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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

トーア紡コーポレーション

Toabo Corporation3204 · Standard · 繊維製品

紡績メーカー発の複合企業。衣料・産業資材を基盤に、エレクトロニクス、ファインケミカル、不動産など多角化。

概要

トーア紡コーポレーションは、紡績・繊維製品を主力とする大阪市中央区に本社を置く企業である。綿糸・合繊糸の紡績、織布・編地の製造・販売を核とし、衣料用素材から産業用資材まで幅広く手掛ける。2024年12月期の連結売上高は184億円、営業利益7億円、営業利益率3.8%。従業員数は414名。グループは国内外に子会社を持ち、衣料、インテリア産業資材、エレクトロニクス、ファインケミカル、不動産の5事業を展開する。

衣料からエレクトロニクスまで広がる5つの事業セグメント

2024年12月期のセグメント別売上高(外部)は、インテリア産業資材事業が最大で約72億円、衣料事業が約59億円、ファインケミカル事業約15億円、エレクトロニクス事業約11億円、不動産事業約9億円、その他約8億円である。営業利益では不動産が5億円超と最も貢献度が高く、衣料2.6億円、ファインケミカル1.3億円が続く。エレクトロニクスは赤字であり、その他も赤字を計上している。このように、利益の源泉は不動産と衣料・ファインケミカルに偏る構造にある。

国内外に広がるグループ企業

連結対象は当社のほか、東亜紡織株式会社(衣料)、トーア紡マテリアル株式会社(インテリア資材)、株式会社トーアアパレル(制服縫製)などである。中国には無錫東亜紡織有限公司、常熟東博紡織有限公司(持分法適用)、ベトナムにDONG NAM WOOLEN TEXTILE CO., LTD.(持分法適用)、カンボジアにTOABO (CAMBODIA) Co., Ltd.を有する。2024年12月期には広州東富井特種紡織品有限公司の全持分を売却し、有限会社千代田トーアを清算した。グループ全体の従業員数は414名である。

営業利益率3.8%の収益構造

2024年12月期の連結売上高は184億円、営業利益7億円で営業利益率は3.8%と低水準にある。総資産は343億円、負債203億円、純資産140億円であり、自己資本比率は約40.7%である。負債減少の主因は短期借入金および長期借入金の減少である。利益剰余金やその他有価証券評価差額金の増加により純資産は増加した。キャッシュ・フローについては、現金及び現金同等物が前連結会計年度末から2.65億円減少した。

業界の中での役割は繊維・素材から電子・化学まで手がける多角化事業体にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
175億円
営業利益
6億円
営業利益率
3.4%
純利益
7億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01衣料(アパレル・繊維)主力

毛糸・毛織物の製造・販売を中核とし、紳士服・婦人服向け生地やユニフォームを供給。関連会社を通じてアパレル製品も手がける。

主な製品・サービス2
毛糸
紡績による毛糸。衣料用などに供給。
毛織物
毛織物生地。スーツやコートなどに使用。

02インテリア・産業資材準主力

不織布やカーペット等を製造・販売。車両用途や内装材など産業資材としても提供。

主な製品・サービス2
不織布
様々な用途向けの不織布。フィルターや衛生材料などに使用。
カーペット
インテリア用カーペット。住宅やオフィスに供給。

03エレクトロニクス副次

半導体・電子機器関連製品を製造・販売。

主な製品・サービス1
半導体・電子機器
半導体部品や電子機器を製造。詳細は非開示。

04ファインケミカル副次

化成品(医薬品原薬等)を製造・販売。大阪新薬が担う。

主な製品・サービス1
化成品
医薬品原薬や中間体などの化成品。

05不動産副次

不動産賃貸、ゴルフ練習場、管理業務等を展開。

06その他(ヘルスケア・サービス等)その他

ヘルスケア(健康食品、医薬品)、自動車教習所、洋菓子、魚粉・魚油、魚の養殖支援など多岐にわたる事業を展開。

製品と技術

ウール素材から制服まで多様な衣料品

衣料事業は毛糸、毛織物、ユニフォーム(制服)、ニット製品を手掛ける。毛糸部門では肌着向けなどの軽衣料が好調だが、学生服業界の在庫調整や温暖化によるウール離れの影響で全体は減収。ユニフォーム部門では官公庁制服向けが増収、企業制服はカタログ案件の不振で減収。中国現地法人(無錫東亜紡織)は日本向け販売が堅調である。原材料にはウールに加え、非ウール素材や環境配慮型素材の開発を進めている。

自動車内装材から土木資材まで用途多彩な産業資材

インテリア産業資材事業は不織布、カーペット、自動車内装材、ポリプロファイバー(原綿)、特殊繊維(金属繊維、カーボン繊維)を製造する。自動車内装材は国内生産量の回復で増収、カーペットOEMは需要停滞。不織布は土木・防草関係が好調。2024年12月期には中国現地法人(自動車内装材)を全持分譲渡した。同事業は環境配慮型素材の開発にも注力し、工場の低炭素化を進めている。

半導体材料と電動工具コントローラー

エレクトロニクス事業は半導体・電子機器の製造販売を行い、主力は電動工具向けコントローラーである。米国関税政策の影響で受注が減少し、赤字が続いている。ファインケミカル事業は大阪新薬株式会社がヘルスケア関連薬品(ジェネリック医薬品など)や電子材料用薬品、工業用薬品を製造する。2024年12月期は半導体向け材料の需要増で増収増益となった。また、グループのその他事業にはヘルスケア(フタアミンクリームなどの化粧品・医薬部外品)が含まれる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

繊維製品のなかでの位置

繊維業界の中堅、構造的な需要減少

トーア紡は繊維製品業界に属し、綿スフ紡績などを手掛ける。売上高は2025年12月期予想で175億円と、同業のグンゼやユニチカに比べ中規模。しかし売上高は減少傾向(190→184→175億円)。営業利益率も3.4~3.8%と低調。業界全体として国内繊維需要の減少に直面しており、同社も構造的な課題を抱える。同業の富士紡や倉敷紡績も同様の状況だが、事業構造改革の進捗に差が出ている。

強み

  • 長い歴史を持つ繊維メーカーで、技術や取引先との関係は強固。
  • 売上高175億円で業界内では中堅。生産面でのスケールメリットあり。
  • 特殊な繊維製品で差別化の余地。高付加価値製品に注力。
  • 営業利益率が維持されており、コスト管理は一定の成果。

課題

  • 売上高が3期連続減少。需要減退が続いている。
  • 営業利益率3.4%と低く、収益力強化が急務。
  • 国内繊維市場の縮小が続く。抜本的な構造改革や新規事業が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

繊維製品の時価総額近傍。太字がトーア紡コーポレーション

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18127ヤマトインターナショナル115億円75.8倍
23571ソトー100億円17.9倍
33123サイボー88億円7.8倍
48107キムラタン85億円
5365A伊澤タオル78億円11.0倍
63204トーア紡コーポレーション45億円5.3倍
73583オーベクス42億円6.4倍
88040東京ソワール40億円110.0倍
93524日東製網39億円5.7倍
103202ダイトウボウ39億円42.2倍
113607クラウディアホールディングス34億円5.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

2023年12月期における不採算事業の整理

2023年12月期、当社グループは連結子会社であった広州東富井特種紡織品有限公司の全持分を売却した。同社は中国で特殊紡績品を手掛けていたが、業績不振により撤退を決定した。また、有限会社千代田トーアを清算し、グループのスリム化を進めた。これらの整理により、今後の収益改善の基盤を整える動きとなった。

2024年12月期の業績変化と各事業の明暗

2024年12月期の連結売上高は184億円(前期190億円)と減少したが、営業利益は7億円(前期6億円)と増加した。セグメント別では、衣料事業が温暖化によるウール離れの影響で減収減益、インテリア産業資材も中国の日系自動車減産で減益となった。一方、ファインケミカル事業は半導体向け材料の需要増で増収増益、エレクトロニクス事業は米国関税政策の影響で受注減により損失が拡大した。

令和7年の中期経営計画策定

令和7年2月13日、当社は「中期経営計画 TOA FG2027」を策定した。計画では令和8年12月期に売上高185億円、営業利益8億円、令和9年12月期に売上高200億円、営業利益10億円を目標とする。基本戦略として、各事業での新販路開拓、積極的な設備投資、人材充実、株主還元の強化、サステナビリティへの取り組みを掲げる。この計画により、収益力向上と持続的成長を目指す。

エレクトロニクス事業の苦戦と今後の課題

エレクトロニクス事業は2024年12月期に売上高11億円(前期比34.7%減)、営業損失1.4億円と赤字が拡大した。主力の電動工具コントローラーは中国生産のため、米国関税政策の影響で米国向け受注が大幅に減少した。電子デバイス販売も産業機器市況の低迷で不振。同事業の立て直しは今後の重要な課題であり、中期経営計画では新販路開拓などが掲げられている。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高令和8年12月期まで18,500百万円
  • 営業利益令和8年12月期まで800百万円
  • 経常利益令和8年12月期まで720百万円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益令和8年12月期まで520百万円
  • 売上高令和9年12月期まで20,000百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    強い事業基盤の確立

    各事業部門で新販路・新商材のシェア拡大により収益の柱を増やし、事業ポートフォリオを再構築して環境変化への対応力を強化する。

  2. 02

    積極的な設備投資の継続

    前中期経営計画と同等の設備投資を実施し、継続的な収益力向上の基盤を確立する。

  3. 03

    人材の充実と働きがいのある環境づくり

    従業員が安心して働きがいを持てる環境を再構築し、挑戦し続けられる組織風土を目指す。

  4. 04

    持続的な財務戦略の実施

    財務体質改善を進めつつ、投資と資金調達の最適化により成長投資と安定的な配当引き上げを実施する。

  5. 05

    サステナビリティへの取り組み

    脱炭素、環境負荷低減、循環型社会、ダイバーシティ、アメニティの5つのマテリアリティに取り組み、企業価値向上と持続可能な社会実現に貢献する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で414人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は680万円で、9期前と比べて+5.7%平均年齢は48.0歳、平均勤続年数は18.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月500
2017年12月492
2018年12月486
2019年12月64445.017.0472
2020年12月60346.018.0449
2021年12月62945.017.0447
2022年12月68347.019.0452
2023年12月68348.019.0456
2024年12月69647.018.0456154
2025年12月68048.018.0414145

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社14(国内 11 / 海外 3、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
四日市工場 — 三重県四日市市楠町6,669百万円
インテリア産業資材事業
イオンタウン四日市泊 — 三重県四日市市5,798百万円
不動産事業
TOABOショッピングセンター泉大津 — 大阪府泉大津市池浦町1,299百万円
不動産事業
TOABOショッピングセンター甲西 — 山梨県南アルプス市968百万円
不動産事業
本社工場 — 山口県山陽小野田市932百万円
ファインケミカル事業
三重トーア自動車学校 — 三重県多気郡明和町731百万円
その他
トーア紡第2ビル — 大阪市中央区681百万円
不動産事業
佐賀ビジネスホテル — 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町257百万円
不動産事業
佐賀工場 — 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町232百万円
衣料事業
宮崎工場 — 宮崎県都城市高城町218百万円
衣料事業
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    トーア紡マテリアル㈱(注)2.4
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東亜紡織㈱(注)4
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    大阪新薬㈱
    山口県山陽小野田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱トーアアパレル
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ムサシノ製薬㈱
    西東京市緑町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    トーアニット㈱(注)3
    岡山県真庭市古見 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱トーア自動車学校
    三重県多気郡明和町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱有明ユニフォーム(注)3
    佐賀県杵島郡白石町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱たがやす
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    トーア興発㈱
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    無錫東亜紡織有限公司(注)2.3
    中国:江蘇省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    TOABO(CAMBODIA) Co.,Ltd.
    カンボジア:プノンペン · 連結子会社
    議決権90.0%
残りのグループ会社2社を開く
  • 常熟東博紡織有限公司(注)3中国:江蘇省40%
  • DONG NAM WOOLEN TEXTILE CO.,LTD. (注)3ベトナム:ナムディン省20%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は175億円営業利益6億円前期と比べると減収減益で、売上が-4.9%、利益が-14.3%。

売上高
-4.9%
175億円
営業利益
-14.3%
6億円
純利益
-12.5%
7億円
営業利益率
3.4%
前期比 -0.4%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高185億円175億円
営業利益8億円6億円
純利益5億円7億円
1株あたり配当¥15¥15

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は87億円、営業利益は3億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−1.1%、営業利益は−25.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q4524.41
2023年2Q4924.11
2023年3Q4512.21
2023年4Q513
2024年1Q4424.51
2024年2Q4412.32
2024年4Q9644.25
2025年2Q8844.53
2025年4Q8722.34
2026年2Q8733.44

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は181億円から175億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は3.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月18155
2013年12月18553
2014年12月19453
2015年12月19355
2016年12月19053
2017年12月19443
2018年12月19432
2019年12月18742
2020年12月14832
2021年12月15543
2022年12月17053
2023年12月19086
2024年12月184793.88
2025年12月175673.47

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高175億円のうち、営業利益として残るのは6億円3.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の4.0%にあたる。営業利益率は業種中央値3.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.4%139億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.1%30億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.4%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
20.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.5pt
3.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.2pt
4.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.8pt
4.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが10億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは11億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は17億円で、売上の1.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月6−5−11115
2013年12月4−2−6213
2014年12月8−4−2414
2015年12月6−2−3414
2016年12月91−31020
2017年12月1−2−4−115
2018年12月11−4213
2019年12月10−5−3515
2020年12月−1−29−322
2021年12月7−2−7520
2022年12月5−113−617
2023年12月4−62−217
2024年12月6−2−2419
2025年12月101−131117

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は343億円。このうち返さなくてよい自己資本が140億円で、自己資本比率は40.7%(業種中央値57.9%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月3139721630.9
2013年12月32510721833.0
2014年12月33111321834.2
2015年12月32611421235.1
2016年12月32411421035.3
2017年12月32411720735.9
2018年12月31311220135.6
2019年12月31111219935.9
2020年12月31210820434.6
2021年12月31511420136.1
2022年12月32911721235.7
2023年12月34512522036.4
2024年12月34813421438.5
2025年12月34314020340.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
20億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
49億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
27億円
在庫として抱えている分
負債合計
203億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
64
/ 100
安定性自己資本比率27 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

繊維製品 48社との比較

同じ繊維製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り48社中25位あたり、逆に低いのは売上成長率48社中39位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.8%/中央値 5.5%
P25 2.7%P75 10.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.4%/中央値 3.9%
P25 1.4%P75 9.8%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
40.7%/中央値 57.9%
P25 39.9%P75 72.6%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-4.9%/中央値 0.5%
P25 -4.6%P75 5.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.0%/中央値 3.0%
P25 2.6%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥503で、1年前と比べて+18.5%過去52週の値幅のなかでは57%の位置にある。

¥503+0.0%1ヶ月+3.1%1年+18.5%時価総額45億円
過去52週の値幅
安値¥430高値¥557

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)5.3倍
PER (会社予想)8.5倍
PBR0.30倍
配当利回り2.98%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は494円で、25日移動平均線(505.72円)を-2.3%下回る。1ヶ月で-2.0%の下落、1年では+26.2%と堅調。52週高値(557円)からは-11.3%、安値(402円)からは+22.9%。RSIは42.1で中立。出来高は7月10日に7.8万株、7月14日に4.2万株と増加したが、その後は減少。週足では75日線(508.12円)を下回り、短期的な調整局面。ただし、200日線(495.48円)近辺で推移しており、中期的なサポートが意識される。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PERは6.63倍と業界平均24.2倍を大幅に下回り、PBRは0.31倍と1倍を大きく割り込む。配当利回りは2.83%と平均3.14%を下回るが、ROEは4.79%と低い。売上高は減少傾向で営業利益率も3.43%と低調。ただし、資産価値に比して株価が大きく割り引かれており、配当性向27%と安定。総合的に割安と判断するが、業績の成長性には課題が残る。

指標この会社業種平均
PER (実績)5.3倍26.6倍
PER (予想)8.5倍
PBR0.30倍1.01倍
ROE4.8%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

低PBR(0.31倍)が買い材料。純資産に対して株価が大きく割り引かれており、業績改善が進めばバリュー株として評価される可能性がある。強気派は収益改善基調と資産価値に着目。弱気派は繊維事業の構造的な需要減と、収益力の弱さを指摘し、バリュートラップのリスクを警戒する。

プラスに働く材料7
  • PBR0.31倍の深い割安

    解散価値の3倍以上の余地。株主還元期待も

  • 営業利益は改善傾向

    2024/12期営業利益7億円と前年比増。利益率3.8%

  • 産業資材が堅調

    不織布・フィルターなどニッチ分野で一定の需要

  • PBR0.31倍と解散価値の3分の1以下の評価継続影響

    PBR0.31倍は1株純資産の約3分の1。資産価値に比べて割安

  • 安定配当利回り2.83%を継続通年影響

    時価総額44億円と小型ながら配当を維持し、利回りは魅力的

  • 2025年12月期も黒字で財務健全性を維持2025年12月期影響

    営業利益6億円、純利益7億円と3期連続黒字。赤字転落リスクは低い

  • 繊維需要回復で増益転換の可能性不定影響

    売上高は減少も営業利益率3.43%と低く、需要回復時は利益が拡大する特性

マイナスに働く材料7
  • 繊維市場の縮小

    国内繊維需要は長期減少トレンド

  • 収益力の低さ

    営業利益率3.8%と低く、コスト上昇でさらに圧迫

  • バリュートラップの懸念

    低PBRが継続。業績急伸の期待薄

  • 売上高が3期連続減収で市場縮小通年影響

    売上高は190億円→184億円→175億円と3年連続減少。需要構造の悪化

  • 営業利益も7億円→6億円に減少2025年12月期影響

    営業利益が前期比14%減少。コスト上昇や販売減で採算が悪化

  • 時価総額44億円と小型で流動性が低い継続影響

    出来高が少なく、大口売買で株価が乱高下するリスク

  • 外国人保有2.72%と海外需要に取り残され継続影響

    外国人持ち株比率2.72%は極めて低く、グローバル資金の流入が見込めない

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益改善の進捗を測る最重要指標
産業資材売上比率
収益の安定性を示す。比率上昇が好材料

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり15で、前期から+7.7%いまの株価に対する利回りは2.98%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥15
1株あたり
配当利回り
2.98%
いまの株価に対して
配当性向
27.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月2068.0
2017年12月200.067.6
2018年12月200.065.0
2019年12月200.0186.7
2020年12月10−50.040.5
2021年12月1550.072.2
2022年12月11−26.739.4
2023年12月129.146.5
2024年12月138.321.0
2025年12月147.727.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥15

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ6,705人。区分でいちばん多いのは個人・その他73.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が21.6%を占め、残る78.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他62.263.467.570.172.273.4
事業法人11.211.211.513.217.617.4
金融機関22.121.719.113.26.64.3
外国法人2.62.10.81.22.32.7
証券会社1.81.51.22.31.22.2
自己株式0.20.30.30.31.91.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ソトー6.13
02中間 信幸3.76
03トーア紡グループ従業員持株会3.11
04双日株式会社3.03
05中野 博2.98
06株式会社三洋航空サービス2.24
07三重県信用農業協同組合連合会2.23
08中間 高子2.18
09東洋不動産株式会社2.10
10トーア紡グループ取引先持株会1.70

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+38%、1株純資産は14期で+46%。直近期のROEは4.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月541,0835.211.063.7
2013年12月361,2033.222.057.1
2014年12月391,2713.119.032.1
2015年12月591,2824.611.029.0
2016年12月301,2802.318.068.0
2017年12月301,3072.320.067.6
2018年12月281,2492.217.065.0
2019年12月191,2521.530.0186.7
2020年12月211,2131.723.040.5
2021年12月291,2742.315.072.2
2022年12月301,3162.312.039.4
2023年12月641,4054.77.046.5
2024年12月911,5316.24.021.0
2025年12月751,5834.86.027.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

19名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は19名。2025/12期の役員報酬は総額126百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
長井渡代表取締役社長 社長執行役員 不動産事業担当612
久保徹取締役 常務執行役員 インテリア・産業資材事業担当168
戸口雄吾取締役 常務執行役員 衣料事業担当153
戸川崇光取締役 上席執行役員 ファインケミカル事業担当225
堀口泰夫取締役 上席執行役員 事業部門担当187
玉田暢生取締役 上席執行役員 内部統制・総務・人事・財務・経理・ IT推進担当 兼 経営企画部長105
坂下清信取締役163
髙島志郎取締役
近江学取締役(監査等委員)43
辻村美樹取締役(監査等委員)7
師井勝也取締役(監査等委員)9
山田典孝上席執行役員
残りの役員7名を開く
氏名役職年齢
山田隆義上席執行役員
難波正之上席執行役員
登田晋次上席執行役員
中井邦義執行役員
棚倉浩一執行役員
竹川宗一郎執行役員
波部哲也執行役員

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)78699514
社外取締役518184
取締役(社内)1131313

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,143字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは当社及び東亜紡織株式会社並びに東亜紡織株式会社の子会社2社及び関連会社2社、トーア紡マテリアル株式会社、株式会社トーアアパレル並びに株式会社トーアアパレルの子会社1社、その他当社の子会社6社及び関連会社1社により構成されております。 なお、前連結会計年度に連結子会社でありました広州東富井特種紡織品有限公司は、当社の連結子会社が所有する 同社に対する出資持分をすべて売却したため、また、有限会社千代田トーアは清算したため、連結の範囲から除外しております。 当社グループの事業内容及び事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 以下の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント区分と同一であります。 区分   主要製品等   主要な会社の位置付け 製造   販売・サービス 衣料事業   毛糸   東亜紡織㈱、無錫東亜紡織有限公司、DONG NAM WOOLEN TEXTILE CO.,LTD.   東亜紡織㈱、無錫東亜紡織有限公司 毛織物   東亜紡織㈱、㈱トーアアパレル、トーアニット㈱、㈱有明ユニフォーム、常熟東博紡織有限公司、DONG NAM WOOLEN TEXTILE CO.,LTD.   東亜紡織㈱、㈱トーアアパレル、トーアニット㈱、常熟東博紡織有限公司、DONG NAM WOOLEN TEXTILE CO.,LTD. インテリア 産業資材事業   不織布・カーペットポリプロ   トーア紡マテリアル㈱   トーア紡マテリアル㈱ エレクトロニクス事業   半導体・電子機器   ㈱トーア紡コーポレーション   ㈱トーア紡コーポレーション ファインケミカル事業   化成品   大阪新薬㈱   ㈱トーア紡コーポレーション、 大阪新薬㈱ 不動産事業     不動産賃貸   -   ㈱トーア紡コーポレーション ゴルフ練習場   -   トーア興発㈱ 管理業務   -   ㈱トーア紡コーポレーション その他       ヘルスケア   ㈱ナールスコーポレーション   ㈱トーア紡コーポレーション、 ムサシノ製薬㈱ ㈱ナールスコーポレーション 自動車教習所   -   ㈱トーア自動車学校 洋菓子   ㈱たがやす   ㈱たがやす 魚粉・魚油   -   ㈱トーア紡コーポレーション 魚の養殖の事業支援   -   TOABO(CAMBODIA) Co.,Ltd. (注)持分法適用関連会社は、常熟東博紡織有限公司、DONG NAM WOOLEN TEXTILE CO.,LTD.及び㈱ナールスコーポ レーションの3社であります。 以上の企業集団等について図示すると次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,679字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。 1.会社の経営の基本方針 当社グループは「暮らしと社会の明日を紡ぐトーア紡」を経営理念とし、トーア紡クオリティの追求と新しい 価値の創造、環境負荷の低減に積極的に取り組むことを通じて、モノづくりの伝統を未来へつなげることを基本 方針としております。 そして社会に貢献し、必要な存在として認められる企業集団となり、常に自らも成長・発展し続ける「暮らし と社会の明日を紡ぐ企業」として、事業の永続性を確かなものとする努力をしております。 2.経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 (1)目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、「中期経営計画  TOA FG2027」を策定し、更なる成長に向け、挑戦し続ける企業グループ を目指し「収益力向上への継続的挑戦」と「挑戦し続ける組織風土の醸成」を成長テーマとして掲げておりま す。 基幹5事業(衣料・インテリア産業資材・エレクトロニクス・ファインケミカル・不動産)は、収益力 向上のため環境変化への対応力を強化し、またヘルスケアをはじめとする将来の成長事業は、それぞれの 基盤を確立させることにより、グループ全体において「事業基盤の強化」の実現を目指します。 中期経営計画の達成に向け下記の5点を基本戦略とし取り組んでまいります。 1.強い事業基盤確立へ、各事業で新たな取り組みに積極的に挑戦 各事業部門において新販路、新商材でのシェア拡大により収益の柱を増築し、事業内ポートフォリオを新 構築することで環境変化への対応力を強化します。 2.持続的な成長に資する積極的な設備投資の継続 積極的に設備投資を実施した前中期経営計画と同等の投資を実施し、継続的な収益力向上の基盤を確立い たします。 3.人材の充実、従業員全員が活躍できる仕組みづくり ビジネスを取り巻く環境変化が激しく、従業員の価値観も多様化するなかで、トーア紡グループ従業員の 誰もが安心できる、働きがいのある環境を再構築し、挑戦し続けられる組織風土を目指します。 4.持続的でバランスの取れた財務戦略の実施 ~ 株主還元・成長投資・財務体質改善 財務体質の改善を進めつつ、投資と資金調達の最適化により成長投資と安定的かつ継続的な配当の引き上 げを実施してまいります。 5.環境への配慮、社会に向けたサステナビリティへの取り組み トーア紡グループでは、5つのマテリアリティ「脱炭素社会の実現・環境負荷低減・循環型社会の実現・ ダイバーシティ&インクルージョン・アメニティの追求」を特定し、企業価値の向上と持続可能な社会実 現に貢献してまいります。 なお、中期経営計画の詳細につきましては、令和7年2月13日に発表いたしました「中期経営計画の策定に 関するお知らせ」をご覧ください。 当社グループの目標値を次のように設定しております。 (単位:百万円) 令和8年12月期   令和9年12月期 売上高   18,500   20,000 営業利益   800   1,000 経常利益   720   870 親会社株主に帰属する 当期純利益   520   730 ※計画当初の目標値を一部修正しております。詳細は令和8年2月13日発表の「中期経営計画の修正に関するお知らせ」をご覧ください。 (2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 国内経済は、企業の賃上げに伴う所得環境の改善や政府の経済対策により、緩やかな回復基調が続くと見込 まれます。一方で、日中関係の悪化や国内金利の上昇、さらには中東・ウクライナ情勢の緊迫化など、不透明 な経営環境が続くものと予想されます。 このような状況下、中期経営計画2年目(令和8年12月期)の目標達成に向け各事業分野において以下の取 組みを進めてまいります。 ・衣料事業 気候変動による温暖化や為替動向など、ウール素材を訴求するにあたって厳しさが増す一方の事業環境の 中、その事業基盤をゆるぎないものにすべく、下記の課題に取り組んでいきます。 1. 盤石かつしなやかな生産基盤の構築 設備投資、人の配置の最適化等、その都度の環境変化に柔軟に対応できる生産体制づくりに、協力工場と の取り組みの深化も含めて注力します。 2. DXの推進 DXによる各工程、業務フローの改善、見える化による迅速な情報の共有化等、業務変革を徹底的に推進し ていきます。 3. 海外拠点の活用 強みである既存の中国、東南アジアの拠点について、製造拠点としてのみならず、商品開発、それに伴っ た市場創造の側面から有効活用し、新領域への展開を目指します。 4. 発信力の強化 非ウール素材、環境配慮型商品、高付加価値商品の開発を、部門の枠を超えて横断的に推し進めることで 総合力を強化し、揺るぎないTOABOブランドの確立に努めます。 ・インテリア産業資材事業 インテリア産業資材事業は以下の4つの戦略を推し進めていきます。 1. 生産の効率化 既存設備の改修・改造、生産ロットの見直しに取り組み、生産の効率化を進めていきます。 2.活況のある分野への営業活動 既存の自動車産業向け、土木向けだけでなく、新しい分野への積極的な営業活動を行います。 3.設備投資の継続 不織布部門、ポリプロファイバー部門、カーペット部門、特殊繊維部門、工場内インフラ設備等、必要な ところへの投資を継続していきます。 4.環境に配慮したものづくりの継続 工場使用電力、燃料の低炭素化、排水処理設備の改修による汚泥の削減、運転の効率化、産官学共同研究 によるリサイクルカーボンの連続繊維化を目指します。 ・エレクトロニクス事業 昨年度は、主力の電動工具コントローラーを主に中国で生産していることから、米国向け製品が米国関税政 策の影響を受けて大幅な受注減となりました。今後も中国生産品は苦戦する見通しのため、ポートフォリオの見直しと新規分野の開拓が急務となっています。 このような状況を踏まえて、主要分野において以下の施策を推進していきます。 1. 電子デバイス分野の取り組み 米国の半導体メモリのメーカーと代理店契約を締結して、国内外のOA機器・家電メーカー、医療機器メー カーに販売を開始します。 2. 成長分野の販売強化 減速機用機構部品のベアリング、眼鏡用の偏光レンズフィルムの品種を増やし、販売強化を行います。 3. 新規分野の開拓 軟骨伝導集音器の製造販売を開始します。また、化石燃料をほとんど使用しない環境配慮型デトネーショ ン焼却炉の販売も開始します。さらに、酷暑対策商品として、ペルチェ素子を使用した冷感ジャケットなどの製造販売を行います。 ・ファインケミカル事業 中期経営計画の基本戦略に沿った次の重要施策を着実に遂行することで企業価値の更なる向上に努めます。 1. 成長分野の強化 中長期で成長が見込まれる電子材料分野での能力増強投資を引き続き推進します。 2. 新たな顧客価値の創出 独自技術で開発した機能性材料と工業化技術で、新たな顧客価値の創出に注力します。 3. 環境負荷低減への貢献 持続可能なものづくりを確かなものとするために、環境に優しい製法への改良、省エネ・リサイクル投 資、エネルギー調達の多様化に一層取り組みます。 ・不動産事業 資産の有効活用と安定収益確保のため、以下の重点施策を進めていきます。 1. 事務所賃貸の収益性向上 事務所賃貸については、働く人の満足度を高めるためオフィス環境の整備を行っていきます。魅力ある オフィスビルとして収益性の向上に努めます。 2. 商業施設の付加価値の維持向上 商業施設については、収益性を高めるため計画的に設備更新を行い、付加価値の維持向上を図ります。 また、老朽化した施設については、リニューアルなど新たな投資を検討していきます。独自技術で開発した機能性材料と工業化技術で新たな顧客価値の創出に注力します。 3. SDGsを意識した資産活用 保有森林の維持管理などSDGsを意識した資産の活用を促進し、環境負荷の低減を図ります。 当社グループは、創業者の訓示である「顧客満足」「重点主義」「公平性」を脈々と受け継ぎ、人々そして 暮らしの「アメニティ=快適・ここちよさ」を追求する「暮らしと社会の明日を紡ぐ」企業グループであり続けるという理念のもと、以上のような取り組みを通じて持続的な成長と企業価値の向上に尽力していきます。 また、法令順守や危機管理を一層徹底するため、「トーア紡グループ企業行動憲章」のさらなる定着と実践を推進し、より実効性のある内部統制の整備、運用に取り組んでまいります。
事業等のリスク2,650字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成 績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおり であります。また、当社グループは、これらのリスクを認識した上で、事態発生の回避及び発生した場合の迅速な対 応に努めてまいります。 なお、記載内容のうち、将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであ ります。 1.有利子負債への依存度 当社グループの有利子負債残高の純資産に対する比率は以下のとおりであります。 純資産(百万円)   有利子負債残高(百万円)   対純資産比率(%) 令和3年12月末   11,360   11,778   103.7 令和4年12月末   11,738   12,250   104.4 令和5年12月末   12,530   12,902   103.0 令和6年12月末   13,418   12,869   95.9 令和7年12月末   13,975   11,655   83.4 (注)「対純資産比率」は、連結貸借対照表の「純資産合計」から「非支配株主持分」を控除した数値を分母として算出しております。 今後、有利子負債の圧縮を進めてまいりますが、現在の金利水準が大きく変動した場合には、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 2.カントリーリスク 当社グループは、海外の企業と輸出入取引を行っております。また、中国、ベトナムに生産拠点を有しており、当社グループが事業展開している国や地域において、不利な影響を及ぼす法令・規制等の変更や政治・経済・社会情勢等に起因した予期せぬ事態が発生した場合、債権回収や事業継続が困難になるリスクを負っております。このようなリスクが顕在化した場合には、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 3.為替変動リスク 当社グループは、国内外において外貨建て取引を行っております。外貨建て取引に対しては、為替変動のリスクを軽減するために為替予約によるヘッジを行っております。しかしながら、為替レートが大幅に変動した場合には、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。また、海外の連結子会社や持分法適用会社の経営成績は、連結財務諸表作成において円換算されるため、換算時の為替レートにより円換算後の価値が大幅に変動し、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 4.購入原料の変動リスク 当社グループの主力事業である衣料事業及びインテリア産業資材事業の原料は、国際商品市況(原油相場・羊毛相場)の影響を受けやすく、それら原料の供給量や価格が大幅に変動した場合には、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 5.市場環境に関するリスク 当社グループの製品の多くは他社製品と競合しております。したがって、競合他社との競争が激化し市場環境が悪化した場合には、販売数量の減少や販売価格の下落を通じて当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 6.与信リスク 当社グループは、当社の信用管理制度のもとに、取引先別に限度額を設定するなど与信リスクを最小限にするための対応策をとっております。また、過去の貸倒実績率等に基づき、貸倒引当金を計上して、売上債権の不良化による損失に備えております。しかしながら、政治的混乱や深刻な景気後退・金融不安等により重要な取引先が破綻した場合には、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 7.製品の欠陥等(訴訟リスク) 当社グループは、所定の品質管理基準に従って、衣料品・カーペット・自動車内装材・化成品・半導体商品等の 各種製品を国内外で生産しており、製造物責任賠償保険に加入しております。しかしながら、重大な製品の欠陥等が発生し、その賠償額が保険でカバーできない場合には、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 8.不動産の下落リスク 当社グループは、事業の構造改善に伴う工場跡地や建物等、不動産を相当量保有しております。その多くは「土地の再評価に関する法律」に基づき事業用の土地の再評価を行い(平成12年12月31日)、評価差額に係る税金相当額を「繰延税金負債」として負債の部に計上しておりますが、地価がさらに大幅に下落した場合には、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 9.自然災害や事故等のリスク 当社グループは、国内外の各地で生産活動を主とした企業活動を行っております。地震などの自然災害あるいは火災などの事故によって、当社グループの製造拠点等の設備や商品に壊滅的な被害を被った場合には、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 10.コンプライアンスリスク 当社グループは、「コンプライアンス委員会」を設置し、法令順守のみならず、役員・従業員が共有すべき倫理観、順守すべき倫理規範等を「トーア紡グループ企業行動憲章」として制定し、当社グループにおける行動指針の順守並びに法令違反等の予防に努めております。しかしながら、役職員個人による法令違反を含むコンプライアンス上の問題が発生した場合には、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 11.情報システム管理に関するリスク 当社グループは、情報伝達や基幹業務支援など事業全般においてコンピュータシステム及びITネットワークを活用しております。「情報システム管理規程」等を定め、情報セキュリティの強化、バックアップ体制の構築、機器の高性能化等、システムトラブル対策を講じておりますが、外部からの予期せぬ不正アクセスやコンピューターウイルス侵入等による情報資産の漏洩、また、事故や自然災害等によりシステムが機能不全となる可能性を完全に排除することはできません。かかる事態が発生した場合には、経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 12.感染症によるリスク 当社グループは、国内外の各地で生産活動を主とした企業活動を行っております。生産拠点である工場において新型コロナウイルスのような大規模な感染症などが発生し、操業等に支障が出た場合には、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,341字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度末における当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキ ャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態 当連結会計年度末の総資産の残高は、34,309百万円(前連結会計年度末は、34,842百万円)となり、532百万円の 減少となりました。その主な要因は、投資有価証券が増加した一方で、受取手形及び売掛金や現金及び預金が減少したことによるものであります。 当連結会計年度末の負債の残高は、20,333百万円(前連結会計年度末は、21,415百万円)となり、1,081百万円の 減少となりました。その主な要因は、短期借入金および長期借入金等の減少によるものであります。 当連結会計年度末の純資産の残高は、13,975百万円(前連結会計年度末は、13,427百万円)となり、548百万円の 増加となりました。その主な要因は、為替換算調整勘定が減少した一方で、利益剰余金やその他有価証券評価差額金が増加したことによるものであります。 b.経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価の上昇による実質賃金の伸び悩み等の影響で消費者マインドの低下が懸念されましたが、雇用・所得環境の改善やインバウンド消費の増加もあり、底堅い成長を維持しました。一方で、米国の関税政策の影響や長引く不安定な国際情勢など、先行き不透明な状況は続いております。 このような状況のもと、当社グループは市場ニーズを先取りする高付加価値・高品質商品を提供する「暮らしと社会の明日を紡ぐ企業」として、競争力の強化と収益性の向上に取り組んでまいりました。 この結果、当連結会計年度の売上高は17,471百万円(前年同期比5.1%減)、営業利益は570百万円(前年同期比17.1%減)、経常利益は731百万円(前年同期比14.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は656百万円(前年同期比17.9%減)となりました。 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。 [衣料事業] 衣料事業は、各種繊維を原料とする衣料用素材の製造・販売および制服の縫製加工、ニット製品の製造・販売を行っております。 学生服業界の在庫調整や温暖化の加速によるウール離れの影響を受けて売上高は伸び悩みました。 毛糸部門は、残暑の影響で苦戦し減収となりましたが、肌着などの軽衣料向けが健闘し、利益面は改善しました。 ユニフォーム部門のスクール制服向け素材は、アパレルの在庫調整の影響を受け減収減益となりました。 官公庁制服向け素材は調達量の増加、別注案件の獲得により増収増益、企業制服向け素材はカタログ案件の不振により減収減益となりました。 テキスタイル部門は、暖冬や為替の影響で非ウール素材の提案が増加したため受注単価が下がり減収となりましたが、粗利率の改善により増益となりました。 毛糸製造販売を主体とする中国現地法人は、中国国内販売は苦戦しましたが、日本向け販売が堅調に推移し増収となりました。 この結果、売上高5,935百万円(前年同期比8.9%減)、営業利益257百万円(前年同期比18.4%減)となりました。 [インテリア産業資材事業] インテリア産業資材事業は、自動車用内装材、住宅建材・排水処理資材・土木資材・緑化資材などさまざまな用途の産業用資材、インテリア関連製品、オレフィン系短繊維の製造および販売を行っております。 国内においては、自動車関係の生産量が戻り、産業資材関係の受注も順調に推移しました。 自動車内装材部門は、生産量が順調に推移し増収となりました。なお、生産トラブルが生じていた不織布の製造ラインについては、現在は生産体制が整っております。 ポリプロファイバー部門は、自動車内装材用原綿と展示会向けカーペット用原綿が健闘したものの、前年ほどの勢いには至らず減収となりました。 カーペット部門は、OEMでは需要が停滞し、減収減益となりましたが、一般資材は自動車関係とダストコントロールマット関係の生産量が戻り増収増益となりました。 特殊繊維部門は、金属繊維は前年並みとなったものの、カーボン繊維は人員の入れ替わりで生産効率が低下したためコスト増となり減収減益となりました。 不織布部門は、寝装関係が生産量を落としましたが、土木、防草関係が順調に案件を獲得でき増収増益となりました。 自動車内装材を製造販売する中国現地法人は、近年の日系自動車メーカーによる減産に加え、中国EV車関連の応援生産も減少したことで、減収基調が続いておりました。こうした状況を鑑み当期、現地のローカル企業へ全持分を譲渡いたしました。 この結果、売上高7,234百万円(前年同期比1.9%減)、営業利益103百万円(前年同期比53.2%減)となりました。 [エレクトロニクス事業] エレクトロニクス事業は、半導体・電子機器の製造および販売を行っております。 主力製品である電動工具向けコントローラーは、米国関税政策の影響を受け、中国で生産している米国向け分の受注が大幅に減少しました。また、電子デバイス販売においても、産業機器分野の市況低迷により減収となりました。 この結果、売上高1,076百万円(前年同期比34.7%減)、営業損失14百万円(前年同期は営業損失5百万円)となりました。 [ファインケミカル事業] ファインケミカル事業は、ヘルスケア関連薬品、電子材料用および工業用薬品の製造および販売を行っております。 電子材料分野では、半導体向け材料の旺盛な需要増を背景に増収となりました。一方、医薬分野は主力のジェネリック向けが先発系AG品の攻勢を受け減収となりました。 この結果、売上高1,525百万円(前年同期比24.5%増)、営業利益125百万円(前年同期比142.5%増)となりました。 [不動産事業] 不動産事業は、主に郊外型ショッピングセンター・ロードサイド店舗・オフィスビルの賃貸などを行っております。 ショッピングセンターのテナントの一部が撤退した影響を受け、減収減益となりました。 この結果、売上高896百万円(前年同期比2.1%減)、営業利益512百万円(前年同期比3.1%減)となりました。 [その他] その他の事業は、自動車学校の運営、ヘルスケア商品の販売、洋菓子店の運営などを行っております。 自動車教習事業は、積極的な営業活動により年間を通じて堅調に入校生を確保できたため増収となりました。 ヘルスケア事業は、化粧品分野でOEM化粧品の販売により増収となりましたが、主力商品であるフタアミンクリームは猛暑の影響で需要が低迷し販売が伸びませんでした。 洋菓子店の運営事業は、ほぼ前年並みで推移しました。 この結果、その他の事業全体の売上高は803百万円(前年同期比8.0%増)、営業損失60百万円(前年同期は営業損失83百万円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ265百万円 減少し、1,665百万円(前年同期比13.8%減)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 税金等調整前当期純利益1,123百万円を計上しておりますが、主な増加要因としては非資金的支出費用である減価 償却費454百万円および棚卸資産の減少204百万円、主な減少要因としては法人税等の支払額206百万円、仕入債務の減少136百万円等により、営業活動による資金は1,013百万円(前年同期比77.3%増)の収入となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 定期預金の払戻による収入379百万円および定期預金の預入による支出200百万円、有形固定資産の取得による支 出332百万円および投資有価証券の売却による収入391百万円等により、投資活動による資金は73百万円の獲得(前連結会計年度は157百万円の使用)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 長期借入れによる収入3,348百万円および長期借入金の返済による支出3,877百万円、短期借入金の純減少額680百 万円等により、財務活動による資金は1,332百万円(前年同期比481.0%増)の使用となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 令和7年1月1日 至 令和7年12月31日)   前年同期比(%) 衣料事業(百万円)   3,380   125.6 インテリア産業資材事業(百万円)   5,843   101.0 エレクトロニクス事業(百万円)   625   74.7 ファインケミカル事業(百万円)   1,163   120.9 合計(百万円)   11,013   107.2 (注)1.金額は製造原価によっております。 2.不動産事業及びその他は生産活動を行っていないため、上記金額には含まれておりません。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高 (百万円)   前年同期比(%)   受注残高 (百万円)   前年同期比(%) 衣料事業   5,987   96.0   227   136.0 インテリア産業資材事業   7,145   98.1   35   112.7 エレクトロニクス事業   1,141   90.4   408   118.8 ファインケミカル事業   1,562   115.5   295   114.3 合計   15,837   98.2   967   120.7 (注)1.受注残高には、継続的な取引先からの受注内示は含めておりません。 2.不動産事業及びその他は受注高及び受注残高はありませんので、上記金額には含まれておりません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 令和7年1月1日 至 令和7年12月31日)   前年同期比(%) 衣料事業(百万円)   5,935   91.1 インテリア産業資材事業(百万円)   7,234   98.1 エレクトロニクス事業(百万円)   1,076   65.3 ファインケミカル事業(百万円)   1,525   124.5 不動産事業(百万円)   896   97.9 報告セグメント計(百万円)   16,668   94.3 その他(百万円)   803   108.0 合計(百万円)   17,471   94.9 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 林テレンプ㈱   2,156   11.7   2,317   13.3 ※ 上記金額には、当該顧客と同一の企業集団に属する顧客への販売高を集約して記載しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりでありま す。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成 されております。この連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。また、この連結財務諸表の作成にあたりまして、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しておりますが、実際の結果はこれらの見積りとは異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについて は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 (流動資産) 当連結会計年度末の流動資産の残高は、10,750百万円(前連結会計年度末は、11,200百万円)となり、450百万円の減少となりました。その主な要因は、受取手形及び売掛金が減少したことによるものであります。 (固定資産) 当連結会計年度末の固定資産の残高は、23,558百万円(前連結会計年度末は、23,641百万円)となり、82百万円の減少となりました。その主な要因は、投資有価証券等が増加した一方で、建物及び構築物や機械装置及び運搬具等が減少したことによるものであります。 (流動負債) 当連結会計年度末の流動負債の残高は、7,984百万円(前連結会計年度末は、8,912百万円)となり、927百万円の減少となりました。その主な要因は、短期借入金の減少によるものであります。 (固定負債) 当連結会計年度末の固定負債の残高は、12,349百万円(前連結会計年度末は、12,502百万円)となり、153百万円の減少となりました。その主な要因は、繰延税金負債が増加した一方で、長期借入金および退職給付に係る負債等が減少したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産の残高は、13,975百万円(前連結会計年度末は、13,427百万円)となり、548百万円の増加となりました。その主な要因は、為替換算調整勘定が減少した一方で、利益剰余金およびその他有価証券評価差額金が増加したことによるものであります。 b.経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、17,471百万円(前連結会計年度は18,419百万円)となり、947百万円の減少となりました。その主な要因は、衣料事業で学生服業界の在庫調整局面による受注減や一般衣料の販売単価の低下があったこと、また、エレクトロニクス事業で米国関税の影響による主力商品の受注の減少があったことによるものであります。 各セグメント別の状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。 (売上原価) 当連結会計年度の売上原価は、13,894百万円(前連結会計年度は14,807百万円)となり、912百万円の減少となりました。その主な要因は、売上の減少等によるものであります。 (販売費及び一般管理費) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、3,007百万円(前連結会計年度は2,924百万円)となり、82百万円の増加となりました。その主な要因は、運送コストの増加や人件費が増加したことによるものであります。 (営業外損益) 当連結会計年度の営業外収益は、315百万円(前連結会計年度は315百万円)となり、0百万円の増加となりました。その主な要因は、その他が減少した一方で、受取配当金や為替差益が増加したことによるものであります。 また、当連結会計年度の営業外費用は、154百万円(前連結会計年度は144百万円)となり、9百万円の増加となりました。その主な要因は、支払利息の増加によるものであります。 (特別損益) 当連結会計年度の特別利益は、697百万円(前連結会計年度は40百万円)となり、657百万円の増加となりました。その主な要因は、投資有価証券売却益の増加や関係会社出資金売却益を計上したことによるものであります。 また、当連結会計年度の特別損失は、305百万円(前連結会計年度は34百万円)となり270百万円の増加となりました。その主な要因は、当連結会計年度において減損損失や関係会社整理損を計上したことによるものであります。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の法人税、住民税及び事業税は、323百万円(前連結会計年度は218百万円)、法人税等調整額は、146百万円(前連結会計年度は△154百万円)となりました。その結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、656百万円(前連結会計年度は799百万円)となりました。 c.キャッシュ・フローの分析 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の 状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 (キャッシュ・フロー指標のトレンド) 回 次      第22期      第23期      第24期 決 算 年 月      令和5年12月      令和6年12月      令和7年12月 自己資本比率(%)   36.4   38.5   40.7 時価ベースの自己資本比率(%)   11.1   10.1   12.4 債務償還年数(年)   31.1   22.5   11.5 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   4.5   5.4   8.3 (注)1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値を用いて、以下の計算式により計算しております。 ・自己資本比率(%)   :自己資本/総資産 ・時価ベースの自己資本比率(%)   :株式時価総額/総資産 ・債務償還年数(年)   :有利子負債/営業キャッシュ・フロー ・インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   :営業キャッシュ・フロー/利払い 2.株式時価総額は、期末株価終値×自己株式控除後の期末発行済株式数により算出しております。 3.営業キャッシュ・フロー及び利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業活動による キャッシュ・フロー」及び「利息の支払額」を用いております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されて いる負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。 d.資本の財源及び資金の流動性 資本の財源については、収益力及び資産効率の向上により確保することを基本としております。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製品製造のための材料費や製造費用、販売費及び一般管理費、 設備の新設、拡充、改修等に要する設備資金などであります。 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性を確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につき ましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 e.経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当連結会計年度の計画の達成状況は次のとおりであります。 (単位:百万円) 指標   計画 令和7年12月期   実績 令和7年12月期   計画対比 売上高   19,500   17,471   △2,028 営業利益   800   570   △229 経常利益   730   731   +1 親会社株主に帰属する当期純利益   500   656   +156 衣料事業やエレクトロニクス事業等の事業環境の悪化、またインテリア産業資材事業での中国現地法人の業績低迷もあり、売上高及び営業利益は計画を下回りました。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は、中国子会社売却による特別利益の計上などにより、計画を達成しました。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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