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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ジグザグ

zig-zag,Inc.340A · Growth · 情報・通信業

国内ECサイトと世界228の国と地域を結ぶ越境ECプラットフォーム。ECサイトにJavaScriptタグを1行追加するだけで、海外販売を最短1日で開始できる。

概要

株式会社ジグザグは、国内ECサイトと海外カスタマーを結ぶ越境ECプラットフォームを提供する情報通信企業である。2015年の創業以来、「WorldShopping」と「WorldShoppingBIZ」の2つのサービスを通じて、言語・物流・決済の壁を解消し、世界228の国と地域への販売を可能にしている。2025年5月期の売上高は14.1億円、取扱高(GMV)は64.7億円に達し、同年3月には東京証券取引所グロース市場に上場した。従業員数は53名。

JavaScriptタグ1行で実現する越境販売

ジグザグの中核は、国内ECサイトにJavaScriptタグを1行追加するだけで、海外カスタマー向けの購入代行・国際物流・多言語サポートを一気通貫で提供する点にある。海外カスタマーは国内ECサイト上で商品を選択し、そのまま購入まで完了できる。ECサイト運営者は通常の受注処理のまま海外販売が可能となり、導入後最短1日で228の国と地域への出荷に対応する。2025年5月期の月間Activeショップ数は1,303店舗で、前年同期比152店舗増加している。

海外顧客手数料と国内月額課金の二段階収益

収益は2つの源泉から成る。海外カスタマー向け「WorldShopping」では、商品代金・送料に加えて購入代行手数料を顧客から徴収する。国内EC向け「WorldShoppingBIZ」では、初期費用3万円、月額5千円の定額利用料を課す。海外カスタマーが負担する手数料が売上の大部分を占め、2025年5月期の海外売上高比率は95%に達した。国内売上はショップからの月額利用料が中心であり、コスト構造上、取扱高の拡大がそのまま収益拡大に直結するビジネスモデルである。

アジアと北米が牽引する地域別構成

2025年5月期の地域別売上高比率は、アジアが53.2%、北米が30.1%、その他(欧州・オセアニア等)が16.7%である。アジアの主要販売国は香港、台湾、韓国、中国及び東南アジア諸国で、北米では米国が中心となる。特に台湾を中心とする中華圏でのマーケティング強化により、インフルエンサー広告などを通じて認知拡大を図っている。世界170以上の国と地域への販売実績を持ち、累計70万件以上の注文を処理したオペレーション基盤が競争力の源泉となっている。

成長を支えるリピート顧客と導入ショップ

サービスの定着度を示す指標として、月間リピートカスタマー数は2021年5月期の1,785人から2025年5月期には5,940人へと3倍以上に増加した。月間Activeショップ数も同期間で384店から1,303店に拡大している。これらの指標の伸びは、越境EC市場の拡大とともに、既存顧客の再購入率向上が寄与している。取扱高(GMV)は2021年5月期の16.8億円から2025年5月期には64.7億円へと年率約40%で成長しており、単一セグメント事業ながら着実に規模を拡大している。

業界の中での役割は越境ECプラットフォーム提供企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
15億円
営業利益
3億円
営業利益率
20.0%
純利益
2億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01海外カスタマー主力

海外カスタマー向けに、国内ECサイトでの購入代行と海外配送を提供。多言語サポートや各国の決済手段に対応し、ECサイト内でシームレスに購入できる。

主な製品・サービス1
WorldShopping
海外カスタマー向けの購入代行サービス。国内ECサイトで商品を選び、当社が購入代行と海外配送を行う。多言語サポートや多様な決済手段を提供。

02国内ECサイト主力

国内ECサイト事業者向けに、海外販売を可能にする越境EC支援サービスを提供。タグ追加のみで導入でき、国内オペレーションを変えずに海外販売を開始できる。

主な製品・サービス1
WorldShoppingBIZ
国内ECサイト向け越境EC支援サービス。ECサイトにJavaScriptタグを追加するだけで、海外販売に必要な機能を提供。最短1日で導入可能。

製品と技術

海外カスタマー向け購入代行「WorldShopping」

「WorldShopping」は、海外カスタマーが国内ECサイトで商品を購入する際に、言語サポート・決済代行・国際配送をワンストップで提供するサービスである。海外カスタマーはECサイト上で直接商品を選択し、ジグザグが発行する決済ページで支払う。決済手段はAlipay、銀聯、PayPal、海外版Amazon Pay、後払い「AFTEE」、WeChat Pay、NAVER Payなど多様に対応。ジグザグが購入者として国内ECサイトに注文し、自社倉庫へ配送された商品を再梱包して海外へ発送する。カスタマーサポートは多言語で対応し、購入から配送まで一貫して管理する。累計70万件以上の受注実績を持ち、2025年5月期の月間リピートカスタマー数は5,940人に達している。

国内EC向け越境支援「WorldShoppingBIZ」の導入容易性

「WorldShoppingBIZ」は、国内ECサイト運営者が海外販売を開始するための支援サービスである。最大の特徴は導入の簡便さで、ECシステムに1行のJavaScriptタグを追加するだけで機能が有効化される。ECカート事業者と連携したシステム(カラーミーショップ、ecbeing、Eストアー等)では管理画面から操作可能で、データ連携やシステム改修は一切不要。導入後最短1日で世界228の国と地域への販売が可能になる。料金は初期費用3万円、月額5千円の固定制で、小規模事業者でも手を出しやすい価格設定となっている。海外からの注文はジグザグ名義で発生するため、国内ECサイトは通常の国内配送業務のみで対応でき、多言語サポートや国際物流はジグザグが負担する。

アクセス分析と広告最適化のデータ基盤

ジグザグは越境ECのバリューチェーン全体をカバーする機能を段階的に追加している。2020年11月に提供開始した「ショップダッシュボード」は、海外カスタマーのアクセス元や購入行動を分析できるツールで、β版から正式版へと進化している。2024年7月にはMeta Platforms, Inc.と広告最適化のための越境ECコンバージョンデータ共有スキームを開発し、海外カスタマーへのリーチを効率化。さらに2025年5月には訪日インバウンド向け「インバウンドナビ」をリリースし、実店舗への誘導を支援する新機能を追加している。これらのデータ機能は、集客からリピート購入に至るまでの循環を強化し、ECサイトの海外売上拡大を継続的に支える役割を果たしている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

高収益で急成長、SaaS特化のニッチ戦略

当社は情報・通信業界でSaaSサービスを提供する新興企業であり、売上規模は15億円と小さいものの、営業利益率20%と高い収益性を誇る。同業他社であるソラコムやハッチ・ワークと比較しても、収益率は突出している。近年の売上成長率も高く、データ活用やクラウド需要の高まりを背景に急成長を遂げている。しかし、規模が小さいため、競合の参入や顧客依存度の高さが課題となる。

強み

  • 営業利益率20%と業界平均を大きく上回る収益性。
  • 売上が短期間で増加し、成長性が高い。
  • 特定分野に特化し、競合との差別化が可能。
  • ソラコム等と比べ、高い収益率を実現。

課題

  • 売上規模が小さく、資金力や人材面で課題。
  • 特定顧客への依存度が高く、契約喪失のリスク。
  • SaaS市場の成長に伴い、新規参入が増加。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がジグザグ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで2番目にあたる。

#企業時価総額PER
14445リビン・テクノロジーズ26億円17.0倍
2340Aジグザグ25億円11.2倍
35618ナイル25億円
4149Aシンカ25億円
54069BlueMeme25億円20.2倍
6519Aベーシック25億円8.6倍
74387ZUU25億円
89423フォーバル・リアルストレート25億円14.8倍
93802エコミック24億円20.7倍
10304Aフォルシア24億円49.8倍
114260ハイブリッドテクノロジーズ24億円696.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

購入代行サービス会社として東京都渋谷区に創業

2015年6月、ジグザグは購入代行サービスを目的として東京都渋谷区神宮前に設立された。創業時の事業は、海外顧客が日本のECサイトで購入したい商品を代わりに買い付け、国際発送する個人輸入代行型のサービスだった。この時期に、国内ECサイトと海外顧客の間に存在する言語・決済・物流の障壁を、自社が仲介することで解消するビジネスモデルの原型が形成された。

「WorldShopping」へのリブランディングとサービス拡充

2016年4月、越境サービス「Worldshopping.global」をリリース。翌2017年8月には、海外カスタマー向け購入支援サービスを「WorldShopping」、国内ECサイト向け越境EC支援サービスを「WorldShoppingBIZ」としてリブランディングした。同時に、ECサイトへの導入を簡素化する「WorldShoppingBIZチェックアウト」を提供開始。これにより、タグ1行での導入が可能となり、サービス拡大の基盤が整った。2018年1月には本社を現在の渋谷区桜丘町に移転している。

ECカート事業者との提携で導入チャネルを拡大

2019年5月、カラーミーショップ アプリストア向けに「WorldShoppingBIZ for カラーミーショップ」を提供開始。2020年3月にはAmazon Payと業務提携し、海外版Amazon Payを決済手段に追加した。2022年3月には「WorldShoppingBIZ for Cart」シリーズを発表し、株式会社インターファクトリー、GMOメイクショップ株式会社と資本業務提携を実施。同年4月には株式会社コマースOneホールディングス、8月には株式会社ecbeing、10月には株式会社Eストアーと相次いで業務提携を結び、主要なECプラットフォームに自社サービスを組み込む戦略を加速させた。

決済手段の多様化と不正防止機能の強化

越境ECでは地域ごとの決済手段対応が不可欠である。ジグザグは2020年に海外版Amazon Pay、2022年10月にアジア圏向け「Alipay+」、2023年7月に台湾向け後払い決済「AFTEE」、2024年4月に「WeChat Pay」と「NAVER Pay」を順次導入した。また、2018年10月には海外アクセスによる不正決済防止機能「セキュア・ペイメント」をリリースし、安全な取引環境を整備。2023年3月には格安国際宅配便サービス「ECMSスタンダードEXPRESS」を導入し、物流コストの低減を図っている。

東京証券取引所グロース市場への上場

2025年3月、ジグザグは東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場時の資金調達により、資本金は308百万円、資本準備金も同額増加し、自己資本比率は20.3%から52.4%へと改善した。上場後初の決算となる2025年5月期は、売上高14.1億円(前期比27.7%増)、営業利益3.2億円(同45.9%増)と好調な業績を記録している。同年5月には、訪日インバウンド向け店舗誘導最適化サービス「インバウンドナビ」の提供を開始し、事業領域を拡大し始めている。

年表21件を開く

2010年代

  • 2015年6月創業購入代行サービスを目的として、株式会社ジグザグを東京都渋谷区神宮前に設立
  • 2016年4月国内ECサイトと海外カスタマーを繋ぐ越境サービス「Worldshopping.global」をリリース
  • 2017年8月海外カスタマー向け購入支援サービス「WorldShopping」と、国内ECサイト向け越境EC支援サービス「WorldShoppingBIZ」にリブランディング 同時に、ECサイトへの導入を簡素化した「WorldShoppingBIZチェックアウト」をリリース
  • 2018年1月本社を東京都渋谷区桜丘町へ移転
  • 2018年10月海外アクセスによる不正決済防止機能「セキュア・ペイメント」をリリース
  • 2019年5月「カラーミーショップ アプリストア」(※)向けに「WorldShoppingBIZ for カラーミーショップ」を提供開始

2020年代

  • 2020年3月Amazon Payと業務提携し、決済手段に「海外版Amazon Pay」を導入
  • 2020年11月海外カスタマーのアクセス・購入分析を可能にする「ショップダッシュボード」β版提供開始
  • 2022年3月「WorldShoppingBIZ for Cart」シリーズ発表 株式会社インターファクトリー、GMOメイクショップ株式会社と資本業務提携を実施
  • 2022年4月株式会社コマースOneホールディングスとの資本業務提携を実施
  • 2022年8月株式会社ecbeingと業務提携を実施
  • 2022年10月株式会社Eストアーと業務提携を実施 決済機能にアジア圏向け「Alipay+」を導入
  • 2023年3月格安国際宅配便サービス「ECMSスタンダードEXPRESS」を導入
  • 2023年7月台湾向け後払い決済サービス「AFTEE」を導入
  • 2024年4月決済機能に「WeChat Pay」「NAVER Pay」を導入
  • 2024年7月Meta Platforms,Inc.と広告最適化のための越境ECコンバージョンデータ共有スキームを開発
  • 2025年3月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2025年5月訪日インバウンド向け店舗誘導最適化サービス「インバウンドナビ」の提供を開始
  • 2026年5月M&A台湾に完全子会社、吉克査克股份有限公司を設立。
  • 2026年7月STORES株式会社と業務提携を実施
  • 2026年7月W2株式会社と業務連携を実施

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/5期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    国内ECサイトへのサービス浸透

    「タグ1行で言語・決済・物流の課題を解決できる」という強みを活かし、ECカート事業者等のパートナーとの連携強化により「WorldShoppingBIZ」の導入ショップを拡大する。

  2. 02

    バリューチェーンの機能拡充

    集客から購入・配送・サポートまでのバリューチェーンをデザインし、海外カスタマー向けマイページ機能の提供などを通じて、越境ECプラットフォーム内で顧客とECサイトの繋がりを強化しリピートを促進する。

  3. 03

    業務オペレーションのスケール化と効率化

    国内外の委託先と連携して柔軟なスケールアップ体制を構築し、データ活用とテクノロジーにより最適化・効率化を進める。

  4. 04

    ターゲット市場の拡大

    海外ECサイトへの事業展開(M&Aや提携含む)と、エンタメ・ホビー関連ECサイトへの展開強化を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で60人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は604万円で、1期前と比べて+4.2%平均年齢は38.8歳、平均勤続年数は3.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2025年5月58037.93.253566
2026年5月60438.83.760500

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都渋谷区18百万円
越境ECプラットフォーム事業
印西倉庫 — 千葉県印西市7百万円
越境ECプラットフォーム事業
主な関係会社
  • 国内
    吉克査克股份有限公司
    台北市松山區 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は15億円営業利益3億円前期と比べると増収増益で、売上が+7.1%、利益が+0.0%。

売上高
+7.1%
15億円
営業利益
+0.0%
3億円
純利益
+0.0%
2億円
営業利益率
20.0%
前期比 -1.4%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高18億円15億円
営業利益2億円3億円
純利益1億円2億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

半期ごとの推移

2期分

直近は2026年下期で、売上は8億円、営業利益は2億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2026年上期7114.31
2026年下期8225.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2021年5月期からの6期で、売上は4億円から15億円へ3.8倍に増えた。直近期の営業利益率は20.0%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2021年5月400
2022年5月6−1−1
2023年5月800
2024年5月112218.22
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2025年5月143321.42
台湾に完全子会社、吉克査克股份有限公司を設立。
2026年5月153320.02

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高15億円のうち、営業利益として残るのは3億円20.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の13.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金33.3%5億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金46.7%7億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益20.0%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
66.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+11.6pt
20.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+6.7pt
13.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.6pt
16.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
35.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2026年5月期は営業CFが4億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は17億円で、売上の13.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2023年5月00002
2024年5月50057
2025年5月206215
2026年5月4−20217

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2026年5月期の総資産は26億円。このうち返さなくてよい自己資本が14億円で、自己資本比率は53.0%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年5月51419.9
2022年5月6066.7
2023年5月71612.3
2024年5月1231020.3
2025年5月21111052.4
2026年5月26141253.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳
現金及び預金
20億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
12億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
95
/ 100
安定性自己資本比率35 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中102位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中404位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
16.6%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
20.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
53.0%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
7.1%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥319で、1年前と比べて-41.8%過去52週の値幅のなかでは7%の位置にある。

¥319-0.3%1ヶ月+5.3%1年-41.8%時価総額25億円
過去52週の値幅
安値¥299高値¥570

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.2倍
PER (会社予想)18.0倍
PBR1.80倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は52週安値299円に接近し、8/12終値310円。直近1ヶ月で-13.17%、1年間で-48.79%と大幅下落。25日線320.56円、75日線340.09円を下回り、下降トレンドが明確。出来高は7月6日に187,300株と急増しその後も高水準、8月は5,000〜22,300株で推移。200日線372円からも乖離しており、下値模索の展開が続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 76/100)

PER10.22倍は業界平均30.53倍を大幅に下回り、PBR1.75倍も平均3.59倍より低い。ROE36%と極めて高く、収益性は優秀。無配当だが、成長投資に資金を振り向けている。今期予想PER17.4倍と上昇見込みだが、現在の評価は割安圏。売上高は堅調に伸びており、収益基盤は強固。ただし、配当がない点は投資家によっては評価が分かれ、株主還元の欠如が今後の課題となる可能性がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.2倍47.9倍
PER (予想)18.0倍
PBR1.80倍2.96倍
ROE16.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

高成長・高利益率ながら、時価総額が7億円と小さく、株価は1年で半減している。強気派は、SaaSモデルによる高い収益性と成長余力を評価し、今後業績が拡大すれば株価の回復が期待できるとみる。弱気派は、競合の参入や技術進歩の速さ、売上規模がまだ小さく収益の安定性に欠けると指摘する。

プラスに働く材料7
  • 高成長

    2023年5月期の売上高8億円から2026年5月期15億円へ倍増見込み。

  • 高利益率

    営業利益率は20%前後を維持。

  • 株価急落

    1年で50%下落、市場の過剰反応で割安に。

  • 2026年5月期売上高15億円、3期連続増収2026年5月期影響

    売上高は11億円→14億円→15億円、増収基調が継続。

  • ROE36%と高収益構造継続影響

    自己資本利益率36%、PBR1.75倍と資本効率は高い。

  • 実績PER10.26倍と割安水準継続影響

    時価総額7億円に対し実績PER10.26倍、予想PER17.5倍との差が割安感。

  • 営業利益率20%超の高水準継続影響

    直近期の営業利益率21.43%、2026年5月期は20%と高収益を維持。

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    データ解析市場は新興企業が多く、差別化が難しい。

  • 業績の不確実性

    売上高15億円と規模が小さく、成長持続に疑念。

  • 赤字リスク

    利益率は高水準だが、投資拡大で悪化の可能性。

  • 予想PER17.5倍と来期減益懸念決算発表後影響

    予想PER17.5倍は実績10.26倍の約1.7倍、収益悪化を織り込む。

  • 無配当で株主還元がゼロ継続影響

    配当利回り0%、株主への利益還元がなく需給が細る。

  • 時価総額7億円の超小型株リスク継続影響

    時価総額7億円、浮動株が少なく売買不成立のリスク。

  • 1年で株価48.62%下落継続影響

    下落率48.62%と大幅安、戻り売り圧力が継続。

次の決算で確かめる点
MRR(月次経常収益)
SaaSの基盤指標で、安定収益の維持を示すため。
解約率
顧客の定着度を測り、長期収益の予測に重要。
導入社数
顧客基盤の拡大状況を示し、成長性を測る。

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ2,321人。区分でいちばん多いのは個人・その他75.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が13.3%を占め、残る86.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年5月%2026年5月%
個人・その他70.375.3
事業法人13.711.4
証券会社8.87.5
外国法人4.93.6
金融機関2.11.9
外国人個人0.30.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01仲里 一義18.35
02仲里 亜美9.86
03株式会社Zカンパニー9.28
04八木 正好5.09
05株式会社SBI証券4.55
06札本 真介2.60
07MICイノベーション4号投資事業有限責任組合2.27
08BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRIMAN(LUXEMBOURG)SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS - DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE (常任代理人 株式会社三井住友銀行)1.82
09松本 浩介1.74
10木村 寿人1.73

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で+9%、1株純資産は2期で+15%。直近期のROEは16.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2021年5月283.8
2022年5月−669
2023年5月874.5
2024年5月2896.2
2025年5月4015436.017.2
2026年5月3017716.612.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/5期の役員報酬は総額54百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
仲里一義代表取締役522,143,125
鈴木賢代表取締役4935,265
松本浩介取締役59135,000
長山元彦常勤監査役43300
佐々木義孝監査役52100
吉羽真一郎監査役52
髙橋元弘50

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3333311
社外取締役421215

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,835字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは「世界中のワクワクを当たり前に」をミッションに掲げ、海外カスタマー向け購入支援サービス「WorldShopping」と、国内ECサイト向け越境EC支援サービス「WorldShoppingBIZ」からなる越境ECプラットフォームをワンストップで提供するテクノロジーカンパニーです。なお、当社グループの事業は越境ECプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 「世界中の欲しいに応える、世界中に想いも届ける」ために、Eコマースにおける国境の壁をフラットにして、国内ECサイトと世界228の国と地域(※)のカスタマーを繋ぐサービスを提供しています。国内のローカルECサイトにも、実は海外カスタマーからのアクセスが存在します。しかし、言語・物流・決済の壁によって海外カスタマーが欲しい商品を購入できていないという課題があります。同時に、国内ECサイトの運営事業者にとって越境対応は、多言語カスタマーサポート、国際物流や不正決済対応等、その実現には非常に高いハードルが存在するという課題もあります。これら双方の課題を、ECショップのWebsiteに当社の発行するJavaScriptタグを1行追加するだけで必要な機能とオペレーションを一気通貫で提供することで簡単に解決し、導入後最短1日で世界228の国と地域への販売を可能としております。 (※)当社利用の配送キャリアにおける対応可能国と地域 当社が提供する「WorldShopping」と「WorldShoppingBIZ」は、両者が一体となって価値を提供するプラットフォームであり、具体的には「WorldShopping」が海外カスタマー向けの購入代行サービスであり、「WorldShoppingBIZ」は国内ECショップ向けに上記の「WorldShopping」の機能を設置可能とする越境EC対応サービスという構成となっています。 [事業系統図] 当社グループの事業系統図は以下のとおりとなります。 それぞれのサービスの特徴は、以下のとおりと考えております。 (1)海外カスタマー向け購入支援サービス「WorldShopping」 A)多言語カスタマーサポート、海外配送まで含んだフルサポートの購入代行サービス 海外対応していない国内ECサイトであっても当社が海外カスタマーから注文を受け付け、代わりに購入して海外配送まで提供しています。当社が間に入り多言語カスタマーサポートを提供すると共に、Alipay、銀聯、PayPal、海外版Amazon Pay、各国向けローカル決済、後払い決済等、海外カスタマーの利便性に配慮した多様な決済手段を提供することで、海外カスタマーは安心・安全に海外対応できていないECサイトの商品を購入することが可能になります。当社は、海外カスタマーから商品代金(送料を含む)、配送手数料及び購入代行手数料を受け取り、フルサポートのサービスを提供しています。 B)ECサイト内での自然な購入体験 従来の海外カスタマー向け個人輸入代行サービスは、ECサイトとは異なる購入代行専用サイトへ遷移して商品を選択したり、購入代行依頼フォームへの情報入力等、煩雑なステップを必要としていました。当社が提供するサービスでは、国内ECサイトを訪れた海外カスタマーは、当該ECサイト内で商品選択から購入までのすべてのプロセスを完了することができ、通常のECサイト利用と変わらない自然なカスタマー体験を実現しています。 C)ECサイト公認の信頼性 これまで、多くの海外カスタマーは海外対応していない国内ECサイトにアクセスした際に「諦める」か「個人輸入代行サービスを探す」手段しかありませんでした。いわゆる「個人輸入代行サービス」は非公認の民間サービスであり、前もって代金を決済することに海外カスタマーは少なからず不安を覚えます。当社の「WorldShoppingBIZ」はECサイトと正式に契約を締結している公認サービスであり、当該ECサイト内でサービスをシームレスに提供するため、非公認の個人輸入代行サービスと異なり、海外カスタマーは安心して購入することができます。 (2)国内ECサイト向け越境EC支援サービス「WorldShoppingBIZ」 A)最短1日で開始できる導入スピード ECサイト側がサービス開始に必要となるのは、ECサイトに当社の発行するJavaScriptタグを1行追加するという工程のみです。また、ECショップ構築サービスを提供するECカート事業者と連携したECシステムを利用する企業の場合は、カート管理画面より簡単な操作で導入が完了できます。データ連携やシステム改修は一切不要であり、導入後最短1日で世界228の国と地域への海外対応が可能になります。 B)国内オペレーションそのままで海外対応 「WorldShoppingBIZ」を通じた海外カスタマーからの注文は当社で受け付け、国内ECサイトでは当社名義で購入を行っています。つまり、国内ECサイト事業者から見れば当社は国内販売における一顧客にすぎず、通常業務のとおりに受注処理から当社が利用する外部倉庫に国内配送をするだけで販売ができる仕組みです。海外カスタマー向けの多言語カスタマーサポート、海外配送等は当社がすべて行うため、国内ECサイト事業者は通常の業務フローを一切変更する必要がありません。 C)気軽に申し込める価格設定 海外カスタマー向けの「WorldShopping」は海外カスタマーが送料や手数料を負担するビジネスモデルであるため、国内ECサイトの運営事業者にはそれらの費用が一切掛かりません。代わりに「WorldShoppingBIZ」の利用料が必要となりますが、少額かつ月額固定(初期費用3万円、月額5千円)で提供しており、小規模のECサイト事業者でも気軽に申込み頂ける設定にしております。 「WorldShoppingBIZ」利用ショップへは、海外からのアクセス、購買情報を一覧化できるダッシュボードを無償提供しております。また、海外販売を成長させるためのノウハウや機能を紹介すると共に、当社のショップサクセス部隊が売上拡大のための支援を実施しております。 当社グループ事業は、日本の人口減少による内需縮小や労働力減少という社会課題の解決策となるビジネスと考えております。縮小する国内市場においては、各事業者が越境ビジネスによって海外売上を獲得していくことが重要であり、当社グループ事業はそれを支えるインフラを担っております。2026年5月期における海外売上高比率は95%であり、地域別売上高比率は、アジアが53%、北米が29%、その他が18%となっています。アジア地域の主要販売国は香港、台湾、韓国、中国及び東南アジア諸国等が含まれます。また、その他地域には欧州、オセアニア等が含まれます。当社グループはこれまで世界170以上の国と地域へ販売実績があり、累計70万件以上の受注に対応してカスタマーサポートや配送オペレーションの実績があります。 当社グループの収益、各指標の推移は下記のとおりです。 なお、2022年5月期から2025年5月期までは単体ベース、2026年5月期は連結ベースの数値となります。 年度別の各指標の推移(2022年5月期~2026年5月期) 2022年5月期   2023年5月期   2024年5月期   2025年5月期   2026年5月期 取扱高(GMV) (千円) (注)1.   2,350,293   3,484,856   4,995,761   6,473,936   6,928,875 売上高(千円)(注)2.   559,634   802,021   1,106,229   1,412,184   1,500,339 月間Activeショップ数(Shop) (注)3.   549   864   1,151   1,303   1,335 月間リピートカスタマー数(人) (注)4.   2,379   3,050   5,075   5,940   6,306 (注)1.取扱高(GMV):Gross Merchandise Valueの略称です。海外送料も含めた「WorldShopping」の出荷ベースにおける決済総額、「WorldShoppingBIZ」の利用料及びその他売上の合計値となります。 2.売上高:連結損益計算書(単体の場合は損益計算書)上に表示される売上高です。「WorldShopping」の手数料、「WorldShoppingBIZ」の利用料及びその他売上の合計値となります。 3.月間Activeショップ数:「WorldShoppingBIZ」導入ショップのうち、当月に海外売上実績があるショップ数です。表中の数字は第4四半期の平均値となります。 4.月間リピートカスタマー数:当月に「WorldShopping」を利用するカスタマーのうち、過去12か月以内にリピート利用実績があるカスタマー数です。表中の数字は第4四半期会計期間の平均値となります。 「WorldShoppingBIZ」導入年度毎に分けた取扱高(GMV)の推移
経営方針・対処すべき課題3,397字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは「世界中のワクワクを当たり前に」をミッションに掲げ、「世界中の欲しいに応える、世界中に想いも届ける」ためのインフラとなり、社会の発展に貢献していくことを目指します。 (2) 経営戦略等 当社グループは「世界中の欲しいに応える、世界中に想いも届ける」サービスを実現するため、世界中のカスタマーと国内ECサイトと常に向き合い課題に応じたソリューションを提供しています。テクノロジーの進歩によって、今後更に国境の壁がなくなる中、増加し続けるニーズと複雑化する課題に応え続けるために、以下の事項を中長期での成長戦略としております。 ①国内ECサイトへのサービス浸透 当社グループは「タグ1行で言語・決済・物流の課題を解決できる」というサービスの強みを活かして、日本国内で「WorldShoppingBIZ」の導入ショップを拡大しております。成長が続く市場において、ECカート事業者等のパートナー事業者との連携を更に強化することでWin-Winの関係を構築し、更なるサービスの浸透を図ります。 ②海外カスタマーとECサイトを繋ぐバリューチェーンに沿った機能拡充 当社グループは「海外カスタマーとECサイトを気持ちよく繋ぐ」をコンセプトにして、プロダクト・サービスを開発しております。集客から購入・配送・カスタマーサポートまでの一連のバリューチェーンをデザインすると共に、リピートを通じてその価値が循環するように取り組んでいきます。現在、ECサイト向けに海外カスタマーのアクセス・購入分析を可能にする「ショップダッシュボード」を提供しており、今後は海外カスタマー向けにマイページ機能を提供していきます。これらを通じて、当社が提供する越境ECプラットフォーム内でより多くの海外カスタマーとECサイトが繋がり、ECサイトのファンが増えていく仕組みを構築することで、更なる事業成長を目指していきます。 ③業務オペレーションのスケール化と、テクノロジーを活用した最適化・効率化 当社グループは物流・購入・カスタマーサポート業務等について、国内外の委託先と連携してスケールアップに柔軟に対応できる体制を構築しています。 また、スケールアップにより得られるデータ活用にも中長期的に注力していきます。当社サービスでは、国や地域の特性に応じた海外カスタマーの興味関心(Interest)や購買行動(Action)に関するデータと、各ECショップの商品販売データが関連付けられて蓄積されるという独自の強みを持っています。これらのデータを循環させることでカスタマー、ECショップ、そして当社を含むエコシステム全体の価値をさらに高めると共に、テクノロジーの活用により最適化と効率化を実現していきます。 ④ターゲット市場の拡大 イ 海外ECサイトへの事業展開 当社は現在、日本国内のECサイトに対して世界中のカスタマーに向けた支援事業(Japan to Global)を提供しています。一方で世界各国には日本とは異なる魅力あるブランドやECサイトが多く存在しています。海外ECサイトへの事業展開は、市場環境や競争環境を考慮のうえ、自社での進出の他にM&Aや事業提携、またはそれらの組み合わせ等を含めて、柔軟なアプローチを検討していく方針です。 ロ エンタメ・ホビー商材の強化 当社が提供するWorldShopping BIZは、ファッション関連のECサイトを中心に利用されています。一方で海外からは日本のエンタメ・ホビー関連商材への強い人気があるため、商品カテゴリーとしてエンタメ・ホビー関連のECサイトへの展開を強化していく方針です (3) 経営環境 ①越境EC市場の概況 当社が事業を行う越境EC市場では、新型コロナウイルスによる渡航制限下において、国境を越えた購買体験が当たり前になるという変化が起きました。海外販売へ取り組む事業者の意識が高まり、渡航制限解除後も市場拡大が続いています。今後もデジタル化の更なる進展によって、特に日本では他国より低いEC化率の改善が見込まれる他、消費者の視点では、アジア圏を中心に所得水準の向上に伴う購買力増加によって市場拡大が見込まれています。また、訪日インバウンド旅行客の増加は旅アト消費に繋がる効果も期待されています。2022年12月eMarketer公表データによれば、世界の国内向けBtoC EC市場規模は、2022年の5.4兆ドルから2026年には7.6兆ドルへ成長すると予測されています。一方で、Facts&Factors発表データ(2021年推計値)によれば、世界の越境EC市場規模は2021年の0.7兆ドルから2030年に7.9兆ドルまで成長し、越境EC市場が国内向けBtoC EC市場を上回ると見込まれています。越境EC市場がより高い成長を実現すると予測される背景には、消費者目線で捉えれば自国にない商品への購買欲求の増大、自国よりも安価な購入機会の増加を通じて越境EC市場の認知度が上昇すると考えられるためです。また、EC事業者目線では、自国以外の顧客への販売機会増加、越境販売を容易にする物流サービスや支援サービスが充実すると考えられるためです。 その中で、当社が提供する越境ECプラットフォーム事業は、日本国内のECサイトを訪れた海外カスタマーへの購買体験を提供しており、海外カスタマーの主な所在国はアジアが約50%、北米が約30%という特徴を有しています。 訪日インバウンド旅行客の継続的な増加と、アジア圏カスタマーの購買力向上は当社に追い風になっていくと想定しております。また、2022年6月eMarketer公表データによれば、日本のEC化率12.9%は他の主要国(中国45.3%、英国35.9%、韓国30.1%)と比べて低い水準であり、日本政府が掲げるデジタル化推進の潮流も中期的にプラスの影響を及ぼすと考えています。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①継続的なサービス強化 当社の事業が今後も高い成長率を持続していくために、海外カスタマー及びECショップにおける課題やニーズを的確に把握して、積極的にサービスの向上や機能強化を行うことが必要不可欠であると考えております。また、取扱高(GMV)が増加した場合も迅速な配送を実現するための体制強化が必要であると考えております。 ②優秀な人材の確保と育成 技術開発の革新スピードは早く、新たなサービスや競合他社がクロスボーダー領域に参入してくる可能性は高いと考えております。当社では、競合との優位性の確保及び事業の拡大を迅速に行うために全方位において優秀な人材の確保が必須と考えております。迅速な開発、物流強化、カスタマーサポート及び安定した組織拡大のために人材の確保と体制整備を行ってまいります。 ③内部管理体制の強化 当社は成長段階にあり、業務運営の効率化やリスク管理のための内部管理体制の強化が重要な課題であると認識しております。また、国内及び海外の諸法令について継続的にアップデートし、適切に対応できる体制維持も、重要な課題となります。このため、当社としては、コーポレート部門の整備を推進し、外部専門家との連携を含めコーポレート・ガバナンスを充実していくことで、経営の公正性・透明性を確保し、リスク管理の徹底や業務の効率化を図ってまいります。 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社のコーポレート・ミッションの実現及び持続的な成長と企業価値向上を表す指標として、売上高(※)及び営業利益を経営上重要な指標として位置付けております。 また、売上高の達成状況を判断する上で、取扱高(GMV)・月間Activeショップ数・月間リピートカスタマー数を重要な指標としております。各指標の定義は「第1 企業の概況 3 事業の内容」をご参照下さい。 (※)手数料収入等から構成されるもの
事業等のリスク5,471字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経営の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に係る事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。当社グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努めてまいります。 (1)事業環境に関するリスクについて ①越境EC市場について (発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:中) 当社グループが事業を行う越境EC市場では、デジタル化の更なる進展によって、特に日本では他国より低いEC化率の改善が見込まれる他、消費者の視点ではアジア圏を中心に所得水準の向上に伴う購買力の増加が見込まれ、また訪日インバウンド旅行客の旅アト消費等を背景に安定成長が見込まれています。Expert Market Research発表データ(2025年推計値)によれば、世界の越境EC市場規模は2024年の1.0兆ドルから2034年に7.9兆ドルまで成長し、越境EC市場が国内向けBtoC EC市場を上回ると見込まれています。当社グループはその成長市場の中で独自のポジションを構築して事業展開していく計画です。しかしながら、今後の経済情勢や景気動向その他想定外の理由により、短期的に市場成長が鈍化する場合、若しくは急激な市場変化に当社が適切に対応できない場合は、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。これらのリスクを低減するために、当社グループでは早期にリスクを認識して事業戦略を柔軟に転換できるよう努めてまいります。 ②海外カスタマーの嗜好、購買行動等の変化について (発生可能性:低 時期:長期的 影響度:中) 当社グループの事業は、国内EC事業者と海外カスタマーを直接繋ぐサービスであり、現在は主にオウンドECサイトで販売されている様々な商材を取扱っております。従来から存在する大手マーケットモール型のサービスに対して、今後は消費者の多様なニーズに応えるために、オウンドECサイトを起点とするサービスや、小規模な商材特化型マーケットプレイスが拡大していくと見込んでおりますが、海外カスタマーの嗜好、購買行動等が想定とは異なる場合は、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。当社グループサービスはマーケットモール型にも対応可能であるため、早期にリスクを認識して事業戦略を柔軟に転換できるよう努めてまいります。 ③技術革新について (発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループが事業を展開している越境EC市場では、技術革新や顧客ニーズの変化のスピードが非常に早く、事業者はその変化に柔軟に対応する必要があります。当社グループでは海外も含めて積極的に情報を収集し、最新の技術や市場環境の変化に迅速に対応できるよう努めております。しかしながら、当社グループが技術革新や顧客ニーズの変化に対応できない場合、または変化の対応のためのシステムや人件費に多くの投資を要する場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ④為替及びマクロ環境リスクについて (発生可能性:中 時期:特定時期なし 影響度:中) 当社グループは、アジア、北米等の海外カスタマー向けにサービスを提供しておりますが、取扱商品である日本国内ECサイトの商品は円貨建てにて決済がなされています。当社グループ自身が直接的な為替変動によるリスクを負うことはありませんが、著しい為替変動が生じる場合は外貨建てベースでの海外カスタマーから見た商品価格が大きく変動するため、一時的に海外カスタマーの購買行動に影響を及ぼす可能性があります。また、海外での景気後退、政情変化、法規制等の変更、テロ・紛争等の発生、感染症等の流行や災害の発生等によって海外カスタマーの購買行動に変化があった場合も、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。当社グループはこれらのリスクを低減するために、常に情報収集と迅速な対応策の実施に努めております。 ⑤競合環境について (発生可能性:中 時期:特定時期なし 影響度:中) 当社グループの事業領域においては、JavaScriptタグ1行で越境販売を可能にするテクノロジーと、強固なオペレーション体制が必要であるため一定の参入障壁がありますが、国内外で類似サービスを提供する事業者が存在します。越境EC市場は拡大を続ける見通しですが、今後の事業拡大において競合環境が激化した場合は、サービスレベル向上のための追加投資や販促活動の強化等によるコスト増加を通して、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。なお、当社グループでは海外対応できていない自社ECサイトへのサービス提供を強みとして、顧客のユーザビリティ向上や、顧客とECサイトをスムーズに繋ぐ点に価値を置き、差別化を追求しております。更にそれらを補強する知財戦略に創業期から取り組み、国内外で重層的に権利化をすることで優位性の維持に努めております。 (2)事業内容及び当社グループサービスに関するリスクについて ①法的規制等について (発生可能性:低 時期:長期的 影響度:大) 当社グループの事業は、「個人情報の保護に関する法律」、「万国郵便条約に基づく禁制品(輸出禁制品)」「税法」等の規制を受けており、また取り扱う商品により「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」、「酒税法」「食品衛生法」等の規制を受けております。「製造物責任法」については、原則としてEC事業者若しくは製造業者が規制対象となります。 当社グループでは、国内外の弁護士や税理士等との定期的な情報交換を通じて、積極的な情報収集及び対応を検討して、リスクが顕在化する前に対策を取るように努めております。 しかしながら、今後、各国各省庁等における現行の法解釈に何らかの変更が生じた場合、若しくは法改正や新たに当社グループの事業または営業方法を規制する法律等が制定・施行され、当社グループが適切に対応できない事態が生じた場合は、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ②個人情報の管理について (発生可能性:中 時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループは事業を通じて取得した個人情報を保有しております。個人情報の管理は重要な責務と認識しており、厳重なアクセス管理を行うと共に、各種不正アクセス防止対策を行い、ネットワークセキュリティの向上に取り組んでおります。また国内外の個人情報保護法の規制やグローバルなデータプライバシー規制動向を継続的にモニタリングし、個人情報の取り扱いについて「プライバシーポリシー」を定め、運用しております。個人情報の取り扱いについてマニュアルを定め、役職員への定期的な研修を通じて、情報管理体制の強化を図っております。 しかしながら、不測の事態により個人情報が漏洩する可能性は否定できず、そのような事態が発生した場合は当社の風評低下によるサービス利用者の減少や、当社グループへの損害賠償請求等が発生し、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (3)事業運営体制に関するリスクについて ①業務提携について (発生可能性:低 時期:長期的 影響度:小) 当社グループは事業拡大のためのECショップ構築ツールを提供するECカート事業者等の外部企業との連携は重要な経営戦略の一つと考えております。提携企業における事業戦略の変更等に伴って提携関係の維持が困難となった場合や、当社グループの計画に沿った顧客の導入及び立上げが困難となった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。これらのリスクを低減するために、当社では特定の提携企業に集中して依存度が高まることのないよう事業展開をすることと共に、各提携先との良好な関係構築に努めております。 ②人材の確保及び育成について (発生可能性:中 時期:長期的 影響度:中) 当社グループは今後の事業拡大の中で、高品質かつ安定的なサービス提供及び更なる競争力の向上を実現するには、国籍を問わず優秀な人材を継続的に採用すると共に、育成・維持に努めていく必要性を強く認識しております。当社グループでは社員紹介の推奨や採用広報活動の強化等、採用方法の多様化を図ると共に、多国籍な人材を受け入れるための福利厚生を充実させることを通じて、優秀な人材の確保と維持・育成に努めていますが、当社グループの計画に沿った採用・育成ができない場合には当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ③外部委託について (発生可能性:中 時期:長期的 影響度:中) 当社グループは物流業務や購入業務等の一部について、海外委託先を含め外部委託を活用して業務の効率化を図っています。現在、これらの外部委託先との関係は良好ですが、外部委託先の事業環境悪化等により委託手数料が高騰した場合や何らかの事情により外部委託先のサービス提供が困難になった場合等には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、これらのリスクを低減する目的及び今後の事業拡大に備えて、オペレーションの一部自動化や、事業継続の観点で代替先の確保等を進めています。 ④内部管理体制について (発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:中) 当社グループは企業価値の最大化のため、コーポレート・ガバナンスの強化を重要な経営課題と考えております。業務の適正化及び財務報告の信頼性を確保するため、内部統制が有効に機能する体制を整備運用しておりますが、事業の急速な拡大等により、十分な内部管理体制の構築が追いつかず、適切な事業運営が困難となり当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。当社では、事業規模の拡大に応じた人員体制の強化、及び業務プロセスの標準化・効率化を継続的に推進することで、内部統制機能の有効性を維持向上させるよう努めております。 ⑤知的財産等について (発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:中) 当社グループは運営する事業に関する知的財産権の取得に創業期から継続的に努め、当社グループが用いる商標・技術等について慎重に権利の保護を図っています。当社グループ保有特許に対する異議申し立てについて特許庁が却下した事例もあり、当社グループの特許が有効に機能していることも確認できております。しかしながら、当社の知的財産が第三者から侵害され保護されない事例が生じた場合や、保護するために多額に費用が発生する場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは新たなサービスを開始する場合は原則として知的財産権の取得を検討することで第三者の知的財産権侵害を未然に防いでおりますが、当社グループが使用する技術等について第三者から知的財産権の侵害を主張され、その紛争解決のために多額の費用が発生する場合は、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑥システムリスクについて (発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループの事業は自社でサーバーを持たずにクラウド上で管理可能なサービスを中心に利用しており、データ監視ツールを用いて常時利用状況を把握することで、24時間365日安定したサービスを提供しております。また定期的に脆弱性診断を実施し、データのバックアップ管理も実施しています。しかしながら、災害や事故等の予期せぬトラブルが発生し、大規模なシステム障害が生じた場合や通信ネットワークが切断された場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑦自然災害、紛争等の予測困難な事情について (発生可能性:低 時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループはインターネットや通信・物流等の各種サービスに必要な通信ネットワークや情報システム・インフラシステム等を構築・整備しております。自然災害(地震・台風・洪水・津波・竜巻・豪雨・大雪・火山活動等)をはじめ、火災や停電、テロ行為・紛争・感染症の流行等により通信ネットワーク・情報システム、交通・物流等のインフラシステムが正常に稼働しなくなった場合、当社グループの各種サービスの提供に支障をきたし、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 ⑧新株予約権の行使による株式価値の希薄化について (発生可能性:中 時期:短期的 影響度:中) 当社グループは役職員に対するインセンティブの付与を目的として新株予約権を付与しており、本書提出日の前月末現在、新株予約権による潜在株式は438,525株であり、発行済株式総数の5.7%に相当しております。これらの新株予約権が行使された場合には、当社株式が発行され、既存の株式が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,165字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社グループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との比較・分析の記載はしておりません。 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は2,506,208千円となりました。主な内訳は、現金及び預金が1,998,468千 円、未収消費税等が144,308千円、預け金が198,718千円であります。固定資産は86,121千円となりました。主な 内訳は、機械装置及び運搬具が7,312千円、ソフトウエアが13,845千円、繰延税金資産が54,243千円でありま す。この結果、総資産は2,592,330千円となりました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は1,213,381千円となりました。主な内訳は、買掛金が296,291千円、未払 金が236,314千円、契約負債が596,024千円であります。固定負債は4,102千円となりました。これは、長期借入 金が4,102千円であります。この結果、負債合計は1,217,483千円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は1,374,846千円となりました。主な内訳は、資本金が414,956千円、資 本剰余金が555,240千円、利益剰余金が404,678千円であります。この結果、自己資本比率は53.0%となりまし た。 ② 経営成績の状況 当社グループは「世界中のワクワクを当たり前に」をミッションに掲げ、海外カスタマー向け購入支援サービス「WorldShopping」と、国内ECサイト向け越境EC支援サービス「WorldShoppingBIZ」からなる越境ECプラットフォームをワンストップで提供しております。 当連結会計年度(2025年6月1日~2026年5月31日)における世界経済は、高インフレの落ち着きなどを背景に堅調に推移しました。米国の通商政策や利下げに伴う為替リスクを注視する中、中東・ウクライナ地域における地政学リスクの長期化が原油価格や物流コストを高止まりさせており、依然として不透明な見通しが続いております。 このような状況の下、当社では海外カスタマー向けサービス「WorldShopping」の認知拡大に向けたマーケティング施策として、台湾・台北市において越境ECを組み合わせたポップアップイベントを実施し、海外カスタマーに対して直接的な認知拡大と購買体験の提供を行いました。 また、2025年12月に発表した台湾子会社について設立手続きを完了し、正式に現地での営業を開始したほか、日本越境EC協会(JACCA)へ参画して業界全体の連携強化と越境ECの普及を推進する体制構築を進めております。 さらに、多言語での情報発信を支援する「WorldShopping プロ翻訳」の提供や、販売機会損失を可視化する「ショップダッシュボード」の新機能追加を実施し、国内EC事業者の販売力向上をサポートしております。あわせて、消費者の購買行動に関するレポートの公開や現地マーケターが登壇するセミナーの開催を通じ、注力する台湾市場への販路拡大に向けた実践的な支援活動を継続しております。 これらの取り組みの結果、第4四半期連結会計期間において「WorldShoppingBIZ」の月間Activeショップ数は、前年同四半期比32ショップ増加の1,335ショップとなり、月間リピートカスタマー数は前年同四半期比366名増加の6,306名となりました。また当連結会計年度における取扱高(GMV)は、前事業年度比454,939千円増加の6,928,875千円となりました。 以上の結果、当連結会計年度における業績は、売上高1,500,339千円、営業利益289,277千円、経常利益307,224千円、親会社株主に帰属する当期純利益227,643千円となりました。 なお、当社グループは越境ECプラットフォーム事業の単一セグメントのため、セグメントごとの記載はしておりません。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、1,698,468千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は448,050千円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益307,115千 円、未収消費税等の減少額102,944千円、契約負債の増加額194,353千円、法人税等の支払額136,939千円等によ るものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は232,700千円となりました。これは主に、定期預金の預入による支出600,000千 円、定期預金の払戻による収入300,000千円、差入保証金の回収による収入100,000千円等によるものでありま す。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は19,849千円となりました。これは、長期借入金の返済による支出13,032千円、 新株予約権の行使による株式の発行による収入32,881千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループが提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループが提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c.取扱実績 当連結会計年度における取扱実績は、次のとおりであります。なお、当社グループの報告セグメントは、越境ECプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載をしておりません。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年6月1日  至 2026年5月31日) 取扱高(GMV)(千円)   前年同期比(%) 越境ECプラットフォーム事業   6,928,875   - 合計   6,928,875   - (注) 当連結会計年度より、連結財務諸表を作成しているため、前年同期比は記載しておりません。 d.販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。なお、当社グループの報告セグメントは、越境ECプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載をしておりません。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年6月1日  至 2026年5月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) 越境ECプラットフォーム事業   1,500,339   - 合計   1,500,339   - (注)1.当連結会計年度より、連結財務諸表を作成しているため、前年同期比は記載しておりません。 2.主要な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、いずれの販売先についても当該割合が10%未満のため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成には資産・負債及び収益・費用の報告数値及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を合理的に勘案し判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 1)経営成績 「(1)経営成績等の状況の概要 ②経営成績の状況」に記載のとおりであります。 2)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 当社グループは、事業運営上必要な資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金、長期運転資金の調達について、自己資金または金融機関からの借入を基本としております。当社は設備投資については「第3 設備の状況」に記載のとおり少額であり、必要資金は具体的には、プロダクト・サービス開発のための人員投資、サービスの認知と利用促進のための広告宣伝費及び販売促進費となります。 なお、当連結会計年度末における借入金の残高は13,220千円であります。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,698,468千円であります。 詳細については「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」をご覧下さい。 ③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、当社サービスを新規開発、拡大していくためのプロダクト開発人員の人件費及び顧客獲得のための広告宣伝費であります。これらの資金需要に対しては、自己資金(カスタマーから前受金として受領後、ECショップへ支払うまでの余剰資金)、金融機関からの借入、エクイティファイナンス等で調達していくことを基本方針としております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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