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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ウイルプラスホールディングス

WILLPLUS Holdings Corporation3538 · Standard · 小売業

欧州高級輸入車ディーラーグループ。フィアット、BMW、ボルボ、ポルシェなど複数ブランドを九州・全国で展開。中古車輸出も手掛ける。

概要

東京都港区に本社を置く自動車ディーラー・リース・整備の持株会社。スズキ車を中心とした新車・中古車販売、車検・点検整備、損害保険代理店を展開。2025年6月期の売上高は886億円と前年比85.6%増。M&Aによる成長戦略で、輸入車ディーラー事業と中古車輸出関連事業の2セグメントで構成される。

持株会社体制と6つのディーラー子会社

当社グループは持株会社である株式会社ウイルプラスホールディングスと8社の連結子会社で構成される。うち6社が輸入車ディーラー事業を営み、取扱ブランドごとにインポーターと正規ディーラー契約を結ぶ。主な子会社はウイルプラスチェッカーモータース(フィアット・アルファロメオ・アバルト・ジープ・プジョー・シトロエン・DS、20店舗)、ウイルプラスモトーレン(BMW・MINI、8店舗)、ウイルプラス帝欧オート(ボルボ、6店舗)、ウイルプラスオリオン(ボルボ、2店舗)、ウイルプラスアインス(ポルシェ、2店舗)、ウイルプラスエンハンス(RANGE ROVER・DEFENDER・DISCOVERY・JAGUAR・BYD・Hyundai、6店舗)。2025年1月には新たな事業会社を設立したが、当連結会計年度末時点では未稼働である。

輸入車ディーラー事業が売上の大半を占める

売上は輸入車ディーラー事業と中古車輸出関連事業の2セグメント。2025年6月期の輸入車ディーラー事業の内訳は、新車売上高25,196百万円、中古車売上高14,852百万円、車輌整備売上高8,201百万円、保険手数料収入439百万円。中古車輸出関連事業は主にマレーシア向けで、海外売上高13,074百万円、業販売上高21,072百万円を計上した。新車販売台数は前期比10.1%増加。一方、営業利益率は約2%と低く、販管費の増加が収益を圧迫している。

38の国と地域に生産拠点を広げた現地化

(注:この見出しは適切でない。別の内容を考える)→ 編集:国内の重点エリアへの集中出店戦略。当社グループは「エリア・ドミナント戦略」を採り、人口100万人規模の都市と40万人以上の地方中核都市に集中的に出店する。同一エリア内で人材の流動化や顧客情報共有を図る。店舗は関東、九州、東北などに分布し、福岡県には中古車専門店も設置。M&Aで取得した店舗も含め、グループ全体で44店舗(新車ショールーム)を展開する。

中古車輸出関連事業が新たな収益源に

2024年5月に株式会社ENGを子会社化し、中古車輸出関連事業を開始。日本国内で仕入れた中古車を主にマレーシアへ輸出する。2025年6月期の同事業の海外売上高は13,074百万円。ただし、2025年2月以降はマレーシア通貨高や供給過剰により需要が弱まり、想定を下回った。業販(オートオークション等への販売)も同時に行い、21,072百万円の売上を計上。事業環境の変動リスクを抱えつつ、グループ全体の売上拡大に貢献している。

業界の中での役割は輸入車正規ディーラー(小売・サービス)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
968億円
営業利益
14億円
営業利益率
1.4%
純利益
11億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01自動車販売(新車)主力

各インポーターと正規ディーラー契約を結び、フィアット、アルファロメオ、BMW、ボルボ、ポルシェ等の新車を販売。複数ブランドを扱い、全国に店舗を展開。

主な製品・サービス1
輸入新車
外国メーカーの新車を正規ルートで販売。

02自動車販売(中古車)準主力

各ブランドの認定中古車を中心に販売。下取り・買取・オークションで仕入れ。中古車専門店や海外輸出(マレーシア向け)も行う。

主な製品・サービス2
認定中古車
高年式・低走行の中古車で、メーカー保証付き。
中古車輸出
国内で仕入れた中古車をマレーシア等へ輸出。

03自動車アフターサービス準主力

販売した車両を中心に整備・修理・車検を提供。ショールームにサービス工場を併設。損害保険代理店として自賠責・任意保険も販売。

主な製品・サービス2
車両整備
整備・修理・車検サービス。
損害保険代理
自賠責保険・任意保険の販売。

製品と技術

マルチブランド戦略による17ブランドの取り扱い

当社グループはフィアット、アルファロメオ、アバルト、ジープ、プジョー、シトロエン、DSオートモビル、BMW、MINI、ボルボ、ポルシェ、RANGE ROVER、DEFENDER、DISCOVERY、JAGUAR、BYD、Hyundaiの17ブランドを取り扱う。新型モデル投入時期の異なる複数ブランドを抱えることで、販売量の平準化を図る「マルチブランド戦略」が基本方針。2025年6月にはHyundai店舗を仙台に新設し、ブランド数を拡大し続けている。

新車・中古車販売に加え整備・保険まで一貫サービス

各店舗では新車販売に加え、高年式低走行の認定中古車を中心とした中古車販売を展開。新車販売時の下取りや買取、オートオークションで仕入れた車両を販売する。ほとんどの店舗にはサービス工場が併設され、車検・点検整備を提供。さらに損害保険会社の代理店として自賠責保険や任意保険の販売も行う。これらのアフターサービスが継続的な顧客接点を生み、整備売上高8,201百万円、保険手数料439百万円を計上している。

脱炭素社会に向けたEV販売と充電インフラ整備

自動車業界の電動化に対応し、EV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)の販売比率を高める方針。各店舗に充電器・急速充電器を設置し、充電スポットとしての役割も果たす。BYDやHyundaiなどのEVブランドを新たに取り扱い、脱炭素化への貢献を目指す。店舗への再生可能エネルギー導入も進め、環境対応を経営課題の一つに位置付けている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

小売業の時価総額近傍。太字がウイルプラスホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
13030ハブ110億円17.8倍
29823マミーマートホールディングス110億円9.4倍
37134アップガレージグループ109億円13.9倍
43538ウイルプラスホールディングス106億円8.4倍
59950ハチバン106億円169.5倍
63353メディカル一光グループ106億円8.3倍
77514ヒマラヤ105億円
83083スターシーズ104億円136.3倍
93080ジェーソン104億円
103560ほぼ日102億円11.0倍
112798ワイズテーブルコーポレーション99億円48.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 1件

クライスラーディーラーとして創業した1997年

1997年1月、福岡県北九州市で株式会社さんふらわあシージェイを資本金50,000千円で創業。その後、株式会社福岡クライスラーに商号変更し、西日本地区で初のクライスラー正規ディーラーとして新車販売を開始した。同年中に東京都大田区と福岡県久留米市に店舗を開設。現社長の成瀬隆章が自己資金で全株式を取得し、グループの事業活動が本格化した。

M&Aでフォード・フィアットなど取扱ブランドを拡大

2000年代、事業拡大のためクインランド・カーズの子会社であった株式会社フォーピラーズの株式90%を第三者割当で取得。これにより米国フォード車のディーラー事業、インポーター事業、PDI事業、パーツ卸売事業を開始した。さらに、フィアット/アルファロメオ正規ディーラーのチェッカーモータース(4店舗)を完全子会社化。日本初のアバルト専門店「アバルト東京」を大田区に出店するなど、ブランドポートフォリオを多様化した。

持株会社体制に移行した2012年

2012年、株式移転により株式会社ウイルプラスホールディングスを東京都大田区上池台に設立。それまでのディーラー事業会社を完全子会社化し、グループ経営の統括機能を担う持株会社となった。この体制移行により、M&Aによる事業拡大と複数ブランドの効率的な管理が可能となり、後の急成長の基盤を築いた。

2024年から2025年の大型M&Aと新ブランド獲得

2023年12月に株式会社ネクステージから事業譲受。2024年5月には中古車輸出の株式会社ENGを子会社化し、中古車輸出関連事業に参入。同年7月にはStellantisジャパン販売(チェッカーモータースに商号変更)の全株式を取得し、プジョー・シトロエン・DSオートモビルの3ブランドを追加。同年12月にはオリオン自動車販売(ウイルプラスオリオン)を子会社化し、九州でのボルボ販売を強化。さらにHyundaiと基本合意し、2025年6月に宮城県仙台市に「Hyundai Citystore 仙台」を開業した。

売上高886億円に急拡大した2025年6月期

2024年7月から2025年6月の連結会計年度、売上高は886億14百万円(前期比85.6%増)と急拡大。営業利益は18億49百万円(同23.5%増)、親会社株主帰属当期純利益は14億43百万円(同28.8%増)。M&Aによる店舗数増加と中古車輸出事業の新規立ち上げが寄与した。ただし、一部店舗の収益低下により減損損失2億49百万円を計上。自己資本比率は20%以上40%未満、ROE15%以上を目標として掲げる。

年表1件を開く

1990年代

  • 1997年1月M&A福岡県北九州市にて株式会社さんふらわあシージェイを創業(資本金50,000千円)株式会社福岡クライスラーに商号変更、福岡市内に新社屋を構え、西日本地区で最初のクライスラーの正規ディーラーとして新車販売事業を展開 現当社代表取締役社長の成瀬隆章が、自己資金等により同社株式を全株取得し、当社グループとしての事業活動開始 東京都大田区に店舗を開設 福岡県久留米市に店舗を開設 事業拡大のためクインランド・カーズ株式会社の完全子会社である株式会社フォーピラーズの第三者割当により発行済株式の90%を取得、米国フォード車のディーラー事業、インポーター事業、PDI(納車前検査)事業、パーツ(自動車部品)卸売事業を開始 東京都大田区上池台に、株式移転により株式会社ウイルプラスホールディングスを設立 株式会社福岡クライスラー(3店舗)、株式会社フォーピラーズ(1店舗)を完全子会社化 フィアット/アルファ ロメオ正規ディーラーであるチェッカーモータース株式会社(4店舗)を株式取得により完全子会社化 日本最初の専門店としてアバルト東京を東京都大田区に出店 株式会社ウイルプラスモータース(のちに株式会社ダブリュ

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 自己資本比率20%以上40%未満
  • 株主資本利益率(ROE)15%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    マルチブランド戦略による販売平準化

    複数の輸入車ブランドを扱うことで、各ブランドの新型モデル投入サイクルの影響を相互に補完し、販売量を安定的に維持する。取扱ブランドの拡充も進める。

  2. 02

    エリア・ドミナント戦略による市場支配

    人口100万人規模の都市とその周辺、40万人以上の地方中核都市に集中的に出店し、同一商圏内で市場シェアを拡大する。人材の流動化や顧客情報共有による厚いフォローを実現。

  3. 03

    M&A戦略による事業拡大と再編対応

    新エリア進出、新ブランド獲得、既存ブランドのシェア拡大、新規事業機会獲得を目的にM&Aを推進。業界再編を機会と捉え、培ったノウハウを活用する。

  4. 04

    脱炭素化への貢献とグリーン化

    EV・PHVの販売比率向上、店舗への再生可能エネルギー導入や充電器設置を進め、脱炭素社会の実現に貢献する。

  5. 05

    既存店舗の収益力向上と人材活用

    無駄削減や資産回転率向上による効率化、グループ内の人員流動化で適正配置を図る。顧客接点強化によりストック型ビジネス(整備・保険)を拡充し、安定収入を確保する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で759人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は611万円で、9期前と比べて+54.4%平均年齢は40.6歳、平均勤続年数は6.2年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月326
2017年6月346
2018年6月374
2019年6月39639.03.9448
2020年6月41239.34.0487
2021年6月48740.74.6527
2022年6月48942.75.3523
2023年6月52141.95.2575
2024年6月61541.86.1660227
2025年6月61140.66.2759237

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
女性管理職比率25.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)61.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 8 / 海外 0、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
ジープ福岡 他19店舗 — 福岡県福岡市他2,634百万円
輸入車ディーラー事業
Willplus BMW八幡 他7店舗 — 福岡県北九州市他2,058百万円
輸入車ディーラー事業
ボルボ・カー福岡 他5店舗 — 福岡県福岡市他1,785百万円
輸入車ディーラー事業
ジャガー・ランドローバー三鷹 他5店舗 — 東京都三鷹市他1,094百万円
輸入車ディーラー事業
ポルシェ センター 仙台 他1店舗 — 宮城県仙台市他807百万円
輸入車ディーラー事業
ボルボ・カー鹿児島 他1店舗 — 鹿児島県鹿児島市他435百万円
輸入車ディーラー事業
川間事業所 他2拠点 — 千葉県野田市他170百万円
中古車輸出関連事業
本社 — 東京都港区44百万円
主な関係会社
  • 国内
    ウイルプラスチェッカーモータース株式会社(注)1、3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ウイルプラスモトーレン株式会社(注)1、3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ウイルプラス帝欧オート株式会社(注)1
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ウイルプラスオリオン 株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ウイルプラスアインス 株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ウイルプラスエンハンス 株式会社(注)1、3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ENG (注)1、3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    その他 1社
    - · 連結子会社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は968億円営業利益14億円前期と比べると増収減益で、売上が+9.3%、利益が-22.2%。

売上高
+9.3%
968億円
営業利益
-22.2%
14億円
純利益
-21.4%
11億円
営業利益率
1.4%
前期比 -0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高1,164億円968億円
営業利益23億円14億円
純利益13億円11億円
1株あたり配当¥53.67¥53.67

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は547億円、営業利益は6億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+15.2%、営業利益は−45.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q10554.84
2023年4Q1293
2024年1Q11432.62
2024年2Q11532.62
2024年3Q12143.33
2024年4Q12753.94
2025年2Q41171.77
2025年4Q475112.37
2026年2Q42181.97
2026年4Q54761.14

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年6月期からの15期で、売上は3億円から968億円へ322.7倍に増えた。直近期の営業利益率は1.4%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年6月300
2013年6月500
2014年6月17195
2015年6月19174
2016年6月21195
2017年6月236127
2018年6月258138
2019年6月299117
2020年6月351128
2021年6月4082315
2022年6月3972416
2023年6月4411913
2024年6月47715163.111
2025年6月88618192.014
2026年6月96814141.411

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高968億円のうち、営業利益として残るのは14億円1.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の1.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金98.6%954億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.4%14億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比2.2pt
1.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.3pt
1.1%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 12期分

2025年6月期は営業CFが−13億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは−18億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は82億円で、売上の1.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2014年6月4−75−310
2015年6月−1−23−310
2016年6月6−31314
2017年6月4−73−314
2018年6月−2−57−715
2019年6月1−1918−1814
2020年6月17−126525
2021年6月29−7−142234
2022年6月19−251755
2023年6月−23−414−2743
2024年6月25−3946−1475
2025年6月−13−526−1882

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年6月期の総資産は372億円。このうち返さなくてよい自己資本が122億円で、自己資本比率は29.0%(業種中央値47.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年6月117461.0
2013年6月73439.2
2014年6月70185225.7
2015年6月70234733.6
2016年6月79354444.5
2017年6月94415344.3
2018年6月113486542.4
2019年6月147549336.9
2020年6月1666110536.8
2021年6月170759544.4
2022年6月186889847.4
2023年6月2369713941.2
2024年6月32211121130.5
2025年6月37212225029.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
82億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
102億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
250億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り322社中8位あたり、逆に低いのは営業利益率322社中246位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.4%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
9.3%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.3%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,020で、1年前と比べて+5.5%過去52週の値幅のなかでは68%の位置にある。

¥1,020-1.0%1ヶ月+8.2%1年+5.5%時価総額106億円
過去52週の値幅
安値¥878高値¥1,088

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.4倍
PER (会社予想)7.4倍
PBR0.79倍
配当利回り5.26%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は前日比+6.41%の1029円と急騰し、1カ月では+9%と上昇基調です。52週高値1088円に接近しており、52週安値878円からは17%上昇しています。25日線947.48円や75日線921.72円を大きく上抜け、200日線969.86円も上回りました。RSIは80.65と過熱圏にあり、短期的な調整リスクがあります。出来高は急増しており、小売業の業績回復期待が背景です。ただし、過熱感が強いため注意が必要です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PERが5.7倍と業界平均の41.2倍を大幅に下回り、PBRも0.74倍と同業平均2.92倍を大きく割り込んでいる。配当利回り4.89%は平均1.44%を上回るが、利益成長が売上拡大に追いつかず営業利益率が低下傾向にあるため、割安だが収益力に課題がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.4倍39.6倍
PER (予想)7.4倍
PBR0.79倍2.44倍
ROE14.0%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

M&Aによる急成長と低収益性のトレードオフが焦点。強気派は売上高倍増に伴い規模の経済が働き利益率が改善すると期待し、PER5.7倍・PBR0.74倍の割安感を評価。弱気派は買収企業の統合リスクや営業利益率2%の低さ、自動車販売の需要変動リスクを警戒する。

プラスに働く材料7
  • M&Aによる急成長

    2025年6月期売上高886億円、前年比86%増

  • 割安なバリュエーション

    PER5.7倍、PBR0.7倍と低迷水準

  • 高配当利回り

    4.9%の配当利回りは株主還元姿勢が強い

  • FY25/6期売上高倍増の886億円2025年6月期影響

    売上高が477億円から886億円へ急拡大、M&A効果寄与

  • 純利益27%増の14億円2025年6月期影響

    純利益が11億円から14億円へ3億円増加、EPS成長

  • 配当利回り4.89%の安定配当継続影響

    高配当利回り4.89%、株主還元姿勢が投資家を惹きつける

  • PER5.7倍の割安感通年影響

    PER5.7倍は小売業平均対比で割安、バリュエーション妙味

マイナスに働く材料7
  • 低収益性

    営業利益率2%と薄利、コスト増で利益圧迫リスク

  • M&A統合リスク

    急拡大した事業のシナジー発揮に時間がかかる

  • 自動車需要変動

    景気変動や軽自動車税制変更が販売に影響

  • 営業利益率低下(3.14→2.03%)2025年6月期影響

    売上拡大に伴い営業利益率が1.11pt低下、収益性懸念

  • 将来成長の不透明感(予想PER未開示)不定影響

    フォワードPERが開示されず、市場の業績見通しが不透明

  • 売上高急拡大の反動リスク2026年6月期影響

    FY25/6期の成長はM&A依存、次期以降の成長鈍化懸念

  • 外国人保有率6.3%と低水準継続影響

    外国人保有率6.3%、需給に厚みがなく外部環境変化に脆弱

次の決算で確かめる点
新車販売台数
ディーラー業績の根幹
営業利益率
M&A効果で利益率改善が見られるか
買収によるのれん代
過大なのれんが減損リスクを生む

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり53.67で、前期から+3.6%いまの株価に対する利回りは5.26%。増配か配当維持が8年続いている。

年間配当
¥53.67
1株あたり
配当利回り
5.26%
いまの株価に対して
配当性向
9.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
8年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年6月12107.1
2018年6月1310.0117.3
2019年6月144.586.2
2020年6月141.461.4
2021年6月2255.5114.1
2022年6月3560.3122.3
2023年6月4118.0165.0
2024年6月445.7271.7
2025年6月453.69.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥53.67

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ4,914人。区分でいちばん多いのは個人・その他54.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.4%を占め、残る62.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他57.359.257.447.151.754.9
事業法人21.421.521.929.429.027.5
自己株式3.23.23.23.19.810.2
金融機関17.915.415.317.813.410.0
外国法人1.91.73.33.14.26.3
証券会社1.52.22.12.61.71.4
外国人個人0.00.00.00.10.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01成瀬 隆章21.20
02株式会社ICS7.20
03株式会社ETH7.20
04株式会社MMZ7.20
05株式会社ゼロ5.01
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.60
07齊田 勇3.29
08日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)2.77
09NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN(CASHPB)常任代理人野村證券株式会社2.49
10内藤 征吾1.99

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-05-29
    成瀬 隆章
    新規の大量保有報告
    21.31%
  • 2026-05-29
    成瀬 隆章
    変更報告
    21.31%
    +0.09pt
  • 2026-05-26
    成瀬 隆章
    新規の大量保有報告
    21.31%
    +0.09pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+2057%、1株純資産は14期で+310%。直近期のROEは14.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年6月−6290
2013年6月3832.4
2014年6月7125332.6
2015年6月5730720.2
2016年6月6138216.85.675.4
2017年6月8144919.411.8107.1
2018年6月8851618.213.0117.3
2019年6月7858014.310.686.2
2020年6月8564513.97.861.4
2021年6月16179122.56.6114.1
2022年6月16392319.05.5122.3
2023年6月1351,00514.09.0165.0
2024年6月1161,07811.59.8271.7
2025年6月1581,18714.06.29.6
2026年6月122

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/6期の役員報酬は総額171百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
成瀬隆章代表取締役社長562,207,280
齊田勇取締役54342,640
宇田川宙取締役5131,700
依田卓弥取締役68
廣田聡取締役(監査等委員)49
上田研一取締役(監査等委員)60
鈴木かおり取締役(監査等委員)46
植野和宏取締役(監査等委員)49
鈴木智也取締役(監査等委員)49

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4147715439
社外取締役517173

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,888字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、連結子会社8社と持株会社である当社により構成されております。このうち連結子会社6社はそれぞれが取扱うブランドごとにインポーター(注1)との正規ディーラー契約(注1)を締結し、新車(注2)、中古車(注3)の販売及び車輌整備並びに損害保険の代理店業等の事業活動を行っております。また、2024年5月に子会社化した株式会社ENGでは主に中古車輸出関連事業を行っております。なお、連結子会社8社のうち1社は輸入車ディーラー事業を行う事業会社として2025年1月に新設いたしましたが、当連結会計年度末においては事業活動を開始しておりません。当社は、これら連結子会社の株式を所有し、グループ各社の経営管理及びそれに付随する業務を行うとともに、各社の経営状況を把握した上でのグループとしての事業戦略の策定を行っております。また、グループ全体としてのリスク管理やコンプライアンスの強化に努めております。 当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。 なお、当社は有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 [品目] ① 新車 各連結子会社が正規ディーラーとして、各インポーターから仕入れた新車を販売しております。 ② 中古車 各連結子会社にて、各ブランドの高年式低走行の認定中古車を中心に販売しております。商品の仕入は、新車販売時の下取、買取、オートオークション(注4)により行っております。 ウイルプラスチェッカーモータース株式会社が当社グループ取り扱いブランドの認定中古車を取扱う中古車専門の店舗を福岡県に出店しております。 また、株式会社ENGは日本国内で仕入れた中古車を主にマレーシアに輸出しております。 ③ 業販(注5) 下取した他社ブランドの中古車をオートオークションで販売しております。また、他社ディーラーからの依頼を受け、当社グループ内で保有している新車・中古車を販売することもあります。 ④ 車輌整備 販売した車輌を中心に整備、修理や車検を主なサービスとしております。一部店舗を除き、ショールームと併設してサービス工場を設置しております。 ⑤ その他 主として、損害保険会社の代理店として自賠責保険や任意保険等の販売等であります。 (注) 1.外国自動車メーカーからの輸入代理権を基に、日本国内で輸入車を取り扱う業者(=インポーター)と正規販売代理店契約を締結している自動車ディーラーのこと。 2.メーカーで生産された後に、初めてナンバー登録されて販売される車輌、あるいは未登録の状態の車輌のこと。 3.ナンバー登録された車輌や消費者の購入等によって使用された後、再び販売される車輌のこと。 4.中古車業者が参加して取引する中古車卸売市場のこと。会場に車輌を集めて行う現車オークションやインターネットを利用したオークション等の形態がある。 5.一般顧客に販売せず、オートオークション業者や他社ディーラーに販売する車輌及びその販売形態のこと。 [事業系統図] (注) 1.-----内が当社グループに該当します。 2.連結子会社と取扱ブランドの関連性は下表のとおりであります。 会社名   取扱ブランド   店舗数 ウイルプラスチェッカーモータース株式会社   フィアット・アルファ ロメオ・アバルト・ジーププジョー・シトロエン・DSオートモビル   20 ウイルプラスモトーレン株式会社   BMW・MINI   8 ウイルプラス帝欧オート株式会社   ボルボ   6 ウイルプラスオリオン株式会社   ボルボ   2 ウイルプラスアインス株式会社   ポルシェ   2 ウイルプラスエンハンス株式会社   RANGE ROVER,DEFENDER,DISCOVERY,JAGUAR・BYD・Hyundai   6 (注) 1.上記の店舗数は、新車ショールームの店舗数であり、中古車のみを販売する店舗は含まれておりません。 なお、同一店舗内で複数ブランドを取扱っているフィアット・アバルトは2ブランドで1店舗、RANGE ROVER,DEFENDER,DISCOVERY,JAGUARにつきましては、4ブランドで1店舗としております。
経営方針・対処すべき課題4,041字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の基本方針 当社グループは、「輸入車のある生活を提案し、より多くの皆様と豊かさ・楽しさ・喜びを分かち合い、関わるすべての人々を温かい笑顔に変えていく挑戦を続ける。」という経営理念の下、社会の公器として地域社会、株主、そして従業員など、すべてのステークホルダーにとって価値ある企業となることを目指しております。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、事業規模の拡大、収益力の強化、投資効率の向上を重要な経営課題としており、これらを実現するため、自己資本比率、株主資本利益率(ROE)を重要な経営指標と位置付けております。 自己資本比率は20%以上40%未満、投資効率の向上のため株主資本利益率15%以上を維持することを目標値としております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは「より多くの皆さまに輸入車のある楽しさ、豊かさ、喜び」を提供し続けるナンバーワン、オンリーワンの企業グループを目指すとともに、輸入車販売関連事業を通じ、より多くのお客様へ「輸入車と共にある未来(=WILL)」にプラス(=PLUS)して「関わるすべての皆さまに喜びを」分かち合うことができるよう、成長し続ける企業グループでありたいと考えております。また、これと同時に脱炭素化社会実現に貢献し、社会的責任を果たす輸入車ディーラーのリーディングカンパニーとなるべく企業価値向上と社会的価値向上の両立を実現するよう努めてまいります。当社グループが成長し続けるための中長期的な戦略はつぎのとおりであります。 ① マルチブランド戦略 それぞれのブランドにおける車輌の新型モデルの投入時期は、インポーターの開発力や方針によって決定されます。ブランドによってその投入時期は様々でありますが、新型モデルが投入された直後は販売量が急速に拡大し、その後はゆるやかな曲線を描いて下降していくのが一般的な販売サイクルであります。 当社グループでは、このような新型モデル投入による販売サイクルに影響されない安定的な経営を実現するために、「マルチブランド戦略」を販売の基本戦略としております。これは、複数ブランドを取り扱うことにより、それぞれのブランドの新型モデル投入による販売サイクルの影響を他ブランドの販売量で補完し、販売量の平準化を図るものであります。今後も販売量の安定化を図るとともに、それぞれのブランドにおける販売シェアの拡大を目指し、取扱いブランドの更なる拡充を図ってまいります。 ② エリア・ドミナント戦略 当社グループでは一定の地域に集中的に出店し、その地域でより支配的な地位を獲得する「エリア・ドミナント戦略」を新規出店時の基本戦略としております。同一エリア内に店舗を集中させることは、当社グループ内の人材の流動化が容易になり、好調なブランドの店舗に人材を集中させることも可能になります。また、グループ内で同一エリア内のお客様の情報を共有することで、お客様へのフォローを手厚くすることができます。出店にあたっては、人口100万人規模の都市とその周辺都市、40万人以上の地方の中核都市を特定地域とし、その特定地域に集中的な出店を進め、同一商圏にて集客を図ることによる市場シェアの向上を図ってまいります。 ③ M&A戦略 当社グループでは、新たな販売エリアへの進出、新たなブランドの獲得、そして店舗数増加による既存ブランドのシェアを拡大すること、更には新規事業の機会獲得を目的とし、M&Aを成長戦略のひとつに掲げております。自動車販売市場は縮小化し、輸入車ブランドメーカーが正規ディーラーに求めるCO₂削減取り組みは加速していくことが予想されており、これに伴った販売会社の業界再編が進むと考えられます。当社グループではこれを機会と捉え、これまでに培ったM&Aのノウハウと当社グループで展開している脱炭素社会実現に向けた取り組みを活かし、積極的かつ慎重にM&A戦略を進めてまいります。 (4) 優先的に対処すべき課題 輸入車販売業界においては、若年齢層の減少及び都市部での自動車離れ、車輌保有期間の長期化等の構造的な要因等により、マーケットの縮小は不可避と考えられます。また、その一方で、自動車業界におきましては脱炭素化社会に向けた電動化、自動運転、コネクティッド等の技術革新を軸とした大変革期を迎えております。更に、感染症の影響や深刻化する国際情勢等により、様々な面での価値観の変化が起き、先行きが見通せない状況の中で、当社グループがこうした環境変化に対応しながら持続的に成長していくための重要課題は以下のとおりです。 ① 自動車産業の脱炭素化への貢献 当社グループはEV、PHVなどの低炭素自動車の販売比率を高めるとともに、店舗の再生エネルギー導入など、店舗のグリーン化を加速します。更に、各店舗に充電器・急速充電器の設置を進め、店舗エリアにおける充電スポットの役割も果たしてまいります。 ② 既存店舗の収益力向上 当社グループはM&Aを成長戦略の柱のひとつとしておりますが、株式取得や事業譲受のための投資は、投資対象の店舗や事業の収益による回収が終わるまでは、先行投資の位置づけとなります。これらの投資対象が投資回収の過程にある間も、当社グループが継続して成長するためには、既存店舗における収益力を向上させる必要があります。そこで、当社グループでは、無駄の削減に努めるとともに商品等の資産回転率を高め、経営資源を最大限に活用してまいります。また、グループ内での人員の流動化を通じ、適正な人員配置を行うことにより、経営資源のひとつでもある「人材」を有効に活用してまいります。 更に、車輌販売後のサポートを充実させ、お客様に喜んでいただけるサービスの提供を続けることにより、お客様との接点を強化するよう努めてまいります。これにより、継続的にお取引頂くお客様を拡大し、車輌整備や保険代理店業等のストック型ビジネスの強化拡充に繋げていくことで、安定収入を確保し、経営基盤を更に強化してまいります。 なお、それぞれの店舗業績については引き続き定期的、継続的に評価・分析を行い、戦略的出店・撤退・統合等を判断し、更なる経営の合理化を図ってまいります。 ③ 店舗設備等への投資の適正化 当社グループでは店舗不動産は賃貸を出店の基本方針としておりますが、当社グループ出店基準及びブランドのCI基準に見合う物件が確保できない場合、自社にて店舗建築あるいは店舗改装を行います。業容の拡大に伴い、投資対象となる店舗数の増加や、投資の頻度が高まってまいりますので、出店・店舗改築の際の当社投資採算基準に則り、より厳しい目で投資の可否を判断するとともに、投資回収期間の短縮に努めてまいります。 ④ コーポレート・ガバナンスの強化 当社は、経営の透明性を一層向上させるとともに意思決定のさらなる迅速化を可能とすることを目的として、監査等委員会設置会社に移行いたしました。今後も、経営環境の変化に迅速に対応できる経営体制・業務執行体制と株主重視の公正な経営システムを構築するなど、コーポレート・ガバナンスの強化を進めてまいります。 ⑤ 人材の確保と育成・定着率向上 当社グループの店舗数は着実に増加しており、継続して成長を続けるためには事業規模に応じた人員の確保が必要であります。また、自動車業界における大変革期の中、これまでの価値観に捉われず、変化に柔軟に対応できる人材が必要であると考えており、社内外の研修やOJT、従業員のキャリア形成支援を通じて一人ひとりの従業員が業務の見直しや改善提案ができるよう育成してまいります。更に、従業員の定着率を向上することで、採用コストの削減、合理的・効率的な経営にも繋げてまいります。 ⑥ 従業員の働きやすい環境の提供 少子高齢化により、労働人口が減少していく中、優秀な人材の確保がより難しくなると考えられております。 当社グループにおきましては、従業員の一人ひとりがそれぞれの持つ能力を十分に発揮できるように、「働きやすい環境」の提供と、「働き甲斐のある職場づくり」を目指してまいります。 その取り組みのひとつとして、役職定年の廃止、従業員の定年の引き上げにより、これまで以上に経験豊富な社員の知見を活かしております。また、確定拠出年金制度、ESOP制度、社員持株会奨励金の引上げ、ストックオプションの付与等により従業員の資産形成をサポートするとともに、働き方の多様性を確保することによって、人材の定着化を図っております。なお、当社グループでは1年に2度人事評価を実施しており、パフォーマンス次第で半期ごとに昇給・昇格が可能な制度となっております。今後も、従業員がより活き活きと働ける職場環境づくりに取り組んでまいります。 ⑦ 財務体質の強化 当社グループはM&Aを成長戦略の柱のひとつとして掲げており、創業以来12件のM&Aを実施し、取扱いブランドの拡充や販売エリアの拡大による業容の拡大を図ってまいりました。各投資対象は投資額を回収するまでは先行投資という位置づけになるため、M&A実施後は一時的に自己資本比率、自己資本利益率が低下する傾向にあります。また、M&Aの規模次第では、銀行借入等による資金調達が必要になることもあります。 これら投資対象の店舗の収益力向上を図ることにより早期投資回収を目指すとともに、グループ全体の商品回転率を高め、資本効率のよい経営を目指してまいります。また、投資は前連結会計年度の営業キャッシュ・フローの範囲内で行うという原則に則り、投資の可否を厳しく判断してまいります。
事業等のリスク4,033字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる事項、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項についても投資者の判断に重要な影響を及ぼすと考えられる事項を、以下に記載しております。なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等に与える影響の内容については、予測することが困難であるため、記載しておりません。 なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1) 輸入車ディーラー事業における商品仕入れについて 当社の連結子会社は、それぞれの取扱いブランドのインポーターであるStellantisジャパン株式会社、ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社、ビー・エム・ダブリュー株式会社、ボルボ・カー・ジャパン株式会社、ポルシェ・ジャパン株式会社、BYD Auto JAPAN株式会社との間で正規ディーラー契約を締結しております。 インポーターより新車を長期安定的に仕入れ、当社グループの主力商品として販売しておりますが、ニューモデルの発売、モデルチェンジ等は、インポーターの政策により決定されます。インポーターの政策によっては当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があり、メーカーによる重大な不正等の原因により生産停止が起こった場合や、ブランドイメージが著しく損なわれた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、商品仕入れは円建て取引のため、為替の変動が仕入価格に直接影響を与えるものではありませんが、円安が長期化した場合には仕入価格に影響を与える可能性があります。 当社グループは、複数ブランドを扱うことにより、1ブランドの動向に左右されにくい経営体制を構築しておりますが、今後も取扱いブランドの拡充に努めてまいります。 (2) 中古車輸出関連事業について 当社の連結子会社である株式会社ENGは日本国内で仕入れた中古車を主にマレーシアに輸出する事業を行っております。中古車輸出関連事業におきましては、為替レートの変動、輸出対象国の法的規制の変化、海上輸送に係る船舶確保の状況、輸送中の事故等予測困難な要因による損失が発生した場合には、当社グループ全体の業績に影響を与える可能性があります。 当社グループの輸入車ディーラー事業においては、為替レートの変動による直接的な影響はないものの、円安が長期化した場合には仕入価格に影響を与える可能性がある一方で、中古車輸出関連事業では円安が継続した場合には輸出先現地通貨ベースで価格競争力が増すことで販売台数が増加することが見込まれます。当社グループ全体としての為替レートの平準化を図るとともに、両事業の事業規模の最適なバランスを見極め、グループ全体としての利益率向上を図ってまいります。 (3) M&Aについて 当社グループは、成長戦略のひとつにM&Aを掲げており、企業買収や事業譲受等のM&Aを実施しております。M&A実施後に事業が計画どおりに進捗しない場合には、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 M&Aの実施にあたっては、対象案件について各種デューデリジェンスを綿密に行い、経営執行会や取締役会にて十分な検討をしており、M&A実施後のPMIにおいても、適切な体制の構築やモニタリングを行うなど、リスクの抑制に努めております。 また、M&Aにて取得した店舗や事業については、投資時の利益計画の達成状況を取締役会にて定期的に検証しております。 (4)減損会計の適用について 当社グループは、店舗設備等の固定資産を保有しておりますが、これらの時価が著しく下落した場合や、店舗業績の収益性が悪化し改善が見込めないと判断した場合には、固定資産の減損損失を計上する可能性があります。 また、株式取得等によるM&Aを行った後に、計画どおりの利益を確保できず、買収額やのれんとして出資した投資額の回収が困難と判断した場合には、当該のれんや株式の減損損失を認識する場合があります。これら減損損失を計上した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、半期ごとに全店舗業績について取締役会にて検証しており、前年実績又は利益計画と著しく乖離がある店舗については戦略的撤退を含む対応策を検討しております。 (5) 有利子負債依存度について 当社グループは営業キャッシュ・フローの範囲内での投資を基本原則としておりますが、事業譲受等の戦略的投資はその対象の規模や件数によっては銀行借入による資金調達をしてまいりました。 業容の拡大に伴い、運転資金需要が大きくなっていることや、大規模なM&Aの実施等により、銀行借入等による資金調達が必要になる可能性があります。金利の上昇による金利負担の増加、あるいは当社グループの信用力の低下等により資金調達が困難になる可能性があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社は、銀行借入については可能な限りの好条件にて調達するよう努めており、またこれら戦略的投資対象の店舗については早期に投資回収するよう収益力向上を図っております。また、毎月、担当取締役が今後の予定を含む財政状況についての検証を行っており、より効率的な資金調達について検討をしております。 (6) 自動車販売市場に関するリスクについて 自動車販売市場は、景気動向や消費動向等の経済状況に大きく影響を受けます。また、人口減少や車輌保有期間の長期化、都市部における車輌の非保有化等により、市場の縮小化が進むことが予想されます。これに伴い、販売会社の業界再編が激化する可能性があり、市場環境の変化により当社グループの事業展開が計画どおり遂行できなくなった場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、成長戦略の柱のひとつに掲げているM&A等により業界再編に対して柔軟に対応するとともに、子会社化した株式会社ENGを介し中古車輸出関連事業による市場の拡大を目指してまいります。 (7) 法的規制について 当社グループは事業展開していく上で、自動車リサイクル法、古物営業法、道路運送車両法、保険業法や自動車公正競争規約やその他販売、車輌整備に関する様々な各種法令の規制を受けております。これらの法規制が遵守されなかった場合、又は、事業に重大な影響を及ぼすような法的規制等の制定や改廃が行われた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、内部監査室が全部門に対する内部監査を実施しており、その際に法規制等の遵守状況を確認しており、法規制等を遵守するよう努めております。 (8) 個人情報の取り扱いと情報セキュリティについて 当社グループは、販売先の多くが一般消費者であることから、様々な個人情報を数多く取得します。また、社内では様々な情報システムを使用しており、システム障害や個人情報漏えい等の問題が発生する可能性があります。 これら不測の事態が発生した場合、社会的信用の低下や業務遂行に影響が出ることにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、個人情報取扱規程並びに情報セキュリティポリシーに基づき、個人情報を厳重に保管、管理するとともに、システム管理体制の構築とセキュリティ対策を行っております。また、定期的に実施している内部監査で、これらの運用状況を確認することにより、情報管理体制の更なる強化に努めております。 (9) 気候変動、自然災害及び感染症等の流行について 地震、洪水、台風等の大規模な自然災害により当社グループの店舗が被災した場合、営業活動の継続が困難になる可能性があります。特に出店エリアが集中している関東地区において大規模な地震等が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、各メーカーの生産拠点において大規模な自然災害や紛争等が発生した場合は、インポーターからの新車の供給が遅れる可能性があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。更に感染症等の流行により人や商品等の移動が制約された場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、こうした災害等に対して「リスクマネジメント規程」に基づき、緊急時には危機対策本部を立ち上げ迅速に対応しており、「リスクマネジメント・コンプライアンス委員会」を設置し、企業価値の損失を最小限に抑制する体制を整備しております。これまで以上にリスク管理を徹底し、事業継続力を強化してまいります。 (10) 風評について 自動車販売業界に対する風評がマスコミ報道やSNS、インターネット掲示板等を通じて流布した場合は、その内容が正確か否かを問わず、企業イメージが低下し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、風評被害の恐れのある情報を監視するとともに、リスクが認識された場合に迅速な対応を行う体制を構築することで、リスクの低減に努めております。 (11) 人材の確保について 当社グループは企業理念に基づき、人材の確保・育成に努めていますが、100年に1度の変革期において、人材獲得競争の一層の激化、人材の流出防止によるコスト上昇のリスクがあります。 当社グループでは人的資本経営を推進しており、従業員が働きやすい・働き甲斐のある職場環境の整備を進めております。このような施策により、人材の定着化を図ることにより生産性を向上させ、より効率的な経営へ繋げてまいります。
経営成績の分析 (MD&A)8,502字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (業績等の概要) 2023年12月28日に行われた株式会社ネクステージからの事業譲受及び2024年5月13日(みなし取得日 2024年6月30日)に行われた株式会社ENGとの企業結合について、前連結会計年度において暫定的な会計処理を行っておりましたが、当連結会計年度に確定したため、前連結会計年度との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いております。 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2024年7月1日~2025年6月30日)における我が国経済は、インバウンド需要や雇用環境の改善がみられるなど緩やかな回復基調で推移したものの、物価上昇による実質賃金の低下や、米国の関税政策の動向や中東情勢など依然として先行き不透明な状態で推移いたしました。 自動車業界におきましては、半導体不足や物流の混乱による新車供給が改善され、当連結会計年度における国内の新車(乗用車)登録台数は2,614,537台(前期比3.9%増加)(注1)となりました。 外国メーカーの新車(乗用車)の登録台数は233,684台(前期比1.8%減少)(注2)、日本国内における輸入車販売シェアも8.9%(前期9.4%)(注2)といずれも前期を下回り、輸入車販売の事業環境は未だ厳しい状況が続いております。 (注1)出典:日本自動車販売協会連合会HP 統計データ (注2)出典:日本自動車輸入組合HP 統計情報輸入車登録台数 このような経営環境の下、前連結会計年度に中古車輸出関連事業を展開する株式会社ENGを連結子会社化したことに伴い、当期首より当社グループとしては初めての取組となる中古車輸出関連事業を開始いたしました。 また、2024年7月1日付にてStellantisジャパン販売株式会社の全株式を取得し(同日付にて「チェッカーモータース株式会社」に商号変更)、連結子会社化するとともに新たにプジョー・シトロエン・DSオートモビルの3ブランドの取扱いを開始いたしました。なお、当社連結子会社ウイルプラスチェッカーモータース株式会社が2024年9月30日付にて同社株式を吸収合併いたしました。 加えて、2024年12月3日付にてオリオン自動車販売株式会社の全株式を取得し(同日付にて「ウイルプラスオリオン株式会社」に商号変更)連結子会社化し、九州エリアにおけるボルボブランドのシェア拡大を図りました。また、2024年12月にはHyundai Mobility Japan株式会社との間で基本合意契約を締結し、当社グループの17つ目の取扱いブランドとなるHyundaiブランドの店舗「Hyundai Citystore 仙台」(宮城県仙台市泉区)を2025年6月に新規オープンし、事業を開始いたしました。 当連結会計年度の売上高は、中古車輸出関連事業、新規取扱いブランドのプジョー・シトロエン・DSオートモビル、ボルボブランドの店舗数増加等が売上高に寄与し、連結売上高は88,614百万円(前期比85.6%増加)となりました。 売上総利益は、売上高増加に伴う増加により12,432百万円(前期比32.8%増加)となりました。 販売費及び一般管理費につきましては、第1四半期連結会計期間に発生した特別調査関連費用等の一過性の費用に加え、業容の拡大に伴う人件費、販売費、店舗運営費用や店舗設備関連費用の増加により前期比34.5%増加の10,582百万円となったものの、売上高増加に伴う売上総利益がこれらを吸収し、営業利益は前期比23.5%増加の1,849百万円となりました。 これらの結果、経常利益は1,897百万円(前期比21.5%増加)、株式取得による負ののれん発生益308百万円の計上があった一方で、輸入車ディーラー事業の一部店舗について店舗収益の低下等により固定資産の減損損失249百万円を計上したことから、親会社株主に帰属する当期純利益は1,443百万円(前期比28.8%増加)となりました。 当社グループの報告セグメントは従来「輸入車販売関連事業」の単一セグメントとしておりましたが、2024年5月に株式会社ENGの株式を取得し連結の範囲に含め、第1四半期連結会計期間より、同社の損益計算書を連結したことに伴い「中古車輸出関連事業」を報告セグメントとするとともに、従来の「輸入車販売関連事業」の名称を「輸入車ディーラー事業」に変更いたしました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、前連結会計年度との比較・分析は変更後の区分に基づいて記載しております。 (輸入車ディーラー事業) 輸入車ディーラー事業におきましては、マルチブランド戦略及びM&A戦略が売上高に寄与いたしました。 新車販売につきましては、店舗数の増加に加え、ニューモデルや人気車種の需要が強いブランドを中心に販売が堅調に推移し、前期に集中的に納車が進んだブランドやニューモデル効果が薄れたブランドにおける減少をカバーし、新車販売台数は前期比10.1%増加、新車売上高は前期比7.9%増加の25,196百万円となりました。 中古車販売は、新車販売が減少したブランドを中心に中古車販売に注力し、前期比10.3%増加の14,852百万円となりました。車輌売上高合計では前期比11.0%増加の45,270百万円となりました。 車輌整備や損害保険代理店事業については、M&A戦略の成果による店舗数の増加及び継続してお取引頂くお客様の増加等により堅調に推移し、車輌整備は8,201百万円(前期比29.0%増加)、保険手数料収入は439百万円(前期比22.4%増加)と、いずれも前期を2割以上上回り、セグメント利益は2,515百万円となりました。 (中古車輸出関連事業) 主な輸出先国であるマレーシアの国内経済は、米国の貿易政策による影響への懸念によりその成長率にわずかな鈍化が見られるものの、堅調な内需が下支えとなり拡大は続いており、輸入車への需要は引き続き継続しております。 当連結会計年度の上半期におきましては、現地の中古車に対する旺盛な需要と継続する円安傾向が追い風となり、当社の輸出台数も好調に推移いたしました。年間で最も輸出台数が伸びる1月に入り順調な滑り出しを見せたものの、2025年2月頃より当社が中心的に輸出している車種の中古車市場への供給量が急増したことに加え、これまで継続して円安基調であったマレーシア通貨が円高基調に推移し、現地輸入業者からの需要が弱いものとなったため、海外売上高は想定を下回り、13,074百万円となりました。 業販につきましては、商品回転率を重視しながら、販売を強化したことにより、業販売上高は21,072百万円となりました。 繁忙期に備え海外輸出用の車種を中心に商品仕入れを強化するとともに、日本国内における中古車市場も堅調に推移するという想定で商品仕入れを推進しておりましたが、上述のとおり国内供給量増加による市況の軟化を発端に、マレーシアにおける需要も鈍化していきました。海外、国内ともに市況が弱いなか、商品回転率を重視し、販売を進めたことにより、利益率は低下いたしました。 一方で、株式会社ENGが当社の連結子会社となったことに伴い、同社管理部門の機能の当社への移管や、拠点・事務所の整理や統合を実施し、効率化を図った結果、販管費率は低下し、セグメント利益は433百万円となりました。 当社グループの中長期戦略の重点取組みである「店舗の再生エネルギー導入」を継続して推進してまいりました。当連結会計年度末時点では当社グループの44店舗中、再生エネルギー導入店舗は22店舗となっております。 また、低炭素車販売の推進、社用車の低炭素車の比率を高める取組みも継続し、当連結会計年度の新車販売に占める低炭素車の割合は14.8%、当連結会計年度末時点におけるグループ全体の社用車のうち低炭素車の占める割合は25.0%となりました。 なお、当連結会計年度に新たに24台のEV充電器を設置し、当連結会計年度末時点のEV充電器設置台数は急速充電器31台を含む99台となりました。 当連結会計年度における資産合計は、主にStellantisジャパン販売株式会社(同日付にて「チェッカーモータース株式会社」に商号変更)を新規連結したことにより流動資産が増加及び株式譲受に伴う店舗設備等の有形固定資産が増加したことにより前期比5,079百万円増加の37,231百万円となりました。 買掛金及び短期借入金の増加により負債合計は前連結会計年度末に比べ3,948百万円増加し、25,026百万円となりました。 純資産は前連結会計年度末に比べ1,131百万円増加の12,204百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より730百万円(前期比9.7%)増加し、8,234百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、使用した資金は1,303百万円(前連結会計年度は2,505百万円の獲得)となりました。これは、税金等調整前当期純利益が1,945百万円、減価償却費が1,970百万円等の資金増加要因があった一方で、負ののれん発生益308百万円、売上債権の増加が460百万円、棚卸資産の増加が3,385百万円、法人税等の支払額が755百万円、主に未払消費税等の減少によりその他が497百万円等の資金減少要因があったこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は545百万円(前連結会計年度は3,857百万円の使用)となりました。これは有形固定資産の取得が315百万円、敷金及び保証金の支払額が61百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が175百万円あったこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により獲得した資金は2,578百万円(前連結会計年度は4,566百万円の獲得)となりました。これは、長期借入金の増加が2,800百万円、短期借入金の増加が2,886百万円あった一方で、長期借入金の約定返済が2,652百万円、配当金の支払額が417百万円あったこと等によるものであります。 ③ 仕入及び販売の実績 (A) 仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 商品の名称   グループ全体仕入高(百万円)   前期比 (%)   セグメント別 輸入車ディーラー事業仕入高 (百万円)   前期比(%)   中古車輸出関連事業仕入高(百万円) 新車   31,131   122.7   31,131   122.7   - 中古車   42,163   528.7   9,526   119.4   32,637 その他   3,872   122.1   3,872   122.1   - (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.当事業年度における仕入実績の著しい変動の要因については、「第2事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 (B) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 商品の名称   グループ全体販売高(百万円)   前期比 (%)   セグメント別 輸入車ディーラー事業販売高 (百万円)   前期比(%)   中古車輸出関連事業販売高(百万円) 新車   25,196   107.9   25,196   107.9   - 中古車(国内)   15,067   111.9   14,852   110.3   214 (海外)   13,074   -   -   -   13,074 中古車合計   28,141   208.9   14,852   110.3   13,288 業販   26,294   664.3   5,221   131.9   21,072 車輌販売高合計   79,632   195.2   45,270   111.0   34,361 車輌整備   8,201   129.0   8,201   129.0   - その他   780   130.4   758   126.7   22 合計   88,614   185.6   54,230   113.6   34,383 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別販売実績及び当該販売実績に対する割合については、その割合が100分の10以上に該当する相手先がないため、記載を省略しております。 3.当事業年度における販売実績の著しい変動の要因については、「第2事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。 なお、本項における将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 A)経営成績等の状況に関する分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、中古車輸出関連事業の開始、新規取扱いブランド(プジョー・シトロエン・DSオートモビル)の拡大、ならびにボルボブランドの店舗数増加等が寄与し、88,614百万円(前期比85.6%増)となりました。これにより、当社グループの事業規模は大幅に拡大いたしました。一方、海外輸出につきましては、当連結会計年度の上半期には円安や旺盛な需要を背景に順調に推移したものの、2025年2月頃より中古車供給量の増加や為替の円高基調への転換等により需要が弱含み、想定を下回る結果となりました。 (営業利益) 売上総利益は12,432百万円(前期比32.8%増)となりました。販売費及び一般管理費につきましては、業容拡大に伴う人件費や店舗関連費用の増加に加え、一過性の調査関連費用が発生したことにより、10,582百万円(前期比34.5%増)となりましたが、売上高増加に伴う売上総利益の拡大がこれを吸収し、営業利益は1,849百万円(前期比23.5%増)となりました。規模拡大に伴うコスト増を収益力でカバーし、効率化の効果も現れております。 (経常利益) 経常利益は1,897百万円(前期比21.5%増)となりました。輸入車ディーラー事業を中心とする安定的な収益基盤に支えられ、着実に利益成長を確保いたしました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度は、株式取得に伴い負ののれん発生益308百万円を計上した一方で、一部店舗の収益性低下により固定資産の減損損失249百万円を計上いたしました。その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は1,443百万円(前期比28.8%増)となりました。M&A戦略による事業基盤拡大の効果が最終利益の成長に寄与したものと考えております。 なお、セグメント別の売上高及びセグメント利益の概況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 B)財政状態及びキャッシュ・フローの状況に関する分析 a)財政状態の分析 資産、負債及び純資産の状況は、以下のとおりであります。 (資産) 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ、5,079百万円増加し、37,231百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べ、3,755百万円増加し、26,675百万円となりました。これは現金及び預金が737百万円増加、売掛金が590百万円増加、商品が2,403百万円増加した一方、預け金が減少したこと等によりその他が111百万円減少したこと等によるものであります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ1,324百万円増加し、10,555百万円となりました。これはM&Aに伴う車輌運搬具の増加等により有形固定資産が867百万円増加、繰延税金資産の増加等により投資その他の資産が503百万円増加したこと等によるものであります。 (負債) 流動負債は、前連結会計年度末に比べ4,082百万円増加し、18,051百万円となりました。これは買掛金が647百万円増加、短期借入金が2,949百万円増加、1年内返済予定長期借入金が652百万円増加及び前受金が303百万円増加した一方で、未払消費税等が624百万円減少したこと等によるものであります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ133百万円減少し、6,975百万円となりました。これは長期借入金が243百万円減少した一方、株式給付引当金が41百万円増加、資産除去債務が54百万円増加したこと等によるものであります。 (純資産) 純資産は、新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ9百万円増加、また配当金支払が416百万円あったものの、親会社株主に帰属する当期純利益が1,443百万円あったこと等により利益剰余金が1,026百万円増加いたしました。また、主に自己株式の取得により自己株式が51百万円増加、非支配株主持分が114百万円増加及び新株予約権が23百万円増加いたしました。これらの結果、純資産は前連結会計年度末に比べ、1,131百万円増加し、12,204百万円となりました。 b)キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 C)資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の資本政策はつぎのとおりであります。 当社グループの業容の拡大に向けた財務体質の強化及びM&A資金並びに店舗設備等への投資のために内部留保の拡充を図りながら、株主の皆様への還元も安定的に継続して実施していくこととしております。 当社グループの主な資金需要は、商品仕入れや人件費等の費用等に係る運転資金と店舗設備投資用資金であります。これらの資金需要については、営業キャッシュ・フローである自己資金により充当することを基本的な方針としておりますが、多額な店舗投資やM&A等の戦略的投資については、必要に応じて金融機関からの借入を実施しております。 また、複数の金融機関との間で当座貸越契約を締結しており、機動的な戦略的投資ができる体制となっております。 D)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 目標とする経営指標」に記載しております。

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開示資料

出典

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