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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

リアルゲイト

5532 · Growth · 不動産業

築古ビルを再生しスモールオフィスやシェアオフィスを提供する不動産会社。マスターリースやPMで安定収益を得ながら、設計施工や物件売却で成長を図る。

概要

リアルゲイトは、築古ビルをリノベーションしてスモールオフィスやシェアオフィスを提供するフレキシブルワークプレイス事業を手がける不動産サービス企業である。東京都心部の渋谷区・港区・目黒区を中心に展開し、2023年6月に東証グロース市場に上場、サイバーエージェントグループに属する。2025年9月期の売上高は98億円、営業利益10億円。

フレキシブルワークプレイス事業の収益モデル

同事業は、プロパティマネジメント(PM)、マスターリース(ML)、設計・施工、物件保有、キャピタルゲインの五つのモデルで構成される。2009年創業時のPMから始まり、2012年にML、2017年に設計監理、2020年に建設業許可、2021年に自社保有と販売用不動産の売却を開始した。2025年9月期の売上高は9,791百万円で、うちストック型収入(ML・保有賃貸・PM)が6,118百万円(約62%)、フロー型収入(設計施工・販売等)が3,673百万円を占める。ストック型収入を基盤に、フロー型収入を組み合わせることで事業規模を拡大している。

ストック型収入を支える運営指標

同社は物件稼働率と平均坪単価を重要な指標としている。2025年9月期の竣工後1年以上経過したML・保有物件の平均坪単価は26,729円/坪、稼働率は98.1%である。運営面積は104,253㎡に達し、累計プロジェクト数は107件、獲得済プロジェクト75件、運営中物件65件(内訳:ML39件、PM17件、保有7件、その他2件)。これらの数値は、東京都心部でのドミナント戦略により安定的に推移している。

渋谷区・港区・目黒区へのドミナント集中

同社は事業エリアを東京都心部の渋谷区、港区、目黒区に絞り、狭域内で物件数を増やす戦略をとる。2025年9月末の獲得済プロジェクト75件のうち、渋谷区33件、港区17件、目黒区15件と、3区で全体の87%を占める。対象は築20~40年、延床面積500坪前後の築古ビルで、価格優位性が高い。エリア集中により管理効率が向上し、運営費の抑制につながる。また、潜在的なオフィス供給ストックが豊富で、スタートアップ企業などのテナント需要にも恵まれている。

サイバーエージェント傘下と上場による資金調達力

2021年7月に株式会社サイバーエージェントの連結子会社となり、与信力が向上した。その後、銀行借入や株式上場(2023年6月、東証グロース)を活用し、積極的に物件取得を進めている。2025年9月期の資産合計は212億円、負債合計179億円で、長期借入金が大きく増加した。自社保有物件は11件に増え、販売用不動産の売却も行う。キャピタルゲインモデルでは、売却後もML・PM契約を継続し、ストック収入を残す手法をとっている。

業界の中での役割は不動産サービスプロバイダー(企画・設計・施工・リーシング・運営をワンストップ提供)。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
98億円
営業利益
10億円
営業利益率
10.2%
純利益
6億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
賃貸及び運営管理61億円62.9%
販売32億円33.0%
設計施工4億円4.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01フレキシブルワークプレイス主力

スモールオフィスやシェアオフィスを提供。マスターリースやPM、設計施工、物件保有・売却など多様なモデルで収益を得る。東京都心部の築古ビルを中心にドミナント展開する。

東京都心部の築古ビル再生に特化

主な製品・サービス2
スモールオフィス
50㎡未満の小規模なオフィス区画を提供。個室型で、専有面積が小さく使いやすい。
シェアオフィス
共用スペースとデスクを共有するオフィス。フリーデスク形式などがある。

製品と技術

プロパティマネジメント(PM)サービス

PM契約では、ビルオーナーに代わりテナント誘致、賃貸契約代行、トラブル対応、建物点検などの運営管理を提供する。収益は運営委託フィーとして得る。2025年9月期のPM売上高は532百万円。PMに付随して設計・施工請負契約を結ぶケースもあり、物件の価値向上を総合的に支援する。

マスターリース(ML)サービス

ML契約では、築古ビルを一括借り上げ、賃料を保証した上で転貸する。同社は物件を保有しないため資本効率が高く、資産価格下落リスクを抑えられる。2025年9月末時点でML物件は42件(獲得済)、うち運営中39件。ML・保有賃貸を合わせた売上高は5,556百万円で、全売上の57%を占める主軸事業である。

設計・施工の内製化によるバリューアップ

一級建築士事務所と特定建設業許可を有し、設計から施工までを内製する。これにより、物件ごとの個別性に対応した迅速なリノベーションが可能。代表例「LANTIQUE BY IOQ」は、代官山の築36年ヴィンテージマンションを住宅からスモールオフィスにコンバージョン。再生前の月額賃料910万円が再生後1,810万円と約2倍に向上した。社内には一級建築士4名、1級建築施工管理技士7名、宅地建物取引士47名が在籍する。

物件保有とキャピタルゲインモデル

自社保有物件では、入居テナントから賃料収入を得る。2025年9月末時点で保有物件は11件(運営中7件)。自ら所有者となることで賃料支払い負担がなくなり、粗利率が向上する。キャピタルゲインモデルでは、販売用不動産を購入・リノベーション後、売却して売却益を獲得。売却後もMLまたはPM契約を結び、ストック収入を継続する。2025年9月期の販売売上高は3,244百万円と前期比150.5%増加した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

不動産業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • フレキシブルワークプレイス東京都心部の築古ビル再生に特化

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

不動産仲介で成長中、大手との差別化が課題

不動産業界において、売上高約70~100億円と成長軌道にある。営業利益率10%程度と収益性は良好だが、背景には物件販売の好調が寄与している。競合の大東建託は賃貸管理・建設で圧倒的規模を持つ一方、当社は仲介・販売中心で、事業領域が限定的。また、robot homeやタスキホールディングスなど同規模の競合も多く、差別化が必要。都心部の不動産市況に依存するため、金利上昇や景気減速がリスクとなる。

強み

  • 売上高が前期比13%増、翌期24%増と高い成長を続けている。
  • 営業利益率10%超と、不動産仲介業として優れた水準。
  • 特定エリアや物件タイプに特化し、地域密着型の営業が強み。
  • 上場効果や認知度向上により、顧客獲得力が増している。

課題

  • 大東建託など大手に対し、規模とブランド力で劣る。
  • 不動産市況や金利変動の影響を直接受けやすい。
  • 仲介・販売に偏り、賃貸管理など安定収益源が不足。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

不動産業の時価総額近傍。太字がリアルゲイト

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
12986LAホールディングス212億円13.8倍
23772ウェルス・マネジメント210億円
33484イノベーションホールディングス204億円14.3倍
42998クリアル197億円9.0倍
55532リアルゲイト195億円29.8倍
68869明和地所195億円5.1倍
78917ファースト住建190億円10.4倍
82970GLC GROUP189億円14.5倍
93242アーバネットコーポレーション187億円9.1倍
103457And Doホールディングス186億円12.8倍
113454ファーストブラザーズ184億円4.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 12件

2009年創業、PMサービスからスタート

2009年8月、東京都目黒区上目黒において株式会社トランジットジェネラルオフィスがリアルゲイトを設立。同年9月に宅地建物取引業の登録を完了した。2010年1月、プロパティマネジメント(PM)サービスを開始し、第1号施設として「the SOHO」の運営を受託。当初はテナント誘致や賃貸契約代行などの手数料収入が主たる収益源であった。

2012年、マスターリースモデルを導入

2012年2月に本社を港区北青山へ移転し、同年7月にマスターリース(ML)サービスを開始した。MLでは競争力の低下した築古ビルを一括借り上げ、転貸により安定的な賃料収入を得る。これにより、土地・建物を保有せずに資本効率を高め、資産価格下落リスクを抑えつつ収益を確保する体制が整った。

2017年、一級建築士事務所登録で設計力を内製化

2017年11月、一級建築士事務所の登録を完了。物件の設計監理を内製化することで、築古ビルの抜本的な資産価値向上に必要な高度な技術力を社内に蓄積した。同時に、設計変更の迅速化や事業推進の効率化を実現。この後、リノベーション工事の請負も手がけるようになる。

2019~2020年、本社移転と建設業許可取得

2019年9月、本社を渋谷区千駄ヶ谷に移転。2020年2月には特定建設業許可を取得し、工事請負金額の制限が撤廃された。これによりリノベーション工事や新築工事の受注が拡大し、社内ノウハウの蓄積と事業推進の迅速化がさらに進んだ。

2021年、サイバーエージェントグループ入り

2021年7月、株式会社トランジットジェネラルオフィスが保有する全株式を株式会社サイバーエージェントに譲渡し、同社の連結子会社となった。グループの信用力を背景に、銀行からの借入が容易になり、自社保有物件の取得が本格化する。同年11月には自社保有物件によるサービスを開始。

2023年6月、東証グロース市場に上場

2023年2月に本社を現在地の渋谷区千駄ヶ谷「PORTAL POINT HARAJUKU」に移転。同年6月、東京証券取引所グロース市場に上場した。上場後は株式市場を通じた資金調達も視野に入れ、物件取得を加速。2025年9月期には売上高9,791百万円、営業利益1,043百万円といずれも過去最高を更新した。

年表12件を開く

2000年代

  • 2009年8月創業東京都目黒区上目黒において株式会社トランジットジェネラルオフィスが株式会社リアルゲイトを設立
  • 2009年9月宅地建物取引業の登録完了(東京都知事(3)90947)

2010年代

  • 2010年1月プロパティマネジメント(PM)サービスを開始「the SOHO」が第1号施設
  • 2012年2月東京都港区北青山に本社を移転
  • 2012年7月マスターリース(ML)サービスを開始
  • 2017年11月一級建築士事務所の登録完了(東京都知事登録第62066号)
  • 2019年9月東京都渋谷区千駄ヶ谷に本社を移転

2020年代

  • 2020年2月特定建設業許可取得(東京都知事許可(特-1)第151421号)
  • 2021年7月M&A株式会社トランジットジェネラルオフィス所有の全株式を株式会社サイバーエージェントに譲渡、同社の連結子会社化
  • 2021年11月自社保有物件によるサービスを開始
  • 2023年2月東京都渋谷区千駄ヶ谷「PORTAL POINT HARAJUKU」に本社を移転
  • 2023年6月上場東京証券取引所グロース市場に上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    築古ビル再生による付加価値向上

    主に都心部の築古ビルをリノベーションし、質の高いクリエイティブなオフィスを提供することで不動産価値を最大化する。ワンストップで企画・設計・建設・リーシング・運営を手がけ、テナントの自由な働き方と豊かな街づくりに貢献する。

  2. 02

    渋谷区中心のドミナント戦略

    事業エリアを渋谷区、港区、目黒区に限定し、狭域内で物件数を増やすドミナント戦略を継続。エリアニーズの変化を迅速に捉え、差別化と競争力を強化する。

  3. 03

    安定的なストック型収入とフロー型収入の組合せ

    マスターリース契約やプロパティマネジメント契約による安定したストック型収入を主軸とし、設計・施工請負によるフロー型収入を組み合わせて事業規模を拡大する。

  4. 04

    資金調達手段の多様化で事業拡大

    サイバーエージェント子会社化と上場による与信力向上で銀行融資を積極活用するとともに、株式市場を通じた資金調達も組み合わせ、財務バランスを保ちながら事業拡大を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で93人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は698万円で、2期前と比べて+17.2%平均年齢は33.8歳、平均勤続年数は3.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年9月59632.33.187
2024年9月65933.03.588909
2025年9月69833.83.4931,075

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
AMBRE — 東京都渋谷区2,203百万円
中目黒1丁目再生PJ — 東京都目黒区2,110百万円
千駄ヶ谷1丁目再生PJ — 東京都渋谷区1,953百万円
FACET71 — 東京都渋谷 区1,813百万円
FACET72 — 東京都渋谷区1,320百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社サイバーエージェント(注)
    東京都渋谷区 · その他の関係会社
    議決権63.8%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は98億円営業利益10億円前期と比べると増収増益で、売上が+24.1%、利益が+25.0%。

売上高
+24.1%
98億円
営業利益
+25.0%
10億円
純利益
+50.0%
6億円
営業利益率
10.2%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高105億円98億円
営業利益15億円10億円
純利益7億円6億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

9期分

直近は2026年3Qで、売上は20億円、営業利益は2億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は−61.5%、営業利益は−60.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q5259.63
2023年4Q180
2024年1Q26311.52
2024年2Q24416.72
2024年4Q2913.40
2025年2Q64812.55
2025年4Q3425.91
2026年2Q571017.56
2026年3Q20210.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2018年10月期からの8期で、売上は21億円から98億円へ4.7倍に増えた。直近期の営業利益率は10.2%。売上は4期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2018年10月2132
2019年10月2433
2020年10月3833
株式会社トランジットジェネラルオフィス所有の全株式を株式会社サイバーエージェントに譲渡、同社の連結子会社化
2021年9月3831
2022年9月5840
東京証券取引所グロース市場に上場
2023年9月7053
2024年9月798610.14
2025年9月9810810.26

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高98億円のうち、営業利益として残るのは10億円10.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の6.1%にあたる。営業利益率は業種中央値9.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金82.7%81億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.1%6億円
  • その他の費用持分法損益などの調整1.0%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.2%10億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
17.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.6pt
10.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.1pt
6.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.8pt
18.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2025年9月期は営業CFが36億円、投資CFが−79億円で、差し引きのフリーCFは−43億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は9億円で、売上の1.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年9月9−101−14
2022年9月4−2524−216
2023年9月15−3129−1620
2024年9月−13−3439−4711
2025年9月36−7942−439

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2025年9月期の総資産は213億円。このうち返さなくてよい自己資本が34億円で、自己資本比率は15.5%(業種中央値32.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年10月230232.5
2019年10月3132810.7
2020年10月4363714.0
2021年9月4974214.2
2022年9月787719.4
2023年9月114239120.0
2024年9月1592713216.9
2025年9月2133417915.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳単体ベース
現金及び預金
9億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
19億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
179億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
50
/ 100
安定性自己資本比率10 / 40
収益力営業利益率20 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

不動産業 131社との比較

同じ不動産業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率131社中29位あたり、逆に低いのは自己資本比率131社中129位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
18.7%/中央値 12.9%
P25 7.7%P75 19.5%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.2%/中央値 9.6%
P25 5.6%P75 15.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
15.5%/中央値 32.8%
P25 26.6%P75 48.5%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
24.1%/中央値 11.4%
P25 3.3%P75 23.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,395で、1年前と比べて+12.2%過去52週の値幅のなかでは56%の位置にある。

¥3,395-4.9%1ヶ月+3.0%1年+12.2%時価総額195億円
過去52週の値幅
安値¥2,135高値¥4,390

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)29.8倍
PER (会社予想)30.3倍
PBR3.14倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月17日に5.71%高の3610円へ上昇し、25日移動平均線(3466.8円)を約4.1%上回った。75日線(3499.4円)も上回り、短期的な底打ち感が出ている。RSIは51.56と中立圏。7月29日に3230円へ急落したが、その後は3500円前後で下げ渋り、8月17日に出来高84100株と急増して上昇。52週高値(4390円)からは約18%下にあるが、52週安値(2135円)からは約69%上昇と力強い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PER 31.5倍は業界平均13.9倍の2倍超、PBR 5.10倍も平均1.71倍を大きく上回る。ROE 18.7%は高水準だが、無配当(0%)がネック。成長により割高感が緩和される余地はあるが、現状は割高。

指標この会社業種平均
PER (実績)29.8倍14.9倍
PER (予想)30.3倍
PBR3.14倍1.84倍
ROE18.7%11.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2024年9月期売上高79億円、営業利益率10.1%。2025年9月期は売上高98億円、営業利益率10.2%と増収増益見込み。強気派は首都圏不動産需要の強さと成長性を評価するが、弱気派は小規模で収益変動リスクが大きく、PER31.5倍と割高と見る。

プラスに働く材料7
  • 高成長継続

    売上高は前期比24%増、2025年も増収予想

  • ROE高水準

    ROE18.7%と資本効率が良い

  • 首都圏需要堅調

    低金利と都心回帰でマンション需要強い

  • 売上高・営業利益の高成長継続通年影響

    FY2025/9期売上高98億円、前期比24%増。成長率維持なら130億円超

  • 営業利益率10%超、高収益体質確立継続影響

    FY2025/9期営業利益率10.2%、安定した高収益が評価

  • 不動産市況好調、自社物件の含み益拡大2026年下期影響

    PBR5.1倍は含み益反映、地価上昇で更なる資産価値向上

  • 株価1年で80%上昇、モメンタム継続不定影響

    強気相場継続で割高感薄れれば更なる上昇

マイナスに働く材料7
  • PER割高

    PER31.5倍は同業平均より高い

  • 小規模リスク

    売上高100億円未満、収益変動大

  • 不動産市況依存

    金利上昇で需要が冷え込むリスク

  • PER31.5倍、成長鈍化でバリュエーション調整次期決算影響

    PER31.5倍は高成長織り込み済み、成長減速で急落リスク

  • 不動産市況悪化による業績変動2027年〜2028年影響

    不動産市況悪化で販売戸数減少、営業利益20%減の可能性

  • 外国人保有比率2.73%と低く、海外資金流入限定的不定影響

    外国人保有が低いため、グローバル資金の流入期待は限定的

  • 無配当方針、株主還元期待薄継続影響

    配当利回り0%、成長重視だが、株主還元策が不透明

次の決算で確かめる点
売上高成長率
事業拡大スピードを確認
営業利益率
収益性の維持を確認
契約済み物件数
将来収益の先行指標

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ2,261人。区分でいちばん多いのは事業法人65.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が65.6%を占め、残る34.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年9月%2024年9月%2025年9月%
事業法人68.467.065.3
個人・その他25.823.729.6
外国法人2.94.42.7
証券会社2.83.72.1
金融機関0.11.20.2
自己株式0.00.1
外国人個人0.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社サイバーエージェント63.69
02岩本 裕5.97
03田端 信太郎2.09
04山内 一志1.68
05鷲田 真一1.39
06サッポロ不動産開発株式会社1.39
07片山 善博1.18
08BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNY GCM CLIENT ACCОUNTS M LSCB RD(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.86
09MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.84
10楽天証券株式会社共有口0.80

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近5
  • 2026-06-01
    ヒューリック株式会社
    新規の大量保有報告
    5.05%
  • 2026-05-29
    岩本 裕
    新規の大量保有報告
    12.03%
    +0.14pt
  • 2026-05-29
    岩本 裕
    新規の大量保有報告
    11.89%
    +2.19pt
  • 2026-05-29
    岩本 裕
    新規の大量保有報告
    9.70%
    +1.48pt
  • 2026-05-29
    株式会社サイバーエージェント
    新規の大量保有報告
    63.22%
    -5.32pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で−100%、1株純資産は8期で−100%。直近期のROEは18.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2018年10月1,088,200219,391351.5
2019年10月14,17716,370152.7
2020年10月13,46629,83658.3
2021年9月131748.3
2022年9月91835.1
2023年9月6341018.531.2
2024年9月6847715.313.6
2025年9月9857518.731.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/9期の役員報酬は総額153百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
岩本裕代表取締役52343,000
黒川亮取締役438,466
菊池史哉取締役392,332
中山豪取締役50
仙仁登取締役(社外)69
田中渓取締役(社外)44
木内有子常勤監査役(社外)55
片山英二監査役(社外)75
浅見長生監査役(社外)61

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)589132713026
社外取締役523235

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,961字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 (1) 事業の内容 <フレキシブルワークプレイス事業> フレキシブルワークプレイス事業は、スモールオフィスやシェアオフィスといったフレキシブルワークプレイスを提供することで、不動産に付加価値を付与し収益性を向上させる事業であります。 (収益構造) 当社の収益構造は、2009年の創業以降、契約事務手数料や運営フィーを安定して得るプロパティマネジメントモデルから開始し、2012年より建物を一括借り上げののち転貸して安定した賃料を得るマスターリースモデル、2017年に一級建築士事務所登録、2020年に特定建設業許可を取得し、設計施工モデルを開始、2021年7月のサイバーエージェントグループ入り及び2023年6月の東証グロース市場上場後は、会社与信力を生かし、自ら物件を購入し、リノベーションによりバリューアップし賃料を得る再生物件保有モデル、販売用不動産の売却益を得たうえでその後のML等のストック型収入に繋げるキャピタルゲインモデルを開始しております。 ①PM契約(プロパティーマネジメントモデル) 当社のPM契約は、テナント誘致、賃貸借契約代行、トラブル対処等のテナント窓口業務、テナント請求業務、建物や設備の点検代行等を行うことでビルオーナーから手数料を収受しております。施設運営の実績と知識を基に、不動産価値を最大化する運営と管理を提供しております。なお、PM契約に付随して、設計・施工請負契約を締結するケースもあります。 ②ML契約(マスターリースモデル) 当社のML契約は、競争力の低下した築古ビルを中心に一括借り上げし、運営・管理しております。不動産所有者に賃料を保証し借り上げたのちに、不動産価値を向上させ、その物件を転貸することによりテナントから受取る賃料を収益に計上しております。土地や建物を保有することなく管理物件を転貸にて運用することで資本効率を高め、資産価値下落のリスクを抑えることにより、収益を安定的に確保することが可能となっております。なお、ML契約に付随して、設計・施工請負契約を締結するケースもあります。 ③設計・施工請負契約(設計・施工モデル) a. 設計監理契約(2017年11月一級建築士事務所登録) 物件の設計監理の請負契約について対応しております。不動産は商品としての個別性が強くそれぞれに特有の事情を抱えており、個別性の強い築古ビルの抜本的な資産価値向上のためには、経験に基づく高度な技術力が必要とされます。また、設計変更の内製化など事業推進の迅速化にも繋がっております。 b. 工事請負契約(2020年2月特定建設業許可取得) リノベーション工事や新築工事だけでなく、運営物件における附帯工事の発生(補修、指定工事等)といった工事請負契約について対応しております。特定建設業許可を取得したことによって、工事請負金額の制限が無くなっただけでなく、社内へのノウハウの蓄積や事業推進の迅速化にも繋がっております。 ④物件保有(再生物件保有モデル) 自社で物件を保有した上で、入居テナントと定期建物賃貸借契約を締結することで賃料収入を得るケースもあります。自らが不動産所有者となることで賃料支払い負担がなくなることから、借入利息を勘案しても粗利では収益アップに繋がっております。また、保有物件の売却により、売却益を確保しながらも、資産入替による財務バランスの確保を行う場合もあります。この場合、保有物件売却後もML契約もしくはPM契約を締結することで、物件運営による安定的なストック型収入を継続させております。 ⑤販売用不動産の売却(キャピタルゲインモデル) 自社で販売用物件を購入したうえで、リノベーションによりバリューアップののち売却し、更に売却先の不動産所有者よりML契約ないしPM契約を締結することで、その後のストック収入に繋げております。また当社が施主としてバリューアップを行うことでキャピタルゲインを得ることができるようになっております。 当社のビジネスモデルは、ML・保有(賃貸)におけるテナントからの賃料収受及びPMにおけるオーナーからの運営委託フィー収受といった物件運営を通じて継続的に得られるストック型収入がメインであり、2025年9月期実績で売上全体の約60%を占めております。ストック型収入の安定的な積み上げをベースとしながらも、物件運営に付随して発生する設計・施工請負契約の受託や販売用不動産の売却といったフロー型収入が積み上がります。 売上構成推移/ストック型売上・フロー型売上(単位:百万円) 2023年9月期   2024年9月期   2025年9月期 ストック型売上   4,983   5,520   6,118 フロー型売上   1,988   2,428   3,673 計   6,972   7,948   9,791 事業系統図は、以下のとおりです。 PM契約 ML契約 物件保有及びキャピタルゲインモデル (運営物件) 2025年9月末時点において、累計プロジェクト(終了物件も含んだ累計プロジェクトを指します)は107件、獲得済プロジェクト(竣工前物件を含めたプロジェクトを指します)は75件、運営物件(竣工後のML・PM・保有物件を指します)は65件となっております。 獲得済プロジェクト内訳(75件) 運用形態   ML       42件   PM       19件   保有    11件   その他    3件 運営物件内訳(65件) 運用形態   ML       39件   PM       17件   保有    7件   その他      2件 (東京都心部を中心としたエリア展開) 当社は、築20年~40年で延床面積500坪前後の築古ビルが主な仕入物件となっております。オフィス需要並びに収益性を鑑み、東京都心部(渋谷区、港区、目黒区)を中心に展開しております。コンパクトな築古ビルを対象としているため、価格優位性の高い東京都心部での事業展開が可能となっております。事業展開の規模を大きくせずに東京都心部の得意エリア内での当社物件数を増やしていくというドミナント戦略を採用することで、他社との差別化を行っております。当社の得意とするエリアは、潜在性を秘めた築古ビルの供給ストックが豊富であり、テナント需要にも恵まれています。その上、当社がマーケットを熟知している地域であるからこそ、都心部で個性的なオフィスを適正価格で借りたいという需要に応えることが可能となっております。また、エリアを集中させることにより、管理面での人的資源の投下が効率化され、運営費の抑制に繋がることも大きなメリットです。なお、2025年9月末時点の獲得済プロジェクト75件のうち、渋谷区は33件、港区は17件、目黒区は15件です。 (入居テナント・契約内容) 2025年10月1日時点の入居テナント数は、区画契約1,028件、フリーデスク契約547件となっております。区画契約1,028件のうち、事務所契約が857件と区画契約の約83%を占めております。そして当社の入居テナントの多くを占めるのが区画専有面積50㎡未満のスモールオフィスであり、事務所契約の約63%を占めております。 また、入居テナントの業種は情報サービス業等がおよそ4分の1を占め、創立年数が10年以内の社歴の若い会社がおよそ6割を占めております。 (2) 事業の特色 <当社の強み> 当社の強みは、フレキシブルワークプレイス事業の運営実績により培われた、企画力、技術力、運営力だと考えております。企画・デザイン、設計・建設、リーシング、運営までワンチーム、ワンストップでプロジェクトを推進しております。プロジェクトが発足すると6名~10名程度のチームを編成し、各専門家がワンチーム、ワンストップでプロジェクトに取組むことで、事業推進の迅速化・効率化とノウハウの蓄積を実現しております。 各専門家についてですが、各許認可、登録の下で有資格者が以下のとおり在籍しております。一級建築士事務所であり、2025年9月末時点で一級建築士が4名(役員1名除く)在籍しております。特定建設業許可を取得しており、2025年9月末時点で1級建築施工管理技士が7名在籍しております。宅地建物取引業者として、2025年9月末時点において、宅地建物取引士が47名(役員4名除く)在籍しております。 また運営実績に基づくエンドテナントへの適正価格を見極める力があり、エンドテナントへの想定賃料から逆算して事業収支が成り立つか判断のうえで事業化を決定することで、確実な事業運営を可能としております。 また、フレキシブルワークプレイスは企画次第で単価が大きく変動します。例えば、当社の「LANTIQUE BY IOQ」は、運営延床面積3,107㎡、代官山にある築36年のヴィンテージマンションを1棟まるごとリノベーションし、住宅用途からオフィスやSOHO等へコンバージョンしております。地下駐車場付きの平均150㎡12戸の住宅を、共用部が充実した平均60㎡、全35区画のスモールオフィスやSOHOにリノベーションすることで、再生前は910万円/月だった賃料収入が、再生後の第17期実績は1,810万円/月、約2倍と収益性を大きく向上させることができております。 同様に築50年、リノベーション後10年を超える物件でも、適切な運営管理・改修を行うことで高稼働を維持でき、高稼働を背景として賃料アップを実現することが可能となっております。
経営方針・対処すべき課題5,458字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は「古いものに価値を、不動産にクリエイティブを、働き方に自由を」という企業理念を掲げております。 当社は、フレキシブルワークプレイス事業によって、主に都心部の築古ビルに対してリノベーションを行うことで付加価値を付与し、不動産価値の最大化を追求しながらも、テナントに対しては質の良いクリエイティブなオフィスを提供することで、自由な働き方に寄り添い、豊かな街づくりに貢献します。 (2) 経営戦略等 当社は、企画・設計・デザイン、建設、リーシング、運営までワンストップで手がけるフレキシブルワークプレイス事業を行っております。また、事業展開のエリアを広げずに渋谷区、港区、目黒区を中心とした狭域エリア内で当社物件数を増やしていくというドミナント戦略を継続してまいります。 運営形態としては、今後もマスターリース契約におけるテナント賃料や、プロパティマネジメント契約における運営受託手数料を中心とした物件運営によって得られる安定的なストック型収入をメインとしながらも、マスターリース契約やプロパティマネジメント契約に付随して獲得する設計・施工請負から得られるフロー型収入を組み合わせることで事業規模拡大を狙っていきます。またサイバーエージェント社の子会社化及び株式上場を通じた与信力の向上による銀行融資を積極活用し、新規物件の取得を強化しております。 今後も優良物件の取得が重要となるため、強みである都心部中心のエリア展開というドミナント性は保ちつつ、ビルオーナーへの認知度・ブランド力の向上を通じて収益性の高い運営物件を増やしていくことが第一であると考えます。さらに、保有を含めた今後の事業規模拡大のためには、これまでの銀行借入による資金調達に加えて、株式市場を通じた資金調達等の調達手段を組み合わせることで、財務バランスを保ちながら、事業拡大に繋げていく方針です。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、翌期以降3年間における売上高及び営業利益を重要な経営指標とし、中長期的に企業価値の最大化を図ってまいります。また、売上高及び営業利益を向上させるために、物件稼働率、平均坪単価を経営上の重要な指標とし、その他、運営面積、累計プロジェクト数、獲得済プロジェクト数、運営中物件数等の指標を定点監視しております。 2024年9月期 10月   11月   12月   1月   2月   3月   4月   5月   6月   7月   8月   9月 平均坪単価(円/坪)   25,523   25,516   25,611   25,623   25,738   25,833   25,876   25,800   25,586   25,820   26,142   26,189 物件稼働率   98.6%   97.9%   98.3%   98.4%   98.6%   98.7%   98.8%   98.0%   97.9%   98.5%   98.1%   99.0% 2025年9月期 10月   11月   12月   1月   2月   3月   4月   5月   6月   7月   8月   9月 平均坪単価(円/坪)   26,373   26,420   26,260   25,885   26,280   26,422   26,187   26,412   26,589   25,568   26,465   26,729 物件稼働率   99.5%   99.3%   98.6%   98.5%   99.1%   98.0%   98.3%   98.8%   98.7%   98.3%   98.2%   98.1% ※月末時点での数値を記載 ※平均坪単価及び物件稼働率は、竣工後1年以上経過したML・保有物件について算出 ※平均坪単価及び物件稼働率の算出にあたり、終了予定物件については除外 2021年9月期   2022年9月期   2023年9月期   2024年9月期   2025年9月期 運営面積(㎡)   65,497   84,565   85,436   98,923   104,253 累計プロジェクト数   76   84   95   100   107 獲得済プロジェクト数   61   65   69   71   75 運営中物件数   51   58   58   62   65 ※各期末時点での数値を記載 ※運営面積は、運営中物件のうちML・保有・PM物件が対象であり、共有面積を含めた床面積の総和を指す ※累計プロジェクトは、終了物件も含んだ累計プロジェクトを指す ※獲得済プロジェクトは、竣工前物件も含めたプロジェクトを指す ※運営中物件は、竣工後のML・保有・PM物件等を指す (4) 中長期的な経営環境 当社はフレキシブルワークプレイス事業に係る事業環境を以下のように認識しています。 <業界規模> 潜在的なオフィス市場の存在 ニッセイ基礎研究所による調査比較によれば(※1)、2024年のわが国の不動産投資市場規模において収益不動産は約315.1兆円であり、オフィスはそのうちの35%を占めるといわれています。コロナ禍を経て、当社に対して、ホテルや商業施設、住居内にオフィスを組み合わせたいなどの依頼が増えており、ホテルや商業施設等のオフィス以外からの用途変更等を鑑みれば、さらに大きな潜在市場が存在すると考えております。 都心部オフィス市場と事業拡大可能性 東京都都市整備局によれば(※2)、2024年1月時点での東京23区のオフィス床面積は約9,670万㎡です。その中でも当社のエリアターゲットである渋谷区は約641万㎡、港区は約1,900万㎡であります。2025年9月末時点で、当社の運営面積は約10.4万㎡であり、オフィス市況そのものが巨大なマーケットであるため、当社の発展的な事業拡大の余地は十分にあると考えております。 その中でも東京都心部のオフィス賃料の単価優位性は高く、特に渋谷区の優位性は顕著となっております。三鬼商事によれば(※3)、平均賃料については2025年9月度における都心5区の平均賃料が21,092円/坪であることに対し、渋谷区は24,248円/坪、稼働率については2025年9月度における都心5区の稼働率は97.3%であることに対し、渋谷区は97.9%と高い結果となっております。 競合他社との差別化という観点においても、渋谷区を中心とした狭域にて事業展開を行うことで、エリアニーズや需要の変化をいち早く掴み、新企画に反映できることからも渋谷区を中心とした狭域での事業展開をしていくことが差別化に繫がると考えております。 <市場動向> 建築費・金利の上昇 近年、建築資材および人件費の高止まりにより建築費の高騰が続いておりますが、当社のような築古ビルの再生事業に与えるインパクトは新築開発と比べ、相対的に小さいと認識しております。新築は竣工まで2年~3年を要することも多く、その間の建築費高騰で当初の採算が損なわれるリスクがあります。一方で当社が主軸とする再生事業は竣工まで半年~1年と短いため、建築費の急激な変動によって事業全体の採算が大きく損なわれるリスクは限定的です。 また、金利上昇についても、新築開発は多額の建築費を含むため総事業費が大きく、金利変動が資金負担に直結しやすい構造となっております。一方で、当社の再生事業は総事業費が相対的に小さく、借入も抑制できることから、同じ金利上昇でも事業への影響は軽微です。さらに、再生事業は短期間で収益化できる点も金利リスクの低減に寄与しております。こうした建築費および金利の上昇局面では建替え判断が慎重化し、既存ストックを活用する再生ニーズが高まっており、当社にとっては追い風となる側面があると考えております。 環境配慮に対する意識向上 環境配慮への関心の高まりからも、新築建替えではなく、使えるものは長く使う不動産再生への需要が増加しております。当社においても2024年7月リノベーション竣工したAMBRE(渋谷区千駄ヶ谷)においてDBJ Green Building認証を取得しておりますが、ビルオーナーにおいても同様に環境配慮の観点からも不動産再生を選択する機会が増加するものと考えております。 競争力を失ったビルの増加と差別化の必要性 ザイマックス不動産総合研究所によると(※4)、2025年12月末時点で想定される東京都心5区(中央区、千代田区、港区、渋谷区、新宿区)のオフィスストックは賃貸面積ベースで976万坪となっており、うち、中小規模ビルは438万坪、平均築年数は35.2年であり、大規模ビルの平均築年数26.1年に比べ築年経過が進んでいるとされております。中小規模ビル438万坪のうち、当社の得意とするコンパクトな築20年以上の築古ビルはバブル時代に過剰供給されたことを背景に350万坪と80%の延床面積を占めており、当社のリノベーションの対象となる物件が豊富に存在しております。 対して、築20年未満の中小規模の築古ビルは88万坪存在します。現時点で築浅であるこれらのオフィスビルも、いずれ古くなり競争力を失っていきます。また、大規模ビルも同様に、経年による競争力の低下は避けられないため、いずれ古くなり競争力を失っていきます。特に、現時点で築20年未満の築浅大規模ビルは233万坪の延床面積を占めており、供給ストックの過剰さから競争が激化していくと考えております。すなわち、中小規模ビル・大規模ビルを問わず経年により競争力が失われていくことと想定されるため、当社のフレキシブルワークプレイス事業の対象となる物件はさらに増えていくと考えております。 東京都心5区オフィスピラミッド2025(賃貸面積ベース) <出典:ザイマックス不動産総合研究所「オフィスピラミッド2025」(※4)> ※1 ニッセイ基礎研究所「わが国の不動産投資市場規模(2024年)」https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=80603?site=nli ※2 東京都都市整備局「東京の土地2024」https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/about/chousa/shiryo2024 ※3 三鬼商事「オフィスマーケット」 https://www.e-miki.com/rent/ ※4 ザイマックス不動産総合研究所「オフィスピラミッド2025」 https://soken.xymax.co.jp/2025/01/15/2501-stock_pyramid_2025/ (5) 事業上及び財務上の対処すべき課題 ① 優良物件の仕入 当社の継続的な事業拡大のためには、価格や立地、規模等の観点で当社の仕入基準に合致する優良な新規物件にアプローチし、オーナーとの接点を増やすことで、新規物件を獲得していくことが必須となってきます。企画営業部員の仕入力を上げておくことが重要だと考えております。 ② 財務体質の健全性向上 当社の事業は、不動産取得及び設備投資を行うための設備投資資金を必要とするビジネスモデルであります。手元資金の他、銀行借入により物件購入資金及び設備投資資金を調達しております。今後も物件購入を継続していく経営方針であるため、市況の変化に左右されずに安定的な資金調達を行うために財務基盤の強化が必要となります。そのため、定期的に金融機関への業績説明を行うことや、物件内覧等を通じて相互理解を深めることで取引がより強固となり、資金調達が円滑に行われるように意識しております。株式上場の実現により、自己資本を増強することで財務体質の健全性の向上を図るとともに、信用力向上による調達金利の抑制も見込まれるため、金利上昇局面においても金利負担軽減を図ることができると考えております。 ③ 組織・ガバナンス体制の強化 当社は、宅地建物取引業免許、一級建築士事務所登録、特定建設業許可といった許認可に基づいた事業を行っており、業法違反等による事業活動の停止や資格はく奪、建設業による事故や損害賠償の発生などが生じた場合は事業に多大な影響を及ぼします。それに対処するために、規定上必要とされる人数を超えた有資格者の設置、コンプライアンス研修等の社員教育の実施、社外役員から牽制体制等を通じたガバナンス体制を強化することで、リスクを限りなく低減することが重要であると認識しています。 ④ 社員研修・教育制度の充実化と人材確保 事業の発展のためには、継続的に優秀な人材を確保し、これを育成することが重要であると認識しております。社内教育制度の拡充や、独自のビジネスモデルやノウハウの浸透を図ることにより、社員一人一人のレベルアップを図るとともに、管理職層の育成を強化して事業拡大に伴う組織体制の整備を進めていく方針です。
事業等のリスク8,969字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、業績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、必ずしもリスク要因に該当しない事項についても、投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資家の皆様に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。 当社では、「リスクマネジメント・コンプライアンス規程」を定め、経営会議において、リスクマネジメント・コンプライアンス事項について協議、決定を行う体制を整備しております。また実際にリスクが発生した場合は、速やかに代表取締役への報告を行い、代表取締役の指示の下、当該リスクへの対応を行うこととしております。 なお、文中の将来に関する事項は本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。 (1) 経済状況及び不動産市況の影響について[顕在可能性:中、影響度:中] 当社のフレキシブルワークプレイス事業については、景気の後退、金利の上昇、消費税増税等の税制改正などが、当社の業績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。また、当社が運営する物件の主要なテナントはスタートアップ企業やベンチャー企業等の中小企業であるため、その需要は景気の動向に影響を受けやすい傾向にあります。こうした現状を踏まえ、当社はその時々においてスピード感をもってプロジェクトを進行し、経済状況及び不動産市況に応じた不動産の運用形態を柔軟に選択することができるよう努めておりますが、景気の後退やオフィス空間の供給過剰等により不動産市況が下落し、物件稼働率が著しく低下する場合には、マスターリース物件において、テナントより収受する賃料がオーナーへの支払賃料を下回るなど、当社の業績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 競合について[顕在可能性:中、影響度:中] 当社は、主に遊休不動産を再生しオフィス空間として提供するフレキシブルワークプレイス事業を展開しておりますが、企画・設計・デザイン、建設、リーシング、運営までワンストップで対応する体制を採用しております。そのため、事業計画の策定からエンドユーザーとなるテナントに対する提案まで迅速に行うことが可能であると考えております。当社のように東京都心部のコンパクトな築古ビルを対象に抜本的な不動産価値の向上を行う競合他社はないものと認識しております。しかし、昨今の時代背景から、大手不動産デベロッパーや不動産再生会社等によるオフィス事業等への参入が増えてきており、それによる競争の激化や当社の優位性の確保が難しくなった場合、当社の業績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 物件の確保について[顕在可能性:中、影響度:中] 当社は、物件の情報を不動産業者、大手鉄道会社及び金融機関等のルートから入手しており、それら不動産業者等との信頼関係の構築及び維持に努めております。しかしながら、当不動産業界が共有する問題である不動産市況の変化あるいは物件の取得競争の激化等により、不動産業者等からの優良な情報が減少した場合、又は優良な物件を仕入れることが困難となった場合等には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 災害等の発生について[顕在可能性:中、影響度:大] 昨今の気候変動等により地球規模での自然災害が発生しておりますが、特に日本においては地震の多発化、温暖化による集中豪雨の発生、台風の大型化等が見受けられます。自然災害によって当社が所有する不動産の価値が著しく下落することで、当社の業績に影響を及ぼす可能性がありますが、当社は、自然災害等の発生に備え、人的被害の回避を最優先としつつ事業継続を図るため、災害発生時マニュアルの整備及び訓練等によって、リスク回避と被害最小化に努めております。 (5) 地域の偏在について[顕在可能性:中、影響度:大] 当社が運営する不動産は、経済規模や顧客のニーズを考慮に入れ、東京を中心とする首都圏エリアが中心であり、当該地域における地震その他の災害、首都圏経済の悪化等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 法的規制について[顕在可能性:小、影響度:中] 当社は、事業を行う上で、宅地建物取引業法、建築基準法、建築士法及び消防法等の法令の他、関連する条例等多岐に渡る規制の適用を受けております。法改正等の改廃については法務部門にて定期的に情報収集を行い、適宜所管部署と連係を図っておりますが、これらの法規制が改廃された場合又は新たな規制が導入された場合は対応に要するコストの増加や受注できない業務の発生などにより当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 免許登録について[顕在可能性:小、影響度:大] 当社は、宅地建物取引業法をはじめ、建築基準法、都市計画法、建設業法、建築士法等による法的規制を受けております。当社では、これらの許認可等を受けるための諸条件及び関連法令の遵守に努めており、現状において当該許認可等が取消となる事由は発生しておりません。今後、これらの関連法令が改廃された場合や新たな法的規制が設けられた場合、又はこれらの法令等の規制について遵守できなかった場合や新たな有資格者等の設置義務が発生する場合には、当社の業績及び事業の展開に影響を及ぼす可能性があります。 免許・登録等の別   番号   有効期間   取消条項 宅地建物取引業免許   東京都知事 (4)90947   2024年9月19日から 2029年9月18日まで   宅地建物取引業法 第66条 一級建築士事務所登録   東京都知事登録 第62066号   2022年11月25日から 2027年11月24日まで   建築士法 第26条 特定建設業許可   東京都知事許可 (特-6)第151421号   2025年2月20日から 2030年2月19日まで   建設業法 第29条 (8) 知的財産権について[顕在可能性:小、影響度:中] 当社は、会社名や運営するサイト及び運営物件の名称等について商標登録を行っており、今後新たなサービスの展開を行っていくに際しても関連する名称の商標登録を行っていく方針です。 一方、他社の著作権や肖像権を侵害しないようサイト等に掲載する画像等については十分な監視・管理を行っており、現在、当社は第三者の知的財産権を侵害していないものと認識しております。しかしながら、今後も当社に対して知的財産権の侵害を理由とする訴訟やクレームが提起されないという保証はなく、そのような事態が発生した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 訴訟の可能性について[顕在可能性:小、影響度:大] 当社が企画又は管理運営している不動産については、入居トラブル等によって取引先又は顧客等による訴訟その他の請求が発生する可能性があります。クレーム一覧の管理や人材育成を通じてトラブルの発生を防止するとともに、顧問弁護士等と連係をとれる体制を整備することでリスク軽減に努めておりますが、これらの訴訟等の内容及び結果によっては、当社の業績と財務内容に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 建設廃棄物の排出事業者責任について[顕在可能性:小、影響度:大] 当社は元請業者として、廃棄物処理法において排出事業者の責務を負っております。排出事業者責任の明確化のために、排出事業者が他社に処理を委託する場合には、当該産業廃棄物について、発生から最終処分が終了するまでの一連の処理が適正に行われるために必要な措置を講ずるよう努めなければなりません。産業廃棄物処理が適正に行われるために、電子マニフェストを導入することで常時モニタリングを実施する他、建設マネジメント部内で産業廃棄物処理の手続きが適正に進められているかどうかを定期的に確認する体制をとっております。現在、万が一、当社が排出事業者として責任を負う建設廃棄物について、適切に処理委託等されず不法投棄されていた事実が発覚した場合、その処分費用が発生する可能性があります。現在まで、これらの違反について行政処分や係争、紛争はありませんが、その応対等により、当社の風評、事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (11) 協力会社への外注について[顕在可能性:中、影響度:大] 当社は、工事・施工を協力会社に外注しております。協力会社の管理を徹底するよう努めておりますが、万が一協力会社の管理が徹底できないことによる施工品質の低下や現場における事故、廃棄物処理法の違反等の協力会社による不正行為が起こった場合、当社の信用度の低下及び損害賠償責任の負担等により、当社の業績に影響を与える可能性があります。また、当社の仕入れ物件の増加により同時期に多数の工事を発注する場合に対応できる施工会社の確保が難しい場合、建築資材や労務費の高騰による外注原価の増加、不測の事態における工期の延長等が発生した場合も同様です。 (12) 設計・施工について[顕在可能性:中、影響度:中] 当社の業績拡大のためには新規物件の獲得は必須となっておりますが、獲得した建物はその大半が老朽化が進んだ築古ビルであるため、安全性や遵法性を保ち、かつ当社のブランドイメージに沿う空間へと工事し、資産価値を向上させる必要があります。物件の契約前には十分な事前調査を実施しておりますが、工事を進めていく段階で建物に構造上や耐震上の問題等が発生するケースや、重要な事故が発生する可能性があります。この場合、工事費用の増大や竣工スケジュールに遅れが生じ、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 修繕について[顕在可能性:中、影響度:大] 当社は、高いデザイン性を実現しつつも、高い安全性と品質にこだわった設計・施工を心掛けております。しかしながら、当社が設計・施工した物件に不具合や老朽化による修繕の必要性が生じる可能性は否定できず、その際の手直しに要する追加の施工費、重大な瑕疵による損害賠償等は、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、人身や施工物等に係る重大な事故の発生も損害賠償金の支払い等により当社の信用が著しく毀損した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 敷金及び差入保証金について[顕在可能性:小、影響度:中] 当社は、初期投資を当社が負担するケース、あるいは、ビルオーナーが負担するケースがあり、各々の物件により、対応は異なっております。このため必要に応じて、一部の不動産オーナーに対して、当社が敷金及び保証金を差し入れるケースがあります。この場合、契約終了に伴って、契約条項に基づき、敷金及び保証金の返還を受けることとなります。当社では、敷金及び保証金を差し入れている不動産オーナーに対して信用調査を定期的に行っております。しかしながら、倒産等不測の事態により、不動産オーナーから敷金及び保証金を回収できなくなる場合は、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 資金調達について[顕在可能性:中、影響度:中] 物件の取得資金や建築費等の資金調達においては、特定の金融機関に依存することなく、案件毎に金融機関に対して融資を打診し、融資実行を受けた後に各プロジェクトを進行させております。今後、新たに計画した資金調達が不調に終わった場合には、当社の業績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。また、一部の金融機関との契約には財務制限条項が付されており、財務制限条項に抵触し、一括返済が必要となった場合には、当社の財政状態、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 有利子負債への依存について[顕在可能性:中、影響度:中] 当社は、事業の運営資金を主に金融機関からの借入によって調達しております。当社は特定の金融機関に依存することなく借入金の調達を行っておりますが、金融情勢や経済情勢等により金利水準や金融環境等に変動があった場合、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (17) 金利変動について[顕在可能性:中、影響度:中] 当社の主たる事業である不動産再生事業は、新築事業と比較して費用・工期ともに抑えられることから、金利上昇局面においても優位性を持っております。しかしながら、今後更なる金利の引き上げが継続された場合、支払利息の増加等を通じて当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (18) 固定資産の減損について[顕在可能性:大、影響度:中] 当社は、「固定資産の減損に係る会計基準」及び「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」を適用しております。当社では、自社保有物件の増加及びマスターリースサービスにおいて遊休不動産への設備投資等により、有形固定資産が増加傾向にあります。今後資産の利用状況及び資産から得られるキャッシュ・フローの状況等が悪化し、減損処理が必要となった場合、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (19) 物件売却に係る売上計上時期のずれについて[顕在可能性:中、影響度:大] 当社は、物件売却の際には、当該売上高及び売上原価は物件の引渡時に計上されます。また、一取引当たりの金額は、他のストック型収入に比較して高額となっており、単発の物件売却取引の有無によって各期の業績は変動します。したがって、物件売却の有無、予定していた物件の引渡及び売却金額が想定どおりに行われなかった場合等、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (20) 工事請負契約に係る売上計上時期のずれについて[顕在可能性:中、影響度:中] 当社は、工事請負契約について、取引開始から完全に履行義務を充足すると見込まれる時点までの期間がごく短い場合には、完全に履行義務を充足した時点で収益を認識しております。そのため、当社に起因しない何らかの事情により、工事遅延等が発生した場合、当初予定の売上計上時期がずれ、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (21) 人材確保・育成について[顕在可能性:中、影響度:中] 当社は、従業員93名(2025年9月30日現在)であり、従業員一人当たりの業務領域が広汎に亘ることがあります。不動産業界の競争激化の中での事業拡大を図るためには、従業員全てが業務の各段階において当社独自の遂行方法を基本とした専門的なスキルを持つスペシャリスト性や全体を統括できるゼネラリスト性を発揮する必要があり、これらの能力を兼ね備えた人材の確保が重要であると言えます。このような人材確保のために、中途採用を積極的に実施しております。また、全従業員に対する教育研修を充実することにより、人材の育成に努める方針であります。しかしながら、人材の確保、育成が適切に行えなかった場合には、当社の今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 (22) 特定の人物への依存について[顕在可能性:小、影響度:中] 当社の創業者であり、代表取締役である岩本裕は、その企画・営業力、技術力、知識ノウハウ、経営判断能力を生かして、当社の経営方針や戦略の決定及び事業推進において重要な役割を果たしております。当社は特定の人物へ過度に依存することなく、より組織的な経営体制を目指し、人材採用・育成に力を入れ、経営リスクの軽減を図る所存でありますが、何らかの要因により、取締役としての執行が困難となった場合には、当社の業績及び今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (23) 内部管理体制について[顕在可能性:中、影響度:中] 当社は、企業価値の継続的な向上のため、コーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であると認識しております。業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のための内部統制システムの適切な運用、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守を徹底するため、内部管理体制の充実を図ってまいります。しかしながら、業務の急速な拡大により、十分な内部管理体制の構築が追いつかないという状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (24) システムに関して[顕在可能性:中、影響度:中] 自然災害、停電等様々な原因により、当社のサーバーがシステムダウンを起こし、業務ができない等の障害が発生する可能性があります。当社では、システムのバックアップを行うとともに、緊急時の対応については、システム会社等による早期の復旧を図る体制を構築しておりますが、万が一想定を超えるシステム障害が発生した場合には、業務負荷に伴い当社サービスの低下等が発生し、当社の業績に影響を与える可能性があります。 (25) 情報の漏洩について[顕在可能性:中、影響度:中] 当社は、多数のお客様の個人情報をお預かりしている他、様々な経営情報を保有しております。これらの情報の管理に関しては、社内の情報管理システムを強化するとともに、従業員等に対する教育・研修等により情報管理の重要性の周知徹底を図っております。しかし、これらの対策にも関わらず重要な情報が外部に漏洩した場合には、当社の社会的信用等に影響を与え、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (26) 親会社グループとの関係について[顕在可能性:中、影響度:小] 本書提出日現在において、当社の親会社である株式会社サイバーエージェントは当社発行済み普通株式の63.74%を所有し、当社の経営において、親会社の承認を必要とする事項は存在しておりませんが、当社取締役の選解任、合併その他の組織再編の承認、重要な事業の譲渡、当社定款の変更及び剰余金の決定に関して、他の株主の意向に関わらず株式会社サイバーエージェントが影響を与える可能性があります。また、当社業容の変化や市場環境による影響等により、株式会社サイバーエージェントが当社株式売却等を行った場合には、当社の資本構成等に影響を及ぼす可能性があります。 (26-1) 親会社グループとの取引関係について 当社の親会社である株式会社サイバーエージェント及び親会社グループ会社との本書提出日現在における重要な取引関係はありません。親会社及び親会社グループと多額の取引を行う場合には、取引を行うこと自体に合理性(事業上の必要性)があること、及び取引条件の妥当性(他の取引先と同等の条件であり、個別にその条件の妥当性が確認できる)があることが担保される場合に限り、取締役会決議により取引の開始・変更の決定を行っております。 (26-2) 親会社グループとの人的関係について 当社取締役6名のうち、取締役(非常勤)である中山豪氏は、親会社である株式会社サイバーエージェントの取締役 専務執行役員を兼ねております。当該兼務は、同氏が株式会社サイバーエージェントにおいて培ってきた豊富な経営経験から、当社に関する助言を得ることを目的として当社が招聘したものであります。 (27) 親会社グループにおける当社の位置付けについて[顕在可能性:小、影響度:小] 当社は親会社グループにおいて、メディア&IP事業に区分されております。同社グループにおいて、当社と同様の事業領域において事業を展開しているグループ企業はなく、グループ内における競合は生じておりません。しかしながら、将来において同社グループの事業戦略や当社の位置付け等に著しい変更が生じた場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。当社としては、築古ビルに対して耐震補強や増築、用途変更などを通じて抜本的な資産価値の向上を提供する事業を展開しており、不動産取得及び設備投資を行うための資金を必要とする事業のため、上場による資金調達力の強化、知名度や社会的信用度が向上することで、より多くの事業展開が可能になると判断し、上場を選択しております。 (28) 新株予約権による希薄化について[顕在可能性:中、影響度:中] 当社は、役職員の会社業績の向上に対する意欲や士気を高めることを目的として、ストック・オプション制度を導入しております。当事業年度末時点において、新株予約権の株数は312,400株であり、当社発行済株式数の5,746,900株に対する潜在株式比率は5.4%に相当しております。今後、行使がなされた場合には、当社の1株当たりの株式価値は希薄化する可能性があります。 (29)当社株式の流動性について[顕在可能性:中、影響度:中] 当事業年度末において、株式会社東京証券取引所の定める当社の流通株式比率は29.0%となっております。今後は、当社の事業計画に沿った成長資金の公募増資による調達、ストック・オプションの行使による流通株式数の増加、親会社他既存株主からの売出等の施策を組み合わせることで、流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。 (30)配当政策について[顕在可能性:小、影響度:中] 当社は、株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして位置付けておりますが、財務体質の強化に加えて事業拡大のための内部留保の充実等を図り、収益基盤の多様化や収益力強化のための投資に充当することが株主に対する最大の利益還元に繋がると考えております。
経営成績の分析 (MD&A)5,531字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における流動資産は4,472,266千円となり、前事業年度末に比べ1,054,367千円減少いたしました。これは、主に販売用不動産で保有する「(仮称)目黒区大橋1丁目新築プロジェクト」の土地及び「OMB MEGURO NAKACHO」の売却により、販売用不動産が926,507千円減少したこと等によるものです。固定資産は16,792,466千円となり、前事業年度末に比べ6,424,380千円増加いたしました。これは主に「(仮称)中目黒1丁目再生PJ」、「OMB北参道」、「OMB東麻布」、「(仮称)港区芝5丁目再生PJ」及び「(仮称)千駄ヶ谷1丁目再生PJ」の取得等による土地の増加5,578,057千円、建物の増加496,301千円等によるものです。 この結果、資産合計は21,264,732千円となり、前事業年度末に比べて5,370,013千円増加いたしました。 (負債) 当事業年度末における流動負債は3,901,427千円となり、前事業年度末に比べ1,936,202千円減少いたしました。これは主に、借入金の返済により1年内返済予定の長期借入金が2,480,180千円減少したこと等によるものです。固定負債は14,011,697千円となり、前事業年度末に比べ6,666,259千円増加いたしました。これは主に、新規の物件取得等により長期借入金が6,711,065千円増加したこと等によるものです。 この結果、負債合計は17,913,124千円となり、前事業年度末に比べて4,730,056千円増加いたしました。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は3,351,607千円となり前事業年度末に比べて639,956千円増加いたしました。これは主に、当期純利益の計上により利益剰余金が559,220千円増加したこと等によるものであります。 ② 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国の経済は、社会経済活動の正常化及びインバウンド需要の拡大を背景に、緩やかな回復基調が続いております。一方で、米国の経済政策に関する不確実性、海外情勢の不安定化、インフレ進行などにより、景気の先行きは依然として不透明な状況となっております。 こうした環境のもと、当社が主力事業とするオフィス賃貸業界においては、平均空室率の改善に見られるとおりオフィス需要全体が堅調に推移しております。特に当社が強みを持つ渋谷エリアでは、スタートアップ企業の活発な需要を背景に、当社運営の既存物件は高稼働率を維持し、賃料も上昇傾向にあります。また、建築費高騰や金利上昇を受け、新築開発が困難となったビルオーナーによる既存ビル活用のニーズが高まっており、築古ビルの再生に強みを持つ当社にとっては引き続き有利な事業環境となっております。 こうした追い風を受け、当社は既存運営物件の高稼働率を維持し、安定的なストック型収入の積み上げを継続するとともに、前事業年度に獲得した新規物件についてもリーシングが好調に推移したことで、ストック型収入は計画を大きく上回る結果となったほか、収益性の高い保有物件の増加により営業利益率も向上する結果となりました。また、上期において当期に予定していた販売物件2件の売却が全て完了し、フロー型収入も順調に推移しました。これらを背景に、第4四半期まで積極的な仕入活動を継続した結果、当事業年度においては、新たに7物件(うち、保有物件3件、マスターリース物件3件、プロパティマネジメント物件1件)を獲得したほか、マスターリース中の2物件を取得する等、来期以降の継続的な成長に向けた先行投資も着実に実施しております。これにより、前事業年度の実績と比べ、積極的な先行投資費用を負担しつつも、目標としていた営業利益の30%成長を大きく上回る、36%増での過去最高の営業利益を達成しております。 なお、インフレ進行による更なる金利上昇リスクについても、不動産再生に係る工期は新築と比べ短く、賃料の上昇により回収可能であることから、当社の業績に与える影響は限定的であると見込んでおります。 その結果、当事業年度の業績につきましては、売上高は9,791,998千円(前年同期比23.2%増)、営業利益は1,043,179千円(前年同期比36.0%増)、経常利益は827,039千円(前年同期比31.3%増)、当期純利益は559,220千円(前年同期比47.0%増)となりました。 当社の事業セグメントは、フレキシブルワークプレイス事業のみの単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物の期末残高は947,147千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とその主な要因は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、3,560,622千円(前年同期は1,332,824千円の支出)となりました。これは主に、税引前当期純利益796,906千円(前年同期は551,577千円)、減価償却費398,754千円(前年同期は369,555千円)の計上に加え、販売用不動産の売却を行ったことにより、販売用不動産の増減額(△は増加)1,975,980千円(前年同期は△2,308,269千円)が計上されたこと等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、7,926,270千円(前年同期は3,382,402千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出7,739,481千円(前年同期は3,197,148千円の支出)等が計上されたことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は、4,182,443千円(前年同期は3,882,825千円の獲得)となりました。これは主に、不動産取得のための長期借入れによる収入9,890,000千円(前年同期は7,333,000千円の獲得)が計上された他、長期借入金の返済による支出が5,661,186千円(前年同期は1,557,670千円の支出)計上されたこと等によるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績及び受注実績 当社が提供するサービスの性格上、生産実績及び受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b 販売実績 販売実績は、次のとおりであります。なお当社はフレキシブルワークプレイス事業の単一セグメントであるため、サービス別に記載しております。 サービス区分の名称   売上高(千円)   前期比 ML・保有(賃貸)   5,556,783   11.5% PM   532,978   0.7% 設計・施工   428,742   △62.1% 販売   3,244,955   150.5% その他   28,538   405.4% 合計   9,791,998   23.2% (注)主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前事業年度   当事業年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) Sanyoホールディングス株式会社   -   -   1,906,330   19.5 東急株式会社   -   -   1,368,103   14.0 (注)前事業年度におけるSanyoホールディングス株式会社及び東急株式会社に対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満であるため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) ストック型収入についてはマスターリース物件の賃貸におけるテナントからの賃料収受売上は5,049,875千円、自社保有物件の賃貸におけるテナントからの賃料収受売上は506,908千円、プロパティマネジメント売上は532,978千円、リーシング報酬といったその他売上は28,538千円となっております。またフロー型収入として、設計・施工請負契約売上428,742千円、販売用不動産の売却による売上3,244,955千円が計上されております。その結果として、売上高は9,791,998千円(前年同期比23.2%増)となりました。当社は、ストック型収入の安定的な積み上げをベースとしつつも、マスターリース物件やプロパティマネジメント契約の受託に付随する形で設計・施工請負の受託による設計・施工請負契約売上が発生しております。また2023年より販売用不動産を売却し、売却後もマスターリースないしプロパティマネジメント契約を受託することで安定的なストック型収入に繋げております。 (売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益) 売上原価は運営物件数の増加、建設請負案件にかかる請負原価及び販売用不動産の売却原価により8,114,912千円(前年同期比21.9%増)となりました。販売費及び一般管理費は好調な新規保有物件仕入れに伴う租税公課の増加等により633,906千円(前年同期比20.6%増)となりました。結果として、営業利益は1,043,179千円(前年同期比36.0%増)となりました。 (営業外収益、営業外費用及び経常利益) 営業外収益は受取利息の増加等により、6,531千円(前年同期比214.3%増)となりました。営業外費用は主に不動産購入及び設備投資にかかる借入に伴う支払利息の発生等により、222,671千円(前年同期比60.3%増)となりました。その結果、経常利益は827,039千円(前年同期比31.3%増)となりました。 (特別損益、当期純利益) 特別利益は前事業年度に受領した受取補償金の反動により減少し、617千円(前年同期比93.5%減)となりました。特別損失は主に固定資産の減損損失の減少により30,750千円(前年同期比65.0%減)、税引前当期純利益は796,906千円(前年同期比44.5%増)、当期純利益は559,220千円(前年同期比47.0%増)となりました。 ② 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社の資本の財源及び資金の流動性について、当社の事業活動における運転資金需要の主なものは、運営物件にかかる支払賃料、管理経費及び人件費等の販売費及び一般管理費となります。投資資金需要のうち主なものは、物件の購入費用及びリノベーション設備投資によるものであります。また、投資資金は金融機関からの長期借入を基本としております。 当事業年度末における借入金残高は13,937,697千円(前年同期比43.6%増)となっております。 なお、財政状態の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に、キャッシュ・フローの状況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この財務諸表の作成にあたりまして、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項」に記載のとおりであります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑤ 経営者の問題認識と今後の方針について 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりとなります。 ⑥ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、売上高及び営業利益を最重要の経営指標としつつも、売上高及び営業利益を向上させるための指標として物件稼働率、平均坪単価等を月次確認しております。 目標達成のための項目として、ストック型収入に繋がる既存物件における稼働率の維持と賃料適正化(平均坪単価のアップ)、新規物件の早期リーシング、保有物件の計画的な売却、設計・施工請負業務の進捗等がポイントとなり、当項目を確実に達成していくことを重要視しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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