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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ピクスタ

3416 · Standard · 小売業

オンラインでデジタル素材を販売するマーケットプレイス「PIXTA」を運営。クリエイターと購入者をつなぐプラットフォーム企業。

概要

ピクスタ株式会社は、2006年に日本初のストックフォトマーケットプレイス「PIXTA」を立ち上げた企業である。クリエイターが投稿した写真・イラスト・動画・音楽をロイヤリティフリーで販売し、購入者は単品または定額でダウンロードできる。2025年12月期の売上高は約27億円、従業員118名。東京証券取引所グロース市場に上場し、2025年12月にスタンダード市場へ移行した。

PIXTA事業とfotowa事業の二本柱

ピクスタの事業は、主力のPIXTA事業と出張撮影プラットフォームのfotowa事業に大別される。PIXTA事業は2025年12月期に売上高20億円(全社の75%)を占める。fotowa事業は5億円(同19%)で、契約形態の変更により売上計上方法が純額から総額に変わり、前期比137.9%増となったが、実質的な取扱高は減少している。その他の事業には法人向け撮影サービスPIXTAカスタムや、2025年10月に子会社化したYASUMI WORKSのものづくり体験事業が含まれる。

ロイヤリティフリーと二段階の販売方式

PIXTAのデジタル素材はすべてロイヤリティフリー・ライセンスで提供される。購入者は一度の対価で利用規約の範囲内で何度でも使用できる。販売方式は単品販売と定額制販売の二種類。定額制は月間一定数までダウンロードできるプランで、2025年12月期の定額制購入者数累計は137,160人(前期比4.6%減)であった。一方、単品購入者数は86,200人(同19.4%減)と減少した。クリエイターには販売価格に応じた獲得クレジットが付与され、一定額を超えると換金できる。

連結子会社3社とアジア展開

ピクスタグループは、ピクスタ株式会社と連結子会社3社で構成される。海外ではシンガポールにPIXTA ASIA PTE.LTD.、ベトナムにPIXTA VIETNAM CO., LTD.を設立し、アジア市場への展開を進めてきた。一方で、タイ法人は2023年12月に清算、台湾支店は2021年6月に清算、韓国のTopic Images Inc.は2020年12月に全株式を売却しており、事業の選択と集中が行われている。国内では2025年10月にYASUMI WORKSを子会社化し、新たな事業領域に進出した。

業界の中での役割はクリエイティブ・プラットフォーム運営者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
27億円
営業利益
2億円
営業利益率
7.4%
純利益
1億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01広告・デザイン制作・出版・企業マーケティング主力

デジタル素材のオンラインマーケットプレイス「PIXTA」を運営。広告制作会社、デザイン会社、出版・印刷会社、一般企業などに、ロイヤリティフリーの写真・イラスト・動画を販売。

主な製品・サービス1
PIXTA
写真・イラスト・動画のデジタル素材を販売するマーケットプレイス。単品販売と定額制販売の2つの購入形態がある。

02個人向け撮影サービス準主力

出張撮影プラットフォーム「fotowa」を運営。新生児撮影や七五三などの記念撮影を、フォトグラファーと個人ユーザーをマッチングして提供。

主な製品・サービス1
fotowa
出張撮影プラットフォーム。ユーザーがフォトグラファーを選び、日時・場所を指定して撮影を依頼できる。

03法人向け撮影・ものづくり体験副次

法人向け撮影事業(PIXTAオンデマンド、PIXTAカスタム)と、ものづくり体験事業(YASUMI WORKS)を展開。

主な製品・サービス3
PIXTAオンデマンド
法人向けのオーダーメイド撮影サービス。
PIXTAカスタム
法人向けのカスタム素材制作サービス。
YASUMI WORKS
ものづくり体験を提供する事業。

製品と技術

PIXTA:日本最大級のストックフォトプラットフォーム

PIXTAは、写真・イラスト・動画・音楽のデジタル素材を販売するオンラインマーケットプレイスである。2025年12月期の売上高は20億円。取り扱い素材はロイヤリティフリーで、購入者は単品または定額制でダウンロードできる。定額制では月間137,160人が利用した。クリエイターはプロ・アマを問わず素材を投稿でき、売れた場合は報酬(獲得クレジット)が支払われる。一定品質以上の素材を独占提供する「専属クリエイター」制度も設けている。

fotowa:出張撮影プラットフォーム

fotowaは、2016年2月に開始した出張撮影サービス。ユーザーが好みのフォトグラファーを選び、時間と場所を指定して家族写真などを依頼できる。主にニューボーン撮影や七五三などのライフイベントで利用される。2025年12月期の売上高は5億円(前期比137.9%増)だが、これは契約形態の変更による会計処理の影響で、実質的な取扱高は前期比19.5%減の19,766件であった。サービスリニューアルによる値上げが影響している。

その他事業:法人撮影とものづくり体験

その他の事業には、法人向け撮影サービス「PIXTAカスタム」や機械学習用データ販売が含まれる。PIXTAカスタムは、顧客の要望に応じたオリジナルストックフォトを制作する。また、2025年10月に子会社化したYASUMI WORKSは、店舗型のものづくり体験事業を展開しており、中期的にグループの新たな成長ドライバーとして位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

小規模画像販売、利益率変動大

小売業(画像販売)に分類されるが、実態はストックフォト事業が主体の小規模企業。売上高30億円未満で、トライアルHDなど一般小売とは業態が異なる。2024年12月期営業利益率20.69%と高収益だったが、2025年12月期は7.41%と大幅低下見込み。競合のまんだらけ等とはビジネスモデルが異なり、ニッチ市場でのポジションだが収益変動リスクが大きい。

強み

  • 2024年12月期は営業利益率20.69%と非常に高い。
  • ストックフォト事業で独自の地位を確立。
  • 低在庫・低固定費のビジネスで収益効率が良い。
  • 海外販売も行っており、成長余地あり。

課題

  • 2025年12月期の営業利益率7.41%と前期比13ポイント低下の見通し。
  • 売上高26~29億円と横ばいで、成長鈍化。
  • ストックフォト市場は参入障壁が低く、競合が増加傾向。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売業の時価総額近傍。太字がピクスタ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

2005年設立からPIXTAローンチまで

2005年8月、東京都渋谷区で株式会社オンボードとして設立。2006年5月にデジタル素材マーケットプレイス「PIXTA」をリリースし、写真素材の販売を開始した。2007年6月にはイラスト素材の販売を追加。2009年4月に社名をピクスタ株式会社に変更し、本社を目黒区に移転した。同年4月には本社を再び渋谷区に移転している。

素材の拡充と多言語化・現地法人設立

2010年2月、PIXTA上で動画素材の販売を開始。2013年7月に英語版サイト、同年12月に中国語版サイトを開設し、海外展開を本格化。2013年11月にはシンガポールに現地法人PIXTA ASIAを設立。2014年4月には定額制専用の別サイト「Imasia」をリリースしたが、2015年4月にPIXTAへ統合した。2015年7月には台湾支店を設立したが、後に清算されている。

2015年マザーズ上場とfotowa開始

2015年9月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。2016年2月には出張撮影プラットフォーム「fotowa」を開始。同年5月にベトナム法人、12月にタイ法人を設立した。2016年8月には子会社スナップマートを設立し、写真販売事業を取得したが、2023年2月に全株式を売却している。2017年3月には韓国のTopic Imagesを子会社化したが、2020年12月に売却。

事業の整理と新たな成長分野への投資

2020年代に入り、不採算事業の整理が進められた。2020年5月にタイ語版サイトを閉鎖、2021年6月に台湾支店を清算、2023年3月に韓国語版サイトを閉鎖、同年12月にタイ法人を清算した。一方で、2023年9月には法人向け撮影サービス「PIXTAカスタム」や機械学習用データ販売サービスを開始。2025年10月にはものづくり体験事業のYASUMI WORKSを子会社化し、新たな収益の柱を育成している。

市場区分変更と2025年12月期決算

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、マザーズからグロース市場に移行。2025年12月にはグロースからスタンダード市場へ変更された。2025年12月期の連結売上高は26.6億円(前期比7.6%減)、営業利益1.5億円(同73.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益0.9億円(同76.4%減)と減収減益。これは前期の大口案件の反動やfotowa事業の契約形態変更影響による。

年表30件を開く

2000年代

  • 2005年8月創業東京都渋谷区渋谷において株式会社オンボード設立
  • 2006年5月デジタル素材マーケットプレイス「PIXTA」をリリースし、写真素材の販売を開始
  • 2007年6月「PIXTA」上でイラスト素材の販売を開始
  • 2009年4月商号変更ピクスタ株式会社に商号変更
  • 2009年4月本社を東京都目黒区中目黒に移転

2010年代

  • 2010年2月「PIXTA」上で動画素材の販売を開始
  • 2010年11月本社を東京都渋谷区渋谷に移転
  • 2013年7月「PIXTA」英語版サイトを開設
  • 2013年11月創業シンガポール共和国シンガポール市に現地法人PIXTA ASIA PTE.LTD.を設立
  • 2013年12月「PIXTA」中国語版サイトを開設
  • 2014年4月定額制デジタル素材マーケットプレイス「Imasia(イメージア)」をリリース
  • 2015年4月M&A「Imasia」サイトを「PIXTA」サイトへ統合
  • 2015年7月創業台北市に台湾支店(日商匹克斯塔圖庫股份有限公司台湾分公司)を設立(2021年6月に清算)
  • 2015年9月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2016年2月「PIXTA」タイ語版サイトを開設(2020年5月に閉鎖)
  • 2016年2月出張撮影プラットフォーム「fotowa(フォトワ)」を開始
  • 2016年5月創業ベトナム社会主義共和国ハノイ市に現地法人PIXTA VIETNAM CO., LTD.を設立
  • 2016年8月子会社としてスナップマート株式会社を設立、当該子会社において株式会社オプトインキュベートよりSnapmart(スナップマート)事業を譲受け(2023年2月に全株式を売却)
  • 2016年12月創業タイ王国バンコク市に現地法人PIXTA (THAILAND) CO., LTD.を設立(2023年12月に清算)
  • 2017年3月M&A韓国のTopic Images Inc.を子会社化(2020年12月に全株式を売却)
  • 2017年7月「PIXTA」韓国語版サイトを開設(2023年3月に閉鎖)
  • 2017年10月「PIXTA」上で音楽素材の販売を開始
  • 2018年10月出張撮影プラットフォーム「fotowa(フォトワ)」のサービス提供地域が全国47都道府県に拡大
  • 2019年8月「PIXTA」上で4K動画素材、MP4ファイル形式素材の販売を開始

2020年代

  • 2020年11月「PIXTA」上で動画素材の定額制プランの販売を開始
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズから東京証券取引所グロース市場に移行
  • 2022年11月IPコンテンツプラットフォーム「PIXTA IPコンテンツ」を開始(2023年11月にサービス終了)
  • 2023年9月オリジナルストックフォト制作サービス「PIXTAカスタム」を開始「PIXTA」上で機械学習用の画像・動画の新規撮り下ろしサービスを開始
  • 2025年10月M&A店舗型ものづくり体験事業を行っている株式会社YASUMI WORKSを子会社化
  • 2025年12月東京証券取引所グロース市場からスタンダード市場へ市場区分変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    ビジュアルプラットフォームの構築

    事業間のシナジーを活かし、顧客に応じた最適なサービス提供により、法人・個人の様々なビジュアルニーズを横断的に解決するプラットフォームを目指す。当面3年程度は一定の営業利益水準を維持しつつ、売上再成長のための投資を進める。

  2. 02

    PIXTA事業の強化

    マーケットプレイスではAI活用による検索体験向上とAI生成画像に代替されにくいコンテンツ拡充を図り、安定収益基盤とする。機械学習向けデータ販売では日本人や日本固有の被写体、クリエイターネットワークを活かしたコンテンツ収集力を強みにニーズに対応する。

  3. 03

    fotowa事業の成長と収益改善

    撮影プランと価格の最適化、予約から納品後の体験価値向上により付加価値を高め、売上成長と収益性改善を目指す。

  4. 04

    新規事業の育成

    法人向け撮影事業(PIXTAオンデマンド・カスタム)とものづくり体験事業(YASUMI WORKS)を展開。ものづくり体験は店舗拡大やフランチャイズ、EC販売を通じ中期的に新たな成長ドライバーとする。

  5. 05

    技術革新への対応と人材強化

    AI技術を積極活用し新顧客開拓やユーザビリティ向上を図る。優秀な人材の確保・育成とリモートワーク体制の整備により生産性最大化を推進。経営管理体制の強化でコーポレートガバナンスの有効性を維持する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で118人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は635万円で、9期前と比べて+17.4%平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は8.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月78
2017年12月98
2018年12月101
2019年12月54133.93.6109
2020年12月55234.74.4146
2021年12月58535.45.1137
2022年12月60336.46.1134
2023年12月62438.27.0126
2024年12月62739.07.7116517
2025年12月63540.08.5118169

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 東京都渋谷区61百万円
PIXTA事業
本社 — ベトナム共和国ハノイ市4百万円
本社 — 愛知県名古屋市中区1百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は27億円営業利益2億円前期と比べると減収減益で、売上が-6.9%、利益が-66.7%。

売上高
-6.9%
27億円
営業利益
-66.7%
2億円
純利益
-75.0%
1億円
営業利益率
7.4%
前期比 -13.3%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高29億円27億円
営業利益2億円2億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥45¥45

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は12億円、営業利益は0億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−7.7%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q7114.31
2023年2Q600.01
2023年3Q6116.70
2023年4Q71
2024年1Q7114.31
2024年2Q6116.70
2024年4Q16425.03
2025年2Q1317.71
2025年4Q1417.10
2026年2Q1200.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は5億円から27億円へ5.4倍に増えた。直近期の営業利益率は7.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月5−1−1
シンガポール共和国シンガポール市に現地法人PIXTA ASIA PTE.LTD.を設立
2013年12月800
2014年12月1111
台北市に台湾支店(日商匹克斯塔圖庫股份有限公司台湾分公司)を設立(2021年6月に清算)
2015年12月1411
ベトナム社会主義共和国ハノイ市に現地法人PIXTA VIETNAM CO., LTD.を設立
2016年12月1821
韓国のTopic Images Inc.を子会社化(2020年12月に全株式を売却)
2017年12月2200
2018年12月2510
2019年12月2821
2020年12月260−1
2021年12月2812
2022年12月2821
2023年12月2633
2024年12月296620.74
店舗型ものづくり体験事業を行っている株式会社YASUMI WORKSを子会社化
2025年12月27217.41

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高27億円のうち、営業利益として残るのは2億円7.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の3.7%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金44.4%12億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金48.1%13億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.4%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
55.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.7pt
7.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.2pt
3.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.4pt
8.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
15.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2025年12月期は営業CFが−1億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−2億円この組み合わせは消耗型にあたる。本業・投資・財務のすべてで現金が出ていっている。手元資金の厚みが生命線期末の手元現金は15億円で、売上の6.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年12月00101
2014年12月10013
2015年12月10317
2016年12月2−2007
2017年12月1−23−19
2018年12月3−1−1210
2019年12月2−1−1111
2020年12月2−22013
2021年12月40−1416
2022年12月2−1−2115
2023年12月30−2315
2024年12月60−3618
2025年12月−1−1−1−215

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は24億円。このうち返さなくてよい自己資本が12億円で、自己資本比率は47.4%(業種中央値47.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月202
2013年12月3037.4
2014年12月51426.2
2015年12月106456.4
2016年12月137650.4
2017年12月1871136.8
2018年12月1971235.5
2019年12月2081238.8
2020年12月2271530.7
2021年12月2491535.7
2022年12月2391437.9
2023年12月23101341.7
2024年12月26121443.1
2025年12月24121247.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
15億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
10億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
12億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
67
/ 100
安定性自己資本比率32 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り322社中14位あたり、逆に低いのは売上成長率322社中295位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.2%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
7.4%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
47.4%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-6.9%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.8%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥929で、1年前と比べて-3.0%過去52週の値幅のなかでは47%の位置にある。

¥929+0.9%1ヶ月+11.5%1年-3.0%時価総額21億円
過去52週の値幅
安値¥782高値¥1,095

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)93.4倍
PER (会社予想)15.2倍
PBR1.47倍
配当利回り4.84%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で株価は+3.1%と堅調に推移し、8月14日には870円と上昇しました。25日移動平均線(840.16円)を上回り、75日線(840.81円)もほぼ同水準にあります。ただし52週高値1095円からは約20%低い位置にあり、上値の重さも意識されます。出来高は8月5日に11600株と急増後、8月13日には14700株まで膨らむ場面があり、仕込み需要が観測されました。RSIは65.77とやや過熱感もありますが、トレンドは週足・月足とも上向きで、短期的な上昇基調は継続する可能性があります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは16.37倍と同業界平均の39.85倍を大きく下回り、PBRも1.36倍と平均2.97倍の半分以下。配当利回りは5.17%と高く、利回り面でも平均12.76%に対しては低いものの、同業他社と比較して割安感が強い。一方、直近の業績は減収減益で、PER予想は14.2倍と改善見込みも、配当性向が79.3%と高く、今後の増配余地は限定的。割安ではあるが、成長性に乏しい点がリスク。

指標この会社業種平均
PER (実績)93.4倍39.6倍
PER (予想)15.2倍
PBR1.47倍2.44倍
ROE8.2%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

デジタルコンテンツ需要の拡大で市場は成長するが、競争が激化し、収益性の低下が懸念される。強気派は、素材数の増加と法人向け販売の強化で売上を伸ばせると見る。弱気派は、AI生成画像の普及でストックフォトの価格が低下し、ロイヤリティ収入が減ると危惧。また、翌期の減益予想も、競争激化の表れと捉える。論点は、プラットフォームの差別化が、価格破壊圧力に打ち勝てるかどうか。

プラスに働く材料7
  • 素材数の増加

    クリエイター増で素材数が増え、検索性が向上。

  • 法人向け強化

    法人契約が増え、安定収入に貢献。

  • 市場成長

    デジタル利用拡大でストックフォト需要が増加。

  • 次期予想PER14.2倍と利益回復の兆し通年影響

    現在PER16.37倍から予想PER14.2倍へ低下、市場は来季の増益を織り込む

  • 2024年12月期の営業利益率20.69%の高水準通年影響

    売上高29億円に対し営業利益6億円、高収益ビジネスの実績がある

  • ROE8.2%とPBR1.36倍の資本収益性継続影響

    ROE8.2%、PBR1.36倍と1倍超で資本価値が維持されている

  • 配当利回り5.17%は高水準のインカム継続影響

    配当利回り5.17%、株主還元姿勢が買い材料

マイナスに働く材料7
  • AI生成画像の脅威

    低コストで大量生成され、価格破壊が進む。

  • 減益予想

    翌期は営業利益率が20.69%から7.41%へ大幅低下。

  • 競争激化

    海外大手や新興サービスの参入でシェア低下懸念。

  • 2025年12月期は営業利益2億円へ3分の1減通年影響

    営業利益6億→2億円、営業利益率も20.69%→7.41%に急低下

  • 売上高27億円に減収転落通年影響

    29億円→27億円、収益基盤が縮小し予想PERの信頼性が低下

  • 純利益1億円に対し配当負担がほぼ全額継続影響

    時価総額20億円×配当利回り5.17%で約1億円、純利益1億円と同水準で維持が危うい

  • 外国人保有0.46%と流動性が極めて低い継続影響

    外国法人持株比率0.46%、出来高少なく需給悪化で値下がりリスク

次の決算で確かめる点
素材数
プラットフォームの価値と競争力の源泉。
法人売上比率
安定性と収益性の向上を示す。
購入単価
価格競争の影響を測る。
クリエイター数
供給面の充実度とネットワーク効果を見る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり45で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.84%。

年間配当
¥45
1株あたり
配当利回り
4.84%
いまの株価に対して
配当性向
79.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2024年12月4521.4
2025年12月450.079.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥45

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ1,502人。区分でいちばん多いのは個人・その他88.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が7.6%を占め、残る92.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他69.572.076.880.879.588.8
自己株式0.00.13.814.624.524.5
事業法人7.67.27.37.77.47.6
証券会社8.49.513.710.411.83.1
外国法人13.410.51.40.81.10.4
外国人個人0.00.00.10.10.00.0
金融機関1.10.60.80.10.20.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01古俣大介12.35
02遠藤健治12.04
03株式会社ガイアックス5.87
04光通信KK投資事業有限責任組合3.75
05内田浩太郎3.37
06ヨシダトモヒロ2.02
07西村裕二1.87
08楽天証券株式会社共有口1.45
09株式会社W1.28
10恩田茂穂1.19

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-13
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    7.21%
    +1.10pt
  • 2026-04-07
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    5.69%
    +0.92pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+101%、1株純資産は12期で+2048%。直近期のROEは8.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月−6,030
2013年12月−26
2014年12月4731128.4
2015年12月5425032.940.5
2016年12月4529616.634.5
2017年12月−3295
2018年12月93023.1187.2
2019年12月4034812.441.9
2020年12月−50299
2021年12月8138223.914.2
2022年12月5540413.912.6
2023年12月12549028.36.5
2024年12月21164937.76.021.4
2025年12月536588.218.079.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/12期の役員報酬は総額83百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
古俣大介代表取締役社長49283,600
内田浩太郎取締役 PIXTA事業本部管掌6077,400
遠藤健治取締役 プラットフォーム 推進本部長 撮影事業本部長50276,600
恩田茂穂取締役 コーポレート本部長5427,420
内田久美子取締役(監査等委員)56
松本浩介取締役(監査等委員)59
丸山聡取締役(監査等委員)492,500

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円ストックオプション百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)464997318
社外取締役310103

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,146字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社(ピクスタ株式会社)及び連結子会社3社によって構成されております。当社グループは、「才能をつなぎ、世界をポジティブにする」ことを企業理念として掲げ、インターネットを最大限活用し、価値を生む人とそれを活かす人を最大多数結びつけ、多様性に富む活気ある社会の実現に貢献していくことを目指しております。その理念のもと、インターネット上で写真・イラスト・動画等のデジタル素材の仕入から販売までを行うオンラインマーケットプレイスの運営を主たる事業としながら、さまざまな分野で才能をつなぎ、無数の感動を生み出し、その集積によって、多数のクリエイティブ・プラットフォームからなる「クリエイティブ・プラットフォーム経済圏」を実現し、2030年に売上60億円超を目指して事業展開をしております。 1.クリエイティブ・プラットフォームについて (1)デジタル素材のオンラインマーケットプレイス「PIXTA(ピクスタ)」(PIXTA事業)について ① デジタル素材とは 「PIXTA」は、インターネット上でデジタル素材の販売を行うマーケットプレイス型のサービスです。 デジタル素材とは、広告やコンテンツを制作するうえで、ビジュアル効果を高めるための素材として利用される写真・イラスト・動画等の素材を指します。「PIXTA」では、このデジタル素材を国内外のクリエイターからクラウドソーシング形式で収集し、素材を必要とする法人・個人向けに販売しております。 従前、新聞・書籍・チラシ・カタログ等の紙媒体を中心とする広告等に用いられる素材は、広告代理店、デザイン制作会社といった広告制作を専門とする企業によって使用されるのが一般的でした。しかし、インターネット環境の発展や技術革新によるデジタルコンテンツの制作コストの低下を主な背景として、動画広告を含むインターネット広告やデジタルサイネージ(注1)などのデジタル販売促進ツール、電子書籍やスマートフォン(以下、スマホ)アプリなど、デジタル素材の利用範囲の裾野も広がってきております。 このような背景のもと、「PIXTA」が取り扱うデジタル素材は広告制作会社やデザイン制作会社のみならず、出版・印刷会社、その他企業・団体など幅広い業種の法人からフリーランス等の個人まで多様な属性の購入者に利用されています。また、利用される素材の種類も写真・イラストから動画等へと多様化してきております。 また、このような素材は、これまでは専門業者によって制作されていましたが、デジタル一眼レフカメラをはじめとした撮影・編集機材の普及により、アマチュアでもクオリティの高い素材を制作することが可能となりました。「PIXTA」では、プロ・アマチュアを問わずオンラインで素材を投稿することができるため、会社員、主婦、学生、シニア等のアマチュアクリエイターからプロのフォトグラファー、イラストレーター、ビデオグラファーまで、国内外の幅広い層のクリエイターが、時間や距離、経歴や経験など既存の枠組みにとらわれることなく素材の提供を行っております。 ② 「PIXTA」の特徴 「PIXTA」の素材は、すべてロイヤリティフリー・ライセンス(注2)で提供されております。購入者は、利用対価を支払うことにより、利用規約で定められた範囲において何度でも自由に利用できるデジタル素材をダウンロードすることが可能です。また「PIXTA」では、都度1点から素材を購入できる「単品販売」と、契約期間中であれば一定数に達するまで定額料金で素材をダウンロードできる「定額制販売」という2種類の販売制度を展開しており、必要なときに無駄なく素材を購入したいニーズと大量・頻繁に素材を使用したいニーズの双方に応えられる体制を構築しております。 購入者獲得に際しては、SEO・SEM(注3)などいわゆるオンラインマーケティングにより多くの見込み客を誘導する仕組みを構築しております。また、サイトを訪れた購入者が欲しい素材をすぐ探せるようにするための検索機能の改良や、会員登録から購入までの手続を簡素化するようなサイトの利便性を高める改善を常時行っております。 素材を提供するクリエイターへは、当該素材が実際に売れた場合に、販売価格と当社で定める「コミッション率」に応じた「獲得クレジット」を付与します。クリエイターは、保有する「獲得クレジット」が当社の定める最低支払基準額を超えた時点で、希望する金額を、希望するタイミングで換金申請することができます。 素材のクオリティを確保するため、素材の販売にあたっては独自の審査を行っております。また、一定のクオリティを有する素材を当社にのみ提供できるクリエイターに対しては「専属クリエイター」に登録できる制度を設け、報酬の支払いや審査において優遇を行っております。さらに、一定のニーズを有する人物素材を当社にのみ継続的に提供できるクリエイターを「人物専属クリエイター」と位置づけ、人物モデルを紹介するなどの撮影サポートを行っております。このような取り組みを通じて購入者のニーズに応える素材を提供できるクリエイターの活性化を図っております。 (注1)デジタルサイネージとは 屋外や店頭などに設置された、広告や案内情報を掲載するための映像表示装置のこと。 (注2)ロイヤリティフリー・ライセンスとは 事前に取り決められた使用許諾範囲内であれば、追加の使用料(ロイヤリティ)の発生が免除されている著作物の使用権のこと。一度データを購入すれば、その後は利用規約の定める範囲で何度でも使用可能。 (注3)SEO・SEMとは SEOとは、検索エンジンの検索結果のページの表示順の上位に自らのWebサイトが表示されるように工夫すること。SEMとは検索エンジンから自社Webサイトへの訪問者を増やすマーケティング手法のひとつ。 (2)出張撮影プラットフォーム「fotowa(フォトワ)」(fotowa事業)について 「fotowa」は、当社が2016年2月に開始した、撮影してほしい人とフォトグラファーをつなぐ出張撮影プラットフォームです。ニューボーン(新生児)撮影やハーフバースデー、お宮参りや七五三等の子どもの記念日・行事等において、インターネット上で好みのフォトグラファーと時間・場所を指定して予約し、ナチュラルでおしゃれな家族の記念写真を撮影することができます。 ライフイベントの撮影需要増加やSNSの普及による写真共有の需要の高まりを受け、個人向けの撮影サービス市場は拡大傾向にあります。 当社が「PIXTA」で培ったクリエイターネットワークとプラットフォーム運営ノウハウを活かして「fotowa」を運営していくことにより、この市場の需要に応え、また、フォトグラファーに新たな活躍の場を提供していきたいと考えております。 (3)その他の事業について その他の事業につきましては、PIXTAオンデマンド及びPIXTAカスタムを中心とした法人向け撮影事業並びに、YASUMI WORKS社によるものづくり体験事業等を展開しております。 法人向け撮影事業においては、当社グループの強みである顧客基盤及びクリエイター基盤を活かし、顧客企業のニーズに即したサービスの改善及び拡充を進めてまいります。 ものづくり体験事業につきましては、店舗数の拡大やフランチャイズ展開の検討、EC販売事業への展開等を通じて事業基盤の強化を図り、中期的には当社グループの新たな成長ドライバーとなることを目指してまいります。 当社グループの事業系統図は以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,927字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「才能をつなぎ、世界をポジティブにする」ことを企業理念として掲げ、インターネットを最大限活用し、価値を生む人とそれを活かす人を最大多数結びつけ、世界中の才能をつなげるクリエイティブプラットフォームを創造することで、多様性に富む活気ある社会の実現に貢献していくことを目指しております。 (2)経営環境とそれに対応する経営戦略 当社グループにおけるサービスの売上のうち、インターネット広告を含む各種広告にかかる素材利用が一定の割合を占めております。 当社グループの主要な事業であるPIXTA事業において取り扱う写真・イラスト・動画等のデジタル素材は、主に、企業やメディア各社、広告制作会社そしてデザイナーによりさまざまな媒体での広告制作物において、ビジュアル効果を高めるために使用されております。 インターネット広告市場につきましては、2025年に、インターネット広告費で4兆459億円(前年比10.8%増)(※)と、1996年から一貫して成長を続けており、広告のインターネットメディアへのシフトが続いております。 従って、当社グループを取り巻く事業環境は、今後もインターネットメディア及び動画広告をはじめとするインターネット広告市場の拡大や、著作権等に関するコンプライアンス意識の高まりを受け、デジタル素材ニーズはさらに増加していくものと想定されます。また、主にSNSの普及を背景としたライフイベント時の撮影ニーズ増加・ライフイベントの多様化を受け、家族写真撮影の市場も拡大・多様化の傾向にあります。一方、画像認識に関する機械学習については、深層学習技術の発展等によりその精度は向上し続けており、自動運転・セキュリティ分野などの様々な分野での活用が加速していくなかで、学習データの重要性は高まっております。さらに、近年ではAIを用いた自動画像生成等の技術革新が進んでおります。 このような事業環境のもと、当社グループ中期の経営戦略としては、事業間のシナジーを活かし、顧客に応じて最適なサービスを提供することで、法人・個人の様々なビジュアルニーズを横断的に解決する「ビジュアルプラットフォーム」を目指します。これを実現するために、当面3年程度は一定の営業利益水準を維持したうえで、売上の再成長を目指すための投資を進めてまいります。セグメントごとの方針は、次のとおりであります。 PIXTA事業のうち、マーケットプレイスについては、AI活用による検索体験の向上を進めるとともに、AI生成画像に代替されにくいクリエイティブコンテンツの拡充を図り、引き続き安定的な収益基盤としての役割を担ってまいります。機械学習向けデータ販売サービスについては、日本人や日本固有の被写体、全国のクリエイターネットワークを活かしたコンテンツ収集力を強みに、学習データニーズへの対応を進めてまいります。 fotowa事業につきましては、撮影プラン及び価格の最適化を図るとともに、予約から撮影、納品後に至るまでの一連の体験価値の向上に取り組むことで付加価値を高め、売上成長及び収益性の改善を目指してまいります。 その他の事業につきましては、PIXTAオンデマンド及びPIXTAカスタムを中心とした法人向け撮影事業並びに、YASUMI WORKS社によるものづくり体験事業等を展開しております。 法人向け撮影事業においては、当社グループの強みである顧客基盤及びクリエイター基盤を活かし、顧客企業のニーズに即したサービスの改善及び拡充を進めてまいります。 ものづくり体験事業につきましては、店舗数の拡大やフランチャイズ展開の検討、EC販売事業への展開等を通じて事業基盤の強化を図り、中期的には当社グループの新たな成長ドライバーとなることを目指してまいります。 (※ 出典:株式会社電通「2025年 日本の広告費」) (3)目標とする経営指標 当社グループは、中長期的な事業拡大と企業価値の増大を図っていくために、重要な経営指標として、売上高、営業利益及びそれらの成長率を重視しております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、さらなる事業拡大と収益基盤の安定化のために、以下の項目を対処すべき課題と認識し、対応を推進しております。 ① 収益基盤の強化 当社グループは、主力サービスであるPIXTA事業においてデジタル素材販売による収益基盤を構築し、PIXTA事業で得られる利益をもとに新規事業への投資を行っております。事業拡大による飛躍的な成長を遂げるために、収益基盤の強化は重要な課題であると認識しております。 今後もPIXTA事業を安定的に成長させていくため、長期的な収益基盤の軸となる定額制販売の強化及び販売素材の充実に努めてまいります。 また、fotowa事業及びその他の新規事業においても、顧客獲得施策を推進し、収益基盤の構築に取り組んでまいります。 ② 新規サービス・新規事業の立ち上げ 現在、当社グループにおいては複数のクリエイティブ・プラットフォームを運営しておりますが、既存のプラットフォームの強みを活かした新規サービス・新規事業の開拓は課題の一つであると認識しております。 今後も、素材のジャンル拡大や販売方法・提供サービスの多様化等、ユーザーにとって価値のある新規サービス・新規事業を検討し展開していきたいと考えております。 ③ サービスの継続的改善及び技術革新への対応 当社グループが展開する事業は、技術革新や顧客ニーズの変化等の激しい業界であり、特に近年では、AIを用いた自動画像生成等の制作技術革新が進んでおり、運営サービスの継続的な改善は不可欠な課題であると認識しております。 この課題に対応するため、AI技術の積極的な活用により新たな顧客層の開拓やユーザビリティの向上に努めてまいります。また、サイト・サービスの安全性強化及び安定運用のための施策についても引き続き取り組んでまいります。 ④ 人材の確保・育成 事業拡大及び経営体制の強化のために、優秀な人材の確保・育成は不可欠な課題であると認識しており、当社グループ理念に共感する優秀な人材を獲得するための採用施策及び企業理念や行動指針であるピクスタウェイの共有等に取り組んでおります。 また、当社では、既にリモートワーク体制を原則とした勤務体制を整備しておりますが、今後も、社員が生産性を最大化できる環境で業務に取り組めるような体制の整備を推進してまいります。 ⑤ 経営管理体制の強化 企業価値の継続的な向上を図るにあたり、コーポレート・ガバナンスが有効に機能するような仕組みを強化・維持していくことが不可欠であると認識しております。そのため、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のための内部統制システムの適切な運用、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守を徹底してまいります。
事業等のリスク4,419字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅したものではありません。 また、本書提出日現在において、以下に記載したリスクが顕在化する可能性についてはいずれも低いと判断しておりますが、リスクが顕在化する可能性が発生した場合には、早期に財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローへの影響にかかる分析を行ったうえで、必要な対応を図ってまいります。 (1)事業環境に関わるリスクについて ① 広告市場の動向について 当社グループにおけるサービスの売上のうち、PIXTA事業においては、インターネット広告を含む各種広告にかかる素材利用が一定の割合を占めております。このため、常に広告市場の動向を注視し、幅広いニーズに対応するための素材の充実及び価格体系や提供プランの最適化に取り組んでおりますが、広告市場の変化や景気低迷による広告制作予算の削減等外部環境の変動により、当初想定していた収益を確保することができない場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 家族写真撮影市場の動向について 当社グループにおけるサービスのうち、fotowa事業においては、子ども・家族写真の出張撮影が主な売上を占めております。お宮参りや七五三等の伝統的な子どもの記念日・行事等に加え、ニューボーン(新生児)撮影やハーフバースデー等の比較的新しい撮影ジャンルにおける顧客開拓を進めておりますが、これらの子どもの記念日・行事等に関する消費動向の変化等の外部環境の変動により、当初想定していた収益を確保することができない場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、子ども写真撮影市場は、少子化にも関わらず安定した成長を続けておりますが、既に写真館や出張撮影サービスの競合が複数社存在しております。fotowa事業では、カメラマンのクオリティやサービスサイトの使用感向上、周辺サービスの付加価値を高めることによる差別化に取り組んでおりますが、競合他社と比べ当社グループの競争力が低下した場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 技術革新等への対応について 当社グループが事業を展開するクリエイティブ業界においては、技術革新や顧客ニーズ等の変化の激しい業界であり、特に近年では、AIを用いた自動画像生成等の制作技術革新が進んでおります。 当社グループでは、業界の動向を注視しつつAI技術の積極的な活用により、サービス価値向上に取り組んでおりますが、当社が予期しない急激な変化が発生し、適時な対応が取れなかった場合には、当社グループの競争力の低下につながり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ システム・セキュリティ対応並びにシステム障害の発生による影響について 当社グループは、主にインターネットを媒介としてサービスを提供しており、システムトラブルの発生可能性を低減するために、安定的運用のためのシステム強化、セキュリティ強化を推進し、トラブルが発生した場合においても、短時間で復旧できるよう努めております。 しかしながら、大規模なシステムの不具合や想定を大幅に上回るアクセスの集中、コンピュータウイルス・サイバー攻撃等当社が予期しない事象の発生によって、開発業務やシステム設備並びにバックアップデータ等に重大な被害が発生した場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業運営に関わるリスクについて ① 優良クリエイター・カメラマンの確保について PIXTA事業においては、クラウドソーシングにより不特定多数のクリエイターから素材を受け入れ、販売しております。購入者のニーズに合う素材を提供するクリエイター増加のため、専属クリエイター・独占提供素材に関する制度を設け、また、クリエイター向けの情報発信やセミナー・撮影会等のイベントを開催する等の施策を継続的に実施しております。 また、fotowa事業においては、当社独自の審査を経て登録されたカメラマンが、ユーザーの予約申込に応じて指定された場所へ赴き撮影を行っております。 しかしながら、何らかの予期せぬ事象発生により、優良クリエイターやカメラマンが十分に確保できず、購入者やユーザーのニーズに対応できない状況となった場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 撮影時の事故・トラブル等について fotowa事業においては、カメラマン登録に際し独自の審査を実施し、ユーザーと円滑にコミュニケーションを取りながら高品質な家族写真を撮影可能なカメラマンを厳選し登録しております。また、撮影が安全・円滑に行われるよう、カメラマン向けのガイドライン整備や情報提供を定期的に実施しております。 しかしながら、万が一、機材不良等による撮影遂行の不可、撮影中の怪我や器物破損等の事故、カメラマンとユーザー間のトラブルその他予期せぬトラブル等が発生した場合には、対応にかかる工数・経費発生や当社サービスの信用低下及びイメージ悪化につながる等、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 新規サービス・新規事業の開拓のための戦略的投資について 当社グループにおいては複数のクリエイティブ・プラットフォームを運営しておりますが、一層の事業拡大のために、既存のプラットフォームの強みを活かした新規サービス・新規事業の開拓及び育成に取り組んでいく方針でおります。 これらにより、システム投資やマーケティング等にかかる追加的な支出が発生し、利益率が低下する可能性があります。また、予測とは異なる状況が発生し、新規サービス・新規事業の展開が計画通りに進まない場合、投資を回収できず、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)法的規制について ① 一般的なインターネットにおける法的規制について 当社グループが展開する事業分野においては、「特定商取引に関する法律」「資金決済に関する法律」等をはじめとする法規制が存在しております。また、インターネット上のプライバシー保護の観点からの議論等、インターネット利用の普及に伴う法的規制の在り方については引き続き検討が行われている状況にあります。 このため、今後インターネット関連分野において新たな法律の制定や既存法令の改正による規制強化等がなされた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 個人情報取扱事業者であることについて 当社グループは、サービス利用者に関する個人情報の取扱事業者であり、これらの個人情報を電磁的方法により記録し、管理しております。このため、当社グループでは社内規程やルールの整備、社内管理体制の強化、社員教育の徹底、情報システムのセキュリティ強化等により、個人情報を保護するための管理機能の向上を図り、「個人情報の保護に関する法律」の遵守、個人情報の漏洩防止に努めております。 しかしながら、これらの個人情報が漏洩した場合、社会的信用の失墜、対応にかかる多額の経費発生等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 知的財産権、肖像権等について 当社グループのサービスにおいてはいずれも、デジタル素材に係る著作権等の知的財産権を適切に管理し、その利用許諾をすることが事業の根幹であると認識しております。例えばPIXTA事業については、クリエイターに対し、デジタル素材のアップロード時に権利に関する確認を行う、また特定の個人を識別することが可能な人物素材に関しては肖像権使用同意の取得を必須とするなどの対応を行っております。fotowa事業についても、サービスの性質に合わせて適宜必要な措置を講じております。 また、新規事業・新規サービスの開発にあたっても、弁護士等専門家と協議検討の上、権利侵害が発生しないよう、細心の注意を払ってサービスの設計にあたっております。 しかしながら、そうした対応にも関わらず、権利侵害が発生し、訴訟等の紛争に至った場合、社会的信用の失墜、対応にかかる多額の経費発生等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ デジタル素材の不正使用等について PIXTA事業においては、利用規約及び関連するサイト内の表示により、デジタル素材の利用可能範囲及び禁止行為を明確に購入者に提示しております。万一不正使用が発生した場合、速やかな通報が可能なように不正使用報告専用フォームをサイト内に設置し、各案件について、迅速かつ適切な対応にあたるよう努めております。 しかしながら、不正使用による訴訟等の紛争に至った場合、社会的信用の失墜、対応にかかる多額の経費発生等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)その他のリスクについて ① 人材確保・育成について 事業拡大及び経営体制の強化のため、優秀な人材の確保及び育成を継続していくことが必要であると考えており、特に、当社グループ理念に共感する優秀な人材を獲得するための採用施策及び企業理念や行動指針であるピクスタウェイの共有等に取り組んでおります。 しかしながら、当社グループの求める人材が必要な時期に十分確保・育成できなかった場合や想定外の人材の流出が進んだ場合には、経常的な業務運営及び新規事業の拡大等に支障が生じ、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 自然災害等の影響について 地震、風水害等の自然災害によりシステム等の設備、社員等への被害が発生し、事業運営に支障をきたした場合、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 また、感染症の流行等については、今般の新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、国内拠点を対象にリモートワークを原則とした勤務制度を速やかに導入し、緊急事態宣言発令等オフィスでの事業活動が困難な状況となった場合にも通常通りの事業活動を継続できる体制を整備してまいりました。 しかしながら、このような感染症拡大等により経済状況が著しく悪化し、(1)に記載した事業環境が影響を受けた場合、当社グループの事業及び業績へも影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,692字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用環境や企業収益の改善を背景に、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、物価上昇の継続や為替動向、海外経済情勢の変化などを受け、個人消費の回復は力強さを欠いており、先行きについては依然として不透明な状況が続いております。 当社グループを取り巻く環境としましては、スマートデバイス、スマートフォン(以下、スマホ)アプリやインターネット広告(動画広告を含む)の普及に伴い、これまで以上にインターネットでのデジタル素材の活用機会が増えております。また、近年、スマホに付属するカメラ機能の高機能化やアプリの加工技術の向上により誰もが手軽に高品質の写真撮影ができるようになり、さらに撮影したスマホ写真をソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、SNS)に投稿・共有するスタイルが若年層を中心に定着してきました。加えて、ライフイベントごとの撮影機会の増加やSNSでの写真共有の増加に伴い、個人の撮影サービス市場は拡大するとともに、顧客ニーズは多様化しております。また、画像認識に関する機械学習については、深層学習技術の発展等によりその精度は向上し続けており、自動運転・セキュリティ分野などの様々な分野での活用が加速していくなかで、学習データの重要性は高まっております。さらに、近年ではAIを用いた自動画像生成等の技術革新が進んでおります。 このような状況の下で、当社グループは「才能をつなぎ、世界をポジティブにする」という企業理念の下、主にデジタル素材マーケットプレイス「PIXTA(ピクスタ)」、出張撮影プラットフォーム「fotowa(フォトワ)」を運営してまいりました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は2,663,631千円(前期比7.6%減)、営業利益は151,229千円(前期比73.7%減)、経常利益は142,929千円(前期比74.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は92,657千円(前期比76.4%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 a.PIXTA事業 PIXTA事業において、定額制の月間購入者数累計は、少量ダウンロードプランの利用ユーザーが減少したこと等により、137,160人(前期比4.6%減)となりました。一方、単品の月間購入者数累計は、ライトユーザーの離脱が影響したこと等により、86,200人(前期比19.4%減)となりました。 以上の結果、当連結会計年度における売上高は2,001,141千円(前期比22.0%減)、うち定額制売上高は、1,268,716千円(前期比5.4%減)となりました。また、セグメント利益は、727,453千円(前期比33.3%減)となりました。売上高およびセグメント利益の減少は、前期において大口案件による売上計上があった反動によるものであります。 b.fotowa事業 fotowa事業において、サービスのリニューアルに伴う販売価格の値上げが影響し、累計撮影件数は19,766件(前期比34.4%減)となりました。 以上の結果、当連結会計年度における売上高は502,629千円(前期比137.9%増)となりました。これは2024年12月に利用規約変更によりマッチングサービス(仲介契約形態)から自社提供サービス(請負契約形態)へと契約形態を変更したことに伴い、売上の計上方法を純額から総額へ変更したことが主な増加要因であります。なお、全ての売上を総額とみなして両者を比較すると前期比19.5%の減少となります。また、セグメント損失は、81,352千円(前期はセグメント損失58,438千円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,530,242千円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動により減少した資金は138,321千円(前期は586,009千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が143,044千円、売上の減少に伴い売上債権が53,584千円の減少となった一方、法人税等の支払額が246,092千円となったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動により使用した資金は79,546千円(前期は17,473千円の収入)となりました。 主な支出要因は、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が44,030千円、無形固定資産の取得による支出が28,945千円となったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動により使用した資金は97,381千円(前期は268,764千円の支出)となりました。主な支出要因は、配当金の支払額77,561千円、長期借入金の返済による支出19,964千円となったことによるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループ(当社及び連結子会社、以下同じ。)の事業は、提供するサービスの性質上、生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。 b.受注実績 当社グループは受注生産を行っておりませんので、受注実績に関する記載はしておりません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) PIXTA事業   2,001,141   78.0 fotowa事業   502,629   237.9 報告セグメント計   2,503,770   90.2 その他   159,861   150.4 合計   2,663,631   92.4 (注)最近2連結会計年度の主な相手先の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次の通りであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年1月1日  至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日  至 2025年12月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) Amazon.com Services LLC   331,821   11.5   -   - (注)総販売実績に対する割合が100分の10未満の相手先については記載を省略しております。また、当連結会計年度における、Amazon.com Services LLCに対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満であるため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社が判断したものであり、将来生じる実際の結果とは異なる可能性があります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 1)財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ203,217千円減少し、2,406,443千円となりました。これは主に、のれんが93,718千円、流動資産その他が71,014千円増加した一方で、現金及び預金が318,415千円、売掛金が48,279千円減少したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ249,442千円減少し、1,200,553千円となりました。これは主に、賞与引当金が3,971千円増加した一方で、未払法人税等が128,115千円、流動負債その他が64,341千円、契約負債が34,128千円、1年内返済予定長期借入金が19,782千円減少したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ46,225千円増加し1,205,889千円となりました。これは主に、非支配株主持分が19,438千円、利益剰余金が14,635千円、新株予約権が12,072千円増加したことによるものであります。 2)経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、2,663,631千円(前期比7.6%減)となり、そのうちPIXTA事業の定額制売上は1,268,716千円(前期比5.4%減)となりました。主な減少要因は、PIXTA事業で前期において大口案件による売上計上があった反動によるものであります。 (売上原価) 当連結会計年度の売上原価は1,175,211千円(前期比20.1%増)となりました。主な要因は、fotowa事業で2024年12月に利用規約変更によりマッチングサービス(仲介契約形態)から自社提供サービス(請負契約形態)へと契約形態を変更したことに伴い、売上の計上方法を純額から総額へ変更したことでフォトグラファー報酬が売上原価として計上されたことが主な増加要因であります。 (販売費及び一般管理費) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、1,337,190千円(前期比0.6%増)となりました。 (営業外損益) 当連結会計年度の営業外収益は7,053千円(前期比1.6%増)となりました。主な内訳は、受取配当金3,403千円、受取利息1,495千円、受取手数料1,336千円であります。 当連結会計年度の営業外費用は15,353千円(前期比6.8%増)となりました。主な内訳は、上場関連費用10,000千円、支払手数料3,750千円、為替差損1,535千円であります。 (特別損益) 当連結会計年度の特別利益は147千円(前期比95.8%減)となりました。内訳は、固定資産売却益147千円であります。 当連結会計年度の特別損失は32千円(前連結会計年度は発生無し)となりました。内訳は、固定資産売却損32千円であります。 (法人税等) 当連結会計年度の法人税等は51,517千円(前期比70.9%減)となりました。 以上の結果、当連結会計年度の営業利益は151,229千円(前期比73.7%減)、経常利益は142,929千円(前期比74.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は92,657千円(前期比76.4%減)となりました。 3)キャッシュ・フローの状況の分析 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。 ②重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成しております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。 当社グループが採用している重要な会計方針及び重要な見積りについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 会計方針に関する事項」、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載をしております。 ③経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境、事業内容、システム、事業運営体制等、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当社グループは常に市場動向に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保し、市場ニーズに合ったサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応してまいります。 ④経営戦略の現状と見通し 当社グループを取り巻く事業環境においては、今後もインターネットメディア及び動画広告をはじめとするインターネット広告市場の拡大に伴い、デジタル素材ニーズはさらに増加していくものと想定されます。また、主にSNSの普及を背景としたライフイベント時の撮影ニーズ増加・ライフイベントの多様化を受け、家族写真撮影の市場も拡大・多様化の傾向にあります。一方、画像認識に関する機械学習については、深層学習技術の発展等によりその精度は向上し続けており、自動運転・セキュリティ分野などの様々な分野での活用が加速していくなかで、学習データの重要性は高まっております。さらに、近年ではAIを用いた自動画像生成等の技術革新が進んでおります。 このような事業環境のもと、当社グループ中期の事業方針としては、事業間のシナジーを活かし、顧客に応じて最適なサービスを提供することで、法人・個人の様々なビジュアルニーズを横断的に解決する「ビジュアルプラットフォーム」を目指します。これを実現するために、当面3年程度は一定の営業利益水準を維持したうえで、売上の再成長を目指すための投資を進めてまいります。セグメントごとの方針は、次のとおりであります。 PIXTA事業のうち、マーケットプレイスについては、AI活用による検索体験の向上を進めるとともに、AI生成画像に代替されにくいクリエイティブコンテンツの拡充を図り、引き続き安定的な収益基盤としての役割を担ってまいります。機械学習向けデータ販売サービスについては、日本人や日本固有の被写体、全国のクリエイターネットワークを活かしたコンテンツ収集力を強みに、学習データニーズへの対応を進めてまいります。 fotowa事業につきましては、撮影プラン及び価格の最適化を図るとともに、予約から撮影、納品後に至るまでの一連の体験価値の向上に取り組むことで付加価値を高め、売上成長及び収益性の改善を目指してまいります。 その他の事業につきましては、PIXTAオンデマンド及びPIXTAカスタムを中心とした法人向け撮影事業並びに、YASUMI WORKS社によるものづくり体験事業等を展開しております。 法人向け撮影事業においては、当社グループの強みである顧客基盤及びクリエイター基盤を活かし、顧客企業のニーズに即したサービスの改善及び拡充を進めてまいります。 ものづくり体験事業につきましては、店舗数の拡大やフランチャイズ展開の検討、EC販売事業への展開等を通じて事業基盤の強化を図り、中期的には当社グループの新たな成長ドライバーとなることを目指してまいります。 ⑤経営者の問題認識と今後の方針について 当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案し、当社グループの企業価値を最大限に高めるべく努めてまいります。経営者の問題認識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりですが、特に既存事業において新規購入者及び継続的な購入者の増加施策やサービスの継続的改善を通じて収益基盤の安定化を図ると共に、さらなる成長のため新規事業を積極的に推進してまいりたいと考えております。 ⑥資本の財源及び資金の流動性 当社グループの主な資金需要は、PIXTA事業及びfotowa事業における人件費、広告宣伝費があります。 これらの資金需要に対応するための財源は、営業活動によるキャッシュ・フローで得られる自己資金により調達することを基本としておりますが、必要に応じて金融機関からの借入等により調達していく考えであります。 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,530,242千円となり、当社グループの事業を推進していく上で充分な流動性を確保しております。 ⑦経営方針・経営戦略・経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について 当社の経営方針・経営戦略・経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、中長期的な事業拡大と企業価値の増大を図っていくために、重要な経営指標として売上高、営業利益及びそれらの成長率を重視しており、当連結会計年度における売上高は2,663,631千円(前期比7.6%減)、営業利益は151,229千円(前期比73.7%減)となりました。 引き続き、これらの改善に向け取り組んでまいります。 ⑧セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 1)PIXTA事業 PIXTA事業において、定額制の月間購入者数累計は、少量ダウンロードプランの利用ユーザーが減少したこと等により、137,160人(前期比4.6%減)となりました。一方、単品の月間購入者数累計は、ライトユーザーの離脱が影響したこと等により、86,200人(前期比19.4%減)となりました。 以上の結果、当連結会計年度における売上高は2,001,141千円(前期比22.0%減)、うち定額制売上高は、1,268,716千円(前期比5.4%減)となりました。また、セグメント利益は、727,453千円(前期比33.3%減)となりました。売上高およびセグメント利益の減少は、前期において大口案件による売上計上があった反動によるものであります。 2)fotowa事業 fotowa事業において、サービスのリニューアルに伴う販売価格の値上げが影響し、累計撮影件数は19,766件(前期比34.4%減)となりました。 以上の結果、当連結会計年度における売上高は502,629千円(前期比137.9%増)となりました。これは2024年12月に利用規約変更によりマッチングサービス(仲介契約形態)から自社提供サービス(請負契約形態)へと契約形態を変更したことに伴い、売上の計上方法を純額から総額へ変更したことが主な増加要因であります。なお、全ての売上を総額とみなして両者を比較すると前期比19.5%の減少となります。また、セグメント損失は、81,352千円(前期はセグメント損失58,438千円)となりました。

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出典

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