本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

コックス

COX CO.,LTD.9876 · Standard · 小売業

イオングループ傘下で衣料品専門店を展開する小売企業。ショッピングセンターへの出店を軸に、婦人・紳士・子供服を販売する。

概要

コックスは、イオングループに属する衣料品専門店チェーンである。1973年にジャスコ(現イオン)の婦人衣料品部門を分離して設立され、現在は「ikka」「LBC」などのブランドを展開する。2026年2月期の連結売上高は150億円、従業員288名。東京都中央区に本社を置き、国内174店舗とECサイトを通じて販売を行う。

イオングループの専門店事業の中核

コックスはイオン株式会社を親会社とするイオングループの専門店事業を担う。同グループのGMS事業やモール事業と連携し、多くの店舗をイオンリテールやイオンモールのショッピングセンター内に出店している。グループ内での位置づけは、婦人・メンズカジュアル衣料を中心としたSPA型専門店である。事業系統図では、当社及び連結子会社1社(COX(BEIJING)TRADE CO.,LTD.)で構成され、衣料品小売業を営む。

主力ブランドと事業構成

事業は主に「ikka」と「LBC」の2ブランドが柱である。ikkaはファミリー向けカジュアル衣料で売上の約87%(2026年2月期実績130億円)を占める。LBCはライフスタイル提案型で売上高約14億円。その他、EC限定ブランド「TDC」「not」などを展開。商品企画から販売まで一貫するSPAモデルを採用し、直貿・直商流の推進により原価率の維持を図っている。2026年2月期の売上高営業利益率は8.7%に達した。

店舗網とECチャネル

2026年2月末時点で174店舗を運営。既存店売上高は前年比97.5%とやや低調だが、EC売上は前年比102.5%と伸長。自社ECサイトに加え、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」にも「VENCE EXCHANGE」「ikka LOUNGE」が出店している。スマートフォン用「コックスファッションアプリ」を通じたOMO強化として、店頭でのECクーポン配布や会員プログラム刷新を実施。SNS連動広告やインフルエンサー活用も積極的である。

財務状況と収益性

売上高は2013年2月期の234億円から減少傾向にあり、2026年2月期は150億円。しかし、営業利益は13億円、親会社株主に帰属する当期純利益11億円と黒字を確保。売上高営業利益率は約8.7%で、2027年2月期目標の8.54%を達成している。自己資本比率は約70%と財務体質は健全。キャッシュ・フローは営業活動で6億円の収入となり、現金同等物残高は59億円。

業界の中での役割は衣料品小売業(専門店)。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
150億円
営業利益
13億円
営業利益率
8.7%
純利益
11億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01衣料品小売業主力

当社は衣料品専門店を運営し、イオンリテールやイオンモール等のショッピングセンターに入居して衣料品を販売している。グループの総合スーパーとは異なる専門性を活かし、顧客ニーズに応じた品揃えを提供する。

主要顧客イオンリテール、イオンモール

主な製品・サービス3
婦人服
女性向けの衣料品で、流行を反映した幅広いアイテムを扱う。
紳士服
男性向けの衣料品で、スーツやカジュアルウェアなどを展開。
子供服
子供向けの衣料品で、成長に合わせたサイズ展開と機能性を重視。

製品と技術

ファミリーカジュアルブランド「ikka」

「ikka」はコックスの主力ブランドで、婦人・メンズ・キッズの衣料を展開する。SPAモデルにより企画から販売までを自社で管理し、価格と品質のバランスを追求。店舗では「IKKA LOUNGE」「CURRENT」といった派生業態も展開。2026年2月期の売上高は130億円で全体の87%を占める。雑誌タイアップ企画(レディス6回・メンズ2回)を実施し、プロパー販売の強化に努めている。

ライフスタイルブランド「LBC」

「LBC」は「Lbc with Life」を含むライフスタイル提案型のブランド。2026年2月期の売上高は14億円。インフルエンサーを活用したPR活動を精力的に行い、EC売上高は前年比122.7%と大きく伸長した。SNSを通じた新規顧客獲得に成功し、ブランド認知を拡大している。商品は衣料に加え、生活雑貨やインテリア関連も扱う。

情報システムとデジタル技術

1987年に自社開発したPOSシステムに始まり、2003年にはリアルタイム双方向の新ストアシステムを全店に導入。在庫の適正化や発注効率を向上させた。近年はAI画像処理による商品検討効率化や、会員アプリを通じたOMO施策を推進。ECと店舗の連携を強め、自社ECサイトに加えZOZOTOWNなどの外部モールにも出店している。売上管理や在庫管理の高度化により、荒利率の維持・改善に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

衣料品専門店、縮小市場で苦戦

コックスは婦人服・ファミリー向け衣料品専門店を展開するが、市場全体の縮小や競合のトライアルHD等との競争で苦戦。バリューチェーンでは、仕入れから販売まで自社で一貫するが、差別化が難しく、売上高は微増にとどまる。営業利益率8.5%とまずまずだが、今期は売上高減少見込みで、構造改革が急務。

強み

  • 企画から販売まで内製化し、品質とコストをコントロールできる
  • 衣料専門店として比較的高い利益率を維持している
  • 地方のロードサイドを中心に店舗展開し、競合との差別化を図る
  • 長年の営業で地域でのブランド認知度を獲得している

課題

  • 国内衣料市場は人口減少で縮大局面、トップライン成長が困難
  • トライアルHDなど大型ディスカウントストアとの価格競争にさらされる
  • 既存店の売上低迷、新規出店コスト増で収益性改善が課題

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売業の時価総額近傍。太字がコックス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12654アスモ65億円12.5倍
27506ハウス オブ ローゼ65億円3297.6倍
3245AINGS64億円18.2倍
47674NATTY SWANKYホールディングス64億円
59271和心63億円9.7倍
69876コックス62億円5.8倍
73135マーケットエンタープライズ61億円
82796ファーマライズホールディングス61億円52.6倍
99854愛眼61億円36.2倍
103195ジェネレーションパス60億円37.1倍
119976セキチュー59億円14.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

ジャスコ部門分離から専門店チェーンへ(1973~1984年)

1973年5月、ジャスコ(現イオン)の婦人衣料品部門を分離し、大阪市福島区に株式会社エミーズとして設立。資本金3000万円、12店舗でスタートした。翌月には本社を大阪市東区に移転。その後1978年に本社を神戸市東灘区へ移す。1983年にジャスコの子会社となったメンズカジュアル専門店チェーン「コックス」と1984年11月に合併。合併当時のコックスの資本金は1億560万円、店舗数は58店舗。合併により店舗数は70店舗に拡大し、商号を株式会社コックスに変更。本社を静岡県浜松市に移転した。

POSシステム導入と情報化の推進(1987~1994年)

1987年9月、独自のPOSシステムを開発し全店に導入。情報ネットワーク・システムを整備し、在庫管理や販売データの効率的な活用を可能にした。1990年8月、日本証券業協会に店頭登録。1992年6月には初の外債としてスイスフラン建転換社債30百万スイスフランを発行、1994年3月には第1回無担保転換社債50億円を発行し、資金調達を実施した。これらの投資により、情報化と財務基盤を強化した。

SPAモデルへの転換と「ikka」の誕生(2004年)

2004年6月、SPA型ファミリー業態「Ikka」を開発し、第1号店として福岡東店を開設。従来のMDから企画・生産を内製化するSPAモデルへ転換した。同年12月、日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に上場。2003年には東京都江東区に本社機能を移転し、2004年5月には本店も浜松市から江東区に移した。2008年10月には中華人民共和国北京市に100%子会社COX(BEIJING)TRADE CO.,LTD.を設立し、海外調達拠点を確保した。

経営統合と市場再編の時期(2010~2013年)

2010年8月、ライフスタイル・ファッション分野拡大のため株式会社ブルーグラスと合併。同年9月には本社機能を東京都中央区に移転。10月には大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。2013年7月の東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)へ移行。この間、2011年7月に本店も中央区に移転し、現在の所在地となった。

EC強化とデジタルシフト(2013~2014年)

2013年9月、VENCE EXCHANGEが日本最大のファッション通販サイト「ZOZOTOWN」に出店。2014年3月にはikka LOUNGEも同モールに出店し、外部モールチャネルを拡大。同年3月にはスマートフォン用「コックスファッションアプリ」をスタートし、自社ECの強化を図った。近年はインフルエンサーコラボやSNS連動広告の活用、AI画像処理による商品検討効率化など、デジタル技術を駆使した販売施策を推進している。

年表25件を開く

1970年代

  • 1973年5月ジャスコ㈱(現イオン㈱)の婦人衣料品部門を分離し、同社100%出資の子会社として大阪市福島区大開町1丁目11番地に「株式会社エミーズ」を設立する。(資本金3,000万円、店舗数 12店舗)
  • 1973年8月本社事務所を大阪市東区(現中央区)備後町へ移転する。
  • 1975年9月本店所在地が住居表示変更により大阪市福島区大開1丁目8番8号となる。
  • 1978年5月業容拡大に伴い、本社事務所を神戸市東灘区に移転する。

1980年代

  • 1984年11月M&Aメンズ・カジュアル・ファッション分野への事業拡大を図るとともに専門店チェーンとしての企業基盤強化を目的として㈱コックスと合併する。被合併会社の㈱コックスは、1983年7月にジャスコ㈱(現イオン㈱)の子会社となったメンズ・カジュアル・ファッションの専門店チェーンであり、合併当時の同社の資本金は1億560万円、店舗数は58店舗であります。
  • 1984年12月商号変更商号を「株式会社コックス」に変更するとともに、本店及び本社事務所を静岡県浜松市鍛冶町320番地の23へ移転する。
  • 1987年9月POSシステムを開発し、全店にPOS機器を設置するとともに情報ネットワーク・システムを整備・確立する。

1990年代

  • 1990年8月社団法人日本証券業協会に店頭登録銘柄として登録される。
  • 1992年6月初の外債としてスイスフラン建転換社債30百万スイスフランを発行する。
  • 1994年3月第1回無担保転換社債50億円を発行する。

2000年代

  • 2003年11月東京都江東区に本社機能を移転する。
  • 2003年12月リアルタイム&双方向で店舗・本部をネットワークで結ぶ新ストアシステムを開発し全店に導入する。
  • 2004年5月本店を静岡県浜松市から東京都江東区に移転する。
  • 2004年6月SPA型ファミリー業態「Ikka」を開発し、第1号店として「福岡東店(福岡県糟屋郡粕屋町)」を開設する。
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場。
  • 2008年10月中華人民共和国北京市に100%子会社COX(BEIJING)TRADE CO.,LTD.を設立。

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)へ株式を上場。
  • 2010年8月M&Aライフスタイル・ファッション分野への事業拡大と専門店チェーンとしての企業基盤強化を目的として㈱ブルーグラスと合併する。(注)
  • 2010年9月東京都中央区に本社機能を移転する。
  • 2010年10月上場大阪証券取引所(JASDAQ市場)、同取引所ヘラクレス市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)へ株式を上場。
  • 2011年7月本店を東京都江東区から東京都中央区に移転する。
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)へ株式を上場。
  • 2013年9月VENCE EXCHANGEが日本最大のファッション通販サイト「ZOZOTOWN」に出店。
  • 2014年3月ikka LOUNGEが日本最大のファッション通販サイト「ZOZOTOWN」に出店。
  • 2014年3月スマートフォン用「コックスファッションアプリ」をスタート。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高営業利益率2027年2月期まで8.54%
  • 売上高経常利益率2027年2月期まで9.05%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    店舗売上の拡大

    雑誌タイアップ企画の拡大や好立地への移設による坪効率改善、採用強化と販売トレーナー増員・外部研修導入による販売力向上

  2. 02

    EC売上の拡大

    専門人材の確保・育成、自社ECでのOMO強化や会員プログラム刷新、外部モールでのインフルエンサーコラボやSNS連動広告の活用

  3. 03

    荒利率の維持・改善

    商品検討ルール修正やAI画像処理による開発精度向上で正価販売拡大、直貿・直商流推進と取引先絞り込みで原価率維持

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で288人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は511万円で、9期前と比べて+40.5%平均年齢は48.3歳、平均勤続年数は18.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年2月439
2018年2月461
2019年2月449
2020年2月36443.114.6409
2021年2月36344.314.4389
2022年2月35944.815.6343
2023年2月43046.216.8324
2024年2月45747.417.3303
2025年2月49748.118.1288451
2026年2月51148.318.6288451

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率39.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)66.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主な関係会社
  • 国内
    イオン㈱
    千葉市 美浜区 · その他の関係会社
  • 国内
    BLUE GRASS(SHANGHAI) CO.,LTD.
    中華人民 共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は150億円営業利益13億円前期と比べると減収増益で、売上が-2.0%、利益が+0.0%。

売上高
-2.0%
150億円
営業利益
+0.0%
13億円
純利益
-8.3%
11億円
営業利益率
8.7%
前期比 +0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高158億円150億円
営業利益14億円13億円
純利益11億円11億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は38億円、営業利益は3億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は−2.6%、営業利益は−40.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q40512.54
2024年2Q35411.45
2024年3Q3725.42
2024年4Q370
2025年1Q39512.84
2025年2Q37410.84
2025年4Q7745.24
2026年2Q75912.08
2026年4Q7545.33
2027年1Q3837.93

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年2月期からの14期で、売上は234億円から150億円へ64%に減った。直近期の営業利益率は8.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)へ株式を上場。
2013年2月234−8−13
2014年2月217−13−23
2015年2月21720
2016年2月213−2−7
2017年2月21001
2018年2月201−3−7
2019年2月191−11−17
2020年2月171−4−9
2021年2月163−65
2022年2月133−8−14
2023年2月14942
2024年2月1491411
2025年2月15313138.512
2026年2月15013148.711

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高150億円のうち、営業利益として残るのは13億円8.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の7.3%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金38.0%57億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金53.3%80億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.7%13億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
62.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+5.0pt
8.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.9pt
7.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.4pt
11.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年2月期は営業CFが6億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は59億円で、売上の4.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年2月1−80−761
2014年2月−2−120−1448
2015年2月440855
2016年2月−4−40−847
2017年2月220451
2018年2月−1−30−448
2019年2月−13−10−1433
2020年2月−1510−1420
2021年2月71902646
2022年2月−2500−2521
2023年2月12001232
2024年2月12001244
2025年2月10001054
2026年2月6−10559

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は149億円。このうち返さなくてよい自己資本が105億円で、自己資本比率は70.5%(業種中央値47.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年2月2231487566.7
2014年2月2101327863.1
2015年2月2111308161.6
2016年2月1951237263.0
2017年2月1831216266.1
2018年2月1871196863.5
2019年2月154975762.6
2020年2月124774761.7
2021年2月127745358.2
2022年2月95593662.7
2023年2月102633961.3
2024年2月118764264.3
2025年2月132894367.2
2026年2月1491054470.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
44億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-12億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
20億円
在庫として抱えている分
負債合計
44億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
87
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率322社中39位あたり、逆に低いのは売上成長率322社中269位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.0%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
8.7%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
70.5%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-2.0%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥223で、1年前と比べて-3.0%過去52週の値幅のなかでは11%の位置にある。

¥223+0.0%1ヶ月-1.3%1年-3.0%時価総額62億円
過去52週の値幅
安値¥210高値¥324

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)5.8倍
PER (会社予想)5.7倍
PBR0.58倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+2.2%上昇、25日線(227円)を+0.9%上回る。52週高値324円から-29%の水準。週足は底固めの展開。6/26に出来高急増(117,800株)し、安値圏での買い入れ。RSI49で中立。200日線(239円)を下回る。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 90/100)

PERは実績5.7倍、予想5.6倍と同業界平均40.19倍を大幅に下回り極めて割安。PBR0.57倍と著しく低く、株価純資産倍率は1倍を大きく割り込む。ROE11%と収益性は確保しているが、無配当であり配当利回りは0%で同業界平均12.61%と大きく乖離。割安だが株主還元の欠如が懸念。業績安定性はあるものの、成長鈍化が続く可能性がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)5.8倍39.6倍
PER (予想)5.7倍
PBR0.58倍2.44倍
ROE11.0%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、低PERとPBR0.6倍前後で割安に見える一方、成長性が乏しい点にある。強気派は、営業利益率の改善による収益力向上と、低倍率ゆえのバリュエーション修正を期待する。一方、弱気派は、売上高が横ばいで成長が見込めず、同業他社との競争激化や人件費・仕入れコスト上昇が利益を圧迫する可能性を懸念する。現在の株価は業績の伸び悩みを織り込んだ水準であり、大きな上昇は見込みにくいとの見方もある。

プラスに働く材料7
  • 収益性改善

    営業利益率が8.5%と改善、経営効率化が進む

  • 割安な評価

    PER5.7倍、PBR0.58倍は魅力的な水準

  • 安定配当の余地

    無配だが、利益剰余金の蓄積で将来の配当余地

  • PBR0.58倍の解散価値近似通年影響

    1株純資産約381円に対し株価220円、PBR0.58倍は純資産価値を大幅に下回る

  • 予想PER5.6倍の低評価決算発表後影響

    営業利益13億円に対して時価総額61億円、予想PER5.6倍は割安

  • 営業利益率8.67%へ小幅改善通年影響

    売上高が減っても営業利益は13億円を維持、利益率は8.5%→8.67%

  • 1年株価0%の出遅れ修正余地継続影響

    1年間の株価リターンは0%で、安定収益に比べ出遅れ感がある

マイナスに働く材料7
  • 成長性の欠如

    売上高は153億円で横ばい、市場規模の縮小も

  • 競争激化

    同業他社やディスカウンターとの価格競争が激しい

  • コスト増懸念

    人件費・物流費の上昇が利益を圧迫する可能性

  • 無配当で配当利回り0%通年影響

    配当利回り0%、株主への直接還元がなくインカム勢の買いは見込めない

  • 売上高150億円へ3億円減2026年Q2影響

    売上高153→150億円、小売需要の減速が続くリスク

  • 純利益12→11億円と減益通年影響

    純利益は前期比1億円減、コスト上昇で更に減少する可能性

  • 時価総額61億円で流動性薄い継続影響

    外国人保有3.31%、小型株で大口取引により株価が乱高下しやすい

次の決算で確かめる点
売上高成長率
既存店の売上動向と市場シェアの変化を測るため
営業利益率
収益性の改善が続くか、コスト管理の効果を確認
客単価
消費動向や価格戦略の影響を測る指標

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ11,197人。区分でいちばん多いのは事業法人72.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が74.1%を占め、残る25.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
事業法人74.173.673.072.772.672.9
個人・その他22.421.922.618.819.520.4
外国法人0.90.10.64.83.23.3
証券会社1.42.92.32.33.32.2
金融機関1.31.31.31.31.21.2
自己株式0.40.40.30.30.30.3
外国人個人0.00.20.30.10.20.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01イオン株式会社67.56
02株式会社フジ1.93
03イオンフィナンシャルサービス株式会社1.75
04NOMURA PB NOMINEESLIMITED OMNIBUS-MARGIN(CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社)1.43
05コックス共栄会1.11
06コックス社員持株会1.08
07JPモルガン証券株式会社0.82
08三井住友信託銀行株式会社0.75
09片浦政治0.64
10BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTSM ILM FE(常任代理人株式会社三菱UFJ銀行)0.58

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+181%、1株純資産は14期で−29%。直近期のROEは11.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2013年2月−48538
2014年2月−84480
2015年2月14710.3175.9
2016年2月−27445
2017年2月34380.795.1
2018年2月−26431
2019年2月−60351
2020年2月−33277
2021年2月202687.49.3
2022年2月−50215
2023年2月82273.420.3
2024年2月4127516.55.7
2025年2月4332214.54.4
2026年2月3938111.06.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/2期の役員報酬は総額98百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
三宅英木代表取締役社長 兼 デジタル推進本部長572,000
山岡良司取締役 販売・店舗開発管掌6414,000
福崎晴康取締役 商品・事業開発管掌624,000
小俣雅之取締役61
三浦隆司取締役63
若林泰取締役73
湯澤美和取締役61
酒井慶美常勤監査役63
長谷部啓監査役69
森岡裕文監査役53
村上竹司代表取締役社長 兼 デジタル推進本部長54
濱田和成取締役61

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円ストックオプション百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4531387318
社外取締役425256

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容268字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社1社で構成され、衣料品小売業を営んでおります。 当社の親会社であるイオン(株)を中心とする企業集団はイオングループと称し、GMS(総合スーパー)事業を核とした小売事業を中心として、専門店、総合金融、ディベロッパー、サービス等の各事業を複合的に展開しております。 当社は専門店事業を営む企業群に属し、賃貸借契約に基づき、当社の一部の店舗はイオンリテール㈱、イオンモール㈱等のショッピングセンター等に入居しており、店舗の賃借取引を行っております。 事業の系統図は以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,444字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、別段の記載がない限り、当連結会計年度末において当社が判断したものであります。 ・会社の経営の基本方針 当社は、「お客さまのファッションやライフスタイルを彩る、本質的なゆたかさを提供し続ける」ことを経営理念に掲げ、すべてのスタッフが価値観を共有し、お客さま起点の行動規範に基づき事業活動を行っております。日々お客さまにご満足頂ける商品とサービスを提供し続けることでブランド価値・企業価値を向上させ、持続的な成長を目指してまいります。 <経営理念> 「もっと、こころ動く日々へ。 コックスは、お客さまのファッションやライフスタイルを彩る、本質的なゆたかさを提供し続けます。」 ・既存事業における改革 2027年2月期においては、経済活動の正常化が進み、雇用・所得環境が改善するなど緩やかな回復基調で推移する一方で、継続的な物価上昇や人件費の高まりを受けたコストの増加、人手不足の深刻化への懸念等が続くものと考えられます。海外経済においても、米国の今後の政策動向や中東情勢による影響等の懸念があり、そうした国内外の諸問題に伴う資源・材料の価格高騰、円安継続など、依然として先行き不透明な経済状況が続くものと想定しております。 そのような環境に対応していくため、『Beautiful Life Innovator(新生活提案企業)への深化』を掲げ、「店舗売上の拡大」「EC売上の拡大」「荒利率の維持・改善」の3つの重点施策を継続して進めることで、安定成長を目指します。 「店舗売上の拡大」については、雑誌タイアップ企画をさらに拡大するとともに、好立地への移設等も含めた坪効率の改善に努めてまいります。接客面においては、採用単価の見直し等の採用強化による人員確保に加え、販売トレーナーの増員・外部研修の導入を通じて販売力アップを図ってまいります。 「EC売上の拡大」については、専門人材の確保・育成に継続して取り組むと共に、自社EC運営においては、店頭でのECクーポン配布等のOMO強化、会員プログラムの刷新等を通じて売上拡大を図ってまいります。外部モールECにおいては、インフルエンサーとのコラボ強化、SNS連動広告の活用等、WEB広告を進化させ、売上の確保に努めてまいります。 「荒利率の維持・改善」については、商品検討時の検討ルールの修正、AI画像処理による検討効率化により、商品開発の精度を高めることで正価販売の拡大を図って参ります。調達面においては引き続き直貿・直商流の更なる推進を図るとともに、取引先の絞り込み等で原価率の維持を図ってまいります。 当社はさまざまな社会情勢の変化に迅速に対応し、お客さまから支持していただけるブランド・会社へと成長させることで、事業構造を改革して参ります。 (経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標) 当社は、「Beautiful Life Innovator」企業へと生まれ変わることを目指し、「新生活提案力」を武器として変化と進化を続ける方針のもと、売上高営業利益率、売上高経常利益率を主な経営指標とし、収益性及び成長性の中期的な向上を図ってまいります。2027年2月期におきましては、売上高営業利益率8.54%、売上高経常利益率9.05%を具体的な数値目標としております。
事業等のリスク1,984字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業等のリスク要因となりうる主な事項を以下に記載しております。また、必ずしも事業上リスクに該当しない事項についても、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる事項については、投資者に対する情報開示の観点から積極的に開示しております。記載内容のうち将来に関する事項は、当連結会計年度の期末現在において当社グループが判断したものであります。 なお、当社グループはこれらのリスクの可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存です。 ①お客さまの嗜好の変化等による影響 当社グループが取り扱う衣料品やファッショングッズ類の販売は、景気の変動による個人消費の動向や他社との競合に伴う市場の変化等の要因のほか、お客さまの嗜好の変化による影響も受けやすく、お客さまの需要動向にあった商品仕入れや商品の企画開発が行われなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②天候及び災害による影響 当社グループが取り扱う衣料品やファッショングッズ類は季節性の高い商品が多く、その販売動向は猛暑や長雨、暖冬等といった天候によって影響を受ける可能性があります。 また、地震等の大規模な自然災害等により、当社グループが出店する地域のショッピングセンターや物流機能が深刻な被害を受ける等、営業活動が大きく制約される場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③イオングループ内出店の状況について 当社グループはイオングループの一員であり、グループ内外のショッピングセンター・駅ビル等にファッションアパレル専門店を出店し、当期末現在全国に174店舗を展開しております。そのうち、イオングループのショッピングセンター内店舗数は109店舗となっております。従って、今後、同グループの属する業界を取り巻く環境の変化や業界再編等で、同グループの業界における地位や集客力が変動した場合には、当社グループの業績も影響を受ける可能性があります。 ④新規出店の動向が業績に与える影響 当社グループは、ショッピングセンター・駅ビル等の出店先にテナントとして出店を行っております。新規出店にあたっては、商圏、競合状況、売上予測等を検討し、収益性の見込める店舗に出店しております。このため、出店条件に合致する物件の数が、当初の出店予定数と異なることがあります。 また、出店先の売上や集客力が予想値と乖離した場合や、他の競合するショッピングセンター等の出店により出店先の集客力が変化した場合には、出店した店舗の業績に影響を及ぼすことがあります。 ⑤賃貸物件への依存による影響 当社グループの店舗は、ディベロッパーから賃借し、出店にあたり保証金や敷金を差入れております。また、ショッピングセンター出店店舗の大部分では毎日の売上金を当該ディベロッパー等に預託し一定期間後に当社へ返還されます。出店に際しては、相手先の信用状態を判断したうえで意思決定を行っておりますが、その後の相手先の倒産や信用状態の悪化等の事由により、差入保証金、敷金、売上金の全額または一部が回収できなくなる可能性があります。 ⑥情報システムや個人情報に関するリスク 当社は、EC売上拡大の戦略を進める中、メンバーズカード(ポイントカード)の発行等により業務上必要な個人情報を保有しております。また、機密データを含む商品企画情報、財務情報等についても、電子情報を含むさまざまな形式で利用・蓄積しております。情報システムの不具合やサイバー攻撃等により重大な障害が発生し当社グループのシステムが正常に利用できない場合、あるいは不正アクセス等により個人情報が外部へ流出した場合、システムの停止に伴う売上損失やブランドイメージの失墜などにより、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦中国・アセアン地域からの商品調達リスク 当社は、国内で販売する商品の一定程度を中国並びにアセアン地域から調達しております。中国並びにアセアン地域において、経済成長の鈍化、個人消費の停滞、不安定な政治・経済情勢、法律や政策の変更、テロ活動、伝染病の発生等の事項が発生した場合、または中国並びにアセアン地域との取引に伴う物流、品質管理、課税等に問題が発生した場合、当社の事業及び業績に悪影響が及ぶ可能性があります。 ⑧為替変動・原価高騰のリスク 当社は、国内で販売する商品の一定程度を中国並びにアセアン地域から調達しております。為替相場の変動(主に円安)により、商品原価が上昇する可能性があります。また、世界的なエネルギー価格上昇に伴う商品輸入の際の輸送コストの高騰、資材価格の上昇によっても商品原価が増加し、当社の事業及び業績に悪影響が及ぶ可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,561字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当期の連結業績は、売上高149億55百万円(前年同期比97.7%)、営業利益13億24百万円(前年同期比104.8%)、経常利益14億17百万円(前年同期比107.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は10億68百万円(前年同期比89.3%)となりました。 また、国内事業単体業績は、売上高149億46百万円(前年同期比97.7%)、営業利益13億20百万円(前年同期比104.4%)、経常利益14億19百万円(前年同期比106.4%)、当期純利益は10億70百万円(前年同期比88.9%)となりました。 当連結会計年度(2025年3月1日~2026年2月28日)におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により緩やかな景気の回復が期待される一方で、個人消費の面では慎重な姿勢が続き、非耐久財の実質消費活動指数は前年を下回る傾向となりました。また、米国通商政策の動向、長期化する地政学リスクなどにより、先行きについては依然として不透明な状況が続いております。 当社の属するアパレル・ファッション業界におきましても、物価の上昇、為替リスク等に伴う節約志向の高まりにより個人消費の下振れが見られており、厳しい経営環境となりました。 当社は、このような厳しい環境に柔軟にそして迅速に対応していくために、重点施策として掲げている「店舗売上の拡大」「EC売上の拡大」「荒利率の維持・改善」に取り組んでまいりました。 「店舗売上の拡大」においては、売上指数の高い土日祝の人員体制強化、大型店舗のスタッフ配置見直し等、人員体制の再整備を推進いたしましたが、ベテラン人材の退職等による人員不足により、一部店舗では効果が限定的となりました。採用単価の引き上げ、リファラル等の採用方法を強化し人員体制の再整備を推進してまいります。 また、著名タレントを起用した雑誌タイアップ企画を、レディス商品では合計6回、メンズ商品では合計2回実施し、ブランド発信強化・売上拡大策を推進いたしました。 一方で、3~4月の寒暖差のある不安定な天候、9月以降の夏の長期化等の気候変動へ十分に対応しきれず、各シーズン商品のプロパー販売期は大きく苦戦しました。第4四半期は気温の低下に伴い12月後半から持ち直したものの、第3四半期までのマイナスを取り返すには至りませんでした。 「EC売上の拡大」においては、会員アプリの新規会員獲得を強化しサイト訪問数を上げるとともに、入会特典等の販売施策を活用して売上拡大を図りました。また、SNSを通じた新規顧客獲得策として、基幹ブランドのikkaやLBC、notch.においてインフルエンサーを活用したPR活動を精力的に実施し、特にLBCでは売上高前年比122.7%と大きく伸長しております。これらの取り組みにより、EC売上高前年比は102.5%まで伸長いたしました。 「荒利率の維持・改善」においては、前連結会計年度から引き続き、販売面ではタイアップ商品を中心としたプロパー販売の強化、値引き販売の抑制、催事・EC等でのキャリー商品の丁寧な活用を推進いたしました。商品調達面では為替リスクを注視しながら、生産地のアセアン比率を高めていくこと、取引先の絞り込み等で仕入原価の低減を図りました。一方で、プロパー販売期の売上苦戦およびそれに伴う在庫評価の見直し等を実施した結果、売上総利益率は0.4ポイントの改悪となりました。 店舗数におきましては、8店舗を閉店した一方で、期間限定店舗から正規出店した舗を含めて7店舗を出店し、当連結会計年度末の店舗数は174店舗となりました。これらの取り組みにより、既存店売上高前年比は97.5%となりました。 販売費及び一般管理費は、売上拡大施策等に連動する費用の増加分を固定費の削減に継続して取り組み、前年同期で3億32百万円減少、前年同期比96.0%となりました。 ②財政状態の分析 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ16億75百万円増加し、149億22百万円となりました。増減の主な内容は、投資有価証券が8億12百万円、現金及び預金が5億28百万円、退職給付に係る資産が1億94百万円、売上預け金が1億59百万円増加し、為替予約が67百万円、無形固定資産が26百万円、工具、器具及び備品(純額)が23百万円減少したこと等によるものです。 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比べ44百万円増加し、43億79百万円となりました。増減の主な内容は、繰延税金負債が3億23百万円、未払消費税等が43百万円、役員業績報酬引当金が33百万円増加し、未払金が1億68百万円、支払手形及び買掛金が86百万円、賞与引当金が49百万円、電子記録債務が27百万円減少したこと等によるものです。 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ16億30百万円増加し、105億42百万円となりました。増減の主な内容は、利益剰余金が10億68百万円、その他有価証券評価差額金が5億45百万円、退職給付に係る調整累計額が52百万円増加し、繰延ヘッジ損益が46百万円減少したこと等によるものです。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末と比べ5億28百万円増加し、59億18百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により増加した資金は、6億23百万円(前期は9億90百万円の収入)となりました。主な増加の内訳は、税金等調整前当期純利益14億16百万円、減価償却費93百万円等によるものです。主な減少の内訳は、法人税等の支払額3億19百万円、売上債権の増額1億81百万円、仕入債務の減額1億13百万円等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は、94百万円(前期は40百万円の支出)となりました。その主な内訳は、差入保証金の回収による収入44百万円がある一方、差入保証金の差入による支出81百万円、有形固定資産の取得による支出24百万円、資産除去債務の実現を含むその他24百万円等の支出によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果減少した資金は、自己株式の取得によるものです。 ④生産、受注及び販売の状況 a.販売実績 事業部門別   売上高(千円)   前年同期比(%) ikka   13,079,771   97.4 LBC   1,448,016   99.4 EC限定ブランド   386,350   100.8 その他   41,202   149.7 合計   14,955,340   97.7 (注) 1 「ikka」は「ikka」「IKKA LOUNGE」「CURRENT」、「LBC」は「LBC」「Lbc with Life」を区分したものであります。 2 「EC限定ブランド」は「TDC」「notch.」「NO NEED」「VENCE EXCHANGE」「VENCE share style」であります。 b.商品の地域別売上高 地域別   売上高(千円)   構成比(%)   前年同期比(%)   期末(店) 北海道・東北地域計   2,166,985   14.5   99.2   31 関東地域計   5,945,112   39.8   99.0   53 中部地域計   1,850,155   12.4   94.6   28 近畿地域計   2,218,708   14.8   96.8   26 中国・四国地域計   1,208,272   8.1   97.9   17 九州・沖縄地域計   1,557,334   10.4   96.0   19 小計   14,946,569   99.9   97.7   174 海外(中国)地域計   27,364   0.2   106.3   - 調整額   △18,592   △0.1   101.7   - 合計   14,955,340   100.0   97.7   174 (注) 調整額は、連結消去であります。 c.単位当たり売上状況 1㎡当たり売上高   売場面積   40,778.82   ㎡ 1㎡当たり期間売上高   367   千円 1人当たり売上高   従業員数   708   人 1人当たり期間売上高   21,123   千円 (注) 1 売場面積は、期中平均で表示しております。 2 従業員数は、パートタイマーを含めており、期中平均で表示しております。 3 パートタイマー数は、1人当たり1日8時間換算にて算出しております。 4 上記金額には消費税等は含まれておりません。 d.仕入実績 事業部門別   仕入高(千円)   前年同期比(%) ikka   4,922,557   95.5 LBC   610,393   91.3 EC限定ブランド   159,208   82.5 その他   30   167.3 合計   5,692,190   94.6 (注) 1 上記金額には、消費税等は含まれておりません。 2 「ikka」は「ikka」「IKKA LOUNGE」「ikka THE BEAUTIFUL LIFE GREEN STORE」、「LBC」は「LBC」「Lbc with Life」を区分したものであります。 3 「EC限定ブランド」は「TDC」「notch.」「NO NEED」「VENCE EXCHANGE」「VENCE share style」であります。 (2) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたり、連結貸借対照表上の資産、負債の計上額及び連結損益計算書上の収益、費用の計上額に影響を与える会計上の見積りを行う必要があります。 当該見積りは、過去の実績や将来における発生の可能性等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表で採用する会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4. 会計方針に関する事項」に記載しております。 また、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。