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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.69-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

ラクーンホールディングス

RACCOON HOLDINGS, Inc.3031 · Prime · 情報・通信業

アパレル・雑貨のBtoB卸サイト運営と、売掛保証・決済代行で企業間取引の課題を解決する企業。

概要

ラクーンホールディングスは、企業間取引(BtoB)に特化したECサイト「スーパーデリバリー」と、売掛保証サービス「URIHO」、決済代行サービス「Paid」を提供する持株会社である。約60万社の中小零細企業を顧客基盤とし、2026年4月期の連結売上高は66億円、営業利益13億円。東京証券取引所プライム市場に上場する(証券コード3031)。

EC事業とフィナンシャル事業の二本柱

グループはEC事業とフィナンシャル事業の2セグメントで構成される。EC事業では、アパレル・雑貨メーカーが出展するBtoB卸サイト「スーパーデリバリー」を運営し、国内向けと海外向け「SD export」の2サイトを展開する。出展企業から流通額に応じたシステム利用料を、会員小売店から月会費(スタンダードプラン)を徴収する。フィナンシャル事業では、オンライン完結型の売掛保証「URIHO」と、請求書発行から代金回収まで代行する決済代行「Paid」を提供する。URIHOは定額制で保証かけ放題、Paidは取扱高に応じた保証料が収益源である。

約60万社の中小零細顧客基盤

グループ全体の顧客数は約60万社に上り、その大半が中小零細企業である。この顧客層は、大手企業向けサービスではカバーされにくい領域であり、同社の独自性となっている。EC事業の「スーパーデリバリー」は、出展企業にとって中小小売店への新規販路開拓を可能にし、小売店にとってはメーカーとの直接取引や効率的な仕入れを実現する。フィナンシャル事業では、中小企業向けの与信管理・回収リスク軽減を強みとし、顧客の取引活性化を支援する。これらの顧客基盤は、グループ内でのクロスセルを通じて顧客単価向上に活用されている。

ラクーンBtoBネットワーク構想

同社は長期ビジョンとして「ラクーンBtoBネットワーク」構想を掲げる。これは、グループの各サービス顧客を共通顧客と捉え、サービス利用実績に応じた与信額の付与や、クロスセルを誘発する仕掛けを提供することで、顧客単価とLTVの最大化を図るものだ。2025年11月には株式会社アドバンテッジパートナーズと事業提携契約を締結し、成長戦略の加速を進めている。2027年4月期からの中期経営計画では、最終年度の2029年4月期に売上高103億円、営業利益20億円、ROE25.0%を目標とする。

持株会社体制とグループ構成

2018年11月、会社分割により持株会社体制に移行し、商号をラクーンホールディングスに変更した。事業は子会社に承継され、EC事業は株式会社ラクーンコマース、フィナンシャル事業は株式会社ラクーンフィナンシャルが運営する。2024年11月には、家賃保証事業を手掛けていた連結子会社株式会社ラクーンレントの全保有株式を譲渡した。これによりグループは純粋持株会社と2つの事業子会社で構成され、経営管理機能の強化とリソース配分の最適化を図っている。グループ全体の従業員数は243名(2026年4月期)。

業界の中での役割はBtoB EC・金融サービス事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
66億円
営業利益
13億円
営業利益率
19.7%
純利益
8億円
2026/4 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/4
事業売上構成比利益利益率
EC事業39億円59.1%13億円33.3%
フィナンシャル 事業27億円40.9%8億円29.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01アパレル・雑貨製造業および小売業(EC事業)主力

アパレル・雑貨のBtoBサイト「スーパーデリバリー」を運営。中小規模売店は与信審査が通りやすく、メーカーは新規販路開拓を効率的に行える。国内向けサイトと海外向けサイト(SD export)を展開し、出展企業からシステム利用料を得る。

主な製品・サービス2
スーパーデリバリー(国内向けサイト)
アパレル・雑貨を取り扱う卸・仕入れ専門のオンラインモール。メーカーと小売店をマッチングし、与信リスクを回避する仕組みを提供。
SD export
海外の小売企業向けの卸サイト。当社が輸出者となり、国内メーカーの海外販売を支援。

02企業間取引(フィナンシャル事業)主力

企業間取引での売掛金未回収リスクを保証する「URIHO」と、請求書発行から代金回収までを代行する「Paid」を提供。中小企業への売掛保証に強みを持ち、オンライン完結型のサービスが特徴。

主な製品・サービス2
URIHO
オンライン完結型の売掛保証サービス。定額制で保証かけ放題を実現し、企業の与信管理負担を軽減。
Paid
請求書発行から代金回収までを代行する決済サービス。未回収時には100%保証し、取引先の掛売りを支援。

製品と技術

スーパーデリバリー:国内向けBtoB卸プラットフォーム

国内向け「スーパーデリバリー」は、アパレル・雑貨メーカーが出展し、小売店や事業者が仕入れるショッピングモール型BtoBサイトである。出展企業は与信リスクを回避しながら中小小売店へ販路拡大でき、会員小売店は多様なメーカー商品を効率的に仕入れられる。会員は無料のフリープランと月会費制のスタンダードプランを選択可能。出展企業から流通額に応じたシステム利用料を徴収する。2026年4月期の流通額は309億円に達し、国内流通額は前期比14.0%増加した。

SD export:海外向け越境ECサービス

「SD export」は、海外の小売店・企業向けBtoBサイトで、同社が輸出者となるため出展企業は輸出業務を一切行う必要がない。商品を指定倉庫に納品するだけで海外販売が可能となり、代金回収リスクも同社が負担する。フリープランのみで提供され、収益は流通額に応じたシステム利用料である。2026年4月期の海外流通額は前期比6.6%増となり、米国の関税や紛争の影響を受けながらも成長を続けた。

URIHO:オンライン完結型売掛保証

「URIHO」は、企業間取引の売掛金が未回収となった場合に販売企業に代わって支払う保証サービスである。オンラインで申込みから審査・請求まで完結し、定額制で保証かけ放題という特徴を持つ。中小企業への売掛債権保証を強みとし、利用企業は与信管理と債権回収業務を削減できる。月会費はプランごとに設定され、保証額の上限内であれば何社でも保証可能。2026年4月期には実証実験により先行指標が増加した。

Paid:BtoB決済代行サービス

「Paid」は、企業間取引における請求書発行から代金回収までを代行する決済サービスである。販売企業(加盟企業)と買い手企業(Paidメンバー)の間に入り、与信管理と回収業務を代行し、未回収が発生した場合はPaidが100%立て替える。オンライン・オフライン両方の取引に対応し、業種や規模を問わず利用できる。収益は取扱高に応じた保料で、2026年4月期のグループ外取扱高は465億円と前期比12.6%増加した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

中小IT企業で高成長、利益率急上昇

ラクーンホールディングスは情報・通信業に属し、売上高60億円規模の中小IT企業。営業利益率が10%から21%へ急上昇し、同業のVRain Solutionやソラコムなどと比較しても高い収益性を誇る。効率的な事業運営と高付加価値サービスの提供が強みで、今後の更なる成長が期待される。

強み

  • 営業利益率21%超と業界トップクラス。効率的な事業運営が光る。
  • 売上高・利益率ともに上昇傾向で、成長ステージにある。
  • 売上高58→61→66億円と着実に増加。顧客基盤が拡大している。
  • 差別化されたITソリューションを提供し、競争優位を確保。

課題

  • 売上高60億円台とまだ小さく、さらなる規模拡大が成長の鍵。
  • IT業界は競合が多く、新興企業の台頭が脅威。
  • 成長を支える優秀なエンジニアや営業人材の確保が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がラクーンホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
13633GMOペパボ145億円8.8倍
24448kubell144億円20.0倍
33777環境フレンドリーホールディングス143億円223.8倍
43031ラクーンホールディングス142億円16.9倍
59428クロップス142億円15.1倍
63810サイバーステップホールディングス142億円
73657ポールトゥウィンホールディングス140億円
85586Laboro.AI139億円90.0倍
93934ベネフィットジャパン138億円13.5倍
104013勤次郎137億円13.1倍
114299ハイマックス135億円12.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

過剰在庫品のBtoBサイトから出発した創業期

1993年9月、東京都狛江市でラクーントレイドサービスを個人事業として創業。1995年9月に有限会社を設立し、1996年5月に株式会社へ組織変更、社名を株式会社ラクーンとした。1998年8月、過剰在庫品を扱うBtoBサイト「オンライン激安問屋」を開設。これが後のEC事業の原点となる。2000年10月には日本経済新聞社主催の「日経インターネット・アワード2000」ビジネス部門で日本経済新聞社賞を受賞し、早期からネット取引の可能性を評価された。

スーパーデリバリー開設と決済機能の拡充

2002年2月、新商品や定番品を扱うBtoBサイト「スーパーデリバリー」を開設。同9月にはクレジットカード決済を開始し、2004年9月には掛売決済も導入した。2006年4月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。2008年9月には集客用の売れ筋商品を扱う「バイヤーズナビ」を開設するが、2009年5月にスーパーデリバリーへ統合・一本化した。この時期、サイト運営の効率化と決済手段の充実により、BtoBプラットフォームとしての基盤を固めた。

フィナンシャル事業への進出と上場市場変更

2010年11月、株式取得により株式会社トラスト&グロースを子会社化し、フィナンシャル事業に参入。2011年10月にはBtoB後払い決済サービス「Paid」を開設した。2014年3月にはクラウド型受発注ツール「COREC」のサービスを開始。2016年3月、東京証券取引所マザーズから市場第一部に市場変更。同年8月、子会社が中小企業向けネット完結型売掛保証サービス「URIHO」を開始し、フィナンシャル事業の主要サービスが出揃った。

持株会社制移行と事業再編

2018年11月、会社分割により持株会社体制に移行。株式会社ラクーンからラクーンホールディングスに商号変更し、事業を新設の株式会社ラクーンコマースと子会社の株式会社ラクーンフィナンシャル(旧トラストアンドグロース)に承継した。2018年12月にはALEMO株式会社を子会社化し、2020年5月に同社が事業用家賃保証事業を承継、株式会社ラクーンレントに商号変更した。2022年4月、東証の市場区分見直しによりプライム市場に移行。2024年11月にはラクーンレントの全株式を譲渡し、事業構造をECとフィナンシャルに絞り込んだ。

年表31件を開く

1990年代

  • 1993年9月創業東京都狛江市にラクーントレイドサービス(個人事業主)を創業
  • 1995年9月創業有限会社ラクーントレイドサービス(資本金5,000千円)を設立
  • 1996年5月株式会社に組織変更し、社名を株式会社ラクーン(資本金10,000千円)とする
  • 1998年8月過剰在庫品を取扱う企業間取引(BtoB)サイト「オンライン激安問屋」をインターネット上に開設

2000年代

  • 2000年4月本社を東京都渋谷区に移転
  • 2000年10月日本経済新聞社主催「日経インターネット・アワード2000」ビジネス部門日本経済新聞社賞を受賞
  • 2001年11月本社を東京都中央区へ移転
  • 2002年2月新商品及び定番品を取扱う企業間取引(BtoB)サイト「スーパーデリバリー」を開設
  • 2002年9月「スーパーデリバリー」においてクレジットカード決済開始
  • 2004年7月本社を東京都中央区内で移転
  • 2004年9月「オンライン激安問屋」及び「スーパーデリバリー」で掛売決済開始
  • 2006年4月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2007年4月本社を東京都中央区内で移転
  • 2007年6月大阪支社を開設
  • 2008年9月集客用の売れ筋商品を取り扱う企業間取引(BtoB)サイト「バイヤーズナビ」を開設
  • 2008年10月事業再編に伴い「オンライン激安問屋」サイトを閉鎖
  • 2009年5月M&A「バイヤーズナビ」「スーパーデリバリー」両サービスを統合「スーパーデリバリー」へ一本化

2010年代

  • 2010年11月M&A株式会社トラスト&グロースの株式100%を取得し、子会社化
  • 2011年10月企業間で取引できるBtoB後払い決済サービス「Paid(ペイド)」を開設
  • 2012年10月本社を東京都中央区内で移転
  • 2014年3月企業間取引(BtoB)における受発注をWeb上で一元管理できるクラウド型受発注ツール「COREC(コレック)」のサービスを開始
  • 2014年4月連結子会社である株式会社トラスト&グロースが保証業務を行う「事業用家賃保証サービス」を開始
  • 2015年8月「スーパーデリバリー」が越境ECとなる輸出販売サービス「SD export」を開始
  • 2016年3月東京証券取引所マザーズから東京証券取引所市場第一部に市場変更
  • 2016年6月サービス産業生産性協議会主催「第1回 日本サービス大賞」地方創生大臣賞を受賞
  • 2016年8月連結子会社である株式会社トラスト&グロースが中小企業向けネット完結型売掛保証サービス「URIHO(ウリホ)」のサービスを開始
  • 2018年11月商号変更当社のグループ会社の経営管理及びシステム開発等を除く全ての事業を株式会社ラクーンコマース(新設)及び株式会社ラクーンフィナンシャル(旧株式会社トラストアンドグロース)に引き継ぐ会社分割を行い、持株会社体制に移行。社名を株式会社ラクーンホールディングスに変更
  • 2018年12月M&AALEMO株式会社の株式100%を取得し、子会社化

2020年代

  • 2020年5月商号変更ALEMO株式会社が株式会社ラクーンフィナンシャルの事業用家賃保証事業を承継し、社名を株式会社ラクーンレントに変更
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2024年11月株式会社ラクーンレントの全保有株式を譲渡

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/4期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2029年4月期まで10,300百万円
  • 営業利益2029年4月期まで2,000百万円
  • 営業利益率2029年4月期まで19.4%
  • 調整後EBITDA2029年4月期まで2,450百万円
  • 調整後EBITDA利益率2029年4月期まで23.8%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ラクーンBtoBネットワーク構想の推進

    約60万社の中小零細企業の顧客基盤を活かし、グループ各サービスの顧客を共通顧客と捉えて連携を強化。利用実績に応じた与信付与やクロスセルを誘発する仕掛けを提供し、顧客単価・LTVの最大化を図る。既存サービスの成長と新規サービス創出により、将来の指数関数的成長を目指す。

  2. 02

    既存サービス成長の加速

    EC事業は注力カテゴリーへの戦略的広告投資やAI活用によるレコメンドで購入客数と単価を向上。フィナンシャル事業は大手企業を重点ターゲットに営業体制を強化し、カスタマーサクセスや機能拡充でARPU・LTV向上を図る。URIHOは入門的サービスからプランアップを促し、顧客基盤を拡大する。

  3. 03

    経営基盤の強化

    成長戦略を機動的に実行するため、ROI・KPI管理に基づく投資決定の徹底、データ分析力の強化、会議体の見直しなどで経営管理機能を高度化。専門人材の育成・採用など人的資本への投資を進め、経営管理を支える基盤を強化する。

  4. 04

    開発リソースの増強

    システム開発体制が事業成長のボトルネックとなっているため、開発リソースへの投資を強化し、より多くの開発を迅速に遂行できる体制を構築する。これによりサービスの利便性・効率性を高め、事業規模の拡大を継続する。

  5. 05

    M&Aによるインオーガニック成長

    既存サービス拡張に加え、M&Aや出資、アライアンスを活用した成長を推進。市場性と既存ネットワークとの親和性を基準に対象領域を明確化し、能動的なソーシング活動とPMI体制の構築、投資・撤退基準の整備を行う。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で243人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は670万円で、10期前と比べて+8.2%平均年齢は34.4歳、平均勤続年数は7.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年4月133
2017年4月141
2018年4月143
2019年4月61933.36.8164
2020年4月59733.37.0175
2021年4月57933.06.8189
2022年4月63633.16.8203
2023年4月62933.36.9214
2024年4月63133.97.0226265
2025年4月67034.97.7224580
2026年4月67034.47.6243535

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年4月期・提出会社(単体)
女性管理職比率0.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)87.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都中央区1,373百万円
全社(共通)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年4月期の売上高は66億円営業利益13億円前期と比べると増収増益で、売上が+8.2%、利益が+0.0%。

売上高
+8.2%
66億円
営業利益
+0.0%
13億円
純利益
+0.0%
8億円
営業利益率
19.7%
前期比 -1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年4月期

項目会社予想前期実績
売上高75億円66億円
営業利益6億円13億円
純利益3億円8億円
1株あたり配当¥22¥22

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は18億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+28.6%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q141
2024年1Q14321.42
2024年2Q1400.00
2024年3Q15213.31
2024年4Q1516.70
2025年2Q31619.43
2025年4Q30723.35
2026年2Q31619.43
2026年4Q35720.05
2027年1Q18316.72

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年4月期からの15期で、売上は16億円から66億円へ4.1倍に増えた。直近期の営業利益率は19.7%。売上は14期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年4月1611
2013年4月1821
2014年4月1921
2015年4月2132
2016年4月2242
2017年4月2443
ALEMO株式会社の株式100%を取得し、子会社化
2018年4月2543
2019年4月3054
ALEMO株式会社が株式会社ラクーンフィナンシャルの事業用家賃保証事業を承継し、社名を株式会社ラクーンレントに変更
2020年4月3575
2021年4月44128
2022年4月48114
2023年4月53127
2024年4月586510.33
2025年4月61131421.38
2026年4月66131219.78

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年4月期

売上高66億円のうち、営業利益として残るのは13億円19.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の12.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金16.7%11億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金63.6%42億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益19.7%13億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
83.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+11.3pt
19.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.5pt
12.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.6pt
18.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2026年4月期は営業CFが7億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は52億円で、売上の9.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年4月1−1−308
2013年4月3−1−229
2014年4月1−11010
2015年4月10−1−3916
2016年4月4−1−1319
2017年4月5−2−2320
2018年4月4−1−1322
2019年4月−6−1724−2323
2020年4月18−4301466
2021年4月20−20248
2022年4月19−2−111753
2023年4月11−2−9954
2024年4月7−5−10246
2025年4月10−3−10743
2026年4月7−35452

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年4月期の総資産は194億円。このうち返さなくてよい自己資本が44億円で、自己資本比率は21.6%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年4月26121446.6
2013年4月28131547.3
2014年4月32151747.8
2015年4月43152835.6
2016年4月50183235.7
2017年4月56193734.2
2018年4月61214035.2
2019年4月88276130.4
2020年4月136409629.3
2021年4月125537242.6
2022年4月141548737.6
2023年4月152549835.0
2024年4月1544910431.1
2025年4月1624611627.3
2026年4月1944415021.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年4月期の内訳
現金及び預金
52億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
34億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
150億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
74
/ 100
安定性自己資本比率14 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中105位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中578位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
18.7%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
19.7%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
21.6%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.2%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥669で、1年前と比べて+1.9%過去52週の値幅のなかでは58%の位置にある。

¥669-3.3%1ヶ月+6.5%1年+1.9%時価総額142億円
過去52週の値幅
安値¥550高値¥754

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.9倍
PER (会社予想)43.2倍
PBR2.96倍
配当利回り3.29%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+9.6%と上昇。25日線(598)を上回り、75日線(625)に接近。52週高値(754)からは18%下落圏。出来高は平均6万株程度で安定し、買いが継続。週足は上昇トレンドを形成しつつある。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 65/100)

PER15.8倍は業界平均29.5倍を大幅に下回り、割安感がある。PBR2.74倍も業界平均3.44倍を下回る。配当利回り3.55%は業界平均3.49%と同水準。ROE18.7%と高収益で、将来の業績予想も堅調。ただし配当性向97.7%と高く、今後の増配余地は限定的。総合的に株価は割安水準と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.9倍47.9倍
PER (予想)43.2倍
PBR2.96倍2.96倍
ROE18.7%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は拡大傾向にあるが、競争環境の激化と利益率の変動が焦点。強気派はEC市場の成長と自社サービスの拡大による収益増加を期待する。一方、弱気派は決済・物流分野の競争激化による手数料低下や、新規投資によるコスト増を懸念。2026年4月期の営業利益率計画は19.7%と高いが、達成可能性が議論の的。

プラスに働く材料7
  • EC市場の成長恩恵

    国内EC化率は上昇傾向にあり、事業環境は追い風。

  • 高利益率への転換

    2025年4月期営業利益率21.3%と急改善。収益構造が改善。

  • 安定したキャッシュ創出

    自己資本利益率18.7%と高く、内部留保で成長投資可能。

  • 2025年4月期営業利益倍増の実績2025年4月決算影響

    営業利益13億円(前年比+117%)、収益力改善を評価

  • 情報サービス業界の成長追い風2026年〜影響

    売上高66億円(前年比+8%)、デジタル需要で安定成長

  • 配当利回り3.55%の安定配当継続影響

    株価619円、配当利回り3.55%は業界平均超

  • 自己資本利益率18.7%の高効率継続影響

    ROE18.7%は情報サービス平均10%超、資本効率良好

マイナスに働く材料7
  • 競争激化によるマージン低下

    大手決済会社や物流会社との競合が激しく、手数料低下リスク。

  • 業績の変動リスク

    過去に営業赤字の年度があり、収益の安定性に疑問。

  • 低い参入障壁

    決済代行は技術的差別化が難しく、新規参入が容易。

  • 予想PER40倍の割高懸念継続影響

    実績PER15.8倍に対し予想PER40倍、成長鈍化織り込み不足

  • 2026年4月期営業利益横ばい2026年4月期影響

    予想営業利益13億円(前期比0%増)、成長モメンタム減速

  • 売上高66億円の小粒ビジネス継続影響

    時価総額132億円、事業規模小さく市場変動影響受けやすい

  • IT人材不足によるコスト増不定影響

    営業利益率21.3%→19.7%低下予想、人件費上昇が圧迫

次の決算で確かめる点
決済取扱高
EC市場の成長と自社シェアを測る最指標。
営業利益率
収益性改善のトレンド継続確認。高水準維持が焦点。
加盟店数
顧客基盤の拡大ペースを示す。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり22で、前期から+22.7%いまの株価に対する利回りは3.29%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥22
1株あたり
配当利回り
3.29%
いまの株価に対して
配当性向
97.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年4月554.5
2018年4月515.653.3
2019年4月615.4
2020年4月78.3
2021年4月16146.2186.0
2022年4月2025.0215.3
2023年4月18−10.039.8
2024年4月14−22.290.0
2025年4月2257.1221.2
2026年4月2722.797.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥22

株主

有価証券報告書より

2026年4月期末の株主数は延べ16,708人。区分でいちばん多いのは個人・その他82.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が12.9%を占め、残る87.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年4月%2022年4月%2023年4月%2024年4月%2025年4月%2026年4月%
個人・その他39.942.752.454.964.882.1
金融機関22.922.717.718.011.311.9
外国法人34.332.624.121.720.74.0
自己株式0.00.03.18.13.8
事業法人0.30.30.91.10.71.0
証券会社2.51.64.74.22.20.8
外国人個人0.00.00.10.10.10.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01小方 功14.36
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.67
03株式会社日本カストディ銀行(信託E口)5.05
04石井 俊之1.78
05今野 智1.72
06CGMI PB CUSTOMER ACCOUNT(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.23
07BCSL CLIENT RE BBPLC NYBR(常任代理人 バークレイズ証券株式会社)0.89
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.67
09ラクーン社員持株会0.65
10藤巻 修0.61

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-05-12
    みずほ信託銀行株式会社
    新規の大量保有報告
    5.05%
  • 2026-05-01
    小方 功
    新規の大量保有報告
    17.16%
  • 2026-04-27
    小方 功
    新規の大量保有報告
    17.16%
    -3.46pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+96%、1株純資産は15期で−4%。直近期のROEは18.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年4月202259.311.418.3
2013年4月2524710.424.917.3
2014年4月222648.620.928.4
2015年4月129013.126.125.4
2016年4月1410114.438.246.2
2017年4月1510913.935.154.5
2018年4月1612014.040.153.3
2019年4月2114515.733.0
2020年4月2419813.527.6
2021年4月3723917.287.0186.0
2022年4月162386.788.5215.3
2023年4月3024112.624.139.8
2024年4月152236.544.490.0
2025年4月4021718.220.8221.2
2026年4月4021618.716.197.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/4期の役員報酬は総額167百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小方功代表取締役 社長633,053,900
今野智取締役財務担当副社長 兼 経営管理本部長54365,900
田邨知浩取締役技術担当副社長4914,900
大久保柳華取締役42953
中垣徹二郎取締役53
林藤吉郎取締役(監査等委員)565,500
小宮山澄枝取締役(監査等委員)66
福田素裕取締役(監査等委員)50
菱川浩一郎取締役(監査等委員)51

役員報酬の内訳2026/4

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5126141414028
社外取締役416164
取締役(社内)1111111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/4期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,527字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は持株会社として当社グループの経営管理を担当しております。当社グループの経営戦略の策定及びグループ内の経営資源の適正配分の実施によるグループシナジー効果の最大化を推進しております。 当社グループは当社と子会社2社で構成され、「企業活動を効率化し便利にする」を経営理念とし、現在は企業間取引分野での事業展開を行っておりますが、常に事業相互間でのシナジー効果ないしはリソースの共有を意識した事業展開を行うことを基本方針としております。「EC事業」、「フィナンシャル事業」の2つを報告セグメントとしており、サービス内容は以下のとおりです。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 (1) EC事業 EC事業は、アパレル及び雑貨を取り扱う企業間取引(BtoB)サイト「スーパーデリバリー」の運営を行っております。 スーパーデリバリーは、アパレルメーカー・雑貨メーカーである出展企業がサイトに掲載した商品を会員企業が購入するショッピングモール型のBtoBサイトです。メーカーが直接取引をするのが難しい中小規模企業に対する卸売を安心かつ効率的に行えるサービスです。国内向けサイトと海外向けサイト(SD export)の2つのサイトを主軸に運営しております。 ⅰ.国内向けサイト 中小規模小売店は販路拡大を考えるメーカーにとって魅力的なマーケットであるものの、(イ)小売店の信用リスクが比較的高い、並びに(ロ)売上規模の割に営業コストと管理コストがかかる、という問題があるため必ずしも積極的に販路拡大ができないのが現状であると考えております。 スーパーデリバリーでは、当社グループが会員小売店を集客、審査をしており、かつ、出展企業が会員小売店に対する与信リスクを回避するための仕組みを提供しているため、出展企業は、上記の問題を抱えずに中小規模小売店への新規販路拡大が可能になります。また、出展企業は、既に取引を行っている中小規模小売店を当社グループの運営するサイトでの取引に切り替えることで取引の効率化が可能になります。 会員小売店は当社グループの運営するサイトを利用することで上記(イ),(ロ)の理由により従来取引が難しかったメーカーと取引を行うことが可能になります。さらに、多数の出展企業の多様な商品情報の入手や、事務管理コストや仕入れのための交通費等のコスト削減等、効率的な仕入れが可能になります。 国内向けサイトは、当初、アパレルメーカー・雑貨メーカーと小売店を繋ぐ卸・仕入れサイトとして始まりました。事業規模の拡大とBtoBにおけるEC市場の普及とともに、海外事業者及び国内の小売業以外の事業者からの仕入れニーズの高まりを受け、現在は、ターゲットを従来からの国内の小売店だけではなく、国内の小売業以外の事業者及び国内に受取拠点を持つ海外事業者にも拡大しております。 会員小売店の利用プランは、無料で利用できるフリープランと、月会費を徴収し購入額に応じてポイント還元等するスタンダードプランの2種類があります。また、流通額に応じたシステム利用料を出展企業から徴収しております。 ⅱ.海外向けサイト(SD export) 海外販売は市場規模が大きいことからメーカーにとって魅力的なマーケットであります。しかしながら、中小メーカーは、海外販売に必要な手続きや販路開拓のためのノウハウが少ないことがハードルとなり躊躇しているのが現状であると考えております。 SD exportでは、当社グループが輸出者となるため出展企業は輸出に必要な一連の手続きをする必要がなく、当社グループが指定する倉庫に商品を出荷するだけで、海外の小売店・企業に商品を販売することができます。また、代金の回収については、国内向けサイト同様、出展企業が会員小売店に対する与信リスクを回避するための仕組みを提供しているため、出展企業は、上記の問題を抱えずに海外への販路拡大が可能になります。 SD exportでは、フリープランのみの提供となっており月会費を徴収しておりません。流通額に応じたシステム利用料を出展企業から徴収しております。 (2) フィナンシャル事業 フィナンシャル事業は売掛保証、決済代行で構成されております。 ① 売掛保証 企業間取引で発生した売掛金が未回収になった時に取引先に代わって売掛金を支払う売掛保証サービス「URIHO」を提供しております。販売側企業は、取引先に対してあらかじめ売掛保証をかけることで、未回収リスクを負わず、安心して取引を拡大できます。サービスを利用することで取引先の与信判断に時間を割くことも、取引を迷うこともなくなります。また、取引先には保証をかけていることを知らせずに利用できます。 企業は、商取引を行う際、取引先企業に対する与信リスクが発生いたします。与信リスクの回避には、取引先企業の与信管理が重要になりますが、自社で管理するには、与信管理業務はコスト負担が重く、さらに、取引先企業の売掛債権が倒産等により未回収となる可能性もあるため、企業は慎重にならざるを得ず、積極的に取引先の拡大を実施したくても、なかなか難しいのが現状です。「URIHO」は、販売側企業が保証契約を締結することで、企業の取引先の売掛債権に回収不能が発生した場合において、あらかじめ設定した支払限度額を上限に保証金額を支払うサービスであります。当該サービスの利用により、保証契約を締結した企業は、貸し倒れリスクの排除が可能になり、また同時に、与信のアウトソーシングと債権回収業務を削減することができます。取引先企業に対する信用リスクを最小化できることで、企業は、取引の活性化を実現することが可能になります。 当該サービスは、特に中小企業に対する売掛債権保証を強みとしていることから、取引先に中小企業を多く抱える企業に利用されていることも特徴です。 なお、「URIHO」は、オンライン完結型の売掛保証サービスです。申込みから与信審査、保証の請求に至るまですべての手続きをインターネット上で行うことで当社グループの業務を効率化し、同時に利用する販売側企業の利便性を高め、売掛保証のサービス提供を可能にしております。業界初の「定額制・保証かけ放題」を実現しており、販売側企業から、利用プランごとに設定した月会費を徴収しております。プランごとに保証額の上限が設定されておりますが、その枠の中であれば何社でも保証をかけることが可能です。 ② 決済代行 企業間取引で発生する「請求書発行」から「代金回収」まですべてを代行するサービス「Paid」を提供しております。企業間取引は掛売りでの決済が商慣習となっておりますが、企業は取引先から掛売り決済を望まれても、請求にかかる手間、コストや回収リスクを考えると、簡単には実現できないのが実情です。Paidが販売側企業(=加盟企業)とその取引先企業(=Paidメンバー)の間に入り、与信管理から代金回収業務までをすべて代行し、未回収が発生した際もPaidが100%代金を支払うことで、企業は取引先に対する面倒な業務作業や回収漏れの負担がなくなり、初回の取引から安全でスピーディーな掛売り取引が実現できます。一方で、購入側であるPaidメンバーも初回から「掛売決済」にて取引が実現されることで、キャッシュ・フローが大幅に改善するメリットがあります。 また、Paidは、企業間取引で発生する決済であれば、業種や企業規模にとらわれず利用できることに加え、オンライン取引、オフライン取引のどちらにも対応できることもサービスの強みです。 Paidでは、取扱高に応じた保証料を加盟企業から徴収しております。 当社グループの主な事業の内容とセグメントとの関係は以下の通りです。 セグメント名称   サービス   運営会社 EC事業   「スーパーデリバリー」アパレル・雑貨を取り扱う企業間取引(BtoB)サイト・国内向けサービス・海外向けサービス   (株)ラクーンコマース フィナンシャル事業   「URIHO」オンライン完結型「定額制・保証かけ放題」の売掛金保証サービス   (株)ラクーンフィナンシャル 「Paid」企業間取引で発生する請求書の発行から代金回収までをすべて代行する決済代行サービス   (株)ラクーンフィナンシャル
経営方針・対処すべき課題4,262字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは「企業活動を効率化し便利にする」を経営理念に掲げ、長く続いてきた古い商習慣により非効率となっていた中小企業間の取引に関し、新しい価値を創出し進化させたサービスを提供することで企業価値を向上させていくことを経営方針としております。 (2) 経営環境・経営戦略等 近年、人手不足や働き方の変化などを背景に、企業の業務効率化やDXへの対応が一般化し、当社グループの事業領域であるBtoB分野の市場環境は成長軌道にあります。当社グループが事業を展開するEC及びフィナンシャルの市場規模はともに大きい一方で、それぞれのDXの浸透率は未だ低い状況にありますが、緩やかながらも着実に高まっており、企業のDXを推進する動きは今後ますます活発化することが予想されます。こうした事業環境は、当社グループの提供するサービスにとって追い風になるものと想定しております。 このような事業環境のもと、当社グループは、これまでEC事業「スーパーデリバリー」、フィナンシャル事業「Paid」、「URIHO」の各サービスの事業規模拡大に努めてまいりました。これにより、現在、約60万社の中小零細企業の顧客基盤を保有しております。中小零細企業という他社にはない企業層の顧客を多数保有していることに加え、顧客理解力、技術活用力、及び事業者データ・与信データ・取引データ等の他社にはないデータ資産という3つの強みを有しております。 当社グループは、これらの顧客基盤と強みを最大限に活かしてグループ全体を成長させていくため、長期ビジョンとして「ラクーンBtoBネットワーク」構想を掲げております。本構想は、各サービスの顧客をグループ共通顧客と捉え直し、グループサービス利用実績に応じた信用(与信額)の付与や、グループサービスを使いたくなる仕掛けを提供することでクロスセルを誘発し、小さな新しい会社でもお互い安心・便利に取引できる環境を多角的に提供するものであります。「事業規模の拡大(既存サービスの成長・新規サービスの増加)」と「グループ顧客化・クロスセル誘発」を掛け合わせることで、将来の指数関数的な成長を目指してまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、高い限界利益率を背景に成長投資を積極的に行うことで、すべての事業の売上成長を加速させ、中長期的に売上・利益のいずれも拡大させていくことを目指しております。2026年6月11日に公表した中期経営計画(2027年4月期~2029年4月期)において、最終年度である2029年4月期に、売上高10,300百万円、営業利益2,000百万円、営業利益率19.4%、調整後EBITDA2,450百万円、調整後EBITDA利益率23.8%を目標としております。また、積極的な株主還元をおこない、中期経営計画最終年度のROEは25.0%を目標としております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 全社的な課題 ラクーンBtoBネットワークの構想について 当社グループは、これまで企業間取引分野で事業を展開することで企業価値を向上させてまいりました。現在、EC事業で「スーパーデリバリー」、フィナンシャル事業で「Paid」、「URIHO」の3つのサービスを運営しており、各サービスの合計顧客数は約60万社となっております。中小零細企業という他社にはない企業層の顧客を多数保有しており、この獲得した顧客基盤を最大限に活かすことによりグループ全体を成長させていくことが課題であると認識しております。 この課題に対応するため、当社グループは長期ビジョンとして「ラクーンBtoBネットワーク」構想を掲げております。各サービスの顧客をグループ共通顧客と捉え直すことでグループサービス間の連携を強化し、グループサービスの利用実績に応じた信用(与信額)の付与や、貯まった与信額を活用したくなる仕掛けの提供等によりクロスセルを誘発することで、グループ顧客の顧客単価・LTVの最大化を図ってまいります。これにより、既存サービスの成長及び新規サービスの創出によって獲得したグループ顧客との取引を拡大させ、将来の指数関数的な成長の実現を目指してまいります。 ② BtoBネットワーク構想早期実現に向けた土台作りと実行 上記の全社的な課題に対応し、ラクーンBtoBネットワーク構想の早期実現を図るため、当社グループは、その土台作りと実行として以下の取り組みを実施してまいります。 a.経営管理機能の強化 成長戦略を機動的かつ着実に実行していくためには、経営管理機能の高度化が課題であると認識しております。この課題に対応するため、ROI・KPI管理を踏まえた投資意思決定の徹底、データ分析力の強化、及び全社戦略の推進に向けた社内の会議体の見直し等を進めることで、限られた経営資源を成長領域へ的確に配分してまいります。あわせて、専門人材の育成・採用等の人的資本への投資により、経営管理を支える基盤の強化に取り組んでまいります。 b.開発リソースの増強 当社グループはBtoBのDXを推進するサービス提供を行っております。各サービスの成長にはシステム面での一層の利便性、効率性の向上が不可欠でありますが、現状、根幹となるシステムを構築する開発体制が追い付かない側面があり、事業成長のボトルネックとなっております。今後も事業規模の拡大を継続していくためには、システム開発体制の増強が課題であると認識しております。この課題に対応するため、システム開発体制への投資を行い、より多くの開発を迅速に遂行していくためのリソース確保に取り組んでまいります。 c.既存サービスの成長加速のための顧客基盤の強化 ラクーンBtoBネットワーク構想の土台となる顧客基盤を拡大していくためには、既存3サービスの成長を加速させることが課題であると認識しております。各事業において、営業・マーケティングの強化により新規顧客を獲得するとともに、サービスの利便性向上により利用範囲を拡大し、顧客単価の向上を図ってまいります。各事業の課題及び対応方針は以下のとおりであります。 (ⅰ)EC事業:スーパーデリバリー 「スーパーデリバリー」の中長期的な事業規模拡大には、購入客数の増加と購入客単価の向上を両輪で進め、流通額(GMV)を拡大していくことが課題であると認識しております。この課題に対応するため、注力カテゴリーの特定とターゲティングの精緻化をベースとした戦略的な広告投資により新規入会・リピート購入の双方を増やす他、AIを活用した取引先の斡旋・関連商品のリコメンド等によるリレーション構築を進めてまいります。また、海外流通額については、国別の戦略の策定・実行や注力国へのローカライズ、新地域への進出により拡大を図ります。あわせて、出展企業の「スーパーデリバリー」外の取引のDX化を支援することで、卸売インフラの実現を目指してまいります。 (ⅱ)フィナンシャル事業:Paid 「Paid」の事業規模拡大には、加盟企業(請求主体)の増加に加え、既存加盟企業の請求における「Paid」の利用比率を引き上げることが課題であると認識しております。この課題に対応するため、Webマーケティングによる認知・流入の創出や営業体制の増強によるアウトバウンドの強化により、大手企業を最重点ターゲットとして加盟企業のターゲット層を拡大してまいります。あわせて、カスタマーサクセス体制の強化や各種IT・CRMツールとの連携等のサービス機能の拡充により、既存加盟企業の利用範囲の拡大(ARPU・LTVの向上)を図ってまいります。 (ⅲ)フィナンシャル事業:URIHO 「URIHO」では、サブスクリプション型の売掛保証サービスを成長領域と位置づけており、事業規模拡大には契約社数の増加が必要であると認識しております。契約社数は順調に増加しておりますが、企業の規模・ステージに応じた課題や顧客ニーズに対応することが、今後さらに契約社数を増加させていくために必要であると認識しております。この課題に対応するため、戦略的な広告投資及び営業体制の増強により集客を行う他、企業の規模・ステージに応じて「まず使ってもらう」ことを優先した入門的なサービスを起点に、本体サービスへのプランアップを促すことで、顧客基盤の拡大と利用範囲の拡大を図ってまいります。 d.与信管理のコントロール フィナンシャル事業の「Paid」及び「URIHO」は、当社グループが取引先の代金未払いリスク等の一定のリスクをとるビジネスモデルであるため、保証履行関連費用をはじめとする売上原価が利益に与える影響が大きくならないようにしていくことが課題であると認識しております。この課題に対応し安定的な利益成長を実現していくため、保証残高・取扱高を積み上げて積極的に事業規模を拡大する一方で、当社グループが蓄積してきた事業者データ・与信データ・取引データ等を活用した高度な審査により与信管理をコントロールし、リスクに見合った料率を設定するとともに再保証の活用によりリスク分散に努めてまいります。 e.M&Aを通じたインオーガニックな成長 ラクーンBtoBネットワーク構想の実現には、既存サービスの成長に加え、グループ顧客の多様なニーズに応える新規サービスを創出し、グループサービスを増やしていくことが課題であると認識しております。この課題に対応するため、既存事業からのサービス拡張に加え、M&Aや出資、アライアンスを活用したインオーガニックな成長に取り組んでまいります。具体的には、「市場性」と「ラクーンBtoBネットワークとの親和性」を基準としたターゲット領域の明確化と能動的なソーシング活動を進めるとともに、案件発掘からデューデリジェンス、PMIまで対応する組織・体制の構築、及び資本コストや資本効率性を加味した投資・撤退基準の整備を行い、グループの提供価値と顧客基盤の拡大を図ってまいります。
事業等のリスク5,836字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 事業環境について ① ビジネスモデルについて 当社グループの事業の多くはインターネット技術を活用したBtoBサービスの提供をしており、BtoB-EC市場の成長及び企業業務のDX化の浸透率の向上が事業展開の基本条件であると考えております。 業務効率化の推進に伴う企業のDX対応は一般化してきており、市場環境は今後も拡大していくことを見込んでおります。しかしながら、今後もこれまでと同様に普及が進展する保証はなく、新たな規制の導入等、同市場の成長が阻害されるような状況が発生した場合においては、当社グループの事業規模拡大に影響を及ぼす可能性があります。 ② 景気動向の影響について 当社グループは、企業間取引に係るサービスとして「情報」と「決済」に関するサービス及び「売掛金」を保証するサービスを提供しております。そのため、国内外の経済情勢や景気動向等の理由によりサービスを利用する企業や保証する企業の経営状況が悪化する場合、また市場環境が著しく変化する場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 「売掛金」を保証するサービスを提供するフィナンシャル事業においては、審査を慎重に行うとともに審査の精度をより向上させていくことで、現状、デフォルトの発生状況を通常起こりうる変動範囲内にコントロールできていると認識しております。しかしながら、サービスを利用する企業や保証する多くの企業の経営状況が景気動向の急激な変動等により大幅に悪化した場合、当社グループの事業成長が阻害される可能性があります。また、想定をはるかに超える保証履行が発生した場合には当社グループの事業運営及び財政状態、業績に影響を与える可能性があります。 ③ 競合について 当社グループは、企業間取引に係るサービスとして「情報」と「決済」に関するサービス及び「売掛金」を保証するサービスを提供しております。当社グループの提供する各サービスと同様のサービスを提供する企業はサービスごとにそれぞれ存在しております。当社グループでは、これまで蓄積してきた企業間取引特有の商慣習に対するノウハウを背景に、企業と企業の取引を、よりスピーディーで効率的で便利なものにしていくために、常にユーザビリティの向上を意識した仕組みの構築、商品構成、安心して取引できる環境の提供等に取り組むことで差別化を図っております。しかしながら、当社グループと同様のサービスを提供する企業及び今後新たに参入する企業との競合が激化した場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (2) フィナンシャル事業の与信リスクについて フィナンシャル事業の売掛保証は、顧客である事業会社から徴収する売掛債権の保証料を売上高として計上し、保証を引き受けた結果発生するコスト(保証履行や貸倒、再保険等の費用)を差し引いた金額が売上総利益となっております。売掛債権保証の市場は、近年、売掛債権の保全や与信管理の強化に関する企業ニーズの高まりを受け拡大しつづけております。 当社グループでは、売掛保証の保証残高を積み上げるとともに、保証履行の発生率を適切にコントロールすべく、最適な保証引受審査を行うことがビジネスモデル上、重要であると考えております。そのため、日々の営業活動を積極的に行うことで保証残高を積み上げることに尽力する一方で、保証履行を適切な水準に抑えるために、保証先企業の審査基準についても随時見直し、設立当初から現在までにおける保証履行実績とその時々の経済情勢を反映させて、極度に保証履行率が悪化しないように努めております。また、保険会社等との再保険契約の活用により、保証履行が発生した場合には当社グループが被る損害の一部を担保させることで、当社が負担する保証履行金額を軽減させるよう努めております。さらに、事業会社から徴収する保証料についても、これまでの保証履行実績とその時々の経済情勢を反映させ、随時見直しております。しかしながら、当社グループが想定する以上の保証履行が発生した場合には業績に影響を与える可能性があります。 なお、2026年4月末現在の保証事業保証残高は76,434,205千円です。そのうち、当社グループでリスクを保有している保証残高は48,247,732千円であります。 (3) 法的規制について ① 当社の事業を取り巻く法的規制について EC事業の主力事業である「スーパーデリバリー」では、取り扱う商品の中で一部下記の様な法規制を受ける商品が存在しております。 a.ブランド品の販売について ブランド品の販売にあたっては、当該ブランド・メーカーの商標権、意匠権、著作権その他の知的財産権等に抵触しないことに留意し、必要に応じてインボイス等の証明書類の提出を求めて出展審査を行っております。また、「出展規約」に特則(「ブランド品などの出展に関する特則」)を規定することで、当該ブランド・メーカーの商標権、意匠権、著作権その他の知的財産権を侵害するものでないことを出展企業に保証させております。 また、並行輸入品も含めた海外ブランド品の取り扱いに関しましては、別途真正商品である旨、偽ブランド品や知的財産権侵害商品を取り扱った場合には出展企業が責任を取る旨の誓約書の提出を求めることで関連法規・法令等の遵守に努めております。しかしながら、販売した商品に万が一、上記記載の知的財産権等を侵害するような事態が生じた場合には、当社グループがその責任を問われかねず、当社グループに対する社会的信用力は低下し、事業の遂行に支障をきたす可能性があります。 b.医薬部外品、化粧品、加工食品、酒類等の販売について 「スーパーデリバリー」の取り扱い商品のひとつであります医薬部外品、化粧品、加工食品(健康食品を含む)、酒類は、販売及び広告表現について主に下表の法律による規制を受けております。当社グループは、出展企業に対し、必要に応じて化粧品等の製造販売業許可を取得した証明書や成分分析表等の証明書類の提出を求め、酒類の販売においては、出展企業が酒類販売業の免許を取得していることを確認しております。また、「出展規約」に特則(「医薬部外品・化粧品などの出展に関する特則」及び「加工食品などの出展に関する特則」)を規定し、関連法規・法令等を遵守していることを保証させるとともに、出展後も広告表現等の法的規制に抵触する内容がないかを当社グループ内において随時チェックすることで関連法規・法令等の遵守に努めております。 しかしながら、将来的に法的規制が強化された場合や、現行の法的規制における法令の解釈・適用によっては、新たな対策が必要となり、これらの商品の販売に支障をきたす可能性があります。また、販売した商品に関し法的規制に抵触するような事態が生じた場合には、当社グループがその責任を問われかねず、当社グループに対する社会的信用力は低下し、事業の遂行に支障をきたす可能性があります。 法令名   主な法的規制の内容 私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律   不当廉売・再販売価格維持行為・誇大広告の禁止 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律   医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品の製造販売の承認と許可虚偽・誇大広告の禁止、医薬品的表現の規制 健康増進法   栄養表示基準の明示、誇大表示の禁止 食品衛生法   飲食に起因する衛生上の危害発生の防止誇大表示・広告の禁止 食品表示法   名称、アレルゲン、保存の方法、消費期限、原材料、添加物、栄養成分の量及び熱量、原産地等の食品への表示義務 知的財産基本法   特許権、著作権、商標権等の知的財産権侵害の禁止 酒税法   酒類取引者の納税義務、酒類製造販売の免許取得義務 c.フィナンシャル事業の売掛債権の保証について フィナンシャル事業のURIHOは、「保険業法」上の保険業、「債権管理回収業に関する特別措置法」上の債権管理回収業、「金融商品取引法」上の金融商品取引業、及び「貸金業法」上の貸金業のいずれにも該当いたしません。また、Paidについても、「割賦販売法」上の包括信用購入あっせん、「貸金業法」上の貸金業、及び「銀行法」上の為替取引のいずれにも該当いたしません。従って監督官庁は存在せず、いわゆる業法上の法的規制の対象とはなっておりません。しかしながら、今後新たな法律の制定や現行法の解釈に変化があった場合には、これらの事業が法的規制の対象となる可能性があり、その場合、事業の継続に支障をきたし、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ② 取引先情報の管理体制について 当社グループは、事業の性質上、個人情報を含む取引先情報を多数取り扱っており個人情報保護法の適用を受けております。当社グループでは、個人情報の保護を図るため、管理システムへのアクセス者の制限やアクセス履歴の管理、また社員教育の実施等、管理運用面について細心の注意を払っております。しかしながら、万一これらの情報が外部に流出した場合、当社グループの事業の遂行に支障をきたす可能性があります。 (4) 事業体制について ① 優秀な人材の獲得・育成について 当社グループは顧客や業界を理解した上でITを使ったサービスを提供できるのが強みです。今後、事業成長していくためには、当社グループの経営理念に共感し、事業成長に強い意欲を持った優秀な人材の継続的な獲得が必要であると考えております。特に、当社グループのサービスは、顧客ニーズに応じた利便性の高いシステムを提供していることから、システムの開発やその運用・管理を適切に行うことが事業上重要であり、これを実行するための優秀なエンジニアを獲得・育成することが重要であると認識しております。しかしながら、エンジニアの人材獲得競争は激しく、業務上必要とされる知識及び経験を備えた人材を確保できないリスクがあり、その場合、システム開発の遅延や運営・管理の不備等が発生する可能性は否定できず、その場合、当社グループの業務運営に支障をきたす可能性があります。 ② システムの障害について 当社グループの事業の多くは、モバイル端末やパソコン等のコンピュータシステムを結ぶ通信ネットワークに依存しております。そのため、自然災害や事故などにより通信ネットワークが破壊された場合においては事業の全体、あるいはその一部が中断され、事業の遂行に重大な支障をきたす可能性があります。 また、当社グループでは、サービスの安定供給を図るためのセキュリティ対策とコンピューターウイルスの感染、ハッカーの侵入による妨害など、不正アクセスを回避するよう努めておりますが、こうした要因によるシステム障害が生じた場合も同様に、事業の遂行に重大な支障をきたす可能性があります。 さらに、サーバー等の管理を委託しているデータセンター等の管理会社のサービス低下、アクセスの集中によるサーバーのダウン等によりインターネットへの接続及びシステムの稼動がスムーズに行うことができない状態になった場合においても当社グループの事業の遂行に支障をきたす可能性があります。 ③ 災害による影響について 当社グループは、東京都中央区に本社を置き、グループ全体の経営管理体制機能を集約しております。そのため、大規模な自然災害やその他の事業活動の継続に支障をきたす事象が、本社エリアに発生した場合、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。 (5)新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社グループは、取締役、執行役員及びグループ会社代表取締役の経営参画意識高揚のために会社法第236条、第238条及び第240条の規定に従って、新株予約権(以下、「ストック・オプション」という。)を付与しております。これらストック・オプションの権利行使がなされた場合には、新株式が発行され当社グループ株式価値の希薄化が生じる可能性があります。しかしながら、「ストック・オプション」の約9割には、あらかじめ定める業績目標の達成が行使条件とされており、その目標が達成されることは株式価値の向上に資するものと認識しております。なお、2026年7月22日現在でのストック・オプションによる潜在株式数は1,450,400株であり発行済株式総数に対して6.8%に相当します。 また、当社は今後の事業戦略の実現を目指し2025年11月28日に株式会社アドバンテッジパートナーズがサービスを提供するファンドが出資する特別目的事業体であるAAGS S8, L.P.に対して第三者割当の方法により新株予約権及び無担保転換社債型新株予約権付社債を発行しております。当該新株予約権について行使が行われた場合又は当該新株予約権付社債について転換が行われた場合には、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。しかしながら、2030年12月13日までの期間に複数回に渡る段階的な行使が予想されるため、希薄化が即時に生じる新株式の発行とは異なり、当社株式の株式市場への供給が一時的に過剰となる事態が回避されやすいと考えられ、既存株主の利益への影響を一定程度抑えることができると考えております。また、本新株予約権及び本新株予約権付社債の目的である当社普通株式数は、調整がなされる場合を除いて固定されており、株価動向にかかわらず、最大交付株式数が限定されているため、希薄化率が当初予定より増加することはありません。なお、2026年7月22日現在での本新株予約権の行使及び本新株予約権付社債の転換による潜在株式数は7,751,800株であり発行済株式総数に対して36.5%に相当します。
経営成績の分析 (MD&A)6,454字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概況は以下のとおりであります。 ① 財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末より3,162,458千円増加して19,380,296千円になりました。流動資産は、2,998,510千円増加して16,311,467千円になりました。増加の主な要因は、取引の増加に伴い売掛金が1,853,613千円増加したことと、自己株式の取得や配当金の支払による支出があったものの、転換社債型新株予約権付社債及び新株予約権の発行による資金調達をした結果、現金及び預金が905,425千円増加したことによるものです。固定資産は、163,947千円増加して3,068,829千円になりました。増加の主な要因は、投資有価証券が取得及び時価評価により140,826千円増加したことによるものです。 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末より3,369,873千円増加して15,003,438千円になりました。流動負債は1,422,735千円増加して12,117,081千円になりました。増加の主な要因は、取引の増加に伴い買掛金が1,720,740千円増加した一方で、返済により短期借入金が300,000千円減少したことによるものです。固定負債は1,947,137千円増加して2,886,356千円になりました。増加の主な要因は、転換社債型新株予約権付社債2,000,000千円を発行したことによるものです。 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末より207,415千円減少して4,376,858千円になりました。減少の主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益804,224千円の計上により利益剰余金が増加した一方で、配当金の支払いにより利益剰余金が470,574千円減少したこと、ならびに自己株式の消却及び取得等により資本剰余金が783,098千円減少し、自己株式が135,997千円減少したことによるものです。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善に加え、政府の継続的な景気支援策を背景に、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で海外では、アメリカの関税施策の変更や中東情勢の緊迫化など、国際情勢は混迷を深めております。国内においても、こうした情勢を背景とした円安や原油高による物価上昇が進行するなど、依然として先行き不透明な状況が続きました。 このような状況の中、当社は「ラクーンBtoBネットワーク」構想をグループ経営方針(長期ビジョン)として掲げております。本構想は各サービスの顧客をグループ共通顧客と捉え直し、グループ全体で顧客ニーズに応えるサービス展開を推し進める重要戦略であります。あわせて、グループサービスを当社グループが運営するサービスにとどめず、提携企業が運営するサービスも加えていくことで、自社・提携の両輪による展開を図り、当社グループの事業成長を加速してまいります。当社は、本構想の実現に向け、株式会社アドバンテッジパートナーズとの間で、2025年11月28日付けで事業提携契約を締結し、成長戦略の加速及び実行力の強化に向けた取り組みを推進しております。第4四半期においては、2027年4月期以降の顧客基盤拡大に向けたプロモーション投資の実証実験として、EC事業、フィナンシャル事業の双方で投資額を増額し、その結果を検証いたしました。下掲のセグメントごとの施策に加え、上記実証実験の結果、当連結会計年度における売上高は6,574,265千円(前期比7.8%増)となりました。なお、前期第3四半期より株式会社ラクーンレント(家賃保証事業)が連結子会社から除外された影響により連結売上高の成長率は抑制されております。 費用面におきましては、株主優待コストをその他費用に計上したほか、実証実験に係る費用を広告宣伝費及びその他費用に計上いたしました。この結果、広告宣伝費は前期比14.2%増、その他費用は前期比27.2%増、人件費は前期比5.1%増となり、販売費及び一般管理費は前期比12.7%増となりました。以上の結果、調整後EBITDA(注)は1,592,798千円(前期比10.6%増)、営業利益は1,320,744千円(前期比5.3%増)、経常利益は1,240,042千円(前期比11.3%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は804,224千円(前期比3.9%減)となりました。 セグメントごとの業績は、次のとおりであります。 ⅰ.EC事業 EC事業の主力事業である「スーパーデリバリー」は、購入客数の増加と購入客単価の向上により流通額を増加させることに取り組んでおります。第4四半期においては、広告宣伝費を追加投入し、顧客基盤拡大を目的とした新規会員登録数を増加させるための実証実験を国内、海外ともに行いました。 国内は、実証実験の効果が加わり新規会員登録数が前四半期比40.9%増となりました。この影響で新規購入客数も大幅に増加し、購入客数全体の伸びを後押しいたしました。また、第3四半期に効果がみられた、会員のウォレットシェア拡大を目的とするクーポン・ポイント付与施策を継続しており、購入客単価も増加いたしました。この結果、国内流通額は前期比14.0%増となりました。 海外は、アメリカの関税や紛争等、逆境が続く中での実証実験となりましたが、新規会員登録数は前四半期比17.3%増となりました。この影響で新規購入客数は増加したものの、購入客数全体は横ばいで推移いたしました。一方、購入客単価は引き続き増加しており、これが海外流通額の伸びを下支えした結果、海外流通額は前期比6.6%増となりました。以上の結果、当連結会計年度の「スーパーデリバリー」の流通額は30,986,292千円(前期比12.0%増)となりました。 この結果、EC事業の売上高は3,899,926千円(前期比9.5%増)になりました。費用面においては、実証実験を行った影響により第4四半期の広告宣伝費・販売促進費が増加した結果、前期比15.7%増となりました。また、人件費は前期比18.9%増、その他費用は前期比18.8%増となった結果、セグメント利益は1,272,990千円(前期比2.7%増)となりました。 ⅱ.フィナンシャル事業 フィナンシャル事業においても、第4四半期において顧客基盤拡大を目的とした実証実験を「Paid」、「URIHO」でそれぞれ実施いたしました。いずれのサービスにおいても、将来の成長につながる先行指標が増加するなど、良好な結果が得られました。 「Paid」におきましては、加盟企業の積極的な獲得を継続するとともに、加盟企業単価を向上させることに取り組んでおります。取扱高は順調な成長が継続しており、グループ外の取扱高は46,505,982千円(前期比12.6%増)、全体の取扱高(グループ内の取扱高13,971,326千円を含む)は、60,477,308千円(前期比12.5%増)となりました。 「URIHO」におきましては、契約社数を増やすことにより保証残高を増加させ、売上高成長に繋げることに取り組んでおります。当連結会計年度末の保証残高は、76,434,205千円と前期末比に21.3%増になりました。 なお、前期第3四半期より株式会社ラクーンレント(家賃保証事業)が連結子会社から除外されました。この影響を受けた結果、フィナンシャル事業の売上高は3,038,114千円(前期比6.2%増)となりました。 費用面においては、当社の与信審査の適切なコントロールにより売上原価率は低い水準を継続しております。第4四半期において実証実験を行ったことで第4四半期の広告宣伝費及びその他費用が増加いたしましたが、第1四半期~第3四半期までは低水準で推移していたため、販売費及び一般管理費は前期比9.4%増となりました。この結果、セグメント利益は832,533千円(前期比13.5%増)となりました。 (注)調整後EBITDA=営業利益+減価償却費(のれんを除く無形固定資産に係る償却費を含む。) +のれん償却費+M&A関連一時費用+株式報酬関連費用+ESOP関連費用+株主優待関連費用 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は前連結会計年度末より905,945千円増加し5,236,486千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は692,280千円になりました。この主な要因は、税金等調整前当期純利益を1,240,042千円計上した一方で、法人税等の支払額を588,902千円計上したことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金の減少は304,853千円となりました。この主な要因は、ソフトウエア開発等による無形固定資産の取得による支出194,662千円と投資有価証券の取得による支出117,500千円を計上したことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の増加は518,518千円となりました。この主な要因は、自己株式の取得による支出648,921千円、配当金の支払額470,574千円及び短期借入金の純増減額300,000千円により資金が減少した一方で、転換社債型新株予約権付社債の発行による収入1,988,366千円により資金が増加したことによるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 (1) 生産実績 該当事項はありません。 (2) 受注実績 該当事項はありません。 (3) 販売実績 ① 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年5月1日至 2026年4月30日)   前期比(%) EC事業   (千円)   3,899,926   109.5 フィナンシャル事業   (千円)   2,674,339   105.5 合計   (千円)   6,574,265   107.8 (注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 ② EC事業の販売実績を売上種類別に示すと、次のとおりであります。 売上種類別   当連結会計年度(自 2025年5月1日至 2026年4月30日)   前期比(%) システム利用料売上   (千円)   3,476,236   112.1 会員小売店向け売上(会費)   (千円)   173,674   86.3 出展企業向け売上(基本料等)   (千円)   220,683   94.6 その他   (千円)   29,332   105.1 合計   (千円)   3,899,926   109.5 ③ フィナンシャル事業の販売実績をサービス種類別に示すと、次のとおりであります。 売上種類別   当連結会計年度(自 2025年5月1日至 2026年4月30日)   前期比(%) Paid   (千円)   1,110,435   115.6 URIHO   (千円)   1,563,903   113.6 合計   (千円)   2,674,339   105.5 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。その作成には経営者による会計方針の採用や、資産・負債及び収益・費用の計上及び開示に関する見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案して合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載の通りであります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、EC事業、フィナンシャル事業ともに増加したことにより6,574,265千円(前期比7.8%増)となりました。 (売上総利益) 売上原価は、フィナンシャル事業の売上原価率が低水準で推移したことにより前期比5.1%の減少となりました。 この結果、売上総利益は5,470,811千円(前期比10.8%増)となりました。 (営業利益) 販売費及び一般管理費は、株主優待コストをその他費用に計上したほか、実証実験に係る費用を広告宣伝費及びその他費用に計上いたしました。この結果、広告宣伝費は前期比14.2%増、その他費用は前期比27.2%増、人件費は前期比5.1%増となり、4,150,067千円(前期比12.7%増)となりました。 この結果、営業利益は1,320,744千円(前期比5.3%増)となりました。 (経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益) 投資事業組合運用損を計上したことに加え、転換社債型新株予約権付き社債及び新株予約権の発行に伴う支払手数料が増加したこと等により、経常利益は1,240,042千円(前期比11.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は804,224千円(前期比3.9%減)となりました。 (ROE) 中長期的な目標であるROE25%に対して連結会計年度におけるROEは18.7%となりました。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 キャッシュ・フローにつきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの運転資金需要のうち主なものはPaid事業の販売側企業に対する買掛金の支払いになります。Paid事業の取引代金の回収・支払のサイクルは基本的には取引先企業から回収の後に販売側企業へ支払いとなり、手元資金で賄える状況ですが、事業戦略上、多種多様な回収・支払のサイクルに対応していくために、必要に応じて銀行からの借入を行う方針です。 今後、既存事業の事業成長を図りながら、積極的に新規事業の創出や、必要に応じてM&Aを実施し成長性のあるビジネスを当社の成長に取り込んでいく考えでありますが、資金需要の必要性に応じて柔軟に資金調達を実施いたします。 なお、当社グループは、運転資金の効率的な調達を行うために複数の金融機関との間で合計7,950百万円の当座貸越及びコミットメントライン契約を締結しております(借入実行残高なし)。

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出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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