン、ドラッグストア)   4,509,989   5,419,855   120.2 メーカー(消費財、美容コスメ、製薬、食品)   3,770,650   4,270,074   113.2 合計   12,275,062   15,092,432   123.0 ※当社は『リテール販促360°フルサービス事業』のみの単一セグメントであるため、セグメント情報の記載は行っておりません。 (6)事業系統図 当社の事業系統図は以下の通りです。
経営方針・対処すべき課題4,627字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は「デジタル×フィジカルで“企業の未来にイノベーションを起こす”」というビジョンのもと、リテール販促領域(=主に小売店舗における販促活動領域)において企業が抱える非効率を解消し、顧客を面倒な業務から解放することで、企業が本来向き合うべき「本質的な業務に集中できる時間を創造すること」、そしてその結果として「企業の未来にイノベーションをもたらすこと」を提供価値と捉えております。 (2) 経営戦略等 当社は上記ビジョンのもと、リテール販促領域における『360°フルサービス』事業を提供することで、主にリテール企業やメーカー企業が行う販促活動の全体最適化や業務改善を行っております。具体的には、①業務改善コンサルティング(現地現物での調査、効果測定、改善提案など)、②システム開発(業務システム開発やデータベース構築など)、③BPO(デザイナーや営業の顧客常駐、キャンペーン事務局代行など)、④クリエイティブデザイン(デジタル、フィジカル領域を問わない企画提案やデザイン制作など)、⑤ものづくり(販促物の印刷製造・加工など)、⑥フルフィルメント(在庫保管・流通加工や共同配送・個別配送など)、⑦フィールドサポート(小売店舗を回り最適な陳列などをおこなうラウンダー派遣や売場立ち上げ、店舗調査など)といったサービスを「自社一貫体制」で提供しております。 当社はリテール店舗調査をはじめとする、徹底した“現地現物”に基づく改善コンサルティング提案をおこなっております。『360°フルサービス』は顧客の販促業務を集約するモデルのため、結果として顧客のプロセスやインフラを担うことが多く、継続した顧客支持を受けております。 他社との競争優位性という観点においては、個別のサービス領域での競争ではなく販促活動に必要なサービスを自社一貫で提供するという『360°フルサービス』そのものが、顧客の手間を削減し、時間創造につながっており、例えば、印刷通販企業と比較すると、自社一貫で企画からデザイン、印刷及び配送まで対応可能なため迅速かつシームレスな対応が可能となっていること、コンサル会社と比較すると、プロモーションの実行機能までを一貫して提供することで発注にかかる顧客負荷をなくしていること等があげられます。 また、デジタルの販促情報からフィジカルの販促情報、店舗での販促展開に必要な棚情報や商品情報まで、様々な販促ビッグデータを当社が集積・活用することで、店舗属性やPOSデータを掛け合わせて過去の実績から効果の見込めるキャンペーン企画を立案し顧客の売上アップを目指しております。また、店舗属性から最適な使用を分析し、製造費・物流費・設置費の無駄を合理化しコスト削減をおこなうといったことが可能となり、今後さらに顧客に応じた『360°フルサービス』のクロスセルを展開していくことができると考えております。 今後の成長戦略としては、既存顧客に対して『360°フルサービス』の深耕を進めるとともに、販促物共同配送サービス(Co.HUB)を通じて新たに取引を開始したメーカー顧客への『360°フルサービス』拡充による取引額最大化を進めることで、売り上げ拡大を進めてまいります。 新規獲得した累計顧客数が2024年3月期269社から2025年3月期341社、直近2026年3月31日時点で433社と順調に増加していることを踏まえ、これらの新規顧客に対して、販促物の企画・製造や在庫などの『360°フルサービス』の導入を推進し、更なるクロスセルを進めていく予定です。1社あたりの取引額を最大化する上で、最も重要な指標は「PromOSの導入アカウント」数です。販促DXクラウドサービスであるPromOS導入をすることで、顧客の販促におけるインフラを担うこととなり継続的な売り上げ拡大を実現します。販促業務のDXだけではなく、販促業務全体の最適化を目指して提案を進め、さらなるクロスセルを行ってまいります。 中長期的には、ドラッグストア向け販促物共同配送サービス(Co.HUB)を他リテール業界やリアル店舗を保有する他業界へ水平展開することでさらなる新規顧客の獲得と、配送店舗拡大による収益増を目指しております。 <プラットフォーム戦略の業界横展開図> ※1出典:一般社団法人日本石鹸洗剤工業会「石鹸・洗剤・洗浄剤等の製品別出荷実績」/出典:総務省・経済産業省「令和3年経済センサス‐活動調査」 ※2 出典:経済産業省「経済産業省生産動態統計」/出典:厚生労働省「医薬品・医薬部外品製造販売業者数」、総務省・経済産業省「令和3年経済センサス‐活動調査」 ※3 出典:厚生労働省「薬事工業生産動態統計調査」/出典:厚生労働省「医薬品・医薬部外品製造販売業者数」、総務省・経済産業省「令和3年経済センサス‐活動調査」 ※4 出典:農林水産省「食品産業動態調査」または「食品産業の現状」/総務省・経済産業省「令和3年経済センサス‐活動調査(食料品製造業・飲料製造業)」 ※5 出典:一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)「国内出荷統計」、一般社団法人日本電機工業会(JEMA)「民生用電気機器国内出荷実績」/総務省・経済産業省「令和3年経済センサス‐活動調査(電気機械器具製造業)」 (3) 経営環境 我が国全体の人口減少・少子高齢化の進行(※)を受け、リテール業界においても人手不足の慢性化・深刻化が想定される一方で、同業界自体が日常生活に非常に密接な業界であり、国民生活の基盤となる業界であることを踏まえると、リテール業界における労働生産性の向上は待ったなしの状況であると考えております。 こうした事業環境の中で、当社が提供する『360°フルサービス』はリテールプロモーション領域の労働生産性を改善していくものであり、リテール企業やメーカー企業の販促担当者の業務負担を改善していくものであることから、当社の事業展開にとっては追い風の状況であると考えております。 具体的には、販促物を企画・製造し、全国の小売店舗に配送・設置する場合、通常であれば販促担当者がデザイン会社や印刷会社、倉庫・物流会社やラウンダー会社(メーカー営業社員に代わって店舗を巡回し商談や陳列などを行う)などと個別にやり取りを行う必要がある一方で、当社の『360°フルサービス』であれば業務窓口が集約されるため、人手不足の状況において、販促担当者の業務負担の改善を図ることができます。 加えて、国内における物価上昇の継続や政策動向に対する不確実性、中東情勢の緊迫化をはじめとする不安定な国際情勢の継続、およびこれらに伴うエネルギー・原材料価格の高止まり等の影響により、物流コストは引き続き上昇しているという事業環境も当社の販促物共同配送サービス(Co.HUB)にとってはポジティブな状況であると考えており、共同配送によって1社だけの経営努力では達成が難しい物流費のコストダウンが可能になるため、同事業へ参加するリテール企業、メーカー企業が増加しており、今後もサービスの拡大を見込んでおります。 ※国土交通省「我が国の人口の動向及び将来推計」より引用 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社は、前述の経営方針、経営戦略、経営環境のもと、継続的な事業収益の拡大による成長と、より強固な経営基盤を構築するため以下の事項を対処すべき重要課題と捉え、その対応に引き続き取り組んでまいります。 ①優秀な人材の確保 当社の企業規模の拡大及び継続的な成長のためには、高付加価値なソリューションを提供し、継続的に高い顧客満足度を得る必要があると認識しております。そのためには、社員全員がビジョン、ミッションや経営方針を深く理解し、チームワークを発揮していく必要があります。当社では優秀な人材を確保するために採用選考基準を明確化し、新卒採用、キャリア採用を含めて様々なバックグラウンドを持つ人材の採用活動を積極的に推進するとともに、社員への教育体制の整備及び改善を図り、チームを構成する個々人の才能を伸ばす取り組みを推進してまいります。 ②経営人材の確保 当社はここ10年間で急速な成長をしており、今後の企業規模拡大及び継続的な成長のためには、経営人材の確保が重要な課題と認識しております。そのためには、執行役員、部長への昇格を目指す層である課長職への教育が必要となります。当社の課長職の平均年齢は36歳と比較的若いメンバーで構成されており、平均給与は約840万円(2026年3月31日時点の課長職で、賞与含む年間支給額を算出)となります。全国の年齢階層別平均給与482万円(国税庁 令和6年分民間給与実態統計調査内、35~39歳の平均給与から引用)に対して高い水準を維持するとともに、早期から課長職へのOJTを通じた教育を行っております。 ③収益率の向上 当社では経営上の目標の達成状況を判断するための指標として、売上高営業利益率を採用しております。当社のビジネスはフルフィルメントセンター(はちフィル(東京都八王子市)、るのパレット(東京都あきる野市))等において、販促物のキッティング梱包作業や荷受け積み込み作業といった労働集約型の作業が一定程度あるため、作業の効率化や自動化が売上高営業利益率の向上のためには必要となるため積極的に自動化設備の導入を行っております。また賃貸物件であるはちフィルから、増設予定の自社フルフィルメントセンター(るのパレット*)、新倉庫への移転により更なる収益率の向上を見込んでおります。 ④資本配分 当社における財務戦略は、『リテール販促360°フルサービス』事業で競争優位を構築することで収益性を高め、キャッシュ・フローの創出力、その結果としての株主価値の最大化を基本としております。 収益性の改善と同時にキャッシュ・フローの創出力を高めた結果として得られるキャッシュ・フローを将来の成長への投資として資本コストを上回るリターン(収益)が見込まれる設備、事業開発に優先的に投下いたします。 <*増設予定の自社フルフィルメントセンター(るのパレット)> (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための指標等 当社は、販促活動を展開する企業が抱える非効率を解消するため、全体最適化を実現する『リテール販促360°フルサービス』を展開しておりますが、顧客企業に対して効率的なクロスセル進捗を示す客観的な指標として、販促DXクラウドサービス「PromOS」の導入アカウント数と、顧客先常駐人数を重要な経営指標として位置付けております。 それぞれの推移は以下のとおりです。 <「PromOS」の導入アカウント数> 2023年3月末・・・16アカウント 2024年3月末・・・21アカウント 2025年3月末・・・25アカウント 2026年3月末・・・34アカウント <顧客常駐数> 2023年3月末・・・71名 2024年3月末・・・81名 2025年3月末・・・93名 2026年3月末・・・102名
事業等のリスク6,739字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社の事業その他に関するリスクについて、投資者の判断に影響を及ぼす可能性があると考えられる主なものとしては、以下の内容が挙げられます。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資者に対する積極的な情報開示の観点から、以下に開示しております。当社では様々なリスクについて、「顕在化可能性/発生時期/影響度」による重要性を認識した上で、『当社事業を取り巻く環境に関するリスク』・『当社事業に関するリスク』・『その他のリスク』にリスク分類しております。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 ■当社事業を取り巻く環境に関するリスク (1) 原料調達によるリスク(顕在可能性:中/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社の事業を維持するためには、原材料を安定的に調達することが求められます。現状は、仕入先や仕入ロットの見直し等により仕入価格の上昇への対策を実施し、かつ販売価格への転嫁についても進めております。しかしながら、今後大幅な市況変動等により、主要原材料の価格が高騰し、原材料以外のコストの削減でカバーできない場合や販売価格へ適正に転嫁できない場合、また、調達先が災害等により被害を受け、調達の遅延又は停止が発生した場合、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 技術革新によるリスク(顕在可能性:中/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社は、コンサルティングサービスによる顧客価値提供を実現しているため、技術動向の変化に対応できなかった場合、競争力の低下から受注減少につながり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。それに対しては、環境対応等の市場要請や法令改正等を含め、当社の事業領域に関連する技術動向の調査、分析等定点観測を行い、10年先を見据えたサービスの開発等、顧客価値創出を推進しております。仮に当社が技術革新への対応が遅れるなどした場合、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 景気動向及び業界動向の変化によるリスク(顕在可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社が提供する事業は、景気の影響を受けやすい傾向にあります。経済情勢や景気動向等の理由による、顧客企業における外注の縮小、事業縮小、内製化等により、当社が提供するサービスに係る市場規模が縮小される可能性があります。当社は、サービス、リテール、メーカーといった顧客属性にあわせ、事業リソースを分散しバランスを取ることにより業績の安定化を図っております。当社の顧客が属する事業分野の市況が悪化した場合等には、既存顧客からの受注の減少や新規顧客開拓の低迷により、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 競合及び新規事業者の参入によるリスク(顕在可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社の事業は業務改善コンサルティング、クリエイティブデザイン、業務システム開発、デジタルコンテンツ制作、販促物の印刷製造・加工、在庫保管、フルフィルメント物流、顧客常駐業務等を分断なく提供する『リテール販促360°フルサービス』事業を行っております。一つ一つの業務については競合や新規事業者の参入により競争環境が厳しくなる可能性があります。一方で当社のサービスのように切れ目なくサービス提供できる競合他社は少なく、当社が優位性を維持しております。ただし、何らかの形で当社のサービスの競争優位性が低下した場合、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ■当社事業に関するリスク (1) 法的規制・コンプライアンス等によるリスク(顕在可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:大) 当社の業務については、「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律」、「製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律」、「不当景品類及び不当表示防止法」等の法的規制がありますが、当社の事業の継続を困難にさせるような法的規制は存在していないと認識しております。 しかしながら、今後法制度の改正により当社の事業分野に関連する何らかの規制がなされた場合、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 情報管理に関するリスク(顕在可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:大) 当社では顧客の情報や従業員の個人情報等を保持しております。当社では役職員に向けた情報セキュリティ研修を実施するとともにISO27001を取得し、社内からの情報漏洩防止や社外からの不正アクセス防止等の措置を講じております。しかしながら、各サービスへの急激なアクセス増加に伴う負荷や自然災害等に起因するデータセンターへの電力供給の停止等、予測不可能な要因によってシステムが停止した場合や、コンピュータ・ウイルスやハッカーの侵入によりシステム障害が生じた場合には、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 特定の取引先への依存に関するリスク(顕在可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:大) 当社は、上位顧客の比率を月次で定量的に管理するとともに、特定顧客以外への営業活動も行い取引先の拡大を図ることで、過度な依存とならないように努めております。当社としましては、継続的に大口取引先との良好な関係の構築に努めてまいりますが、業界環境の大きな変化や営業施策の変更等により、当社の受注が大幅に減少した場合や受注条件が大幅に悪化した場合には、大幅な売上減少により、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 多額の設備投資に関するリスク(顕在可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:大) 当社は生産能力増強を図るため、るのパレット2期工事(投資予定額総額23億円)をはじめとする多額の設備投資の実施を予定しております。詳しくは「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 (1) 重要な設備の新設等」をご参照ください。 設備投資の決定は極めて重要な経営判断事項であることから、当社では市場動向、競合他社動向等を熟慮しつつ、事業戦略及び当該投資の収益性等を総合的に勘案し、実施していく方針であります。しかしながら経済動向や市場動向を正確に予測することは困難であり、多額の設備投資に対して需要が当社の想定どおりに拡大しなかった場合には、減価償却費負担が収益性を圧迫し、使用設備の除却や減損が生じ、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 固定資産の減損に関するリスク(顕在可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社は、事業の用に供する設備や不動産をはじめとする様々な固定資産を所有しております。保有資産の実質的価値の下落や収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなり、固定資産の減損損失を計上する必要が生じた場合には、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。現時点で減損の兆候は識別しておりませんが、収益の安定的確保に努めてまいります。 (6) 知的財産権に関するリスク(顕在可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社が行う販促物の作成等において、当社の認識の範囲外で他社の所有する著作権及び特許権を侵害する可能性があります。当社では、「知的財産管理規程」に基づき、従業員全員に知的財産権保護に関する指導や教育の実施を行うと共に、リスク・コンプライアンス委員会においても該当する事案がないか常に注意を払い、全社的な取り組みを推進しております。しかしながら、第三者の知的財産権を侵害してしまった場合には、多額の費用負担が生じること、損害賠償請求をうける等、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 訴訟、係争に関するリスク(顕在可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社ではこれまでに訴訟は発生しておりません。また、サービスの品質の向上及び法令遵守等をはじめコンプライアンスを重視した経営に努めております。 しかしながら、将来において、当社の提供するサービスの品質に関する何らかの瑕疵が顕在化し、顧客等にそれに付随した損害を与えるような場合や、当社の役職員の法令違反等の有無にかかわらず、予期せぬクレームやトラブルが生じる可能性は否定できず、これらに起因する損害賠償を請求される又は訴訟を提起される可能性があります。これらの損害賠償額や訴訟内容、その進展及び結果により、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 人材確保と育成に関するリスク(顕在可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社の成長と利益は、人材に大きく依存いたします。人件費高騰が予想される中で、優秀な営業・セールス人材、クリエイティブ人材、SE人材、経営人材等、必要とする人材を厚待遇(給与・休日等)で採用、育成することは当社にとって重要であり、これに対して積極的な新卒採用やキャリア採用の促進を、十分な予算を確保し実施しております。このような人材を採用又は育成することができない場合には、適切な人材配置が困難となり、延いては長時間労働の発生に繋がると従業員の心身の健康状態が悪くなり、労働災害に至る可能性があります。この対策として、当社では労働時間の把握・管理をシステムによる客観的方法により行っており、加えて健康管理・メンタルヘルス研修等を実施しております。しかし、人材採用及び労務管理に関して、適時適切に対応できなかった場合には、事業拡大に制約が発生する等により、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 人権に関するリスク(顕在可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社において、長時間労働やハラスメントその他の人権問題が生じた場合、従業員の心身両面における健康が毀損され、ひいては生産性や従業員エンゲージメントが低下することで、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、事業拠点ごとのヒアリングや相談窓口の運用等を通じて、上記諸問題の端緒を早期に把握することに努めるとともに、省人化・自動化に向けた設備投資や教育機会の充実等を通じて、職場環境の整備、適正な企業風土の醸成に取り組んでいます。 また、当社の事業活動にかかわるサプライチェーンにおいて生じ得る種々の人権問題に対して関心を払わず、あるいは放置した場合、レピュテーションの低下、訴訟対応等により、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ■その他のリスク (1) 大株主との関係性によるリスク(顕在可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:大) 当社代表取締役会長である水上光啓は、当社株式の16.98%を所有し、同氏が議決権の過半数を保有する資産管理会社である株式会社エムツー(以下、「同氏等」という。)は46.44%を所有する大株主であります。当社では、同氏等から代表取締役社長である河合克也及び取締役、執行役員等に株式を移譲することで筆頭株主との関係性を徐々に軽減しております。なお、同氏等はその議決権の行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。また、当社といたしましても、同氏等は安定株主であると認識しております。 しかしながら、現時点において、同氏及び株式会社エムツーは、当社の筆頭株主グループであり、同氏との関係性が悪化した場合、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 自然災害、感染症等に関するリスク(顕在可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:大) 当社では、自然災害等からの早期復旧を目的として事業継続計画(BCP)を策定するとともに、リモート環境での勤務体制の構築等の対応を行っております。しかしながら、大規模災害や新型コロナウイルス感染症等の感染症、伝染病の流行等による不測の事態が発生した場合には、当社の事業活動が停滞し、業績及び事業計画に影響を及ぼす可能性があります。また、取引先からの原材料供給不足や仕入価格の高騰により販促物の製造が不可能になることで機会損失が発生し、売上高及び利益が減少する等、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 株式の流動性に関するリスク(顕在可能性:低/発生時期:常時/影響度:中) 当社は株式会社エムツー、水上光啓が大株主であります。株式会社東京証券取引所の定める流通株式比率は、2026年3月31日時点において、29.2%であります。今後は、当社大株主への一部売出しの要請、当社の事業計画に沿った成長資金の公募増資による調達による流通株式数の増加分を勘案し、これらの組み合わせにより、流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により上場時よりも流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。 (4) 内部管理体制に関するリスク(顕在可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社は、企業価値の継続的な向上のため、コーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であると認識しております。業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のための内部統制システムの適切な運用、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守を徹底するため、内部管理体制の充実を図ってまいります。しかしながら、業務の急速な拡大により、十分な内部管理体制の構築が追いつかないという状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 繰延税金資産の回収可能性の評価によるリスク(顕在可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 当社は、税効果会計における繰延税金資産の回収可能性について、一時差異等のスケジューリングや課税所得の十分性等に基づき判断しておりますが、一時差異等のスケジューリングが不能となった場合や収益力の低下等により課税所得の十分性が確保されないとの判断に至った場合、繰延税金資産を取り崩すことにより税金費用が計上され、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 気候変動に関するリスク(顕在可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:中) 気候変動に伴う自然災害や異常気象等の影響によって取引先や当社の事業の停滞と当社が保有する資産価値が毀損した場合(物理的リスク)や、脱炭素社会への移行に伴う政策や法規制への対応等(移行リスク)により取引先の経営状態が悪化した場合には、当社の事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社の気候変動に関するリスクへの対応や開示が不十分であるとみなされた場合には、企業価値に影響を及ぼす可能性があります。当社では、脱炭素社会への移行に資する事業を行っておりますが、自然災害や異常気象等の影響に対して事業継続計画(BCP)を策定しリスクの低減を図るとともに、気候変動に関して積極的な開示を行ってまいります。 (7) ストック・オプション行使による株式価値の希薄化リスク(顕在可能性:低/発生時期:特定時期なし/影響度:小) 当社では、役員及び従業員に対するインセンティブを目的としたストック・オプション制度を採用しております。また、今後においてもストック・オプション制度を活用していくことを検討しており、現在付与している新株予約権に加え、今後付与される新株予約権について行使が行われた場合には、既存の株主が有する保有株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。当社は、既存株主の株式価値及び議決権割合の過度な希薄化が生じないよう、適切なインセンティブプランの活用について検討してまいります。なお、2026年3月31日現在における新株予約権による潜在株式数は、365,000株であり、発行済株式総数の5.1%に相当しております。
経営成績の分析 (MD&A)5,511字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における流動資産合計は、7,009,646千円となり、前事業年度末に比べて929,264千円増加いたしました。これは主に、設備投資の実施などにより現金及び預金が553,505千円減少したものの、顧客との取引の増加に伴い売掛金が1,297,842千円増加したことなどによるものであります。 また、固定資産合計は、5,430,428千円となり、前事業年度末に比べて826,910千円増加いたしました。これは主に、減価償却により建物及び附属設備が85,961千円減少したものの、設備投資の実施により建設仮勘定が777,381千円増加したためであります。 その結果、資産合計は、12,440,074千円となり、前事業年度末に比べて1,756,175千円増加いたしました。 (負債) 当事業年度末における流動負債合計は、3,103,156千円となり、前事業年度末に比べて756,181千円増加いたしました。これは主に、売上原価の増加により買掛金が212,977千円増加したことに加え、銀行からの短期借入実行により短期借入金が409,394千円増加したことによるものであります。 また、固定負債合計は、18,039千円となり、前事業年度末に比べて53,424千円減少いたしました。これは主に、長期未払費用が32,223千円及び預り敷金12,987千円減少したことなどによりその他45,210千円減少したためであります。 その結果、負債合計は、3,121,196千円となり、前事業年度末に比べて702,756千円増加いたしました。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は、9,318,878千円となり、前事業年度末に比べて1,053,418千円増加いたしました。これは主に、剰余金の配当により195,250千円減少したものの、当期純利益1,230,940千円を計上したことなどによるものであります。 ② 経営成績の状況 当事業年度における我が国経済は、インバウンド需要の回復や雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、国内における物価上昇の継続や政策動向に対する不確実性、米国・欧州における金融引き締めの長期化観測、不安定な国際情勢の継続、為替相場の変動、ならびにエネルギー・原材料価格の高止まり等の影響により、依然として先行きは不透明な状況が続いております。 当社は「デジタル×フィジカルで“企業の未来にイノベーションを起こす”」というビジョンのもと、あらゆる企業が抱える非効率を解消し、面倒な業務から解放することで、企業が本来向き合うべき「本質的な業務に集中できる時間を創造すること」を提供価値と捉えており、特にリテール企業、メーカー企業などを中心に360°フルサービス事業を提供することで、販売促進活動の全体最適化や業務改善を行ってまいりました。 当事業年度においては、顧客先への常駐人数拡大や新規受注案件の増加などにより、上位既存顧客への取引額が堅調に推移するとともに、共同配送サービス(Co.Hub)の新規ドラッグストアチェーン導入や関連サービスの拡大、それに伴って各企業との取引が開始されるなど、顧客基盤が着実に拡大しました。また、プロモーション販促業務を最適化するDXクラウドサービスPromOS(プロモス)が計34アカウント(前年同期+9アカウント)に増加し、既存・新規顧客に対するクロスセルが進展しました。 以上の結果より、当事業年度の業績は、売上高は15,092,432千円(前期比23.0%増)、営業利益1,686,114千円(前期比68.8%増)、経常利益1,742,657千円(前期比70.9%増)、当期純利益1,230,940千円(前期比89.3%増)となりました。 なお、当社は、『リテール販促360°フルサービス』事業のみの単一セグメントであるため、セグメント情報の記載は行っておりません。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前事業年度末と比較して553,505千円減少し、3,107,653千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における営業活動の結果得られた資金は、360,039千円(前期は771,843千円の収入)となりました。これは主に、売掛金の増加額1,298,363千円(前期は売掛金の増加額423,947千円)及び法人税等の支払額447,363千円 (前期は201,201千円)による減少があったものの、税引前当期純利益1,741,419千円(前期は1,012,354千円)及び減価償却費264,410千円(前期は234,453千円)の増加によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における投資活動の結果使用した資金は、1,127,690千円(前期は91,367千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,092,119千円 (前期は119,601千円)及び無形固定資産の取得による支出20,630千円(前期は16,515千円)の減少によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における財務活動の結果得られた資金は、214,144千円(前期は820,326千円の収入)となりました。これは主に、配当金の支払額195,250千円(前期は120,000千円)の減少があったものの、短期借入金の増加額409,394千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 第74期事業年度における生産実績は次のとおりであります。なお、当社は『リテール販促360°フルサービス』事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。顧客属性別の生産実績は以下のとおりです。 顧客属性   生産高(千円)   前期比(%) IT・サービス(通信、IT、金融)   1,443,251   124.1 リテール(コンビニエンスストア、外食チェーン、ドラッグストア)   2,882,041   126.2 メーカー(消費財、美容コスメ、製薬、食品)   2,109,426   110.7 合計   6,434,719   120.2 b.受注実績 受注から販売までの期間が短くかつ連動しているため、記載は省略しております。 c.販売実績 第74期事業年度における販売実績は次のとおりであります。なお、当社は『リテール販促360°フルサービス』事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。顧客属性別の販売実績は以下のとおりです。 顧客属性   販売高(千円)   前期比(%) IT・サービス(通信、IT、金融)   5,402,502   135.3 リテール(コンビニエンスストア、外食チェーン、ドラッグストア)   5,419,855   120.2 メーカー(消費財、美容コスメ、製薬、食品)   4,270,074   113.2 合計   15,092,432   123.0 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   第73期事業年度(自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   第74期事業年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 楽天グループ各社   3,952,039   32.2   4,917,237   32.6 株式会社ファミリーマート   1,876,164   15.3   2,355,185   15.6 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の状況 当事業年度末における総資産は、12,440,074千円となり、前事業年度末と比較して1,756,175千円の増加となりました。また、当事業年度末における自己資本は、9,318,878千円となり、前事業年度末と比較して1,053,418千円の増加となりました。 以上の結果から、当事業年度末における自己資本比率は74.8%(前事業年度末は77.4%)となり、前事業年度末と比較して2.6ポイント下降いたしました。 b.経営成績の状況 (売上高、売上原価及び売上総利益) 当事業年度の売上高は、前事業年度より2,817,370千円増加し、15,092,432千円(前期比23.0%増)となりました。これは主に、ドラッグストア業界向け共同配送のチェーン拡大およびメーカー向けサービス取引が増加したことによるものであります。 売上原価は、前事業年度より1,809,894千円増加し10,586,731千円(前期比20.6%増)となりました。 この結果、売上総利益は、前事業年度より1,007,475千円増加し、4,505,700千円(前期比28.8%増)となりました。 (販売費及び一般管理費並びに営業利益) 当事業年度の販売費及び一般管理費は、前事業年度より320,141千円増加し、2,819,586千円(前期比12.8%増)となりました。これは主に、人員の増加に伴う人件費の増加によるものであります。 営業利益は、前事業年度より687,333千円増加し、1,686,114千円(前期比68.8%増)となりました。 (営業外損益及び経常利益) 当事業年度の営業外収益は、前事業年度より10,323千円増加し、64,940千円(前期比18.9%増)となりました。これは主に、店舗収入が10,708千円増加したことによるものであります。 営業外費用は、前事業年度より25,123千円減少し、8,397千円(前期比74.9%減)となりました。 経常利益は、前事業年度より722,781千円増加し、1,742,657千円(前期比70.9%増)となりました。 (特別損益及び税引前当期純利益) 当事業年度の特別利益は、前事業年度より1,324千円減少し、1,875千円(前期は3,199千円)となりました。これは、固定資産売却益1,875千円を計上したことによるものであります。 特別損失は、前事業年度より7,609千円減少し、3,113千円(前期は10,722千円)となりました。これは主に、固定資産除却損3,113千円を計上したことによるものであります。 税引前当期純利益は、前事業年度より729,065千円増加し、1,741,419千円(前期比72.0%増)となりました。 (当期純利益) 法人税等合計は、510,478千円となりました。 この結果、当事業年度の当期純利益は、前事業年度より580,847千円増加し、1,230,940千円(前期比89.3%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容及び資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (キャッシュ・フローの状況の分析・検討) キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 財務活動で使用した資金は、営業活動により得られた資金で概ね賄えており、財務健全性を維持できているものと判断しております。 (資本の財源及び資金の流動性) 当社の主な資金需要は、労務費、外注費、物流センターの賃借料並びに経費等の支払いを目的とした運転資金となります。これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローや自己資金で賄うことを基本としております。今後、多額の設備投資を行う場合には、財務健全性を勘案しながら金融機関からの借入等も含め、柔軟な資金調達を行ってまいります。なお、当事業年度末現在、当社は通常の営業上の運転資金に対して十分な規模の現金及び現金同等物を保有しており、資金の流動性は十分に確保されているものと判断しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載しております。 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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