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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

マーケットエンタープライズ

MarketEnterprise Co.,Ltd3135 · Standard · 小売業

ネット特化のリユース事業を軸に、メディアとモバイル通信を束ねる最適化商社。買取から販売まで自社で一気通貫し、中古農機具の越境ECにも強みを持つ。

概要

マーケットエンタープライズは、インターネットに特化したリユース(再使用)事業を中核とする企業である。買取サイト「高く売れるドットコム」を運営し、消費者から買い取った中古品を複数のECサイトで販売する。加えて、リユースプラットフォーム「おいくら」、メディア事業、モバイル通信事業「カシモWiMAX」を展開する。2025年6月期の連結売上高は248億円、従業員数は394名。2006年設立、2015年に東証マザーズに上場した。

ネット型リユース・メディア・モバイルの3セグメント

当社グループは、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、3つのセグメントを展開する。中核はネット型リユース事業で、個人向けの買取・販売に加え、農機具の越境ECやプラットフォーム「おいくら」を運営する。メディア事業は10のインターネットメディアを運営し、成果報酬型で収益を得る。モバイル通信事業は連結子会社の株式会社MEモバイルが「カシモWiMAX」を提供し、シンプルな料金プランで新規契約を獲得している。2026年6月期からはメディア事業を他の2事業に再編・統合する方針を示している。

CtoBtoCで安心感を提供するリユースモデル

ネット型リユース事業では、個人間取引では扱いにくい大型・高額・大量の商品を対象とする。買取は「高く売れるドットコム」を通じて、宅配・出張・店頭の3手段で受け付ける。事前査定は自社データベースとマニュアル『STANDARD BOOK』に基づき、価格を提示する。販売はYahoo!オークション、Amazon、楽天、メルカリ、自社EC「ReRe」など複数サイトに同時出品し、自社開発の在庫一元管理システムで在庫をリアルタイムに連動させる。動作保証・修理保証・買取保証の付加サービスも用意し、リユース品への不安を軽減する。

全国15拠点のリユースセンター網

買取対応のため、全国15か所にリユースセンターを設置している。札幌、仙台、北関東、埼玉、東京、西東京、横浜、千葉、名古屋、北大阪、南大阪、神戸、広島、鳥取、福岡の各拠点で、店頭買取と出張買取を実施する。宅配買取は全国対応で送料を当社が負担する。これらの拠点で買い取った商品は、各センターで在庫管理され、販売用の写真撮影や価格設定が行われる。センターの拡大は沿革に沿って段階的に進められ、2010年の東京リユースセンター新設から2018年の札幌リユースセンター新設まで、需要に応じて拠点を増やしてきた。

連結子会社4社を含むグループ体制

当社グループは、当社と連結子会社4社の合計5社で構成される。株式会社MEモバイルはモバイル通信事業を担い、「カシモWiMAX」を提供する。株式会社MEトレーディングは商材調達や越境ECを補完する。株式会社UMMは中古農機具のプラットフォーム「中古農機市場UMM」を運営する。MARKETENTERPRISE VIETNAM CO., LTD.はベトナム現地法人で、海外拠点として機能する。これらの子会社はネット型リユース事業と密接に連携し、事業の多角化を支えている。

業界の中での役割はネット型リユース事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
262億円
営業利益
1億円
営業利益率
0.4%
純利益
-1億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/6
事業売上構成比利益利益率
ネット型 リユース 事業125億円50.4%9億円7.2%
モバイル 通信事業118億円47.6%6億円5.1%
メディア 事業5億円2.0%3億円60.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ネット型リユース主力

不特定多数の個人・法人から中古品を買い取り、インターネットで販売する。買取は31カテゴリーの専門サイトで受け付け、年間約43万件の買取依頼を処理。販売はYahoo!オークション、Amazon、楽天、メルカリ等に自社システムで一括出品し、商品回転率を高めている。農機具は越境ECサイト「FARMMART」で海外販売も行う。

主な製品・サービス4
高く売れるドットコム
総合買取サイト。一般家電から趣味嗜好品、法人向け農機具・建機まで31カテゴリーの買取サイトを自社運営し、宅配・店頭・出張の3つの買取方法を提供。
ReRe
Yahoo!オークション、Amazon、楽天、メルカリ等のマーケットプレイスと自社ECサイト「ReRe(リリ)」で中古品を販売。在庫を一元管理し、売れたら自動で他サイトの在庫を消し込むシステムを自社開発。
FARMMART
中古農機具の越境ECサイト。国内だけでなく海外の顧客にも販売する。
おいくら
消費者と全国のリユースショップをマッチングするプラットフォーム。利用者が情報を入力すると、加盟店(1,122店舗)へ一括査定依頼ができ、複数の買取価格を比較できる。地方自治体とも連携し、不用品の再利用を促進。

02メディア準主力

消費者の意思決定に資する情報を提供するため、通信関連・リユース関連・消費関連等の10メディアを運営。主な収益は成果報酬型広告で、自社サービスの送客にも寄与する。

主な製品・サービス3
iPhone格安SIM通信
モバイル通信に関する情報を提供するメディア。
高く売れるドットコムMAGAZINE
モノの売却や処分に関する情報を提供するメディア。
中古農機市場UMM
中古農機具の買取・販売プラットフォーム。

03モバイル通信副次

連結子会社・MEモバイルがWiMAXサービス「カシモ WiMAX」を提供。シンプルな料金プランとインターネット特化の販売・サポートを特徴とし、最短当日発送で利便性を高めている。

主な製品・サービス1
カシモ WiMAX
モバイルWi-Fiルーターのサービス。キャッシュバックやオプション必須加入などの複雑な条件がなく、シンプルで分かりやすいプランを提供。

製品と技術

高く売れるドットコムの買取プラットフォーム

「高く売れるドットコム」は、一般家電から趣味嗜好品、農機具に至るまで31カテゴリーに分類された総合買取サイトである。すべて自社運営で、SEO対策とコンバージョン率向上のための事例公開により、年間約43万件の買取依頼を受領する。事前査定は、商品名や型番、状態をマニュアル『STANDARD BOOK』に沿ってヒアリングし、自社構築の商品査定データベースで価格を算出する。買取方法は宅配(送料当社負担)、店頭、出張の3つを用意し、全国15拠点のリユースセンターが対応する。

複数ECへの同時出品と在庫一元管理

買い取った商品は、全国15か所のリユースセンターで管理され、Yahoo!オークション、Amazon、楽天、メルカリ、自社EC「ReRe」に同時出品される。自社開発の在庫一元管理システムにより、どこかのサイトで売れると自動的に他サイトの在庫が消し込まれるため、重複販売を防止し商品回転率を高める。販売価格設定や商品撮影のノウハウは『STANDARD BOOK』で標準化され、全社員に共有される。最近では生成AIを活用した作業効率化も進めている。購入者向けには動作保証や修理保証、買取保証の付加サービスを提供する。

リユースマッチングプラットフォーム「おいくら」

「おいくら」は、消費者(売り手)と全国の加盟リユースショップ(買い手)をマッチングするインターネットプラットフォームである。売りたい商品の情報をウェブ上で入力すると、最大1,122店舗(2025年6月30日時点)の加盟店に一括で査定依頼が送られ、複数の買取価格を比較できる。これまで約155万人が利用している。近年は地方自治体との連携を進め、不用品のリユース推進によるごみ削減に貢献しており、連携自治体数は263、人口カバー率42.6%に達する。

モバイル通信サービス「カシモWiMAX」

モバイル通信事業は連結子会社株式会社MEモバイルが担い、WiMAX高速無線通信サービス「カシモWiMAX」を提供する。「カシモ」は「賢いモバイル」の略称で、シンプルで分かりやすい料金プランを特徴とする。キャッシュバックやオプション強制加入などの煩雑な条件を省き、ネット販売とアフターサポートに特化することで、来店不要で最短当日発送を実現している。2026年6月期よりメディア事業の一部機能を統合し、一貫した顧客体験の提供を目指す。

農機具越境EC「FARMMART」

農機具分野では、中古農機具の国内販売に加え、海外向けECサイト「FARMMART」を運営し越境ECを展開している。国内の法人向け展示商談会も実施しながら、海外の購買需要を取り込む。しかし、2025年6月期には海上運賃の高騰やコンテナ船の抜港(寄港取りやめ)により輸出が停滞し、受注後出港待ちの在庫が増加した。このため販売の国内外比率の見直しや利益率管理体制の再構築を進めているが、業績は減収減益となった。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

ネット小売で急拡大、利益率は低く変動大

小売業セクターに属し、インターネット通販を中心に事業を展開している。同業のトライアルホールディングスが実店舗主体であるのに対し、当社はオンライン特化で、特に家具・家電や日用雑貨を扱う。売上高は190億円から262億円へ急成長したが、営業利益率は1.58%から2.42%と低水準で、直近は0.38%に急落。競争激化による販促費増加や物流コスト上昇が収益を圧迫している。業界内ではまんだらけなどニッチ分野に強い競合もいるが、当社は幅広い商品カテゴリーで規模拡大を優先している。

強み

  • オンライン小売で高い成長率を誇り、売上は3期で約38%増加。
  • 家電・家具から日用品まで広範な商品を扱い、顧客の囲い込みが可能。
  • 実店舗を持たず、運営コストを抑えたビジネスモデルを構築。
  • 短時間で売上規模を倍増させ、市場での存在感を高めた。

課題

  • 営業利益率は2%未満で、価格競争による収益性の悪化が続く。
  • 大手ECや実店舗が参入し、差別化が難しくなっている。
  • 配送コストと手間が増加、収益を圧迫する大きな課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売業の時価総額近傍。太字がマーケットエンタープライズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17506ハウス オブ ローゼ65億円3297.6倍
2245AINGS64億円18.2倍
37674NATTY SWANKYホールディングス64億円
49271和心63億円9.7倍
59876コックス62億円5.8倍
63135マーケットエンタープライズ61億円
72796ファーマライズホールディングス61億円52.6倍
89854愛眼61億円36.2倍
93195ジェネレーションパス60億円37.1倍
109976セキチュー59億円14.5倍
119973KOZOホールディングス59億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 22件

2006年設立、ネット型リユースへ転換

2006年7月、格安中古乾電池の仕入・販売とフリーマーケットの主催を目的として、東京都墨田区に株式会社マーケットエンタープライズを資本金1,000千円で設立した。当初はフリーマーケット運営も手がけたが、2007年7月にネット型リユース事業(「高く売れるドットコム」「安く買えるドットコム」)を開始し、インターネットに特化したリユース業へと軸足を移した。同年10月には業容拡大に伴い本社を墨田区太平に移転している。

リユースセンターの全国展開と事業選択

2010年12月、東京都江東区に東京リユースセンターを新設し、買取・販売の処理能力を拡大した。その後、2012年3月に大阪、2013年1月に名古屋、同年7月に横浜と、主要都市にリユースセンターを順次設置した。2013年10月には、ネット型リユース事業への経営資源集中を目的に、フリーマーケット事業を株式会社オークファンへ譲渡し、リユース事業に特化する選択を行った。この判断により、以降の成長の基盤が固まった。

マザーズ上場とさらなる拠点拡大

2014年6月に福岡、2015年3月に埼玉のリユースセンターを新設し、買取網を西日本と関東へ拡大した。2015年6月、東京証券取引所マザーズ市場に上場を果たす。同年8月に本社を中央区京橋へ移転し、さらなる事業拡大を目指した。上場後も拠点増設を続け、2015年10月に神戸、2016年4月に仙台、2017年9月に西東京、2018年1月に札幌と、全国の主要都市にリユースセンターを展開した。また、2016年8月には中古端末に特化したMVNO事業開始のため、連結子会社として株式会社MEモバイルを設立した。

おいくら・SIMCHANGE譲受によるプラットフォーム強化

2019年2月、株式会社プロトコーポレーションから「おいくら」事業を譲受けた。「おいくら」は消費者と全国のリユースショップをマッチングするメディアプラットフォームであり、買取価格の比較を可能にする。同年8月にはENECHANGE株式会社から「SIMCHANGE」事業を譲受け、格安SIMやスマートフォンに関する総合情報サイトを追加した。これらの事業譲受により、リユース分野のプラットフォーム機能とメディア事業のラインアップが拡充された。

年表22件を開く

2000年代

  • 2006年7月創業格安中古乾電池の仕入・販売及びフリーマーケットの主催業務(企画・制作・運営)を事業目的として、株式会社マーケットエンタープライズを資本金1,000千円で東京都墨田区亀沢に設立
  • 2006年11月業容拡大のため、東京都墨田区太平に本社を移転
  • 2007年7月ネット型リユース事業(「高く売れるドットコム」「安く買えるドットコム」)を開始
  • 2007年10月業容拡大のため、東京都墨田区太平内で本社を移転

2010年代

  • 2010年2月業容拡大のため、東京都墨田区亀沢に本社を移転
  • 2010年12月ネット型リユース事業規模拡大のため、東京都江東区に東京リユースセンターを新設
  • 2012年3月ネット型リユース事業規模拡大のため、大阪府吹田市に大阪リユースセンターを新設
  • 2013年1月ネット型リユース事業規模拡大のため、愛知県名古屋市中区に名古屋リユースセンターを新設
  • 2013年7月ネット型リユース事業規模拡大のため、神奈川県横浜市港北区に横浜リユースセンターを新設
  • 2013年10月ネット型リユース事業への経営資源集中による成長加速を目的として、株式会社オークファンへフリーマーケット事業を譲渡
  • 2014年6月ネット型リユース事業規模拡大のため、福岡県福岡市南区に福岡リユースセンターを新設
  • 2015年3月ネット型リユース事業規模拡大のため、埼玉県和光市に埼玉リユースセンターを新設
  • 2015年6月上場東京証券取引所マザーズ市場に上場
  • 2015年8月業容拡大のため、東京都中央区京橋に本社を移転
  • 2015年10月ネット型リユース事業規模拡大のため、兵庫県神戸市兵庫区に神戸リユースセンターを新設
  • 2016年4月ネット型リユース事業規模拡大のため、宮城県仙台市若林区に仙台リユースセンターを新設
  • 2016年6月ネット型リユース事業規模拡大のため、徳島県徳島市に徳島オフィス(コンタクトセンター)を新設
  • 2016年8月中古端末に特化したMVNO(仮想移動体通信事業)事業を開始するため、連結子会社として株式会社MEモバイルを設立
  • 2017年9月ネット型リユース事業規模拡大のため、東京都府中市に西東京リユースセンターを新設
  • 2018年1月ネット型リユース事業規模拡大のため、北海道札幌市北区に札幌リユースセンターを新設
  • 2019年2月株式会社プロトコーポレーションから「おいくら」(消費者と全国のリユースショップをマッチングするメディアプラットフォーム)の運営に係る事業を譲受
  • 2019年8月ENECHANGE株式会社から「SIMCHANGE」(格安SIMやスマートフォンに関する総合情報サイト)の運営に係る事業を譲受

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    ネット型リユース事業の再拡大

    個人向けリユース商材では買取チャネル最適化やDX・AI活用による生産性向上を継続。マシナリー商材は個人向けリユースに統合し、国内外販売比率見直しやクロスバイ機会創出により効率的で収益性の高い運営体制を構築する。

  2. 02

    モバイル通信事業のサービス強化

    低価格・シンプルな料金プランを前面に出し、Webマーケティングで新規回線獲得を強化。利用状況に応じたオプション拡充、新料金プラン開発、固定回線サービスの新規展開により中長期的なストック収益基盤を拡充する。

  3. 03

    優秀な人材の確保・育成と組織体制強化

    給与水準向上、教育研修体制整備、福利厚生充実、積極採用により人材定着と能力向上を図る。適切な権限委譲と事業執行管理、国籍・性別を問わない最適人員配置で組織体制を強化する。

  4. 04

    経営管理体制の強化

    事業拡大に伴い、業務のデジタルシフトや業績管理手法刷新、コーポレートガバナンス・コード適合、内部統制の整備・運用・是正を定常的に行い、透明性が高く健全な管理体制を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で394人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は426万円で、9期前と比べて+2.9%平均年齢は31.4歳、平均勤続年数は3.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月120
2017年6月132
2018年6月137
2019年6月41431.03.1156
2020年6月43131.33.0223
2021年6月42431.63.6252
2022年6月42831.63.5290
2023年6月44130.02.9385
2024年6月42530.23.043369
2025年6月42631.43.8394152

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)54.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 3 / 海外 1、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
鳥取リユースセンター — 鳥取県鳥取市215百万円
ネット型 リユース 事業
本社 — 東京都中央区58百万円
全社共通
北関東リユースセンター — 茨城県結城市39百万円
ネット型 リユース 事業
東京リユースセンター — 東京都江東区1百万円
ネット型 リユース 事業
大阪リユースセンター 東住吉店 — 大阪府大阪市0百万円
ネット型 リユース 事業
ほか13件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社MEモバイル(注)1,3
    東京都墨田区 · 連結子会社
    議決権65.0%
  • 国内
    株式会社MEトレーディング
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社UMM
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    MARKETENTERPRISE VIETNAM CO., LTD. (注)1
    ベトナム社会主義共和国ホーチミン市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は262億円営業利益1億円前期と比べると増収減益で、売上が+5.6%、利益が-83.3%。

売上高
+5.6%
262億円
営業利益
-83.3%
1億円
純利益
-120.0%
-1億円
営業利益率
0.4%
前期比 -2.0%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高266億円262億円
営業利益4億円1億円
純利益2億円-1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は132億円、営業利益は2億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は−0.8%、営業利益は−50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q3800.00
2023年4Q414
2024年1Q41−2−4.9−3
2024年2Q4424.5−3
2024年3Q4812.1−1
2024年4Q5723.52
2025年2Q11521.72
2025年4Q13343.03
2026年2Q130−1−0.8−2
2026年4Q13221.51

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年6月期からの15期で、売上は11億円から262億円へ23.8倍に増えた。直近期の営業利益率は0.4%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年6月1100
2013年6月1900
2014年6月2911
東京証券取引所マザーズ市場に上場
2015年6月4021
中古端末に特化したMVNO(仮想移動体通信事業)事業を開始するため、連結子会社として株式会社MEモバイルを設立
2016年6月4910
2017年6月5600
2018年6月6310
2019年6月8552
2020年6月10973
2021年6月10900
2022年6月120−3−4
2023年6月15333
2024年6月190301.6−5
2025年6月248672.45
2026年6月262100.4−1

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高262億円のうち、営業利益として残るのは1億円0.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-1億円、売上の-0.4%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金99.6%261億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.4%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比3.3pt
0.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.9pt
-0.4%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2025年6月期は営業CFが5億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は17億円で、売上の0.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年6月00001
2017年6月00108
2018年6月2−1019
2019年6月2−22012
2020年6月−1−68−713
2021年6月6−1−3515
2022年6月−4−31−79
2023年6月214316
2024年6月−4−25−615
2025年6月5−1−2417

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年6月期の総資産は62億円。このうち返さなくてよい自己資本が19億円で、自己資本比率は21.8%(業種中央値47.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年6月20217.0
2013年6月31220.0
2014年6月62429.0
2015年6月139467.8
2016年6月159662.2
2017年6月159659.4
2018年6月1810851.7
2019年6月26121444.0
2020年6月40162435.8
2021年6月35171841.5
2022年6月35132229.7
2023年6月49173227.8
2024年6月53134016.5
2025年6月62194321.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
17億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
7億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
43億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率322社中143位あたり、逆に低いのは営業利益率322社中281位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.4%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.7%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,135で、1年前と比べて-38.9%過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。

¥1,135-1.3%1ヶ月+6.5%1年-38.9%時価総額61億円
過去52週の値幅
安値¥918高値¥1,952

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)34.9倍
PBR4.67倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1150円で、25日移動平均線(1081.84円)を約6.3%上回り、上昇トレンドが明確。8月14日には3.23%上昇し、出来高も18,800株と増加。52週高値1952円からは約41%下落したが、直近は底値圏から反発。RSIは74.46と過熱感があり、短期的な調整リスクも。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 22/100)

PERは57.36倍で業界平均の39.85倍を大幅に上回り、PBRも4.72倍で平均2.97倍を超えています。ROEは43.3%と高水準ですが、配当利回りは0%で無配当です。今期予想PERは35.4倍まで低下するものの、直近の業績は減益傾向で、特に2026/6期は営業利益が大幅減少する見込みです。成長期待が価格に織り込まれており、割高感が強いです。

指標この会社業種平均
PER (予想)34.9倍
PBR4.67倍2.44倍
ROE43.3%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、出店拡大による成長と収益性の両立。強気派は、リユース市場の拡大を背景に、出店とEC強化で売上を伸ばせるとみる。ブランド品の需要が高く、買取強化で仕入れ量を増やせる。一方、弱気派は、競争激化で買取価格が上昇し、利益率が低下すると懸念。実際、過去に営業損失を計上するなど収益は不安定。また、店舗拡大に伴う固定費増加が利益を圧迫するリスク。ビジネスモデルの収益性向上が課題。

プラスに働く材料7
  • 市場成長

    リユース市場は拡大傾向にあり、買取需要が底堅い。

  • 店舗拡大

    フランチャイズ展開で出店が進み、売上拡大に寄与。

  • オンライン強化

    ECでの販売拡大が成長のドライバーになる可能性。

  • 前期営業利益6億円水準への回復余地2027年6月期影響

    営業利益は6億円(前期)→1億円(直近)。5億円回復でEPSは大きく改善

  • 売上高262億円と3期連続増収2027年6月期影響

    売上高は190→248→262億円と増加。増収による固定費吸収が収益回復の鍵

  • 予想PER35.4倍と実績57.4倍の乖離是正決算発表後影響

    予想PER35.4倍は実績57.4倍より低く、市場は増益を予想。実際の決算で乖離縮小なら上昇

  • ROE43.3%を維持できれば買い安心感通年影響

    ROE43.3%は高水準。純利益が黒字化すれば割高感が緩和

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    買取価格の競争で粗利率が低下しやすい。

  • 収益の不安定さ

    過去に営業損失を計上、収益が変動しやすい体質。

  • コスト増

    出店費用と人件費が増加し、利益を圧迫する懸念。

  • 営業利益1億円、赤字転落のリスク2027年6月期影響

    営業利益率は2.42%→0.38%に低下。1億円の利益は僅差で赤字リスク

  • 純損失1億円でPER57.4倍の重荷通年影響

    直近純損益-1億円。実績PER57.4倍を正当化する利益水準ではない

  • 配当0円・無還元で上値限定継続影響

    配当利回り0%。株主還元がないため、下落局面での買い支え乏しい

  • 株価1年で30.5%下落、下げトレンド継続不定影響

    株価は1年間で-30.51%。外国人保有4.06%と低く需給悪化

次の決算で確かめる点
既存店売上高
出店効果を除いた本業の伸びを測る。
粗利率
買取価格競争の影響を反映する重要な指標。
買取金額
仕入れの動向と市場シェアの変化を見るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0いまの株価に対する利回りは0.00%。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
140.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ3,170人。区分でいちばん多いのは個人・その他52.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.0%を占め、残る60.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他50.061.960.741.442.852.0
事業法人38.431.131.140.243.339.7
外国法人7.82.32.21.61.84.0
証券会社0.92.13.213.210.44.0
金融機関2.92.62.93.61.70.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
自己株式0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社WWG38.77
02小林 泰士10.08
03加茂 知之9.81
04BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行決済事業部)1.46
05丸尾 光兵1.32
06株式会社SBI証券1.20
07BNY GCM CLIENT ACCOUNT JRRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行決済事業部)1.03
08楽天証券株式会社0.95
09株式会社マーケットエンタープライズ従業員持株会0.92
10JPモルガン証券株式会社0.87

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で−601%、1株純資産は14期で+3063%。直近期のROEは43.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2012年6月3826.8
2013年6月71562.9
2014年6月294496.3
2015年6月3117425.854.9
2016年6月101845.595.0
2017年6月−4180−2.1
2018年6月61853.4126.6
2019年6月4022119.445.9
2020年6月5627622.541.1
2021年6月−8272−2.8
2022年6月−76198−32.5
2023年6月5525424.230.4
2024年6月−89165−42.7
2025年6月9125443.316.6
2026年6月−14

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/6期の役員報酬は総額110百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小林泰士代表取締役 社長45539,600
加茂知之専務取締役44525,000
今村健一常務取締役 管理本部長4830,000
寺田航平取締役5510,000
原田典子取締役52
山﨑眞樹常勤監査役782,000
伊藤英佑監査役482,000
大井哲也監査役54
野田優子監査役53

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3787826
社外取締役732325

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,620字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社4社(株式会社MEモバイル、株式会社MEトレーディング、株式会社UMM、MARKETENTERPRISE VIETNAM CO., LTD.)の合計5社で構成されております。当社グループは「持続可能な社会を実現する最適化商社」を目指し、多様化する消費行動や様々な消費スタイルに対し、個々人、そして一部の商品・サービスにおいては法人にまでその枠を広げ、インターネットを通じて最適な消費の選択肢を提供するべく、「ネット型リユース事業」「メディア事業」「モバイル通信事業」の3セグメント事業を展開しております。 以下、セグメントごとの事業の内容を記載いたします。 (1) 事業の概要 ① ネット型リユース事業 従来、リユース業界においては店舗を有し、店頭にて商品の買取・販売を行う、いわゆる「店舗型」が業態としては主流でありましたが、当社におきましては、2006年の設立以来、インターネットに特化した業態で事業を展開しており、不特定多数の一般個人・法人から買い取った中古品を、インターネットを通じて不特定多数の一般個人・法人に販売しております。 具体的なサービスの内容は以下のとおりであります。 (商品買取) 買取における主力サービスとして、「高く売れるドットコム」を総合買取サイトに掲げ、一般家電等の生活必需品から鉄道模型、カメラ、フィギュア等の趣味嗜好品、加えて法人向け商材である農機具や建機に至るまで、商材別に分類された31カテゴリーの買取サイトを自社で運営しており、2025年6月期においては年間で約43万件の買取依頼を受領しております。 各サイトはすべて自社で運営を行っており、顧客が容易に当社サイトにアクセスできるよう、SEO対策をはじめとした効果的なWebマーケティングを行うとともに、その後のコンバージョン率(アクセスから、実際の買取依頼に移行する割合)を高めるべく、実際の利用者の声や、当社サービスの事例、買取に至るまでのプロセスを公開することにより、安心感、信頼感を醸成しております。 買取依頼に対してコンタクトセンターで事前査定を行い、買取価格や買取方法を提案いたします。事前査定は、商品名や型番のほか、査定ポイントを明確に示した当社マニュアル『STANDARD BOOK』に沿ってヒアリングした商品状態等に基づき、当社が独自に構築しております商品査定データベースに基づいて買取価格を算出しております。 買取方法は、「宅配買取(宅配便にて商品を受領する方法)」、「店頭買取(直接、商品を店頭にお持込いただく方法)」、「出張買取(顧客宅へお伺いし、商品を受領する方法)」の3つの手段を用意しております。出張買取及び店頭買取については、全国15拠点(札幌・仙台・北関東・埼玉・東京・西東京・横浜・千葉・名古屋・北大阪・南大阪・神戸・広島・鳥取・福岡)へリユースセンターを配備することで広範囲の顧客に対応が可能となっております。また宅配買取については配送費を当社で負担する等、顧客にとってサービスが利用しやすい仕組みを構築することによって、当社にとっても効率的な商品仕入が可能となっております。これらの点を主な特徴として、当社の「高く売れるドットコム」は、一般的な買取サービスと比較し、「インターネットによる事前査定が可能となっていること」、かつ「全国的な対応での買取が可能となっていること」という点において、独自のサービスモデルを構築しております。 (商品販売) 買い取った商品は全国15ヶ所に展開するリユースセンターで管理し、販売は、「ReRe」という屋号にて出店する「Yahoo!オークション」、「Amazon」、「楽天」、「メルカリ」といった主要なインターネットマーケットプレイスおよび自社ECサイト「ReRe(リリ)」に出品しております。商品在庫を一元管理するシステムを自社開発しており、どこかのサイトで売れると自動的に他サイトの在庫が消し込まれる仕組みとなっており、複数サイトに同時に出品して販売できることから、商品回転率が高く、当社グループの強みとなっております。 また、農機具においては海外向けのECサイト「FARMMART」を運営し、国内のみならず越境EC(海外の顧客を相手としたインターネットサイトを通じた国際的な電子商取引)での販売を行っております。 リユース商品の販売は、新品の商品とは異なり、同じ商品でも状態がひとつひとつ異なります。このため、インターネットでリユース商品を購入する消費者は、店頭にて目や耳で実際に商品を確かめるのとは違い、商品の写真や、説明文を読んだ上で価格を踏まえて購入を決めることになります。したがって、インターネットでのリユース商品の販売は、いかに商品の写真や説明文で消費者に訴えかけるか、適正な販売価格を設定するかが重要となります。当社グループではこれら商品の写真撮影のノウハウや販売価格の設定方法等、販売する上での重要事項を標準化、体系化したマニュアル『STANDARD BOOK』を作成し、常に最新の情報へ更新を続け、全社員へ浸透・徹底させることで、リユース商品の販売ノウハウを個人の能力に依存することなく、当社全体で共有し、最近では生成AIを活用してこうした作業の効率化を図っております。 また、販売商品に対して、動作保証(初期動作不良時の全額返金保証)、修理保証(使用時の故障や不具合等に対する修理保証)、買取保証(一定の条件下での商品買取保証)といった、顧客が必要に応じて選択できる付加サービスを用意することで、リユース品に対する不安感を緩和し、安心してリユース品を購入できる環境を構築しております。 (リユースプラットフォーム「おいくら」の運営) 「おいくら」とは、消費者(売り手)と買い手となる全国各地の加盟店(リサイクルショップ)をマッチングするインターネットプラットフォームであります。家具・家電・ブランド品などを売りたい利用者がウェブ上で情報を入力すると、全国の加盟リユースショップ(リサイクル店や質屋)へ一括で査定を依頼できます。複数の買取価格を比較検討し、手間なく最適な業者に売却できるのが特徴です。2025年6月30日時点での加盟店数は1,122店であり、これまでに約155万人が利用しています。近年では地方自治体との連携も進め、不用品の再利用(リユース)を促進することで、ごみの減量や処分費用の削減にも貢献しております。 ② メディア事業 メディア事業では、通信関連、リユース関連、消費関連等、消費者にとって関心の高い分野にフォーカスし、「賢い消費」を求める消費者に対して、その消費行動に資する有益な情報をインターネットメディアで提供するサービスを展開しており、2025年6月30日現在、以下の10メディアを運営しております。 ・モバイル通信に関するメディア :「iPhone格安SIM通信」「SIMCHANGE」「カシワン」 ・モノの売却や処分に関するメディア :「高く売れるドットコムMAGAZINE」「おいくらMAGAZINE」 ・モノの購入に関するメディア :「ビギナーズ」 ・モノの修理に関するメディア :「最安修理ドットコム」 ・中古農機具の買取・販売プラットフォーム:「中古農機市場UMM」 ・クルマに関するメディア :「カーウルトラ」「Motorz」 当事業におけるメディアは、商品・サービスの詳細説明や同様のサービス同士の比較をメインにした記事型のメディアが中心であり、主な収益は当該記事からの送客に伴う成果報酬であります。これらのメディアは他社サービス向けの送客という点に加え、自社サービス向けの送客という2つの機能を有しております。 ③ モバイル通信事業 モバイル通信事業では、連結子会社である株式会社MEモバイルが、WiMAX(高速無線通信サービス)サービス「カシモ WiMAX」を展開しております。通信費の削減に資する通信サービスを販売しており、主力サービスとしては、「カシモ(=“賢いモバイル”の略称)」というブランド名のもと、主にモバイルWi-Fiルーターのサービスを提供しております。「カシモWiMAX」のサービスの特徴としては、 ・顧客にとってシンプルで分かりやすい キャッシュバックによる還元や、オプションの必須加入等、低価格での利用に際して煩雑な加入条件が無いシンプルなサービスプランを提供 ・顧客にとって利便性が高い インターネットに特化した販売、アフターサポート体制を構築しており、来店の必要がなく、かつ最短で申込当日の商品発送 といった点が挙げられます。 (2) 事業系統図 以上の事項を事業系統図によって示すと、以下のとおりとなります。
経営方針・対処すべき課題4,412字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 企業理念・経営方針 当社グループは、「WinWinの関係が築ける商売を展開し、商売を心から楽しむ主体者集団で在り続ける」という企業理念のもと、多様化する消費行動や賢い消費を求める消費者に対し、その人にとって最適な消費の選択肢を提供すべく、ネット型リユース事業、メディア事業、モバイル通信事業という3つの事業を展開してまいりました。大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会の在り方やライフスタイルが見直されている中、当社グループはこれらの事業を通じて、昨今の世界的な潮流であるSDGsの実現に向けた経済活動であるサーキュラーエコノミー(循環型経済)の発展の一翼を担うべく、「持続可能な社会を実現する最適化商社」を目指し、企業価値の最大化に取り組んでまいります。(なお、当社は2026年6月期より報告セグメントを再編し、メディア事業の機能をネット型リユース事業・モバイル通信事業の両セグメントに分割・統合いたしました。) (2) 経営環境 当連結会計年度(2024年7月1日~2025年6月30日)におけるわが国経済は、雇用および名目所得の改善やインバウンド需要の回復を背景に、緩やかな回復基調を維持しました。一方で、物価上昇の継続により実質賃金が低下し、個人消費の重しとなるなど消費マインドの弱さも見られ、また、海外要因としては、米国の通商・関税政策の不確実性や中国経済の減速、さらにロシア・ウクライナ戦争および中東紛争の長期化に伴う地政学リスクなどが重なり、依然として世界経済の先行きは不透明な状況が続いています。 このような状況下、個人消費につきましては、物価上昇が継続していることを背景に、従前にも増して節約や低価格志向が根強くなりながらもその動向は必ずしも節約・低価格の一辺倒なものではなく、個人の価値観や嗜好性に応じたメリハリのある消費スタイルが浸透し、特にインターネットを介した消費行動においてその傾向は顕著であります。 なお、本書提出日現在における当社の経営環境に対する認識をセグメントごとに示すと、以下のとおりとなります。 ・ネット型リユース事業(販売店舗を有しない、インターネットに特化したリユース品の買取及び販売) ネットオークションやフリマアプリ等の普及に伴い、消費者にとってはリユース品を売買しやすい環境が年々広がっております。当該業界専門誌(『リユース市場データブック2024』リユース経済新聞社)によると、2023年におけるリユース市場規模は約3.1兆円とされ、2025年には3.3兆円、2030年には4.0兆円の規模に成長すると見込まれております。また、「2023年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”調査」(出典:ニッセイ基礎研究所監修・メルカリ調査、調査時期:2023年10月)によれば、2023年時点での一般家庭に眠る不要品(1年以上利用していない商品)は、約67兆円の規模にのぼるとされています。これらに加え、わが国における高齢化・人口減少という人口動態を背景に、これまでは「潜在ニーズ」として存在していた特に高齢者が保有する物品を中心に、処分・売却ニーズが徐々に顕在化するものと認識しております。 これらの事業環境を背景に、さらなる買取件数および買取1件あたり仕入単価の伸長を図り、潜在的な買取ニーズを掘り起すことで、当該事業の拡大を図りたいと考えております。 ・メディア事業(「賢い消費」に資する有益な情報を提供するインターネットメディアの運営) インターネット関連のサービスをはじめ、情報技術の進展に伴い多様化・細分化する消費者ニーズに対応する商品・サービスが登場しております。こうした環境を踏まえ、当該商品・サービスの利用につながるコンテンツを拡充し、送客力を強化することにより、従来の通信系メディアを中核とした収益構造から、新分野を含めた、多角的で消費者嗜好の変化に柔軟に対応できる安定的収益構造への移行が可能であると見込んでおります。なお、メディア事業については、2026年6月期よりその機能をネット型リユース事業およびモバイル通信事業へ再編・統合することにより、一貫した顧客体験の提供を実現することで両事業の提供価値の最大化を目指します。 ・モバイル通信事業(通信費の削減に資する低価格かつシンプルで分かりやすい通信サービスの販売) 昨今の5Gインフラの整備進展や5G対応端末の普及に伴い、通信環境整備ニーズは引き続き安定的に存在するものと考えております。当該市場環境を背景に、当社グループが展開するサービスの特徴であるシンプルかつ分かりやすい料金プランを前面に打ち出し、加えて集客基盤を拡充することで、周辺ニーズを含めた顧客需要の安定的な取り込みが可能であると見込んでおります。 今後も、それぞれの事業の強みを伸ばしながらも、経営基盤の拡充を図りつつ、更なる業容の拡大を目指してまいります。 (3) 目標とする経営指標 当社グループは、これまでネット型リユース、メディア、モバイル通信の3つの事業セグメントで事業を展開してまいりましたが、2026年6月期より一層の集客力強化等を目的に、メディア事業をネット型リユース・モバイル通信各事業へ再編・統合し、特に基幹事業であり拡大期にあるネット型リユース事業について、これまでの先行投資期間を経て一層の業容拡大を目指し、今後は売上の伸長に伴う販管費率の相対的低下により、利益拡大を図る投資回収フェーズへ移行させる計画です。そのため、当社グループは売上総利益および販管費率を重要な経営指標として位置付け、売上総利益の伸長による利益額の増大を重視し事業を推進してまいります。 (4) 経営戦略及び対処すべき課題 当社グループは、その基幹事業であるネット型リユース事業において個人向けリユース分野における業容を拡大することにより、成長を続けるリユース市場での当社のプレゼンス確立を図ることとしております。 2026年6月期においても計画に沿った成長を遂げるべく、以下の課題に真摯に向き合い、ビジョンに掲げる「持続可能な社会を実現する最適化商社」の実現に向けて企業価値の最大化に取り組んでまいります。 ① ネット型リユース事業の再拡大 当社グループの企業価値向上に向けては、基幹事業であるネット型リユース事業のさらなる拡大がその基礎的な条件であると認識しております。そのために、商材ごとに以下の点に注力し、収益性の向上に努めてまいります。 ・個人向けリユース商材 当期におきましては、前期に引き続き買取チャネルの最適化といった生産性向上策を進めるとともに、対応要員の再配置および要員あたりの生産性向上のためのDX施策をより一層推進しました。また、当期から本格的に業務へのAI活用の取組みを進め、業務効率化による利益体質の強化を推し進めました。こうした取組の結果、個人向けリユース分野における収益力は着実に向上し、当期における収益進捗は順調に進みました。今後につきましては、生産性の改善を主眼に置いたこれらの取組をより強固なものとし、売上規模の拡大はもとより、より収益性を意識した事業展開に向けて努めてまいります。 ・マシナリー(農機具)商材 当社グループでは、2017年より戦略的商材としてマシナリー商材の取扱い拡充を図ってまいりました。マシナリー商材については、依然として海外からの購買需要が底堅いことに変わりないものの、当期においては夏をピークに起きた海上運賃の高騰により買い控えが生じその伸び率が鈍化しました。また、輸出における海上輸送の分野においていわゆるコンテナ船の抜港(船が入港予定だった港を飛ばすこと)が増加しつつあり、在庫高に占める、受注後出港待ち(売上計上待ち)の一時在庫の割合が大きくなっております。このような状況に対処するため国内法人との取引拡大に注力するなど販売における国内外比率の見直しや商品利益率の管理体制の見直しといったオペレーションの再構築を進めており、2026年6月期よりマシナリー商材につきましては、事業シナジーの一層の強化と顧客接点の最大化を通じたクロスバイ機会の創出を目的に、個人向けリユース商材の一つとして統合し、共通する顧客基盤およびマーケティング手法を活用した追加商材の買い上げ促進等、より効率的かつ収益性の高い事業運営体制に再構築することを計画しております。 ② モバイル通信事業 ・モバイル通信事業のサービス強化 モバイル通信事業では、通信費の削減に資する低価格かつシンプルで分かりやすい通信サービスを展開し、モバイルデータ通信のサービスを提供しております。当期においては5G新規回線の契約獲得に向けて、メディア事業との連携をはじめ、積極的なWebマーケティングによる集客強化を図るとともに、ユーザーの利用状況に合わせた付帯オプションのラインナップを充実させることにより、1回線当たりから得られる利用料金の向上に取り組みました。今後におきましては、引き続き新規回線契約の獲得を強化しつつ、ユーザーのニーズにマッチしたオプションメニューの拡充や新たな料金プランの開発、固定回線サービスの新規展開等により、中長期的なストック収益基盤拡充に努めてまいります。 ③ 当社グループ全般 ・優秀な人材の確保・育成と組織体制の強化 今後のさらなる事業拡大を目指すために、優秀な人材の確保及び育成が必要不可欠であると認識しております。社員の給与水準の向上や教育研修体制の整備、社内コミュニケーションの活性化、福利厚生の充実等によって人材の定着と能力の底上げを行うとともに、積極的な採用活動を通じて、当社グループの企業理念・風土に合致した優秀な人材の確保を進めてまいります。また、業容の拡大に応じた適切な権限委譲と事業執行状況の管理監督による組織体制の強化及び国籍・性別を問わず最適な人員配置を実施してまいります。 ・経営管理体制の強化 既存事業に加え、新規事業やサービスの展開が加速し、多角期を控える当社グループにおきましては、経営の公正性・透明性・継続性を確保するための更なる管理体制の強化が重要な課題であると認識しております。業容の拡大と共に組織規模が拡大する中、事業運営における生産性の向上に向けた各種業務のデジタルシフト、業績管理手法の刷新をはじめ、コーポレートガバナンス・コードへの適合状況の確認や内部統制に資する業務プロセスの整備・運用、必要に応じた是正活動を定常的に行うことで、より透明性が高く健全な経営管理体制を構築してまいります。
事業等のリスク8,405字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項として、以下のようなものがあると考えられます。また、必ずしもリスク要因に該当しない事項につきましても、投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から、以下に記しております。当社グループにおきましては、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び万が一発生した場合の迅速な対処に努める方針ではありますが、当社の株式に関する投資判断は、本項並びに本書における本項以外の記載内容も併せて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、以下の事項につきましては、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生可能性があるすべてのリスクを網羅しているものではありません。 (1) ネット型リユース事業 ① リユース品の確保について 当社グループの事業において、リユース品の買取は収益基盤の源泉をなすものであります。当社は、盤石な買取基盤を形成すべく、買取に関するインターネットサイトのWebマーケティングに注力し、それに応じた種々の広告宣伝活動により知名度・認知度の向上を図っております。また、実際の買取においては顧客の利便性向上を主眼に置き、顧客のニーズに効率よく対応できるようコンタクトセンターを設置し、電話やメールでの事前査定を行っている他、宅配買取、店頭買取、出張買取により買取仕入チャネルの多様化を図っております。しかしながら、今後における景気動向の変化や競合の出現等による買取価格の上昇、新品商品の流通状況、顧客の消費マインドの変化等によって、質・量ともに安定的なリユース品の確保が困難になる可能性があります。 ② 盗品の買取について リユース市場の成長、リユース商品の流通量増加に伴い、盗品の売買が社会的な問題となっております。当社グループは少しでも盗品と疑わしい商品については買取を控え、警察当局とも密に連携を図る等、盗品の流通を阻止すべく事業を展開しております。また、古物営業法遵守の観点から、古物台帳(商品の買取記録を詳細に記載した台帳)を業務システムと連携させることで、盗品買取が発生した場合にも適時適切に警察当局の捜査に協力し、盗品を被害者へ無償返還できる体制を整えております。しかしながら、事業特性上、盗品の買取を完全に防止することは困難であり、盗品の買取による仕入ロス(古物営業法上、本来の所有者に対して無償返還義務が生じるため)や当該トラブル発生に起因した当社への信頼低下により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ コピー品の買取について 当社グループが取り扱う商品の中で、バッグ、時計等、いわゆる「ブランド品」については、著名ブランドのコピー商品が広範に流通しており、社会的な問題となっております。当社グループにおいては、日頃より鑑定スタッフの教育研修・育成を行い、また、当社はAACD(日本流通自主管理協会、「偽造品」や「不正商品」の流通防止と排除を目指して、1998年4月に発足した民間団体)へ加盟し種々の情報を把握することで、コピー品の買取仕入撲滅に努めております。しかしながら、事業特性上、コピー品に関するリスクを完全に排除することは困難であり、当該トラブル発生に起因した当社への信頼低下により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 感染症及び自然災害等による影響について 当社グループでは、新型コロナウイルス感染症のような感染症の拡大が発生した場合、それに伴う経済活動の制限や外出自粛要請等により、店舗営業時間の短縮や出張買取の一部制限を余儀なくされ、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。また、これに類する事態やその他自然災害が発生した場合、営業活動に支障をきたす可能性があります。 ⑤ EC関連市場について 当社グループは、「ネット型リユース事業」として、インターネットに特化したリユース事業を運営しており、そのため、ECの更なる普及が当社グループの成長に向けた基礎的な条件であると認識しております。経済産業省の調べによると、消費者向けECの市場規模は2023年度で約24.8兆円(前年比9.2%増)となっており、EC市場規模はここ数年連続して拡大を示しております。しかしながら、ECの歴史は比較的浅く、その将来性には不透明な部分があり、急激な普及に伴う弊害の発生や、それに伴う新たな規制の導入、その他予期せぬ事象の発生によって、ECの市場規模が順調に成長しない場合、当社グループの事業展開、業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ リユース業界の状況について 当社グループが属するリユース業界は、そのニーズの高まりから昨今、フリマアプリの台頭等が見受けられるなど新規参入が目立ってきております。当社グループは、インターネットに特化したリユース事業という独自のビジネスモデルを展開しており、Webマーケティング、IT、オペレーションという特徴を生かしながら強固な参入障壁の構築に努めておりますが、業界内における競争が激化した場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 特定のサービスへの依存について 当社グループにおけるネット型リユース事業の売上の過半数は、LINEヤフー株式会社が運営する「Yahoo!オークション」を通じたものとなっております。一方で在庫連動システムの開発・運用や、その他販売チャネルの開拓を推進し、マーケットプレイスを介さない直接販売を含み、本書提出日現在では6つの販売チャネルを確保しており、また、今後の成長に向けて第2第3の柱を確立すべく、新規事業開発に努めております。これらの開発により、販売チャネルの適正化及び特定サービスへの依存度低下に努めておりますが、同社による「Yahoo!オークション」サービスの廃止等、現段階において予見されていない事象の発生によって、「Yahoo!オークション」が販売チャネルとして利用できない事態が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 海外販売先との取引について 当社グループのネット型リユース事業の内、マシナリー(農機具)商材については、海外顧客への輸出販売を行っております。従いまして、当社が輸出取引を行う国及び地域における政治・経済情勢の変化や社会的混乱の発生、予期せぬ法律や規制の変更等のカントリーリスクを有しております。当社は、海運や通関事業者との綿密な情報連携や日々の情報収集により、適切に対応することでリスクヘッジを行っておりますが、このようなリスクが顕在化し当該地域における輸出取引の継続が困難となった場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 海運市場の需給逼迫について ネット型リユース事業の成長拡大に向けて、マシナリー(農機具)商材の取扱量拡大を図っており、今後の更なる拡大においては、日本製中古農機具の海外への輸出量の拡大が欠かせない要件となります。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い発生した世界的な海運コンテナの需給逼迫や地政学リスクの顕在化等、これに類する海運市場の不安定化が生じた場合、一部輸出国への出荷遅延等に起因した輸出量の減少等によって、業績に影響を与える可能性があります。 (2) モバイル通信事業について ① 通信回線提供企業からの調達について モバイル通信事業では、インターネット接続サービスの提供のために利用する回線を通信回線提供企業より調達しております。今後、契約終了や契約内容変更などの事態が発生した場合、当社の営業戦略や価格政策の見直しが必要になる可能性があり、その内容によっては当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 また同様に、通信端末のサプライチェーンに混乱が生じた場合、通信端末の在庫が逼迫し、適時に顧客に供給できないことによる事業機会の逸失により、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 通信回線等の外部への依存について 当社グループは、モバイル通信サービスの提供にあたり、独自の通信設備を持たず、外部から通信回線等の仕入を行い、当社グループのプラットフォームにおいてサービスを提供しております。 そのため、通信回線提供企業から提供される通信回線等が長期にわたり中断する等の事象が発生した場合、当社グループの財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、何らかの要因による通信回線提供企業との取引関係の悪化等の理由により、通信回線等の仕入に影響があった場合には、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 競争環境について 当社グループが提供するモバイル通信サービスは、現在の競合に加え、今後の更なる新規参入による競争激化が予想されます。当社グループは、サービス提供価格、通信速度及び通信品質、付加サービス等の差別化等の取り組みを行っており、今後も更にサービスの向上、ブランド力の強化を図ってまいります。 しかしながら、異業種からの新規参入者等を含め競合他社との競争激化による収益力の低下や、広告宣伝費の増加等により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) デジタルマーケティングについて ① 検索エンジンからの集客について インターネットユーザーの多くは、検索サイトを利用して必要な情報を入手しているため、当社グループが運営するサイトへのユーザーの流入効率は、検索エンジンの表示結果や利用状況等に大きく影響されます。当社グループにおきましては、かねてよりユーザーの消費行動に資するコンテンツ提供、利便性の高いサイト構成に努めておりますが、今後、検索エンジン運営者による検索アルゴリズムの変更に際しての当社の対応遅延等により、検索結果の表示が当社グループにとって有利に働かない状況が生じる可能性があります。そのような状況に至った場合には、当社グループが運営するインターネットサイトの集客効率が低下し、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。 ② 情報価値の低下について 当社グループでは、編集記者によって執筆・編集された専門性の高い記事を、ウェブサイトに掲載することで情報を提供するメディア事業を展開しており、専門性の高い記事を生産できる人材の確保と育成、仕組み・ノウハウの共有化を通して、コンテンツ品質の維持・向上を図っております。しかしながら、昨今ではソーシャルメディアによる企業や個人の情報受発信力が高まっており、その結果、当社グループの運営するメディアの情報価値が相対的に低下し、当社グループの提供する情報の価値が比例して低下した場合、当社グループの事業及び業績に大きな影響を与える可能性があります。 ③ コンテンツの信頼性について 当社グループのメディアに掲載するコンテンツの制作に関わる関係者には法令遵守の徹底に加え、所定のルールに従い掲載前のコンテンツのチェックを入念に実施するなどして編集業務を行うよう努めております。また、各領域における関連法令に抵触することがないよう、加えてコンテンツの信頼性を確保できるよう、専門家と連携を図りながら監修体制を導入しております。 しかしながら、何らかの理由により正確性、公平性に欠けたコンテンツが掲載された場合、コンテンツの信頼性が低下することで、当社の業績及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ サイト機能について 当社グループは、ユーザーのニーズに対応するため、ユーザーへの情報提供方法や、コンテンツ(例:口コミ情報)の拡充等はインターネットメディアごとに市場の環境変化等に即し行っております。 しかし、今後において、有力コンテンツの導入やユーザーのニーズの的確な把握が困難となり、十分な機能拡充に支障が生じた場合、当社の業界における競争力が低下し当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑤ 競争環境について 当社グループが展開するオンラインメディアについては、既に複数の競合が存在しており、今後も新たな競合事業者が増加することが予想されます。当該事業環境の下、当社グループにおきましては、編集記者によって執筆・編集された専門性の高い記事の質の高さと量の豊富さ、速報性を維持しつつ、顧客ニーズに対応したサービスの開発等を進め、他社との差別化を図ることで競争優位性を高めるよう努めております。しかしながら、競合事業者によるサービス改善、新しいビジネスモデルの登場、競合事業者の一層の増加、強い影響力を持つ大手企業の参入等により、当社のサービスが競争力を失った場合等には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (4) ITシステムについて ① システムトラブルについて 当社グループのビジネスプロセスは、自社開発のITシステムに依存しております。当該システムの可用性を堅牢に担保すべく、複数のWebサービスを利用し、万が一の際のバックアップ体制を整えております。しかしながら、自然災害、火災、コンピュータウィルス、通信トラブル、第三者による不正行為、サーバーへの過剰負荷、人為的ミス等あらゆる原因により当該システムが正常に稼働できなくなった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 技術革新について 当社グループが事業を展開する上での土台となるIT、インターネット関連業界は、極めて早いスピードで技術革新が続いております。当社グループにおきましては、それらの技術革新による急速な変化に対応すべく、先端的な技術の知見やノウハウの蓄積、更には優秀な技術者の採用を推進する等、積極的な対応に努めております。しかしながら、技術革新への対応が遅れ、当社グループの技術的優位性やサービス競争力の低下を招いた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 法的規制について ① 古物営業法について 当社グループの事業特性上、ネット型リユース事業で取り扱う商品は「古物営業法」の定める「古物」に該当するため、当社グループの事業運営については同法の規制を受けており、当社グループの事業所は、所在する各都道府県公安委員会からの許可に基づいて営業を行っております。当社グループは同法に定められている買取依頼者の本人確認、古物台帳の管理の徹底等、同法を遵守した営業活動を行っており、設立以来から本書提出日現在までの間、違反の事実は存在しておりません。また、同法に関する社内教育を徹底し、適宜、理解度調査のための社員試験を実施する等、事業継続に支障をきたす事象発生は無いものと認識しております。 しかしながら、今後、同法に抵触するような事件が発生し、許可の取り消し等が行われた場合には、当社グループの事業活動に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ② 個人情報保護法について 当社グループの事業特性上、また、古物営業法に関する規制により、商品の買取仕入にあたって、個人情報の取得を行っており、当社グループはこれらの個人情報を電磁的方法により、データベース化し、記録・保管しております。また、商品の販売・発送においても同様に個人情報の取得を行っております。当社グループは社内規程、業務マニュアル等のルールの整備、物理的な管理・監視体制の強化、社員教育の徹底、ITシステムのセキュリティ強化等により、これらの個人情報が社外に流出しないよう、管理を徹底しております。しかしながら、今後、個人情報の流出が発生した場合、社会的信用の失墜や当該事象に対する多額の経費発生等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ その他の法的規制について 当社グループではインターネットを活用した通信販売を行っており、「特定商取引に関する法律」による規制を受けております。近年、インターネット上のトラブルへの対応として、インターネット関連を規制する法整備が進んでおり、新たな法令等による規制や既存法令等の改正等がなされた場合、当社グループの事業が制約を受ける可能性があり、その場合、当社グループの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 事業体制について ① 人材の確保及び育成について 当社グループにおいて優秀な人材の確保、育成及び定着は今後の継続的な成長を実現させるための重要課題であります。新卒・中途を問わず、積極的な採用活動を通じ、優秀な人材の確保・育成に努め、また、明確なビジョン・行動指針の下、定期的な社内研修や人事制度、福利厚生の拡充等、定着率の向上を図っております。しかしながら、当社グループが求める人材を計画通りに確保できなかった場合、また、育成した役職員が社外に流出した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 特定人物への依存について 当社の代表取締役社長である小林泰士は、当社の創業者であり、創業以来代表取締役社長を務めております。当社グループにおきましては、優秀な人材の採用・育成をはじめ、業務プロセスの標準化等を推進することにより、一個人の属人性に依存することのない組織的な事業経営体制を構築しておりますが、同氏の新聞、雑誌等各種メディアへの露出は、現在の当社グループのブランド形成という側面におきまして重要な役割を果たしております。当該側面におきましても組織的な形成を実現すべく体制強化を図っておりますが、何らかの理由により同氏が当社グループの業務を継続することが困難となった場合、当社グループの事業推進等に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 固定資産の減損会計について 当社グループは、有形固定資産やのれん等の固定資産を保有しておりますが、これらの資産については、現行の会計基準に従い減損会計を適用しており、当該資産から得られる将来キャッシュ・フローの金額によって資産の帳簿価額の回収可能性を検証し、減損処理が必要な資産については適切に処理を行っております。しかしながら、経営環境の著しい悪化や当該資産に係る事業の収益性の低下等により、投資額の回収が見込めなくなった場合、固定資産の減損会計の適用による減損損失が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) その他 ① 配当政策について 当社では、株主に対する利益還元を重要な経営課題の一つとして位置付けております。現在、当社グループは成長拡大の過程にあり、経営基盤の強化及び積極的な事業展開のために内部留保の充実を図り、財務体質の強化と事業拡大に向けた投資を進めております。これにより、さらなる事業拡大を実現することが株主に対する最大の利益還元につながると考えております。 また、今後に関しましては、こうした業績伸長による企業価値そのものの向上を目指す方針に変わりはないものの、業績進捗の節目節目で、配当開始時期の検討等、具体的な株主還元の計画についても議論を進める方針です。 ② 繰延税金資産の回収可能性について 当社グループは、将来の課税所得に関する予測・仮定に基づき、繰延税金資産の回収可能性の判断を行っておりますが、将来の課税所得の予測・仮定が変更され、繰延税金資産の一部または全部が回収できないと判断された場合、繰延税金資産は減額され、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ③ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、当社役員、従業員に対するインセンティブを目的として、新株予約権を付与しております。 これらの新株予約権が行使された場合には、当社の1株当たりの株式価値が希薄化することになり、将来における株価への影響を及ぼす可能性があります。 なお、当事業年度末日現在、これらの行使可能な新株予約権による潜在株式数は218,200株であり、発行済株式総数5,351,800株の4.08%に相当します。なお、新株予約権の詳細については、「第4 提出会社の状況 1 株式等の状況 (2)新株予約権等の状況」に記載のとおりであります。
経営成績の分析 (MD&A)8,552字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当社グループは「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、多様化する消費行動や様々な消費スタイルに対し、個々人そして一部の商品・サービスにおいては事業者や法人にまでその枠を広げ、インターネットを通じて最適な消費の選択肢を提供するべく事業を推進しております。 当社グループは、2023年8月14日にローリング方式による中期経営計画を公表し、最終年度(2026年6月期)において売上高300億円、営業利益20億円の達成を目指してまいりました。これらの目標達成に向け、主として個人向けリユース分野の成長を推進し、拡大を続けるリユース市場におけるプレゼンス確立を目指してきたところでありますが、その後、中期経営計画策定時に想定していた外部環境や事業前提に変化が生じており、特にもう一つの成長の軸と位置付けていたマシナリー(中古農機具)分野においては、海上輸送等の問題から海外販売の動向が安定せず、足踏みが続いております。その結果、当初掲げた2026年6月期の中期経営計画目標(売上高300億円、営業利益20億円)については、現時点において達成が困難な状況となっているものの、モバイル通信事業が想定を上回る成長を遂げているほか、複数の事業分野において新たな成長機会が見えつつあります。 このような状況下、当社グループは当連結会計年度において以下のような取組を行いました。 報告セグメント   取組の内容 ネット型リユース事業   (個人向けリユース分野)・商材、物量に応じた最適な買取チャネルの見直しおよび要員配置の最適化・出張買取におけるコンサルティング営業の強化・生産性向上を目的とした各種DX施策の推進(オートコールシステムのバージョンアップ、買取業務の一部省人化、一部業務へのAI導入による業務効率向上)・主要商材(中古スマホ・タブレット)の買取強化による量的拡大(農機具分野)・国内法人との取引規模拡大(国内向け展示商談会の実施等)・海外越境ECサイトのユーザビリティ向上(おいくら分野)・リユースプラットフォームとして収益基盤の拡充に向けたシステムバージョンアップ・官民一体でのSDGsの実現(不要品の二次流通促進による廃棄物の削減および環境負荷軽減)に向けた地方自治体との連携・新規加盟店の獲得に重点を置いた営業活動の実施 メディア事業   ・検索エンジンアルゴリズムに対応した掲載記事のメンテナンスおよびコンテンツの見直し、並びにモバイル通信および自動車買取に関する新規メディアの立上げ・育成・当事業の再成長に向けた動画メディアへの進出 モバイル通信事業   ・認知広告のほか主にネット広告を通じた、ニーズにマッチしたシンプルでわかりやすい料金プランの訴求による新規回線契約獲得・ユーザーの利用シーンと親和性が高いオプションプランの追加によるオプション付帯率の向上(回線あたり単価の向上)・既存回線契約者に対するプラン変更(4G→5G・5GNSA→5GSAへのアップグレード)訴求によるユーザーの回線契約期間の長期化と解約抑止・解約時における新たな収益機会の創出(解約理由に応じた新プラン案内等) これらの取組の結果、売上高は24,771,890千円(前期比30.3%増)、営業利益は625,635千円(前期比109.4%増)、営業外収益としてデリバティブ解約益を計上したこと等により経常利益は684,422千円(前期比1,593.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は484,710千円(前期は476,300千円の損失)となりました。 ② セグメント別の状況 ・ネット型リユース事業 当セグメントでは、販売店舗を有せずインターネットに特化したリユース品の買取及び販売に関するサービスを展開しており、当社グループの基幹事業であります。 買取においては「高く売れるドットコム」を総合買取サイトの基軸とし、商品カテゴリー別に分類された複数の買取サイトを自社で運営しております。販売において「Yahoo!オークション」はじめ、「楽天市場」、「Amazon」、「メルカリ」、自社ECサイト「ReRe(リリ)」など複数サイトへ同時出品し、インターネットを通じて商品を販売しております。主に「大型」「高額」「大量」といった、CtoC(個人間取引)では梱包や発送が難しい商品を取扱い、CtoBtoCというプロセスで当社が取引に介入することで、品質担保をはじめ、リユース品の売買に対して顧客に安心感を提供しております。近年ではこれらで培ったナレッジ・ノウハウを元に農機具分野へ参入し、国内のみならず農機具輸出事業を展開するなど、既存事業とのシナジーを活かして商材の多様化に努めております。また、リユースプラットフォーム「おいくら」(全国のリユースショップが加盟し、売り手である一般消費者と買い手であるリユースショップをマッチングするインターネットプラットフォーム)の基盤拡充に向けた施策を行っております。 当連結会計年度の各分野における状況は、以下のとおりであります。 (個人向けリユース分野) 前期に引き続き買取チャネルの最適化といった生産性向上策を進めるとともに、対応要員の再配置および要員あたりの生産性向上のためのDX施策をより一層推進しました。また、当期から本格的に業務へのAI活用の取組みを進め、業務効率化による利益体質の強化を推し進めました。こうした取組の結果、個人向けリユース分野における収益力は着実に向上し、当連結会計年度における収益進捗は順調に進みました。 (農機具分野) 中古農機具については、依然として海外からの購買需要が底堅いことに変わりないものの、当連結会計年度においては夏をピークに起きた海上運賃の高騰により買い控えが生じ、その伸び率が鈍化しました。また、輸出における海上輸送の分野においていわゆるコンテナ船の抜港(船が予定されていた寄港をとりやめること)が増加しつつあり、受注後出港待ち(売上計上待ち)の在庫が増加しました。このような状況に対処するため国内法人との取引拡大に注力しましたが、販売における国内外比率の見直しや商品利益率の管理体制の見直しといったオペレーションの再構築に想定より時間を要しており、当連結会計年度における農機具分野の業績は、減収減益となりました。 (おいくら分野) 「おいくら」については、リユースプラットフォームとしての中長期的な収益基盤拡充に向けたシステムバージョンアップや官民協働でのSDGsの実現(不要品の二次流通促進による廃棄物の削減及び環境負荷軽減)に向けた地方自治体との連携を推進し、その連携数は当連結会計年度末日現在で、263自治体(前期比121自治体の増加)となり、人口カバー率(日本の総人口に占める連携自治体の人口合計)は42.6%となりました。こうした買取依頼件数増加のための取組みや自社オウンドメディアを活用した加盟店獲得策を取ったことから、加盟店数および売上高は引き続き順調に推移しました。 これらの結果、売上高は12,461,458千円(前期比13.0%増)、セグメント利益は940,652千円(前期比69.6%増)となりました。 ・メディア事業 当セグメントでは、賢い消費を求める消費者に対し、その消費行動に資する有益な情報をインターネットメディアで提供するサービスを展開しており、以下の10メディアを運営しております。 ・モバイル通信に関するメディア   :「iPhone格安SIM通信」「SIMCHANGE」「カシワン」 ・モノの売却や処分に関するメディア   :「高く売れるドットコムMAGAZINE」「おいくらMAGAZINE」 ・モノの購入に関するメディア   :「ビギナーズ」 ・モノの修理に関するメディア   :「最安修理ドットコム」 ・中古農機具の買取・販売プラットフォーム:「中古農機市場UMM」 ・クルマに関するメディア   :「カーウルトラ」「Motorz」 当連結会計年度におきましては、前期に発生した、主にGoogle社が実施した検索エンジンのコアアルゴリズムの変更により、主要メディアの検索ランキングに影響が生じたことにより、全体としてのPV(ページビュー)数が大きく変動しました。こうした状況を受け当期においては、新動画メディア「Motorz」の展開をはじめ、検索以外での流入ルート確保にも取り組み、収益チャネルの多様化を図りはじめました。検索依存からの脱却を目的としたこれらの施策は効果を発揮しつつあります。しかしながら、前期末から現在にかけて被った検索トラフィックの減少が通期業績に与えた影響は大きく、前期比では減収減益となりました。 これらの結果、売上高は566,167千円(前期比15.0%減)、セグメント利益は284,394千円(前期比17.1%減)となりました。 ・モバイル通信事業 当セグメントでは、連結子会社の株式会社MEモバイルが、通信費の削減に資する低価格かつシンプルで分かりやすい通信サービスを展開しており、主力サービスとして、「カシモ(=”賢いモバイル”の略称)」というブランド名のもと、主にモバイルデータ通信のサービスを提供しております。 当連結会計年度におきましては、メディア事業との連携強化により自社通信メディアからの送客を図るとともに、他社が運営するメディアの積極的活用を図ったことから、引き続き新規回線の獲得数は好調に推移しました。一方で、解約理由の分析を進めることにより新たにWiMAXから光回線への切替案内を開始するなど、解約時における収益機会の創出を図りました。また、ユーザーの利用状況に合わせた付帯オプションのラインナップを充実させることにより、1回線当たりから得られる利用料金の向上に取り組みました。今後とも、当セグメントにおいては、契約回線数の積み上げによる安定的なストック型収入(ユーザーとの契約期間において月ごとに計上される収入)の確保と、新規回線獲得によるショット型収入(新規回線獲得時に一括して計上される収入)の確保により収益拡大を図ってまいります。 これらの結果、売上高は11,849,533千円(前期比60.2%増)、セグメント利益は552,280千円(前期比21.0%増)となりました。 ③ 財政状態の状況 (資産の部) 当連結会計年度末の総資産については、前連結会計年度末に比べて893,416千円増加し、6,238,459千円となりました。 これは主にデリバティブ解約益の計上等に伴う現金及び預金の増加224,096千円および未収入金の増加に伴う流動資産その他勘定の増加92,789千円や、売掛金の増加579,640千円があった一方で、商品の減少169,429千円があったことによるものであります。 (負債の部) 当連結会計年度末の負債については、前連結会計年度末に比べて285,817千円増加し、4,324,774千円となりました。 これは主に、買掛金の増加192,102千円や、未払法人税等の増加89,850千円および未払消費税等の増加に伴う流動負債その他勘定の増加87,692千円、未払金の増加56,477千円があった一方で、短期借入金の減少133,336千円があったことによるものであります。 (純資産の部) 当連結会計年度末の純資産については、前連結会計年度末に比べて607,598千円増加し、1,913,684千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加482,471千円および非支配株主持分の増加126,498千円があったことによるものであります。 ④ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、1,710,882千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、482,470千円の資金の増加(前連結会計年度は424,117千円の資金の減少)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益698,850千円を計上するとともに、売上債権の増加579,640千円および棚卸資産の減少174,343千円並びに仕入債務の増加192,102千円があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、51,204千円の資金の減少(前連結会計年度は230,225千円の資金の減少)となりました。これは主にデリバティブ解約による収入69,300千円があった一方で、本社移転に関わる有形固定資産の取得による支出65,038千円およびメディア事業再編に関わる事業譲受による支出65,000千円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、196,566千円の資金の減少(前連結会計年度は495,628千円の資金の増加)となりました。これは主に短期借入金の減少(純額)133,336千円およびコミットメントライン設定に関わるアレンジメントフィー等の支払額38,997千円の支出並びにリース債務の返済による支出30,864千円があったことによるものであります。 ⑤ 生産、仕入、受注及び販売の状況 (生産実績) 該当事項はありません。 (仕入実績) 当連結会計年度における仕入実績を示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(千円)   前年同期比(%) ネット型リユース事業   7,447,227   110.1 モバイル通信事業   8,561,030   158.8 合 計   16,008,257   131.7 (注) 金額は、仕入価格によっております。 (受注実績) 該当事項はありません。 (販売実績) 当連結会計年度における販売実績を示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) ネット型リユース事業   12,460,726   113.0 メディア事業   463,349   79.6 モバイル通信事業   11,847,813   160.1 合 計   24,771,890   130.3 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社ネットワークコンサルティング   2,370,548   12.5   1,183,271   4.8 株式会社セレクトネットワーク   ―   ‐   3,597,981   14.5 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による、当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者はこれらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項 会計方針に関する事項」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、ネット型リユース事業が順調に伸長する一方で、モバイル通信事業が大きく収入をけん引し、24,771,890千円(前期比:30.3%増)となりました。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は16,239,748千円(前期比:34.6%増)、売上原価率は65.6%(前期比:2.1ポイントの悪化)となりました。これは主に、当連結会計年度におきまして、ネット型リユース事業において比較的利益率の低い高額商材の取扱量が増えたことや、相対的に粗利率の低いモバイル通信事業の収入が連結売上高に占める割合が増したことによるものであります。これらのことにより、売上総利益は8,532,141千円(前期比:22.9%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は7,906,505千円(前期比:19.0%増)となりました。これは主に、売上高の伸長に伴い変動費が増加した一方、前期より取り組んできた各種生産性向上策の進捗により販管費率が31.9%(前期比:3.0ポイントの改善)と大きく改善したことによるものであります。この結果、営業利益は625,635千円(前期比:109.4%増)となりました。 (営業外損益、経常利益) 当連結会計年度における営業外損益は、営業外収益が156,763千円、営業外費用が97,976千円となりました。営業外収益の主な内訳は株式会社SBI証券との「差金決済型自社株価先渡取引契約」の解約により発生したデリバティブ解約益であります。この結果、経常利益は684,422千円(前期比:1,593.0%増)となりました。 (特別損益、当期純利益、親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における特別損益は、特別利益が15,246千円、特別損失が819千円となりました。特別利益の主な内訳は、純投資目的の非上場株式売却に伴う投資有価証券売却益であります。また、当連結会計年度における法人税等合計は86,880千円となりました。 この結果、当期純利益は611,969千円(前期は371,958千円の損失)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は484,710千円(前期は476,300千円の損失)となりました。 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 (資金需要) 当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、各事業におけるWebマーケティング費用や人件費、ネット型リユース事業、モバイル通信事業における商品の仕入費用、仕入及び販売のための物流費用(梱包資材及び配送関連費用)などの営業費用であります。 設備資金需要としては、新規拠点開設に伴う車両、建物附属設備、備品等の調達、また既存施設の設備更新、保守への投資やシステムの改修などソフトウエア開発による投資などがあります。 その他、事業買収関連の資金需要が挙げられます。 (財務政策) 当社グループの運転資金については、主に自己資金および短期借入金により充当しております。当連結会計年度末の現金及び現金同等物は1,710,882千円となり、現段階におきましては、将来資金に対して必要十分な財源及び流動性を確保しているものと判断いたしております。 また、設備資金についても同様に自己資金により充当することを基本方針としておりますが、大型の設備投資案件や買収案件等が発生する場合におきましては、金融機関からの借入による資金調達を検討・実行いたします。 ④ キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ④ キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 (3) 経営戦略の現状と見通し 経営戦略の現状と見通しについては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 (4) 経営者の問題認識と今後の方針について 経営者の問題認識と今後の方針については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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