概要
自重堂は1924年に広島県で創業した作業服・ユニフォーム専業の繊維メーカーである。2025年6月期の連結売上高は149億円、従業員179名。東京証券取引所スタンダード市場に上場し、子会社2社を含むグループでユニフォームとメンズウェアの企画・製造・販売を一貫して手掛ける。
ユニフォームとメンズウェアの二本柱
当社の事業は衣料品製造販売の単一セグメントだが、製品はユニフォームとメンズウェアに大別される。ユニフォームは企業・工場向けの作業服や事務服が中心で、1999年から医療用白衣、2005年からセーフティスニーカーも展開する。メンズウェアはスラックスを主力とし、量販店向けに販路を持つ。両部門とも企画から縫製・販売まで社内で一貫して行うが、一部は子会社や海外調達に依存する。
国内子会社と海外調達の生産体制
生産は自社工場と子会社で分担する。長崎県の株式会社玄海ソーイングが主要な縫製拠点であり、かつては松浦工場や川口ソーイング、オービットも保有していたが、2006年から2008年にかけて統廃合を進めた。海外生産については1994年に中国江蘇省に昆山自重堂を設立したが、2008年に全持分を売却し撤退。現在は一部素材を海外から調達し、コスト抑制を図る。
代理店経由の販売網と地域拠点
販売は主に業界を支える販売代理店を通じて行う。自社の直営拠点として、東京支店(1971年開設)と大阪支店(1975年開設)を持ち、関東・関西の営業力を強化している。1998年には東京港区に自重堂ビルを取得、2004年には大阪中央区にもビルを取得し、支店を移転した。代理店支援を重視し、同業他社が値上げする中でも販売価格を据え置く戦略をとる。
業界の中での役割はアパレル製造小売の川上から川下まで担う一貫生産メーカー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01衣料品製造販売主力
ユニフォーム及びメンズウェアの企画・製造・販売を一貫して行う。国内子会社での縫製に加え、中国での生産も展開。
- ユニフォーム製品
- 作業着や制服など、業務用に特化した衣料品。耐久性や機能性を重視し、企業のニーズに応じた企画・製造を行う。
- メンズウェア製品
- 男性向けの衣料品全般。ユニフォームの技術を活かした品質で、一般向け製品も展開。
製品と技術
企業ユニフォームの基本機能
ユニフォーム部門は作業服や事務服が中心で、特に「揃わなければユニフォームとは言えない」という理念のもと、色の統一性と継続性を重視する。2024年6月期には海外調達の生地で染め直しが発生し欠品・納期遅れを招いたが、これを教訓に生産体制の再整備を進めている。動きやすいストレッチ性のある素材を採用し、男女ペア企画や女性向けサイズも展開する。
メンズスラックスに始まる紳士服
メンズウェア事業は1955年に学生服から転換して以来、スラックスを主力とする。量販店向けの販路を東京都の東京支店を通じて開拓し、現在も卸売が中心である。製品は自社生産だけでなく、子会社の株式会社ライオン屋や立川繊維も販売に関与する。単価はユニフォームより低いが、安定した需要がある。
過酷な環境を支える機能性ウェア
2005年から製造販売するセーフティスニーカーに加え、電熱ギアブランド「FEVER GEAR ADVANCE」や電動ファン付きウェア「空調服」を展開する。これらは極寒・猛暑の作業現場向けで、働く人の健康面に配慮した商品である。2024年6月期には熱中症対策として空調服の販売を強化したが、原材料高の影響でコストは上昇している。
SDGs対応の環境配慮型商品
ユーザー企業のSDGs取り組みを支援するため、植物由来のPET繊維を使用した商品を開発・販売する。また、サステナビリティに対応した商品の品揃えを増やし、環境負荷低減を図る。2024年6月期には一部商品で評価額の見直し(減損)を行ったが、中長期的には環境配慮型の比率を高める方針である。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
繊維製品のなかでの位置
作業服専業で国内首位、内需依存
作業服・ユニフォーム専業メーカーとして国内市場で高いシェアを有する。2024年6月期の売上高169億円、営業利益率15.4%と収益性は良好だが、2025年6月期は減収・減益見込み。同業のグンゼ、富士紡ホールディングスは繊維全般を手掛けるが、当社は作業服に特化し差別化。国内市場に依存しており、海外展開は限定的。成長には業界シェア拡大や新規需要開拓が鍵。
強み
- 作業服・ユニフォームに特化した製品開発力とブランド力で国内トップシェアを確保。
- 2024年6月期の営業利益率15.4%と繊維業界平均(5%程度)を大きく上回る。
- 法人向け作業服は景気変動の影響を受けにくく、定期的な買い替え需要が安定収益源。
- 全国の安全用品店や作業服専門店との強固な販売ネットワークを構築。
課題
- 海外売上比率が低く、成長市場であるアジアなどでの事業拡大が急務。
- 建設業や製造業の就業者数減少が中長期的な需要減につながる可能性。
- 綿や化学繊維などの原材料価格高騰が収益を圧迫するリスク。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
繊維製品の時価総額近傍。太字が自重堂
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3608TSIホールディングス | 793億円 | 20.7倍 |
| 2 | 3612ワールド | 590億円 | 9.3倍 |
| 3 | 3104富士紡ホールディングス | 376億円 | 19.9倍 |
| 4 | 3580小松マテーレ | 297億円 | 19.7倍 |
| 5 | 8118キング | 295億円 | 30.4倍 |
| 6 | 3597自重堂 | 261億円 | 18.3倍 |
| 7 | 3611マツオカコーポレーション | 258億円 | 8.8倍 |
| 8 | 3205ダイドーリミテッド | 225億円 | 10.8倍 |
| 9 | 8029ルックホールディングス | 209億円 | 10.8倍 |
| 10 | 3512日本フエルト | 189億円 | 32.5倍 |
| 11 | 3529アツギ | 184億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 36件
小倉地の製織から始まった創業期
1924年9月、出原安太郎が広島県芦品郡新市町(現福山市)に合名会社自重堂を設立し、作業服や学生服に使われる小倉地の製織を開始した。1935年1月に個人経営へ改めたが、戦後の1950年4月に経済統制令が解除されると、縫製・販売にも乗り出した。当初は学生服も手掛けたが、1955年6月に製造販売を中止し、メンズウェア特にスラックス部門へ進出した。
株式会社化と生産拠点の拡充
1960年7月、資本金800万円で株式会社自重堂を設立。1968年1月には東京出張所を開設して量販店向け販路を拡大し、1971年に東京支店へ昇格した。1969年10月に長崎県松浦市に松浦工場を新設し自社生産能力を高め、1972年7月には大阪営業所(後に支店)を開設。1979年3月には子会社の株式会社玄海ソーイングを設立し、生産体制を強化した。
上場と海外子会社設立の1990年代
1994年2月に広島証券取引所へ株式を上場し、同時に新市工場を技術開発センターへ転換。同年12月には中国江蘇省に昆山自重堂時装有限公司を設立し海外生産に進出した。1995年2月には大阪証券取引所市場第二部、2000年3月には東京証券取引所市場第二部へ上場し、資金調達力を高めた。1999年7月には医療用白衣の製造販売を開始し、事業領域を広げた。
事業整理と環境対応への転換
2000年代に入ると、松浦工場を閉鎖して玄海ソーイングに統合(2006年)、川口ソーイングを解散(2008年)、昆山自重堂の持分を全て売却(2008年)するなど、非効率な拠点を整理した。2005年にはセーフティスニーカー事業を開始。1999年に本社でISO14001認証を取得し、2008年には環境省から産業廃棄物広域認定を取得するなど、環境対応も進めた。
M&Aとグループ再編の近年
2018年2月、株式会社ライオン屋の全株式を取得し連結子会社化。2021年7月には子会社の株式会社ジェイアイディを吸収合併した。2022年4月の東京証券取引所市場区分見直しに伴い、スタンダード市場へ移行。2025年6月期は原材料高や欠品・納期遅れの影響で売上高149億円、営業利益14億円と減収減益となったが、現預金は133億円と厚い。
年表36件を開く
1920年代
- 1924年9月創業出原安太郎が広島県芦品郡新市町(現広島県福山市)に合名会社自重堂を設立し、作業服、学生服用小倉地の製織を開始。
1930年代
- 1935年1月合名会社自重堂を個人経営に改める。
1950年代
- 1950年4月戦後の経済統制令解除により、作業服・学生服の縫製・販売を開始。
- 1955年6月学生服の製造販売を中止し、メンズウェアとくにスラックス部門へ進出。
1960年代
- 1960年7月創業株式会社自重堂(資本金8,000千円)を設立。
- 1968年1月メンズスラックスの量販店向け販路拡大を図るため、東京都世田谷区に東京出張所を開設。(1971年7月東京支店に昇格し、東京都品川区へ移転)
- 1969年10月自社生産能力のアップのため、長崎県松浦市に松浦工場を新設。
1970年代
- 1972年7月第二の販売拠点として、大阪市東区(現中央区)に大阪営業所を開設。(1975年7月大阪支店に昇格)
- 1979年3月売上高の増加に伴い、更に生産体制の強化を進めるため、長崎県北松浦郡福島町(現長崎県松浦市)に子会社、株式会社玄海ソーイングを設立。
1980年代
- 1980年7月本社社屋及び物流センター完成。
- 1983年7月自社生産能力アップのため、広島県芦品郡新市町(現広島県福山市)に新市工場を設置。
- 1984年8月ユニフォーム部門生産力アップのため、広島県福山市に子会社、株式会社川口ソーイングを設立。
1990年代
- 1992年1月ユニフォーム部門の国内生産体制強化のため、佐賀県伊万里市に子会社、株式会社オービットを設立。
- 1992年3月売上増加に伴い、ユニフォーム部門の備蓄力、メンズウェア部門の物流力強化のため、広島県深安郡神辺町(現広島県福山市)に物流センター(TOC)を設置。
- 1994年2月創業生産性向上、コスト低減を図るため新市工場は生産活動を中止し、技術開発センターとして発足。
- 1994年2月上場広島証券取引所に株式を上場。
- 1994年12月海外生産体制強化のため中国江蘇省に子会社、昆山自重堂時装有限公司を設立。
- 1995年2月上場大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。
- 1995年4月福利厚生施設として、広島県芦品郡新市町(現広島県福山市)にふれあいセンター(研修センター)を設置。
- 1996年9月ユニフォームの海外製品の開発輸入を目的として、広島県芦品郡新市町(現広島県福山市)に子会社、株式会社ジェイエフシーを設立。
- 1997年9月メンズウェアの海外製品の開発輸入を目的として広島県深安郡神辺町(現広島県福山市)に子会社、株式会社ジェイアイディを設立。(1998年5月広島県芦品郡新市町(現広島県福山市)に移転)
- 1998年5月新本社ビル完成。
- 1998年12月関東地区の営業力強化を目的として、東京都港区に自重堂ビルを完成し、東京支店を移転。
- 1999年7月医療用白衣の製造販売を開始。
- 1999年8月本社及び技術開発センターにおいて、ISO14001の認証を取得。
2000年代
- 2000年3月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
- 2004年9月関西地区の営業力強化を目的として、大阪市中央区に自重堂ビルを取得し、大阪支店を移転。
- 2005年1月セーフティスニーカーの製造販売を開始。
- 2006年11月M&A松浦工場を閉鎖し、株式会社オービットを解散。ともに株式会社玄海ソーイングに統合。
- 2007年1月M&A株式会社ジェイエフシーと株式会社ジェイアイディを、株式会社ジェイアイディを存続会社として合併。
- 2008年5月株式会社川口ソーイングを解散。
- 2008年6月昆山自重堂時装有限公司の持分を全て売却。
- 2008年6月環境省より、産業廃棄物の広域認定制度の認定を取得。
2010年代
- 2018年2月株式会社ライオン屋の全株式を取得し、連結子会社とする。
2020年代
- 2021年7月M&A株式会社ジェイアイディを吸収合併。
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所スタンダード市場へ移行。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/6期の経営方針より
会社は2つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
生産体制の再整備・強化
ユニフォームの基本である「揃う」ことを重視し、生産体制を再整備・強化することでお客様からの信頼を取り戻し、販売機会ロスを低減して業績回復を図る。
- 02
商品開発・販売の強化
「働く人を応援する」という基本理念に基づき、機能性とデザイン性を兼ね備え価格訴求力のある商品や、SDGs・サステナビリティに対応した商品など、本当に求められている商品の開発・販売に注力する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で179人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は437万円で、9期前と比べて+3.8%。平均年齢は41.6歳、平均勤続年数は17.9年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年6月 | — | — | — | 276 | — |
| 2017年6月 | — | — | — | 260 | — |
| 2018年6月 | — | — | — | 282 | — |
| 2019年6月 | 421 | 38.9 | 16.4 | 262 | — |
| 2020年6月 | 422 | 40.2 | 17.4 | 241 | — |
| 2021年6月 | 417 | 40.5 | 18.1 | 231 | — |
| 2022年6月 | 427 | 40.9 | 18.1 | 211 | — |
| 2023年6月 | 437 | 41.9 | 19.2 | 196 | — |
| 2024年6月 | 425 | 41.7 | 19.1 | 185 | 1,405 |
| 2025年6月 | 437 | 41.6 | 17.9 | 179 | 782 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社3社(国内 2 / 海外 1) を有報から抽出しています。
- 国内㈱玄海ソーイング長崎県松浦市議決権100.0%
- 国内㈱ライオン屋(注)2兵庫県尼崎市議決権100.0%
- 海外南山自重堂防護科技有限公司中国龍口市議決権40.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年6月期の売上高は133億円、営業利益は16億円。前期と比べると減収増益で、売上が-10.7%、利益が+14.3%。
会社が出している今期の予想2027年6月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 150億円 | 133億円 |
| 営業利益 | 18億円 | 16億円 |
| 純利益 | 15億円 | 14億円 |
| 1株あたり配当 | ¥500 | ¥500 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年4Qで、売上は65億円、営業利益は6億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は−11.0%、営業利益は+20.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 37 | 6 | 16.2 | 5 |
| 2023年4Q | 49 | — | — | 11 |
| 2024年1Q | 45 | 9 | 20.0 | 6 |
| 2024年2Q | 42 | 8 | 19.0 | 6 |
| 2024年3Q | 34 | 3 | 8.8 | 3 |
| 2024年4Q | 48 | 6 | 12.5 | 5 |
| 2025年2Q | 76 | 9 | 11.8 | 8 |
| 2025年4Q | 73 | 5 | 6.8 | 3 |
| 2026年2Q | 68 | 10 | 14.7 | 9 |
| 2026年4Q | 65 | 6 | 9.2 | 5 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 15期分
2012年6月期からの15期で、売上は184億円から133億円へ72%に減った。直近期の営業利益率は12.0%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年6月 | 184 | — | 28 | — | 15 |
| 2013年6月 | 176 | — | 36 | — | 23 |
| 2014年6月 | 177 | — | 25 | — | 15 |
| 2015年6月 | 170 | — | 37 | — | 25 |
| 2016年6月 | 166 | — | 10 | — | 6 |
| 2017年6月 | 171 | — | 39 | — | 28 |
| 2018年6月 | 174 | — | 32 | — | 22 |
| 2019年6月 | 194 | — | 27 | — | 16 |
| 2020年6月 | 185 | — | 23 | — | 16 |
| 株式会社ジェイアイディを吸収合併。 | |||||
| 2021年6月 | 179 | — | 22 | — | 15 |
| 2022年6月 | 170 | — | 30 | — | 28 |
| 2023年6月 | 177 | — | 36 | — | 25 |
| 2024年6月 | 169 | 26 | 29 | 15.4 | 20 |
| 2025年6月 | 149 | 14 | 16 | 9.4 | 11 |
| 2026年6月 | 133 | 16 | 21 | 12.0 | 14 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年6月期
売上高133億円のうち、営業利益として残るのは16億円で12.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は14億円、売上の10.5%にあたる。営業利益率は業種中央値3.9%を上回る水準。
- 費用事業を回すためにかかったお金88.0%117億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.0%16億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年6月期は営業CFが40億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは38億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は134億円で、売上の10.8ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年6月 | −48 | 22 | −5 | −26 | 44 |
| 2013年6月 | 29 | 5 | −5 | 34 | 72 |
| 2014年6月 | 11 | −2 | −5 | 9 | 78 |
| 2015年6月 | −14 | 6 | −12 | −8 | 59 |
| 2016年6月 | −8 | 8 | −15 | 0 | 42 |
| 2017年6月 | 44 | −1 | −9 | 43 | 75 |
| 2018年6月 | 9 | −2 | −7 | 7 | 74 |
| 2019年6月 | −39 | −7 | −9 | −46 | 19 |
| 2020年6月 | −2 | 1 | 16 | −1 | 35 |
| 2021年6月 | 59 | −9 | −24 | 50 | 61 |
| 2022年6月 | 36 | 13 | −19 | 49 | 91 |
| 2023年6月 | 3 | 1 | −9 | 4 | 87 |
| 2024年6月 | 38 | −1 | −14 | 37 | 110 |
| 2025年6月 | 40 | −2 | −14 | 38 | 134 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年6月期の総資産は420億円。このうち返さなくてよい自己資本が381億円で、自己資本比率は90.9%(業種中央値57.9%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年6月 | 315 | 237 | 78 | 75.2 |
| 2013年6月 | 330 | 260 | 70 | 78.8 |
| 2014年6月 | 345 | 274 | 71 | 79.5 |
| 2015年6月 | 376 | 291 | 85 | 77.5 |
| 2016年6月 | 334 | 273 | 61 | 81.6 |
| 2017年6月 | 348 | 297 | 51 | 85.3 |
| 2018年6月 | 376 | 312 | 64 | 83.0 |
| 2019年6月 | 389 | 315 | 74 | 81.0 |
| 2020年6月 | 382 | 320 | 62 | 83.7 |
| 2021年6月 | 390 | 331 | 59 | 84.9 |
| 2022年6月 | 401 | 350 | 51 | 87.5 |
| 2023年6月 | 423 | 371 | 52 | 87.7 |
| 2024年6月 | 416 | 383 | 33 | 92.1 |
| 2025年6月 | 420 | 381 | 38 | 90.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
業界内での比較
繊維製品 48社との比較
同じ繊維製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで48社中6位あたり、逆に低いのは売上成長率で48社中45位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥9,060で、1年前と比べて-0.1%。過去52週の値幅のなかでは20%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 18.3倍 |
| PER (会社予想) | 17.4倍 |
| PBR | 0.68倍 |
| 配当利回り | 5.52% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は直近で9000円前後で推移し、25日移動平均線(8949円)をわずかに上回っています。月間では+0.67%と横ばい圏ですが、年初からの調整が続き、52週安値8720円に近い水準です。52週高値10440円からは約14%下落しており、レンジの下限近くで下支えが意識されます。出来高は直近で3200株と増加傾向にあり、売買がやや活発化しています。RSIは55.21と中立圏にあり、方向感は不明瞭です。業績面では繊維需要の影響を受けやすく、今後の需給動向が焦点となります。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)。
PERは20.49倍で業界平均24.28倍を下回り、PBRは0.6795倍と1倍未満で割安水準。しかしROEは3.0%と低く、収益性が弱い。配当利回り6.67%は業界平均3.05%を大きく上回るが、配当性向169.4%と赤字に近い状態。利益減少も続き、割安感はあるが割高とも言える。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 18.3倍 | 26.6倍 |
| PER (予想) | 17.4倍 | — |
| PBR | 0.68倍 | 1.01倍 |
| ROE | 3.0% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
業績は売上高・利益とも減少傾向にあり、今後の需要回復が焦点。強気派は作業服需要が景気に左右されにくく、安定した収益基盤があると見る。一方、弱気派は市場の縮小や競争激化で収益性が低下すると懸念。また、高水準の配当利回りに注目する向きもあるが、減益が続く中での持続性が議論される。
- 安定需要
作業服は景気変動の影響を受けにくい
- 高配当
配当利回り6.67%と高水準
- ブランド力
国内作業服市場で知名度が高い
- 営業利益率15.38%へ回帰なら営業利益約23億円決算発表後影響強
2024/6期の営業利益率15.38%に戻れば、売上149億円で営業利益約23億円と現行14億円から9億円増。
- 配当利回り6.67%の高水準が下値を支え通年影響中
配当利回り6.67%は株価9000円に対し配当約600円。減配なければ買い支え期待。
- PBR0.68倍の割安修正で自社株買い余地次回株主総会影響中
PBR0.68倍と純資産対比で3割安。資本政策の発表があれば株主還元強化と評価修正の余地。
- 売上高149億円から底打ち反転2026年Q2影響弱
2024/6期169億円→2025/6期149億円の減収が底打ちすれば、嫌気要因が後退。
- 減収減益
売上高・純利益とも減少傾向が続く
- 市場縮小
国内需要の縮小が懸念される
- 競争激化
低価格競争が収益性を圧迫
- 営業利益26億円→14億円の半減トレンド決算発表後影響強
最近期の営業利益は14億円で、前年26億円から12億円減。この減益ペースが続くと株価重し。
- 売上高169億円→149億円と2期連続減収2026年Q2影響中
売上高は前期比11.8%減の149億円。需要回復の遅れで固定費負担が増す。
- ROE3%の低資本効率でPBR1倍遠い継続影響中
ROE3%では株主資本を効率的に使えず、PBR0.68倍のまま。改善策がないと割安放置。
- 外国人保有0.42%で株主構成が国内偏重不定影響弱
外国人の持ち分は0.42%と極小。需給が細り、一時的な売りで株価変動が拡大しやすい。
- 売上高成長率
- 需要動向を把握するため
- 営業利益率
- 競争環境の変化を確認するため
- 受注残高
- 今後の売上の先行指標となるため
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり500円で、前期から+20.0%。いまの株価に対する利回りは5.52%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年6月 | 250 | — | 32.1 |
| 2018年6月 | 300 | 20.0 | 42.6 |
| 2019年6月 | 300 | 0.0 | 46.9 |
| 2020年6月 | 300 | 0.0 | 55.7 |
| 2021年6月 | 300 | 0.0 | 58.3 |
| 2022年6月 | 300 | 0.0 | 19.5 |
| 2023年6月 | 500 | 66.7 | 60.6 |
| 2024年6月 | 500 | 0.0 | 75.0 |
| 2025年6月 | 600 | 20.0 | 169.4 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥500
株主
有価証券報告書より
2025年6月期末の株主数は延べ1,989人。区分でいちばん多いのは個人・その他で46.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が53.1%を占め、残る46.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年6月% | 2021年6月% | 2022年6月% | 2023年6月% | 2024年6月% | 2025年6月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 47.9 | 48.9 | 43.3 | 45.2 | 45.4 | 46.2 |
| 事業法人 | 34.0 | 34.3 | 38.7 | 38.2 | 37.9 | 37.2 |
| 金融機関 | 17.5 | 16.4 | 17.3 | 15.3 | 16.0 | 15.8 |
| 外国法人 | 0.3 | 0.2 | 0.4 | 0.8 | 0.4 | 0.4 |
| 証券会社 | 0.3 | 0.2 | 0.3 | 0.5 | 0.3 | 0.3 |
| 自己株式 | 10.8 | 10.8 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 出原正博 | 17.59 |
| 02 | MASANOBUINVESTMENTCAPITAL株式会社 | 8.50 |
| 03 | 出原ホールディングス株式会社 | 8.50 |
| 04 | 株式会社広島銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 4.13 |
| 05 | 株式会社三菱UFJ銀行 | 4.13 |
| 06 | 住友生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 3.57 |
| 07 | 有限会社ユーエルディー | 3.33 |
| 08 | 株式会社オカムラ | 2.74 |
| 09 | 野口市子 | 2.08 |
| 10 | 出原正信 | 2.05 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-05-14MASANOBU INVESTMENT CAPITAL 株式会社変更報告8.51%+0.91pt
- 2026-05-13出原ホールディングス株式会社新規の大量保有報告8.51%+0.91pt
- 2026-05-11MASANOBU INVESTMENT CAPITAL 株式会社新規の大量保有報告8.51%+0.91pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 15期分
1株利益は15期で+420%、1株純資産は14期で+760%。直近期のROEは3.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年6月 | 95 | 1,538 | 6.3 | 9.5 | 38.3 |
| 2013年6月 | 148 | 1,688 | 9.2 | 6.6 | 26.7 |
| 2014年6月 | 502 | 8,888 | 5.8 | 10.9 | 59.0 |
| 2015年6月 | 814 | 9,620 | 8.9 | 7.3 | 34.7 |
| 2016年6月 | 194 | 9,378 | 2.1 | 29.2 | 91.6 |
| 2017年6月 | 954 | 10,287 | 9.7 | 7.7 | 32.1 |
| 2018年6月 | 772 | 10,838 | 7.3 | 10.9 | 42.6 |
| 2019年6月 | 545 | 10,922 | 5.0 | 13.0 | 46.9 |
| 2020年6月 | 556 | 11,086 | 5.1 | 11.1 | 55.7 |
| 2021年6月 | 536 | 11,478 | 4.7 | 13.2 | 58.3 |
| 2022年6月 | 984 | 12,156 | 8.3 | 6.5 | 19.5 |
| 2023年6月 | 852 | 12,871 | 6.8 | 10.4 | 60.6 |
| 2024年6月 | 699 | 13,297 | 5.3 | 15.8 | 75.0 |
| 2025年6月 | 392 | 13,227 | 3.0 | 24.3 | 169.4 |
| 2026年6月 | 495 | — | — | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
10名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/6期の役員報酬は総額215百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約11倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 出原正貴 | 代表取締役社長 営業本部長 商品本部長 ユニフォーム事業部長 | 62 |
| 出原正博 | 取締役 業務本部長 | 72 |
| 出原群三 | 取締役 最高顧問 | 88 |
| 入交佐和 | 取締役 | 58 |
| 宇都さふか | 取締役 | 55 |
| 渡辺章子 | 取締役 | 59 |
| 木村寿宏 | 監査役(常勤) | 65 |
| 寺岡慧 | 監査役 | 82 |
| 石久保善之 | 監査役 | 69 |
| 陣野真澄 | — | 34 |
役員報酬の内訳2025/6期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 198 | 198 | 50 |
| 社外取締役 | 7 | 12 | 12 | 2 |
| 監査役 | 1 | 5 | 5 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/6期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容485字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題450字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,017字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,145字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第66期(2025/07/01-2026/06/30)2026-02-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第65期(2024/07/01-2025/06/30)2025-09-29
- 半期報告書半期報告書-第65期(2024/07/01-2025/06/30)2025-02-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第64期(2023/07/01-2024/06/30)2024-09-30
- 四半期報告書四半期報告書-第64期第3四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-15
- 四半期報告書四半期報告書-第64期第2四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第64期第1四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第63期(2022/07/01-2023/06/30)2023-09-28
- 四半期報告書四半期報告書-第63期第3四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-15
- 四半期報告書四半期報告書-第63期第2四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第63期第1四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第62期(令和3年7月1日-令和4年6月30日)2022-09-29
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