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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

マリオン

Mullion Co.,Ltd.3494 · Standard · 不動産業

首都圏を中心に単身者向け賃貸不動産を所有・運営し、不動産賃料を原資とした証券化商品の組成・販売まで手がける不動産賃貸関連サービス企業。

概要

株式会社マリオンは、1986年に東京都新宿区で設立された不動産賃貸・証券化事業を中核とする企業である。首都圏を中心に単身者向け賃貸不動産を所有・管理し、地方公共団体が入居者の36%を占める安定した賃貸基盤を持つ。2004年から不動産特定共同事業法に基づく証券化商品「マリオンボンド」を提供し、2019年には完全オンライン完結型「i-Bond」を開始。2018年に東京証券取引所に上場、2024年には福岡・名古屋にも上場した。2025年9月期の売上高は32.5億円、従業員20名。

不動産賃貸と不動産証券化の2軸

当社の事業は、不動産賃貸関連サービスの単一セグメントであるが、大きく分けて3つのサービスがある。不動産賃貸サービスでは、長期所有不動産の賃貸、マスターリース・サブリース、プロパティマネジメント受託の3形態を提供する。対象は首都圏の単身者向け賃貸住宅が中心で、2025年9月末時点で751戸を所有・管理する。不動産証券化サービスでは、不特法許可に基づき、所有不動産の賃料収入を原資とした匿名組合契約型商品を組成し、投資家に分配する。商品はマリオンボンド、サラリーマンボンド、i-Bondの3系列がある。さらに不動産売買は、保有物件の出口戦略として含み益の実現やポートフォリオ入替えのために実施される。これら3つはライフサイクルとして連動し、総体としての収益を確保する。

不動産売買が売上の過半を占める収益構造

2025年9月期の売上高32.5億円の内訳は、不動産賃貸サービス11.9億円(36.7%)、不動産証券化サービス3.4億円(10.5%)、不動産売買17.0億円(52.3%)、その他0.1億円である。不動産売買は前期比27%増加し、売上の過半を占めた。営業利益8.7億円、経常利益6.6億円、当期純利益4.5億円で、売上高経常利益率は20.5%と高い水準にある。経営指標として同社は売上高経常利益率と入居率を重視している。過去10年間の収益は変動が大きく、2020年9月期に売上38.2億円のピークを記録した後、翌期は18.2億円に減少したが、その後回復基調である。財務面では、匿名組合預り金が負債総額の35.3%(49.5億円)を占め、証券化商品による資金調達が重要な位置づけである。

地方公共団体が賃貸戸数の36%を占める顧客基盤

当社の賃貸業務における特徴の一つは、地方公共団体(県庁や政令指定都市の東京事務所等)への賃貸比率の高さである。2025年9月末現在、首都圏における当社所有・管理の居住用不動産751戸のうち、271戸(36.1%)が地方公共団体向けである。これらの顧客は長期安定入居が期待でき、信用力も高いため、収入の安定性に寄与している。当社はこうした団体の職員向けに、通勤利便性の高い物件選定や生活家電の貸与、送迎サービスなどの付加価値を提供することで、優位性を維持している。地方公共団体以外の一般入居者は単身者が中心で、世帯数の増加を背景に需要は底堅い。

首都圏中心の展開と単一事業体

本社所在地は東京都新宿区で、事業の中心は首都圏であるが、札幌、名古屋、京都などの主要都市にも賃貸物件を保有する。2025年9月期の有価証券報告書によれば、特定の地域別セグメントは開示されていないが、首都圏以外の物件も証券化の対象となる。グループ構成としては、過去に多数の子会社を設立・合併してきたが、2025年9月末現在、連結子会社は存在しない。2024年に一般社団法人ホンジン・ホールディングスとの資本関係が解消され、現在は単一の事業体として運営されている。従業員数は20名と小規模であるが、外部委託等により業務を効率化している。

業界の中での役割は居住用不動産賃貸・不動産証券化の複合事業者(アセットライト型)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
33億円
営業利益
9億円
営業利益率
27.3%
純利益
5億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/9
事業売上構成比利益利益率
不動産賃貸 サービス29億円90.6%
不動産証券化 サービス3億円9.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01賃貸不動産(居住用・単身者向け)主力

首都圏を中心に単身者向け賃貸不動産を所有・運営。交通利便性が高く品質に優れた物件を厳選し、入居率向上のため自社で賃貸管理を行う。安定性・信用度に優れた地方公共団体(県庁や政令指定都市の東京事務所等)への賃貸を271戸(36.1%)行い、これが安定収益の源泉。長期所有賃貸、マスターリース・サブリース、プロパティマネジメント受託の3形態を展開。

主要顧客地方公共団体(東京事務所等)

主な製品・サービス3
長期所有賃貸サービス
自社所有の賃貸不動産を賃借人に提供するサービス。首都圏のほか札幌、名古屋、京都等で単身者向け物件を所有・運営。
マスターリース・サブリースサービス
賃貸不動産を一括借り上げ、第三者に転貸するサービス。賃貸人承諾のもと、空室リスクを負担して安定入居を図る。
プロパティマネジメント受託サービス
賃貸不動産所有者に、賃借人募集、賃料収受、建物管理等の賃貸管理業務を提供するアウトソーシングサービス。

02不動産証券化(個人投資家向け)準主力

不動産賃料を原資とした証券化商品を組成・販売。2004年に不特法許可取得以降、マリオンボンド、サラリーマンボンド、i-Bond等の商品展開。匿名組合契約により投資家に賃料収入を分配。2024年には不特法ST(トークン化)にも対応可能に。投資家の資金は預り金として資金調達となり、金融環境に左右されにくい仕入を可能とする。

主な製品・サービス3
マリオンボンド
当社所有賃貸不動産の賃料収入を証券化する投資家向け商品。匿名組合契約により投資家へ賃料を分配。
サラリーマンボンド
インターネット申込可能な不動産証券化商品。少額から投資できるクラウドファンディング型。
i-Bond
申込から契約まで全取引をインターネットで完結できるクラウドファンディング商品。近年ではブロックチェーン技術による不特法ST化に対応。

03不動産売買(賃貸不動産の出口戦略)副次

賃貸不動産の売却を出口戦略として実施。不動産賃貸・証券化サービスの対象物件を市況見通しに応じて売却し、含み益の実現やポートフォリオ戦略を実行。また、新規商品組成や代替商品提供のための不動産購入も行う。

製品と技術

マリオンボンド:賃料原資の匿名組合証券化商品

マリオンボンドは、2004年に開始した不動産特定共同事業法に基づく証券化商品である。当社が所有または新規に仕入れた賃貸不動産を原資産とし、投資家との間で匿名組合契約を締結する。投資家から集めた資金は当社の預り金として計上され、不動産賃料収入がリターンとして分配される。商品の期間は通常数年で、満期時には不動産売却や借入等により元本が償還される。2025年9月末までに41号まで組成され、匿名組合預り金残高は49.5億円に達し、負債の35%を占める重要な資金調達手段となっている。

サラリーマンボンドとi-Bond:オンライン完結型への進化

サラリーマンボンドは2015年7月に開始された、インターネットで申込可能な不動産証券化商品である。その後、2019年5月に開始したi-Bondは、申込から契約まで全取引プロセスをオンラインで完結できるクラウドファンディング型商品へと発展した。i-Bondは、改正不特法に基づくブロックチェーン技術を活用し、トークン化(有価証券化)された不動産特定事業契約に基づく権利(不特法ST)として発行可能な仕組みを備えている。これらは少額から投資できる点が特徴で、投資家層の拡大に貢献している。2025年9月時点でサラリーマンボンドは3号、i-Bondは9回組成された。

不動産賃貸サービスの3つの提供形態

当社の不動産賃貸サービスは、大きく3つの形態に分かれる。第一に「長期所有不動産賃貸サービス」は、自社で物件を所有し、直接賃貸する形態で、首都圏を中心に751戸を管理する。第二に「マスターリース・サブリースサービス」は、他者所有物件を一括借り上げて転貸するもの。第三に「プロパティマネジメント受託サービス」は、物件所有者から賃借人募集や賃料収受、建物管理を委託される業務である。これらの組み合わせにより、所有リスクを分散しつつ安定収益を確保している。特に地方公共団体への賃貸比率が高く、入居率の安定性を強みとする。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

不動産業のなかでの位置

成長続く中堅不動産、高収益

マリオンは不動産業に属し、売上高29億円(2024年9月期)と中堅規模。直近の営業利益率は24.14%と高水準で、2025年9月期には27.27%に改善見込み。同業の大東建託が売上高1兆円超の巨人であるのに対し、マリオンは小型だが収益性で優る。ロボットホームやタスキホールディングスなどの同規模企業と競合するが、マリオンは着実な増収増益を達成しており、成長性が際立つ。内需依存だが、不動産市況の好調を背景に好業績を維持。財務体質も健全と推察され、業界内で安定したポジションを築いている。

強み

  • 営業利益率24%超と業界平均を上回る高収益を実現している。
  • 売上高は28億円→29億円→33億円と拡大傾向で、成長持続。
  • 営業利益率が24.14%から27.27%に改善し、収益性向上中。
  • 不動産市況変動に強いビジネスモデルを構築している可能性。

課題

  • 売上高30億円弱と小粒で、大東建託などの大手に対抗するには規模不足。
  • 国内不動産市況の悪化時には業績が直接影響を受ける。
  • ロボットホームなど同規模企業との差別化要因を明確化する必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

不動産業の時価総額近傍。太字がマリオン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19820エムティジェネックス41億円13.1倍
22978ツクルバ39億円55.8倍
33238セントラル総合開発37億円25.0倍
43477フォーライフ36億円6.6倍
53469デュアルタップ36億円75.8倍
63494マリオン35億円7.6倍
73297東武住販32億円8.0倍
88995誠建設工業31億円125.5倍
93266ファンドクリエーショングループ30億円9.9倍
108938グローム・ホールディングス30億円
118912エリアクエスト29億円20.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

1986年創業、賃貸仲介から管理事業へ

1986年11月、東京都新宿区に「株式会社マリオン管財」として設立された。目的は不動産の賃貸、売買、仲介斡旋及びコンサルティング業務である。設立後は不動産仲介を中心に営業し、1990年代のバブル崩壊を乗り越えながら、2000年代初頭には管理受託業務の拡大に注力した。2003年3月には不動産管理業務を行う子会社「本陣管理サービス株式会社」を設立し、管理の専門化を進めた。創業から約20年間は伝統的な不動産サービスでノウハウを蓄積し、後の証券化事業の基盤を築いた。

不特法許可取得で証券化事業に参入

2004年6月、不動産特定共同事業許可(東京都知事第57号)を取得し、不動産証券化商品の取扱を開始した。これが現在の「マリオンボンド」の始まりである。翌2005年2月には特定不動産賃貸業務を行う子会社「株式会社MULLION TRUST」を設立。さらに2005年4月には一般社団法人ホンジン・ホールディングスを設立し、その子会社として有限会社HONJINを設立するなど、証券化スキームを複雑化しながら事業を拡大した。この時期に証券化の基本的なビジネスモデルが確立された。

社名変更と吸収合併による事業集約

2007年1月、商号を「株式会社マリオン」に変更。2009年2月には太蔵観光株式会社を吸収合併し、同社の不動産賃貸業務を統合した。2013年には特定物件向け子会社として株式会社M1、M25、M2を相次いで設立。同年8月にはMULLION TRUSTを、11月にはM1を吸収合併し、管理体制を整理した。2014年11月にはユーインターラクション株式会社を合併し、賃貸物件のポートフォリオを拡大した。この一連の合併により、子会社が保有していた賃貸不動産を本体に集約し、運営効率を高めた。

サラリーマンボンド開始と上場準備

2015年7月、ウェブ申込型不動産証券化商品「サラリーマンボンド1号」の取扱を開始した。2016年には株式会社エム・オー・シー、M25などを吸収合併し、さらに有限会社HONJINも合併。これにより多数の子会社が整理された。2016年9月には本陣管理サービスを経営陣に譲渡し非連結化。2017年8月と2018年5月に株式分割を実施し、2018年9月に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場した。上場により資金調達の選択肢が広がり、証券化事業の拡大基盤が整った。

改正不特法許可とi-Bondの開始

2019年4月、金融庁長官・国土交通大臣許可(第100号)を取得し、電磁的取引に対応した改正不特法に基づく業務が可能となった。同年5月、申込から契約まで全てインターネットで完結できる「i-Bond」の取扱を開始。2022年4月の東京証券取引所の市場区分見直しにより、JASDAQスタンダードからスタンダード市場へ移行した。この間、証券化商品の組成を継続し、2025年9月時点でマリオンボンドは41号まで、サラリーマンボンドは3号まで、i-Bondは9回組成された。

資本関係解消と福岡・名古屋上場

2024年2月に5分割の株式分割を実施。同年5月、それまで大株主であった一般社団法人ホンジン・ホールディングス所有の当社株式が公益財団法人マリオン財団への寄付と処分信託により、同社との資本関係が解消された。同年9月には福岡証券取引所本則市場、10月には名古屋証券取引所メイン市場へ重複上場し、投資家層の拡大を図った。これにより東京、福岡、名古屋の3市場に上場する企業となった。

2025年9月期、売上32億円の節目

2025年9月期の業績は売上高32.5億円、営業利益8.7億円、営業利益率26.9%と過去最高水準を達成した。不動産売買の寄与が大きく、賃貸サービスと証券化サービスも堅調に推移した。しかし、不動産価格の高止まりにより新規物件の仕入れは慎重に進めており、当面は既存物件の入居率維持に注力する方針である。また、ブロックチェーン技術を活用した不動産セキュリティトークン(不特法ST)の発行に向け、必要な条件整備を進めている。

年表32件を開く

1980年代

  • 1986年11月創業不動産の賃貸、売買、仲介斡旋及びコンサルティング業務を行うことを目的として、東京都新宿区に株式会社マリオン管財を設立

2000年代

  • 2003年3月創業不動産管理業務を行うことを目的として、本陣管理サービス株式会社を設立
  • 2004年6月不動産特定共同事業許可を取得(東京都知事第57号)不動産特定共同事業許可に基づく不動産証券化商品の取扱を開始
  • 2005年2月特定の不動産賃貸業務を行う100%出資子会社として、株式会社MULLION TRUSTを設立
  • 2005年4月創業特定の不動産賃貸業務を行うことを目的として、株式会社マリオン管財全額拠出からなる一般社団法人ホンジン・ホールディングスを設立し、一般社団法人ホンジン・ホールディングス100%出資により有限会社HONJINを設立
  • 2007年1月商号変更商号を株式会社マリオン管財から株式会社マリオンに変更
  • 2009年2月M&A太蔵観光株式会社を吸収合併し、同社の不動産賃貸業務を統合

2010年代

  • 2013年3月特定の不動産賃貸業務を行う100%出資子会社として、株式会社M1を設立
  • 2013年3月特定の不動産賃貸業務を行う100%出資子会社として、株式会社M25を設立
  • 2013年4月特定の不動産賃貸業務を行う100%出資子会社として、株式会社M2を設立
  • 2013年8月M&A株式会社MULLION TRUSTを吸収合併し、不動産賃貸業務を統合
  • 2013年11月M&A株式会社M1を吸収合併し、不動産賃貸業務を統合
  • 2014年11月M&Aユーインターラクション株式会社を吸収合併し不動産賃貸業務を統合
  • 2015年7月ウェブ申込型不動産証券化商品サラリーマンボンド1号の取扱を開始
  • 2016年2月M&A株式会社エム・オー・シーを吸収合併し、不動産賃貸業務を統合
  • 2016年2月M&A株式会社M25を吸収合併し、不動産賃貸業務を統合
  • 2016年2月株式会社M2を解散
  • 2016年3月M&A一般社団法人ホンジン・ホールディングスの実質的な支配を喪失したことに伴い非連結子会社化
  • 2016年4月M&A有限会社HONJINを吸収合併し、不動産賃貸業務を統合
  • 2016年4月M&A有限会社HONJINの合併対価として、一般社団法人ホンジン・ホールディングスに1,500株を交付
  • 2016年8月M&A株式会社産業ネットサービスを吸収合併(損害保険代理業他)
  • 2016年9月M&A本陣管理サービス株式会社の株式を同社経営陣に譲渡し、非連結子会社化
  • 2017年8月普通株式1株につき100株の割合で株式分割を実施
  • 2018年5月普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施
  • 2018年9月上場東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
  • 2019年4月不動産特定共同事業法許可を取得(金融庁長官・国土交通大臣 第100号)
  • 2019年5月ウェブ取引完結型不動産証券化商品i-Bondの取扱を開始

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)から同取引所スタンダード市場に移行
  • 2024年2月普通株式1株につき5株の割合で株式分割を実施
  • 2024年5月一般社団法人ホンジン・ホールディングス所有の当社株式を公益財団法人マリオン財団への寄付と株式処分信託したことにより、当社と一般社団法人ホンジン・ホールディングスの資本関係が解消
  • 2024年9月上場福岡証券取引所本則市場へ重複上場
  • 2024年10月上場名古屋証券取引所メイン市場へ重複上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    不動産賃貸サービスの安定化

    単身者向け賃貸不動産を中心に事業展開。地方公共団体等の安定的な賃貸顧客基盤を維持拡大し、既存物件の入居率の維持・改善によりストック収益を確保する。新規仕入れは慎重に、首都圏以外の政令指定都市での機会を追求する。

  2. 02

    不動産証券化サービスの強化

    不特法に基づく証券化商品を重要な資金調達手段と位置づけ、投資家との関係維持に努める。新たに取得した改正不特法許可を活用し、不動産クラウドファンディング型証券化商品を展開して優位性を強化する。

  3. 03

    保有不動産の収益力・競争力の維持向上

    計画的な修繕や賃貸顧客ニーズの高い設備導入により、保有不動産の競争力を維持向上させる。不動産証券化商品対象物件の品質維持のため、きめ細かな管理と物件入替えを実施する。

  4. 04

    資金調達基盤の維持拡大

    金融機関及び不特法に基づく匿名組合出資による調達基盤の維持・拡大・多様化を図る。金融市場動向や法令変更を注視し、金融機関や証券化商品顧客との関係を維持向上させる。

  5. 05

    内部統制・ガバナンス強化と人財育成

    内部統制環境の整備とコーポレート・ガバナンスを強化する。人事基本方針を策定し、人財戦略を経営戦略の重要課題として位置づけ、人財の育成と確保に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で20人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は611万円で、7期前と比べて+4.7%平均年齢は51.3歳、平均勤続年数は7.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年9月19
2019年9月58445.78.122
2020年9月59045.67.725
2021年9月58546.98.724
2022年9月62347.89.024
2023年9月63149.98.121
2024年9月60750.69.6203,500
2025年9月61151.37.8204,500

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率0.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)64.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
門前仲町弐番館他20棟 — 東京都江東区 他9,745百万円
ハイホーム本陣 — 東京都新宿区2,732百万円
ラウンドワン盛岡他2棟 — 岩手県盛岡市 他2,532百万円
マリオン浅草雷門他2棟 — 東京都台東区 他673百万円
マリオン田端 — 東京都北区17百万円
寿3丁目倉庫 — 東京都台東区5百万円
主な関係会社
  • 国内
    一般社団法人ホンジン・ホールディングス
    東京都中央区 · その他の関係会社
    議決権19.2%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は33億円営業利益9億円前期と比べると増収増益で、売上が+13.8%、利益が+28.6%。

売上高
+13.8%
33億円
営業利益
+28.6%
9億円
純利益
+66.7%
5億円
営業利益率
27.3%
前期比 +3.1%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高27億円33億円
営業利益7億円9億円
純利益3億円5億円
1株あたり配当¥7¥7

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は15億円、営業利益は4億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+400.0%、営業利益は+300.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q5120.00
2023年3Q3133.30
2023年4Q40
2024年1Q4125.00
2024年2Q7114.31
2024年4Q18527.82
2025年2Q8225.00
2025年4Q25728.05
2026年2Q8225.00
2026年3Q15426.73

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 12期分

2014年9月期からの12期で、売上は21億円から33億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は27.3%。売上は4期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
ユーインターラクション株式会社を吸収合併し不動産賃貸業務を統合
2014年9月2111
2015年9月2021
株式会社エム・オー・シーを吸収合併し、不動産賃貸業務を統合
2016年9月2632
2017年9月2532
東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
2018年9月2743
2019年9月2732
2020年9月3843
2021年9月1811
2022年9月2211
2023年9月2821
福岡証券取引所本則市場へ重複上場
2024年9月297524.13
2025年9月339727.35

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高33億円のうち、営業利益として残るのは9億円27.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の15.2%にあたる。営業利益率は業種中央値9.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金57.6%19億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.2%5億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益27.3%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
42.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+17.7pt
27.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+9.0pt
15.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.8pt
10.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2025年9月期は営業CFが16億円、投資CFが−8億円で、差し引きのフリーCFは8億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は18億円で、売上の6.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年9月11−154−43
2017年9月120−8126
2018年9月13−1−9129
2019年9月13−182−56
2020年9月24−6−101814
2021年9月1−90−87
2022年9月10−1−898
2023年9月13−3932−2615
2024年9月17−13−5415
2025年9月16−8−5818

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2025年9月期の総資産は188億円。このうち返さなくてよい自己資本が48億円で、自己資本比率は25.3%(業種中央値32.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年9月110228820.0
2015年9月109238621.1
2017年9月1702614415.1
2018年9月1643413021.0
2019年9月1673613121.5
2020年9月1613812323.7
2021年9月1603912124.0
2022年9月1543911525.1
2023年9月1874014721.3
2024年9月1884314522.9
2025年9月1884814025.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳単体ベース
現金及び預金
19億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
22億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
140億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率17 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

不動産業 131社との比較

同じ不動産業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率131社中8位あたり、逆に低いのは配当利回り131社中119位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.1%/中央値 12.9%
P25 7.7%P75 19.5%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
27.3%/中央値 9.6%
P25 5.6%P75 15.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
25.3%/中央値 32.8%
P25 26.6%P75 48.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
13.8%/中央値 11.4%
P25 3.3%P75 23.1%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥443で、1年前と比べて-8.7%過去52週の値幅のなかでは55%の位置にある。

¥443+0.2%1ヶ月+3.5%1年-8.7%時価総額35億円
過去52週の値幅
安値¥317高値¥548

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.6倍
PER (会社予想)12.7倍
PBR0.69倍
配当利回り1.58%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+26.2%と急騰。25日移動平均線(402.12円)を+7.9%上回る。52週高値(554円)から21.7%下回るが、52週安値(317円)から36.9%上昇。出来高は急増し、7/9には11万株超。週足で強い上昇トレンド。RSI61.9でやや過熱。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER7.4倍は業界平均14.2倍の約半分と大幅に低く、PBR0.71倍も業界平均1.71倍を下回る割安感。ROE10.1%に対してPBRが低く、収益性に見合わない評価。配当利回り1.38%は業界平均3.06%を下回るが、今後増配余地があり、総合的に割安。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.6倍14.9倍
PER (予想)12.7倍
PBR0.69倍1.84倍
ROE10.1%11.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

高収益な小型不動産企業。営業利益率24%超と業界平均を大きく上回る。強気派は、この高い収益性と成長性(増収増益)を評価。弱気派は、小規模ゆえのプロジェクト依存リスクや、不動産市況変動への脆弱性を指摘。PER7.4倍、PBR0.71倍と割安だが、成長持続性に疑問。

プラスに働く材料7
  • 極めて高い収益性

    営業利益率24.14%。ROE10.1%。資本効率良好。

  • 業績拡大継続

    売上・利益ともに増加傾向。2025/9期も増収増益予想。

  • バリュエーション割安

    PER7.4倍、PBR0.71倍。配当利回り1.38%。

  • 収益力向上で営業利益増加2025年9月期影響

    営業利益9億円(前年比+29%)、営業利益率27.27%

  • 高利益率ビジネスモデル継続影響

    営業利益率27%超は不動産業界で高水準、差別化強み

  • 低PERバリュー評価の余地継続影響

    PER7.4倍(時価総額35億円/純利益5億円)は割安

  • PBR改善期待決算発表後影響

    PBR0.71倍、自己株買いや配当増で株主価値向上

マイナスに働く材料7
  • 小規模故の不安定性

    売上30億円弱。大型案件1つの成否で業績が大きく変動。

  • 不動産市況リスク

    首都圏不動産価格の変動や金利上昇で需要減の可能性。

  • 成長鈍化の兆候

    前期売上成長率は+3.6%。計画の33億円も小幅。

  • 金利上昇による不動産市場冷え込み金融政策次第影響

    住宅ローン金利上昇で取引減少、仲介手数料収入低下

  • 地域偏在リスク継続影響

    特定地域依存で地域経済悪化時業績直撃

  • 競争激化で手数料率低下継続影響

    中古不動産仲介競争激化で手数料率低下圧力

  • 業績予想未達リスク決算発表後影響

    FY2025/9営業利益9億円予想、達成遅れで株価調整

次の決算で確かめる点
営業利益率
高収益維持が同社の価値。低下リスクに注意。
売上高成長率
小規模企業の成長の持続性。
プロジェクト数
収益の分散度合いを測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり7で、前期から+15.4%いまの株価に対する利回りは1.58%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥7
1株あたり
配当利回り
1.58%
いまの株価に対して
配当性向
10.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年9月621.2
2020年9月60.018.2
2021年9月2−70.016.1
2022年9月211.125.9
2023年9月340.015.4
2024年9月585.711.9
2025年9月615.410.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥7

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ4,116人。区分でいちばん多いのは個人・その他66.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.9%を占め、残る70.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他55.956.255.255.859.266.5
事業法人39.839.539.639.829.329.1
証券会社0.80.22.03.71.62.9
自己株式2.32.32.32.32.22.2
金融機関0.20.60.10.39.50.8
外国法人3.33.53.10.40.40.6
外国人個人0.10.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01福田敬司35.64
02SBIホールディングス株式会社11.98
03公益財団法人マリオン財団8.83
04西川 勝子5.75
05株式会社ベルーナ5.62
06田中 俊彦2.75
07株式会社フレンドステージ2.50
08楽天証券株式会社1.62
09須田 忠雄1.57
10笹原 みなみ0.71

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は12期で−100%、1株純資産は11期で−100%。直近期のROEは10.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2014年9月17,332478,0453.7
2015年9月16,825496,2363.5
2016年9月178
2017年9月1401,8156.7
2018年9月2032,1988.412.614.8
2019年9月1412,2906.39.521.2
2020年9月334877.06.818.2
2021年9月114922.321.116.1
2022年9月84941.624.225.9
2023年9月185103.614.415.4
2024年9月445518.29.311.9
2025年9月5960710.17.710.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/9期の役員報酬は総額80百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
福田敬司代表取締役 社長792,855,000
飛田明彦取締役 営業本部長 アセットマネジメント部長46
武藤亮一取締役 経営企画部長 ミドルオフィス部長 サステナビリティ委員会委員長60
宮原正徳取締役 経営管理本部長 経営管理部長59
山田源取締役54
増岡健司取締役61
深澤智広取締役(常勤監査等委員)57
鎌田昭良取締役(監査等委員)70
和田佳久取締役(監査等委員)56

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4656516
社外取締役5882
取締役(社内)1777

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,292字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、首都圏を中心に全国の主要都市において、居住者向け、中でも単身世帯向けを中心とした賃貸不動産を所有しております。 経営理念に「私たちは、人間愛に基づき行動し、人にやさしい、地球にもやさしい社会を創造します」を掲げ、2004年の不動産特定共同事業法(以下「不特法」といいます)の許可取得以降、マリオンボンドの名称のもと賃貸不動産の賃料収入を証券化する投資家向け不動産証券化サービスを提供しており、2015年以降は、これをインターネット経由で資金を募るクラウドファンディング型商品であるサラリーマンボンドとして、また、2019年5月以降は、インターネット経由で取引を完結できるi-Bondとして販売しております。提出日現在、マリオンボンドは41号まで、サラリーマンボンドは3号まで、i-Bondは9回にわたり組成しております。 当社事業は不動産賃料を原資としたクラウドファンディング型不動産証券化商品の提供及びそれらに付随する不動産売買等からなる不動産賃貸関連サービスの単一セグメントであり、①賃貸不動産の仕入れ、②保有期間における不動産賃料の獲得及び証券化商品については賃料収入の配分、③所有不動産の収益実現及び証券化商品の満期対応等としての賃貸不動産売却、④賃貸不動産売却見合いまたはポートフォリオ組換・増強のための賃貸不動産仕入れに至る一連のライフサイクルによるサービスの提供を行っており、事業ライフサイクルを通じての事業収益の確保を行うものであります。 当社事業は不動産賃貸関連サービスの単一セグメントであり、セグメント別の記載は行っておりませんが、以下事業サービス内容に基づく記載を行っております。 [事業サービス内容] (1)不動産賃貸サービス 快適な居住空間は全ての生活者に必要とされる基本ニーズであるとの認識に立ち、当社は居住者向け賃貸不動産を中心に、特に大都市圏において賃貸不動産を所有し、賃貸サービスを提供しております。 サービスの提供にあたっては、交通利便性が高く品質に優れた賃貸不動産を厳選することに加え、事業の採算性の向上と安定性の確保のため、不動産の賃貸管理業務を自社で行うこと等により入居者のニーズに合致した建物設備の導入を図るなど、入居率の向上と安定化のための施策を実施しております。 また、2025年9月末現在、首都圏における当社所有・賃貸管理に係る居住用不動産の戸数751戸のうち36.1%に相当する271戸を安定性、信用度に優れた地方公共団体東京事務所等(県庁や政令指定都市等の地方公共団体が、中央省庁との連絡調整や情報交換、東京における情報発信等を行うために設置する事務所等を指します)に賃貸しており、かかる地方公共団体顧客の基盤を当社賃貸業務の安定性・優位性の源泉と認識し、地方公共団体顧客の通勤利便に合致する所在地の賃貸不動産選定、生活家電の貸与、職場への送迎(送りのみ)など、顧客ニーズにきめ細かく対応した付加価値を提供することにより、サービス基盤の安定につとめております。 不動産賃貸サービスには、大別して、当社所有賃貸不動産を当社自らが賃貸人として賃借人に提供する長期所有不動産賃貸サービス、賃貸不動産を所有する賃貸人から当社が賃借人として一括して借り上げ、これを賃貸人承諾のもと第三者に転貸するマスターリース・サブリースサービス、及び賃貸不動産所有者に提供するプロパティマネジメント受託サービスの3種類があります。 ①長期所有不動産賃貸サービス 首都圏を中心に、札幌、名古屋、京都等の主要都市において、居住者向け、中でも単身者向けの賃貸不動 産を所有・運営しております。 ②マスターリース・サブリースサービス マスターリース・サブリースサービスは、当社からの賃貸不動産購入者または賃貸不動産を所有する賃貸 人から当社が賃借人として一括して借り上げ、これを賃貸人承諾のもと第三者に転貸するものであります。 ③プロパティマネジメント受託サービス 賃貸不動産所有者に、賃借人募集、賃料の収受、建物管理等の賃貸関連管理サービスを提供するものであります。 (2)不動産証券化サービス 当社は、経営理念に「私たちは、人間愛に基づき行動し、人にやさしい、地球にもやさしい社会を創造します」を掲げ、その目的に「年金・医療・介護・環境のサプリメント」となるよう不動産証券化商品への投資を通じて、公的年金等を補完する運用収入を投資家の皆様に提供しております。2004年に不特法に基づく許可を取得し、マリオンボンドの名称のもと、不動産賃料を原資とする不動産証券化商品を組成し、投資家の皆様に提供してまいりました。また、2015年以降、サラリーマンボンドの名称のもと、インターネットでの申込が可能な不動産証券化商品を、2019年以降、i-Bondの名称のもと、申込から契約までの全取引プロセスをインターネットで完結できるクラウドファンディング商品を提供しております。 当社が組成する不動産証券化商品は、当社所有または新規仕入れ賃貸不動産を原資産に、投資家の皆様との間で匿名組合契約を締結することにより不動産賃貸業務を当社と投資家の皆様との共同事業とし、営業者としての当社が賃貸不動産の所有にかかるリスク及び賃貸業務運営の責任を負担した上で、投資家の皆様と不動産賃料のシェアを行うことにより不動産賃料収入を投資リターンとして分配するものであります。 一方、匿名組合契約形態であることから対象不動産の所有権は当社に帰属し、投資資金は預り金として当社にとっての資金調達となります。不動産市況の低迷時等、金融機関からの資金調達の難易度が増大する金融経済環境での賃貸不動産仕入れを可能とし、不動産市況の回復までの待機を可能とするなど、賃貸不動産所有に係る市況リスク対応の選択肢の多様化も可能としております。 また、2024年11月1日に「金融商品取引法等の一部を改正する法律」が施行されたことに伴い、当社の不特法商品i-Bondはブロックチェーン技術を用いることによってトークン化(有価証券化)された不動産特定事業契約に基づく権利(以下、「不特法ST」)とすることが可能となります。よって当社は、現在保有しているライセンスで行うことができる、不特法STの発行体としての事業に特化すべく必要な条件を整えて参ります。 なお、2025年9月末現在の匿名組合預り金残高は4,953百万円であり、当社総負債金額の35.3%を不動産証券化商品により調達しております。 2025年9月末現在、不動産証券化サービス対象賃貸不動産の住居用賃貸戸数は280戸(前事業年度比増減なし)、当事業年度(2025年9月期)の賃貸不動産売却を除く売上高に占める比率は22.4%であります。 (3)不動産売買 不動産賃貸サービス対象賃貸不動産、不動産証券化サービス対象賃貸不動産の別を問わず、当社所有賃貸不動産の出口戦略の一環として、不動産の売却を行います。不動産賃貸サービス対象賃貸不動産においては、含み益の実現益への転換による投資収益の確定に向けて、適時売却を実施いたします。一方、不動産証券化サービス対象賃貸不動産については、市況の見通し等を踏まえて、対象不動産ポートフォリオ戦略の一環としての売却を行います。更に、賃貸不動産ポートフォリオの増強、新規不動産証券化商品の組成、償還見合いの投資家の皆様に向けた代替商品の提供のための仕入れ等の目的で、不動産売買市場からの購入も行います。 これら不動産売買については、不動産賃貸サービス、不動産証券化サービスのいずれについても、一連のライフサイクルの一環として実施しており、適時適切な売買を組み合わせることにより所有賃貸不動産の所有期間を通じての投資収益の確定を図り、当社の不動産賃貸関連サービス総体としての収益の増強を目的とするものであります。 事業内容と事業の系統図は次の通りであります。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題4,289字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、「私たちは、人間愛に基づき行動し、人にやさしい、地球にもやさしい社会を創造します」を経営理念に掲げております。また、「不動産のサービスで、サステナブルな社会に貢献する」ことを中期経営計画におけるビジョンとして掲げております。 この経営理念を具体化するため、リスクの適切な制御のもと、居住用を中心とした賃貸不動産による安定的な事業基盤を確保するとともに、不動産賃貸事業の基盤に基づく経営理念を具現化する不動産証券化商品を生成し、かかる住に関連したサービスを通じて社会に貢献することにより当社の企業価値を高め、ステークホルダー皆様の期待に応えてまいります。 (2)目標とする経営指標 不動産市況等のリスクを適切に制御しつつ、不動産賃貸事業および不動産証券化商品の組成・販売による安定成長を目指していくことを基本方針に、財務指標としては売上高経常利益率の水準と推移を、業務指標としては入居率の推移を重視しております。 (3)経営環境 2025年の基準地価は住宅地や商業地など全用途の全国平均が4年連続で上昇いたしました。 また、円安基調の継続等を受けた海外の金融緩和マネーの流入や建設工事費の高止まりにより不動産売買価格が高値圏で推移していることから、賃貸不動産の投資利回りは首都圏を中心に低下が著しく、賃貸不動産の仕入れにあたっては、収益性と不動産市況リスクの見極めが一層重要になる局面にあるものと考えられます。 当社が許可を有する不特法関連では、国土交通省が2016年3月に取り纏めた「不動産投資市場の成長戦略~2020年に向けた成長目標と具体的取組」の中で、不特法の事業については、投資家保護とのバランスを斟酌しつつ、既存の枠組みについて必要な検討を行い、事業の充実を図る必要があるとされ、2017年6月2日に公布された改正不特法において、一連の取引を電磁的に完結するクラウドファンディング対応に係る改正が盛り込まれ、2017年12月1日に施行、2019年4月15日に関連施行規則の改正が実施されております。 かかる中、当社は、施行規則改正日同日付にて、電磁取引を含む改正不特法に基づく金融庁長官・国土交通大臣許可を取得し、改正不特法に基づくクラウドファンディング業務運営の体制を整備いたしました。 (4)中長期的な経営戦略 当社といたしましては、これらの状況を踏まえ、以下のとおり考えております。 ①不動産賃貸サービス 当社事業の基盤を構成する不動産賃貸サービスについては、相対的に入居率変動リスクが少なく、底堅い需要が期待される居住者向け賃貸不動産、中でも単身者向けを中心に事業を展開いたしております。 当事業年度末現在、当社の賃貸業務の比較優位性のひとつである地方公共団体等は首都圏における当社賃貸顧客の36.1%を占め、安定的な賃貸顧客基盤の維持拡大など、既存所有賃貸不動産の入居率の維持・安定・改善施策の着実な実施につとめることにより、ストック収益の安定的な確保を図ってまいります。 投資利回りの低下、不動産市況リスクの増大を踏まえて、新規賃貸不動産仕入れについては慎重検討を基本としつつ、利回りの低下は特に首都圏において顕著であることから、首都圏以外の政令指定都市における仕入れ機会を引き続き追求し、賃貸業務基盤の拡充と、新規不動産証券化案件の組成につなげてまいります。 ②不動産証券化サービス 不特法に基づく当社の不動産証券化商品は、当事業年度末現在当社総負債の35.3%、当事業年度売上高に占める対象賃貸不動産の賃貸売上比率が22.4%を構成するなど、当社事業において重要な位置付けにあるほか、不動産業界向けの金融機関の融資姿勢の後退時など金融環境が難しい状況下にあっても、投資家の皆様からの直接の資金調達に基づく賃貸不動産の仕入れを可能とし、当社賃貸不動産ポートフォリオ構築において大きな役割を果たしてまいりました。 不動産売買価格が高騰し、賃貸不動産購入に対する金融機関の融資姿勢の厳格化が懸念されるなか、証券化商品についての投資家の皆様との関係の維持発展につとめるとともに、新たに取得した電磁的取引に関する改正不特法許可に基づく不動産クラウドファンディング型証券化商品の展開を進めることにより、当該分野における当社の優位性を維持強化してまいります。 ③不動産売買 当社は、賃貸・証券化業務のライフサイクルの一環として、含み益の実現益への転換による投資収益の確定の手段として賃貸不動産の売却を行います。また、長期所有および新規不動産証券化の対象賃貸不動産の仕入れ、既存ポートフォリオの入れ替え等の目的で、賃貸不動産の購入を実施いたします。 不動産市況の状況を踏まえ、所有賃貸不動産の売却については、所有賃貸不動産にかかる含み益の実現益への転換に向けての取り組みの一環として、引き続き時宜を捉えた対応を行う一方、賃貸不動産の購入については、当面の方針としては、案件の選別、利回りの検討等において慎重な対応を基本としつつ、仕入れについて時宜を得た対応とする体制の整備を進める方針であります。 (5)会社の対処すべき課題 このような経営環境の下、株主の皆様をはじめ、賃貸顧客、投資家の皆様などの利害関係者各位の期待に応え、当社が持続的な成長を実現し株主価値を高めるために優先的に対処すべき課題として、以下を認識しております。 ①賃貸不動産仕入れ力の持続的強化と査定力の一段の強化 不動産賃貸事業基盤の持続的拡大を実現するとともに、安定的かつ継続的に不動産証券化サービスを提供していくためには、優良不動産の仕入れを安定的に実現していくことが課題であります。 現下の市場環境においては、優良不動産の価格は高止まりの状況にあり、投資利回りが低下していることから、不動産の仕入れについてはリスク分析に基づく選別を強化するとともに、首都圏ならびに政令指定都市における優良不動産の情報収集力、価値査定力の継続的強化を図っていく方針であります。 ②保有賃貸不動産の収益力・競争力の維持向上 安定的な収益基盤を確保するためには、保有不動産を競争力のあるものに維持向上させていくことが課題であります。そのため、計画的な修繕の実施や賃貸顧客のニーズが高い設備の導入等の取り組みにより、保有不動産の収益力・競争力の維持向上につとめてまいります。 ③資金調達基盤の維持拡大 金融機関及び不特法に基づく匿名組合出資調達基盤の維持・拡大・選択肢の多様化が課題であります。そのため、金融市場の動向を注視し、資金調達環境の変化(特に金融庁・国土交通省の法令)を捕捉しつつ、金融機関並びに不動産証券化商品のお客様との関係の維持向上につとめてまいります。 ④不動産証券化商品対象物件の品質の維持向上 不動産証券化サービスの提供においては、安定的な賃貸収益基盤に基づく優良運用商品をお客様に継続的に提供するため、不動産証券化商品対象賃貸物件の高い品質を維持することが課題であります。このため、計画的な修繕や保有賃貸不動産の入れ替えを行う等、保有不動産のきめ細かな管理と品質の継続的な維持向上につとめてまいります。 ⑤内部統制とコーポレート・ガバナンスの強化 経営の透明性を確保し、持続的な成長を実現するためには、適正な内部統制環境の整備と、コーポレート・ガバナンスの不断の強化が継続的な課題であります。そのため、組織体制の整備並びに内部管理体制の継続的な強化を図るとともに、2015年に監査等委員会設置会社に移行し、全役員9名のうち、2名の社外取締役監査等委員、2名の社外取締役を配し、社外取締役による牽制のもとでの事業運営を行っております。 また、当社は、宅地建物取引業法、不特法をはじめとする各種法規制等のもとで事業を行っており、コンプライアンスを重視した企業経営を推進し、高い倫理観と社会的良識を持った事業運営を進めてまいります。 ⑥人財の育成と確保 適正なコーポレート・ガバナンス体制のもとで組織的な事業運営を行い、当社の成長を実現するためには、各種施策を組織のもとで適切に遂行できる人財の育成と確保が課題であります。そのため、人事基本方針の策定をはじめとした人財戦略を経営戦略の重要課題と位置づけ、人財の育成と確保に向けた施策を実施してまいります。 ⑦商品力及びサービス内容の継続的強化と拡充 2024年11月1日「金融商品取引法等の一部を改正する法律」が施行されたことに伴い、当社の不特法商品i-Bondはブロックチェーン技術を用いることによってトークン化(有価証券化)された不動産特定事業契約に基づく権利(以下、「不特法ST」)とすることが可能となります。よって当社は、現在保有しているライセンスで行うことができる、不特法STの発行体としての事業に特化すべく必要な条件を整えて参ります。 不動産分野におけるクラウドファンディングからセキュリティトークンへの進展を展望し、商品力及びサービス内容の継続的強化と、拡充に向けた諸施策を講じてまいります。 ⑧情報開示体制の強化 当社の不動産証券化商品について、お客様が有用な運用商品と認識して出資を実行・継続するためには、不動産証券化対象の各賃貸用不動産の運用状況についての適切な情報開示を行い、当社及び当社商品に対する信頼を醸成・維持・向上することが課題となります。 当社ではインターネットでの申し込みから、契約締結までを完結することが可能な、不動産証券化商品i-Bondについて、ウェブページ上で不動産証券化商品の、対象不動産入居状況等を月次で開示しており、お客様が各人の投資資産の状況を検索できる機能を提供しております。なお、本機能の「情報提供装置、情報提示システム、情報提示方法および情報提示プログラム(特許番号:第5831989号)」は、ビジネスモデル特許を取得しております。 また、昨今の不動産クラウドファンディングへの一般投資家数の参加拡大を踏まえて、情報開示の充実等が求められることから、クラウドファンディングから、セキュリティトークンへの進展も踏まえて、システム対応の一段の強化等の施策を実施し、適切な情報開示と利便性の向上につとめてまいります。
事業等のリスク8,777字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)事業を取り巻く経営環境に関するリスク ①不動産市況の動向について 当社が属する不動産業界は、景気動向、金利動向、地価動向、金融機関の貸出姿勢、税制改正等の経済市況や人口動態変化の影響を受けやすく、当社の経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。 当社は、賃貸不動産の仕入れの時期・エリア・規模等の選定、保有不動産の売却時期・金額等の判断、不動産証券化商品組成に係る分配率の設定等にあたっては、景気動向、市場環境、不動産市況等の動向を慎重に見極めて運営しておりますが、当該リスクは当社のリスク管理施策によって完全に排除できる性格のものではないことから、市場の急変等の場合においては、時期・規模に応じた影響度をもって顕在化する可能性があると認識しております。 ②競合について 当社が属する不動産業界には、大手企業やJ-REITを含む事業者が多数存在しており、優良賃貸不動産の仕入れ等において事業者間での競合が存在します。事業者間での競合は、賃貸不動産の投資利回りの悪化を招き、当社の経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。 当社は、売却賃貸不動産情報の早期入手、直接取引の推進、個別賃貸不動産の競合状況の精査等のきめ細かな仕入れ施策により、競合リスクの影響度の軽減を図っておりますが、競合リスクは事業運営に内在するリスクであり完全な排除は困難であることから、事業運営の過程で日常的に顕在化する可能性があります。顕在化した場合の影響度は、顕在化の時期、その態様により変動するため確定的な見積もりを行うことは困難ですが、通常の事業運営における競合リスクについては、その影響は当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの通常の変動の範囲内にとどまるものと認識しております。 また、不特法の許可に基づき当社が取り扱う不動産証券化業務については、許可を要することから相応の参入制限が存在するものの、大手企業をはじめ他の事業者も当該事業に参画しており、他の事業者または他の事業者の扱う商品に関する事象・風評等が、不特法に基づく商品設計、コストおよび信頼性に影響を与え、それが当社の扱う商品の設計、コスト、販売等に波及する可能性があります。 当社は不特法に関する他社動向等を緊密にモニタリングすることで、かかる事象の顕在化リスクの早期把握につとめておりますが、同業他社に関する風評等の当社への波及リスクは、当社独自で軽減・排除できる性格のものではないことから、顕在化の時期・影響度について確定的な予測を行うことは困難であると認識しております。 (2)当社の業態に関するリスク ①販売に関するリスク a.不動産賃貸業に関するリスク 当社は入居率の変動リスク分散が可能な居住者向け賃貸不動産を中心に不動産賃貸業を行っておりますが、2025年9月末現在、賃貸不動産の賃貸売上の17.2%を店舗・事務所が占めており、かかる店舗・事務所関連の大口賃借人の退去があった場合には、リスク分散が相対的に難しいことから、当社の経営成績に影響を与える可能性があります。 当社は、退去リスクは不動産賃貸業に固有の日常的な業務運営上のリスクとして捉え、各賃貸借契約の契約更改時期の管理を徹底するとともに、大口賃借人の契約更改動向等を適切にモニタリングすることにより、リスクの顕在化に対する対策と、顕在化した場合の善後策を適時適切に講じております。かかる通常の退去リスクについては、顕在化の頻度・影響度は当社の通常の不動産賃貸サービスの営業成績の変動の範囲内にとどまり、その影響は限定的であると判断しております。予期せぬ大口退去等、当該リスクが突発的に顕在化する可能性は皆無ではないものの、その蓋然性は極めて低いと認識しております。 b.賃貸不動産の売却に関するリスク 当社は、不動産証券化商品の償還等に際して、市況に応じて、証券化の対象となった賃貸不動産を売却することにより償還資金の手当てを行うとともに、含み益の実現等を図っております。かかる市場売却は、他の選択肢との比較において、売却による償還に経済合理性が認められる場合に実施いたしますが、不動産市況や金融環境の急変、購入者の資金手当て能力の状況、競合賃貸不動産の状況等によっては、所期どおりの金額・時期での売却が実現できない可能性があり、その場合、償還資金の別途の手当て、売却金額の調整または売却の見送りなどを余儀なくされることにより、当社の経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。 当社は、不動産市況をはじめとする外部環境、購入候補者の属性等を慎重に見極めて売却時期・売却先等を選定するとともに、不動産証券化商品の償還に伴う売却については、償還時期到来前から十分な準備期間を設けて売却活動を行うなど、リスクの軽減につとめております。 特に、長年にわたり継続してきた金融緩和政策が解除されたことにより、不動産市況等が急変する懸念があるものと認識しており、市況の見極めを一段と強化しておりますが、かかるリスクは当社独自のリスク管理施策のみを以て軽減・排除できるものではなく、実際に顕在化した場合には当社の経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。 顕在化した場合の影響度は、顕在化の時期、規模、態様や各事業年度内において計画する保有賃貸不動産の売却の比重によって変動しますが、仮に全ての売却が不首尾に終わる規模での急変が事業年度の初期に顕在化した場合、その影響度は、各事業年度における不動産売却の比重如何では、当社経営成績の過半に及ぶ可能性もあると認識しております。 ②賃貸不動産仕入れに関するリスク 当社は、不動産賃貸業務基盤の維持拡大、償還した不動産証券化商品の代替物件の手当てなど、賃貸不動産ポートフォリオの維持拡大並びに品質向上のため、新規の賃貸不動産の仕入れ機会を追求しております。かかる賃貸不動産の仕入れ原資は、主として金融機関からの借入または不動産証券化商品による出資金により賄いますが、市場環境の急変、金融機関の貸出姿勢の変化、投資家の皆様のリスク選好の変化等によっては資金手当てが十分ではなく、所期どおりの賃貸不動産仕入れが実現できない可能性があり、その場合、当社の経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。 特に、金融緩和政策が解除されたことにより、当該リスク顕在化の可能性は増大していると認識しております。かかるリスクは、当社独自のリスク管理のみを以て軽減・排除できるものではなく、顕在化した場合の影響度は、顕在化の時期、規模、仕入れ競合先各社への影響度合い等により変動することから、確定的な見積もりを行うことは困難であると認識しております。当社は、当社の財務状況等への信任の維持、金融機関及び既存の不動産証券化商品投資家の皆様との良好な関係の維持、金融機関の貸出スタンスのきめ細かな確認、新規の不動産証券化商品への投資家の皆様の投資拡大、不動産証券化商品の商品性向上等の施策を実施することにより、かかるリスクが顕在化した場合の影響度の軽減と相対的な優位性の確保につとめております。 また、当社は精査の上で賃貸不動産の仕入れを行いますが、仕入れ後において、建築基準法等の隠れた瑕疵が判明した場合等においては、仕入れた賃貸不動産を当初の目的に沿って活用できず、当社の経営成績や財政状態に影響を与える可能性がありますが、当該リスクの顕在化の可能性は僅少であると判断しております。 ③在庫・固定資産に関するリスク 当社は、売却目的で棚卸資産に計上した資産については、「棚卸資産の評価に関する会計基準」(企業会計基準第9号、平成20年9月26日)を、賃貸不動産については、「賃貸等不動産の時価等の開示に関する会計基準」(企業会計基準第20号、平成23年3月25日)及び「固定資産の減損に係る会計基準」(企業会計審議会、平成14年8月9日)並びに同適用指針(企業会計基準適用指針第6号、平成21年3月27日及び企業会計基準適用指針第23号、平成20年11月28日)を適用しており、販売用不動産の評価損、賃貸用不動産の減損損失が計上された場合、当社の経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。 当社は、賃貸不動産の取得にあたっては、個別の立地、入居状況、入居率の維持・向上の可能性等を慎重に検討のうえで取得判断を行うとともに、保有賃貸不動産それぞれの入居率、キャッシュ・フローの状況をきめ細かく確認のうえ、ポートフォリオの管理を行っており、個別賃貸不動産に起因する減損等のリスクの顕在化の可能性は高くないと判断しております。不動産市況の急変、自然災害、環境変化等の外部要因を起因とするリスクについては、当社のリスク管理のみを以て軽減・排除できるものではないことから、かかる事態が発生した場合には、顕在化の時期・規模に応じた影響を与える可能性がありますが、かかるリスクの顕在化の可能性は高くないと認識しております。 ④不測の事故・自然災害等による経営成績変動について 当社は、首都圏をはじめ、主要都市に賃貸不動産を所有しておりますが、当該エリアにおいて、火災、暴動、テロ、地震、噴火、津波等の不測の事故や自然災害が発生した場合、不動産の資産価値の低下、不動産投資意欲の冷え込み、空室の長期化、保有賃貸不動産の被災に伴う補修等による費用負担の増加等を通じて、当社の経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、賃貸不動産の取得にあたっては、自然災害の発生リスクが高いと認められる地域に所在する賃貸不動産を回避すること、火災保険等の付保などの対策を講じること、事前の対策が可能な災害等については影響度軽減のための事前対策を講じること、災害前後での保有賃貸不動産の状況の適時の確認と対応策の実施等により、当社保有賃貸不動産に対する自然災害リスクの低減につとめております。かかるリスクは当社独自のリスク管理施策のみを以て軽減・回避できるものではなく、その影響度について確定的な見積もりを行うことは困難であると認識しております。 ⑤法的規制等について a.法的規制について 当社が属する不動産業界は、宅地建物取引業法、建築基準法、都市計画法、借地借家法等、不動産取引に関する多数の法的規制を受けております。また、当社が取り扱う不特法に基づく商品についても、種々の法的規制があります。 当社では、事業継続のため、これら多数の法的規制に対応できる体制を構築しており、現時点において事業継続に支障をきたす事項はありませんが、今後、何らかの理由によりこれらの法的規制の大幅な変更があった場合には、当社の経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、当社の法令遵守体制等に起因するリスクの顕在化の可能性は高くないと認識しており、法的規制の変更等の外部要因に起因するリスクについても、関連法令の改正等の動向を注視することにより顕在化のリスクを早期に把握し体制の整備を行う方針でありますが、かかる外部要因によるリスクについては、その顕在化の内容、時期等を当社が制御できるものではないことから、その影響度を事前に見積もることは困難であると認識しております。 b.許認可等について 当社の主要事業におきましては、事業活動に際して、以下の免許、許認可等を取得しております。 当事業年度末現在、当該免許及び許認可等が取消となる事由は発生しておりませんが、今後、何らかの理由によりこれらの免許、登録、許可の取消等があった場合、当社の主要事業の活動に支障をきたすとともに経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 当社は、法令等遵守を徹底するとともに、内部管理・内部統制体制を整備することにより、登録・免許の取消事由を惹起することのない業務運営につとめており、かかる免許・登録・許可の取消しリスクの顕在化の可能性は僅少であると認識しております。 取得・登録者名   取得年月日・許認可等の名称及び所管官庁等   許認可等の内容及び有効期限   主な許認可等の取消事由 株式会社 マリオン   1995年2月24日 宅地建物取引業者の免許 東京都   宅地建物取引業法に基づく許可 東京都知事 (7)第72526号 2023年2月25日から 2028年2月24日まで(5年間) 以後5年ごと更新   宅地建物取引業法 第5条、第66条及び第67条 株式会社 マリオン   2007年9月30日 第二種金融商品取引業の登録 関東財務局   金融商品取引法に基づく第二種金融商品取引業の登録 関東財務局長 (金商)第1502号   金融商品取引法第52条 株式会社 マリオン   2019年4月15日 不動産特定共同事業の許可 金融庁長官・国土交通大臣   不動産特定共同事業法に基づく許可 金融庁長官・国土交通大臣第100号   不動産特定共同事業の規制等に関する法律 第36条 株式会社 マリオン   2021年10月5日 賃貸住宅管理業者の登録 国土交通大臣   賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律に基づく登録 国土交通大臣(1)第001736号 2021年10月6日から 2026年10月5日まで(5年間) 以後5年ごと更新   賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律 第34条 (3)当社事業体制に関するリスク ①小規模組織に関するリスクについて 当社は、当事業年度末現在、従業員20名と小規模組織であり、内部管理体制についても組織の規模に応じたものとなっております。また、小規模な組織であるため、業務を特定の個人に依存している場合があります。 今後の業務拡大に応じて求められる組織体制を整備するため、所要の人財の採用と教育研修による人財の育成を行い、社内管理体制の継続的な充実を図ってまいります。 しかしながら、当社の事業拡大に見合った適切かつ十分な組織体制の構築に至らなかった場合、適切なリスク管理と内部統制のもとでの事業運営、事業拡大に制約が生じ、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当事業年度末現在、かかるリスクの顕在化の可能性は僅少であると認識しております。 ②個人情報の管理について 当社は、賃貸不動産の入居者や不動産証券化商品の投資家の皆様など、事業を通じて取得した個人情報を保有しており、「個人情報の保護に関する法律」等による規制を受けております。 個人情報の管理については、個人情報保護規程等による規程化、外部侵入防止システムの採用、物理的・論理的アクセス権限の設定、セキュリティ意識の向上を目的とした教育・研修等による周知徹底等により、細心の注意を払い取り扱っておりますが、個人情報の不正利用、その他不測の事態によって重要な情報が外部に漏洩した場合、当社への信用の低下や損害賠償請求等により、当社の経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は個人情報管理体制の適切な運用につとめており、かかるリスクが顕在化する蓋然性は低いと認識しております。 ③特定の人物への依存リスクについて 当社の創業者であり代表取締役社長である福田敬司は、当社設立以来、当社の経営方針、経営戦略、資金調達等、事業活動の推進にあたり重要な役割を担ってまいりました。 当社は、監査等委員会設置会社への移行、社外取締役の配置等のガバナンス体制の強化、役職員の情報共有の強化や職務権限の明確化、権限委譲を進め、創業者に過度に依存しない経営体制の整備を進めてまいりましたが、体制の整備の過程において、同氏が職務を遂行出来なくなるような不測の事態が生じた場合、当社の経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、取締役会をはじめとした特定の人物に依存しないガバナンス体制に基づく業務運営を行っており、現状体制に特記すべき問題は認められていないことから、かかるリスクが顕在化する可能性は低いと認識しております。 (4)その他のリスク ①ストック・オプションと株式希薄化のリスク 当社は、当社の取締役及び従業員に対し、当社の経営成績向上に関する貢献意欲や士気を高めるとともに、株主との価値観の共有を推進することによる企業価値向上を図るため、新株予約権を付与しております。当事業年度末現在、新株予約権による潜在株式数は278,500株であり、これは発行済株式総数の3.5%に相当しております。今後、これらの新株予約権が行使された場合、当社の1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があります。 現行の市場環境、新株予約権の行使条件等に照らして、短期的にかかる希薄化リスクが顕在化する可能性は低いと認識しております。 ②有利子負債依存と金利変動のリスク 当社は、賃貸不動産仕入れ資金の相当部分を金融機関からの借入金に依存しております。借入については、基本的に固定金利またはそれに準じた条件での長期借入としておりますが、金融機関との協議により変動金利による長期借入もあり、今後も事業拡大に伴い、不特法に基づく匿名組合への出資金と並んで、有利子負債については相応の水準で推移すると想定され、今後更に金利が上昇した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、既存金融機関との緊密な連携を行うとともに、金融機関の融資姿勢、金融政策の動向、既存有利子負債の満期構成、借入条件等を注視することにより、かかるリスクの軽減につとめております。しかしながら、金融市場全体や、業界他社動向等に起因するリスクについては、当社独自の対策によって軽減・排除が難しいことから、顕在化した場合には、その時期、規模、態様等に応じて影響を受けるものと判断しておりますが、顕在化の影響を確定的に見積もることは困難であると認識しております。 当事業年度、前事業年度の有利子負債残高、総資産額ならびに有利子負債依存度は以下のとおりであります。 (単位:千円) 前事業年度 (2024年9月30日)   当事業年度 (2025年9月30日) 有利子負債残高(a)   8,735,125   8,343,731 総資産額(b)   18,822,977   18,797,442 有利子負債依存度(a/b)   46.4%   44.4% (注)有利子負債残高は、短期借入金、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)、リース債務(短期及び長期)の合計額であります。 ③借入金にかかる財務制限条項について 当社は、賃貸不動産仕入れにかかる資金調達方法の一つとして金融機関から融資を受けておりますが、これらのうちには、経常利益を赤字にしないことや純資産額を一定以上に保つこと、借入の担保となる資産の稼働状況を一定以上に保つことを確約する条項が存在するものがあります。当社がこれらの条項に抵触した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 現状の当社の経営成績や財政状態は、かかる財務制限条項の要求水準との間に相当の安全マージンを確保していること、当社は財務制限条項の遵守状況を適切に管理し、財務制限条項を安定的に充足するべく業務運営を行っていることから、現状かかる財務制限条項抵触リスクは僅少であると認識しております。 ④一般社団法人ホンジン・ホールディングスとの関係について 一般社団法人ホンジン・ホールディングスは、2005年4月に当社の前身である株式会社マリオン管財の全額拠出により設立され、当社グループにおいて不動産賃貸業を行う有限会社HONJINの株式100%を保有するとともに、当社代表取締役社長福田敬司が単独理事及び単独社員の任にあったことから、当社が実質的に支配しているとして2016年3月まで連結子会社の位置付けにありました。 2016年3月1日付で開催された同法人臨時社員総会において、当社代表取締役社長福田敬司の単独議決権を放棄するとともに、事業目的から不動産の保有・取得・処分等を削除し、地球緑化、医療介護等の公益福祉目的を事業目的とする法人となりました。2016年4月1日付での当社による有限会社HONJINの吸収合併に伴い、合併対価としての普通株式1,500株(2017年8月13日付で、普通株式1株につき100株の株式分割、2018年5月30日付で、普通株式1株につき2株の株式分割、2024年2月1日付で、普通株式1株につき5株の株式分割により、1,500,000株を所有)を取得し、2023年度末時点においては、当社株式の議決権19.2%を保有しておりました。 しかしながら、2024年5月、1,500,000株のうち707,000株を公益財団法人マリオン財団に寄付し、残る793,000株についても2024年5月及び2025年8月に株式処分信託したことにより、現在、資本関係は解消されております。
経営成績の分析 (MD&A)5,764字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の概要 ①経営成績 当事業年度におけるわが国経済は、雇用状況や所得の改善をはじめ、堅調な企業収益に支えられ、全体として緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、原材料価格やエネルギーコストの高止まりの影響による物価上昇や米国通商政策を発端とした為替変動等もあり、依然として不透明な経済環境が続いております。 当社の主要業務である賃貸住宅分野においては、本事業年度の貸家住宅着工戸数が前事業年度比較で微減となりましたが、当社が主に取り扱う単身世帯向けの居住用賃貸住宅については、総務省の発表によりますと、人口減少のなか世帯数の増加が継続し、なかでも単独世帯は2000年以降一貫して増加、2010年対比で一般世帯に占める割合は25.5%から34.6%に上昇しており、堅調な需要が継続しております。 一方、マンションの不動産価格指数は、国土交通省の発表によりますと、2010年を100とした指標において、2025年6月時点では216.8と高水準にあり、新規物件の仕入れに伴うリスク増加傾向が継続しております。 このような事業環境のもと、当社では、新規賃貸物件の仕入れについては引き続き慎重対応を基本とし、既存賃貸物件の入居率の維持向上にむけた対策を講じることで、安定的な賃料収入の維持確保につとめるとともに、保有不動産の選別的な売却による利益の確定と、新規物件については市場環境等を見極めながら物件取得を実施いたしました。 <不動産賃貸サービス> 当事業年度における不動産賃貸サービスにおいては、利回り及び不動産市況リスクの状況を踏まえて、保有物件、サブリース物件及び受託物件の入居率の維持向上に注力することにより、安定収益の確保につとめました。 この結果、不動産賃貸サービスの売上高として1,195百万円(前事業年度比0.8%減)を計上いたしました。 <不動産証券化サービス> 当事業年度における不動産証券化サービスにおいては、既存証券化サービス物件の入居率の維持向上につとめることにより、安定収益の確保につとめました。 この結果、不動産証券化サービスの売上高として347百万円(前事業年度比13.9%増)を計上いたしました。 <不動産売買> 当事業年度における不動産売買においては、東京都中野区の共同住宅1棟、東京都台東区の共同住宅1棟、東京都墨田区の共同住宅1棟を各々売却いたしました。一方で、東京都中野区の共同住宅1棟、東京都墨田区の共同住宅1棟を取得いたしました。この結果、不動産売買の売上高として1,701百万円(前事業年度比27.3%増)を計上いたしました。 以上の結果、当事業年度の経営成績は、売上高3,254百万円(前事業年度比13.1%増)、営業利益874百万円(前事業年度比25.8%増)、経常利益665百万円(前事業年度比27.2%増)、当期純利益459百万円(前事業年度比34.3%増)となりました。 当社事業は、不動産賃貸関連サービスの単一セグメントであるため、セグメント別の記載は行っておりません。 ②キャッシュ・フロー 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、有形固定資産の取得等により投資 活動によるキャッシュ・フローは795百万円の支出、短期借入金及び長期借入金の返済による支出が収入を上回り財務活動によるキャッシュ・フローが478百万円の支出となったものの、棚卸資産の売却等により営業活動によるキャッシュ・フローが1,595百万円の資金獲得となったため、前事業年度末に比べ321百万円増加し、当事業年度末には1,801百万円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は1,595百万円(前事業年度は1,742百万円の獲得)となりました。 収入の主な内訳は、棚卸資産の減少額977百万円、税引前当期純利益665百万円、減価償却費211百万円であ り、支出の主な内訳は法人税等の支払額290百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果支出した資金は795百万円(前事業年度は1,264百万円の支出)となりました。 支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出667百万円、無形固定資産の取得による支出73百万円であ ります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果支出した資金は478百万円(前事業年度は468百万円の支出)となりました。 収入の主な内訳は、匿名組合預り金の預りによる収入1,416百万円、長期借入れによる収入1,280百万円及び短 期借入れによる収入1,401百万円であり、支出の主な内訳は、長期借入金の返済による支出1,863百万円、短期借入金の返済による支出1,208百万円及び匿名組合預り金の償還による支出1,445百万円であります。 ③生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当社で行う事業は、提供する商品・サービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b. 受注実績 当社は受注に基づく生産もしくは商品・サービスの提供を行っておりませんので、当該記載を省略しております。 c. 販売実績 当事業年度の販売実績は次のとおりであります。 不動産賃貸関連サービスの単一セグメントであるため、事業内容別に区分した記載としております。 事業内容   当事業年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日)   前事業年度比(%) 不動産賃貸サービス(千円)   1,195,889   99.2 不動産証券化サービス(千円)   347,455   113.9 不動産売買(千円)   1,701,814   127.3 小計(千円)   3,245,159   113.9 その他(千円)   9,297   32.6 合計(千円)   3,254,456   113.1 (注)1.不動産証券化サービスの販売実績は、証券化商品の販売等に係わる手数料の他、証券化対象賃貸不動産に係わる賃料収入等の売上実績を記載しております。 2.不動産売買の販売実績は、不動産の売却によるものを別記したものであり、当事業年度については、主に不動産賃貸サービス対象不動産にかかるものであります。 3. 主な相手先別の販売実績は、前事業年度及び当事業年度は居住用物件の販売であります。 4.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自 2023年10月1日 至 2024年9月30日)   当事業年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) マリモ地方創生リート投資法人   1,036,190   36.0   -   - 株式会社アーキテクト・ディベロッパー   -   -   1,591,872   48.9 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①当事業年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社の当事業年度の財政状態及び経営成績は、以下のとおりであります。 a. 財政状態の分析 (a) 流動資産 当事業年度末における流動資産は2,667百万円となり、前事業年度末に比べ605百万円減少いたしました。 これは主に、現金及び預金が372百万円増加した一方、販売用不動産が974百万円減少したことによるものであります。 (b) 固定資産 当事業年度末における固定資産は16,129百万円となり、前事業年度末に比べ580百万円増加いたしました。 これは主に、土地が337百万円、建物が107百万円、ソフトウエアが62百万円及び投資有価証券が30百万円増加したことによるものであります。 (c) 流動負債 当事業年度末における流動負債は2,004百万円となり、前事業年度末に比べ335百万円増加いたしました。 これは主に、未払法人税等が57百万円減少した一方、短期借入金が193百万円、1年内返済予定の長期借入金が206百万円増加したことによるものであります。 (d) 固定負債 当事業年度末における固定負債は12,024百万円となり、前事業年度末に比べ798百万円減少いたしました。 これは主に、長期借入金が790百万円減少したことによるものであります。 (e) 純資産 当事業年度末における純資産は4,768百万円となり、前事業年度末に比べ437百万円増加いたしました。 これは主に、株主配当金40百万円の支払があった一方、その他有価証券評価差額金が17百万円増加、当期純利益459百万円の計上により利益剰余金が増加したことによるものであります。 b. 経営成績の分析 (売上高) 当事業年度における売上高は3,254百万円となり、前事業年度に対し377百万円の増加(前事業年度比13.1%増)となりました。これは、主に当事業年度の販売用不動産の売却による売上高が前事業年度と比較して増加したことによるものであります。 (売上原価、売上総利益) 当事業年度における売上原価は1,875百万円となり、前事業年度に対し183百万円の増加(前事業年度比10.9%増)となりました。これは、主に販売用不動産関連原価が増加したことによるものであります。 その結果、当事業年度の売上総利益は1,379百万円(前事業年度比193百万円増、16.4%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当事業年度における販売費及び一般管理費は504百万円となり、前事業年度に対し14百万円の増加となりました。これは主に、租税公課9百万円、株主優待引当金繰入額4百万円及び広告宣伝費が3百万円増加したことによるものであります。 その結果、当事業年度の営業利益は874百万円(前事業年度比179百万円増、25.8%増)となりました。 (営業外損益、経常利益) 当事業年度における営業外収益は20百万円となり、前事業年度に対し0百万円の増加となりました。 当事業年度における営業外費用は230百万円となり、前事業年度に対し37百万円の増加となりました。これは主に、支払利息が22百万円及び支払手数料が12百万円増加したことによるものであります。 その結果、当事業年度の経常利益は665百万円(前事業年度比142百万円増、27.2%増)となりました。 また、売上高経常利益率は20.4%(前事業年度比2.3ポイント増)となりました。 (当期純利益) その結果、法人税等205百万円を控除し、当事業年度の当期純利益は459百万円(前事業年度比117百万円増加、34.3%増)となりました。 当社の経営成績に重要な影響を与える要因といたしましては、法的規制、景気や金利の変動などの経済状況の影響など様々な要因が挙げられます。詳細につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。 当社事業は、不動産賃貸関連サービスの単一セグメントであるため、セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討は行っておりません。 ②資本の財源及び資金の流動性 キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の概要 ②キャッシュ・フロー」に記載のとおりです。 当社の資金需要の主なものは、賃貸不動産の取得費用であり、その調達手段は主として、金融機関からの借入金及び不特法許可に基づく匿名組合預り金によるものです。賃貸不動産取得費用以外の運転資金につきましては、自己資金で対応することを原則としつつ、一定程度の手元流動性を維持するために金融機関からの借入を行っております。 ③重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成にあたりまして、決算日における資産・負債の報告数値及び報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定設定を行っております。 当該見積りにつきましては、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に関して適切な仮定設 定、情報収集を行い、見積り金額を計算しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、こ れらの見積りと異なる場合があります。 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 ① 販売用不動産の評価 販売用不動産について、正味売却価額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を正味売却価額まで減額し、当該減少額を評価損として計上しております。そのため、販売計画や市場環境の変化により、その見積額の前提とした条件や仮定に変更が生じ正味売却価額が帳簿価額を下回る場合には評価損が必要となる可能性があります。 ② 固定資産の評価 固定資産について、土地と建物を一体として物件単位でグルーピングしており、減損の兆候があり、かつ資 産の回収可能価額が帳簿価額を下回る場合は、回収可能価額まで減損処理を行うこととしております。 減損の兆候の判定及び回収可能性の見積りは、不動産鑑定士による鑑定評価額及び将来キャッシュ・フロー の見積り等であります。不動産市況、経済情勢等の著しい変化や収益状況の悪化等により、見積り額を前提と した条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損損失が発生する可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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