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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ハルメクホールディングス

halmek holdings Co.,Ltd.7119 · Growth · 小売業

50代以上の女性を主対象に、雑誌・通販・イベントを連動させたシニア向けプラットフォームビジネスを展開する。

概要

ハルメクホールディングスは50代以上の女性を主な読者・顧客とする雑誌『ハルメク』の発行を核に、通信販売・イベント・講座などを展開するシニア向けプラットフォーム企業である。2026年3月期の売上収益は338億円、営業利益18億円。雑誌の販売部数は全誌No.1(日本ABC協会調べ)で、読者数は約44万人。子会社6社でグループを構成し、東京都新宿区に本社を置く。

ハルメク事業とことせ事業の二本柱

売上収益はハルメク事業とことせ事業の二つのセグメントで構成される。2026年3月期のハルメク事業の売上は275億円(全体の81%)、セグメント利益は16.9億円。雑誌『ハルメク』の出版とそれに連動した通信販売、イベント・講座を一体的に提供する。ことせ事業の売上は66億円で、低価格帯の通販カタログ『ことせ』を主力とする。両事業ともにシニア女性をターゲットとするが、価格帯や集客方法が異なり棲み分けが図られている。

グループ会社6社の役割分担

連結子会社は6社。株式会社ハルメクは雑誌発行と通販・イベントを担う。株式会社ハルメク・アルファは総合通信販売事業、株式会社ジャパンホーム保険サービスは保険代理店業務、株式会社ハルメク・エイジマーケティングはシニア向けコンサルティング・広告代理・シンクタンク機能、株式会社ハルメク・ビジネスソリューションズはグループ内の受注・物流業務、花と緑の研究所株式会社は押花教材の製造販売と指導者育成をそれぞれ担当する。持株会社であるハルメクホールディングスがグループ全体の経営管理を行う。

顧客基盤の特徴と市場環境

主要顧客である50代以上の女性人口は2030年にかけて緩やかに増加し、金融資産は約1,800兆円と推計される。ハルメク事業顧客の平均年齢は73歳で、金融資産は非顧客に比べて多い。2026年3月期の顧客数(年間1回以上利用)は93万人で、4期連続で年平均成長率+6%を達成した。新規顧客獲得チャネルは新聞広告が最大だが、TVやWeb、百貨店の店舗へと多様化が進んでいる。

経営指標として重視する読者数と顧客数

当社グループはシニア女性向けビジネスNo.1を目標に掲げ、経営指標として雑誌『ハルメク』の読者数とグループサービス年間顧客数を重視する。2025年下期の読者数は44万人(前年同期46万人)。顧客数の増加は収益性向上に直結するため、情報コンテンツ・物販・コミュニティの三事業の相乗効果を強化する戦略をとる。売上収益は2021年3月期の151億円から2026年3月期の338億円へと拡大している。

業界の中での役割はシニア女性向けの情報メディア・物販・コミュニティサービスを提供する企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
338億円
営業利益
18億円
営業利益率
5.3%
純利益
11億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01シニア女性(情報・物販・コミュニティ)主力

月刊誌「ハルメク」とWEBメディア「HALMEK up」で情報を発信し、オリジナル商品を通販で販売。さらにイベント・講座・旅行を通じて「繋がり」の場を提供する。3事業の連動により顧客ロイヤリティを高めるモデルが特徴。

雑誌「ハルメク」は販売部数No.1

主な製品・サービス3
雑誌「ハルメク」国内シェア首位
50代以上の女性向け定期購読誌。特集、ファッション、健康など生活全般の情報を提供し、雑誌の特集に連動した商品販売やイベントの起点となる。
HALMEK up
シニア女性向けWEBメディア。記事・動画配信とともにEC・広告も展開し、月間PV429万回を誇る。
ハルメク通販
オリジナル商品をカタログや自社ECで販売する通信販売事業。中高価格帯の商品を中心に展開。

02シニア女性(ことせ事業)準主力

新聞広告で集客した顧客に通販カタログ「ことせ」を送付し、低価格帯の商品を販売。担当者が電話で提案する外商的なスタイルで、ハルメク事業と棲み分けている。

主な製品・サービス1
ことせ通販
低価格帯の商品を販売する通信販売サービス。電話による個別対応で顧客との関係を構築する。

製品と技術

雑誌『ハルメク』とデジタルメディア「HALMEK up」

雑誌『ハルメク』は書店販売を行わず定期購読のみで提供される月刊誌で、2025年下期の販売部数は全雑誌中No.1(日本ABC協会調べ)。読者数は半年平均44万人。特集・ファッション・健康・レシピなどシニア女性の生活全般をカバーする。デジタル版として「HALMEK up」を運営し、2026年3月期の月間ページビューは429万回、MAUは197万ユーザー。LINE NEWS AWARDS 2025女性部門大賞を4年連続で受賞している。

顧客の声から開発するオリジナル通販商品

通信販売ではオリジナル商品比率が8割を占める。商品開発は顧客の声を徹底的に聞くことに基づく。例えば「つや髪プラチナグレイカラー」(3,300円)は白髪を活かすグレイヘア用染毛料。「私のリビングダイニングすっきりワゴン」(23,900円)は約400人のアンケートから生まれた。「ZU-BON前開きストレート」(8,990円)は100人以上の体型測定データを反映したパンツ。社会貢献型の「古着でワクチン」(3,980円)も展開する。

コミュニティ事業:年間200本のイベントと押花

雑誌と通販に加え、オフライン・オンラインのコミュニティ事業を運営する。散歩・料理・スマホ講座・旅行・コンサート・押花など多様なテーマで年間約200本のイベントを開催し、延べ参加人数は約2.0万人。子会社の花と緑の研究所株式会社が押花やレカンフラワーの教材製造販売・指導者育成・展覧会を手掛ける。これらの事業は「情報コンテンツ」「物販」「コミュニティ」の三事業連動モデルの一角をなし、顧客ロイヤリティ向上に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア首位雑誌「ハルメク」販売部数が女性誌No.1シニア女性(情報・物販・コミュニティ)
  • シニア女性(情報・物販・コミュニティ)雑誌「ハルメク」は販売部数No.1

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

シニア向け通販で安定、利益改善途上

シニア向けの通信販売・メディア事業を展開。売上高約300~340億円で安定した収益基盤を持つ。同業のトライアルホールディングスなどと比較して、規模は中程度だが、高齢者向け特化で差別化している。営業利益率は改善傾向で、2025年3月期は約3%、2026年は5%超と回復が見込まれる。競合のまんだらけはサブカルチャー特化と異なるセグメントであり、直接対決は限定的。少子高齢化を追い風に、市場成長が期待される。

強み

  • 高齢者向け商品・サービスで確固たるブランドを確立。
  • 定期購入などリピート率の高い顧客を有する。
  • 高齢化社会進行により、市場自体が拡大傾向にある。
  • コスト削減や販売効率化により営業利益率が上昇中。

課題

  • 他社もシニア市場に参入しつつあり、競争が激化。
  • 高齢者のネット利用率向上に伴い、オンライン販売強化が急務。
  • まだ5%程度であり、通販業界平均と比べて低い。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売業の時価総額近傍。太字がハルメクホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17475アルビス231億円15.8倍
29850グルメ杵屋227億円100.7倍
39990サックスバー ホールディングス226億円11.5倍
49979大庄222億円26.5倍
59994やまや222億円10.7倍
67119ハルメクホールディングス204億円19.7倍
73558ジェイドグループ204億円11.7倍
87643ダイイチ200億円17.8倍
97621うかい195億円66.0倍
10428Aサイプレス・ホールディングス194億円41.7倍
113068WDI192億円80.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 16件

ユーリーグ設立と雑誌「いきいき」の創刊

1989年5月、東京都新宿区にユーリーグ株式会社(資本金32.6百万円)が設立された。1996年3月に雑誌『いきいき』を創刊し、1998年3月には月刊誌化。50代以上の女性をターゲットにしたメディア事業を開始した。しかし、経営は順調とは言えず、2009年3月には負債総額65億円に達し、民事再生の申立てを余儀なくされた。

民事再生と事業譲受による再出発

2009年4月、旧いきいき株式会社(資本金500百万円)が新設され、翌月にユーリーグ株式会社の全事業を譲り受けた。再生手続きの中で資本金は2011年9月に10百万円へ減資。2012年7月、ノーリツ鋼機株式会社の子会社であるNKリレーションズ株式会社が株式会社Launchpad threeを東京都港区に設立。同年9月にLaunchpad threeが旧いきいき株式を取得し完全子会社化。11月には吸収合併により新いきいき株式会社が誕生した。

商号変更と通販会社の取得で事業拡大

2016年4月、株式会社いきいきから株式会社ハルメクへ商号変更し、雑誌名も『いきいき』から『ハルメク』に改めた。同時にNKリレーションズから株式会社全国通販(現・株式会社ハルメク・アルファ)の株式を取得。これにより通信販売事業をグループ内に取り込み、メディアと通販の融合を加速させた。2014年12月には新設分割でハルメク・ベンチャーズ(現・ハルメク・エイジマーケティング)を設立し、コンサルティング事業も開始している。

持株会社体制への移行と事業分割

2018年4月、株式会社ハルメクから株式移転により旧株式会社ハルメクホールディングス(資本金74百万円)を設立。同時に新設分割で株式会社ハルメク・エイジマーケティングと株式会社ハルメク・ビジネスソリューションズを設立し、グループの機能を分離した。持株会社がグループ全体を統括し、各子会社が専門性を発揮する体制が整えられた。

経営陣による買収(MBO)で現在の体制へ

2020年7月、株式会社HLMK2(資本金766百万円)が東京都新宿区に設立された。同年8月、HLMK2がノーリツ鋼機株式会社から旧ハルメクホールディングスの全株式を取得。これにより経営陣が主導する買収(MBO)が実行された。2021年10月にはHLMK2が旧ハルメクホールディングスを吸収合併し、商号を株式会社ハルメクホールディングスに変更。現在の経営体制が確立された。

年表16件を開く

1980年代

  • 1989年5月創業ユーリーグ株式会社(資本金32.6百万円)を東京都新宿区に設立

1990年代

  • 1996年3月雑誌「いきいき」第1号発刊
  • 1998年3月雑誌「いきいき」月刊誌化

2000年代

  • 2009年3月負債総額65億円、民事再生申立
  • 2009年4月創業(旧)いきいき株式会社(資本金500百万円)を東京都新宿区に設立
  • 2009年5月(旧)いきいき株式会社(資本金500百万円)がユーリーグ株式会社の全事業を事業譲受

2010年代

  • 2011年9月資本金を10百万円に減資
  • 2012年7月ノーリツ鋼機株式会社の子会社である NKリレーションズ株式会社が株式会社Launchpad three(資本金10百万円)を東京都港区に設立
  • 2012年9月M&A株式会社Launchpad three(資本金10百万円)が(旧)いきいき株式会社の株式を取得、完全子会社化
  • 2012年11月M&A株式会社Launchpad three(資本金10百万円)が(旧)いきいき株式会社を吸収合併 商号を株式会社Launchpad threeから(新)いきいき株式会社に変更
  • 2014年12月創業(新)いきいき株式会社から新設分割でフィフティ・プラス・ベンチャーズ株式会社(資本金5百万円)((旧)ハルメク・ベンチャーズ株式会社)を東京都千代田区に設立
  • 2016年4月商号変更商号を(新)いきいき株式会社から株式会社ハルメクに変更 雑誌名を「いきいき」から「ハルメク」に変更 NKリレーションズ株式会社から株式会社全国通販((現)株式会社ハルメク・アルファ)の株式を取得
  • 2018年4月創業株式会社ハルメクから株式移転で(旧)株式会社ハルメクホールディングス(資本金74百万円)を東京都新宿区に設立、又、新設分割で株式会社ハルメク・エイジマーケティング(資本金10百万円)を東京都千代田区に設立、株式会社ハルメク・ビジネスソリューションズ(資本金10百万円)を東京都千代田区に設立

2020年代

  • 2020年7月創業株式会社HLMK2(資本金766百万円)を東京都新宿区に設立
  • 2020年8月株式会社HLMK2((現)株式会社ハルメクホールディングス)が、ノーリツ鋼機株式会社から(旧)株式会社ハルメクホールディングスの全株式を取得
  • 2021年10月M&A株式会社HLMK2((現)株式会社ハルメクホールディングス)が、(旧)株式会社ハルメクホールディングスを吸収合併

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 読者数ハルメク雑誌の購読者数
  • 顧客数年間1回以上利用した顧客数(ユニークユーザー数)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    顧客エンゲージメントの向上

    顧客の生の声を収集・活用し、満足度を高める。はがきやアンケート、ワークショップなど多角的な手段でニーズを把握し、商品やサービスに反映するPDCAサイクルを回す。

  2. 02

    クロスセルの強化

    情報コンテンツ、物販、コミュニティの3事業間の連携を強め、雑誌読者から通販への誘導などクロスセル率の向上を図る。

  3. 03

    3事業の進化とサービス領域拡大

    情報コンテンツのリッチ化(例:HALMEK up)、物販では自社ブランドの靴・インナーの展開、コミュニティでは自律成長する仕組みを開発。ヘルスケアや終活などシニア女性のニーズに広く応えるサービスを導入する。

  4. 04

    新規事業HALMEK upの成長

    サブスクリプション型動画・音声サービスをリニューアルし、物販・広告モデルへ転換。コンテンツマーケティングでプレシニア層の獲得と収益性強化を目指す。

  5. 05

    B2Bビジネスの強化とデータ活用

    顧客データを活用し、既存ビジネス拡大と法人向けコンサルティング・共同事業を強化。エンゲージメントの高いシニア女性へのアクセスを提供する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で417人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は839万円で、3期前と比べて1.5%平均年齢は46.2歳、平均勤続年数は6.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年3月85147.58.5344
2024年3月73647.16.6386
2025年3月82747.76.9414266
2026年3月83946.26.9417432

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 6 / 海外 0、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 東京都 千代田区1,850百万円
ハルメク事業 ことせ事業
本社 — 東京都 千代田区1,481百万円
ハルメク事業 ことせ事業
本社 — 大阪市 北区282百万円
ことせ事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ハルメク(注2、6)
    東京都新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ハルメク・ビジネスソリューションズ
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ハルメク・エイジマーケティング
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ハルメク・アルファ(注2、5、6)
    大阪府大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ジャパンホーム保険サービス(注4)
    大阪府大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    花と緑の研究所株式会社(注7)
    神奈川県横浜市神奈川区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は338億円営業利益18億円前期と比べると減収増益で、売上が-0.3%、利益が+63.6%。

売上高
-0.3%
338億円
営業利益
+63.6%
18億円
純利益
+83.3%
11億円
営業利益率
5.3%
前期比 +2.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高350億円338億円
営業利益20億円18億円
純利益12億円11億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

9期分

直近は2027年1Qで、売上は90億円、営業利益は8億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+9.8%、営業利益は+14.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q8278.53
2024年2Q7111.41
2024年3Q10198.96
2024年4Q60−5
2025年2Q16942.43
2025年4Q17074.13
2026年2Q16874.24
2026年4Q170116.57
2027年1Q9088.95

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

直近期の営業利益率は5.3%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
株式会社HLMK2(資本金766百万円)を東京都新宿区に設立
2020年8月−14−14
株式会社HLMK2((現)株式会社ハルメクホールディングス)が、(旧)株式会社ハルメクホールディングスを吸収合併
2021年3月15153
2022年3月252128
2023年3月2871912
2024年3月31475
2025年3月33911103.26
2026年3月33818175.311

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高338億円のうち、営業利益として残るのは18億円5.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の3.3%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金43.8%148億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金51.2%173億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.3%18億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
56.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.7pt
5.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.8pt
3.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.7pt
12.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2026年3月期は営業CFが17億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは13億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は28億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年3月9−2−4718
2022年3月9−8−10110
2023年3月23−5231850
2024年3月2−4−38−29
2025年3月24−3−62124
2026年3月17−4−91328

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2026年3月期の総資産は212億円。このうち返さなくてよい自己資本が89億円で、自己資本比率は42.0%(業種中央値47.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年8月651642.2
2021年3月178101685.8
2022年3月1831816510.0
2023年3月2316516628.1
2024年3月2017612537.6
2025年3月2098212739.2
2026年3月2128912342.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
28億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
45億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
123億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
69
/ 100
安定性自己資本比率28 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE322社中90位あたり、逆に低いのは売上成長率322社中255位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.3%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.3%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
42.0%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-0.3%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.2%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,851で、1年前と比べて+56.0%過去52週の値幅のなかでは93%の位置にある。

¥1,851-1.3%1ヶ月+9.5%1年+56.0%時価総額204億円
過去52週の値幅
安値¥1,207高値¥1,898

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)19.7倍
PER (会社予想)17.0倍
PBR2.30倍
配当利回り2.16%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

足元は1673円と25日線(1660.64円)をやや上回るが、52週高値1710円がレジスタンス。週足では75日線(1595.29円)を維持し底堅いが、RSI41.8とやや弱含み。出来高は概ね低調で方向感に欠ける。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER 17.7倍は業界平均41.2倍を大幅に下回り、PBR 2.07倍も平均2.91倍を下回る。ROE 12.3%は良好で、配当利回り2.03%は平均1.50%を上回る。増益基調も評価でき、割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)19.7倍39.6倍
PER (予想)17.0倍
PBR2.30倍2.44倍
ROE12.3%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

シニア女性向けニッチ市場で確かな地位を築き、業績は堅調。強気派は、高齢化社会の追い風とCRMによる収益性向上を評価する。一方、弱気派は、少子化による市場縮小や通販競争の激化、既存顧客の高齢化による離脱リスクを指摘する。PBR2.1倍、PER17.8倍と割高感はなく、配当利回り2%が下支え。成長性よりも安定性が評価される銘柄。

プラスに働く材料7
  • 高齢化社会の追い風

    日本の65歳以上人口は過去最高、市場は拡大基調。

  • CRMによる収益性向上

    営業利益率は2025年3月期3.24%から5.33%に改善予想。

  • 安定した配当政策

    配当利回り2.0%、連続増配はないが安定配当。

  • 営業利益2期連続増益で収益力向上通年影響

    2026/3期営業利益18億円、前期比63%増

  • 高齢者向け通販市場の構造的成長継続影響

    シニア人口増加で売上高300億超安定的に推移

  • 株主還元強化の可能性次回決算影響

    配当利回り2.04%、増配余地あり

  • 低PER17.8倍で割安感継続影響

    利益成長率対比でもPERは業界平均並み

マイナスに働く材料7
  • 市場の縮小リスク

    少子高齢化でターゲット人口は長期的に減少。

  • 通販競争の激化

    大手ECや他社シニア向け通販との競合が激しい。

  • 顧客高齢化による離脱

    コア顧客の年齢上昇で購買意欲・体力が低下する可能性。

  • 売上高横ばいの停滞リスク2026/3期影響

    売上高338億円、前期比ほぼ横ばいで成長鈍化

  • 紙媒体からデジタルシフトの遅れ継続影響

    カタログ通販中心、EC競合に対抗必要

  • 原材料・物流費上昇継続影響

    コスト増で利益率圧迫、営業利益率5.33%

  • 個人消費低迷の影響不定影響

    高齢者向けは景気にやや強く、影響限定的

次の決算で確かめる点
定期購読者数
メディア基盤の規模と安定性を示す。
通販の客単価とリピート率
LTV向上の鍵。CRMの効果を測る。
営業利益率
収益性改善の進捗を確認。
会員数
イベント・通販の潜在顧客基盤。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+70.0%いまの株価に対する利回りは2.16%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
2.16%
いまの株価に対して
配当性向
29.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2025年3月20486.6
2026年3月3470.029.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ9,823人。区分でいちばん多いのは個人・その他87.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が11.5%を占め、残る88.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他85.591.784.287.3
事業法人0.81.411.211.1
外国法人2.00.81.20.8
金融機関3.84.82.50.5
証券会社7.81.30.80.4
外国人個人0.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01松島 陽介17.20
02宮澤 孝夫14.67
03山元 雄太13.76
04IHドリーム株式会社(注)10.86
05土屋 淳一7.27
06和田 朝子2.48
07林 南平2.17
08大谷 貴志1.45
09中村 大0.45
10株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.43

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-04-22
    山元 雄太
    新規の大量保有報告
    13.76%
    -0.04pt
  • 2026-04-22
    山元 雄太
    変更報告
    13.76%
    -0.19pt
  • 2026-04-14
    宮澤 孝夫
    変更報告
    14.67%
    -0.14pt
  • 2026-04-13
    宮澤 孝夫
    新規の大量保有報告
    14.67%
    -0.14pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で+101%、1株純資産は6期で+525%。直近期のROEは12.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2020年8月−16,334
2021年3月3912934.3
2022年3月10022855.8
2023年3月15563430.117.2
2024年3月446936.822.3
2025年3月577457.919.4486.6
2026年3月9580512.316.029.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額158百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
宮澤孝夫代表取締役社長692,820,041
石井文範取締役 CFO504,529
土屋淳一取締役57803,050
山岡朝子取締役52274,388
髙橋伸治取締役(監査等委員)6711,250
青野雅朗取締役(監査等委員)42
林南平取締役(監査等委員)52240,000
中村大取締役(監査等委員)5450,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4117412231
社外取締役536367

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,757字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社6社から構成されております。 当社グループのお客様は主に50代以上の女性です。この年代の女性たちは、以下のようなニーズを有していると考えておりますが、世の中にはこれらのニーズを満たすサービスが少ないという問題意識が当社グループの事業の背景となっています。 ・ より元気にアクティブになりたいのに、周りからは介護や認知症など暗い提案が多く、自分に向けた話とは思えない ・ 新しいことを知りたい、挑戦したいという気持ちはあるが機会がない ・ 自分のことを年寄りだと思っておらず、もっと若々しくいたいのに、世の中のシニア向けのサービスや商品は年寄り向けばかり ・ おしゃれもしたい、素敵になりたいけど勇気が出ない、やり方が分からない ・ 将来、子供に迷惑をかけたくないという思いが強いが、具体策がわからない ・ いつか夫に先立たれ一人になる可能性があることを分かっているが、孤独を回避する手立てがわからない 当社グループは、そんな女性の皆さまが、人生の後半を元気に前向きに楽しく暮らせるようお手伝いすることこそが使命であると考え、雑誌「ハルメク」の出版をはじめ、商品の開発や販売、旅行や講座といったサービスの提供など、さまざまな事業を行うシニア向けプラットフォームビジネスを展開しています。これにより、上記のニーズと世の中で提供されるサービスとのギャップの解消に寄与しています。 現代社会には情報や商品、サービスがあふれています。インターネットの発達でこれがさらに加速した結果、自分の暮らしに本当に役立ち、信頼できるものを見つけることはどんどん難しくなっています。そのような中、当社グループは、お客さまにとって真に必要な情報とは何か、優れた商品・サービスとは何かを常に考え、選りすぐり、あるいは自ら創りだして提供します。健康、美容から、おしゃれ、住まい、学び、レジャーまで、暮らしを取り巻くあらゆる分野において、「本当に価値あるもの」をしっかりとお届けしていくことが私たちの信条です。 グループ組織図 (会社ごとの主な機能・役割・事業内容) ㈱ハルメクホールディングス   グループ経営、グループ会社向け管理業務提供、品質管理、等 ㈱ハルメク   月刊誌「ハルメク」発刊、通信販売事業・店舗運営、イベント・講座の企画・運営、等 ㈱ハルメク・アルファ   総合通信販売事業運営 ㈱ジャパンホーム保険サービス   通信販売における保険取扱代理店 ㈱ハルメク・エイジマーケティング   シニア向けビジネスのコンサルティング・広告代理・広告物の制作・通信販売支援、社内シンクタンク ㈱ハルメク・ビジネスソリューションズ   グループ会社向けの受注、物流等フルフィルメント業務の提供 花と緑の研究所㈱   押花やレカンフラワー等の教材製造販売、指導者育成事業、展覧会・イベント事業、等 (1) ハルメク事業 ハルメク事業は、販売部数全雑誌No.1(注1)である雑誌「ハルメク」の出版によりお客様を獲得し、雑誌に共感してくださったお客様に対して、雑誌の特集と連動するなどしたオリジナル商品等(オリジナル商品比率:8割)を、雑誌と同封してお送りするカタログによる通信販売で提案・販売することや、雑誌の特集と連動するなどしたイベント部門が講座や旅行などを提供することにより、お客様の満足度を高めると共に、収益を獲得している事業となります。 雑誌「ハルメク」は書店では購入できない自宅へ配送される定期購読のみで販売している雑誌です。シニア女性の不安や不満、期待に応える幅広い記事を提供し、コンテンツの内容も、特集、ファッション、健康、レシピ、手づくり、インタビュー、連載等シニア女性の生活全体に応える内容となっており、購読者数は45万人(注1)と高い支持を受けております。 「HALMEK up」は、2018年8月に開始した「ハルメクWEB」を起源とするシニア女性を対象としたコンテンツ&ソリューションプラットフォームです。2026年3月における月間のページビュー数(PV(注2))は429万回、Monthly Active Users(MAU(注3))は197万ユーザーという実績です。さらに、LINE NEWS AWARDS 2025 LINEメディア賞 女性部門 大賞(注4)を4年連続で獲得するなど、シニア女性向けWEBサイトとしてトップクラスのアクセス数と評価を獲得し、高い支持を集めています。 (注) 1.出所:一般社団法人日本ABC協会「発行社レポート」(2025年下期(7-12月)実績) 2.PVは「Page View」の略語であります。WEBサイト内の特定のページが開かれた回数を表し、WEBサイトがどのくらい閲覧されているかを測るための指標の一つです。 3.MAUは「Monthly Active User」の略語であります。WEBサイトやネットサービス、スマートフォンアプリなどで、ある一ヶ月の間に一回でも利用や活動のあった利用者の数の合計を指します。 4.「LINEアカウントメディア」を通した各メディアの記事に対して、ユーザーの反応などをLINE NEWS独自の算出方法でスコア化。1年を通して特に高い支持を得たメディアを表彰するものです。 他誌購読部数 出所:一般社団法人日本ABC協会「発行社レポート」(2017年~2025年上期(1-6月)・下期(7-12月)の販売部数) 月間PV及びMAUの推移 通信販売においては、お客様の声を聞いたうえでお客様の悩みや期待に応える商品を開発し、中高価格帯で提供しております。商品の例としては以下のようなものがあります。 つや髪プラチナグレイカラー 3,300円(税込) 50代からの白髪を生かすグレイヘアの作り方を提供することを目的とし、自宅で白髪だけを淡いグレイに染めつやまで与えられるヘアカラー剤を開発。白髪移行期の悩みを解決する染毛料を提供。 私のリビングダイニングすっきりワゴン 23,900円(税込) リビングでの座り時間に必要なものを全て収納できるワゴン。1日の多くの時間を過ごすリビングダイニングで何をしているかをハルトモ約400人にアンケート調査を行って開発。 ZU-BON前開きストレート 8,990円(税込) シニア女性の体型を美しく見せることを目指し、100人以上のお客様の体型を3次元測定器で測りシニア女性の体型の特徴を2つに分け、それぞれの体型ごとにシルエットが美しく見えるパンツを開発。 また、社会課題の解決のために以下のようなサービスも取り扱っています。 古着でワクチン 中サイズ3,980円(税込) 古着でワクチン回収キットを購入し、もう着ていない服や使わなくなったバッグを回収キットに詰めて送り返すことで、開発途上国の子供へポリオワクチンを寄付することができる(1キット当たり)。キットの封入や衣類の仕分け、販売等を通じて、国内の障がい者、開発途上国の雇用も創出。 このほか、情報コンテンツや商品と関連した体験やつながりを提供するコミュニティも多数設けております。そこで取り扱う内容は、散歩、料理、食巡り、スマホ講座、旅行、メイク、ファッション、学び、コンサート、歌唱、芸術、体操、押花等多岐に渡っており、2026年3月期においては、オフライン及びオンラインを合わせると約200本のイベントを開催し、延べ参加人数は約2.0万人にのぼります。 ハルメク事業の強みは、「情報コンテンツ」、「物販」及び「コミュニティ」の3つの事業が連動し相乗効果を生んでいることにあります。特に、「情報コンテンツ」を中核にすることで商品及びサービスの利用率が高まり、お客様の当社グループに対するロイヤリティが向上するという好循環が生まれるビジネスモデルとなっており、通信販売のみを行う事業者とは一線を画すことを可能にしています。 情報コンテンツ:雑誌「ハルメク」及び「HALMEK up」にてシニア女性に役立つ情報を提供 物販:シニア女性の生の声をもとにオリジナル商品を開発し、自社ECサイト、カタログ通販及び店舗を通じて販売 コミュニティ:オフライン・オンラインによるイベント・講座・旅行を通じてシニア女性に「繋がり」の場を提供 3つの事業が連動している例としては、情報コンテンツをリアルやオンラインで体験する場を設けたり、情報コンテンツのメッセージに沿った商品を開発し、更に商品を体験する場を設けたりする例もあります。商品の開発にあたっては当社内に限らず、社外の企業と連携することもあります。 これら3つの事業を有することにより、主に雑誌「ハルメク」を起点にした集客から始まり、ユーザーの育成ないし顧客単価の上昇、そしてファン化までのサイクルが形成されております。集客の観点では、「情報コンテンツ」による新規顧客の獲得が12万人(雑誌「ハルメク」の新規読者数:2026年3月期実績)あり、次いで「物販」による新規顧客の獲得が12万人(新聞単品外販(※)等の新規顧客獲得数:2026年3月期実績)と貢献しています。育成の観点では、「物販」が再購入という形で最も貢献しており、次いで「情報コンテンツ」が継続率という形で寄与し、一部「コミュニティ」が担っております。ファン化の観点では、高い顧客満足度を誇る「情報コンテンツ」及び「コミュニティ」が貢献しております。 このように、3つの事業の相乗効果により継続的な利用をするユーザーの確保が可能となり、利用金額ないし利用回数が多いファンユーザーが多くの売上収益を生み出すことが可能な構図となっております。 (※) 新聞単品外販とは、新聞広告により、㈱ハルメクの通信販売商品を単品ごとに雑誌「ハルメク」の読者以外の方へ販売する事業です。 「情報コンテンツ」、「ハルメク物販」及び「コミュニティ」等の既存事業の他、以下の事業を先行投資事業と位置づけ、展開しております。 HALMEK up   ネット上で記事/動画等のコンテンツ配信を起点に、EC・広告を行うプレシニア向けWebメディア 押花   押花やレカンフラワー等の教材製造販売、指導者育成事業、展覧会・イベント事業、等 これらを含めた事業の流れを事業系統図にて示すと以下のとおりであります。 [ハルメク事業 事業系統図] (2) ことせ事業 ことせ事業は、新聞広告などで集客したお客様へ通販カタログ「ことせ」を送付し、通信販売で商品等を提案・販売し、収益を獲得している事業となります。こちらもハルメク事業同様にシニア女性をターゲットとしておりますが、販売している商品が低価格であることからハルメク事業の顧客属性とは異なっており、棲み分けがなされております。商品の例としては以下のようなものがあります。 フィラロッサ 裏起毛パンツ 3,289円(税込) (参考)ハルメク事業ZU-BON前開きストレート 8,990円(税込) ことせ事業においては、ハルメク事業のような雑誌による集客はありませんが、お客様ごとに定めた担当者(お得意様コンシェルジュ)が電話で親身にお客様に寄り添いながら商品を提案し、販売するという、通信販売でありながらも外商営業的な要素も取り入れた独自のスタイルで事業を運営しており、1970年の創業以来、多くのお客様にご支持頂いてきております。 これらの事業の流れを事業系統図で示すと以下のとおりであります。 [ことせ事業 事業系統図]
経営方針・対処すべき課題8,559字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものです。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「50代からの女性がよりよく生きることを応援します」を経営理念とし、シニア女性に「これからのために生きてきた」と感じて頂けるよう、以下のビジョンを掲げ、経営を行っております。 ① シニア女性がよりよく生きるために必要な、さまざまなコンテンツを厳選して提供します。 ② バリューチェーンのすべてを自社で行い、個々のお客様に最適なコンテンツを提供します。 ③ 単にコンテンツを届けるだけでなく、シニア女性が安心・信頼できるコミュニティを作ります。 ④ 当社グループのプラットフォームを活用して、自社コンテンツのみならず、他社の優れたコンテンツを厳選して提案し提供します。 ⑤ グループ社員には、仕事の楽しさ・やりがいと生活の安定を提供します。 経営理念の実現のために、既存事業領域である「情報コンテンツ」「物販」「コミュニティ」の一層の強化に努めています。また、SDGsの社会課題の中でも、シニア女性を心身ともに健康にするための商品・サービスづくり、気候変動等の環境への配慮のためのリサイクルや環境にやさしい商品・サービスづくりに積極的に取り組んで参りたいと存じます。こうした取組みを実現するためにイノベーションを生み出す組織能力をより強化し、持続的な成長を可能にする事業ポートフォリオを構築していきます。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、シニア女性が人生のさまざまな場面で信頼し頼りにしてくださる、シニア女性向けビジネスNo.1企業を目指しております。そのため、現時点で当社グループが重視する経営指標は読者数(注1)と顧客数(注2)であります。 (注) 1.雑誌「ハルメク」の購読者数 2.当社グループのサービスを1年間で1回以上利用したことのある顧客数 (3) 経営環境、経営戦略等 ① 経営環境 当社グループが対象としている50歳以上の女性人口は2020年の32百万人から2030年34百万人とゆるやかに増加していくことが見込まれています。(出所:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年)」) また、当社主要顧客である50歳以上の金融資産は約1,800兆円であると推計しており、50歳未満の金融資産約400兆円を大きく上回り、負債も少ないという特徴もあります(出所:日本銀行「資金循環統計」(2024年3月末)、内閣府「令和5年版高齢者白書」から当社推計)。 シニアビジネスとして、ケアシニアサービスは増えつつありますが、ハルメクの事業領域は市場ポテンシャルが大きい「プレシニア~アクティブシニア市場」です。 ② 顧客基盤 ハルメク事業顧客の平均年齢は73歳ですが、その顧客年齢分布は以下のとおりです。 (注) ハルメクは2026年3月期に一度でもハルメク事業のサービスを利用したことがある顧客の年齢 HALMEK upは2026年3月末のMAU年齢別構成比を適用して推計したもの ハルメク事業では、これらのシニア女性の生の声を聴きつつ、そのニーズを充足するサービスの提供に努めてまいりました。その結果として、顧客数(注)は2022年3月期の74万人から2026年3月期の93万人と4期にわたって年平均成長率+6%成長を実現しております。 (注) ハルメク事業のサービスを1年間で1回以上利用したことのある顧客数(ユニークユーザー数) ハルメク事業の新規顧客獲得チャネルは、従来の新聞・折込といった紙媒体から、TVやWebなど多様な媒体へと広がりを見せております。新聞による新規顧客獲得数はいまだ最大のチャネルであるものの、新聞の発行部数自体が減少傾向にあることを背景に、2023年3月期以降は新聞媒体経由の獲得数が減少に転じております。こうした状況を受けて、新たなチャネルの開拓を進めております。さらに、コロナ禍が明けてからは百貨店への店舗展開を加速させており、店舗経由での新規顧客獲得に努めております。 (注) 各事業年度において新規に契約した顧客について、契約時に取得したチャネルの回答を集計しています。 また、ハルメク事業の顧客の金融資産は、非顧客と比較して多いという特徴があります。これは、ハルメク事業が提供する商品やサービスの質が支持され、中高価格帯のものでも販売力があることを表していると考えられます。このため、ハルメク事業の顧客数を増加させることは、収益性の向上につながることを意味しており、当社グループとしては如何にハルメク事業を強化するかが事業展開上の要点となります。 (ハルメク事業の顧客の金融資産) (出所) 2025年7月に郵送・Webにて非顧客は50歳~79歳、ハルメク顧客は50歳~89歳の全国の女性の顧客740名・非顧客6,071名に対して実施した「ハルメクブランド調査2025」より抜粋 ハルメク事業の強みは、「情報コンテンツ」、「物販」及び「コミュニティ」の3つの事業の相乗効果によるものですが、顧客数の継続的な増加に向けてこの長所をさらに強化する必要があると考えております。 ③ 経営戦略 (ア) 顧客エンゲージメントの更なる向上 当社グループの事業の基盤は、「思い込みを捨てる」「わかった気にならない」というポリシーに立脚してお客様の生の声を収集し、それらを活用することにあります。このポリシーに至った経緯として、シニア女性に対する以下のような「思い込み」を排除したことで当社グループの事業が成長軌道に乗ったという実体験が存在します。 ・ 時間やゆとりがある ・ おしゃれや美容への関心が薄い ・ 和食が好き ・ 恋愛しない ・ 割引やお得になびきやすい ・ 孫が大好き 過去には事業を進めるにあたりこのような思い込みに基づき当社グループの一方的な方針で顧客へサービスを提供していた時代がありました。しかしながら、例えば雑誌「ハルメク」の購読部数の伸び悩み等が見られるようになり、お客様の生の声の重要性に気付くに至りました。それ以降は「思い込みを捨てる」「わかった気にならない」のポリシーのもと、顧客エンゲージメントを重視した事業を推進しております。お客様の生の声を収集するための具体的な施策には以下のようなものがあります。 ・ お客様からのはがき(雑誌によるもの:月平均約2,000枚、商品によるもの:月平均約1,000枚) ・ お客様センターへ寄せられる声(月平均約15,000件) ・ アンケート調査(紙面調査9回、インターネット調査126回) ・ ワークショップ等のインタビュー(25回) ・ モニターによる試作品の使用 ・ 顧客宅の訪問調査 ・ 当社グループの社員によるイベントへの参加 (注) 2026年3月期実績 さらに、「ハルトモ」と呼ばれる雑誌「ハルメク」の企画や商品開発等をサポートするハルメクファンの関与も当社グループの事業の質を高めるものとなっております。 これに加え、顧客理解を徹底するために「生きかた上手研究所」を設置し、その品質を担保しております。「生きかた上手研究所」では、PDCAの段階毎にハルトモを活用した調査やテストを実施し、事業部門がお客様の信頼を裏切らない・期待を超える商品・サービスの提供ができるよう、調査支援をはじめとしたシンクタンク活動を行っております。具体的には、「ハルトモ」約6,100名(2026年3月末時点)を活用し、以下のPDCAサイクルを実行しています。 1   企画   ・グループインタビュー(生活調査等)・コンセプト受容性調査(注) 2   制作・開発   ・独自の厳しい品質基準への適合性の確認・サンプルテスト 3   販売   ・テストマーケティング 4   評価   ・お客様の声ハガキ・満足度調査アンケート・クレームゼロ会議 5   改善   ・顧客インサイトを組織知として共有・蓄積 (注) コンセプト受容性調査とは、新商品やサービスのアイディアが複数存在する際に、どの案が顧客に一番受け入れられるかを検証する調査方法のことをいいます。 これらの施策により当社グループの顧客エンゲージメントは高水準で維持できていると認識しております。 現実として、当社グループのサービスを利用したお客様の満足度に関するアンケートでは、以下のような 結果を得られています(出所はいずれも当社アンケート)。 (満足度推移) 雑誌 通信販売 (注) 1.当社が2025年7月に郵送・Webにて非顧客は50歳~79歳、ハルメク顧客は50歳~89歳の全国の女性の顧客740名・非顧客6,071名に対して実施した「ハルメクブランド調査2025」より抜粋 2.5段階評価で「大変よかった」及び「よかった」の比率の平均値の推移を記載しております。 講座や旅行 (注) 開催の都度調査を実施しており、5段階評価の平均値の推移を記載しております。 これらの施策の継続及び強化を図ることにより、顧客エンゲージメントをより強固なものとする必要があると考えており、ひいてはそれが当社グループの継続的な成長に寄与することとなります。 (イ) クロスセルの強化 前述のとおり、当社グループの強みは、「情報コンテンツ」、「物販」及び「コミュニティ」の3つの事業が連動し相乗効果を生んでいることにあります。これを裏付けるものとして、クロスセル率の状況に着目しております。 クロスセル率(注1)は以下のようになっており、良好な水準であると評価しております。他方で、引き上げの余地があるとも考えており、顧客エンゲージメントの強化により、更なる上昇を目指します。 (注) 1.雑誌購読者が購読開始月から通販を一度でも利用した割合の月次累計(2025年3月期に獲得した12冊コース新規読者) (クロスセル率、雑誌読者が購読開始月から通販を利用する率) (ウ) 3つの事業の進化及びサービス領域の強化 「情報コンテンツ」、「物販」及び「コミュニティ」の3つの事業については、現状に満足することなく強化を図ってまいります。「情報コンテンツ」については、リッチコンテンツ(注1)化を企図し「HALMEK up」を立ち上げました。「物販」については、現在のオリジナル商品やナショナル・ブランドの取り扱いに加え、当社ブランドの靴、インナーのような特定商品の事業展開も進めてまいります。「コミュニティ」については、例えば習い事のマルチレイヤー組織のような自律成長するコミュニティの仕組みを開発しております。 これらに加え、ヘルスケア・終活分野の強化を含むシニア女性のニーズにより広く応えるサービスの導入を進めてまいります。例えば、相続、金融、保険、住宅、不動産、お見合い、婚活等のサービスを想定しております。これらのサービスは、自社開発によるだけでなく、他社又は他ブランドとのコラボレーションも含みます。 (注) 1.リッチコンテンツとは、複数の事業が連動し相乗効果を生み出すコンテンツのことです。情報コンテンツをリアルやオンラインで体験する場を設ける事例などがあります。 (エ) 新規事業(HALMEK up) 2022年8月より、サブスクリプション型の動画及び音声サービスをローンチし、情報コンテンツを強化いたしました。本サービスの目的としては、お客様のデジタルシフトに対応、プレシニア層(注)の獲得強化、より魅力的なコンテンツの提供、ハルメクで扱っている全ての商品・サービスの入口であるポータルサイト化、情報コンテンツビジネス単体の収益性強化等が挙げられます。2024年12月には大規模なリニューアルを実施し、コンテンツ拡充、UI/UXの改善に取り組んでおります。なお、2026年5月からは、従来のサブスクモデルから物販・広告モデルに転換し、コンテンツマーケティングで成長を目指しています。サービス内容は以下のとおりです。 (注) 当社グループでは50~64歳をプレシニア層と定義づけております。 (オ) 既存ビジネスの更なる拡大とB2Bビジネスの強化 2022年8月に開始したHALMEK upでは、様々な顧客データを収集しています。ここで蓄積した顧客データを活用し、お客様の理解をより深化させ自社サービスの拡大と㈱ハルメク・エイジマーケティングで事業展開しているB2Bビジネスを他社とのアライアンスを含め、強化してまいります。ここでのデータとは基本属性、興味関心分野・テーマ、購読・購入履歴、接点履歴、価値観・趣味等を指します。これにより、情報コンテンツの強化、物販及びサービスの拡充、お客様の興味ないし関心別のアプローチ強化が当社の既存ビジネスで可能となり、コミュニティの多層化及び充実等によって得られる興味ないし関心がある記事のデータ、商品及びサービスの利用データ並びにロイヤリティの向上が期待できます。シニア向けの事業展開を希望する企業に対しては、エンゲージメントの強いシニア女性へのアクセス、顧客ニーズ及びインサイト並びにお客様の声に基づく継続的な改善についてのデータを提供し、当該企業に対するコンサルティングサービスの提供だけでなく、シニア向け新規事業の共同企画、商品及びサービスの共同開発並びに顧客接点又は販売チャネルの提供を受けることが可能となります。 (カ) 基盤事業の収益性の強化及び法人事業の成長継続、先行投資事業への投資継続 ハルメクホールディングスの業績はマネジメントアプローチに基づき、「ハルメク事業」と「ことせ事業」に分けて管理しているほか、事業特性に応じて「基盤事業」「法人事業」「先行投資事業」という区分で経営方針を策定しております。基盤事業は、「情報コンテンツ」、「ハルメク物販」及び「ことせ物販」で構成し、法人事業は㈱ハルメク・エイジマーケティングのB2Bビジネスです。また、「HALMEK up」「押花事業」等は先行投資事業として位置付けております。基盤事業及び法人事業、先行投資事業の収益性は以下の状況です。 (注) 1.上記の収益性の情報は事業区分別の内訳を表示したものであり、売上高合計額、EBITDA及びEBITDA率並びにこれらの内訳額については、PwC Japan有限責任監査法人による監査を受けておりません。 2.当社ではEBITDA=営業利益+償却費と定義しており、各事業から生み出されるキャッシュ・フローの規模をより適切に把握することができるため、各事業の収益性を測るための指標として記載しております。 現在は「基盤事業」の利益をもって先行投資事業の費用を賄っている状況です。このため、先行投資事業の投資を継続しつつ、早期に利益を生み出す事業化を目指します。また、既存事業の収益性を高めることにより、当社グループの利益成長を推進してまいります。 (キ) セグメント別の業績 当社グループのセグメント別の業績については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 6.事業セグメント」に記載のとおりです。2026年3月期において、ハルメク事業は増収増益、ことせ事業は減収増益となっております。ハルメク事業については構造改革が進み、増収を維持しつつ、大幅増益となりました。2027年3月期は構造改革の後半と位置付けており、次期以降の売上成長力回復に向けた取り組みを強化してまいります。また、ことせ事業においては、前年度下期に広告投資を抑制したことによるカタログ配布先減少で減収も、完売に伴う売り逃しが多数発生したことを発端とする業績の悪化は改善し、黒字化いたしました。当連結会計年度の後半から採算性を重視しながら顧客獲得投資を再開し、売上の回復を図っております。 ハルメク事業においては、現時点における最大の収益源は物販です。雑誌「ハルメク」により獲得した読者の方々に雑誌の世界観を実体験して頂けるような商品を販売することで売上を伸ばしております。重視していることは「シニア世代の信頼を裏切らない」ことです。品質管理を最重要視し、過剰表現は避け、一時的ではなく長く売れるものを中心にオリジナル商品を開発し販売することを基本戦略としております。雑誌と物販が事業推進における両輪でありますが、他社とも協業しながら雑誌と連動した講座(オンライン/リアル)やイベント、旅行等を企画・開催することにも取り組んでおり、シニア女性に対してあらゆるものを提供するプラットフォームビジネスとして、事業拡大に注力しております。 ことせ事業の主要顧客はハルメク事業同様にシニア女性となります。ただし対象は「60歳代以上の女性」としているなど、ややハルメクよりも年齢が高い方々にご支持頂いているほか、ハルメク事業に比べるとお求めやすい価格帯での商品提供を行っております。また、ファッション/アパレル商品をハルメク・ことせともに主力商材として販売しておりますが、ナチュラル志向の商品が多いハルメクに対し、ことせの商品はよりトレンドを重視したものとなっているなど、取扱商品のテイストが異なることも両事業の違いとなっております。 ことせ事業の場合、ハルメク事業のようなコンテンツによる集客はありませんが、1970年の創業以来ご支持頂いてきたお客様が多くいらっしゃることから、通信販売でありながらも外商営業的な要素も取り入れた独自のスタイルで「今いるお客様を最大限に大切にする」という「顧客満足経営」を基本戦略とし、その中で経営基盤を確立したうえで、顧客理解に基づき商品選定やお客様のライフスタイルを提案するカタログ誌面の魅力の向上及びサービスレベルの向上により、新規顧客獲得を進め、事業拡大を図ってまいります。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 競争力の高い商品の展開力強化 当社グループは従来、ファッション、コスメ、インナー、食品など複数の商品群を掲載した通販カタログによる通信販売を中心に物販事業を拡大してまいりました。なかでもインナーなどの一部の商品群においては、シニア女性の体型やニーズに寄り添った機能性の高い商品を開発することにより、売上を大きく伸ばすとともに収益性も高めてまいりました。一方で、複数の商品群が掲載されるカタログでは「優れた商品が他の商品に埋もれてしまい、気づいてもらえないことがある」といった課題が出てまいりました。こうした状況を踏まえ、従来の総合通販型から専門物販型への移行を進め、商品カテゴリーごとにコンセプトや世界観を構築することで、成長力の回復を図っております。特にコスメ、インナーなど競争力のある商品については、展開力の強化に向けた取り組みを進めております。 ② 上質な高価格品及びサービスの拡充 当社グループは、シニア女性が人生をより良く生きるための商品を、百貨店と同等の品質を持ちながら、より手頃な価格で展開し業容を拡大してまいりました。一方で、当社の顧客層は豊富な金融資産と高い消費意欲を有しており、現在当社が提供している商品及びサービスより更に上質で高価格な商品及びサービスへのニーズがあることも確認できております。こうした状況を踏まえ、より上質な高価格品及びサービスの拡充に着手しており、ピュアカシミヤのコートやパールのネックレス、おせちなどの商品の販売や、大相撲や歌舞伎等のプレミアムイベントもほぼ完売するなどイベントも好調に推移しました。今後は更に上質な高価格品及びサービスの拡充を進めてまいります。 ③ 収益性の改善 当社グループは2023年秋以降、主に物販事業において収益性の悪化が見られました。その主な原因は、カタログをお送りしたお客様の購買率が低下し、売上に対するカタログコストの割合(媒体費率)が悪化したことにあります。さらにその原因を確認したところ、過去の取引状況から購買確率が低いと予想されるお客様へのカタログ送付が増加していたことが要因であると判明いたしました。この状況を受けて、2025年3月期の途中からは、購買確率が一定基準より低いお客様へのカタログ送付を中止いたしました。また、「おしゃれ」と「健康と暮らし」の2種類あるカタログのうち、一定期間内に一方のカタログからしか購入履歴がないお客様については、購入履歴がある方のカタログのみをお届けするよう配布基準を変更しております。これらの取り組みにより、当連結会計年度では媒体費率が改善し、収益性が向上しました。これらの配布施策の改善を進めるとともに、カタログに掲載する商品力を一層高め、より魅力的なカタログ誌面やECサイトを用意することで、さらなる収益性の改善を図ってまいります。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社のリスク管理体制に関しましては、「4 コーポレート・ガバナンスの状況等、(1)コーポレート・ガバナンスの概要、② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由、ⅵ リスク・コンプライアンス委員会」に記載のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済状況・競合に関するリスク 当社グループの主要顧客であるシニア女性を含むシニア市場は、高齢化の進展に伴い拡大し続けている成長市場であり、その傾向は今後も継続する見通しであります。シニア市場の中でも介護、葬儀、お墓等に代表されるライフエンディングサービスは近時において企業の参入が増えつつあるとの認識ですが、当社グループの事業領域は50代から80代までを中心としたアクティブな女性をターゲットとしており、成長市場でありつつも競合他社が少ないところと考えております。その成長市場において、当社グループは雑誌「ハルメク」を中心に認知度を高め、シェアを拡大しておりますが、当社グループの提供する雑誌及び通信販売のシナジーを生かした事業展開の有用性を低下させるような法規制の変化や、IT技術の進化などが起こった場合、もしくは当社が提供する情報や商品、サービスを凌ぐ画期的な情報媒体、商品もしくはサービスを具備した競合の参入などがあった場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクが顕在化する可能性は高くないと認識しておりますが、顕在化に備え収益性や健全性を確保するとともに、事業環境についてはマーケティング部門が、法規制については法務部門が最新の情報や将来の見通しの把握に努め、必要な対応を適時にとれる体制を構築してまいります。 (2) システムに関するリスク ① セキュリティに関するリスク 当社のサービスはコンピュータシステムを結ぶ通信ネットワークを利用して提供されており、商品の調達や販売等多岐にわたるオペレーションをコンピュータシステム上で実施しております。そのため、当社では、それらのシステム全体にセキュリティ対策を施し、かつシステム部門において最新のセキュリティリスク情報を毎週集約し、バッチプログラムの実行などの必要な措置を講じております。また、当社は外部機関のセキュリティアセスメントを受けており、その指摘に従い、セキュリティ強化方針を見直したうえで、更なるセキュリティ強化を進めております。セキュリティの保全状態及び強化の進捗状況は四半期に一度、リスク・コンプライアンス委員会で報告・討議され、改善が必要な事象が認識された場合、システム部門を中心として改善対応が実施されております。しかし、IT関連の技術革新により、不正アクセスやハッキング等の行為を完全に排除することはできません。第三者からのサイバー攻撃によるシステム障害、情報漏洩等の問題が発生した場合、業務停止等の事態が生じる可能性があり、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ② システムに関するリスク 当社グループは、最適なマーケティング施策を推進するため、多数のシステムを採用しております。しかしながら、市場環境の急激な変化への対応や、サービス停止に伴うバージョンアップの停止等によって、システムのリプレイス等にかかるコスト負担の増加や除却損が発生し、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。システムの定期的な見直し・評価を継続するとともに、必要に応じて代替手段の検討や事前の予算措置を講じるなど、影響の極小化に努めております。 ③ システム障害に関するリスク 当社のシステムは、定期的なデータバックアップ等の対策を講じており、システム上のトラブルが発生しても日常の業務に影響が起こらないよう対策を講じておりますが、故意、過失に関わらず、大規模なシステム障害等が発生した場合、業務を停止せざるを得ず、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクが顕在化する可能性は高くなく、発生したとしてもバックアップデータのリストアにより影響を最小限に抑えられると認識しておりますので、顕在化に備え、バックアップデータからのリストア訓練などを定期的に実施しております。 (3) 特定人物への依存に関するリスク 当社グループの運営は、代表取締役社長である宮澤孝夫に大きく依存しております。当社は事業の拡大に伴い、過度に経営陣に依存しない体制を構築すべく、経営組織の強化を図っており、少なくとも短期間の不在であれば問題なく事業運営が行える体制になっておりますので、現時点において顕在化のリスクは高くないと考えておりますが、何らかの理由により、突然、長期的に当人の業務遂行が困難となった場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (4) レピュテーションリスク 当社グループに関して様々な情報が流れることがあります。この情報については必ずしも事実に基づいているとは限りませんが、真偽に関わりなくステークホルダーを含む第三者の行動に影響を与える可能性があります。この場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。当社に関する風評状況については毎月モニタリングしており、問題となるような風評がネット空間などで流されていないことは確認できておりますので、このリスクが顕在化する可能性は高くないと認識しておりますが、今後も日頃から風評の発見及び影響の極小化に努め、当社グループ又は当社グループが提供する商品・サービスについて否定的な風評が拡大した場合には、リスク・コンプライアンス委員会での討議を経て対応にあたる方針となっております。 (5) 自然災害等に関するリスク 地震、台風、津波等の自然災害、火災、各種感染症の拡大等が発生した場合、当社グループの事業運営に深刻な影響を及ぼす可能性があります。特に大規模な自然災害が発生した場合、正常な事業運営が行えなくなる可能性があり、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。一部地域において、これらのリスクが顕在化する可能性はある程度高くございますが、顧客接点であるお客様センターを東京・大阪・鹿児島・秋田に設置し、物流拠点を神奈川と兵庫に設置することで、一部地域が機能不全となっても、他の地域で補完できる体制にするなど、グループ全体に与える影響を極小化する対策を進めております。 (6) 仕入に関するリスク 当社グループが取り扱う商品の価格は国内外の商品市況や為替変動の影響を受けて、上下することがあります。また、仕入先の地域や国における情勢により、仕入先の工場の稼働が影響を受けることがあります。当社グループは、こうした影響を極力抑えるため、早い段階で発注を行い、価格変動リスクを負う期間を短縮し、欠品リスクを低減させる取り組みを行っております。また、近年の中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格の上昇や海上輸送網の混乱等により、原材料価格や物流コストが上昇する可能性があります。当社グループでは、調達先や物流手段の分散等により影響の低減に努めておりますが、これらの影響が長期化した場合には、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 在庫に関するリスク 当社グループでは、仕入・販売・在庫計画の精緻化や在庫コントロールの強化など、在庫の抑制、商品回転率の向上に努めると共に、毎年2回のセール期間(6月、11~12月)の後に、毎年2回(8月、2月)のアウトレットセールにより在庫を圧縮するプロセスを導入していることから、リスクは適切にコントロールできていると認識しておりますが、販売の予期せぬ変動により在庫が過剰となった場合、その削減が進まなければ廃棄処分や評価損によって、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 業績の季節的変動 当社グループは、第1四半期(6月)と第3四半期(11月・12月)に大きなセールを行うことから、第1四半期と第3四半期の売上収益及び利益が大きくなる一方で、第2四半期(8月)と第4四半期(2月)においてはアウトレットセールを行うことも加わり、売上収益及び利益が小さくなる傾向があり、四半期ごとの業績に季節的変動があります。 (9) 商品の品質に関するリスク 当社グループは、お客様の信頼を第一に考え、関連法規を遵守した安全な高品質な商品の提供に努めております。その実現のため、当社に設置した品質保証部門が、各子会社が提供する商品の品質を確認しております。地域や国における情勢などにより真にやむを得ない理由がある場合を除いて、工場監査も実施し、書面による確認と合わせて事前チェックを念入りに行うと共に、商品提供開始後においては、毎週のクレームゼロ会議において、当社代表取締役社長も出席する中で、お客様から頂いたクレームを確認し、「お客様からの信頼第一」を判断の基軸にしながら対応を検討・決定しております。これらの取り組みにより、商品の品質に関するリスクは大きく低減できていると認識しておりますが、商品の品質に関する大きな問題が発生してしまった場合においては、当社グループのイメージ低下による売上高の減少などにより、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 配送に関するリスク 当社グループは、商品の配送を全面的に外部の運送業者へ委託しております。全般に運送業者とは良好な関係を構築しておりますが、運送業者における人手不足が深刻化した場合などには、当社グループが負担する配送費の大幅増や、商品を配送する運送業者を確保できなくなることによる配送不能等により、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクが顕在化する可能性は高くはありませんが、顕在化した場合に備え、複数の運送業者と取引をし、状況の変化に柔軟に対応できる体制の構築を進めております。 (11) 法的規制等に関するリスク 当社グループは、商品の販売などを行うにあたり、景品表示法、特定商取引法、薬機法等、非常に多くの法的規制を受けております。当社グループにおいては、コンプライアンスの重要性についての教育を行い、日常行動の基本的な考え方や判断基準を定めたコンプライアンス規程に基づき行動しております。また、商品やサービスの選定においては「シニア世代の信頼を裏切らない」ことを最重要基準として判断しております。更に、今後の法的規制等の検討状況についても、法務部門を中心に情報収集し、事前に対応策の検討を進めております。しかし、今後これらの法的規制の強化や新たな規制により事業活動が制限された場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクが顕在化する可能性は低いと考えておりますが、顕在化した場合、「シニア世代の信頼を裏切らない」ことを最重要判断基準として、誠実な対応を行う方針であります。 (12) 個人情報に関するリスク 当社グループは事業を通じて取得した個人情報を所有しております。個人情報の管理は厳重に行っており、「個人情報の保護に関する法律」の規定に則って作成した個人情報保護規程に沿って管理すると共に、必要なグループ企業においては「プライバシーマーク」の付与認定を受け、個人情報の保護に取り組んでおりますが、故意、過失もしくはサイバー攻撃などにより個人情報が漏洩した場合や、個人情報の収集過程で問題が生じた場合、当社グループへの損害賠償請求や社会的信用の失墜、業務停止などの損害が発生し、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクが顕在化しないよう、「(2)システムに関するリスク」に記載のとおり、セキュリティ対策を講じ、顕在化リスクの低減に努めております。 (13) 減損に関するリスク 当社グループが保有する資産のうち、減損リスクがあると考えられる資産として、有形固定資産、使用権資産、のれん及び無形資産(商標権、ソフトウェア等)があります。 この中でも、のれんについては当連結会計年度末現在4,452百万円計上しており、総資産に占める割合が21.0%と高くなっております。 当社グループはIFRSを採用しているため当該のれんの毎期の償却負担は発生しませんが、対象となる事業の収益力が低下し、減損損失を計上するに至った場合には、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクが顕在化する可能性は高くないと認識しておりますが、顕在化に備え収益性や健全性を確保してまいります。 (14) 人材確保・育成に関するリスク 当社グループが長期的な成長を続けるためには、優秀な人材の確保と育成が不可欠であると考えています。このため、当社グループの将来を担う優秀な人材を積極的に採用すると共に、社内外での教育・研修を実施し、社員の育成を図っております。特に、当社グループのお客様が主に50代以上の女性であることを鑑み、管理職である課長以上における女性の比率も重視しており、当連結会計年度末における比率は32.7%であり、この数値の引き上げも並行して目指してまいります。これらの取り組みから、顕在化するリスクは高くないと判断しておりますが、当社グループの求める優秀な人材が十分に確保できなかった場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 新株予約権に関するリスク 当社グループは、企業価値の向上を意識した経営の推進を図ると共に、当社グループの業績に対する役職員の意欲を高めることを目的として、ストック・オプション制度を採用しております。 これらのストック・オプションの行使が行われた場合、発行済株式総数が増加することにより1株当たりの株式価値が希薄化し、株価形成に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 当社株式の流動性について 当社グループは、事業計画に沿った成長資金の公募増資による調達、大株主への一部売り出しの要請、ストック・オプションの行使による流通株式数の増加等により、流動性の向上を図っていく方針でありますが、何らかの事情により上場時よりも流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。 (17) 新規事業について 当社グループは、事業規模の拡大と収益源の多様化を実現するために、新規事業への取り組みを進めていく方針です。新規事業が安定して収益を生み出すまでには一定の期間と投資を要することが予想され、全体の利益率を低下させる可能性があります。また、将来の事業環境の変化等により、新規事業が当初の計画どおりに推移せず、新規事業への投資に対し十分な回収を行うことができなくなる可能性があります。予算統制により、新規事業から発生する損失は一定額以下にコントロールしているため、これらのリスクが顕在化する可能性は高くはないですが、顕在化した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (18) M&A及び資本業務提携等のリスク 当社グループは、持続的な成長のため、M&Aや資本業務提携等を行うことがあります。これらの実施にあたっては、事前に対象企業の財務内容や契約内容等の審査を十分に行い、各種リスクの低減に努める方針です。しかしながら、これらの調査後の事業環境の変化等により、当初想定していた成果が得られない場合や、資本業務提携等を解消・変更する場合等には、当社グループの財務状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性は、当該M&Aが実施される時期及びM&A実施後の事業展開に起因することから、合理的な予測は困難であると認識しております。当社では当該リスクに対し、継続的な業績のモニタリングを行っており、のれんや固定資産に関する減損損失が発生する前に対策を講じるように努めております。 (19) 大株主との関係について 当社の大株主である松島陽介氏、山元雄太氏はエンジェル投資家であり、松島氏は1,900,000株(発行済株式総数の17.20%)、山元氏は1,520,000株(同13.76%)を所有しております。両氏は安定株主として引き続き一定の議決権を有し、その議決権行使に当たっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。また、当社といたしましても、両氏は安定株主であると認識しておりますが、将来的に何らかの事情により大株主である両氏の保有株式数が減少した場合には、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,211字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況及び経営成績の状況 当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が継続し、賃上げの動きも広がりを見せたものの、円安やエネルギー価格高騰などに起因する物価上昇が長期化していることから、個人消費は緩やかな改善に留まっております。また、米国の関税政策や外交政策の転換、ウクライナ情勢の長期化、中東における緊張の高まりなど、不安定な国際情勢は継続するものと予想され、依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような環境のもと、当社グループにおきましては収益性の改善を重視した取り組みを行い、収益性を大きく改善することができました。 主要事業の内訳としましては、雑誌「ハルメク」が国内全雑誌における販売部数でNo.1(※)を維持し、読者数は2025年10月から2026年3月までの半年平均で44万人(前年同期:46万人)となっております。(※出所:一般社団法人日本ABC協会「発行者レポート」(2025年上期実績)) 物販におきましても、健康志向に対応した健康サポートインナー及び着心地の良さを追求したリラックスインナーで引き続き売上を伸ばしたほか、お試し用のミニ商品の投入で新規顧客を獲得したコスメ商品、新たに投入した高価格帯のコートなどで売上を伸ばしたファッション商品などがご好評をいただいたことにより、ハルメク物販は売上が伸長いたしました。一方、ことせ事業においては、前年下期に収益改善のために新規顧客獲得のための広告投資を絞った影響で、売上は減収となりましたが、後述のとおり黒字転換を実現できております。 前期において拡充を進めた店舗については当期も新店舗展開を進めており、当連結会計年度にオープンした新店舗は、福屋広島駅前店(4月開設、広島)、伊勢丹立川店(8月開設、東京)、山形屋店(9月開設、鹿児島)及び遠鉄百貨店(9月開設、静岡)となります。 以上の結果、当連結会計年度の売上収益は、33,812百万円(前年同期比117百万円減、0.3%減)、営業利益は、1,774百万円(前年同期比706百万円増、66.1%増)、税引前利益は、1,727百万円(前年同期比707百万円増、69.3%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は、1,051百万円(前年同期比427百万円増、68.5%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 なお、セグメント別の売上収益及びセグメント利益又は損失は社内の迅速な意思決定に資するため、会計処理の一部について、IFRSと異なる処理を採用しております。 <ハルメク事業> 当連結会計年度においては、深い顧客理解に基づく読者に寄り添った誌面作りにより、雑誌「ハルメク」において想定どおりに読者数を確保したこと、2024年1月に雑誌「ハルメク」の購読料を値上げしたこと、新聞広告や店舗において新規顧客を順調に獲得したこと、及び機能面で優れた商品をライフスタイルとともに提案したことなどにより、情報コンテンツ及び物販において、売上を着実に伸ばすことができました。また、販売費及び一般管理費についても、2023年秋以降に悪化していた広告効率の改善が進み、大きく利益を伸長することができました。 以上の結果、売上収益は27,533百万円(前年同期比783百万円増、2.9%増)、セグメント利益は1,692百万円(前年同期比390百万円増、30.0%増)となりました。 <ことせ事業> 当連結会計年度においては、前期において、完売による売り逃しが多数発生してしまったことを受け、下期に収益改善のために新規顧客獲得のための広告投資を絞ったことにより、カタログ送付先が一時的に減少してしまった影響から売上は前期比減収となってしまいましたが、今期からは新規顧客獲得に向けた広告投資を再開していることから、顧客数は上向いてきています。また、広告投資を再開しつつも、収益性を考慮した取り組みを進めた結果、黒字転換を実現しております。 以上の結果、売上収益は6,602百万円(前年同期比965百万円減、12.8%減)、セグメント利益は3百万円(前年同期はセグメント損失39百万円)となりました。 また、財政状態については次のとおりであります。 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ271百万円増加し21,164百万円となりました。 流動資産は717百万円増加し、8,308百万円となりました。主な要因は、現金及び現金同等物が383百万円、棚卸資産が241百万円、営業債権が50百万円増加したことによるものであります。 非流動資産は445百万円減少し、12,855百万円となりました。主な要因は、有形固定資産が31百万円増加した一方で、使用権資産が276百万円、無形資産が196百万円減少したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ426百万円減少し12,270百万円となりました。 流動負債は51百万円増加し、8,971百万円となりました。主な要因は、未払法人所得税が479百万円、その他の流動負債が238百万円増加した一方で、営業債務及びその他の債務が442百万円、契約負債が225百万円減少したことによるものであります。 非流動負債は478百万円減少し、3,298百万円となりました。主な要因は、リース負債が271百万円、繰延税金負債が215百万円減少したことによるものであります。 (資本) 当連結会計年度末における資本合計は、前連結会計年度末に比べ698百万円増加し8,893百万円となりました。主な要因は、剰余金の配当による385百万円の減少と、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上による1,051百万円の増加であります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ383百万円増加し、2,778百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、得られた資金は1,698百万円(前年同期は2,395百万円の獲得)となりました。主な増加要因は、税引前利益1,727百万円(前年同期比707百万円増)、減価償却費及び償却費1,112百万円(前年同期は1,108百万円)、未払賞与の増加額155百万円(前年同期は57百万円の増加)であり、主な減少要因は、営業債務及びその他の債務の減少額458百万円(前年同期は438百万円の減少)、法人所得税の支払額374百万円(前年同期は253百万円)であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は380百万円(前年同期は344百万円の使用)となりました。主な内訳は、無形資産の取得による支出252百万円(前年同期は185百万円)、有形固定資産の取得による支出106百万円(前年同期は153百万円)であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、使用した資金は934百万円(前年同期は593百万円の使用)となりました。支出の内訳は、リース負債の返済による支出575百万円(前年同期は585百万円)、配当金の支払額385百万円(前年同期は該当なし)であります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a.仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(百万円)   前期比(%) ハルメク事業   9,740   6.4 ことせ事業   2,679   △14.3 合計   12,419   1.1 (注) 1.金額は、仕入価格によっております。 2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 b.受注実績 受注生産を行っておりませんので、受注実績に関する記載はしておりません。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) ハルメク事業   27,533   2.9 ことせ事業   6,602   △12.8 報告セグメント計   34,135   △0.5 調整額   △322   ― 合計   33,812   △0.3 (注) 1.総販売金額に対する割合が10%以上を超える相手先はありません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような会計上の見積り及び判断を必要としております。当社グループは、過去の実績や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、会計上の見積りを行っておりますが、見積りの不確実性により、実際の結果がこれら見積りと異なる可能性があります。 なお、当社グループの連結財務諸表の作成にあたって用いた重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績 (売上収益) 売上収益は33,812百万円(前連結会計年度比0.3%減)となりました。これは主にことせ事業の減収によるものです。ハルメク事業は雑誌の値上げ、物販の売上増により783百万円の増収となりましたが、ことせ事業は前連結会計年度下期に新規顧客獲得のための広告投資を抑制したことにより、カタログ送付先が減少し965百万円の減収となりました。 (売上原価・売上総利益) 売上収益の減少により、売上原価は14,768百万円(前連結会計年度比0.4%減)となり、売上総利益は19,043百万円(前連結会計年度比0.3%減)となりました。 (販売費及び一般管理費・その他の収益・その他の費用・営業利益) 広告宣伝費が770百万円減少したことなどから、販売費及び一般管理費は17,272百万円(前連結会計年度比3.0%減)となりました。その他の収益は40百万円(前連結会計年度比46.3%減)、その他の費用は37百万円(前連結会計年度比87.2%減)となり、営業利益は1,774百万円(前連結会計年度比66.1%増)となりました。 (金融収益・金融費用・税引前利益) 金融収益は6百万円(前連結会計年度比378.1%増)、金融費用は53百万円(前連結会計年度比8.1%増)となりました。 以上の結果、税引前利益は1,727百万円(前連結会計年度比69.3%増)となりました。 (法人所得税費用・親会社の所有者に帰属する当期利益) 法人所得税費用は676百万円(前連結会計年度比70.6%増)となり、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,051百万円(前連結会計年度比68.5%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。 なお、セグメントごとの売上収益及びセグメント利益又は損失は社内の迅速な意思決定に資するため、会計処理の一部について、IFRSと異なる処理を採用しております。 [ハルメク事業] 当連結会計年度においては、深い顧客理解に基づく読者に寄り添った誌面作りにより、雑誌「ハルメク」において想定どおりに読者数を確保したこと、2024年1月に雑誌「ハルメク」の購読料を値上げしたこと、新聞広告や店舗において新規顧客を順調に獲得したこと、及び機能面で優れた商品をライフスタイルとともに提案したことなどにより、情報コンテンツ及び物販において、売上を着実に伸ばすことができました。また、販売費及び一般管理費についても、2023年秋以降に悪化していた広告効率の改善が進み、大きく利益を伸長することができました。 以上の結果、売上収益は27,533百万円(前年同期比783百万円増、2.9%増)、セグメント利益は1,692百万円(前年同期比390百万円増、30.0%増)となりました。 [ことせ事業] 当連結会計年度においては、前期において、完売による売り逃しが多数発生してしまったことを受け、下期に収益改善のために新規顧客獲得のための広告投資を絞ったことにより、カタログ送付先が一時的に減少してしまった影響から売上は前期比減収となってしまいましたが、今期からは新規顧客獲得に向けた広告投資を再開していることから、顧客数は上向いてきています。また、広告投資を再開しつつも、収益性を考慮した取り組みを進めた結果、黒字転換を実現しております。 以上の結果、売上収益は6,602百万円(前年同期比965百万円減、12.8%減)、セグメント利益は3百万円(前年同期はセグメント損失39百万円)となりました。 b.財政状態の分析 財政状態の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況及び経営成績の状況」に含めて記載しております。 c.キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの状況の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に含めて記載しております。 d.経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」及び「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 ③ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要の主なものは、商品仕入代金、用紙等仕入代金、人件費等であります。資金の流動性を安定的に確保することを目的とし、資金需要の額や使途に合わせて自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達することを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位等に特段の方針はなく、資金需要の額や使途に合わせて柔軟に検討を行う予定です。 ④ 経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等の分析 経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、読者数と顧客数を経営指標として重視しております。読者数を重視する理由は、雑誌「ハルメク」の読者は、ハルメクの世界観に共感して頂いている非常にロイヤリティが高いお客様であり、「物販」「コミュニティ」といった他事業とのクロスセル率が高い、もしくは、今後、そういったお客様になって頂ける可能性が高い、非常に重要なお客様であるためであります。顧客数を重視する理由は、当社の経営理念は「50代からの女性がよりよく生きることを応援します」ですが、顧客数は「実際に当社が応援できている50代からの女性の人数」を表していると考えているからです。 各指標の実績等は以下のとおりであります。 経営指標   2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 実績(万人)   前期比(%)   実績(万人)   前期比(%)   実績(万人)   前期比(%)   実績(万人)   前期比(%)   実績(万人)   前期比(%) 読者数   42   112   46   111   48   104   45   95   43   95 顧客数   109   122   121   111   135   111   137   102   127   92 ハルメク事業   74   127   86   116   93   108   95   102   93   98 ことせ事業   35   114   35   101   41   118   42   101   34   80 読者数は、顧客のインサイトに基づくコンテンツの絶え間ない磨き上げ及びマーケティング手法の開拓、PRの強化により4年連続で販売部数全雑誌No.1(注1)を達成し、安定的に推移していると認識しております。 顧客数は、ことせ事業において、2025年3月期に完売に伴う売り逃しが多数発生したことを発端とする業績悪化に対応するため、広告投資を抑制したことで減少しております。なお、ハルメク事業においても、構造改革による広告投資の適正化と抑制により減少しておりますが、収益性を改善しながら、顧客基盤の質の向上を進めていることによるものであります。

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開示資料

出典

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