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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

日清紡ホールディングス

Nisshinbo Holdings Inc.3105 · Prime · 電気機器

自動車用ブレーキ摩擦材で世界有数のシェアを持つ一方、無線通信・マイクロデバイス・化学品など幅広い産業向けに事業を展開する複合企業。

概要

日清紡ホールディングスは、1907年に日清紡績として創業した繊維メーカーを起源とする持株会社である。現在は自動車用ブレーキ摩擦材で世界トップシェアを誇る日清紡ブレーキを中核に、無線・通信(日本無線、国際電気)、マイクロデバイス(日清紡マイクロデバイス)、化学品、繊維、不動産など多角的に事業を展開する。2025年12月期の連結売上高は約5,023億円、従業員数は約1万7,811人(2025年12月現在)。東京証券取引所プライム市場に上場している。

持株会社体制と6つの中核事業会社

日清紡ホールディングスは、2009年4月に持株会社制へ移行し、新設分割により日清紡ブレーキ、日清紡メカトロニクス、日清紡ケミカル、日清紡テキスタイルなどを独立させた。現在は当社の下に92社の連結子会社と8社の関連会社がぶら下がる。中核となる事業会社は、日本無線、国際電気、日清紡マイクロデバイス、日清紡ブレーキ、日清紡メカトロニクス、日清紡ケミカル、日清紡テキスタイルの7社(ただし、日本無線と国際電気は無線・通信セグメントを構成する)。グループ全体の売上高に占める無線・通信事業の比率は約50%(2025年12月期で251,837百万円)と最も大きく、次いでブレーキ事業、精密機器事業、マイクロデバイス事業、繊維事業、化学品事業と続く。不動産事業や食品卸(ニッシントーア・岩尾)などのその他事業も収益に寄与する。本社は東京都中央区日本橋人形町に所在する。

自動車用ブレーキ摩擦材で世界首位

ブレーキ事業は、子会社の日清紡ブレーキを中心に展開される。同社は自動車用ディスクブレーキパッドやライニングなどの摩擦材を製造し、世界のOEMおよびアフターマーケットに供給する。韓国のSAERON AUTOMOTIVE CORPORATION(連結子会社、韓国取引所上場)と連携し、グローバルな生産・販売網を構築している。2025年12月期のブレーキ事業の売上高は57,795百万円で、営業利益は3,385百万円。日本、米国、韓国、中国、タイに生産拠点を持ち、特に米国拠点ではハイブリッド車向け日系カーメーカーの受注が好調である。かつてはTMD FRICTION GROUP(ルクセンブルク)を傘下に持っていたが、2023年11月に全株式を譲渡し、事業ポートフォリオを整理した。

無線・通信事業:防災・防衛からモビリティまで

無線・通信事業は、日本無線と国際電気の2社が中核である。日本無線は、自治体向け防災システム、防衛省向け装備品、船舶用無線通信機器、放送システムなどを手がける。国際電気は、携帯電話キャリア向け製品や防災行政無線に強みを持つ。2025年12月期の同事業の売上高は251,837百万円で、営業利益は17,668百万円と前年比133%増の大幅増益となった。特に特機事業(防衛関連)とマリンシステム事業が好調であった。一方、JRCモビリティは車載用ミリ波レーダーや交通インフラ向け通信・センサを展開するが、レピータ(携帯中継装置)の受注減などでモビリティ事業は減収となった。グループ全体の成長エンジンとして、無線通信トータルエンジニアリングカンパニーを目指している。

マイクロデバイスとマテリアル事業の構造改革

マイクロデバイス事業は、日清紡マイクロデバイスがアナログ半導体や電源IC、マイクロ波製品を供給する。2025年12月期は売上高62,400百万円、営業損失5,505百万円と赤字が続く。早期退職優遇制度の導入や不採算製品の縮小により損失は縮小傾向にある。マテリアル事業には化学品、繊維、精密機器が含まれる。化学品事業(日清紡ケミカル)はウレタン断熱材や燃料電池用カーボンセパレータを手がけるが、2025年12月期は水素市場の停滞でセパレータの受注が減少し営業損失56百万円。繊維事業(日清紡テキスタイル)は形態安定シャツやスパンデックスを扱い、売上高33,345百万円、営業利益98百万円。精密機器事業(日清紡メカトロニクス)は空調ファンや電子制御ブレーキ部品が好調で、売上高55,442百万円、営業利益2,976百万円と増益。

業界の中での役割は自動車部品メーカー(ブレーキ摩擦材)/社会インフラ・無線通信機器メーカー/半導体部品メーカー/化学品メーカー/繊維メーカーなど、多業種サプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
5,023億円
営業利益
264億円
営業利益率
5.3%
純利益
139億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01自動車主力

自動車用ブレーキ摩擦材の製造販売を中核事業とする。日清紡ブレーキ㈱を中心に、韓国のSAERONグループと連携し世界的に供給。また、精密機器セグメントでは自動車のヘッドランプ周辺製品や電子制御ブレーキシステム用精密部品を供給。

主な製品・サービス3
ブレーキ摩擦材
自動車用ブレーキパッド・ライニング等、制動に必要な摩擦材。世界で幅広いOEM・アフターマーケットに供給。
ヘッドランプ周辺製品
自動車前照灯周辺の樹脂部品や機能部品。
電子制御ブレーキシステム用精密部品
ABSやESC等の電子制御ブレーキシステムに用いられる高精度加工部品。

02社会インフラ・防災・通信主力

日本無線㈱及び㈱国際電気を中心に、防災システム、無線通信システム、情報処理システム、放送システム、監視システム、画像処理などの社会インフラ関連製品を供給。また、JRCモビリティ㈱は車載レーダや交通インフラ向け通信・センサを展開。

主な製品・サービス7
防災システム
災害情報伝達や避難誘導等の防災無線システム。
無線通信システム
業務用無線、船舶無線、無線LAN等の通信機器・システム。
情報処理システム
官公庁・企業向けの情報処理・ネットワークシステム。
放送システム
テレビ・ラジオ放送用送信設備やスタジオ機器。
監視システム
防犯・監視カメラシステム等。
車載用レーダー
自動車の衝突防止・運転支援用ミリ波レーダー。
交通インフラ向け通信・センサ
ETC、路車間通信、交通流計測センサなど。

03半導体・電子機器準主力

日清紡マイクロデバイス㈱を中心に、アナログ半導体、小型・省電力の電源IC製品、マイクロ波製品等の電子デバイスを供給。産業機器や民生機器向けに販売。

主な製品・サービス3
アナログ半導体
オペアンプ、コンパレータ、電源管理IC等のアナログ集積回路。
電源IC
小型・省電力のレギュレータやDC-DCコンバータIC。
マイクロ波製品
高周波用半導体デバイスやモジュール。

04家電・空調準主力

日清紡メカトロニクス㈱の成形品事業にて、空調機器用ファン等を製造販売。

主な製品・サービス1
空調機器用ファン
エアコンや換気扇に内蔵される樹脂製ファン。

05化学品・エネルギー準主力

日清紡ケミカル㈱を中心に、断熱材等のウレタン製品、樹脂改質剤等の高機能化学品、燃料電池用カーボンセパレータ、半導体製造装置用カーボン製品を製造販売。

主な製品・サービス4
ウレタン製品
建築・車両用断熱材やクッション材等。
樹脂改質剤
プラスチックの特性を向上させる添加剤。
燃料電池用カーボンセパレータ
固体高分子形燃料電池のセパレータに用いられるカーボン部品。
半導体製造装置用カーボン製品
半導体製造工程で用いられるカーボン製部材。

06繊維・衣料副次

日清紡テキスタイル㈱を中心に、シャツ事業、テキスタイル事業、開発素材事業を展開。形態安定加工シャツやユニフォーム用製品、スパンデックス・エラストマー関連製品を製造販売。

主な製品・サービス4
形態安定加工シャツ
防縮・防しわ加工を施したワイシャツ等。
ユニフォーム用製品
作業服や業務用ユニフォーム向け生地・製品。
スパンデックス
伸縮性に優れたポリウレタン弾性繊維。
エラストマー関連製品
エラストマー素材やその加工品。

07不動産副次

当社(持株会社)を中心に、商業施設等の賃貸や不動産販売を行う。グループの資産管理・収益源の一つ。

08その他(食品・産業資材等)その他

ニッシントーア・岩尾㈱等で、食品の卸売販売、産業資材の販売等を行う。

製品と技術

自動車用ブレーキ摩擦材

日清紡グループの最大の武器は自動車用ディスクブレーキパッドおよびライニングである。日清紡ブレーキが開発・製造し、世界の自動車メーカーへのOEM供給とアフターマーケット向けに販売される。摩擦材の配合技術に強みを持ち、制動性能・耐摩耗性・低騒音を両立している。韓国SAERONグループとの協業により、北米・欧州・アジアに生産拠点を展開。2025年12月期のブレーキ事業売上は578億円、営業利益34億円。近年は電動車向けの低ダスト・高効率摩擦材の開発にも注力している。

防災無線システムと通信インフラ

日本無線と国際電気は、自治体向け防災行政無線、防衛省向け通信装置、船舶用無線機器、放送用送信設備などを手がける。特に防災システムは、地震や津波時の情報伝達に不可欠な同報無線や戸別受信機を提供し、全国の自治体に導入実績がある。また、国際電気は携帯電話キャリア向け基地局用機器を得意とし、5G関連製品も展開する。JRCモビリティは車載用ミリ波レーダーやETC路側機などの交通インフラ向け製品を供給。2025年12月期の無線・通信事業全体の売上高は2,518億円で、グループ売上の半分を占める。

アナログ半導体と電源IC

日清紡マイクロデバイスは、オペアンプ、コンパレータ、電源管理ICなどのアナログ半導体を開発する。小型・省電力を特徴とし、産業機器、民生機器、車載向けに供給される。かつての新日本無線とリコー電子デバイスを統合した会社であり、両社の技術を継承する。マイクロ波事業では、電子管や高周波モジュールも手がける。2025年12月期は売上高624億円だが、営業損失55億円と赤字であり、事業構造改革が進められている。収益改善のため、不採算製品の整理と固定費削減を推進中である。

高機能化学品:ウレタンとカーボン製品

日清紡ケミカルは、建築・車両用ウレタン断熱材、樹脂改質剤、燃料電池用カーボンセパレータ、半導体製造装置用カーボン製品を製造する。ウレタン製品は断熱性に優れ、冷蔵冷凍設備や住宅に使用される。カーボンセパレータは固体高分子形燃料電池の核心部品で、水素社会の鍵とされるが、2025年12月期は市場停滞で減収。半導体製造装置用カーボンは、エッチング工程などで使われる高純度部材である。化学品事業全体では売上高97億円、営業損失0.56億円と小幅赤字。研究開発費の増加が影響している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

電子部品とブレーキ材で国内首位級、収益は低調で構造改革途上

日清紡ホールディングスは電子部品やブレーキ材、精密部品などを手掛ける。電気機器セクターではキオクシアやイビデンが同業に挙げられるが、製品領域が異なり、直接競合は限られる。むしろブレーキ材では国内首位級で、自動車部品市場が主体。売上高は5000億円前後で、電気機器ながら自動車部品依存が高い。営業利益率は数%と低く、収益性改善が課題。近年は不採算事業の整理やコスト削減を進め、少しずつ回復傾向。業界では電子部品や自動車部品の需要変動に加え、競争激化で価格圧力が強い。同社は技術力や顧客基盤を持つが、規模拡大や高付加価値化で高い利益率を目指す必要がある。ライバルとしては日東紡績や合同製鐵などが考えられる。

強み

  • ブレーキ材で国内トップクラス、主要自動車メーカーと取引。
  • 電子部品や精密部品など複数セグメントでリスク分散。
  • 長年培った材料技術や加工技術で信頼を獲得。
  • 長期的な取引で自動車メーカーと強固な関係を構築。

課題

  • 営業利益率が数%と低く、改善が急務。
  • 自動車生産動向に左右され、市場低迷時は影響大。
  • 安価な海外製品との競争で価格戦略が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車部品・電池・販売の時価総額近傍。太字が日清紡ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16508明電舎4,862億円20.5倍
26923スタンレー電気4,583億円15.1倍
35741UACJ4,138億円
45805SWCC4,125億円21.0倍
54202ダイセル3,944億円38.1倍
63105日清紡ホールディングス3,865億円14.9倍
74208UBE3,740億円14.3倍
84272日本化薬3,320億円12.9倍
96371椿本チエイン2,834億円9.0倍
106995東海理化電機製作所2,797億円9.0倍
118133伊藤忠エネクス2,730億円16.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車部品・電池・販売)に従っています。

会社の歴史

沿革 49件

1907年:綿紡績会社として創業

日清紡績株式会社は1907年2月5日に設立登記され、資本金1,000万円で発足した。当時は綿糸・綿布の製造を主たる事業とし、日本の繊維産業の発展とともに成長した。1940年5月には東京証券取引所に上場し、1961年10月には市場第一部に指定された。戦後も紡績事業を拡大し、1958年には徳島工場、1966年には藤枝工場を新設するなど生産能力を高めた。しかし、繊維事業はその後、構造不況の影響を受けることになる。

1970~80年代:非繊維分野への多角化

1972年12月にブラジルに現地法人を設立し海外進出を開始。1981年には館林化成工場(現・館林事業所)を新設し、化学品事業に参入した。1986年には美合工機工場を新設し精密機器分野に、1987年には浜北精機工場でブレーキ関連部品の生産を開始した。この時期、繊維一辺倒から脱却し、自動車部品や化学製品へ事業の多角化を進めた。1989年にはタイにKOHBUNSHI(現・NISSHINBO MECHATRONICS)を設立し、海外生産の基盤を築いた。1992年には千葉工場を新設し、電子材料の開発にも乗り出した。

1990年代~2000年代:ブレーキ事業のグローバル化

1996年にタイにNISSHINBO SOMBOON AUTOMOTIVEを、1997年に米国にNISSHINBO AUTOMOTIVE MANUFACTURINGを設立し、ブレーキ摩擦材の現地生産を開始した。1999年には韓国のSAERON AUTOMOTIVEを設立し、同社と協業して世界市場を攻略。2005年にはSAERONを韓国取引所に上場させ、資金調達力を強化した。同時に、2005年には新日本無線の株式を追加取得し、電子デバイス事業に本格参入。2010年には日本無線も子会社化し、無線・通信分野をグループの中核事業に育て上げた。

2009年:持株会社体制への移行と事業再編

2009年4月、日清紡績は持株会社制に移行し、商号を日清紡ホールディングスに変更。同時に新設分割により、日清紡ブレーキ、日清紡メカトロニクス、日清紡ケミカル、日清紡テキスタイル、日清紡ペーパープロダクツの5社を設立し、各事業の独立性を高めた。この再編により、グループ全体の経営資源を最適配分しやすくなった。2011年には中国に日清紡賽龍(常熟)汽車部件を合弁設立し、中国市場でのブレーキ事業を強化。同年、TMD FRICTION GROUPを買収し欧州市場へも進出したが、2023年に同社株式を譲渡し、事業ポートフォリオの見直しを進めている。

2017年以降:紙事業売却とM&Aによる事業拡大

2017年4月、日清紡ペーパープロダクツなど4社の紙製品事業を譲渡し、非中核事業からの撤退を進めた。同年10月には日本無線を完全子会社化し、無線・通信事業をグループの柱と位置づけた。2018年にはリコー電子デバイスを買収し、同年9月には新日本無線を完全子会社化。2022年1月には新日本無線とリコー電子デバイスを統合し、日清紡マイクロデバイスを設立して半導体事業を一本化した。2023年12月にはHVJホールディングス(国際電気の親会社)を買収し、防災・通信分野でのプレゼンスを高めた。一連のM&Aにより、グループの事業構成は繊維中心からエレクトロニクス中心へと大きく変化した。

2024~2025年:変革の設計図と中期経営計画

2024年2月に「中期経営計画2026」を公表したが、事業環境の変化を受け2026年2月に「目指す姿の実現に向けた礎を築く ~変革と成長への設計図~」を策定し直した。2030年までに無線通信トータルエンジニアリングカンパニーを目指し、無線・通信事業で売上高3,000億円、営業利益300億円を目標とする。2025年12月期の連結業績は、無線・通信事業の好調により売上高5,023億円(前期比1.5%増)、営業利益264億円(同59.2%増)と改善した。一方で、マイクロデバイス事業は赤字継続、化学品事業も損失を計上しており、構造改革の途上にある。

年表49件を開く

1900年代

  • 1907年2月創業日清紡績株式会社設立登記(設立年月日 1907年2月5日 資本金1,000万円)

1940年代

  • 1940年3月創業東亜実業株式会社設立(1990年12月ニッシン・トーア株式会社と社名変更)
  • 1940年5月上場東京証券取引所に上場

1950年代

  • 1958年6月徳島工場新設(現・徳島事業所)

1960年代

  • 1961年10月東京証券取引所(市場第一部)に指定
  • 1966年1月藤枝工場新設(現・藤枝事業所)

1970年代

  • 1972年12月NISSHINBO DO BRASIL INDUSTRIA TEXTIL LTDA.(ブラジル)を設立(現・連結子会社)

1980年代

  • 1981年11月館林化成工場新設(現・館林事業所)
  • 1986年4月美合工機工場新設(現・美合工機事業所)
  • 1987年1月浜北精機工場新設(現・浜北精機事業所)
  • 1989年1月商号変更KOHBUNSHI(THAILAND)LTD.(タイ)設立(2011年4月NISSHINBO MECHATRONICS(THAILAND)LTD.と社名変更。現・連結子会社)

1990年代

  • 1992年7月千葉工場新設(現・旭事業所)
  • 1993年4月本社を東京都中央区日本橋人形町二丁目31番11号に移転
  • 1993年7月商号変更浦東高分子(上海)有限公司(中国)を設立(2010年8月日清紡精密機器(上海)有限公司と社名変更 現・連結子会社)
  • 1995年6月日清紡都市開発株式会社を設立(現・連結子会社)
  • 1996年6月NISSHINBO SOMBOON AUTOMOTIVE CO., LTD.(タイ)を設立(現・連結子会社)
  • 1997年3月NISSHINBO AUTOMOTIVE MANUFACTURING INC.(米国)を設立(現・連結子会社)
  • 1998年4月商号変更PT.GISTEX NISSHINBO INDONESIA(インドネシア)を設立(2010年9月PT.NISSHINBO INDONESIAと社名変更 現・連結子会社)
  • 1999年3月SAERON AUTOMOTIVE CORPORATION(韓国)を設立(現・連結子会社)

2000年代

  • 2000年12月PT.NIKAWA TEXTILE INDUSTRY(インドネシア)の株式を追加取得(現・連結子会社)
  • 2000年12月創業コンチネンタル・テーベス株式会社を設立(2025年9月オモビオ株式会社と社名変更)
  • 2004年3月M&A恩佳升(連雲港)電子有限公司(中国)を買収(2025年9月欧摩威汽車電子(連雲港)有限公司と社名変更)株式会社ナイガイシャツの株式を追加取得(現・連結子会社)
  • 2005年10月上場SAERON AUTOMOTIVE CORPORATION(韓国)を韓国取引所に上場(現・連結子会社)
  • 2005年12月公開買付により新日本無線株式会社の株式を追加取得(現・連結子会社)
  • 2009年4月商号変更持株会社制に移行し、日清紡ホールディングス株式会社に商号変更するとともに、新設分割により、日清紡ブレーキ株式会社・日清紡メカトロニクス株式会社・日清紡ケミカル株式会社・日清紡テキスタイル株式会社(以上4社、現・連結子会社)・日清紡ペーパー プロダクツ株式会社を設立
  • 2009年10月千葉事業所新設

2010年代

  • 2010年12月M&A公開買付により日本無線株式会社の株式を追加取得(現・連結子会社)これに伴い長野日本無線株式会社も子会社化(現・連結子会社)
  • 2011年2月日清紡ブレーキ株式会社(現・連結子会社)とSAERON AUTOMOTIVE CORPORATION(韓国)(現・連結子会社)が合弁会社日清紡賽龍(常熟)汽車部件有限公司(中国)を設立(現・連結子会社)
  • 2011年9月NISSHINBO SINGAPORE PTE.LTD.(シンガポール)を設立(現・連結子会社)
  • 2011年9月NISSHINBO MECHATRONICS INDIA PRIVATE LTD.(インド)を設立(現・連結子会社)
  • 2011年11月TMD FRICTION GROUP S.A.(ルクセンブルク)の全株式を取得
  • 2012年3月日清紡企業管理(上海)有限公司(中国)を設立(現・連結子会社)
  • 2014年5月商号変更日清紡大陸精密機械(揚州)有限公司(中国)を設立(2025年12月日清紡科恒精密機械(揚州)有限公司と社名変更 現・連結子会社)
  • M&A日清紡テキスタイル株式会社(現・連結子会社)が日清デニム株式会社(連結子会社)を吸収合併 吉野川事業所新設
  • 2015年5月東京シャツ株式会社の全株式を取得(現・連結子会社)
  • 2015年10月南部化成株式会社の全株式を取得(現・連結子会社)
  • 2016年3月M&A日本無線株式会社が長野日本無線株式会社及び上田日本無線株式会社を株式交換により完全子会社化
  • 2016年10月M&Aニッシン・トーア株式会社(連結子会社)が岩尾株式会社(連結子会社)を吸収合併し、社名をニッシントーア・岩尾株式会社に変更(現・連結子会社)
  • 2017年4月日清紡ペーパー プロダクツ株式会社他4社において営む紙製品事業を譲渡
  • 2017年10月M&A日本無線株式会社を株式交換により完全子会社化
  • 2018年3月リコー電子デバイス株式会社の株式を取得
  • 2018年4月JRCモビリティ株式会社を設立(現・連結子会社)
  • 2018年9月M&A新日本無線株式会社を株式交換により完全子会社化
  • 2019年7月NJコンポーネント株式会社の全株式を取得(現・連結子会社)

2020年代

  • 2022年1月M&A新日本無線株式会社(連結子会社)がリコー電子デバイス株式会社(連結子会社)を吸収合併し、社名を日清紡マイクロデバイス株式会社に変更(現・連結子会社)
  • 2022年4月東京証券取引所の 市場区分の見直し により市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2022年9月NISSHINBO COMPREHENSIVE PRECISION MACHINING (GURGAON) PRIVATE LTD.(インド)を設立(現・連結子会社)
  • 2023年11月TMD FRICTION GROUP S.A.(ルクセンブルク)の全株式を譲渡
  • 2023年12月M&AHVJホールディングス株式会社の全株式を取得(現・連結子会社)これに伴い株式会社日立国際電気も子会社化(2024年12月に社名を株式会社国際電気に変更 現・連結子会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 無線・通信事業 売上高2030年まで3,000億円
  • 無線・通信事業 営業利益2030年まで300億円
  • 営業利益率10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    無線・通信事業の構造改革と成長

    日本無線グループの組織再編を推進し、コア事業の強化・拡大によるオーガニック成長を図る。プラットフォーム活用による事業機会拡大やEDMS事業構築で成長を加速し、「無線通信トータルエンジニアリングカンパニー」を目指す。

  2. 02

    マイクロデバイス事業の抜本改革

    早期退職優遇制度の導入で固定費削減を実施し、事業内容と構造を抜本的に見直す。収益性改善を最優先に、半導体事業の将来像をゼロリセットで再構築する。

  3. 03

    マテリアル事業の成長分野への軸足移動

    「Sustainable Smart Materials」をコンセプトに、繊維・化学・摩擦材などの基盤技術を活かし、脱炭素・電動化・通信・再生エネルギー向けのエレクトロニクス機能性素材へ重点を移す。

  4. 04

    新規事業創出のための研究開発強化

    フューチャー・イノベーション本部を設立し、無線・通信技術を軸とした新規ビジネスモデルの創出を加速する。次なる成長の柱と収益源の創造を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で17,811人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は759万円で、9期前と比べて+1.0%平均年齢は43.2歳、平均勤続年数は17.7年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月23,256
2018年12月22,850
2018年3月23,104
2019年12月75244.921.522,889
2020年12月73444.520.021,725
2021年12月71444.420.321,112
2022年12月72044.218.821,081
2023年12月64342.718.519,416
2024年12月71542.317.318,63089
2025年12月75943.217.717,811148

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)62.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社27(国内 19 / 海外 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 東京都中央区140億円
不動産・全社
精密機器 — 日清紡科恒精密機械(揚州)有限公司(中国揚州市)134億円
ブレーキ — NISSHINBO AUTOMOTIVE MANUFACTURING INC. (米国ジョージア州)105億円
無線・通信 — 日本無線㈱ 長野事業所(長野県長野市)105億円
マイクロ デバイス — 日清紡マイクロデバイス㈱ 川越事業所(埼玉県ふじみ野市)9,817百万円
マイクロ デバイス — 日清紡マイクロデバイス㈱ やしろ事業所(兵庫県加東市)5,551百万円
無線・通信 — ㈱国際電気 東京事業所(東京都小平市)4,983百万円
繊維 — PT.NIKAWA TEXTILE INDUSTRY (インドネシア 西ジャワ州)4,868百万円
ブレーキ — 賽龍(煙台)汽車部件 有限公司(中国煙台市)4,707百万円
マイクロ デバイス — NISSHINBO MICRODEVICES (THAILAND) CO., LTD. (タイ ランプーン県)4,548百万円
ほか11件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    日本無線㈱ ※1,2
    東京都 三鷹市
    議決権100.0%
  • 国内
    長野日本無線㈱ ※3
    長野県 長野市
    議決権100.0%
  • 国内
    上田日本無線㈱ ※3
    長野県 上田市
    議決権100.0%
  • 国内
    JRCモビリティ㈱
    東京都 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱国際電気 ※1,2,3
    東京都 港区
    議決権80.0%
  • 国内
    ㈱HYSエンジニアリング サービス ※3
    東京都 小平市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱五洋電子 ※3
    秋田県 潟上市
    議決権100.0%
  • 国内
    日清紡マイクロデバイス㈱ ※1,2
    東京都 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    日清紡マイクロデバイス 福岡㈱ ※3
    福岡県 福岡市
    議決権100.0%
  • 国内
    日清紡マイクロデバイスAT㈱ ※3
    佐賀県 神埼郡
    議決権100.0%
  • 海外
    NISSHINBO MICRO DEVICES (THAILAND) CO.,LTD. ※3
    タイ
    議決権100.0%
  • 国内
    日清紡ブレーキ㈱ ※1
    東京都 中央区
    議決権100.0%
残りのグループ会社15社を開く
  • NISSHINBO AUTOMOTIVE MANUFACTURING INC. ※1米国100%
  • SAERON AUTOMOTIVE CORPORATION韓国65%
  • 日清紡メカトロニクス㈱ ※1東京都 中央区100%
  • 南部化成㈱ ※3静岡県 榛原郡100%
  • 日清紡科恒精密機械(揚州)有限公司 ※1中国70%
  • 日清紡ケミカル㈱ ※1東京都 中央区100%
  • 日清紡テキスタイル㈱ ※1東京都 中央区100%
  • NISSHINBO DO BRASIL INDUSTRIA TEXTIL LTDA.ブラジル100%
  • PT.NIKAWA TEXTILE INDUSTRY ※1インド ネシア70%
  • 日清紡都市開発㈱東京都 新宿区100%
  • ニッシントーア・岩尾㈱東京都 中央区100%
  • オモビオ㈱神奈川県 横浜市35%
  • オモビオ・オトノモス・モビリティ㈱神奈川県 横浜市35%
  • 欧摩威汽車電子(連雲港)有限公司中国35%
  • 欧摩威汽車安全系統(長春)有限公司中国35%
国際子会社 (GLEIF登録 1社)
  • JP日清紡ブレーキ株式会社

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    海洋生分解性プラスチックの社会実装に向けた技術開発事業/海洋生分解性プラスチックに関する新技術・新素材の開発/複合化技術等による海洋生分解性プラスチックに関する新技術・新素材の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-10-19
    1.1億円
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム植物由来繊維資源循環プロセスの研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-07-11
    2,500万円
  • 調達
    燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業水素利用等高度化先端技術開発「湾曲グラファイト網面」をプラットフォームとする革新的カーボンアロイPEFCカソード触媒の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-08-05
    1,984万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は5,023億円営業利益264億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.5%、利益が+59.0%。

売上高
+1.5%
5,023億円
営業利益
+59.0%
264億円
純利益
+35.0%
139億円
営業利益率
5.3%
前期比 +1.9%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高5,110億円5,023億円
営業利益210億円264億円
純利益100億円139億円
1株あたり配当¥36¥36

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は2,725億円、営業利益は303億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+7.0%、営業利益は+64.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q1,4401288.9117
2023年2Q1,254−8−0.6−1
2023年3Q1,286−12−0.9−310
2023年4Q1,432−6
2024年1Q1,308816.279
2024年2Q1,092−14−1.310
2024年4Q2,547993.914
2025年2Q2,5471847.2115
2025年4Q2,476803.224
2026年2Q2,72530311.1216

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は4,507億円から5,023億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は5.3%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4,50717764
日清紡大陸精密機械(揚州)有限公司(中国)を設立(2025年12月日清紡科恒精密機械(揚州)有限公司と社名変更 現・連結子会社)
2014年3月4,94422290
2015年3月5,238207137
日本無線株式会社が長野日本無線株式会社及び上田日本無線株式会社を株式交換により完全子会社化
2016年3月5,340170108
日本無線株式会社を株式交換により完全子会社化
2017年3月5,27310636
新日本無線株式会社を株式交換により完全子会社化
2018年3月5,120197264
2018年12月4,16216−72
2019年12月5,097117−66
2020年12月4,57135135
2021年12月5,106254248
新日本無線株式会社(連結子会社)がリコー電子デバイス株式会社(連結子会社)を吸収合併し、社名を日清紡マイクロデバイス株式会社に変更(現・連結子会社)
2022年12月5,161204197
HVJホールディングス株式会社の全株式を取得(現・連結子会社)これに伴い株式会社日立国際電気も子会社化(2024年12月に社名を株式会社国際電気に変更 現・連結子会社)
2023年12月5,412158−200
2024年12月4,9471662443.4103
2025年12月5,0232642935.3139

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高5,023億円のうち、営業利益として残るのは264億円5.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は139億円、売上の2.8%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.6%3,847億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.1%911億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.3%264億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.6pt
5.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.2pt
2.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.0pt
5.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが493億円、投資CFが−108億円で、差し引きのフリーCFは385億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は441億円で、売上の1.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月341−110−241231184
2014年3月261−199−2362248
2015年3月371−213−62158367
2016年3月396−228−90168423
2017年3月268−31436−46399
2018年3月324−18−348306365
2018年12月155−207119−52424
2019年12月262−218−10144373
2020年12月426−63−242363487
2021年12月398−168−308230426
2022年12月196−117−8979451
2023年12月235−465254−230499
2024年12月284−209−8775504
2025年12月493−108−462385441

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は6,678億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,166億円で、自己資本比率は43.0%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月5,5192,4263,09337.9
2014年3月6,1132,7693,34439.1
2015年3月6,7853,0693,71638.2
2016年3月6,5182,8453,67335.9
2017年3月6,4632,7583,70535.5
2018年3月6,5202,9043,61641.2
2018年12月6,2242,6483,57640.1
2019年12月6,1752,5253,65038.6
2020年12月5,8122,4213,39139.4
2021年12月6,0482,7263,32242.8
2022年12月6,1632,7853,37842.8
2023年12月6,7502,7753,97537.1
2024年12月6,8012,9783,82339.7
2025年12月6,6783,1663,51243.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
456億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,848億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
552億円
在庫として抱えている分
負債合計
3,512億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率29 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率224社中139位あたり、逆に低いのは自己資本比率224社中186位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.0%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.3%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
43.0%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.5%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,282.5で、1年前と比べて+100.2%過去52週の値幅のなかでは74%の位置にある。

¥2,282.5+0.2%1ヶ月+4.6%1年+100.2%時価総額3,865億円
過去52週の値幅
安値¥1,091.5高値¥2,694

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.9倍
PER (会社予想)35.7倍
PBR1.57倍
配当利回り1.58%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月6日に2494.5円まで急伸した後、反落して8月21日には2135円まで下落。25日移動平均線(2276円)と75日線(2285円)を下回り、短期的な調整局面にある。52週高値2694円からは約20%低い水準だが、52週安値1065円に対しては約2倍の水準を維持しており、年初来では103.6%の上昇を記録している。出来高は8月6日に188万株と急増した後、8月下旬は50万株前後まで縮小しており、売買が一巡した感がある。RSIは47.7と中立圏で、方向感は乏しい。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは13.9倍と同業界平均の30.85倍を大幅に下回り、PBRも1.46倍と平均の2.64倍を下回ります。ROEは5%と低めですが、配当利回り1.69%は平均の2.29%を下回るものの、配当性向は32.7%と健全です。業績は2024年に赤字から回復し、2025年は営業利益が増加しており、今後の成長が期待されます。割安だが、ROEの低さが投資妙味を減じています。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.9倍30.8倍
PER (予想)35.7倍
PBR1.57倍2.58倍
ROE5.0%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

日清紡ホールディングスの投資論点は、主力のブレーキ事業の世界トップシェアがもたらす安定性と、業績のボラティリティやシェア変動リスクのどちらに注目するかにある。強気派は、2025年12月期に営業利益率が5.26%へ改善見込みである点を評価し、自動車生産回復や電動化対応で収益拡大を期待。さらに、世界シェアの高さによる価格決定力や、電子材料などの成長分野での開発を強調する。一方、弱気派は、2023年12月期に最終赤字を計上したように業績変動が大きく、自動車業界の電動化シフトによるブレーキ需要の減退や、新興メーカーの台頭によるシェア低下を懸念。また、繊維事業の低収益性が全体の利益率を圧迫しており、ポートフォリオ改革が遅いと指摘する。

プラスに働く材料7
  • 世界シェアによる競争力

    自動車用ブレーキパッドで世界トップシェアを握り、技術と顧客基盤が強み。

  • 収益改善の見込み

    2025年12月期の営業利益率5.26%見込みで、収益性が向上する兆し。

  • 電動化対応への期待

    電動車向け部品開発など、新たな成長領域への取り組みが進む。

  • 営業利益264億円、前期比59%増で収益回復通年影響

    営業利益は166億円から264億円へ58.9%増加、営業利益率5.26%まで改善

  • 純損失から純利益139億円へ黒字定着通年影響

    純利益は2023年12月期▲200億円から2025年12月期139億円へ回復

  • 売上高5023億円と増収に転じる通年影響

    売上高は4947億円から5023億円へ76億円増加、増収増益の基盤

  • 株価1年で138.78%上昇、モメンタム継続継続影響

    過去1年で上昇率138.78%、株価2420.5円と強い需給

マイナスに働く材料7
  • 業績変動リスク

    2023年12月期に最終赤字を計上するなど、収益が不安定な時期がある。

  • 電動化による需要減

    電動車シフトでブレーキパッドの需要が減少する可能性がある。

  • 低調な事業ポートフォリオ

    繊維事業などの低収益が全体の利益率を引き下げ、改革が遅い。

  • フォワードPER37.8倍とバリュエーション割高継続影響

    フォワードPER37.8倍は実績PER15.75倍の約2.4倍、予想利益の大幅減を暗示

  • ROE5%と資本効率の低さ継続影響

    ROE5%は自己資本利益率が低く、PBR1.66倍の修正圧力

  • 売上高は2023年水準5412億円未満通年影響

    売上高5023億円は2023年12月期の5412億円を約389億円下回る

  • 1年で株価約2.4倍、反動調整リスク不定影響

    1年で株価が138.78%上昇、業績成長とのかい離で調整余地

次の決算で確かめる点
営業利益率
事業の収益性を測る指標で、改善傾向かどうかが投資判断の焦点になる。
自動車生産台数
主力のブレーキ事業の需要を左右し、売上高に直結するため。
シェア推移
世界トップシェアを維持できるかが競争優位の持続性を示す。
電子材料売上高
非自動車分野の成長状況を見極め、事業多角化の進捗を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり36で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.58%。

年間配当
¥36
1株あたり
配当利回り
1.58%
いまの株価に対して
配当性向
32.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3053.4
2018年12月300.0
2018年3月300.023.3
2019年12月300.0
2020年12月300.027.8
2021年12月300.023.6
2022年12月3413.353.0
2023年12月365.9
2024年12月360.058.3
2025年12月360.032.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥36

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ53,021人。区分でいちばん多いのは個人・その他32.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が38.7%を占め、残る61.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他27.830.030.331.636.032.3
金融機関38.823.124.427.625.926.1
外国法人12.826.425.524.222.425.2
事業法人18.117.917.613.913.312.7
自己株式7.07.07.17.17.17.8
証券会社2.42.62.12.72.43.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.59
02富国生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)5.32
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.68
04帝人株式会社1.87
05日清紡グループ従業員持株会1.42
06NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE WS WALES PENSION PARTNERSHIP (WALES PP) ASSET POOLING ACS UMBRELLA(常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.38
07日本毛織株式会社1.35
08JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.16
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.14
10JP JPMSE LUX RE UBS AG LONDON BRANCH EQ CO(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.13

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+142%、1株純資産は14期で+53%。直近期のROEは5.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月371,1993.218.031.5
2014年3月521,3704.017.127.8
2015年3月801,6345.514.442.0
2016年3月681,4724.417.647.0
2017年3月231,4451.549.453.4
2018年3月1611,65910.68.923.3
2018年12月−431,457−2.8
2019年12月−391,431−2.7
2020年12月811,3755.89.227.8
2021年12月1491,55610.25.923.6
2022年12月1211,6807.68.053.0
2023年12月−1281,595−7.8
2024年12月651,7174.013.858.3
2025年12月891,8395.014.732.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2025/12期の役員報酬は総額308百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
村上雅洋取締役会長67104,375
石井靖二代表取締役 取締役社長6134,570
小洗健取締役 常務執行役員6718,403
塚谷修示取締役 常務執行役員6328,815
多賀啓二取締役76
八木宏幸取締役70
谷奈穂子取締役71
リチャード・ダイク取締役8113,000
生野由紀取締役62
馬場一訓常勤監査役6731,565
森田謙一常勤監査役6718,845
山下淳監査役68
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢保有株数
市場典子監査役55
長屋文裕60
佐久間嘉一郎取締役 常務執行役員722,640
熊川哲也取締役執行役員576,920

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5131481219238
社外取締役7767611
監査役2404020

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,372字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、2025年12月31日現在、当社、子会社92社、関連会社8社により構成されています。事業持株会社である当社のもと、中核会社として位置付ける日本無線㈱、㈱国際電気、日清紡マイクロデバイス㈱、日清紡ブレーキ㈱、日清紡メカトロニクス㈱、日清紡ケミカル㈱、日清紡テキスタイル㈱を中心として、無線・通信、マイクロデバイス、ブレーキ、精密機器、化学品、繊維、不動産、その他の事業を営んでいます。 当社グループの事業内容は次のとおりです。 無線・通信   日本無線㈱及び㈱国際電気を中心として、防災システム・無線通信システム・情報処理システム・放送システム・監視システム、画像処理等の社会インフラ関連製品や船舶等の無線通信機器製品を、JRCモビリティ㈱は車載用レーダや交通インフラ向け通信・センサ等を展開しています。 マイクロデバイス   日清紡マイクロデバイス㈱を中心として、アナログ半導体、小型・省電力の電源IC製品等の電子デバイス製品やマイクロ波製品を展開しています。 ブレーキ   日清紡ブレーキ㈱を中心として、自動車用ブレーキ摩擦材の製造販売を行っており、韓国のSAERONグループとともに世界的に製品を供給しています。 精密機器   日清紡メカトロニクス㈱を中心として、成形品事業、精密部品事業、システム機事業を展開しています。成形品事業では、空調機器用ファンや自動車のヘッドランプ周辺製品等を製造販売し、精密部品事業では電子制御ブレーキシステム用精密部品加工等を行っています。 化学品   日清紡ケミカル㈱を中心として、断熱材等のウレタン製品、樹脂改質剤等の高機能化学品、燃料電池用カーボンセパレータ及び半導体製造装置用カーボン製品の製造販売を行っています。 繊維   日清紡テキスタイル㈱を中心として、シャツ事業、テキスタイル事業、開発素材事業を展開しています。シャツ事業、テキスタイル事業では形態安定加工シャツやユニフォーム用製品を、開発素材事業ではスパンデックス、エラストマー関連製品の製造販売を行っています。 不動産   当社を中心として、商業施設等の賃貸や不動産販売等を行っています。 その他   ニッシントーア・岩尾㈱等で、食品の卸売販売、産業資材の販売等を行っています。 事業の系統図は次のとおりです。 (注)1 ◎印 連結子会社 〇印 非連結子会社 □印 持分法適用子会社 △印 関連会社 2 当事業年度において、関連会社であったRANE BRAKE LINING LTD.は、RANE (MADRAS) LTD.を存続会社とする吸収合併により消滅し、RANE (MADRAS) LTD.に対する当社の持分比率が低下したことにより、持分法の適用範囲から除外したため、上表には含めていません。なお、日清紡大陸精密機械(揚州)有限公司は日清紡科恒精密機械(揚州)有限公司へ、コンチネンタル・オートモーティブ㈱はオモビオ㈱へ、コンチネンタル・オートノモス・モビリティー・ジャパン㈱はオモビオ・オトノモス・モビリティ㈱へ、大陸汽車電子(連雲港)有限公司は欧摩威汽車電子(連雲港)有限公司へ、大陸汽車安全系統(長春)有限公司は欧摩威汽車安全系統(長春)有限公司へ社名変更しました。
経営方針・対処すべき課題1,200字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。 (1)経営方針・経営戦略等 当社グループは、事業変革と再編を柱とした「変革の設計図」に基づき、「無線・通信事業の構造改革」、「マイクロデバイス事業の構造改革」、「マテリアル事業への対処」に取り組んでおります。 無線・通信事業の構造改革では、日本無線グループの組織再編を推進しており、コア事業の強化・拡大によるオーガニック・グロースを図ります。さらに、プラットフォームを活用した事業機会の拡大やEDMS(Electronics Design and Manufacturing Service)事業の構築により成長を加速させます。日本無線グループと国際電気グループが両輪となり、ソリューションを通じて人びとの安心・安全を提供し、社会に貢献する「無線通信トータルエンジニアリングカンパニー」を目指します。 マイクロデバイス事業の構造改革では、早期退職優遇制度の導入による固定費削減を実施し、抜本的に事業内容と構造を見直してまいります。収益性の改善を最優先課題としつつ、半導体事業の将来像をゼロリセットで描き直します。 マテリアル事業への対処では「Sustainable Smart Materials」を新コンセプトとして、従来の繊維・化学・摩擦材などの基盤技術を活かしつつ、脱炭素や電動化、通信、再生可能エネルギーなど成長分野に直結するエレクトロニクス向けの機能性素材へ軸足を移します。 さらに、次なる成長の柱および収益源の創造を目指し、新たな研究開発体制としてフューチャー・イノベーション本部を設立しました。これにより、無線・通信技術を軸とした新規ビジネスモデルの創出を加速させてまいります。 これら「変革の設計図」に基づき、稼ぐ力を取り戻し、日清紡グループの変革を実現してまいります。 (2)2030年の目指す姿 当社は、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応として、2024年2月に「中期経営計画2026」を公表しましたが、その後、事業環境等の前提条件が大きく変化したことを踏まえ、2026年2月に「目指す姿の実現に向けた礎を築く ~変革と成長への設計図~」を改めて公表しました。2030年の目指す姿として「無線通信トータルエンジニアリングカンパニー」を掲げ、収益力の向上と成長戦略の推進を通じて企業価値の向上を図る方針を明確にしています。具体的には、①稼ぐ力の向上、②「設計図」に基づく成長戦略の推進により無線・通信事業における売上高3,000億円、営業利益300億円の実現、③営業利益率10%以上を基準とした事業ポートフォリオ改革の推進に取り組んでまいります。 (3)設計図の概要 目指す姿を実現するための設計図の概要は以下のとおりです。
事業等のリスク3,349字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (リスクマネジメント体制) 当社グループは、事業遂行上の経営リスクに対し適切に対応し経営リスク発生時の損失をミニマイズするために、リスクマネジメント体制を定め運営しています。 当社取締役社長をリスクマネジメントの最高責任者とし、最高責任者は統括責任者を当社の執行役員の中から任命し、現在は当社リスクマネジメント室担当執行役員がその任にあたっています。リスクマネジメント事務局はリスクマネジメント室に置いています。 リスクマネジメント委員会は、最高責任者と統括責任者と各中核会社の社長を含むメンバーなどで構成され、毎年1月に開催されます。委員会では前年度レビューの報告と新年度の計画策定(各事業などの重点管理リスク)の審議が行われます。 リスクマネジメント体制図 (マテリアリティと関連する主要なリスクと機会および対応) ESG:E環境への取り組み マテリアリティ:環境・エネルギー分野の貢献 主要なリスク・機会   リスクの内容   機会の内容   リスク・機会への対応 気候変動   ・炭素課税による原料調達コストや製造コスト増加・納入先からの温室効果ガス削減要請対応に伴うエネルギーコストの増加・洪水による物的損傷・休業損失の発生に伴うコスト増加   ・EV、新エネルギー車、スマートモビリティ、燃料電池関連製品の需要増加・省エネ対応の半導体、電子デバイス関連製品の売上拡大・洪水リスクの増加による防災製品・サービスの需要増加   ・TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に準じた気候変動シナリオ分析の実施・温室効果ガス排出量削減、省エネによる炭素税回避とエネルギーコストの削減・洪水による物的損傷・休業損失の未然防止・緩和・EV関連製品の開発・製造の拡大・省エネ関連製品(半導体、電子デバイス関連製品など)需要の取り込み・防災用ミリ波レーダ水位計の開発・製造、防錆製品・サービス需要の取り込み 生物資源   ・原材料や農作物の価格高騰による調達コスト増加・原材料や農作物の安定供給不安   ・環境保全、生物多様性保全に配慮した製品・サービスの需要増加   ・TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の提言に準じた自然関連課題に関する影響評価の実施・環境保全、生物多様性保全に配慮した製品・サービスの需要取り込み 水資源   ・水不足による製造工程への影響   ・節水による製造コスト減少   ・節水と水の循環利用促進 ESG:S社会への取り組み マテリアリティ:安心・安全な社会づくり 主要なリスク・機会   リスクの内容   機会の内容   リスク・機会への対応 人権問題   ・人権への配慮欠如によるステークホルダーからの信頼喪失、操業の継続性への影響・ハラスメントをはじめとする人権問題の発生による労働環境の悪化   ―   ・人権方針の策定、人権リスクの高い分野への人権デューデリジェンスの導入・促進・当社の人権啓発グループ主導による活動実施・「日清紡グループサステナブル調達基本方針」や「サステナブル調達ガイドライン」に基本的人権の配慮や児童労働の禁止などを明記し、サプライチェーンにおける人権尊重を徹底 人財   ・労働力人口の減少による人財不足・業務のミスマッチなどによるモチベーション低下や人財流出・人員年齢構成の偏りによる事業推進の停滞   ・若年層に広まるESG志向と当社の企業理念は方向性一致、人財獲得の機会拡大   ・企業認知度・好感度向上のための戦略的広報活動・キャリア採用の強化・キャリアサポートや社内公募制度による人財定着・研修体系の整備やeラーニングメニューの拡充による人材育成・後継者育成プログラムの実施 労働災害   ・教育訓練不足による労働災害の発生・労働災害・事故の発生によるステークホルダーからの信頼低下   ―   ・リスクアセスメントの実施・グループ横断的な教育訓練と災害事例の共有 品質   ・製品やサービスの品質問題や欠陥などによる信頼の低下、損害賠償請求やリコール発生   ―   ・リスクマネジメントシステムを活用し、リスクの発生確率と影響度をミニマイズ・当社に品質保証グループを設置、グループ会社の品質保証や製品安全活動の状況を包括的に管理 ESG:Gコーポレート・ガバナンス マテリアリティ:グローバル・コンプライアンス 主要なリスク・機会   リスクの内容   機会の内容   リスク・機会への対応 グループ経営   ・M&A等の失敗による経営への影響・事業間での機能の重複による経営効率の低下   ・事業/組織の融合により、イノベーションや環境変化に対するレジリエンスなど多様性の有する強みを創出   ・M&A業務に関する手順書の策定、共有・グループを横断する組織再編やアウトソーシングなどにより効率化を推進 経営管理   ・コーポレート・ガバナンス、内部統制の機能不全に伴う事業継続リスク   ・攻守の調和したガバナンスによるリスクテイク   ・積極的なガバナンス改革による経営の透明性向上と果敢なリスクテイクの高次元での両立を図る コンプライアンス   ・贈収賄、競争法違反をはじめとして法令違反や社会規範を逸脱した企業行動による信頼低下と企業価値の毀損   ―   ・コンプライアンス教育を継続的に実施・不正行為は厳罰をもって処分 不正/不法行為   ・粉飾や不正経理操作など   ―   ・内部統制制度と倫理通報制度の両輪の運用により不正行為を防止・定期的なローテーションによる不正行為防止 情報セキュリティ   ・個人情報や顧客情報、営業秘密の漏えい・サイバー攻撃等による不正アクセスや改ざん、データの破壊、紛失、漏えいなどの被害等が発生した場合による事業への影響   ―   ・継続的教育と運営状況の内部監査を毎年実施・サイバーセキュリティ対策においては、多層防御を行いつつ、必要な対策を実施 その他 主要なリスク・機会   リスクの内容   機会の内容   リスク・機会への対応 地政学   ・地政学上のリスクが事業に与える影響   ―   ・カントリーリスクなどを考慮し、国/地域別の適切な投資レベルを決定 製品市場・為替相場・原材料価格の変動   ・景気変動による製品市場の需給バランスの変化・原材料価格の乱高下が業績に与える影響・為替変動が業績に与える影響・製品/サービスに対する各国法規制の変更や制度改革などの影響   ―   ・属性の異なる多様な事業展開により、急激な外部環境の変化による業績への影響を軽減・複数のサプライヤーとの信頼関係構築・為替予約などにより為替変動リスクのミニマイズ化・各国・地域の事業拠点によるリスク情報収集と経営層へのフィードバック 感染症   ・新型コロナウイルスのような未知の感染症のパンデミックによる業績への影響   ―   ・緊急事態対策チームを組成、情報の集約と発信により適切な経営判断をサポート 急速な技術革新   ・技術革新による既存市場の急激な変化・技術開発あるいは製品開発プランの進捗遅延による競争力低下   ―   ・経営陣が研究開発案件を定期的に検証し、継続/中止を適時判断 レピュテーション   ・マスコミの誤報や風説の流布、ネット上の風説による事業への影響・投資家のダイベストメントの対象に浮上   ―   ・リスクマネジメントの対象に位置付け定常的に監視・主要なESG投資家やESGインデックスリサーチ会社と継続的に情報交換、動向を把握 政策保有株式/不動産   ・時価の変動リスク   ―   ・政策保有株式は、コーポレートガバナンス・ポリシーに基づき継続的に縮減・不動産は計画的に分譲
経営成績の分析 (MD&A)7,908字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」といいます。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」(企業会計基準第27号 2022年10月28日。)等を当連結会計年度の期首から適用しています。本項に記載の前連結会計年度との比較・分析にあたっては、当該会計基準等を遡って適用した後の数値を用いています。詳細は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載の通りです。 また、2024年11月28日に取得したARGONICS GMBH及びその子会社のARGONAV GMBHとの企業結合について、前連結会計年度において暫定的な会計処理を行っていましたが、当連結会計年度に確定しています。本項に記載の前連結会計年度との比較・分析にあたっては、当該企業結合についての暫定的な会計処理の確定による見直し後の数値を用いています。詳細は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載の通りです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)経営成績 当連結会計年度の当社グループの売上高は、無線・通信事業の需要拡大が全体を牽引したことで増収となり502,339百万円(前年同期比7,593百万円増、1.5%増)となりました。 営業利益は、無線・通信事業の大幅な増益が寄与し26,401百万円(前年同期比9,820百万円増、59.2%増)となり、経常利益は29,327百万円(前年同期比4,924百万円増、20.2%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は13,920百万円(前年同期比3,642百万円増、35.4%増)となりました。 事業セグメントの業績は下記のとおりです。セグメント利益またはセグメント損失は営業利益または営業損失ベースの数値です。 (無線・通信事業) 無線・通信事業は、増収・大幅増益となりました。 日本無線グループの主な概況は次のとおりです。ソリューション事業は、更新需要による自治体向け防災システムの受注増に加え、費用削減効果等により増収・増益となりました。 特機事業は、国家戦略に基づく防衛力整備計画の基本方針を背景とした防衛省向け装置やメンテナンス用機材の受注増等により増収・増益となりました。 マリンシステム事業は、商船新造船用機器に加え、商船換装用機器や保守サービス等のアフターマーケット向けの受注が好調に推移したことで増収・増益となりました。 モビリティ事業は、レピータ(携帯電話中継装置)が仕様変更や工期遅延等の影響で受注減となったことに加え、海外向け業務用無線も振るわず、減収・損益悪化となりました。 国際電気グループは、携帯電話キャリア向け製品や自治体向け防災行政無線の受注増等により増収・大幅増益となりました。 その結果、無線・通信事業全体では、売上高251,837百万円(前年同期比7.4%増)、セグメント利益17,668百万円(前年同期比133.2%増)となりました。 (マイクロデバイス事業) マイクロデバイス事業は、減収でしたが不採算製品の販売縮小や固定費削減等により損失縮小となりました。 電子デバイス事業の主な概況は次のとおりです。産機製品は、国内OA機器用製品の受注増等により増収となりました。民生品(コンシューマ製品)は、アミューズメント関連やスマートフォン関連を除き低調に推移したことで減収となりました。車載製品も、EV市場の不調やセンサ関連の顧客の在庫調整により受注減となったことで減収となりました。 マイクロ波事業は、電子管の保守部品の出荷がレアアース規制による部品入手難で停滞した影響等により減収・減益となりました。 その結果、マイクロデバイス事業全体では、売上高62,400百万円(前年同期比2.8%減)、セグメント損失5,505百万円(前年同期比1,588百万円損失縮小)となりました。 (マテリアル) ・ブレーキ事業 ブレーキ事業は、微減収・増益となりました。 日本拠点は、カーメーカー向けの受注が回復したことにより増収・増益となりました。米国拠点も、ハイブリッド車を中心とした日系カーメーカー向けの受注が好調で増収・増益となりました。韓国拠点は減収ながらも採算改善活動により損失縮小となりました。中国・タイ拠点は、前年同期並みの売上・利益となりました。 その結果、ブレーキ事業全体では、売上高57,795百万円(前年同期比0.7%減)、セグメント利益3,385百万円(前年同期比45.1%増)となりました。 ・精密機器事業 精密機器事業は、増収・増益となりました。 精密部品事業は、自動車用EBS(電子制御ブレーキシステム)部品が中国拠点で受注減となったものの、インド拠点の出荷増等により増収・増益となりました。成形品事業のうち、空調関連製品は前年同期並みの売上でしたが経費削減等により増益となり、車載関連製品や医療関連製品は好調な受注に加えコスト削減により増収・増益となりました。 その結果、精密機器事業全体では、売上高55,442百万円(前年同期比2.4%増)、セグメント利益2,976百万円(前年同期比81.3%増)となりました。 ・化学品事業 化学品事業は、減収・損益悪化となりました。 断熱製品は、冷蔵冷凍設備や住宅用原液、土木用原液の受注減により減収・減益となりました。燃料電池用カーボンセパレータは、水素市場全体の停滞に起因する受注減により減収・損失拡大となりました。機能化学品は、前年同期並みの売上でしたが経費削減等により増益となりました。化学品事業全体の研究開発費は、事業化の推進に伴い増加しました。 その結果、化学品事業全体では、売上高9,736百万円(前年同期比11.8%減)、セグメント損失56百万円(前年同期比711百万円損益悪化)となりました。 ・繊維事業 繊維事業は、減収・減益となりました。 東京シャツ㈱を含むシャツ事業は、アポロコットシャツ(超形態安定加工)の受注低迷等により減収・損益悪化となりました。ユニフォーム事業は、企業別注品の受注増等により増収・損失縮小となりました。開発素材事業は、前年同期並みの売上でしたが、価格転嫁等により損失縮小となりました。ブラジル拠点は、減収・減益となりました。 その結果、繊維事業全体では、売上高33,345百万円(前年同期比9.5%減)、セグメント利益98百万円(前年同期比49.0%減)となりました。 (不動産事業) 不動産事業は、減収・減益となりました。 東京都港区のマンション販売や愛知県岡崎市の宅地販売等を実施しましたが、前期と当期に実施した大型商業施設のアリオ西新井(東京都足立区)の分譲規模の相違によるものです。 その結果、不動産事業全体では、売上高17,939百万円(前年同期比23.8%減)、セグメント利益12,667百万円(前年同期比28.4%減)となりました。 (その他) ニッシントーア・岩尾㈱(食品、産業資材等の商社機能)等の事業を、その他として区分しています。 その他の売上高は13,841百万円(前年同期比13.2%増)、セグメント利益は373百万円(前年同期比2.1%減)となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりです。 ①生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 無線・通信   207,991   +5.9 マイクロデバイス   58,962   +2.4 ブレーキ   50,305   △3.2 精密機器   51,323   △3.2 化学品   7,039   △15.2 繊維   26,795   △7.9 その他   343   △15.5 合計   402,761   +1.5 (注) 1 金額は製造原価により算出しています。 2 不動産事業は生産活動を行っていないため、上記金額には含まれていません。 ②受注状況 無線・通信事業、マイクロデバイス事業及び精密機器事業のうち、一部の製品において受注生産を行っています。当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。なお、精密機器事業については金額的重要性が乏しいため記載していません。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 無線・通信   286,243   +1.3   277,568   +17.9 マイクロデバイス   65,178   +19.9   20,120   +16.0 合計   351,422   +4.3   297,689   +17.7 ③販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 無線・通信   251,837   +7.4 マイクロデバイス   62,400   △2.8 ブレーキ   57,795   △0.7 精密機器   55,442   +2.4 化学品   9,736   △11.8 繊維   33,345   △9.5 不動産   17,939   △23.8 その他   13,841   +13.2 合計   502,339   +1.5 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、当該割合が総販売実績の10%未満のため記載を省略しています。 (2)財政状態 当連結会計年度末における総資産は667,817百万円となり、前連結会計年度末と比較し12,294百万円減少しました。現金及び預金の減少4,786百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の増加5,222百万円、有形固定資産の減少10,636百万円、無形固定資産の減少2,453百万円、退職給付に係る資産の増加8,542百万円、投資その他の資産のその他の減少6,258百万円等が主な要因です。 当連結会計年度末における負債総額は351,225百万円となり、前連結会計年度末と比較し31,101百万円減少しました。支払手形及び買掛金の増加2,827百万円、短期借入金の減少27,379百万円、未払法人税等の増加2,765百万円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む)の減少9,214百万円、繰延税金負債の増加6,591百万円、退職給付に係る負債の減少6,438百万円等が主な要因です。 当連結会計年度末における純資産は316,591百万円となり、前連結会計年度末と比較し18,806百万円増加しました。利益剰余金の増加8,596百万円、為替換算調整勘定の増加3,101百万円、退職給付に係る調整累計額の増加6,405百万円等が主な要因です。 以上の結果、当連結会計年度末における自己資本比率は前連結会計年度末と比較して3.3ポイント上昇して43.0%となりました。 (3)キャッシュ・フロー (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果増加した現金及び現金同等物は49,337百万円となりました。これは主として、税金等調整前当期純利益25,002百万円、減価償却費25,599百万円、減損損失4,908百万円、投資有価証券売却損益△5,271百万円、売上債権及び契約資産の増減額△5,733百万円、棚卸資産の増減額1,338百万円、仕入債務の増減額631百万円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果減少した現金及び現金同等物は10,842百万円となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出△16,839百万円、投資有価証券の売却による収入6,846百万円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果減少した現金及び現金同等物は46,203百万円となりました。これは主として、短期借入金の純増減額△27,555百万円、長期借入金の返済による支出△9,914百万円、配当金の支払額△5,640百万円によるものです。 以上の結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は44,055百万円と前連結会計年度末に比べ6,356百万円減少しました。 (参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移 2021年12月期   2022年12月期   2023年12月期   2024年12月期   2025年12月期 自己資本比率   42.8%   42.8%   37.1%   39.7%   43.0% 時価ベースの自己資本比率   24.1%   24.8%   26.7%   20.8%   30.7% 債務償還年数   3.3年   7.5年   9.2年   7.7年   3.7年 インタレスト・カバレッジ・レシオ   34.5倍   12.1倍   4.7倍   12.0倍   17.0倍 (注)  自己資本比率:(純資産-新株予約権-非支配株主持分)/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 債務償還年数:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い ①各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しています。 ②株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しています。 ③営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しています。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象にしています。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しています。 (4)資本の財源及び資金の流動性についての分析 ①財務戦略 当社グループは、2027年度以降のビジネスモデル転換と高収益化の実現に向け、2026年度までを目指す姿の実現に向けた礎を築く期間と定義しました。その間、資本効率の最適化と戦略的な資本調達が可能となる財務の健全性の両立を目指し、営業キャッシュ・フローの範囲内での投資、株主還元を基本とし、目指す事業ポートフォリオ実現のための注力領域への投資を優先します。資本効率向上の観点から資産の圧縮を計画的に進め、資産売却によって得た資金は投資、株主還元の原資として活用します。また、D/Eレシオは0.7倍以下を目安とし、ROICがWACCを上回ることを事業再設計の判断基準とします。 株主還元は、2026年度にかけて配当性向40%を目指し、利益成長を通じて配当水準の向上を図ります。1株当たり年間配当36円を下限に配当維持または増配を基本方針としながら、成長投資に必要な資金を確保しつつ、資本構成や中長期的なフリーキャッシュフローの見通し等から自己株式取得を機動的に判断します。 ②資金調達の方針と流動性の分析 当社グループの運転資金や成長投資等の必要資金については、主として営業キャッシュ・フローを財源としていますが、必要に応じて有利子負債を効果的に活用し資本効率の向上を図っています。主に短期的な資金についてはコミットメントライン等の短期銀行借入やコマーシャル・ペーパーによる調達を、設備投資、M&A投資等の長期的な資金については、金融市場動向や長短バランスなどを総合的に勘案し、適宜長期銀行借入を組成しています。 また、当社グループは、ガバナンス強化と資金効率向上を目的として、グループ一体となった資金調達と資金管理を実施しており、当社と国内子会社間、また海外の一部地域の関係会社間でCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)やグループローンによる資金融通を行ない、グループ内の流動性確保と資本コストの低減に努めています。 重要な資本的支出の予定及び資金の調達方法については、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」に記載のとおりです。 資金の流動性については、当連結会計年度においても当社は主要銀行とのコミットメントライン契約を同額で維持し、30,000百万円で更改しました。その他、当座貸越枠、コマーシャル・ペーパーも引き続き十分な調達枠を維持しており、必要とされる流動性を確保しています。 また、政策保有株式については、コーポレートガバナンス・ポリシーに基づき計画的に縮減していきますが、柔軟且つ機動的な売却の意思決定により、資金の流動性を補完することも可能です。 (5)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。海外子会社については、IFRS(国際財務報告基準)及び米国会計基準に準拠して作成され、現地監査法人の監査を受けた上で必要な調整を反映させています。 この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いていますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しています。 (6)経営者の問題認識と今後の方針について 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。 (7)次期の業績見通し 無線・通信事業では、災害の激甚化を背景に官民連携による防災DXの推進が加速しており、無線通信ソリューションの需要が拡大しています。また、防衛分野においても、経済安全保障の観点から産業・技術基盤の強化が進められており、無線通信の応用分野も拡大する見通しです。こうした事業環境に対応する成長投資および研究開発費が増加するため増収・減益を見込んでいます。 マイクロデバイス事業では、販売活動の強化に加え、固定費削減等の構造改革を推進していくことにより、増収・損失縮小を見込んでいます。 不動産事業では、分譲案件の規模が前期より縮小することから減収・減益を見込んでいます。 これらのことから、次期の連結業績見通しは、売上高511,000百万円、営業利益21,000百万円、経常利益21,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益10,000百万円となる見込みです。 なお、為替レートは通期平均で1米ドル=145円、1ユーロ=165円を前提としています。 業績見通しの詳細については2026年2月10日に公表しています「2025年12月期決算説明資料」をご参照ください。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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