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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

近鉄百貨店

8244 · Standard · 小売業

関西地盤の百貨店を中核に、輸入車販売や内装、不動産賃貸まで手掛ける近鉄グループの小売・サービス企業。

概要

近鉄百貨店は、大阪・あべのハルカス近鉄本店を旗艦とする百貨店運営会社である。1972年に設立されたが、1920年創業の京都物産館を源流とする。百貨店業を中核に、自動車販売や食品製造、内装、不動産賃貸など多角的な事業を展開する。2026年2月期の売上高は1,255億円、連結従業員1,954名。

百貨店業を中核とする5つのセグメント

当社グループは百貨店業、卸・小売業、内装業、不動産業、その他事業の5セグメントで構成される。百貨店業は子会社の近鉄友の会を含み、売上高の約82%を占める中核事業である。卸・小売業では、シュテルン近鉄が輸入自動車販売、ジャパンフーズクリエイトが食料品製造販売を手掛ける。内装業は近創、不動産業は自社物件の賃貸、その他事業は近畿配送サービスが運送を担う。グループ全体で相互に取引を行い、シナジーを形成する。

あべのハルカスを核とする店舗ネットワーク

旗艦店であるあべのハルカス近鉄本店(大阪市阿倍野区)を中心に、上本町店、奈良店、橿原店、生駒店、草津店、和歌山店、四日市店などを展開する。商業施設「Hoop」「and」も運営。関西圏に集中した店舗網を持つ。名古屋店(近鉄パッセ)は2026年2月に閉鎖した。2026年2月期の百貨店業売上高は1,031億円で、前期比10.9%増と回復基調にある。

収益構造と財務の推移

売上高は2013年2月期の2,707億円から緩やかに増加し、2020年2月期に2,835億円でピークを迎えた。その後コロナ禍で2022年2月期には981億円に急減し、純損失8億円を計上。その後回復し、2026年2月期には1,255億円、営業利益67億円、純利益37億円となった。自己資本比率は36.7%。不動産賃貸や子会社の収益も加わり、百貨店以外のセグメントが全体の約18%を占める。

業界の中での役割は百貨店・小売業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,255億円
営業利益
67億円
営業利益率
5.3%
純利益
37億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2022/2
事業売上構成比利益利益率
百貨店業800億円81.5%-22億円-2.8%
卸・小売業133億円13.6%5億円3.8%
その他事業33億円3.4%3億円9.1%
内装業15億円1.5%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01百貨店主力

当社と子会社の㈱近鉄友の会が百貨店業を営む。百貨店での商品販売に加え、友の会を通じて前払式の商品売買取次ぎサービスを提供する。

主な製品・サービス2
百貨店販売
衣料品、食品、雑貨などを取り扱う百貨店での小売販売。
友の会(前払式取次ぎ)
前払いで商品を購入できる友の会のサービス。百貨店の商品を積み立て方式で購入できる。

02卸・小売準主力

子会社の㈱シュテルン近鉄が輸入自動車の販売を、㈱ジャパンフーズクリエイトが食料品の製造・販売を手掛ける。当社はシュテルン近鉄への販売取次ぎと、ジャパンフーズからの商品仕入れを行う。

主な製品・サービス2
輸入自動車販売
欧州ブランドなど輸入車の新車・中古車販売。
食料品製造・販売
弁当・総菜などの食料品を製造し、百貨店などで販売する。

03内装副次

子会社の㈱近創が内装工事を請け負う。当社は百貨店などの内装工事を近創に発注する。

主な製品・サービス1
内装工事
店舗・オフィスなどの内装設計・施工。

04不動産副次

当社が保有する商業施設やオフィスビルなどの賃貸を行う。

主な製品・サービス1
不動産賃貸
保有物件のテナント賃貸による収益。

05その他その他

近畿配送サービス㈱が運送業を営み、当社は業務委託を行う。

主な製品・サービス1
運送サービス
百貨店の商品配送などの物流サービス。

製品と技術

百貨店の品揃えと外商サービス

あべのハルカス近鉄本店をはじめ、各店舗で高級ブランド、ファッション、宝飾品、化粧品、家庭用品などを幅広く取り扱う。外商サービスが強みで、顧客一人ひとりに合わせた提案を行う。2026年2月期には外商売上が好調だった。百貨店初出店や関西初出店のブランドを積極的に導入し、品揃えの差別化を図っている。菓子売場の改装や冷凍食品コーナーの新設など、食品売場の改革も進める。

食品事業と地域産品への取り組み

地下食品売場(デパ地下)は主要な集客源である。2025年度には菓子売場を中心に改装を実施し、百貨店初出店の洋菓子ブランドを投入した。自社農場で大阪いちご「はるかすまいる」を生産・販売し、2024年からはマンゴー生産も開始。地域産品を紹介する「路(みち)シリーズ」を展開し、地域共創を推進している。惣菜や冷凍食品の品揃えを強化し、個食・時短需要に対応する。

商業施設運営と不動産テナント事業

自社物件を活用した商業施設の運営も行う。Hoopには人気スポーツブランド、andには専門店を導入。2025年7月には医療モール「あべのウェルビーイングテラス」を開業した。不動産業セグメントの売上高は3.4億円(2026年2月期)と小規模だが、収益改善の柱の一つとして強化を図る。あべの・天王寺エリアの魅力最大化を目指し、テナント誘致と館の機能連携を進める。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

百貨店業界中堅、収益回復傾向

近鉄百貨店は近鉄グループの百貨店。関西圏に店舗を持つ。同業のトライアルHDや光フードサービスとは業態が異なる。売上高は2025/2期1151億円とやや増加。営業利益率4.69%から5.34%へ改善。百貨店業界はネット通販や競合との競争で厳しいが、インバウンド需要の取り込みなどで回復傾向。

強み

  • 営業利益率が4.7%→5.3%へ上昇、収益性改善。
  • 大阪・奈良など関西の主要駅前立地で集客力。
  • 近鉄ブランドと地域での知名度が高い。
  • 訪日外国人消費の増加で売上に貢献。

課題

  • ネット通販や他百貨店との競争で客数維持が困難。
  • 人件費やテナントコスト増が利益を圧迫。
  • 百貨店市場全体が縮小傾向で、大幅な拡大は難しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売業の時価総額近傍。太字が近鉄百貨店

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
13034クオールホールディングス889億円11.6倍
22742ハローズ857億円9.5倍
32734サーラコーポレーション800億円10.5倍
47421カッパ・クリエイト795億円
58244近鉄百貨店791億円20.9倍
63399丸千代山岡家791億円21.0倍
7417Aブルーゾーンホールディングス787億円16.2倍
87412アトム749億円
98273イズミ744億円13.1倍
102705大戸屋ホールディングス731億円59.3倍
117606ユナイテッドアローズ718億円10.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

京都物産館から大軌百貨店へ:1920〜1936年

1920年1月に京都物産館を開業し、同年2月に合名会社京都物産館を設立。1926年10月に百貨店形態の新館を完成させた。1931年9月に商号を合名会社丸物に変更、1934年9月に資本金150万円で株式会社丸物に改組した。1936年9月、大阪電気軌道(現近鉄グループホールディングス)が百貨店事業として大軌百貨店を上本町に開業した。これが現在の近鉄百貨店の源流の一つである。

戦時統合と上場:1937〜1949年

1937年11月、大鉄百貨店が阿倍野に開業。1944年4月、関西急行鉄道が株式会社大鉄百貨店を合併し、百貨店事業が統合された。戦後、1949年7月に株式を大阪証券取引所に上場。この時期に鉄道会社主導から独立した百貨店企業としての基盤が整備された。上場後も近鉄グループとの資本関係は保たれ、1966年4月には近畿日本鉄道が資本参加している。

近鉄百貨店設立と営業譲受:1972年

1972年3月に近畿日本鉄道の百貨店事業として奈良店が開業。同年4月、大阪市阿倍野区に資本金16億円で株式会社近鉄百貨店を設立した。設立直後の1972年6月、近畿日本鉄道から阿倍野店、上本町店、奈良店の営業を譲り受けた。これにより近鉄グループの百貨店事業が新会社に一本化され、現在の事業体が形成された。

店舗拡大と再編:1978〜2001年

1978年10月に東大阪店、1986年4月に橿原店、1988年11月に阿倍野店増築、1992年11月に奈良店増床、1996年11月に桃山店、1997年3月に生駒店を相次いで開業した。1998年9月には枚方近鉄百貨店を合併。2000年3月に京都店をプラッツ近鉄に業態転換、同年9月にHoopを開業。2001年2月には合併により商号を株式会社近鉄百貨店に統一した。

不採算店閉鎖とあべのハルカス開業:2007〜2014年

2007年2月に京都店(プラッツ近鉄)を閉鎖、2009年3月に中部近鉄百貨店と和歌山近鉄百貨店を合併しグループを整理。2012年2月に枚方店を閉鎖した。2013年6月に阿倍野店の店名をあべのハルカス近鉄本店に変更、2014年3月にグランドオープンした。旗艦店への集中投資と不採算店の撤退により、収益体質の改善を図った。同年9月には桃山店も閉鎖している。

コロナ禍からの回復と名古屋店閉店:2020〜2026年

2021年2月期に売上高が2,184億円から981億円に半減し、純損失49億円を計上。その後徐々に回復し、2023年2月期には1,078億円、2026年2月期には1,255億円まで戻した。2026年2月、名古屋店(近鉄パッセ)を閉鎖。中期経営計画(2025〜2028年度)を策定し、旗艦店リモデルや新事業の育成を掲げる。2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場に移行した。

年表34件を開く

1920年代

  • 1920年1月京都物産館開業
  • 1920年2月創業合名会社京都物産館設立
  • 1926年10月京都物産館新館完成(百貨店形態の店舗を開設)

1930年代

  • 1931年9月商号変更商号を合名会社丸物に変更
  • 1934年9月株式会社丸物に改組(資本金150万円)
  • 1936年9月大阪電気軌道株式会社(現近鉄グループホールディングス株式会社)の百貨店事業として大軌百貨店開業(上本町店)≫
  • 1937年11月大鉄百貨店開業(阿倍野店)≫

1940年代

  • 1944年4月M&A関西急行鉄道株式会社(現近鉄グループホールディングス株式会社)が株式会社大鉄百貨店を合併≫
  • 1949年7月上場株式を大阪証券取引所に上場

1960年代

  • 1966年4月近畿日本鉄道株式会社(現近鉄グループホールディングス株式会社)資本参加

1970年代

  • 1972年3月近畿日本鉄道株式会社の百貨店事業として奈良店開業≫
  • 1972年4月創業大阪市阿倍野区に株式会社近鉄百貨店設立(資本金16億円)≫
  • 1972年6月株式会社近鉄百貨店が近畿日本鉄道株式会社から営業譲受(阿倍野店、上本町店、奈良店)≫
  • 1977年5月商号変更商号を株式会社京都近鉄百貨店に変更
  • 1978年10月株式会社近鉄百貨店 東大阪店開業≫

1980年代

  • 1986年4月株式会社近鉄百貨店 橿原店開業≫
  • 1988年11月株式会社近鉄百貨店 阿倍野店増築完成≫

1990年代

  • 1992年11月株式会社近鉄百貨店 奈良店増床建替完成≫
  • 1996年11月株式会社近鉄百貨店 桃山店開業≫
  • 1997年3月株式会社近鉄百貨店 生駒店開業≫
  • 1998年9月M&A株式会社近鉄百貨店が株式会社枚方近鉄百貨店を合併≫

2000年代

  • 2000年3月商号変更京都店を業態転換し、店名を「プラッツ近鉄」に変更
  • 2000年9月株式会社近鉄百貨店 Hoop開業≫
  • 2001年2月M&A株式会社近鉄百貨店を合併し、商号を株式会社近鉄百貨店に変更
  • 2007年2月京都店(プラッツ近鉄)閉鎖
  • 2008年9月and開業
  • 2009年3月M&A株式会社中部近鉄百貨店、株式会社和歌山近鉄百貨店を合併 上本町YUFURAに商業施設を開設

2010年代

  • 2012年2月枚方店閉鎖
  • 2013年6月商号変更阿倍野店の店名をあべのハルカス近鉄本店に変更
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、株式を東京証券取引所に上場
  • 2014年3月あべのハルカス近鉄本店グランドオープン
  • 2014年9月桃山店閉鎖

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場に移行
  • 2026年2月名古屋店(近鉄パッセ)閉鎖

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結営業利益2028年度まで65億円
  • 連結ROE2028年度まで9.0%以上
  • 連結売上高営業利益率5.0%以上
  • 連結配当性向2025年度~まで30%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    百“価”店事業への進化

    あべのハルカス近鉄本店の全館10万㎡の約3割を4年間でリモデルし、顧客層拡大と次世代顧客獲得を図る。あべの・天王寺エリアに4年間で100億円投資し、旗艦店を中心にエリア全体の魅力を最大化。全社顧客戦略として、近鉄グループ顧客ID統合を活用し顧客生涯価値最大化を目指す。地域店は収益構造改革など3改革を徹底し、価値提供型店舗へ進化させる。自主事業はフランチャイズを量から質へ転換し、ノウハウを他事業に活用する。

  2. 02

    新たな事業ポートフォリオへの種まき

    百貨店事業で培った強みやコンテンツを活用し、自社生産農業(いちご、マンゴー)、オリジナルグッズ開発、法人向け商事事業、内装事業など将来の収益の柱となる事業を積極的に育成する。

  3. 03

    将来への基盤整備(人材・DX)

    人的資本経営として、2027年度の人事制度改革や新規事業提案制度の実施など、4年間で約40億円の人的資本投資を計画。DX戦略では、顧客接点強化・リアル店舗DX・ワークスタイル変革の3本柱に注力し、4年間で約20億円を投資し推進体制を整える。

  4. 04

    資本コストや株価を意識した経営の実現

    あべの・天王寺への成長投資と基盤強化投資のバランスを取りながら収益性向上を図る。連結売上高営業利益率5.0%以上、連結ROE9.0%以上を目指す。2025年度より連結配当性向30%を目安とする株主還元方針へシフトし、PBR向上に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,954人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は520万円で、9期前と比べて+4.5%平均年齢は46.9歳、平均勤続年数は22.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年2月2,362
2018年2月2,323
2019年2月2,270
2020年2月49744.721.12,240
2021年2月46445.221.62,246
2022年2月46545.722.12,225
2023年2月46946.422.62,142
2024年2月47546.922.82,103
2025年2月49347.122.61,962275
2026年2月52046.922.21,954343

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率12.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)59.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 6 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
あべのハルカス近鉄本店 — 大阪市阿倍野区199億円
百貨店業
上本町店 — 大阪市天王寺区137億円
百貨店業
流通センター八尾ほか — 大阪府八尾市ほか8,625百万円
百貨店業ほか
生駒店 — 奈良県生駒市3,122百万円
百貨店業
奈良学園前店ほか — 奈良県 奈良市ほか2,434百万円
卸・小売業
橿原店 — 奈良県橿原市2,235百万円
百貨店業
草津店 — 滋賀県草津市1,079百万円
百貨店業
四日市店 — 三重県四日市市959百万円
百貨店業
奈良店 — 奈良県奈良市386百万円
百貨店業
主な関係会社
  • 国内
    近鉄グループホールディングス㈱(注)2
    大阪市 天王寺区
    議決権69.4%
  • 国内
    ㈱近鉄友の会
    大阪市 阿倍野区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ジャパンフーズ クリエイト
    大阪市 阿倍野区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱シュテルン近鉄
    大阪市 城東区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱近創
    大阪市 阿倍野区
    議決権100.0%
  • 国内
    近畿配送サービス㈱
    大阪市 阿倍野区
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    大阪・関西万博公式ライセンスグッズ ぬいぐるみ の購入(単価契約)
    経済産業省 · 2025-03-03
    582万円
  • 調達
    防災用ヘルメット購入
    農林水産省 · 2020-10-29
    363万円
  • 調達
    平成30年度防災用備蓄食料等購入
    農林水産省 · 2019-03-01
    226万円
  • 調達
    令和3年度防災用備蓄食料等購入
    農林水産省 · 2022-01-18
    180万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は1,255億円営業利益67億円前期と比べると増収増益で、売上が+9.0%、利益が+24.1%。

売上高
+9.0%
1,255億円
営業利益
+24.1%
67億円
純利益
+5.7%
37億円
営業利益率
5.3%
前期比 +0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高1,160億円1,255億円
営業利益56億円67億円
純利益39億円37億円
1株あたり配当¥20¥20

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は294億円、営業利益は19億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+6.5%、営業利益は+90.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q26620.82
2024年2Q294134.410
2024年3Q26251.93
2024年4Q31313
2025年1Q276103.68
2025年2Q282103.56
2025年4Q593345.721
2026年2Q625264.236
2026年4Q630416.51
2027年1Q294196.513

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年2月期からの14期で、売上は2,707億円から1,255億円へ46%に減った。直近期の営業利益率は5.3%。売上は4期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、株式を東京証券取引所に上場
2013年2月2,7072726
2014年2月2,7712510
2015年2月2,79926−21
2016年2月2,7082511
2017年2月2,6652717
2018年2月2,8224415
2019年2月2,8275549
2020年2月2,8354532
2021年2月2,184−13−49
2022年2月981−6−8
2023年2月1,0781919
2024年2月1,1353928
2025年2月1,15154514.735
2026年2月1,25567665.337

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高1,255億円のうち、営業利益として残るのは67億円5.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は37億円、売上の2.9%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金49.2%617億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金45.4%570億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.3%67億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
50.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.7pt
5.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.5pt
2.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.2pt
8.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年2月期は営業CFが152億円、投資CFが−125億円で、差し引きのフリーCFは27億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は47億円で、売上の0.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年2月30−26−9429
2014年2月106−1114−528
2015年2月109−90−71940
2016年2月54−18−373639
2017年2月105−50−615532
2018年2月120−47−717335
2019年2月100−55−454535
2020年2月100−69−323134
2021年2月43−3615756
2022年2月25−33−7−841
2023年2月76−30−544632
2024年2月102−22−758037
2025年2月67−39−402826
2026年2月152−125−72747

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は1,247億円。このうち返さなくてよい自己資本が458億円で、自己資本比率は36.7%(業種中央値47.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年2月1,3702771,09320.2
2014年2月1,4822911,19119.6
2015年2月1,4122821,13019.9
2016年2月1,3532811,07220.8
2017年2月1,3203051,01523.1
2018年2月1,28332595825.3
2019年2月1,29336892528.4
2020年2月1,30538891729.8
2021年2月1,23433689827.3
2022年2月1,19433386127.9
2023年2月1,18334683729.2
2024年2月1,15437378132.3
2025年2月1,14438675833.7
2026年2月1,24745878936.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
47億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
180億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
72億円
在庫として抱えている分
負債合計
789億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
65
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率322社中100位あたり、逆に低いのは配当利回り322社中250位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.8%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.3%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
36.7%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
9.0%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.0%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,955で、1年前と比べて+0.5%過去52週の値幅のなかでは72%の位置にある。

¥1,955-0.9%1ヶ月+8.9%1年+0.5%時価総額791億円
過去52週の値幅
安値¥1,609高値¥2,089

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.9倍
PER (会社予想)20.2倍
PBR1.70倍
配当利回り1.02%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月13日に1,898円まで上昇しましたが、その後は1,800円前後で推移し、8月5日には1,786円まで下落しました。直近は1,887円と回復しています。25日移動平均線は1,852円で、株価はその上に位置しており、下値は堅いです。52週高値は2,089円で、現在はそこから9.7%下です。出来高は8月17日に83,900株と増加しました。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 65/100)

PER 20.17倍は業界平均39.79倍を大幅に下回り、予想PER 19.5倍でも割安感がある。PBR 1.64倍は平均2.94倍を下回り、ROE 8.8%は業界平均を考慮すると良好とは言えないが、利益は増加傾向。配当利回り1.06%は平均12.79%と比べて極端に低いが、これは平均の特殊要因によるものと推察され、実際の還元は控えめ。売上・営業利益は拡大基調で、バリュエーションは割安だが配当の伸びは限定的で、割安と評価した。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.9倍39.6倍
PER (予想)20.2倍
PBR1.70倍2.44倍
ROE8.8%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

百貨店業界の構造的な課題(小売市場の縮小、競争激化)の中、インバウンド需要と外商強化で収益改善を図る。強気派は、あべのハルカスの集客力とインバウンド消費の増加が追い風とみる。一方、弱気派は、国内消費の弱さやオンライン小売との競争で、既存店の成長が頭打ちと指摘する。最近の決算では増収増益が続き、将来の利益成長への期待が高まっている。

プラスに働く材料7
  • インバウンド需要

    訪日客の増加で免税売上などが拡大し高額消費が期待できる

  • 旗艦店の強み

    あべのハルカスは集客力が高く、テナント収入も安定

  • 外商の強化

    富裕層向けの外商サービスで顧客単価の向上が見込める

  • 売上高が1151→1255億円、9%増収で拡大通年影響

    売上高は1255億円、前期比約104億円増。増収率は9.0%で収益拡大が続く。

  • 営業利益が54→67億円と24%増益通年影響

    営業利益は前期比24.1%増の67億円。増収効果で増益が続く。

  • ROE8.8%がPBR1.64倍の評価をサポート通年影響

    自己資本利益率8.8%、PBR1.64倍。株主資本を上回る収益が続けばバリュエーションは安定。

  • 外国人の保有比率3.6%と低く買い増し余地不定影響

    外国法人持ち株比率は3.6%。日本株へ資金が向かう局面では新規需要が入りやすい。

マイナスに働く材料7
  • 国内消費の低迷

    個人消費の伸び悩みで売上高の成長が鈍化する恐れ

  • 競争激化

    ECや専門店との競争が激しく、価格競争に巻き込まれる

  • コスト増

    人件費や店舗改装費などのコスト負担が利益を圧迫

  • 純利益は37億円と伸び率5.7%に鈍化通年影響

    純利益は35→37億円と+2億円。営業益の大幅増に比べ最終益はほぼ横ばい。

  • 実績PER20.17倍は小売業界で割高感継続影響

    PER20.17倍、予想19.5倍。成長率に対してやや過大な評価で、決算で失望すると修正しやすい。

  • 株価は前年比+0.68%とほぼ横ばい通年影響

    1年間の上昇率は0.678%にすぎない。需給に勢いがなく、上値抵抗が強い。

  • 配当利回り1.06%はインカム需要を誘えない継続影響

    配当利回りが1.06%と低位。株主還元が手薄で配当目的の買いが入りにくい。

次の決算で確かめる点
免税売上高
インバウンド需要の動向を測る重要な指標
外商売上高
富裕層取引の強化状況を把握するため
既存店売上高
店舗の集客力と既存事業の成長性を見るため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり20で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.02%。

年間配当
¥20
1株あたり
配当利回り
1.02%
いまの株価に対して
配当性向
26.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年2月2018.8
2020年2月200.031.6
2023年2月10−50.027.1
2024年2月100.018.8
2025年2月20100.026.0
2026年2月200.026.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥20

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ39,815人。区分でいちばん多いのは事業法人70.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が80.0%を占め、残る20.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
事業法人80.579.277.274.970.170.2
個人・その他7.38.69.710.812.916.0
金融機関10.710.711.111.113.79.8
外国法人1.31.41.92.92.63.6
証券会社0.20.10.10.30.70.4
自己株式0.10.10.10.10.10.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01近鉄グループホールディングス株式会社63.03
02株式会社日本カストディ銀行(りそな銀行再信託分・近畿日本鉄道株式会社退職給付信託口)3.57
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)2.31
04近鉄共栄持株会1.69
05株式会社近鉄エクスプレス1.27
06株式会社奥村組0.68
07株式会社大林組0.68
08株式会社きんでん0.66
09KNT-CTホールディングス株式会社0.63
10株式会社三菱UFJ銀行0.62

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1369%、1株純資産は14期で+1559%。直近期のROEは8.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年2月6689.844.6
2014年2月2723.4142.4
2015年2月−570−7.2
2016年2月3703.8111.0
2017年2月427565.982.1
2018年2月368044.6107.3
2019年2月12091114.028.418.8
2020年2月809628.531.631.6
2021年2月−123833−13.7
2022年2月−19825−2.3
2023年2月478635.650.027.1
2024年2月699357.734.218.8
2025年2月889909.224.926.0
2026年2月941,1368.819.426.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

19名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は19名。2026/2期の役員報酬は総額177百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
秋田拓士取締役会長707,500
梶間隆弘代表取締役 取締役社長 社長執行役員647,500
長野公俊代表取締役 副社長執行役員 社業全般につき社長執行役員補佐 商業施設運営本部長587,500
八木徹代表取締役 専務執行役員 監査部、総合企画本部、総務本部担任 コンプライアンス推進本部長 及び業務本部長665,200
北村浩取締役 常務執行役員 本店長646,000
小林哲也取締役822,200
向井利明取締役79100
吉川一三取締役80100
廣瀬恭子取締役67
長田宏監査役(常勤)704,700
首藤恭子監査役(常勤)622,000
井上圭吾監査役71
残りの役員7名を開く
氏名役職年齢保有株数
笠松宏行監査役62200
門山龍彦67
和束紀明取締役 常務執行役員 本店長631,800
伊東知康取締役66100
平山みゆき取締役52
白川正彰監査役(常勤)661,000
中北真65100

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)61071312020
社外取締役5332357
監査役2222211

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容529字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社5社で構成されており、百貨店業、卸・小売業、内装業、不動産業などの事業活動を展開しております。 当社並びに当社の子会社の営んでいる主な事業内容、各社の当該事業に関する位置づけ及びセグメントとの関係は、次のとおりであります。 百貨店業‥‥‥‥ 当社、㈱近鉄友の会が営んでおります。㈱近鉄友の会は、当社と各種サービスの提供を目的とした前払式の商品売買の取次ぎを行っております。 卸・小売業‥‥‥ ㈱シュテルン近鉄が輸入自動車の販売を、㈱ジャパンフーズクリエイトが食料品の製造・販売をそれぞれ行っております。また、当社は、㈱シュテルン近鉄に販売の取次ぎを行い、㈱ジャパンフーズクリエイトから商品を仕入れております。 内装業‥‥‥‥‥ ㈱近創が内装業を営んでおります。また、当社は、㈱近創に内装工事等の発注を行っております。 不動産業‥‥‥‥ 当社が営んでおります。主に当社が保有する物件の賃貸を行っております。 その他事業‥‥‥ 近畿配送サービス㈱が運送業を営んでおります。また、当社は、近畿配送サービス㈱に業務の委託を行っております。 当社グループの状況について事業系統図を示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,523字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 近鉄百貨店グループは、 1.創造と革新の姿勢をもって、積極果敢に目標と取組む 2.顧客第一の精神に徹し、まごころと感謝の念をもって奉仕する 3.よりよき生活の提案者を目指し、魅力ある店づくりに努める 4.相互信頼を基盤として、取引先との共存共栄をはかる 5.理解と協調にもとづく人間関係を樹立し、働きがいのある職場環境をつくる ことを経営方針としております。そして、お客様の生活のさまざまな場面で、より素敵な暮らしづくりを応援し、幅広い品揃えときめ細かなサービスの提供を通じて、すべてのステークホルダーの皆様の期待に応えるとともに、地域の発展に貢献する企業であり続けることを目指しております。 (2)中長期的な経営戦略及び対処すべき課題 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末に当社グループが判断したものであります。 経営者が認識している今後の見通しにつきましては、国際情勢の不安定化やこれらに伴う物価上昇の懸念などにより、景気の先行きは依然として予断を許さない状況が続くものと思われます。また、環境問題をはじめとする社会問題がより拡大、複雑化するなかで、地域とそこに暮らす人々に対する企業の社会的責任はますます大きくなり、「地域社会の発展」と「持続可能な社会の実現」に対する取組みを推進していくことは、企業として目指すべき姿であります。 このような状況の下、当社グループは、2年目を迎える中期経営計画に基づき、引き続き「新たな価値創造事業会社」である「百“価”店」へと生まれ変わるべく、あべのハルカス近鉄本店及び外商を核として既存事業をより強固にするとともに、事業環境の変化に対応するための基盤強化に向けた諸施策を遂行します。また、2021年4月に策定したESG方針に基づき、経営戦略の柱としてESG推進に取り組み、社会課題の解決と地域社会及び企業の持続的成長を目指します。 なお、「中期経営計画(2025~2028年度)」は以下の内容を骨子としております。 ①長期ビジョン ~2036年 創業100周年に向けて~ a.環境認識 今後、当社が直面するのは、非連続で不確実性の高い事業環境です。日本全体が生産年齢人口の減少と超高齢化のフェーズに入り、労働市場・消費市場の減少が進行、加えてインフレや金利上昇、消費の二極化、デジタル化を含めた技術の進化など外部環境は急激に変化しております。当社では課題への対応を行いながら、この変化を事業機会と捉え、当社の持つ資産や地域で培ってきた信頼をベースに、企業としてのさらなる成長を目指します。 b.長期ビジョン 当社が常に立ち戻る原点であるミッションは、経営理念である「市民生活の向上と地域社会の発展に貢献し続ける」ことです。このミッションの基、前・中期経営計画で定めた長期に目指す姿「くらしを豊かにするプラットフォーマー」へとさらなる進化を図るため、現・中期経営計画では「新たな価値創造事業会社=百“価”店へと生まれ変わる」ことを掲げています。 くらしのプラットフォームとは、近鉄商圏に「暮らす」「働く」「訪れる」人々に向けて、多種多様な「価値」を提供する“場”を意味します。これまでの百貨店事業で培った「店頭での接客力」「外商というお客さまに寄り添う人的サービス」「デジタル対応」といった様々な顧客接点を活かし、百貨店内の事業のみならず近鉄グループ力も活かした様々なモノ・コト・サービスを提供する企業を目指します。 2036年に大軌百貨店開業から数えて創業 100 周年を迎える当社は、これまでも様々なチャレンジをし続け、常に進化してきました。近鉄グループを代表する小売業として今後もこの進化への歩みを止めず、「豊かなくらしと価値ある生活文化」を創造・提供し、商圏顧客のLTV(顧客生涯価値)最大化を目指します。 c.サステナビリティ 当社は鉄道沿線を主要商圏として事業を展開しており、地域とともに成長・発展する地域共創型百貨店として、地域への社会貢献を推進しています。「地域に寄り添い、地域と活きる」を方針に、「地域共創の実現」、「地球環境への貢献」、「個人と企業の相互の絆と成長」を重点取組みと掲げ、ESG経営を推進します。 当社の強みである「地域共創の実現」に向けては、地域産品を紹介・販売する「路(みち)シリーズ」の展開、自社農場での大阪いちご「はるかすまいる」の生産・販売、2024年から新たにマンゴーの生産、市民活動団体や個人ボランティアとの連携によるあべのハルカス近鉄本店での「縁活(エンカツ)」プロジェクトなどを実施してきました。 また、「地球環境への貢献」に向けては店舗を横断したプロジェクト活動を実施、「個人と企業の相互の絆と成長」に向けては柔軟な働き方への環境整備に加え、2025年3月にはカスタマーハラスメントに対する基本方針を策定するなど、安心して働ける職場環境づくりにも力を入れています。 ②中期経営計画(2025~2028年度) 2025~2028年度の4年間を、事業環境の変化に対応し、事業・体制を進化・深耕させる期間と位置づけます。既存事業をより強固にしながら、事業ポートフォリオの拡大に向け、新たな核となる事業の種まき・育成を行うとともに、社会構造変化に対応した将来への基盤整備により、持続的な成長を図り「くらしを豊かにするプラットフォーマー」を目指します。 a.「百“価”店事業」への進化 ・旗艦店 あべのハルカス近鉄本店「リモデル」 あべのハルカス近鉄本店では、開業直後から課題に対してスピード感を持って対応し、コロナ禍においても積極的に施策を強化してまいりました。10周年を経たあべのハルカス近鉄本店では現・中期経営計画期間においてリモデルを実施し、常に期待される「価値創造百貨店」へと進化させます。4年間で全館10万㎡の約3割をリモデルし、顧客層の拡大、次世代顧客獲得を図ります。 ・あべの・天王寺エリアの魅力最大化 旗艦店「あべのハルカス近鉄本店」を有する「あべの・天王寺エリア」を最重要拠点とし、あべのハルカス近鉄本店を中心にエリア全体で、4年間で100億円の投資を計画します。あべの・天王寺エリアは、ターミナルでありながらも緑や文化を有する大阪市内でも有数の文教地区であり、足元商圏には大規模居住地が広がり、新幹線・関西国際空港・大阪国際空港にもダイレクトアクセスのできる好立地にあります。 中期経営計画期間において、あべのハルカス近鉄本店のみならず、当社所有の商業施設である「Hoop」「and」についてもリモデルを実施し、また2025年7月には近隣住民の「ウェルビーイング」な生活をサポートする地上4階建の医療モール「あべのウェルビーイングテラス」を開業しました。 加えて、近鉄グループや周辺商業施設、地元企業と連携し、交流人口も定住人口も1日を過ごすことのできるエリアへ、キタ・ミナミとは違う「個性」を確立し、魅力アップを図ります。 ・全社顧客戦略 全社顧客の再定義により新たな顧客政策を推進し、近鉄商圏の顧客LTV(顧客生涯価値)最大化につなげます。具体的には百貨店の組織別顧客(外商、KIPS、友の会)に加え、近鉄グループ顧客ID統合を活用し、近鉄グループ各社の顧客を当社の顧客(候補)として再定義します。また、保有カード・組織別ではない「顧客層別」政策を、特に上位層については外商組織を中心に推進し、優良顧客へのランクアップ、VIP化を進めます。 あわせて、富裕層への取組みを強化します。特にあべのハルカス近鉄本店に新設する「プレミアムサロン(仮称)」や、アテンドサービス、ライフコンシェルジュサービスの提供など、接遇やサービス面を強化し、外商売上高を2024年度から約2割増まで伸ばす計画です。 ・地域店の進化 地域店は「近鉄百貨店」として地域の価値向上に貢献し、駅前立地にある地域のインフラ機能として、必要なモノ・コト・サービスを提供し、「なくてはならない」存在であり続けます。地域店についてはコロナ禍を経ての構造改革により、前・中期経営計画期間に全店黒字化を達成いたしました。現・中期経営計画期間においては、今後も利益を安定継続させるため、収益構造改革、コスト構造改革、働き方改革、3つの改革を徹底し、もう一段階の店舗構造改革を進めます。館としては低層階に百貨店機能を集約し、デパ地下や上質なライフスタイルを提供、一方で中層階から上層階には大型専門店や地域コミュニティ・サービス機能を導入するなど、地域に必要なモノ・コト・サービスを提供する「価値提供型」店舗への進化を目指します。また地域店各店にあべのハルカス近鉄本店で取扱う商材の窓口機能を構築し、地域商圏のお客さまにサービスの最大化を図ります。 ・自主事業の進化 当社事業における柱のひとつへと成長した自主事業は、次のステップへと進化させます。業種・店舗数を拡大してきたフランチャイズ形態については、「量」から、事業の生産性向上をも目指す「質」への転換を図ります。またフランチャイズ事業で培ったノウハウを百貨店事業の深耕や新たな事業ポートフォリオの構築など他事業に活かし、全社でのさらなる成長を図ります。 b.新たな事業ポートフォリオへの種まき 「くらしを豊かにするプラットフォーマー」としての事業拡大を目指し、百貨店事業で培った「強み」や「コンテンツ」という資産を活用し、将来の新たな収益の柱となる事業を積極的に育成しております。自社生産による農業事業(大阪いちご「はるかすまいる」等)では、生産だけにとどまらず、規格外品の活用等を通じた新たな商品開発などに取り組んでおります。またオリジナルグッズ開発ビジネスや法人企業向けの商事事業(BtoB事業)、内装業における外部顧客からの受注拡大等、将来の成長の柱となる事業ポートフォリオへの種まきを進めてまいります。 c.将来への基盤整備 ・人的資本経営 事業の成長・拡大の根源となる人への投資を積極的に進めます。多様な事業や職域の特性に対応するため、2027年度に人事制度を抜本的に改革いたします。また、従業員が「働きたい」と思える環境整備も整え、2025年度より新規事業提案制度「近鉄イノベーションラボ」を実施するなど、一人ひとりが持つ“価”を見出し・育て・最大限の発揮・次世代へ繋いでいくための人的資本経営を目指しています。これらの処遇改善や人事制度改革を含め、4年間で約40億円の人的資本投資を計画しています。 ・DX戦略 すべての事業と実務領域において、全社一体となってDXを加速させます。特に「顧客とのつながりの強化」「リアル店舗DX」「ワークスタイル変革」をDX戦略の3本の柱として注力し、4年間で約20億円の投資を計画しています。あわせて事業部門とDX推進担当部門が協同する推進体制を整え、DX推進人財の育成に取り組みます。長期的な観点で「システムのシンプル化・スピード化・全体最適化」を進めます。 d.「資本コストや株価を意識した経営」の実現 全体戦略においての投資と還元のバランスを取りながら、さらなる企業成長を図ります。あべの・天王寺を中心に成長投資をおこなう一方、事業環境の変化に対応した基盤強化への投資も実施します。 今後は収益性向上と株主還元方針の見直しにより、連結ROE9.0%以上を目指します。 ・収益性向上 中期経営計画の着実な実行を通じて、特にあべの・天王寺エリアへの集中投資や自主事業を中心とした商品力強化、顧客戦略強化などにより、連結売上高営業利益率を5.0%以上に高め、収益性の向上を図ります。 ・株主還元方針の見直し 自己資本が着実に蓄積されている状況を踏まえ、将来の事業展開に備え財務体質の強化を図る一方で、安定的な配当を継続するこれまでの方針から2025年度(2026年2月期)より、財務健全性を維持しつつ、業績に応じた株主還元を強化する方針にシフトします。また、2025年度(2026年2月期)より、30%を目安に連結配当性向目標を新設しています。 業績に応じた配当をおこなうとともに、株主・投資家との関係性をより深めるため、市場との積極的な対話の推進、株主優待の利便性向上等に取り組み、PBR向上を目指します。 (3)目標とする経営指標 当社グループは、収益性の向上と最適な株主還元を追求し、「資本コストや株価を意識した経営」の実現を最重要課題の一つと位置付けております。中期経営計画(2025~2028年度)において掲げた下記に記載の最終年度の連結営業利益目標65億円については、当連結会計年度において67億円を計上し、前倒しで達成しました。今後は、株主資本コスト(5.0%~6.0%)を上回る資本収益性を確保するため、連結売上高営業利益率を5.0%以上に高めるとともに株主還元を強化し、連結ROE(自己資本当期純利益率)9.0%以上を目指します。 「中期経営計画」の最終年度である2028年度の連結経営目標数値は以下のとおりです。 ・連結営業利益  65億円 ・ROE   9.0%以上 ※新リース会計基準適用前
事業等のリスク3,899字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のようなものがあります。 当社グループは、これらのリスクの発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努めております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営環境上のリスク 当社グループの主力セグメントである百貨店業は、主に一般消費者を対象とするため、地方・郊外の人口減少等の社会情勢や景気動向、消費動向等の経済情勢に大きく影響を受けるほか、流通業界における競争激化も予想されます。さらに、消費行動・生活様式の変容、デジタル化の進行、衣料品・アパレルの低迷、インバウンド需要等、今まで以上に変化のスピードが加速しており、これらの環境変化が当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、このような環境変化に対応するため、店舗構造改革、コスト構造改革を推し進め、事業モデルの抜本的な改革に取り組んでおります。また、今後持続的な成長を続けるため、2年目を迎える中期経営計画に基づき、新たなビジネスモデルの構築に邁進いたします。同計画については「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)中長期的な経営戦略及び対処すべき課題並びに目標とする経営指標」に記載しております。 (2)商品取引に関するリスク 当社グループの主力セグメントである百貨店業は、消費者向け取引を行っております。当社グループが製造・販売する商品の品質や食品の安全性に対して信用毀損が生じた場合、売上高の減少等、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループでは百貨店業の外商部門をはじめとして、法人向け等の掛売取引を行っております。取引先の倒産による売掛金の回収不能等による損失の発生により、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 商品の品質や食品の安全性については、関係法令の遵守状況の確認や品質・衛生管理のチェックなどを定期的に実施し十分留意しております。また、法人向け等の掛売取引については与信管理を十分に行っております。 (3)法律の規制、制度の変更に関するリスク 当社グループは事業展開するにあたり、出店等については大規模小売店舗立地法、商品仕入面においては独占禁止法・取適法等、商品販売面においては景品表示法・JAS法・食品衛生法・製造物責任法(PL法)等、その他、環境・リサイクル関連法規など様々な法律による規制を受けております。万一これに違反する事態が生じた場合は、社会的信用が失墜するとともに、企業活動が制限される可能性があります。 当社グループでは、関係法令・規則の制定、改正等の動向について常にモニタリングしており、必要に応じて顧問弁護士への相談や意見聴取を行うとともに、社員教育等を通じて法令遵守の重要性を社内に周知徹底しております。 (4)新規事業への取組みに関するリスク 当社グループでは、企業の成長、競争力を高めるため従来の枠組みにとらわれることなく新規事業への取組みをおこなってまいります。新規事業においては不確実な要素が多く、事業環境や市場ニーズの変化等により新規事業の確立が困難となり、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼすほか、法律や規制に対する事前確認の不足により、社会的信用が失墜するとともに、企業活動が制限される可能性があります。 当社グループでは、新規事業において想定されるあらゆるリスクを事前に洗い出し、評価し、対策を講じるための体制を強化するため、コンプライアンス推進本部が主体となって、様々なリスクに対する検証を行っております。 (5)災害等のリスク 当社グループの主要な店舗・事業所の所在地は、東南海・南海地震の対策強化地域に含まれており、地震発生の可能性が比較的高い地域であります。想定を超える大規模な地震が発生した場合は、店舗等の事業所が甚大な被害を受け、復旧に多額の費用と時間を要するなどの直接的な影響があります。さらに、仕入先の被災による商品調達の停滞、さらには日本経済全体の消費マインドが冷え込むなど間接的な影響を受ける可能性があり、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、大規模な火災が発生した場合、被害者への損害賠償責任、商品・建物への被害が考えられ、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 また、これら災害等の影響により、電気・水道・ガスの使用制限、道路・空港・港湾施設の閉鎖、通信機能の不具合等社会インフラ機能の低下が生じた場合、当社、協力会社及び取引先の事業活動に支障が生じ、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、緊急地震速報の受信装置を主要店舗に設置しているほか、異例事態対応マニュアルを作成・配布し、地震発生時の対応の周知徹底を図っております。火災については、消防法に基づき定期的に検査・訓練等を実施し、万一の火災に備え、予防又は被害を最小限にとどめる努力をしております。 さらに、当社グループは、災害等の発生に備えた危機管理体制の整備に取り組んでおり、平時から、老朽化したインフラへの投資、施設の定期的な点検、損害保険の付保等の対策を講じているほか、店舗等が被災した場合でも、お客様・従業員の安全確保を前提として、早期の営業再開、営業の継続による商品供給を通じて、社会インフラとしての役割、社会的責任を果たすことを目的とした事業継続計画(BCP)を策定しております。 (6)情報管理に関するリスク ①情報システムの機能不全 当社グループは、POSシステム、経理システム、商品受発注システム、顧客情報管理システム等多くの情報システムを有しております。想定した以上の自然災害の発生、従業員の過誤によるシステム障害やコンピュータウィルスの感染等が起こった場合、営業活動に大きな支障をきたし、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、これらの情報システムの機能不全を防ぐため、電源の二重化、バックアップシステム構築、不正侵入防止プログラム等の対策を講じております。 ②個人情報の漏洩 当社グループは、外商顧客、ギフト顧客、友の会会員など多数の個人情報を保有しております。万一、情報が外部に漏洩した場合は、当社グループの社会的信用が失墜するなどして、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、個人情報保護法その他の関係法令等を遵守し、お客様からお預かりしている個人情報の保護に万全を期すため個人情報保護方針を定めるとともに、個人情報管理規程などの社内規程等の整備や情報システムのセキュリティ向上、従業員教育の充実などにより万全を期しております。また、保険を付保することにより業績への影響に備えております。 (7)資金調達・金利変動のリスク 当社グループは、主に金融機関からの借入れによって資金調達を行っておりますが、消費環境の悪化及び競争の激化などによって当社グループの中長期的な経営計画に不安が生じた場合や、急激な金利変動が生じた場合、当社グループの業績、財政状態及び資金調達に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、金利変動による影響を軽減するため、状況に応じて一定程度の金額を長期固定金利で調達しているほか、取引金融機関との間で情報交換を密にし、相互の信頼関係を築くとともに、銀行取引以外の資金調達方法についても研究しております。また、金融環境変化について状況把握に努め、安定的・効率的な資金繰りの実践に取り組んでおります。 (8) ESG経営への取組みに関するリスク 当社グループは、2030年に向けての長期戦略において「地域に寄り添い、地域と活きる」というESG方針を掲げESG経営を推進しておりますが、取組みの遅れにより、ステークホルダーからの信用失墜、気候変動リスクへの対応の遅れ、炭素税規制による増税等のリスクを有しております。 当社グループでは、これらのリスクへの対応として、ESGの推進及び取組み状況の開示等を実施しております。 (9)人的資本に関するリスク 当社グループの事業活動は人財に大きく依存しており、百貨店業をはじめとした各分野において、優秀な人財の確保・育成が必要であると認識しております。当社グループは、百貨店の枠を超えた事業開発を進めていくなかで、従業員の多様性を尊重し、人財価値を高めることで持続的な企業価値向上を目指し、人財の多様性確保を含む人財育成の方針に基づいた採用及び育成の取組みを行っております。 しかしながら、労働力人口の減少による働き手の不足及び人財の流動性の高まりにより人財獲得競争が激化するなかで、計画通りに事業活動に必要なスキルを有する人財の確保が図れなかった場合は、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 なお、人的資本に対する当社の考え方の詳細は、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)人的資本」をご参照ください。
経営成績の分析 (MD&A)6,546字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ①  経営成績の状況 当期のわが国経済は、海外における経済政策の不確実性や地政学的リスクの影響に加え、物価高騰の継続により消費者マインドが不安定化しているものの、雇用・所得環境の改善を背景に、景気は緩やかな回復基調をたどりました。百貨店業界におきましては、国内売上は好調に推移した一方、免税売上は上半期に前年の円安効果や特選洋品の値上げ前の駆け込み需要による反動減がみられ、下半期は一度回復の兆しをみせたものの、日中関係の悪化の影響等により、全国百貨店売上高は勢いに精彩を欠いて推移しました。 このような状況の下、当社グループは、「くらしを豊かにするプラットフォーマー」を長期ビジョンとした中期経営計画(2025~2028年度)を昨年4月に策定し、「百“価”店事業」への進化など4つの基本方針に基づく諸施策を強力に推進するとともに、各事業における収益力向上に懸命の努力を払いました。 この結果、当社グループの業績につきましては、売上高は125,450百万円(前期比9.0%増)、営業利益は6,718百万円(同25.5%増)となり、経常利益は6,613百万円(同28.5%増)となりました。 これに、名古屋店閉店に伴う受取補償金や政策保有株式の売却益を特別利益に計上し、減損損失、名古屋店閉店に伴う店舗閉鎖損失や店舗改装に伴う除却損等を特別損失に計上し、法人税等を差引した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は3,709百万円(同6.4%増)となりました。 事業のセグメント別業績は、次のとおりであります。 <百貨店業> 百貨店業におきましては、収益力及び集客力の強化に注力するとともに、さらなる企業価値の向上を推進してまいりました。まず、当社は昨年4月13日から10月13日まで開催された「大阪・関西万博」で会場内オフィシャルストアを運営いたしました。次に、中期経営計画の重点施策の一つとして掲げる「旗艦店あべのハルカス近鉄本店『リモデル』」の取組みとして「何度も行きたくなるデパ地下」の構築を目指し、菓子売場において、特に人気の高い洋菓子のカテゴリーを中心に「百貨店初出店」「関西初出店」のブランドを導入するなどの改装を実施いたしました。さらには、あべの・天王寺エリアの魅力最大化の施策として、Hoop1階に「SALOMON(サロモン)」「New Balance(ニューバランス)」といった人気スポーツブランドを、同館5階に大型スポーツ専門店「スーパースポーツゼビオ」を導入いたしました。これにより、あべのハルカス近鉄本店・Hoop・andの3館が、これまで以上にそれぞれの役割・機能を活かしながら新たな価値を提供し、あべの・天王寺エリアを活性化させるための体制が整いました。 加えて、地域店においては、地域生活に「なくてはならない存在」を目指し、魅力ある店舗づくりに取り組みました。上本町店では、地下2階菓子売場に全国初の常設店となる桃スイーツ専門店「OSAKA PEACH(オオサカピーチ)」など複数の新ブランドを導入したほか、草津店では、1階食料品売場に現代の個食・時短需要の高まりに対応するため、惣菜の品揃えを強化し、冷凍食品コーナーを導入いたしました。また、和歌山店2階に和歌山県初出店の「ハンズ」を、四日市店1階にセミセルフ型コスメショップ「グリーンコスメティックガーデン」をそれぞれ導入するなど、フランチャイズ・自主運営売場を積極的に拡充し、収益力の向上に努めました。さらに、名古屋店「近鉄パッセ」では、「名古屋駅地区再開発計画」による閉店日の本年2月28日までの50日間、これまでの感謝の気持ちを込めて「28年間ありがとう!さよならPass’e 閉店SALE!」を開催し、多くのお客様にご来店いただきました。 これらの諸施策を推進したことに加え、外商売上が好調に推移した結果、売上高は103,168百万円(前期比10.9%増)、営業利益は5,692百万円(同45.2%増)となりました。 <卸・小売業> 卸・小売業におきましては、株式会社シュテルン近鉄で中古車の販売が好調に推移し増収となったものの、益率の低下やデモカーのリース料等の諸経費の増加により減益となり、売上高は15,024百万円(前期比1.0%増)、営業利益は196百万円(同47.5%減)となりました。 <内装業> 内装業におきましては、株式会社近創でホテル工事の受注が好調に推移したことにより、売上高は4,470百万円(前期比10.7%増)となったものの、前年には高益率のホテル工事の受注があったため、営業利益は788百万円(同9.7%減)となりました。 <不動産業> 不動産業におきましては、「あべの・天王寺エリアの魅力最大化」の施策として昨年7月1日に医療モール「あべのウェルビーイングテラス」を開業したことなどにより、売上高は340百万円(前期比16.6%増)、営業利益は241百万円(同11.5%増)となりました。 <その他事業> その他事業におきましては、前連結会計年度に連結子会社であった株式会社Kサポートが連結範囲から外れたことにより、売上高は2,446百万円(前期比14.3%減)、営業利益は57百万円(同13.8%減)となりました。 ②  財政状態の状況 当連結会計年度末における総資産は、減損損失の計上により、有形固定資産が減少した一方で、現金及び預金や短期貸付金の増加などにより、前期末に比べ10,360百万円増加し124,749百万円となりました。 負債は、短期借入金が減少した一方で、支払手形及び買掛金や未払法人税等の増加などにより、前期末に比べ3,112百万円増加し78,924百万円となりました。 純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上や自己株式の減少などにより、前期末に比べ7,248百万円増加し45,825百万円となりました。この結果、自己資本比率は36.7%となりました。 ③  キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前期末に比べ2,069百万円増加し4,658百万円となりました。 「営業活動によるキャッシュ・フロー」は、税金等調整前当期純利益、減価償却費及び減損損失の計上に名古屋店閉店に伴う補償金の受領が加わり15,234百万円の収入(前期 6,730百万円の収入)となりました。 「投資活動によるキャッシュ・フロー」は、短期貸付金の貸付による支出や有形及び無形固定資産の取得による支出などにより、12,495百万円の支出(前期 3,900百万円の支出)となりました。 「財務活動によるキャッシュ・フロー」は、自己株式の処分による収入があったものの、借入金の返済や配当金の支払により669百万円の支出(前期 3,970百万円の支出)となりました。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績は、当社グループ全体の事業活動に占める比重が極めて低いため、記載を省略しております。 b.受注実績 該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年3月1日 至 2026年2月28日) 品名   売上高(百万円)   前年同期比(%) 百貨店業   衣料品   13,878   93.8 身回品   6,094   89.0 家庭用品   1,992   106.9 食料品   34,663   113.6 食堂・喫茶   1,213   87.4 雑貨   34,095   126.0 サービス   1,365   106.5 その他   9,921   106.2 消去   △57   97.8 計   103,168   110.9 卸・小売業   食料品   3,325   98.9 自動車関連   12,411   101.2 消去   △711   95.6 計   15,024   101.0 内装業   内装   6,981   109.7 消去   △2,511   108.0 計   4,470   110.7 不動産業   賃貸   391   111.9 消去   △50   88.1 計   340   116.6 その他事業   運送   3,988   99.3 その他   -   - 消去   △1,541   63.5 計   2,446   85.7 合計   125,450   109.0 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この作成にあたり、当連結会計年度末の資産及び負債並びに当連結会計年度に係る収益及び費用の報告金額に影響を与える事項について、過去の実績や現在の状況等に応じた合理的な判断に基づき見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。 なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②  当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載しております。 このうち、当連結会計年度において特に留意すべき要因については次のとおりであります。 ・経営環境上のリスク b.経営成績の分析・検討内容 経営成績に重要な影響を与える要因を踏まえた当連結会計年度の経営成績の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。 海外における経済政策の不確実性や地政学的リスクの影響に加え、物価高騰の継続により、消費者マインドが不安定化しているものの、雇用・所得環境の改善を背景に、景気が緩やかな回復基調をたどり、当社グループの売上高は125,450百万円(前期比9.0%増)、営業利益は6,718百万円(同25.5%増)となりました。 百貨店業では、免税売上は前年の円安効果や特選洋品の値上げ前の駆け込み需要による反動減が見られたもの、「大阪・関西万博」で会場内オフィシャルストアを運営したほか、外商売上も好調に推移し、さらに、収益構造及びコスト構造改革を継続的に推し進め、安定した利益を獲得できる体制づくりに注力したことにより、百貨店業全体の売上高は103,168百万円(前期比10.9%増)となり、営業利益は5,692百万円(同45.2%増)となりました。 卸・小売業では、株式会社ジャパンフーズクリエイトでは、主力商品であるノルウェーサーモンの価格高騰により商品価格が高止まりし、主力販売先の量販店への卸売りが減少しました。一方、株式会社シュテルン近鉄は、メルセデス・ベンツのモデルチェンジがなく、新車販売に苦戦したものの、中古車販売に注力し好調に推移しました。また、車点検等のアフターセールスに丁寧に取り組んだことで、部品売上や修理といったアフターサービスも堅調に推移したため、卸・小売業全体の売上高は15,024百万円(前期比1.0%増)となりました。一方、益率の低下やデモカーのリース料等の諸経費の増加により営業利益は196百万円(同47.5%減)となりました。 内装業では、株式会社近創で、得意分野であるホテル関連を中心に、学校や商業施設などの新規顧客開拓による事業拡大に向けた受注活動に注力したため、内装業全体の売上高は4,470百万円(前期比10.7%増)となりましたが、前年度には高益率のホテル工事の受注があったため、営業利益は788百万円(同9.7%減)となりました。 不動産業では、「あべの・天王寺エリアの魅力最大化」の施策として昨年7月1日に医療モール「あべのウェルビーイングテラス」を開業したことなどにより、不動産業全体の売上高は340百万円(前期比16.6%増)、営業利益は241百万円(同11.5%増)となりました。 当社グループの経常利益は、上記の要因により6,613百万円(前期比28.5%増)となりました。これに、名古屋店閉店に伴う受取補償金や政策保有株式の売却益を特別利益に計上し、減損損失、名古屋店閉店に伴う店舗閉鎖損失や店舗改装に伴う除却損等を特別損失に計上し、法人税等を差引した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は3,709百万円(同6.4%増)となりました。 c.経営判断のために採用している経営指標とその達成状況及びその理由 当社グループは、当連結会計年度を開始年度とする「中期経営計画(2025~2028年度)」に基づき、事業環境の変化に対応し、事業・体制を進化・深耕させる期間と位置付けて、既存事業をより強固にしながら、事業ポートフォリオの拡大に向け、新たな核となる事業の種まき・育成を行うとともに、社会構造変化に対応した将来への基盤整備により、持続的な成長を図り「くらしを豊かにするプラットフォーマー」を目指し、様々な施策を実行してきました。 「中期経営計画(2025~2028年度)」において、当社グループは、「営業利益」、「ROE」を重要な指標と位置付けております。 2026年2月期   経営数値目標 (2029年2月期) 営業利益   67億円   65億円 自己資本当期純利益率(ROE)   8.8%   9.0%以上 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 主な内容は「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資金需要の主なものは、商品の仕入や営業費用などの運転資金に加え、店舗物件の改装や修繕などに伴う設備資金であります。 これらの資金需要に対応すべく、主に自己資金及び金融機関からの借入金により必要な資金を調達しております。 なお、キャッシュ・フロー関連指標の推移は次のとおりであります。 2022年2月期   2023年2月期   2024年2月期   2025年2月期   2026年2月期 自己資本比率(%)   27.9   29.2   32.3   33.7   36.7 時価ベースの自己資本比率 (%)   85.4   80.3   82.3   74.5   58.8 キャッシュ・フロー対 借入金比率(年)   6.7   1.7   0.6   0.7   0.1 インタレスト・カバレッジ・ レシオ(倍)   27.0   93.6   150.1   96.5   222.4 (注)自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対借入金比率:借入金/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利息の支払額 ※ 各指標の算出は、連結ベースの財務数値によっております。 ※ 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。 なお、期末発行済株式数より控除する自己株式に、株式需給緩衝信託Ⓡが保有する当社株式46,800株が含まれております。

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開示資料

出典

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