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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

東武住販

3297 · Standard · 不動産業

中国地方・九州地方で中古住宅を仕入れ、再生して販売する不動産会社。年収300万円前後の20〜30代一次取得者を主な顧客層とする。

概要

東武住販は、山口県下関市に本社を置く不動産会社である。1984年の創業以来、中国地方と九州地方で中古戸建住宅の買取再生販売を主力に事業を展開する。2025年5月期の売上高は82億円、従業員121名。2014年に東京証券取引所JASDAQ(現スタンダード)と福岡証券取引所に上場した。

中古住宅の買取再生を軸とする事業構造

売上高の約8割を占める不動産売買事業が中核である。同社は築20~40年の中古戸建住宅を買い取り、外壁塗装や水回り設備の交換といった「リフレッシュリフォーム」を施して再販売する。販売先は年収300万円前後の20~30代の一次取得者が中心である。全国の戸建住宅に限った買取再販ランキングでは3位(リフォーム産業新聞調べ)に位置する。新築住宅価格の高騰を背景に、手頃な価格の中古住宅への需要が高まっている。直近期には自社物件の販売件数が460件、平均販売単価は16,182千円に達した。また、売買仲介事業も併せて行い、低額物件を中心に仲介件数を伸ばしている。

山口・九州を中心とした19店舗のネットワーク

店舗網は山口県、福岡県、広島県、大分県、佐賀県、熊本県の17市町村に広がる。2025年5月期現在、19店舗を営業し、いずれも自社不動産売買と売買仲介の両方を手掛ける。小規模な店舗を基本とし、地域密着型の営業を展開する。出店候補地の調査のため、進出未定の地域でも先行して物件を買い取り販売する事例がある。一方、効率化のため店舗統合も進めており、2025年3月には北九州小倉店を北九州門司店に統合した。

4つのセグメントによる収益構造

事業は4つのセグメントで構成される。不動産売買事業(自社売買と仲介)が売上の約96%を占め、直近期に78億7,424万円の売上高と9億9,666万円の営業利益を計上した。不動産賃貸事業は仲介・管理受託・自社賃貸からなり、売上高1億9,567万円、営業利益1,955万円。不動産関連事業は保険代理店で、売上高3,568万円、営業利益1,838万円。その他事業は介護福祉で、売上高8,008万円、営業利益91万円とほぼ損益分岐点である。

財務基盤と成長の軌跡

売上高は2012年5月期の32億円から2025年5月期の82億円へと増加を続けている。直近期の総資産は61億4,047万円、純資産は44億2,802万円である。営業キャッシュフローは10億5,132万円の獲得となり、棚卸資産の減少や税引前当期純利益の増加が寄与した。自己資本の厚さは多くの商品在庫を抱える財務体質を支え、豊富な品ぞろえの源泉となっている。

競争優位の源泉:豊富な在庫とリフォームノウハウ

同社の競争優位は二つの点にある。一つは、財務体質を活かして多くの物件在庫を抱えられること。顧客に豊富な選択肢を提供できる。もう一つは、長年の売買仲介で培ったリフォームに関する知見である。購入後の実例を多く見てきたため、必要な改装を的確に把握している。また、自社売買と仲介の両方を持つことで妥当な価格設定が可能となり、地元不動産事業者とのネットワークも情報収集に役立っている。

業界の中での役割は地域密着型の中古住宅再生・販売事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
77億円
営業利益
6億円
営業利益率
7.8%
純利益
4億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01不動産売買主力

築年数20~40年程度の戸建住宅とマンションの中古住宅を仕入れ、水回り設備の交換など独自のリフレッシュ・リフォームを施して販売する。主な顧客は年収300万円前後の20~30代の一次取得者。一部、新築や土地の販売、顧客所有不動産のリフォーム工事の請負も行う。

主な製品・サービス1
リフレッシュ・リフォーム済み中古住宅
内外装やキッチン、バス、トイレ等の水回り設備の経年劣化・陳腐化を修繕・改良した中古住宅。

02不動産賃貸準主力

他者所有不動産の賃貸仲介、賃貸管理受託、および当社所有不動産の賃貸を行う。賃貸仲介では入居者とオーナーのマッチングを、管理受託では家賃管理や入退去対応を代行する。

主な製品・サービス2
賃貸仲介サービス
他者所有の賃貸物件の入居者募集、契約手続き、入居後のサポートを行う。
賃貸管理受託サービス
オーナーに代わって家賃集金、入退去立会、建物保守などの管理業務を行う。

03不動産関連副次

住宅等の火災保険を中心とした保険代理店業務を行う。自社の不動産取引顧客に対して保険商品を提案し、販売する。

主な製品・サービス1
火災保険代理店販売
住宅向け火災保険等の販売代理業務。

04その他(介護福祉)その他

介護福祉関連の用品販売、器具レンタル、シルバー・リフォーム工事の請負を行う。高齢者や身体障害者の住みやすさを改善するリフォームを提供する。

主な製品・サービス2
シルバー・リフォーム工事
高齢者や障害者が使用しやすいよう、住宅の内外装や設備を改修する工事。
介護用品販売・レンタル
介護に必要な用具の販売およびレンタルサービス。

製品と技術

「リフレッシュリフォーム」による中古住宅の再生

同社の中核技術は「リフレッシュリフォーム」と呼ばれる。築20~40年の中古戸建住宅を買い取り、外壁塗装、キッチン・バス・トイレなどの水回り設備交換、駐車場増設といった工事を施して再生する。工事は外部の工事会社に委託する。これにより、新築よりリーズナブルな価格でありながら、品質の高い住宅を提供する。直近期の平均販売単価は16,182千円で、物件の仕入れから販売までの一貫体制が強みである。

自社不動産売買事業の仕組みと実績

自社不動産売買事業では、同社が物件の所有者として仕入れ・改修・販売を行う。直近期の販売件数は460件(前期比47件増)で、高額物件や滞留物件の積極的な販売が寄与した。販売先は年収300万円前後の20~30代が中心で、月々のローン返済額が家賃と同等かそれ以下になるよう価格設定されている。同社は全国の戸建住宅買取再販で3位のシェアを持ち、豊富な在庫を強みとする。

不動産売買仲介事業のネットワーク活用力

売買仲介事業では、自社売買事業で培った地元不動産事業者とのネットワークを活用する。これにより、売却物件の情報を早期に入手できる。また、新築住宅を含む幅広い物件を扱い、仲介手数料収入を得る。直近期は低額物件を中心に仲介件数が大幅に増加し、仲介手数料が前年を上回った。同社は売買仲介と自社売買を組み合わせることで、顧客に多様な選択肢を提供している。

賃貸事業:仲介・管理・自社物件の三位一体

不動産賃貸事業は三つの柱で構成される。賃貸仲介事業では入居者と大家のマッチングを行う。管理受託事業では物件の賃貸管理業務を受託し、管理料収入を得る。自社不動産賃貸事業では同社保有物件からの賃料収入を得る。直近期は管理受託の件数が増加した一方、仲介手数料の平均単価低下と請負工事高の減少により、セグメント全体の売上は前年比3.2%減の1億9,567万円となった。

保険代理店事業によるクロスセル

不動産関連事業の保険代理店では、住宅火災保険等の代理販売を行う。住宅購入後の顧客に対して、長期火災保険の契約更新需要を捉えるとともに、保険料引き上げの影響で売上が増加した。直近期の売上高は3,568万円(前期比7.0%増)で、営業利益1,838万円を計上した。同事業は不動産売買の顧客基盤を活用した安定的な収益源となっている。

介護福祉事業:シルバーリフォームと用品販売

その他事業に含まれる介護福祉事業は、主に介護用品の販売・レンタルと、高齢者向け住宅改修「シルバーリフォーム」工事の請負を行う。直近期はレンタルと物品販売が前年を上回ったものの、請負工事高が減少したため、売上高は8,008万円(前期比3.1%減)となった。営業利益は91万円とほぼ損益分岐点であり、同事業の収益性向上が課題である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

不動産業のなかでの位置

首都圏賃貸仲介、収益改善中も規模小

不動産業界のうち、賃貸仲介・管理を中心とする企業。売上高80億円前後で、大東建託など大型企業に比べ小規模。直近の営業利益率は4.1%→6.1%と改善、2026年5月期は7.8%を見込むが、売上高は減少予想。同業のrobot homeやタスキホールディングスと競合するが、差別化要素は限定的。首都圏を中心に事業展開するものの、市場シェアは低く、成長には新規分野への進出が必要。

強み

  • 営業利益率が向上中、2026年5月期は7.8%と高水準。
  • 需要の堅い首都圏で事業展開、安定した収益源。
  • 利益率改善から経費削減などの効果が見られる。
  • 意思決定が迅速で、市場変化への対応力がある。

課題

  • 2026年5月期の売上高77億円と減少見通し。
  • 同業他社とサービス面で大きな差がなく、競争激化。
  • 大手に比べ資金力・知名度で劣り、拡大が難しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

不動産業の時価総額近傍。太字が東武住販

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12978ツクルバ39億円55.8倍
23238セントラル総合開発37億円25.0倍
33477フォーライフ36億円6.6倍
43469デュアルタップ36億円75.8倍
53494マリオン35億円7.6倍
63297東武住販32億円8.0倍
78995誠建設工業31億円125.5倍
83266ファンドクリエーショングループ30億円9.9倍
98938グローム・ホールディングス30億円
108912エリアクエスト29億円20.9倍
113248アールエイジ28億円10.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

有限会社として創業した1984年

1984年9月、山口県下関市長府において、不動産の販売・賃貸・仲介を目的として有限会社東武住販が設立された。資本金は300万円。同年12月に宅地建物取引業免許を取得し、翌1985年4月に本社を下関市壇之浦町へ移転。1986年7月には現在地の岬之町へ移転し、1989年8月に株式会社へ組織変更した。

多角化の試みと子会社の変遷

1990年、同社は不動産関連情報提供とシステム開発を目的とする株式会社マネジメントケアーに出資した。後に完全子会社化し、東武メディアと社名変更。2001年11月には介護福祉事業を開始し、2008年5月に同社は東武住販に吸収合併された。また1990年7月には東武エステートを設立(後に人財プロモーションと改称)。2010年5月にこれを吸収合併し、2011年11月に人材派遣・紹介事業を譲渡した。

店舗網拡大と携帯ショップ事業への進出

1995年11月に建設大臣免許を取得し、同年北九州店を開設。1996年1月には宇部店を開設した。同年12月、同社は不動産以外の分野として、デジタルツーカー(現ソフトバンク)の携帯ショップ事業に進出。1号店を下関市に開設した。2004年7月にはauショップも始めたが、2008年12月にソフトバンク全店を事業譲渡し、2015年1月のイオン長府店閉鎖をもって携帯ショップ事業を廃止した。

山口・福岡への店舗展開の加速

2000年代に入り、山口県内と福岡県への出店が加速した。2000年3月に山口店、2002年2月に北九州小倉店(後に八幡店へ改称)、2005年4月に福岡店を開設。2010年6月には赤間駅南口店を宗像市に、2011年4月には北九州小倉店(2代目)を開設した。これらは買取再販の販路拡大とともに、売買仲介の基盤強化につながった。

上場による資本基盤の強化

2014年5月、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)と福岡証券取引所Q-Boardに上場した。上場を機に店舗展開がさらに加速。2014年9月に佐賀駅店、2015年2月に広島安佐南店(後に広島駅前店)、2015年6月に大分店、2016年6月に福岡支社を開設。エリアを広島、佐賀、大分へと拡大した。

新規エリアへの積極出店(2017~2019年)

2017年4月に福岡県飯塚市に飯塚店、2018年2月に苅田店、2019年2月に防府店、同年8月に熊本県上熊本駅店を開設。山口・福岡に加えて熊本県にも進出し、中国・九州地方でのプレゼンスを高めた。この間、2016年4月に開設した新下関店は2020年10月に本店営業部に統合されるなど、一部店舗の整理も並行して進めた。

東証スタンダード移行と店舗統合による効率化

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、JASDAQスタンダードからスタンダード市場へ移行した。2023年7月には福岡県糸島市に糸島店を開設する一方、2025年3月には北九州小倉店を北九州門司店へ統合し、営業員の情報交換活性化と経費節減を図った。直近期の2025年5月期は、政府の空き家対策や仲介手数料規制緩和を追い風に増収増益となった。

中古住宅市場の拡大と金利上昇リスクへの対応

2025年5月期の経営環境として、西日本不動産流通機構の調査では中国地方の中古戸建成約件数が前年比14.9%増、九州地方で12.5%増と市場が拡大した。同社はこの需要を取り込み、売上高82億円(前期比12.7%増)、営業利益5億円(同63.9%増)を達成した。一方、日本銀行の政策金利引き上げにより、住宅ローン金利の上昇が買い控えを招くリスクがあり、同社は今後の金利動向を注視している。

年表35件を開く

1980年代

  • 1984年9月創業山口県下関市長府において、不動産の販売、賃貸及び仲介等を目的として有限会社東武住販を設立(資本金300万円)
  • 1984年12月山口県知事から宅地建物取引業免許を取得(免許番号:(1)第1852号)
  • 1985年4月山口県下関市壇之浦町に本社を移転
  • 1986年7月山口県下関市岬之町に本社を移転
  • 1989年8月株式会社東武住販に組織変更

1990年代

  • 1990年2月M&A不動産関連情報提供及びシステム開発を行う株式会社マネジメントケアーに出資(その後、完全子会社化及び株式会社東武メディアへの社名変更の後、2001年11月に介護福祉事業を開始し、2008年5月に当社が吸収合併)
  • 1990年5月山口県下関市南部町に本社ビル完成・移転
  • 1990年7月創業代表取締役社長の荻野利浩他当社役員の出資により株式会社東武エステートを設立(2001年10月に株式会社人財プロモーションに社名変更後、2010年5月に人材派遣・紹介及び不動産売買仲介事業を行う株式会社人財プロモーションを吸収合併し、2011年11月に人材派遣・紹介事業を営業譲渡)
  • 1991年3月一般建設業許可取得(現許可番号:般-28 第14622号)
  • 1995年11月建設大臣(現国土交通大臣)から宅地建物取引業免許を取得(現免許番号:(6)第5407号)
  • 1995年11月福岡県北九州市門司区に北九州店(現北九州門司店)開設
  • 1996年1月山口県宇部市大字西岐波に宇部店開設(2001年5月に同市中野開作に移転)
  • 1996年12月携帯ショップ事業においてデジタルツーカー(現ソフトバンク)携帯ショップ1号店として東駅店(山口県下関市)を開設(2004年7月にau携帯ショップ1号店としてイオン長府店を山口県下関市に開設した後、2008年12月にソフトバンク携帯ショップ全店を事業譲渡し、2015年1月にイオン長府店の閉鎖をもって携帯ショップ事業を廃止)

2000年代

  • 2000年3月山口県山口市楠木町に山口店開設(2009年9月に同市中央に移転)
  • 2002年2月福岡県北九州市小倉北区に北九州小倉店開設(2004年4月に同市八幡西区船越に移転し、北九州八幡店と改称)
  • 2003年11月山口県下関市岬之町に本社を移転
  • 2005年4月福岡県春日市昇町に福岡店開設(2021年7月に同市春日原東町に移転し、春日原駅東口店と改称)
  • 2008年5月M&A山口県山陽小野田市におのだサンパーク店開設(2019年12月に宇部店に統合)

2010年代

  • 2010年6月福岡県宗像市栄町に赤間駅南口店開設
  • 2011年4月M&A福岡県北九州市小倉北区に北九州小倉店開設(2025年3月に北九州門司店に統合)
  • 2011年8月山口県周南市三番町に周南店開設
  • 2012年3月福岡県福岡市東区水谷に千早駅前店開設
  • 2013年1月福岡県久留米市中央町にJR久留米駅前店開設
  • 2014年5月上場東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)及び福岡証券取引所Q-Boardに上場
  • 2014年9月佐賀県佐賀市駅前中央に佐賀駅店開設(2020年4月に同市駅南本町に移転)
  • 2015年2月広島県広島市安佐南区中筋に広島安佐南店開設(2018年10月に同市南区京橋町に移転し、広島駅前店と改称)
  • 2015年6月大分県大分市大字椎迫に大分店開設
  • 2016年4月M&A山口県下関市川中本町に新下関店開設(2020年10月に本店営業部販売課に統合)
  • 2016年6月福岡県福岡市博多区博多駅前に福岡支社開設
  • 2017年4月福岡県飯塚市新飯塚に飯塚店開設
  • 2018年2月福岡県京都郡苅田町に苅田店開設
  • 2019年2月山口県防府市駅南町に防府店開設
  • 2019年8月熊本県熊本市西区上熊本に上熊本駅店開設

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)から東京証券取引所スタンダード市場へ移行
  • 2023年7月福岡県糸島市前原東に糸島店開設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/5期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 自己資本比率60%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    営業地域の拡大

    中国地方と九州地方でドミナント出店を進め、中古住宅再生No.1企業を目指す。リフォームが難しい物件は更地や新築への転換も選択肢とする。出店に伴い人材育成・採用を最優先し、評価と報酬の公正化で離職率を下げる。

  2. 02

    仕入れの強化と販売価格の適正化

    同業他社や金融機関とのネットワーク強化、WEB広告やテレビCMで直接情報収集を図る。仕入れ時は複数視点で評価し、近隣相場や取引実績を含むデータベースを構築・共有し、精度を高める。

  3. 03

    財務基盤の強化

    自己資本比率60%以上維持を目標に、借入金に依存せず直接金融を含む資金調達の多様化を検討する。不測の事態に耐えうる財務体質を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で125人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は506万円で、10期前と比べて+7.7%平均年齢は41.6歳、平均勤続年数は8.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年5月111
2017年5月122
2018年5月133
2019年5月47038.55.6134
2020年5月45339.45.9129
2021年5月47040.16.6127
2022年5月47840.37.2127
2023年5月46240.87.6130
2024年5月46141.38.1126238
2025年5月43640.98.7121413
2026年5月50641.68.9125480

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年5月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)59.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社事務所 — 山口県下関市267百万円
不動産売買事業 不動産賃貸事業 不動産関連事業 その他事業 全社(共通)
田中町駐車場 — 山口県下関市49百万円
不動産賃貸事業
東武新下関ビル — 山口県下関市31百万円
不動産賃貸事業
ほか1件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は77億円営業利益6億円前期と比べると減収増益で、売上が-6.1%、利益が+20.0%。

売上高
-6.1%
77億円
営業利益
+20.0%
6億円
純利益
+33.3%
4億円
営業利益率
7.8%
前期比 +1.7%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高80億円77億円
営業利益6億円6億円
純利益4億円4億円
1株あたり配当¥43¥43

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は41億円、営業利益は4億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は−2.4%、営業利益は+33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q1400.00
2023年4Q242
2024年1Q1600.00
2024年2Q1616.31
2024年3Q1700.00
2024年4Q2428.31
2025年2Q4025.01
2025年4Q4237.12
2026年2Q3625.61
2026年4Q4149.83

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年5月期からの15期で、売上は32億円から77億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は7.8%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
福岡県福岡市東区水谷に千早駅前店開設
2012年5月3221
福岡県久留米市中央町にJR久留米駅前店開設
2013年5月3632
東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)及び福岡証券取引所Q-Boardに上場
2014年5月4332
広島県広島市安佐南区中筋に広島安佐南店開設(2018年10月に同市南区京橋町に移転し、広島駅前店と改称)
2015年5月4632
山口県下関市川中本町に新下関店開設(2020年10月に本店営業部販売課に統合)
2016年5月5454
福岡県飯塚市新飯塚に飯塚店開設
2017年5月6154
福岡県京都郡苅田町に苅田店開設
2018年5月6664
山口県防府市駅南町に防府店開設
2019年5月7164
2020年5月6943
2021年5月7864
2022年5月7564
福岡県糸島市前原東に糸島店開設
2023年5月7754
2024年5月73334.12
2025年5月82556.13
2026年5月77667.84

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高77億円のうち、営業利益として残るのは6億円7.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の5.2%にあたる。営業利益率は業種中央値9.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.8%53億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.4%18億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.8%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
31.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.8pt
7.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.0pt
5.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.3pt
8.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2026年5月期は営業CFが0億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は8億円で、売上の1.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年5月00205
2013年5月−2−11−33
2014年5月20327
2015年5月−12−415
2016年5月2−1−214
2017年5月−1−10−23
2018年5月−1−12−23
2019年5月8−1−179
2020年5月−9−17−106
2021年5月15−2−81310
2022年5月−1−1−1−28
2023年5月10−117
2024年5月−4−15−58
2025年5月110−81110
2026年5月00−208

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年5月期の総資産は62億円。このうち返さなくてよい自己資本が47億円で、自己資本比率は75.6%(業種中央値32.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年5月2271534.5
2013年5月2591635.4
2014年5月31151647.5
2015年5月29171257.0
2016年5月31201162.8
2017年5月36231364.3
2018年5月43261761.5
2019年5月45301565.8
2020年5月54312357.4
2021年5月52351767.0
2022年5月54381670.2
2023年5月57411671.9
2024年5月63422166.6
2025年5月61441772.1
2026年5月62471575.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳単体ベース
現金及び預金
9億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
41億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
15億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
66
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

不動産業 131社との比較

同じ不動産業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率131社中10位あたり、逆に低いのは売上成長率131社中114位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.6%/中央値 12.9%
P25 7.7%P75 19.5%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.8%/中央値 9.6%
P25 5.6%P75 15.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.6%/中央値 32.8%
P25 26.6%P75 48.5%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-6.1%/中央値 11.4%
P25 3.3%P75 23.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.7%/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,171で、1年前と比べて+7.3%過去52週の値幅のなかでは34%の位置にある。

¥1,171-0.4%1ヶ月-0.2%1年+7.3%時価総額32億円
過去52週の値幅
安値¥1,058高値¥1,390

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.0倍
PER (会社予想)8.8倍
PBR0.67倍
配当利回り3.67%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

AI分析は準備中です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

この会社の先行きについて、追い風になる材料と重しになる材料をそれぞれ並べている。

プラスに働く材料4
  • 営業利益20%増の好調通年影響

    営業利益5億→6億、前期比20%増

  • 営業利益率7.79%に改善通年影響

    営業利益率4.11%→7.79%と3.68ポイント改善

  • PBR0.69倍の割安水準継続影響

    純資産45億円に対し時価31億円、割安

  • フォワードPER8.5倍のバリュー通年影響

    予想PER8.5倍と低く、割安感

マイナスに働く材料4
  • 売上高6%減の減収予想通年影響

    2026年5月期売上高77億円、前期比6%減

  • 無配当継続継続影響

    配当なしで株主還元不足

  • 小型株で流動性低い継続影響

    時価総額31億円、売買高少ない

  • 業績の不安定性通年影響

    前期増収も今期減収予想、安定的成長に欠ける

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり43で、前期から+7.5%いまの株価に対する利回りは3.67%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥43
1株あたり
配当利回り
3.67%
いまの株価に対して
配当性向
29.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年5月4516.1
2018年5月23−48.915.9
2019年5月3030.419.7
2020年5月300.029.4
2021年5月300.021.2
2022年5月3413.323.6
2023年5月378.826.4
2024年5月395.449.7
2025年5月402.631.6
2026年5月437.529.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥43

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ7,477人。区分でいちばん多いのは個人・その他87.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が9.7%を占め、残る90.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年5月%2022年5月%2023年5月%2024年5月%2025年5月%2026年5月%
個人・その他84.886.187.486.886.987.8
事業法人11.29.78.08.08.38.1
金融機関1.71.61.61.61.61.6
証券会社1.11.51.41.91.81.3
外国法人1.10.91.51.61.31.2
自己株式0.80.80.10.10.10.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01荻野利浩38.63
02株式会社OTC5.10
03東武住販社員持株会1.85
04大阪中小企業投資育成株式会社1.67
05若杉精三郎1.39
06荻野しとみ1.24
07株式会社西京銀行1.11
08顧曄0.78
09張 亜南0.70
10米谷敏昭0.68

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+6%、1株純資産は15期で+131%。直近期のROEは8.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年5月13775417.51.6
2013年5月15590718.31.4
2014年5月1921,08116.15.710.4
2015年5月8561514.79.823.6
2016年5月13172619.66.717.2
2017年5月14084317.88.216.1
2018年5月14596616.011.115.9
2019年5月1521,09514.87.019.7
2020年5月1021,1729.19.229.4
2021年5月1461,28511.97.421.2
2022年5月1441,39910.77.023.6
2023年5月1401,5039.68.126.4
2024年5月791,5465.214.249.7
2025年5月1271,6348.09.131.6
2026年5月1461,7428.68.029.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/5期の役員報酬は総額73百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
荻野利浩代表取締役 社長731,047,700
細江直樹常務取締役 山口営業部長(兼)住まいサポート 事業部長(兼)事業開発部長4917,300
三浦直樹取締役 福岡支社長(兼)福岡支社 営業部長(兼)九州西部 営業部長5214,300
河村和彦取締役 経理部長654,000
白水一信取締役71
岡村聖爾取締役8115,000
宝田めぐみ取締役67
渡邊文夫常勤監査役61
植田文雄監査役70
鈴木朋絵監査役49

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4464612
社外取締役517173
監査役210105

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容943字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、中国地方及び九州地方において、不動産の売買、賃貸、その他不動産に関連する事業を行っております。特に、リフォームを施した戸建住宅の中古住宅等を提供しております。 その主な事業内容と当該事業に係る位置づけは、次のとおりであります。なお、次の4事業は「第5 経理の状況  1 財務諸表等  (1) 財務諸表  注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 事業区分   概要 不動産売買事業   自社不動産売買事業   当社所有の不動産の販売を行います。主に築年数20~40年程度の戸建住宅及びマンションの中古住宅を仕入れ、水回り設備を取り替えるリフレッシュ・リフォーム(注1)を施す等、当社独自の再生ノウハウを活用して、中古住宅の販売に多くの実績を有します。主な顧客層として年収200~500万円前後、20~30代の一次取得者を対象としております。なお、顧客のニーズに応じて、一部、新築戸建住宅の販売や土地のみの販売も行います。また顧客が所有する不動産の各種リフォーム工事を請負います。 不動産売買仲介事業   他者所有の不動産の売買仲介を行います。 不動産賃貸事業   不動産賃貸仲介事業   他者所有の不動産の賃貸の仲介を行います。 不動産管理受託事業   他者所有の不動産の賃貸管理業務を受託します。 自社不動産賃貸事業   当社所有の不動産の賃貸を行います。 不動産関連事業   保険代理店事業   住宅等の火災保険等の代理店販売を行います。 その他事業   介護福祉事業   主に介護福祉に関する用品販売等、器具レンタル、シルバー・リフォーム(注2)工事の請負を行います。 (注) 1.リフレッシュ・リフォームとは、住宅の内外装やキッチン、バス、トイレ等の水回り設備において経年劣化や部材の陳腐化等により修繕する箇所を改装・改良することを指します。 2.シルバー・リフォームとは、住宅の内外装や設備において住まわれている方が高齢、加齢又は身体の障害により使用困難になった箇所を改装・改良することを指します。 以上述べた事項を事業系統図で示すと次のとおりであります。 ●不動産売買事業 ●不動産賃貸事業 ●不動産関連事業 ●その他事業
経営方針・対処すべき課題12,260字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営の基本方針及び経営環境 ①経営の基本方針 当社は、「株式会社東武住販は、エコモデルの創造を通して人と環境に優しい暮らしづくりに貢献します」を経営理念として掲げ、「あるものを活かす」をキーワードに中古住宅の買取再生、あるいは売買仲介、賃貸仲介等を営んでおります。 当社の創業者であり、代表取締役社長である荻野利浩氏は、幼少時代を貸家で過ごした経験から持ち家に対する憧憬の念を抱き、不動産業、特に住宅販売を志向しました。また、常務取締役の細江直樹氏と取締役の三浦直樹氏は、当社で長く不動産売買事業に携わり、持ち家を諦めていた顧客層に中古住宅という選択肢を提供してきた実績を数多く有しています。 当社は、顧客に近く地域に密着した不動産事業を展開するため、小規模な店舗を中心に組織を構成しております。主力の不動産事業については、業務執行取締役(営業担当)の管掌の下に地域ごとの不動産営業部が存在し、各店舗が日々の営業活動を行っております。また、セグメントのその他事業に属する事業開発部の中で介護福祉事業が営業活動を行っております。総務部、経理部及び経営企画室は、各営業を支援する事務部門であります。 ②経営環境 ア)不動産売買市場の概況 当社の主力事業である不動産売買事業は、大きく分けて2事業になります。一つ目は、当社が築年数20~40年の中古住宅を買取って、外壁の塗装や水回り品の交換、あるいは駐車場増設等のリフォーム工事を工事会社に委託して、年収200~500万円前後の一次取得者を中心にリーズナブルな価格で提供する自社不動産売買事業です。二つ目は売主と買主の間に立って不動産の売買契約の締結を支援する不動産売買仲介事業です。 両事業は市場が分かれているわけではなく、需要側も供給側も重複しております。 当社の売上高のうち約8割を占める、リフォーム済の中古戸建及び中古マンションの販売は、リフォーム産業新聞によると、「買取再販」に属します。2026年の買取再販の市場規模(同紙「中古住宅・買取再販&リノベ市場データブック2026-2027」)の推計値は、取引額2兆2,000億円(前年比25.0%増)、戸数60,000戸(同9.7%増)と過去最高を更新しました。同紙によると、建築コストの高騰、住宅ローン金利の上昇が続き、新築住宅が購入しにくくなっていている中、リユース市場の拡大により、「中古」という言葉に抵抗を感じるユーザーは減少し、住宅購入者の意識が大きく変化していることが指摘されています。今後も、住生活基本計画が示した政策の方向性、アフォーダブル住宅への需要拡大、空き家活用の推進により、買取再販の市場拡大が予想されます。 当該事業における当社の位置づけは19位になりますが、ランキングの上位には中古マンションを主とする買取再販の事業者が多く、当社の主な取り扱いとなっている戸建住宅に限って言えば、当社は全国で3位になっております。 当社は、中古住宅が空き家となるリスクを回避して政府の施策を支援するとともに、建て替え等による廃材の増加を抑えて、環境に優しく、また一次取得者の方にリーズナブルな価格で住宅を提供して、人に優しい事業を展開しております。 イ)競合他社との競争優位性及び主要製品・サービスの内容 不動産売買事業の自社不動産売買事業では、非価格競争力という点において、当社の財務体質を活かして多くの商品在庫を抱えることができるため、豊富な品ぞろえを顧客に提供できます。また、当社は長らく戸建住宅を中心に売買仲介を取り扱った実績を持ち、買主の方が購入後に実施したリフォーム工事の実例を多く見ているため、必要なリフォーム工事を把握しております。 価格競争力という点においても、当社は自社不動産売買事業に加えて不動産売買仲介事業で新築住宅をも含めた豊富な取引実績を持ち、妥当な価格設定を実現しています。 不動産売買仲介事業では、自社不動産売買事業の取引で培った地元不動産事業者との繋がりが売買の情報を得るのに役立っています。 ウ)顧客基盤 主な取り扱いが住宅であることから、不動産売買事業の顧客基盤は、最終消費者である個人となります。直接の取引相手が住宅建設業者あるいは不動産事業者である場合においても最終的には個人が購入者となります。 中古住宅等の売主も不動産事業者が介在する事例も少なからずありますが、個人が非常に大きなウェートを占めます。 また、不動産賃貸事業で賃貸住宅を探していた顧客が1ヶ月の家賃と住宅ローンの月額払いとを比較して、中古住宅へ切り替える事例もあります。 エ)営業網 不動産売買事業の営業網について、提出日現在で、当社は山口県、福岡県、広島県、大分県、佐賀県及び熊本県の17市町村で19店舗を営業しております。営業エリアは17市町村とその周辺市町村までカバーしております。 なお、いずれの店舗も自社不動産売買事業及び不動産売買仲介事業を営んでおり、出店候補地を調査するため、進出していない地域(ただし、九州地方及び中国地方に限定されます。)で先行して中古住宅等を買取りし、販売する事例もあります。 オ)金利の動向 物価上昇等を背景とした金利の上昇局面においては、ローン金利の負担増加により買主の買控えが懸念されます。 日本銀行は、物価の上昇や賃上げ動向を背景に2024年3月にイールドカーブコントロールを解除し、金融緩和策に一区切りを付けました。その後、2024年7月に政策金利が0.25%に引き上げられて以降、段階的に2025年1月に0.50%、2025年12月に0.75%、2026年6月に1.00%へ引き上げられ、国内の金融環境は緩やかな金利上昇局面へと移行しております。今後、追加の引締め策により金利上昇が進んだ場合、当社の資金調達コストや調達環境に影響を与える可能性があります。 当社は、中古住宅の仕入れの多くを借入金によって賄っているため、金融機関による貸し渋りや金利の負担増加が業績に及ぼす影響を注視し、資金調達方法の多様化を検討するとともに金融機関との良好な関係維持に努めております。また、中古住宅の仕入候補を選別する能力を一層高めるとともに販売用不動産の長期滞留を抑制し資産回転率を向上させることが重要であると考えております。 カ)法令等 当社の主たる事業の前提となる宅地建物取引業免許の有効期間は、2023年11月9日から5年間であり、以降も継続できるものと考えております。 なお、宅地建物取引業法は2016年度の改正により、建物状況調査(インスペクション)に関する説明について重要事項説明書に記載することが義務化されることになりました。この規制を当社は逆手にとって、中古住宅の信頼性を高める機会と捉え、買主への引渡し時に建物状況調査を実施し、その結果を買主に報告しております。 また、2020年4月には改正民法の施行により、瑕疵担保責任が契約不適合責任に変わりました。当社は、前述の建物状況調査を実施するなどにより、契約不適合責任による業績への影響を減らしていく所存です。 あわせて、2024年7月の宅地建物取引業法の改正により、低廉な中古住宅の売買に係る仲介手数料の規制が緩和(仲介手数料の上限の引き上げ)されたほか、2026年4月には改正不動産登記法が施行され、不動産所有者の住所や氏名に変更があった場合、2年以内の変更登記を義務付けられることとなりました。当社は、これを契機に不動産情報の収集をより一層強化してまいります。 キ)営業力の強化 当社は、営業体制を支えるのは人材であると考えております。 2026年5月期を最終年度とする第3次中期経営計画においても営業力の強化を掲げ、中途入社者をはじめ採用の強化及び研修の充実を推進してまいりましたが、住宅販売の際に必要な資格等の問題もあり、十分な人員を確保するに至らず、組織や営業力の向上も発展途上にあると言えます。今後は人材の確保と従業員の離職防止を実現すべく、研修とともに給与及び勤務時間等の雇用条件の改善及び福利厚生の充実を実施してまいります。 また、営業員の営業スキルや不動産情報の収集能力の向上はもちろんのこと、宅地建物取引士はじめ不動産の資格取得やコンプライアンスの意識向上や部下の指導に関するスキルアップも図ってまいります。あわせて営業員向けの様々な研修ツールを整備して、営業力の強化を図ります。 さらに、現場に立つ管理職がOJTを通して、営業員の育成を担っていることから、管理職の能力向上とともに次世代の管理職候補を育成し、営業網の拡大につなげてまいります。 ③経営戦略 当社は、当社を取り巻く事業環境について、国内における少子高齢化、地方から都市部への人口集中及び空き家の増加といった課題がみられる中で、中古住宅の取引市場も整備されると考えております。たとえば、空き家等の再生促進、中古住宅の取引の際における建物状況調査(インスペクション)等が挙げられ、低価格で良質な中古住宅が提供される素地が整いつつあります。また、昨今の物価や建築資材等の高騰により新築住宅価格が大幅に上昇する中、比較的安価な中古住宅に対する需要はますます高まってくると予想しております。 とりわけ、政府が2026年3月に閣議決定した新たな「住生活基本計画」において、「既存住宅ストックの最大限の活用」による「循環型住宅市場の形成」が掲げられ、当面10年で取り組む施策の方向性として、安心して既存住宅が取引される市場環境の整備が示されており、中古住宅の流通市場やリフォーム市場は今後も拡大することが期待されます。 このような外部環境の中、当社は引き続き不動産売買事業に注力いたします。当社が展開する自社不動産売買事業における中古住宅の平均価格は、1,500~1,600万円前後となっております。これは、ターゲット層である年収200万円~500万円の世帯にとって、35年住宅ローンの毎月返済額が現行の支払家賃と同程度に収まる価格帯であり、購入に伴う経済的負担感が非常に小さいという特長を有しております。そのため、新築戸建てや新築マンションの購入を検討している所得層の方々にも将来の所得に対する不安から、住宅ローンを組みやすい中古住宅へシフトする転換点でもあると考えております。また、中古住宅の再生は、建替や新築と比べ廃棄物を削減する点において、あるいは、持続可能な開発という観点から木造住宅が二酸化炭素の貯蔵能力に優れている点において、ESG、SDGsの目標に沿っていることから、今後も十分なニーズがあると見込んでおります。 当社といたしましては、この追い風と需要の高まりを確実に取り込むべく、培ってきた「地域密着のネットワークによる物件調達力」と「厳選した仕入候補の選別能力」を存分に発揮してまいります。あわせて、販売用不動産の長期滞留抑制(資産回転率の向上)に努め、財務リスクの低減を図ってまいります。潜在価値の高い中古住宅を手頃な価格帯で再生供給し続けることで、国の推進する循環型住宅市場の形成に寄与し、持続的な企業価値の向上を実現してまいります。 具体的な施策については、次のとおりです。 ア)営業地域の拡大 当社の営業エリアは山口県、福岡県、広島県、大分県、佐賀県及び熊本県であり、首都圏等の三大都市圏に比べると人口が少なく、人口密度も低い地域ですが、一部の市街地を除いて、戸建住宅が多いという特徴があります。そうした中で、当社の自社不動産売買事業は8割以上が中古の戸建住宅であります。中古の戸建住宅は、使用状況や周辺環境により劣化の進行あるいは程度が物件ごとに大きく異なることから、中古マンションに比べてチェックポイントが多くなり、査定も難しくなります。当社は、社内で中古の戸建住宅の仕入れ、リフォーム、販売及び在庫管理に関する独自のノウハウを蓄積しておりますので、それらのノウハウを個々の営業員に浸透させることにより、競争力を維持できるものと考えております。 また、当社の営業エリアにおける人口動態は一部の地域を除いて、いずれも減少傾向にあります。そこで、当社は、中国地方と九州地方の中古住宅再生No.1企業を目指すことを掲げて、長期的視点に立って営業エリアを広げることにより、そうしたマイナス要因をカバーしてまいります。具体的には、既存店舗の周辺地域に新規出店(いわゆるドミナント出店)を検討してまいります。今後も出店候補地域に対するマーケットリサーチを綿密に実施して、出店の可否を判断してまいります。 なお、店舗拡大のためには、新たな店長やスタッフが必要となるため、店長候補はじめ人材の育成及び採用に最優先で取り組むとともに人事制度を運用して、公正な評価と報酬への正当な反映を実現することにより、離職率を低下させ、営業体制の強化に努めてまいります。 イ)仕入れの強化及び販売価格の方針 当社の自社不動産売買事業においては、顧客ニーズに合った立地の中古住宅を多く仕入れることが重要であります。しかしながら、中古住宅を売却する理由は、家族構成の変化や資金事情等、様々な事情があり、秘匿性の高い場合も少なくありません。そうした情報をいち早く得ることが仕入れのポイントでもあります。そこで、各営業地域において、同業他社、金融機関、取引先等の情報ネットワークを強化するとともに直接、中古住宅の保有者からの情報を得るため、WEB広告やテレビコマーシャルを活用する方針であります。 また、当社は、中古住宅を仕入れる際に、地域の取引相場等を基に販売価格を想定したうえで仕入れているため、仕入価格の見極めが当社にとって業績を大きく左右する重要な要因となります。当社では、仕入れに際して、担当者だけでなく様々な視点から意見を集めるとともに、参考資料として近隣の相場情報、取引実績及び環境等も考慮しております。今後も、地域の特性、取引実績等に関する情報をさらに蓄積して、データベースの構築と情報の共有を一層進めてまいります。 ウ)財務基盤の強化 当社は、既存の営業エリアに加えて周辺地域でも積極的に中古住宅を仕入れて、品ぞろえを強化していることから、獲得した利益だけでは仕入資金を賄えないことがあります。そこで、中古住宅の仕入資金については、借入金も大いに活用しております。 一方で、リーマンショック等の不測の事態は予見することが難しく、その影響も測定が困難であります。したがって、そうした不測の事態にも耐えられるだけの財務体質を構築することが必要であり、自己資本比率について60%以上を維持することを目指します。さらに取引金融機関からの信用力向上、直接金融を含めた資金調達の多様化も検討してまいります。 (2) 目標とする経営指標 当社は、2024年7月11日に開示いたしました第3次中期経営計画において、経営指標の明確な目標値を掲げておりません。 これは、第3次中期経営計画が同計画後の成長軌道であるNext Stageに向けた組織強化を優先する必要があると考えているためです。 一方で、当社は安定的な株主還元が必要であると考えており、その指標としてDOE(自己資本配当率)2.5%維持を掲げております。DOEを一定水準維持するために、目標値こそ掲げていませんが、ROEの推移を注視してまいります。当社のROEの要因分析は以下のとおりです。 ROEの実績と3指標分解 2022年5月期   2023年5月期   2024年5月期   2025年5月期   2026年5月期 ROE(株主資本利益率)   10.7%   9.6%   5.2%   8.0%   8.6% 売上高当期純利益率   5.2%   4.9%   2.9%   4.2%   5.1% 総資本回転率   1.42回   1.39回   1.21回   1.32回   1.25回 財務レバレッジ(自己資本比率の逆数)   1.46倍   1.41倍   1.45倍   1.44倍   1.35倍 2026年5月期のROEの実績値は、売上高当期純利益率の上昇により、8.6%となりました。 売上高当期純利益率が上昇した要因としては、自社不動産売買事業において販売件数は減少したものの、平均販売単価が増加したことに加え、売買仲介手数料収入が増加したことにより、当期純利益が増加したことによる影響が大きいとみられます。 総資本回転率が低下した要因は、翌期以降の売上構築のための棚卸資産が増加したことが影響したものと考えられます。 財務レバレッジが低下した要因は、借入金が減少したことに加え、当期純利益の計上により自己資本が充実し、財務健全性が高まったことによるものと思われます。 当社は、主力事業である自社不動産売買事業において、1件当たりの仕入価格及びリフォーム工事の費用が主要な原価であり、これらの売上原価の低減に取り組むとともに、販売費及び一般管理費について、人件費、販売及び仕入れのための広告宣伝費や不動産取得税等の租税公課が主要な費用であり、それぞれの費用について、効果や販売と仕入れのバランスを考慮して節減に努めてまいります。さらに、滞留在庫の防止という観点からも自社在庫の維持費用の抑制にも努めてまいります。 (3) 対処すべき課題 今後の当社を取り巻く経営環境を展望すると、人口の減少や少子高齢化により、空き家が増加しており、今後さらに増加することが予想されます。政府は、「いいものを作って、きちんと手入れして、長く大切に使う」社会への転換が急務であるとして、2026年3月の「住生活基本計画」において、当面10年で取り組む施策の方向性として、安心して既存住宅が取引される市場環境の整備を掲げており、中古住宅の流通市場及びリフォーム市場は今後も拡大することが期待されます。 このような環境のもと、当社は、2024年7月に第3次中期経営計画(以下、「本計画」といいます。)を策定し、以下のとおり4つの経営戦略を設定した上で、次の成長段階である「Next Stage」を目指して、組織の強化を図ってまいりました。 4つの経営戦略 1.人材育成強化に向けた仕組みづくり  (人的資本経営に向けて)   ・報酬制度の見直し・目標管理制度の改善・研修制度の再構築 2.ビジネスモデルの再構成   ・不動産売買モデルのリファイン →買取再販の利益率向上×在庫回転率向上 →仲介強化による利益率向上・新たなビジネスモデルの構築 3.業務プロセス改革プロジェクト推進   ・営業支援システム導入と活用・営業バックオフィスの整備・営業ミドルマネジメント機能の強化 4.組織整備とガバナンス強化   ・組織体制:部門新設・機能強化・コーポレートガバナンス体制の強化 具体的には、研修制度の再構築として新たな施策を導入することにより、営業職はじめ従業員の育成強化に努める一方、当社の主力事業である買取再販事業の利益率向上及び在庫回転率の向上、不動産売買仲介事業の活性化を通してビジネスモデルの再構成を図りました。また、営業支援システムの改善・活用及び営業バックオフィスの効率化・省力化などにより、業務プロセスの改革を進めるとともに、職務権限の見直しなどにより組織の機能を強化して、組織をなお一層整備いたしました。 上記4つの経営戦略の下、本計画の最終年度となる2026年5月期の目標値を設定し、2026年4月14日に目標値を修正いたしました。目標値に対して、実績は以下のとおりとなりました。 第3次中期経営計画の数値目標及び実績 最終年度(2026年5月期)の目標値   最終年度(2026年5月期)   達成率 修正前   修正後 売上高   7,800百万円   7,650百万円   7,745百万円   101.2% 経常利益   380百万円   450百万円   589百万円   131.0% 税引後当期純利益   250百万円   300百万円   395百万円   131.8% 自社不動産の販売件数   460件   420件   422件   100.5% 第3次中期経営計画の最終年度の結果は、売上高が当初の目標を下回ったものの、経常利益、税引後当期純利益が当初の目標を大幅に上回り、達成することができました。これは、営業員の採用増加を図ったものの人員の採用数が下回ったことから、自社不動産売買事業における自社不動産の販売件数が伸び悩んだ一方で、仕入施策の調整とリフォーム内容の精査により自社不動産の平均販売単価が前事業年度を上回り、不動産売買仲介手数料が過去最高水準となったことなどが影響しております。その結果、ROE(株主資本利益率)が2年連続で改善しました。 そうした環境下で、当社は引き続き中国地方と九州地方の中古住宅再生No.1企業を目指してまいりますが、対処すべき課題として、次の項目があると認識しております。 ①営業地域の拡大 当社は、現在の営業地域である中国地方及び九州地方においても、顧客ニーズに十分に応えられていないことが課題であると認識しております。 この課題を克服するために、当社は、これまで既存店舗の延長地域へ新規出店するドミナント方式により、営業地域の拡大を図ってまいりました。 また、当社は、新規出店に限らず、既存店舗の周辺地域の物件情報を取りそろえることにも努め、顧客ニーズに応えてまいりました。 今後については、引き続き既存店舗を充実させるとともに、次の成長段階における営業地域拡大に備えて、出店に必要な人材の確保及び教育に努めます。 ②販売用不動産の仕入れの強化 他の買取再販事業者の増加による競争の激化、あるいは買取りの対象となる中古住宅の老朽化の進行という厳しい環境の中で、当社は、顧客ニーズに適合する中古住宅の在庫を一層拡充することが課題であると認識しております。 この課題を克服するために、当社は、地元を中心に金融機関との良好な関係を維持し、中古住宅の仕入資金を確保し、機動的な仕入れができるようにいたします。 また、中古住宅の仕入情報を網羅的かつ早期に入手するため、ウェブによる情報収集を一層強化するほか、地域に根ざした事業活動や広告を通して知名度を高め、物件の所有者から直接情報を入手できるよう努めてまいります。同様に、同業者、取引先、各金融機関等の保有する情報も非常に重要であり、これらとの関係を引き続き強化いたします。あわせて、社内の各部門からの仕入情報に加えて既存店舗の周辺地域に所在する物件の仕入情報についても、積極的に収集してまいります。 ③在庫回転率の維持向上及び有利子負債の抑制 当社の主力である自社不動産売買事業においては、中古住宅を仕入れて、リフォーム工事を施した後に商品化し、販売後に代金の支払いを受けるため、費用を先行的に負担しており、仕入れの資金及びリフォーム等の費用の一部を金融機関からの有利子負債で賄っております。そのため、滞留在庫が増加した場合には、有利子負債も増加し、財務体質が悪化することとなります。 この課題を克服するために、当社は、業務基幹システムを通して自社不動産の在庫管理機能を強化し、保有期間の基準を定めて、その基準に抵触しないよう長期化しつつある中古住宅の早期売却を各店舗に促しているほか、人事評価に自社不動産の仕入れの巧拙を反映させる仕組みを導入するなどして、仕入れの精度を高めるなど、有利子負債の抑制に努めております。 これらの施策により、当社は、自己資本比率60%以上を維持することを目指します。 ④政府の施策への対応 当社は、政府が中古住宅の流通促進に向けて市場の整備を目指していることを踏まえ、中古住宅に関する情報の透明性の向上、中古住宅の評価方法の改善及び中古住宅の耐久性に関する信頼の向上に向けた取り組みをなお一層強化する必要があると考えております。 そのため、当社は、中古住宅の流通市場において、ホームインスペクション(住宅診断)の結果等、顧客が求める情報の提供に努めるとともに、顧客の満足度のさらなる向上に繋がるよう、顧客へのアンケートの実施や、顧客からのクレームの報告体制の整備等を通じて、顧客の要望の把握に努めております。 また、政府が掲げた「2050年カーボンニュートラルの実現」は、当社の経営理念と繋がるところがあると考えております。特に当社の自社不動産の中で大きな割合を占める木造戸建住宅は、鉄骨プレハブ住宅や鉄筋コンクリート住宅に比べて炭素貯蔵量が多く、二酸化炭素の放出を抑制できる働きがあります。さらにカーボンニュートラルの観点から、リフォーム工事の際に高品質を維持できている住宅部材を交換せず、顧客に説明の上、販売するなど、販売手法を多様化させているほか、公益財団法人やまぐち農林振興公社を通して緑の募金への寄付行為を行っており、森林への還元活動にも寄与しております。 今後なお一層、中古住宅の流通促進に取り組むことにより、カーボンニュートラルの実現に寄与するとともに、住まいへの新エネルギーの普及についても検討し、可能性のある商品や仕組みを試行してまいります。 ⑤その他事業の充実 当社は、その他事業(介護福祉事業)において、営業面では顧客の多様なニーズに応えようとしておりますが、なお一層の事業基盤の強化が必要であると認識しております。 この課題を克服するために、当社は、介護福祉事業について、各施設のケアマネージャーとの連携を強化するとともに利便性や安全性の高い商品の品ぞろえを強化し、当社の得意分野である介護用品のレンタルを利用されている顧客層の拡大を図るとともに、シルバー・リフォームの提案力の強化、新たな取引先の開拓等に引き続き努めるほか、経費の一層の見直しをいたします。また、不動産売買事業及び不動産賃貸事業との連携により互いにシナジー効果を図ってまいります。 ⑥人材の確保と育成 当社は、人材の獲得競争が激しさを増している採用市場において、今後の事業拡大に合わせ、優秀な人材を継続的に確保し、育成することが最も重要であると認識しております。 この課題を克服するために、常に効果的な採用手法を模索しつつ、若年層の営業職希望者をターゲットにして採用活動を積極的に実施しております。 また、初心者にもわかりやすい動画を取り入れるなど社内研修の内容の充実を図り、業界未経験者を含めた業務レベルの向上に取り組むとともに、将来の幹部候補の育成の仕組みを適宜改善すること等により、当社の事業拡大に合わせた組織体制を構築できるよう努めています。 福利厚生の面では金融機関と協力して、従業員向けに金融リテラシーセミナーを実施するなど、従業員の長期的な生活設計を支援する取組みを実施しているほか、年次有給休暇における半日付与の制度の導入や、法令の改正に先駆けて時差出勤制度を導入することで、多様な働き方ができる体制づくりを進めております。 なお、当社は女性活躍推進法及び次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を策定し、「男女共に長く勤められる職場環境を作る」、「社員がその能力を発揮して仕事と生活の調和を図り、働きやすい雇用環境整備を行う」という方針の下、様々な施策を実施しております。 ⑦コーポレート・ガバナンスの充実 当社の継続的な事業の発展及び信頼性の向上のためには、コーポレート・ガバナンスの充実に取り組むことが重要であると認識しております。 この課題を克服するために、当社は、強固な内部管理体制の構築とコンプライアンスの強化に取り組んでまいりました。 まず、強固な内部管理体制の構築については、自浄能力の向上と組織内における内部牽制機能のさらなる強化が課題であるとの認識のもと、部署内でのチェックの精度を高めて自浄能力を向上させることに加え、内部監査室、総務部及び経理部による内部牽制機能を強化することに引き続き努めております。また、社外取締役による助言及び監督や監査役による監査も当社の内部管理体制において重要な機能を果たしており、社外取締役及び監査役は、業務執行取締役らと面談する等して情報を収集し、実効的な監督、監査に引き続き努めております。さらに、高度化された業務基幹システムを通じて事業の状況の正確な把握にも努めております。 次に、コンプライアンスの強化については、当社は、社内規程の適宜見直し、倫理・コンプライアンス研修や集合研修におけるコンプライアンスプログラムの実施、情報共有、社内外のより身近な事例を素材にしたコンプライアンスの意識付け、業務上の過誤や問題に対する再発防止策の実施等により、各事業の取引の健全性の確保に引き続き努めております。また、内部通報制度を整備しているほか、社内啓蒙活動及び内部監査を通して社内規程の周知徹底に努めるとともに、社外取締役、監査役及び顧問弁護士等からの指摘を基に社内規程を適宜見直して、内容の陳腐化を防いでおります。 当社は、最善の経営体制を目指し、今後もさらなるコーポレート・ガバナンスの充実を図るべく、強固な内部管理体制の構築とコンプライアンスの強化に引き続き取り組んでまいります。 なお、コーポレートガバナンス・コードは、上場企業に対し、攻めのガバナンスを通して、より一層の株主重視の経営及び体制強化を促すとともに、企業の進化を目指しております。当社は、その趣旨に沿ってコーポレート・ガバナンスの充実とともに企業価値の向上及び株主還元の拡充に向けて取り組み、実効性の高いコーポレート・ガバナンス体制の構築に引き続き努めてまいります。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 事業環境について ①  顧客の購入意欲について 当社の不動産売買事業においては、景気、金利、地価、税制及び政策等によって、中古住宅に対する顧客の購入意欲が大きく左右されます。 当社においては、需要の高い不動産をタイムリーに提供できるようにするために、これらの外部動向について分析を行い、あわせて地域の特性と需要に応じた不動産のタイムリーな仕入れ、魅力ある中古住宅にするためのリフォーム工事、顧客の購入意欲を喚起する広告宣伝及び営業活動を行っております。 しかしながら、今後の景気の悪化、物価上昇による可処分所得の減少を含めた実質所得の低下、金利の上昇、地価の上昇、税制及び政策の変更等があった場合は、顧客の購入意欲の減退につながり、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 ②  競合について 当社の不動産売買事業は、仕入れや販売に関する当社独自のノウハウこそあるものの、技術の独自性等に基づくものではないため、参入障壁は高くありません。特に景気の低迷や節約志向が拡大傾向にある経済環境においては、一例として買取再販のフランチャイズチェーンに加入する等して、当社と類似する事業を展開する事業者が参入する事例もあります。その場合、中古住宅等の仕入れで競合が発生することもあるため、一部には仕入価格の上昇となることも想定されます。 当社は、中古住宅のリフォーム、仕入れの見極め等、様々なノウハウの蓄積に努め、マニュアルとしてまとめております。また、中国地方及び九州地方において中古住宅等の取引の実績も積み重ねて、同業者、取引先などの人脈や情報ネットワークを構築してきたほか、地元での知名度向上にも努めてまいりました。さらに中古住宅等の仕入れにおいては、仕入れに多額の資金を必要とする等、財務の面で負担が大きいため、財務体質の強化にも努めております。 しかしながら、競合他社の参入に伴い、差別化のための各種方策等が必要になった場合、又は当社の提供する不動産に競争力がないと顧客が判断した場合は、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 ③  販売用不動産の仕入れ及び工事原価について 当社の自社不動産売買事業においては、顧客ニーズの高い立地の不動産を、安価かつ安定的に仕入れることが重要となります。 当社においては、中古住宅等の売却情報を同業他社、金融機関及び取引先等のルートで入手しており、今後もこれらのネットワークを拡大及び強化する方針であります。あわせて、WEB広告あるいはテレビコマーシャル等を通して一般の方からも直接に中古住宅の売却情報を得られるよう努めております。また、リフォームにおいても、キッチン、バス、トイレ等の水回り設備を除き、可能な範囲で既設部分の再利用を提案することで、低価格化を実現しております。 しかしながら、競争激化や一部の商品市況の上昇等、経済環境の変化に伴う仕入価格の上昇、建材価格の上昇や工事業者側の人手不足による人件費の上昇等があった場合、あるいは当社の再生基準に適合する中古住宅を十分に確保できなかった場合は、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 ④  販売用不動産及び仕掛販売用不動産等について 当社の自社不動産売買事業においては、中古住宅等を仕入れており、常に一定規模の棚卸資産を所有するよう努めております。当事業年度末の総資産に占める販売用不動産及び仕掛販売用不動産等の割合は、69.3%となっております。 当社においては、今後も、積極的に中古住宅等を仕入れてまいりますが、並行して、中古住宅等の在庫管理をより高度化するとともに販売力の強化も推進することにより、引渡しまでに要する期間を短縮し、需給バランスに配慮した在庫回転率の向上に努めていく方針であります。 しかしながら、経済環境の変化等により期限までに引渡しできなかった場合、又は顧客の住宅ローン審査の結果、引渡しができなかった場合等、滞留在庫が大幅に増加すると当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤  工事協力会社について 当社の自社不動産売買事業においては、各店舗の地域ごとに、当社が設定した一定の技術水準を満たす工事協力会社を選定し、リフォーム工事を発注しております。また、実際のリフォーム工事においては、工事協力会社と当社との間で打合せや報告により、厳格な品質管理及び工程管理を実現しております。さらに、工事協力会社の代替を可能にするため、キッチン等の住宅設備については同一の規格品を使用しております。 しかしながら、今後の営業地域の拡大や取り扱い物件の増加等に伴い、工事協力会社をタイムリーに確保することができなかった場合、又は様々な感染症の再拡大・自然災害・安全保障の危機等による経済活動の停滞が長期化する等の要因により工事協力会社の経営破綻等が発生した場合は、代替業者との調整に伴う工事遅延等が発生し、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥  契約不適合責任について 当社の自社不動産売買事業においては、宅地建物取引業法及び住宅の品質確保の促進等に関する法律の規定に基づき、中古住宅については引渡し後2年間、新築住宅については引渡し後10年間の契約不適合責任を負っております。 当社においては、仕入れの時に入念な現況調査を行い、基礎部分で致命的な欠陥がある等、再生に適さないと判断した場合には買取りの対象から除外する、あるいは建屋を解体して更地にすることにより、当社の提供する中古住宅の品質を一定に維持しております。また、リフォーム施工時においては、法定水準を満たすような厳格な品質管理を、顧客への引渡し時においては、建物状況調査(インスペクション)を実施しております。 しかしながら、引渡し後の不動産が契約内容に適合していないと判断される場合は、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦  自然災害等について 当社の自社不動産売買事業においては、台風や地震等の自然災害等により中古住宅の購入に対する顧客の購入意欲が減退する可能性、あるいは引渡し前の中古住宅が破損倒壊するおそれがあります。 当社は、中国地方及び九州地方に本店含めて19店舗を出店しております。現在、店舗を構える山口県、福岡県、広島県、大分県、佐賀県及び熊本県については、地震保険の保険料が最も低い地域となっております(出所:損害保険料算出機構 始期が2022年10月1日以降の契約に適用される保険料率)。ただし、当社の取得した中古住宅については、1981年6月以降に建築された物件であっても必要に応じて補強工事を行い耐震性能を高めております。 また、当社の営業エリアでは、台風や豪雨、特に線状降水帯の発生が多い地域と言われており、これらの気象災害による損失が発生する場合がありますので、損害保険による補償により当該損失を抑制しております。 しかしながら、今後当社の営業地域において不測の自然災害が発生した場合あるいは水回り品等を生産するメーカーのサプライチェーンに何らかの支障が発生し、水回り品等の供給が止まった場合は、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧  有利子負債への依存と資金調達について 当社の自社不動産売買事業においては、常に仕入代金の支払いが販売代金の入金より先行しますが、当該仕入資金は、主に金融機関からの借入により調達しております。なお、当事業年度末の総資産額に占める有利子負債の割合は、12.7%となっております。 当社においては、事業運営に応じた機動的な調達という観点から、また、不動産に関する情報収集といった副次的な観点からも、金融機関からの借入を今後も継続していく方針であり、金融機関との良好な関係を構築しております。一方で金融機関への依存リスクや金利変動リスクにも配慮していく必要があると認識しており、60%以上の自己資本比率を維持することを目指しております。 仮に、金融環境の変化に伴い、支払利息の負担が増加し、借入による調達がタイムリーに行えない場合は、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 法令等について ①  法的規制や免許・許認可事項について 当社の各セグメントにおいては、以下のような法令等に基づいて事業を運営しており、これらの法的規制を受けております。 セグメントの名称   主な適用法令 不動産売買事業   民法、宅地建物取引業法、都市計画法、不当景品類及び不当表示防止法、不動産の表示に関する公正競争規約、住宅の品質確保の促進等に関する法律、下請法、個人情報の保護に関する法律、犯罪による収益の移転防止に関する法律、建築士法、建設業法等 不動産賃貸事業   宅地建物取引業法、不当景品類及び不当表示防止法、不動産の表示に関する公正競争規約、マンション管理の適正化の推進に関する法律、下請法、個人情報の保護に関する法律等 不動産関連事業   保険業法、特定商取引に関する法律、外国為替及び外国貿易法、個人情報の保護に関する法律、金融商品の販売等に関する法律等 その他事業   介護保険法、特定商取引に関する法律、不当景品類及び不当表示防止法、下請法、個人情報の保護に関する法律等 当社においては、これらの法令等の遵守のために、朝礼でのコンプライアンス重視の考えの唱和、関連する社内規程の整備、社内勉強会の実施や社外研修制度の活用、内部監査室や監査役による法令遵守の確認に加え、内部通報制度の運用等、積極的なコンプライアンス活動に取り組んでおります。 なお、当社の不動産売買事業においては、事業活動を推進するに際して、以下のとおり、宅地建物取引業法に定める宅地建物取引業免許、建設業法に定める一般建設業許可を得ております。前者においては、一定人数の資格取得者の登録義務等が許可要件として定められており、後者においては、専任技術者の設置等が許可要件として定められております。 免許、登録等の別   番 号   有効期間   取消条項 宅地建物取引業免許   国土交通大臣(7)第5407号   自 2023年11月9日至 2028年11月8日   宅地建物取引業法第66条及び第67条 一般建設業許可   山口県知事許可(般-3)第14622号   自 2022年3月27日至 2027年3月26日   建設業法第3条 当社におきましては、過去において、これら許可要件の欠格事実はありません。 しかしながら、2024年7月に実施された宅地建物取引業法の改正にみられるように、今後これらの法令等の改正や新たな法令等により規制強化が行われた場合、何らかの事情により法令遵守ができなかった場合、又は今後何らかの事情により免許、許可及び登録の取り消し処分が発生した場合は、事業活動に大きく影響して、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 ②  個人情報の管理について 当社の事業活動全般においては、仕入先、顧客(潜在顧客含む。)等に関して、住所、氏名等の個人情報を多く有しております。 当社においては、個人情報の保護に関する法律に従い、個人情報の管理に関する社内規程を整備し、当該規程に沿って情報の一元管理を図るとともに、電子記録媒体に対する使用を制限する等により、漏えい防止策に取り組んでいるほか、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(いわゆるマイナンバー法)等に基づき、社内規程及び基本方針を整備して、マイナンバーを取り扱う担当者及び機種等を厳しく限定したうえで、漏えい防止に取り組んでおります。 しかしながら、不測の事態により、当社が保有する個人情報が外部へ漏えいした場合、あるいはマイナンバー制度において適切な対応ができない場合は、当社の信用の毀損や対応コストの負担につながり、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 ③  訴訟等について 当社は、現時点において業績に重要な影響を及ぼす訴訟を提起されている事実はありません。 当社においては、顧客等との間でトラブルが発生した場合、担当者からリスク情報の報告を受けて、訴訟の可能性を事前に把握するよう努め、これら情報を顧問弁護士と共有するとともに、適時、取締役会に訴訟の可能性のある事案を報告することにより、迅速かつ適切な対応を心がけております。 しかしながら、販売した不動産における契約不適合や債権未回収等の権利関係をめぐった顧客等との間でトラブルが発生した場合、又はリフォーム工事期間中に近隣からの騒音クレーム等が発生した場合は、これらに起因する訴訟が発生し、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 (3) その他 ①  人材の確保と育成について 不動産業界の競争激化の中で業績拡大を図るためには、専門的なスキルを持つスペシャリスト、全体を統括できるマネージャーの確保が重要であると考えております。 当社においては、これらの人材を確保するため、従業員の採用の強化、教育研修の充実を推進しております。また、人事制度を通して、公正な評価と報酬への正当な反映を実現するとともに、時差出勤の周知及び有給休暇5日以上取得の徹底等、職場環境の改善に努め、退職金制度の導入や金融リテラシーセミナーの開催等、福利厚生や待遇の充実を図っております。これらの施策によりモラールの向上及び退職者数の抑制に努めているほか、採用担当者を置いてより多くの優秀な人材を採用する等の体制強化を図っております。また、勉強会や階層別研修等の各種研修を通じて従業員の能力向上及び知識の蓄積を図るとともに話し合い等を通して、現場における問題意識の共有にも努めております。 しかしながら、一定の採用ができなかった場合、教育研修の効果が十分でなかった場合、多くの人材の社外流出が発生した場合は、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 ②  特定人物への依存について 当社代表取締役社長である荻野利浩氏は、当社創業者であり、2026年5月31日時点において筆頭株主として発行済株式総数2,712,400株(うち自己株式は2,314株)に対して1,047,700株(持株比率38.65%)を所有し、最高経営責任者として経営方針や経営戦略の決定等、当社の事業活動上の重要な役割を果たしております。 当社においては、同人に対して過度に依存しないよう、合議制や権限委譲を推進することにより意思決定の合理化を図るとともに、経営管理ツールの高度化を進めております。 しかしながら、現時点において、同人が何らかの理由により経営者として業務を遂行できなくなった場合は、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 経済活動・金融市場の大きな変動について 感染症や伝染病の拡大、その他安全保障の危機の高まり、自然災害やその激甚化等により、経済活動及び金融市場に大きな影響、変動があり長期化した場合、当社の仕入活動、販売活動及び価格変動により、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,573字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 ア)財政状態について 当事業年度末における総資産は6,241,971千円となり、棚卸資産の増加等によって前事業年度末に比べ101,495千円増加しました。 当事業年度末における負債合計は1,521,328千円となり、長期借入金の減少等によって前事業年度末に比べ191,125千円減少しました。 当事業年度末における純資産合計は4,720,643千円となり、当期純利益の計上によって前事業年度末に比べ292,620千円増加しました。 イ)経営成績について 当事業年度におけるわが国経済は、米国の通商政策の影響が残るものの、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費に持ち直しの動きがみられ、設備投資も堅調な企業収益や省力化投資への対応などを背景に持ち直し傾向が続いております。先行きについては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されるものの、物価上昇の継続による消費マインドの低下、不安定な中東情勢等を背景とした原材料価格の高騰、米国政権の通商政策をめぐる動向などの景気を下押しするリスクの高まりにより、不透明感があります。 当社が属する不動産業界におきましては、国土交通省の調査「主要都市の高度利用地地価動向報告」(2026年6月公表)によれば、2026年第1四半期(2026年1月1日~2026年4月1日)の主要都市・高度利用地44地区の地価動向は、2025年第4四半期(2025年10月1日~2026年1月1日)に比べ、44地区全てが上昇し、9回連続の全地区上昇となりました。 また、中古住宅の流通市場の状況については、公益社団法人西日本不動産流通機構(西日本レインズ)に登録されている物件情報の集計結果である「市況動向データ」の調査(2026年6月公表)によると、中国地方では、2025年6月~2026年5月までの中古戸建住宅の成約件数は、前年同期間に比べて4.8%減となっております。九州地方では、同期間の中古戸建住宅の成約件数は、前年同期間に比べて2.2%増となっており、前年同期間の伸び率(同12.5%増)に比べて伸び率が低下したものの、引き続き増加基調を維持しております。 このような環境の中、当社は、引き続き多くの不動産情報の収集を強化したほか、SNSの運用を通じたマーケティングを継続するなど、不動産売買事業に注力いたしました。 この結果、当事業年度の売上高は7,745,109千円(前事業年度比5.4%減)、営業利益は587,923千円(同15.0%増)、経常利益は589,484千円(同16.2%増)、当期純利益は395,313千円(同15.2%増)となりました。 なお、事業別の業績は、次のとおりであります。 (a)不動産売買事業 自社不動産売買事業については、自社不動産の販売件数は422件と前事業年度の460件を38件下回りました。一方、平均販売単価は16,418千円と前事業年度に比べ236千円上回りました。 不動産売買仲介事業については、低額物件を中心に不動産売買仲介件数が増加したことから、仲介手数料は前事業年度を上回りました。 これらの結果、不動産売買事業の売上高は、7,405,200千円(前事業年度比6.0%減)となりました。売上高が減少したものの、売上高原価率の改善により、営業利益は、1,049,691千円(同5.0%増)となりました。 (b)不動産賃貸事業 不動産賃貸仲介事業については、賃貸仲介件数が減少したものの、仲介手数料の平均単価が上昇し、賃貸仲介手数料が前事業年度を上回ったことにより、売上高は前事業年度を上回りました。 不動産管理受託事業については、不動産管理の受託件数の増加により管理料が前事業年度を上回ったことと、請負工事高が前事業年度を大幅に上回ったことから、売上高は前事業年度を上回りました。 自社不動産賃貸事業については、売上高は前事業年度を下回りました。 これらの結果、不動産賃貸事業の売上高は222,985千円(前事業年度比14.0%増)となりました。営業利益は、売上高の増加及び自社収益物件の売却などにより、60,401千円(同208.9%増)となりました。 (c)不動産関連事業 保険代理店事業については、不動産売買事業の契約数の減少に伴って長期火災保険の新規契約が減少しました。契約の更新需要の獲得を図ったことにより、更新契約数は増加したものの、売上高は前事業年度を下回りました。 これらの結果、不動産関連事業の売上高は、33,600千円(前事業年度比5.9%減)となりました。営業利益は、売上高の減少などにより、15,633千円(同15.0%減)となりました。 (d)その他事業 介護福祉事業については、請負工事高が前事業年度を下回ったものの、レンタル及び物品販売が前事業年度を上回ったことから、売上高は前事業年度を上回りました。 これらの結果、その他事業の売上高は、83,323千円(前事業年度比4.0%増)となりました。営業利益は、売上高が増加したものの、人件費の増加などにより、627千円の営業損失(前事業年度は91千円の営業利益)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、税引前当期純利益573,990千円(前期比 13.1%増)を計上したことに加え、短期借入金が増加したものの、棚卸資産の増加や長期借入金の減少等により、前事業年度末に比べ219,336千円減少し、当事業年度末には806,825千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況及び増減の要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により使用した資金は24,563千円(前事業年度は1,051,323千円の獲得)となりました。これは主に、税引前当期純利益573,990千円及び減価償却費45,755千円の計上があったものの、棚卸資産の増加額374,351千円及び法人税等の支払額215,570千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は10,801千円(前事業年度は21,643千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出33,436千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により使用した資金は183,971千円(前事業年度は771,016千円の使用)となりました。短期借入金の増加額166,720千円があったものの、配当金の支払額108,363千円があったことに加え、長期借入金の返済による支出242,328千円によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 ア) 生産実績 当社が営む不動産売買事業、不動産賃貸事業、不動産関連事業及びその他事業では生産実績を定義することが困難であるため、「生産実績」は記載しておりません。 イ) 仕入実績 当事業年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度(自  2025年6月1日至  2026年5月31日) 仕入高(千円)   前事業年度比(%) 不動産売買事業   3,892,424   7.8 不動産賃貸事業   ―   ― 不動産関連事業   ―   ― その他事業   43,249   4.0 合計   3,935,673   7.8 (注) 1.不動産売買事業の仕入高は、中古住宅等の仕入れが主な項目となります。当事業年度は中古住宅等の仕入れ件数が増加したことにより増加いたしました。 2.その他事業の仕入高は、介護福祉事業の物品販売の仕入れが主な項目となります。当事業年度は、物品販売が増加したことにより増加しました。 ウ) 受注実績 不動産売買事業のリフォーム事業、不動産賃貸事業の不動産管理受託事業及びその他事業の介護福祉事業において受注販売を行っておりますが、いずれも受注から売上高計上まで期間が短期であるため、「受注実績」は記載しておりません。 エ) 販売実績 当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度(自  2025年6月1日至  2026年5月31日) 売上高(千円)   前事業年度比(%) 不動産売買事業   7,405,200   △6.0 不動産賃貸事業   222,985   14.0 不動産関連事業   33,600   △5.9 その他事業   83,323   4.0 合計   7,745,109   △5.4 (注) 1.主たる販売先は不特定多数の一般消費者であり、相手先別販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10以上の販売先はありません。 2.不動産売買事業の販売高は、中古住宅等の販売が主な項目となります。当事業年度は、販売価格は上昇したものの、自社不動産販売件数が422件と前事業年度の460件を下回ったため、販売高が減少しました。 3.不動産賃貸事業の販売高は、不動産賃貸仲介手数料、不動産賃貸物件の管理料、賃貸物件の賃貸収入及びリフォーム工事等が主な項目となります。当事業年度は、賃貸収入は減少しましたが、賃貸仲介手数料、管理料、請負工事の増加により、販売高が増加しました。 4.不動産関連事業の販売高は、不動産の火災保険料の代理店手数料が主な項目となります。当事業年度は、不動産売買事業の契約数の減少に伴って、長期火災保険の新規契約件数が減少したことにより、販売高が減少しました。 5.その他事業の販売高は、介護福祉事業の物品のレンタル収入及び販売並びにリフォーム工事が主な項目となります。当事業年度は、請負工事が減少したものの、レンタル売上及び物品販売が増加したことにより、販売高が増加しました。 オ)不動産売買事業の地域別販売実績 当事業年度における不動産売買事業の地域別の販売実績を自社不動産売買事業と不動産売買仲介事業に分けて示すと、次のとおりであります。 当事業年度(自  2025年6月1日至  2026年5月31日) 売上高(千円)   構成比(%)   前事業年度比(%) 山口県   自社不動産売買事業   1,229,558   16.6   △22.7 中       不動産売買仲介事業   189,810   2.6   15.0 5店舗計   1,419,368   19.2   △19.2 国   その他   自社不動産売買事業   304,546   4.1   △11.2 不動産売買仲介事業   10,433   0.1   △5.5 地       1店舗計   314,980   4.3   △11.0 合計   自社不動産売買事業   1,534,105   20.7   △20.7 方       不動産売買仲介事業   200,243   2.7   13.7 6店舗計   1,734,348   23.4   △17.8 福岡県   自社不動産売買事業   4,415,650   59.6   0.1 九       不動産売買仲介事業   221,769   3.0   17.4 10店舗計   4,637,420   62.6   0.8 州   その他   自社不動産売買事業   999,926   13.5   △10.8 不動産売買仲介事業   33,505   0.5   △22.3 地       3店舗計   1,033,431   14.0   △11.2 合計   自社不動産売買事業   5,415,576   73.1   △2.1 方       不動産売買仲介事業   255,274   3.4   10.0 13店舗計   5,670,851   76.6   △1.6 全店   自社不動産売買事業   6,949,682   93.8   △6.9 不動産売買仲介事業   455,517   6.2   11.6 全19店舗計   7,405,200   100.0   △6.0 (注) 1.自社不動産売買事業の販売高は、中古住宅等の販売が主な項目となります。 2.不動産売買仲介事業の販売高は、不動産売買仲介手数料が主な項目となります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたりまして、経営者の判断に基づく会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りが必要となります。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。 詳細につきましては、「第5 経理の状況  1 財務諸表等  (1) 財務諸表  注記事項  重要な会計方針」に記載しております。 ② 財政状態に関する分析 ア)資産 当事業年度末における総資産は6,241,971千円となり、前事業年度末に比べ101,495千円増加しました。流動資産は5,398,454千円となり、前事業年度末に比べ170,409千円増加しました。これは主として、現金及び預金が224,326千円減少したものの、仕掛販売用不動産等が531,852千円増加したことによるものであります。固定資産は843,517千円となり、前事業年度末に比べて68,913千円減少となりました。これは主として、収益物件の売却により、建物が67,407千円減少したことによるものであります。 イ)負債 流動負債は1,031,391千円となり、前事業年度末に比べ93,717千円増加しました。これは未払法人税等が43,147千円減少したものの、短期借入金が166,720千円増加したことによるものであります。固定負債は489,936千円となり、前事業年度末に比べ284,842千円減少いたしました。これは主として長期借入金が230,062千円減少したことに加え、資産除去債務が61,871千円減少したことによるものであります。 ウ)純資産 純資産は4,720,643千円となり、前事業年度末に比べ292,620千円増加しました。これは主として、剰余金の配当108,419千円があったものの、当期純利益の計上額395,313千円によるものであります。 以上の結果、自己資本比率は、前事業年度末の72.1%から75.6%となりました。 ③ 経営成績に関する分析 ア)売上高及び営業利益 売上高は、自社不動産売買事業における平均販売単価が前事業年度を上回ったものの、販売件数が422件と前事業年度の460件を下回ったことから、7,745,109千円(前事業年度比5.4%減)となりました。減少の要因としては、期初の時点で一部エリアの販売力に対して在庫不足にあったことによるものです。 不動産売買仲介事業においては、2024年7月に実施された宅地建物取引業法の改正を受けて、前事業年度に引き続き取引件数が増加したことにより、仲介手数料は前事業年度を上回りました。 また、不動産賃貸仲介事業及びその他事業も売上高が前事業年度を上回りましたが、主力の自社不動産売買事業が減少したことから、不動産関連事業は、前事業年度を下回りました。 売上総利益は、売上高が減少したものの、売上高利益率のよい不動産売買仲介手数料が増加したことに加え、工事範囲の取捨選択による品質の最適化などにより自社不動産売買事業における売上原価率が低下したことにより、2,367,821千円(同5.9%増)となりました。 販売費及び一般管理費は、歩合給や賞与の増加から人件費が0.2%増加したこと等により、1,779,898千円(同3.2%増)となりました。 以上の結果、営業利益は587,923千円(同15.0%増)となりました。 イ)営業外損益及び経常利益 営業外損益(純額)は、1,561千円の利益(前事業年度は3,831千円の損失)となりました。これは、営業外収益である顧客の事情による違約金収入が増加したためであります。 以上の結果、経常利益は589,484千円(前事業年度比16.2%増)となりました。 ウ)特別損益及び税引前当期純利益 特別利益は、計上しておりません。特別損失は15,494千円であり、主な内訳は固定資産売却損14,744千円であります。 以上の結果、税引前当期純利益は573,990千円(前事業年度比13.1%増)となりました。 エ)法人税等(法人税等調整額を含む) 法人税等は、法人税、住民税及び事業税が前年度に比べ6,295千円減少したものの、法人税等調整額が55千円と前事業年度に比べ20,626千円増加したことから、178,676千円(前事業年度比8.7%増) となりました。 オ)当期純利益 以上の結果、当期純利益は395,313千円(前事業年度比15.2%増)となり、1株当たり当期純利益金額は145.85円(同15.2%増)となりました。 ④ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況 当社は、2024年7月11日に将来の成長に向けて取組むべき優先課題を整理し、次なる成長段階「Next Stage」に当社が向かうための「4つの経営戦略」をベースとする第3次中期経営計画を策定しました。なお、第3次中期経営計画に係る「4つの経営戦略」の詳細については「第2事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 対処すべき課題」をご覧ください。 (3) キャッシュ・フローの状況の分析 現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べて219,336千円減少し、806,825千円となりました。 当事業年度のキャッシュ・フローの状況及び増減要因につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析  (1)経営成績等の状況の概要  ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当期は、税引前当期純利益573,990千円を計上したものの、棚卸資産が増加したことに加え、法人税等の支払があったことから、営業キャッシュ・フローがマイナスとなりました。また、有形固定資産の取得により投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなりました。あわせて、長期借入金の返済等により、財務活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなりました。 今後も、中古住宅等の積極的な仕入れにより、営業キャッシュ・フローがマイナスとなる可能性がありますが、当社は、自社所有の中古住宅等の売買回転率の向上を図ることにより、営業キャッシュ・フローの改善に努めてまいります。 (4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析 ① 資金需要 当社は、主力の自社不動産売買事業において中古住宅等の仕入れ及びリフォーム工事の費用の支払等の資金需要が大きいと認識しております。さらに政府が空き家対策を進めていることから、リフォームできない中古住宅への対応として更地もしくは新築住宅の建築も選択肢とする必要があるため、今後も、当社の資金ニーズはますます強くなると考えております。また、当社の収益性及び将来の転売等を視野に入れて収益物件を取得することも重要と認識しております。費用の面でも、営業員を積極的に採用することに加え、従業員の研修にもなお一層注力していくことから、今後、人件費を中心に増える見通しであります。 営業員の充実により当社の営業力が高まることにより、今後、不動産売買事業の店舗の出店や移転に伴う費用の支出も予想されます。これらの資金の必要額は個別には大きくないものの、まとまると流動性の面で無視できないと考えます。 ② 財源 上記の資金需要に対する財源としては、利益剰余金に加え、長期・短期の借入金を活用してまいります。当社は、資金需要の金額あるいは時期に応じて機動的な借入ができるよう、金融情勢に注意を払いつつ、金融機関と良好な関係を継続してまいります。

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