概要
アーバネットコーポレーションは、東京都心部での都市型賃貸マンション開発・1棟販売を主力とする不動産デベロッパーである。設計事務所出身の強みを活かしたデザイン性と、東京23区・駅徒歩10分圏への特化が特徴。2025年6月期の売上高は339億円、営業利益35億円、連結従業員90名。子会社を通じてホテル運営や戸建分譲にも事業を広げている。
都市型賃貸マンション開発を中核とする事業構造
当社グループの基軸事業は、東京23区内の駅徒歩10分圏に限定した都市型賃貸マンションの開発と1棟販売(卸売)である。2025年6月期の不動産事業売上高は336億95百万円で、うち開発販売が321億55百万円を占める。物件ごとにモノトーンの外観やアート作品を展示するエントランスなど、設計事務所出身のノウハウを活かした差別化を図る。販売先はワンルーム販売会社、国内外投資家、富裕層、事業法人等多岐にわたる。
少人数・アウトソーシング型の効率的経営
当社グループは役職員を最小限に抑え、アウトソーシングを最大活用するビジネスモデルを採用する。連結従業員数は90名と少人数ながら、2025年6月期の売上高は339億33百万円に達した。財務面では、金融機関からの借入を活用しつつ自己保有の賃貸用不動産を積み上げ、固定収入の基盤を構築。2025年6月期末の純資産は173億47百万円、自己資本比率は約27.8%である。
連結子会社3社によるグループ運営
グループは当社と連結子会社2社で構成される。2015年3月設立の株式会社アーバネットリビングは、分譲・賃貸・マンション管理およびホテル運営を担当。2024年2月に株式取得で子会社化した株式会社ケーナインは、東京南西部・川崎・横浜で戸建・テラスハウス分譲およびアパート開発を手掛ける。これによりグループの開発エリアと商品ラインナップが拡大した。
業界の中での役割は都市部の収益不動産開発を手掛けるデベロッパーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/6期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 不動産事業 | 337億円 | 99.4% | 50億円 | 14.8% |
| ホテル事業 | 2億円 | 0.6% | 0億円 | 0.0% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01不動産開発販売(投資用・分譲)主力
東京23区、駅徒歩10分圏内の立地に特化し、投資用ワンルームマンションを開発し1棟販売(卸売)するほか、分譲用マンション、戸建住宅、アパートの開発・販売も行う。デザイン性と収益性を追求し、設計・企画から販売まで自社で手掛ける。
主要顧客ワンルーム販売会社、国内外投資家、一般法人、富裕層
- 投資用ワンルームマンション
- 東京23区の好立地に開発し、1棟単位で販売する収益物件。
- 分譲用マンション
- 個人向けに分譲するマンション。
- 戸建住宅
- 東京・川崎・横浜で分譲する戸建て・テラスハウス。
- アパート
- 投資用として開発し、1棟販売するアパート。
02不動産仕入販売準主力
自社開発以外にも、他社開発分譲マンションの1棟専有卸や中古分譲マンションの戸別買取再販などを行う。
03不動産仲介・賃貸・管理副次
不動産売買の仲介、自社開発・他社開発マンションの賃貸・管理、賃貸管理・マンション管理事業などを展開し、安定収益を確保する。
04ホテル運営副次
研究目的で東京・蒲田に「ホテルアジール東京蒲田」を自社保有し運営。全48室のホテルで、ノウハウ蓄積と販売先多様化を図る。
- ホテルアジール東京蒲田
- 東京・蒲田駅前の全48室のホテル。デザイン性の高い内装が特徴。
製品と技術
都市型賃貸マンションの企画開発と1棟販売
主力商品は東京23区内の駅徒歩10分圏に立地する都市型賃貸マンションである。設計事務所としての経験を活かし、外観はモノトーン調、エントランスにはオリジナルアートを展示するなど差別化を図る。間取りは投資用ワンルームに加え、DINKS向けやファミリータイプを組み合わせた複合型を推進。2025年6月期には12棟607戸を販売し、卸先はワンルーム販売会社や国内外投資家、富裕層、事業法人等多様化している。
ケーナインによる戸建・テラスハウス分譲
2024年2月に子会社化した株式会社ケーナインは、東京23区南西部(世田谷区等)および川崎市・横浜市を中心に、戸建住宅・テラスハウスの分譲とアパート開発を行う。2025年6月期には43戸の戸建・テラスハウス分譲等を売却した。用地の仕入れから建築・販売まで一貫して手掛け、グループの商品ラインナップに郊外型住宅を加える役割を果たしている。
自社保有ホテル「ホテルアジール東京蒲田」の運営
2020年10月に東京・蒲田駅前で開業した全48室のホテル。開発・運営ノウハウの蓄積を目的とし、自社保有物件として運営する。2025年6月期のホテル事業売上高は2億38百万円、セグメント利益は45百万円。国内旅行需要やインバウンド増加を背景に客室単価・稼働率が上昇した。将来的には販売先の多様化やシルバー層向け住居など新たな事業につなげる位置づけである。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
不動産業のなかでの位置
都市部不動産開発、成長続く高収益
アーバネットコーポレーションは、不動産業界で都市部を中心にマンション開発を手掛けており、急成長を遂げています。売上高は394億円と前期比で大幅に増加し、営業利益率も10.41%と健全な水準を維持しています。同業他社の大東建託やタスキホールディングスと比較して、都市部特化型の開発戦略で差別化を図っています。国内不動産市況に大きく依存するものの、旺盛な需要を取り込み成長を続けています。課題は、市場変動への耐性と海外比率の低さです。
強み
- 売上高が大幅に伸長。
- 都市部の需要を取り込む方針。
- 営業利益率が改善傾向。
- 国内不動産需要に支えられ。
課題
- 不動産市況の影響を受けやすい。
- 海外事業がなく、リスク分散不足。
- 金利上昇時の業績悪化懸念。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
不動産業の時価総額近傍。太字がアーバネットコーポレーション
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 2998クリアル | 197億円 | 9.0倍 |
| 2 | 8869明和地所 | 195億円 | 5.1倍 |
| 3 | 5532リアルゲイト | 195億円 | 29.8倍 |
| 4 | 8917ファースト住建 | 190億円 | 10.4倍 |
| 5 | 2970GLC GROUP | 189億円 | 14.5倍 |
| 6 | 3242アーバネットコーポレーション | 187億円 | 9.1倍 |
| 7 | 3457And Doホールディングス | 186億円 | 12.8倍 |
| 8 | 3454ファーストブラザーズ | 184億円 | 4.5倍 |
| 9 | 5535ミガロホールディングス | 184億円 | 12.3倍 |
| 10 | 5280ヨシコン | 177億円 | 5.8倍 |
| 11 | 8999グランディハウス | 175億円 | 17.9倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 22件
土木建築設計から不動産開発へ転換した創業期
1997年7月、東京都新宿区で土木・建築の設計、不動産の売買・賃貸・仲介を目的に株式会社アーバネット(資本金1000万円)を設立。同年9月に一級建築士事務所登録、10月に宅地建物取引業免許を取得し、設計事務所兼不動産仲介業としてスタートした。2000年12月にマンション開発販売事業を開始、2002年2月には不動産賃貸事業も始め、同年3月に現社名へ変更した。
JASDAQ上場と中古買取再販への進出
2002年6月に戸建開発販売事業を開始。2005年2月に本社を千代田区二番町へ移転。2006年10月には信託受益権販売業に登録し、金融商品の取り扱いを始めた。2007年3月、ジャスダック証券取引所に株式上場を果たす。2008年10月には営業部門を新設し、中古分譲マンションの買取再販事業を開始。リーマン・ショック後の需要を取り込みながら事業領域を広げた。
市場統合を経てホテル事業に参入した成長期
2010年4月の取引所統合により大阪証券取引所JASDAQ市場に上場、2013年7月の東証・大証統合で東京証券取引所JASDAQに移行した。2015年3月に子会社アーバネットリビングを設立し、エンドユーザー向け事業を分離。2017年7月にホテル事業を開始し、2020年10月に自社保有の「ホテルアジール東京蒲田」(全48室)を開業した。研究目的で運営ノウハウを蓄積する。
スタンダード市場移行とケーナイン買収による拡大
2022年4月の市場区分見直しで東証スタンダード市場に移行。2024年2月、株式会社ケーナインの全株式を取得し、東京南西部・川崎・横浜での戸建・テラスハウス分譲及びアパート開発をグループに加えた。2024年7月に本社を千代田区霞が関へ移転。2025年6月期の売上高は339億円と過去最高を記録し、事業基盤を拡充している。
年表22件を開く
1990年代
- 1997年7月創業東京都新宿区新宿一丁目24番7号において、土木・建築の設計、不動産の売買・賃貸及びその仲介を目的として株式会社アーバネット(現当社)設立(資本金1,000万円)
- 1997年9月一級建築士事務所登録(東京都知事登録 第42424号)
- 1997年10月宅地建物取引業者免許(東京都知事(1)75706号)を取得
2000年代
- 2000年12月マンション開発販売事業を開始
- 2002年2月不動産賃貸事業を開始
- 2002年3月商号変更本社を東京都新宿区新宿一丁目5番1号に移転、社名を現在の株式会社アーバネットコーポレーションに商号変更
- 2002年6月戸建開発販売事業を開始
- 2005年2月本社を東京都千代田区二番町5番地6に移転
- 2006年10月信託受益権販売業登録(関東財務局長(売信)第416号)
- 2007年3月上場ジャスダック証券取引所に株式を上場
- 2007年9月商号変更金融商品取引法施行に伴い信託受益権販売業より第二種金融商品取引業に変更登録(関東財務局長(金商)第1178号)
- 2008年10月営業部門を新設し、中古分譲マンションの買取再販事業を開始
2010年代
- 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所との合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に上場
- 2010年10月上場大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
- 2013年7月上場大阪証券取引所と東京証券取引所の合併に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
- 2015年3月連結子会社株式会社アーバネットリビング(所在地:東京都千代田区)を設立
- 2015年6月本社を東京都千代田区神田駿河台四丁目2番5号に移転
- 2017年7月ホテル事業を開始
2020年代
- 2020年10月東京都大田区において「ホテルアジール東京蒲田」を開業
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行
- 2024年2月M&A株式会社ケーナイン(所在地:東京都世田谷区)の全株式を取得し、連結子会社化
- 2024年7月本社を東京都千代田区霞が関三丁目2番5号に移転
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/6期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
都市型賃貸マンション開発の強化
東京23区を中心に、地域性・機能性を重視した賃貸マンションを開発・1棟販売し、購入者と入居者双方の満足を追求する。戸建・テラスハウス分譲やアパート開発も並行して展開し、売上総利益率を重視しながら安定的な収益向上を図る。
- 02
販売先と事業の多様化
従来のマンション販売会社に加え、国内外の投資家、富裕層、事業法人、シルバー層向け運営業者などへの販路を拡大する。ホテル事業への参入や他社との共同事業により、不動産開発販売事業の多角化を推進する。
- 03
M&Aと事業領域の拡大
M&Aを活用して事業領域を拡大し、子会社化を通じて戸建分譲やアパート開発をグループに取り込む。シナジー効果を活かした新事業展開や人員確保により、売上高・利益の持続的拡大を目指す。また、北海道などでの宿泊施設開発にも取り組む。
- 04
競争力のある用地取得
好立地の用地獲得競争に対応するため、優秀な仕入要員の採用と若手・中堅社員の育成を進める。権利関係が複雑な都心の用地情報を収集・分析し、有効活用提案を通じて用地を確保する。
- 05
財務体質の強化と人的資本投資
公募増資やシンジケートローンなどで財務体質を強化し、キャッシュポジションを安定させる。同時に、人事制度の改革や給与アップ、福利厚生の充実により社員への投資を積極的に行い、持続的成長と企業価値向上を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で90人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,073万円で、9期前と比べて+22.1%。平均年齢は41.6歳、平均勤続年数は6.5年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年6月 | — | — | — | 37 | — |
| 2017年6月 | — | — | — | 38 | — |
| 2018年6月 | — | — | — | 42 | — |
| 2019年6月 | 878 | 41.0 | 4.3 | 47 | — |
| 2020年6月 | 845 | 40.9 | 4.8 | 52 | — |
| 2021年6月 | 845 | 41.0 | 6.1 | 47 | — |
| 2022年6月 | 793 | 40.6 | 6.4 | 49 | — |
| 2023年6月 | 882 | 40.8 | 6.8 | 48 | — |
| 2024年6月 | 811 | 40.9 | 6.8 | 73 | 3,699 |
| 2025年6月 | 1,073 | 41.6 | 6.5 | 90 | 3,889 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社2社(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社アーバネットリビング東京都千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社ケーナイン(注)2東京都世田谷区 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年6月期の売上高は394億円、営業利益は41億円。前期と比べると増収増益で、売上が+16.2%、利益が+17.1%。
会社が出している今期の予想2027年6月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 435億円 | 394億円 |
| 営業利益 | 42億円 | 41億円 |
| 純利益 | 22億円 | 21億円 |
| 1株あたり配当 | ¥24 | ¥24 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年4Qで、売上は171億円、営業利益は8億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は−34.0%、営業利益は−76.5%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 59 | 7 | 11.9 | 4 |
| 2023年4Q | 86 | — | — | 10 |
| 2024年1Q | 46 | 3 | 6.5 | 1 |
| 2024年2Q | 68 | 5 | 7.4 | 4 |
| 2024年3Q | 61 | 8 | 13.1 | 5 |
| 2024年4Q | 105 | 11 | 10.5 | 7 |
| 2025年2Q | 80 | 1 | 1.3 | −2 |
| 2025年4Q | 259 | 34 | 13.1 | 21 |
| 2026年2Q | 223 | 33 | 14.8 | 19 |
| 2026年4Q | 171 | 8 | 4.7 | 2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 15期分
2012年6月期からの15期で、売上は68億円から394億円へ5.8倍に増えた。直近期の営業利益率は10.4%。売上は4期、純利益は4期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年6月 | 68 | — | 4 | — | 4 |
| 大阪証券取引所と東京証券取引所の合併に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場 | |||||
| 2013年6月 | 71 | — | 6 | — | 7 |
| 2014年6月 | 105 | — | 10 | — | 8 |
| 連結子会社株式会社アーバネットリビング(所在地:東京都千代田区)を設立 | |||||
| 2015年6月 | 119 | — | 14 | — | 9 |
| 2016年6月 | 177 | — | 17 | — | 11 |
| 2017年6月 | 178 | — | 22 | — | 15 |
| 2018年6月 | 161 | — | 14 | — | 10 |
| 2019年6月 | 201 | — | 19 | — | 13 |
| 2020年6月 | 220 | — | 22 | — | 15 |
| 2021年6月 | 210 | — | 21 | — | 13 |
| 2022年6月 | 196 | — | 20 | — | 13 |
| 2023年6月 | 203 | — | 21 | — | 14 |
| 株式会社ケーナイン(所在地:東京都世田谷区)の全株式を取得し、連結子会社化 | |||||
| 2024年6月 | 280 | 27 | 24 | 9.6 | 17 |
| 2025年6月 | 339 | 35 | 28 | 10.3 | 19 |
| 2026年6月 | 394 | 41 | 31 | 10.4 | 21 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年6月期
売上高394億円のうち、営業利益として残るのは41億円で10.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は21億円、売上の5.3%にあたる。営業利益率は業種中央値9.6%を上回る水準。
- 費用事業を回すためにかかったお金89.6%353億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.4%41億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年6月期は営業CFが−73億円、投資CFが−26億円で、差し引きのフリーCFは−99億円。この組み合わせは「先行投資型」にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型。期末の手元現金は114億円で、売上の4.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年6月 | 0 | 1 | 1 | 1 | 12 |
| 2013年6月 | −17 | 0 | 25 | −17 | 20 |
| 2014年6月 | 2 | −8 | 6 | −6 | 21 |
| 2015年6月 | −12 | −11 | 28 | −23 | 27 |
| 2016年6月 | −14 | −10 | 22 | −24 | 25 |
| 2017年6月 | −17 | −4 | 37 | −21 | 41 |
| 2018年6月 | −16 | −14 | 31 | −30 | 42 |
| 2019年6月 | 20 | −2 | −8 | 18 | 53 |
| 2020年6月 | 11 | −8 | 33 | 3 | 89 |
| 2021年6月 | −14 | −4 | 1 | −18 | 72 |
| 2022年6月 | 5 | −4 | 12 | 1 | 85 |
| 2023年6月 | −28 | −10 | 44 | −38 | 91 |
| 2024年6月 | 30 | −1 | −35 | 29 | 85 |
| 2025年6月 | −73 | −26 | 128 | −99 | 114 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年6月期の総資産は623億円。このうち返さなくてよい自己資本が173億円で、自己資本比率は27.8%(業種中央値32.8%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年6月 | 56 | 14 | 42 | 25.0 |
| 2013年6月 | 85 | 26 | 59 | 31.0 |
| 2014年6月 | 108 | 32 | 76 | 29.5 |
| 2015年6月 | 156 | 51 | 105 | 32.6 |
| 2016年6月 | 190 | 59 | 131 | 30.9 |
| 2017年6月 | 236 | 69 | 167 | 29.3 |
| 2018年6月 | 285 | 75 | 210 | 26.1 |
| 2019年6月 | 305 | 84 | 221 | 27.4 |
| 2020年6月 | 340 | 128 | 212 | 33.2 |
| 2021年6月 | 352 | 136 | 216 | 34.2 |
| 2022年6月 | 381 | 144 | 237 | 33.6 |
| 2023年6月 | 442 | 152 | 290 | 30.6 |
| 2024年6月 | 470 | 151 | 319 | 32.1 |
| 2025年6月 | 623 | 173 | 450 | 27.8 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
業界内での比較
不動産業 131社との比較
同じ不動産業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで131社中32位あたり、逆に低いのは営業利益率で131社中58位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥526で、1年前と比べて+0.4%。過去52週の値幅のなかでは29%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 9.1倍 |
| PER (会社予想) | 9.0倍 |
| PBR | 1.00倍 |
| 配当利回り | 4.56% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月12日時点で512円と、1カ月で3.85%上昇し、持ち直しの動きを見せている。25日移動平均線(499円)を上回り、週足でも上向きに転じた。52週高値(633円)からは19%下落し、52週安値(482円)からは6%高い位置にある。出来高は7月2日に40万3200株と急増した後、落ち着きを取り戻しており、売り一巡感が出ている。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 82/100)。
PERが4.45と業界平均14.44を大幅に下回り、PBRも0.99で1倍未満と割安感が強い。配当利回り4.69%は平均3.13%を上回る。ROEは11.4%と安定した収益性を示す。今期予想PERは8.8倍と上昇見込みだが、現状の評価は依然低い。配当性向49.9%と高水準で、株主還元は手厚いが、成長性を織り込む余地はある。割安だが、収益成長率に比べて配当が伸び悩む可能性も視野に入れる必要がある。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 9.1倍 | 14.9倍 |
| PER (予想) | 9.0倍 | — |
| PBR | 1.00倍 | 1.84倍 |
| ROE | 11.4% | 11.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
都心不動産需要を背景に売上高が3年でほぼ倍増し、2026年6月期には過去最高の394億円を見込む。強気派は、旺盛な都市部需要と大型物件の売却が引き続き業績を押し上げるとみる。一方弱気派は、地価上昇や金利動向による収益悪化、営業利益率が10%超と高い水準にあるものの、不動産市況の転換で売却が停滞するリスクを指摘する。
- 売上高の急成長
2023年6月期203億円から2026年6月期394億円と約2倍に拡大見込み。
- 高収益体質の維持
営業利益率は10%超を維持し、2026年6月期も10.41%を見込む。
- 低PERと高い利回り
PER4.42倍、配当利回り4.72%は割安感がある。
- 2026年6月期に売上高394億円・営業利益41億円へ増収増益2026年6月期影響強
売上高は前期比16%増の394億円、営業利益は同17%増の41億円に拡大。
- PBR0.99倍と純資産割れ水準の割安修正継続影響中
PBR0.986倍、ROE11.4%を背景に純資産倍率1倍超えの修正余地。
- 配当利回り4.72%と高水準の株主還元継続影響中
株価509円に対し配当利回り4.72%、インカム目的の資金で下値が支えられる。
- 実績PER4.42倍と低バリュエーション継続影響弱
実績PER4.42倍、時価総額181億円と小型株ながら割安水準にある。
- 不動産市況依存
大型売却に依存しており、市況悪化時は売上・利益が不安定になる。
- 金利上昇リスク
金利上昇で取得コスト増や需要減が懸念される。
- 成長鈍化の可能性
都心の用地取得競争激化で、高い成長率の持続が難しい。
- 予想PER8.7倍への収益鈍化懸念決算発表後影響強
実績PER4.42倍に対し予想PER8.7倍、市場は今期減益を織り込む。
- 売上高伸び率が前期21%から今期16%へ減速2026年6月期影響中
売上高の伸びは280億円→339億円の21%増から339億円→394億円の16%増へ鈍化。
- 外国人保有0.87%と低流動性継続影響中
外国人持ち株比率0.87%、浮動株が少なく相場変動が大きい。
- 株価1年で1%下落、モメンタム不在継続影響弱
株価の1年変化率はマイナス1%、上昇トレンドに乏しい。
- 売上高成長率
- 開発売却の勢いを示し、業績の主要因となるため。
- 営業利益率
- 収益性の変化を捉えるため。
- 販売用不動産の在庫
- 仕入れと販売のバランス、将来の売上ポテンシャルを示す。
- 用地取得額
- 今後の販売活動の先行指標となるため。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり24円で、前期から+4.8%。いまの株価に対する利回りは4.56%。増配か配当維持が4年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年6月 | 21 | — | 36.9 |
| 2018年6月 | 16 | −23.8 | 45.4 |
| 2019年6月 | 18 | 12.5 | 34.9 |
| 2020年6月 | 20 | 11.1 | 37.4 |
| 2021年6月 | 15 | −25.0 | 41.3 |
| 2022年6月 | 17 | 13.3 | 40.4 |
| 2023年6月 | 19 | 11.8 | 39.8 |
| 2024年6月 | 21 | 10.5 | 37.1 |
| 2025年6月 | 22 | 4.8 | 49.9 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥24
株主
有価証券報告書より
2025年6月期末の株主数は延べ30,963人。区分でいちばん多いのは個人・その他で76.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が22.8%を占め、残る77.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年6月% | 2021年6月% | 2022年6月% | 2023年6月% | 2024年6月% | 2025年6月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 71.6 | 71.0 | 71.9 | 71.6 | 65.1 | 76.0 |
| 事業法人 | 23.2 | 23.6 | 23.6 | 23.4 | 23.4 | 20.5 |
| 金融機関 | 0.5 | 0.3 | 0.1 | 1.6 | 2.7 | 2.3 |
| 外国法人 | 1.4 | 1.9 | 2.3 | 2.1 | 5.7 | 0.6 |
| 証券会社 | 3.2 | 3.1 | 2.0 | 1.2 | 2.9 | 0.3 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.2 | 0.2 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社服部 | 13.90 |
| 02 | マイルストーンキャピタルマネジメント株式会社 | 1.69 |
| 03 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 1.65 |
| 04 | 株式会社合田工務店 | 1.65 |
| 05 | 服部 弘信 | 1.08 |
| 06 | 服部 信治 | 0.98 |
| 07 | 奥田 周二 | 0.90 |
| 08 | 株式会社明和 | 0.79 |
| 09 | 野村信託銀行株式会社(投信口) | 0.51 |
| 10 | 木村 義純 | 0.49 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-02服部信治新規の大量保有報告0.93%
- 2026-04-07服部信治新規の大量保有報告0.93%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 15期分
1株利益は15期で+135%、1株純資産は14期で+513%。直近期のROEは11.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年6月 | 25 | 81 | 34.6 | 3.3 | 20.2 |
| 2013年6月 | 40 | 128 | 35.8 | 8.1 | 18.9 |
| 2014年6月 | 37 | 153 | 26.2 | 6.7 | 32.5 |
| 2015年6月 | 42 | 203 | 21.2 | 7.8 | 30.6 |
| 2016年6月 | 46 | 235 | 20.8 | 6.2 | 35.4 |
| 2017年6月 | 59 | 276 | 23.0 | 7.2 | 36.9 |
| 2018年6月 | 39 | 296 | 13.8 | 9.2 | 45.4 |
| 2019年6月 | 52 | 332 | 16.6 | 6.7 | 34.9 |
| 2020年6月 | 53 | 360 | 15.3 | 5.5 | 37.4 |
| 2021年6月 | 41 | 384 | 11.0 | 7.5 | 41.3 |
| 2022年6月 | 42 | 408 | 10.6 | 7.2 | 40.4 |
| 2023年6月 | 46 | 438 | 11.0 | 7.1 | 39.8 |
| 2024年6月 | 54 | 468 | 11.9 | 7.3 | 37.1 |
| 2025年6月 | 56 | 496 | 11.4 | 8.3 | 49.9 |
| 2026年6月 | 58 | — | — | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
13名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は13名。2025/6期の役員報酬は総額253百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 服部信治 | 代表取締役 会長 兼CEO | 76 | 350,000 |
| 田中敦 | 代表取締役 社長 兼第一事業本部長 | 57 | 41,800 |
| 赤井渡 | 常務取締役 上席執行役員 管理本部長 | 62 | 25,000 |
| 猪野晃史 | 取締役 上席執行役員 第二事業本部長 | 54 | 11,000 |
| 中島信一郎 | 取締役 | 69 | — |
| 篠田哲志 | 取締役 | 76 | — |
| 山口さやか | 取締役 | 46 | — |
| 進藤祥一 | 常勤監査役 | 71 | — |
| 徳山秀明 | 監査役 | 57 | — |
| 上山聡子 | 監査役 | 45 | — |
| 筒井高志 | — | 76 | — |
| 伊東元 | 取締役 執行役員 第一事業本部 副本部長 | 61 | 14,000 |
残りの役員1名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 古郡祐一 | 取締役 | 59 | 30,000 |
役員報酬の内訳2025/6期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 194 | 26 | 26 | 221 | 44 |
| 社外取締役 | 3 | 32 | — | — | 32 | 11 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/6期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,936字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,205字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,041字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,857字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
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- 四半期報告書四半期報告書-第27期第2四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
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- 四半期報告書四半期報告書-第26期第3四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-11
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- 有価証券報告書有価証券報告書-第25期(令和3年7月1日-令和4年6月30日)2022-09-29
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