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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

フォーライフ

FORLIFE Co., Ltd.3477 · Growth · 不動産業

新築戸建ての分譲と注文住宅を手掛ける住宅会社。リノベーションやリフォームも展開し、住まいのニーズに応える。

概要

フォーライフは、神奈川県横浜市に本社を置く不動産企業である。首都圏の横浜・川崎・東京23区を主な営業エリアとし、都市型・狭小・低価格の新築3階建戸建住宅の分譲と、注文住宅の建築請負を手掛ける。自社設計・自社施工管理により中間コストを削減し、一次取得者層に訴求する。2026年3月期の売上高は約175億円、従業員115名。2016年12月に東証マザーズ(現グロース)に上場した。

分譲住宅と注文住宅の二本柱

フォーライフの事業は、分譲住宅事業と注文住宅事業が中心である。2026年3月期の売上高17,476百万円のうち、分譲住宅事業が14,905百万円(構成比85.3%)を占め、注文住宅事業が2,529百万円(同14.5%)、その他が40百万円である。分譲住宅事業では、新築戸建住宅の企画・開発・販売を行い、建築条件付宅地分譲や更地分譲も手掛ける。注文住宅事業では、新築戸建住宅の建築請負を提供する。両事業とも、自社設計・自社施工管理の体制をとる。分譲住宅の引渡棟数は311棟、注文住宅は92棟(2026年3月期)であり、前年からそれぞれ16棟、7棟増加した。その他事業には、マンションリノベーションや既存住宅リフォームが含まれるが、規模は小さい。

自社設計施工によるコスト競争力

フォーライフは、用地仕入から企画、設計、施工管理、アフターメンテナンスまでの一連の工程を自社でマネジメントする。これにより中間業者を排除し、建築資材等の中間コストを削減する。また、建物の規格化・標準化を進め、全体コストの最小化を図る。主力商品は「都市型・狭小・低価格」の3階建戸建住宅で、販売価格は周辺家賃と比較して購入メリットを感じられる水準に設定する。経営指標として売上高、営業利益率、ROEを重視し、2026年3月期の営業利益率は5.0%(880百万円)、ROEは13.1%となった。財務面では自己資本比率41.4%を維持し、配当性向は22.0%である。

首都圏集中と京都への展開

営業エリアは神奈川県横浜市・川崎市および東京都23区に集中し、東急東横線、東急大井町線・目黒線・田園都市線、JR沿線を主軸とする。顧客層は20歳代から40歳代前半の一次取得者とその家族である。2017年6月には京都市下京区に京都オフィスを開設し、関西エリアにも進出した。京都では分譲住宅事業と注文住宅事業に加え、マンションリノベーションも行う。2026年3月期、京都住宅事業部の分譲住宅引渡棟数は17棟、注文住宅は5棟であり、売上高は合計782百万円であった。依然として首都圏が収益の大部分を占めるが、京都が第二の拠点として成長している。

業界の中での役割は住宅メーカー(分譲・注文住宅)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
175億円
営業利益
9億円
営業利益率
5.1%
純利益
5億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2018/3
事業売上構成比利益利益率
分譲住宅 事業74億円85.1%8億円10.8%
その他(注)113億円14.9%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01住宅購入者(分譲)主力

新築戸建住宅の企画・開発・販売を行う。建築条件付き宅地分譲や更地分譲も展開。

主な製品・サービス2
分譲住宅
新築戸建て住宅を企画し、販売する。土地付き住宅や建物のみも扱う。
宅地分譲
建築条件付き宅地や更地の分譲を行う。

02住宅建築依頼者(注文)主力

注文住宅の設計・建築請負を行う。顧客の要望に応じたオーダーメイドの住宅を提供。

主な製品・サービス1
注文住宅
顧客の要望に合わせて設計し、建築する注文住宅。

03既存住宅所有者準主力

区分所有マンションのリノベーションによる販売、既存住宅のリフォームを手掛ける。

主な製品・サービス2
リノベーション住宅
中古マンションを購入し、リノベーションして販売する。
リフォーム
既存住宅の改修工事を行う。

製品と技術

都市型3階建戸建住宅の分譲

主力製品は、都市部の狭小地に適した3階建戸建住宅である。土地の有効活用を重視し、敷地面積は狭いながらも居住性を確保する。間取りは家族構成やライフスタイルを考慮して1棟ごとに設計し、内装にも配慮する。販売価格は周辺賃料と比較して購入メリットが感じられる水準に設定される。同社は自社設計・自社施工管理により、標準化と規格化を進めながらも個別対応を可能にしている。2026年3月期の分譲住宅平均販売単価は、土地分譲を除く建物分譲で約47.9百万円(14,905百万円÷311棟)、東京23区の比率上昇により単価は上昇傾向にある。

注文住宅の建築請負

注文住宅事業では、「人生の価値を考える住まいの提供」をテーマに、顧客のこだわりに対応した住宅を建築する。請負価格は建物面積を基準とした分かりやすいシミュレーション方式を採用し、子育て世代でも無理なく購入できる価格帯を目指す。同社は設計から施工管理までを自社で行うため、中間コストを削減しつつ品質を維持する。2026年3月期の注文住宅引渡棟数は92棟、売上高は2,529百万円である。注文住宅の顧客層は幅広い年代で、東京都23区内・神奈川県横浜市・川崎市が中心エリアである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

不動産業のなかでの位置

ハウスメーカー向け小規模、成長軌道

フォーライフは、大東建託やrobot homeなどの大手がひしめく不動産建設業界において、主力の注文住宅事業で地域密着型の戦略をとる。売上高は2024年3月期の140億円から2026年3月期に175億円と増収基調にあり、営業利益率も4%から5%へ改善見込み。同業他社と比較して規模は小さいが、成長性は高い。ただし、同業他社に比べ海外展開・大型プロジェクトが少なく、国内住宅市場の動向に依存する傾向が強い。

強み

  • 売上高が2024年3月期140億円から2026年3月期175億円へと25%増加見込み。
  • 営業利益率が2025年3月期4.05%から2026年3月期5.14%へ1.1ポイント上昇予定。
  • 特定地域に特化した営業・施工体制で、顧客ニーズへのきめ細かな対応が可能。
  • 注文住宅中心のため受注残の積み上げが可能で、景気変動の影響を受けにくい。

課題

  • 大東建託など大手と比べ売上規模が小さく、調達コストなどで不利。
  • 特定地域への偏りが災害や経済変動時の業績に直結する。
  • 国内市場だけに依存し、海外での成長機会を取り込めていない。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

不動産業の時価総額近傍。太字がフォーライフ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13461パルマ43億円27.9倍
23474G-FACTORY41億円
39820エムティジェネックス41億円13.1倍
42978ツクルバ39億円55.8倍
53238セントラル総合開発37億円25.0倍
63477フォーライフ36億円6.6倍
73469デュアルタップ36億円75.8倍
83494マリオン35億円7.6倍
93297東武住販32億円8.0倍
108995誠建設工業31億円125.5倍
113266ファンドクリエーショングループ30億円9.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 13件

有限会社設立から分譲住宅事業開始まで

1996年7月、フォーライフアンドカンパニー有限会社を横浜市港北区に設立した。2000年1月には株式会社へ組織変更し、フォーライフアンドカンパニー株式会社に改組した。2004年3月、宅地建物取引業免許(神奈川県知事)を取得し、分譲住宅事業を開始した。これが現在の主力事業の起点となる。創業から8年をかけて事業基盤を整え、宅地建物取引業の免許を得て初めて住宅分譲に参入した。

注文住宅事業への参入と本社移転

2005年5月、賃貸アパートメント「FORLIFE横浜矢向」を竣工し、賃貸住宅保有事業を開始したが、後に同事業は縮小した。2005年9月には一級建築士事務所登録(2007年1月廃業)を経て、2008年4月に一般建設業許可を取得し、注文住宅事業を開始した。これにより分譲住宅に加えて建築請負を手掛けるようになる。2009年5月には横浜市港北区に本社屋を竣工し移転。2009年10月には再び一級建築士事務所登録を行い、設計体制を強化した。

店舗拡張と免許取得の進展

2013年5月、横浜店を拡張しショールームを開設した。2015年9月には横浜市港北区に大倉山店、東京都渋谷区に渋谷店を開設し、販売拠点を拡大した。同時に、宅地建物取引業免許を国土交通大臣免許に切り替え、特定建設業許可も取得した。これにより事業エリアの拡大と施工可能な規模の増大に対応した。同年、大倉山店と渋谷店の開設は、本社所在地である大倉山と都心へのアクセス強化を意図したものである。

東証マザーズ上場

2016年12月、東京証券取引所マザーズに株式を上場した。上場時の売上高は約70億円(2017年3月期)であり、以降、首都圏での事業拡大と知名度向上に活用した。上場により公開企業としてのガバナンスと資金調達力を得て、その後の成長の基盤とした。

京都進出と市場区分移行

2017年6月、京都市下京区に京都オフィスを開設し、関西エリアへの本格進出を開始した。同時に武蔵小杉住宅展示場内にモデルハウスを開設し、川崎エリアでの販売を強化した。また、同年6月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、マザーズ市場からグロース市場に移行した。京都事業部は分譲住宅・注文住宅・リノベーションを展開し、新たな収益源として育成された。

持続的な成長と収益拡大

上場後、売上高は2017年3月期の70億円から2026年3月期には174億円へと拡大した。分譲住宅の引渡棟数は同期間に約200棟から311棟へ増加。2026年3月期には営業利益880百万円、当期純利益544百万円を計上した。一方、建築資材価格の高止まりや金利上昇懸念など経営環境の不透明感が続く中、自社設計施工によるコスト管理と都市型狭小住宅への特化で収益を維持している。

年表13件を開く

1990年代

  • 1996年7月創業フォーライフアンドカンパニー有限会社を横浜市港北区に設立

2000年代

  • 2000年1月株式会社へ組織変更し、フォーライフアンドカンパニー株式会社に改組
  • 2004年3月宅地建物取引業免許[神奈川県知事(1)第25087号]を取得し、分譲住宅事業を開始
  • 2005年5月賃貸アパートメント「FORLIFE横浜矢向」を竣工し、賃貸住宅保有事業を開始
  • 2005年9月一級建築士事務所登録[神奈川県知事登録第13890号](2007年1月廃業)
  • 2007年3月横浜市西区に横浜店を開設
  • 2008年4月一般建設業許可[神奈川県知事許可(般-25)第73164号]を取得し、注文住宅事業を開始
  • 2009年5月横浜市港北区に本社屋を竣工し移転
  • 2009年10月一級建築士事務所登録[神奈川県知事登録第15352号]

2010年代

  • 2013年5月横浜店を拡張しショールームを開設
  • 2015年9月横浜市港北区に大倉山店を開設 東京都渋谷区に渋谷店を開設 宅地建物取引業免許取得[国土交通大臣(1)第9048号]特定建設業許可取得[国土交通大臣許可(特-28)第26379号]
  • 2016年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2017年6月京都市下京区に京都オフィスを開設 武蔵小杉住宅展示場内にモデルハウスを開設 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    事業エリアの拡充

    横浜・川崎・東京23区の既存エリアで規模を拡充し、関西圏域へ新規進出する。

  2. 02

    事業用地仕入の強化

    仲介会社との関係強化と仕入ルート多元化により、適正価格で安定的に事業用地を確保する。

  3. 03

    原価管理の強化

    設計・施工基準の見直し、スケールメリット活用、標準工期遵守、完成在庫期間短縮で品質を維持しつつ収益向上を図る。

  4. 04

    財務管理・人材確保と内部統制の強化

    機動的な資金調達と在庫・財務管理の徹底、企画営業や施工技術者の確保・育成、内部統制・コンプライアンス体制を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で115人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は858万円で、9期前と比べて+16.1%平均年齢は38.9歳、平均勤続年数は4.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月46
2018年3月56
2019年3月73940.72.862
2020年3月78441.03.269
2021年3月78340.33.777
2022年3月75038.93.986
2023年3月77238.84.298
2024年3月79939.94.5102
2025年3月83440.15.1102588
2026年3月85838.94.9115783

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)64.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
各営業所(注)3151百万円
分譲住宅事業 注文住宅事業
本社 — 横浜市港北区62百万円
その他
社宅(LM518号) — 横浜市港北区15百万円
その他
京都オフィス — 京都市下京区4百万円
分譲住宅事業 注文住宅事業 その他

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は175億円営業利益9億円前期と比べると増収増益で、売上が+18.2%、利益が+50.0%。

売上高
+18.2%
175億円
営業利益
+50.0%
9億円
純利益
-16.7%
5億円
営業利益率
5.1%
前期比 +1.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高200億円175億円
営業利益10億円9億円
純利益7億円5億円
1株あたり配当¥32.5¥32.5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は38億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+31.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q420
2024年1Q2900.00
2024年2Q3800.00
2024年3Q3512.91
2024年4Q381
2025年2Q6123.33
2025年4Q8744.63
2026年2Q7534.02
2026年4Q10066.03
2027年1Q3825.31

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は30億円から175億円へ5.8倍に増えた。直近期の営業利益率は5.1%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
横浜店を拡張しショールームを開設
2013年3月3021
2014年3月4143
横浜市港北区に大倉山店を開設 東京都渋谷区に渋谷店を開設 宅地建物取引業免許取得[国土交通大臣(1)第9048号]特定建設業許可取得[国土交通大臣許可(特-28)第26379号]
2015年3月4221
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2016年3月5132
京都市下京区に京都オフィスを開設 武蔵小杉住宅展示場内にモデルハウスを開設 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズ市場からグロース市場に移行
2017年3月7064
2018年3月8743
2019年3月8021
2020年3月9632
2021年3月10864
2022年3月12475
2023年3月14132
2024年3月14022
2025年3月148654.16
2026年3月175985.15

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高175億円のうち、営業利益として残るのは9億円5.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の2.9%にあたる。営業利益率は業種中央値9.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.4%153億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金7.4%13億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.1%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
12.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.4pt
5.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.3pt
2.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.2pt
13.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 12期分

2026年3月期は営業CFが−2億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−3億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は31億円で、売上の2.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2015年3月−5−12−67
2016年3月−11−205
2017年3月60−1610
2018年3月0−15−114
2019年3月−405−415
2020年3月−20−1−212
2021年3月009021
2022年3月−504−519
2023年3月0−28−226
2024年3月8−4−6423
2025年3月−787131
2026年3月−2−14−331

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は105億円。このうち返さなくてよい自己資本が44億円で、自己資本比率は41.4%(業種中央値32.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2291342.4
2014年3月25121347.8
2015年3月28131547.1
2016年3月30151551.5
2017年3月34211362.3
2018年3月42231954.3
2019年3月48242449.3
2020年3月52252748.6
2021年3月66283842.9
2022年3月76324442.5
2023年3月85345139.7
2024年3月79354444.0
2025年3月96405641.3
2026年3月105446241.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
33億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
41億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
62億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
48
/ 100
安定性自己資本比率28 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

不動産業 131社との比較

同じ不動産業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率131社中45位あたり、逆に低いのは営業利益率131社中102位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
13.1%/中央値 12.9%
P25 7.7%P75 19.5%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
5.1%/中央値 9.6%
P25 5.6%P75 15.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
41.4%/中央値 32.8%
P25 26.6%P75 48.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
18.2%/中央値 11.4%
P25 3.3%P75 23.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.6%/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥892で、1年前と比べて+14.4%過去52週の値幅のなかでは73%の位置にある。

¥892-0.1%1ヶ月+1.8%1年+14.4%時価総額36億円
過去52週の値幅
安値¥750高値¥945

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)6.6倍
PER (会社予想)5.5倍
PBR0.81倍
配当利回り3.64%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8/18の株価は888円で前日比0.45%下落。直近1ヶ月では2.07%上昇し、1年間では17.4%上昇。25日移動平均線(873.32円)を1.68%上回り、75日線(830.29円)は6.9%上、200日線(841.11円)は5.6%上。52週高値945円からは6.0%下、52週安値750円からは18.4%高。出来高は8/17に7,100株と増加したが、8/18は3,300株。週足では7/21から上昇基調で、8/10に897円の高値を付けたが、その後は横ばい。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは6.52倍で業界平均15.34倍を大幅に下回り、予想PERも5.5倍と非常に割安。PBRは0.81倍と1倍未満で、解散価値に対しても割安。ROEは13.1%と良好で、収益性は業界平均を上回る。配当利回り3.66%は平均3.03%を上回るが、配当性向22%と低く、増配の余地はある。業績は増収増益基調にあり、総合的に割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)6.6倍14.9倍
PER (予想)5.5倍
PBR0.81倍1.84倍
ROE13.1%11.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

低PBR・高配当利回りが示すバリュエーションの割安感と、ROE 13%を超える収益性をどう評価するかが主な争点です。強気派は、2025年3月期に営業利益率が4%台に改善し、2026年3月期には売上高が175億円へ拡大する見通しである点を挙げ、収益成長と資本効率の改善が続くと見ます。一方、弱気派は、売上高の増加にもかかわらず純利益が5億円と減少する見込みであること、不動産市況や金利動向に業績が敏感で、在庫リスクや販売遅延の可能性を懸念します。また、同社の競争優位性が明確でないことから、中長期的な成長持続性に疑問を呈します。

プラスに働く材料7
  • 割安なバリュエーション

    PER 6.55倍、PBR 0.81倍と低水準で、配当利回り3.64%が下支え

  • 収益性の改善

    営業利益率は4%台まで上昇し、ROE 13%超を確保

  • 売上成長の継続

    2026/3期計画で売上高175億円と前期比18%増を見込む

  • 営業利益が6億円から9億円に50%増通年影響

    2026/3期営業利益9億円は前期比50%増

  • 売上高が前期比18.2%増の175億円通年影響

    2026/3期売上高175億円は前期148億円の18.2%増

  • 予想PER5.5倍と超割安決算発表後影響

    実績PER6.55倍から予想PER5.5倍へ改善

  • 配当利回り3.64%を確保通年影響

    配当利回り3.64%は下値支え

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低さ

    営業利益率はまだ5%前後で、不動産市況悪化時に利益が圧縮されやすい

  • 純利益の減少

    増収にもかかわらず純利益は2025/3期の6億円から5億円へ減少見込み

  • 競争優位性の欠如

    大手と比較してブランド力や仕入れ力で劣り、価格競争に巻き込まれるリスク

  • 純利益が6億円から5億円に減少通年影響

    2026/3期純利益5億円は前期6億円から16.7%減

  • 営業利益率5.14%と低水準通年影響

    売上高175億円に対し営業利益9億円、利益率は5%台

  • 時価総額36億円の小型株継続影響

    時価総額36億円は流動性が低く売り時に下落が大きい

  • 外国人持株比率0.54%と低い継続影響

    外国人持株比率0.54%は海外資本の不在

次の決算で確かめる点
販売戸数・引渡し戸数
収益の柱であり、市況や販売動向を直接反映するため
営業利益率
収益性の改善が持続するか、事業の質を確認するため
土地仕入れ額と在庫
将来の収益基盤と在庫リスクのバランスを見るため
契約率
販売活動の成約状況を示し、需要の強弱を測るため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり32.5で、前期から+9.1%いまの株価に対する利回りは3.64%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥32.5
1株あたり
配当利回り
3.64%
いまの株価に対して
配当性向
22.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2018年3月2031.1
2019年3月200.043.8
2020年3月15−25.028.6
2021年3月150.018.4
2022年3月2460.020.0
2023年3月18−27.129.7
2024年3月13−28.633.0
2025年3月28120.020.0
2026年3月309.122.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥32.5

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,651人。区分でいちばん多いのは個人・その他97.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が0.3%を占め、残る99.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他97.398.097.297.497.497.6
証券会社1.91.41.71.61.81.6
外国法人0.50.30.80.70.50.5
事業法人0.30.10.30.30.20.2
金融機関0.10.10.00.00.00.1
自己株式0.00.00.00.00.00.0
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01奥本 健二66.00
02フォーライフ従業員持株会4.64
03若杉 精三郎1.46
04髙橋 効志1.05
05中村 仁1.05
06嶋田 文吾0.83
07山本 守之0.65
08花光 雅丸0.61
09花井 栄治0.60
10細谷 光弘0.58

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−100%、1株純資産は14期で−100%。直近期のROEは13.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月103,661930,66711.8
2014年3月14265924.1
2015年3月657249.4
2016年3月13686017.2
2017年3月2031,05920.510.818.9
2018年3月1291,14811.713.431.1
2019年3月345935.911.543.8
2020年3月526318.65.928.6
2021年3月9570614.26.918.4
2022年3月12080615.95.920.0
2023年3月598417.210.529.7
2024年3月388684.415.733.0
2025年3月13899414.84.520.0
2026年3月1361,09013.16.022.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額119百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
奥本健二代表取締役 社長執行役員632,640,000
中村仁取締役 専務執行役員 住宅営業本部長5741,991
髙橋効志取締役 常務執行役員 建築本部長 購買積算部長5541,991
鈴木亨取締役 執行役員 管理本部経理財務部長604,223
井上悦孝取締役682,482
武井佐代里取締役57
武田茂常勤監査役737,910
榎本一久監査役51
荒牧とも子監査役53
田中眞知子74

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)410110125
社外取締役518184

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容349字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、分譲住宅の建築・販売、注文住宅の建築請負、マンション(区分所有)のリノベーションによる販売や既存住宅のリフォーム等を主たる事業としております。 なお、次の3事業は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1) 分譲住宅事業 新築戸建住宅の企画・開発と販売を行っております。また、建築条件付宅地分譲及び宅地のみの更地分譲も行っております。 (2) 注文住宅事業 新築戸建住宅の建築請負を行っております。 (3) その他 区分所有のリノベーションによる販売や、既存住宅のリフォーム等を行っております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,628字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、当社の経営の特徴である、高い生産性、効率性、財務健全性を維持し、分譲住宅事業及び注文住宅事業はともに、第一次住宅購入層のお客様を中心に、高品質で安全性の約束されたスタンダード住宅の提供をメインテーマに、次のような経営理念をもって事業活動を行っております。 <経営理念> 1.建物創りを通して、志を持って事業にあたる 2.時に合わせて柔軟に変化する能力を養いスピーディな営業を目指す 3.社内の協調と協働により一人当たりの生産性において地域においての業界ナンバーワンを目指す 4.お客様に、安心と安全を備えた、低価格で高品質な住宅を提供する (2) 経営戦略等 当社が手掛ける分譲住宅及び注文住宅は共に、自社設計・自社施工管理の建築形態でありますので、住宅品質を維持したまま建築資材等に係る中間コストの削減が可能であり、更に建物の規格化・標準化を通じて全体コストの最小化を図っております。 ① 分譲住宅事業 分譲住宅事業は、当社における主要な事業であり、事業開始以来、「住み心地の良い家」の提供をミッションに、「都市型・狭小・低価格」の新築3階建戸建住宅を主体に展開しております。 主たる営業エリア(注)及び顧客層は、神奈川県横浜市及び川崎市並びに東京23区内に、20歳代から40歳代前半の年代層とそのご家族をはじめとする一次取得者を主要な顧客層として事業を展開しております。 地価の高い都市部では「良質でリーズナブルな戸建住宅」に対する潜在的需要は大きいと考えており、低価格の中にどれだけ機能や品質をいかにバランス良く取り入れるか創意工夫をしております。それらを実現するため、当社では、事業用地の仕入から企画、設計、施工・管理、アフターメンテナンスの一連の工程を自社でマネジメントし、各工程に専任担当者を配してプロジェクトチームを編成し、1棟1棟ごとに間取りや内装は、そこに住まわれる方の家族構成やライフスタイル、生活への動線を考慮した間取りに十分配慮しております。また、地域ごとのニーズ特性を反映した付加価値企画型の提案に取り組んでおります。 販売価格帯は、都市部に適した「都市型3階建戸建住宅」を周辺家賃と比較して購入メリットを感受することができる価格を基本として設定しております。この「都市型・狭小・低価格」とすることにより一次取得層に訴求力を発揮しております。とりわけ、当社で企画開発した物件の多くは、竣工する前に販売の成約をいただいており、土地取得から竣工引渡(販売)までの期間短縮を図り、棚卸資産の回転率を高めることにより資金力や土地仕入力の向上を図っております。 (注)横浜・川崎エリアと東京都心を結ぶ東急東横線を主軸として、東急大井町線・目黒線・田園都市線、及びJR沿線のエリアであります。 ② 注文住宅事業 注文住宅事業は、「人生の価値を考える住まいの提供」をテーマに、人生の住まいのコストバランスに新しい視点で切り込んだ住宅のブランド構築を目指しております。安心を創り、満足を創り、余裕を創る注文住宅としてお客様のこだわりのお住まい創りに応えてまいります。 主たる営業エリア及び顧客層は、東京都23区内、神奈川県横浜市及び川崎市を中心に、幅広い年代層とそのご家族を主要な顧客層として事業を展開しております。 請負価格については、「こだわりの注文住宅を子育て世代の方でも無理なく購入できる価格で」をモットーに、お客様のご要望に沿ったプランを提案し、建物面積を基準として分かりやすくシミュレーションしていただける仕組みを採用しながら決定しております。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、経営上の目標として「売上高」「営業利益率」「ROE(自己資本利益率)」を特に重視しております。2026年3月期におきましては、売上高17,476,174千円、営業利益率5.0%、ROE13.1%となりました。 一方、株主に対しましては、利益還元を経営の重要課題のひとつとして位置付け、業績に応じた成果を株主に配分することを基本方針としております。剰余金の配当については配当性向20%を基本に、安定的な配当を目指しております。2026年3月期の配当性向は22.0%となっております。 (4) 経営環境 国内外の経済見通しにつきましては、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調が継続することが期待されるものの、物価上昇の継続や金融政策の動向に伴う金利上昇懸念に加え、中東情勢の緊迫化等の地政学リスクの高まりにより、エネルギー価格や為替動向への影響が懸念されるなど、先行き不透明な状況が続くものと見込まれます。 当社が注力している首都圏の住宅市場におきましては、建築資材価格や人件費の高止まりが継続することに加え、エネルギー価格の変動等の影響も受け、建築コストは引き続き高水準で推移するものと想定されます。一方で、供給制約の継続により住宅価格は底堅く推移するものの、金利動向や物価上昇の影響により消費者の購買姿勢は慎重に推移し、立地や価格帯による需要の選別が一層進むものと見込まれます。需給の引き締まりを背景に販売価格は一定の水準を維持するものの、販売棟数の伸長には制約が生じる可能性があり、事業環境は引き続き注視を要する状況が続くものと認識しております。当社は、狭小3階建住宅という限定的な市場に特化して不動産販売事業を展開しております。当該市場は、大手・中堅業者による参入の可能性は小さいと見ておりますが、他社の動向次第で大手・中堅業者との棲み分けが崩れたり、需給バランスが著しく損なわれたりする可能性があります。その場合には当社の経営成績等に影響が及ぶ可能性があります。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社の対処すべき課題については、一次取得者を主要な顧客層としてリーズナブルな価格かつ良質な新築戸建住宅を提供するだけでなく、事業用不動産の仕入からアフターサービスまでをワンストップとすることにより、高い顧客満足度を通して地域社会の貢献に努め、ひいては中長期的に更なる収益力向上を図る観点から、次の事項を重点施策として取り組む必要があると判断しております。 ① 事業エリアの拡充 当社は、神奈川県横浜市及び川崎市並びに東京23区を中心に狭小3層構造の新築戸建住宅の分譲事業を主軸として注文住宅事業へ展開を行っておりますが、この地域は住宅取得希望者の人気が高い地域であることから、既存店の規模拡充により営業基盤を固め周辺地域へ延伸を図ってまいります。また、関西圏域における事業展開を進めてまいります。 ② 事業用地仕入の強化 当社の主要事業である新築戸建住宅の分譲事業を推進するうえで、事業用地の取得が不可欠であります。これまで大手不動産仲介会社や地場の不動産会社を通じた仕入を行っておりますが、今後も仕入先との一層の関係強化と仕入ルートの多元化により、当社が企図する立地条件の事業用地を適正価格によって安定的な確保を図ってまいります。 ③ 原価管理の強化 原材料費や外注費の上昇については、設計・施工・技術基準の見直しやスケール・メリットを活かしたコスト低減及び標準工期の順守並びに完成在庫期間の短縮化を図ることにより、品質を維持しながら収益の確保向上に努めてまいります。 ④ 財務管理の強化 当社の資金調達は、事業用地等の取得に係るプロジェクト資金が主たる使途であり、この資金調達を機動的かつ安定的に行う必要があります。今後の事業拡大のため在庫管理と財務管理の一層の徹底に努めてまいります。 ⑤ 人材の確保と育成 当社は、引き続き持続的な成長を目指すに当たり、事業用地の仕入を担当する企画営業職や新規出店エリアにおける建築士・施工技術者の確保等の体制整備を適宜適切に図ることが、地域に密着した事業活動を支え経営基盤を強固なものとし得ると認識しております。 また、業容を拡大するうえで人的リソースによる寄与度が高いことから、不動産・住宅事業に関する知見が豊かな人材の確保と事業を牽引する中核人材育成に積極的に取り組んでまいります。 ⑥ 内部統制及びコンプライアンス体制の強化 当社は、内部統制とコンプライアンス体制の強化は、企業の不祥事を防ぎ、持続的な成長を遂げるために不可欠な取り組みであると認識しております。その一環として、当社の定める内部統制システム構築の基本方針の遵守及びコンプライアンス最優先の企業経営に努めてまいります。
事業等のリスク6,477字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社の経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。 また、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 経済情勢の変動によるリスクについて 当社事業が属する不動産・住宅業界におきましては、景気動向・経済情勢、金利動向、税制等の影響を受けやすい特性があります。 ① 不動産市況等による業績の変動について 分譲住宅事業における各プロジェクトの原価は、事業用不動産の仕入価格や建築費に大きく依存します。当社は、年度予算に基づいて、事業用不動産の仕入及び施工並びに販売を行っておりますが、経済情勢や不動産市況等による事業用不動産の仕入価格や建築費等の変動及び在庫過多等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、原価管理の強化を行っております。具体的には、原材料費や外注費の上昇について、設計・施工・技術基準の見直しやスケール・メリットを活かしたコスト低減及び標準工期の順守並びに完成在庫期間の短縮化を図ることにより、品質を維持しながら収益の確保向上に努めております。 ② 消費税率の引き上げについて 不動産・住宅業界は、消費税率の動向によって需要が大きく左右される性格を有しており、消費税率が引き上げられた場合、家計の実質所得の目減りから個人消費を抑制する要因となります。駆け込み需要の反動が個人消費の振幅を大きくした場合、消費税率引き上げ直後は個人消費が大幅に落ち込む懸念があり、当社の経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、神奈川県横浜市及び川崎市並びに東京23区に主軸である新築戸建住宅の分譲住宅事業と注文住宅事業を展開しております。当該リスクに対しては、需要が高い地域に注力していることで、需要変動リスクの低減を図っております。また、一次取得者層の実需をターゲットとしているため、需要は安定的に見込まれております。 (2) 物件の販売時期による業績の変動について 分譲住宅事業の売上高及び利益は、各プロジェクトの規模や利益率に大きく影響を受けるとともに、当該事業の売上及び売上原価は顧客への引渡時に計上されることから、各プロジェクトの進捗状況、販売計画の変更、販売動向の変化及び建築工事等の遅延による引渡時期の変更により、当社の経営成績が変動する可能性があります。当該リスクに対しては、市場調査等による適正な価格設定や機動的な価格の見直しにより、完成在庫期間の短縮化を図ることでリスクを低減しております。 (3) 競合リスクについて 当社の主力事業である分譲住宅事業は、東京・神奈川圏の限定された地域に展開しており、参入障壁も低いため、競合各社との競争は大変厳しいものがあります。また、規制緩和や異業種参入等のビジネス環境の変化によっては、当社の競争力を維持できなくなる可能性があります。今後においても当該競合状況による事業用不動産仕入の計画変更、当該用地仕入価格及び係る販売価格の大幅な変動等により、当社の経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、20年以上の業歴で培った狭小物件に対する設計、施工のノウハウが蓄積されており差別化が図れております。また、以下の対策により、リスクの低減を図っております。 1.既存店舗の規模拡充により営業基盤を固め、周辺地域へ延伸を図っております。 2.大手不動産仲介会社や地場の不動産会社を通じた仕入を行っておりますが、一層の関係強化と仕入ルートの多元化を図っております。 3.主力事業である分譲住宅事業の他、注文住宅事業を東京・神奈川圏で展開しておりますが、更なる収益基盤の多様化を図るため、京都地区において既存マンションのリノベーション及び戸建住宅事業にも取り組んでおります。 (4) 建築工事について 当社は、分譲戸建住宅及び注文住宅の建築工事については、一定の技術水準を満たす建築工事業者を選定して発注しております。また、建築工事の実施に際しては、当社と当該建築工事業者との間で厳格なコスト、品質及び工期の管理を行っております。しかしながら、今後において取扱い物件の増加や営業地域を拡大した場合、または、建築工事業者の減少又は従事者の不足等によっては、当社の要求水準を満たす建築工事業者を確保できない場合や、適切なコントロールができず建築工事についてトラブル等が生じた場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、品質の維持は、不動産・住宅事業者としては最優先事項であり、その維持ができないときは取扱物件数を抑制的にすると同時に、営業地域も拡大しない方針であります。 (5) 販売用不動産の評価に関する会計処理の適用について 経済情勢や不動産市況の悪化等により、販売用不動産としての価値が大きく減少した場合には、棚卸資産の簿価切下げに伴う損失が発生し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社が保有する販売用不動産については、2015年3月期より「棚卸資産の評価に関する会計基準」(企業会計基準第9号 平成20年9月26日)を適用しております。期末に保有している販売用不動産(分譲戸建)については、取得価額と正味売却価額を比較し、正味売却価額が、帳簿価額を下回っている場合には、販売用不動産評価損を計上することとしております。今後、経済情勢や不動産市況の悪化等により、当初計画どおりに販売が進まない場合、販売用不動産が、在庫として滞留する可能性があり、滞留期間が長期化した場合等は、期末における正味売却価額が、帳簿価額を下回り、販売用不動産評価損を計上することも予測され、当社の経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、下記の対策により、リスクの低減を図っております。 1.神奈川県横浜市及び川崎市並びに東京23区に事業を展開しております。この地域は住宅取得希望者の人気が高い地域であり、値崩れを起こしにくいエリアになっております。 2.社内の設計、施工のサプライチェーンの強化により、品質維持による収益性の確保、向上を図っております。 (6) 減損会計の適用について 当社は「固定資産の減損に係る会計基準」等に従い、固定資産から生ずる損益又はキャッシュ・フローが継続してマイナスとなっているか、または、継続してマイナスとなる見込みである場合等に関して、決算期ごとに固定資産の将来キャッシュ・フロー等を算定し減損損失の認識・測定を行っております。 (7) 偶然不測の事故・自然災害等について 大規模な地震や台風等の自然災害が発生した場合、当社が保有する物件について滅失、劣化又は毀損し、その価値が影響を受ける可能性があります。また、偶然不測の事故・自然災害により不動産に対する投資マインドが冷え込んだ結果、不動産需要が減り、当社の事業が影響を受ける可能性があります。こうした場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 法的規制等について 当社は、「宅地建物取引業法」、「建築士法」、「建築基準法」、「建設業法」、「国土利用計画法」、「都市計画法」、「不当景品類及び不当表示防止法」、「不動産の表示に関する公正競争規約」等各種法令の他、各自治体が制定した条例等による規制を受けるとともに、事業を営むうえで各種関連法令等に定める免許・登録等を取得しております。当社では、現在を含め過去においても、免許・登録等の取消しや更新拒否の事由となる事実は発生しておりません。しかし、将来において不本意ながら、これら法令に違反する事実が発生し、免許・登録等の取消しや行政処分が発せられた場合には、当社の事業活動や経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、関連法令の改正や制定に伴い当社の事業活動が制約を受ける場合や当社が十分に対応できない場合には、当社の事業活動や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、リスクコンプライアンス委員会の主導のもとでコンプライアンス教育活動を継続し、法規制及び社会規範の遵守に関する研修や規程・業務マニュアルの整備と運用の徹底を図るとともに、法的規制等遵守のために必要な体制の構築と維持に取り組んでおります。 なお、許認可、免許及び登録等の状況は、次のとおりであります。 取得年月   2016年9月   2016年3月 2016年9月 2022年5月 2024年10月   2016年10月 許認可等の名称   宅地建物取引業者免許   一級建築士事務所登録   特定建設業許可 所管官庁等   国土交通大臣   都道府県知事   国土交通大臣 許認可等の内容   国土交通大臣免許 (2)第9048号   神奈川県知事登録第17059号 東京都知事登録第61105号 京都府知事登録(04A)第03401号 神奈川県知事登録第15352号   国土交通大臣許可 (特-3)第26379号 有効期限   2026年9月9日   2031年3月3日 2026年9月14日 2027年5月1日 2029年10月29日   2026年10月3日 法令違反の要件及び 主な許認可取消事由   取消事由   取消事由   取消事由 破産手続開始の決定がされたとき、暴力団員等に該当するとき、不正の手段により免許を受けたとき、業務停止処分に違反し業務を行った場合等。   本人からの免許取り消し要請、死亡の届出、虚偽又は不正の事実に基づいて免許を受けたことが判明したとき、建築士法若しくは建築物の建築に関する他の法令又はこれらに基づく命令若しくは条例の規定に違反したとき等。   建設業法第7条に定める経営業務の管理責任者、専任技術者、財産的基礎、誠実性を満たさなくなったとき及び建設業法第8条に定める欠格要件に該当したとき。 (9) 契約不適合責任について 当社は、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」により、住宅供給者は新築住宅の構造上主要な部分及び雨水の浸入を防止する部分について10年間、中古不動産については引渡後2年間の瑕疵担保責任を負っております。また、2009年10月1日以降に「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」に基づき、住宅の品質確保措置を確保するために国土交通大臣の指定する保険法人と当社は保険契約を交わしており、保険金の支払又は保険金の還付によって瑕疵の補修工事等に必要な資力を確保しており、建築工事の工程管理及び品質の管理においても万全を期しております。しかしながら、万が一当社の販売した不動産もしくは請負物件に隠れた瑕疵又は契約不適合があった場合には、その修復のための費用増加や当社の信用が毀損する等により、当社の経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 個人情報の管理について 当社は、宅地建物取引業者として法令の定めに従い、取引情報に関し守秘義務があります。また、改正個人情報保護法に則した情報管理に努めておりますが、不測の事態により、個人情報が外部へ漏洩するような事態となった場合、当社の信用失墜による売上の減少または、損害賠償による費用発生の可能性も考えられ、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、当社は、企業の継続的発展を図るために、内部統制の行き届いた管理体制を高機能に維持していく必要があると認識しております。その一環として当社の定める内部統制システム構築の基本方針の遵守及びコンプライアンス最優先の企業経営に努めております。 (11) 組織体制について ① 特定人物への依存について 当社の創業者であり代表取締役である奥本健二は、当社の設立以来、経営方針、経営戦略、事業戦略、投資判断等、事業活動の推進に当たり重要な役割を担ってまいりました。同代表取締役が当社の業務執行から離れることを現時点において想定しておりませんが、当社では今後、同代表取締役に過度に依存しないよう取締役及び幹部社員への権限委譲を進めるとともに同代表取締役の経営哲学を共有し、人材の育成に努める等、同代表取締役に過度に依存しない経営体制の整備の必要性を認識しております。しかしながら、このような組織的経営体制への移行段階にあり、同代表取締役の業務執行が困難となるような不測の事態が生じた場合、当社の経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、代表取締役に過度に依存しないよう取締役や幹部社員への権限委譲を進めるとともに人材の育成に努めております。 ② 小規模組織であることについて 当社は、比較的小規模な組織となっており、内部管理体制もそれに応じたものとなっております。当社は今後の事業規模の拡大に応じて人員を増強し、内部管理体制の一層の充実を図っていく方針でありますが、人員等の増強が予定どおり進まなかった場合や既存の人員が社外に流出した場合、規模に応じた充分な内部管理体制が構築できない可能性があり、場合によっては、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、不動産・住宅事業に関する知見が豊かな人材の採用を行うことにより内部統制管理の深化を図っておりますが、規模・業容に合わせて内部管理体制構築に必要な人材の確保に努めております。 ③ 人材の確保について 当社の将来の成長は優秀な人材をはじめとする人的資源に大きく依存するため、不動産・住宅事業における高い専門性と豊富な知識と経験を有する人材の確保が不可欠な条件であります。しかしながら、計画どおりに当社の求める人材が確保できない場合には、当社の経営成績及び今後の事業推進に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、業容拡大を図るうえで人的リソースによる寄与度が高いことから、不動産・住宅事業に関する知見が豊かな人材の採用及び人材育成を重要な施策として取り組んでおります。 (12) サプライチェーンについて 当社は、住宅に関わる建築資材を多くの取引先から仕入れております。当社が仕入れているのは直接的には国内企業ではありますが、その企業が商品を完成させる過程においては、一部の部品は中国等海外からの輸入に依拠している場合もあります。中国等海外からの輸入が困難になった場合は、建築資材の供給を受けることが出来なくなることもあります。また、世界的なパンデミック等の危機が生じた場合は、国内企業との間においても経済活動の停滞により円滑な商品の供給を受けられなくなる可能性もあり、当社の経営成績及び今後の事業推進に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対しては、下記の取り組みを行っております。 1.建築資材の調達に関しては、安定確保のため代替品での対応を含め、必要に応じて仕入ルートの多元化を図っております。 2.分譲住宅事業においては、仕入から引渡まで9ヶ月程度、注文事業においては、受注から引渡まで12ヶ月程度の期間を要します。そのため、経済情勢の変化等の影響は9~12ヶ月後の売上に表れますが、この期間に工事の進行状況・販売計画の調整を図り、リスクの低減に努めております。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当事業年度における我が国経済は、雇用・所得環境の緩やかな改善やインバウンド需要の回復を背景に、景気は持ち直しの動きが見られました。一方で、エネルギー価格や原材料価格の高止まり、物価上昇の継続により個人消費には弱さも見られるなど、先行きは不透明な状況が続いております。 また、金融政策の正常化に向けた動きが意識される中、金利動向が経済活動へ与える影響についても引き続き注視が必要な状況にあります。 当社が属する住宅業界におきましては、建築資材価格や人件費の高止まりを背景に新設住宅着工戸数が減少傾向で推移するなど、供給面では抑制的な状況が継続いたしました。一方で、供給減少に伴う需給の引き締まりにより住宅価格は高水準を維持しており、特に都市部においては底堅く推移いたしました。在庫水準の低下や販売価格の上昇が見られる一方、物価上昇や金利動向の影響により消費者の購買姿勢には慎重さが見られ、立地や価格帯による需要の選別が一層進むなど、事業環境は引き続き注視を要する状況にあります。 このような環境の中、主力の分譲住宅事業を中心として販売棟数が前年から増加したことにより、売上高及び営業利益は前年同期を上回る結果となりました。また当社は、パーパス「都市に調和する快適で安心な戸建住宅の提供」のもと、自社設計・自社施工管理による高品質でリーズナブルな住宅の供給により、エリアでの供給実績を積み上げ、持続的成長基盤の強化を継続しております。 これらの結果、当事業年度の売上高は17,476,174千円(前年同期比18.3%増)、営業利益は880,648千円(同48.9%増)、経常利益は787,348千円(同50.2%増)、当期純利益は544,337千円(同1.2%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (分譲住宅事業) 分譲住宅事業におきましては、事業エリアの市況を踏まえ、厳選した土地の仕入れを行うとともに、販売価格を柔軟に変更する等して完成在庫の早期販売に注力、加えて東京23区の販売棟数の比率が高まった結果、1棟当たりの販売単価が上昇し、引渡棟数、売上高は前年実績を上回りました。引き続き、不動産の仕入れを厳選し、顧客ニーズに応じた供給を行うこと、新規エリアへの進出と既存営業エリアの深耕により収益性の向上を目指してまいります。 これらの結果、引渡棟数は311棟(前年同期比16棟増)、売上高は14,905,426千円(同19.9%増)、営業利益は1,342,133千円(同34.5%増)となりました。 なお、分譲住宅事業セグメントには、京都住宅事業部の実績、引渡棟数17棟、売上高650,145千円、営業利益57,185千円が含まれております。 (注文住宅事業) 注文住宅事業におきましては、顧客ニーズに応じた商品提案及び集客活動の強化により受注が堅調に推移しました。その結果、引渡棟数は前年実績を上回り、売上高についても増加しました。今後につきましては、多様な販促ツール等を活用し新たなニーズを喚起すること、変化するお客様の価値観・行動様式を迅速に捉えることにより、中核事業である注文住宅事業の収益基盤を安定化してまいります。 これらの結果、引渡棟数は92棟(前年同期比7棟増)、売上高は2,529,756千円(同13.6%増)、営業利益は145,725千円(同4.2%増)となりました。 なお、注文住宅事業セグメントには、京都住宅事業部の実績、引渡棟数5棟、売上高132,319千円、営業利益7,426千円が含まれております。 (その他事業) その他事業におきましては、主に京都住宅事業部において、マンション(区分所有)におけるリノベーションを行い、付加価値を高めたうえで一般顧客への販売を手掛けております。当事業年度は1戸の販売実績となりました。また、京都住宅事業部においては、分譲住宅事業及び注文住宅事業を合わせて展開しております。 なお、その他の事業には、京都住宅事業部のリノベーション事業の他、既存建物の小規模改修工事が含まれております。 これらの結果、売上高は40,991千円(前年同期比63.7%減)、営業損失は28,209千円(前年同期は営業損失22,864千円)となりました。 セグメントの名称   売上高(千円)   (前年同期比)   引渡棟数   (前年同期) 分譲住宅事業   14,905,426   (19.9%)   311   (295) [うち土地分譲]   [233,743]   [△18.5%]   [4]   [6] 注文住宅事業   2,529,756   (13.6%)   92   (85) その他   40,991   (△63.7%)   1   (3) 合計   17,476,174   (18.3%)   404   (383) (注)[ ]は、土地分譲に係る内数であります。 ② 財政状態の状況 (資産の部) 当事業年度末における流動資産は10,175,259千円となり、前事業年度末に比べて896,340千円増加しました。これは主に、仕掛販売用不動産が567,377千円増加、販売用不動産が193,056千円増加、現金及び預金が122,787千円増加したことによるものであります。 固定資産は345,920千円となり、前事業年度末に比べて5,978千円増加しました。これは主に、建物が42,169千円減少した一方で、減価償却累計額が39,390千円減少、建設仮勘定が5,289千円増加、車両運搬具が3,295千円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は10,521,179千円となり、前事業年度末と比較して902,318千円増加しました。 (負債の部) 当事業年度末における流動負債は6,122,599千円となり、前事業年度末に比べて589,678千円増加しました。これは主に、未払法人税等が172,913千円減少した一方で、短期借入金が636,750千円増加したことによるものであります。 固定負債は40,342千円となり、前事業年度末に比べ71,727千円減少しました。これは主に、長期借入金が70,560千円減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は6,162,941千円となり、前事業年度末に比べて517,950千円増加しました。 (純資産の部) 当事業年度末における純資産合計は4,358,237千円となり、前事業年度末と比べて384,367千円増加しました。これは、当期純利益を544,337千円計上したこと及び配当金の支払いを159,969千円行ったことによるものであります。 この結果、自己資本比率は41.4%(前事業年度末は41.3%)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度における「現金及び現金同等物」(以下「資金」という。)は、営業活動により247,856千円を使用、投資活動により128,598千円を使用、財務活動により399,242千円を獲得したことにより、前事業年度末に比べ22,787千円増加し、当事業年度末には3,145,343千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は、247,856千円(前年同期は736,508千円の使用)となりました。これは主に、税引前当期純利益の計上787,348千円、契約負債の増加額69,621千円があった一方で、棚卸資産の増加額760,433千円、法人税等の支払額406,229千円があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、128,598千円(前年同期は840,371千円の獲得)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出100,000千円、有形固定資産の取得による支出12,929千円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果獲得した資金は、399,242千円(前年同期は672,481千円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の返済による支出7,773,250千円、配当金の支払額159,913千円があった一方で、短期借入れによる収入8,410,000千円があったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社が営む分譲住宅事業及び建築請負を主体とする注文住宅事業では生産実績を定義することが困難であるため、「生産実績」は記載しておりません。 b.受注実績 当事業年度における住宅事業のうち建築請負の受注状況は次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 注文住宅事業   2,724,027   1.8   3,394,472   12.6 (注)上記以外のセグメントについては、提供するサービスの性格上、受注状況の記載になじまないため、記載を省略しております。 c.販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 分譲住宅事業(千円)   14,905,426   19.9% 注文住宅事業(千円)   2,529,756   13.6% その他事業(千円)   40,991   △63.7% 合計(千円)   17,476,174   18.3% (注)1.主たる販売先は不特定多数の一般消費者であり、相手先別販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10以上の販売先はありません。 2.直近2事業年度の分譲住宅事業における地域別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。なお、地域別の分類は、物件の属する地域によって分類しております。 地域   前事業年度   当事業年度 売上高(千円)   割合(%)   売上高(千円)   割合(%) 東京都23区   4,095,358   32.9   7,181,599   48.2 神奈川県横浜市   5,709,509   45.9   4,721,299   31.7 神奈川県川崎市   2,305,486   18.6   2,352,382   15.8 京都市   320,824   2.6   650,145   4.3 合計   12,431,179   100.0   14,905,426   100.0 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この財務諸表の作成に当たり、重要な会計上の見積りにつきましては、十分検討して作成しております。会計上の見積りについては、過去の実績等を勘案し、合理的な基準により判断しておりますが、会計上の見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。 なお、財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 分譲住宅事業におきましては、立地・価格・品質のベストバランスを追求した商品力の強化に加え、営業人員の戦力化が進んだことにより、引渡棟数は前年実績を上回り、通期では増収増益となりました。 他方で、用地仕入におきましては、事業化可能な用地情報が例年より少なく、買い取り競争が高まっていることから一定程度の困難は伴っているものの、将来の成長を加味した上での用地の取得は、概ね計画通り進捗しております。そのため、前事業年度と比較して、仕掛販売用不動産が増加しており、これらの調達資金となる有利子負債も増加しております。 また、当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、金利の上昇及び金融機関の不動産への融資姿勢の硬直化があります。金融機関の不動産への融資姿勢の硬直化は、当社の用地仕入時の資金調達に影響し、当社の成長のボトルネックとなる可能性があります。当社といたしましては、このような影響をヘッジするため、金融機関が、融資に取り組みやすい東横線沿線や東京23区の人気エリアに注力した用地仕入をすることや、より高い利益率を想定してプロジェクト事業計画を立案することなどの施策を講じております。 当社の資本の財源及び資金の流動性については、用地取得の競争環境が厳しくなる中で適正な資金水準の維持と財務の健全性を考慮した有利子負債のバランスを適切に保つことが非常に重要であると考えております。 今後につきましては、扱う物件数が増加していることや物件の竣工時期に偏重があることなどから、資金の流動性をより確保することが必要であるため、適切な資金計画のもと、金融機関からの機動的な運転資金の確保に向けた取引金融機関の増加の検討をしております。 その結果、売上高は14,905,426千円(前年同期比19.9%増)、営業利益は1,342,133千円(同34.5%増)となりました。 注文住宅事業におきましては、物価上昇による実質賃金の低下、近年の建築費用の上昇による住宅販売価格の高騰等により、住宅着工戸数の前年割れが続く状況下で、消費者物価指数の上昇傾向が続き、住宅需要は低迷した状況が続いております。また、注文住宅につきましては、契約の締結から着工・竣工までが通常長期間に及ぶため、売上実績に反映されるまでタイムラグが生じることになります。こうした状況下ではありますが、受注棟数、引渡棟数が、前年同期比で増加という結果となり、原価上昇分についても、請負価格に転嫁できたことから、売上総利益率も上昇基調となっております。 その結果、売上高は2,529,756千円(前年同期比13.6%増)、営業利益は145,725千円(同4.2%増)となりました。 その他事業の中古マンションのリノベーション事業につきましては、中古マンション等を1戸単位で仕入れ、内装のリフォーム工事を行った後に販売を行っております。このリノベーション事業は、将来の事業展開に備えて継続してまいりますが、本格的に事業化するためには、更にノウハウの蓄積を行う必要があるものと見込まれます。当事業年度の販売実績は1件となりました。 その結果、売上高40,991千円(前年同期比63.7%減)、営業損失は28,209千円(前年同期は営業損失22,864千円)となりました。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因 当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、法的規制、自然災害等のリスクなどがあります。なお、各々の内容については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 ④ キャッシュ・フローの状況の分析・資本の財源及び資金の流動性 当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金または、借入により資金調達することとしております。また、運転資金の効率的な調達を行うため取引銀行と当座貸越契約を締結しております。 当社の運転資金需要のうち主なものは、事業用地等の取得に係るプロジェクト資金や、住宅建築に係る材料費及び外注費のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。 なお、当事業年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は4,922,001千円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は3,145,343千円となっております。 当社は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案するよう努めておりますが、特に主要な事業である分譲住宅事業において、いかに立地の良い土地を適正な価格で数多く仕入れることができるかを最重要課題のひとつとしており、当社の属する不動産・住宅業界が特有なビジネス環境の変化に影響を受けやすいことを鑑みますと、事業用不動産等の取得に係るプロジェクト資金の調達を機動的かつ安定的に行う必要があるとともに、事業環境変化のリスクに備えるため資金調達手段の多様化を図る必要があると認識しております。 分譲住宅会社はその調達に当たり、プロジェクトの期間に応じた短期借入での調達が一般的であり、当社も短期を中心とした資金を調達しております。 なお、キャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

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