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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

アツギ

ATSUGI CO., LTD.3529 · Standard · 繊維製品

レッグウェア最大手のひとつ。ストッキング・タイツなどの販売に加え、インナーウェア、不動産、介護事業まで展開する。

概要

アツギは、神奈川県海老名市に本社を置く大手ストッキング・レッグウェアメーカーである。パンティストッキングやタイツで知られるアツギブランドを保有し、繊維製品の製造販売を主力とする。2026年3月期の連結売上高は215億円、従業員数は1207名。婦人靴下では国内トップクラスのシェアを持つが、原材料高や円安の影響で営業赤字が続いている。

繊維事業の二本柱:レッグウェアとインナーウェア

アツギの連結売上高の大部分(約94%)を占める繊維事業は、レッグウェアとインナーウェアの二分野で構成される。レッグウェア分野はパンティストッキングやタイツが中心で、2026年3月期の売上高は110億6000万円。インナーウェア分野はブラジャーやショーツなどの肌着で、同90億9500万円。両分野ともOEM(相手先ブランド製造)も手がけており、株式会社しまむらが販売先の約28.5%を占める大口顧客である。

不採算の繊維事業と安定収益の不動産事業

繊維事業は2026年3月期に14億9500万円の営業損失を計上し、3期連続の赤字となった。円安による原材料・物流費の高騰や中国工場の生産体制見直しの遅れが主因である。一方、不動産事業は本社所在地の土地賃貸等により5億3800万円の営業利益を上げ、グループの収益を支える。その他事業には介護用品販売・グループホーム運営(アツギケア)や太陽光発電による売電が含まれ、7500万円の営業利益を計上した。

中国を中心としたグローバル生産体制

アツギグループは日本国内に神奈川スタッフ、アツギ佐世保などの物流・請負会社を持つが、繊維製品の製造は主に中国の子会社に依存している。山東省煙台市に煙台阿姿誼靴下有限公司を擁し、2024年10月には煙台厚木針織有限公司と厚木靴下(煙台)有限公司を吸収合併して生産を集約した。また、上海には貿易会社と販売会社を置き、中国市場向けの販売も行う。国内生産は2000年代以降縮小傾向にあり、アツギ東北は生産を終了した。

連結グループの構成と変遷

連結子会社は8社。繊維事業ではアツギ(本体)のほか、株式会社レナウンインクス、中国現地法人3社が製造・販売を担う。物流業務は神奈川スタッフとアツギ佐世保が請負う。その他事業として、アツギケアが介護事業を、アツギ本体が不動産事業と太陽光発電を手がける。かつては住宅事業(アツギミサワ住宅)や印刷事業もあったが、1992年に住宅部門を譲渡、2007年にアツギ印刷を吸収合併し、現在の体制となった。

業界の中での役割は繊維製品(特にレッグウェア)の総合メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
215億円
営業利益
-10億円
営業利益率
-4.7%
純利益
-11億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01アパレル・繊維製品主力

レッグウェア(ストッキング、タイツなど)やインナーウェア(肌着など)の製造・仕入・販売。自社工場での製造に加え、海外調達も行い、百貨店や量販店など向けに販売している。

主な製品・サービス2
レッグウェア
ストッキング、タイツ、ソックスなど、足元の衣料品。美脚効果や保温性など機能性を重視した製品を展開。
インナーウェア
肌着や補正下着など、衣服の内側に着用する衣料品。快適性や補正機能を備える。

02不動産準主力

当社所有の不動産の販売および賃貸を行っている。

03介護・その他副次

介護用品の仕入・販売、グループホームの運営、太陽光発電による売電などを行っている。

製品と技術

パンティストッキングとタイツの歴史的商品

アツギの代名詞とも言えるパンティストッキングは、1968年に製造販売を開始した。それ以前のシームレスストッキング(1952年)やタイツの技術を応用し、1968年6月に発売。1979年には「フルサポーティパンティストッキング」を投入し、サポート機能を備えた商品群を拡充した。現在もレッグウェア分野の売上高は全体の約51%を占める。近年はZ世代向けの商品開発も進めている。

インナーウェアとOEM事業の展開

1964年4月、ファンデーション・ランジェリーの製造販売に参入。現在のインナーウェア分野はブラジャー、ショーツ、肌着などを中心に、売上高は約90億円にのぼる。自社ブランドに加え、大手衣料チェーン向けのOEM(相手先ブランド製造)も重要な収益源であり、株式会社しまむらが最大の取引先である。2026年3月期にはOEM等の販売が伸長し、インナーウェア分野は前年比0.9%増と微増を維持した。

機能性商品と非繊維事業への展開

アツギは機能性を重視した商品開発に注力している。代表例が「フルサポーティパンティストッキング」であり、着圧による脚の疲れ軽減を訴求する。近年は新たな機能性商品を市場投入したが、2026年3月期の売上への寄与は限定的だった。また、太陽光発電による売電事業(2009年開始)や介護用品販売・グループホーム運営(アツギケア)など、繊維以外の分野でも事業を展開している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

繊維製品のなかでの位置

アパレル中堅で売上高安定も赤字継続、構造改革急務

アツギは繊維製品セクターに属し、主力の靴下・インナーウェア事業を展開する。同業他社にはグンゼや片倉工業があり、これらは総合繊維メーカーとして多角化を進める一方、アツギは靴下分野での国内シェアが高いものの、近年は売上高が横ばいから微減で推移し、営業赤字が続いている。これは国内市場の成熟化や海外安価品の流入が影響しており、ライバルのグンゼが高機能素材や海外展開で収益を維持する中、アツギは国内販売への依存度が高く、価格競争に晒されやすい。赤字脱却にはブランド力の再構築やコスト削減、新規チャネル開拓が必要であり、業界内でのポジションは強みと課題が混在する中堅企業として捉えられる。

強み

  • 靴下・インナー部門で長年築いたブランド名で、消費者に広く認知。
  • 靴下分野で国内トップクラスのシェアを維持している。
  • 靴下からインナーウェアまで幅広い製品を揃え、顧客ニーズに対応。
  • 量販店から専門店まで全国規模の販売チャネルを有する。

課題

  • 直近2期連続で営業赤字となり、早期の収益改善が不可欠。
  • 国内市場の縮小に歯止めがかからず、需要拡大策が求められる。
  • 海外製品との価格競争で劣位に立ち、コスト削減が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

繊維製品の時価総額近傍。太字がアツギ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13597自重堂261億円18.3倍
23611マツオカコーポレーション258億円8.8倍
33205ダイドーリミテッド225億円10.8倍
48029ルックホールディングス209億円10.8倍
53512日本フエルト189億円32.5倍
63529アツギ184億円
73501SUMINOE181億円
83513イチカワ164億円12.0倍
98011三陽商会151億円11.3倍
103551ダイニック138億円5.3倍
113109シキボウ137億円14.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 41件

捕鯨用ロープからシームレスストッキングへ転換した創業期

1947年12月、堀禄助が神奈川県海老名市で厚木編織株式会社を設立した。当初は捕鯨用ロープや撚糸、靴下、メリヤス肌着などを製造した。1952年1月、シームレスストッキング及びタイツの製造販売に着手。これが後の主力製品の原点となる。1960年には厚木ナイロン工業株式会社に商号変更し、同年9月に株式公開を果たした。

直販網の確立と全国証券取引所への上場

1961年5月、厚木ナイロン商事株式会社を設立し、全国への直販網を構築。シームレスストッキング・タイツの国内販売を本格化した。同年10月には東京証券取引所市場第二部に承認、1962年10月には東京・大阪・名古屋・福岡の各証券取引所第一部に上場した。1968年6月にはパンティストッキングの製造販売を開始し、女性用レッグウェアのトップメーカーへの道を歩み始めた。

パンティストッキング増産と多角化の1970年代

1970年代、パンティストッキングの需要急増に対応し、青森県むつ市、宮城県白石市、長崎県佐世保市に生産子会社を相次いで設立した。1972年にはミサワホームと提携して住宅事業に参入。1977年には物流部門を独立させるなど、事業の多角化と効率化を進めた。1979年には「フルサポーティパンティストッキング」を発売し、機能性商品の先駆けとなった。

吸収合併によるグループ再編と商号変更

1990年代後半から2000年代にかけて、グループの再編が進んだ。1999年10月、販売子会社であった厚木ナイロン商事株式会社を吸収合併し、商号をアツギ株式会社に変更。同時に子会社の統廃合を進め、東北アツギを解散し、業務請負会社を設立した。2000年には介護事業(アツギケア)と印刷事業(アツギ印刷)を新設し、事業領域を拡大した。

中国生産シフトと事業構造の転換

2001年12月、中国山東省に煙台厚木華潤靴下有限公司を設立し、靴下の製造を開始。2002年にはインナーウェア製造の阿姿誼(上海)針織有限公司(後に清算)を設立した。2003年には名古屋・福岡・札幌の各証券取引所上場を廃止し、経営資源を集中。2007年にはアツギむつ・アツギ白石・アツギ印刷を吸収合併し、アツギ東北に再編した。2009年には株式会社レナウンインクスを子会社化し、インナーウェア事業を強化した。

赤字継続と市場区分変更に至る近年

2010年代後半から繊維事業の収益が悪化し、2019年3月期には31億円の純損失を計上。その後も赤字が続いた。2022年4月には東京証券取引所の市場再編に伴いプライム市場に移行したが、業績不振により2023年10月にスタンダード市場へ移行した。2024年には中国子会社を再編し、煙台阿姿誼靴下有限公司に生産を集約。2026年3月期も営業損失10億円と赤字が続いている。

年表41件を開く

1940年代

  • 1947年12月創業創業者である堀禄助が厚木編織株式会社を設立、現在の本社所在地(神奈川県海老名市)で捕鯨用ロープ、撚糸、靴下、メリヤス肌着等の製造販売開始。(当社の設立年月日:1947年12月24日資本金195千円)。

1950年代

  • 1952年1月シームレスストッキング及びタイツの製造販売に着手。

1960年代

  • 1960年1月商号変更厚木ナイロン工業株式会社に商号変更。
  • 1960年9月上場東京店頭売買承認銘柄として株式公開。
  • 1961年5月創業全国に直販網の確立を目的として、厚木ナイロン商事株式会社を設立、シームレスストッキング、シームレスタイツ等の本格的国内販売開始。
  • 1961年10月創業東京証券取引所市場第二部発足と同時に同市場承認銘柄となる。
  • 1962年10月上場東京、大阪、名古屋、各証券取引所市場第一部及び福岡証券取引所に上場(2013年7月 現物市場統合に伴い大阪証券取引所市場第一部は東京証券取引所市場第一部に統合)。
  • 1963年8月創業海外販売を目的として厚木ナイロン香港有限公司(後に厚木香港有限公司へ商号変更、2024年5月清算)を設立。
  • 1963年10月東京証券取引所市場第一部信用銘柄となる。
  • 1964年4月ファンデーション、ランジェリーの製造販売開始。
  • 1966年5月創業ストッキングの増産のため、アツギむつナイロン株式会社を設立(青森県むつ市)。
  • 1968年6月パンティストッキングの製造販売開始。
  • 1968年12月創業パンティストッキングの増産のため、アツギ白石ナイロン株式会社を設立(宮城県白石市)。

1970年代

  • 1970年6月創業パンティストッキングの増産のため、アツギ佐世保ナイロン株式会社を設立(長崎県佐世保市)。ソックス類の本格製造販売開始。
  • 1971年9月上場札幌証券取引所に上場。
  • 1972年10月創業ミサワホーム株式会社と業務提携し、厚木ナイロンミサワホーム株式会社を設立(神奈川県海老名市)。
  • 1974年3月メリヤス肌着の本格製造販売開始。
  • 1977年6月創業物流部門を独立させ、アツギ物流株式会社を設立(神奈川県海老名市)。
  • 1977年10月M&Aアツギむつナイロン株式会社がアツギ白石ナイロン株式会社を吸収合併し、東北アツギ株式会社に商号変更。
  • 1979年3月フルサポーティパンティストッキングの製造販売開始。

1980年代

  • 1984年11月創業繊維機械研究開発部門を独立させ、アツギメカトロ株式会社を設立(神奈川県海老名市)。
  • 1986年2月本社を東京都中央区から、神奈川県海老名市へ移転。
  • 1986年6月M&A厚木ナイロン商事株式会社がアツギ物流株式会社を吸収合併。
  • 1988年12月M&Aアツギメカトロ株式会社及び厚木ナイロンミサワホーム株式会社を吸収合併。
  • 1989年10月創業パンティストッキング等繊維製品の自動販売機による販売を行うため、厚木ナイロンサービス株式会社を設立(神奈川県海老名市)。

1990年代

  • 1992年10月住宅の建設販売部門をアツギミサワ住宅㈱へ営業譲渡。
  • 1998年11月アツギむつ株式会社及びアツギ白石株式会社を設立。業務請負会社として青森スタッフ株式会社、宮城スタッフ株式会社、神奈川スタッフ株式会社(現連結子会社)、長崎スタッフ株式会社を設立。
  • 1999年3月東北アツギ株式会社はアツギむつ株式会社及びアツギ白石株式会社に営業を譲渡し、東北アツギ株式会社は解散。
  • 1999年10月M&A厚木ナイロン商事株式会社を吸収合併し、アツギ株式会社に商号変更。

2000年代

  • 2000年9月介護用品の製造販売を目的として、アツギケア株式会社(現連結子会社)を設立。印刷、製袋部門を独立させ、アツギ印刷株式会社を設立。
  • 2000年10月M&A青森スタッフ株式会社はアツギむつ株式会社と、宮城スタッフ株式会社はアツギ白石株式会社と、長崎スタッフ株式会社はアツギ佐世保株式会社(現連結子会社)とそれぞれ合併。
  • 2001年12月M&A中国での靴下製造を目的として煙台厚木華潤靴下有限公司(2022年4月完全子会社化に伴い、煙台厚木針織有限公司へ商号変更)を設立。
  • 2002年10月創業中国でのインナーウェア製造を目的として、阿姿誼(上海)針織有限公司(2018年2月清算)を設立。
  • 2003年3月上場名古屋、福岡、札幌、各証券取引所の上場廃止。
  • 2003年12月アツギ佐世保株式会社は、繊維製品製造を中止し、物流業務請負会社に業態変更。
  • 2004年6月中国の輸出入業務の委託を目的として、阿姿誼(上海)国際貿易有限公司(現連結子会社)を設立。
  • 2007年10月M&Aアツギむつ株式会社がアツギ白石株式会社及びアツギ印刷株式会社を吸収合併し、アツギ東北株式会社(現連結子会社)に商号変更。
  • 2008年7月中国での販売を目的として、厚木(上海)時装貿易有限公司(現連結子会社)を設立。
  • 2009年12月M&A中国での靴下製造を目的として、厚木靴下(煙台)有限公司を設立。宮城県白石市で、太陽光発電による売電を開始。株式会社レナウンインクス(現連結子会社)を株式取得により子会社化。煙台厚木華潤靴下有限公司の工場移転を目的として、煙台阿姿誼靴下有限公司(現連結子会社)を設立。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。グループ生産体制の効率化及び最適化を図るため、国内生産拠点のアツギ東北株式会社の生産業務を終了。

2020年代

  • 2023年10月東京証券取引所の市場区分の再選択により、東京証券取引所のプライム市場からスタンダード市場に移行。
  • 2024年10月M&A煙台阿姿誼靴下有限公司(現連結子会社)が煙台厚木針織有限公司、厚木靴下(煙台)有限公司を吸収合併

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    収益構造の再構築

    一刻も早い業績回復と企業体質の強化を実現するため、収益構造の抜本的な再構築に取り組む。

  2. 02

    高付加価値商品の拡大

    顧客視点に立脚し、差別化された高付加価値商品を拡大することで収益力を高める。

  3. 03

    市場競争力の強化

    市場における競争力を強化し、シェア拡大と収益改善を図る。

  4. 04

    人的資本経営の推進

    従業員の能力向上や働きがいの向上を通じて、組織力の強化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,207人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は574万円で、9期前と比べて0.2%平均年齢は44.8歳、平均勤続年数は13.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,724
2018年3月1,694
2019年3月57543.316.81,585
2020年3月55542.816.81,535
2021年3月52540.714.31,479
2022年3月52541.514.61,456
2023年3月54042.815.01,400
2024年3月55043.313.41,443
2025年3月57444.013.11,273−71
2026年3月57444.813.81,207−83

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率21.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)53.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 6 / 海外 2、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社他 — 神奈川県海老名市他105億円
繊維事業・全社
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱レナウンインクス
    東京都 江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アツギ東北㈱
    神奈川県 海老名市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アツギ佐世保㈱
    〃 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    神奈川スタッフ㈱
    〃 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アツギケア㈱
    〃 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    煙台阿姿誼靴下有限公司
    中国 山東省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    阿姿誼(上海)国際貿易有限公司
    中国 上海 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    厚木(上海)時装貿易有限公司
    〃 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は215億円営業利益-10億円前期と比べると減収で、売上が-1.8%。

売上高
-1.8%
215億円
営業利益
-10億円
純利益
-11億円
営業利益率
-4.7%
前期比 -0.5%pt

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は44億円、営業利益は−6億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−8.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q57−4
2024年1Q48−4−8.3−1
2024年2Q5923.412
2024年3Q51−1−2.01
2024年4Q541
2025年2Q103−5−4.93
2025年4Q116−4−3.4−7
2026年2Q102−4−3.9−4
2026年4Q113−6−5.3−7
2027年1Q44−6−13.6−6

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は231億円から215億円へ93%に減った。直近期の営業利益率は-4.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月23183
2014年3月23196
2015年3月234107
2016年3月2401112
2017年3月233117
2018年3月24086
2019年3月219−7−31
2020年3月196−2−59
2021年3月162−20−38
2022年3月214−18−18
2023年3月205−16−12
煙台阿姿誼靴下有限公司(現連結子会社)が煙台厚木針織有限公司、厚木靴下(煙台)有限公司を吸収合併
2024年3月212−113
2025年3月219−9−2−4.1−4
2026年3月215−10−9−4.7−11

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高215億円のうち、営業利益として残るのは-10億円-4.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-11億円、売上の-5.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.8%148億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金35.8%77億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-4.7%-10億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
31.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比8.5pt
-4.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比9.3pt
-5.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比9.2pt
-3.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-2.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-1.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−4億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは−16億円この組み合わせは消耗型にあたる。本業・投資・財務のすべてで現金が出ていっている。手元資金の厚みが生命線期末の手元現金は36億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月16−4−91275
2014年3月12−4−5880
2015年3月17−7−51090
2016年3月12−15−10−375
2017年3月19−2−71784
2018年3月11−4−8784
2019年3月3−10−5−772
2020年3月10−2−5875
2021年3月−29521−2474
2022年3月−7−10−6−1755
2023年3月−148−5−647
2024年3月−135−5−839
2025年3月4711154
2026年3月−4−12−7−1636

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は399億円。このうち返さなくてよい自己資本が320億円で、自己資本比率は80.2%(業種中央値57.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月5394568384.5
2014年3月5464648284.7
2015年3月5914999284.2
2016年3月5694838684.6
2017年3月5724829084.1
2018年3月5784898984.4
2019年3月5084406886.4
2020年3月4243586684.0
2021年3月44334010376.3
2022年3月42232110176.1
2023年3月4073099876.0
2024年3月4203348679.6
2025年3月4083179277.5
2026年3月3993207980.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
36億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-22億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
44億円
在庫として抱えている分
負債合計
79億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
50
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

繊維製品 48社との比較

同じ繊維製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率48社中2位あたり、逆に低いのはROE48社中47位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-3.6%/中央値 5.5%
P25 2.7%P75 10.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-4.7%/中央値 3.9%
P25 1.4%P75 9.8%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
80.2%/中央値 57.9%
P25 39.9%P75 72.6%
売上成長率前期からの売上の伸び
-1.8%/中央値 0.5%
P25 -4.6%P75 5.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 3.0%
P25 2.6%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,060で、1年前と比べて-4.3%過去52週の値幅のなかでは54%の位置にある。

¥1,060-0.1%1ヶ月+3.3%1年-4.3%時価総額184億円
過去52週の値幅
安値¥809高値¥1,277

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR0.54倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

6月末から7月にかけて大きく上昇し、7月9日に1,156円まで急伸しましたが、その後は調整基調で、直近1カ月では-4.09%と下落しています。25日移動平均線(1,085円)を下回り、RSIは31.58と売られ過ぎ圏に接近しています。ただし、75日線(1,030円)は上回っており、中期的な流れはまだ維持しています。52週安値809円からは+27.7%の水準、高値1,277円からは約19%下落です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは赤字のため算出不能だが、PBRが0.52倍と業界平均1.00倍を大幅に下回る。ROEは-3.6%と赤字で収益性は悪化。配当は無配で、配当性向は84.7%と高いが実質支払いなし。業界平均PER24.55倍や配当利回り2.99%と比較して、資産価値からは割安だが、業績悪化と無配がリスク。両面性として、PBRは割安だが収益と配当は低迷。

指標この会社業種平均
PBR0.54倍1.01倍
ROE-3.6%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

国内婦人靴下市場の縮小と競争激化、原材料高が収益を圧迫し、2025年3月期から赤字が続く。強気派はブランド力と構造改革によるコスト削減が業績浮上につながると見る一方、弱気派は市場縮小が構造的であり、抜本的な回復策が見えないと指摘する。争点は需要回復と改革の実効性にある。

プラスに働く材料7
  • ブランド力と販路の強み

    主力ブランド「アツギ」は国内での認知度が高く、多様な販路を持つ

  • 構造改革の進展

    赤字からの脱却に向け、コスト削減や不採算事業見直しが進む

  • 代替需要の余地

    パンツスタイルの普及などでタイツ需要が再び拡大する可能性がある

  • 外国人株主4割による経営圧力で資本効率改善次回株主総会影響

    外国人保有40.1%と高く、PBR0.52倍を問題視する提案が想定される。自社株買いなどの具体化で需給改善

  • PBR0.52倍と純資産比での大幅な割安修正不定影響

    時価総額179億円に対し純資産は約342億円。PBR1倍まで92%程度上昇余地

  • 売上高219億円への回帰で赤字幅縮小通年影響

    前期実績の売上高219億円に戻れば、営業赤字は同条件で9億円に縮小

  • コスト構造改革による赤字削減の断行継続影響

    売上高215億円、営業損失10億円(売上高比4.65%)。固定費削減で赤字は縮小余地

マイナスに働く材料7
  • 市場の構造的縮小

    婦人靴下市場は人口減少やファッション変化で縮小が続く

  • 原材料高の影響

    ナイロン等の原材料価格上昇がコスト増を招き、利益を圧迫

  • 改革の実効性に疑念

    赤字が続き、収益改善の計画に対する信頼性が低い

  • 営業赤字の拡大と減収基調の継続決算発表後影響

    前期営業損失9億円から今期10億円へ悪化。減収が続けば次期も赤字幅拡大の可能性

  • 純損失11億円への大幅拡大通年影響

    純損益は13億円の黒字から-4億円、-11億円へ。損失は時価総額179億円の約6%に相当

  • 無配当継続による株主還元不足次回株主総会影響

    配当利回り0%が続く。PBR0.52倍でも無配では買い手が付きにくい

  • 純損失による自己資本棄損でPBR上昇継続影響

    純損失11億円で純資産は約342億円から331億円へ、PBRは0.52倍→0.54倍に上昇

次の決算で確かめる点
国内販売数量
主力市場の縮小傾向が続くかどうかを示す
原材料コスト比率
原料高が採算に与える影響を測る
構造改革の進捗
コスト削減や事業見直しが業績回復につながるか

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から50.0%いまの株価に対する利回りは0.00%。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
84.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3053.7
2018年3月300.084.7
2019年3月300.0
2020年3月15−50.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ13,320人。区分でいちばん多いのは外国法人40.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が17.8%を占め、残る82.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人9.99.19.513.929.740.1
個人・その他48.043.649.044.340.038.7
事業法人19.225.125.025.216.614.8
自己株式7.57.57.57.57.57.5
証券会社2.03.35.77.99.83.4
金融機関20.918.910.78.63.83.0
外国人個人0.00.10.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01東レ株式会社5.92
02SG/UCITS V/INV(常任代理人 香港上海銀行)4.26
03株式会社オンワードホールディングス3.53
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行)3.00
05INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)2.40
06旭化成株式会社1.99
07BNP PARIBAS SINGAPORE/2S/JASDEC/UOB KAYHIAN PRIVATE LIMITED(常任代理人 香港上海銀行)1.65
08江綿株式会社1.47
09チャレンジ2号投資事業組合1.44
10株式会社三井住友銀行1.41

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−4067%、1株純資産は14期で+642%。直近期のROEは-3.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月22690.762.174.5
2014年3月32741.235.197.6
2015年3月42951.429.697.0
2016年3月72932.415.959.0
2017年3月412,9591.431.853.7
2018年3月363,0431.233.284.7
2019年3月−1922,737−6.6
2020年3月−3702,223−14.9
2021年3月−2392,111−11.0
2022年3月−1142,006−5.6
2023年3月−761,930−3.9
2024年3月832,0874.16.8
2025年3月−231,977−1.2
2026年3月−711,999−3.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額93百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
日光信二代表取締役社長 社長執行役員6948,000
古川雅啓取締役 執行役員 管理本部長478,000
中村智取締役 執行役員 レッグ事業本部長6116,000
髙梨利雄取締役719,000
小原正敏取締役753,000
井上真理取締役62
佐藤智明常勤監査役6614,000
小川恒弘監査役701,000
赤塚孝江監査役56

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3291775418
社外取締役530306
監査役1999

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容461字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社8社で構成され、レッグウェア及びインナーウェア等の製造、仕入、販売を主とし、他に不動産販売、賃貸及び介護用品の仕入、販売、グループホームの運営及び太陽光発電による売電等を行っております。 当社グループの事業系統図は次のとおりであります。 (注)上記8社はすべて連結子会社であります。 提出会社及び関係会社のセグメントに係る位置付けは次のとおりであります。 セグメントの名称   主な事業内容   主な会社名 繊維事業   繊維製品の販売   アツギ㈱、㈱レナウンインクス、厚木(上海)時装貿易有限公司 繊維製品の製造、仕入   アツギ㈱、㈱レナウンインクス、アツギ東北㈱、煙台阿姿誼靴下有限公司、阿姿誼(上海)国際貿易有限公司、厚木(上海)時装貿易有限公司 物流業務の請負   神奈川スタッフ㈱、アツギ佐世保㈱ 不動産事業   不動産の販売、賃貸   アツギ㈱ その他   介護用品の仕入、販売 グループホームの運営 太陽光発電による売電   アツギケア㈱、アツギ㈱
経営方針・対処すべき課題890字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループは2026年3月期から2028年3月期までを実行期間とする中期経営計画『アツギグループ 中期経営計画 2025-2027』において、「顧客視点による価値の最大化」、「新たな発想による価値創造」、「圧倒的な競争力強化」、「人的資本経営による組織力の強化」、「資産の有効活用推進」の5つを基本方針とし、2028年3月期までに連結営業利益10億円を実現するための取り組みを進めてまいりました。あわせて、「肌と心がよろこぶ、今と未来へ。」をパーパスに、「肌心地から、感動を生み出す フィールウェアのアツギへ。」をビジョンとし、グループ一丸となってこれらを実現させるための取り組みを進めておりました。 しかしながら、当連結会計年度においては、収益面では原材料・エネルギー・人件費等のコスト上昇及び円安進行による調達コスト上昇の影響により、営業損益の黒字化には至りませんでした。これに加えて、繊維事業に係る一部の固定資産について減損損失を計上したこと等で親会社株主に帰属する当期純損失となり、掲げていた経営目標は未達となりました。 こうした状況を踏まえ、当社グループは一刻も早い業績回復と企業体質の強化を実現するべく、収益構造の再構築を行うとともに、顧客視点に立脚した高付加価値商品の拡大、市場における競争力の強化、人的資本経営の推進に取り組む所存でございますが、直近の世界情勢のめまぐるしい変化、国内景気の不安定さ、消費マインドの著しい変化等の不確実性を考慮した結果、中期経営計画につきまして、グループ全体の業績目標の設定、今後の事業展開や財務面への影響に関して抜本的な見直しや検討が必要であることから、中期経営計画を取り下げる判断をいたしました。新たな中期経営計画につきましては、現在、慎重に検討を行っており、内容が整い次第公表させていただきます。
事業等のリスク1,988字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に最大限の努力をする所存であります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)為替レートの変動リスク 当社グループは、生産拠点を海外シフトしており、外国通貨建ての取引があります。従って、当社グループの取引及び投資活動等に係る損益は、外国為替の変動により影響を受ける可能性があります。 また、当社グループは、ヘッジ取引により、為替変動によるリスクを低減しておりますが、予測を超えた為替変動が業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (2)海外事業 当社グループは、主に生産拠点を中国へ移管しておりますが、中国政府による規制、人材確保の困難さ、通貨切上げ等のリスクが存在します。 このようなリスクが顕在化することにより、中国での事業活動に支障を生じ、業績及び将来の計画に影響を与える可能性があります。 (3)原油価格の変動リスク 原油価格の乱高下に伴い、当社グループの主力商品である靴下の主要な原材料であるナイロン糸及び電力・重油等の購入価格の上昇により、業績及び将来の計画に影響を与える可能性があります。 (4)市況による影響 当社グループの中核である繊維事業は、市況により業績に大きな影響を受ける業種であります。市況リスクとしては、ファッション・トレンドの変化による需要の減少、天候不順による季節商品の売上減少、デフレによる低価格商品の増加、海外からの低価格商品の輸入増等により、業績及び将来の計画に影響を与える可能性があります。 (5)貸倒リスク 当社グループは、販売先の状況及び過去の貸倒実績発生率による見積りに基づいて貸倒引当金を計上しておりますが、販売先の財政状態の悪化、その他予期せざる理由により、貸倒引当金の積み増しを行う可能性があります。 (6)製造物責任・知的財産 当社グループの製品の欠陥に起因して、大規模な製品回収や損害賠償が発生し、保険による補填ができない事態が生じた場合や、知的財産に係わる紛争が生じ、当社グループに不利な判断がなされた場合、業績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 (7)災害や停電、感染症等による影響 当社グループの本社及び生産・物流拠点において災害、停電又はその他の操業を中断する事象が発生した場合、当社グループの事業及び経営成績に著しい影響を及ぼす可能性があります。また、感染症の影響が長期化した場合、減産や操業停止など、当社グループ全体の事業運営及び業績に影響が及ぶ可能性があります。 (8)固定資産の減損について 当社グループが保有する固定資産について、経営環境の著しい悪化により事業の収益性が低下して投資額の回収が見込めなくなった場合などには、固定資産の減損会計の適用による減損損失が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)重要事象等について 当社グループは、2018年まではインバウンド特需もあり営業利益を計上しておりましたが、その後の特需の激減、2020年からの新型コロナウイルス感染症の流行を境に働き方やオフィスにおける服装トレンドの変化が起こり、レッグウェア需要は減少傾向にあります。加えて円安の進行、原材料費の上昇、物流費の高止まり、人件費の継続的上昇等により製造原価が上昇しました。市場全般に物価の上昇傾向が定着するなかで、価格調整を実施しましたが、営業損益の黒字化となる水準までには至っていないことから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。 このような状況の下、当社グループでは販売面においては、ヘルスケア商品の拡大、メディカル用途への参入等の高付加価値商品の拡大及び海外事業の強化を図ります。原価面においては、中国自社工場において自動化推進のための設備投資を行っており、生産体制の効率化による原価の低減を図ります。加えて更なるコスト削減を目指してアセアンでの供給体制の強化等を図り、一刻も早い業績回復と企業体質の強化を進めてまいります。財務面においては当連結会計年度末での自己資本比率は80.2%と高い水準にありますが、政策保有株式等の資産の売却を進めることで、キャッシュ・フロー改善に向けた施策を講じてまいります。 以上の対応策の実行状況等を踏まえ、継続企業の前提に重要な不確実性が認められないと判断しております。
経営成績の分析 (MD&A)4,597字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、賃上げに伴う雇用・所得環境が改善している一方で米国の通商政策による影響や資源・エネルギー価格の高騰、金利・物価の上昇に伴い、依然として先行き不透明な状況で推移しております。 繊維業界においては、一部のインバウンド需要はあるものの、物価上昇の長期化等による消費者の生活防衛意識や節約志向の高まり等の影響から消費の縮小がみられ、引き続き厳しい状況が続いております。 当連結会計年度は、既存のストッキング・タイツの販売が伸び悩みましたが、OEM(相手先ブランド製造)等における販売が伸長いたしました。また、新たに開発した機能性を有する高付加価値商品を市場投入いたしましたが、当連結会計年度の売上高への寄与は限定的なものとなりました。さらに、Z世代向けの商品を拡販するなど新たな顧客層拡大へ向けた取り組みも進めております。しかしながら、利益面においては商品価格の一部見直しで改善を図ったものの、円安の進行による調達コストの上昇、原燃料価格や物流費の高止まり、人件費の上昇、中国自社工場における生産体制の見直しの遅れ等による製造コストの悪化等、厳しい状況で推移いたしました。これに加えて、繊維事業に係る一部の固定資産について、回収可能性が認められないと判断したことから、221百万円を減損損失として特別損失に計上いたしました。 これらの結果、当連結会計年度の売上高は21,469百万円(前年同期比1.9%減)、営業損失は1,019百万円(前年同期は930百万円の損失)、経常損失は912百万円(前年同期は233百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は1,137百万円(前年同期は376百万円の損失)となりました。 当社は、2025年9月24日に2028年3月期を最終年度とする中期経営計画を公表し、その業績目標の達成に向けて取り組んでまいりました。しかしながら、計画初年度である2026年3月期決算は、上記のとおり通期業績予想と大きな乖離が生じている状況であり、取り巻く環境が著しく変化する中では公表している中期経営計画の達成が困難であると判断し、これを取り下げるとともに、収益構造の改革を含む抜本的な見直しに着手することといたしました。新たな中期経営計画及び2027年3月期の業績予想につきましては、策定及び算定が可能となった段階で、速やかに開示いたします。 セグメントの経営成績は、次のとおりであります。 [繊維事業] レッグウェア分野は、円安を背景とする原材料高や物流費高騰等に対処するため、適正価格への見直しが進み、単価が上昇いたしましたが、販売数量の減少に伴い、同分野の売上高は11,060百万円(前年同期比4.8%減)となりました。 インナーウェア分野は、衣料専門店やEC販路、OEM(相手先ブランド製造)等における販売が好調で、既存販路における販売の減少を補ったこと等により、同分野の売上高は9,095百万円(前年同期比0.9%増)となりました。 これらの結果、当事業の売上高は20,156百万円(前年同期比2.3%減)、営業損失は1,495百万円(前年同期は1,378百万円の損失)となりました。 [不動産事業] 保有資産の有効活用を進めており、2024年10月より神奈川県海老名市に所有する土地の賃貸を開始しました。当連結会計年度は当該賃料収入が通期で寄与したことにより、当事業の売上高は697百万円(前年同期比9.1%増)、営業利益は538百万円(前年同期比10.9%増)となりました。 [その他] その他の事業につきましては、太陽光発電による売電は堅調に推移しましたが、発電設備のメンテナンス費用の発生等により営業利益が減少いたしました。認知症高齢者向け介護施設であるグループホーム及び介護用品の販売につきましては堅調に推移いたしました。これらの結果、当事業の売上高は615百万円(前年同期比0.1%減)、営業利益は75百万円(前年同期比8.3%減)となりました。 ②財政状態の状況 当連結会計年度末における総資産は39,902百万円となり、前連結会計年度末に比べ945百万円減少いたしました。これは主に、投資有価証券の増加651百万円、有形固定資産の増加603百万円、現金及び預金の減少1,772百万円、受取手形及び売掛金の減少461百万円等によるものであります。 負債の部は7,891百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,293百万円減少いたしました。これは主に、流動負債のその他の減少904百万円及び1年内返済予定の長期借入金の減少439百万円等によるものであります。 純資産の部は32,010百万円となり、前連結会計年度末に比べ348百万円増加いたしました。これは主に、その他の包括利益累計額の増加1,489百万円及び親会社株主に帰属する当期純損失1,137百万円の計上による利益剰余金の減少等によるものであります。 この結果、当連結会計年度末の自己資本比率は、前連結会計年度末の77.5%から80.2%となっております。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   対前年同期比(%) 繊維事業   7,659   113.6 合計   7,659   113.6 (注)1.セグメント間取引については、内部振替前の数値によっております。 2.金額は、製造原価によっております。 b.受注状況 当社グループ(当社及び連結子会社)は見込生産を行っているため、該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   対前年同期比(%) 繊維事業   20,156   97.7 不動産事業   697   109.1 その他   615   99.9 合計   21,469   98.1 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) ㈱しまむら   5,993   27.4   6,111   28.5 ④キャッシュ・フローの状況 科目   前連結会計年度 (百万円)   当連結会計年度 (百万円)   増減(百万円) 営業活動によるキャッシュ・フロー   415   △388   △803 投資活動によるキャッシュ・フロー   719   △1,176   △1,895 財務活動によるキャッシュ・フロー   53   △674   △727 現金及び現金同等物に係る換算差額   317   518   200 現金及び現金同等物の増減額   1,504   △1,721   △3,225 現金及び現金同等物の期末残高   5,354   3,633   △1,721 [営業活動によるキャッシュ・フロー] 営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の減少618百万円及び減価償却費582百万円等による増加、税金等調整前当期純損失1,083百万円及び仕入債務の減少354百万円等による減少により、388百万円の支出となりました。 [投資活動によるキャッシュ・フロー] 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出1,279百万円等により、1,176百万円の支出となりました。 [財務活動によるキャッシュ・フロー] 財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入れによる収入462百万円、短期借入金の返済による支出693百万円及び長期借入金の返済による支出439百万円等により674百万円の支出となりました。 この結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ1,721百万円減少し、3,633百万円となりました。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの経営成績等の詳細については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」をご参照ください。 当社グループの経営に影響を与える大きな要因の詳細については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等、3 事業等のリスク」をご参照ください。 当社グループにおける資金需要は、製品製造のための原材料費、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用並びに設備新設、維持改修等に係る投資であります。これらの資金需要につきましては、自己資金を基本としており、必要に応じて、金融機関からの借り入れによる調達を行っております。また、当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、資金調達に関し、低コストかつ安定的な資金の確保を基本に、財務状況や金融環境に応じ、最適と思われる調達手段を選択しております。 ③経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの掲げていた経営目標については、原材料・エネルギー・人件費等のコスト上昇及び円安進行による調達コスト上昇の影響により、掲げていた経営目標は未達となりました。 こうした状況を踏まえ、当社グループは一刻も早い業績回復と企業体質の強化を実現するべく、収益構造の再 構築を行うとともに、顧客視点に立脚した高付加価値商品の拡大、市場における競争力の強化、人的資本経営の 推進に取り組む所存です。 新中期経営計画につきましては、グループ全体の業績目標の設定、今後の事業展開や財務面への影響に関して抜本的な見直しや検討が必要であることから、公表を延期する判断をいたしました。現在、慎重に検討を行っており、内容が整い次第、速やかに公表させていただきます。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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