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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

パルマ

Palma Co., Ltd.3461 · Standard · 不動産業

セルフストレージ業界に特化し、業務代行、ITシステム、施設開発までをワンストップで提供する専門企業。

概要

株式会社パルマは、2006年に設立され、セルフストレージ(トランクルーム)業界向けに業務代行・ITシステム・施設開発の三つの事業を提供する不動産業の企業である。2025年9月期の売上高は23億円、従業員数33名。東京証券取引所スタンダード市場および名古屋証券取引所メイン市場に上場している。

業務代行・IT・開発の三事業構成

パルマの事業は三つのセグメントに分かれる。ビジネスソリューションサービス(BS)は、セルフストレージ事業者向けに賃料滞納保証付きのBPO(業務代行)を提供する。申込受付、入金管理、滞納督促、残置物撤去、物件巡回を一括代行し、事業者の業務効率化と未回収リスク回避を実現する。ITソリューションサービス(ITS)は、Web予約決済・在庫管理システム「クラリス」やAPI集客サービス「クラギメ」を開発・運用する。ターンキーソリューションサービス(TKS)は、セルフストレージ施設の開発販売、コンサルティング、マスターリースを手掛け、「Keep it」ブランドで展開する。

ストック収入が支える収益構造

2025年9月期の売上高は23億円で、うちBSが14.6億円(63%)、TKSが8.5億円(37%)を占める。BSは受託件数に応じた手数料収入が中心で、契約ストックが安定収益を生む。主力の賃料債務保証付きBPOの受託残高は135,411件、新規契約件数は38,355件と前年比6.5%増加した。一方、TKSは施設販売収入が大きく変動し、当期は2施設販売で売上減少となったが、賃貸運営の収入は増加傾向にある。経常利益は1.9億円と前年比32%増加したが、利益率は依然低い。

国内セルフストレージ事業者の約6割に浸透

パルマのサービスは国内のセルフストレージ事業者の約6割に利用され、業界のインフラとして機能している。2024年度の収納ビジネス市場規模は918.7億円、拠点数は約16,000ヶ所に達し、成長が続く。パルマはこの市場において、事業者向けの包括的サポートを強みとする。特にBPOサービスは、小規模事業者から大手事業者まで幅広く導入され、受託残高は年々増加している。一方で、競合の参入もあり、特許による参入障壁はないため、継続的なサービス改良と新規事業の開拓が課題である。

業界の中での役割はセルフストレージ事業者向けの業務アウトソーシング、ITシステム、施設開発を提供するインフラ企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
23億円
営業利益
1億円
営業利益率
4.3%
純利益
1億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01セルフストレージ事業者(ビジネスソリューション)主力

セルフストレージビジネスプロセスのアウトソーシングに賃料滞納保証を付加したサービスを提供。利用者から保証料を受け取り、事業者は使用料未回収リスクを回避できる。具体的には申込受付、入金管理、滞納督促、残置物撤去、物件巡回等の業務を代行する。

主な製品・サービス5
申込受付代行
利用希望者からの問い合わせや申込を受け付け、契約書の準備や利用案内等を事業者に代わって行う。
入金管理サービス
利用者から毎月の使用料を回収し、事業者へ送金する。滞納時は当社が立替払いするため、事業者は未回収リスクを回避できる。
滞納督促サービス
当社が立替えた使用料を利用者に督促する。事業者は督促業務から解放される。
残置物撤去サービス
利用者が残置物を残したまま退室した場合、撤去して原状回復を行う。
物件巡回サービス
物件の敷地内の除草作業や不審な放置物の確認等を行う。

02セルフストレージ事業者(ITソリューション)主力

セルフストレージ事業における業務効率化のためのITシステム開発・運用を行う。WEBを通じた申込・予約・決済を可能とし、事業者向けに物件在庫管理システム「クラリス」を提供。さらに「クラギメ」により集客支援も行う。

主な製品・サービス3
クラリス
WEB上での物件在庫管理システム。在庫状況の一元管理を可能にする。
クラギメ
「クラリス」の物件情報をポータルサイト「ニコニコトランク」に配信し集客を支援するサービス。
ニコニコトランク
当社が開設したセルフストレージ物件情報のポータルサイト。

03セルフストレージ投資家・事業者(ターンキーソリューション)準主力

セルフストレージ施設の開発販売や運営コンサルティング、マスターリース等を通じ、セルフストレージ投資機会の創出を支援する。新規土地取得による建設、既存建物の改装、不動産仲介、リノベーション提案など様々なソリューションを提供する。

主な製品・サービス4
セルフストレージ施設の開発販売
「Keep it」ブランドなどのセルフストレージ施設を企画・建設し、投資家等に販売する。
運営コンサルティング
セルフストレージ事業の立ち上げや運営に関するコンサルティングを提供する。
マスターリース
建物を一括賃借し、サブリースで転貸する契約。投資家にとって安定収益を確保する手段となる。
不動産仲介
セルフストレージ施設に適した不動産の仲介を行う。

製品と技術

賃料債務保証付きBPOサービス

パルマの基幹サービスは、セルフストレージ事業者向けの賃料滞納保証付きBPOである。利用者は保証料を支払うことで保証人や敷金が不要となり、事業者は使用料未回収リスクを回避できる。提供業務は、申込受付、入金管理(立替払い含む)、滞納督促、残置物撤去、物件巡回の5つ。2025年9月期の新規契約件数は38,355件、受託残高は135,411件に達した。

クラリスとクラギメのITシステム

ITソリューションの中核は、Web予約決済・在庫管理システム「クラリス」である。利用者はWebから申込・予約・決済が可能で、事業者は在庫をリアルタイム管理できる。さらに、クラリスの物件情報をAPI配信する「クラギメ」により、ポータルサイト「ニコニコトランク」を通じて集客を支援する。クラリスの導入室数は79,939室に達し、事業者の業務効率化に貢献している。

ターンキーソリューションによる施設開発

ターンキーソリューションは、セルフストレージ施設の開発販売、コンサルティング、マスターリースを提供する。「Keep it」ブランドで展開し、土地取得から建設・改装、販売まで一貫対応。屋外コンテナ型と屋内型の両方を手掛け、2023年からは屋外コンテナ型の開発販売を本格化。賃貸運営も行い、稼働率向上に取り組む。当期は12施設の開発に着手したが、販売は8施設にとどまった。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

不動産業のなかでの位置

中堅不動産仲介、大東建託が強力競合

パルマは首都圏を中心に不動産仲介・販売を行う中堅企業。大東建託が建設・賃貸管理で業界大手であるのに対し、パルマは小規模ながら戸建て・マンション仲介に特化。ロボットホームのような同業と比較しても規模は小さい。25/9期には売上高が前期比減収予想(28→23億円)で、営業利益率は3.57%から4.35%へ改善するものの、収益変動が大きく、特定地域への依存度が高い。

強み

  • 首都圏を地盤にした営業網で、顧客との信頼関係を構築しやすい。
  • 減収ながら営業利益率が上昇しており、コスト管理の効率化が進んでいる。
  • 大手に比べ意思決定が速く、市場変化への対応が柔軟。
  • 戸建て・マンション仲介に特化し、顧客ニーズに応じた提案が可能。

課題

  • 25/9期は減収予想で、収益が市況変動の影響を受けやすい。
  • 大東建託などの大手に対し、資金力やブランド力で劣る。
  • 売上高が小さく、固定費負担が利益率を圧迫する可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

不動産業の時価総額近傍。太字がパルマ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12999ホームポジション50億円7.7倍
23286トラストホールディングス47億円
33490アズ企画設計46億円14.0倍
43237イントランス45億円
58996ハウスフリーダム44億円4.5倍
63461パルマ43億円27.9倍
73474G-FACTORY41億円
89820エムティジェネックス41億円13.1倍
92978ツクルバ39億円55.8倍
103238セントラル総合開発37億円25.0倍
113477フォーライフ36億円6.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

金融・IT・アウトソーシング融合で創業

2006年1月、株式会社パルマフィナンシャルサービシーズとして営業を開始した。当初は金融、IT、アウトソーシングを融合したサービスを目指し、売掛債権ファクタリングや給与仮払いサービス「パルマ速払い」を開始。同年7月にはセルフストレージ滞納保証付きBPO事業に参入した。この事業が後の主力となるが、当初は多角化の一環であった。

親会社変更と事業の絞り込み

2009年4月、売掛債権ファクタリング事業を売却。同年5月に株式会社ディア・ライフグループの子会社となり、11月に商号を現在の株式会社パルマに変更した。同時に、「パルマ速払い」事業を会社分割で株式会社パルマSVCに承継し、過半株式を譲渡。2010年4月には全株式を譲渡し、セルフストレージ関連事業に集中する方針を固めた。

株式上場とシステム事業の本格化

2011年12月にコールセンター業務を開始し、2013年10月にはWeb予約決済システム「クラリス」をリリース。2014年にはAPI集客サービス「クラギメ」とポータルサイト「ニコニコトランク」を開設した。2015年8月、東京証券取引所マザーズ市場に上場。この間、セルフストレージ施設の開発コンサルティングにも進出し、宅地建物取引業免許を取得した。

日本郵政グループとの資本提携と子会社再編

2018年5月、日本郵政キャピタル株式会社が株式を取得し、関連会社となる。同時にディア・ライフは親会社からその他の関係会社に変わり、資本構成が変化した。同年10月にはトランクシステム工業株式を取得し関連会社化したが、2022年6月に全株式を売却。2024年9月には子会社の日本パーソナルストレージを清算し、グループの整理を進めた。

新市場区分への移行と屋外コンテナ事業開始

2020年1月、本店を千代田区麹町に移転。2023年9月、屋外コンテナ型トランクルーム施設の開発販売事業を開始した。2025年3月に東京証券取引所スタンダード市場へ区分変更し、同年5月には名古屋証券取引所メイン市場に新規上場。2024年9月には三菱地所と屋内型セルフストレージ施設の共同開発を開始するなど、大手との連携も進めた。

年表28件を開く

2000年代

  • 2006年1月金融・IT・アウトソーシングを融合したサービスの提供等を行う目的で営業を開始、商号を株式会社パルマフィナンシャルサービシーズへ改める
  • 2006年3月売掛債権ファクタリング等金融事業を開始
  • 2006年6月パート・アルバイト雇用者向け給与仮払いサービス「パルマ速払い」事業を開始
  • 2006年7月セルフストレージ滞納保証付きビジネスプロセスアウトソーシング事業(現セルフストレージビジネスソリューションプロバイダ事業)を開始
  • 2009年4月売掛債権ファクタリング等金融事業を売却
  • 2009年5月株式会社ディア・ライフグループが当社株式の100%を取得し、同社の子会社となる
  • 2009年11月商号を株式会社パルマに改めるとともに東京都千代田区飯田橋に移転、本店所在地とする
  • 2009年12月会社分割により、「パルマ速払い」事業を株式会社パルマSVCに承継させ、同社株式の85%を株式会社Y's&partnersに譲渡

2010年代

  • 2010年4月株式会社パルマSVCの全株式を株式会社Y's&partnersに譲渡
  • 2011年7月東京都千代田区九段北に移転、本店所在地とする
  • 2011年12月セルフストレージ使用申込受付コールセンター業務を開始
  • 2013年10月セルフストレージWEB予約決済・在庫管理システム「クラリス」の提供を開始
  • 2014年2月セルフストレージ集客業務を開始
  • 2014年5月東京都千代田区永田町に移転、本店所在地とする
  • 2014年11月セルフストレージ開発・開業支援コンサルティング業務を開始 API配信を利用した集客サービス「クラギメ」の提供を開始、セルフストレージ検索予約ポータルサイト「ニコニコトランク」を開設
  • 2015年2月セルフストレージ開発・開業支援コンサルティング業務における不動産の取得及び仲介のために宅地建物取引業者免許取得(東京都知事(1)第97464号)
  • 2015年8月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2017年1月創業パーソナルストレージの運営、管理、及びプロパティマネジメントを行う日本パーソナルストレージ株式会社を設立
  • 2018年5月日本郵政キャピタル株式会社が当社株式を取得し、同社の関連会社となる
  • 2018年5月第三者割当増資及び株式会社ディア・ライフの当社株式売出しにより同社が親会社からその他の関係会社となる
  • 2018年10月トランクシステム工業株式会社の株式を取得し、同社を関連会社とする

2020年代

  • 2020年1月東京都千代田区麹町に移転、本店所在地とする
  • 2022年6月当社関連会社であったトランクシステム工業株式会社の全株式を売却
  • 2023年9月屋外コンテナ型トランクルーム施設の開発販売事業を開始
  • 2024年9月当社子会社であった日本パーソナルストレージ株式会社の清算完了
  • 2024年9月三菱地所株式会社と初の試みとなる屋内型セルフストレージ施設の共同開発を開始
  • 2025年3月上場東京証券取引所スタンダード市場に上場区分変更
  • 2025年5月上場名古屋証券取引所メイン市場に株式を上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 賃料債務保証の受託残高20万件
  • Web申込システム「クラリス」の累計登録室数10万室
  • コールセンター業務の受託件数1万件
  • ROE2027年9月期まで10%
  • 配当性向40%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    BPOサービスの受託件数拡大

    賃料債務保証の受託残高20万件、Web申込システムの累計登録室数10万室、コールセンターDX化による受託件数1万件を達成し、他業界への既存サービス拡販で収益基盤を構築する。

  2. 02

    セルフストレージ施設開発販売・賃貸事業の加速

    一棟屋内型及び屋外コンテナ型施設の開発を伸長。遊休不動産の有効活用事業を拡販し、賃貸事業の黒字化及び収益化を図る。開発後即販売ではなく、自社運営で価値を高めてから販売する。

  3. 03

    人材投資戦略

    多様な人材の確保・育成、人事制度の継続的改善、マネジメント層の輩出、業務プロセス改革や外部アウトソース活用による労働環境整備を推進する。

  4. 04

    財務戦略と株主還元

    資本効率性を改善しROE10%を目指す。戦略投資とのバランスを取りつつ配当性向40%以上を目安に持続的増配と株主優待を実施する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で33人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は423万円で、9期前と比べて18.4%平均年齢は39.9歳、平均勤続年数は7.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月22
2017年9月25
2018年9月30
2019年9月51837.73.938
2020年9月50336.94.540
2021年9月44337.55.039
2022年9月48437.45.832
2023年9月54137.16.730
2024年9月46437.97.231323
2025年9月42339.97.233303

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都千代田区36百万円
ビジネスソリューション サービス ターンキーソリューションサービス その他
東金倉庫 — 千葉県東金市19百万円
ビジネスソリューション サービス

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は23億円営業利益1億円前期と比べると減収増益で、売上が-17.9%、利益が+0.0%。

売上高
-17.9%
23億円
営業利益
+0.0%
1億円
純利益
+0.0%
1億円
営業利益率
4.3%
前期比 +0.8%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高23億円
営業利益4億円1億円
純利益2億円1億円
1株あたり配当¥13¥13

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は5億円、営業利益は0億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+25.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q600.00
2023年3Q400.00
2023年4Q101
2024年1Q500.00
2024年2Q500.00
2024年4Q1815.61
2025年2Q1000.00
2025年4Q1317.71
2026年2Q1119.11
2026年3Q500.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は3億円から23億円へ7.7倍に増えた。直近期の営業利益率は4.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年9月310
2013年9月410
セルフストレージ開発・開業支援コンサルティング業務を開始 API配信を利用した集客サービス「クラギメ」の提供を開始、セルフストレージ検索予約ポータルサイト「ニコニコトランク」を開設
2014年9月510
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2015年9月711
2016年9月1121
パーソナルストレージの運営、管理、及びプロパティマネジメントを行う日本パーソナルストレージ株式会社を設立
2017年9月2322
2018年9月2632
2019年9月4453
2020年9月4532
2021年9月3611
2022年9月2800
2023年9月2421
2024年9月28113.61
東京証券取引所スタンダード市場に上場区分変更
2025年9月23124.31

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高23億円のうち、営業利益として残るのは1億円4.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の4.3%にあたる。営業利益率は業種中央値9.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金56.5%13億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金39.1%9億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.3%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
43.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比5.2pt
4.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.8pt
4.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比7.8pt
5.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2025年9月期は営業CFが−4億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−4億円この組み合わせは立て直し型にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上期末の手元現金は22億円で、売上の11.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年9月00001
2014年9月00001
2015年9月10315
2016年9月−203−26
2017年9月40049
2018年9月−3−113−418
2019年9月−509−522
2020年9月6−16533
2021年9月20−8227
2022年9月91−71030
2023年9月−20−1−227
2024年9月10−3124
2025年9月−401−422

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は38億円。このうち返さなくてよい自己資本が24億円で、自己資本比率は63.8%(業種中央値32.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月31230.9
2013年9月41325.4
2014年9月42243.3
2015年9月86268.6
2016年9月127556.1
2017年9月148660.2
2018年9月31161553.5
2019年9月44202444.6
2020年9月52213141.0
2021年9月43222150.7
2022年9月36221460.3
2023年9月36231362.9
2024年9月35231266.0
2025年9月38241463.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳単体ベース
現金及び預金
22億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
13億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
14億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
59
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

不動産業 131社との比較

同じ不動産業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率131社中16位あたり、逆に低いのは売上成長率131社中125位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.2%/中央値 12.9%
P25 7.7%P75 19.5%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
4.3%/中央値 9.6%
P25 5.6%P75 15.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
63.8%/中央値 32.8%
P25 26.6%P75 48.5%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-17.9%/中央値 11.4%
P25 3.3%P75 23.1%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.1%/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥630で、1年前と比べて+8.8%過去52週の値幅のなかでは87%の位置にある。

¥630+1.1%1ヶ月+6.8%1年+8.8%時価総額43億円
過去52週の値幅
安値¥497高値¥650

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)27.9倍
PER (会社予想)20.3倍
PBR1.92倍
配当利回り2.06%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月中旬から上昇し、8月10日は596円。25日線589円を上回り、75日線571円も上回る。200日線547円も上回り、中期的な上昇トレンド。52週高値650円に迫る水準で、高値圏。出来高は8月10日に1.89万株と急増し、買い意欲の強さを示す。RSIは41と中立。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PER26.4倍は業界平均14.24倍を大きく上回り、割高感が強い。PBR1.82倍は平均1.7倍を僅かに上回るが、ROE5.15%と低い収益性を考慮すると割高。配当利回り2.18%は平均3.13%を下回り、株主還元も乏しい。予想PER19.2倍と改善が見込まれるが、それでも業界平均を上回る。直近の業績は小規模で変動が大きく、安心して投資できる水準ではない。割高とまでは言えないが、現状のバリュエーションは割高圏。

指標この会社業種平均
PER (実績)27.9倍14.9倍
PER (予想)20.3倍
PBR1.92倍1.84倍
ROE5.2%11.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、マンション市況の先行きと、今後の供給計画の実行力です。強気派は、首都圏の住宅需要の高止まりと土地価格の上昇を背景に、分譲価格の上昇が利益を押し上げると見ます。一方、弱気派は、建築費の高騰と金利上昇による需要減退を懸念し、販売戸数の伸び悩みを指摘します。

プラスに働く材料7
  • 分譲価格の上昇

    首都圏の新築マンション価格は上昇傾向にある

  • 需要の底堅さ

    都心部の物件は売れ行き好調で、在庫が減少している

  • 株主還元

    配当利回りは2.18%で、安定的に配当を実施

  • 営業利益率4.35%と改善通年影響

    営業利益率は前期3.57%から4.35%へ上昇。収益性の改善が利益成長につながる。

  • PER予想19.2倍と低下決算発表後影響

    実績PER26.4倍に対し予想19.2倍。成長期待でバリュエーションが切り上がる。

  • 配当利回り2.18%の安定配当継続影響

    無配が多い小型不動産株の中では利回り2.18%を確保。下支え要因になる。

  • 純利益1億円の黒字維持通年影響

    減収にもかかわらず最終利益1億円を確保。収益の下ブレ防止に寄与している。

マイナスに働く材料7
  • 建築費の高騰

    材料費や人件費の上昇が利益率を圧迫する

  • 販売戸数の減少

    2025年には売上高が減少しており、供給調整が必要

  • 金利上昇のリスク

    住宅ローン金利上昇は購入者の負担増となる

  • 売上高23億円と前期比17.9%減通年影響

    売上高は28億円→23億円と5億円減少。大型物件の反動減が続くリスク。

  • ROE5.15%と資本効率の低さ継続影響

    ROE5.15%と低く、PBR1.82倍の割安修正が進みにくい。

  • 株価1年で13.88%上昇後の調整不定影響

    株価は上昇一服で利益確定売りが出やすい。短期的な過熱感がある。

  • 時価総額40億円の流動性リスク継続影響

    時価総額40億円と小型。売り注文が集中すると株価が下落しやすい。

次の決算で確かめる点
分譲戸数
販売量の増減が業績に直結
マンション価格指数
市況の強弱を判断する材料
利益率
建築費高騰の影響を測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり13で、前期から+100.0%いまの株価に対する利回りは2.06%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥13
1株あたり
配当利回り
2.06%
いまの株価に対して
配当性向
66.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2018年9月512.8
2019年9月860.014.7
2020年9月80.023.2
2021年9月912.531.7
2022年9月2−83.333.9
2023年9月5233.330.2
2024年9月620.050.2
2025年9月12100.066.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥13

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ10,595人。区分でいちばん多いのは事業法人61.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が61.3%を占め、残る38.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
事業法人63.859.661.660.361.961.3
個人・その他33.239.635.735.434.837.4
証券会社1.70.22.33.51.40.7
外国法人1.10.40.30.71.90.6
金融機関0.20.10.10.10.10.0
外国人個人0.00.00.00.10.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ディア・ライフ39.29
02日本郵政キャピタル株式会社18.92
03阿部 幸広3.16
04山田 直樹1.77
05株式会社加瀬資産管理1.77
06松下 祐士1.35
07株式会社ストレージ王1.00
08小泉 洋二朗0.40
09小林 奨0.33
10向井 真次0.29

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−38%、1株純資産は14期で+228%。直近期のROEは5.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月2910927.869.6
2013年9月2311221.0
2014年9月197827.8
2015年9月1310615.419.9
2016年9月2212718.613.6
2017年9月2915620.421.113.0
2018年9月3926818.125.512.8
2019年9月5531518.814.714.7
2020年9月3534110.523.823.2
2021年9月133283.853.331.7
2022年9月43241.481.933.9
2023年9月173395.019.230.2
2024年9月123463.532.650.2
2025年9月183585.229.766.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/9期の役員報酬は総額33百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。

氏名役職年齢
阿部幸広取締役 会長58
木村純一代表取締役 社長42
赤羽秀行取締役管理部長58
上村卓也取締役56
榎和志取締役64
斎藤聡取締役62
吉松こころ取締役48
後藤信秀取締役51
大森茂延監査役(常勤)72
輿水英行監査役59
髙塚直子監査役63

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)423236
社外監査役3662
社外取締役4441

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,689字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、「セルフストレージ(レンタル収納スペース・トランクルーム)業界で必要不可欠のインフラとなり、セルフストレージ業界とともに発展する」を経営ビジョンとして掲げ、「ビジネスソリューションサービス」、「ITソリューションサービス」、「ターンキーソリューションサービス」を営んでおります。 なお、セグメント区分は「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 (1)ビジネスソリューションサービス(以下、「BS」という。) 当サービスは、セルフストレージビジネスプロセスのアウトソーシングに賃料滞納保証を付加したサービスを提供するものであります。セルフストレージ利用者はセルフストレージ事業者との一時使用契約締結時に当社へ保証料を支払うことで保証人の設定や敷金が不要となり、また、セルフストレージ事業者は当社が保証することで使用料未回収リスクの低下とアウトソーシングによる業務全体の効率化を図ることができます。提供している具体的なサービス内容は以下のとおりであります。 ①申込受付 セルフストレージの利用を希望している方が電話やWEBから問合せや申込をした場合、事業者に代わって契約書の準備や利用案内等の受付手続きを行います。契約した件数や対応する物件の室数に応じて事業者から手数料を頂きます。 ②入金管理 利用者から毎月の使用料を回収し、事業者へ送金します。万が一、利用者の支払が遅れた場合には当社が立替えて事業者へ送金しますので、事業者は使用料未回収リスクを回避できます。 ③滞納督促 当社が立替えた使用料を利用者に督促します。事業者は使用料を全額回収しているので、督促する必要がありません。また、利用者は使用料の支払が遅れた場合、当社が使用料を立替えしているため事業者との一時使用契約が即時解除になる心配がありません。 ④残置物撤去 利用者が不要な荷物を残したまま退室してしまった場合、当社が撤去して原状回復を行います。 ⑤物件巡回 事業者との契約に基づいてセルフストレージ物件の敷地内の除草作業や不審な放置物の有無についての確認作業を行います。 (2)ITソリューションサービス(以下、「ITS」という。) 当サービスでは、セルフストレージ事業における業務効率化のためのITシステム開発・運用を行っております。昨今ではセルフストレージ業界においてもWEBを通じたサービス提供のニーズが高まっております。当社では利用者のWEBを経由したセルフストレージ申込・予約・使用料決済を可能とし、同時に事業者へWEB上における物件在庫管理システム「クラリス」を提供しております。さらに「クラリス」の物件在庫管理の一面に着目し、新たにAPI配信向け物件情報機能を追加してWEBを通じた利用者の集客サービス「クラギメ」を提供しております。具体的には、当社が開設したポータルサイト「ニコニコトランク」を通じて「クラリス」に登録された物件情報を配信することで集客を行っております。「クラリス」と「クラギメ」を利用することで、事業者はITによる恩恵をより一層受けることができるようになっております。 (3)ターンキーソリューションサービス(以下、「TKS」という。) 当サービスでは、「Keep it」ブランドなどのセルフストレージ施設の開発販売やセルフストレージ事業運営のコンサルティング、マスターリース(建物一括賃借)といった業務を通じ、セルフストレージ事業者や投資家等の顧客のセルフストレージ投資機会の創出を支援しております。当社が新規に土地を取得しセルフストレージ施設を建設、既存建物のセルフストレージ施設への改装、当社が不動産を仲介し、当該不動産についてセルフストレージへのリノベーション、貸地での屋外コンテナ型トランクルーム施設を提案するなど様々なソリューションにより、セルフストレージ投資需要や新規参入者の開業支援需要にも対応を進めております。 (サービス系統図) (契約関係及び金銭の流れ)
経営方針・対処すべき課題3,251字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、「セルフストレージ業界で必要不可欠のインフラとなり、セルフストレージ業界とともに発展する」ことを経営理念に掲げ、セルフストレージ事業運営に必要な様々なサービスを提供してまいりました。 当社が提供するサービスは、セルフストレージ事業を展開する国内企業の約6割に活用され、日本のセルフストレージ市場を支えるインフラの一つとなりつつありますが、当社の市場への貢献度と企業価値をさらに向上させるためには、業界内における当社サービスの利用率を高めていくこと、さまざまな投資家層・事業者が安心してセルフストレージを投資できるように施設運営力を向上させることが不可欠であります。そのために、業務効率化・省力化・リスク回避など当社が得意とするサポート機能を中心にサービスの高付加価値化を推進や、機能性に優れたセルフストレージ施設の供給及び賃貸運営力の強化に取り組み、セルフストレージ市場と当社の事業規模の双方の拡大を目指してまいります。 (2)中長期的な会社の経営戦略、目標とする経営指標 今後の我が国経済は、賃金上昇や雇用環境の改善を背景に緩やかな持ち直しが期待される一方、物価・為替動向の変動や海外景気の下振れ、地政学リスク等による不確実性、金融資本市場の変動には引き続き留意が必要な環境と予想されます。セルフストレージ業界においては、市場規模・拠点数ともに拡大基調が継続しており、セルフストレージは一般生活者にとって身近なサービスとして定着しつつあります。 一方で、依然として認知拡大の余地が大きい発展途上の市場であると認識しております。また、都市部を中心とした不動産賃料の上昇や居住スペースの狭小化等を背景に利用ニーズは高水準で推移しており、大手事業者による積極的な出店が拠点数の拡大を支えるとともに、セルフストレージ市場は国内外から高い関心と期待を集めております。 このような事業環境のもと、当社は、今後も企業の持続的な成長と安定的な収益確保のため、中期経営計画の基本方針に則り、重点テーマとして掲げた下記の戦略に取り組んでまいります。 1.BPOサービスの受託件数の拡大 ①賃料債務保証の受託残高20万件達成 ②Web申込システム、クラリスの累計登録室数10万室達成 ③コールセンター業務のDX化を推進し受託件数1万件達成 ④他業界への既存サービスを拡販し収益基盤を構築 2.セルフストレージ施設の開発販売・賃貸事業の加速・拡大 ①一棟屋内型セルフストレージ施設の開発を伸長 ⇒短期の件数でなく中長期の収益性を重視し、経営資源の「選択と集中」を徹底 ②屋外コンテナ型トランクルーム施設の開発を伸長 ⇒投資環境の変化を踏まえ、開発後即販売を実施する方針から、自社運営を経て投資商品としての価値を高めてから、販売を実施 ③遊休不動産の有効活用事業を不動産オーナー及び他業態へ拡販 ④賃貸事業の黒字化及び収益化 《中期経営計画「改革 2027」の概要》 1.中期経営計画テーマ パルマの強みであるユニークなセルフストレージサービスプロバイダーとしてのコア・コンピタンスの強化・発展により、事業成長とサスティナブルな社会の実現に貢献する 2.目標達成に向けた戦略 事業戦略 ■BPO サービス受託拡大 ・「賃料債務保証」事業の拡充 ・独自の WEB 申込システムの展開 ・DX化の推進による事業量を拡大 ・事業領域拡大による新たな収益基盤の構築 ■施設開発販売・賃貸事業の加速・拡大 ・屋外型・屋内型施設の開発事業量伸長 ・遊休不動産の有効活用事業を他業態へ拡販 ・賃貸事業の黒字化 経営戦略 ■人材投資戦略 ・事業推進・経営管理機能強化のための多様な人材の確保、育成 ・人事制度の継続的な見直し、改善 ・マネジメント層(ロワーマネジメント・ミドルマネジメント)の輩出 ・労働環境の整備:業務プロセス改革、外部アウトソース活用を実施 ■財務戦略 ・資本効率性を改善し、2027年9月期にROE10%を目指す ・戦略投資とのバランスをとりつつ、配当性向40%以上を目安に持続的な増配を目指すとともに株主優待による安定的・継続的な株主還元を実施 ・中長期的な成長に資する投資等を通じた資金リソースの活用推進 ■IR 戦略 ・当社及びセルフストレージビジネスの認知度を高めるために、将来企業価値(戦略)やマーケット環境等の情報発信を推進 ・投資家との対話・接点機会の拡大 本計画では、計画最終年度の2027年9月期の定量目標として売上総利益18億円、営業利益6億円、ROE(株主 資本利益率)10%、配当性向40%以上を目指してまいります。 また、東京証券取引所より要請の「資本コストと株価を意識した経営」につきましても当社の重要な経営課題として認識しており、各指標の向上に努めてまいります。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①持続的な成長のための事業基盤の強化 当社のビジネスモデルは特許等による強固な参入障壁を有していないため、競争環境の変化に応じた継続的な事業基盤強化が必要です。当社はこれまで、ワンストップサービスの提供や施設開発を通じて成長してまいりましたが、今後は以下の取り組みを推進してまいります。 ・顧客事業者との定期的なコミュニケーションや事業者交流会等を通じたニーズ把握 ・業務効率化・利便性向上に資するサービス改善 ・セミナー、マーケティング支援、コンテナ・パーティション販売等を通じた起業者向け支援機能の強化 ・滞納保証、収納代行、収納物撤去等、基幹サービスの異業種展開による収益源の多角化 これらを通じ、サービス受託件数の伸長と新規参入者の創出を図り、持続的成長に寄与してまいります。 ②物件開発力の強化 セルフストレージ施設の安定的な供給には、出店用地の確保及び建築コストの適正化が必要です。当社ではグループ会社との土地情報共有に加え、大手不動産企業とのアライアンスを活用し、開発体制を強化しております。 特に、遊休地・低収益不動産の有効活用事業を重要な成長領域として位置付け、未活用地や狭小地等をセルフストレージへ適切に転用することで、土地所有者の収益向上と地域の不動産価値向上につなげてまいります。 そのうえで、 ・都市部における屋内型セルフストレージ施設の共同開発拡大 ・投資規模が比較的小さい屋外型コンテナ施設の供給量拡大 を推進することで、事業者、利用者、投資家にとっての魅力的な投資機会を創出し、セルフストレージ市場の拡大及び当社の安定的な成長に寄与してまいります。 ③セルフストレージ利用者集客力の向上 施設開発後の早期稼働・安定稼働化は、資産性・収益性の向上に直結します。当社はブランド強化やマーケティング施策の高度化を通じて利用者集客力を向上させ、次の収益基盤として育成してまいります。 ④システムの合理化及び構築 今後の持続的成長と効率的な運営には、業務全体のデジタル化が不可欠です。従来型の基幹システムに加え、AI・ビッグデータの活用を進め、問い合わせ対応、査定業務、収納代行業務の効率化、事業者、利用者データ管理の高度化等を図り、取扱室数の増加や顧客満足度向上に対応してまいります。 ⑤人材の確保・育成 当社は少数精鋭の組織体制であり、今後の事業拡大には即戦力人材の獲得と内部人材の育成が重要です。全社員が新たなことに挑戦できる環境を整備し、中途採用、新卒採用をバランスよく行いながら組織の活性化を図ってまいります。 社員の成長が企業成長に直結する組織を目指し、人材投資を継続してまいります。
事業等のリスク5,777字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社の事業展開上のリスクについて投資家の判断に重要な影響を及ぼすと考えられる主な事項には以下のものがあります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資判断上あるいは当社の事業活動を理解するうえで重要であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。 当社は、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項目以外の記載内容もあわせて、慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。また、以下の記載は当社株式への投資に関連するリスクを全て網羅するものではありませんので、ご留意下さい。なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が入手可能な情報から判断したものであります。 (1)経済状況等の影響について 当社は主にセルフストレージ事業に特化したサービスを提供しております。よって景気動向、金利動向、不動産価格等の経済状況や社会情勢の変化はもとより、セルフストレージ業界全体の経済変動や施設利用者の需要動向、セルフストレージ運営にかかわる法的規制等に影響を受けやすいため、セルフストレージ業界も含めた景気見通しの悪化や大幅な金利の上昇、あるいは施設供給過剰などにより投資市場が低迷した場合には、施設利用者の減少や施設利用料の滞納の増加、セルフストレージ施設の販売期間の長期化や完成在庫の増大などが発生する恐れがあり、当社の経営成績及び財政状態等に重要な影響を及ぼす可能性があります。 当社は、当該リスクへの対応策として、定期的に景気動向・不動産市況等のモニタリングを行うとともに、エリア・規模・用途・物件特性に応じたマーケット観の醸成、投資判断力・リーシング力の強化等により、リスクの低減を図ってまいります。 (2)求償債権の回収不能リスクについて 当社のビジネスソリューションサービスにおいては、当社がセルフストレージの使用料債務に対する連帯保証人となっております。仮に、当該セルフストレージ事業者への使用料の遅延・滞納が起きた場合には、利用者にかわって当社が使用料の立替払いをいたします。これにより、当社は保証契約に基づく求償債権又は保証委託契約に基づく求償債権を取得することになりますが、これら債権を全額回収できるとは限らず、回収不能金が発生する可能性があります。 当社は、このリスクに対して過去の未回収金の発生状況を勘案した保証料率を設定し、また保証契約あるいは保証委託契約に基づく求償債権に対して直近3年間の貸倒実績率に基づき貸倒引当金を計上することで対処しております。しかしながら、実際の貸倒れが現時点の予想を上回った場合、現時点の貸倒引当金は不十分となる可能性があります。また、当社が貸倒引当金を設定する基準を改訂した場合、又はその他の要因により予想以上に悪影響を受けた場合、当社は追加の貸倒引当金の計上を必要とする可能性があり、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)残置物撤去費用の発生リスクについて 当社はセルフストレージ使用契約が解除された場合、セルフストレージ利用者がセルフストレージ内に残した残置物を撤去し、撤去にかかわる費用を負担する契約をセルフストレージ事業者と締結しておりますので、セルフストレージの滞納保証業務において残置物撤去費用の発生を避けることはできません。 このため、撤去費用の発生の割合及び発生金額が経済環境の予想し難い激変等、何らかの理由により上昇する事態が起こった場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。 さらに、残置物撤去の作業時において、重量物や危険物が残置されている際に作業員が不可抗力で労働災害に見舞われる可能性があります。作業員が災害にあった際にはその補償のために拠出した費用が当社の業績に影響を与える可能性があります。 (4)訴訟リスクについて 当社においては、保証委託契約締結時に審査を実施するものの、使用料を滞納し支払困難となる利用者が発生する場合があります。滞納が発生した後2ヶ月以上経過するとセルフストレージ事業者と利用者の間で締結された契約に基づき、セルフストレージ事業者は当社が使用料の立替えを行っていたとしても施設利用契約の解除を行う権限を有します。契約の解除に伴いセルフストレージに入れている荷物の撤去を要求しますが、支払困難となった滞納者の中には独自の解釈により荷物を置き続ける等を行い、セルフストレージ事業者と主張が対立する場合があります。その際、当社はセルフストレージ利用者との間で締結した保証委託契約に基づき、物件に放置された荷物を搬出、運搬、保管、処分を行う権限を有します。一定期間の保管後、当社の処分行為により損害を受けたとしてセルフストレージ利用者が当社を提訴する可能性があります。当該訴訟の内容及び結果によっては、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)セルフストレージ施設開発用地の仕入について 当社は、東京圏エリアを中心に事業用地の取得し、「Keep It」などのセルフストレージ施設を開発・販売しております。当社では、十分な不動産関連情報に基づき当該事業を展開しておりますが、今後何らかの事情により十分な不動産関連情報の入手が困難となった場合や用地取得前の調査で認識できない土壌汚染が取得契約後に発見された場合による追加費用の発生・開発スケジュールの変更などにより当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6)ターンキーソリューションサービスにおける物件の引渡時期等による業績の変動について ターンキーソリューションサービスにかかる売上高は、主にセルフストレージ施設等の不動産物件の売却金額であるため、当社のその他サービスと比較して売上高が多額になる傾向があります。そのため、ターンキーソリューションサービスの売上高の動向により当社全体の業績も大きく変動する可能性があり、特に四半期毎の経営成績においては、物件売却の有無により売上高及び収益が短期的に偏る可能性があります。加えて、天災、事故、その他予測し得ない要因等の不測の事態により、物件の引渡時期が期末を越える遅延が生じた場合や期末近くに竣工・引渡を計画している物件について、竣工時期の延期などにより顧客への引き渡しが次期にずれ込む事態が生じた場合には、当該期の当社業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)外部業者への工事の委託 当社は、特にターンキーソリューションサービスにおいて、設計・施工工事・賃貸管理・建物管理等を所定の審査を経た上で外部業者に委託しております。更に外部業者に業務を委託した後においても、品質及び工程監理のため当社社員が随時外部業者との会議に参加し、報告を受け、当社の要求する品質、工期に合致するように確認作業を適宜行っております。 しかしながら、施工工事における災害の発生、労務費・資材費高騰による開発コストの上昇、外部業者からの虚偽の報告、外部業者の契約不履行や倒産等、不測の事態が発生し工事が遅延若しくは停止した場合には、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。また、施工完了後、外部業者の破綻等の事態が発生したことにより、本来外部業者が負うべき瑕疵の補修責任等が履行されず、想定外の費用負担等が当社に発生した場合には、当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (8)マスターリース(一括借り上げ)契約 当社のターンキーソリューションサービスにおいて開発した物件は、完成後に売却した際に、当社と物件取得先との間でマスターリース契約を締結することがあり、この場合当社にはこれらの物件についてリース債務が生じます。このマスターリース契約を締結した物件が想定した稼働率に到達しない場合、賃料収入が支払いマスターリース料を下回ることもあり、この場合には当社の業績に影響を与える可能性があります。 (9)競合事業者について 当社はセルフストレージの滞納保証・収納代行・利用申込・ITシステム開発・残置物撤去と、セルフストレージビジネス運営に関する一貫したアウトソーシングサービスを提供しており、サービス導入シェア約6割の独自性の高い事業を展開しております。しかしながら、家賃の連帯保証人代行サービスを提供する会社やクレジットカード会社など、異業種との部分的競合が発生する可能性があります。 当社としては、業務品質の向上、商品開発やIT化の推進等により、先行者利益を更に拡大するべく努力する所存でございますが、当社の競合環境の激化等を通じ、当社の業績に影響を与える可能性があります。 (10)有利子負債の依存ついて 当社は、ターンキーソリューションサービスにおけるセルフストレージ施設開発用地取得費及び建築費の一部などの事業資金を、主に金融機関からの借入金によって調達しているため、総資産額に占める有利子負債の割合が2025年9月期は23.7%となっております。 当社は、金利動向や金融機関の融資状況についてモニタリングを行うとともに、資金調達に際しては、特定の金融機関に依存することなく、案件ごとに金融機関に融資を打診するなど、リスク低減を図っております。 しかしながら、金利の上昇や不動産投資市場または当社のリスクプレミアムが上昇した場合には、支払利息等が増加し、当社の業績に影響が及ぶ可能性があります。また。何らかの要因により当社が必要とする資金調達に支障が生じた場合には、当社の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (11)個人情報を含む情報管理について 当社は、セルフストレージ利用者に関する個人情報やセルフストレージ事業者の企業情報等、機密性が高い様々な情報が蓄積されるため、これらの情報の保護が重要となります。そのため、従業員に対し情報管理の重要性を周知徹底するとともに、ファイアーウォールによる不正アクセスの防止や、定期的なバックアップの実施によるデータ消失の防止等を行っております。このようなシステムセキュリティを設定しておりますが、通信インフラの破壊や故障などにより当社が利用しているシステム全般が正常に稼働しない状態に陥ってしまった場合、あるいは情報漏洩・不具合が発生した場合には、当社の社会的信用、業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (12)その他の関係会社について ①資本関係 当事業年度末現在、株式会社ディア・ライフは当社の発行済株式総数(自己株式を除く)普通株式の39.29%を保有しております。当社の経営判断において関連会社の承認を必要とする取引や業務は存在しませんが、当社の取締役、監査役の選任・解任や合併等の組織再編、重要な資産・事業の全部又は重要な一部の譲渡、定款の変更及び剰余金の処分等、株主の承認が必要となるすべての事項に関しては、他の株主の意向や利益にかかわらず、株式会社ディア・ライフが今後も影響を与える可能性があります。また、株式会社ディア・ライフにおいて、風評リスク等が顕在化した場合、当社に対しても当該リスクが伝播する可能性があります。 ②その他の関係会社との取引関係 その他の関係会社からの独立性確保の観点も踏まえ、重要な取引については取締役会に対して定期的に報告を行うとともに、管理部における取引開始時のチェック、監査役監査や内部監査における取引の内容等の事後的なチェックを行う等、健全性及び適正性確保の仕組みを整備し、更に強化してまいります。 ③役員の兼任 当社役員のうち、下記の者は本書提出日現在において、当社の役員と株式会社ディア・ライフの役員を兼務しております。当社に対する株式会社ディア・ライフの出資比率が変更される等の理由により、当社との関係が変動すると、これらの人的関係も変動する可能性があります。 氏名   当社における役職   株式会社ディア・ライフにおける役職 阿部幸広   取締役会長(非常勤)   代表取締役社長 上村卓也   取締役(非常勤)   常務執行役員 (注) 阿部幸広は当社の代表取締役であったことから引き続き取締役を兼任しております。 (13)法的規制等について 当社は事業の運営において、国土利用計画法、宅地建物取引業法、建築基準法、都市計画法、金融商品取引法、労働者派遣法等、各種法令のほか各自治体が制定した条例等による規制を受けております。当社の許認可等の状況は下表のとおりであり、各種法的規制に関して、法律を遵守するよう社員教育を行うとともにそれらの遵守体制を整備・強化しておりますが、何らかの理由により当該許認可が取り消しとなる事由が発生した場合には、当社の業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、今後これらの法令の改正や、法的規則が強化された場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (許認可、免許及び登録等の状況) 許認可等の名称   所管官庁等   許認可等の内容   有効期間   法令違反の要件及び主要な許認可等取消事由 宅地建物取引業免許   東京都   東京都知事(3) 第97464号   2030年2月13日   宅地建物取引業法第66条各号に該当する場合 有料職業紹介事業免許   厚生労働省   13-ユ-308501   2030年4月30日   職業安定法第32条各号に該当する場合 一般労働者派遣事業免許   厚生労働省   (般)13-304730   2028年5月31日   労働者派遣法第14条各号に該当する場合
経営成績の分析 (MD&A)8,482字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当事業年度における我が国の経済は、引き続き堅調に推移するインバウンド需要や雇用・所得環境の改善が進む中で、依然として景気の緩やかな回復基調を維持しています。一方で、国内物価上昇に伴う個人消費の停滞、米国の関税政策やこれを受けた米中貿易摩擦の深刻化、地政学的リスクへの懸念等もあり、先行きが不透明な状況が続いております。 当社が属するセルフストレージ(トランクルーム等のレンタル収納スペース)業界におきましては、2024年度の収納ビジネス市場規模は918.7億円(前期比6.0%増)と成長を続け、全国のレンタル収納・コンテナ収納・トランクルーム拠点数は約16,000ヶ所に達しました。一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会の統計調査によると、これは主要小売事業者の店舗数と比較しても1万拠点を超える規模であり、コンビニエンスストア5軒の商圏に対して収納サービスが1拠点以上存在する計算となります。(矢野経済研究所「拡大する収納ビジネス市場の徹底調査(2025年版)」より引用)このことから、セルフストレージは一般生活者の身近なサービスとして徐々に定着しつつある一方で、依然として認知拡大の余地が大きい発展途上の市場と位置付けられます。 また、都市部を中心に続く不動産賃料の上昇や居住スペースの狭小化を背景に、利用ニーズは引き続き高水準で推移し、大手事業者による積極的な出店が拠点数の堅調な拡大を支えています。こうした成長性と将来性の高さから、セルフストレージ市場は国内外から高い関心と期待を集める分野となっております。 このような状況の中、当事業年度(2024年10月1日~2025年9月30日)は、中期経営計画「改革2027」の1年目にあたり、各種施策の実行と検証を通じて今後の成長に向けた課題の抽出と方向性の明確化を進めました。当初目標に対する成果は限定的であったものの、今後の成長に向けた基盤整備の年として、施策の検証と優先順位の明確化を着実に進めることができました。 当社は、「セルフストレージ業界のプラットフォーム」として、セルフストレージ事業者向けの賃料債務保証付きBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービス及びITソリューションサービスの受託を拡大し、契約ストックの安定的な成長を実現し、業界内の多様なニーズに対応可能な包括的サポート体制を確立しました。セルフストレージ分野を中心に展開するBPOサービスの拡充を通じて、企業価値の向上と社会課題の解決の両立を目指すとともに、新規サービスの強化や業務提携の機会創出にも取り組んでおります。 また、トランクルーム施設の新規施設の投資開発及び開業支援の推進を図るとともに、既存運営施設の稼働率向上及びリーシング活動の強化に取り組み、施設の開発から運営までを一貫して支援する総合的なサービス基盤の構築を進めており、施設開業に関するコンサルティングサービスや、収納物の撤去・整理支援といった新規サービスの拡販にも注力し、顧客との接点拡大を図るとともに、新たな収益機会の創出に努めてまいりました。 さらには東京証券取引所スタンダード市場への市場区分変更及び名古屋証券取引所メイン市場への新規上場を達成することにより、当社の社会的信用力と資金調達力が大幅に向上し、今後の中長期的な成長戦略の遂行に向けて、より強固な経営基盤を構築することができました。これらの取り組みにより、当社は非連続的な成長(飛躍的な成長)を実現し、中期経営計画「改革2027」の目標達成を目指してまいります。 当事業年度の売上高は2,312,413千円(前事業年度比17.7%減)、営業利益は147,583千円(同19.3%増)、経常利益は187,019千円(同32.0%増)、当期純利益は122,479千円(同51.5%増)となりました。 なおセグメントの経営成績は以下のとおりであります。 (ビジネスソリューションサービス) 当事業年度は、既存事業者による当社サービスの追加導入や大手事業者による新規導入などに加え、堅調なセルフストレージの利用動向を背景に、WEB予約決済・在庫管理システム「クラリス」の導入室数が79,939室、主力サービスの賃料債務保証付きBPOサービス新規契約件数は38,355件(前事業年度比6.5%増)受託残高は135,411件(前期末比5.5%増)となりました。さらに、関係会社の株式会社ディア・ライフのグループ企業と連携し、「解体工事・廃棄物収集運搬」事業のサポートに本格着手、セルフストレージの滞納保証事業において培われた収納物撤去・処分に関するノウハウを活用した、今後の事業機会の拡大・創出に向けた新たな取り組みを始めました。 以上の結果、売上高は1,458,224千円(前事業年度比5.3%増)、営業利益は481,250千円(同1.0%増)となりました。 (ターンキーソリューションサービス) 当事業年度は、「横浜市神奈川区泉町」における一棟屋内型セルフストレージ施設開発用地の取得や、東日本を中心に12施設の開発投資に着手するなど新規開発を進めました。 販売においては、キャピタランドグループ企業への投資適格物件の紹介や、日本郵政グループとの事業共創、ジェイアール東海静岡開発株式会社への出店サポート等を実施しました。コンテナ型トランクルーム施設の販売においては、8施設に留まり、目標とする販売件数は未達となりました。今後当該施設の販売については、稼働率を高めた上で利回り期待が出来る投資商品として販売を行うべく集客増加に努めております。 一方、賃貸運営面では、賃料の的確な調整や、集客オペレーション・広告宣伝手法の継続的な見直しにより運営施設の稼働向上を推進、賃料収入が前事業年度比15.6%増加するなど、賃貸収支の改善を図りましたが、物価上昇に伴う個人消費の停滞により賃料稼働率が想定計画を下回ったことで、転貸損失引当金を追加計上いたしました。 以上の結果、売上高は2施設の一棟屋内型セルフストレージ施設の販売があった前事業年度と比べて40.1%減の854,188千円、営業損失は前事業年度より39,423千円改善の144,091千円(前事業年度は183,515千円の営業損失)となりました。 総資産は、前事業年度末に比べ246,495千円増加し、3,791,163千円となりました。これは主に仕掛販売用不動産が167,213千円、販売用不動産が268,097千円、求償債権が73,442千円増加する一方で、棚卸資産の増加や借入金の返済等により現金及び預金が245,729千円減少、貸倒引当金が51,854千円増加したことによるものであります。 負債は、前事業年度末に比べ164,614千円増加し、1,370,409千円となりました。これは主に短期借入金が205,000千円、1年内返済予定の長期借入金が50,253千円、転貸損失引当金40,293千円増加する一方で、未払金が54,642千円、長期借入金が72,846千円減少したことによるものであります。 純資産は、前事業年度末と比べて81,881千円増加し、2,420,754千円となりました。これは剰余金の配当が40,590千円及び当期純利益が122,479千円計上されたことによるものであります。 ②キャッシュ・フローの状況 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況と要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は416,806千円(前年同期に獲得した資金は93,922千円)となりました。これは主に税引前当期純利益187,019千円があった一方で、棚卸資産の増加435,311千円、求償債権の増加73,442千円、法人税等の支払額94,479千円があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果獲得した資金は29,220千円(前年同期に獲得した資金は10,634千円)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出10,505千円、無形固定資産の取得による支出6,577千円があった一方で、投資有価証券の売買による収支47,004千円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果獲得した資金は141,850千円(前年同期に使用した資金は319,734千円)となりました。これは短期借入金の純減額205,000千円、長期借入れによる収入168,744千円があった一方で、長期借入金の返済による支出191,337千円、配当金の支払額40,556千円があったことによるものです。 以上の結果、当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べて245,735千円減少して2,198,670千円となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社の事業は、セルフストレージに関連したサービスの提供であり、提供するサービスには生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。 b.受注実績 当社は、受注生産を行っていないため、受注実績の記載はしておりません。 c.販売実績 1.当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 サービスの名称   当事業年度 (自 2024年10月1日     至 2025年9月30日)   前事業年度比 ビジネスソリューションサービス   1,458,224千円   5.3% ターンキーソリューションサービス   854,188   △40.1 合 計   2,312,413   △17.7 2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自 2023年10月1日     至 2024年9月30日)   当事業年度 (自 2024年10月1日     至 2025年9月30日) 金額(千円)   割合 (%)   金額(千円)   割合 (%) ルートエス・ジェイ合同会社   683,000   24.3   -   - (注)総販売実績に対する割合が100分の10未満の相手先については記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①経営成績の分析 (売上高) 当事業年度における売上高は2,312,413千円(前事業年度比17.7%減)となりました。ビジネスソリューションサービスの取扱件数が堅調に推移しました。一方、ターンキーソリューションサービスでは、キャピタランドグループ企業への投資適格物件の紹介や、日本郵政グループとの事業共創、ジェイアール東海静岡開発株式会社への出店サポート等を実施しましたが、屋外コンテナ型トランクルーム施設の販売が8施設に留まり、目標とする販売件数は未達となり、前事業年度と比較して減収となりました。 (売上総利益) 当事業年度における売上総利益は1,016,268千円(前事業年度比13.2%増)となりました。ターンキーソリューションサービスでは、前事業年度と同様に個別の賃貸物件について将来の予測稼働率等に基づく、賃貸契約の残存期間に発生が見込まれる損失を計上しましたが、キャピタランドグループ企業への投資適格物件の紹介やビジネスソリューションサービスで堅調な売上増加となったことから、売上総利益は前事業年度と比較して増益となりました。 (営業利益) 当事業年度における営業利益は、BPOサービス受託件数増加による賃料滞納に伴う収納物の撤去費用や求償債権の債権回収に伴う費用の増加により、販売費及び一般管理費は前事業年度と比べ増加し868,685千円(前事業年度比12.2%増)、営業利益は147,583千円(前事業年度比19.3%減)となりました。 なお、売上高営業利益率は、前事業年度と比較して、2.0ポイント増加の6.4%となりました。 (経常利益) 当事業年度における経常利益は、投資有価証券売却益等を計上し営業外収益54,593千円、営業外費用は借入利息等を計上し15,157千円となった結果、187,019千円(前事業年度比32.0%増)となりました。 (当期純利益) 当事業年度における当期純利益は、法人税、住民税及び事業税91,166千円、法人税等調整額△26,626千円を計上した結果、122,479千円(前事業年度比51.5%増)となりました。 (自己資本利益率) 自己資本利益率は、前事業年度と比較して、1.6ポイント増加し5.1%となりました。 ②財政状態の分析 (流動資産) 当事業年度末における流動資産の残高は、前事業年度末と比べて229,372千円増加し、3,552,049千円(前事業年度末比6.9%増)となりました。これは主に仕掛販売用不動産が167,213千円、販売用不動産が268,097千円、求償債権が73,442千円増加する一方で、棚卸資産の増加や借入金の返済等により現金及び預金が245,729千円減少、貸倒引当金が51,854千円増加したことによるものであります。 (固定資産) 当事業年度末における固定資産の残高は、前事業年度末と比べて17,122千円増加し、239,114千円(前事業年度末比7.7%増)となりました。これは主に有形及び無形固定資産の減価償却により16,944千円減少する一方で、繰延税金資産が26,622千円増加したことによるものであります。 (流動負債) 当事業年度末における流動負債の残高は、前事業年度末と比べて207,137千円増加し、813,778千円(前事業年度末比34.1%増)となりました。これは主に短期借入金が205,0000千円、1年内返済予定の長期借入金が50,253千円増加する一方で、未払金が54,642千円減少したことによるものであります。 (固定負債) 当事業年度末における固定負債の残高は、前事業年度末と比べて42,523千円減少し、556,631千円(前事業年度末比7.1%減)となりました。これは主に長期借入金が72,846千円減少する一方で、転貸損失引当金40,293千円増加したことによるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産の残高は、前事業年度末と比べて81,881千円増加し、2,420,754千円(前事業年度末比3.5%増)となりました。これは剰余金の配当が40,590千円及び当期純利益が122,479千円計上されたことによるものであります。 なお、自己資本比率につきましては前事業年度末より2.2ポイント減少し63.8%となりました。 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関する情報 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べて245,735千円減少して2,198,670千円となりました。当事業年度につきましては、一棟屋内型セルフストレージ施設の開発が進む一方で、コンテナ型トランクルーム施設の販売においては、目標とする販売件数が未達となったことから棚卸資産の残高については大きく増加し、営業活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなりましたが、十分な手元流動性を確保できております。 当社は、持続的な企業価値の向上とそれを通じた株主還元の向上を実現するために、資本効率を向上させつつ、財務の健全性・柔軟性も確保された最適な資本構成を維持・追求することを基本方針としております。 当社の主な所要資金は、ターンキーソリューションサービスにて取り組むセルフストレージ施設の開発用地取得・施設建築や、経常の運転資金であり、これら所要資金については、適宜、自己資金及び銀行からの借入により調達しております。 なお、当事業年度末において借入金の残高は898,648千円、現金及び預金2,238,684千円を保有しており、必要な資金は確保されていると認識しております。更に11行の金融機関との間に当座借越契約を締結していることにより、急な資金需要や不測の事態にも備えております。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計方針)」に記載しております。 ⑤翌事業年度(2026年9月期)の見通し 今後の経営環境につきましては、インバウンド需要の回復や雇用・所得環境の改善を背景に、引き続き緩やかな回復基調を維持する一方、物価上昇に伴う個人消費の抑制や海外経済の不確実性など、先行きは依然として不透明な状況が続いております。このような経済環境のもと、生活・就業形態の多様化を背景とした収納サービス需要の拡大、不動産の有効活用・用途転用先としてのセルフストレージの注目度上昇により、セルフストレージ市場は今後も堅調な成長が見込まれます。また、国内外の投資家層からの関心も引き続き高く、成長分野としての期待が高まっております。 2026年9月期は、中期経営計画「改革2027」の2年目にあたります。初年度においては、各種施策の実行と検証を通じて今後の成長に向けた課題の抽出と方向性の明確化を進めてまいりました。当初目標に対する成果は限定的でありましたが、得られた知見を踏まえ、施策の優先順位の見直しと実行体制の強化を図っております。これらの取組みにより、次年度以降の成長基盤は着実に整いつつあります。 当社は、今後「運営力」と「施設開発力」を両輪とした成長戦略をさらに加速してまいります。 ビジネスソリューションサービスにおいては、既存顧客からの受託積み上げに加え、外部委託ニーズや他社サービスからの切り替えによる新規導入需要を見込んでおり、賃料債務保証付きBPOサービスや空室検索・在庫管理・オンライン決済システムなどの主力サービス拡充を図ってまいります。 また、収納代行・収納物撤去などの付帯サービスや、施設部材販売を含む開業支援サービスを通じて、事業領域及び収益基盤の拡大を進めてまいります。 ターンキーソリューションサービスにおける施設開発では、デベロッパー・サプライヤーとして「企画→作る→売る・貸す」を体現し、開発・販売・運営支援の一体化を推進します。業務提携企業との協業強化により、物件供給チャネルの拡大及び投資機会の多様化を図り、マーケティング施策の高度化やユーザビリティの向上を通じて運営施設の賃貸力を高め、事業者・利用者・投資家の満足度向上を実現してまいります。 以上を踏まえ、2026年9月期の当社業績目標につきましては、以下のとおりであります。 なお、当社の業績はターンキーソリューション事業におけるセルフストレージ施設等の売買動向によっては収益が大きく変動する可能性があり現時点における通期予測については不確定要素が多いことから、合理的に仮定された条件に基づいて算出された「業績予想」に代えて、当社の2026年9月期の経営目標である「業績目標」を開示しております。 2026年9月期 通期業績目標   2025年9月期 当事業年度実績   当事業年度比 営業利益   370百万円   147百万円   +223百万円 経常利益   350百万円   187百万円   +163百万円 当期純利益   210百万円   122百万円   +88百万円

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出典

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