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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

イノベーションホールディングス

Innovation Holdings CO.,LTD.3484 · Standard · 不動産業

東京を中心に飲食店等の店舗物件に特化し、不動産オーナーから賃借した物件を店舗出店者に転貸する店舗転貸借事業と、店舗不動産の売買事業を展開する。

概要

イノベーションホールディングスは、東京都心を中心に飲食店等の店舗物件に特化した転貸借事業を展開する持株会社である。2007年の設立以降、居抜き物件の仲介・転貸を成長の軸とし、2017年に東証マザーズ上場、2024年には持株会社体制へ移行した。2026年3月期の売上高は200億円、転貸借物件数は3,021件に達し、グループとして3つの子会社(テンポイノベーション、アセットイノベーション、セーフティーイノベーション)を擁する。

店舗転貸借を中核とする三事業の構造

当社グループは、店舗転貸借事業、不動産売買事業、店舗家賃保証事業の三つを柱とする。転貸借事業は、子会社テンポイノベーションが不動産オーナーから物件を賃借し、出店希望者に転貸するモデルである。収益は毎月の賃料差益(ランニング)と契約時の礼金・造作売却(イニシャル)の二段構えで構成される。不動産売買事業は子会社アセットイノベーションが都心の市場性高い物件を仕入れ・売却する。家賃保証事業はセーフティーイノベーションが提供し、保証料収入を得る。2026年3月期のセグメント売上は、転貸借事業が178億円、不動産売買事業が22億円であり、転貸借事業が売上の約9割を占める。

東京1都3県に集中する物件ポートフォリオ

全事業は東京を中心とする1都3県に集中している。転貸借物件数は2022年3月期の1,951件から2026年3月期には3,021件へと年平均300件以上のペースで増加した。物件の選定基準は「好立地」「小規模」「居抜き」であり、特に駅別に専任の営業担当を配置することで不動産業者とのリレーションを強化する。また、非飲食店舗(クリニック、ジム等)の空中階(ビル3階以上)の取り扱いも本格化させており、物件ポートフォリオの多様化を進めている。

持株会社体制への移行とグループ経営の強化

2024年10月、商号を株式会社イノベーションホールディングスに変更し、純粋持株会社へ移行した。同時に会社分割により店舗転貸借事業を子会社テンポイノベーションに承継させ、グループ各社の独立性と経営の透明性を高めた。子会社はテンポイノベーション(転貸借)、アセットイノベーション(不動産売買)、セーフティーイノベーション(家賃保証)の3社であり、当社はグループ全体の経営管理と資金調達を担う。この体制により、各事業の専門性を高めつつ、リスク分散と成長資金の効率的配分を可能にしている。

業界の中での役割は店舗不動産の専門家として、オーナーと出店者の間に入る転貸借事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
200億円
営業利益
20億円
営業利益率
10.0%
純利益
14億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
店舗転貸借事業178億円89.0%15億円8.4%
不動産売買事業22億円11.0%5億円22.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01飲食店等の店舗出店者主力

不動産オーナーから賃借した店舗物件を、居抜き物件を中心に店舗出店者へ転貸する。出店費用を抑えられる居抜き物件や、専門部署による調査済みの賃借需要が見込まれる物件を提供し、小規模・中規模事業者の出店を支援する。

主な製品・サービス1
居抜き店舗.com
居抜き店舗物件を中心に店舗物件の情報を会員向けに提供するWebサイト。2026年3月末時点で会員数118,235名を有し、出店希望者とのマッチングを実現する。

02不動産オーナー主力

不動産オーナーから店舗物件を一括で賃借することで、賃料回収業務や店舗出店者との各種交渉から解放し、安定した賃貸料収入を提供する。漏水・臭気など店舗物件特有のトラブル対応のノウハウを活かした管理も行う。

03不動産業者準主力

不動産業者にとっては、店舗物件の専門家である当社を借り手として紹介でき、さらに出店希望者の仲介による収益機会を増やすことができる。当社は駅別に専任の営業担当者を配置し、不動産業者への営業活動を行っている。

04店舗撤退者副次

店舗撤退を検討する事業者から、居抜きのまま物件を引き受けることで、原状回復工事費等のコスト削減や造作代金の受領による閉店コストの削減を提供する。また、閉店に伴う煩雑な業務の負担も軽減する。

主な製品・サービス1
店舗買取り.com
店舗の買取に特化したWebサイト。店舗撤退を検討している先からの直接の申し出を受けて、店舗物件の情報を収集する。

製品と技術

居抜き物件のデータベースとマッチングプラットフォーム

「居抜き店舗.com」は、会員制の物件情報サイトであり、2026年3月末時点の会員数は118,235名に達する。このサイトでは、前テナントの造作・設備が残ったままの居抜き物件を中心に、日々更新される物件情報を提供する。会員は物件を検索・問い合わせでき、当社の営業担当がマッチングを支援する。一方「店舗買取り.com」は、閉店予定の事業者から物件を直接買い取るための窓口であり、これにより顧客の閉店コスト削減と当社の物件仕入れの両方を実現している。両サイトは転貸借事業の物件流動化を加速させる役割を果たす。

転貸借契約に付帯する家賃保証サービス

2022年4月に設立されたセーフティーイノベーション(現セーフティーイノベーション)は、店舗出店者と保証委託契約を締結し、家賃滞納が発生した場合に貸主(当社)へ代位弁済を行う保証事業を展開する。保証料は転貸借契約時に一括または月次で受領され、当社の貸倒リスクを低減する内部メカニズムとして機能する。このサービスは転貸借事業の信用補完として設計されており、物件管理における賃料回収の安定化に寄与している。

物件調査から管理までの一貫オペレーション

店舗物件の取り扱いにおいて、当社は物件調査、賃借交渉、転貸契約、管理業務を一貫して行う。物件調査では、漏水・臭気・使用方法などのトラブルを未然に防ぐノウハウを蓄積し、専門部署による査定を経て物件を選別する。管理フェーズでは、毎月の賃料回収を管理指標でモニタリングし、物件チェックやテナントとの関係構築を徹底する。2026年3月期の転貸借物件数3,021件を少数の物件管理担当で効率的に運営するため、eラーニングを用いた人材育成プログラムも整備されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

不動産業のなかでの位置

中堅賃貸再生、成長加速フェーズ

不動産業界では、大東建託のような大手が戸建て・集合住宅の請負を手掛ける一方、当社は中古賃貸物件の再生・販売を主力とする。robot homeやタスキホールディングスと同様にリノベーション型ビジネスを展開するが、当社は物件取得後のバリューアップに特化し、仕入れから販売まで一貫対応。直近の売上高は前期比17%増の167億円、営業利益率8.4%と収益性が改善。2026年3月期には売上高200億円目標を掲げ、規模拡大を急ぐ。

強み

  • 物件仕入れからリノベーション、販売まで自社で行い、品質管理と収益性を両立。
  • 売上高が前期17%増、今期も20%増を見込み、業界平均を上回る成長率。
  • 営業利益率が前期8.4%と改善。コスト管理とバリューアップ力が寄与。
  • 2026年3月期に売上高200億円目標、経営計画の実現性に期待。

課題

  • robot home、タスキホールディングスなど類似事業者が多く差別化が課題。
  • 好立地中古物件の仕入れ競争が激化、取得価格上昇が利益を圧迫。
  • 不動産市況は金利変動の影響を受けやすく、資金調達コスト増が懸念。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

不動産業の時価総額近傍。太字がイノベーションホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13489フェイスネットワーク250億円6.9倍
22982ADワークスグループ218億円5.3倍
34809パラカ212億円10.4倍
42986LAホールディングス212億円13.8倍
53772ウェルス・マネジメント210億円
63484イノベーションホールディングス204億円14.3倍
72998クリアル197億円9.0倍
88869明和地所195億円5.1倍
95532リアルゲイト195億円29.8倍
108917ファースト住建190億円10.4倍
112970GLC GROUP189億円14.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

テンポリノベーション分割準備会社としての創業

2007年11月、東京都港区六本木に株式会社テンポリノベーション分割準備会社(資本金5万円)が設立された。翌12月には旧株式会社テンポリノベーションから飲食店舗の出退店支援事業の一部を会社分割で承継し、2008年1月に株式会社テンポリノベーションへ商号変更。同時に資本金を1,000万円に増資した。創業時の事業は、居抜き物件の情報提供と転貸が中心であり、後にグループの核となるビジネスモデルの原型がこの時期に形成された。

相次ぐ親会社変更と経営基盤の確立

2008年5月、株式会社テレウェイヴ(現アイフラッグ)が全株式を取得し連結子会社となるが、2009年7月には株式会社クロップスが全株を取得し、再び買収された。この間、2009年6月に居抜き物件情報サイト「居抜き店舗.com」を開設、2010年4月には資本金9,000万円に増資し、同年6月には買取サイト「店舗買取り.com」を開始。2012年から2015年にかけて新橋、池袋、上野、六本木に支店を開設し、東京都内の営業拠点を拡大した。2013年5月には商号を株式会社テンポイノベーションに変更している。

上場と市場変更による資金調達力の拡大

2017年10月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。わずか1年後の2018年10月には市場第一部に変更され、企業としての信用力と資金調達力を高めた。2022年4月には東証プライム市場へ移行し、同時に店舗セーフティー株式会社(現セーフティーイノベーション)を設立して家賃保証事業を開始。これにより転貸借事業のバリューチェーンを補完し、収益基盤を多様化した。上場後の売上高は2018年3月期の67億円から2026年3月期には200億円へと3倍近く拡大している。

持株会社化と将来を見据えた組織再編

2024年2月、会社分割の準備段階としてテンポイノベーション分割準備会社とアセットイノベーションを設立。同年10月にイノベーションホールディングスへ商号変更し、店舗転貸借事業を株式会社テンポイノベーションに承継させる吸収分割を実行した。これにより持株会社体制が完成し、グループ全体の経営戦略立案と各子会社の事業執行が分離された。2026年3月には東証スタンダード市場への移行を予定しており、上場区分の見直しを通じて投資家層の拡大を図っている。

年表28件を開く

2000年代

  • 2007年11月創業東京都港区六本木に株式会社テンポリノベーション分割準備(資本金5万円、現当社)を設立
  • 2007年12月旧株式会社テンポリノベーションから飲食店舗出退店支援事業の一部を会社分割により承継
  • 2008年1月商号変更株式会社テンポリノベーションに商号変更
  • 2008年1月資本金を1,000万円に増資
  • 2008年5月株式会社テレウェイヴ(現株式会社アイフラッグ)が全株を取得(同社の連結子会社)
  • 2009年6月居抜き物件情報サイト「居抜き店舗.com」を開設
  • 2009年7月株式会社クロップスが全株を取得(同社の連結子会社)
  • 2009年9月東京都渋谷区恵比寿へ本社移転

2010年代

  • 2010年4月資本金を9,000万円に増資
  • 2010年6月居抜き物件買取サイト「店舗買取り.com」を開設
  • 2012年2月東京都新宿区西新宿へ本社移転
  • 2012年12月東京都港区新橋に新橋支店を開設
  • 2013年4月東京都豊島区東池袋に池袋支店を開設
  • 2013年5月商号変更株式会社テンポイノベーションに商号変更
  • 2014年11月東京都台東区上野に上野支店を開設
  • 2015年5月東京都港区六本木に六本木支店を開設
  • 2016年5月M&A東京都新宿区新宿へ本社移転(新橋支店等4支店を閉鎖し、本社へ統合)
  • 2017年10月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2018年10月東京証券取引所市場第一部に市場変更

2020年代

  • 2022年4月店舗セーフティー株式会社(現連結子会社)を設立し、店舗家賃保証事業を開始
  • 2022年4月東京証券取引所プライム市場へ移行
  • 2024年2月株式会社テンポイノベーション分割準備会社(現連結子会社)を設立
  • 2024年2月株式会社アセットイノベーション(現連結子会社)を設立
  • 2024年2月商号変更店舗セーフティー株式会社を株式会社セーフティーイノベーションに商号変更
  • 2024年10月商号変更株式会社テンポイノベーション分割準備会社を株式会社テンポイノベーションに商号変更
  • 2024年10月商号変更株式会社イノベーションホールディングスに商号変更
  • 2024年10月会社分割により株式会社テンポイノベーションに店舗転貸借事業を承継させ、持株会社へ移行
  • 2026年3月東京証券取引所スタンダード市場へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 転貸借物件数5,500件

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    優良物件の確保と仕入れ強化

    転貸借物件を増やすため、優良な店舗物件にこだわり、不動産業者や自社サイト「店舗買取り.com」を通じて物件情報を収集。情報入手先の多様化と関係強化を図り、物件確保を進める。

  2. 02

    人材の採用・教育の強化

    事業は人的資源に依存するため、店舗物件や飲食業界に詳しい優秀な人材を継続確保・育成する。シニア営業担当者を責任者とする専門部署で採用に注力し、eラーニングを活用した効率的な教育プログラムで社員を育成する。

  3. 03

    認知度向上のための広報・IR活動

    店舗転貸借事業の一般的な認知度は低く、転貸借契約にネガティブなイメージもあるため、WEBサイトでの情報発信、広告宣伝、IR活動等を通じて事業の魅力や利点を訴求し、認知度向上を図る。

  4. 04

    コーポレート・ガバナンスと内部管理体制の強化

    継続的な発展のために、コンプライアンス重視の経営を推進し、業務運営の効率化やリスク管理の徹底など内部管理体制を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 9期分

グループ全体で196人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は662万円で、8期前と比べて+3.7%平均年齢は38.1歳、平均勤続年数は5.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年3月60
2019年3月63836.83.671
2020年3月65636.23.884
2021年3月64538.45.074
2022年3月61838.35.383
2023年3月71638.45.384
2024年3月67337.64.3113
2025年3月59639.15.4144972
2026年3月66238.15.21961,020

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
賃貸用物件 — 東京都港区357百万円
店舗転貸借事業
賃貸用物件 — 東京都渋谷区350百万円
店舗転貸借事業
賃貸用物件 — 東京都豊島区273百万円
店舗転貸借事業
本社 — 東京都新宿区24百万円
全社(共通)
賃貸用物件 — 東京都台東区10百万円
店舗転貸借事業
首都圏営業所 他2営業所3百万円
店舗転貸借事業
銀座営業所 他3営業所2百万円
店舗転貸借事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社アセットイノベーション(注)2.5
    東京都新宿区 新宿
    議決権95.0%
  • 国内
    株式会社セーフティーイノベーション(注)2
    東京都新宿区 新宿
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は200億円営業利益20億円前期と比べると増収増益で、売上が+19.8%、利益が+42.9%。

売上高
+19.8%
200億円
営業利益
+42.9%
20億円
純利益
+40.0%
14億円
営業利益率
10.0%
前期比 +1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高228億円200億円
営業利益20億円20億円
純利益13億円14億円
1株あたり配当¥34¥34

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は52億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+52.9%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q322
2024年1Q3425.92
2024年2Q3738.12
2024年3Q3425.91
2024年4Q382
2025年2Q8378.45
2025年4Q8478.35
2026年2Q941010.67
2026年4Q106109.47
2027年1Q5247.73

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 13期分

2014年3月期からの13期で、売上は25億円から200億円へ8.0倍に増えた。直近期の営業利益率は10.0%。売上は12期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京都台東区上野に上野支店を開設
2014年3月2511
東京都港区六本木に六本木支店を開設
2015年3月3221
東京都新宿区新宿へ本社移転(新橋支店等4支店を閉鎖し、本社へ統合)
2016年3月4232
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2017年3月5432
2018年3月6742
2019年3月8275
2020年3月10086
2021年3月10386
店舗セーフティー株式会社(現連結子会社)を設立し、店舗家賃保証事業を開始
2022年3月114107
2023年3月131139
店舗セーフティー株式会社を株式会社セーフティーイノベーションに商号変更
2024年3月143107
2025年3月16714148.410
2026年3月200202310.014

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高200億円のうち、営業利益として残るのは20億円10.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は14億円、売上の7.0%にあたる。営業利益率は業種中央値9.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.5%153億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.0%26億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.0%20億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.4pt
10.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.8pt
7.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+17.4pt
30.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 11期分

2026年3月期は営業CFが20億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは15億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は58億円で、売上の3.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年3月410510
2017年3月200212
2018年3月6−43217
2019年3月4−31119
2020年3月9−1−1825
2021年3月7−1−2629
2022年3月11−3−3835
2023年3月110−101135
2024年3月5−1−5433
2025年3月102−21243
2026年3月20−501558

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 13期分

2026年3月期の総資産は187億円。このうち返さなくてよい自己資本が50億円で、自己資本比率は26.5%(業種中央値32.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年3月2762122.9
2015年3月3472720.7
2016年3月4593619.3
2017年3月54104419.2
2018年3月70155521.9
2019年3月86216524.5
2020年3月102257724.9
2021年3月104307428.4
2022年3月119338628.0
2023年3月129329724.8
2024年3月1373310424.2
2025年3月1574011625.6
2026年3月1875013726.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
58億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
51億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
137億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
68
/ 100
安定性自己資本比率18 / 40
収益力営業利益率20 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

不動産業 131社との比較

同じ不動産業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE131社中11位あたり、逆に低いのは自己資本比率131社中99位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
30.3%/中央値 12.9%
P25 7.7%P75 19.5%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.0%/中央値 9.6%
P25 5.6%P75 15.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
26.5%/中央値 32.8%
P25 26.6%P75 48.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
19.8%/中央値 11.4%
P25 3.3%P75 23.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.9%/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,156で、1年前と比べて+10.3%過去52週の値幅のなかでは36%の位置にある。

¥1,156-1.2%1ヶ月+7.0%1年+10.3%時価総額204億円
過去52週の値幅
安値¥1,030高値¥1,377

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.3倍
PER (会社予想)15.2倍
PBR4.19倍
配当利回り2.94%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1077円で、前日比+0.47%。ただし1カ月では-0.65%と若干軟調。25日線(1083.84円)を下回り、75日線(1091.23円)も割り込んでいる。52週高値1377円からは大きく下落し、安値1015円に接近中。RSIは32.1と売られすぎ圏にあり、反発の可能性を残す。ただ、8月10日に2.98万株の出来高を記録したが、その後は低調で、売りが続く公算。週足では下降トレンドが続いており、底打ちの兆候はまだ見られない。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

予想PERは14.2倍で、同業界平均の14.8倍とほぼ同水準。PBRは3.91倍と同業界平均の1.83倍を大きく上回り、割高感があるが、ROEが30.3%と非常に高く、収益性を考慮すれば妥当な水準。配当利回りは3.16%で同業界平均の3.02%をわずかに上回り、配当性向が170.9%と高いが、増益傾向でカバー可能。総合的にほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.3倍14.9倍
PER (予想)15.2倍
PBR4.19倍1.84倍
ROE30.3%11.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

高成長と高収益性を両立させているが、PBRが3.9倍と市場評価が高く、今後の成長持続に期待が集まる。強気派は、特に好調な事業セグメントが引き続き成長し、利益率も改善すると見る。弱気派は、不動産市況の変動リスクや、高バリュエーションによる失望売りリスクを指摘する。

プラスに働く材料7
  • 高ROE

    ROE30.3%と高い

  • 売上成長

    売上高が毎年増加

  • 営業利益率改善

    10%まで上昇予想

  • 売上高200億円・営業利益20億円で過去最高通年影響

    2026/3期は売上高200億円、営業利益20億円と前期比42.9%増。成長が続けばEPS拡大

  • 営業利益率10%と前期比1.62ポイント改善通年影響

    営業利益率は8.38%から10%に上昇。収益構造の改善で高ROEを維持

  • 実績PER13.32倍・ROE30.3%の割安成長継続影響

    PER13.32倍に対しROE30.3%。高収益率が続く限りバリュエーションは割安

  • 株価は1年で8.97%上昇と底堅い継続影響

    株価1077円、1年で8.97%上昇。堅調な株価が需給を支える

マイナスに働く材料7
  • 高バリュエーション

    PBR3.9倍と割高

  • 不動産リスク

    金利上昇や需給悪化の懸念

  • 業績依存

    特定地域や事業に依存の恐れ

  • PBR3.91倍と高水準、調整リスク継続影響

    PBR3.91倍はROE30.3%を織り込み済み。業績が少しでも下振れすれば修正

  • 予想PER14.2倍と実績13.32倍より悪化見通し決算発表後影響

    来期予想PERは14.2倍と今期13.32倍から上昇。増益率鈍化が嫌気される

  • 外国人持株比率4.8%と低く海外資金が限定的継続影響

    外国人持株比率4.8%と低い。海外資金の流入がなければ上値は重い

  • 営業利益20億円と小規模で市況悪化に弱い継続影響

    営業利益20億円は売上高200億円の10%。市況悪化で利益が大きく減る

次の決算で確かめる点
賃貸稼働率
収益の安定性を確認
不動産売却益
業績への寄与度
有利子負債
財務健全性と拡大余力

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり34で、前期から+21.4%いまの株価に対する利回りは2.94%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥34
1株あたり
配当利回り
2.94%
いまの株価に対して
配当性向
170.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年3月723.6
2020年3月928.628.4
2021年3月90.027.9
2022年3月1233.332.1
2023年3月1633.332.5
2024年3月2025.051.9
2025年3月2840.088.3
2026年3月3421.4170.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥34

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ12,788人。区分でいちばん多いのは事業法人57.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が57.3%を占め、残る42.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人56.556.956.956.557.057.0
個人・その他27.228.027.937.537.937.8
自己株式0.00.03.75.15.14.9
外国法人5.24.95.64.74.84.8
金融機関10.29.79.41.20.00.3
証券会社1.00.40.20.10.20.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社クロップス56.81
02UNION BANCAIRE PRIVEE (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)4.44
03志村 洋平1.44
04原 康雄0.57
05イノベーションホールディングス従業員持株会0.50
06日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.30
07BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.23
08守山 雄順0.21
09近藤 裕二0.19
10間宮 健太郎0.19

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 13期分

1株利益は13期で+951%、1株純資産は13期で+287%。直近期のROEは30.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2014年3月87610.619.8
2015年3月148816.814.3
2016年3月115423.116.3
2017年3月126520.924.6
2018年3月149118.342.527.7
2019年3月3011828.027.123.6
2020年3月3214324.320.728.4
2021年3月3216620.928.227.9
2022年3月3718821.122.432.1
2023年3月5018827.722.932.5
2024年3月4019820.523.851.9
2025年3月6123928.115.788.3
2026年3月8129430.313.8170.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額283百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
原康雄代表取締役 社長61100,000
志村洋平専務取締役 経営管理本部管掌 兼経営管理本部長49254,000
東城学将常務取締役4616,500
北澤学取締役4527,200
近藤裕二取締役4434,400
前田有幾取締役41
川原誠取締役(監査等委員)69
青山理恵取締役(監査等委員)48
玉伊吹取締役(監査等委員)55
長島康隆5313,933

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)627027045
社外取締役313134

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,140字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社3社により構成されており、「貢献創造~挑戦と進化~」を企業理念に掲げ、東京を中心に飲食店等の店舗物件に特化した店舗転貸借事業及び不動産売買事業を展開しております。 当社子会社である株式会社テンポイノベーションが営む店舗転貸借事業は、株式会社テンポイノベーションが不動産オーナーから賃借した店舗物件を店舗出店者に転貸する事業であります。 当社グループでは、店舗転貸借事業の展開により、店舗物件に係る不動産オーナー、不動産業者、店舗出店者、店舗撤退者という多くの方々にメリットを提供できると考えております。 また、当社子会社である株式会社アセットイノベーションが営む不動産売買事業では、取引先における不動産売買のニーズに応えつつ、不動産業者とのリレーションシップを強化すべく、店舗不動産の仕入れ販売を行っております。 当社子会社である株式会社セーフティーイノベーションが営む店舗家賃保証事業(店舗出店者等の事業用不動産の借主と締結した保証委託契約に基づき、借主が貸主に対して家賃等を支払えなくなった際に、借主に代わり、貸主に対し家賃を支払う対価として、保証料を受け取る事業)は、報告セグメントの店舗転貸借事業に含めております。 なお、当社は有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については、連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 ・不動産オーナー 株式会社テンポイノベーションが店舗物件を賃借することで、不動産オーナーは負担となることの多い賃料回収業務が不要となり、賃貸料収入が安定すると考えられます。また、店舗出店者の管理について、店舗の専門家である株式会社テンポイノベーションに任せることができ、飲食事業者等との各種交渉に対応する煩わしさからも解放されると考えられます。株式会社テンポイノベーションでは、店舗物件を自ら借り受け、貸し出す当事者として携わってきた経験から、漏水・臭気や物件の使用方法等店舗物件の賃借にかかわるトラブルの発生件数を減らし、深刻化を防ぐノウハウを所持しており、これらを日々実践することで、不動産オーナーに対して安心・安全の実現を目指しております。 ・不動産業者 不動産業者は、株式会社テンポイノベーションを店舗物件の専門家である借り手として、不動産オーナーに紹介することができます。また、広く行われている不動産オーナーと出店希望者を仲介する取引と比べ、株式会社テンポイノベーションに店舗物件を紹介した場合、紹介した店舗物件に対し、さらに出店希望者を仲介することで収益獲得機会を増やすことができ、仲介手数料を収益の源泉とする不動産会社にとってはメリットとなると考えております。 ・店舗出店者 株式会社テンポイノベーションが紹介する店舗物件は、転貸借契約を前提としており、専門の部署による調査を経た賃借需要が見込まれる物件に限られている点、また、出店費用を抑えることができる居抜き物件(これまで利用していた造作・設備・什器等が付いたままの物件)を多く扱っている点が特徴であります。これらは特に専門の店舗開発部署を持たない小規模・中規模の事業者において株式会社テンポイノベーションを選ぶメリットとなっていると考えております。 ・店舗撤退者 店舗撤退者においては、株式会社テンポイノベーションが居抜きのままで物件を引き受けることで、原状回復工事費等のコストを削減し、造作代金を受領する等により閉店コストを削減できるメリットがあると考えております。併せて、閉店に伴う煩雑な業務の負担を軽減することができると考えております。 当社グループの事業は店舗転貸借事業(店舗家賃保証事業を含む)と不動産売買事業であり、収益の計上区分により、収益が継続して計上されるランニングと一時的に計上されるイニシャル、店舗家賃保証及び不動産売買に区分され、その主な内容は以下のとおりであります。 ①ランニング ランニングは、転貸借物件(当社が賃借した店舗物件のうち、店舗出店者と転貸借契約を締結している物件)において、店舗出店者より受領する賃料であり、継続的(通常は毎月)に計上される収益であります。また、転貸借契約の更新時に受領する更新料についても、更新毎に継続的に計上されるものであり、ランニングとなります。 ②イニシャル イニシャルは、賃借物件を店舗出店者に転貸した際に受領する礼金等の手数料であり、ランニングと異なり、一時的に計上される収益であります。また、居抜き物件(これまで利用していた造作・設備・什器等が付いたままの物件)における造作等の店舗出店者への売却等についても、一時的に計上される収益であり、イニシャルとなります。 ③店舗家賃保証 店舗家賃保証は、保証委託契約に基づき、店舗出店者等から当社子会社である株式会社セーフティーイノベーションに保証料が支払われることにより計上される収益であります。 ④不動産売買 不動産売買は、販売用不動産の売却等により計上される収益であります。 店舗転貸借事業での一般的な案件における業務の流れは、以下のとおりであります。 a.店舗物件賃借 駅別に専任した営業担当者による不動産業者への営業活動、提携先・既存出店先からの紹介等を通じて、また、店舗の買取に特化したWEBサイト「店舗買取り.com」による店舗撤退を検討している先からの直接の申し出を受けて、店舗物件の情報を収集し、株式会社テンポイノベーションにて取扱う物件の調査を進めていきます。物件の目利きについては、店舗物件を取扱ってきた経験やその後の検証・分析により、ノウハウを蓄積しております。また、各物件の調査においても、物件管理担当者の経験や専門知識により培われたノウハウに基づき行われており、物件の取扱いを支えております。物件調査の後、取扱候補物件の貸主もしくは不動産業者との交渉を経て、賃貸借契約の内容を擦り合わせ、保証金等の契約金を支払い、不動産オーナーと株式会社テンポイノベーションとの間で賃貸借契約を締結します。 b.店舗物件転貸 株式会社テンポイノベーションが賃貸借契約を締結した店舗物件については、不動産業者による仲介や当社グループのWEBサイト「居抜き店舗.com」の会員への紹介等により出店希望者を募ります。「居抜き店舗.com」は、居抜き店舗物件を中心に店舗物件の情報を会員向けに提供し、出店希望者が物件を探索することができる仕組みであります。当該サイトでは、日々入手する物件情報をスピーディに掲載・更新することにより情報の価値を高めております。2026年3月末における当該サイトの会員数は118,235名となっており、出店希望者とのマッチングを実現する株式会社テンポイノベーションの強みの一つとなっております。加えて、株式会社テンポイノベーションからの営業活動も行うことで、幅広い層の店舗出店希望者に対するアプローチを実現しております。店舗出店希望者より物件に対する申込みを受領した後、株式会社テンポイノベーションの与信審査を経て転貸借契約の内容を擦り合わせ、保証金等の契約金を受領し株式会社テンポイノベーションと店舗出店希望者との間で転貸借契約を締結します。 また、家賃滞納への対応として、店舗出店者と株式会社セーフティーイノベーションは保証委託契約を締結し、株式会社セーフティーイノベーションは店舗出店者より保証料を受領します。 c.物件管理 物件管理業務では、不動産オーナーや物件管理会社を悩ませる賃料回収やトラブル対応といった問題に対し、株式会社テンポイノベーションではこれまで培ってきたノウハウを活かして、オペレーションの構築を図っております。さらにトラブルを未然に防ぐ、または早期に発見・対処するために、物件のチェックや情報の収集、店舗出店者等との関係性の構築に努めております。なお、株式会社テンポイノベーションでは、管理物件数が増加していく中で、管理の質を落とさずに対応し続ける組織を構築・強化することが重要であると認識しております。これに対し、株式会社テンポイノベーションでは、日々の活きた経験を基に、店舗物件のプロフェッショナルの育成に注力しており、株式会社テンポイノベーションの強みとなっております。また、毎月、各期日までに賃料等の回収が確実に行われるよう、管理指標を設け取り組んでおります。 また、不動産売買事業での一般的な案件における業務の流れは、以下のとおりであります。 a.不動産の仕入 株式会社アセットイノベーションにおいて、不動産業者や不動産オーナーからの情報提供等により、候補となる店舗物件の情報を収集し、物件の調査を進めていきます。取り扱い物件は、市場性の高い都心の中小型物件を主要な対象としておりますが、土地を購入又は借りた後に小型ビルを建築する場合もあります。対象物件の検討については、店舗転貸借事業により積み重ねてきた経験やノウハウを活かしつつ、保有リスクや転貸借事業への影響等を検討のうえ、行っております。対象物件の売主もしくは不動産業者との交渉を経て、売買契約の内容を擦り合わせ、手付金等の契約金を支払い、売主と株式会社アセットイノベーションとの間で売買契約を締結します。その後、売買契約に基づき、残代金の決済とともに株式会社アセットイノベーションに所有権を移転します。 b.不動産の売却 株式会社アセットイノベーションにおいて、主に不動産業者経由で購入希望者を募り、相手方との間で売買条件の交渉を行います。契約条件が擦り合ったのち、手付金を受領し、買主と株式会社アセットイノベーションとの間で売買契約を締結します。その後、売買契約に基づき、残代金の受領とともに株式会社アセットイノベーションから買主へ所有権を移転します。 [事業系統図] ・店舗転貸借事業 ・不動産売買事業 ※当社は持株会社としてグループの経営管理を行っております。
経営方針・対処すべき課題2,437字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「貢献創造~挑戦と進化~」を企業理念に掲げ、不動産オーナー、不動産業者、飲食店舗出店者・撤退者等に対して、敬意と感謝の念を持ち、常に初心を忘れることなく、事業用不動産領域におけるプロフェッショナルとして、責任ある行動に尽力し、事業を展開しております。 (2)経営戦略 前記の経営方針のもと、当社グループは東京を中心とした1都3県において転貸借物件数の増加を図るため、不動産業者とのリレーションシップの強化を目指し、きめ細かな営業活動を展開しております。また、当社グループでは「事業用不動産を科学する」ことで取引先との信頼関係を構築し、店舗物件を中心とした事業用不動産を安心安全に使用収益できる環境の実現を図ります。 (3)経営環境 当社グループの主要事業である店舗物件の転貸借事業における経営環境につきましては、明確な市場が形成されていないものの、東京を中心とした1都3県における店舗物件は約13.2万件といわれており、その潜在的な市場規模は大きいと認識しております。また、特に飲食店舗については、他の業種と比較して入れ替わりが多く、当社が転貸借事業の展開を拡大する機会は多いと認識しております。 なお、店舗物件を扱う不動産業者の場合、一般的には仲介業務を主力事業として行うことが多く、また、店舗の転貸借事業は物件仕入れルートの構築難易度が高いことや、人的な先行投資が必要になりストックビジネスとして事業の収益化に長期間を要することもあり他社の参入及び展開が限定的であり、この分野において、先駆者として事業を展開する当社は優位性を有していると認識しております。 また、米国の政策動向の影響や、中東情勢の先行きが懸念されるなかで、海外景気の下振れ、物価上昇、金融資本市場の変動等のリスクもあり、不透明な状況にあります。外食業界においては、インバウンドを含む人流の増加や価格改定(値上げ)が進み、都市部や観光地を中心に活況の継続が見込まれるなかで、分業化による効率性・専門性の向上を進めつつ、市場性の高い店舗物件の仕入れに注力する方針であります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループの主要事業である店舗転貸借事業につきましては、東京を中心とした1都3県において転貸借物件を積み上げております。東京を中心とした地域における飲食店舗の出店需要は引き続き高く、居抜き物件に対する需要も高い一方、店舗物件の総数に対する転貸借物件数の割合が未だ僅少であることから、事業の拡大余地は大きいと認識しております。当社グループとしては、店舗物件のスタンダードを確立すべく、専門性を追求し、また組織の充実を図り、今後とも転貸借物件数を積み上げていく方針であります。その推進に際しては、以下の項目を対処すべき課題として、取り組んでまいります。 ① 優良物件の確保 当社グループが安定的かつ着実な事業拡大を図る上では、優良な店舗物件にこだわり、転貸借物件を増加させていくことが重要であると考えております。そのため、各地域の不動産業者・当社グループのWEBサイト「店舗買取り.com」等により物件情報を収集し、日々調査・検討を行っておりますが、さらに情報入手先の多様化・関係性の強化に努め、店舗経営者のニーズを踏まえた優良物件の確保を進めてまいります。また、不動産売買事業において不動産売買取引を行うことで取引の間口を広げ、不動産会社とのリレーションシップ強化を図っております。 ② 人材の採用・教育の強化 当社グループの事業は人的資源に大きく依存するビジネスモデルとなっており、当社グループの安定的かつ継続的成長には、店舗物件、飲食業界、街、飲食設備、法務といった専門知識及びノウハウを身に付けた優秀な人材を継続して確保・育成することが重要だと考えております。人材採用においては、シニアクラスの営業担当者を責任者とする専門部署を設置し採用に注力しております。また当社グループにおいて必要となるスキルやノウハウの習得、育成については、eラーニングを活用した教育プログラムにより、効率的・効果的に当社グループの成長を支える社員の育成を行っていく方針であります。 ③ 当社グループ及び店舗転貸借事業の認知度向上 当社グループ及び店舗転貸借事業については、一般的な認知度は低く、また、転貸借契約について、ネガティブなイメージを持たれることもあり、今後も継続的な成長を図るためには認知度を向上させ、本事業の魅力及び利点を訴求していく必要があると認識しております。そのため、WEBサイトでの情報発信、広告宣伝活動及びIR活動等を通じた積極的な情報開示に努めてまいります。 ④ コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の強化 当社グループの継続的な発展を実現させるためには、コーポレート・ガバナンス機能の強化は重要な課題であると認識しております。そのため、コンプライアンスを重視した企業経営を推進し、また業務運営の効率化やリスク管理の徹底など内部管理体制のさらなる強化に努めてまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、事業展開上、転貸借物件数の増加を最重要事項に位置付けており、中長期的な経営目標として転貸借物件数5,500件を目標としております。また、転貸借契約数の最大化を通じて、サブスクリプション型収益である賃料差益の最大化を実現し、企業価値の積極的な向上を図る方針であります。これを踏まえ、転貸借物件数、売上高及び売上高営業利益率を重要な指標としております。
事業等のリスク3,476字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)事業環境に関わるリスクについて 当社グループの主要事業は、不動産オーナーから賃借した店舗物件を店舗出店者に転貸する店舗転貸借事業であります。また、当該店舗物件は飲食店舗を中心としております。このため、飲食業界、不動産業界に影響を与える景気動向、地価動向、不動産市況、外食産業市場動向、金融動向等の急激な変動等によっては、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)親会社グループとの関係について 当社グループの親会社である株式会社クロップスは、2026年3月末現在、当社発行済株式総数の56.8%(10,040,400株)を所有しております。株式会社クロップスは、今後も当社グループを連結グループ子会社として資本関係を維持していく予定であります。親会社グループは、移動体通信事業を主たる事業とし、その他に人材派遣事業、ビルメンテナンス事業、卸事業及び海外事業を行っており、当社グループは、親会社グループにおいて唯一の店舗転貸借事業及び不動産売買事業を営む会社であります。当社グループと親会社グループとの間に競合関係、重要な取引はなく、親会社グループからの出向者はおらず、当社グループの事業活動に影響を与えるものはありません。株式会社クロップスの代表取締役前田有幾が当社の非常勤取締役に就任しておりますが、当社グループの経営判断については、親会社の承認を必要とする事項はなく、当社グループが独自に検討のうえ決定し、独立性は確保していると認識しております。現在、親会社グループとの関係について大きな変更を想定しておりませんが、将来において、親会社グループとの関係に大きな変化が生じた場合は、当社グループの経営に影響を及ぼす可能性があります。 (3)競合について 当社グループが展開する店舗転貸借事業については、物件仕入れルートの構築の難易度が高いことや、人的な先行投資が必要になりストックビジネスとして事業の収益化に長期間を要することもあって他社の参入及び展開がこれまで限定的であり、この分野において、当社グループは優位性を有していると認識しております。しかしながら、不動産業界等においては、大手事業者が多数存在しており、今後において、この分野に関して本格的な参入等により競合が激化した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)不測の事故・災害等のリスクについて 当社グループが賃貸借している店舗物件数は3,021件(2026年3月末現在)であり、その全てが東京都及びその近郊に集中しております。このため、これらの地域での火災、テロ、地震、津波等の不測の事故、自然災害等により店舗物件が毀損もしくは使用不能等の状態となった場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、これらの不測の事故、自然災害等により消費者の外食意欲が低下し、飲食店舗の出店希望者が減少した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)差入保証金について 当社グループは店舗物件の賃貸借契約において、賃貸人に対して保証金等を差し入れております。2026年3月末現在の店舗物件に係る差入保証金の残高は7,887,689千円であり、総資産に占める割合は42.3%となっております。賃貸人に対しては、取引の開始時及び賃貸借契約後定期的に調査を行う等、与信管理に注意を払っておりますが、賃貸人の破産・倒産・抵当権実行等により多額の差入保証金を回収することができなかった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6)空き家賃について 不動産オーナーとの賃貸借契約において、当社グループは転借人(テナント入居者)の有無または当社が受け取る家賃の額に関係なく、毎月定額の家賃を支払う内容となっております。当社グループは空き店舗の発生による業績への影響を低減するために、新規仕入を行った際には速やかにテナント入居者を探し、一定期間見つからない場合には解約をすることにしておりますが、入居者が見つからない期間は、空き家賃が発生するとともに、解約になる場合には解約費が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7)法的規制等について 当社グループが取扱う店舗の造作物の売買においては、古物営業法による規制を受けております。当社グループでは当該法令を遵守し、事業を運営しております。しかしながら、法令違反が発生した場合、予期しない当該法令の改正や新たな法令等の制定により当社の事業に何らかの制約を受けた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは事業運営に際して、古物営業法に定める古物商の許可を得ております。現状、当該許可の取消となる事由はありません。しかしながら、何らかの事情により許可の取消し等が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (許認可等の状況) 許認可等の名称   許認可登録番号   有効期間   関係法令   許認可等の取消事由 古物商許可   第304360809505号   なし   古物営業法   同法第6条 (8)法令変更のリスクについて 当社グループは、飲食店舗等の転貸借において、民法や借地借家法等の現行における法律・制度等に基づき、これらを遵守し行っております。しかしながら、これらの法律等に予期しない変更等があった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9)情報管理について 当社グループは、事業運営に際して、賃借先、賃貸先等の情報を取得しており、個人情報の保護に関する法律等による規制を受けております。当社グループでは、情報保護に関するフローを整備し、細心の注意を払って管理に努めております。しかしながら、万が一、当社グループの関係者等の故意または過失により外部に流出した場合には、損害賠償請求を受けるリスクや社会的信用失墜により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10)訴訟等の発生について 当社グループの事業運営に際しては、転貸した店舗物件に係るトラブルまたはこれに起因する訴訟、その他の請求等が発生する可能性があります。このため、これらの訴訟等の内容及び結果によっては、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11)人材の確保・育成について 当社グループは、事業を拡大する上で、優秀な人材確保及び育成が重要な経営課題であると認識しております。今後も優秀な人材確保及び育成を積極的に行っていく方針であります。しかしながら、優秀な人材の確保が十分にできなかった場合、現在在籍している人材が流出していく事態となった場合、育成が計画どおりに進まなかった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (12)小規模組織について 当社グループは組織規模が小さいため、内部管理体制もこのような事業規模に応じたものとなっております。今後、事業規模の拡大に伴い人員の増強や内部管理体制の一層の強化・充実を図っていく方針であります。しかしながら、事業の拡大及び人員の増加に適時適切に組織的対応ができなかった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (13)販売用不動産の在庫リスクについて 不動産売買事業では、販売用不動産を保有しております。これらの不動産については、販売計画に基づいて適切な不動産管理を行っておりますが、当初の販売計画から大幅な乖離が発生する可能性があります。また、不動産は市場動向によっては滞留または販売価格の見直しが発生する可能性があります。この場合には、不動産の評価損の計上等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,910字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、各種政策の効果もあり、雇用情勢には改善傾向が、個人消費には持ち直しの動きがみられる一方、企業収益は米国の関税政策の影響による停滞傾向も見られました。先行きについては、米国の政策動向や中東情勢の影響が懸念されるなかで、物価上昇や金融資本市場の変動リスクもあり、不透明な状況にあります。 当社グループを取り巻く環境について、外食業界においては、円安に後押しされたインバウンドの影響、価格改定による単価上昇及び限定商品・キャンペーン等による需要の高まりによって都市部や観光地を中心に売上高が伸長した一方で、利益面は原材料と光熱費の高騰に加え、人手不足の常態化と国内消費者の節約志向もあり、厳しさの残る状況となりました。東京主要地域の不動産市況については、人流が豊富な都心部やターミナル駅を中心に、優良区画の空室減少と賃料の上昇傾向が確認できる一方で、駅外周部や郊外沿線の店舗物件については、出店需要に弱さが残る状況となりました。 このような環境のなかで、当社グループの主要事業である店舗転貸借事業においては、旺盛な個人・小規模飲食事業者の出店需要に対応した「好立地」「小規模」「居抜き」店舗物件の積極的な仕入れと共に、非飲食店舗(クリニック、ジム等)が入居する好立地の空中階(ビルの3階以上)の取り扱いを本格化しました。また、事業拡大に対応し、物件管理担当の積極的な採用を行いました。不動産売買事業においては、都心6区の事業用不動産を重点開拓しつつ、営業の増員と既存社員の戦力化を行いました。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高20,012,419千円(前年同期比20.1%増)、営業利益2,041,322千円(同50.5%増)、経常利益2,264,069千円(同58.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,355,805千円(同31.7%増)となりました。なお、当連結会計年度より、表示方法の変更を行ったため、前年同期との比較分析については、変更後の表示方法に組替えた数値を記載しております。詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (表示方法の変更)」に記載しております。 また、当連結会計年度より、各報告セグメントの費用の配分方法を変更しております。 以下の前年同期との比較分析について、前年同期のセグメント利益は変更前の測定方法によっております。詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」に記載しております。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 店舗転貸借事業 当連結会計年度における新規契約件数及び後継付け件数(閉店した店舗に対し新規出店者と転貸借契約を締結したもの)の転貸借契約件数の合計は607件(前年同期比24.4%増)となりました。また、当連結会計年度末における転貸借物件数は前連結会計年度末より315件純増し、合計3,021件となりました。この結果、店舗転貸借事業の当連結会計年度の業績は、売上高17,803,265千円(前年同期比17.4%増)、セグメント利益1,548,480千円(同26.9%増)となりました。 なお、株式会社セーフティーイノベーションが営む店舗家賃保証事業の収益は、店舗転貸借事業のセグメント収益に含んでおります。 最近5年間における転貸借物件数の推移は、以下のとおりであります。 (単位:件) 2022年 3月期   2023年 3月期   2024年 3月期   2025年 3月期   2026年 3月期 期末転貸借物件数   1,951   2,216   2,445   2,706   3,021 不動産売買事業 当連結会計年度においては、都心の事業用不動産においては値上がり傾向も見られるなかで7物件を売却、6物件を取得し、当連結会計年度末における保有物件数は3件となりました。大型かつ高収益な物件売却等が複数あったことにより、不動産売買事業の当連結会計年度の業績は、売上高2,209,154千円(前年同期比47.6%増)、セグメント利益492,841千円(同261.4%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べて1,506,995千円増加し、5,790,921千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は2,023,670千円(前年同期は1,019,594千円の獲得)となりました。これは主に差入保証金の増加額608,711千円、法人税等の支払額741,942千円等の資金の減少に対して、税金等調整前当期純利益2,262,416千円、預り保証金の増加額444,322千円等の資金の増加によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は536,932千円(前年同期は177,222千円の獲得)となりました。これは主に有形固定資産売却による収入185,227千円の資金の増加に対して、有形固定資産の取得による支出648,305千円、敷金の差入による支出55,518千円の資金の減少によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は20,257千円(前年同期は244,075千円の使用)となりました。これは配当金の支払額469,664千円、長期借入金の返済による支出252,200千円の資金の減少に対して、長期借入れによる収入697,000千円、新株予約権の行使による収入45,194千円の資金の増加によるものであります。 ③生産、仕入及び販売の実績 a.生産実績 該当事項はありません。 b.仕入実績 当連結会計年度における仕入実績は、次のとおりであります。 セグメント名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) 不動産売買事業   1,233,642   100.8 (注)仕入が発生する不動産売買事業のみ記載しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 セグメント名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) 店舗転貸借事業 ランニング   15,688,812   112.63 イニシャル   2,114,452   171.40 不動産売買事業 不動産売買等   2,209,154   147.56 合計   20,012,419   120.12 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績の10%以上の相手先がないため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ3,011,755千円増加し、18,664,181千円となりました。これは主に現金及び預金が1,506,995千円、差入保証金が658,402千円、有形固定資産が614,699千円それぞれ増加したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,064,927千円増加し、13,700,735千円となりました。これは主に預り保証金が444,322千円、長期借入金が426,200千円、前受収益が233,946千円それぞれ増加したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ946,828千円増加し、4,963,446千円となりました。これは主に利益剰余金が886,140千円増加したことによるものであります。 b.経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ3,352,986千円増加し、20,012,419千円となりました。これは主に転貸借物件数の増加に伴いランニング収入が1,759,991千円増加したことによるものであります。 (売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は、前連結会計年度に比べ1,929,907千円増加し、15,351,556千円となりました。これは主に転貸借物件数の増加に伴い賃借料が1,315,581千円増加したことによるものであります。この結果、当連結会計年度における売上総利益は、前連結会計年度に比べ1,423,079千円増加し、4,660,863千円となりました。 (営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ738,224千円増加し、2,619,540千円となりました。この結果、当連結会計年度における営業利益は、前連結会計年度に比べ684,855千円増加し、2,041,322千円となりました。 (経常利益) 当連結会計年度における営業外収益は、前連結会計年度に比べ366,293千円増加し、465,348千円となりました。また営業外費用は、前連結会計年度に比べ218,547千円増加し、242,601千円となりました。この結果、当連結会計年度における経常利益は、前連結会計年度に比べ832,601千円増加し、2,264,069千円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度は特別損失として固定資産除却損1,653千円を計上しております。また、法人税等合計は、891,115千円となりました。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比べ326,678千円増加し、1,355,805千円となりました。 最近5年間における営業利益及び営業利益率の推移は、以下のとおりであります。 2022年 3月期   2023年 3月期   2024年 3月期   2025年 3月期   2026年 3月期 営業利益(千円)   910,061   1,199,622   959,904   1,356,467   2,041,322 営業利益率(%)   8.0   9.2   6.7   8.1   10.2 (注)1.2023年3月期以降の数値は連結であり、2022年3月期の数値は単体であります。 2.当連結会計年度より表示方法の変更を行ったため、当該表示方法の変更を反映した組替え後の数値を記載しております。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載のとおりであります。 当社グループは事業運営上必要な資金について、転貸借物件の賃料等の支払と受領の差額を積み上げることを基本として、安定的な資金調達を実現しております。 なお、当連結会計年度におけるフリーキャッシュ・フローは1,486,737千円となりました。 (単位:千円) 回次   第18期   第19期   第20期 決算年月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 営業活動によるキャッシュ・フロー   455,224   1,019,594   2,023,670 投資活動によるキャッシュ・フロー   △87,938   177,222   △536,932 財務活動によるキャッシュ・フロー   △537,298   △244,075   20,257 現金及び現金同等物の期末残高   3,331,233   4,283,926   5,790,921 フリーキャッシュ・フロー   367,286   1,196,816   1,486,737 前年増減額   △684,619   829,530   289,921 (注)フリーキャッシュ・フローは、以下の計算式を使っております。 フリーキャッシュ・フロー=営業活動によるキャッシュ・フロー+投資活動によるキャッシュ・フロー ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすと考えております。 (販売用不動産の評価) 当社グループは販売用不動産について、正味売却価額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を正味売却価額まで減額し、当該減少額を評価損として計上します。正味売却価額の算定に当たっては慎重に検討しておりますが、販売計画や市場価格の変化により、その見積額の前提とした条件や仮定に変更が生じ正味売却価額が帳簿価額を下回る場合には評価損が必要となる可能性があります。なお、販売用不動産における正味売却価額の見積りについては、販売用不動産の現状の市場価格、物件における収益利回り等に基づいて算定しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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