本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

日本フエルト

NIPPON FELT CO.,LTD.3512 · Standard · 繊維製品

紙・パルプ用フェルトの国内老舗メーカー。抄紙工程で紙を脱水・圧搾するニードルフェルトを主力に、工業用フェルトも手掛ける。

概要

日本フエルトは、王子製紙や三菱製紙など製紙会社の提唱により1917年に設立された、抄紙用フェルト専業メーカーである。紙・パルプ用フェルトと工業用フェルトの製造・販売を主力とし、不動産賃貸事業も手掛ける。東京都北区に本社を置き、連結従業員541名。2026年3月期の売上高は94億円、純利益は5.6億円。国内紙需要の減少が続く中、高品質なシームフェルトの開発や海外市場開拓で生き残りを図る。

フェルト事業と不動産賃貸事業の二本柱

日本フエルトグループの事業は、フェルト事業と不動産賃貸事業の二つで構成される。フェルト事業が売上高の約93%を占め、紙・パルプ用フェルト(シームフェルトを含む)と工業用その他製品(フィルター等)を扱う。不動産賃貸事業は本社ビルのテナント貸付や土地建物の賃貸で、安定した収益源となっている。2026年3月期のフェルト事業売上高は87.7億円(前期比3.4%減)、営業利益7.4億円。不動産賃貸事業は6.3億円の売上高、営業利益3.6億円。グループ全体では、全社費用を差し引いた営業利益は4.4億円。

国内・海外6社で形成するグループ体制

当社グループは日本フエルト(当社)と5つの子会社からなる。国内子会社には、埼玉工場を起源とする東山フエルト、縫製加工を担うニップ縫整、不織布事業のNFノンウーブンがある。海外拠点として、台湾に抄紙用フェルトの生産拠点である台湾惠爾得股份有限公司(1968年設立)、中国上海市に販売子会社の日惠得造紙器材(上海)貿易有限公司(2011年設立)を抱える。台湾惠爾得は台湾唯一の抄紙用フェルトメーカーであり、グループ内で連携し品質向上と生産性向上を進めている。

縮小する国内紙市場と海外展開の重要性

日本フエルトの主要顧客は国内の紙・パルプ業界である。ペーパーレス化の進展や構造的な需要減少により、国内の紙生産量は長期減少傾向にある。2026年3月期も国内紙・パルプ用フェルトの販売数量が減少し、売上高は前期比2.8%減となった。一方、海外市場では中国やインドネシアなどアジア地域で紙需要が増加しており、同社は高品質なフェルトを供給して売上拡大を図る。連結子会社の台湾惠爾得の強みを活かし、グループ全体で海外売上比率を高める戦略をとっている。

業界の中での役割は紙・パルプ産業向け抄紙用フェルトの専門メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
94億円
営業利益
4億円
営業利益率
4.3%
純利益
6億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
フェルト事業88億円93.6%7億円8.0%
不動産賃貸事業6億円6.4%4億円66.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01紙・パルプ主力

抄紙機のプレス工程で使用する紙・パルプ用フェルトを製造・販売。紙の品質や生産効率に直結する製品で、国内製紙会社を中心に供給している。

主な製品・サービス1
紙・パルプ用フェルト
抄紙機のプレス工程で紙層の水分を搾り取るためのニードルフェルト。紙の平滑性や強度を左右する。

02工業準主力

各種工業用途向けのフェルトを製造・販売。例えば、自動車部品や産業機器の緩衝材、フィルター材など多様な用途に用いられる。

主な製品・サービス1
工業用フェルト
羊毛や合成繊維を原料としたフェルトで、緩衝材、シール材、濾過材など産業用途に広く使用される。

03不動産賃貸副次

当社所有の本社ビルや土地建物をテナントや不動産事業者に賃貸している。、グループの収益の一部を支える事業。

製品と技術

抄紙用フェルト:シームフェルトで競争力強化

日本フエルトの主力製品は抄紙用フェルトである。紙の抄造工程で湿紙から水分を搾り取る役割を担い、紙の品質や生産効率に直結する。同社は特に「シームフェルト」に注力している。シームフェルトは継ぎ目をループ状にすることで、マシンへの装着時間を大幅に短縮できる省力化製品。板紙マシン向けには寿命向上を図り、顧客の操業効率改善に貢献している。家庭紙マシン向けには高速・高加圧条件に耐える新品質を開発し、市場投入・拡販を進めている。2026年3月期の紙・パルプ用フェルト売上高は73.8億円(うち国外18.1億円)。

工業用その他製品:フィルター用途など多様化

抄紙用フェルト以外に、工業用フェルトや不織布製品も手掛ける。主な用途はエアフィルターや液体フィルターなどの濾材であり、自動車や空調機器など幅広い産業で使用される。2026年3月期の工業用その他製品売上高は13.9億円(前期比6.7%減)。フィルター販売が減少したが、環境関連や産業機械向けの需要に応える製品開発を続けている。また、グループ会社のニップ縫整ではフェルトの縫製加工を担当し、顧客の仕様に合わせた形状に仕上げる。

ワイヤー事業:高品質織機で製品ラインアップ拡充

日本フエルトは抄紙用フェルトに加えて、ワイヤー(抄紙用金網)も扱っている。ワイヤーはフェルトと同様に抄紙機械で使用される重要な部品であり、紙層形成や脱水を担う。同社は新織機を含む最先端設備を導入し、高品質なワイヤーを効率的に生産できる体制を整えた。さらに、バルメットテクノロジーズ社との提携により同社製品も取り扱い、豊富なラインアップで顧客ニーズに対応。国内シェア拡大を目指し、ワイヤー事業の拡販に注力している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

繊維製品のなかでの位置

産業用フェルトで国内首位、素材需要は縮小傾向

同社は抄紙用フェルトや産業用フェルトで国内シェア首位を誇る。競合であるグンゼやユニチカは繊維総合メーカーとして多角化を進める中、同社はフェルト専門でニッチ市場に特化している。国内の紙需要は減少傾向にあり、売上高は縮小しているが、営業利益率は改善傾向にある。設備の老朽化や人手不足に対応するため、自動化や省力化を進めている。同社は高付加価値製品へのシフトを進め、安定した収益を目指すが、需要構造の変化への対応が課題である。

強み

  • 抄紙用フェルトで国内シェア首位を持ち、高いブランド力を有している。
  • 長年の経験と技術で高品質なフェルトを提供し、顧客の信頼を得ている。
  • 営業利益率が改善傾向にあり、高付加価値品へのシフトが進んでいる。
  • 環境対応製品など新分野の開発に注力し、需要創出を図っている。

課題

  • 国内の紙需要が減少傾向にあり、依存する市場の縮小が続いている。
  • 生産設備の老朽化が進み、更新投資や維持コストの増加が課題である。
  • 少子化により、技能承継や若手確保が難しくなっている。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

繊維製品の時価総額近傍。太字が日本フエルト

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18118キング295億円30.4倍
23597自重堂261億円18.3倍
33611マツオカコーポレーション258億円8.8倍
43205ダイドーリミテッド225億円10.8倍
58029ルックホールディングス209億円10.8倍
63512日本フエルト189億円32.5倍
73529アツギ184億円
83501SUMINOE181億円
93513イチカワ164億円12.0倍
108011三陽商会151億円11.3倍
113551ダイニック138億円5.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

王子製紙・三菱製紙の提唱で1917年に創業

1917年7月、王子製紙、三菱製紙をはじめとする製紙会社や紙業関係者の提唱により、資本金100万円で日本フエルト株式会社が設立された。抄紙用フェルトは当時、紙の製造工程で不可欠な消耗品であり、国内での自給を目指して国産メーカーとしてスタート。1919年4月には東京都北区王子町に王子工場を設置し、抄紙用フェルトの本格的な生産を開始した。創業当時から製紙会社との結びつきが強く、業界の要請に応える形で事業を拡大してきた。

戦時中の合併と戦後の分割

1942年10月、東京毛布株式会社を合併し、千葉県市川市に市川工場を取得した。しかし戦後、企業再建の流れの中で1949年11月に市川工場を分離し、資本金1000万円で市川毛織株式会社(現在の別会社)を設立。この分割により、日本フエルトは抄紙用フェルト専業としての体制を再構築した。1951年2月には東京証券取引所に株式上場を果たし、資本市場からの資金調達を可能にした。

埼玉工場の取得と統合

1961年1月、埼玉フエルト株式会社を設立。1969年4月には同社を吸収合併し、埼玉工場として発足させた。この工場は現在も主力生産拠点として機能している。同時期、1970年4月にはニップ縫整株式会社を設立し、フェルトの縫製加工をグループ内で担う体制を整えた。また1973年7月には販売代理店の豊栄商事と富士フエルトが合併し、日本フエルト商事株式会社を設立。2007年にこの商社を吸収合併するまで、販売機能を分離していた。

台湾への進出とアジア拠点の形成

1968年9月、日本フエルトは台湾の企業と合弁で台湾惠爾得股份有限公司を設立。台湾は当時から紙需要が拡大しており、現地生産拠点として重要な役割を果たした。同社は現在も連結子会社として存続し、台湾唯一の抄紙用フェルト生産拠点である。2011年5月には中国上海市に日惠得造紙器材(上海)貿易有限公司を設立し、中国市場向けの販売・サービス拠点とした。これらの海外子会社を通じて、アジア市場でのプレゼンスを高めている。

工場閉鎖・再編と本社移転

長年稼働した王子工場を1990年2月に閉鎖した。続いて1995年3月には子会社の黒羽フエルト株式会社を解散し、同年4月に同社の設備を引き継いで栃木工場を発足。旧黒羽工場のリソースを統合した。1996年7月には東京都千代田区丸の内から北区赤羽に本社を移転し、現在に至る。2002年11月には金融子会社のエヌ・エフ・ファイナンスを吸収合併し、グループの管理機能を本社に集中させた。

新規事業への挑戦と東証市場区分の移行

2016年7月、不織布事業に進出するためNFノンウーブン株式会社(現・非連結子会社)を設立。新たな事業領域への挑戦として位置づけられている。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、スタンダード市場に移行。現在は中期経営計画(2026~2028年度)のもと、コア事業の収益性改善と資本効率向上に取り組んでおり、2028年度の目標として営業利益4.7億円以上、ROE4.0%以上を掲げている。

年表25件を開く

1910年代

  • 1917年7月創業王子製紙、三菱製紙その他製紙会社、紙業関係者の提唱により、資本金100万円をもって、日本フエルト株式会社を設立し、抄紙用フェルトの製造を開始。
  • 1919年4月東京府北豊島郡王子町大字豊島970番地(現、東京都北区豊島8丁目27番)に王子工場を設置。

1940年代

  • 1942年10月M&A東京毛布株式会社を合併し市川工場を取得。
  • 1949年11月創業市川工場を分離し、資本金1,000万円で別会社市川毛織株式会社が設立された。

1950年代

  • 1951年2月上場東京証券取引所に株式上場。

1960年代

  • 1961年1月創業埼玉フエルト株式会社を設立。
  • 1968年9月日台合弁の台湾惠爾得股份有限公司(現・連結子会社)を台湾・桃園県(現・桃園市)に設立。
  • 1969年4月創業埼玉フエルト株式会社を吸収合併、当社埼玉工場として発足。

1970年代

  • 1970年4月ニップ縫整株式会社(現・連結子会社)を設立。
  • 1973年7月M&A販売代理店である子会社・豊栄商事株式会社と富士フエルト株式会社が合併し、新たに日本フエルト商事株式会社が発足。
  • 1974年12月東山フエルト株式会社(現・連結子会社)を設立。

1980年代

  • 1987年3月創業エヌ・エフ・ファイナンス株式会社を設立。
  • 1987年3月創業有限会社エヌ・エフ・サービスを設立。
  • 1987年3月創業有限会社エヌ・エフ・エンジニアリングを設立。
  • 1988年4月創業黒羽フエルト株式会社を設立。

1990年代

  • 1990年2月王子工場を閉鎖。
  • 1994年12月有限会社エヌ・エフ・サービス及び有限会社エヌ・エフ・エンジニアリングを解散。
  • 1995年3月黒羽フエルト株式会社を解散。
  • 1995年4月創業黒羽フエルト株式会社が当社栃木工場として発足。
  • 1996年7月東京都北区赤羽に業務棟を取得し、東京都千代田区丸の内から本社移転。

2000年代

  • 2002年11月M&Aエヌ・エフ・ファイナンス株式会社を吸収合併。
  • 2007年4月M&A日本フエルト商事株式会社を吸収合併。

2010年代

  • 2011年5月日惠得造紙器材(上海)貿易有限公司(現・連結子会社)を設立。
  • 2016年7月NFノンウーブン株式会社(現・非連結子会社)を設立。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、スタンダード市場に移行。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益2028年度まで4億7,000万円以上
  • ROE(自己資本当期純利益率)2028年度まで4.0%以上
  • DOE(純資産配当率)2028年度まで2.5%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    フェルト事業の収益性改善と基盤強化

    コア事業であるフェルト事業で、原価率低減と部門横断型プロジェクトによる設計最適化で収益改善を図る。国内では板紙・家庭紙向けにシェア拡大、国外ではアジア市場での売上拡大を目指す。ワイヤー事業でも新設備を活用し豊富なラインナップで国内シェア拡大を図る。

  2. 02

    資本収益性の向上

    ROE改善のため、フェルト事業の収益性改善に加え、保有投資有価証券の売却による総資産縮減、自己株式取得による自己資本縮減に取り組む。

  3. 03

    継続的かつ積極的な株主還元

    株主への積極的な利益還元を重要施策と位置付け、基本方針に基づく積極的な配当継続と、機動的な自己株式取得を実施する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で541人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は657万円で、9期前と比べて+4.4%平均年齢は44.0歳、平均勤続年数は21.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月652
2018年3月641
2019年3月62943.022.0628
2020年3月62444.022.0626
2021年3月63044.023.0607
2022年3月63944.023.0586
2023年3月65345.023.0566
2024年3月65244.023.0570
2025年3月66544.022.055736
2026年3月65744.021.054174

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率92.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)71.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 1 / 海外 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 埼玉県蕨市他1,653百万円
埼玉工場 — 埼玉県鴻巣市他1,565百万円
栃木工場 — 栃木県大田原市1,004百万円
本社 — 東京都北区597百万円
主な関係会社
  • 海外
    台湾惠爾得(股)
    台湾・桃園市
    議決権68.7%
  • 海外
    台湾惠爾得(股)
    台湾・桃園市
    議決権68.7%
  • 国内
    ニップ縫整㈱
    埼玉県鴻巣市
    議決権100.0%
  • 海外
    日惠得造紙器材(上海)貿易有限公司
    中国・上海市
    議決権100.0%
  • 海外
    日惠得造紙器材(上海)貿易有限公司
    中国・上海市
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は94億円営業利益4億円前期と比べると減収増益で、売上が-3.1%、利益が+100.0%。

売上高
-3.1%
94億円
営業利益
+100.0%
4億円
純利益
+50.0%
6億円
営業利益率
4.3%
前期比 +2.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高94億円94億円
営業利益3億円4億円
純利益5億円6億円
1株あたり配当¥28¥28

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は22億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−8.3%、営業利益は−50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q262
2024年1Q2428.32
2024年2Q2514.01
2024年3Q2613.81
2024年4Q261
2025年2Q4936.13
2025年4Q48−1−2.11
2026年2Q4836.33
2026年4Q4612.23
2027年1Q2214.53

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は112億円から94億円へ84%に減った。直近期の営業利益率は4.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月11295
2014年3月117106
2015年3月11696
NFノンウーブン株式会社(現・非連結子会社)を設立。
2016年3月11996
2017年3月11485
2018年3月11796
2019年3月11575
2020年3月10864
2021年3月10053
2022年3月9885
2023年3月104118
2024年3月10175
2025年3月97252.14
2026年3月94474.36

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高94億円のうち、営業利益として残るのは4億円4.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の6.4%にあたる。営業利益率は業種中央値3.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.1%65億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金25.5%24億円
  • その他の費用持分法損益などの調整1.1%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.3%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
30.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.4pt
4.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.2pt
6.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.9pt
2.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが7億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は26億円で、売上の3.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月16−4−41240
2014年3月16−13−9334
2015年3月90−8935
2016年3月14−6−4839
2017年3月5−6−6−133
2018年3月11−6−4535
2019年3月9−12−4−328
2020年3月21−10−51133
2021年3月11−74441
2022年3月13−3−41048
2023年3月11−6−3550
2024年3月6−9−13−334
2025年3月11−8−6331
2026年3月7−5−7226

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は281億円。このうち返さなくてよい自己資本が229億円で、自己資本比率は79.9%(業種中央値57.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2201467465.1
2014年3月2261557167.2
2015年3月2201606071.1
2016年3月2201576369.6
2017年3月2181645473.6
2018年3月2261705673.8
2019年3月2201675374.7
2020年3月2131615274.0
2021年3月2261735374.9
2022年3月2281745474.7
2023年3月2361825475.5
2024年3月2512044779.5
2025年3月2532074580.1
2026年3月2812295179.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
27億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
125億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
17億円
在庫として抱えている分
負債合計
51億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
79
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

繊維製品 48社との比較

同じ繊維製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率48社中3位あたり、逆に低いのはROE48社中38位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.6%/中央値 5.5%
P25 2.7%P75 10.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.3%/中央値 3.9%
P25 1.4%P75 9.8%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
79.9%/中央値 57.9%
P25 39.9%P75 72.6%
売上成長率前期からの売上の伸び
-3.1%/中央値 0.5%
P25 -4.6%P75 5.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.7%/中央値 3.0%
P25 2.6%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,030で、1年前と比べて+83.5%過去52週の値幅のなかでは87%の位置にある。

¥1,030+0.3%1ヶ月+8.4%1年+83.5%時価総額189億円
過去52週の値幅
安値¥562高値¥1,100

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)32.5倍
PER (会社予想)35.2倍
PBR0.74倍
配当利回り2.72%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月17日に1028円と前日比+6.1%上昇、1年で+89.7%高。25日線(967円)を+6.3%上回り、75日線(898.8円)・200日線(844.1円)も上回っており、上昇トレンドが鮮明。52週高値(1100円)には未達も、高値圏で推移。RSI62.3と過熱感はない。7月末の調整を経て再び上昇に転じた。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 60/100)

PERは29.0倍と業界平均24.3倍を上回り割高感があるが、予想PER31.4倍とほぼ同水準。PBRは0.71倍と1倍割れで割安。配当利回り3.04%は業界平均3.14%とほぼ同等。ROEは2.6%と低いが、PBRの低さがそれを補う。業績は低調だが資産価値に裏打ちされ、ほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)32.5倍26.6倍
PER (予想)35.2倍
PBR0.74倍1.01倍
ROE2.6%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

紙需要の長期的な減少が業績の重荷となる一方、交換部品として一定の需要は安定している。強気派はシェアと技術力を評価し、安定配当を魅力とするが、弱気派は市場縮小と業績低迷を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 安定した交換需要

    フェルトは消耗品で定期的な交換が必要、顧客の設備稼働に連動

  • 高い市場シェア

    国内製紙用フェルトでトップ、業界内の地位は盤石

  • 株主還元

    配当利回り3.04%と高く、PBR0.71倍で割安感

  • 営業利益が2→4億円と倍増2026/3期影響

    営業利益は前期比+100%の4億円、経費削減効果

  • 営業利益率4.26%と大幅改善2026/3期影響

    営業利益率は2.06%→4.26%と2.2pt改善

  • 純利益6億円で直近3年の最高2026/3期影響

    純利益は5→4→6億円、最新期で最高

  • PBR0.71倍と割安継続影響

    PBR0.711倍、解散価値を下回る

マイナスに働く材料7
  • 紙需要の長期減少

    デジタル化で紙の消費量が減少、市場の縮小が続く

  • 業績の減益トレンド

    売上高は減少傾向、営業利益率も低水準

  • 低い収益性

    ROE2.6%と低く、資本効率が悪い

  • 売上高が3期連続減収2026/3期影響

    売上高は101→97→94億円、縮小が続く

  • PER28.99倍と割高通年影響

    実績PER28.99倍、予想PERも31.4倍とむしろ上昇

  • ROE2.6%と低位通年影響

    自己資本利益率2.6%、資本効率の改善が課題

  • 株価1年で82.5%上昇、過熱感継続影響

    1年で株価が約2倍、短期的な利益確定売り

次の決算で確かめる点
製紙用フェルト売上高
主力製品の需要動向を握る
紙・板紙生産量
国内の製紙業界の動向が直接影響する
海外売上比率
国内市場縮小を補う海外展開の進捗

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり28で、前期から+20.0%いまの株価に対する利回りは2.72%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥28
1株あたり
配当利回り
2.72%
いまの株価に対して
配当性向
69.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1552.8
2018年3月13−13.341.9
2019年3月130.049.5
2020年3月130.058.7
2021年3月130.068.6
2022年3月130.048.2
2023年3月130.033.7
2024年3月1623.164.3
2025年3月2025.071.6
2026年3月2420.069.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥28

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ14,741人。区分でいちばん多いのは個人・その他55.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.4%を占め、残る64.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他53.553.355.056.562.655.9
事業法人25.725.224.624.922.922.3
金融機関15.816.814.712.88.813.1
自己株式4.05.45.20.63.35.5
外国法人3.13.03.13.93.75.5
証券会社1.91.62.51.82.03.2
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01王子ホールディングス株式会社9.13
02日本証券金融株式会社4.38
03日本製紙株式会社4.15
04株式会社みずほ銀行2.80
05日本フエルト従業員持株会2.61
06株式会社武蔵野銀行1.95
07日本フイルコン株式会社1.80
08NORDEA BANK ABP / FINNISH CLIENTS (常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.64
09株式会社SBI証券1.59
10DBS BANK LTD 700170 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.32

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近6
  • 2026-08-28
    株式会社DOE5パーセント
    新規の大量保有報告
    8.40%
    +1.01pt
  • 2026-07-02
    株式会社DOE5パーセント
    変更報告
    2.89%
    +0.86pt
  • 2026-06-26
    株式会社DOE5パーセント
    新規の大量保有報告
    2.89%
    +0.86pt
  • 2026-06-12
    株式会社DOE5パーセント
    新規の大量保有報告
    2.03%
    +0.08pt
  • 2026-05-26
    株式会社DOE5パーセント
    新規の大量保有報告
    1.95%
    +1.64pt
  • 2026-05-15
    株式会社DOE5パーセント
    新規の大量保有報告
    0.31%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+23%、1株純資産は14期で+80%。直近期のROEは2.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月267203.716.447.8
2014年3月297643.915.644.2
2015年3月288003.619.149.1
2016年3月297833.615.547.5
2017年3月268363.219.652.8
2018年3月308683.617.141.9
2019年3月268513.017.549.5
2020年3月228282.620.058.7
2021年3月178902.026.268.6
2022年3月269072.919.648.2
2023年3月409474.310.333.7
2024年3月261,0932.616.564.3
2025年3月241,1422.120.271.6
2026年3月321,2932.627.369.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額243百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
芝原誠一代表取締役 取締役会長74145,900
矢崎荘太郎代表取締役 取締役社長 社長執行役員 管理部門管掌6991,700
富田協一取締役 常務執行役員 生産部門・技術部門・研究開発部門管掌6558,400
宮坂隆志取締役 常務執行役員 営業部門管掌 兼 海外営業部長6455,600
緒方孝則取締役754,200
河津司取締役684,600
小野田春佳取締役42
柳岡肇常勤監査役6338,600
市東康男監査役72
岩田功監査役67900
武田博之執行役員
河合薫執行役員
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢保有株数
太田巌執行役員
小川勝也執行役員
間庭健司執行役員
及川耕造8014,900

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4168251019348
社外取締役5295337
監査役1171717

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容369字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は日本フエルト株式会社(当社)及び子会社5社より構成されており、事業は、紙・パルプ用フェルト及び工業用フェルト等の製造、販売及び不動産賃貸事業を行っております。 事業内容と当社及び関係会社の当該事業にかかる位置付けは、次のとおりであります。 区分   主要事業内容   会社 フェルト事業   紙・パルプ用フェルト、工業用フェルトの製造・販売   当社、東山フエルト株式会社、ニップ縫整株式会社、 台湾惠爾得股份有限公司、日惠得造紙器材(上海)貿易有限公司、NFノンウーブン株式会社 (会社総数 計6社) 不動産賃貸事業   当社所有本社ビルの一部をテナントへ 貸与 当社所有土地建物を不動産事業者等へ 貸与   当社 以上の当社グループについて図示すると次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,996字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「『伝統の継承』と『新たな挑戦』の融合で豊かな未来を創造します」を企業理念として掲げ、事業活動を展開しております。 (2)目標とする経営指標 当社グループが策定した中期経営計画(2026年度から2028年度)の、2028年度の目標とする指標は、次のとおりです。 指標(全て連結ベース)   2028年度目標値 営業利益   4億7,000万円以上 ROE(自己資本当期純利益率)   4.0%以上 DOE(純資産配当率)   2.5%以上 (3)経営環境及び中長期的な会社の経営戦略と優先的に対処すべき課題 当社グループの主要な取引先である紙・パルプ業界は、ペーパーレス化の進展など構造的な要因により国内需要の減少が続いており、今後も厳しい事業環境が継続することが想定されます。 このような状況におきまして、当社グループは、10年長期ビジョンとして「業界の先駆者として磨き上げた独自の価値・技術を活かし、永く広く社会の発展に寄与し続ける企業へ」を掲げ、長期的な視点で戦略的な対策を実行してまいります。将来的な成長に向けた新たな事業領域への挑戦や、労働人口の減少に対応した生産体制の整備のためには、減収基調に耐えうる、強靭な収益構造の構築が当面の最重要課題であると考えております。そのため、中期経営計画(2026年度~2028年度)においては、「現状を乗り越え、長期にわたって持続可能な収益モデルの構築へ挑戦する」ことを中期経営方針として設定いたしました。 <中期経営方針の骨子> ①コア事業である、フェルト事業における収益性の改善と収益基盤の強化 国内フェルトの減収基調が続いても安定的な利益を確保できる強固な収益構造を構築するため、原価率低減を中心に収益改善に取り組んでまいります。新たに部門横断型のプロジェクトチームを編成し、フェルト設計の最適化など、これまで部門単独では対応が難しかったボトルネックの解消をはかります。これにより、「全社利益の最大化」の観点から、より有効な施策が実行できると考えております。 あわせて、以下の販売戦略に基づき、売上高の確保を図ってまいります。 国内フェルトについては、市場縮小の影響を最小限にとどめるため、売上シェアの拡大を目指してまいります。比較的底堅い需要が見込まれる、物流に不可欠な板紙や生活必需品である家庭紙のマシンを対象に、積極的な営業活動・品質改良を行ってまいります。板紙マシン向けには、得意先の省力化に大きく貢献するシームフェルトのさらなる品質向上・耐久性向上により、競争力強化を図ってまいります。家庭紙マシン向けには、新たに開発した高速・高加圧マシン向け品質の市場投入、拡販を進めてまいります。 国外フェルトについては、エリアごとの成長性や収益性を踏まえたうえで、売上高の拡大を目指してまいります。紙の需要が増加しているアジア市場において、フェルトの要求品質が比較的高い得意先を対象とし、引き続き、中国や、インドネシア等東南アジアの売上を増加させるとともに、成長余力のあるインドでの拡販に努めてまいります。また、台湾唯一の抄紙用フェルト生産拠点である連結子会社の台湾惠爾得股份有限公司の強みを活かすべく連携を深め、品質改善や生産性向上をはじめとしたグループとしての総合的な競争力強化に取り組んでまいります。 ワイヤーについては、新織機をはじめ最先端の設備により、高品質の製品が効率よく生産できる体制が整いました。あらゆる取引先のニーズにお応えできるよう、バルメットテクノロジーズ社製品とあわせて豊富なラインナップを実現し、さらなる拡販を進めて国内シェアの拡大を目指してまいります。 ②事業収益及び資産効率の改善等による資本収益性の向上 現状の当社連結ROEは、資本コストに対して低い水準であると認識しております。ROE改善のため、「①コア事業である、フェルト事業における収益性の改善と収益基盤の強化」において記載のとおり、コア事業であるフェルト事業における収益性改善はもとより、引き続き保有投資有価証券の売却による総資産の縮減、および自己株式取得による自己資本の縮減に取り組んでまいります。 ③継続的かつ積極的な株主還元 株主への積極的な利益還元を経営上の重要施策の一つとして位置付け、基本方針に基づいて積極的な配当を継続するとともに、機動的な自己株式の取得を実施してまいります。配当の基本方針等につきましては、「3 配当政策」に記載のとおりであります。
事業等のリスク1,820字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)紙・パルプ業界向け売上 当社グループは、紙・パルプ業界向けの売上高が全体の約8割を占めております。そのため、同業界の景気後退等による需要の減少、市況の下落、また抄紙用具メーカーの競争激化や製品市況の動向が、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクに対して、当社グループは国内フェルトの減収基調が続いても安定的な利益を確保できる強固な収益構造を構築するため、原価率低減を中心とした収益改善に取り組んでおります。 また、当社グループは過去の貸倒実績率に基づき貸倒引当金を計上し、取引先の状況把握にも努めておりますが、重要な取引先に事業継続上の問題が生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)賃料 賃貸物件の老朽化等による賃料の減額は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。適宜適切なメンテナンスによる賃料維持に努めてまいります。 (3)原材料の調達 当社グループが使用する原材料は石油由来のものが多いことから、中東情勢の影響により、調達面において価格高騰などの混乱が生じる恐れがあります。原料在庫の積み増し等の対応を行っていますが、今後の動向等によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは特殊な原材料を使用しており、その調達先は限られております。そのため、当社グループでは調達先の分散化により、特定の仕入先への依存リスク軽減を図っております。仕入先との取引は安定的に推移しておりますが、今後取引関係が継続困難になった場合や、供給状況・価格動向によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)人材の確保 当社グループはおもに国内拠点で事業活動を行っており、少子高齢化により労働人口の減少が進む中、従業員の高齢化や離職、労働市場の競争激化等により必要な人材を確保できず、事業活動が停滞し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。健康経営の推進やメンター制度等による離職防止を図るとともに、シニア人材の活用、中途採用の拡大等により人材の確保に努めてまいります。 (5)金融情勢 今後の金利の急激な上昇・為替相場の変動等の金融情勢の変化により、当社グループの業績に影響を及ぼす 可能性があります。 (6)自然災害等による生産の停滞・遅延 当社グループは、埼玉工場、栃木工場を主力拠点として生産活動を行っておりますが、自然災害・火災などにより生産の停滞・遅延が起こった場合、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。なお、地震により発生する損害に対しては、地震保険を付保しておりますが、その補償範囲は限定されております。 (7)訴訟リスク 当社グループは、業務を遂行するにあたり法令遵守に努めておりますが、訴訟リスクが皆無ではありません。 (8)株価の下落 当社グループは、市場性のある株式を保有しており、株価の大幅な下落が、その他有価証券評価差額金の減少や評価損の発生など、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9)気候変動に関するリスク 抄紙用具の製造に必要な原材料の入手や、製造プロセスに必要なエネルギー調達が、気候変動による自然災害や異常気象の影響を受けた場合、製品の供給が滞る可能性があります。 また、気候変動による社会的・政治的変化が原燃料の調達コストを押し上げ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)情報セキュリティリスク 当社グループは、情報資産を改ざん・破壊・漏洩等から保護するため、情報セキュリティポリシーを策定し、その遵守と、情報セキュリティ体制の実効性の確保に努めております。しかしながら、巧妙化したサイバー攻撃や不正アクセス、ウイルス感染、自然災害等その他不測の事態により、情報資産の侵害、システム停止による業務の中断等が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,476字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国の経済は、企業収益の改善や個人消費の持ち直しの動きが見られ、緩やかに回復しております。一方で、緊迫した中東情勢を背景とした原油の調達不安や価格上昇などにより、先行き不透明な状況が続いております。 このような状況におきまして、当社グループの業績は国内紙パルプ用フェルトの販売数量が減少したことにより、売上高は9,398百万円(前期比3.1%減)となりましたが、生産体制を見直し効率化を進めたことなどにより、営業利益は443百万円(前期比121.2%増)、経常利益は747百万円(前期比59.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、560百万円(前期比30.3%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 <フェルト事業> 品種別の売上高は以下のとおりであります。 品 種   売 上 高   増 減 率 紙・パルプ用フェルト   7,379 (1,812)   百万円     前期比     2.8%減 (7.2%増) 工業用その他の製品   1,393           6.7%減 合 計   8,773           3.4%減 (注)紙・パルプ用フェルト( )は国外売上高で、上段の数字に含まれております。 紙・パルプ用フェルトの売上高は、211百万円の減収となりました。国内は高シェアを維持したもののマーケット縮小の影響を受け、販売数量が減少したことにより減収となりました。国外につきましては、中国、インドネシア等で販売に持ち直しの動きがみられたことにより増収となりました。 工業用その他の製品の売上高は、主にフィルターの販売が減少したことにより、100百万円の減収となりました。 セグメント利益(営業利益)につきましては735百万円(前期比45.5%増)となりました。 <不動産賃貸事業> 不動産賃貸事業については、高い入居率を継続できたことにより、売上高は625百万円(前期比1.7%増)となりました。 セグメント利益(営業利益)につきましては359百万円(前期比2.0%減)となりました。 (注)各セグメント利益(営業利益)の合計額と連結業績における営業利益との差異、652百万円は各セグメントに配分していない全社費用であります。「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」もご参照下さい。 当連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末に比べ2,788百万円増加しております。これは主に、現金及び預金が579百万円、有価証券が199百万円減少した一方、投資有価証券が2,860百万円、退職給付に係る資産が587百万円増加したことによるものです。 負債は前連結会計年度末に比べ604百万円増加しております。これは主に支払手形及び買掛金が101百万円、退職給付に係る負債が248百万円減少した一方、繰延税金負債が1,122百万円増加したことによるものです。 純資産は前連結会計年度末に比べ2,183百万円増加しております。これは主に自己株式の取得等により自己株式が275百万円増加(純資産が減少)した一方、その他有価証券評価差額金が1,965百万円、退職給付に係る調整累計額が261百万円、利益剰余金が205百万円増加したことによるものです。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ515百万円減少し、2,591百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果得られた資金は692百万円(前期は1,063百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が768百万円、減価償却費が696百万円、売上債権の減少が112百万円となった一方、退職給付に係る負債の減少が449百万円、棚卸資産の増加が174百万円となったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、520百万円の支出(前期は753百万円の支出)となりました。これは主に有価証券の償還による収入が200百万円あった一方、有形固定資産の取得による支出が827百万円あったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、684百万円の支出(前期は623百万円の支出)となりました。これは主に自己株式の取得による支出が285百万円、配当金の支払が354百万円、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出が40百万円あったことによるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 ⅰ) 生産実績 当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前期比(%) フェルト事業   8,692,450   △3.2 合計   8,692,450   △3.2 (注)金額は、販売価格に換算しております。 ⅱ) 受注実績 当連結会計年度における受注実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) フェルト事業   8,571,768   △5.8   5,821,655   △2.7 合計   8,571,768   △5.8   5,821,655   △2.7 ⅲ) 販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前期比(%) フェルト事業   8,773,340   △3.4 不動産賃貸事業   625,021   1.7 合計   9,398,361   △3.1 (注)主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 日本製紙㈱   1,126,470   11.6   1,057,502   11.3 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末日(2026年3月31日)現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして当社グループは、資産、負債、損益の計上金額に影響する見積りを行う必要があり、合理的な要因に基づき継続的にこれを行っております。実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (経営成績等の状況の分析) 経営成績については「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 紙・パルプ用フェルトの売上高は、国内では、新聞紙・上質紙・印刷用紙などの生産縮小の影響を受け、減収となりました。国外では、主に中国において家庭紙用フェルトを中心とした新たな得意先への拡販に努めた結果、増収となりました。工業用その他の製品は、防塵マスク用フィルターは増収を維持したものの、一般・耐熱・高耐熱フィルターは安価な輸入品の影響を受けて減収となったことから、全体では減収となりました。 売上原価は、売上高の減少に伴い、減少となりました。販売費及び一般管理費については、前期には貸倒引当金繰入額の発生がありましたが当期にはなかったことに加え、営業活動の効率化や諸費用の見直しをすすめたことにより、減少となりました。以上により、セグメント利益(営業利益)は前期比45.5%の増益となりました。 不動産賃貸事業については、本社ビルのテナントは満床の状態が続き、その他の賃貸物件も含め堅調に推移しております。賃貸原価については、本社昇降機設備更新に伴う減価償却費増加の影響により、増加となりました。以上により、セグメント利益(営業利益)は前期比2.0%の減益となりました。 当社グループ全体では、売上高は前期比3.1%の減収、営業利益は前期比121.2%の増益となりました。受取配当金が前期より増加したことなどにより、経常利益は前期比59.7%の増益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は前期比30.3%の増益となりました。 (経営成績に重要な影響を与える要因について) 経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。特に原材料の調達につきましては、中東情勢の緊迫・円安等により原燃料価格の高騰が続いており、当社の主要材料である合成繊維や燃料価格に影響が表れております。 不動産賃貸事業については大きな影響はなく、順調に安定収益をあげておりますが、リスク分散の観点から高齢者施設、賃貸マンション、学生寮等多岐にわたった運用を心掛けております。 (キャッシュ・フローの状況の分析) キャッシュ・フロー状況については「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 (資本の財源及び資金の流動性) 当社グループの資金需要として主なものは設備資金、製造費、販売費及び一般管理費等の運転資金、配当金の支払等があります。 当社グループはこれら事業運営上必要な資金の流動性及び資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金については自己資金及び金融機関からの短期借入とし、大型の設備投資についてはファイナンス・リース又は金融機関からの長期借入をすることを基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金を含む有利子負債は800百万円であります。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は2,591百万円であります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。