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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ハイブリッドテクノロジーズ

Hybrid Technologies Co., Ltd.4260 · Growth · 情報・通信業

ベトナムのIT人材を活用し、日本のDX推進を一気通貫で支援する開発企業。

概要

2016年に設立された株式会社ハイブリッドテクノロジーズは、日本とベトナムのIT人材を融合させた「ハイブリッド型サービス」を提供する情報サービス企業である。2021年12月に東京証券取引所マザーズ市場に上場し、2025年9月期の連結売上収益は約30億円、従業員数は408人。本社は東京都中央区に置く。

日本とベトナムを橋渡しする事業モデル

当社グループは、日本のIT人材不足に対し、ベトナムの豊富なIT人材を活用するという事業コンセプトを掲げる。顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を支援するため、上流設計から実装、保守、グロースハックまでを一気通貫で提供する「ハイブリッド型サービス」が中核である。サービス提供の主体はベトナム子会社Hybrid Technologies Vietnam Co., Ltd.が担い、日本法人が企画・提案・要件定義など顧客との直接的な業務を行う。3社間契約により、顧客・ベトナム子会社・当社の三者が契約当事者となる体制をとる。

売上の大半を占めるストックサービス

ハイブリッド型サービスは、準委任契約や人材派遣契約に基づく「ストックサービス」と、請負契約に基づく「フローサービス」の2形態で提供される。ストックサービスは、顧客プロジェクトにチームを稼働させ、その稼働量に応じて収益を得るもので、売上収益の大部分を占める。2022年9月期から2025年9月期にかけて、ストックサービスの割合は94%、93%、89%、84%と推移し、フローサービスはそれぞれ6%、7%、11%、16%と拡大傾向にある。2025年9月期には、ドコドア株式会社の連結によりフローサービスの比率が相対的に高まった。

グループ各社が専門領域を分担

当社グループは、DX支援の工程を6つに細分化し、各領域に特化した子会社が連携する体制を構築している。株式会社ハイブリッドテクノロジーズ(当社)はプロジェクトマネージャーやブリッジエンジニアを配置し上流工程を担当。Hybrid Technologies Vietnam Co., Ltd.はベトナムのIT人材による開発・実装を行う。株式会社ハイブリッドテックエージェントは日本人エンジニアの派遣・SES事業、Wur株式会社は新規事業のプロダクト戦略やUX/UIデザイン、グロースハック、ドコドア株式会社は標準化された開発規格でWeb・アプリ制作、株式会社ハイブリッドビジネスコンサルティングは事業戦略や基幹システム導入のコンサルティングを担う。

ベトナム人材の厚みと採用優位性

当社グループはベトナム国内で高い認知度を持ち、2021年の上場は現地メディアで大きく報じられた。2025年9月末時点で、採用候補者リストには開発経験者34,000人以上、新卒人材3,300人以上が登録されており、顧客ニーズに応じた柔軟な採用が可能である。ベトナムは2050年までにIT人材150万人の輩出を目標とするなど人材供給力が高く、日本との時差が小さいことや良好な国家関係もビジネス上の利点となっている。また、ベトナム国内のDX需要も成長が見込まれ、将来的な市場拡大が期待される。

業界の中での役割はITサービスの開発・提供会社。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
30億円
営業利益
0億円
営業利益率
0.0%
純利益
0億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01IT・ソフトウェア開発(DX支援)主力

日本企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するため、ベトナムの開発リソースを活用したソフトウェア開発サービスを提供。上流設計から実装、保守、グロースハックまでを一気通貫で支援。

ベトナムの豊富なIT人材(採用候補者リスト34,000人超)

主な製品・サービス2
ハイブリッド型サービス(ストックサービス)
準委任契約や派遣に基づき、プロジェクトの各開発工程を担う人材の役務を提供。チームの稼働に応じた課金で柔軟な体制調整が可能。
ハイブリッド型サービス(フローサービス)
請負契約に基づき、期間・料金・成果物を確定して開発を実施。納品により収益を得る形態で、完成時期と費用の見通しが明確。

製品と技術

ストックサービス:稼働ベースの柔軟な開発支援

ストックサービスは、準委任契約または人材派遣契約に基づき、顧客プロジェクトに開発チームを常駐させ、その稼働時間に応じて料金が発生する形態である。納品物の完成ではなくチームの稼働が収益の基準となるため、顧客は市場動向や予算に合わせて開発体制を柔軟に調整できる。2025年9月期のストックサービス売上は2,551,502千円で、全売上の84%を占める。このサービスは、要件定義から設計、実装、テスト、保守までを一貫して担当するため、長期的な関係構築につながりやすい。

フローサービス:請負契約による明確な納期と費用

フローサービスは、請負契約に基づき、開発期間や料金、成果物の仕様を受注時に確定し、完成したプロダクトを納品する形態である。顧客にとって完了時期や費用の見通しが立てやすい反面、外部環境の変化への対応はストックサービスより難しい。2025年9月期のフローサービス売上は473,241千円で、前年同期比39.2%増加した。この増加は、主にフローサービス型の開発を得意とするドコドア株式会社を連結したことによる。

プロジェクトを支えるPM・BSE・SEの人材配置

当社グループは、プロジェクトマネージャー(PM)、ブリッジシステムエンジニア(BSE)、システムエンジニア(SE)といった専門人材を各工程に配置する。PMはプロジェクト全体のスコープ・進行・予算・品質を管理する。BSEは日本とベトナム間の言語・文化の橋渡し役として、仕様や納期管理などの専門的なコミュニケーションを正確に遂行する。SEは機能仕様から実装までの業務を担当する。これらの人材が連携することで、ベトナムの開発チームと日本の顧客の間を円滑につなぎ、高品質なサービスを実現している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • IT・ソフトウェア開発(DX支援)ベトナムの豊富なIT人材(採用候補者リスト34,000人超)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

売上30億円規模、黒字維持も成長鈍化

情報・通信業に属し、売上30億円前後の小規模独立系IT企業。同業のソラコム(147A)やLisB(145A)と比較すると規模は小さいが、独自の技術基盤を持つ。2024年9月期は営業利益率3.23%と黒字を達成したものの、2025年9月期は売上・利益とも減少見込みで、競合が激しい市場での差別化が課題。大手SIerとの競争や、クラウド・AI分野への投資負担が収益を圧迫している可能性がある。

強み

  • 売上30億円規模で営業利益率3.23%を達成、堅実な経営体質を持つ。
  • 大手に依存せず、自社技術で柔軟なサービス提供が可能な体勢。
  • 情報通信分野でニッチな技術に強み、差別化の余地がある。
  • 2023年から2024年にかけて売上を29億から31億へ伸ばした実績。

課題

  • 2025年9月期は売上30億円と前年比減少、成長軌道に乗れていない。
  • 競合のソラコムなどと比べ利益率が低く、収益力強化が必要。
  • 同業他社が多く、独自性の訴求が不十分で価格競争に陥りやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がハイブリッドテクノロジーズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
1340Aジグザグ25億円11.2倍
24387ZUU25億円
39423フォーバル・リアルストレート25億円14.8倍
44260ハイブリッドテクノロジーズ24億円696.7倍
53802エコミック24億円20.7倍
6304Aフォルシア24億円49.8倍
73970イノベーション24億円
85242アイズ23億円
94427EduLab23億円
104424Amazia23億円
113796いい生活23億円28.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

Soltec Investmentsの子会社として創業した2016年

2016年4月、Soltec Investments Pte. Ltd.の子会社として、東京都調布市に株式会社EVA(現 株式会社ハイブリッドテクノロジーズ)が設立された。設立の目的は「ハイブリッド型サービス」の提供であり、現在の事業の原型となる構想がすでに存在していた。

Evolable Asiaグループ入りと商号変更の2017年

2017年5月、営業体制強化と株式会社エアトリグループとの協力関係構築を目的に、Evolable Asia Co., Ltd.がSoltec Investmentsから株式を買い取り、当社はEvolable Asiaの連結子会社となった。同時に商号を株式会社エボラブルアジアソリューションズへ変更。同年6月には本社を東京都港区へ移転し、10月にはベトナム・ホーチミン市に子会社Evolable Asia Solutions Vietnam Co., Ltd.(現 Hybrid Technologies Vietnam Co., Ltd.)を設立した。

「ハイブリッドテクノロジーズ」への改称と体制強化(2019年)

2019年5月、商号を現在の株式会社ハイブリッドテクノロジーズへ変更。同年7月にはベトナム子会社もHybrid Technologies Vietnam Co., Ltd.に改称した。この間、2019年3月にはベトナム子会社で情報セキュリティ管理システムの国際規格ISO/IEC27001を、9月には品質管理システムISO9001を取得し、サービス品質の標準化を進めた。また、2019年4月にはEvolable Asiaからソフトウェア開発事業を譲り受け、開発力を強化した。

上場と市場移行を経た2021-2022年

2021年3月、第三者割当増資と株式譲渡により、当社はEvolable Asiaの子会社からSoltec Investments Pte. Ltd.の子会社へと異動。同年12月には東京証券取引所マザーズ市場に上場し、2022年4月の市場再編に伴いグロース市場へ移行した。上場はベトナム国内でも大きく報じられ、知名度向上と採用強化に寄与した。

M&Aによるグループ拡大(2023-2024年)

2023年4月、キャスレーコンサルティング株式会社を連結子会社化し、商号を株式会社ハイブリッドテックエージェントに変更(エンジニア派遣・SES事業)。同年5月には株式会社イクシアスを子会社化(同年10月に吸収合併)。2024年4月にWur株式会社、同年7月にドコドア株式会社をそれぞれ連結子会社化し、プロダクト戦略・デザインやWeb開発の領域を拡大した。これらの買収により、グループの開発対応領域が広がった。

AirTripの連結子会社となった2025年

2025年8月、株式会社ハイブリッドビジネスコンサルティングを連結子会社化し、コンサルティング機能を追加。同年10月、株式会社エアトリとSoltec Investmentsの間で議決権行使に関する同意がなされ、実質支配基準に基づき当社は株式会社エアトリの連結子会社および特定子会社となった。これにより、親会社がエアトリグループに変わり、新たな資本関係のもとで事業を展開することとなった。

年表27件を開く

2010年代

  • 2016年4月「ハイブリッド型サービス」の提供を目的に、Soltec Investments Pte. Ltd.の子会社として、東京都調布市に株式会社EVA(現 株式会社ハイブリッドテクノロジーズ)を設立
  • 2017年5月営業体制の強化、及び株式会社エアトリグループとの協力関係構築を目的に、Evolable Asia Co., Ltd.が、Soltec Investments Pte. Ltd.社から当社株式を買い取り、Evolable Asia Co., Ltd.の連結子会社となる
  • 2017年5月商号を株式会社エボラブルアジアソリューションズへ変更
  • 2017年6月東京都港区に本社を移転
  • 2017年10月「ハイブリッド型」のサービス提供体制強化を目的として、ベトナム社会主義共和国ホーチミン市に子会社Evolable Asia Solutions Vietnam Co., Ltd.(現 Hybrid Technologies Vietnam Co., Ltd.)を設立
  • 2018年7月M&Aベトナム子会社にてJapan Tech Co., Ltd.を連結子会社化
  • 2018年10月東京都中央区に本社を移転
  • 2019年3月Evolable Asia Solutions Vietnam Co., Ltd.にて、ISO/IEC27001:2013の要件に基づく情報セキュリティ管理システムの承認を取得
  • 2019年4月「ハイブリッド型」のサービス提供体制強化を目的として、ベトナム子会社にてEvolable Asia Co., Ltd.からソフトウェア開発事業を譲り受ける
  • 2019年5月商号を株式会社ハイブリッドテクノロジーズへ変更
  • 2019年7月ベトナム子会社の商号をHybrid Technologies Vietnam Co., Ltd.へ変更
  • 2019年9月Hybrid Technologies Vietnam Co., Ltd.にて、ISO9001:2015の要件に基づく品質管理システムの承認を取得

2020年代

  • 2020年2月連結子会社のJapan Tech Co. Ltd.の清算が完了
  • 2020年3月M&A「ハイブリッド型」のサービス提供体制強化を目的としてDentsu Techno Camp Co., Ltd.を連結子会社化し、商号をHybrid Techno Camp Co., Ltd.へ変更
  • 2021年3月株式会社エアトリ、Soltec Investments Pte. Ltd.への第三者割当増資、及びEvolable Asia Co., Ltd.から株式会社エアトリ、Soltec Investments Pte. Ltd.への当社株式譲渡により、Evolable Asia Co., Ltd.の子会社から、Soltec Investments Pte. Ltd.の子会社となる
  • 2021年12月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2022年4月東京証券取引所の市場再編に伴い、東京証券取引所グロース市場に移行
  • 2023年4月M&Aキャスレーコンサルティング株式会社を連結子会社化し、商号を株式会社ハイブリッドテックエージェントへ変更
  • 2023年5月M&A株式会社イクシアスを連結子会社化
  • 2023年6月ベトナム社会主義共和国ホーチミン市にサークレイス株式会社、株式会社グロースリンクとの合弁会社Circlace HT Co., Ltd.を設立
  • 2023年10月M&A株式会社イクシアスを吸収合併
  • 2024年4月M&AWur株式会社を連結子会社化
  • 2024年7月M&Aドコドア株式会社を連結子会社化
  • 2024年11月株式会社ハイブリッドテクノロジーズにてプライバシーマーク認証を取得
  • 2024年12月ベトナム国内事業の開拓を推進する体制構築を目的として、取締役会長にチャン バン ミン、代表取締役社長に平川和真がそれぞれ就任
  • 2025年8月M&A株式会社ハイブリッドビジネスコンサルティングを連結子会社化
  • 2025年10月株式会社エアトリ、及びSoltec Investments Pte. Ltd.の間で、当社の議決権の行使に際して、Soltec Investments Pte. Ltd.が株式会社エアトリの意思と同一の内容の議決権を行使することに同意したことで、実質支配基準に基づき、当社が株式会社エアトリの連結子会社及び特定子会社となる

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    既存事業の開発対応領域拡大

    上流のDX戦略コンサルティングからサービスローンチ後のマーケティングまで、顧客の事業戦略を幅広く支援できる体制を構築し、ストックサービスの規模拡大を図る。

  2. 02

    ソリューションの拡大

    M&Aや業務提携を通じて、Salesforce、AWS、クラウドインフラ、ERP(SAP)、金融システムなど、提供可能なソリューション領域を拡大する。

  3. 03

    マーケットの拡大

    日本国内だけでなく、DX需要が高まるベトナム市場に進出し、現地リソースを活用したハイブリッドな事業体制で海外市場を開拓する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で408人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は572万円で、3期前と比べて+0.3%平均年齢は36.2歳、平均勤続年数は3.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年9月57034.82.3554
2023年9月57335.12.5568
2024年9月56635.52.953919
2025年9月57236.23.74080

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
ベトナム・オフィス — ハノイ・ホーチミン市355百万円
ハイブリッド型 サービス
中野オフィス — 東京都中野区216百万円
ハイブリッド型 サービス
新潟県新潟市及び 新潟県三条市等49百万円
ハイブリッド型 サービス
東京都中央区12百万円
ハイブリッド型 サービス
本社 — 東京都中央区10百万円
ハイブリッド型 サービス
ほか1件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は30億円営業利益0億円前期と比べると減収減益で、売上が-3.2%、利益が-100.0%。

売上高
-3.2%
30億円
営業利益
-100.0%
0億円
純利益
-100.0%
0億円
営業利益率
0.0%
前期比 -3.2%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高69億円30億円
営業利益2億円0億円
純利益-1億円0億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は17億円、営業利益は1億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+112.5%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q600.01
2023年3Q8112.50
2023年4Q81
2024年1Q8112.51
2024年2Q800.00
2024年4Q1500.00
2025年2Q1600.00
2025年4Q1400.00
2026年2Q3213.10
2026年3Q1715.9−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2018年9月期からの8期で、売上は2億円から30億円へ15.0倍に増えた。直近期の営業利益率は0.0%。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
ベトナム子会社にてJapan Tech Co., Ltd.を連結子会社化
2018年9月200
2019年9月1511
「ハイブリッド型」のサービス提供体制強化を目的としてDentsu Techno Camp Co., Ltd.を連結子会社化し、商号をHybrid Techno Camp Co., Ltd.へ変更
2020年9月1710
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2021年9月1711
2022年9月2432
キャスレーコンサルティング株式会社を連結子会社化し、商号を株式会社ハイブリッドテックエージェントへ変更
2023年9月2922
Wur株式会社を連結子会社化
2024年9月31113.21
株式会社ハイブリッドビジネスコンサルティングを連結子会社化
2025年9月30000.00

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高30億円のうち、営業利益として残るのは0億円0.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は0億円、売上の0.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.7%20億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金33.3%10億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.0%0億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
33.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比8.4pt
0.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比6.6pt
0.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比12.2pt
0.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年9月期は営業CFが0億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは−5億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は9億円で、売上の3.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年9月20023
2020年9月20025
2021年9月2−53−35
2022年9月3−212118
2023年9月3−7−1−413
2024年9月4−30114
2025年9月0−51−59

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2025年9月期の総資産は39億円。このうち返さなくてよい自己資本が21億円で、自己資本比率は54.8%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年9月20219.2
2019年9月16016
2020年9月151147.3
2021年9月136742.5
2022年9月3021971.7
2023年9月38231560.6
2024年9月41231856.1
2025年9月39211754.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
9億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
17億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
57
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中389位あたり、逆に低いのはROE605社中557位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
0.8%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
54.8%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-3.2%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥209で、1年前と比べて-44.4%過去52週の値幅のなかでは7%の位置にある。

¥209-2.3%1ヶ月-1.9%1年-44.4%時価総額24億円
過去52週の値幅
安値¥194高値¥397

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)696.7倍
PBR1.16倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月17日に211円と前日比-6.2%下落、1か月でも-7.05%安。25日線(218.2円)を下回り、75日線(242.2円)・200日線(274.8円)も遠い。52週高値(422円)からほぼ半値。RSIは42.6で中立圏。7月末の急落後はもみ合いが続くが、出来高の増加がみられ、方向感に注意。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PERは775.86倍と業界平均の31.09倍を大幅に上回り、収益力に対して株価が突出している。PBRは1.25倍で業界平均3.64倍を下回るが、ROEは0.85%と極めて低く、資本効率の悪さが懸念される。配当利回りは0%で、株主還元がなく、成長性も見込めない一方、直近の純利益は減少傾向にあり、割高感が強い。割安要素はほぼ見当たらず、業績低迷と高PERの組み合わせは投資判断を難しくする。

指標この会社業種平均
PER (実績)696.7倍47.9倍
PBR1.16倍2.96倍
ROE0.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は増加傾向にあるが、営業利益率は低く、2025年9月期はほぼゼロの計画。強気派は、成長分野への投資や新規顧客獲得による将来の利益拡大を期待。一方、弱気派はPER775倍と極端に割高で、収益力の低さと株価の下落(1年で-42%)を問題視。業績回復の見通しと株価の割高修正が焦点。

プラスに働く材料7
  • 成長投資

    売上増加傾向で将来の利益拡大期待。

  • 新規顧客

    新規獲得による成長の可能性。

  • 反転期待

    株価急落後の反発を期待する向きも。

  • 一過性費用剥落で営業黒字転換2026年上期影響

    前期の営業利益0億円は一時的要因が大半なら、反動で1億円規模の回復

  • 外国人買い戻しで需給改善継続影響

    外国人保有比率47.16%と高く、1年で42%下落後の戻り買いが入る

  • 黒字回復時PER26倍へ修正決算発表後影響

    営業利益1億円回復でPERは775倍から約26倍まで低下し、株価は倍増余地

  • 低ROEからの改善余地通年影響

    純利益1億円回復時ROEは約4.8%へ、PBR1.25倍から再評価

マイナスに働く材料7
  • 収益力低い

    営業利益率3%未満でほぼ赤字。

  • PER過大

    PER775倍と収益に対して極端に高い。

  • 株価下落

    1年で-42%と下落トレンド。

  • 売上高減少による赤字転落2026年9月期影響

    売上高が前期比3%減の29億円以下なら、営業損益が赤字に転落

  • 無配継続による個人投資家の離反次回株主総会影響

    配当利回り0%の状態が続けば、株主還元を重視する投資家が売却

  • 年間下落率42%のモメンタム悪化継続影響

    1年で-42.16%と大幅下落、テクニカル面で上値を重い

  • 自己資本の毀損リスク継続影響

    純資産は約20.8億円(26億円÷1.25倍)、赤字で毀損しPBRが上昇

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の売上を占う指標。
営業利益率
収益性改善の度合いを確認。
顧客数
顧客基盤の拡大を見る。

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ2,666人。区分でいちばん多いのは外国法人42.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.8%を占め、残る71.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
外国法人43.543.440.642.4
事業法人29.629.028.828.7
個人・その他20.421.823.522.7
外国人個人4.44.95.04.8
証券会社2.10.82.01.4
金融機関0.10.10.20.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01Soltec Investments Pte. Ltd. (常任代理人 平川 和真)(常任代理人 みずほ証券株式会社)34.50
02株式会社エアトリ27.19
03チャン バン ミン4.10
04柳川 昌紀3.67
05MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)3.19
06Evolable Asia Co., Ltd. (常任代理人 平川 和真)3.06
07株式会社柳川商会1.31
08御所野 侃1.06
09平川 和真1.05
10BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCOUNT EPS MPJ (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.87

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-28
    TRAN VAN MINH
    変更報告
    5.42%
    -1.01pt
  • 2026-08-21
    TRAN VAN MINH
    新規の大量保有報告
    5.42%
    -1.01pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で−54%、1株純資産は7期で+2468%。直近期のROEは0.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2018年9月4765.0
2019年9月18151.2
2020年9月820106.7
2021年9月127722.1
2022年9月2419418.538.6
2023年9月142077.244.3
2024年9月52002.3100.9
2025年9月21860.8225.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/9期の役員報酬は総額105百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
平川和真代表取締役社長43
チャン・バン・ミン取締役会長 海外事業 管掌40
窪田陽介取締役 経営企画部 管理部 法務部 管掌43
衣笠嘉展取締役 開発本部 管掌46
濱本剛史取締役 投資戦略部 財務経理部 管掌36
閏間莉央取締役 事業創造本部 管掌31
森保守取締役70
下田林也監査役(常勤)71
里見剛監査役51
山田一雄監査役63

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6898915
社外取締役4992
監査役1777

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,248字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 (1)ミッション 当社グループの起源であるベトナムは、かつて急速な発展を遂げた日本と同じように、より豊かな暮らし、新しい景色への渇望をエネルギー源にして大きな成長の最中にあります。当社グループは、その成長し続けることへの熱量が、今の日本企業が抱えている様々な課題を解決し、新たな景色を生み出す原動力になると考えております。 当社グループは、「私たちは常に発展途上であり、顧客と共に成長し続けます。」をミッションに掲げ、株主、従業員、顧客をはじめとした全てのステークホルダーと共に新しい景色を創造する、という意味を込めた「New View With You」をビジョンとして、日本とベトナムを融合させ、ビジネスとテクノロジーの側面から顧客のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)(補足1)を推進するためのソフトウェア開発を軸とする『ハイブリッド型サービス』を提供しております。 (2)事業コンセプト 当社グループは、日本のIT人材不足に対して、ベトナムのIT人材を活用することで、様々な業界から社会の変革に挑む顧客のDX化を推進し、顧客の競争優位性を高め、新たな景色を創造することを自社のビジネスと定義しております。 現在の日本社会は、従来からのIT人材不足による、ビジネスの変革や、社内システムのアップデート等、デジタル化、DX化の遅れが大きな社会問題となっております。このような状況を打開する取組として、経済産業省は2018年からDXを「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義し、その推進を呼びかけています。 当社グループはこの定義に基づき、顧客のDXを推進するには、基盤となる開発力に加えて、開発リソースや設計の構想、開発後の検証等を包括的に管理するプロジェクトマネジメント力が必要と考えております。これを実現するため、当社グループは、上流設計から実装、及び実装後のグロースハックにいたる一連の開発工程を一気通貫で行う「ハイブリッド型サービス」を提供しております。 なお、当社グループは、「第1企業の概況 3事業の内容 (4)当社グループの特徴・強み ①グループ各社がそれぞれの領域に特化した高品質な一気通貫の開発体制」に記載している6社及びベトナム子会社Hybrid Techno Camp Co., Ltd.(2021年6月末をもって事業活動を停止し現地の法律に従い、必要な手続きが完了次第、清算結了となる予定です。)の計7社から構成されていますが、事業はハイブリッド型サービスの単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については、連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 当社グループの事業系統図は、以下の通りであります。 [図2:事業系統図] 当社顧客へのサービス提供主体は、ベトナム子会社のHybrid Technologies Vietnam Co., Ltd.でありますが、日本国内で顧客と直接かかわる業務(企画、提案、要件定義、顧客とのコミュニケーション及び代金回収等)は、親会社である当社が行っております。そのため、顧客、Hybrid Technologies Vietnam Co., Ltd.及び当社の3社が契約当事者となる3社間契約を締結しております。 日本国内子会社は、それぞれが独自に顧客と契約を締結していますが、一部の案件については受託業務の一部をHybrid Technologies Vietnam Co., Ltd.と相互に再委託する場合があります。 (3)サービスラインアップ ハイブリッド型サービスは、市場や顧客のニーズに応じて、『ストックサービス』と『フローサービス』の2つの形態で提供しています。中でも主要サービスはストックサービスであり、売上収益に占める割合は、2022年9月期で94%、2023年9月期で93%、2024年9月期で89%、2025年9月期で84%となっております。なお、ハイブリッド型サービスの特徴や強みの詳細については、後述の「第1企業の概況 3事業の内容 (4)当社グループの特徴・強み」にて記載しております。 [図1:サービス内容] ① ストックサービス ストックサービスは、準委任契約や人材派遣契約に基づき、顧客のプロジェクトに対して各開発工程を担う人員の役務を提供し、その稼働に応じて収益を申し受けるサービス形態であります。納品物の納入ではなく、チームの稼働に応じて料金が確定するため、顧客が属する市場の動向や顧客の予算に合わせて、開発体制を柔軟に調整することができる点に特徴があります。 ② フローサービス フローサービスは、受注時点で開発期間、料金、プロダクト等の詳細を確定させ、それに従って開発を実施し、その成果物を顧客に納品することで収益を申し受ける、請負契約に基づくサービス形態です。受注時点で開発期間、料金、成果物の仕様が明確になっているため、顧客は完了時期や費用の見通しが立てやすい一方、ストックサービスよりも外部環境の変化等に柔軟に対応することが難しい特徴があります。 2025年9月期においては、請負契約に基づくフローサービスを主な提供サービスとするドコドア株式会社を前連結会計年度に連結したことに伴い、フローサービスの売上比率が相対的に高まりました。 (4)当社グループの特徴・強み 当社グループは、ハイブリッド型サービスの特徴・強みを、以下のように定義しております。 ① グループ各社がそれぞれの領域に特化した高品質な一気通貫の開発体制 当社グループは、DX支援における一連の流れを、「事業戦略、DX/プロダクト戦略、UX/UIデザイン、開発、保守運用、グロースハック」の6つの工程に細分化し、各工程に高い専門性と実績を有するグループ会社が連携することによって、顧客のニーズに沿った高品質なDX支援を一気通貫で提供できることを強みとしております。各工程を担うグループ会社及びその特徴は、下記の通りであります。 株式会社ハイブリッドテクノロジーズ   顧客のサービス設計等の上流工程を担うプロジェクトマネージャー(以下、PM)(補足2)、及びベトナム開発拠点との橋渡しを担うブリッジシステムエンジニア(補足3)顧客のサービス設計、システム設計等の上流工程 Hybrid Technologies Vietnam Co., Ltd.   上流工程を担う日本法人と連携し、ベトナムのIT人材を活用した開発、実装工程 株式会社ハイブリッドテックエージェント   日本人のPM、システムエンジニア(以下SE)(補足4)を中心としたIT人材の人材派遣、SESを中心としたIT人材の派遣 Wur株式会社   新規立ち上げ事業のプロダクト戦略、UX/UIデザイン、開発後のグロースハック ドコドア株式会社   標準化された開発規格、及び新潟を拠点に日本全国に展開する開発体制を活かしたweb、アプリ制作の企画、開発、保守、及びWEBマーケティング支援 株式会社ハイブリッドビジネスコンサルティング   顧客の事業戦略、基幹システムの導入、大規模なPMO、業務改善などを支援するコンサルティング事業 (注)1 2023年5月に子会社化した株式会社イクシアスは、2023年10月1日付で、吸収合併いたしました。 2 ベトナム子会社Hybrid Techno Camp Co., Ltd.は、2021年6月末をもって事業活動を停止し現地の法律に従い、必要な手続きが完了次第、清算結了となる予定です。 [図3:グループ体制図] ② ベトナムの豊かなIT人材による、日本に対するリソース供給力 当社グループはベトナム国内で高い認知度を獲得しており、特に2021年12月の東証マザーズ市場(現 グロース市場)への上場は、様々なベトナム国内メディアに掲載され、ベトナム国内での知名度向上、採用候補者の獲得に寄与しました。さらに、ベトナム国内でも高水準な福利厚生等の就労環境等によって、当社のリクルートシステムに登録されている採用候補者リストは、2025年9月末時点で開発経験者は34,000人以上、新卒人材は3,300人以上の規模に成長し、顧客のニーズに合わせた柔軟な採用を可能としております。 [図4:ベトナム法人における採用候補者リスト] 補足1 DX(デジタルトランスフォーメーション) 2004年に「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること」という理念で提唱された、デジタル技術を用いたビジネスの変革の総称。 日本においては、2018年に経済産業省によって「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義、推進されている取組。 『アナログ・物理データのデジタルデータ化による業務改革』を行うデジタイゼーションや、『新しい事業の立ち上げ』を行うデジタライゼーション等、段階毎に細分化される場合がある。 2 PM(プロジェクトマネージャー) プロジェクトのスコープ管理、進行管理、予算、品質、納期管理など全体管理責任を持つ人材。 3 BSE(ブリッジエンジニア) 言語や文化の異なるメンバーで構成されたプロジェクトを円滑に進行するための橋渡し役となる人材。 単なる通訳に留まらず、プロダクトの仕様や、開発手法、納期管理等、専門性の高いコミュニケーションを、誤差が生じないよう正確に遂行するため、コミュニケーションや言語のスキル、開発に関する知識を求められる。 4 SE(システムエンジニア) 要求に従い、機能仕様から実装に至るまでの業務に従事する人材。
経営方針・対処すべき課題8,177字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループにおける経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下の通りであります。また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、顧客の課題を解決する適切なDXの推進によって、様々な業界から社会を変革しようとする顧客の挑戦を支え、顧客の競争優位性を高めるパートナーとなり、顧客や、当社事業を共創する全てのステークホルダーと共に「新しい景色の創造」を達成します。 日本ならびに世界が大きな転換期にある中、当社グループの起源であるベトナムと日本の両国がWin-Winとなる形で、顧客と共に成長し、顧客と共に新しい景色を創造し続けることで、今後とも企業グループとしての持続的な成長を目指してまいります。 (2)経営環境 当連結会計年度における日本経済は、緩やかな回復が継続する状況となりました。一方、地政学的リスクの高まりに起因した物価上昇や米国の金利政策や関税政策、中国の継続的な景気減速等、経済的リスクも高まり続けており、依然として経済の見通しは不透明な状況にあります。 こうした経済環境の中、当社グループが属する情報サービス産業の市場におきましては、新型コロナウイルス感染症によるリモートワーク、非対面ビジネスへの移行が収束した後も、企業の競争優位性に直結するデジタル化、DX化への関心の高まりを背景に、様々な産業におけるIT投資意欲の拡大、それによる情報サービス産業市場の継続的な拡大が期待されております。一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)が発表している「企業IT動向調査報告書2025」によると、調査対象となった企業の90%が前年と同等かそれ以上のIT予算の増額を予測しており、その要因として人件費やベンダー価格の高騰に次いで業務のデジタル化対応、基幹システムの刷新が挙げられています。総じて、市場全体のコスト増が見込まれる環境にあってなお、業務効率化に向けた投資意欲が旺盛であることを示唆しています。 また、当社グループが高い採用優位性を持ち、開発拠点を擁するベトナムは、このような日本の堅実なDX支援、IT人材需要の拡大を充足するパートナーとして、高い優位性を保持しています。ベトナムは厚い労働人口を基盤に高いGDP成長率を誇っております。加えて、ベトナム政府は2050年までにIT人材150万人の輩出を目標に掲げ、高度な理数教育、IT人材の育成及び輩出を促進しております。また、日本との時差が小さいことや、日越の良好な国家関係なども、ビジネスパートナーとしての高い適性に寄与しております。 加えて、近年はベトナム政府が2030年までのDX推進計画を含む「国家DXプログラム」を掲げる等、ベトナム国内においてもDX推進需要が高まっております。アメリカ合衆国国際貿易局の試算では、ベトナムのデジタル経済規模は2025年時点の6.5兆円から堅実な成長を続け、2030年には13兆円に達するとされており、エンジニアやITリソースの源泉に留まらず、ベトナム国内の需要も、今後大きな成長が見込める市場と考えられます。 [図5:日越の市場規模] [図6:ベトナムの優位性] 出典:※1…富士キメラ総研「2024 デジタルトランスフォーメーション市場の将来展望 市場編/企業編」 ※2…Vietnam Country Commercial Guide (2024), International Trade Administration. ※3…経済産業省委託みずほ総研の2019年3月調査報告書 ※4…TopDev_VietnamITMarketReport2024-2025 ※5…LP(2020). Chien luoc quoc gia ve phát trien doanh nghiep công nghe so Viet Nam. Hanoi: Socialist Republic of Viet Nam government News. ※6…United Nations, Department of Economic and Social Affairs, Population Division (2024).World Population Prospects 2024, Online Edition. ※7…株式会社Resorz発行「オフショア開発白書2024年版」 ※8…OECD (2016), PISA 2015 Results (Volume I): Excellence and Equity in Education,PISA, OECD Publishing, Paris. ※9…2023年度ASEANにおける海外対日世論調査(調査対象となったベトナム人300名において、「とても友好関係にある」または「どちらかというと友好関係にある」と回答した割合) ※10…厚生労働省「「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和6年10月末時点)」 ※11…ベトナム統計総局(GSO)発表した、2024年(通期)国内総生産の成長率の予測 (3)経営戦略 当社グループは、上述の経営環境に対し、既存事業の開発対応領域の拡大、提供可能なソリューションの拡大、サービスを提供するマーケットの拡大の3つの軸での事業成長を図ってまいります。これらの成長戦略に資する人材採用、M&A等を戦略的に実施することで、多角的な事業成長を推進してまいります。 ① 既存事業の開発対応領域の拡大 当社は従来、顧客の開発需要に対し、要件定義等の上流工程から、実装、保守までを一気通貫で受託する体制を整備しており、M&Aを中心とした戦略で、その対応領域を拡大してまいりました。今後もこれらの戦略を継続し、より上流のDX戦略領域のコンサルテーションや、サービスローンチ後のマーケティング等の戦略領域等、顧客の事業戦略をより幅広く、力強く支援できる体制を築くことで、既存事業の拡大、特にストックサービスの規模拡大を図ってまいります。 当期においては、顧客の経営戦略や、基幹システムの導入コンサルティングに強みを持つ株式会社ハイブリッドビジネスコンサルティングを子会社化したことにより、当社が定義するDX支援における事業戦略支援からサービス実装後のグロース支援に至る一連の工程を網羅するグループ体制を構築いたしました。 ② ソリューションの拡大 現時点における当社グループが顧客に提供できるソリューションは、Web・アプリ開発が主流となっており、M&Aや採用を通じて、このソリューション領域を拡げることが、2つ目の経営戦略であります。具体的には、現在ベトナム合弁会社、外部パートナーとの業務提携を通じて提供しているSalesforce、AWS、クラウド等のインフラ構築ソリューションの深耕、及び、ベトナム国内でSAPを主軸としたERPや金融システム等の導入支援に豊富な実績を有するNGS Consulting Joint Stock Company(以下「NGSC社」)を子会社化することによる、提供ソリューションの拡大を図ってまいります。当社の開発部門、開発技術を管掌する取締役の衣笠嘉展は、自身の経歴の中で様々な技術領域において豊富な知見を有しており、同人がこの成長軸をけん引することで、着実な事業成長を推進してまいります。 ③ マーケットの拡大 経営戦略の3つ目は、当社の従来の日本国内顧客を対象としたマーケットに加えて、海外の市場を開拓していくものであります。具体的には、「第2事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営環境」に記載の通り、昨今DX化や、その関連サービスの需要が高まっているベトナム国内において、当社の日本とベトナムのリソースを活用したハイブリッドな事業体制や、「第2事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営戦略 ②ソリューションの拡大」に記載のNGSC社を連結子会社化することにより、当社グループのベトナムマーケットへの拡大は大幅な進展を見込んでおります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループの売上収益は、約84%がストックサービスで構成されていることから、同サービスを維持、拡大させることによって、経営を安定させると共に、経営戦略を速やかに達成できる経営基盤を築くことが、経営上の重要目標であると考えております。新規プロジェクトの獲得によるストックサービス件数の増加、及び既存顧客からの増員、新たなプロジェクトによるチームラインの増加、上流工程からの介在強化を通したストックサービス単価の向上により、市場を拡大し、ノウハウを蓄積するとともに、人材・新規技術獲得等への投資を継続することで、企業グループとしての持続的な成長を図ってまいります。この達成状況を図る指標として、当社はストックサービス件数とストックサービス単価を重要指標としております。 なお、2026年9月期には、売上収益に占めるフローサービスの比率が高まることが想定されることから、管理指標を改定(追加)する方針であります。 ① 2025年9月期までの管理指標 2025年9月期までにおいては、比較的小規模且つ長期に亘る契約に基づく保守契約や、当社の既存案件と比較して金額規模の小さい新規子会社の案件等、総合的な当社事業への影響度の低い案件を考慮対象から除外し、正確に当社事業の進捗を表すことを目的として、「各事業年度末時点(あるいは四半期末時点)における月額取引金額が50万円以上のストックサービス案件の数(ストックサービス件数)」、「各事業年度末時点(あるいは四半期末時点)における月額取引金額が50万円以上のストックサービス単月売上 ÷ 期末時点のストックサービス件数で算出した平均単価(ストックサービス単価)」の2つの指標を設定しており、その推移は下図の通りであります。 [事業年度ごとのストックサービス件数とストックサービス単価] (注)ストックサービス件数の指標は、ストックサービスにて受注したプロジェクトのうち、前述の定義に当てはまるプロジェクトの数であり、同一の顧客から複数のプロジェクトを受注することがあるため、顧客数とは異なります。 ② 管理指標の改定(追加)について 2026年9月期より、次の通り指標の定義を改定する方針であります。 2025年10月1日付で当社の連結子会社となるNGSC社は、当社の既存事業においてフローサービスに定義される契約形態の売上収益比率が高く、同社を連結することにより、当社グループ全体の事業におけるフローサービスの重要性が高まることを見込んでおります。 この影響を考慮し、同社を連結対象とする2026年9月期より、より正確に当社事業の進捗を表すことを目的として、下記の通りフローサービスに関する管理指標を定義いたします。 ・フローサービス件数:報告四半期に売上計上される受注金額1,000万円以上のフローサービス数の合計 ・フローサービス単価:報告四半期に売上計上される受注金額1,000万円以上のフローサービスの売上の合計÷該当四半期に売上計上される受注金額1,000万円以上のフローサービス数の合計 この改定により、ストックサービスと同様に、フローサービスにおいても、より正確に当社事業の進捗を表すことができると期待しております。なお、新たに定義した指標における過年度の推移は、下図のとおりであります。また、既存のストックサービス件数、及びストックサービス単価の指標に改定はございません。 [事業年度ごとのフローサービス件数及びフローサービス単価] (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、今後の持続的な成長を実現する上で、以下の事項を課題として重視しています。 ① 開発体制の継続的な強化 今後、より一層顧客の要件を満たす事業を実現するためには、開発品質レベルの向上は不可欠であります。当社グループは、日本とベトナム両国でのハイブリッドな開発体制に特徴がありますが、グループ間コミュニケーションのさらなる強化を図る一方で、それぞれの特性を活かした開発手法の標準化、開発ノウハウの蓄積・共有を今後も進めてまいります。特に、受注前の見積り精度や受注後のプロジェクト進捗確認等のモニタリングを通じて、開発品質の確保と納期の遵守については最重要課題として取り組んでまいります。なお、2024年9月期は当社ベトナム子会社の保有するダナン拠点において開発品質の低下、人員管理の課題が顕在化したことから、更なる悪影響の発生を回避すべく、同拠点を閉鎖し、既存の2拠点(ホーチミン・ハノイ)に経営リソースを集中し、経営の効率化を図る体制変更を断行いたしました。この2拠点は、従来より強固なマネジメント体制・人材を有しており、体制強化は順調に進んでおり、今後は、この2拠点体制で、更なる体制強化を進めてまいります。 また、日本国内におきましても、2024年4月にWur株式会社、2024年7月にドコドア株式会社を連結子会社化し、バックグラウンドの異なる多数の技術者間の交流を通じて当社グループの技術力の進化を進めてまいりました。2025年8月には、ITコンサルテーション分野に強みを持つ株式会社ハイブリッドビジネスコンサルティングを連結子会社化することにより、開発フェーズに先立つ中長期のシステム導入計画策定支援等、要件定義以前のフェーズをカバーするITコンサルティング機能も提供できるようになりました。 ② 技術力のさらなる強化 DX市場の変化、それを支える技術革新は目覚ましいものがあり、それらの最先端技術を迅速、的確に自社のサービスに反映し、市場のニーズに応えられるかは、企業成長において重要な課題であります。当社及び当社グループは、社内外で開発実績を持つAIモデルの構築をはじめ、今後もDX基盤の構築、サイバーセキュリティ等の幅広い最先端技術の習得に努めてまいります。また、開発作業においても積極的に生成AIを取り入れ、開発効率・開発品質の向上を推し進めます。こうした技術力強化の取り組みを通じて、様々な業界・業態の顧客への提案力の向上、さらなる価値創造に努めてまいります。 ③ 新規顧客の獲得 当社及び当社グループが持続的な成長を続けるためには、売上拡大につながる新規顧客の獲得が必要であると考えております。上場会社としての認知度、知名度も活かして、マスマーケティング、プライベートセミナーの開催、リスティング、動画コンテンツの配信などを展開し、継続的に新規受注を獲得できる体制の確立を目指してまいります。また、更なる顧客層や市場の開拓にはM&Aも重要な戦略であると捉えております。当社はこれまでに、以下のM&Aを実行してまいりました。 2023年9月期: ・キャスレーコンサルティング株式会社(現株式会社ハイブリッドテックエージェント) ・株式会社イクシアス(現在当社に吸収合併済) 2024年9月期: ・Wur株式会社 ・ドコドア株式会社 2025年9月期: ・株式会社ハイブリッドビジネスコンサルティング これら企業を当社グループに加えることにより、当社グループがお客様に提供できるサービスを非連続的に拡大してまいりました。 更に、2025年10月1日付けで、ベトナムで総合的なIT支援事業を提供するNGSC社を連結子会社化することとなり、ベトナム市場開拓に大きな一歩を踏み出します。 今後も積極的なM&Aを通じて、当社グループの顧客拡大、市場拡大に努めてまいります。 ④ 人材採用・育成の強化 当社及び当社グループが持続的な成長を図っていくには、専門性を有する優秀な人材を安定的、かつ機動的に確保することが必要不可欠と考えております。ベトナムでの産学連携、日本でのベトナム人脈のさらなる活用等も含めて、ターゲット別に最適な人材採用戦略を講じてまいります。日本国内で開発人材不足がますます顕著になっている今、ベトナムにおける豊富な人材を採用し、育成して日本のお客さまのご要望にお応えすることが当社グループの重要な使命であることを心に留め、今後とも優秀な人材の確保に努めてまいります。さらに、日本国内におきましても、都市部だけではなく、地方でも、優秀な人材を獲得すべく、M&A戦略も含め、種々の施策を実行してまいります。 ⑤ 情報管理体制の更なる強化 当社及び当社グループは、顧客の開発要件によっては、個人情報を含む顧客の機密情報を取り扱う場合があります。これらに適切に対応するために、開発業務の主力であるベトナムで特に重点的に情報管理体制の強化を進めており、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格であるISO27001:2013を取得し、情報管理やセキュリティ管理の徹底を図っております。また、2022年9月にはベトナムの国家サイバーセキュリティセンターとの間で、サイバーセキュリティに関する相互支援を目的とした協力覚書を締結し、サイバーセキュリティに関する社内体制の整備を継続しております。日本国内においては、従来から体制を整え、徹底した情報管理を行ってまいりましたが、顧客からの信頼性向上の施策として、プライバシーマークも取得し、更なる体制強化を進めております。 ⑥ 経営管理・内部管理体制の強化 当社及び当社グループは、グループを取りまく事業環境の変化に柔軟に対応し、継続的に企業価値の向上を図っていくためには、内部統制環境の整備・強化が重要な経営課題であると認識しております。全社的なリスク管理体制の整備、コンプライアンス体制の強化、さらには適切なリスクテイク体制の構築を目指して取り組んでまいります。 なお、2025年10月より、当社は株式会社エアトリの連結子会社となりますが、当社の意思決定・業務遂行等のオペレーションの変更を伴うものではありません。今後、株式会社エアトリとは、経営ノウハウの共有・顧客の相互紹介など双方の事業発展に資する協力関係を強化してまいります。 ⑦ 持続的な企業の成長 当社及び当社グループは、グループのビジョン、ミッション実現のためには、持続的な事業成長が必須であると考えております。そのために、常にお客様のニーズの変化を把握し、当該ニーズに応えるべく当社の技術レベル・サービス品質の向上を追求してまいります。また、企業買収を通じて、当社グループとして、常にお客様のニーズに応えるための技術・人材の獲得に努めてまいります。 更に、2025年10月よりベトナムで総合的なIT支援事業を展開するNGSC社を連結子会社化することにより、ベトナム市場における当社グループの事業の本格展開を開始しますが、今後も機会をとらえ、グローバルな事業展開により、当社グループ事業の持続的な拡大を図ってまいります。当社取締役会長のチャン バン ミンは、2025年12月22日をもって、当社取締役を辞任いたしますが、今後はHybrid Technologies Vietnam Co., Ltd.のチェアマンとしてNGSC社の事業発展をリードしていくとともに、更なるベトナム事業の拡大に集中して取り組んでまいります。 ⑧ 手元流動性の確保 当社及び当社グループは、継続的な取引である「ストックサービス」が売上収益の過半を占めているため、キャッシュ・フローは、安定していると認識しております。今後も、事業環境の変化に応じた資本政策にも対応できるように、柔軟な財政政策を実施してまいります。また、投資効率を考慮しつつ積極的にM&A戦略を展開できるよう、十分なキャッシュの獲得に努めてまいります。
事業等のリスク6,109字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性を認識している主要なリスクは、以下の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)事業環境、事業構造面 ① 市場認知 「第2事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営環境」に記載の通り、現在の日本社会は、深刻なIT人材不足の状況にあり、デジタル化の遅れが大きな社会問題となっていますが、それらは、当社グループがサービスを提供するDX推進市場の可能性を示しているとも考えられます。当社グループでは、ハイブリッド型サービスで実績を積み重ねるとともに、各種プロモーション活動等の啓蒙活動を積極的に展開し、日本におけるベトナムオフショア開発の市場認知度の向上を推し進める活動を実施していますが、これらの取組が想定通りに進展しなかった場合に、当社グループの成長シナリオに重要な影響を及ぼす可能性があります。 ② 競争激化 今後の事業の拡大を推し進める上で人材の確保・育成が重要な経営課題であり、当社グループは在日ベトナム人コミュニティ内でのリファラル採用や、ベトナム国内における複数大学との産学連携など、日本とベトナムで様々な施策を実施しております。しかしながら、採用が計画通りに進まなかった場合、また人材の流出も含めて人材の育成が進まなかった場合に、当社グループの開発力やコスト競争力が相対的に低下することで、失注や利益率の悪化等を招き、当社グループの事業展開及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ③ 特定顧客への依存 当社グループは、主にWeb/ECシステム、モバイルアプリ領域を中心にハイブリッド型サービスで実績をあげており、既存顧客の継続案件が増加傾向にあります。その結果、2025年9月期で上位5社による売上収益比率が42.4%となっております。当社グループは、新規顧客の開拓を行うことで相対的な依存度を下げていく各種取組を進めておりますが、これらの取組が想定通りに進展せず、既存顧客の業績等の影響を受けた場合に、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ④ 法的規則 当社は2023年4月に、人材派遣業を主要事業とする株式会社ハイブリッドテックエージェント(旧:キャスレーコンサルティング株式会社)を子会社化いたしました。その結果、現在、当社グループの事業には、日本においては「労働者派遣法」「労働者派遣事業と請負により行われる事業との区分に関する基準」や「下請代金支払遅延等防止法」、「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」等の関連業法や告示が存在します。また、ベトナムにおいても、各種関連法令が存在します。当社グループでは、顧問弁護士のアドバイスも受けながら、業務フローやマニュアルを整備するとともに、法務担当部門が中心となって運用状況を適宜チェックしております。現時点では、事業の継続に大きく影響を及ぼすような法規制は無いものと認識しておりますが、今後の法整備の結果、新たな法規制が発生し、当社グループの対応が遅れた場合には、当社グループの事業展開及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 移転価格税制 当社グループにおいて、国境を跨ぐ会社間の取引価格の設定においては、適用される移転価格税制の遵守に努めていますが、税務当局から取引価格が不適切であるとの指摘を受けた場合、追徴課税や二重課税が生じることにより、当社グループの事業展開及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ ベトナムカントリーリスク 当社グループの事業は、ベトナム子会社が開発業務の中核を担っております。ベトナムは同じIT技術大国であるインドや中国と共に、オフショア先として注目を浴びている国の一つです。長期的な観点ではオフショア先をベトナムに限定することなく、グローバルな視点からリスクを管理してまいりますが、今後ある程度の時間レンジでは、同国の人件費の高騰、法改正や税制面での優遇の見直し等でオフショア先としての優位性が無くなった場合に、当社グループの事業展開及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 為替相場の変動 当社グループのベトナムを中心とした事業は、連結財務諸表を作成するにあたっては現地通貨を円換算する必要があり、換算時に使用する為替レートによっては当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。極端な為替相場の変動に伴うリスクをヘッジするため、為替予約等の対策を講じてまいります。 ⑧ 新規技術への対応遅れ 当社グループの事業は、インターネットを中心としたITシステムの利用を大前提としておりますが、生成AI技術などの技術革新等でIT環境に大きな変化が起こり、その変化に対応するための技術開発に多大な費用が発生した場合や、当社グループ側の対応が遅れた場合に、競争力が低下することが考えられます。また、インターネットの利用を制約するような新たな法的規制の導入等により、インターネット関連市場の発展が阻害され、当社グループの事業が低迷することが考えられます。以上のような場合には、当社グループの事業展開及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 知的財産権 当社グループが提供するハイブリッド型サービスにおいては、ソフトウェア開発に関連する特許権や著作権等の知的財産権の確保が業務遂行上重要であり、独自の技術・ノウハウ等の保護・保全とともに、法務担当部門及び品質管理部門が中心となって、第三者の知的財産権を侵害しないよう十分な注意を払っております。しかしながら、第三者より損害賠償及び使用差止め等の請求、並びに特許に関する対価(ロイヤリティ)の支払等が発生した場合には、当社グループの事業展開及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ システムトラブル 当社グループは、自社サービスをサーバー上で提供していないものの、日本とベトナム両拠点においてインターネットを中心としたITシステムの環境下でソフトウェア開発を行っています。使用するハードウェア、ソフトウェア、通信回線等の不具合、人為的なミス、さらにはコンピュータウイルス、停電、自然災害等によって作業が中断し、当社グループ側の対応が適切に行われなかった場合に、当社グループの事業展開及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 情報セキュリティ 当社グループは、サービス提供の過程で、顧客のシステム上で直接開発作業を行うことがあり、各種機密情報にもアクセスすることがあります。そのため、顧客との間で責任範囲を明確にして、ベトナム子会社では情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得するとともに、グループの品質管理部門やITインフラ部門が中心となって、情報セキュリティソフトの導入や、各種社内規程や作業手順書の整備、社内教育・啓蒙活動を実施するなど、社員の情報管理には徹底して取組んでおります。しかしながら、不正アクセスや操作ミス等の発生、あるいはコンピュータウイルスによる被害等、不測の事態の結果、機密情報が外部に漏洩した場合には、信用低下や損害賠償請求等により、当社グループの事業展開及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ ストックサービスの品質について 当社グループが提供するハイブリッド型サービスにおいては、その全体収益の大半を占める準委任契約であるストックサービスについては法的には作業結果に対する契約不適合責任(瑕疵担保責任)を負いませんが、サービスの品質が顧客の求める水準を維持できなかった場合には、顧客からの信用低下により、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑬ 不採算プロジェクトの発生について ハイブリッド型サービスを計画通りに完了させることは、当社グループの業績向上にとって非常に重要であります。特に、当社グループの提供するフローサービスにおいては見積り精度が重要であり、プロジェクトごとの利益管理及び進捗管理を徹底しております。しかしながら、このような施策を講じたにも関わらず、不測の事態により想定を超える工数増加や納期遅延等が発生した場合には、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑭ 自然災害による影響について 当社グループは、日本国内では東京、新潟に、ベトナム国内ではホーチミン、ハノイの2ケ所に拠点を設けておりますが、これらの地域で、地震等の自然災害やそれに伴う二次災害等の発生により事業活動が停滞する可能性があります。いずれかの事業拠点で大規模な災害等が発生した場合でも、その他の拠点で業務を継続できる体制を取っておりますが、自然災害等の規模や状況によっては、当社グループの業績に重要な影響を与える可能性があります。 (2)組織、体制面 ① 特定人物への依存 当社の取締役、執行役員は、それぞれの管掌する領域において経営方針や戦略の決定、推進等に大きな役割を果たしておりますが、過度な依存からの脱却のために、管理・監督層の人材の育成、権限の移譲を進めております。しかしながら、現時点では、不測の事態により取締役・執行役員の当社経営及び業務執行への関与が困難となった場合、当社グループの事業展開及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ② 人材獲得、育成 「第2事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」に記載の通り、今後の事業の拡大を推し進める上で人材の確保や育成が重要な経営課題と認識しておりますが、当社グループの取組が想定通りに進展せず、人材の確保、育成が進まなかった場合には、当社グループの事業展開に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ③ 内部管理体制の整備 当社グループは、当社グループを取りまく事業環境の変化に柔軟に対応し、持続的に企業価値の増大を図っていくためには、日本とベトナムの両拠点で内部統制環境の整備、強化を重要な経営課題であると認識して取組んでまいりました。しかしながら、事業の急速な拡大や当社グループの企業数の増加の中で、内部統制環境の構築が追いつかない事態が生じた場合には、当社グループの事業展開及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ④ 投融資 当社グループでは、今後の事業展開の過程において、既存サービスの強化、グローバル展開の加速及び新たな事業領域への展開等を目的として引き続き、出資、設備投資、アライアンス、M&A等の投融資を実施する方針であります。投融資については、弁護士・税理士・公認会計士等の外部専門家の助言も得ながら投資リスクを十分に検討し、また、当社グループの財政状態等を総合的に勘案して決定しますが、予定していた投融資の回収ができない場合や、減損損失の対象となる事象が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)大株主との関係について ① 大株主2社が支配権又は重大な影響力を有することに伴うリスク 当連結会計年度末において、Soltec Investments Pte. Ltd.は、当社株式の議決権34.5%、株式会社エアトリは、当社株式の議決権30.3%(間接所有分3.1%を含む)を有しております。Soltec Investments Pte. Ltd.は投資会社であり、そのグループに属する企業から当社はシステム開発業務を受注する場合もありますが、当連結会計年度は該当ありません。 ② 株式会社エアトリと当社の関係性について 株式会社エアトリは、当社の主要株主であるSoltec Investments Pte. Ltd.との間で、当社の議決権の行使に際して、Soltec Investments Pte.Ltd.が株式会社エアトリの意思と同一の内容の議決権を行使することに同意したことで、2025年10月1日以降、実質支配基準に基づき、当社の親会社に該当することとなりました。 株式会社エアトリは、旅行プラットフォーム「エアトリ」を中心とした旅行コンテンツの提供を行う「オンライン旅行事業」、ベトナムにおけるソフトウェア開発などのオフショア関連事業を行う「ITオフショア開発事業」、戦略的なM&A及び成長企業に対する投資育成を推進する「投資事業」、及びその他事業からなり、現時点において、当社の事業と株式会社エアトリグループの事業の競合等が想定される事象は発生していないものの、将来において株式会社エアトリグループの事業戦略や当社の位置付け等に著しい変更が生じた場合には、当社の財政状況及び経営成積に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 株式会社エアトリグループへの取引依存 株式会社エアトリグループとの取引比率については、当社の連結売上収益に占める割合が、2024年9月期は24.7%、2025年9月期は28.4%となっております。同グループとの取引については、取引条件や各種業務フロー、関連当事者取引に対するチェック体制等の整備を行ってきたことから、当社グループの事業の独立性については確保できていると考えております。また、同グループ以外の顧客の新規開拓を積極的に進めることで、取引依存度を相対的に下げる取組を進めております。しかしながら、これらの取組が想定通りに進展せず、同グループ企業の影響が相対的に高まる場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)その他 ① 潜在株式による希薄化 当社は、当社グループの役員及び従業員に対するインセンティブを目的として、新株予約権(ストック・オプション)を付与しております。これらのストック・オプションが権利行使された場合、当社株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。本書提出日現在、ストック・オプションによる潜在株式数は1,486,500株であり、発行済株式総数11,493,548株の12.9%に相当しております。 ② 配当政策 当社は、将来の事業展開と財務体質強化のために必要な内部留保の確保を優先し、設立以来2025年9月期までは配当を行っておりません。しかしながら、株主に対する安定的な利益還元の実施は、多面的な企業価値の向上において重要な経営課題であると認識しております。 今後の利益配分については、グループ全体の収益基盤の強化が進捗し、安定的な利益創出を実現し、将来の事業拡大や収益の向上を図るための成長投資余力との調和を図りつつ、適切に実施していく方針であります。
経営成績の分析 (MD&A)6,603字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における日本経済は、緩やかな回復が継続する状況となりました。一方、地政学的リスクの高まりに起因した物価上昇や米国の金利政策や関税政策、中国の継続的な景気減速等、経済的リスクも高まり続けており、依然として経済の見通しは不透明な状況にあります。 こうした経済環境の中、当社グループが属する情報サービス産業の市場におきましては、新型コロナウイルス感染症によるリモートワーク、非対面ビジネスへの移行が収束した後も、企業の競争優位性に直結するデジタル化、DX化への関心の高まりを背景に、様々な産業におけるIT投資意欲の拡大、それによる情報サービス産業市場の継続的な拡大が期待されております。 このような状況の下、当社グループが提供するハイブリッド型開発サービスは、従来の日本とベトナムのリソースを融合させた開発体制に加え、積極的なM&Aや業務提携により、サービス提供体制の強化、対応領域の拡大を推進してまいりました。 2023年4月に連結子会社化した、エンジニアの派遣、SES事業を展開する株式会社ハイブリッドテックエージェントに始まり、2024年9月期までに顧客の新規事業の立ち上げに伴走するWur株式会社、新潟を拠点とした幅広い地域で標準化された規格によるコストパフォーマンスに優れた開発を提供するドコドア株式会社の3社を連結子会社化し、グループ全体で開発対応領域、提供ソリューションの拡大を進捗させました。連結子会社化後、各社の既存顧客に対するグループ単位でのクロスセルによる堅実なトップラインの伸長、バックオフィス業務の連携等、事業、管理両面においてPMIは順調に進捗しております。 さらに、当期にはITコンサルティング事業や事業戦略・システム導入支援等の事業を営む株式会社ハイブリッドビジネスコンサルティングをグループに迎えたことで、当社が定義するDX支援における上流から下流に至る一連の工程を網羅するグループ体制を構築いたしました。 一方、当期業績においては、2024年9月期に案件や人員のマネジメントの不足により閉鎖を決議したダナン拠点から、他拠点に移管した残存案件の正常化に要した追加対応工数、この追加対応にリソースを充当したことによる、新規顧客の開拓や既存顧客の拡大の遅れが、売上収益、および各段階利益を押し下げる要因となりました。また、当期に決議した本社移転に係る減損損失等の計上、M&A関連費用の計上等も、当期営業利益に影響しました。 以上の結果、当社グループの当連結会計年度の売上収益は3,024,742千円(前年同期比3.5%減)、営業利益は28,941千円(前年同期比73.3%減)、税引前損失は14,796千円(前年同期は96,920千円の税引前利益)、親会社の所有者に帰属する当期利益は18,732千円(前年同期比64.7%減)となりました。 なお、当社はハイブリッド型サービスの単一セグメントのため、セグメントごとの記載はしておりません。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ174,834千円減少し、3,891,579千円となりました。 流動資産は前連結会計年度末に比べ396,395千円減少し、1,334,781千円となりました。これは主に、現金及び現金同等物が442,503千円減少したことによるものです。 非流動資産は前連結会計年度末に比べ221,560千円増加し、2,556,797千円になりました。これは主に、使用権資産が157,333千円、投資有価証券が122,435千円減少した一方で、のれんが286,718千円、その他の非流動資産が182,920千円増加したことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ68,157千円減少し、1,719,662千円となりました。 流動負債は前連結会計年度末に比べ63,603千円減少し、697,268千円となりました。これは主に、その他の流動負債が54,118千円、未払法人所得税が35,575千円減少したことによるものです。 非流動負債は前連結会計年度末に比べ4,554千円減少し、1,022,394千円になりました。これは主に、借入金が185,858千円増加した一方で、リース負債が175,402千円減少したことによるものです。 (資本) 当連結会計年度末における資本合計は、前連結会計年度末に比べ106,677千円減少し、2,171,917千円となりました。これは主に、利益剰余金が115,714千円減少したことによるものです。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、前連結会計年度末より442,503千円減少し、916,620千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とその要因は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により獲得した資金は、11,724千円となりました(前年同期は361,714千円の獲得)。これは主に、法人所得税の支払額91,112千円、その他173,287千円に使用した一方で、税引前損失14,796千円に対して減価償却費及び償却費197,007千円、金融費用61,995千円及び減損損失35,724千円の調整がなされたことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は、540,208千円となりました(前年同期は300,220千円の使用)。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出323,958千円、関係会社株式取得のための前払金の支出184,035千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により獲得した資金は、92,683千円となりました(前年同期は13,288千円の獲得)。これは主に、長期借入れによる収入320,000千円を計上した一方で、リース負債の返済による支出121,649千円、長期借入金の返済による支出91,212千円の計上によるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループのサービス提供は、生産実績の記載になじまないため、生産実績に関する記載は省略しております。 b.受注実績 当社グループの行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次の通りであります。 (単位:千円) 売上収益の区分   当連結会計年度 (自 2024年10月1日  至 2025年9月30日)   前年同期比(%) ストックサービス   2,551,502   91.3 フローサービス   473,241   139.2 合計   3,024,742   96.5 (注)1.当社グループの事業セグメントは、「ハイブリッド型サービス」を単一の報告セグメントとしているため、サービス別の販売実績を記載しております。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次の通りであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年10月1日 至 2024年9月30日)   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社エアトリ   590,157   18.8   808,579   26.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たっては、経営者による会計方針の選択と適用を前提とし、資産・負債及び収益・費用の金額に影響を与える見積りを必要とします。経営者はこれらの見積りについて過去の実績や将来における発生の可能性等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りの不確実性により実際の結果が、これらの見積りと異なる可能性があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 連結財務諸表注記 4.重要性がある会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しておりますが、重要なものは以下の通りであります。 (収益認識) 当社グループでは、フローサービスの新規受注案件のうち、進捗部分について成果の確実性が認められる案件については工事進行基準(進捗率の見積りは原価比例法)を適用しております。適用にあたっては、受注総額、総製造原価及び当連結会計年度における進捗率を合理的に見積る必要がありますが、予想し得ない工数の大幅な増加等により当該見積りが変更された場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (受注損失引当金) 受注契約に係る将来の損失に備えるため、当連結会計年度末における受注契約に係る損失見込額を計上しております。受注契約時に予想し得ない事象の発生やプロジェクトの進捗状況等によって損失額が大きく変動する可能性があります。 (投資有価証券) 当社グループの投資有価証券は非上場株式で構成されております。活発な市場における公表価格が入手できない非上場株式の公正価値は、合理的に入手可能なインプットにより、主に割引キャッシュ・フロー法を使用して測定しております。公正価値の評価は、評価する時点において入手可能な情報に基づく最善の見積りと判断に基づき実施しておりますが、将来の事業環境の変化等の影響により見積りの見直しが必要となった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (のれん) 当社グループは経営戦略に基づく事業拡大のため、株式取得による企業結合を行っております。当該企業結合により認識されたのれんについては、減損の兆候の有無にかかわらず年に一度、又は減損の兆候がある場合はその都度、減損テストを実施しております。この減損テストにおいては、評価時点で入手可能な経営者の最善の見積りと判断による将来キャッシュ・フロー予測に基づいて実施されておりますが、将来の事業環境の変化等の影響によりこれらの見積りが変更された場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載の通りであります。 b.経営成績の分析 (売上収益) 当連結会計年度の売上収益は、3,024,742千円(前期比3.5%減)となりました。これは主に、前当連結会計年度中に取得した連結子会社のWur株式会社、ドコドア株式会社の取り込みによる増加及び、新規案件の獲得により増加した一方、主にダナン拠点の既存顧客撤退による減少影響の結果によるものであります。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度の売上原価は、2,005,861千円(前期比7.2%減)となりました。これは主に、売上規模に応じてエンジニアの稼働が減少したことによるものであります。 以上の結果、当連結会計年度の売上総利益は、1,018,881千円(前期比4.6%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、1,001,608千円(前期比18.3%増)となりました。これは主に、M&Aの取得関連費用の計上等によるものであります。また、その他の費用にて、当期に決議した本社オフィスの閉鎖・移転に係る減損損失等の計上いたしました。 以上の結果、当連結会計年度の営業利益は、28,941千円(前期比73.3%減)となりました。 (金融収益、金融費用、税引前利益) 当連結会計年度の金融収益は、18,259千円(前期比44.9%減)となりました。これは主に、為替差益の減少によるものです。一方で金融費用は、61,995千円(前期比38.8%増)となりました。金融費用は、主に当連結会計年度にて、当社が保有する「投資有価証券」に区分される有価証券のうち実質価額が著しく低下したものについて減損処理を実施し、投資有価証券評価損を計上したことによるものです。 以上の結果、当連結会計年度の税引前損失は、14,796千円(前期は96,920千円の税引前利益)となりました。また、当連結会計年度における法人所得税費用は69,376千円のマイナス(利益方向)となりました。法人所得税費用がマイナスとなった要因は、繰延税金資産の計上を行ったことによります。この結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は、18,732千円(前期比64.7%減)となりました。 c.キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ③ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資本の財源及び資金の流動性について、事業活動のための適切な水準の流動性の維持及び市場から理解を得られる株主価値向上を目指した明確な資金調達戦略の提示と実行を基本方針としております。ハイブリッド型サービスにおいて技術者の採用は重要であり、これらの資金需要は内部資金または資金調達の実施により賄うことを基本としております。 ④ 目標とする客観的な指標等の推移 当社グループは、「第2事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標」に記載の通り、売上高の継続的かつ累積的な増加の実現のため、ストックサービス件数とストックサービス単価を重要指標としております。 2025年9月期におけるストックサービス件数は、新規案件の獲得、前連結会計年度に子会社化したWur株式会社の通期貢献、及び当期第4四半期に連結開始した株式会社ハイブリッドビジネスコンサルティングの案件取込み等により、2024年9月期末から微増し59件(前期比4件増)となりました。 ストックサービス単価においては、一部既存案件の終了や縮小、小規模に始動する新規案件の増加、比較的小規模な傾向がある株式会社ハイブリッドビジネスコンサルティングの算入等により、2024年9月期末時点の3,454千円から161千円減少し3,293千円(前期比4.7%減)となりました。 なお、当社グループは「1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標②管理指標の改定(追加)について」に記載の通り、重要な管理指標としておりますストックサービス件数とストックサービス単価に加えて、2026年9月期より、事業の目標や進捗状況を示す指標としての明瞭さを向上させる目的で、フローサービスの進捗を図る管理指標を新たに定義する方針であります。 なお、従来のストックサービス件数、ストックサービス単価の定義等に変更はありません。 ⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は「第2事業の状況 3.事業等のリスク」をご参照ください。

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出典

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