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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

日本スキー場開発

Nippon Ski Resort Development Co. Ltd.6040 · Growth · サービス業

長野・群馬・岐阜に7つのスキー場を保有し、地域密着型で再生・運営するスキー場運営会社。

概要

日本スキー場開発は、長野県白馬村に本社を置き、スキー場運営を専門とする企業である。2005年に日本駐車場開発の子会社として設立され、以降、白馬エリアを中心に全国7か所のスキー場を取得・運営してきた。2025年7月期の連結売上高は105億円、営業利益22億円で、インバウンド需要を取り込み成長している。従業員数は250名。

スキー場運営を主軸とする収益構造

主力事業はスキー場の運営であり、収入はリフト券販売、料飲、レンタル、物販などから構成される。ウィンターシーズンに偏重するが、グリーンシーズンには展望テラスやマウンテンバイク、キャンプ場などで年間を通じた収益を目指す。2025年7月期の来場者数は7スキー場合計で182万8千人に達し、売上高営業利益率は21%と高い水準にある。レンタル子会社のスパイシーは創業以来最高収益を達成し、付帯売上も過去最高となった。

7つのスキー場を擁するHAKUBA VALLEY

グループの中核は長野県白馬村・小谷村に位置するHAKUBA VALLEYブランドの3スキー場(白馬八方尾根、白馬岩岳、つがいけ)である。これに加え、竜王スキーパーク(山ノ内町)、菅平高原スノーリゾート(上田市)、川場スキー場(群馬県)、めいほうスキー場(岐阜県)を運営する。全7か所はそれぞれ異なる特徴を持ち、大都市圏からのアクセスや標高差を活かした営業を行っている。2025年ウィンターシーズンには、つがいけが上場以来最多の36万8千人の来場者を記録した。

ハンズオン経営と地域密着の手法

スキー場取得後は必ず役職員を地元に常駐させ、地域関係者と一体となって運営するハンズオン手法を採用する。地元出身者の幹部登用も進め、グループ内で成功事例を共有することで運営を合理化する。また、索道の安全対策を重視し、メーカー基準に沿ったメンテナンスを実施。人工降雪機への投資も継続し、暖冬時でも営業期間を確保する。2025年シーズンには菅平高原でフランス製人工造雪機を導入し、早期オープンを達成した。

業界の中での役割はウィンタースポーツ施設の運営者・地域活性化の担い手にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
105億円
営業利益
22億円
営業利益率
21.0%
純利益
16億円
2025/7 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01スキー場運営(ウィンターシーズン)主力

スキー場のリフト券販売、料飲提供、レンタル、物販などを通じ、スキーヤーやスノーボーダーにウィンタースポーツの機会を提供。大都市圏からの近距離や過去のオリンピック開催地など特徴あるスキー場を取得し、ハンズオンで地域と一体となった再生を進める。

主要顧客スキー・スノーボード愛好家、外国人旅行者、ファミリー層

主な製品・サービス3
リフト券・エリア共通リフト券
スキー場のリフト利用券で、HAKUBA VALLEYエリアでは10スキー場で利用可能な共通券も展開。ICリフト券や自動ゲートシステムも導入。
スキー・スノーボード用品レンタル
スキーやスノーボードの用具一式をレンタル提供し、手ぶらでも楽しめる環境を整備。
料飲・物販サービス
ゲレンデ内での飲食提供や土産物販売を行い、滞在時間と満足度を向上させる。

02スキー場運営(グリーンシーズン)準主力

雪のない季節には山頂テラスや大型遊具施設を整備し、景色や自然を楽しむ機会を提供。マウンテンバイク・登山用具のレンタル、キャンプ場・アクティビティ施設運営などを通じ、通年での集客を図る。

主要顧客観光客、外国人旅行者、ファミリー層

主な製品・サービス3
ゴンドラ・ロープウェイを活用した山頂施設
山頂から広がる景色を楽しめるテラスや大型遊具施設を各リゾートに設置し、観光需要を取り込む。
マウンテンバイク・登山用具レンタル
グリーンシーズンのアクティビティ用にマウンテンバイクや登山用具を貸し出す。
キャンプ場・アクティビティ施設
めいほう高原開発ではジップラインやバギーパークを備えた「ASOBOT」を運営し、アウトドア需要に対応。

製品と技術

リフト券・共通パスとICゲートシステム

スキー場運営の中核はリフト券の販売である。HAKUBA VALLEYエリアでは、10スキー場すべてが利用可能な共通リフト券を展開。ICリフト券による自動ゲートシステムを導入し、事前ウェブ販売による効率化を図っている。2025年シーズンには、白馬岩岳でゴンドラをリニューアルし、輸送能力を向上させた。また、白馬八方尾根ではファーストトラックサービスや事前予約駐車場など新たな有料サービスを開始した。

レンタル事業と付帯サービスの拡充

子会社の㈱スパイシーがスキー・スノーボード用品のレンタルを展開。白馬エリアで新店舗をオープンし、宿泊施設への営業を強化した結果、創業以来最高収益を達成。また、料飲面では「つがいけ横丁」に新店舗を追加し、S-Class専用ラウンジなど高付加価値サービスを提供している。これらの付帯事業はリフト券販売と並ぶ収益源となっている。

グリーンシーズンの商品開発

ウィンターシーズンへの偏りを是正するため、グリーンシーズンの施設開発を進める。白馬岩岳では絶景テラスと大型遊具、めいほうではジップラインやバギーパーク「ASOBOT」を設置。川場では道の駅「田園プラザ川場」でおにぎり販売も行う。白馬岩岳では「白馬リゾートテレワーク」として山頂のワーキングスポットを提供。これらは年間を通じた来場者増加に寄与している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

スキー場運営で高成長、利益率20%超

当社はサービス業に属し、スキー場開発・運営を事業とする。売上高は2023/7期の69億円から2025/7期に105億円と急増しており、営業利益率も19.51%から20.95%と高水準を維持している。同業他社にはジンジブやダイブグループなどがあるが、スキー場特化型で高い収益性を誇る。業界全体では国内スキー人口の減少が懸念されるが、当社はインバウンド需要や施設の差別化で成長を遂げている可能性がある。競合と比べ、運営の効率性やサービスの質で優位性を持つと推測される。ただし、市場規模の限界が課題である。

強み

  • 営業利益率20%超と、サービス業界でトップクラスの収益性。
  • 売上が年率20%以上で増加し、拡大フェーズにある。
  • スキー場運営に特化し、独自の地位を築いている。
  • インバウンドや高付加価値サービスで需要を創出している。

課題

  • 国内スキー人口減少で、成長の上限が見えている。
  • 冬期に著しく需要が偏り、年間収益が不安定。
  • スキー場の数は限られ、競合との差別化が必須。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字が日本スキー場開発

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16184鎌倉新書236億円27.9倍
22198アイ・ケイ・ケイホールディングス235億円10.1倍
36072地盤ネットホールディングス234億円115.1倍
49332NISSOホールディングス232億円12.1倍
5300AMIC232億円18.9倍
66040日本スキー場開発226億円16.0倍
72334イオレ226億円
89158シーユーシー225億円7.7倍
92378ルネサンス224億円
102471エスプール221億円16.6倍
116086シンメンテホールディングス221億円15.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 16件

日本駐車場開発の子会社として設立した2005年

2005年12月、日本駐車場開発株式会社が東京都千代田区丸の内に資本金1,000万円で当社を設立。スキー場運営を事業目的とした。翌2006年9月、サンアルピナ鹿島槍スキー場(現HAKUBA VALLEY鹿島槍スキー場ファミリーパーク)の事業を取得し、初めてのスキー場運営を開始した。当初は少数のスキー場の運営からスタートした。

買収によるスキー場ポートフォリオの拡大(2009-2012年)

2009年11月、竜王観光(現㈱北志賀竜王)を子会社化し竜王スキーパークを取得。2010年には㈱鹿島槍を設立し、さらに川場リゾート㈱を子会社化して川場スキー場を取得。2012年11月、白馬観光開発、㈱岩岳リゾート、栂池ゴンドラリフトなど4社を子会社化し、白馬八方尾根、白馬岩岳、栂池高原の3スキー場を一挙に加え、白馬エリアでの地盤を固めた。これによりグループのスキー場数は6か所となった。

ブランド統一と株式上場(2014-2015年)

2014年2月、長野県大町市・白馬村・小谷村の11スキー場の総称として「HAKUBA VALLEY」の公式ロゴが決定。同年にめいほうスキー場を取得し、2015年4月には東京証券取引所マザーズに上場。同日、菅平高原スノーリゾートを運営する㈱ハーレスキーリゾートを子会社化し、事業基盤を拡大した。上場時の売上高は59億円であった。

本社移転と新規事業への挑戦(2016年)

2016年3月に本社を東京都渋谷区神宮前に移転。同年6月、旅行企画販売を行うNSDトラベルを設立し、㈱Geekoutを子会社化して海外・国内旅行事業に進出。また、本社を長野県白馬村に移転し、経営の現場密着を強化した。だが、Geekoutは2021年に清算され、旅行事業は縮小した。この時期、スキー場運営以外の多角化を試みたが、後に本業へ集中することとなる。

子会社整理とグロース市場移行(2020-2021年)

2020年6月、信越索道メンテナンス㈱の全株式を売却。2021年6月には㈱Geekoutの清算手続が完了し、連結範囲から除外された。同年、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、上場市場をグロース市場へ移行。これらの整理により、スキー場運営の本業に集中する体制を整えた。2021年7月期は新型コロナの影響で売上高45億円、純損失5億円と厳しい局面を経験した。

年表16件を開く

2000年代

  • 2005年12月スキー場の運営を事業目的として日本駐車場開発㈱が東京都千代田区丸の内に当社を資本金10,000千円で設立する。
  • 2006年9月サンアルピナ鹿島槍スキー場(現HAKUBA VALLEY鹿島槍スキー場ファミリーパーク)の事業を取得し、スキー場運営を開始する。
  • 2007年7月本社を東京都千代田区丸の内に移転する。
  • 2009年11月竜王観光㈱(現㈱北志賀竜王)を連結子会社とし、竜王スキーパークの事業を取得する。

2010年代

  • 2010年8月㈱鹿島槍を資本金3,000千円で設立し、連結子会社とする。
  • 2010年10月川場リゾート㈱を連結子会社とし、川場スキー場の事業を取得する。
  • 2012年11月白馬観光開発㈱、㈱岩岳リゾート、栂池ゴンドラリフト㈱、信越索道メンテナンス㈱を連結子会社とし、白馬八方尾根スキー場(現HAKUBA VALLEY白馬八方尾根スキー場)、白馬岩岳スノーフィールド(現HAKUBA VALLEY白馬岩岳スノーフィールド)、栂池高原スキー場(現HAKUBA VALLEYつがいけマウンテンリゾート)の事業を取得する。
  • 2013年4月レンタルスキー・レンタルスノーボードショップを経営する㈱スパイシーの全株式を取得し、(株)スパイシーを連結子会社とする。
  • 2014年2月長野県大町市、同県北安曇郡白馬村、同県同郡小谷村の11スキー場(当社グループが運営するHAKUBA VALLEY白馬八方尾根スキー場、HAKUBA VALLEY白馬岩岳スノーフィールド、HAKUBA VALLEYつがいけマウンテンリゾート、HAKUBA VALLEY鹿島槍スキー場ファミリーパークを含む。)の総称である、国際山岳高原エリア「HAKUBA VALLEY」の公式ロゴデザインが決定される。
  • 2014年6月本社を東京都千代田区大手町に移転する。
  • 2014年10月めいほう高原開発㈱を連結子会社とし、めいほうスキー場の事業を取得する。
  • 2015年4月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場する。㈱ハーレスキーリゾートを連結子会社とし、菅平高原スノーリゾートの事業を取得する。
  • 2016年3月本社を東京都渋谷区神宮前に移転する。
  • 2016年6月旅行の企画販売を行う新規事業、NSDトラベルを設立し、営業を開始する。㈱Geekoutを連結子会社とし、海外・国内の募集型企画旅行の催行・販売、海外旅行・国内旅行の手配及び他社の募集型企画旅行の代理販売を行う事業を取得する。本社を長野県北安曇郡白馬村に移転する。

2020年代

  • 2020年6月信越索道メンテナンス㈱の全株式を売却し、連結範囲から除外する。
  • 2021年6月上場㈱Geekoutの清算手続に伴い、連結範囲から除外する。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、上場市場をグロース市場へと移行をする。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/7期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高営業利益率20%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    顧客満足度の維持・向上

    マニュアル充実と社員教育を通じて個々の能力を伸ばし、非日常感を求める来場者に対し従来にないサービスを提供することで顧客満足度を高める。

  2. 02

    安全対策の徹底

    索道事業の安全対策を重点項目とし、点検整備や中期・長期整備計画の策定、スタッフへの安全教育と突発災害への対応訓練を実施する。

  3. 03

    天候リスクへの対策

    降雪機のフル活用で効率的な降雪を行い、高い山頂の優位性を生かしたコンディション維持で差別化。豪雪や大雨に備え施設・サービスを一層充実させる。

  4. 04

    グリーンシーズンの事業展開

    雲海展望テラスや大型遊具、キャンプフィールドなど地域特性を活かした商品を開発し、通年営業体制で季節変動リスクを分散し安定経営を目指す。

  5. 05

    グループ経営の強化とシナジー創出

    共同告知・営業効率化、集中購買によるコスト削減、人事連携や成功ノウハウ共有によるシナジー効果を積極的に享受する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で250人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は523万円で、9期前と比べて20.6%平均年齢は35.9歳、平均勤続年数は4.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年7月222
2017年7月233
2018年7月237
2019年7月65842.42.7233
2020年7月65742.53.3236
2021年7月57338.64.9213
2022年7月52136.44.3218
2023年7月49935.12.7242
2024年7月50635.63.3233687
2025年7月52335.94.1250880

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年7月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)62.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社10(国内 10 / 海外 0、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
HAKUBA VALLEY白馬岩岳スノーフィールド — 長野県北安曇郡白馬村2,300百万円
スキー場 事業
HAKUBA VALLEY つがいけマウンテンリゾート — 長野県北安曇郡小谷村745百万円
スキー場 事業
竜王スキーパーク — 長野県下高井郡 山ノ内町549百万円
スキー場 事業
めいほうスキー場 — 岐阜県郡上市541百万円
スキー場 事業
本社事務所 — 長野県北安曇郡白馬村485百万円
スキー場事業
菅平高原スノーリゾート — 長野県上田市440百万円
スキー場 事業
川場スキー場 — 群馬県利根郡 川場村410百万円
スキー場 事業
エコーランド店他 — 長野県北安曇郡白馬村284百万円
レンタル事業
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    日本駐車場開発㈱(注)3
    大阪府大阪市北区 · その他の関係会社
  • 国内
    ㈱鹿島槍(注)5
    長野県大町市平袖ノ原20490-4 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱北志賀竜王(注)1
    長野県下高井郡山ノ内町大字夜間瀬11700 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    川場リゾート㈱(注)1、2
    群馬県利根郡川場村大字谷地2755-2 · 連結子会社
    議決権99.9%
  • 国内
    白馬観光開発㈱(注)1、2
    長野県北安曇郡白馬村大字北城6329-1 · 連結子会社
    議決権99.2%
  • 国内
    栂池ゴンドラリフト㈱(注)1、2
    長野県北安曇郡小谷村大字千国乙12840-1 · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 国内
    ㈱岩岳リゾート(注)1、2
    長野県北安曇郡白馬村大字北城6329-1 · 連結子会社
    議決権86.7%
  • 国内
    ㈱スパイシー
    長野県北安曇郡白馬村大字北城和田野4672-3 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    めいほう高原開発㈱(注)1、2
    岐阜県郡上市奥住字水沢上3447-1 · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 国内
    ㈱ハーレスキーリゾート(注)2
    長野県上田市菅平高原1223-146 · 連結子会社
    議決権83.9%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年7月期の売上高は105億円営業利益22億円前期と比べると増収増益で、売上が+28.0%、利益が+37.5%。

売上高
+28.0%
105億円
営業利益
+37.5%
22億円
純利益
+45.5%
16億円
営業利益率
21.0%
前期比 +1.4%pt

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は55億円、営業利益は10億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+10.0%、営業利益は−9.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q23521.74
2023年3Q281139.38
2023年4Q8−2
2024年1Q11−1−9.1−1
2024年2Q28828.66
2024年3Q341338.29
2024年4Q9−4−44.4−3
2025年2Q501122.08
2025年4Q551120.08
2026年2Q551018.25

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年7月期からの14期で、売上は1億円から105億円へ105.0倍に増えた。直近期の営業利益率は21.0%。売上は4期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年7月10−6
2013年7月4054
2014年7月4985
東京証券取引所マザーズに株式を上場する。㈱ハーレスキーリゾートを連結子会社とし、菅平高原スノーリゾートの事業を取得する。
2015年7月5987
旅行の企画販売を行う新規事業、NSDトラベルを設立し、営業を開始する。㈱Geekoutを連結子会社とし、海外・国内の募集型企画旅行の催行・販売、海外旅行・国内旅行の手配及び他社の募集型企画旅行の代理販売を行う事業を取得する。本社を長野県北安曇郡白馬村に移転する。
2016年7月561−1
2017年7月6242
2018年7月6464
2019年7月6666
2020年7月6141
㈱Geekoutの清算手続に伴い、連結範囲から除外する。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、上場市場をグロース市場へと移行をする。
2021年7月45−3−5
2022年7月5630
2023年7月691110
2024年7月82161619.511
2025年7月105222221.016

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年7月期

売上高105億円のうち、営業利益として残るのは22億円21.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は16億円、売上の15.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金55.2%58億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.9%24億円
  • その他の費用持分法損益などの調整1.0%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益21.0%22億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
44.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+13.4pt
21.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+10.2pt
15.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+9.5pt
21.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
11.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
15.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2025年7月期は営業CFが27億円、投資CFが−28億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は35億円で、売上の4.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年7月6−12511
2014年7月8−35521
2015年7月7−74024
2016年7月2−102−819
2017年7月10−4−1624
2018年7月8−6−2223
2019年7月10−8−1224
2020年7月10−619446
2021年7月−2−11−14−1320
2022年7月12−6−2624
2023年7月16−14−9217
2024年7月20−2721−731
2025年7月27−284−135

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年7月期の総資産は134億円。このうち返さなくてよい自己資本が87億円で、自己資本比率は61.2%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年7月41319.9
2013年7月26101634.5
2014年7月38271166.8
2015年7月5549684.4
2016年7月5748980.7
2017年7月6051979.8
2018年7月6254882.5
2019年7月6961882.5
2020年7月92603262.2
2021年7月69511870.2
2022年7月72512166.4
2023年7月76591773.9
2024年7月110713960.7
2025年7月134874761.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年7月期の内訳
現金及び預金
35億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
62億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
10億円
在庫として抱えている分
負債合計
47億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中45位あたり、逆に低いのは配当利回り534社中484位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
21.3%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
20.9%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
61.2%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
28.1%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.7%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥470で、1年前と比べて-19.8%過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。

¥470+0.4%1ヶ月+4.4%1年-19.8%時価総額226億円
過去52週の値幅
安値¥428高値¥632

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.0倍
PBR2.10倍
配当利回り0.74%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は440円で、25日線494.58円を大きく下回り、75日線469.78円も下回る。1ヶ月で-13.32%と急落、年初来で-17.73%と下落。52週高値637円からは31%下落、安値428円からは2.8%上昇に留まり、ほぼ安値圏。RSIは20.36と売られ過ぎ圏で、底打ちの可能性もあるが、7月29日から8月5日にかけて急落が続き、出来高も増加している。200日線481.09円も下回り、弱基調が続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER15.02倍は業界平均22.44倍を大きく下回り、PBR1.97倍は平均3.19倍と比べ低い。ROE21.3%と高く収益性が優れており、売上・利益も増加基調。配当利回り0.8%は平均2.71%を大きく下回るが、配当性向19.06%と低く、将来的な増配余地はある。成長性と収益性を考慮すると割安と判断。ただし、配当利回りの低さが目立ち、株主還元の面では物足りない。総合的に業界平均比でバリュエーションは割安圏内。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.0倍23.4倍
PBR2.10倍3.51倍
ROE21.3%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、スキー人口の減少とインバウンド需要の拡大が交錯する中で、収益基盤の持続性をどう見るかです。強気派は、冬季オリンピック開催地としての知名度と、外国人観光客の増加によるリフト券収入の伸びを期待します。また、夏期のグリーンシーズン事業の拡大も収益を下支えすると見ています。一方、弱気派は、温暖化による降雪量の減少リスクや、スキー人口の構造的な減少による国内客の縮小を懸念します。さらに、設備投資の負担や、インバウンド依存の高まりによる業績の変動性も課題です。

プラスに働く材料7
  • インバウンド需要

    外国人スキー客が増加しており、リフト券売上を押し上げる。

  • ブランド力

    白馬は国際的な知名度が高く、集客力が安定している。

  • 高収益体質

    営業利益率が20%を超えており、固定費の効率運用ができている。

  • 売上高105億円と前期比28%増決算発表後影響

    売上高は82億円→105億円へ23億円増加、営業利益も22億円と大幅拡大

  • 営業利益率20.95%へ過去最高通年影響

    営業利益率は19.51%→20.95%へ1.4ポイント向上、収益構造が改善

  • 純利益16億円と前期比45%増決算発表後影響

    純利益は11億円→16億円へ5億円増加、EPSが大幅改善

  • ROE21.3%の高資本効率継続影響

    ROE21.3%はPBR1.97倍を下支え、成長投資の効率が高い

マイナスに働く材料7
  • 温暖化リスク

    降雪量の減少により、営業日数やコース展開に影響が出る恐れ。

  • 国内市場の縮小

    国内スキー人口は減少傾向で、リピーターの確保が難しい。

  • インバウンド依存

    円高や訪日客減少があれば業績に大きな打撃となる。

  • 株価1年で17.7%下落不定影響

    株価は440円と1年前比17.7%安、好業績と逆行する需給の弱さ

  • 配当利回り0.8%と低水準通年影響

    予想配当利回り0.8%は魅力度が低く、株主還元が乏しい

  • スキー需要の天候依存継続影響

    降雪量が減少すると売上高105億円の維持が困難、季節要因で業績変動

  • PBR1.97倍と割高懸念継続影響

    PBR1.97倍は純資産の約2倍、収益悪化時はバリュエーション調整が起きやすい

次の決算で確かめる点
来場者数
スキー場の稼働率を示す最重要指標。
インバウンド比率
外国人客の依存度と収益の安定性を測る。
グリーンシーズン売上
季節変動の緩和と事業多角化の進捗を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり3.5で、前期から+5.1%いまの株価に対する利回りは0.74%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥3.5
1株あたり
配当利回り
0.74%
いまの株価に対して
配当性向
19.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年7月276.3
2022年7月20.0
2023年7月20.0114.0
2024年7月342.9192.7
2025年7月45.119.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥3.5

株主

有価証券報告書より

2025年7月期末の株主数は延べ11,346人。区分でいちばん多いのは事業法人66.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が67.3%を占め、残る32.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年7月%2021年7月%2022年7月%2023年7月%2024年7月%2025年7月%
事業法人72.071.471.269.866.566.4
個人・その他14.322.623.123.125.725.3
外国法人4.64.54.05.55.66.4
自己株式1.65.25.25.24.94.4
証券会社0.11.21.31.31.41.0
金融機関9.00.30.30.20.70.9
外国人個人0.00.10.10.10.10.1
政府・自治体0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本駐車場開発株式会社65.60
02OKASAN INTERNATIONAL (ASIA) LIMITED(常任代理人 岡三証券株式会社)2.50
03鈴木 周平1.66
04HOTEL LOTTE CO.,LTD.(常任代理人 LOTTE HOTEL TOKYO OFFICE)0.83
05佐々木 嶺一0.63
06髙梨 光0.53
07野村證券㈱0.51
08㈱日本カストディ銀行(信託口)0.51
09MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.44
10BNP PARIBAS NEW YORK BRANCH-PRIME BROKERAGE CLEARANCE ACCOUNT0.42

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+100%、1株純資産は14期で−97%。直近期のROEは21.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年7月−157,7255,125
2013年7月12328754.9
2014年7月12136230.0
2015年7月4529219.532.9
2016年7月−7286
2017年7月153015.250.9
2018年7月243197.739.6
2019年7月3835811.322.7
2020年7月93632.482.3
2021年7月−1010776.3
2022年7月11050.7316.1
2023年7月2112418.315.8114.0
2024年7月2414617.814.3192.7
2025年7月3517921.314.719.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/7期の役員報酬は総額101百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
鈴木周平代表取締役社長49795,449
岩本竜二郎取締役583,214
高柳寛樹取締役50
渥美謙介取締役41
草本朋子取締役56
荒木隆司取締役69
山田哲取締役65
竹田正幸常勤監査役65775
瀬戸卓監査役57
吉川愛監査役47

役員報酬の内訳2025/7

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)36797625
社外取締役413133
監査役1777
社外監査役2553

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/7期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,893字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社9社で構成され、スキー場運営を主たる事業としております。 当社グループは「自然、お客様、そして地域社会の全てがハッピーに」を経営理念として掲げ、「スキー場の運営に関するあらゆる問題を解決し、非日常的な時間と空間を演出することにより、一人でも多くの方に自然の素晴らしさ、ウィンタースポーツの楽しさを味わって頂くこと」をミッションとし、スキーをはじめとした雪上スポーツの醍醐味、自然の素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたいという思いのもと、お客様の満足度を高めるべく、新たなソリューションを提供しております。 当社グループの「事業の内容」、「各会社の役割」、「運営するスキー場」及び「事業系統図」は以下のとおりであります。なお、当社は有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 「事業の内容」 1.スキー場再生の取組み 当社グループは、当社及び白馬観光開発株式会社をはじめとする連結子会社9社から構成され、スキー場事業を行っております。 当社グループは、大都市圏から近距離にあるスキー場や、大規模なゲレンデを有し過去にオリンピック会場となったスキー場など、特徴あるスキー場を取得し、地方公共団体を含む地元関係者や従業員と一体となって、スキー場の活性化に取組んでおります。 スキー場の運営においては、地域の文化や伝統を重んじ、関係者と十分な協議を行い、スキー場や地域の有する強みを引き出すことにより、優位性を実現していく手法を重視して進めることとしております。 また、当社グループがスキー場を取得した場合は、必ず当社グループの役職員が地元に常駐するようにしております。当社グループの役職員が地元の従業員と一体となってスキー場を運営し、地域社会との意思疎通を深め、意見交換を行い、現場での感覚を共有すること等により、迅速かつ適切な経営判断を行うことができ、改善のスピードを向上させることが可能となります。今後もこのハンズオンの手法を継続する方針であります。また、こうしたハンズオンを実施しつつ、公平で適正な人事考課により地元出身者を経営陣や幹部に積極的に登用し、スキー場の運営をより一層改善してまいります。 当社が事業草創期に少数のスキー場を運営していた時点では、他のスキー場での成功事例を共有することについて、一定の限界がありましたが、複数のスキー場を経営することにより、グループ内で情報共有を推進し、スキー場の運営の合理化を進めることが可能となりました。特に、事業の特質として、自然と向き合うため、安全面での取組みの重要性は高く、独自の基準ではなく、メーカーと意見交換を入念に行い、メーカーの自主規制基準を尊重したメンテナンスを進め、潜在的なリスクの洗出しと対策等を事前に充実して行うことが可能となっております。 2.シーズンの取組み 当社グループのスキー場は、ウィンターシーズンにおいて、スキーヤーやスノーボーダーにスキー場で楽しんで頂く機会を提供し、グリーンシーズンにおいて、お客様に高山植物や山頂から望む美しい風景や景色を楽しんで頂く機会を提供しております。なお、当社グループにおいて、ウィンターシーズンとは、スキー場の営業開始日から営業終了日の期間を指しており、グリーンシーズンとは、ウィンターシーズン以外の期間を指しております。 (ウィンターシーズン) ウィンターシーズンのスキー場事業の収入は、主にリフト券の販売、料飲の提供、スキー及びスノーボード等の用品のレンタル、土産物等の物販などから構成され、集客を増加させる施策や魅力的なスキー場作りを推進しております。 来場者を増加させる施策として、スキー・スノーボードに関係する大規模な展示会での販売促進、旅行会社との商品企画の折衝、スキー場の認知度向上を企図した広告宣伝活動の実施などがあります。HAKUBA VALLEYエリアでは、近年多くの外国人旅行者が訪れ、長期間滞在される方が増加する傾向にあります。新型コロナウイルス感染症が収束傾向となった現在においては、海外の旅行代理店や現地のスキークラブ等への営業をダイレクトに再開して海外からの集客を獲得できるよう努めております。 当社グループは継続して魅力的で快適なスキー場作りに努めております。HAKUBA VALLEYエリアではエリア共通リフト券を展開し、エリア内の10スキー場全てのリフトを乗車頂くことができます。また、ICリフト券を用いた自動ゲートシステムの導入や、リフト券の事前ウェブ販売による受け渡しの効率化等の取組みを行っております。施設面では定期的な改装や新施設の導入、また、地域独自のテナントや都市圏で人気のあるテナント等を誘致することにより、リニューアルを継続しております。 スキー場のゲレンデづくりにおいても顧客層ごとに対応した取組みを実施しております。スキーやスノーボードの上級者に対しては、上級者が楽しめる非圧雪ゲレンデやモーグルコース等を設営し、ファミリー層には、子供が安全に雪遊び等を楽しめるキッズパークを増設しております。また、スキーやスノーボードを初めて経験される方には、圧雪の行き届いた緩斜面やソリ遊びを中心としたゲレンデを作るなどの取組みを行っております。多くのお客様が来場される週末や祝日には、ファミリー層が参加しやすいイベントを実施するなど、来場者層に合わせた各スキー場における企画を行っております。 また、暖冬小雪の際においてもスキー場の営業期間を確保し、顧客満足度と各グループスキー場の優位性を向上させるため人工降雪機の投資は継続的に行っております。 (グリーンシーズン) グリーンシーズンのスキー場事業の収入は、主にリフト券の販売、料飲の提供、マウンテンバイク・登山用具のレンタル、土産物の物販、キャンプ場やアクティビティ施設の運営などから構成され、魅力的な施設作りを行い、来場者を増加させる施策を推進しております。 来場者を増加させる施策として、旅行会社との商品企画の折衝、施設の認知度向上を企図した広告宣伝活動の実施などがあります。魅力的な施設作りとして、来場者のニーズの傾向を踏まえて、自然を活かした施設への投資を積極的に行っております。HAKUBA VALLEY国際山岳リゾート白馬八方尾根、HAKUBA VALLEY白馬岩岳マウンテンリゾート、HAKUBA VALLEYつがいけマウンテンリゾート及び竜王マウンテンリゾートでは、それぞれのゴンドラやロープウェイの降り場において、山頂から広がる雄大な景色や自然の植物を楽しんで頂けるテラスや大人からお子様まで一緒に楽しめる大型遊具施設を設置し、来場者に好評を頂いております。 HAKUBA VALLEY白馬岩岳マウンテンリゾートでは、新しい働き方を実現する新プラン「白馬リゾートテレワーク」として、北アルプスを一望できる絶景テラスや木漏れ日の射す森林の中にワーキングスポットを用意し、新しい働き方のサポートを実施しております。 また、キャンプ場やアウトドア施設を運営しているめいほう高原開発株式会社では、ジップラインやバギーパークを新設した「ASOBOT」で来場者へのアピールを強化しております。川場スキー場では、群馬県利根郡川場村にある道の駅「田園プラザ川場」において、川場村産こしひかり「雪ほたか」を使用したおにぎり販売も行っております。 当社グループは、スキー場を投資や投機対象の不動産としてではなく、地域活性化の中心的な役割を担う存在として、中長期的な視点で再生に取組んでいくことが重要と考えております。スキー場の持続的な成長を実現するため、ソフト面及びハード面の改善を徹底し、安全な運営、良質なサービスの提供及び適正な収益の獲得を心掛け、「自然、お客様、そして地域社会の全てがハッピーに」なるようなスキー場再生を行ってまいります。 [各会社の役割] 会社名   役割 当社   グループ企業の経営管理・グループ外スキー場へのコンサルティングサービス等 ㈱鹿島槍、㈱北志賀竜王、川場リゾート㈱、白馬観光開発㈱、㈱岩岳リゾート、栂池ゴンドラリフト㈱、めいほう高原開発㈱、㈱ハーレスキーリゾート   スキー場の運営他 ㈱スパイシー   アウトドア用品等のレンタル等 [運営するスキー場] スキー場   会社名   所在地 HAKUBA VALLEY白馬八方尾根スキー場   白馬観光開発㈱   長野県北安曇郡白馬村大字北城6329-1 HAKUBA VALLEY白馬岩岳スノーフィールド   ㈱岩岳リゾート   長野県北安曇郡白馬村大字北城6329-1 HAKUBA VALLEYつがいけマウンテンリゾート   栂池ゴンドラリフト㈱   長野県北安曇郡小谷村大字千国乙12840-1 めいほうスキー場   めいほう高原開発㈱   岐阜県郡上市明宝奥住字水沢上3447-1 川場スキー場   川場リゾート㈱   群馬県利根郡川場村大字谷地2755-2 竜王スキーパーク   ㈱北志賀竜王   長野県下高井郡山ノ内町大字夜間瀬11700 菅平高原スノーリゾート   ㈱ハーレスキーリゾート   長野県上田市菅平高原1223-146 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題3,324字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の本有価証券報告書の提出日現在における「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」は以下の通りです。また、将来に関する事項につきましては別段の記載がない限り、本有価証券報告書提出日現在において判断したものです。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは「自然、お客様、そして地域社会の全てがハッピーに」を経営理念として掲げ、「スキー場の運営に関するあらゆる問題を解決し、非日常的な時間と空間を演出することにより、一人でも多くの方に自然の素晴らしさ、ウィンタースポーツの楽しさを味わって頂くこと」をミッションとし、スキーをはじめとしたウィンタースポーツの醍醐味、自然の素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたいという思いのもと、当社グループはお客様の満足度を高めるべく、新たなソリューションを提供してまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、高い収益性をもって成長し続けることを目標としています。目標とする指標に関しては、一部の偏った指標やトレンドに左右されることなく、成長性、収益性、健全性、効率性のバランスを重視し、安定的且つ効率的な高成長を目指すとともに、株主重視の経営を推進してまいります。 当社グループは、高い自己資本比率のもとで安全性が高い状態にあると判断しております。収益性及び効率性を経営指標とし、収益性及び効率性の高い経営を目指しております。同時に、収益性を測定できる売上高営業利益率の向上を目指しております。具体的には、キャッシュ・フロー重視の経営を推進することにより、売上高営業利益率20%以上を目標として事業を邁進してまいります。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、スキー場を投資や投機対象の不動産としてではなく、地域活性化の中心的な役割を担う存在として、中長期的な視点で再生に取組んでいくことが重要と考えております。スキー場の持続的な成長を実現するため、ソフト面及びハード面の改善を徹底し、安全な運営、良質なサービスの提供及び適正な収益の獲得を心掛け、「自然、お客様、そして地域社会の全てがハッピーに」なるようなスキー場再生及び運営を行ってまいります。 (4)経営環境 ここ数年にわたり、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染の拡大に伴う経済活動の制限や世界的な経済の停滞により当社グループにとって厳しい状況が続きました。それ以降もアメリカの政策動向や中東地域をめぐる情勢等による世界的な経済状況の先行きの不透明な状況は続いており、エネルギー価格の高騰、その他スキー場事業の運営に必要な鋼材などの価格高騰の影響を当社グループは受けております。 また、当社グループは、グリーンシーズンにおいては大型台風や梅雨の長期化、ウィンターシーズンにおいては記録的暖冬及び小雪など、気候変動の影響を受けることがあります。その他、2020年1月以降の新型コロナウイルスの世界的流行に伴う国内外の人の移動の制限及び外出自粛等により、お客様の動向は大幅に鈍化いたしました。 このような状況の中、気候変動や新たな感染症の流行などは今後も当社グループの業績に影響を与えることも可能性もあるものの、国外からの旺盛な観光需要の取り込み、キッズプログラムをはじめとするスキー人口の創出や新たな客層となるノンスキーヤーの誘客等を行い、今後もグループが一体となり事業を遂行してまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①顧客満足度の維持・向上 当社グループでは、顧客満足度を重視し、その向上に努めております。また、顧客対応においては、マニュアルの充実を図るとともに、継続的な社員教育により、個々の社員の能力を伸ばし、外部環境である社会に求められる行動規範を遵守できるような社員を育成し、お客様の満足度の向上を図ってまいります。 特に非日常感をもとめて来場されるお客様に対して、マニュアルの充実・徹底のみならず、顧客満足度を高めていく基本姿勢を再確認し、これまでにない新たな取り組みに挑戦し、充実したサービスを提供するよう心掛けております。 スノー業界において、顧客満足度を軸とした従来にないサービスを提供できる取り組みを行い、顧客満足度の向上に努めます。 ②安全対策 スキー場において、リフト運営を行うためには鉄道事業法により索道事業者として許認可を受ける必要があります。索道事業運営上で重大な事故が発生した場合は、索道許可の取り消しにつながることがあります。 当社グループは、特に索道事業の安全対策は重点項目としており、グリーンシーズンの点検整備を国土交通省令や整備細則に基づき行い、また中期・長期の整備計画を策定し整備を実施しております。 リフト運行においては、スタッフに対する継続的な安全教育を実施し、各スタッフの安全に対する取組みを向上してまいります。また、天候状態を常に監視し、リフト運行中に突発的に発生する災害への対応についても、営業中に対応訓練を繰り返し行うことで、対応能力を高めてまいります。 ③天候に対する対策 ウィンターシーズンにおいては十分な積雪のもとで、スキー場を開業することが、事業の根幹をなすものであります。自然の積雪に恵まれない場合は、当社グループが保有する降雪機をフル活用することで、効率的かつ効果的な降雪を行い、ウィンターシーズン開始とともに満足してスキーを楽しんで頂ける状況にしてまいります。当社グループのスキー場の一部は、高い山頂にあり、残雪を利用しウィンターシーズン終盤まで十分なコンディションを維持することで、当社グループの優位性を発揮させ、他のスキー場との差別化を図ってまいります。また、想定を超える豪雪や大雨が発生すると、お客様がスキー場へ来場できず、また、お客様が施設利用を取り止めるため、こうした事態に備え、施設やサービスの一層の充実を図ってまいります。 ④グリーンシーズンの事業の展開 グリーンシーズンにおいては、山頂からの雲海を望む展望テラスの建設、大型遊具施設の導入、キャンプフィールドの展開など、地域の特性を活かした商品の開発等を行い、事業を強化してまいります。一年を通じた営業体制を整えることでウィンターシーズンに業績が偏重する季節変動リスクを分散させ、安定したスキー場等の経営を目指してまいります。 ⑤グループ経営 グループ全体での共同告知や営業活動の強化、効率化による集客増進に加え、レンタル用品、制服及び食材等について、スケールメリットを活かした集中購買、メンテナンス部品等の取得等の費用面の改善を行ってまいります。また、グループ会社間での人事面での連携や、新規事業等の成功ノウハウの共有等、シナジー効果を積極的に享受できるようにしてまいります。 ⑥今後のスキー場の取得 当社グループでは、創業以来国内におけるスキー場において、強みや特徴を有するスキー場を取得してまいりました。スキー場の取得及び取得後の改善につながる活動を継続的に実施し、当社グループの企業価値を一層高めてまいります。また、当社グループは、魅力的なスキー場を取得し、事業を拡大することを成長戦略の重要な要素と位置付けており、今後も積極的にスキー場を取得していく方針であります。さらに、スキー場の地元関係者や従業員と一体となって、スキー場を改善し、スキー場の価値を高めていくことで、地域の活性化に貢献してまいります。 (6)国際的に蔓延する感染症の対応について 現時点において、我が国は新型コロナウイルス感染症の行動制限の緩和に伴う社会経済活動が正常化しておりますが、新たな変異株による感染の再拡大や、新型の感染症の流行も懸念されます。 このような状況のもと、当社グループはワーケーションやグランピング等の展開による更なるアウトドア需要の獲得や、ウィンターシーズンのキッズプログラムによる国内マーケットの開拓、その他、グループ外のスキー場のコンサルティングや業務支援等、リゾート業界の活性化に努めてまいります。
事業等のリスク7,158字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のものが考えられます。また、文中における将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 1.当社グループの事業について (1)安全性に関するリスク 当社グループは、スキー場の運営を行っており、スキーは自然と向きあうスポーツである以上、お客様自身が怪我を負うリスクを完全に排除することはできません。また、従業員の業務上のミスやトラブルは、マニュアルなどを適切に整備したとしても完全に防ぐことは難しいと考えております。当社グループは、リフトの運営にあたり、監督官庁である運輸局の監査を受け、安全性を最重要課題として認識し、適用される規制を遵守し、要求される全ての品質基準を満たすよう努め、索道許可を受けている会社のウェブサイトにて索道安全報告書を開示しております。 また、当社グループは、ゲレンデ内においてお客様の怪我を未然に防止するため、ゲレンデの整備やパトロールの励行に努めております。更に、当社グループでは、安全性をより一層高めるため、各スキー場の安全管理担当者が相互点検を実施し、相互牽制することで、安全確保に努めております。 しかしながら、当社グループの努力にもかかわらず、安全性に問題が生じる可能性があります。このような問題は、当社グループのブランドの棄損及び安全性への信用に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの旅行業では移動手段としてバスの運行をすることがあります。運行便において事故が起きた場合には、グループ旅行の販売会社として当社グループが責任を負う場合も考えられます。 (2)経済情勢に関するリスク 当社グループは、日本国内を主たるマーケットとして事業を展開しており、主に日本国内の経済情勢の影響を受けることとなります。日本国内においては、少子高齢化、人口減少、消費の低迷、雇用状況の悪化、企業活動の停滞、消費税率の上昇等の問題が指摘されており、また、エネルギー価格及び原材料価格の高騰による経済への影響も顕在化しております。 日本国内において、少子高齢化、人口減少等の影響により、将来のスキー人口が減少した場合、国内の他のスキーリゾートとの競争の激化など、当社グループの業績及び財務状態に影響を与える可能性があります。 他方、世界においては、人口増加、富裕層の絶対数の増加、経済成長が著しい新興国の台頭等が想定されております。 そのため、当社グループはインバウンド営業を継続的に推進し、当社グループの事業拡大を図ってまいる方針であります。インバウンドの来場者については、ロシアのウクライナ侵攻が影響したように、来日するための飛行機の減便などが生じるなど、世界的な経済情勢及び地政学的なリスクも当社グループの業績及び財政状態に大きな影響を及ぼす影響があります。 (3)自然災害・テロ・感染症に関するリスク 当社グループの事業は、当社グループの子会社のそれぞれのリゾート施設に多くの来場者を迎えることで成り立っております。当社グループの各施設において、大地震等の自然災害が発生した場合、当社グループの施設又はその周辺で大きなテロ事件が発生した場合には、施設の被害、周辺の交通機関及びライフライン(電気・ガス・水道)への大きな影響があり、当社グループのリゾート施設への交通手段がなくなり、当社グループ施設への来場者が減少する可能性があります。また、新たな感染症によるパンデミックが発生するような場合には、リゾート施設の営業の臨時休業を政府等から要請される可能性、また、外出制限など政府からの要請があった場合には、当社グループ施設への来場者が減少し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)天候に関するリスク 当社グループはスキー場を運営しており、小雪によりスキー場の営業日数が減少する場合、また、予想を超える豪雪等、スキー場へのアクセスを阻害する道路事情の悪化により、来場者が減少する場合に、売上高が減少します。また、グリーンシーズンの事業においても、雨天の場合、ツアー旅行中止により、来場者が減少する場合、売上高が減少します。これらのように天候が想定通りでない場合、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、豪雪や大雨等が発生した場合、安全性を確保するため、リフトを停止させるなどの措置を講じますが、リフトの停止内容によっては、リフト券の払い戻しが発生し、売上高が減少する可能性があります。 なお、小雪への対策として、人工降雪機の導入を積極的に実施し、安定した積雪量と営業日数を確保することや、グリーンシーズンの事業強化により差別化を図ってまいります。 (5)業績の季節変動について 当社グループの業績は、スキー場のウィンターシーズンの営業を開始してから終了するまでの、通常11月から翌年4月にかけて、第2四半期と第3四半期に偏重する傾向にあります。 当社グループとしては、上記の繁忙期の営業強化を一層進めるとともに上記の繁忙期以外の時期における、グリーンシーズンの事業の強化、例えば、山頂からの雲海を望む展望テラスの建設、大型遊具施設の導入などによりお客様の需要拡大を一層推進してまいる方針であります。 (6)特定事業・特定エリアへの依存について 当社グループの事業は、当社グループのスキー場の運営を行うことであります。当社グループは、スキー場運営事業に特化することにより、事業の深化を追求することができ、サービス向上やノウハウ向上などのメリットが大きい反面、事業の多角化がなされていないため、事業リスクの分散が実現できておらず、大規模な地震や災害等の発生等の予見できない事象への対応力が十分ではありません。 また、HAKUBA VALLEYエリアにおけるスキー場事業の収入が当社グループの大半を占めており、同エリアにおける収益の動向が当社グループの動向に与える影響は大きくなっております。 大規模な地震や災害等の発生等によりスキー場運営に重大な支障をきたした場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (7)固定資産の減損会計の適用に関するリスク 当社グループは、スキー場の事業買収を進めていると同時に、当社グループが保有するスキー場の設備投資を毎期実施しております。この結果、事業の特性から連結貸借対照表の総資産に占める固定資産の残高の割合は、高いものとなっております。固定資産の減損会計の基準に基づき、各スキー場等のキャッシュ・フローを創出する単位で、定期的に減損会計適用の可否を判定しており、その結果、減損損失を計上する可能性があります。かかる減損損失の計上は当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (8)税金負担について 当社グループは、過年度に生じた税務上の繰越欠損金があるため、課税所得が生じた場合でも繰越欠損金を使用し、課税所得が減殺され、納税負担額が軽減されております。今後、業績の推移によっては、税務上の繰越欠損金を使用し、納税負担額を軽減できる可能性があります。また、繰越欠損金の繰越期間の満了により欠損金が消滅し、納税負担額を軽減できない可能性があります。また、税制の改正内容によっては、税務上の繰越欠損金を使用し、納税負担額を軽減できる可能性や繰越欠損金の繰越期間の満了により欠損金が消滅し、納税負担額を軽減できない可能性があります。 繰越欠損金が消滅した場合、納税負担額が軽減できなくなることから、通常の税率に基づく法人税等が発生し、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。 (9)競合に関するリスク 当社グループの属するスキー場事業の業界においては、索道に関する免許を国土交通省から取得し、継続して安全な運営が求められるため、参入障壁は高い状況にあります。新規のスキー場開発が進まない状況下で、当社グループと同様にスキー場の取得を進め、事業拡大を行っている競合他社があります。当社グループでは、雇用を継続し、地元自治体や関係者との関係を強化し、お客様の満足度を高めるサービスを展開しております。また、当社グループのすべてのスキー場一体で営業活動を進めることで、営業活動を効率的に行っており、それぞれのスキー場の強みや特徴を生かすことにより、競合他社が対象とするよりも幅の広い顧客層を取り込み、多様なサービスを展開し、競合他社に対する優位性を確保しております。 しかしながら、これらの競合に対応するための各種施策の実施に伴うコストの増加や競争激化に伴う販売単価の低下による利幅の縮小等により、当社グループの事業展開や業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (10)スキー場の取得に関するリスク 当社グループでは、創業以来国内におけるスキー場において、独自の強みや特徴を有するスキー場の運営や取得の機会を模索し、事業を進めてまいりました。当社グループにおいて、魅力的なスキー場を取得し、事業を拡大することは、成長戦略の重要な要素であります。当社グループは、大規模なものや重要性の高いものも含め、新たなスキー場の取得の可能性を常に検討しております。このような事業取得に関しては、以下に掲げるような問題が生じ、当社グループの事業取得が想定通りに進捗しない場合、中長期的な成長目標を実現することができない可能性があります。 ・事業買収及び事業拡大の適当な機会が得られないこと ・買収の際に、他社と競合する場合を含め、対象事業の所有者との間で買収条件について合意できないこと ・買収に必要な資金を有利な条件で調達できないこと ・事業買収の結果、想定する利益やキャッシュ・フローの獲得を実現できないこと (11)法規制の遵守に関するリスク 当社グループは、索道事業の許可を国土交通省より受けており、鉄道事業法の法的規制を受けております。また、鉄道事業法以外に、古物営業法、景品表示法、食品衛生法、旅行業法、労働法等の規制を受けており、当社グループによるスキー場の運営において、事業活動の様々な側面に適用されます。特に当該規制等の不遵守が発生した場合、当社グループは損害賠償請求や行政処分により多額の費用を負担する可能性があります。当社グループが遵守すべき規制に違反した場合には、当社グループの信用が毀損し、また、厳格な罰則又は多額の損害を伴う規制上の処分又は民法上の訴訟提起が行われる可能性があります。更に、関係する法規制の内容が大幅に改正され、若しくはその解釈に大幅な変更が生じ、又はより高い基準若しくは厳格な法規制が導入された場合、当社グループのコンプライアンス体制の再構築に係る費用又は資本的支出が増加する可能性があります。 (12)電力の供給に関するリスク 当社グループは、索道の運転、館内照明など、設備の動力の多くを電力によってエネルギーの供給を受けております。現在の日本において、電力需給のひっ迫の課題が顕在化する中、電力会社から大きな節電の要請をうける可能性や、当社グループの施設に電力を供給する電力会社の電力の需給状況がさらにひっ迫した場合には、電力の一部または全面的な供給の停止の可能性が考えられます。当社グループへ電力供給が適切に行われない場合、運営に大きな制約を受けることに直面する可能性があり、その結果、長期に亘って当社グループの収益性又は成長戦略に悪影響を及ぼす可能性があります。 (13)個人情報保護について 当社グループのスキーリゾートのシーズン券を販売する際、当社が主催する「NSDキッズプログラム」へ申し込みの際、当社が国内外の旅行手配を行う際に当社グループが個人情報を取得する機会があります。このため、「個人情報の保護に関する法律」を遵守し、「個人情報取扱規程」、「営業管理規程」及び「情報セキュリティ管理規程」等の関連規程の適切な整備・運用と従業員への教育により、個人情報の管理には万全を期しております。 しかしながら、当社グループが予測し得ない原因により、重要な個人情報が社外に流出すること等により、個人情報の保護が損なわれた場合に、当社グループの社会的信用が毀損し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (14)システムトラブルについて 当社グループは、社外では、お客様へのリフト券の発券、取引業務の遂行、社内では、経営陣への情報提供及び財務に関する報告書の作成等を正確かつ効率的に行うため、情報システムを利用しております。当社グループは、情報システムの安全性には最善を尽くしておりますが、例えば、災害や事故により情報システムに支障が発生した場合、お客様へのサービス提供等に支障をきたす可能性があります。更に、システムの欠陥、コンピュータウイルスの侵入、外部からの不正手段によるコンピューター内へのアクセス等により、お客様へのサービス提供等に支障をきたす可能性があります。これらの事態が発生した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (15)訴訟等の可能性について 当社グループは、コンプライアンス体制の整備及びその運用により、安全な運営を推進し、人身事故を含む重大な事故が生じないように努めており、訴訟及びクレーム等の発生の回避に尽力しております。 しかしながら、今後、当社グループが運営するスキー場において重大な事故の発生等、これらに起因する訴訟やその他の請求が発生する可能性があります。これらの訴訟等の内容及び結果によっては、当社グループの業績及び事業の展開に影響を与える可能性があります。 2.組織体制について (1)親会社が支配権を有することに伴うリスク 当社の親会社である日本駐車場開発㈱は当社の議決権の68.6%(2025年7月31日現在)を所有しております。このため、同社は当社の取締役・監査役の選解任、合併等の組織再編、剰余金の配当といった株主総会で決議される重要事項について、事実上、決定権を有しております。これにより、他の株主の皆様の利益と親会社の利益が必ずしも一致しない意思決定がなされる可能性があります。なお、当社グループの日常業務の執行に関する意思決定は、親会社からの事前承認等を必要とせず、当社グループが独自に行っており、経営の独立性は確保されております。 当社グループと日本駐車場開発㈱及びその連結子会社との間の主な関係等については、以下のとおりであります。 日本駐車場開発グループとの取引関係について 当社グループは、2025年7月期において、日本駐車場開発㈱の子会社である日本テーマパーク開発㈱との間で、スキー場施設の賃貸借契約や業務受託契約を締結しておりましたが、これらの契約は2025年7月末をもって全て終了しております。2025年7月期における取引の詳細については、「『第5経理の状況』『注記事項』『関連当事者情報』『1.関連当事者との取引』(1)連結財務諸表提出会社と関連当事者との取引」をご覧ください。なお、2026年7月期において、同社グループとの間で新たに発生した重要な取引はございません。 同社グループとの重要な取引につきましては、少数株主の利益保護を図るため、独立社外取締役が3分の1以上を占める取締役会での事前承認を必須とする体制としております。また、取引開始時のチェックや事後的な監査等、取引の健全性・適正性を確保するための牽制機能を引き続き強化してまいります。 当社取締役と日本駐車場開発㈱役職員との兼任状況 当社の取締役2名が、親会社である日本駐車場開発㈱の役職員を兼任しております。 (2025年10月22日現在) 氏名   当社での役職   親会社グループでの役職 岩本 竜二郎   取締役   日本駐車場開発㈱従業員 渥美 謙介   取締役   日本駐車場開発㈱常務取締役管理本部長 (注)岩本竜二郎は、当社子会社の㈱鹿島槍代表取締役社長、㈱岩岳リゾート取締役及び㈱ハーレスキーリゾート取締役を兼務しております。 (兼任の理由) 両名の兼任は、それぞれ豊富な経験と見識を当社グループの経営に活かし、企業価値向上に資すると判断しているためです。 ・渥美謙介氏:親会社における会社経営及び財務最高責任者としての豊富な経験は、当社の経営戦略を審議 する上で有益であるため。 ・岩本竜二郎氏:親会社グループの事業推進で培われた経験と幅広い見識は、当社グループの事業発展に不 可欠であるため。 (2)経営陣及び従業員に関するリスク 当社グループが持続的に成長するためには、リーダーシップのある経営陣及び有能な従業員を継続して雇用し、同時に、従業員を育成することが必要となります。また、当社グループは、新たな従業員を雇用し、教育し、その技術及び能力を育成する必要があります。現経営陣の適切な後継者の育成に失敗した場合又は予測し得ない臨時的な大量の退職が生じた場合には、当社グループが有する組織的ノウハウが失われ、当社グループの競争優位性が損なわれる可能性があります。 従業員の雇用に関する競争の激化、従業員の退職率の上昇又は従業員の福利厚生費の増加に起因するコストの増加により、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)11,230字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 経営成績等の状況の概要 (1)経営成績 当連結会計年度における当社グループの経営成績の状況は、以下の通りでした。 (ウィンターシーズン) 当社グループは新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延以降、海外からの入国制限によりインバウンドが見込まれず、少子高齢化によりマーケット規模が縮小する状況にあったため、国内の来場者数増加に向けて、キッズや新たなチャネルであるノンスキーヤー向けの取り組みを重点的に行い、スノーリゾートに来場されるお客様数の長期的な拡大を図る取り組みを行ってまいりました。具体的には、「NSDキッズプログラム」によるキッズ会員の獲得や、HAKUBA VALLEY白馬岩岳スノーフィールドにおけるスキーをしない一般の観光客の来場者数の増加など一定の成果が出始めております。また、継続投資してきた人工降雪機の効果や全国的な自然降雪に恵まれ更には春スキー営業も順調に推移したこと、加えて各種営業活動やプロモーション等の営業努力により国内外の多くのお客様にお越しいただき、7スキー場合計の来場者数は1,828千人となりました。 当社グループが主要な業績の指標としております売上単価は、グループスキーリゾート全社的にリフト券の値上げを行ったことから前年から上昇し、また、付帯売上についても継続的な料飲メニューの改善や有名レストランとのコラボレーション、専用ラウンジなどが利用できるS-Classなどスキー場サービスの高付加価値化に努めていることから、過去最高の水準となりました。 それぞれのスキー場について、宿泊を伴う顧客の比率が高いHAKUBA VALLEYエリアは、インバウンド来場が前年を上回り、全体的に好調に推移しました。HAKUBA VALLEY白馬八方尾根スキー場では、新サービスであるファーストトラックサービスの開始や事前予約駐車場などお客様の満足度向上に努め、インバウンドだけでなく国内のお客様にも多くご来場頂きました。また、HAKUBA VALLEY白馬岩岳スノーフィールドにおいては、今シーズン、ゴンドラをリニューアルオープンさせ、さらに快適性・輸送能力を向上させ、スキーヤーのお客様はもちろんスキーをしない観光目的のお客様にも多く来場いただきました。HAKUBA VALLEYつがいけマウンテンリゾートでは前シーズンに引き続きゴンドラ山麓駅周辺における飲食需要の解決及びアフタースキーの提供のため、「つがいけ横丁」に新たに3店舗加えてオープンし、スキー場内の「食」の魅力を拡充させ、インバウンドのお客様だけでなく国内のお客様にも多数ご来場いただき、前年に引き続き、来場者数は上場以来最高の368千人となりました。加えて、白馬エリアでレンタル事業を営む㈱スパイシーにおいて、前シーズンに新店舗をオープンさせ、近隣ホテル等の宿泊施設に対して積極的に営業を行ったことや、増加するインバウンド需要を背景にオフシーズンからしっかりと営業を行い、レンタル予約の稼働率を高めた等により、創業以来最高収益を達成致しました。 竜王スキーパークは、今シーズンも引き続き「スノボデビュー日本一」を目標とし、初心者レッスン無料プログラムやヘルメット無料貸出、最新のおしゃれなデザインを取り揃えたスノボウェア無料貸出サービスを行い、エントリー層にもスキー場に親しんでいただける取り組みをさらに行いました。その他、菅平高原スノーリゾートでは、日本では初めての導入となるフランス製の人工造雪機を前シーズンより導入しており、オープンの早期化を達成しました。 日帰り顧客が中心となる川場スキー場及びめいほうスキー場においては、センターハウスなど継続的な施設改装を行いお客様の快適性を高めました。また、更なる降雪強化施策として、スキー場のメインとなるロングコースを早期にオープンさせるために、新たに人工降雪機を15台導入し、春スキー期間も例年より長く営業を行うなど、安定したコース環境をご提供することで、前年を超えるお客様にご来場いただきました。 ウィンターシーズンの施設別の来場者は次のとおりです。 スキー場別来場者数    (単位:千人) 運営スキー場   2024年 7月末累計   2025年 7月末累計   前期比 HAKUBA VALLEY白馬八方尾根スキー場   352   409   116.3% HAKUBA VALLEY白馬岩岳スノーフィールド   147   208   141.1% HAKUBA VALLEYつがいけマウンテンリゾート   350   368   105.4% 竜王スキーパーク   221   215   97.4% 川場スキー場   153   157   103.0% めいほうスキー場   197   210   106.8% 菅平高原スノーリゾート   229   257   112.0% 計   1,651   1,828   110.7% その他の施設における来場者数 (単位:千人) 会社名   2024年 7月末累計   2025年 7月末累計   前期比 川場リゾート㈱   46   38   83.1% めいほう高原開発㈱   2   4   180.7% 計   49   42   87.5% (注)1.スキー場の来場者数については、主にリフト券の販売数に基づいて記載しております。 2.菅平高原スノーリゾートの来場者数については、「TARO AREA・DAVOS AREA」の来場者数を表示しており ます。 3.その他の施設における来場者数は以下となります。 川場リゾート㈱:おにぎり店の来場者数(レジ通過者数) めいほう高原開発㈱:おにぎり店の来場者(レジ通過者数) <ご参考:グループ連携施設> 会社名   2024年 7月末累計   2025年 7月末累計   前期比 HAKUBA VALLEY鹿島槍スキー場ファミリーパーク   46   65   138.9% HAKUBA VALLEY鹿島槍スキー場ファミリーパークは、ノンスキーヤーでも雪遊びを楽しむことができる「冬のテーマパーク化」を推進しており、日本駐車場開発グループにおいて遊園地を運営する日本テーマパーク開発(株)に年間を通し運営を委託しております。来場者数に連動するリゾートの収入は日本テーマパーク開発(株)に帰属するため、来場者数を別枠として開示しております。 (グリーンシーズン) 当社はグリーンシーズンにおいて、大自然の眺望を望む展望テラスの建設、大型遊具施設の導入、キャンプフィールドの展開など、地域の特性を活かした商品開発を継続し、一年を通じた営業体制を整えることで、ウィンターシーズンに業績が偏重する季節変動リスクを分散させております。 当社グループのグリーンシーズンの状況は、国外からの観光需要が高まっており、多くのインバウンドのお客様にご利用いただきました。天候面では、8月において月末に台風が日本列島に停滞し荒天が続いたことや9月も連休の天候不順がありましたが、繁忙期となるお盆期間は盛況となり、9月も平日の集客が好調であったことから、前年並みの水準を維持しました。9月も平日の集客が好調であったことから、前年並みの水準を維持しました。また、10月は紅葉シーズンが連休と重なり、白馬エリアを中心に多くのお客様にご来場いただきました。また、グリーンシーズン後半は、5月こそ大型連休や土日の天候不順により来場者数は前年を下回りましたが、7月は梅雨の影響も少なく天候にも恵まれたことにより来場者数は前年を大きく上回りました。当連結会計年度のグループ全施 設の来場者数は520千人と3年連続して過去最高を達成することができました。 各施設の取り組みとして、HAKUBA VALLEY白馬岩岳マウンテンリゾートでは、長野県初出店となる「Soup Stock Tokyo」のオープンや人気アウトドアブランドの「THE NORTH FACE」のサポートを受け、山頂「森のオフィス」エリアをリニューアルオープンしました。また、HAKUBA VALLEY国際山岳リゾート白馬八方尾根ではペットと同伴でのゴンドラへの乗車サービスを初めてスタートさせ、多数の愛犬家のお客様にご利用頂きました。竜王マウンテンリゾートでは「SORA terrace cafe」内に訪れる人々に自由に演奏を楽しんでもらえるストリートピアノとして「雲海ピアノ」を設置し、10月にピアノをキャンバスとして、絶景とアートを融合した「雲海Live Paint」を開催し、多くのお客様にお越しいただきました。 また、川場リゾートでは道の駅川場田園プラザ内に大型遊具施設である空と風のネットアスレチック「HANETTA(ハネッタ)」の運営が4シーズン目となるとともに、併設するおにぎり店「かわばんち」も4年連続で過去最高の売上高を達成しております。なお、めいほう高原開発ではキャンプ施設を運営しており、当期は猛暑による来場者数の減少がありましたが、宿泊等の高単価商品が好調でした。当社はグリーンシーズンにおいて、大自然の眺望を望む展望テラスの建設、大型遊具施設の導入、キャンプフィールドの展開など、地域の特性を活かした商品開発を継続し、一年を通じた営業体制を整えることで、ウィンターシーズンに業績が偏重する季節変動リスクを分散させております。 索道を稼働した施設における来場者数 (単位:千人) 施設名   2024年 7月末累計   2025年 7月末累計   前期比 HAKUBA VALLEY国際山岳リゾート白馬八方尾根   97   114   117.6% HAKUBA VALLEY白馬岩岳マウンテンリゾート   228   260   114.1% HAKUBA VALLEYつがいけマウンテンリゾート   76   81   107.1% 竜王マウンテンリゾート   72   64   89.3% 計   473   520   109.9% その他の施設における来場者数 (単位:千人) 会社名   2024年 7月末累計   2025年 7月末累計   前期比 川場リゾート㈱   120   113   93.8% めいほう高原開発㈱   26   20   79.2% 計   147   134   91.1% (注)1.索道を稼働した施設における来場者数については、主にリフト券の販売数に基づいて記載しております。 2.その他の施設における来場者数は以下の合計となります。 川場リゾート㈱:HANETTAの来場者数、おにぎり店の来場者数(レジ通過者数) めいほう高原開発㈱:キャンプ施設、ASOBOTの来場者数、おにぎり店の来場者数(レジ通過者数) これらの結果、当連結会計年度における売上高は10,461,767千円(前期比26.9%増)となり、営業利益は2,246,086千円(前期比44.7%増)、経常利益は2,236,458千円(前期比43.9%増)、また、親会社株主に帰属する当期純利益は1,586,389千円(前期比45.0%増)となり、創業以来最高の売上高及び利益となりました。 (2)キャッシュ・フロー 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ314,512千円増加し、3,455,814千円(前期比10.0%増)となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、2,707,091千円(前期は1,968,169千円の収入)となりました。主な収入の内訳は、税金等調整前当期純利益2,214,255千円、減価償却費1,023,639千円、未収入金の減少額16,555千円、棚卸資産 の増加額200,913千円、売上債権の増加額は88,737千円、法人税等の支払額365,214千円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、2,829,138千円(前期は2,676,282千円の支出)となりました。主な支出の内訳は、有形固定資産の取得による支出2,707,573千円、無形固定資産の取得による支出69,028千円、有形固定資産の除却による支出21,252千円、有形固定資産の売却による収入62,180千円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果獲得した資金は、436,559千円(前期は2,106,473千円の収入)となりました。主な内訳は、長期 借入金による収入1,050,000千円、配当金の支払による支出152,254千円、長期借入金の返済による支出473,222千円であります。 生産、受注及び販売の実績 (1)生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 (2)受注実績 当社グループは受注生産を行っておりませんので、該当事項はありません。 (3)販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。なお、当社グループの主たる事業はスキー場事業であり、全事業セグメントの合計額に占める割合が著しく低いため、売上区分別に記載しております。 売上区分の名称   前連結会計年度 (自 2023年8月1日 至 2024年7月31日)   当連結会計年度 (自 2024年8月1日 至 2025年7月31日) 販売高(千円)   前期末比   販売高(千円)   前期末比 スキー場事業 リフト券売上   4,835,487   115.7%   5,963,580   123.3% 料飲売上   1,276,567   120.3%   1,555,503   121.9% レンタル売上   639,607   131.5%   837,472   130.9% その他売上   1,493,675   127.4%   2,105,210   140.9% 合計   8,245,338   119.5%   10,461,767   126.9% (注)主たる販売先は不特定多数の一般消費者であり、相手先別販売実績の総販売実績に対する割合が10%以上販売先はありません。 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 本項に記載した将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 (1)重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、決算日における資産・負債の報告数値及び報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定の設定を行っております。当該見積りにつきましては、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる各種の要因に関して仮定設定、情報収集を行い、見積金額を算出しておりますが、実際の結果は見積り自体に不確実性があるために、これらの見積りと異なる場合があります。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。その作成にあたり、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 ②経営成績に関する分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、10,461,767千円(前連結会計年度は8,245,338千円、前連結会計年度比26.9%増)となりました。 これは、ウィンターシーズンの国内来場者数の増加・インバウンド来場の増加およびグリーンシーズンにおける来場者増加によるものです。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度の売上原価は、5,793,085千円(前連結会計年度は4,688,495千円、前連結会計年度比23.6%増)となりました。これは、来場客数の増加による変動原価の増加や岩岳新ゴンドラ等の設備投資増加による減価償却費の増加によるものです。以上の結果、売上総利益は4,668,681千円(前連結会計年度は3,556,842千円、前連結会計年度比31.3%増)となりました。 また、売上総利益率は、前期比1.5ポイント増の44.6%となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、2,422,594千円(前連結会計年度は2,004,386千円、前連結会計年度比20.9%増)となりました。これは、広告費及び委託費の支出増加や決算賞与支給に伴う人件費増加によるものです。以上の結果、当連結会計年度の営業利益は、2,246,086千円(前連結会計年度は営業利益1,552,455千円、前連結会計年度比44.7%増)となりました。 また、営業利益率は、前期比2.7ポイント増の21.5%となりました。 (営業外損益、経常利益) 当連結会計年度における営業外収益は46,553千円(前連結会計年度は31,578千円、前連結会計年度比47.4%増)となりました。これは、チケット預り金の戻入益が増加したことによるものです。 営業外費用は56,181千円(前連結会計年度は30,030千円、前連結会計年度比87.1%増)となりました。これは、借入増加に伴う支払利息が増加したことによるものです。 以上の結果、当連結会計年度の経常利益は、2,236,458千円(前連結会計年度は経常利益1,554,002千円、前連結会計年度比43.9%増)となりました。 また、経常利益率は、前期比2.6ポイント増の21.4%となりました。 (特別損益、当期純利益) 当連結会計年度における特別利益は、4,848千円(前連結会計年度は1,199千円、前連結会計年度比304.1%増)となりました。 当連結会計年度における特別損失は、27,052千円(前連結会計年度は18,429千円、前連結会計年度比46.8%増)となりました。この結果、税金等調整前当期純利益は2,214,255千円となりました。 法人税、住民税及び事業税に法人税等調整額を合わせた税金費用は480,997千円(前連結会計年度は333,302千円)となりました。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は1,586,389千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益1,093,845千円)となりました。 また、親会社株主に帰属する当期純利益率は前期比1.9ポイント増の15.2%となりました。 ③経営成績に重要な影響を与える要因についての分析 当社グループは、スキー場事業を展開しております。収益の大半は、ウィンターシーズンに集中しており、降雪の状況、景気変動による個人消費に大きく影響を受ける傾向にあり、当社グループの経営成績に影響を与える要因については「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ④資本の財源及び資金の流動性についての分析 (キャッシュ・フローの状況) 当社グループのキャッシュ・フローの状況の詳細につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の状況の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。 (資本の財源及び資金の流動性) 当社グループでは、運転資金及び投資資金については、当連結会計年度末における現預金が有利子負債を超過していることから、手許資金を中心とし、市中銀行からの借入により補完して賄う方針としております。当社グループの事業活動における資金需要は、主に当社グループの運営に伴う人件費を中心とする営業費用の支出及び設備投資に伴う支出であり、これを主に売上高の収入により賄っており、流動性資金は十分な水準を確保しているものと考えております。 ⑤財政状態の分析 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末と比して1,196,094千円増加し、5,242,799千円(前連結会計年度末比29.6%増)となりました。これは主に現金及び預金や棚卸資産の増加であります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産は、前連結会計年度末と比して1,218,555千円増加し、8,162,144千円(前連結会計年度末比17.5%増)となりました。項目別の状況は以下のとおりであります。 ・有形固定資産 当連結会計年度末における有形固定資産は、前連結会計年度末と比して1,138,590千円増加し、7,637,379千円(前連結会計年度末比17.5%増)となりました。これは、主に機械及び装置の増加によるものであります。 ・無形固定資産 当連結会計年度末における無形固定資産は、前連結会計年度末と比して108,714千円増加し、129,613千円(前連結会計年度末比520.2%増)となりました。これは、主にソフトウエア仮勘定の増加によるものであります。 ・投資その他の資産 当連結会計年度末における投資その他の資産は、前連結会計年度末と比して28,750千円減少し、395,151千円(前連結会計年度末比6.8%減)となりました。これは、主に長期前払費用の減少によるものであります。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末と比して509,290千円増加し、2,013,949千円(前連結会計年度末比33.8%増)となりました。これは、主に1年内返済予定の長期借入金の増加によるものであります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債は、前連結会計年度末と比して262,469円増加し、2,688,402千円(前連結会計年度末比10.8%増)となりました。これは、主に長期借入金の増加によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末と比して1,642,889千円増加し、8,702,591千円(前連結会計年度末比23.3%増)となりました。これは、主に親会社株主に帰属する当期純利益の増加によるものであります。 ⑥経営戦略の現状と見通し これまで当社グループはウィンターシーズンの取り組みとして、暖冬小雪の中でも営業期間を確保するための降雪機投資、差別化戦略として、利便性向上のための自動ゲートシステムの導入やサイドカントリーコース等非圧雪エリアの展開、また、日本のパウダースノーを求めるインバウンドに対する取り組み等を継続してまいりました。降雪機投資においては、これまで継続してきた成果もあり、スキー場のオープン日は安定してまいりましたが、滑走できるコースを拡大するスピードが次なる課題となっております。そのため、当ウィンターシーズンにおいて も、グループ横断的に降雪機投資を継続するとともに、特に川場スキー場及びめいほうスキー場においては、シーズン当初から最速でロングラン可能なリゾートをつくりあげるために、メインコースの人工降雪機をさらに強化 し、小雪のシーズンでも競争力の高いリゾートを築いてまいります。 インバウンドの来場者については、2024-2025シーズンに過去最高の42.5万人となりましたが、今後も増加すると予測しております。そのため、インバウンドのスムーズな受入、また各種営業活動やプロモーションを行うとともに、白馬エリアでの宿泊施設等の不足に対しては、当期より本格化しております不動産部門を中心にしたシャレー等宿泊施設の自社開発のほか、デベロッパーの誘致や休業施設の支援など、地域と連携し諸問題について解決を図ってまいります。 その他、断続的な暖冬小雪や新型コロナウイルス感染症の蔓延をきっかけに、多数の国内スキー場の経営環境が厳しくなる中、当社グループへの支援要請が増加しております。そのため、当社グループのノウハウを積極的に活用し経営支援する「NSDアライアンス」を展開し、みやぎ蔵王えぼしリゾート及びオグナほたかスキー場がアライアンスに加入し、これらのスキー場においては来場者数の増加や客単価向上、コストの適正化等、アライアンスの加入の効果が見られております。これらの他、びわ湖バレイ及び石打丸山スキー場、丸沼高原スキー場が「NSDキッズプログラム」に参加していただきました。また、2024-2025シーズンには白馬岩岳スノーフィールド、川場スキー場も同プログラムに参加し、2025-2026シーズンからは福井和泉スキー場も参加し、同プログラムの対象スキー場が14か所まで増加しました。今後も参加スキー場を拡大させ、大自然の雪山で非日常体験を楽しみ、ウィンタースポーツに参加するお子様を増やしていく予定であります。引き続き当社グループの強みを活かした営業支援やコンサルティングを他スキー場に対しても進め、スノー業界の活性化に努めてまいります。 安全への取り組みについても重点を置いて進めております。お客様の安全な輸送のため、計画に基づき索道設備や降雪機器のメンテナンスや更新・新規導入を順次進めております。また、労働災害の撲滅と快適な職場環境の形成を図るため、グループ内の人材交流による技術や営業ノウハウの共有のほか、グループ共通の労働安全衛生マネジメントシステムを導入し、安全目標の設定や安全な作業手順等を共通ルールのもと運用しております。なお、同システムの運用については、適正な運用と安全基準を担保するため、定期的なシステム監査及びグループ安全会議等を実施し、更なる安全性の向上に向けて連携を強化してまいります。 最後に、当社グループのHAKUBA VALLEY白馬岩岳マウンテンリゾートにおいては、2024年12月より新ゴンドラが稼働いたしました。また、HAKUBA VALLEY国際山岳リゾート白馬八方尾根においても2027-2028シーズンに向けてゴンドラのリニューアルを計画しております。他のグループリゾートにおいても同様に索道施設等のリニューアルに取り組んでまいります。リニューアルを行うことで、一時的に減価償却費が増加してしまいますが、より魅力的なリゾートとなり、更なる差別化や競争力の向上が見込めるため、資金調達を行いながら、今後も成長につながる投 資を積極的に実施してまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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