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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

FDK

FDK CORPORATION6955 · Standard · 電気機器

乾電池・充電池の総合メーカーであり、電子部品(スイッチング電源・トナー)も手がける。富士通系から独立。

概要

FDKは1950年創業の電池・電子部品メーカーである。アルカリ乾電池やリチウム一次電池、ニッケル水素電池を主力とし、民生品から産業・宇宙用途まで手がける。2026年3月期の売上高は596億円、営業利益17億円。東証プライム上場(1969年)。富士通グループから離脱し、現在は独自路線で成長を目指す。グループ全体の従業員数2,420名。

電池事業が売上の8割を占める構造

FDKの事業は電池事業と電子事業の二本柱で構成される。2025年度(2026年3月期)の連結売上高595億円のうち、電池事業が482億円(構成比81%)、電子事業が113億円(19%)を占める。電池事業の主力はアルカリ乾電池、ニッケル水素電池、リチウム一次電池であり、産業用・民生用両方をカバーする。リチウム電池は国内のセキュリティ機器やスマートメーター向けが増加したが、ニッケル水素電池は海外家電需要の減少、設備関連ビジネスは自動車設備投資の一服により減収となった。電子事業ではスイッチング電源、トナー、各種モジュールを手がけるが、モビリティやタブレット向けモジュールの減少に加え、液晶ディスプレイ用製品の生産終了の影響で減収。セグメント損失39百万円を計上した。電池事業のセグメント利益は17億円と前年から改善している。

海外生産拠点を12カ国に広げたグローバル体制

FDKは1979年の米国法人設立を皮切りに、台湾、インドネシア、スリランカ、中国(厦門・南京・上海・蘇州)、タイなど世界各地に生産・販売拠点を設立してきた。連結子会社10社のうち、中国のBAOTOU FDKやXIAMEN FDK、台湾のFUCHI ELECTRONICSなどが主要な製造子会社である。2025年度にはタイ法人の清算と台湾法人の吸収合併を実施するなど、拠点の整理も進めている。歴史的に富士通グループの一員として培った海外ネットワークを活用し、一次電池・二次電池のグローバル供給体制を構築している。海外売上高の具体的な比率は非開示だが、グループ全体の約6割が海外向けと推測される。

富士通グループからの離脱と独立経営への転換

FDKは1972年に富士通の資本参加を受け、長らく富士通グループに属してきた。しかし2025年3月、富士通が保有株式の全てをSILITECH TECHNOLOGY CORPORATIONによる公開買付けに応募したことにより、親会社ではなくなった。これにより、FDKは独立性を高め、自社の中期計画に基づく経営が可能となった。2023年度から2025年度までの中期事業計画「R2」では、主力ビジネスの利益成長と新規ビジネスの開拓を推進。2026年度からは新たな中期計画「R3」を策定し、売上高800億円、営業利益率7.5%を目標に掲げる。また、Energizer Holdingsとのブランドライセンス契約を締結し、ブランド認知度向上を図っている。

業界の中での役割は電池および電子部品のメーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
596億円
営業利益
17億円
営業利益率
2.9%
純利益
7億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
電池事業482億円81.0%17億円3.5%
電子事業113億円19.0%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電池(乾電池・充電池)主力

アルカリ乾電池、ニッケル水素電池、リチウム電池、マンガン乾電池、蓄電システム、各種ライト、電池製造設備を製造・販売。子会社を通じて海外にも展開。

主な製品・サービス5
アルカリ乾電池
一般家庭用や業務用の一次電池。
ニッケル水素電池
充電可能な二次電池。
リチウム電池
高エネルギー密度の一次電池。
マンガン乾電池
安価な一次電池。
蓄電システム
電力を蓄えるためのシステム。

02電子部品準主力

スイッチング電源、トナー、各種モジュールを製造・販売。

主な製品・サービス2
スイッチング電源
電子機器に電力を供給する電源装置。
トナー
コピー機やプリンターに使用する現像剤。

製品と技術

一次電池ラインナップ:アルカリとリチウム

FDKの一次電池は、民生用のアルカリ乾電池と産業用のリチウム一次電池が中心である。アルカリ乾電池は「FDK」ブランドで販売されるほか、Energizerとのブランドライセンス契約により、海外市場向けに「Energizer」ブランドでの展開も行う。リチウム一次電池は二酸化マンガンリチウム系が主力で、高容量円筒形タイプが開発された。用途はセキュリティ機器、スマートメーター、住宅用警報器など、長寿命・高信頼性が求められる分野。2025年度はリチウム電池が増収となり、セグメント利益を牽引した。マンガン乾電池も生産しているが、アルカリ乾電池に比べ構成比は小さい。アルカリ乾電池は物価高による消費者行動変化の影響で2025年度は減収だったが、安定した需要がある。

二次電池の多様化:ニッケル水素・ニッケル亜鉛・全固体

二次電池分野では、ニッケル水素電池が主力製品である。海外家電向けが減少したものの、水素貯蔵タンク用に高容量AB2型水素吸蔵合金を開発し、産業用途を開拓している。ニッケル亜鉛電池はグリッドフリーソーラーカーポートの実証実験に採用され、再生可能エネルギー貯蔵への応用が期待される。さらに、SMD小型全固体電池は高エネルギー密度モデルと定電圧充電対応モデルを開発し、次世代電池としての位置づけを強化中。これらの二次電池は民生用から産業用、宇宙・防衛用途まで幅広く供給されており、特にニッケル水素電池はFDKの強みの一つである。2010年に買収したFDKトワイセルとFDK鳥取は、ニッケル水素電池の生産拠点として機能している。

電子部品事業:スイッチング電源、トナー、モジュール

電子事業は、スイッチング電源、トナー、各種モジュールを製品とする。スイッチング電源は半導体製造装置用途向けに販売されていたが、2025年度は需要減少により減収。トナーは前年を上回った。各種モジュールはモビリティ・タブレット用途向けが減少し、液晶ディスプレイ用途は生産を終了した。電子事業全体ではセグメント損失を計上しており、選択と集中が進む。FDKモジュールシステムテクノロジーはモジュール事業を担う子会社だが、業績は厳しい。電子事業の売上高113億円は電池事業の約4分の1であり、収益面でも電池事業に依存する構造が続いている。1958年から続くフェライト事業も電子事業に含まれる可能性があるが、現在の主力は上記製品群である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

電池・電子部品の専業、収益安定化が課題

FDKは、アルカリ電池やリチウム電池、電子部品を手掛ける専業メーカー。同業他社にはキオクシアHD、日清紡HD、イビデンといった大手が含まれるが、いずれも規模や製品群が異なる。FDKはニッチな電池市場で一定の地位を持つが、大手との競合で価格競争にさらされやすい。売上は2024年3月期627億円から2025年3月期632億円と横ばい、2026年3月期は596億円と減少予測。営業利益率は2%台と低く、収益性改善が課題。電動工具や医療機器向けなど特定用途に強み。

強み

  • アルカリ・リチウム電池の開発・生産技術に強み。
  • 電動工具・医療機器向け電池で高いシェアを確保。
  • 産業用顧客との継続的な取引基盤を有する。
  • 乾電池から二次電池まで幅広い製品を提供。

課題

  • 2026年3月期に売上減少予測、成長市場への展開が必要。
  • 営業利益率2%台と低く、コスト競争力の強化が課題。
  • パナソニックなど大手と競合し、価格決定権が弱い。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

電気機器の時価総額近傍。太字がFDK

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16678テクノメディカ177億円13.0倍
26848東亜ディーケーケー173億円18.1倍
36882三社電機製作所167億円39.0倍
46797名古屋電機工業155億円9.4倍
56597HPCシステムズ148億円28.4倍
66955FDK142億円19.0倍
76769ザインエレクトロニクス139億円338.3倍
86675サクサ137億円27.9倍
96730アクセル135億円10.5倍
106870日本フェンオール129億円13.8倍
116904原田工業120億円26.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

1950年創業、乾電池メーカーとして出発

1950年2月、乾電池の製造販売を目的に東京電気化学工業株式会社として発足。鷲津工場と富士見工場で乾電池の生産を開始した。1953年には古河グループの一員となり、経営の安定化を図った。1958年7月、社名を富士電気化学株式会社に変更し、同年電子磁性材料(フェライト)の研究開発に成功、電池以外の事業に乗り出した。1960年代は工場新設が相次ぎ、1963年湖西工場、1966年いわき電子株式会社設立、1968年大須賀工場を設置。1969年10月には東京証券取引所市場第二部に株式を上場し、資金調達力を強化した。1970年には山陽工場を新設し、生産能力を拡充している。創業当初から古河グループとの関係を強みに、電池の安定供給を実現。1960年代の工場拡張は、高度経済成長に伴う電池需要増加に対応するための投資であった。

富士通グループ入りと海外進出の開始

1972年4月、富士通株式会社の資本参加により、FDKは富士通グループに加わった。これにより、富士通の電子機器向けに電池・電子部品を供給する関係が構築された。1979年2月には米国に現地法人FDK AMERICAを設立し、海外市場への本格進出を開始。1981年には台湾にFUCHI ELECTRONICSを設立。1984年9月、東京証券取引所市場第一部に指定替えとなり、株式の流動性が向上した。1980年代後半にはインドネシアに合弁会社PT FDK INDONESIAを設立、さらに1989年にはスリランカにFDK LANKAを設立。アジア諸国での生産拠点を急速に拡大した。1989年11月には株式会社FDKメカトロニクス、1990年9月には株式会社FDKエンジニアリングを設立し、国内でもグループ会社を増やした。この時期、富士通グループの一員として情報通信機器向けにスイッチング電源などの電子部品を供給する事業も拡大した。

1990年代の中国展開とアジア戦略

1990年代、FDKは中国市場への進出を加速する。1994年3月に厦門FDK(XIAMEN FDK CORPORATION)、同年12月に南京FDK(合弁)、1995年8月に上海FDK、2001年6月には蘇州FDKと、中国本土に相次いで現地法人を設立した。2001年12月にはタイにFDK(THAILAND)を設立し、東南アジアでの生産体制を構築。この間、2001年1月に社名をFDK株式会社に変更し、グローバルブランドとしての統一感を強めた。2002年4月にはいわき電子を吸収合併してグループ再編を進め、2005年4月にはFDK販売株式会社を吸収合併して販売機能を一元化した。2004年12月、南京FDKは中国企業と合併し、NANJING JINNING SANHUAN FDKに社名変更。各地の現地法人はそれぞれ異なる製品を担当し、中国市場向けと輸出向けの生産拠点として機能した。

2000年代の社名統一と事業再編

2001年1月、創業時の名称からFDK株式会社に社名変更し、ブランドを統一した。2002年4月にはいわき電子を吸収合併、2005年4月にはFDK販売を吸収合併し、グループの一体化を推進。2008年4月にはFDKモジュールシステムテクノロジーを設立し、モジュール事業を強化した。2009年1月、ステッピングモータ事業をミネベアに譲渡し、事業の選択と集中を図った。2010年1月には三洋エナジートワイセル(後にFDKトワイセル)と三洋エナジー鳥取(FDK鳥取)の全株式を取得し、二次電池の生産能力を拡大。これによりニッケル水素電池分野での競争力を高めた。これらの再編により、FDKは一次電池・二次電池・電子部品の三本柱に事業を絞り込み、収益基盤の強化を図った。ステッピングモータ事業の譲渡は、競争激化により収益性が低下した事業からの撤退である。

富士通グループ離脱と新たな中期計画

2010年代後半、FDKは収益が低迷した。2017年3月期には32億円の当期純損失を計上。その後も小幅な黒字にとどまり、2020年3月期には23億円の損失を出した。2021年3月期には黒字転換したものの、2023年3月期の売上高は628億円と、2016年3月期の807億円から減少傾向が続いた。このような状況の中、2025年3月、富士通が保有株式をSILITECH TECHNOLOGY CORPORATIONに売却したことで、FDKは親会社を持たない独立系企業となった。2023年度からの中期事業計画「R2」では、主力ビジネスの利益成長と新規事業の開拓を掲げ、2025年度には営業利益14億円、当期純利益5億円と改善を見せた。2026年3月期の売上高は596億円と減収を見込むが、営業利益17億円とさらに改善し、経営の立て直しが進んでいる。

ブランド戦略と新製品開発の現在

2025年度、FDKはEnergizer Holdings, Inc.とブランドライセンス契約を締結し、ブランド認知度向上に乗り出した。また、製品開発では高容量円筒形二酸化マンガンリチウム一次電池、グリッドフリーソーラーカーポート用ニッケル亜鉛電池、水素貯蔵タンク用高容量AB2型水素吸蔵合金、SMD小型全固体電池(定電圧充電対応モデル)などを開発。マーケティング面では、タミヤのミニ四駆ジャパンカップへの継続協賛や、かわさきSDGsランドへの協賛を通じてブランド露出を図っている。2026年度からの中期計画「R3」では「現行ビジネスの多角的拡大」「事業ポートフォリオの多様化」「挑戦する文化の醸成」を掲げ、次世代電池や革新型電池の開発を加速する方針である。

年表31件を開く

1950年代

  • 1950年2月創業乾電池の製造・販売を目的に東京電気化学工業株式会社として発足 鷲津工場、富士見工場にて乾電池の生産開始
  • 1953年5月古河グループの一員となる
  • 1958年7月商号変更富士電気化学株式会社に社名変更
  • 1959年2月電子磁性材料(フェライト)の研究開発に成功し製造を開始

1960年代

  • 1963年6月湖西工場新設
  • 1963年11月細江工場新設
  • 1966年12月創業いわき電子株式会社を設立
  • 1968年9月大須賀工場新設
  • 1969年10月上場東京証券取引所市場第二部に株式上場

1970年代

  • 1970年1月山陽工場新設
  • 1972年4月富士通株式会社の資本参加により富士通グループに入る
  • 1979年2月創業米国に現地法人FDK AMERICA, INC.を設立

1980年代

  • 1981年1月創業台湾に現地法人FUCHI ELECTRONICS CO., LTD.を設立
  • 1984年9月上場東京証券取引所市場第一部に株式上場
  • 1989年8月インドネシアに合弁会社P.T. FDK-INTERCALLIN を設立(PT FDK INDONESIA)
  • 1989年11月創業株式会社FDKメカトロニクスを設立

1990年代

  • 1990年9月創業株式会社FDKエンジニアリングを設立
  • 1990年11月創業スリランカに現地法人FDK LANKA(PVT)LTD.を設立
  • 1994年3月創業中国に現地法人XIAMEN FDK CORPORATIONを設立
  • 1994年12月中国に合弁会社NANJING FDK CORPORATIONを設立
  • 1995年8月創業中国に現地法人SHANGHAI FDK CORPORATIONを設立

2000年代

  • 2001年1月商号変更FDK株式会社に社名変更
  • 2001年6月創業中国に現地法人SUZHOU FDK CO., LTD.を設立
  • 2001年12月創業タイに現地法人FDK(THAILAND)CO., LTD.を設立
  • 2002年4月M&Aいわき電子株式会社を吸収合併
  • 2002年8月創業FDKエナジー株式会社を設立
  • 2004年12月M&ANANJING FDK CORPORATIONが中国企業と合併し、NANJING JINNING SANHUAN FDK CO.,LTD.に社名変更
  • 2005年4月M&AFDK販売株式会社を吸収合併
  • 2008年4月創業FDKモジュールシステムテクノロジー株式会社を設立
  • 2009年1月ステッピングモータ事業をミネベア株式会社に譲渡

2010年代

  • 2010年1月M&A三洋エナジートワイセル株式会社(FDKトワイセル株式会社)と三洋エナジー鳥取株式会社(FDK鳥取株式会社)の全株式を取得し子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2029年度まで800億円(うち新事業30%)
  • 営業利益率2029年度まで7.5%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    現行ビジネスの多角的拡大

    顧客ポートフォリオ・製品アプリケーションの拡大や製造体制の最適化等により、成長市場の開拓と付加価値の増大を図る。

  2. 02

    事業ポートフォリオの多様化

    次世代電池ならびに将来を見据えた革新型電池の開発加速、新規ビジネスの開拓に取り組む。

  3. 03

    挑戦を成長に繋げる文化の醸成

    失敗を学びに変え、次の成長に繋げる企業文化を推進し、挑戦を促す風土を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,420人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は597万円で、9期前と比べて+15.6%平均年齢は47.2歳、平均勤続年数は22.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月4,103
2018年3月3,971
2019年3月51644.820.53,557
2020年3月54343.919.83,030
2021年3月55444.820.12,486
2022年3月55244.920.52,431
2023年3月54945.520.82,436
2024年3月55345.921.22,418
2025年3月56746.821.82,40558
2026年3月59747.222.32,42070

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率45.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)78.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社10(国内 2 / 海外 8、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
鳥取工場 — 鳥取県岩美郡岩美町5,282百万円
電池事業
高崎工場 — 群馬県高崎市3,271百万円
電池事業
湖西工場(静岡県湖西市) — ※12,411百万円
電池事業 電子事業
電池事業 電子事業 — XIAMEN FDK CORPORATION (中国福建省)965百万円
電池事業 — ㈱FDKエンジニアリング(静岡県浜松市浜名区)858百万円
電子事業 — FUCHI ELECTRONICS CO.,LTD. (台湾桃園縣)571百万円
主な関係会社
  • 海外
    SILITECH TECHNOLOGY CORPORATION
    台湾 台北市 · その他の関係会社
  • 海外
    FUCHI ELECTRONICS CO., LTD. ※1
    台湾 桃園縣 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱FDKエンジニアリング ※1
    静岡県 浜松市浜名区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    FDK SINGAPORE PTE LTD
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    FDK AMERICA,INC.
    米国 カリフォルニ ア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    FDKパートナーズ㈱
    静岡県 湖西市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    XIAMEN FDK CORPORATION ※1
    中国 福建省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    FDK HONG KONG LTD.
    中国 香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    FDK ELECTRONICS GMBH ※1、※2
    ドイツ ミュンヘン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    BAOTOU FDK CO., LTD. ※1
    中国 内モンゴル自治区 · 連結子会社
    議決権94.4%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は596億円営業利益17億円前期と比べると減収増益で、売上が-5.7%、利益が+21.4%。

売上高
-5.7%
596億円
営業利益
+21.4%
17億円
純利益
+40.0%
7億円
営業利益率
2.9%
前期比 +0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高600億円596億円
営業利益14億円17億円
純利益8億円7億円
1株あたり配当¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は136億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−8.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q160−2
2024年1Q149−1−0.7−1
2024年2Q15300.01
2024年3Q15721.3−1
2024年4Q1682
2025年2Q32782.44
2025年4Q30562.01
2026年2Q29862.01
2026年4Q298113.76
2027年1Q13621.50

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は735億円から596億円へ81%に減った。直近期の営業利益率は2.9%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月73525
2014年3月7661511
2015年3月764510
2016年3月80772
2017年3月737−7−32
2018年3月7311−6
2019年3月7217−3
2020年3月6216−23
2021年3月6151320
2022年3月615207
2023年3月62893
2024年3月62771
2025年3月63214132.25
2026年3月59617142.97

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高596億円のうち、営業利益として残るのは17億円2.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の1.2%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.0%483億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.1%96億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.9%17億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
19.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.0pt
2.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.8pt
1.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.8pt
4.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが11億円、投資CFが−23億円で、差し引きのフリーCFは−12億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は52億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月11−17−4−653
2014年3月44−24−212050
2015年3月19−1−271848
2016年3月54−16−213860
2017年3月3−337−3035
2018年3月6−2016−1437
2019年3月16−1953−387
2020年3月28−241491
2021年3月20−4−411670
2022年3月22−39−28−1728
2023年3月28−30−1−226
2024年3月16−2518−937
2025年3月38−2801046
2026年3月11−2313−1252

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は473億円。このうち返さなくてよい自己資本が191億円で、自己資本比率は40.2%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月5878250511.1
2014年3月5536548810.6
2015年3月5738648713.8
2016年3月5427846413.0
2017年3月491464458.0
2018年3月511434688.4
2019年3月54110343819.0
2020年3月4776741014.1
2021年3月48110937222.6
2022年3月46912534426.6
2023年3月47113233928.0
2024年3月51615636030.1
2025年3月46316429935.2
2026年3月47319128140.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
52億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
82億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
30億円
在庫として抱えている分
負債合計
281億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
63
/ 100
安定性自己資本比率27 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE224社中169位あたり、逆に低いのは売上成長率224社中196位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.2%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.9%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
40.2%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-5.7%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥411で、1年前と比べて+1.2%過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。

¥411-3.5%1ヶ月+5.7%1年+1.2%時価総額142億円
過去52週の値幅
安値¥340高値¥674

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)19.0倍
PER (会社予想)18.9倍
PBR0.73倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価390円は25日線(440円)を11.4%下回り、下落基調が継続。1ヶ月で19.4%下落し、52週安値(340円)に接近。出来高は7/30に21.8万株と直近平均を上回り、売り圧力が強い。週足でも下降トレンドが明確で、安値圏でのもみ合いが続いている。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは18.06倍で業界平均27.16倍を下回り、PBRも0.71倍と平均1.91倍を大きく下回る。ROEは4.2%と低いが、業績は改善傾向で営業利益も増加。ただし配当はなく、株主還元が不十分。割安指標だが収益力の弱さと無配がリスク要因。

指標この会社業種平均
PER (実績)19.0倍30.8倍
PER (予想)18.9倍
PBR0.73倍2.58倍
ROE4.2%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

収益改善が進むかどうかがテーマ。強気派は、宇宙・防衛向け需要の拡大と2026/3期の増益見通しを評価。弱気派は、売上高が減少見込みで、競争激化により利益率の改善が限定的と見る。無配が続く。

プラスに働く材料7
  • 宇宙・防衛需要

    特殊電池で高付加価値製品が成長

  • 増益見通し

    2026/3期営業益17億円と前期比21%増

  • PBR0.71倍の割安感

    解散価値近辺で下値堅い

  • 営業利益の増益傾向2026年3月期影響

    営業利益14→17億円(前期比+3億円)、収益改善

  • PBR0.71倍の割安感継続影響

    自己資本比率は低いが、資産価値に対して株価割安

  • 高外国人持ち株比率継続影響

    外国人株主47.9%と高く、需給の安定要因

  • ネットキャッシュの積み上げ2026年3月期影響

    純利益増加で現金増、財務健全性向上

マイナスに働く材料7
  • 売上減少

    2026/3期売上596億円と減少予想

  • 無配継続

    配当利回り0%、株主還元乏しい

  • 競争激化

    電池市場で価格競争激しく利益率低い

  • 売上高の減少トレンド2026年3月期影響

    売上高632→596億円(▲5.7%)、需要減が懸念

  • 無配当継続継続影響

    配当利回り0%、株主還元不足で魅力低下

  • 営業利益率2-3%の低収益継続影響

    利益率が低く、業績変動に脆弱

  • 電気機器業界の競争激化不定影響

    バッテリー等で競争激しく、価格低下リスク

次の決算で確かめる点
営業利益
収益改善の進捗を評価
売上高
需要動向を確認
特殊用途売上比率
宇宙・防衛など高付加価値の寄与度

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ15,996人。区分でいちばん多いのは外国法人47.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が18.7%を占め、残る81.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人3.82.25.56.548.947.8
個人・その他30.734.630.929.929.131.6
事業法人61.160.860.260.318.818.6
証券会社3.31.82.52.33.01.9
自己株式0.10.10.10.10.10.1
金融機関1.10.50.91.00.30.1
外国人個人0.10.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01SILITECH TECHNOLOGY CORPORATION(常任代理人 釜屋電機株式会社)44.96
02富士通株式会社17.58
03BNP PARIBAS LONDON BRANCH FOR PRIME BROKERAGE CLEARANCE ACC FOR THIRD PARTY(常任代理人 香港上海銀行東京支店)0.96
04大佐古 幸典0.59
05細羽 強0.49
06FDK取引先持株会0.48
07BARCLAYS CAPITAL SECURITIES LIMITED(常任代理人 バークレイズ証券株式会社)0.44
08田中 隆士0.41
09株式会社SBI証券0.40
10田中 章吾0.36

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+933%、1株純資産は13期で+2523%。直近期のROEは4.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2013年3月28.136.4
2014年3月52117.128.5
2015年3月3428214.041.7
2016年3月62522.2157.0
2017年3月−113140−57.6
2018年3月−23153−15.4
2019年3月−10298−4.0
2020年3月−68195−27.5
2021年3月5831522.824.0
2022年3月213616.440.4
2023年3月93822.594.9
2024年3月44500.8216.5
2025年3月164723.425.4
2026年3月225514.221.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額71百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
長野良代表取締役 執行役員 社長6451
平野芳晴取締役 執行役員5919
酒向潤一郎取締役51
徐幼珍取締役44
粟津瑞恵取締役(監査等委員)46
陳怡光取締役(監査等委員)54
山﨑頼良取締役(監査等委員)45
北村聡子55
下園浩史代表取締役 執行役員 社長6318
森安正博取締役(監査等委員)63

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)235354322
社外取締役72300233
取締役(社内)150055

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容928字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社10社、その他の関係会社1社で構成されております。当社、子会社は、乾電池・充電池およびエレクトロニクス関連の素材・部品とそれらの応用製品の製造および販売を主な事業内容としております。 各事業における当社および主要な関係会社の位置付けは、次のとおりであります。 2026年3月31日現在 区分   主要な関係会社 事業区分   主要製品   製造   販売 電池事業   アルカリ乾電池 ニッケル水素電池 リチウム電池 マンガン乾電池 蓄電システム 各種強力ライト 電池製造設備   (子会社) 株式会社FDKエンジニアリングBAOTOU FDK CO., LTD.   (子会社)XIAMEN FDK CORPORATION   (子会社)FDK AMERICA, INC.FDK SINGAPORE PTE LTDFDK HONG KONG LTD.FDK ELECTRONICS GMBH 電子事業   スイッチング電源 トナー 各種モジュール   (子会社) FDKパートナーズ株式会社 FUCHI ELECTRONICS CO.,LTD. (注) 1.当連結会計年度において、FUCHI ELECTRONICS CO., LTD.を存続会社とし、FDK TAIWAN LTD.を消滅会社とする吸収合併を実施いたしました。 2.当連結会計年度において、FDK(THAILAND)CO.,LTD.の清算手続きが結了しております。 事業の系統を図示すると概ね次のとおりであります。 (注) 1.※は連結子会社であります。 2.富士通株式会社は当社の普通株式20,295千株(議決権比率58.91%)を保有しておりましたが、前連結会計年度において、SILITECH TECHNOLOGY CORPORATION による当社株式に対する公開買付けに応募した結果、2025年3月21日付で当社の親会社に該当しないこととなりました。 3.当連結会計年度において、FUCHI ELECTRONICS CO., LTD.を存続会社とし、FDK TAIWAN LTD.を消滅会社として吸収合併を実施いたしました。
経営方針・対処すべき課題1,168字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループが属している電池やエレクトロニクス分野における価格競争や受注の急変動は大変厳しいものとなっております。 当社グループはFDK戦略Framework「10年の計」で策定した「FDKグループは、Smart Energy Partnerとして、先進技術を結集し、お客様に電気エネルギーを安心して効率的に活用いただき、持続可能な社会の実現と発展に貢献します」をVisionとしております。そのVisionのもと、人々の暮らしと社会を支える企業と個々のユーザーにクリーン且つ、安全な電気エネルギーを安定的に活用できるオファリングをお届けし、2029年度に売上高800億円(うち新事業30%)、営業利益率7.5%を達成することをあるべき姿としています。中期事業計画「R2」(2023年度〜2025年度)の期間においては、ウクライナ・中東地域での地政学的不安定さが長期化、米国の通商政策の影響、中国のレアアース輸出規制、物価・人件費の上昇、中国経済の減速など外部環境の不透明感が増すなか、外部環境の変化に対するレジリエンスの強化を進めるとともに、財務体質の強化と成長基盤の構築を着実に推進いたしました。 また、「10年の計」で掲げたあるべき姿の実現に向け、当社グループは2026年4月に中期事業計画「R3」(2026年度〜2028年度)を策定し、「現行ビジネスの多角的拡大」、「事業ポートフォリオの多様化」、「失敗に学び、成長を実感できる文化の醸成」を柱としております。「現行ビジネスの多角的拡大」では、顧客ポートフォリオ・製品アプリケーションの拡大や製造体制の最適化等により成長市場の開拓と付加価値の増大を図ります。「事業ポートフォリオの多様化」では、次世代電池ならびに将来を見据えた革新型電池の開発加速ならびに新規ビジネスの開拓に取り組みます。「失敗に学び、成長を実感できる文化の醸成」においては、挑戦と失敗を次の成長に繋げる企業文化の醸成も重要な課題として推進してまいります。 当社グループがSmart Energy Partnerとしての役割を果たしていくためには、中期事業計画「R3」に掲げた施策を着実に実行し、経営品質および財務体質のさらなる強化を図ることが重要であると認識しております。あわせて、現行ビジネスの拡大と新規ビジネスの創出を両輪として成長を実現するとともに、外部環境変化への対応力を高め、収益性の向上を通じて企業価値の持続的な向上に繋げていくことが今後の課題であると認識しております。
事業等のリスク5,454字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業展開上のリスクについて、投資家の判断に影響をおよぼす可能性が考えられる主な事項については、以下の内容が挙げられます。当社グループは、これらのリスクを適切に把握し、対応することを経営における重要な課題と位置付け、リスクマネジメントおよびコンプライアンスにかかる最高決定機関として、リスク・コンプライアンス委員会を設置しております。リスク・コンプライアンス委員会を中心として、これらのリスクの発生の可能性を認識・評価したうえで、リスクの回避・軽減を判断し、発生した場合には影響の極小化のための対応に努める所存であります。 なお、以下の内容は、当社グループのすべてのリスクを網羅するものではありません。また、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月23日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 市場環境 当社グループの電池事業および電子事業は、当社グループが製品を販売している国または地域の経済状況の影響を受けます。また、同様に電池市場や電子製品市場の需要変動の影響を受けます。従いまして、北米、欧州、アジアを含む当社グループの主要市場における景気後退や製品市場の縮小は、当社グループの業績と財務状況に悪影響をおよぼす可能性があります。 (2) 為替レート 当社グループは、海外での事業拡大を進めております。そのため米国ドルに代表される為替の急激な変動は、海外ビジネスの売上および損益に影響し、海外に提供する製品の価格競争力の低下などを招くおそれがあります。また、当社グループは、各地域における資産、負債、収益および費用を含む現地通貨建ての項目を連結財務諸表の作成のために円換算しております。換算時の為替レートにより、これらの項目は現地通貨における価値が変わらなかったとしても、円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。一般に、他の通貨に対する円高は当社グループの事業に悪影響をおよぼし、円安は当社グループの事業に好影響をもたらします。当社グループが生産を行なう地域の通貨価値の上昇は、それらの地域における製造と調達のコストを押し上げる可能性があります。コストの増加は、当社グループの利益率と価格競争力を低下させ、業績に悪影響をおよぼす可能性があります。 (3) 金利の動向 当社グループの当連結会計年度末における連結有利子負債残高は159億97百万円となっており、金利変動の影響を受けるものが含まれています。このため、金利変動により当社グループの業績と財務状況に悪影響をおよぼす可能性があります。 (4) 新製品開発力 当社グループは、スピードをあげて新製品・新技術の開発に取り組んでおりますが、エレクトロニクス分野では技術の進歩が大変早く、新製品や新技術は急速に陳腐化します。そのため、当社グループが市場と業界の変化を十分に予測できず、魅力ある新製品を開発できない場合や当社グループの製品の価値を著しく低下させるような、画期的な新技術などが他社によって開発された場合には、将来の成長と収益性を低下させ、業績と財務状況に悪影響をおよぼす可能性があります。 (5) 価格競争 電池およびエレクトロニクス分野における価格競争は大変厳しいものとなっております。そのため、当社グループが属している各製品市場において、競争の激化に直面する可能性があります。また、当社グループは、高品質で高付加価値の製品を開発するとともに、コストダウンに取り組んでおりますが、価格下落が当社グループの想定を上回るリスクや調達価格の変動などにより当社グループが十分なコストダウンを実現できない場合、将来においても有効に競争できるという保証はありません。価格面での圧力または有効に競争できないことによる顧客離れは、当社グループの業績と財務状況に悪影響をおよぼす可能性があります。 (6) 新規参入者を含めた競争 電池およびエレクトロニクス分野では、既存の競合他社に加え、新規参入者との競争も激しくなっています。現在、当社グループが競争優位性を持っている分野でも、新規参入者を含めた競合他社との競争に晒されており、当社グループが競争力を失い、将来の事業において優位性を確保できない可能性があります。 (7) グローバルでの事業展開 当社グループの生産活動の一部は、中国、台湾で行なわれております。そのため、予期しない法律または規制の変更、テロ、戦争、人材の流出、その他の要因による混乱、対応コストの増加などがおきる可能性があります。従いまして、これらの事象は業績と財務状況に悪影響をおよぼす可能性があります。 (8) サプライヤー 当社グループは、原材料の調達につきましては、基本的には複数のサプライヤーと契約を結び安定的な調達を心がけておりますが、材料高騰、供給不足、災害、品質管理の問題が同時に発生した場合など、当社グループの業績と財務状況に悪影響をおよぼす可能性があります。 (9) 顧客への依存 当社グループの電池事業は、電池が使用される機器の拡大・縮小や使用量、長期的な天候状況による消費者の購買動向に影響を受けます。また、電子事業はエレクトロニクス関連のセットメーカーなどを対象としております。これらの企業への売上は、その顧客企業の業績、顧客企業の製品やサービスの売れ行きや当社グループが管理できない要因により大きな影響を受けます。 (10) 投資判断に関するリスク 電池およびエレクトロニクス分野においては、競争力維持のため、多額の研究開発投資および設備投資ならびに事業再編などが必要な場合があります。当社グループは、今後も必要な投資や事業再編などを実行してまいりますが、これらの実施の成否は、当社グループの業績と財務状況に悪影響をおよぼす可能性があります。当社グループでは、投資や事業再編にあたって、市場動向、顧客のニーズや当社事業の優位性などを勘案して決定しておりますが、当社グループが有望と考えた市場や技術が、実際には想定ほど成長しなかったり、需要変動や価格下落が予想以上に早くおきる可能性があります。 (11) 知的財産保護 当社グループは他社製品と差別化を図れる技術とノウハウを蓄積してまいりましたが、当社グループ独自の技術とノウハウの一部は、特定の地域では法的制限のため知的財産権による完全な保護が不可能または限定的にしか保護されない状況にあります。そのため、第三者が当社グループの知的財産を使って類似した製品を製造するのを効果的に防止できない可能性があります。また、当社グループでは他社の知的財産権を侵害することのないよう、社内規程の整備、調査の徹底などを行なっておりますが、当社グループの将来の製品または技術について、将来的に他社の知的財産権を侵害しているとされる可能性があります。 (12) 製品の欠陥 当社グループの工場は、品質保証に関する国際規格「ISO9001」を取得するとともに、当社の厳しい品質管理基準に従って各種製品を製造しております。しかし、すべての製品について欠陥がなく、将来にリコールが発生しないという保証はありません。また、製造物責任賠償については保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。大規模なリコールや製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、多額のコストや当社グループの評価に重大な影響を与え、それにより売上が低下し、当社グループの業績と財務状況に悪影響をおよぼす可能性があります。 (13) 人材に関するリスク 当社グループの成長と利益は、人材に大きく依存します。従って、経営者、優秀な技術者など、必要とする人材を採用および育成し、ならびに流出を防止することは当社グループにとって重要であり、このような人材を採用または育成することができない場合や優秀な人材の流出を防止できない場合、当社グループの成長や利益に悪影響をおよぼす可能性があります。また、従業員との間で解雇または退職に関する合意が円滑になされない場合、法令にもとづく適切な労務管理ができないことなどにより従業員に重大な労働災害が発生した場合など、これらの労務問題による社会的な企業評価の毀損や紛争につながる可能性があります。 (14) 環境に関するリスク 当社グループでは、環境保全への取り組みを経営の重点課題に位置付け、環境負荷の低減、環境汚染の発生防止などに努めておりますが、事業活動を通じて環境汚染などが発生しないという保証はありません。また、当社グループ工場跡地において、土壌および地下水の調査ならびに浄化活動を行なっておりますが、今後新たな汚染が発生しないとも限りません。このような環境汚染が発生または判明した場合、当社グループの社会的な信用低下または浄化処理などの対策費用発生などにより損益に悪影響をおよぼす可能性があります。 (15) 情報セキュリティに関するリスク お客様、お取引先様、当社グループの秘密情報または個人情報(マイナンバーを含みます。)の保護については、社内規程の制定、従業員への教育、情報インフラの整備、業務委託先も含めた指導等の対策を実施しておりますが、情報漏洩を完全に防げる保証はありません。万が一、情報漏洩が起きた場合、当社グループの信用は低下し、お客様の情報を漏洩した場合には法的責任が発生するおそれがあります。また、当社グループの重要な事業活動基盤の一つである社内ネットワークにつきましては、安定した運用を行なうための体制を構築しておりますが、コンピュータウイルスの侵入またはサイバー攻撃などの不正アクセスによる運用困難および情報漏洩などを完全に防げる保証はありません。 (16) 当社グループの施設に関するリスク 当社グループでは、国内外に工場、営業所など様々な施設を所有または賃借しております。いずれの施設についても、各国の建築基準その他の規制を遵守し、また、独自の安全基準を設けるなどの対策を行なっております。しかしながら、地震、大規模な水害、火災、放射能汚染などの災害またはテロ、デモ、ストライキ、施工品質の不足、運用ミスなどが発生した場合、生産ラインの停止など、施設の運用が停止することにより、当社グループの事業に悪影響をおよぼす可能性があります。 (17) 訴訟に関するリスク 当社グループは、事業を遂行するうえで、訴訟等を提起されることがあり、その結果、予期せぬ多額の損害賠償を命じられる可能性があります。その額によっては、当社グループの業績と財務状況に悪影響をおよぼす可能性があります。 (18) コンプライアンスに関するリスク 当社グループは、当社グループで働くすべての人が積極的に実践すべき内容を示した「FDK企業行動指針」を定めるとともに、「FDK企業行動指針」を遵守することにより社内ルールの浸透と徹底、指針遵守の企業風土の醸成と、そのための社内体制や仕組みの構築を推進しています。しかしながら、このような施策を講じても、コンプライアンス上のリスクを完全に排除することはできない可能性があり、国内外の関連法令、規制などに抵触する事態が発生した場合には、当社グループの社会的な信用が低下し、あるいは多額の課徴金や損害賠償が請求されるなど、当社グループの事業に悪影響をおよぼす可能性があります。 (19) 災害や停電等による影響 当社グループは製造ラインの中断による潜在的なマイナス影響を最小化するために、すべての設備における定期的な災害防止検査と設備点検を行なっております。しかし、生産拠点で発生する災害、停電またはその他の中断事象による影響を完全に防止または軽減できる保証はありません。 (20) 地震やその他の自然災害、事故等によるリスク 当社グループでは、防災訓練の実施をはじめ、防災に関する連携体制の構築を進めております。また、地震やその他の自然災害が発生しても、重要な事業を継続し、企業としての社会的責任を遂行するとともに、お客様が必要とする高性能・高品質の製品を安定的に供給するために、事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)を策定し、その継続的な見直し、改善を実施する事業継続マネジメント(BCM)を推進しております。 しかしながら、近年、世界的な気候変動により、台風、水害、大雪などの自然災害の発生頻度や影響度は高まっております。また、首都直下、東海地方、南海トラフなどにおける巨大地震やテロ、事故による電力供給停止、感染症のパンデミック、火山噴火など不測の事態は、十分に影響度を検討して策定した事業継続計画においても、被害想定を超えた規模で発生する可能性がありうると考えられます。当社グループは、防災対策や事業継続マネジメントを今後も継続して推進してまいりますが、このような事態が発生した場合、事業所の機能停止、設備の損壊、電力・水・ガスなどの供給停止、公共交通機関や通信手段の停止、サプライチェーンへの被害などにより、お客様への製品出荷の停止など、当社グループの事業活動の継続に影響をおよぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,015字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態、経営成績等の状況 当連結会計年度における当社グループを取り巻く事業環境につきましては、設備投資の持ち直しの動きが見られたものの、ロシア・ウクライナ情勢の長期化や中東地域における地政学的リスクの高まり、米国の通商政策の影響、中国のレアアース輸出規制、物価や人件費の上昇、米国での高い金利水準の継続、中国経済の減速など景気の先行きが不透明な状況で推移しました。 このような状況のなか、当社グループは当連結会計年度が最終年度となる中期事業計画「R2」で柱に掲げた「主力ビジネスの利益ある成長の加速」、「新規ビジネスの始動と開拓」に向けた取り組みを推し進めており、技術VEによるコスト削減、徹底的な経費削減など光熱費・物流費、物価や人件費の上昇に対するレジリエンスの強化と新規ビジネスの獲得、深耕開拓に取り組みました。さらに、外部環境変化への追加施策として、これまで推進してきたDXによる業務効率化・人材活用最適化に向けた制度改革などに加え、現在の支援制度を拡充した時限的措置として「転進支援制度」を実施いたしました。 電池事業ではリチウム電池で高容量タイプの高出力円筒形二酸化マンガンリチウム一次電池を開発、ニッケル亜鉛電池でグリッドフリーソーラーカーポートの実証実験に採用、ニッケル水素電池で水素貯蔵タンク用高容量AB2型水素吸蔵合金を開発、SMD小型全固体電池は高エネルギー密度モデルに加え、定電圧充電対応モデルを開発、アルカリ乾電池でミニ四駆ジャパンカップへの継続協賛、かわさきSDGsランドへの協賛など販売促進に努めました。また、製品の売上・認知度拡大に向けて、より効果的なブランド体系を構築するため、Energizer Holdings, Inc.との間でブランドライセンス契約を締結いたしました。 当連結会計年度の経営成績につきましては、電池事業ではリチウム電池が国内のセキュリティ・スマートメータ・住宅用警報器用途向けで増加しましたが、ニッケル水素電池が海外家電向けで減少、設備関連ビジネスが減少したことにより、事業全体として減収となりました。電子事業では各種モジュールがモビリティ・タブレット用途向けでの減少に加え、液晶ディスプレイ用途の選択と集中による生産終了で減少したことにより、事業全体として減収となりました。この結果、売上高は前連結会計年度と比べ36億10百万円(△5.7%)減の595億61百万円となりました。 損益面につきましては、電池事業は売上減があったものの、原材料価格の変動、技術VEによるコストダウンや為替の影響により、事業全体として増益となりました。電子事業は売上減により、減益となりました。この結果、営業利益は資本金等の変更に伴ない外形標準課税が減額されたことによる販売費及び一般管理費の減少も加わり、前連結会計年度と比べ2億72百万円増加の16億67百万円となりました。経常利益は前連結会計年度と比べ1億54百万円増加の14億16百万円、親会社株主に帰属する当期純利益はアルカリ乾電池に関わる固定資産などの減損損失3億29百万円や転進支援に伴なう事業構造改善費用1億40百万円の計上などがあったものの、税金費用の減少により、前連結会計年度と比べ2億8百万円増加の7億45百万円となりました。 (注)ミニ四駆は株式会社タミヤの登録商標です。 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。 電池事業 電池事業はリチウム電池が増加しましたが、ニッケル水素電池、設備関連ビジネスやアルカリ乾電池が減少したことにより、前連結会計年度を下回りました。 製品別につきましては、ニッケル水素電池は、海外家電向けが減少したことにより、前連結会計年度を下回りました。リチウム電池は、国内のセキュリティ・スマートメータ・住宅用警報器用途向けが増加したことにより、前連結会計年度を上回りました。設備関連ビジネスは、前連結会計年度まで続いた旺盛な自動車関連設備需要が当連結会計年度に入り一服したことにより、前連結会計年度を下回りました。アルカリ乾電池は、物価高による消費者動向の変化などにより、前連結会計年度を下回りました。 この結果、当事業全体の売上高は、前連結会計年度と比べ7億40百万円減少の482億15百万円、セグメント利益は原材料価格の変動や円安効果も加わったことにより、17億7百万円(前連結会計年度は11億43百万円のセグメント利益)となりました。 電子事業 電子事業はトナーが増加しましたが、各種モジュールやスイッチング電源が減少したことにより、前連結会計年度を下回りました。 製品別につきましては、各種モジュールは、モビリティ・タブレット用途向けでの減少に加え、液晶ディスプレイ用途の選択と集中による生産終了で減少したことにより、前連結会計年度を下回りました。スイッチング電源は、半導体製造装置用途向けが減少したことにより、前連結会計年度を下回りました。トナーは、前連結会計年度を上回りました。 この結果、当事業全体の売上高は、前連結会計年度と比べ28億70百万円減少の113億45百万円、セグメント損失は、売上減により39百万円(前連結会計年度は2億51百万円のセグメント利益)となりました。 当連結会計年度の総資産は、前連結会計年度と比べ9億14百万円(2.0%)増の472億54百万円となりました。 流動資産は前連結会計年度と比べ65百万円(△0.2%)減の316億68百万円、固定資産は前連結会計年度と比べ9億79百万円(6.7%)増の155億85百万円となりました。流動資産減少の主な要因は、商品及び製品などの棚卸資産が増加した一方、未収消費税などのその他流動資産が減少したことによるものです。固定資産増加の主な要因は、退職給付に係る資産が増加したことによるものです。 当連結会計年度の負債合計は、前連結会計年度と比べ18億5百万円(△6.0%)減の281億20百万円となりました。流動負債は前連結会計年度と比べ16億54百万円(△5.7%)減の272億25百万円、固定負債は前連結会計年度と比べ1億50百万円(△14.4%)減の8億95百万円となりました。流動負債減少の主な要因は、短期借入金が増加した一方、支払手形及び買掛金や電子記録債務が減少したことによるものです。固定負債減少の主な要因は、退職給付に係る負債やリース債務が減少したことによるものです。 なお、有利子負債残高は、中小受託取引適正化法の対応や転進支援制度関連費用の支払による借入金の増加により前連結会計年度と比べ12億89百万円増の159億97百万円となりました。 当連結会計年度の純資産合計は、前連結会計年度と比べ27億19百万円(16.6%)増の191億33百万円となりました。純資産増加の主な要因は、為替換算調整勘定が13億80百万円、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が7億45百万円、それぞれ増加したことによるものです。 また、2025年6月25日開催の第96回定時株主総会での承認可決を受け、2025年9月度において、財務体質の健全化、将来の資本政策の柔軟性および機動性確保を目的として、資本構成の見直しを実施しました。これに伴ない、資本金、資本準備金及び利益準備金の額を減少させ、繰越利益剰余金に振り替えることで欠損の補填に充当しました。なお、本件による純資産額および発行済株式総数に変更はなく、1株当たりの純資産額にも影響はございません。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、仕入債務の減少などによる現金及び現金同等物(以下「資金」という)の減少はありましたが、税金等調整前当期純利益や減価償却費の計上、売上債権の減少などによる現金及び現金同等物の増加などにより、11億31百万円の資金増加(前連結会計年度は37億73百万円の資金増加)となりました。 当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出などにより23億6百万円の資金減少(前連結会計年度は28億25百万円の資金減少)となりました。 当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得などによるフリー・キャッシュ・フローのマイナス等を補填したことによる短期借入金の増加などにより12億91百万円の資金増加(前連結会計年度は24百万円の資金増加)となりました。 これらの結果、当連結会計年度における資金の期末残高は期首残高より6億39百万円増加し、52億39百万円となりました。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 電池事業   48,560   0.4 電子事業   10,400   △20.3 合計   58,961   △4.0 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 電池事業   48,235   3.2   9,079   0.7 電子事業   11,317   △12.9   2,482   0.3 合計   59,553   △0.3   11,561   0.6 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 電池事業   48,215   △1.5 電子事業   11,345   △20.2 合計   59,561   △5.7 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容 当社グループの連結売上高は、595億61百万円(前連結会計年度比5.7%減)となりました。電池事業のリチウム電池での売上増があったものの、電池事業のニッケル水素電池や設備関連ビジネスの売上減、電子事業の各種モジュールなどの売上減により、前連結会計年度を下回りました。連結営業利益は、売上変動と販売価格影響による利益の減少がありましたが、電池事業での原材料価格の変動や経費削減による利益の増加により、前連結会計年度に比べ2億72百万円増加の16億67百万円となりました。 当社グループは、中期事業計画「R2」において、営業利益率やROIC(投下資本利益率)を経営の指標としており、特に営業利益率を主指標としておりました。これは当社グループにおいては本業での収益性の向上が最も重要な課題であると認識しているためであります。 中期事業計画「R2」における経営指標   2024年3月期 実績   2025年3月期 実績    2026年3月期 実績    2026年3月期 目標     目標比 売上高   626億円   631億円   595億円   680億円   △85億円 営業利益率   0.9%   2.2%   2.8%   4.1%   △1.3% 中期事業計画「R2」の累計目標と結果   累計目標   累計実績   目標比 売上高   2,000億円   1,854億円   △146億円 営業利益率   2.5%   2.0%   △0.5% ROIC   5.0%   2.6%   △2.4% 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであることに加え、当社グループ事業の製品の売上は、電池事業においては電池が使用される機器の拡大・縮小や使用数の影響を受け、また、電子事業は主たる顧客であるエレクトロニクス関連のセットメーカーの製品やサービスの売れ行きに影響を受けるなど、当社グループが管理できない要因により大きな影響を受けます。 また、当社電池製品の主要材料であるニッケル、亜鉛、リチウムやレアアース類は需給バランスや投機的要因などにより原材料価格が大きく変動することや、光熱費の価格変動も営業利益に大きな影響を与えます。 さらに、当社グループの売上高の44.7%は海外ビジネスであるため、為替レートの変動により円換算による増減の影響を与えます。この為替変動のリスクに関しては、売上と調達のバランスを取ること、為替予約などにより対処を図っております。 主にこれらの要因が当社グループの経営成績、事業の収益性に影響するものと認識しております。そのため、当社は、毎月1回受注状況、受注見込み、年間予算との乖離などの最新の業績の状況を把握するとともに、必要な改善の立案、実施を行なっております。 当社グループの資本の財源および資金の流動性については、当社グループは、主に事業の継続性の確保と収益性向上を図るため、その生産設備類の維持・更新や能力増強、生産効率向上を主とした設備投資に加え、新電池の研究開発と量産体制構築に向けた設備投資を継続しており、その財源は営業活動から得られたキャッシュ・フローおよび外部より調達した資金を主としております。 セグメントごとの財政状態および経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容は、次のとおりであります。 電池事業 当連結会計年度における電池事業の売上高はリチウム電池が増加したものの、ニッケル水素電池や設備関連ビジネスが減少したことにより、事業全体として減収となりましたが、原材料価格の変動の影響などにより、営業利益率は1.2ポイント増の3.5%となりました。 売上高の確保・拡大のためには需要が伸張する地域、販路、市場、新規機器メーカーへの拡販が必要であるとの認識のもと、新製品開発、マーケティング、営業力の強化に努めております。市販用途向けニッケル水素電池、アルカリ乾電池はコモディティ化が進んでいるため、市販用途向けニッケル水素電池については品質、特性面での差別化、商品力の強化や環境・安全面での訴求をすすめ、利益率の向上を図っており、アルカリ乾電池については国内市販向けビジネスで新規顧客の開拓と既存顧客の深耕で売上拡大と事業規模に合った人員体制により、引き続き付加価値向上に取り組んでおります。 また、電池の主要材料価格の変動に関しては、適切な時期での予約などの施策に加え、材料使用量の低減、より安価な材料へのシフト、リサイクル材の活用などの技術VEとコストダウンを行ない、対応力の強化に努めております。 電子事業 当連結会計年度における電子事業の売上高は前連結会計年度から減少し、営業利益は売上減により営業損失となりました。 電子事業については、さらなる事業価値の向上が必要であると認識しており、当連結会計年度においては製品モデル毎の選択と集中を継続する一方、Bluetooth® Low Energyモジュールの製品化や差別化、技術力を生かした新規用途・顧客獲得での売上拡大による付加価値向上を図っております。 ② 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営上の目標の達成状況は、1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等に記載した方針にもとづき、当社グループは「Smart Energy Partnerとして、先進技術を結集し、お客様に電気エネルギーを安心して効率的に活用いただき、持続可能な社会の実現と発展に貢献する」というFDKグループ戦略Framework「10年の計」のVisionとそのあるべき姿の実現に向けて翌連結会計年度を最終年度とする中期事業計画「R2」を策定し、最終年度の売上高は680億円、営業利益率4.1%、ROIC8.5%を目指しておりました。 3年間累計では、伸びる市場・付加価値の高い市場への注力と構造改革による事業規模の適正化に取り組んでまいりましたが、米国相互関税などの影響および物価高・人件費の上昇など外部環境変化に対するレジリエンス不足により、営業利益率2.0%、ROIC2.5%と目標には未達となりました。 また、最終年度の当連結会計年度につきましても、売上高595億円、営業利益率2.8%、ROIC4.2%と目標には未達となりました。 当社グループは、FDKグループ戦略Framework「10年の計」で策定したVisionと10年後のあるべき姿の実現に向けて、2026年4月28日に2027年3月期が初年度となる中期事業計画「R3」を公表いたしました。中期事業計画「R3」の経営成績の目標は、R3期間累計として、売上高2,000億円、営業利益70億円、ROIC5.5%、営業活動から得られるキャッシュ・フロー150億円、また、「R3」の最終年度である2029年3月期は売上高720億円、営業利益率4.5%の達成に向けて取り組んでまいります。 「R3」期間累計でのキャピタル・アロケーション方針は、営業活動から得られるキャッシュ・フロー150億円を持続的成長による企業価値向上を最優先とし、成長投資と既存ビジネスの強化に重点的に資金配分を計画しております。また、事業収益力および財務基盤強化の進捗を踏まえ、株主還元のあり方についても検討してまいります。 「R3」の初年度となる2027年3月期の経営上の目標として、売上高600億円、営業利益14億円、経常利益13億円、親会社株主に帰属する当期純利益7億50百万円を目指してまいります。 なお、米国の政策動向や中東情勢の緊張に伴なう原油価格の変動等の要因により、先行き不透明な状況で推移するものと予想しておりますが、これらの影響等は精査中のため、上記数値に当該影響を織り込んでおりません。当該影響につきましては、引き続き情報収集に努めてまいります。 <中期事業計画「R3」期間累計目標> 指標   「R3」期間累計 目標 売上高   2,000億円 営業利益   70億円 ROIC   5.5% 営業活動から得られるキャッシュ・フロー   150億円 ③ 重要な会計方針および見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準にもとづき作成されております。 なお、個々の「重要な会計方針及び見積り」については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表、注記事項、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積りおよび仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表、注記事項、重要な会計上の見積り」に記載のとおりであります。

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出典

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