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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

ファースト住建

First Juken Co.,Ltd.8917 · Standard · 不動産業

近畿圏を中心に戸建分譲を主力とし、マンションや木造大型建築にも注力する住宅デベロッパー。

概要

ファースト住建は1999年7月に設立された不動産企業であり、兵庫県尼崎市に本社を置く。戸建住宅の分譲・請負を主力とし、マンション事業・大規模木造建築の特建事業も手がける。2025年10月期の連結売上高は429億円、従業員数は411名。近畿圏を中心に全国35の営業拠点を持つ。

戸建事業が売上の9割超を占める構成

2025年10月期の連結売上高428億83百万円のうち、戸建事業が409億76百万円(95.5%)を占める。内訳は戸建分譲344億73百万円、請負工事62億48百万円、その他2億54百万円。分譲棟数は1,120棟(前年比6.5%増)、請負引渡し棟数は208棟(同494.3%増)と大幅に伸びた。マンション事業等は18億98百万円(4.4%)で、賃貸収益7億92百万円、マンション分譲8億42百万円、特建事業2億60百万円を含む。

近畿圏に35拠点を配置する地域密着型

当社グループは2025年10月末時点で35の営業拠点を有する。うちファースト住建本体は兵庫県に5拠点(本社含む)、大阪府3、京都府1、奈良県1、愛知県4、広島県1、福岡県1、埼玉県1の計17拠点。連結子会社アオイ建設(神奈川県相模原市)は神奈川県2、東京都1の3拠点。2024年10月に子会社化したKHC及びその子会社は兵庫県14、大阪府1の15拠点を加えた。地域に密着した営業とマーケティングを基本戦略としている。

アウトソーシング活用で少数精鋭の経営

営業・工事の両部門で外部委託を積極的に活用し、少数精鋭の体制を維持する。戸建分譲では分譲用地の仕入れから企画・設計、施工管理、販売、アフターまで一貫して行うが、施工は協力業者に分離発注。販売も地域の不動産会社との媒介契約による仲介が中心。同様にマンション事業でも施工は外部建設業者、販売は販売代理会社、賃貸管理は外部管理会社に委託。固定費を抑制し、柔軟な事業展開を可能にしている。

収益は安定推移も資材高・金利上昇が課題

2012年10月期以降の売上高は360億~486億円の範囲で推移。営業利益は2025年10月期に24億90百万円(前年比36.2%増)と改善した。純利益は2014年10月期の31億円をピークに2024年10月期は14億35百万円(前年比42.5%減)。資材価格高騰と金利上昇による住宅需要の冷え込み、建設労働者不足が経営環境の厳しさを続けている。一方、2024年10月期に発生した負ののれん14億77百万円などの特別損益の影響も受けている。

グループ拡大で連結子会社を増やす

2018年5月にアオイ建設(神奈川県相模原市)を連結子会社化し、関東エリアへ進出。2024年10月には兵庫県明石市のKHCの株式92.1%を取得、同年11月に完全子会社化した。KHCは兵庫県と大阪府に15拠点を持ち、注文住宅を主力とする。これによりグループの戸建分譲・請負の供給力が増強され、2025年10月期の販売棟数増加に寄与した。今後も支店新設やM&Aによる事業エリア拡大を中長期戦略としている。

業界の中での役割は近畿圏を中心に戸建住宅の分譲・請負を展開する住宅デベロッパー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
429億円
営業利益
25億円
営業利益率
5.8%
純利益
14億円
2025/10 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/10
事業売上構成比利益利益率
戸建事業410億円95.6%31億円7.6%
マンション事業等19億円4.4%5億円26.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01戸建住宅市場(個人)主力

近畿圏などで建売住宅の企画・建築・販売を中心に、注文住宅の請負も行う。土地仕入れからアフターサービスまで一貫して提供し、コスト削減で低価格を実現。

主な製品・サービス2
建売住宅
在来工法による30坪程度の土地に4LDKが標準の建売住宅。企画から販売まで自社で行う。
注文住宅
自由設計の注文住宅。規格型の「オーダーキューブ・システム」も提供。

02マンション市場(個人投資家・オーナー)準主力

近畿圏や神奈川県で新築マンションの分譲、中古マンションのリノベーション販売、賃貸経営を行う。比較的短期間で建築可能な40戸程度の中規模マンションを供給。

主な製品・サービス2
新築分譲マンション
自社で開発した中規模マンションを販売。外部施工だが、品質・コスト管理を徹底。
リノベーションマンション
中古マンションを1戸単位で仕入れ、全面改装して販売。

03特定建築(非住宅)副次

戸建分譲で培った木造建築のノウハウを活かし、大規模木造建築の請負工事を行う。事業領域の拡大を図る。

主な製品・サービス1
大規模木造建築
学校や商業施設など、大規模な木造建築の請負を手がける。

製品と技術

在来工法で建築する標準仕様の戸建分譲

主力商品は木造軸組工法(在来工法)による建売住宅。標準的な仕様として30坪程度の土地に建坪28坪、4LDKを設定。土地から建物まで一貫して企画・建築・販売し、販売後はアフターサービスまで手掛ける。デザインや間取りに注力し、地域の景観に調和する住宅を供給する。

規格型注文住宅「オーダーキューブ・システム」

請負工事では、自由設計の注文住宅に加え、規格型注文住宅「オーダーキューブ・システム」を販売。戸建分譲と同規格のプランを基に顧客の要望に応じてカスタマイズ可能。これによりコストと工期を抑えながら、注文住宅のニーズに対応している。2025年10月期の請負引渡し棟数は208棟と大きく増加した。

マンション新築分譲とリノベーション販売

マンション事業では、近畿圏と神奈川県を中心に中規模(約40戸)の新築マンションを分譲。土地仕入れから企画設計、施工管理まで自社で行い、販売は販売代理会社に委託。また、中古マンションを1戸単位で仕入れ、内装全面改装後に販売するリノベーション販売も行う。2025年10月期は区分所有リノベ6戸と、販売目的に変更した賃貸用マンション1棟(37戸)を販売した。

木造ノウハウを活かした大規模木造建築(特建事業)

戸建分譲で培った木造建築の技術を戸建以外の分野に応用する特建事業を展開。大規模木造建築(木造集合住宅など)の請負工事を行う。2025年10月期には2件の物件を完工し、売上高2億60百万円を計上。まだ売上規模は小さいが、事業領域の拡大に向けた取り組みとして位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

不動産業の時価総額近傍。太字がファースト住建

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13772ウェルス・マネジメント210億円
23484イノベーションホールディングス204億円14.3倍
32998クリアル197億円9.0倍
48869明和地所195億円5.1倍
55532リアルゲイト195億円29.8倍
68917ファースト住建190億円10.4倍
72970GLC GROUP189億円14.5倍
83242アーバネットコーポレーション187億円9.1倍
93457And Doホールディングス186億円12.8倍
103454ファーストブラザーズ184億円4.5倍
115535ミガロホールディングス184億円12.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

平成11年7月に設立、戸建分譲からスタート

ファースト住建は1999年(平成11年)7月に設立された。創業以来の企業理念は「住宅作りにおいて社会へ貢献する」「より良いものを、より安く、より早く、より安全に提供する」「人を育て、健全経営を行う」の三つ。当初は近畿圏を中心に戸建分譲を展開し、在来工法(木造軸組工法)による建売住宅の企画・建築・販売を主力とした。

平成20年12月に名古屋支店を開設、エリア拡大

2008年(平成20年)12月、名古屋市名東区に名古屋支店を開設し、近畿圏以外への進出を開始。以降、広島、福岡、埼玉などへ支店網を拡大。地域に密着した営業活動を基本戦略とし、年間2~3支店の新設を目標に掲げた。これにより戸建分譲の供給棟数拡大を推進した。

平成30年5月にアオイ建設を連結子会社化

2018年(平成30年)5月1日、神奈川県相模原市のアオイ建設株式会社を連結子会社化。同社は神奈川県と東京都に3拠点を持ち、関東エリアでの事業基盤を獲得。ファースト住建本体の近畿・中部・中国・九州エリアと合わせ、全国展開の足掛かりとした。

令和6年10月にKHCを子会社化、完全子会社化

2024年(令和6年)10月17日、兵庫県明石市の株式会社KHCの株式92.1%を取得し子会社化。同年11月21日に全株式を取得し完全子会社とした。KHCは兵庫県に14拠点、大阪府に1拠点を持ち、注文住宅を主力とする。これによりグループの営業拠点は35に増加し、戸建事業の供給力と収益性の改善に貢献した。

連結会計年度からマンション事業等を報告セグメント化

従来、マンション事業と特建事業は「その他」に含めていたが、2025年10月期より両事業を集約した「マンション事業等」を新たな報告セグメントとして記載する方法へ変更。特建事業では木造建築のノウハウを活かした大規模木造建築の請負を開始し、2025年10月期には2件の売上を計上した。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/10期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高経常利益率10%以上
  • 自己資本当期純利益率(賃貸等不動産関連除く)10%以上
  • 棚卸資産回転率年3回転

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    地域密着型の支店展開による事業エリア拡大

    既存エリア深耕に加え、年間2~3支店の新設を目標に事業エリアを拡大し、市場シェア向上を目指す。地域に密着した営業活動で高度なマーケティングを行う。

  2. 02

    少数精鋭とアウトソーシングによる効率経営

    営業・工事部門ともアウトソーシングを活用し、少数精鋭主義を維持。ムリ・ムダを省いた健全かつ効率的な経営を継続し、柔軟で機動的な組織を構築する。

  3. 03

    4つのキーワードに基づく住宅提供

    地域に根ざした暮らし重視、街の景観形成、基礎・構造の確かな安心、先端技術による居住性の高い住まいをキーワードに、顧客ニーズに的確に応える。

  4. 04

    事業多角化による安定経営基盤の確立

    戸建分譲に加え、注文住宅、マンション事業、特建事業など第2・第3の収益柱を育成。将来の人口・世帯構成変化に伴う多様な住宅需要に対応する。

  5. 05

    グループ連携による相乗効果の最大化

    グループ各社の事業エリア・販売商品の特徴を活かし、相互補完とノウハウ提供を積極的に行い、グループ経営の相乗効果を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で411人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は446万円で、9期前と比べて5.2%平均年齢は43.2歳、平均勤続年数は7.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年10月289
2017年10月292
2018年10月322
2019年10月47038.15.8356
2020年10月44938.26.1367
2021年10月45337.66.4380
2022年10月47237.46.3388
2023年10月47038.46.9377
2024年10月44839.57.2441408
2025年10月44643.27.3411608

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年10月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率33.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 8 / 海外 0、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
賃貸マンション等9,655百万円
マンション事業等
本社他 — 兵庫県明石市他1,685百万円
戸建事業 マンション事業等
本社・厚木支店他 — 相模原市南区他1,578百万円
戸建事業 マンション事業等
本社・尼崎支店 — 兵庫県尼崎市947百万円
戸建事業 マンション事業等
大阪支社 — 堺市堺区125百万円
戸建事業
首都圏支社 — 埼玉県蕨市71百万円
戸建事業
御影支店 — 神戸市東灘区62百万円
戸建事業
その他59百万円
戸建事業
加古川支店 — 兵庫県加古川市21百万円
戸建事業
枚方支店 — 大阪府枚方市20百万円
戸建事業
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    アオイ建設㈱
    相模原市南区 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 国内
    ㈱KHC(注)2.3
    兵庫県明石市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱勝美住宅(注)2.4
    兵庫県明石市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    住宅の横綱大和建設㈱(注)2.4
    兵庫県明石市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱明石住建(注)2.4
    兵庫県明石市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    パル建設㈱(注)2.4
    兵庫県明石市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱Labo(注)2.4
    兵庫県明石市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    いい不動産プラザ㈱(注)2.4
    兵庫県明石市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年10月期の売上高は429億円営業利益25億円前期と比べると増収増益で、売上が+19.2%、利益が+38.9%。

売上高
+19.2%
429億円
営業利益
+38.9%
25億円
純利益
-44.0%
14億円
営業利益率
5.8%
前期比 +0.8%pt

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は187億円、営業利益は13億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−12.2%、営業利益は+18.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q8766.94
2023年2Q12197.45
2023年3Q9055.64
2023年4Q1365
2024年1Q7534.02
2024年2Q9666.34
2024年4Q18994.819
2025年2Q213115.26
2025年4Q216146.58
2026年2Q187137.07

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年10月期からの14期で、売上は446億円から429億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は5.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年10月4464526
2013年10月4865031
2014年10月4243622
2015年10月4443522
2016年10月4184429
2017年10月4144329
2018年10月4093826
2019年10月4313724
2020年10月4362617
2021年10月4263523
2022年10月4003221
2023年10月4342718
2024年10月36018185.025
2025年10月42925245.814

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年10月期

売上高429億円のうち、営業利益として残るのは25億円5.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は14億円、売上の3.3%にあたる。営業利益率は業種中央値9.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.7%359億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.5%45億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.8%25億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
16.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.7pt
5.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.9pt
3.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比9.3pt
3.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年10月期は営業CFが29億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは17億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は207億円で、売上の5.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年10月2−3−16−1127
2013年10月32−14−718138
2014年10月−3−16−10−19109
2015年10月71−9−1062161
2016年10月−13120−12169
2017年10月400−2840181
2018年10月−32−8−11−40128
2019年10月−18−114−29103
2020年10月119−8−34111179
2021年10月68−7−261239
2022年10月−54−7−2−61176
2023年10月25−13−1412174
2024年10月60−14−3146189
2025年10月29−12017207

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年10月期の総資産は618億円。このうち返さなくてよい自己資本が421億円で、自己資本比率は65.8%(業種中央値32.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年10月33717815952.8
2013年10月36020415656.8
2014年10月37222115159.4
2015年10月38023814262.7
2016年10月42826316561.3
2017年10月42428613867.5
2018年10月47331415964.6
2019年10月50433317164.2
2020年10月47634413270.3
2021年10月50936314669.1
2022年10月53037815269.1
2023年10月52739013771.7
2024年10月61241519664.9
2025年10月61842119665.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年10月期の内訳
現金及び預金
223億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
401億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
196億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
82
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

不動産業 131社との比較

同じ不動産業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率131社中15位あたり、逆に低いのはROE131社中118位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.6%/中央値 12.9%
P25 7.7%P75 19.5%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.8%/中央値 9.6%
P25 5.6%P75 15.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
65.8%/中央値 32.8%
P25 26.6%P75 48.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
19.2%/中央値 11.4%
P25 3.3%P75 23.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,127で、1年前と比べて+1.2%過去52週の値幅のなかでは48%の位置にある。

¥1,127-1.1%1ヶ月-1.2%1年+1.2%時価総額190億円
過去52週の値幅
安値¥999高値¥1,266

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.4倍
PBR0.38倍
配当利回り3.82%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

7/17に-1.6%下落も、1ヶ月で+6.4%上昇。25日線(1086円)を+2.9%上回り、75日線(1094円)を+2.2%上回る。52週高値1266円から-11.7%、安値999円から+11.9%。RSI65.8とやや高め。出来高は7/16に2400株と低調も、7/17は9800株とやや回復。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER(10.30倍)は業界平均(13.91倍)を下回り、PBR(0.38倍)も平均(1.71倍)を大きく下回る割安水準。ROEは3.6%と低く、配当利回りも平均を下回る1.85%で増収増益の勢いが乏しい点は懸念。ただし財務内容が安定しており、割安感は強い。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.4倍14.9倍
PBR0.38倍1.84倍
ROE3.6%11.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり43で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.82%。

年間配当
¥43
1株あたり
配当利回り
3.82%
いまの株価に対して
配当性向
53.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年10月4018.9
2017年10月437.520.5
2018年10月430.023.9
2019年10月430.025.9
2020年10月430.036.9
2021年10月430.027.8
2022年10月430.030.9
2023年10月430.035.5
2024年10月430.054.9
2025年10月430.053.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥43

株主

有価証券報告書より

2025年10月期末の株主数は延べ19,485人。区分でいちばん多いのは個人・その他55.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.1%を占め、残る58.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年10月%2021年10月%2022年10月%2023年10月%2024年10月%2025年10月%
個人・その他37.639.641.544.347.255.0
事業法人40.140.140.040.140.240.2
自己株式17.817.817.817.817.817.7
外国法人14.413.911.811.110.03.5
金融機関6.25.34.93.72.10.9
証券会社1.71.11.80.80.50.3
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01中島興産株式会社27.93
02伏見管理サービス株式会社10.65
03内藤 征吾2.99
04西岡 将基2.22
05中島 雄司2.01
06五十嵐 幸造1.85
07西河 洋一1.24
08ファースト住建取引先持株会0.71
09齋藤 喜裕0.68
10YKKAP株式会社0.63

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−34%、1株純資産は14期で+127%。直近期のROEは3.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年10月1571,29114.55.320.3
2013年10月2211,47516.06.818.1
2014年10月1591,59310.47.823.3
2015年10月1611,7199.78.122.9
2016年10月2121,89211.76.618.9
2017年10月2102,06310.68.620.5
2018年10月1842,2018.46.523.9
2019年10月1732,3317.67.725.9
2020年10月1202,4085.18.236.9
2021年10月1652,5306.77.427.8
2022年10月1482,6345.77.130.9
2023年10月1262,7184.78.735.5
2024年10月1802,8546.45.854.9
2025年10月1032,9243.610.853.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/10期の役員報酬は総額119百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中島雄司代表取締役社長338,900
中山成人常務取締役 兼首都圏支社長100
田中武志取締役 東海支社長
西村幸雄取締役 工事部長600
藤本智章取締役 管理部長10,900
城島美香取締役(監査等委員)8,600
田村一美取締役(監査等委員)900
水永誠二取締役(監査等委員)900
萩本恭利取締役(監査等委員)

役員報酬の内訳2025/10

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円ストックオプション百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)683109910217
取締役(社内)28195
社外取締役27084

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/10期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,321字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、平成11年7月の設立以来、 ①住宅作りにおいて、社会へ貢献する。 ②より良いものを、より安く、より早く、より安全に提供することで社会へ貢献する。 ③人を育て、健全経営を行い、社会へ貢献する。 の3つを企業理念として掲げ、この企業理念を実現するべく事業に邁進してまいりました。 当社グループの事業は、戸建事業として戸建住宅・土地の分譲を中心に、請負工事並びにこれらに付随する業務、マンション事業等として、マンションの新築分譲やリノベーション分譲、賃貸並びにこれらに付随する業務のマンション事業並びに戸建分譲で培った木造建築のノウハウを戸建住宅以外の分野に活用した大規模木造建築などの請負工事を行う特建事業を展開しております。 なお、当社グループは、従来は「マンション事業」及び「特建事業」については報告セグメントに含まれない「その他」として記載しておりましたが、当連結会計年度から、「マンション事業」及び「特建事業」を集約した「マンション事業等」を報告セグメントとして記載する方法へ変更しております。 当社グループの事業の内容は次のとおりであります。 (1)戸建事業 当社の戸建事業は、近畿圏、愛知県、広島県、福岡県、千葉県及び埼玉県を主な事業エリアとして、連結子会社のアオイ建設株式会社では、神奈川県、東京都を主な事業エリアとして、前連結会計年度から新たに連結子会社となった株式会社KHC及びその子会社では、兵庫県を主な事業エリアとして、戸建住宅・土地の分譲、請負工事並びにこれらに付随する業務を行っております。 現在、主力となっているのは戸建分譲であり、建売住宅の企画・建築・販売を行っております。当社の販売する戸建住宅は、在来工法(木造軸組工法)を用いて建築しており、30坪程度の土地に建坪28坪、4LDKを標準的な仕様としております。請負工事は、戸建住宅の建築請負であり、自由設計による注文住宅を中心に、戸建分譲と同規格のプランを注文住宅として販売する規格型注文住宅「オーダーキューブ・システム」の販売などを行っております。これらに付随する業務としては、火災保険等の代理店業務や住宅販売時の司法書士等の紹介などを行っております。なお、令和7年11月1日付で、火災保険等代理店業務及びオプション工事等、付随業務の一部を子会社に移管しております。 当事業の基本姿勢は、当社グループの企業理念に掲げるところの「より良いものを、より安く、より早く、より安全に提供することで社会へ貢献する」ことであり、そのために常に、品質の向上、お客様のニーズに合わせた商品企画、工期の短縮を含む事業サイクルの短縮及び建築コストの低減に取り組んでおります。 当事業のうち主力となっている戸建分譲においては、分譲用土地を仕入れ、分譲計画及び建物の企画設計を行うとともに、建物が完成するまでの各種工事の施工管理及び住宅の分譲・販売を業務として行っており、当社グループの販売した住宅について、販売後のアフターサービスまでも一貫して行っております。この中で、各種工事の施工に関しましては積極的に外部業者への委託を行っており、当社グループでは品質、コスト、工程並びに安全の管理を徹底して行っております。販売に関しましては、顧客への直接的な販売活動は、主に地域の不動産会社との媒介契約による仲介により行っております。 (2)マンション事業等 マンション事業等では、マンション事業及び特建事業を行っております。マンション事業は、マンションの新築分譲、中古マンション等を改装後に販売するリノベーション販売の他、マンション等の不動産賃貸並びにこれらに付随する業務を、近畿圏並びに神奈川県を中心とした事業エリアにおいて行っております。特建事業は、戸建分譲で培った木造建築のノウハウを戸建住宅以外の分野に活用し、大規模木造建築の請負工事など事業領域の拡大に向けた取り組みを行っております。 マンションの新築分譲では、分譲用土地の仕入、分譲計画及び建物の企画設計を行うとともに、建物が完成するまでの各種工事の施工管理及び分譲・販売を業務として行っております。また、案件によっては他の不動産ディベロッパーによって企画、建築された新築マンションを仕入れ、分譲・販売いたしております。 新築マンションの施工に関しましては外部の建設業者に委託しております。販売に関しましては、物件ごとに販売会社と販売代理契約を結び、販売活動を行っております。戸建事業と同様に当社グループの企業理念を基本姿勢として取り組んでおり、比較的短期間で建築可能な40戸程度の中規模マンションを販売しております。 中古マンション等のリノベーション販売につきましては、中古マンション等を1戸単位で仕入れ、内装の全面改装を企画し施工を行った後に販売しております。改装工事の施工に関しましては戸建事業と同様に外部業者への委託により行っており、当社では品質、コスト、工程並びに安全の管理を徹底して行っております。販売に関しましても戸建事業と同様、地域の不動産会社との媒介契約による仲介によって行っております。 また、マンション等の不動産賃貸につきましては、単身者向けマンション等を中心に、購入又は自社建築した当社所有不動産の賃貸を行っております。入居者等の募集、管理運営に関しては、主に外部の管理会社に委託しております。 戸建事業及びマンション事業等の系統図は次のとおりであります。 (1)戸建事業 ① 戸建分譲 ② 請負工事 (2)マンション事業等 ① 新築分譲 ② リノベーション販売
経営方針・対処すべき課題3,686字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループはこれまで、①「住宅作りにおいて、社会へ貢献する」②「より良いものを、より安く、より早く、より安全に提供することで社会へ貢献する」③「人を育て、健全経営を行い、社会へ貢献する」の3つを企業理念として、事業活動を行ってまいりました。 当社グループは、戸建事業を主軸としており、これまで支店展開などにあわせて事業エリアを拡大しております。当連結会計年度末では、当社におきましては、兵庫県下に本社を含めて5拠点、大阪府下に3拠点、京都府下に1拠点、奈良県下に1拠点、愛知県下に4拠点、広島県下に1拠点、福岡県下に1拠点、及び埼玉県下に1拠点の合計17の営業拠点を有しております。平成30年5月1日付で連結子会社となったアオイ建設株式会社(相模原市南区)では、神奈川県下に2拠点、東京都下に1拠点を展開いたしております。また、令和6年10月17日付で株式の92.1%を取得し子会社化した株式会社KHC(兵庫県明石市)は、令和6年11月21日付で全株式を取得し完全子会社となっており、兵庫県下に14拠点、及び大阪府下に1拠点が加わりました。当社グループ全体では、35拠点を有しております。当社グループは、より高度なマーケティングを行うために地域に密着した営業活動を行うことを事業戦略としており、今後も引続き支店展開などを通じ事業エリアの拡大に努め、市場シェアの向上を目指してまいります。また、お客様第一主義で業務に取り組み、顧客満足の更なる向上を目指してまいります。 (2)経営戦略等 当社グループは、戸建事業におきまして戸建住宅供給棟数拡大を推進しており、マーケット・シェアの獲得による収益拡大を目指しております。当社グループでは、地域に密着した営業活動を行うことを基本戦略の1つとしており、創業以来、近畿圏を中心に営業拠点網を構築し、また平成20年12月に名古屋支店(名古屋市名東区)を開設して以降は、近畿圏以外の地域にも事業エリアを拡大してまいりました。 当社グループは今後も引き続き、既存の事業エリアにおいて更なる深耕を図るとともに、事業エリアの拡大を推し進めることを、中長期的な経営戦略としております。そして、顧客ニーズを的確に把握し徹底したマーケティングリサーチを行うため、年間2~3支店を目標として支店の新設を継続していき、それぞれの事業エリアにおいて地域に密着した営業活動を行ってまいります。 また、営業部門も工事部門もアウトソーシングを活用することにより、少数精鋭主義を持続させ、ムリ・ムダを省いた健全かつ効率的な経営を継続してまいります。これにより、柔軟で機動的な組織を構築し、事業展開のスピードを高めてまいります。 当社グループは将来にわたって戸建事業を柱として、①「地域に根ざした暮らし重視の住まい」、②「街の景観を形成する美しい住まい」、③「基礎・構造の確かな安心の住まい」、④「先端技術による居住性の高い住まい」の4つのキーワードでお客様のニーズに的確に応えていく方針であります。 当社グループではまた、主力の戸建分譲を中心とした戸建住宅の供給棟数拡大に加え、中長期的な観点で、事業の多角化による経営の強化を図るべく、注文住宅の請負工事、マンション分譲や不動産賃貸等のマンション事業など、周辺領域の事業育成にも取り組んでおり、また、木造建築のノウハウを戸建住宅以外の領域で活用することを目指す特建事業など、新たな分野への進出に向けた取り組みも行っております。当社では、将来の人口・世帯構成の変化に伴う住宅需要の多様化に対応できる体制を構築するとともに、収益基盤の強化並びに経営の安定性の向上を図ってまいります。 (3)経営環境 当社グループが事業を行う不動産業界においては、住宅ローン金利が低水準で推移し、新型コロナウイルス感染症による生活様式の変化などにより、戸建住宅を中心に住宅需要は比較的堅調に推移してまいりました。しかしながら、競合他社との競争激化、建設労働者の減少、木材などの資材価格の高騰も生じており、厳しい事業環境が続いております。足許では物価上昇に伴う実質所得の低下により住宅需要が冷え込む傾向がみられており、また住宅ローンの金利も上昇しており、住宅需要の動向には注意が必要であると考えております。 住宅の建築工事の面では、若年層の建設業界離れなどにより、建設労働者の減少や高齢化が問題の一つとなっており、施工体制を確保することの重要性が高まるとともに、建築コストにも影響を及ぼす状況が生じております。 長期的な観点からは、わが国における人口の減少や世帯構成の変化などが予想されており、こうした住宅需要の変化に対応できる収益基盤の構築が必要であると考えております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、今後も企業理念に基づいた事業の拡大を継続していくためには、会社の成長に応じた人材の採用並びに育成、施工能力の確保と建設労働者の減少・高齢化への対処、及び、事業の多角化による安定的な経営基盤の確立が必要であると考えております。 人材の採用並びに育成につきまして、当社の企画営業職は、販売をアウトソーシングする一方、緻密なマーケット調査、プロジェクトの立案、土地の仕入からプランニング、官公庁における許認可の取得、契約と業務が多岐にわたるため、その育成は非常に重要であります。また、工事部門では、施工は協力業者に分離発注する一方、工程、品質、コスト、安全の4つを徹底して管理することに人的資源を集中しておりますが、お客様にご満足していただける商品を作り、事業を拡大していくためには、これを適切に管理する人材を確保し、育成していくことが必要であります。 これに対し、人材の採用につきましては、長期的かつ安定的な人材確保を目的として、新卒者の定期採用を継続して実施しており、当連結会計年度におきましてはグループ全体で14名が入社いたしました。更に、中途採用も継続して実施し、即戦力となる人材の確保に努めております。育成面においては、オン・ザ・ジョブ・トレーニングによる実務研修の他、社内外の講師を招いた研修会を定期的に開催し、法令等をはじめとする、業務に必要となる知識や技能の教育を実施しており、また資格支援制度によって各種業務資格の取得を促進しております。 今後も継続して新店舗を出店し、事業エリアを拡大していくためには、その責任者の確保が特に重要であるため、人材の採用並びに育成を当社の最重要課題として対処してまいります。 施工能力の確保と建設労働者の減少・高齢化への対処につきまして、近年、建設業界においては、若年層の建設業界離れなどにより、建設労働者の減少や高齢化が進んでおり、当社グループによる住宅の供給棟数を拡大していくためには、施工を行う協力業者の確保が必要となってまいります。これに対し、当社グループでは、継続して協力業者の新規開拓に取り組むとともに、海外からの技能実習生、特定技能労働者の受入等の取組みを行っております。 事業の多角化による安定的な経営基盤の確立につきましては、わが国において将来的な人口や世帯構成の変化が予想されており、それに伴って住宅ニーズも多様化することが見込まれるため、主力の戸建分譲に加え第2、第3の収益の柱となる事業の育成が重要であると考えております。これに対しては、当社グループでは現在、注文住宅の請負工事、マンション分譲や不動産賃貸等のマンション事業を始め、集合住宅などの大規模木造建築物の建築請負等を行う特建事業など、安定的な経営基盤の確立を目指して、住宅に関する周辺領域を対象とした事業分野の拡大を徐々に進めております。 また、令和6年10月に株式会社KHCの株式をTOBにより取得して連結グループが拡大いたしました。グループ各社はそれぞれ、事業エリア、販売商品に特徴があり、今後はグループ会社の強みを生かすとともに、相互補完、事業ノウハウの提供を積極的に行い、グループ経営の相乗効果を高めてまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、既存の事業エリアの深耕及び新規エリアへの積極的な事業展開によって販売棟数を拡大しつつ、売上高経常利益率10%以上を目標としております。また、当社グループは一定の資本効率を確保することが会社の健全な経営と株主を始めとする様々なステークホルダーの負託に応えるものとして考えており、賃貸等不動産に関する資産、負債及び利益を除いた自己資本当期純利益率について10%以上、棚卸資産回転率について年3回転を目標としております。
事業等のリスク7,210字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 1.事業内容について (1)事業の概要について 当社グループは戸建事業を主な事業とし、この他、マンション事業等を行っております。特に戸建事業は、住宅一次取得者層を主な購買層とした低価格の戸建住宅の分譲が中心であり、令和7年10月期において、売上高の95.6%(前連結会計年度は96.3%)を占めております。 戸建事業及びマンション事業等は、消費者の需要動向の影響を受ける傾向があり、景気見通しの悪化、消費者所得の減少、金利の上昇、物価・地価の変動、住宅税制の改正や消費税等の税率変更等により消費者の需要が減少した場合、当社グループの経営成績に影響が及ぶ可能性があります。 当社グループでは、分譲用地仕入に際して徹底したマーケットリサーチを行うとともに事業サイクルの短縮を図ることで、当該リスクの低減に努めております。 (2)マンション事業等について 当社グループはマンション事業等において、新築マンションの分譲、中古マンション等のリノベーション販売並びに不動産賃貸を中心に行っております。 新築マンションの分譲につきましては、比較的短期間で建築できる中規模マンションを分譲しております。当該事業については戸建事業ほど積極的な事業拡大を目指しておらず、戸建住宅の分譲を中心とした事業活動の中でマンションに適した案件の情報が入手できた場合に、慎重に事業化の判断を行っております。従って、具体的な案件の有無により当該事業に関する売上が変動する可能性があります。 また、中古マンション等のリノベーション販売につきましては、中古マンション等を1戸単位で仕入れ、内装のリフォーム工事を行った後に販売を行っております。このリノベーション販売は、将来の事業展開に備えて継続してまいりますが、本格的に事業化するためには、更にノウハウの蓄積を行う必要があるものと見込まれます。 不動産賃貸につきましては、交通・周辺環境等の利便性の高い物件を厳選し、単身者向け賃貸マンション等を中心とする等、安定的な賃料収入の確保に努めております。しかしながら、不動産市況が悪化した場合、賃料収入の減少や当社所有不動産の評価損等が生じ、当社グループの経営成績に影響が及ぶ可能性があります。 (3)競争の激化について 当社グループでは、工期も含む事業サイクルの短縮及び仕入規模の拡大による建築コストの圧縮等により低価格での住宅供給に努めておりますが、競争激化等により当社の価格面での競争力が低下する可能性があります。また、販売競争が激化した場合、販売価格の下落や値引き競争により経営成績に影響が及ぶ可能性がある他、当社グループが販売未契約の完成物件を持つことを余儀なくされる可能性があります。 当該リスクに対しては、住宅のデザインや設備・仕様の見直しなどを通じて販売価格以外の面でも商品力の向上を図ることで、リスクの低減に努めております。 (4)価格変動等について 戸建事業及びマンション事業等においては、不動産市況、原材料価格や近隣の取引状況が物件の販売価格、ひいては、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは完成前に全ての物件について顧客と契約を結ぶことで販売未契約の完成物件を持たないことを基本方針としております。当社グループでは、徹底したマーケットリサーチにより顧客ニーズに即した住宅のプランニングを行い、販売契約の早期化に努めておりますが、計画どおりに販売契約が完了しない物件について価格改定による販売促進を行うことに伴い採算が悪化する可能性があります。 (5)用地仕入について 戸建事業及びマンション事業等においては、土地の仕入の成否が経営成績に影響を及ぼします。当社グループが土地の仕入を行う際には、立地条件・面積・価格・地盤等について調査を行い、営業担当者が作成した事業計画を企画営業部業務推進課で審査を行うことで牽制が機能する体制を構築しておりますが、これにも関わらず周辺相場よりも高い価格で購入してしまう場合や当社グループが想定する価格で販売できない場合等があります。また、全体会議・支店長会議などを通じた進捗状況等の情報共有、エリアマネージャーによるサポート体制や仲介業者とのネットワークの強化により、仕入業務の円滑化を図っておりますが、他社との競合、情報収集の遅れ・不足等により土地の仕入が想定どおりにできない事態が発生する可能性があります。 また、用地仕入における専門知識と経験を有する優秀な人材の確保、育成のために、採用部門の強化や仕入業務に関するOJT体制の拡充、適切なインセンティブの設定などに取り組んでおりますが、人材が十分に確保できない場合又は現在在職している人材が流出するような場合には、当社グループの経営成績及び今後の事業運営に影響を及ぼす可能性があります。 (6)外注先への依存について 当社グループは、戸建事業及びマンション事業等のうちリノベーションに係る事業において、当社グループの工事監督が行う施工管理業務(品質・工程・コスト・安全の管理)を除いて全て外注業者に分離発注を行い外注しております。また、マンション事業等のうち新築分譲に係る事業においては施工管理も含めて外部の建設業者に全てを外注しております。これにより、当社グループでは事業拡大の早期化を図るとともに、人件費の抑制を図っております。 しかしながら、施工面の大部分を外注に依存しているため、外注業者の新規開拓を継続的に行う一方、品質管理に万全を期すためにも委託先の選定は慎重に行っておりますが、万が一、販売件数の増加に伴って当社グループの選定基準に合致する外注先を十分に確保できない場合、また、近年の建設労働者の減少・高齢化により、外注業者自体が十分な労働力を確保できない場合や、外注先が経営困難に陥って施工できず工期が遅延した場合等には当社グループの経営成績に影響が及ぶ可能性があります。 (7)販売方法について 当社グループでは、自社販売部門を設けておらず、戸建住宅並びにリノベーション住宅の販売は地元仲介業者に委託し、新築マンションの販売は販売代理会社を通じて行っております。当社グループは、この販売方法により固定的な人件費及び広告宣伝費の肥大化を防止できる他、仲介業者が持つ情報を活用できるものと考えておりますが、販売を外部に依存しているため、他社との競合により仲介業者等が当社グループの物件を積極的に販売しなくなった場合等には当社グループの経営成績に影響が及ぶ可能性があります。 こうしたリスクを低減するために、当社グループでは、営業担当者がチラシのポスティングや現場待機を実施するなど、少しずつ自社販売にも取り組んでおります。 (8)営業地域について 当社グループは、分譲用地の仕入、建築工事や販売などの営業活動を効率的・効果的に遂行するために、各地域に営業拠点を設置し、地域に密着して行うことを基本戦略の1つとしております。当連結会計年度末時点における各地域の営業拠点数は、当社におきましては、兵庫県に本社を含め5拠点、大阪府に3拠点、京都府に1拠点、奈良県に1拠点、愛知県に4拠点、広島県に1拠点、福岡県に1拠点及び埼玉県に1拠点となっております。連結子会社のアオイ建設株式会社では、神奈川県に本社を含め2拠点、東京都に1拠点を有しております。また、令和6年10月17日付で株式会社KHC(兵庫県明石市)他6社が連結子会社となったことで、兵庫県に14拠点及び大阪府に1拠点が加わりました。 当社グループは、現在のところ近畿圏、首都圏及び愛知県が主な事業エリアとなっておりますが、当社グループの事業におきましては、事業エリアが営業拠点の存在する地域及びその周辺地域となるため、当社グループの経営成績は近畿圏、首都圏及び愛知県等の営業拠点の所在地域における景気動向、住宅需要、地価変動等による影響を受けやすいものと認識しております。今後、各エリアにおいて営業拠点の拡大を進めることで、リスクの分散を図ってまいります。 また、当社グループは営業拠点の増加による事業の拡大を計画しておりますが、営業網の拡大にあたり営業基盤の確立が順調に進まない可能性があります。 なお、売上高の大部分を占める戸建事業のうちの戸建分譲について、物件の属する地域により分類した販売実績の推移は以下のとおりです。 令和5年10月期   令和6年10月期   令和7年10月期 金額(千円)   構成比(%)   金額(千円)   構成比(%)   金額(千円)   構成比(%) 埼玉県   1,332,907   3.1   1,572,071   4.4   1,010,290   2.3 千葉県   1,456,324   3.3   957,960   2.6   927,539   2.2 東京都   2,648,029   6.1   2,374,336   6.6   1,104,887   2.6 神奈川県   4,250,909   9.8   4,168,173   11.6   4,957,603   11.6 岐阜県   -   -   24,204   0.1   -   - 愛知県   6,577,872   15.2   6,192,927   17.2   6,646,179   15.5 滋賀県   1,474,463   3.4   886,685   2.5   479,918   1.1 京都府   1,936,947   4.5   1,641,866   4.6   1,142,619   2.7 大阪府   9,248,084   21.3   6,020,541   16.7   3,144,244   7.3 兵庫県   6,063,960   14.0   3,755,691   10.4   9,529,471   22.2 奈良県   3,265,633   7.5   2,693,719   7.5   2,127,259   5.0 広島県   2,130,571   4.9   2,002,458   5.6   2,105,900   4.9 福岡県   812,384   1.9   1,276,537   3.5   1,266,762   2.9 佐賀県   19,645   0.0   -   -   30,569   0.1 戸建分譲   41,217,734   95.0   33,567,174   93.3   34,473,246   80.4 戸建分譲以外   2,155,686   5.0   2,418,636   6.7   8,410,411   19.6 合計   43,373,420   100.0   35,985,810   100.0   42,883,657   100.0 2.財政状態について 当社グループの戸建事業及びマンション事業におきましては、分譲用地又は中古マンション等の棚卸資産の仕入が必要であり、当社グループではこれら分譲用地等の取得資金について金融機関等からの借入金に依存しているため、棚卸資産の増加に伴って「営業活動によるキャッシュ・フロー」がマイナスとなり、又は有利子負債が増加する可能性があります。 令和7年10月期末においては有利子負債が当社の総資産額の23.1%を占めておりますが、当社グループでは、今後も分譲用地の取得資金について金融機関等からの借入金を中心とした調達を計画しており、事業の拡大に際しては有利子負債残高が増加することが見込まれます。このため、今後、金利が上昇あるいは高止まりした場合、金融機関の貸し出し態度が変化した場合等には、支払利息の増加、仕入計画の変更等により当社グループの経営成績に影響が及ぶ可能性があります。 当該リスクに対しては、事業サイクルの短縮により資金効率を高めることでリスクを低減する他、取引金融機関との円滑な取引関係の構築、金融資本市場の動向のモニタリング、健全な財務体質の維持などにより、対処してまいります。 令和5年10月期(千円)   令和6年10月期(千円)   令和7年10月期(千円) 総資産額   52,674,014   61,171,998   61,786,484 有利子負債残高   7,580,314   13,311,635   14,279,599 営業活動によるキャッシュ・フロー   2,547,390   6,035,480   2,919,641 投資活動によるキャッシュ・フロー   △1,332,947   △1,365,645   △1,162,627 財務活動によるキャッシュ・フロー   △1,412,180   △3,139,462   5,485 現金及び現金同等物の期末残高   17,395,458   18,925,830   20,688,330 販売用不動産   13,599,472   11,289,193   9,313,506 仕掛販売用不動産   6,186,687   11,343,841   12,199,197 未成工事支出金   1,080,236   1,053,776   1,275,548 3.法的規制等について 当社グループは主に「宅地建物取引業法」に基づく宅地建物取引業、「建設業法」に基づく建設業、更に「建築士法」、「建築基準法」に基づく一級建築士事務所として分譲用の土地の仕入から企画設計業務、施工業務、販売業務を行っております。また、当社の事業は上記以外にも「都市計画法」、「土地区画整理法」、「農地法」、「宅地造成等規制法」、「国土利用計画法」、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」等、様々な法的規制を受けております。 当社及び当社子会社では、各社の事業に応じて宅地建物取引業法に基づく宅地建物取引業者免許及び建設業法に基づく建設業の許可を受けており、また建築士法に基づく一級建築士事務所の登録を行っております。 当社グループの主要な事業活動を継続するには、前述の宅地建物取引業者免許、建設業許可及び一級建築士事務所登録が必要であり、現時点においてこれらの免許、許可及び登録の取消し又は欠格事由に該当する事実等は無いものと認識しております。しかしながら、将来においてこれら免許、許可及び登録の取消し等があった場合には、主要な事業活動に支障をきたすとともに経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社グループでは、各種法令等の遵守体制を強化するために、顧問弁護士による関連法令に関する法務セミナーを開催する他、各種会議体・研修会・通達などを通じて周知徹底を図る等、コンプライアンス教育に注力いたしております。 4.住宅品質保証について 「住宅の品質確保の促進等に関する法律」は瑕疵担保期間の10年間義務化と住宅性能表示制度を定めております。同法により、住宅供給者は新築住宅の構造上主要な部分及び雨水の浸水を防止する部分について10年間の瑕疵担保責任を負っております。 当社が販売する戸建分譲住宅は、住宅瑕疵担保責任保険法人である住宅保証機構株式会社による住宅瑕疵担保責任保険「まもりすまい保険」に加入しております。当該保険等を利用するためには、同機構の定める技術的基準に適合しているかどうかについて同機構が指定する第三者機関による現場検査を受ける必要があります。そのため、当社グループにおきましても施工を充実させ、品質管理に万全を期するとともに、販売後のクレーム等に関しましても十分に対応しております。 しかしながら、販売件数の増加に伴い、当社グループの品質管理に不備が生じた場合には、クレーム件数の増加や保証工事の増加等が当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。更に、当社グループの販売した住宅に重大な瑕疵があるとされた場合など、当社グループの責によるか否かを問わず、また実際の瑕疵の有無によらず、根拠のない誤認であった場合にも当社グループの信用に悪影響を及ぼし、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 5.顧客情報等の管理について 当社グループは、当社グループの物件のご購入を検討頂くお客様やご購入頂いたお客様等、事業を行う上で多数の個人情報を保有している他、様々な経営情報等の内部情報を有しております。 これらの情報管理については、その管理に万全を期するため、管理体制の構築、社内規程の整備、システム上のセキュリティ対策を図るとともに、外部セミナーや研修等により社員の情報管理意識の向上に努めております。しかしながら、万が一、これらの情報が外部流出した場合は、当社グループに対する信頼の失墜や損害賠償等により、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 また、社会的関心が高まる中、今後、法規制が一層厳しくなる可能性もあり、徹底した情報管理の継続を図るため、コストが増加する可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、政局不安に加え諸外国との緊張感が高まっており、トランプ関税についても自動車産業を中心に、その影響が危惧される状況が続いております。円安基調が続く中、食品を始め様々な商品・サービス価格の上昇に賃金の上昇が伴っておらず、予断を許さない状況が続いております。 不動産業界においては、都心を中心としたマンションなどの国内外の資産家、富裕層が投資対象とするような市場や、収益用不動産の市場は好調な一方で、当社の得意とする実需型の戸建住宅市場、特に住宅一次取得者向け市場は、土地価格、建築価格の高騰により、住宅一次取得者層が購入しづらくなっております。金利上昇は住宅の購買意欲に影響を与え、大工を始めとする建築関係の職人の減少、高齢化などは建設コストのみならず、工期を長期化させる要因になっております。これらの状況から、土地や建築原価の上昇に販売価格が追い付いておらず、販売面で苦戦を強いられ、利益の確保が難しい状況が長期化する等、事業環境は引き続き厳しいものとなっております。 このような経営環境の中、当社グループでは引き続き、企業理念「1.住宅作りにおいて、社会へ貢献する。2.より良いものを、より安く、より早く、より安全に提供することで社会へ貢献する。3.人を育て、健全経営を行い、社会へ貢献する。」の下、お客様に心から喜んでいただける魅力的な住宅を、適切な価格で供給することにこだわり、当社グループ一丸となり、業績の向上と企業価値の向上に取り組んでおります。 戸建事業におきまして、主力の戸建分譲では、販売棟数の着実な拡大と収益性の改善に向けて、分譲用地仕入を厳選したうえでの安定的な在庫の確保、仕入から完成までの工程管理の強化やバリューエンジニアリングの継続による建築コストの適切なコントロール、デザインや間取りなど魅力的な住宅作りに更に注力するなど、各種の取組みを進めております。当連結会計年度には、当社における販売棟数は伸び悩んだものの、前連結会計年度末に株式会社KHC他6社が新たに連結子会社となったことで、グループ全体では販売棟数1,120棟(前連結会計年度比 6.5%増)と前連結会計年度を上回りました。また、請負工事においても連結子会社の増加により、当連結会計年度の引渡棟数は208棟(同 494.3%増)と、前連結会計年度より大きく増加しております。収益性の面では、厳しい事業環境の中でも高い付加価値により、安定した利益を確保している請負工事の構成割合が高まったこともあり、戸建事業の収益性は少しずつ改善しております。今後も、モデルハウスを活用した新たなニーズの掘起こしと提案力の強化に注力し、魅力ある住宅作りにつなげてまいります。 マンション事業等については、賃貸による安定的な収益を着実に拡大するべく、賃貸用不動産の新規取得を進めております。またマンション分譲では、区分所有単位のリノベーション販売6戸に加え、保有目的を販売目的に変更した賃貸用不動産1物件(全37戸)の販売を行い、合計43戸(同 13.2%増)の販売戸数となりました。特建事業では、前連結会計年度には売上実績はありませんでしたが、当連結会計年度には木造集合住宅等の請負工事2件による売上を計上しております。 特別損益の項目では、前連結会計年度に負ののれん発生益14億77百万円を特別利益に計上いたしましたが、当連結会計年度では、特別損失に公開買付関連費用65百万円を計上しております。 これらの結果、当連結会計年度における経営成績は、売上高428億83百万円(前連結会計年度比 19.2%増)、営業利益24億90百万円(同 36.2%増)、経常利益23億52百万円(同 30.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益14億35百万円(同 42.5%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 なお、従来は「マンション事業」及び「特建事業」については報告セグメントに含まれない「その他」として記載しておりましたが、当連結会計年度から、「マンション事業」及び「特建事業」を集約した「マンション事業等」を報告セグメントとして記載する方法へ変更しております。 (戸建事業) 戸建事業のうち主力の戸建分譲について、当連結会計年度における販売棟数は1,120棟(うち、戸建分譲 936棟、土地分譲 184区画)(前連結会計年度比 6.5%増)となり、売上高は344億73百万円(同 2.7%増)となりました。当社では、期首の在庫が少なかったこと、厳しい市場環境においては採算性のある土地の確保が難しく新たな分譲用地の仕入も十分ではなかったことなどが主な要因となり、販売棟数を伸ばすことができませんでしたが、前連結会計年度末に株式会社KHC他6社が新たに連結子会社となったことで、グループ全体では前連結会計年度に比べて販売棟数が増加いたしました。今後も仲介業者への訪問などの営業活動を強化することで用地情報の収集に注力し、供給棟数の増加に努めてまいります。利益に関しては、厳しい市場環境の中、利益率が低下傾向にありましたが、分譲用地仕入をより厳選して行ってきた成果等により、当連結会計年度においてやや改善しております。請負工事におきましては、株式会社KHC他6社が注文住宅を主力としており、引渡棟数は208棟(同 494.3%増)、売上高は62億48百万円(同 545.9%増)と増加いたしました。戸建事業に関するその他の売上高は2億54百万円(同 104.2%増)となりました。 これらの結果、戸建事業全体の売上高は409億76百万円(同 18.2%増)となり、セグメント利益は31億36百万円(同 23.3%増)となりました。 (マンション事業等) マンション事業等のうち、マンション事業について、賃貸収益による売上高は7億92百万円(前連結会計年度比 10.9%増)となりました。マンション分譲については区分所有単位のリノベーションマンションの販売は6戸にとどまりましたが、保有目的を販売目的に変更した賃貸用不動産1物件(全37戸)を販売し、8億42百万円(同 39.5%増)の売上高となりました。また、前連結会計年度において実績のなかった特建事業については、2物件の請負工事により売上高2億60百万円(同 -)となりました。 これらの結果、マンション事業等全体の売上高は18億98百万円(同 43.9%増)となり、セグメント利益は4億76百万円(同 20.6%増)となりました。 b.財政状態の状況 当連結会計年度末における総資産は617億86百万円(前連結会計年度末比 1.0%増)となり、前連結会計年度末に比べて6億14百万円増加いたしました。主な増加要因は、現金及び預金の増加17億62百万円、仕掛販売用不動産の増加8億55百万円及び未成工事支出金の増加2億21百万円であり、主な減少要因は、販売用不動産の減少19億75百万円及び有形固定資産の減少2億11百万円であります。主力である戸建事業において、在庫状況の改善に向けて完成在庫の販売促進と厳選した分譲用地仕入の強化に取り組み、その結果、前連結会計年度末に比べて完成在庫は減少し、仕掛在庫は増加いたしました。有形固定資産の減少につきましては、主に賃貸用不動産1物件の保有目的変更に伴う棚卸資産への振替によるものであります。 負債合計は196億45百万円(同 0.1%増)となり、前連結会計年度末に比べて22百万円増加いたしました。主な増加要因は、短期有利子負債の増加8億37百万円及び長期有利子負債の増加1億30百万円であり、主な減少要因は、仕入債務の減少4億60百万円及び未払法人税等の減少59百万円であります。仕入債務の減少は、主に棚卸資産の減少が要因となっております。 また、純資産は421億40百万円(同 1.4%増)となり、前連結会計年度末に比べて5億91百万円増加いたしました。主な増減の要因は、資本剰余金の増加1億28百万円、利益剰余金の増加8億37百万円及び非支配株主持分の減少4億11百万円であります。資本剰余金の増加及び非支配株主持分の減少は、主に株式会社KHCに対する株式売渡請求を実施し、令和6年11月21日付で同社を完全子会社としたことに伴うものであり、利益剰余金の増加は、主に当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益及び配当の実施によるものであります。 これらの結果、自己資本比率は65.8%となり、前連結会計年度末より0.9ポイント上昇しております。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、206億88百万円(前連結会計年度末比 9.3%増)となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは29億19百万円の収入(前連結会計年度比 51.6%減)となりました。主な収入の要因は税金等調整前当期純利益22億87百万円及び棚卸資産の減少額15億9百万円であり、主な支出の要因は、法人税等の支払額8億5百万円及びその他の流動負債の減少額2億25百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは11億62百万円の支出(前連結会計年度比 14.9%減)となりました。主な支出の要因は、有形固定資産の取得による支出11億67百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは5百万円の収入(前連結会計年度は31億39百万円の支出)となりました。主な収入の要因は、長期借入れによる収入55億10百万円及び短期借入金の純増加額14億53百万円であり、主な支出の要因は、長期借入金の返済による支出59億85百万円、配当金の支払額5億98百万円及び連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出3億57百万円であります。 ③ 生産・受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 令和6年11月1日 至 令和7年10月31日)   前年同期比(%) 件数   金額(千円) 1.戸建事業 (1)戸建分譲   1,045   32,375,674   +15.4 (2)請負工事   208   6,248,528   +545.9 戸建事業 計   1,253   38,624,203   +33.1 2.マンション事業等 (1)マンション分譲   40   849,166   +99.5 (2)特建事業   2   260,813   - マンション事業等 計   42   1,109,979   +160.8 合計   1,295   39,734,183   +34.9 (注)1.金額は販売価格によっております。 2.件数欄については、戸建分譲は棟数又は区画数、請負工事は棟数又は契約数、マンション分譲は戸数、特建事業は棟数を表示しております。 3.当連結会計年度において、請負工事の生産実績に著しい変動がありました。これは、前連結会計年度末に㈱KHC他6社を連結子会社化したこと等によるものであります。 b.受注実績 当社グループは主に見込み生産を行っており、請負工事等、一部には受注生産も行っておりますが、その多くが短期間で販売するものであるため、記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 令和6年11月1日 至 令和7年10月31日)   前年同期比(%) 件数   金額(千円) 1.戸建事業 (1)戸建分譲   1,120   34,473,246   +2.7 (2)請負工事   208   6,248,528   +545.9 (3)その他   -   254,243   +104.2 戸建事業 計   -   40,976,018   +18.2 2.マンション事業等 (1)マンション分譲   43   842,596   +39.5 (2)不動産賃貸   -   792,513   +10.9 (3)特建事業   -   260,813   - (4)その他   -   2,874   +132.0 マンション事業等計   -   1,898,797   +43.9 セグメント計   -   42,874,816   +19.2 事業セグメントに帰属しない売上高   -   8,841   +31.5 合計   -   42,883,657   +19.2 (注)1.件数欄については、戸建分譲は引渡棟数又は引渡区画数、請負工事は引渡棟数又は完成契約数、マンション分譲は引渡戸数、特建事業は引渡棟数を表示しております。 2.当連結会計年度において、請負工事の販売実績に著しい変動がありました。これは、前連結会計年度末に㈱KHC他6社を連結子会社化したこと等によるものであります。 3.戸建分譲における地域別の販売実績は、次のとおりであります。なお、地域別の分類は、物件の属する地域によって分類しております。 地域   件数   金額(千円)   前年同期比(%) 埼玉県   29   1,010,290   △35.7 千葉県   29   927,539   △3.2 東京都   29   1,104,887   △53.5 神奈川県   152   4,957,603   +18.9 岐阜県   -   -   △100.0 愛知県   217   6,646,179   +7.3 滋賀県   16   479,918   △45.9 京都府   35   1,142,619   △30.4 大阪府   97   3,144,244   △47.8 兵庫県   336   9,529,471   +153.7 奈良県   76   2,127,259   △21.0 広島県   67   2,105,900   +5.2 福岡県   36   1,266,762   △0.8 佐賀県   1   30,569   - 合計   1,120   34,473,246   +2.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」及び「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりであります。これらの指標に関して、当連結会計年度における実績は、売上高経常利益率 5.5%(前連結会計年度は5.0%)、賃貸等不動産に関する資産、負債及び利益を除いた自己資本当期純利益率 3.7%(同 7.7%)、棚卸資産回転率 年1.6回転(同 年1.3回転)となっております。売上高経常利益率につきましては、主力の戸建分譲において、土地価格や建築コストの上昇傾向が続いている一方、住宅需要は冷え込む状況となっており、コストの上昇を販売価格には十分に転嫁することができず、前連結会計年度に低下いたしましたが、当連結会計年度において、厳選した分譲用地の仕入、原価管理の強化や経費削減に取り組んだことで、前連結会計年度に比べてやや改善いたしました。賃貸等不動産に関する資産、負債及び利益を除いた自己資本当期純利益率におきましては、前連結会計年度には連結子会社の増加に伴う負ののれん発生益を計上していたこともあり、前連結会計年度より低下しております。翌連結会計年度においては、引き続き厳選した仕入や商品力の向上、的確なコストコントロールに注力し、収益性の改善に取り組んでまいります。また、棚卸資産回転率につきましては、前連結会計年度より売上原価が16.8%増加した一方、棚卸資産が前連結会計年度末に比べて3.8%減少しており、その結果、当連結会計年度における棚卸資産回転率は前連結会計年度より上昇いたしました。分譲用地の仕入から販売までの事業サイクルの短縮に向け、工程管理の強化、業務効率の向上及び販売活動の強化を図り、引き続き年3回転を目標として、回転率の向上に努めてまいります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループのキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきまして、当社グループの資金需要のうち主なものは、分譲用地の仕入資金及び収益物件の購入資金等であり、主に内部留保資金又は当座貸越契約を含む金融機関からの借入により調達しております。なお、当連結会計年度末における社債、借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は142億79百万円(前連結会計年度末比 7.3%増)となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は206億88百万円(同 9.3%増)となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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