概要
ナイル株式会社は、「幸せを、後世に。」をミッションに掲げる産業DXカンパニーである。2007年に東京都豊島区で創業し、2023年12月に東京証券取引所グロース市場に上場した。主力事業は自動車産業DX事業とホリゾンタルDX事業の2軸で構成され、2025年12月期の連結売上高は67億円に達する。従業員数は268名(同期末)で、本社は東京都品川区に置く。
自動車産業DXとホリゾンタルDXの2本柱
ナイルの事業は、自動車産業に特化した「自動車産業DX事業」と、業種を限定しない「ホリゾンタルDX事業」から成る。自動車産業DX事業は、オンライン完結型のカーリース「カーリースカルモくん」を中核とし、連結子会社の株式会社パティオを通じた実店舗運営も手掛ける。ホリゾンタルDX事業は、DXコンサルティングやメディア運営、デジタル広告ソリューションを提供する。2025年12月期のセグメント売上高は、自動車産業DX事業が44.6億円(前期比41.5%増)、ホリゾンタルDX事業が22.7億円(同1.9%減)であった。
オンラインとオフラインを融合する自動車DX
自動車産業DX事業では、「オンライン」と「オフライン」の双方からアプローチする。オンラインでは、店舗を持たず申込から納車まで24時間オンラインで完結する「カーリースカルモくん」を運営する。オフラインでは、2024年に連結子会社化したパティオが地域密着の対面サポートと整備・板金機能を提供する。両者を組み合わせることで、車を「買う・乗る・売る」までのカーライフサイクル全体をカバーする体制を構築している。2025年12月期の同事業のカスタマーチャーンレートは0.23%と低水準で、契約残高は65.3億円に積み上がった。
横断的なDX支援とメディア資産
ホリゾンタルDX事業は、創業以来培ったデジタルマーケティングの知見を基に、特定産業に限定せず幅広い顧客企業を支援する。DXコンサルティングに加え、2012年から運営するアプリ情報メディア「アプリブ」をはじめとする複数のメディア、広告運用サービス「NYLE TRIDE」などを提供する。2025年12月期の顧客継続率は93.79%と高く、契約社数は225件に達した。同事業のセグメント利益は4.6億円(前期比4.6%増)と増益を確保した。
アセットライトな収益モデルの3層構造
自動車産業DX事業のビジネスモデルは、アセットライトで3層の収益構造を持つ。初年度に広告宣伝費を投入して新規顧客を獲得し、契約時の初期紹介手数料(スポット収益)で広告投資を即時回収する。その後、契約期間中の月額課金で安定収益を得る。契約満了後は車両の再リースや買い替えにより追加収益が発生する。リース車両は原則として提携金融事業者が保有するため、自社で車両在庫を抱えない。長期契約と低いカスタマーチャーンレート(0.23%)により、契約残高は安定的に積み上がる仕組みである。
業界の中での役割は自動車販売・流通プロセスにDXを導入するサービスプロバイダー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/12期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 自動車産業DX事業 | 45億円 | 66.2% | -2億円 | -4.4% |
| ホリゾンタルDX事業 | 23億円 | 33.8% | 5億円 | 21.7% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01自動車主力
オンラインのカーサブスク「カルモくん」とオフラインの車販売店(パティオ)を通じて、自動車の購入・維持・売却のライフサイクル全体をDXで支援している。主に個人向けに、月額定額のリースと付帯サービスを提供し、契約時スポット収益と月額収益、再リース・買い替えによる追加収益の3層構造の収益モデルを構築している。
日本最安値水準のカーサブスクリプション
- カーリースカルモくん
- 実店舗を持たずオンラインで完結するマイカーサブスクリプション。日系メーカー全車種の新車・中古車を月額1万円台から利用可能。車検・税金・メンテナンス・保険などを定額で付帯できる。
- カルモくんメンテナンスプラン
- 車両本体に加えて、車検、修理、消耗品交換などの維持管理費を月額定額で含めるプラン。
02自動車販売店準主力
連結子会社のパティオを通じて、地域密着の車販売・整備・板金サービスを提供。また、当社のDXノウハウを注入し、自動車販売店のDXモデルを確立、全国の中古車販売店への水平展開を進めている。
- パティオでの新車・中古車販売
- 地域密着型の販売店で、対面サポートや整備・板金機能を提供する。
- 自動車販売店DXモデル
- DX・マーケティングノウハウを注入した販売店運営モデル。生産性と収益性を高める。
03その他企業準主力
特定業界に限定せず、幅広い企業のDX・マーケティング課題を解決する。戦略コンサルティングから実行支援、メディア運営、広告ソリューションまでを一気通貫で提供し、2,000社以上の支援実績がある。
- DX&マーケティング支援
- デジタル戦略コンサルティング、実行支援、生成AIによる業務自動化などを組み合わせ、企業のDX推進を伴走支援する。
- アプリブ
- 国内有数のスマートフォンアプリ情報メディア。ユーザーの意思決定を支援する。
- NYLE TRIDE
- デジタル広告の効果を最大化するソリューション。
製品と技術
オンライン完結のカーリース「カーリースカルモくん」
自動車産業DX事業の主力サービスである「カーリースカルモくん」は、個人向けのマイカーサブスクリプションサービスである。店舗を持たず、車両探しから料金シミュレーション、申込、納車までを24時間オンラインで完結する。月額1万円台から利用可能で、契約期間は1年から11年まで選択できる。オプションとして、車検・税金・メンテナンス費・自動車保険・故障保証などを定額で追加できるメンテナンスプランも提供している。ビジネスモデルはアセットライトで、リース車両は提携金融事業者が保有するため、原則として自社で車両在庫を持たない。
アプリ情報メディア「アプリブ」と広告ソリューション
「アプリブ」は、スマートフォンアプリのレビューやランキングを提供する国内有数のアプリ情報メディアである。2012年のリリース以来、ユーザーのアプリ選びを支援するとともに、膨大なユーザー行動データを蓄積してきた。このデータと集客ノウハウを活用し、広告主向けに効果を最大化するソリューション「NYLE TRIDE」を提供している。NYLE TRIDEは、広告運用の自動化とROAS最適化を実現するサービスで、2019年6月に「ピタッとROAS」としてリリースされた後、名称変更された。
プロフェッショナルネットワークによるDX実行支援
ホリゾンタルDX事業では、2025年11月に新サービス「Nyle X Partners」の提供を開始した。これは、社内外の高度な専門人材をネットワーク化し、顧客企業のDX推進における実働人材不足を解消するための戦略実行支援サービスである。戦略策定だけでなく、現場での実装までを伴走型で支援する点が特徴である。同社はこれまでに2,000社を超える企業支援実績を持ち、長期契約に基づく高い顧客継続率(93.79%)を維持している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 自動車日本最安値水準のカーサブスクリプション
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
AIソリューション提供、成長途上
AI・データ活用ソリューションを手掛けるIT企業。VRAIN Solutionやソラコムなど同業がひしめく中、当社は自動運転や画像認識技術を軸に事業展開するが、現状は営業赤字が続き、収益化が急務。業界全体として技術進歩が速く、競争も激しい。資本力のある大手プラットフォーマーやスタートアップとの差別化が難しく、ニッチ分野での専門性を磨く必要がある。
強み
- 自動運転・画像認識など成長領域に特化し、技術力で差別化を図る。
- 小規模組織ならではの迅速な開発・納品が可能で、顧客ニーズに即応。
- 大学や研究機関との共同研究を推進し、最先端技術の取り込みに成功。
- AI市場は拡大基調にあり、需要取り込みの余地は大きい。
課題
- 営業赤字が継続しており、早期の黒字化とキャッシュフロー改善が必要。
- 多くのAIベンチャーが同様の技術を提供、独自性を打ち出すのが難しい。
- 特定顧客への売上依存度が高く、案件獲得の不確実性がリスク。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がナイル
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3913GreenBee | 26億円 | 9.1倍 |
| 2 | 5035HOUSEI | 26億円 | — |
| 3 | 3996サインポスト | 26億円 | 34.6倍 |
| 4 | 3686ディー・エル・イー | 26億円 | — |
| 5 | 4445リビン・テクノロジーズ | 26億円 | 17.0倍 |
| 6 | 5618ナイル | 25億円 | — |
| 7 | 149Aシンカ | 25億円 | — |
| 8 | 4069BlueMeme | 25億円 | 20.2倍 |
| 9 | 519Aベーシック | 25億円 | 8.6倍 |
| 10 | 340Aジグザグ | 25億円 | 11.2倍 |
| 11 | 4387ZUU | 25億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 14件
インターネットサービス会社として創業した2007年
2007年1月、代表取締役社長の高橋飛翔が、東京都豊島区東池袋にてインターネットを利用したサービス提供を目的とするVOLARE株式会社(現ナイル)を設立した。設立時の商号はVOLARE株式会社で、2011年にヴォラーレ株式会社、2015年に現在のナイル株式会社へと変更されている。創業後まもなく本社を豊島区北大塚に拡張移転し、事業基盤を整えた。
デジタルマーケティングとメディア事業の開始(2010〜2012年)
2010年6月、デジタルマーケティング事業(後のホリゾンタルDX事業)を開始した。これが現在のコンサルティングサービスの起点となる。2012年8月にはメディアテクノロジー事業を開始し、アプリレビューサイト「Appliv(現アプリブ)」をリリースした。このメディアはスマートフォンアプリの情報を提供し、後のメディア&ソリューション事業の核となった。さらに2014年12月には、スマートフォンユーザー向け情報サイト「Appliv TOPICS(現カイドキ)」もリリースしている。
自動車産業DXへの参入とサブスクリプションの開始(2017〜2019年)
2017年12月、オリックス自動車株式会社との業務提携を機に自動車領域への進出を本格化した。2018年1月、自動車産業DX事業を開始し、個人向け自動車サブスクリプションサービス「おトクにマイカー 定額カルモくん(現カーリースカルモくん)」をリリースした。2019年12月には中古車版も追加し、新車・中古車双方をカバーするラインアップを整えた。また、同年6月には広告運用サービス「ピタッとROAS(現NYLE TRIDE)」も開始している。
株式上場と子会社化による事業拡大(2023〜2024年)
2023年12月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。これにより資金調達の多様化と認知度向上を図った。2024年8月には、新車・中古車販売と整備・板金を手掛ける株式会社パティオを連結子会社化した。同社の実店舗網と対面サービスを取り込むことで、オンライン完結型の「カーリースカルモくん」とオフラインの販売・サービス拠点を融合させる戦略の基盤を築いている。
年表14件を開く
2000年代
- 2007年1月創業代表取締役社長の高橋飛翔が、東京都豊島区東池袋に、インターネットを利用したサービス提供を目的として、VOLARE株式会社(現ナイル株式会社)を設立
- 2008年6月本社オフィスを東京都豊島区北大塚に拡張移転
2010年代
- 2010年6月デジタルマーケティング事業(現 ホリゾンタル DX事業)を開始
- 2011年5月商号変更ヴォラーレ株式会社に商号変更
- 2012年8月メディアテクノロジー事業(現 ホリゾンタル DX事業)を開始 アプリレビューサイト「Appliv(現アプリブ)」をリリース
- 2013年11月本社オフィスを東京都品川区東五反田に拡張移転
- 2014年12月スマートフォンユーザー向け情報サイト「Appliv TOPICS(現カイドキ)」をリリース
- 2015年8月商号変更ナイル株式会社に商号変更
- 2017年12月オリックス自動車株式会社と業務提携
- 2018年1月自動車産業 DX事業を開始 個人向け自動車サブスクリプションサービス「おトクにマイカー 定額カルモくん(現カーリースカルモくん)」をリリース
- 2019年6月広告運用サービス「ピタッとROAS(現NYLE TRIDE)」をリリース
- 2019年12月「おトクにマイカー 定額カルモくん(現カーリースカルモくん)」中古車版をリリース
2020年代
- 2023年12月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2024年8月M&A株式会社パティオを連結子会社化
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
自動車流通DXの経済圏形成
オンラインとオフラインを融合したプラットフォーム構築により、「自動車流通DXの経済圏」を主導。マイカーサブスクリプションの商品ラインナップ拡充で成約転換率を最大化し、実店舗へのDXモジュール注入によるロールアップ戦略で収益性と効率を高める。
- 02
ホリゾンタルDX事業の多様化
デジタル戦略コンサルティングを軸に、生成AI活用支援やBtoBリード獲得支援などソリューションを多様化。プロフェッショナル・ネットワークによる現場実働支援で戦略と実行の分断を解消し、顧客の事業成長に直結する付加価値を提供する。
- 03
人材の採用と育成
DXに造詣の深い多様な人材を積極採用し、強い組織体制を整備。従業員が中長期に活躍できる環境整備、人事制度構築、カルチャー推進を継続する。
- 04
情報管理体制の強化
ユーザーの機密情報や個人情報を保護するため、情報セキュリティ規程に基づき適切に管理。社内教育・研修やシステム強化を継続的に実施する。
- 05
規律的な投資による利益創出
サブスクリプション事業の顧客獲得効率をモニタリングし、一定の投資採算を満たす場合に規律的に投資。ホリゾンタルDX事業との収支バランスに配慮し、中長期的な利益とキャッシュフローを最大化する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で268人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は606万円で、2期前と比べて−0.6%。平均年齢は36.3歳、平均勤続年数は3.7年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年12月 | 609 | 36.1 | 2.8 | 238 | — |
| 2024年12月 | 625 | 36.0 | 3.1 | 262 | −267 |
| 2025年12月 | 606 | 36.3 | 3.7 | 268 | −37 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は67億円、営業利益は-1億円。前期と比べると増収で、売上が+21.8%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 77億円 | 67億円 |
| 営業利益 | 1億円 | -1億円 |
| 純利益 | 0億円 | -2億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
6期分
直近は2026年2Qで、売上は37億円、営業利益は−1億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+15.6%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年1Q | 13 | −1 | −7.7 | −1 |
| 2024年2Q | 13 | −3 | −23.1 | −3 |
| 2024年4Q | 29 | −3 | −10.3 | −3 |
| 2025年2Q | 32 | −1 | −3.1 | −1 |
| 2025年4Q | 35 | 0 | 0.0 | −1 |
| 2026年2Q | 37 | −1 | −2.7 | −1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 7期分
2019年12月期からの7期で、売上は15億円から67億円へ4.5倍に増えた。直近期の営業利益率は-1.5%。売上は6期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年12月 | 15 | — | −4 | — | −4 |
| 2020年12月 | 21 | — | −11 | — | −12 |
| 2021年12月 | 26 | — | −19 | — | −19 |
| 2022年12月 | 41 | — | −14 | — | −14 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2023年12月 | 52 | — | −7 | — | −7 |
| 株式会社パティオを連結子会社化 | |||||
| 2024年12月 | 55 | −7 | −7 | −12.7 | −7 |
| 2025年12月 | 67 | −1 | −1 | −1.5 | −2 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高67億円のうち、営業利益として残るのは-1億円で-1.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-2億円、売上の-3.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金64.2%43億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金38.8%26億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-1.5%-1億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2025年12月期は営業CFが−3億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−4億円。この組み合わせは「先行投資型」にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型。期末の手元現金は11億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年12月 | −19 | 0 | −8 | −19 | 22 |
| 2022年12月 | −15 | 1 | 9 | −14 | 18 |
| 2023年12月 | −7 | 0 | 10 | −7 | 21 |
| 2024年12月 | −11 | 0 | 2 | −11 | 12 |
| 2025年12月 | −3 | −1 | 2 | −4 | 11 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 7期分
2025年12月期の総資産は31億円。このうち返さなくてよい自己資本が4億円で、自己資本比率は13.6%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2019年12月 | 23 | 12 | 11 | 50.7 |
| 2020年12月 | 56 | 37 | 19 | 66.1 |
| 2021年12月 | 31 | 18 | 13 | 57.1 |
| 2022年12月 | 27 | 10 | 17 | 38.3 |
| 2023年12月 | 32 | 13 | 19 | 40.5 |
| 2024年12月 | 29 | 6 | 23 | 19.9 |
| 2025年12月 | 31 | 4 | 27 | 13.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で605社中142位あたり、逆に低いのは自己資本比率で605社中594位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥290で、1年前と比べて-36.8%。過去52週の値幅のなかでは8%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (会社予想) | 53.3倍 |
| PBR | 7.30倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1日で-5.33%と急落し、株価は284円。月間では-1.05%とほぼ横ばいだが、25日線(294円)を下回り、75日線(296円)も割り込んでいる。200日線(321円)からは大きく乖離しており、長期トレンドは弱い。52週高値510円からは約44%下落し、年初来安値274円に接近している。直近の出来高は22,500株と急増しており、売り圧力が強まっている。RSIは26.5と売られすぎ圏にあり、反発の可能性も。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 10/100)。
PBR6.41倍は同業界平均3.48倍を大きく上回り割高。PERが算定不能で、ROEも不明。赤字継続で配当も無配。売上は拡大傾向にあるが、営業損失が続き収益性改善の兆しが見えず、バリュエーションは過大と評価。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (予想) | 53.3倍 | — |
| PBR | 7.30倍 | 2.96倍 |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、赤字続きの事業がいつ黒字化するか。売上成長は続いているが、営業利益率は-12.73%(2024/12期)と悪化。2025/12期は売上67億円、営業利益率-1.49%と改善見込みだが、依然赤字。強気派はSaaS型収益の積み上げとコスト効率化による黒字転換を期待する。弱気派は競合ひしめく市場での差別化困難さと単価下落リスクを警戒する。資金消耗が続けば増資リスクも。
- SaaS収益の拡大
サブスク収入が積み上がれば高マージンに転換可能。
- 黒字化計画への期待
2025/12期は赤字幅縮小見込みで、利益改善の道筋。
- 売上高の成長トレンド
2022→2025年の売上成長率は約63%と高成長。
- 営業損失縮小傾向で黒字転換期待2026年Q1影響中
営業損失が-7→-1億円と改善、2026年12月期黒字化の可能性
- 売上高成長継続でスケールメリット2025年〜2026年影響中
売上高52→55→67億円と2桁成長継続
- 高PBRが投資魅力として再評価不定影響弱
PBR6.4倍と高く、成長期待が織り込まれれば上昇余地
- IT投資需要増で事業環境追い風継続影響中
情報・通信業セクターで需要増加が追い風
- 競争激化による低採算
Web制作市場は数多くの競合が存在し、価格競争が激しい。
- 赤字の長期化リスク
2024年まで営業赤字が継続。資金消耗が続く可能性。
- PERが算出不能な割高感
PBR6.4倍で評価が先行。利益が出ていないためバリュエーションの正当性が不明。
- 業績赤字継続で資金調達リスク通年影響強
純損失7→7→2億円、自己資本毀損懸念
- 高PBR割高感から株価調整不定影響中
PBR6.4倍と同業比割高、利益改善なければ調整リスク
- 時価総額26億円の小型株流動性リスク継続影響弱
浮動株少なく、売買高低迷で値動き荒い
- 競合激化で収益圧迫2025年下期影響中
同業他社の参入で価格競争激化の可能性
- 営業利益率
- 黒字転換の進捗度合いを測る最重要指標。
- SaaS売上高比率
- ストック収益の拡大が収益性向上の鍵となる。
- 顧客数/契約更新率
- サブスク事業の健全性を示す。
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ2,683人。区分でいちばん多いのは個人・その他で78.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が19.3%を占め、残る80.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 76.1 | 78.0 | 78.3 |
| 事業法人 | 11.3 | 11.1 | 11.7 |
| 金融機関 | 8.2 | 7.8 | 7.7 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.3 | 1.2 |
| 証券会社 | 3.5 | 2.6 | 0.8 |
| 外国法人 | 0.9 | 0.2 | 0.4 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 高橋 飛翔 | 40.23 |
| 02 | JICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合 | 14.59 |
| 03 | 特定金外信託受託者株式会社SMBC信託銀行 | 4.55 |
| 04 | SBIAI&Blockchain投資事業有限責任組合 | 2.99 |
| 05 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 2.97 |
| 06 | EEI4号イノベーション&インパクト投資事業有限責任組合 | 2.90 |
| 07 | 株式会社セプテーニ・ホールディングス | 2.49 |
| 08 | DIMENSION投資事業有限責任組合 | 2.03 |
| 09 | 株式会社博報堂 | 2.03 |
| 10 | 株式会社アニヴェルセルHOLDINGS | 1.90 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 7期分
1株利益は7期で+100%、1株純資産は3期で−67%。期末時点の株価にもとづく指標の推移。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 |
|---|---|---|
| 2019年12月 | −32,083 | — |
| 2020年12月 | −199 | — |
| 2021年12月 | −247 | — |
| 2022年12月 | −176 | — |
| 2023年12月 | −90 | 150 |
| 2024年12月 | −82 | 68 |
| 2025年12月 | −18 | 50 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
経営陣
12名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は12名。2025/12期の役員報酬は総額92百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 高橋飛翔 | 代表取締役社長 | 40 | 3,434,907 |
| 長澤斉 | 取締役 コーポレート本部本部長 | 40 | 135,907 |
| 土居健太郎 | 取締役 人事本部本部長 | 42 | 67,452 |
| 畠山謙人 | 取締役(監査等委員) | 39 | 1,417 |
| 成松淳 | 取締役(監査等委員) | 57 | 12,291 |
| 富田寛之 | 取締役(監査等委員) | 59 | 907 |
| 大谷昌史 | 執行役員 | — | — |
| 岩﨑圭介 | 執行役員 | — | — |
| 福田士朗 | 執行役員 | — | — |
| 岸穂太佳 | 執行役員 | — | — |
| 針替健太 | 執行役員 | — | — |
| 宮野衆 | 執行役員 | — | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 79 | 79 | 20 |
| 社外取締役 | 6 | 13 | 13 | 2 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容4,345字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,842字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク9,047字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,465字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第20期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第19期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-27
- 半期報告書半期報告書-第19期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第18期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-31
- 半期報告書半期報告書-第18期(2024/01/01-2024/12/31)2024-08-13
- 四半期報告書四半期報告書-第18期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第17期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-28
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